JP2013076559A - 調湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、液体吸収剤の冷却または加熱を電力需要のピーク時間帯以外に行うようにし、電力需給の逼迫を回避する。
【解決手段】調湿装置(10)は、調湿運転の停止時に再生通路(3)の流出端および流入端を連通して再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する再生回路を形成する再生状態と、調湿運転時に調湿通路(2)および再生通路(3)を連通して調湿通路(2)および再生通路(3)の間で液体吸収剤が循環する調湿回路を形成する調湿状態とに吸収剤回路(1)を切り換える。
【選択図】図3
【解決手段】調湿装置(10)は、調湿運転の停止時に再生通路(3)の流出端および流入端を連通して再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する再生回路を形成する再生状態と、調湿運転時に調湿通路(2)および再生通路(3)を連通して調湿通路(2)および再生通路(3)の間で液体吸収剤が循環する調湿回路を形成する調湿状態とに吸収剤回路(1)を切り換える。
【選択図】図3
Description
本発明は、液体吸収剤を用いて空気の湿度調節を行う調湿装置に関するものである。
従来より、塩化リチウム水溶液等の液体吸収剤と、液体吸収剤は透過させずに水蒸気だけを透過させる透湿膜とを備えた調湿装置が知られている。例えば、特許文献1には、除湿運転と加湿運転とが切換可能な調湿装置が開示されている(特許文献1の段落〔0031〕〜〔0033〕および図8)。この調湿装置は、液体吸収剤が循環する吸収剤回路と、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路とを備えている。
上記吸収剤回路は、吸湿部と放湿部とを備えている。吸湿部は、室内へ供給される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。一方、放湿部は、室外へ排出される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。
また、上記吸収剤回路には、吸湿部から放湿部へ延びる通路に加熱部が接続され、放湿部から吸湿部へ延びる通路に冷却部が設けられている。
この調湿装置が除湿運転を行う場合、上記冷却部で冷却された液体吸収剤が吸湿部へ流入する。吸湿部では、処理空気の水分が液体吸収剤に吸収されて上記処理空気が除湿される。このとき、液体吸収剤は水分を吸収した分だけ薄くなる。この除湿された処理空気は室内へ供給される。
一方、上記吸湿部で水分を吸収した液体吸収剤は、上記加熱部で加熱された後に放湿部へ流入する。放湿部では、液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されて該再生空気が加湿される。このとき、液体吸収剤は水分を放出した分だけ濃くなることで再生される。この加湿された再生空気は室外へ排出される。
上記放湿部で水分を放出した液体吸収剤は、再び冷却部で冷却された後に吸湿部へ流入する。このように、上記調湿装置は、液体吸収剤が吸湿動作と放湿動作とを繰り返しながら上記吸収剤回路を循環し、室内の除湿を行う。
しかしながら、従来の調湿装置は、吸湿動作における液体吸収剤の冷却と放湿動作における液体吸収剤の加熱とを一対の動作として常に同時に行っている。したがって、従来の調湿装置は、一日の電力需要のピーク時間帯に除湿運転を行うと、電力需給が逼迫するといった問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、液体吸収剤の冷却または加熱を電力需要のピーク時間帯以外に行うようにし、電力需給の逼迫を回避することを目的とするものである。
第1の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置である。そして、第1の発明は、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)とを備えている。
上記第1の発明では、上記調湿運転の停止時に、上記吸収剤回路(1)を再生状態に切り換え、再生運転のみを行う。そして、上記調湿運転時に、再生運転で再生しておいた液体吸収剤を吸収剤回路(1)で循環させる。
そして、再生運転で再生された液体吸収剤を用いて調湿運転が行われるので、調湿運転時の消費エネルギが低減され、電力需要のピーク時間帯の電力需要が低減される。加えて、電力需要のピーク時間帯以外に再生運転が行われ、いわゆるピークシフトが行われる。
ここで、上記調湿運転の停止時の熱交換器は、再生熱交換部(46b)のみが行うので、消費エネルギが低減される。
第2の発明は、第1の発明において、上記吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられている。そして、上記吸収剤回路(1)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)とを備えている。また、上記回路切換部(4)は、上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)の両端を連通して上記再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える。
上記第2の発明では、調湿運転時に、調湿通路(2)と再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環し、再生運転時に、液体吸収剤の再生のみを行うように、再生通路(3)の両端を連通して再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する。
第3の発明は、第1の発明において、上記吸収剤回路(1)が、上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)と、上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)とを備えている。また、上記回路切換部(4)は、上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える。
