JP5276262B2 - ウォータジェットルームにおける緯入れ方法及び緯入れ装置 - Google Patents

ウォータジェットルームにおける緯入れ方法及び緯入れ装置 Download PDF

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本発明は、ウォータジェットルームにおける緯入れ方法及び緯入れ装置に関する。
ポンプにより水を圧送して緯入れ用ノズルから噴射させることにより緯糸を経糸開口内に挿入するようにしたウォータジェットルームにおいて、1個の緯入れ用ノズルに対して緯入れ毎に順々に作動する複数個のポンプを設けることが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。このようなウォータジェットルームによれば、織機が高速回転で稼動されたとしても、ポンプの作動回数が少なくなるので、ポンプの耐久性が向上する。
実開昭59−145580号公報 特開昭63−270836号公報
ウォータジェットルームにおいては、緯入れする緯糸が太くなるほど、また織り幅が増すほど、緯入れ1回に要する水量を増す必要がある。又、織機の回転数を増すほど、緯入れに許される時間は短くなるので、水噴射圧力を高めて水ジェットの噴射速度を増す必要がある。
近年、ウォータジェットルームに対しては広幅、太糸、高回転数の製織という要望が高まっているが、従来技術では、前記の要望に対しては、緯入れポンプのシリンダ容積を大きくし、且つバネを強化して対処するほかはない。
ここで、緯入れ率(=回転数×織り幅)が一定のもとで織り幅を増したときに必要となる水量増加量を見積もってみる。平均的な緯糸の速度(織り幅/緯入れ許容時間)は一定であるので、水ジェットの噴射速度は概ね同じでよいが、緯糸を包み込み搬送する水ジェットの水量は織り幅に比例して増す必要がある。水ジェットの水量を増す方法としては、〈1〉プランジャストロークを長くして水量を増す、〈2〉プランジャ断面積を増して水量を増す、の2通りがある。
〈1〉の方法の場合には、カム・カムレバー機構を用いた緯入れポンプ(特許文献1の図2参照)を用いる限りにおいては、運動軌跡の面からプランジャストローク増には限界がある。
〈2〉の方法の場合には、バネ荷重も比例的に増す必要がある。さらに、緯入れ率を増した場合には、水ジェットの噴射速度を緯入れ率に比例して増す必要があり、このとき、流体力学の原理(ベルヌーイの法則)から水噴射圧力を噴射速度の2乗に比例して増す必要がある。そのため、ばね荷重は、緯入れ率の増加率の2乗に比例して増す必要がある。
このような広幅化(織り幅増)、さらには緯入れ率に伴うばね荷重増の結果、緯入れポンプの信頼性が低下、特に軸受け部の摩耗・破損やばねの破損等の問題が生じ易くなる。
本発明は、ウォータジェットルームにおいて、ばね荷重に起因する部品破損を防止しつつ、噴射水量の増加を図ることを目的とする。
請求項1乃至請求項4の発明は、ばね力を利用してプランジャを動かして水を吐出する緯入れポンプと、前記緯入れポンプから吐出された水を噴射して緯糸を緯入れする緯入れノズルとを備えたウォータジェットルームにおける緯入れ方法を対象とし、請求項1の発明は、前記緯入れポンプは複数あり、同一の緯入れ期間内に前記複数の緯入れポンプから水を合流させて同一の緯入れノズルに供給することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記複数の緯入れポンプによって生成される個々の水噴射圧力波形を位相同一にして水を合流させる。
請求項3の発明は、請求項1において、前記緯入れポンプは2つであり、前記2つの緯入れポンプのうちの一方のポンプ圧を他方のポンプ圧よりも高くし、前記2つの緯入れポンプにおける吐出開始時期を同じにする。
請求項4の発明は、請求項1において、前記緯入れポンプは2つであり、前記2つの緯入れポンプのうちの一方のポンプ圧を他方のポンプ圧よりも高くし、ポンプ圧の高い緯入れポンプにおける吐出終了時期と、ポンプ圧の低い緯入れポンプにおける吐出開始時期とを前記2つの緯入れポンプの水吐出期間の一部を重ね合わせるように規定する。
請求項5乃至請求項12の発明は、ばね力を利用してプランジャを動かして水を吐出する緯入れポンプと、前記緯入れポンプから吐出された水を噴射して緯糸を緯入れする緯入れノズルとを備えたウォータジェットルームにおける緯入れ装置を対象とし、請求項5の発明は、複数の前記緯入れポンプと、前記複数の緯入れポンプから供給される水を同一の緯入れノズルに向けて合流させる合流手段と、前記複数の緯入れポンプのそれぞれの水吐出期間を同一の緯入れ期間内に設定する水吐出期間設定手段とを備えたことを特徴とする。
1つの緯入れノズルに繋がれた複数の緯入れポンプから同一の緯入れ期間内に吐出された水を供給する請求項1,5の発明では、緯入れポンプにおける負荷がその台数に応じて分配され、各緯入れポンプの負荷が軽減される。そのため、ばね荷重の増加を回避しつつ、緯入れ時の水量を増すことができ、ばね荷重に起因する部品破損を防止しつつ、広幅化あるいは太糸化、高回転化に対処することができる。
請求項6の発明は、請求項5において、前記水吐出期間設定手段は、前記複数の緯入れポンプ内のコイルばねを往復揺動によって伸縮させる複数のカムレバーと、前記複数のカムレバーを往復揺動させる複数のカムと、前記複数のカムを回転させるように織機駆動モータから回転駆動力を得る駆動軸とを備えている。
