JPH0949148A - ジェットルームにおける緯入れ制御装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Info

Publication number
JPH0949148A
JPH0949148A JP19677795A JP19677795A JPH0949148A JP H0949148 A JPH0949148 A JP H0949148A JP 19677795 A JP19677795 A JP 19677795A JP 19677795 A JP19677795 A JP 19677795A JP H0949148 A JPH0949148 A JP H0949148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
air supply
weft insertion
jet loom
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19677795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Oda
信悟 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP19677795A priority Critical patent/JPH0949148A/ja
Publication of JPH0949148A publication Critical patent/JPH0949148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピーク噴射圧の低下をもたらすことなく緯入れ
毎に安定した噴射圧立ち上がり波形をもたらして弱糸、
強撚糸の緯入れも可能にする。 【解決手段】サージタンク13と電磁開閉弁14との間
のエア供給管路231,232上には圧力波形調整器2
6が介在されている。圧力波形調整器26は、シリンダ
261と、シリンダ261内にスライド可能に嵌入され
たピストン262と、ピストン262の嵌入位置を規定
する止めねじ263とからなる。ピストン262の周面
にはシールリング264が嵌められている。シールリン
グ264はシリンダ261の底部とピストン262の先
端との間の空間Sを密閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯入れ用メインノ
ズルの噴射作用によって緯糸を射出緯入れするジェット
ルームにおける緯入れ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】緯入れ用メインノズルの高速応答性、即
ち噴射圧立ち上がり特性は緯糸の緯入れ状態に影響を与
える。短い立ち上がり時間の噴射圧で弱糸を緯入れしよ
うとすると、緯糸先端切れが生じ易い。又、フィラント
糸のような強撚糸を短い立ち上がり時間の噴射圧で緯入
れしようとすると、緯糸先端部の撚り戻りが生じ、経糸
に引っ掛かり易くなる。
【0003】特開昭61−225348号公報の従来装
置では、緯入れ用メインノズルに対する圧力エアの供給
及び停止を行なうバルブと圧力エア供給タンクとの間に
絞り弁を介在している。この絞り弁の絞り程度によって
緯入れ用メインノズルの噴射圧立ち上がり時間を調整す
ることができる。
【0004】特開平6−306737号公報の従来装置
では、圧力エア供給圧が所定圧に達しない場合には所定
の通過断面積をとり、圧力エアの供給圧が前記所定圧以
上になった場合には前記所定の通過断面積よりも大きい
通過断面積をとる調圧手段が圧力エア供給経路上に介在
されている。前記所定の通過断面積は筒状のボディ内に
収容された弁体上のオリフィスの通過断面積であり、前
記所定の通過断面積よりも大きい通過断面積は前記ボデ
ィの周壁面上の出口の通過断面積である。供給圧力が前
記所定圧以上になると、弁体が調節ばねのばね力に抗し
て移動し、エア供給経路上の通過断面積がオリフィスの
通過断面積から出口の通過断面積に切り換わる。この切
り換わり速度が調節ばねのばね力の調整によって変更で
き、この変更により噴射圧の立ち上がり波形を変更する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−225348号公報の従来装置では、絞り弁を絞
るほど緯入れ用メインノズルの噴射圧のピーク値が低く
なってゆき、緯糸の飛走速度が低下する。即ち、圧損が
大きくなる。緯糸の飛走速度も織機回転速度に合うよう
に設定しなければならないが、絞り弁の絞り調整のみに
よって緯糸飛走速度及び噴射圧立ち上がり特性の両方を
共に満たすことは困難である。
【0006】圧力エアの圧力によって弁体を移動させて
通過断面積を切り換えるような可動部を備えた特開平6
−306737号公報の装置構成では、緯入れ毎に弁体
の動作を常に一定させることが望ましい。弁体の一定動
作の確保は緯入れ毎に噴射圧立ち上がり波形を一定にす
るために必要である。しかし、圧力エアの圧力によって
可動させる構成では弁体の一定動作を確保することの困
難性は否定できない。