上記第3の発明では、再生運転時に再生した液体吸収剤を液タンク(7)に溜めておくことになる。そして、上記調湿運転時に、上記液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を調湿通路(2)と液タンク(7)との間で循環させる。
第4の発明は、第3の発明において、吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられている。そして、上記調湿通路(2)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収するように構成されている。また、上記吸収剤回路(1)の調湿状態は、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、上記液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態と、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態とで構成されている。
上記第4の発明では、調湿運転時に、調湿通路(2)と再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態と、調湿通路(2)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態との何れかが行われる。
第5の発明は、第1の発明において、上記再生通路(3)には、上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)が設けられている。
第5の発明では、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことが可能になる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を用いて調湿空気を調湿する。
第6の発明は、第5の発明において、上記再生通路(3)には、上記液タンク(7)をバイパスするバイパス通路(5a)が設けられている。
第6の発明では、上記バイパス通路(5a)を設けることにより、調湿負荷に応じて、上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を調整する。上記調湿負荷が小さくなると、上記バイパス通路(5a)を開いて上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を少なくする。これにより、上記調湿能力が抑えられる。一方、上記調湿負荷が大きくなると、上記バイパス通路(5a)を絞って上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を多くする。これにより、上記調湿能力が大きくなる。
第7の発明は、第2および第4〜第6の何れか1つの発明において、圧縮機(36)と調湿用熱交換部(46a)と再生用熱交換部(46b)と補助熱交換部(43)との間を冷媒が循環して冷凍サイクルが行われるとともに、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)を通過する冷媒は上記液体吸収剤と熱交換し、上記補助熱交換部(43)を通過する冷媒は熱源流体と熱交換する冷媒回路(35)を備えている。そして、上記冷媒回路(35)は、上記回路切換部(4)が調湿状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第1状態と、上記回路切換部(4)が再生状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第2状態とに切換可能な冷媒切換部(37)を備えている。
第7の発明では、上記冷媒回路(35)が調湿状態のときに、上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
一方、上記冷媒回路(35)が再生状態のときには、調湿用熱交換部(46a)が動作しない。この調湿用熱交換部(46a)の代わりに補助熱交換部(43)が用いられ、上記再生用熱交換部(46b)と上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
第8の発明は、第7の発明において、上記補助熱交換部(43)の熱源流体は、空気であり、上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気を送るファン(28)を備えている。
第8の発明では、1つのファン(28)で上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気が供給される。
第9の発明は、第1〜第8の何れか1つの発明において、上記吸収剤回路(1)の再生状態における液体吸収剤の濃度を検出する濃度検出部(8b)と、上記濃度検出部(8b)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第9の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、その濃度が所定値以上になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、その濃度が所定値以下になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。
第10の発明は、第9の発明において、上記濃度検出部(8b)は、上記液タンク(7)における液体吸収剤の液面高さに基づいて液体吸収剤の濃度を検出する。
第10の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されるため、その濃度が濃くなればなるほど上記液タンク(7)の液面が下がる。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記液体吸収剤が再生空気の水分を吸収するため、その濃度が薄くなればなるほど、上記液タンク(7)の液面が上がる。このような、上記液体吸収剤の濃度と上記液タンク(7)の液面高さとの関係を利用して、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出する。