複数の緯入れポンプの個々のコイルばねのばね荷重を異ならせたり、個々のカムの位相を異ならせたりすれば、噴射圧力波形を適宜変更することができる。
請求項7の発明は、請求項5及び請求項6のいずれか1項において、前記複数の緯入れポンプによって生成される個々の水噴射圧力波形は、同一であり、前記水吐出期間設定手段は、前記個々の水噴射圧力波形が位相同一となるように規定されている。
請求項2,7の発明では、複数の緯入れポンプによって生成される個々の水噴射圧力波形を同一にすれば、従来と同じ水吐出圧力で緯入れポンプの個数倍の噴射水量を得ることができる。
請求項8の発明は、請求項5乃至請求項7のいずれか1項において、前記緯入れポンプは2つである。
緯入れポンプを2つにした構成は、水吐出圧力を増すことなく噴射水量を増やす上で、最も簡便な構成である。
請求項9の発明は、請求項8において、前記2つの緯入れポンプのコイルばねのバネ特性は、異なっており、前記2つの緯入れポンプにおける吐出開始時期が同じとなるように、前記水吐出期間設定手段は規定されている。
請求項3,9の発明では、広幅製織に適した水噴射圧力波形を得ることができる。
請求項10の発明は、請求項8において、前記2つの緯入れポンプのコイルばねのバネ特性は、異なっており、前記水吐出期間設定手段は、バネ荷重の大きい方のコイルばねを有する緯入れポンプにおける吐出終了時期と、バネ荷重の小さい方のコイルばねを有する緯入れポンプにおける吐出開始時期とを、前記2つの緯入れポンプの水吐出期間の一部を重ね合わせるように、規定されている。
請求項4,10の発明では、広幅製織に適した水噴射圧力波形の途中での圧力低下を抑制することができる。
請求項11の発明は、請求項5乃至請求項10のいずれか1項において、前記緯入れノズルは複数あり、前記複数の緯入れポンプから供給されて前記合流手段によって合流された水を前記複数の緯入れノズルのいずれか1つに切り換え供給する供給先切り換え手段が設けられている。
同じ繊度の緯糸を複数の緯入れノズルから緯入れする場合においても、ばね荷重の増加を回避しつつ、緯入れ時の水量を増すことができる。
請求項12の発明は、請求項11において、前記合流手段は、前記複数の緯入れポンプの個々の下流経路上に介在された供給・停止切り換え手段を備え、前記供給・停止切り換え手段は、前記複数の緯入れノズル側へ水を供給する供給状態と、前記複数の緯入れノズル側へ水を供給しない供給停止状態とに切り換えられる。
複数の緯入れノズルの1つには1つの緯入れポンプのみから水を供給し、複数の緯入れノズルの他の1つには複数の緯入れポンプから水を合流して供給することができる。このような構成では、ばね荷重の増加を回避しつつ、繊度の異なる複数の緯糸を緯入れすることができる。
本発明は、ウォータジェットルームにおいて、ばね荷重に起因する部品破損を防止しつつ、噴射水量の増加を図ることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、緯入れノズル11には一対の緯入れポンプ12,13が接続されている。緯入れポンプ12は、吐出管14、合流器15及び合流管16を介して緯入れノズル11に接続されており、緯入れポンプ13は、吐出管17、合流器15及び合流管16を介して緯入れノズル11に接続されている。緯入れポンプ12は、フロートボックス18内の水を吸入管19を介して吸い上げて吐出管14へ吐出し、緯入れポンプ13は、フロートボックス18内の水を吸入管20を介して吸い上げて吐出管17へ吐出する。合流器15及び合流管16は、緯入れポンプ12,13から吐出された水を合流する合流手段を構成する。
図2(a)は、緯入れポンプ12の内部構造を示す。緯入れポンプ12,13の内部構造は、同じである。緯入れポンプ12,13の筒形状のポンプハウジング21内には貯水室形成シリンダ22が収容固定されており、貯水室形成シリンダ22の筒内にはプランジャ23がスライド可能に収容されている。貯水室形成シリンダ22及びプランジャ23は、ポンプハウジング21に対して着脱可能である。つまり、断面積の異なる複数の貯水室形成シリンダ22及びプランジャ23をそれぞれ複数用意しておき、必要に応じて貯水室形成シリンダ22及びプランジャ23を交換することができる。
プランジャ23にはスプリングシート24が取り付けられており、筒形状のポンプハウジング21の内周面にはスプリングキャップ25が螺合されている。スプリングキャップ25は、ロックナット26の締め付けによってポンプハウジング21に固定されている。スプリングシート24の座部241とスプリングキャップ25の座部251との間にはコイルばね27が介在されている。
ポンプハウジング21に対するスプリングキャップ25の螺入位置を変更すると、コイルばね27のばね力が変更される。ポンプハウジング21に対するスプリングキャップ25の螺入位置を深くすれば、コイルばね27のばね力が強くなり、ポンプハウジング21に対するスプリングキャップ25の螺入位置を浅くすれば、コイルばね27のばね力が弱くなる。