【0007】本発明は、ピーク噴射圧の低下をもたらす
ことなく緯入れ毎に安定した噴射圧立ち上がり波形をも
たらして弱糸、強撚糸の緯入れも可能にする緯入れ制御
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1〜請
求項4の発明では,圧力調整された圧力エアを緯入れ用
ノズルに供給するエア供給経路を備えたジェットルーム
を対象とし、請求項1の発明では、前記エア供給経路内
の容積を変更調整するための圧力波形調整手段を前記エ
ア供給経路上に介在した。
【0009】請求項1の発明によれば、エア供給経路内
の容積を増大すれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の
立ち上がり波形は穏やかになり、エア供給経路内の容積
を減少すれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立ち上
がり波形は急になる。
【0010】請求項2の発明では、前記エア供給経路に
連通されたシリンダと、このシリンダ内にスライド可能
に嵌入されたピストンと、このピストンの嵌入位置を規
定する嵌入位置規定手段とから前記圧力波形調整手段を
構成した。
【0011】請求項2の発明によれば、ピストンの嵌入
位置によってシリンダ内の容積が変化し、シリンダに連
通するエア供給経路における容積がピストンの嵌入位置
によって変化する。
【0012】請求項3の発明では、前記エア供給経路の
一部となるエアホースと、このエアホースを着脱するた
めの着脱手段とから前記圧力波形調整手段を構成し、前
記エアホースは径の異なる複数のエアホースのうちの1
つとした。
【0013】請求項3の発明によれば、径の大きいエア
ホースを用いれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立
ち上がり波形は穏やかになり、径の小さいエアホースを
用いれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立ち上がり
波形は急になる。
【0014】請求項4の発明では、容積の異なる複数の
流路室を備えた流路室形成体と、前記流路室のいずれか
1つと前記エア供給経路とを接続するための接続手段と
から前記圧力波形調整手段を構成した。
【0015】容積の大きい流路室とエア供給経路とを接
続すれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立ち上がり
波形は穏やかになり、容積の小さい流路室とエア供給経
路とを接続すれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立
ち上がり波形は急になる。
【0016】請求項5及び請求項6の発明では、圧力調
整された圧力エアを緯入れ用ノズルに供給するエア供給
経路を備え、このエア供給経路上に電磁開閉弁を介在し
たジェットルームを対象とし、請求項5の発明では、前
記電磁開閉弁は励磁によって復帰ばねのばね力に抗して
開き、前記復帰ばねのばね力を変更調整するばね力変更
調整手段を設けた。
【0017】請求項5の発明によれば、復帰ばねのばね
力を強くすれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立ち
上がり波形は穏やかになり、復帰ばねのばね力を弱くす
れば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立ち上がり波形
は急になる。
【0018】請求項6の発明では、電磁開閉弁は励磁に
よって復帰ばねのばね力に抗して弁開状態となり、弁閉
状態から弁開状態へ移行する弁体に対して緩衝する緩衝
調整手段を設けた。
【0019】請求項6の発明によれば、緩衝調整手段の
緩衝作用を強くすれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧
の立ち上がり波形は穏やかになり、緩衝調整手段の緩衝
作用を弱くすれば、緯入れ用ノズルにおける噴射圧の立
ち上がり波形は急になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0021】11はタンデムノズルであり、12は緯入
れ用メインノズルである。タンデムノズル11はサージ
タンク13から電磁開閉弁14を介して圧縮エアの供給
を受ける。緯入れ用メインノズル12はサージタンク1
5から電磁開閉弁16を介して圧縮エアの供給を受け
る。サージタンク13内の圧力は圧力調整器17の調整
状態に応じた圧力に維持され、サージタンク15内の圧
力は圧力調整器18の調整状態に応じた圧力に維持され
る。
【0022】タンデムノズル11及び緯入れ用メインノ
ズル12の噴射作用によって経糸開口内へ射出された緯
糸Yは複数の緯入れ用補助ノズル19のリレー噴射へと
受け継がれる。緯入れ用補助ノズル19はサージタンク
20から電磁開閉弁21を介して圧縮エアの供給を受け
る。サージタンク20内の圧力は圧力調整器22の調整
状態に応じた圧力に維持される。
【0023】各サージタンク13,15,20と電磁開
閉弁14,16,21との間のエア供給管路231,2
