JP2013096038A - エアジェット織機の緯入れ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンデムノズルの残圧による緯入れ終了時の緯糸切れや緯糸への影響を防止する。
【解決手段】タンデムノズル4とタンデムバルブとを接続する配管は、メインノズル3の配管よりも小径の内径を有する。圧縮エアは配管の小径化により絞られ、タンデムノズル4には、メインノズル3より低圧の圧縮エアが供給される。タンデムノズル4のノズル圧力の立ち上がりはメインノズル3に比して緩やかに移行するため、緯糸はメインノズル3の圧縮エアにより牽引され、糸姿勢が安定する。タンデムバルブの閉鎖後、タンデムノズル4の残圧は配管の小径化によりクランク角度K6において微風のノズル圧力P1まで低下し、緯入れ終了タイミングのクランク角度K5では、ノズル圧力P1よりも低下する。従って、緯入れ終了タイミング前後では、タンデムノズル4による牽引力が小さいため、緯糸に対する引張力が小さく、緯糸切れや緯糸への影響を防止することができる。
【選択図】図3

Description

本願発明は、エアジェット織機の緯入れ装置に関する。
エアジェット織機においては、例えば、特許文献1に示すように、第1メインノズルと、緯入れ方向で見て第1メインノズルよりも上流側の第2メインノズルとを設け、第1メインノズルに常時低圧噴射用の配管路(微風回路)を設けた緯入れ装置が多く採用されている。第1メインノズルには、共通のタンクに貯蔵された圧縮エアが第1開閉弁を介して供給され、第2メインノズルには、共通のタンクに貯蔵された圧縮エアが第2開閉弁を介して供給され、第1メインノズル及び第2メインノズルから噴射される圧縮エアにより緯糸が経糸開口内に緯入れされる。
特許文献1に開示された緯入れ装置では、一般的に、第1メインノズルから突出する緯糸先端のばたつき等による糸姿勢の乱れが生じ易い。糸姿勢の乱れを抑制するために、第1開閉弁から第1メインノズルに至る圧縮エアの配管及び第2開閉弁から第2メインノズルに至る圧縮エアの配管は、可能な限り短くなるように構成されている。しかし、エアジェット織機では、種々の機構が集約して配設され、第1開閉弁及び第2開閉弁の取り付け位置が大きく制約されている。このため、第2開閉弁から第2メインノズルに至る圧縮エアの配管は、第1開閉弁から第1メインノズルに至る圧縮エアの配管よりも長くせざるを得ない状態である。この結果、第2メインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がり角度が、配管の長さの相違により、第1メインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がり角度よりも緩やかになる現象が生じる。第2メインノズルにおける圧縮エアの圧力の立ち上がりが緩やかになると、第2メインノズルから噴射される圧縮エアが先行して緯糸を押し出すことが無くなり、糸姿勢の乱れの抑制に寄与できるという利点が生じる。
特開平5−287639号公報
特許文献1における緯入れ装置では、一般的に、図6に示した圧縮エアの圧力波形が生じる。即ち、クランク角度K1〜K2において、第2メインノズル101の圧力波形がピーク値となるノズル圧力P2に達するまでの立ち上がり角度は、第1メインノズル100の圧力波形がノズル圧力P2に達するまでの立ち上がり角度に対して、緩やかである。このため、第2メインノズル101が第1メインノズル100に保持される緯糸を先行して押し出す現象が解消され、糸姿勢の乱れを抑制することができる。
図6において、緯糸の供給が停止された緯入れ終了タイミングを見ると、第1メインノズル100は、クランク角度K3において第1開閉弁が閉じて圧縮エアの供給を停止される。このため、クランク角度K3以降は、第1開閉弁から第1メインノズル100に至る配管内の残圧により放出される圧縮エアは、クランク角度K4にて微風圧力P1に達し、配管内の残圧が無くなる。また、クランク角度K4以降は、緯糸を保持するための微風のみが噴射され、緯入れ終了タイミングとなるクランク角度K5に至る。