ポンプハウジング21には吸入口211及び吐出口212が形成されており、吸入口211と吐出口212との間には貯水室213が形成されている。貯水室213と吸入口211との間、及び貯水室213と吐出口212との間には逆止弁28,29が介在されている。吸入口211には吸入管19が接続されており、吐出口212には吐出管14が接続されている。
図1に示すように、織機駆動モータ(図示略)から回転駆動力を得る駆動軸30には一対のカム31,32が止着されている。カム31,32は、駆動軸30の回りの位置を調整可能である。駆動軸30と平行に配設された支軸33,34にはカムレバー35,36が回転可能に支持されている。カムレバー35は、カムフォロア351を介してカム31に接離可能であり、カムレバー36は、カムフォロア361を介してカム32に接離可能である。カムレバー35は、一定の角速度で図1の矢印Zの方向へ回転するカム31と、緯入れポンプ12のコイルばね27との協働によって往復揺動される。カムレバー36は、カム32と緯入れポンプ13のコイルばね27との協働によって往復揺動される。
カムレバー35には緯入れポンプ12のプランジャ23がジョイント37を介して連結されており、カムレバー36には緯入れポンプ13のプランジャ23がジョイント38を介して連結されている。プランジャ23及びスプリングシート24は、カムレバー35,36の往復揺動によって一体的に往復動する。
図1において、カムレバー35がカム31の回転力によって支軸33を中心に左回動すると、緯入れポンプ12のプランジャ23及びスプリングシート24は、コイルばね27のばね力に抗して往動〔図2(a)において右側から左側への移動〕する。カムレバー36がカム32の回転力によって支軸34を中心に右回動すると、緯入れポンプ13のプランジャ23及びスプリングシート24は、コイルばね27のばね力に抗して往動〔図2(a)において右側から左側への移動〕する。スプリングシート24の往動動作は、コイルばね27を圧縮し、プランジャ23の往動動作は、フロートボックス18から吸入管19,20を介して貯水室213内に一定量の水を吸入する。逆止弁28が開いて貯水室213内に吸水されている間、逆止弁29が閉じており、吐出管14,17内の水が貯水室213側へ逆流することはない。
カムフォロア351,361がカム31,32のカム面311,321の最大径位置M1,M2を越えると、カムフォロア351,361がカム面311,321から離れ、コイルばね27の復元力を受けるプランジャ23が貯水室213内の水を加圧する。貯水室213内の水が加圧されると、逆止弁28が閉じると共に、逆止弁29が開き、貯水室213内の加圧された水は、吐出管14,17、合流器15及び合流管16を介して緯入れノズル11へ圧送される。緯入れノズル11へ圧送された水は、緯入れノズル11から噴射し、緯糸Yが経糸(図示略)の開口内へ緯入れされる。カム31,32のカム面311,321から離れていたカムフォロア351,361がカム面311,321もしくは別途設けた吐出水量制限用のストッパ39,40に当接すると、1サイクル(緯糸Yに対する緯入れ期間)の水噴射が終了する。
駆動軸30、カム31,32、カムレバー35,36及びストッパ39,40は、2つの緯入れポンプ12,13のそれぞれの水吐出期間を緯入れ期間内に設定する水吐出期間設定手段を構成する。
ストッパ39,40は、不動配置された雌ねじ体41と、雌ねじ体41に螺合された雄ねじ体42と、雄ねじ体42に螺着されたロックナット43とからなる。雄ねじ体42は、ロックナット43の締め付けによって雌ねじ体41に固定される。雌ねじ体41に対する雄ねじ体42の螺入位置を変更すると、カムレバー35,36の復動方向の最終端位置が変更される。この最終端位置を変更すれば、プランジャ23のストロークが変更され、緯入れポンプ12,13からの吐出水量が変更される。
本実施形態では、緯入れポンプ12,13におけるプランジャ23の断面積は、同一に設定されている。又、緯入れポンプ12,13におけるコイルばね27のバネ特性は、同一(ばね定数が同一)に設定されており、緯入れポンプ12,13におけるコイルばね27の動作範囲が同一(ばね荷重が同一)に設定されている。従って、緯入れポンプ12,13における水吐出圧力波形は、同じである。
又、カム31,32の位相は、同一に設定されている。図2(b)のグラフにおける波形Paは、緯入れポンプ12のみを用いた場合、つまり緯入れポンプ12のみから緯入れノズル11へ水を供給した場合の緯入れノズル11における水噴射圧力波形を示す。図2(b)のグラフにおける波形Pbは、緯入れポンプ13のみを用いた場合、つまり緯入れポンプ13のみから緯入れノズル11へ水を供給した場合の緯入れノズル11における水噴射圧力波形を示す。水噴射圧力波形Pa,Pbは、位相同一の波形であり、緯入れポンプ12,13からの水吐出開始時期Tas,Tbsは、同じであり、緯入れポンプ12,13からの水吐出終了時期Tae,Tbeも同じである。従って、緯入れポンプ12における水吐出期間(Tae−Tas)=Taesと、緯入れポンプ13における水吐出期間(Tbe−Tbs)=Tbesとは、同じである。つまり、駆動軸30、カム31,32、カムレバー35,36及びストッパ39,40から構成された水吐出期間設定手段は、2つの緯入れポンプ12,13のそれぞれの水吐出期間Taes,Tbes全体を重ね合わせるように、規定されている。