32,241,242,251,252上には圧力波形
調整器26,27,28が介在されている。圧力波形調
整手段となる圧力波形調整器26,27,28の構成は
同一であるので、圧力波形調整器26の構成についての
み説明する。
【0024】図2(a)及び図3(a)に示すように、
圧力波形調整器26は、エア供給管路231,232に
連通するシリンダ261と、シリンダ261内にスライ
ド可能に嵌入されたピストン262と、ピストン262
の嵌入位置を規定する嵌入位置規定手段となる止めねじ
263とからなる。止めねじ263はシリンダ261の
周面に螺合貫通されており、止めねじ263の先端がピ
ストン262の周面に当接する。止めねじ263を締め
付けることによりピストン262がシリンダ261に対
して固定される。
【0025】ピストン262の周面にはシールリング2
64が嵌められている。シールリング264はシリンダ
261の底部とピストン262の先端との間の空間Sを
密閉する。
【0026】図2(a)ではピストン262がシリンダ
261の底部近くまで嵌入されている。図2(b)では
ピストン262の嵌入位置がシリンダ261の底部から
かなり離れた位置にとどめられている。図2(a)では
空間Sにおける容積が小さく、図3(a)では空間Sに
おける容積が大きい。サージタンク13,15,20か
ら電磁開閉弁14,16,21に至るエア供給経路上の
容積は図2(a)よりも図3(a)の方が大きい。この
ようなエア供給経路における容積の違いは図2(b)及
び図3(b)に示すように噴射圧力波形の違いとして表
れる。
【0027】図2(b)の波形Eは図2(a)の空間S
の状態によって得られ、図3(b)の波形Fは図3
(a)の空間Sの状態によって得られる。図2(b)の
E1及び図3(b)のF1は立ち上がり波形を表す。図
2(b)及び図3(b)から明らかなように、空間Sに
おける容積が大きい場合には立ち上がり波形は穏やかに
なり、空間Sにおける容積が小さい場合には立ち上がり
波形は急になる。
【0028】緯入れされる緯糸Yの良好な緯入れには緯
糸の種類に応じた適切な噴射圧立ち上がり波形の選択が
必要である。本実施の形態では空間Sの容積調整によっ
て噴射圧立ち上がり波形を変更することができ、緯糸の
種類に応じた適切な噴射圧立ち上がり波形を選択するこ
とができる。しかも、サージタンク13,15,20か
ら電磁開閉弁14,16,21に至るエア供給経路にお
ける容積は織機運転中に変動しないため、安定した緯入
れが保障される。又、通過断面積を変化させて圧力波形
を変える方式におけるような圧力損失が本発明における
容積変更方式では生じることはなく、噴射のピーク圧が
変動することもない。
【0029】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、電磁開閉弁14側のエア
供給管路231とサージタンク13側のエア供給管路2
32との間に圧力波形調整器29が介在されている。圧
力波形調整器29は、容積の異なる複数の流路室30
1,302,303を備えた流路室形成体30と、各流
路室301,302,303の入口及び出口に取り付け
られた接続手段となる管継手31,32,33,34,
35,36とからなる。図示の場合にはエア供給管路2
31が管継手32に接続されており、エア供給管路23
2が管継手35に接続されている。他の管継手31,3
3,34,36には止め栓37がしてある。止め栓37
は流路室301,302,303内への風綿侵入を防止
する。
【0030】この実施の形態では連続的な容積変更は行
えないが、流路室301,302,303に適した緯糸
種類の選択が行える。しかも、サージタンク13から電
磁開閉弁14に至るエア供給経路における容積は織機運
転中に変動しないため、安定した緯入れが保障される。
又、噴射のピーク圧が変動することもない。
【0031】次に、図5の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、圧力波形調整手段は、サ
ージタンク13から電磁開閉弁14に至るエア供給経路
の一部となるエアホース38,39,40と、電磁開閉
弁14側のエア供給管路231に取り付けられる管継手
41,42,43と、サージタンク13側のエア供給管
路232に取り付けられる管継手44,45,46とか
らなる。管継手41〜46はエアホース38,39,4
0を着脱するための着脱手段となる。エアホース38,
39,40の内径は異なっており、エアホース38,3
9,40内の容積はそれぞれ異なる。
【0032】この実施の形態においても第2の実施の形
態と同じ効果が得られる。又、この実施の形態ではコス
ト的に最も有利である。次に、図6の第4の実施の形態
を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態における圧力波形調整
器47は、エア供給管路231,232に接続されたね
じ筒48と、ねじ筒48に螺合されたねじロッド49
と、ねじロッド49に螺合されたロックナット50とか
らなる。ロックナット50を締め付けることによりねじ
ロッド49がねじ筒48に固定される。ねじロッド49