第11の発明は、第1から第8の何れか1つの発明において、上記回路切換部(4)が再生状態のときに、上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量を検出する水分量検出部(8a)と、上記水分量検出部(8a)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第11の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気に放出される水分の積算量が所定値よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで濃くなったと判断して上記再生運転を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気から吸収される水分の積算量が所定よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで薄くなったと判断して上記再生運転を停止する。
第12の発明は、第6の発明において、上記バイパス通路(5a)を閉鎖して上記液タンク(7)を開放するタンク利用状態と、上記バイパス通路(5a)を開放して上記液タンク(7)を閉鎖するバイパス状態とに切換可能なタンク用切換部(5b)と、上記液体吸収剤と熱交換する熱源流体を上記調湿用熱交換部(46a)へ供給する供給部(36)と、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が不足すると上記熱源流体の供給量を増加させ、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が過剰になると上記熱源流体の供給量を減少させるように上記供給部(36)の能力を調整する調整部(33)と、上記供給部(36)の能力が第1値以上になると上記タンク用切換部(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換えて、上記供給部(36)の能力が上記第1値よりも小さい第2値以下になると上記タンク用切換部(5b)をタンク利用状態からバイパス状態へ切り換えるように制御する制御部(8)とを備えている。
第12の発明では、上記液体吸収剤の調湿能力が該液体吸収剤の冷却量と加熱量とによって変化する。このことから、上記調整部(33)で上記供給部(36)の能力を変更することによって、上記調湿用熱交換部(46a)への熱源流体の供給量を増減させて、上記調湿負荷に釣り合うように上記調湿能力を調整する。
ここで、上記調湿負荷に対して調湿能力が不足すると上記供給部(36)の能力が増加し、上記調湿負荷に対して調湿能力が過剰になると上記供給部(36)の能力が減少する。つまり、上記供給部(36)の能力が大きいほど上記調湿負荷が高い傾向にあり、上記供給部(36)の能力が小さいほど上記調湿負荷が低い傾向にあることが推測される。
このことから、上記供給部(36)の能力が第1値以上の場合には上記調湿負荷が高い傾向にあると判断し、上記バイパス通路(5a)を閉鎖して上記液タンク(7)を開放する。これにより、上記液タンク(7)内の再生状態の液体吸収剤が流出し、調湿通路(2)を流れる液体吸収剤の濃度が変化して上記調湿能力が増加する。また、上記供給部(36)の能力が第2値以下の場合には上記調湿負荷が低い傾向にあると判断して、上記バイパス通路(5a)を開放して上記液タンク(7)を閉鎖する。このように、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させる。
第13の発明は、第4の発明において、上記第2の調湿状態のときに、上記調湿用熱交換部(46a)および上記再生用熱交換部(46b)の熱交換を停止させる制御部(8)を備えている。
第13の発明では、上記再生状態時に上記液タンク(7)には十分に再生した状態の液体吸収剤が貯留され、この貯留した液体吸収剤を利用して調湿運転が行われる。この結果、この調湿運転時には、上記調湿通路(2)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)の熱交換が停止される。
本発明によれば、上記調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
また、深夜電力を利用して再生運転を行うことができるので、電力料金の低減を図ることができるので、経済性の向上を図ることができる。
また、上記第2の発明によれば、上記調湿運転時における液体吸収剤の冷却および加熱のエネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを確実に行うことができる。
また、上記第3の発明によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
また、上記第4の発明によれば、液体吸収剤の冷却または加熱を行う調湿運転と液体吸収剤の冷却または加熱を行わない調湿運転とを選択的に行うことができるので、調湿負荷に対応した運転を行うことができる。
また、上記第5の発明によれば、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことができる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を流出させて上記調湿回路内で循環させることができる。これにより、上記調湿運転時に、より多くの液体吸収剤を上記調湿回路内で循環させることによって、上記調湿運転時の消費エネルギを低減することができる。
また、上記第6の発明によれば、上記調湿運転時に、調湿負荷に応じて、上記バイパス通路(5a)の開閉状態を切り換えることにより、調湿能力を調整することができる。
また、上記第7の発明によれば、上記補助熱交換部(43)および上記冷媒切換部(37)を設けることにより、冷凍サイクルによって液体吸収剤の冷却または加熱を行うので、低負荷の運転によって液体吸収剤の再生を行うことができる。この結果、再生運転時の消費エネルギを低減することができるので、省エネルギ性を向上させることができる。