緯入れポンプにおけるポンプ圧(吐出圧)P、ばね荷重F、プランジャの断面積Aの間には式(1)が成り立つ。
P=F/A・・・(1)
従って、緯入れポンプ12のみ、あるいは緯入れポンプ13のみによって水を緯入れノズル11へ供給する場合、高圧噴射が必要なときには、ばね荷重Fを増すか、あるいは断面積Aの小さいプランジャ23に変更する必要がある。しかし、ばね荷重Fを増す場合には、収容できるコイルばね27のサイズが限られるため、ばね荷重Fには上限がある。又、ばね荷重Fを増せば破損等のおそれもある。断面積Aの小さいプランジャ23に変更する場合には、水噴射流量が減り、緯入れ動作に支障をきたすおそれがある。
緯入れ1回あたりの水量Qとプランジャ23のストロークsとプランジャ23の断面積Aとの間には式(2)の関係がある。
Q=s×A・・・(2)
ばね荷重の最大値をFmaxとすると、式(2)と式(1)とから式(3)が得られる。
Q=s×A
=s×Fmax/P・・・(3)
図3のグラフにおける曲線Q1は、緯入れポンプ12,13のいずれか一方のみを用いた場合に得られるポンプ圧Pと、緯入れ1回あたりの噴射水量Qとの関係を示す。曲線Q2は、緯入れポンプ12,13の両方を用いた場合に得られるポンプ圧Pと、緯入れ1回あたりの噴射水量Qとの関係を示す。プランジャのストロークsは、ストッパ39,40のねじ調整によって変更可能であるため、1個の緯入れポンプによって調整可能な範囲は、図3のグラフ中に示した斜線部分の範囲内となり、2個の緯入れポンプ12,13を用いた場合には噴射水量が2倍となることから、噴射水量Qの上限は、曲線Q2で示す範囲まで拡がることになる。仮に、緯入れに必要なポンプ圧と噴射水量とがグラフ中の斜線内に入らない場合(例えばグラフ中の点Qp)でも、曲線Q2を超えない範囲にあれば緯入れが可能である。
図2(c)は、一対の緯入れポンプ12,13を用いた場合、つまり、緯入れポンプ12から吐出された水と緯入れポンプ13から吐出された水とを合流させて緯入れノズル11から噴射させた場合の緯入れノズル11における水噴射圧力波形Pabを示す。
2つの緯入れポンプ12,13における圧力条件を同一に設定し、水吐出開始時期Tas,Tbsを揃えて運転すると、2つの緯入れポンプ12,13があたかも1つの緯入れポンプのように同時に作動する。水噴射過程のプランジャ23の移動速度は、単一の緯入れポンプのみによって水を供給する場合に比べて1/2になるので、水噴射圧力波形Pabは、単一の緯入れポンプのみによって水を供給する場合における水吐出圧力波形Pa,Pbの横軸を2倍に引き伸ばした形状となる。従って、緯入れ期間Tabは水吐出期間Taes,Tbesの2倍となる。又、2個の緯入れポンプ12,13を用いた場合の噴射水量は、単一の緯入れポンプのみによって水を供給する場合に比べて、2倍となる。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)1つの緯入れノズル11に繋がれた一対の緯入れポンプ12,13から吐出された水を緯入れ期間Tab内において合流させて緯入れノズル11に供給する本実施形態では、緯入れポンプ12,13における負荷がその台数(2台)に応じて分配され、各緯入れポンプ12,13の負荷が軽減される。そのため、ばね荷重の増加を回避しつつ、緯入れ時の噴射水量を増すことができる。
(2)2つの緯入れポンプ12,13によって生成される個々の水噴射圧力波形Pa,Pbを位相同一にした本実施形態では、従来と同じ水噴射圧力で緯入れポンプ12,13の個数倍(2倍)の噴射水量を得ることができる。
(3)緯入れポンプを2つ用いた構成は、水噴射圧力を増すことなく噴射水量増を達成できる最も簡便な構成である。
(4)図4(a)の例では、水吐出開始時期Tas,Tbsが同じ、且つ水吐出終了時期Tae,Tbeが同じであるが、緯入れポンプ12におけるポンプ圧PAが緯入れポンプ13におけるポンプ圧PBよりも若干高くなっている。図4(a)のグラフにおける波形Pa1は、緯入れポンプ12を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。波形Pb1は、緯入れポンプ13を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。
両者のポンプ圧の差が僅かであれば、緯入れポンプ12,13は、バランスを保ちながら(具体的には合流器15内の圧力が等しくなるような水流量比で)同時に水を吐出することになる。その結果、緯入れポンプ12における水吐出速度が緯入れポンプ13よりも速くなり、緯入れポンプ12側の貯水室213の容積が最小になるタイミングTe1は、緯入れポンプ13側の貯水室213の容積が最小になるタイミングTe2よりも早い。図4(b)における曲線T1は、緯入れポンプ12における水噴射タイミングを示し、曲線T2は、緯入れポンプ13における水噴射タイミングを示す。緯入れ期間Tab1は、圧力の低い緯入れポンプ13における水噴射タイミングT2と一致する。
このように2つの緯入れポンプ12,13の水吐出から1つの緯入れポンプ13の水吐出に切り替わる場合には、図4(b)に水噴射圧力波形Pab1で示すように、緯入れポンプ13の応答遅れに起因して水噴射圧力に乱れが生じる。
