JP2013105645A - 車両用レバースイッチおよびその組み付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用レバースイッチ1の操作レバーを構成する筒状のケース10に、軸線Y方向に操作されるスイッチ装置5が設けられており、スイッチ装置5が、ケース10の操作部12に形成した開口部13を挿通して設けられた操作ノブ51と、操作ノブ51により操作されるプッシュスイッチと、ケース10内に設けられて、操作ノブ51をプッシュスイッチの操作方向である軸線Y方向に進退移動可能に支持するノブホルダ52と、を備える車両用レバースイッチ1において、ノブホルダ52を、ケース10側に固定支持させた構成とした。
【選択図】図3
Description
例えば特許文献1に開示された車両用レバースイッチでは、操作レバーの先端部側から順番に、第1のプッシュスイッチと、ロータリスイッチと、第2のプッシュスイッチとが、設けられている。
特許文献1の車両用レバースイッチ100は、ケース101を構成する環状のストーク部102およびケース部103の間に、環状のロータリスイッチ104が回転可能に設けられている。
ケース101およびロータリスイッチ104の内側には、基端がストーク部102に内嵌固定されたホルダ106が位置しており、このホルダ106の先端には、第1のプッシュスイッチ105が取り付けられている。
しかし、第2のプッシュスイッチ107は、ノブホルダ108を介してストーク部102に支持される構成となっており、第2のプッシュスイッチ107が間接的にストーク部102に支持されている。そのため、寸法公差などにより開口102aとノブホルダ108との間で位置ずれが発生することがある。
車両用レバースイッチの操作レバーを構成する筒状ケースに、前記操作レバーの軸方向に直交する方向に操作されるスイッチ装置が設けられており、
前記スイッチ装置が、
前記筒状ケースに形成した開口部を挿通して設けられた操作ノブと、
前記操作ノブにより操作されるプッシュスイッチと、
前記筒状ケース内に設けられて、前記操作ノブを前記プッシュスイッチの操作方向に進退移動可能に支持するノブホルダと、
を備える車両用レバースイッチにおいて、
前記ノブホルダを、前記筒状ケースに直接固定支持させたことを特徴とする車両用レバースイッチとした。
操作部12の長手方向における略中央には、操作部12を厚み方向(ケース10の長手方向(軸線X方向)に直交する方向(軸線Y方向))に貫通して開口部13が形成されている。この開口部13内には、後記するスイッチ装置5の操作ノブ51が位置している。
図3に示すように、ベース部材6において、この連結部62と前記した係合部61との間の部分は、後記するスイッチ装置5のノブホルダ52を収容する収容部63となっており、ベース部材6は、係合部61と、連結部62と、収容部63とから一体に形成されている。
連結部62には、接続部材7の内筒部71が軸方向から外嵌して取り付けられており、ベース部材6(連結部62)と接続部材7とは、相対回転不能に連結されている。
外筒部72には、ロータリスイッチ3の操作ノブ3aが外挿されて取り付けられており、操作ノブ3aは外筒部72に対して相対回転可能に設けられている。
ラバーコンタクト43には、カバー部41で支持されたノブ4aが軸方向から当接しており、ラバーコンタクト43に設けた図示しない可動接点と、極盤42に設けた図示しない固定接点とが、ノブ4aの操作により接離するようになっている。
図4は、図2におけるスイッチ装置の部分の拡大図である。図5は、図4におけるA−A断面図であり、図6は、図4におけるB−B断面図である。
この筒状の空間Sは、軸線Xに直交する軸線Y方向(図3参照)に沿って形成されている。
収容部63における開口部13とは反対側には、筒状の空間S内に収容したノブホルダ52の脱落を防止するために、底部635が設けられている(図4参照)。空間Sは、底部635により有底の筒状空間とされている。
よって、ノブホルダ52が、軸線Yの軸方向で空間S(収容部63)から脱落する方向(図中上方向)に変位すると、突出部631aと係合突起523とが互いに接触して、ノブホルダ52の空間Sからの脱落が阻止されるようになっている。