また、上記第8の発明によれば、上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の各々にファン(28)を設けずに、1つのファン(28)で上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気を送ることができる。これにより、ファン(28)の数を減らすことができる。
また、上記第9の発明によれば、上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度に基づいて、液体吸収剤の循環を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。
また、上記第10の発明によれば、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出することができる。これにより、上記液体吸収剤の濃度を直接的に検知する場合に比べて、上記液体吸収剤の濃度の検出を容易に行うことができる。
また、上記第11の発明によれば、上記再生運転中に上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量に基づいて、液体吸収剤の循環を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。また、上記再生運転が無闇に長くならないようにすることができる。
また、上記第12の発明によれば、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させることができ、上記液タンク(7)から無闇に液体吸収剤が流出するのを防ぐことができる。
また、上記第13の発明によれば、上記調湿運転時に、上記再生用熱交換部(46b)だけでなく上記調湿用熱交換部(46a)の熱交換を停止させることができる。これにより、上記調湿運転時の消費エネルギを低減させるさせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図3に示すように、実施形態1の調湿装置(10)は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿し、室内の調湿を行うものである。この処理空気を調湿する調湿運転は、処理空気を除湿する除湿運転と、処理空気を加湿する加湿運転とをいう。そして、上記調湿装置(10)は、除湿運転と加湿運転とが選択的に実行可能に構成され、除湿運転または加湿運転の調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生する再生運転が行われるように構成されている。
図1〜図3に示すように、実施形態1の調湿装置(10)は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿し、室内の調湿を行うものである。この処理空気を調湿する調湿運転は、処理空気を除湿する除湿運転と、処理空気を加湿する加湿運転とをいう。そして、上記調湿装置(10)は、除湿運転と加湿運転とが選択的に実行可能に構成され、除湿運転または加湿運転の調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生する再生運転が行われるように構成されている。
〈調湿装置の構成〉
上記調湿装置(10)は、ケーシング(20)を備えている。このケーシング(20)には、吸収剤回路(1)と、冷媒回路(35)と、調湿ファン(27)と、再生ファン(28)とが収容されている。
上記調湿装置(10)は、ケーシング(20)を備えている。このケーシング(20)には、吸収剤回路(1)と、冷媒回路(35)と、調湿ファン(27)と、再生ファン(28)とが収容されている。
−ケーシング−
図1に示すように、ケーシング(20)は、直方体の箱状に形成されている。ケーシング(20)の一方の端面には、外気吸込口(21)と排気口(24)とが形成され、他方の端面には、内気吸込口(23)と給気口(22)とが形成されている。ケーシング(20)の内部空間は、調湿通路(25)と再生通路(26)とに仕切られている。調湿通路(25)は、外気吸込口(21)および給気口(22)に連通している。調湿通路(25)には、調湿ファン(27)と調湿モジュール(40a)とが配置されている。
図1に示すように、ケーシング(20)は、直方体の箱状に形成されている。ケーシング(20)の一方の端面には、外気吸込口(21)と排気口(24)とが形成され、他方の端面には、内気吸込口(23)と給気口(22)とが形成されている。ケーシング(20)の内部空間は、調湿通路(25)と再生通路(26)とに仕切られている。調湿通路(25)は、外気吸込口(21)および給気口(22)に連通している。調湿通路(25)には、調湿ファン(27)と調湿モジュール(40a)とが配置されている。
一方、再生通路(26)は、内気吸込口(23)および排気口(24)に連通している。再生通路(26)には、再生ファン(28)と再生モジュール(40b)とが配置されている。
なお、上記調湿通路(25)は処理空気が流れ、上記再生通路(26)は再生空気が流れる。
−調湿モジュールおよび再生モジュール−
上記調湿モジュール(40a)は、調湿部を構成し、液体吸収剤を用いて空気を調湿するものである。また、上記再生モジュール(40b)は、再生部を構成し、液体吸収剤を再生するものである。上記調湿モジュール(40a)は、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と調湿用熱交換部である伝熱部材(46a)とを備えている。上記再生モジュール(40b)は、上記調湿モジュール(40a)と同様に構成され、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と再生用熱交換部である伝熱部材(46b)とを備えている。
上記調湿モジュール(40a)は、調湿部を構成し、液体吸収剤を用いて空気を調湿するものである。また、上記再生モジュール(40b)は、再生部を構成し、液体吸収剤を再生するものである。上記調湿モジュール(40a)は、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と調湿用熱交換部である伝熱部材(46a)とを備えている。上記再生モジュール(40b)は、上記調湿モジュール(40a)と同様に構成され、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と再生用熱交換部である伝熱部材(46b)とを備えている。