このような水噴射圧力の乱れが水噴射初期段階で生じると、水ジェットの先頭部の形状が乱れ、緯糸Yの先端部の姿勢に悪影響を及ぼす。しかし、水ジェットの後端部の形状が乱れる場合には、緯糸Yの先端部の姿勢に悪影響を及ぼすおそれは少ない。
前記した水噴射圧力の乱れを無くすには、2つの緯入れポンプ12,13の水噴射終了時期を一致させればよく、そのためには、緯入れポンプ12,13のプランジャ23のストローク、もしくはばね荷重を微調整することによって実現することができる。
(5)緯入れポンプ12,13におけるコイルばね27のばね荷重を同じに揃え、緯入れポンプ12,13におけるプランジャ23の断面積を従来よりも半分にした場合、噴射水量を減らすことなく2倍の圧力で緯入れノズル11から水を噴射することができる。これは、従来よりも約1.4倍の高回転数の製織を可能にするものである。つまり、プランジャ23の断面積を選択することにより、噴射水量を減らすことなく高圧噴射を実現することができ、従来よりもウォータジェットルームの回転数を高めた製織が可能である。
次に、第2の実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。
図5(a)は、緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね特性と緯入れポンプ13側のコイルばね27のばね特性とを異ならせた緯入れ装置の模式図である。緯入れポンプ12側のプランジャ23の径と緯入れポンプ13の径とは、同一にしてあり、カム31,32〔図1参照〕の位相は、同一にしてある。緯入れポンプ12,13の水吐出開始時期Tas,Tbsは、揃えられている。
図5(b)の直線D1は、緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね特性を示し、直線D2は、緯入れポンプ13側のコイルばね27のばね特性を示す。緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね定数は、緯入れポンプ13側のコイルばね27のばね定数よりも小さくしてあり、緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね荷重は、緯入れポンプ13側のコイルばね27のばねよりも大きくしてある。コイルばね27の動作距離範囲は、Lで示す範囲である。
図6(a)のグラフにおける波形Pa2は、緯入れポンプ12を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。波形Pb2は、緯入れポンプ13を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。ばね荷重の大きい緯入れポンプ12側のポンプ圧PA2は、ばね荷重の小さい緯入れポンプ13側のポンプ圧PB2よりも高圧になる。緯入れポンプ12,13は、バランスを保ちながら(具体的には合流器15内の圧力が等しくなるような水流量比で)同時に水を吐出する。その結果、緯入れポンプ12における水吐出速度が緯入れポンプ13よりも速くなり、緯入れポンプ12の吐出終了時期Te1は、緯入れポンプ13側の吐出終了時期Te2よりも早い。図6(b)における曲線T1は、緯入れポンプ12における水噴射タイミングを示し、曲線T2は、緯入れポンプ13における水噴射タイミングを示す。緯入れ期間Tab2は、圧力の低い緯入れポンプ13における水噴射タイミングT2と一致する。緯入れポンプ12,13が同時に吐出している間は、曲線Pab2の圧力波形の勾配は圧力波形Pa2の勾配と圧力波形Pb2の勾配とを合成したものとなり、緯入れポンプ12の吐出が終了した後は、圧力波形Pab2の勾配は圧力波形Pb2と等しくなる。その結果、緯入れノズル11における水噴射圧力波形は、図6(b)に波形Pab2で示すようになる。
第2の実施形態では以下の効果が得られる。
(6)水噴射圧力が一様に右下がりの場合、後続する水ジェットほど速度が低下し、水ジェット〔図6(c)に図示の水ジェットJ参照〕の先頭jsから後端jeまでの区間で速度差が生じる。そのため、水ジェットJにおける水滴分布の引き伸ばし作用が生じ、移動過程の水ジェットJの形状は、時間経過と共に紡錘状に尾を引くようになる。このような引き伸ばし作用が過度に発生すると、水ジェットJにおける全体的な水滴濃度低下が起き、緯糸搬送能力が不足するようになる。
図6(b)に示す折れ線形状の水噴射圧力波形Pab2は、水ジェットJの先頭近くで引き伸ばし作用を最小限に抑えて一様な水ジェット形状を形成する。従って、水噴射圧力波形Pab2によって形成される水ジェットJは、長い距離にわたって緯糸搬送能力を維持できる。このような水ジェットJをもたらす折れ線形状の水噴射圧力波形Pab2は、広幅製織に好適な波形である。
(7)緯入れポンプ12における終圧と緯入れポンプ13の初圧とを等しく調整しておき、且つプランジャ23と逆止弁29との動きが理想的に応答するのであれば、水噴射圧力波形Pab2の乱れは少ない。しかし、緯入れポンプ12,13の応答性が悪いと、水噴射圧力波形Pab2の乱れが増加する。このような乱れのメカニズムは、以下のようなものと考えられる。緯入れポンプ12の水吐出が終了して緯入れポンプ13の水吐出に切り替わる際、緯入れポンプ13が直ちに応答して水を緯入れノズル11に供給できるのであるならば乱れは生じない。しかし、現実には、プランジャ23に接続しているレバー系の慣性の影響もあって緯入れポンプ13側のプランジャ23が直ちに応答することができず、応答するまでの僅かな期間ではあるが水噴射圧力が低下する。緯入れポンプ13側のプランジャ23が加速した後には水噴射圧力が所定の圧力に移行して水噴射圧力の落ち込み(乱れ)が生じる。