の周面にはシールリング51が嵌められている。シール
リング51はねじ筒48の底部とねじロッド49の先端
との間の空間Sを密閉する。
【0033】この実施の形態では空間Sの容積はねじ筒
48に対するねじロッド49の螺入位置を変えることに
よって変更される。この実施の形態では第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。
【0034】次に、図7の第5の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態における圧力波形調整器52
は、電磁開閉弁14側のエア供給管路231に連通され
たシリンダ53と、シリンダ53に嵌入されたピストン
54と、シリンダ53に螺着された止めねじ55とから
なる。ピストン54には連通路541が形成されてお
り、連通路541にはサージタンク13側のエア供給管
路232が接続されている。ピストン54の周面にはシ
ールリング56が嵌められている。シールリング56は
シリンダ53の底部とピストン54の先端との間の空間
Sを密閉する。連通路541は空間Sに連通している。
【0035】この実施の形態では空間Sの容積はシリン
ダ53に対するピストン54の嵌入位置を変えることに
よって変更される。この実施の形態では第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。
【0036】次に、図8の第6の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。図8はノズルとサージタンクとの間に介在され
る電磁開閉弁57を表す。電磁開閉弁57のソレノイド
575に電圧を印加すると、弁体576は復帰ばね57
1に抗して弁孔577を開いた位置に配置される。電磁
開閉弁57に対する電圧印加を停止すると、弁体576
は復帰ばね571によって弁孔577を閉じる。ハウジ
ング572内の復帰ばね571に対するばね受け573
はハウジング572に螺合された調整ねじ574の螺合
位置を変えることによって位置変更できる。ばね力変更
調整手段を構成する調整ねじ572の螺合位置の変更に
伴うばね受け573の位置変更により復帰ばね571の
ばね力を変更でき、弁閉状態と弁開状態との間の切り換
え速度が復帰ばね571のばね力に応じて変更される。
復帰ばね571のばね力を強くすれば、弁閉状態から弁
開状態への切り換え速度が遅くなり、噴射圧立ち上がり
波形が穏やかになる。復帰ばね571のばね力を弱くす
れば、弁閉状態から弁開状態への切り換え速度が速くな
り、噴射圧立ち上がり波形が急になる。
【0037】復帰ばね571のばね力調整によって緯糸
の種類に適した噴射圧立ち上がり波形の選択が行える。
又、ばね力を調整された復帰ばね571の緯入れ毎の伸
縮動作は安定しており、緯入れ毎の噴射圧立ち上がり波
形は安定している。しかもピーク噴射圧の低下も生じな
い。
【0038】次に、図9の第7の実施の形態を説明す
る。第6の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では弁体576にピストン58
が連結されており、ピストン58の収容室は絞り通路5
78を介して外部に通じている。緩衝調整手段を構成す
る絞り通路578の通過断面積は緩衝調整手段を構成す
るねじ針59によって調整される。又、ピストン収容室
は通路579を介して外部に通じており、通路579上
には逆止弁60が介在されている。
【0039】電磁開閉弁57が弁閉状態から弁開状態に
切り換えられるときには、この切り換え速度は絞り通路
578における通過断面積の影響を受ける。ねじ針59
による絞りが強い場合には切り換え速度が遅くなり、噴
射立ち上がり波形が穏やかになる。ねじ針59による絞
りが弱い場合には切り換え速度が速くなり、噴射立ち上
がり波形が急になる。電磁開閉弁57が弁開状態から弁
閉状態に切り換えられるときには、大気が通路579を
経由して流入し、弁開状態から弁閉状態への切り換えは
常に迅速に行われる。
【0040】この実施の形態では、ねじ針59の絞り調
整によって緯糸の種類に適した噴射圧立ち上がり波形の
選択が行える。又、絞り調整された絞り通路578にお
ける緯入れ毎の絞り作用は安定しており、緯入れ毎の噴
射圧立ち上がり波形は安定している。しかもピーク噴射
圧の低下も生じない。さらに、弁開状態から弁閉状態へ
の切り換えは常に迅速に行われるため、ノズルにおける
残圧噴射の悪影響も回避される。
【0041】次に、図10の第8の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、一対のタンデムノズル1
1,61及び緯入れ用メインノズル12,62が使われ
ており、2種類の緯糸Y1,Y2が緯入れ用メインノズ
ル12,62から射出される。タンデムノズル11,6
1用の電磁開閉弁14,63とサージタンク13との間
及び緯入れ用メインノズル12,62用の電磁開閉弁1
6,64とサージタンク15との間には圧力波形調整器
65,66が介在されている。
【0042】圧力波形調整器65,66の構成は同一で
あるので、圧力波形調整器65の構成についてのみ説明