しかし、第2メインノズル101は、第2開閉弁から第2メインノズル101に至る配管の容積が第1メインノズル100に比して大きいため、配管内の残圧の低下が遅れる。このため、第2メインノズル101では、緯入れ終了タイミングとなるクランク角度K5において、微風圧力P1より高い残圧P3の圧縮エアが噴射されている。緯入れ終了タイミングにおいて高い残圧P3により噴射される圧縮エアは、緯糸に大きな影響を与える恐れがある。例えば、ウール糸のような糸強力の低い弱い緯糸は、圧縮エアの引張力により切断される恐れがある。また、糸強力が左程低くない緯糸であっても、緯入れ終了時に残圧P3により大きな引張力を受けた緯糸は、反動により強く収縮し、緯糸自体の損傷あるいは緯糸の待機姿勢における乱れ等の影響を受ける恐れがある。
第2メインノズル101における残圧の問題を解消する手段としては、緯入れ終了タイミングであるクランク角度K5において大きな残圧を生じないように、タンクに貯蔵される圧縮エアの圧力を低く設定する方法が一般的に考えられる。しかし、タンク内の圧力を低くすると、緯入れ速度が低下するため、エアジェット織機の回転数を低く設定する必要が生じ、この結果、エアジェット織機の生産性を低下する問題が生じ、好ましくない。
また、第1メインノズル100及び第2メインノズル101に、個別の専用タンクを設け、それぞれのタンクに貯蔵される圧縮エアの圧力を異ならせる方法も考えられる。しかし、このような方法では、緯入れ装置の構成が複雑になるとともに緯入れ装置のコストアップにも繋がり、好ましい方法でない。
本願発明は、タンデムノズルの残圧による緯入れ終了時の緯糸切れや緯糸への影響を防止することを目的とする。
請求項1は、共通のエアタンクに貯蔵された圧縮エアを、メインバルブを介してメインノズルに供給するとともに前記圧縮エアを、タンデムバルブを介して前記メインノズルよりも緯入れ方向上流側に配設されたタンデムノズルに供給し、前記メインノズル及び前記タンデムノズルから噴射される前記圧縮エアによって緯糸を経糸開口内に緯入れするエアジェット織機の緯入れ装置において、前記タンデムノズルと前記タンデムバルブとを接続する前記圧縮エアの配管における内径を、前記メインノズルと前記メインバルブとを接続する前記圧縮エアの配管における内径よりも小径に設定したことを特徴とする。
請求項1によれば、緯入れ終了時におけるタンデムノズルの残圧を緯糸に影響しない微小状態まで減少させることができ、タンデムノズルの残圧による緯糸切れや緯糸への影響を防止することができる。
請求項2は、前記エアタンクと前記タンデムバルブとを接続する配管に絞弁を設けたことを特徴とする。請求項2によれば、小径化した配管と絞弁との組合せにより、タンデムノズルにおける圧縮エアの圧力の微調整を精度良く行うことができ、緯入れ性能の向上に寄与することができる。
請求項3は、緯入れに使用される前記圧縮エアよりも低圧、低流量の微風を供給する微風回路を、前記メインバルブを迂回するように前記メインノズルに設けたことを特徴とする。請求項3によれば、緯入れ終了時では、微風による緯糸牽引力が作用するのみであり、微風を越えるタンデムノズルの残圧が生じないため、緯入れ装置の残圧による緯糸切れや緯糸への影響を防止することができる。
本願発明は、タンデムノズルの残圧による緯入れ終了時の緯糸切れや緯糸への影響を防止することができる。
第1の実施形態における緯入れ装置を示すブロック図である。 (a)はメインノズルとメインバルブとの間の配管を示す概略正面図、(b)はタンデムノズルとタンデムバルブとの間の配管を示す概略正面図である。 第1の実施形態における圧縮エアの圧力波形を示すグラフである。 第2の実施形態における緯入れ装置の一部を示すブロック図である。 第2の実施形態における圧縮エアの圧力波形を示すグラフである。 従来の緯入れ装置における圧縮エアの圧力波形を示すグラフである。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、本願明細書では、供給される緯糸を経糸開口内に挿入する緯入れ方向に対し、緯糸が供給される側を上流、緯糸が挿入される側を下流として説明する。また、圧縮エアの流れる方向に対し、源流側を上流、源流と反対側を下流として説明する。