緯入れポンプ13の応答性が低い場合には、図6(b)に鎖線で示すように圧力落ち込みが大きくなる。このような圧力落ち込みの変動は、水ジェットJの水滴濃度のむらを生じさせるが、水滴濃度のむらの発生箇所が水ジェットJの中央部に限られるため、緯糸先端部の姿勢に及ぼす影響度は小さい。
水噴射圧力波形Pab2の後半側は、水ジェットによって搬送される緯糸がスリップしにくく、且つ織り幅が広い場合に適した圧力波形である。つまり、本実施形態の特徴は、圧力波形の乱れを抑えて、このときの圧力波形の変化のみを利用して、スリップしにくい緯糸で広幅製織を行なうのに適した水噴射圧力波形に整形したことにある。
次に、第3の実施形態を図7に基づいて説明する。第2の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図7(a)に示すように、合流管16には圧力センサ47が接続されている。圧力センサ47は、合流管16内の水圧を検出する。水圧検出情報は、モニタ装置50に表示されるようになっている。第2の実施形態とのその他の相違点は、カム31,32〔図1参照〕の位相が異ならせてあることである。緯入れポンプ12側のプランジャ23の径と緯入れポンプ13の径とは、同一にしてあり、緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね定数は、緯入れポンプ13側のコイルばね27のばね定数よりも小さくしてあり、緯入れポンプ12側のコイルばね27のばね荷重は、緯入れポンプ13側のコイルばね27のばねよりも大きくしてある。
図7(b)のグラフにおける波形Pa3は、緯入れポンプ12を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。波形Pb3は、緯入れポンプ13を単独で用いた場合に生成される緯入れノズル11における水噴射圧力波形である。図7(c)のグラフにおける波形Pab3は、緯入れノズル11における緯入れ期間Tab3内の水噴射圧力波形を示す。
緯入れポンプ12における最終圧Paeと緯入れポンプ13における初期圧Pbsとは、等しくなるように調整されており、水吐出圧力波形Pa3と水吐出圧力波形Pb3とが繋がるようにカム31,32の位相が調整されている。本実施形態では、水吐出期間設定手段は、2つの緯入れポンプ12,13のそれぞれの水吐出期間の一部を重ね合わせるように、緯入れポンプ12の吐出終了時期Taeよりも若干早めに緯入れポンプ13の吐出開始時期Tbsを規定している。従って、圧力波形Pab3の前半の勾配は圧力波形Pa3と一致し、圧力波形Pab3の後半の勾配は圧力波形Pb3と一致する。
これらの調整は、圧力センサ47を用いてモニタされた圧力波形〔図7(c)のグラフにおける波形Pab3参照〕を見ながら、コイルばね27のばね荷重とカム31,32の位相とを調整することによって、遂行可能である。
第3の実施形態では、圧力波形をモニタしながらカム31,32の位相を調整して圧力乱れを減らすようにしたため、滑らかに繋がる折れ線形状の水噴射圧力波形Pab3を実現することができ、一層安定した緯入れを実現することができる。
次に、本発明を2色緯入れに適用した第4の実施形態を図8及び図9に基づいて説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図8に示すように、一対の緯入れノズル11A,11Bは、分岐管48,49を介して電磁三方弁44に接続されている。電磁三方弁44は、合流管16に接続されており、合流管16には圧力センサ47が接続されている。圧力センサ47は、合流管16内の水圧を検出する。水圧検出情報は、モニタ装置50に表示されるようになっている。
吐出管14,17の途中には電磁三方弁45,46が介在されており、電磁三方弁45,46には還流管51,52が接続されている。電磁三方弁45が励磁状態にあるときには、緯入れポンプ12から吐出された水は、還流管51を介してフロートボックス18へ還流する。電磁三方弁46が励磁状態にあるときには、緯入れポンプ13から吐出された水は、還流管52を介してフロートボックス18へ還流する。電磁三方弁44は、2つの緯入れポンプ12,13から供給されて合流された水を2つの緯入れノズル11A,11Bのいずれか1つに切り換え供給する供給先切り換え手段を構成する。電磁三方弁45,46は、緯入れノズル11A,11B側へ水を供給する供給状態と、緯入れノズル11A,11B側へ水を供給しない供給停止状態とに切り換えられる供給・停止切り換え手段である。
図9(a)の表1は、緯入れノズル11A,11Bから射出される緯糸Y1,Y2の繊度が異なる場合の電磁三方弁44,45,46の励消磁状態の組み合わせを示す。表1中のPaは、緯入れポンプ12から吐出される水のみによって緯入れノズル11Aから緯糸Y1を射出する状態を示し、Pbは、緯入れポンプ13から吐出される水のみによって緯入れノズル11Bから緯糸Y2を射出する状態を示す。