する。圧力波形調整器65は、シリンダ67と、シリン
ダ67内にスライド可能かつ回転不能に嵌入されたピス
トン68と、ピストン68に螺合されたねじ軸69と、
ねじ軸69を正逆駆動するモータ70とからなる。ピス
トン68の周面にはシールリング71が嵌められてい
る。シールリング71はシリンダ67の底部とピストン
68の先端との間の空間Sを密閉する。ねじ軸69の正
転により空間Sの容積が減少し、ねじ軸69の逆転によ
り空間Sの容積が増大する。
【0043】空間Sの容積は、緯糸Y1の緯入れの場合
及び緯糸Y2の緯入れの場合のそれぞれに適正に設定さ
れる。緯糸Y1の緯入れと緯糸Y2の緯入れとの切り換
えの場合にはモータ70が正逆いずれかに作動され、空
間Sの容積が緯入れされる緯糸の種類に応じて緯入れ毎
に設定される。緯糸Y1,Y2のいずれも同一のピーク
噴射圧で緯入れされる場合には、本実施の形態が好適で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したようにエア供給経路内の容
積を変更調整するための圧力波形調整手段を前記エア供
給経路上に介在した発明では、ピーク噴射圧の低下をも
たらすことなく緯入れ毎に安定した噴射圧立ち上がり波
形をもたらして弱糸、強撚糸の緯入れも行ない得るとい
う優れた効果を奏する。
【0045】電磁開閉弁の復帰ばねのばね力を変更調整
するばね力変更調整手段を設けた発明及び弁閉状態から
弁開状態へ移行する弁体に対して緩衝する緩衝調整手段
を設けた発明においても、ピーク噴射圧の低下をもたら
すことなく緯入れ毎に安定した噴射圧立ち上がり波形を
もたらして弱糸、強撚糸の緯入れも行ない得るという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す全体正面図。
【図2】(a)は要部拡大断面図。(b)は圧力波形グ
ラフ。
【図3】(a)は要部拡大断面図。(b)は圧力波形グ
ラフ。
【図4】第2の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図5】第3の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図6】第4の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図7】第5の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図8】第6の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図9】第7の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【図10】第8の実施の形態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
13,15,20…サージタンク、231,232,2
41,242,251,252…エア供給管路、26,
27,28,29,47,52,66…圧力波形調整手
段となる圧力波形調整器、31〜36…接続手段となる
管継手、38,39,40…エアホース、41〜46…
着脱手段となる管継手、57…電磁開閉弁、571…復
帰ばね、574…ばね力変更調整手段を構成する調整ね
じ、578…緩衝調整手段を構成する絞り通路、59…
緩衝調整手段を構成するねじ針。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力調整された圧力エアを緯入れ用ノズル
    に供給するエア供給経路を備えたジェットルームにおい
    て、 前記エア供給経路内の容積を変更調整するための圧力波
    形調整手段を前記エア供給経路上に介在したジェットル
    ームにおける緯入れ制御装置。
  2. 【請求項2】前記圧力波形調整手段は、前記エア供給経
    路に連通されたシリンダと、このシリンダ内にスライド
    可能に嵌入されたピストンと、このピストンの嵌入位置
    を規定する嵌入位置規定手段とからなる請求項1に記載
    のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
  3. 【請求項3】前記圧力波形調整手段は、前記エア供給経
    路の一部となるエアホースと、このエアホースを着脱す
    るための着脱手段とからなり、前記エアホースは径の異
    なる複数のエアホースのうちの1つである請求項1に記
    載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
  4. 【請求項4】前記圧力波形調整手段は、容積の異なる複
    数の流路室を備えた流路室形成体と、前記流路室のいず
    れか1つと前記エア供給経路とを接続するための接続手
    段とからなる請求項1に記載のジェットルームにおける
    緯入れ制御装置。
  5. 【請求項5】圧力調整された圧力エアを緯入れ用ノズル
    に供給するエア供給経路を備え、このエア供給経路上に