各内側部材(60)は、両端が開口した中空の直方体状に形成されている。この内側部材(60)は、支持枠(61)と該支持枠(61)の側面を覆う透湿膜(62)とを備えている。この透湿膜(62)は、液体吸収剤を透過させずに水蒸気を透過させる膜である。この透湿膜(62)としては、例えば、PTFE等のフッ素樹脂から成る疎水性多孔膜を用いることができる。
外側ケース(50)は中空の直方体状に形成され、この外側ケース(50)の側板(53,54)には複数の通風孔(56)が形成されている。この外側ケース(50)には、複数の通風孔(56)と同数の内側部材(60)が収容されている。内側部材(60)は、それぞれの側面を覆う透湿膜(62)が互いに向かい合う状態で、外側ケース(50)の長手方向に一列に配列されている。そして、内側部材(60)は、その開口部(63)が側板(53,54)の通風孔(56)と重なるように、外側ケース(50)に固定される。
内側部材(60)の内側の空間は、外側ケース(50)の通風孔(56)を介して外部と連通しており、空気が流れる空気通路(42)となっている。空気通路(42)は、調湿装置(10)の調湿通路(25)または再生通路(26)を流れる空気が流通する。
また、上記調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)における内側部材(60)の外側で且つ外側ケース(50)の内側の空間は、液体吸収剤が流れる吸収剤通路(41a,41b)となっている。吸収剤通路(41a,41b)は、吸収剤回路(1)を循環する液体吸収剤が流通する。したがって、透湿膜(62)は、その表面が空気通路(42)を流れる空気と接触し、その裏面が吸収剤回路(1)を流れる液体吸収剤と接触する。
上記各伝熱部材(46a,46b)は、複数本の伝熱管(70)と、一つの第1ヘッダ(71)と、一つの第2ヘッダ(72)とを備えている。各伝熱管(70)は、内部が複数の流路に仕切られた多穴扁平管である。複数の伝熱管(70)は、それぞれの平坦面が互いに向かい合う状態で、互いに一定の間隔をおいて一列に配置されている。第1ヘッダ(71)は一列に配置された各伝熱管(70)の上端に接合され、第2ヘッダ(72)は一列に配置された各伝熱管(70)の下端に接合されている。
外側ケース(50)内において、各伝熱部材(46a,46b)の伝熱管(70)は、隣り合う内側部材(60)の間に一本ずつ配置され、この伝熱管(70)の表面が吸収剤通路(41a,41b)を流れる液体吸収剤と接触する。
−冷媒回路−
上記冷媒回路(35)は、図3に示すように、圧縮機(36)と、四路切換弁(37)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)と、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、補助熱交換器(43)とが接続された閉回路に構成されている。そして、上記冷媒回路(35)は、液体吸収剤と熱交換する熱源流体である冷媒が循環するように構成されている。
上記冷媒回路(35)は、図3に示すように、圧縮機(36)と、四路切換弁(37)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)と、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、補助熱交換器(43)とが接続された閉回路に構成されている。そして、上記冷媒回路(35)は、液体吸収剤と熱交換する熱源流体である冷媒が循環するように構成されている。
ここで、上記補助熱交換器(43)は、補助熱交換器を構成し、例えば、クロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器で構成されている。この補助熱交換器(43)は、上記再生ファン(28)が形成する再生空気の流れの途中に配置されている。上記補助熱交換器(43)は、上記再生ファン(28)の再生空気を熱源流体とし、再生空気と冷媒とが熱交換するように構成されている。
上記圧縮機(36)は、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)に熱源流体である冷媒を供給する供給部(36)を構成し、圧縮機(36)の吐出側は、四路切換弁(37)の第1のポートに接続され、圧縮機(36)の吸入側は、四路切換弁(37)の第2のポートに接続されている。
また、上記冷媒回路(35)は、四路切換弁(37)の第3のポートと第4のポートとの間に、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、補助熱交換器(43)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)とが配置されている。冷媒回路(35)は、該冷媒回路(35)に封入された冷媒を循環させることによって、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う。そして、冷媒回路(35)は、調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46a,46b)と補助熱交換器(43)とに熱媒体である冷媒を供給する。
上記四路切換弁(37)は、除湿状態(図3に実線で示す状態)と、加湿状態(同図に破線で示す状態)とに切り換わる冷媒切換部を構成している。除湿状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが第4のポートに連通する。一方、加湿状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第4のポートに連通し、第2のポートが第3のポートに連通する。
上記冷媒三方弁(39)は、調湿状態(図3に実線で示す状態)と、再生状態(同図に破線で示す状態)とに切り換わる。調湿状態の冷媒三方弁(39)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。一方、再生状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。