図9(b)の表2は、緯入れノズル11A,11Bから射出される緯糸Y1,Y2の繊度が異なる場合の電磁三方弁44,45,46の励消磁状態の組み合わせを示す。表2中のPab1は、緯入れポンプ12,13から吐出された水を合流させて緯入れノズル11Aから緯糸Y1を射出する状態を示し、Pbは、緯入れポンプ13から吐出される水のみによって緯入れノズル11Bから緯糸Y2を射出する状態を示す。
図9(c)の表3は、緯入れノズル11A,11Bから射出される緯糸Y1,Y2の繊度が同じである場合の電磁三方弁44,45,46の励消磁状態の組み合わせを示す。表3中のPab1は、緯入れポンプ12,13から吐出された水を合流させて緯入れノズル11Aから緯糸Y1を射出する状態を示し、Pab2は、緯入れポンプ12,13から吐出された水を合流させて緯入れノズル11Bから緯糸Y2を射出する状態を示す。
第4の実施形態では以下の効果が得られる。
(8)合流後の水を電磁三方弁44に導く本実施形態の緯入れ装置は、2つの緯入れポンプ及び2つの緯入れノズルを用いた従来の緯入れ装置に比べて、製織範囲が拡がる。
(9)従来の2色緯入れのウォータジェットルームでは、2つの緯入れポンプを同時に昇圧し、一方の緯入れポンプから吐出された水をフロートボックスに戻すという非効率的な動作を繰り返していた。言い換えると、従来方式では、単一の緯入れポンプを用いた織機の場合に比べ、2倍の動力を供給しているにもかかわらず、供給動力の半分を仕事として利用していなかったということになる。
第4の実施形態では、織物種類によっては、2つの緯入れポンプ12,13の昇圧水(吐出水)をフロートボックス18に戻すことなく有効に使うことができる。その結果、織物種類にも依存するが、従来方式に比べ、本実施形態の緯入れポンプ系で消費される動力が最大で50%低減するという省エネ効果が得られ、経済面の効果は、極めて大きい。
次に、本発明を3色緯入れに適用した第5の実施形態を図10に基づいて説明する。第4の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
3つの緯入れノズル11A,11B,11Cは、分岐管48,49,53を介して電磁四方弁54に接続されており、電磁四方弁54は、合流管16に接続されている。電磁四方弁54は、緯入れノズル11Aにのみ吐出水を供給可能な状態と、緯入れノズル11Bにのみ吐出水を供給可能な状態と、緯入れノズル11Cにのみ吐出水を供給可能な状態とに切り換え可能である。
第5の実施形態では、第4の実施形態の場合よりも更に複雑な織物を製織することができる。
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
○3つ以上の緯入れポンプから吐出された水の少なくとも一部を合流させて同一の緯入れノズルへ供給するようにしてもよい。
○プランジャを駆動するばねはコイルばねに限定されず、空気ばね等の他のばねを用いてもよい。
○第3の実施の形態では、2つの緯入れポンプ12,13の水吐出期間の一部が重なり合うように規定されていたが、低圧側の緯入れポンプ13の応答性が十分に確保できる条件においては、高圧側の緯入れポンプ12の吐出終了時期と低圧側の緯入れポンプ13の吐出開始時期とを一致させてもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕複数の緯入れポンプから吐出された水の合流水の水圧を検出し、検出された水圧情報に基づいて、複数の緯入れポンプにおけるコイルばねのばね荷重及びカムの位相を調整する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ方法。
第1の実施形態を示す全体図。 (a)は、緯入れポンプの側断面図。(b)は、緯入れポンプ単独の場合の水吐出圧力波形を示すグラフ。(c)は、2つの緯入れポンプからの吐出水を合流した場合の水噴射圧力波形を示すグラフ。 2つの緯入れポンプからの吐出水を合流した場合の噴射水量を説明するためのグラフ。 (a)は、緯入れポンプ単独の場合の水吐出圧力波形を示すグラフ。(b)は、水吐出終了時期が異なる2つの緯入れポンプからの吐出水を合流した場合の水噴射圧力波形を示すグラフ。 第2の実施形態を示し、(a)は、緯入れ装置の模式図。(b)は、コイルばねのばね特性を示すグラフ。 (a)は、緯入れポンプ単独の場合の水吐出圧力波形を示すグラフ。(b)は、2つの緯入れポンプからの吐出水を合流した場合の水噴射圧力波形を示すグラフ。(c)は、水ジェットの形状を示す側面図。 第3の実施形態を示し、(a)は、緯入れ装置の模式図。(b)は、緯入れポンプ単独の場合の水吐出圧力波形を示すグラフ。(c)は、2つの緯入れポンプからの吐出水を合流した場合の水噴射圧力波形を示すグラフ。 第4の実施の形態を示す模式図。 (a),(b),(c)は、電磁三方弁44,45,46の励消磁の組み合わせを示す表図。 第4の実施の形態を示す模式図。
符号の説明