図4に示すように、極盤54の操作ノブ51側の上面には、固定接点54aが設けられており、この固定接点54aから、軸線Yに沿って操作ノブ51側に離間した位置には、ラバーコンタクト53の可動部531で支持された可動接点531aが配置されている。
ラバーコンタクト53は、ゴムなどの弾性材料で一体に形成されており、連結部531bを介して載置部532に接続された可動部531は、連結部531bが弾性的に変形することで、極盤54の直交方向(軸線Y方向)に進退移動可能とされている。
これにより、可動接点531aが、固定接点54aに対して接離可能となっており、実施の形態では、可動接点531aと、固定接点54aと、ラバーコンタクト53と、極盤54とにより、プッシュスイッチを構成している。
図3に示すように、(1)ラバーコンタクト53と極盤54をノブホルダ52に取り付けたのちに、ノブホルダ52をベース部材6の収容部63内に収容する(図中矢印A参照)。(2)ベース部材6を、操作部12に軸方向から組み付けて、操作部12の開口部13内にノブホルダ52を位置させる(図中矢印B参照)。(3)操作ノブ51を開口部13に挿通して、ノブホルダ52のガイド部521に係合させる(図中矢印C参照)。
図7は、図6におけるA−A断面図であり、図8は、図6におけるB−B断面図であり、図9は、図6におけるC−C断面図であり、図10は、図6におけるD−D矢視断面図である。
この開口部513は、操作ノブ51の軸線Y方向の進退移動を可能とするために、操作ノブ51のストローク量(移動量)よりも大きい長さhで形成されており、操作ノブ51は、係合竿部528の係止爪528aにより、ノブホルダ52からの脱落が防止されている。
図4に示すように、挿入部514は、押圧部511から離れる方向に延出して形成されている。この挿入部514は、操作ノブ51がノブホルダ52に組み付けられた際に、ガイド部521の挿通穴521aに挿入されるようになっており、その断面形状が、挿通穴521aと整合する十字形状とされている。
よって、操作ノブ51は、ノブホルダ52に組み付けられた状態で、ラバーコンタクト53の可動部531に載置された状態で保持されている。
実施の形態では、操作ノブ51は、ノブホルダ52のガイド部521で、軸線Y方向に進退移動可能に設けられており、操作ノブ51が極盤54側に押し込まれると、当接部514aにより押された可動部531が、可動接点531aを極盤54の固定接点54aに当接する位置まで移動して、スイッチ装置5がオンされるようになっている。
ガイド部521は、平面視において十字形状を有すると共に、その中央部に十字形状の挿通穴521aを有している。
図4に示すように、挿通穴521aは、ノブホルダ52の底部520に設けた貫通穴520aに連通しており、操作ノブ51をノブホルダ52に組付けた際に、挿通穴521aに挿入された挿入部514の当接部514aが、貫通穴520aを貫通してラバーコンタクト53の可動部531に当接するようになっている。
係合竿部528の先端には、操作ノブ51の周壁部512の開口部513に係合する係止爪528aが設けられている(図7参照)。
弾性係合部525の両側には、切欠き526、526が設けられており、弾性係合部525は、軸線Xの軸方向(周壁部522bの長手方向に直交する方向)に弾性変形可能となっている。
さらに、ノブホルダ52が操作部12(ケース10)側に固定されている状態において、突出部525aが仕切壁部632(膨出部632a)に当接し、弾性係合部525が弾性変形した状態で保持されるようになっている。
連結部526は、周壁部522aの操作ノブ51側の上端から、ノブホルダ52の幅方向(軸線Z方向)に膨出して形成されている。
嵌合溝527は、嵌合部527aから離れるについて、軸線Xに直交する方向の幅h2が広くなるように形成されており、ガイドリブ15が、仕切壁部631側から嵌合溝527に挿入されるにつれて圧入されるようになっている。
位置決めリブ14は、軸線Zの軸方向でガイドリブ15を互いに対向させた状態で、開口部13の近傍に設けられている。