−吸収剤回路−
上記吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と液三方弁(4m)とを備えている。この液三方弁(4m)は、上記吸収剤回路(1)の回路切換部(4)を構成している。上記調湿通路(2)には、上記調湿モジュール(40a)が設けられている。また、上記再生通路(3)には、液ポンプ(6)と上記再生モジュール(40b)とが設けられている。
上記吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と液三方弁(4m)とを備えている。この液三方弁(4m)は、上記吸収剤回路(1)の回路切換部(4)を構成している。上記調湿通路(2)には、上記調湿モジュール(40a)が設けられている。また、上記再生通路(3)には、液ポンプ(6)と上記再生モジュール(40b)とが設けられている。
上記液三方弁(4m)は、再生状態(図3に破線で示す状態)と、調湿状態(同図に実線で示す状態)とに切り換わる。再生状態の液三方弁(4m)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。一方、調湿状態の液三方弁(4m)は、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。
上記液三方弁(4m)の第1ポートに上記再生通路(3)の流出端(3b)が接続され、上記液三方弁(4m)の第2ポートに上記調湿通路(2)の流入端(2a)が接続され、上記液三方弁(4m)の第3ポートに上記再生通路(3)の流入端(3a)が接続されている。上記調湿通路(2)の流出端(2b)は、上記再生通路(3)の液ポンプ(6)と上記液三方弁(4m)の第3ポートとの間の部分に連通している。
そして、上記液三方弁(4m)が再生状態のとき、上記再生通路(3)の流入端(3a)および流出端(3b)が連通して上記吸収剤回路(1)に再生回路が形成される。また、上記液三方弁(4m)が調湿状態のとき、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)とが連通して上記吸収剤回路(1)に調湿回路が形成される。
−コントローラ−
上記調湿装置(10)には、該調湿装置(10)の運転を制御するコントローラ(8)が設けられている。このコントローラ(8)は、除湿/加湿切換部(9a)と、調湿/再生切換部(9b)と、再生運転終了部(9c)とを備えている。
上記調湿装置(10)には、該調湿装置(10)の運転を制御するコントローラ(8)が設けられている。このコントローラ(8)は、除湿/加湿切換部(9a)と、調湿/再生切換部(9b)と、再生運転終了部(9c)とを備えている。
このコントローラ(8)には、再生モジュール(40b)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(14a,14b)と、再生ファン(28)の回転数を検出する回転数検出センサ(16)とが電気的に接続されている。上記温湿度センサ(14a,14b)は、再生モジュール(40b)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
上記除湿/加湿切換部(9a)は、ユーザまたはコントローラ(8)の指令により、上記調湿装置(10)の運転を除湿運転または加湿運転に切り換えるものである。この除湿/加湿切換部(9a)では、上記調湿装置(10)を除湿運転に設定する信号が入力されると、上記四路切換弁(37)に対して該四路切換弁(37)を除湿状態に切り換える信号を出力し、上記調湿装置(10)を加湿運転に設定する信号が入力されると、上記冷媒回路(35)の四路切換弁(37)に対して該四路切換弁(37)を加湿状態に切り換える信号を出力するように構成されている。
上記調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の運転状態を調湿運転と再生運転とに切り換えるものである。上記再生運転は、上記調湿運転の停止時に行われる。この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の調湿運転を停止する信号が入力されると、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)を調湿状態から再生状態へ切り換える。また、上記調湿装置(10)の調湿運転を開始する信号が入力されると、上記液三方弁(4m)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換える。
上記再生運転時に、上記温湿度センサ(14a,14b)から上記再生運転終了部(9c)へ向かって、上記再生モジュール(40b)の流入側および流出側の再生空気の絶対湿度が入力される。また、上記回転数検出センサ(16)から上記再生運転終了部(9c)へ向かって、上記再生ファン(28)の回転数が入力される。
また、上記コントローラ(8)は、水分量検出部(8a)と濃度検出部(8b)とを備えている。
上記水分量検出部(8a)は、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の検出値に基づき、流入側および流出側の再生空気の絶対湿度の差と、上記再生ファン(28)の回転数から求められる再生空気の積算風量とに基づいて、上記再生モジュール(40b)で吸湿された水分の積算量を算出する。
また、上記濃度検出部(8b)は、水分量検出部(8a)が算出した水分の積算量と、上記吸収剤回路(1)に投入された液体吸収剤の重量(初期値)と、上記吸収剤回路(1)に投入された液体吸収剤の濃度値(初期値)とから液体吸収剤の濃度を算出する。
上記再生運転終了部(9c)は、上記調湿装置(10)の再生運転時に、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の検出値に基づいて上記調湿側液回路(12)の液体吸収剤の濃度を検知し、その検知した濃度が所定値に達すると上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)へ停止信号を出力する。