11,11A,11B,11C…緯入れノズル。12,13…緯入れポンプ。15…合流手段を構成する合流器。16…合流手段を構成する合流管。23…プランジャ。27…コイルばね。30…水吐出期間設定手段を構成する駆動軸。31,32…水吐出期間設定手段を構成するカム。35,36……水吐出期間設定手段を構成するカムレバー。39,40…水吐出期間設定手段を構成するストッパ。44…供給先切り換え手段としての電磁三方弁。45,46…供給・停止切り換え手段としての電磁三方弁。54…供給先切り換え手段としての電磁四方弁。Y,Y1,Y2…緯糸。Pa,Pb…水吐出圧力波形。Tas,Tbs…吐出開始時期。Tae,Tbe…吐出終了時期。Taes,Tbes…水吐出期間。Tab,Tab1,Tab2,Tab3…緯入れ期間。

Claims (12)

  1. ばね力を利用してプランジャを動かして水を吐出する緯入れポンプと、前記緯入れポンプから吐出された水を噴射して緯糸を緯入れする緯入れノズルとを備えたウォータジェットルームにおける緯入れ方法において、
    前記緯入れポンプは複数あり、同一の緯入れ期間内に前記複数の緯入れポンプから水を合流させて同一の緯入れノズルに供給するウォータジェットルームにおける緯入れ方法。
  2. 前記複数の緯入れポンプによって生成される個々の水噴射圧力波形を位相同一にして水を合流させる請求項1に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ方法。
  3. 前記緯入れポンプは2つであり、前記2つの緯入れポンプのうちの一方のポンプ圧を他方のポンプ圧よりも高くし、前記2つの緯入れポンプにおける吐出開始時期を同じにする請求項1に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ方法。
  4. 前記緯入れポンプは2つであり、前記2つの緯入れポンプのうちの一方のポンプ圧を他方のポンプ圧よりも高くし、ポンプ圧の高い緯入れポンプにおける吐出終了時期と、ポンプ圧の低い緯入れポンプにおける吐出開始時期とを前記2つの緯入れポンプの水吐出期間の一部を重ね合わせるように規定する請求項1に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ方法。
  5. ばね力を利用してプランジャを動かして水を吐出する緯入れポンプと、前記緯入れポンプから吐出された水を噴射して緯糸を緯入れする緯入れノズルとを備えたウォータジェットルームにおける緯入れ装置において、
    複数の前記緯入れポンプと、
    前記複数の緯入れポンプから供給される水を同一の緯入れノズルに向けて合流させる合流手段と、
    前記複数の緯入れポンプのそれぞれの水吐出期間を同一の緯入れ期間内に設定する水吐出期間設定手段とを備えたウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  6. 前記水吐出期間設定手段は、前記複数の緯入れポンプ内のコイルばねを往復揺動によって伸縮させる複数のカムレバーと、前記複数のカムレバーを往復揺動させる複数のカムと、前記複数のカムを回転させるように織機駆動モータから回転駆動力を得る駆動軸とを備えている請求項5に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  7. 前記複数の緯入れポンプによって生成される個々の水噴射圧力波形は、同一であり、前記水吐出期間設定手段は、前記個々の水噴射圧力波形が位相同一となるように規定されている請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  8. 前記緯入れポンプは2つである請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  9. 前記2つの緯入れポンプのコイルばねのバネ特性は、異なっており、前記水吐出期間設定手段は、前記2つの緯入れポンプにおける吐出開始時期が同じとなるように規定されている請求項8に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  10. 前記2つの緯入れポンプのコイルばねのバネ特性は、異なっており、前記水吐出期間設定手段は、バネ荷重の大きい方のコイルばねを有する緯入れポンプにおける吐出終了時期と、バネ荷重の小さい方のコイルばねを有する緯入れポンプにおける吐出開始時期とを、
    前記2つの緯入れポンプの水吐出期間の一部を重ね合わせるように、規定されている請求項8に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  11. 前記緯入れノズルは複数あり、前記複数の緯入れポンプから供給されて前記合流手段によって合流された水を前記複数の緯入れノズルのいずれか1つに切り換え供給する供給先切り換え手段が設けられている請求項5乃至請求項10のいずれか1項に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
  12. 前記合流手段は、前記複数の緯入れポンプの個々の下流経路上に介在された供給・停止切り換え手段を備え、前記供給・停止切り換え手段は、前記複数の緯入れノズル側へ水を供給する供給状態と、前記複数の緯入れノズル側へ水を供給しない供給停止状態とに切り換えられる請求項11に記載のウォータジェットルームにおける緯入れ装置。
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