    電磁開閉弁を介在したジェットルームにおいて、 前記電磁開閉弁は励磁によって復帰ばねのばね力に抗し
    て開き、前記復帰ばねのばね力を変更調整するばね力変
    更調整手段を設けたジェットルームにおける緯入れ制御
    装置。
  6. 【請求項6】圧力調整された圧力エアを緯入れ用ノズル
    に供給するエア供給経路を備え、このエア供給経路上に
    電磁開閉弁を介在したジェットルームにおいて、 前記電磁開閉弁は励磁によって復帰ばねのばね力に抗し
    て弁開状態となり、弁閉状態から弁開状態へ移行する弁
    体に対して緩衝する緩衝調整手段を設けたジェットルー
    ムにおける緯入れ制御装置。
JP19677795A 1995-08-01 1995-08-01 ジェットルームにおける緯入れ制御装置 Pending JPH0949148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19677795A JPH0949148A (ja) 1995-08-01 1995-08-01 ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19677795A JPH0949148A (ja) 1995-08-01 1995-08-01 ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0949148A true JPH0949148A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16363466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19677795A Pending JPH0949148A (ja) 1995-08-01 1995-08-01 ジェットルームにおける緯入れ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0949148A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096038A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Toyota Industries Corp エアジェット織機の緯入れ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096038A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Toyota Industries Corp エアジェット織機の緯入れ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002518628A (ja) 燃料供給の改善された制御による高圧噴射のための燃料噴射弁
KR20130114669A (ko) 유체분배밸브 및 이것을 구비한 유체공급 시스템 및 그 제어 방법
US6260771B1 (en) Windsheild washer valve
US5921275A (en) Apparatus for reducing noise generated by the flow of water through a water valve
JP5276262B2 (ja) ウォータジェットルームにおける緯入れ方法及び緯入れ装置
JPH0949148A (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JP3820994B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ装置
HU229132B1 (en) Injection valve
KR100853894B1 (ko) 연료 분사 장치
JP2894465B2 (ja) 二連ノズル式エァジェットルームにおける噴射方法とシステム
JPH10165844A (ja) エア噴射システム
JPH06306737A (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
KR20040048975A (ko) 직기의 위사 삽입 장치
JP2003268654A (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JP3280274B2 (ja) 水噴射式織機のポンプ装置
JP2000096390A (ja) 織機におけるエア噴射装置
JP3537003B2 (ja) 水噴射式織機
JPH0693533A (ja) ジェットルームにおける緯入れ制御装置
JPH01168941A (ja) 水噴射式織機の複数緯糸選択緯入れ装置
JPH0124152Y2 (ja)
JPH0694613B2 (ja) 流体噴射式織機の補助ノズル装置
JPS6039443A (ja) 無杼織機の緯入用ノズル
KR100403272B1 (ko) 차량용 솔레노이드 밸브
JP2000005647A (ja) スプレーガン
KR100263144B1 (ko) 유체 유동 분리기