操作部12内におけるベース部材6の軸線X方向の位置決めが、位置決めリブ14と当接部623とにより行われている状態において、ガイドリブ15は、ノブホルダ52の嵌合溝527に嵌合しており、ノブホルダ52の軸線Z方向の位置決めが、ガイドリブ15により行われるようになっている。
そして、位置決めリブ16の先端部16aは、操作部12の内側で、仕切壁部632の当接部624に当接している。
始めに、(1)ラバーコンタクト53と極盤54をノブホルダ52に組み付けて、サブアッセンブリ化されたノブホルダ52とする。(2)サブアッセンブリ化したノブホルダ52を、ベース部材6の収容部63内に収容する(図3において矢印A参照)。
この状態において、サブアッセンブリ化されたノブホルダ52は、ベース部材6の収容部63(空間S)内で軸線Xおよび軸線Z方向に変位可能となっており(図5参照)、ベース部材6に仮組みされている。
よって、ノブホルダ52は、操作部12(ケース10)側のガイドリブ15で、軸線Z方向の移動が規制された状態で保持される(位置決めされる)。
よって、ノブホルダ52は、弾性係合部525による付勢力を受けて、軸線X方向の移動が規制された状態で保持される(位置決めされる)。
よって、ホルダがベース部材側に固定されている従来の場合に比べて、寸法公差の影響を大きく受けることがないので、操作部12の開口部13内にノブホルダ52を精度良く配置させることができ、ノブホルダ52に操作ノブ51をより確実に組み付けて、スイッチ装置5を完成させることができる。
スイッチ装置5が、
ケース10の操作部12に形成した開口部13を挿通して設けられた操作ノブ51と、
操作ノブ51により操作されるプッシュスイッチと、
ケース10内に設けられて、操作ノブ51をプッシュスイッチの操作方向(軸線Y方向)に進退移動可能に支持するノブホルダ52と、を備える車両用レバースイッチ1において、ノブホルダ52を、ケース10側に直接固定支持させた構成とした。
これにより、寸法公差などを見込んでケース10側の開口部13を広く取る必要がなく、操作ノブ51と開口部13との間の隙間をより狭くすることができるので、ケース10内への塵埃や液体の浸入をより好適に防止できる。
可動接点531aと、
固定接点54aを有する極盤54と、
可動接点531aを、固定接点54aから離間した位置で、固定接点54aに対して接離可能に保持するラバーコンタクト53と、を備え、
これらプッシュスイッチの各構成部品は、ノブホルダ52に一体に組付けられている構成とした。
ベース部材6は、収容部63を備え、前記収容部63は、開口部13側に開口して形成されておりノブホルダ52を収容しノブホルダ52の外周を囲む周壁部(仕切壁部631、632、接続壁部633、634)を有し、
ケース10は、ベース部材6がケース10に挿入された際に、ケース10内で、収容部63に収容されたノブホルダ52に軸線Xの軸方向から嵌合して、ノブホルダ52をケース10で固定支持させるガイドリブ15が設けられている構成とした。
よって、スイッチ装置5の操作ノブ51を除いた部分のケース10側への組み付けを、いっそう簡単に行うことができるようになる。
これにより、、開口部13を挿通させた操作部ノブ51を、ノブホルダ52に確実組み付けることができるので、車両用レバースイッチ1の製作における歩留まり向上に寄与できる。
よって、開口部13とノブホルダ52との位置ずれを少なくしつつ、ノブホルダ52のガタツキを抑えることができる。
よって、ホルダがベース部材側に固定されている従来の場合に比べて、寸法公差の影響を大きく受けることがないので、操作部12の開口部13内にノブホルダ52を精度良く配置させることができ、ノブホルダ52に操作ノブ51をより確実に組み付けて、スイッチ装置5を完成させることができる。
ノブホルダ52の嵌合溝527にガイドリブ15を嵌合させつつ、ベース部材6を、ケース10に軸方向(軸線X方向から)から挿入して、ケース10に内嵌固定すると共に、ノブホルダ52を、開口部53内に位置させた状態で、ガイドリブ15によりケース10側に直接固定支持させるステップと、
操作ノブ51を、開口部13を挿通させてノブホルダ52に組み付けるステップと、を備える構成の車両用レバースイッチの組み付け方法とした。