具体的に、上記再生運転終了部(9c)は、濃度検出部(8b)が検出した濃度が所定値に達すると、液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)へ停止信号を出力して上記再生運転を停止させる。
〈調湿装置の運転動作〉
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。まず、除湿運転および除湿運転停止時の再生運転について説明した後で、加湿運転および加湿運転停止時の再生運転について説明する。
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。まず、除湿運転および除湿運転停止時の再生運転について説明した後で、加湿運転および加湿運転停止時の再生運転について説明する。
−除湿運転−
この除湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この除湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が調湿状態に設定される(図4を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)、膨張弁(38)および上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)の順で冷媒が循環し、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上記冷媒三方弁(39)が調湿状態で、該三方弁(39)の第2ポートが閉鎖されるため、上記補助熱交換器(43)内を冷媒が流通しない。
この結果、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)が蒸発器となることで上記調湿モジュール(40a)が吸湿部となり、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が凝縮器となることで上記再生モジュール(40b)が放湿部となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図4に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。この吸収剤通路(41b)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46b)を流れる冷媒によって加熱される。この再生モジュール(40b)の空気通路(42)には再生空気が流れている。この再生モジュール(40b)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる再生空気に付与される。再生空気に付与された水蒸気は、再生空気と共に室外へ排出される。
このように、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して再生空気に付与される。従って、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。
上記再生モジュール(40b)から流出した高濃度の液体吸収剤は、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この吸収剤通路(41a)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46a)を流れる冷媒によって冷却される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)には、処理空気が流れている。この調湿モジュール(40a)では、処理空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41a)を流れる液体吸収剤に吸収される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に除湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、空気通路(42)の処理空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれ、再生モジュール(40b)へ向けて再び送り出される。
−除湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が再生状態に設定される(図5を参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)、膨張弁(38)、補助熱交換器(43)、および上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上述したように、上記調湿ファン(27)は停止しているため、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)では冷媒が通過するのみで熱交換は行われない。
この結果、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が凝縮器となることで上記再生モジュール(40b)が放湿部となる。また、上記補助熱交換器(43)が蒸発器となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図5に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記再生通路(3)内を液体吸収剤が循環する。このとき、上記調湿通路(2)へ液体吸収剤が流れることはない。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。なお、このときの再生モジュール(40b)の動作は、上述した除湿運転の場合と同じであるため、説明は省略する。そして、上記再生モジュール(40b)から流出した高濃度の液体吸収剤は、上記液三方弁(4m)を経て上記液ポンプ(6)へ吸入された後、再び上記再生モジュール(40b)へ向かって吐出される。