図1はエアジェット織機1に設けられた緯入れ装置2における圧縮エアの供給回路の概要をブロック図で示したものである。緯入れ装置2は、緯糸挿入部の構成として、メインノズル3、メインノズル3の上流側に配設したタンデムノズル4及びメインノズル3の下流側に配設した複数のサブノズル5を備えている。メインノズル3及びサブノズル5は、スレイ(図示せず)上に配設され、エアジェット織機1の前後方向に往復揺動される。タンデムノズル4は、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)又は、床面(図示せず)に取り付けられたブラケット(図示せず)等に固定されている。また、タンデムノズル4の上流側には、給糸部6から引き出される緯糸Yを一定量貯留するとともに緯糸係止ピン(図示せず)の作動により織幅に相当する長さの緯糸を測長する緯糸測長貯留装置7が配設されている。
メインノズル3には、圧縮エアの供給、停止を行うメインバルブ8が配管9によって接続され、タンデムノズル4には、圧縮エアの供給、停止を行うタンデムバルブ10が配管11により接続されている。メインバルブ8及びタンデムバルブ10は、それぞれ配管12及び配管13により共通の1つのエアタンク14に接続されている。エアタンク14は、メインレギュレータ15、圧力計16及びフィルタ17を介して、織布工場に設置されたコンプレッサー等で構成される共通のエア供給源(図示せず)に接続される。エアタンク14では、エア供給源から供給され、メインレギュレータ15により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。
また、メインノズル3には、微風回路18がメインバルブ8を迂回する形態で配管9に接続されている。微風回路18は絞弁19及び微風用レギュレータ20を備え、エアタンク14の上流側に設置されたメインレギュレータ15と圧力計16との間の配管21に直接接続されている。従って、エア供給源(図示せず)から供給される圧縮エアが微風回路18の微風用レギュレータ20によって調整され、絞弁19によってさらに微調整された低圧、低流量の微風が微風回路18から配管9を介してメインノズル3へ常時供給されている。微風回路18から供給され、メインノズル3から噴射される微風は、緯入れ終了後にメインノズル3内に残存する緯糸Yの姿勢が乱れないように緯糸Yを保持する機能を有する。
サブノズル5は複数の群(図1では4群)に分けられ、各群のサブノズル5はそれぞれ、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)に固定された複数(図1では4個)のサブバルブ22に配管23により接続されている。各サブバルブ22は配管24により共通のサブエアタンク25に接続されている。また、サブエアタンク25は配管26によりサブレギュレータ27を介して、メインレギュレータ15と圧力計16との間の配管21に接続される。サブエアタンク25では、エア供給源(図示せず)から供給され、サブレギュレータ27により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。各サブバルブ22は緯入れ中に所定のタイミングでリレー的に開閉され、各群のサブノズル5から圧縮エアがリレー的に噴射される。
なお、メインバルブ8、タンデムバルブ10、サブバルブ22及び圧力計16は、それぞれエアジェット織機1の制御装置28と配線29、30、31、32、33により電気的に接続されている。圧力計16はエア供給源(図示せず)から供給される圧縮エアの圧力を検出し、制御装置28に発信する。制御装置28は緯入れのために設定されたクランク角度でメインバルブ8、タンデムバルブ10及びサブバルブ22の作動信号を発信し、エアジェット織機1における緯入れが行われる。
メインノズル3とメインバルブ8との間を接続する圧縮エアの配管9は、図2(a)に示すように、内径D1を有する形状に設計されている。メインバルブ8は緯入れ中の設定されたタイミングにおいて閉鎖され、メインノズル3への圧縮エアの供給は停止されるが、配管9内には圧縮エアの残圧が生じるため、残圧によりメインノズル3からは圧縮エアの噴射が継続される。このため、エアジェット織機1では、技術常識として、配管9の残圧が緯入れ終了タイミング前に、微風回路18から供給される微風圧力又は微風圧力より低い圧力まで低下するように、配管9の内径D1の大きさが設定されている。