2 レバーガイド
3 ロータリスイッチ
4 プッシュスイッチ
5 スイッチ装置
6 ベース部材(嵌合部材)
7 接続部材
8 スペーサ
10 ケース(筒状ケース)
11 基部
12 操作部
13 開口部
14 位置決めリブ
15 ガイドリブ
16 位置決めリブ
51 操作ノブ
52 ノブホルダ
53 ラバーコンタクト
54 極盤
61 係合部
62 連結部
63 収容部
511 押圧部
512(512a、512b) 周壁部
513 開口部
514 挿入部
514a 当接部
520 底部
520a 貫通穴
521 ガイド部
521a 挿通穴
522(522a、522b) 周壁部
523 係合突起
524 突部
525 弾性係合部
525a 突出部
526 連結部
527 嵌合溝
527a 嵌合部
527b 壁部
528 係合竿部
528a 係止爪
529 係合爪
530 係合部
623 当接部
624 当接部
631 仕切壁部
632 仕切壁部
633、634 接続壁部
635 底部
S 空間
Claims (6)
- 車両用レバースイッチの操作レバーを構成する筒状ケースに、前記操作レバーの軸方向に直交する方向に操作されるスイッチ装置が設けられており、
前記スイッチ装置が、
前記筒状ケースに形成した開口部を挿通して設けられた操作ノブと、
前記操作ノブにより操作されるプッシュスイッチと、
前記筒状ケース内に設けられて、前記操作ノブを前記プッシュスイッチの操作方向に進退移動可能に支持するノブホルダと、
を備える車両用レバースイッチにおいて、
前記ノブホルダを、前記筒状ケースに直接固定支持させたことを特徴とする車両用レバースイッチ。 - 前記プッシュスイッチは、
可動接点と、
固定接点を有する基板と、
前記可動接点を、前記固定接点から離間した位置で、前記固定接点に対して接離可能に保持する弾性部材と、を備え、
これらプッシュスイッチの各構成部品は、前記ノブホルダに一体に組付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用レバースイッチ。 - 前記筒状ケースに前記軸方向から挿入されて、前記筒状ケースに内嵌固定される嵌合部材をさらに備え、
前記嵌合部材は、前記ノブホルダを収容する収容部を備え、
前記収容部は、前記開口部側に開口して形成されていると共に、前記ノブホルダの外周を囲む周壁部を有しており、
前記筒状ケースは、前記嵌合部材が前記筒状ケースに挿入された際に、前記筒状ケース内で、前記収容部に収容された前記ノブホルダに前記軸方向から嵌合して、前記ノブホルダを筒状ケースで固定支持させるリブを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用レバースイッチ。 - 前記ノブホルダは、前記嵌合部材の挿入方向に直交する幅方向における両側部に、前記リブと嵌合する嵌合溝を有しており、前記嵌合溝は、前記挿入方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用レバースイッチ。
- 前記ノブホルダは、前記挿入方向とは反対方向に突出して弾性係合部が設けられており、前記弾性係合部は、前記ノブホルダが前記筒状ケースに固定支持された状態で、前記周壁部に当接していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用レバースイッチ。
- 請求項3から請求項5の何れか一項に記載の車両用レバースイッチの組み付け方法であって、
前記ノブホルダを前記収容部に収容するステップと、
前記嵌合部材を前記筒状ケースに前記軸方向から挿入して、前記ノブホルダに前記リブを嵌合させつつ、前記嵌合部材を前記筒状ケースに内嵌固定すると共に、前記ノブホルダを、前記開口部内に位置させた状態で前記リブにより前記筒状ケースに直接固定支持させるステップと、
前記操作ノブを、前記開口部を挿通させて前記ノブホルダに組み付けるステップと、を備えることとを特徴とする車両用レバースイッチの組み付け方法。
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