タンデムノズル4とタンデムバルブ10との間を接続する圧縮エアの配管11は、図2(b)に示すように、メインノズル3における配管9の内径D1に対して小径となる内径D2を有する形状に設計されている。従って、圧縮エアは配管11の小径化により絞られ、タンデムノズル4には、メインノズル3よりも低圧の圧縮エアが供給される。
図3の圧力波形に基づき、緯入れにおける第1の実施形態の作用効果を説明する。エアジェット織機1が運転されると、制御装置28からの作動信号により、クランク角度K1においてメインバルブ8及びタンデムバルブ10が開き、エアタンク14の圧縮エアがメインノズル3及びタンデムノズル4に供給される。その後、クランク角度K2において、メインノズル3から噴射される圧縮エアがピーク値となるノズル圧力P2に達し、タンデムノズル4から噴射される圧縮エアがピーク値となるノズル圧力P4に達する。
クランク角度K1からK2の間の圧力波形から判るように、タンデムノズル4におけるノズル圧力の立ち上がりがメインノズル3に比して緩やかに移行している。このため、タンデムノズル4からメインノズル3に至る緯糸Yは、メインノズル3から噴射される圧縮エアにより牽引された状態が維持され、糸姿勢を乱されることが無い。クランク角度K2のタイミングでは、緯糸測長貯留装置7の緯糸係止ピン(図示せず)が緯糸Yを開放するため、緯糸Yは良好な糸姿勢を維持した状態で、メインノズル3及びタンデムノズル4から噴射される圧縮エアにより経糸開口内へ挿入され、緯入れが開始される。
クランク角度K3では、制御装置28からの作動信号により、メインバルブ8及びタンデムバルブ10が閉じられ、メインノズル3及びタンデムノズル4への圧縮エアの供給が停止され、緯糸Yはサブノズル5から噴射される圧縮エアのみによる緯入れが行われる。メインノズル3及びタンデムノズル4からは、残圧による圧縮エアの噴射が継続されるが、メインノズル3の残圧はクランク角度K4において微風回路18から供給される微風によるノズル圧力P1まで低下する。メインノズル3は、クランク角度K4以降クランク角度K5で示した緯入れ終了タイミングにおいても、ノズル圧力P1の微風の噴射が継続される。
タンデムノズル4の残圧は、低下時間がメインノズル3の残圧低下時間よりも長くかかるが、配管11の小径化により低圧となっているため、クランク角度K6では、微風のノズル圧力P1まで低下する。緯入れ終了タイミングとなるクランク角度K5では、ノズル圧力P1よりも低いノズル圧力P5に低下し、その後、ノズル圧力零となる。
図3に示したメインノズル3及びタンデムノズル4における残圧波形から明らかなように、クランク角度K5で示した緯入れ終了タイミング前後では、緯糸に対する圧縮エアの強い牽引力は緯入れ方向下流側のサブノズル5のみにより生じている。従って、タンデムノズル4による大きな牽引力が生じないため、緯糸測長貯留装置7で係糸されている緯糸Yに対するタンデムノズル4の残圧による引張力が小さく、緯糸Yへの影響を確実に防止することができる。即ち、緯糸Yとして糸強力の低い弱い糸を使用しても緯糸切れを生じる恐れが無く、また、糸強力の高い糸を使用した場合でも、引張力の反動による緯糸Yの損傷や糸姿勢の乱れ等の影響を受ける恐れが全く無い。
(第2の実施形態)
図4及び図5は第1の実施形態における圧縮エアの供給回路の一部を変更した第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態において、エアタンク14からメインバルブ8を介して配管12及び配管9によりメインノズル3に接続された圧縮エアの供給回路の構成は、第1の実施形態と同一である。
エアタンク14に接続する配管12から分岐された配管13には、絞弁34が介在されている。絞弁34は配管13によってタンデムバルブ10に接続され、タンデムバルブ10は小径化された内径D2(図2(b)参照)で構成された配管11によりタンデムノズル4に接続されて、タンデムノズル4への圧縮エアの供給回路を構成している。エアジェット織機1では、使用する緯糸Yに太さ等のばらつきが存在すると、緯入れ終了タイミングにずれが生じ、緯入れの制御に影響を及ぼす恐れがある。このため、絞弁34は、緯糸Yのばらつきに応じて圧力調整を行い、緯入れ終了タイミングのずれを防止している。具体的には、緯入れ方向下流側に設けた緯入れ終了タイミングを検出する緯糸フィーラ(図示せず)を用いたフィードバック制御により絞弁34の自動調整を行っている。
図5において、第2の実施形態における圧力波形を説明する。メインバルブ8及びタンデムバルブ10が開き、クランク角度K1とクランク角度K2におけるタンデムノズル4のノズル圧力は、メインノズル3よりも緩やかな立ち上がり角度で昇圧する。このため、緯糸Yはメインノズル3から噴射される圧縮エアにより牽引され、緯糸Yの姿勢の乱れが抑制される。また、タンデムノズル4のピーク値となるノズル圧力P6は、小径化された配管11及び絞弁34を備えた構成により、図3に示した第1の実施形態におけるピーク値のノズル圧力P4よりも低い圧力となる。クランク角度K2では、緯糸Yが開放されて緯入れが開始される。
クランク角度K3において、メインバルブ8及びタンデムバルブ10が閉じられると、メインノズル3の残圧は図3の場合と同様に、クランク角度K4において微風のノズル圧力P1まで低下し、以後、緯入れ終了タイミングであるクランク角度K5においても同様にノズル圧力P1が維持されている。
タンデムノズル4の残圧は、メインノズル3より遅いが、図3に示した第1の実施形態におけるクランク角度K6よりも早いクランク角度K7において微風のノズル圧力P1まで低下する。また、タンデムノズル4の残圧は、緯入れ終了タイミングであるクランク角度K5では、図3に示したノズル圧力P5よりも低いノズル圧力P7にまで減圧され、その後ノズル圧力零に達する。
従って、第2の実施形態では、小径化された配管11と絞弁34との組合せの構成により、タンデムノズル4の残圧は第1の実施形態よりも早く減圧され、残圧に起因する緯糸Yへの影響を確実に防止することができる。また、配管11による絞り効果があるため、緯糸Yのばらつきに対する絞弁34の微調整が僅かで済み、調整精度を高めることができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)第1及び第2の実施形態では、微風回路18を備えた緯入れ装置2を示したが、本願発明は微風回路18を備えていない緯入れ装置において実施することができる。
(2)第1及び第2の実施形態における微風回路18は、メインレギュレータ15と圧力計16とを接続する配管21に接続しているが、エアタンク14あるいはメインバルブ8とエアタンク14を接続する配管12に接続した構成で実施することができる。
(3)本願発明は、メインノズル3及びタンデムノズル4をそれぞれ2本以上備えた多色用緯入れ装置において実施することができる。
1 エアジェット織機
2 緯入れ装置
3 メインノズル
4 タンデムノズル
5 サブノズル
8 メインバルブ
9、11、12、13、21、23、24、26 配管
10 タンデムバルブ
14 エアタンク
15 メインレギュレータ
18 微風回路
19、34 絞弁
25 サブエアタンク
27 サブレギュレータ
28 制御装置

Claims (3)

  1. 共通のエアタンクに貯蔵された圧縮エアを、メインバルブを介してメインノズルに供給するとともに前記圧縮エアを、タンデムバルブを介して前記メインノズルよりも緯入れ方向上流側に配設されたタンデムノズルに供給し、前記メインノズル及び前記タンデムノズルから噴射される前記圧縮エアによって緯糸を経糸開口内に緯入れするエアジェット織機の緯入れ装置において、
    前記タンデムノズルと前記タンデムバルブとを接続する前記圧縮エアの配管における内径を、前記メインノズルと前記メインバルブとを接続する前記圧縮エアの配管における内径よりも小径に設定したことを特徴とするエアジェット織機の緯入れ装置。
  2. 前記エアタンクと前記タンデムバルブとを接続する配管に絞弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機の緯入れ装置。
  3. 緯入れに使用される前記圧縮エアよりも低圧、低流量の微風を供給する微風回路を、前記メインバルブを迂回するように前記メインノズルに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアジェット織機の緯入れ装置。
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