このようにして上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度が濃くなっていく。そして、この濃度が所定の濃度に達したことを上記再生運転終了部(9c)が検知すると、該再生運転終了部(9c)から停止信号が出力されて、上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)が停止する。これにより、再生運転が終了する。
−加湿運転−
この加湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この加湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が調湿状態に設定される(図6を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)、膨張弁(38)、および上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上記冷媒側の三方弁(39)が調湿状態で該三方弁(39)の第2ポートが閉鎖されるため、上記補助熱交換器(43)内を冷媒が流通しない。
この結果、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)が凝縮器となることで上記調湿モジュール(40a)が放湿部となり、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が蒸発器となることで上記再生モジュール(40b)が吸湿部となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図6に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。この吸収剤通路(41b)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46b)を流れる冷媒によって冷却される。この再生モジュール(40b)の空気通路(42)には、再生空気が流れている。この再生モジュール(40b)では、再生空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41b)を流れる液体吸収剤に吸収される。水蒸気を奪われた処理空気は、その後に室外へ排出される。
再生モジュール(40b)において、空気通路(42)の再生空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。
上記再生モジュール(40b)から流出した低濃度の液体吸収剤は、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この吸収剤通路(41a)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46a)を流れる冷媒によって加熱される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)には処理空気が流れている。この調湿モジュール(40a)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる処理空気に付与される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に加湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して処理空気を加湿する。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した高濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれ、再生モジュール(40b)へ向けて再び送り出される。
−加湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が再生状態に設定される(図7を参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)、補助熱交換器(43)、膨張弁(38)、および上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上述したように、上記調湿ファン(27)は停止しているため、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)では冷媒が通過するのみで熱交換は行われない。
この結果、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が蒸発器となることで上記再生モジュール(40b)が吸湿部となる。また、上記補助熱交換器(43)が凝縮器となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図7に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記再生通路(3)内を液体吸収剤が循環する。このとき、上記調湿通路(2)へ液体吸収剤が流れることはない。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。なお、このときの再生モジュール(40b)の動作は、上述した加湿運転の場合と同じであるため、説明は省略する。そして、上記再生モジュール(40b)から流出した低濃度の液体吸収剤は、上記液三方弁(4m)を経て上記液ポンプ(6)へ吸入された後、再び上記再生モジュール(40b)へ向かって吐出される。
このようにして上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度が薄くなっていく。そして、この濃度が所定の濃度に達したことを上記再生運転終了部(9c)が検知すると、該再生運転終了部(9c)から停止信号が出力されて、上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)が停止する。これにより、再生運転が終了する。
−再生運転時の消費エネルギ−
ここで、上記除湿運転停止時の再生運転および加湿運転停止時の再生運転における消費エネルギについて説明する。
ここで、上記除湿運転停止時の再生運転および加湿運転停止時の再生運転における消費エネルギについて説明する。
ここで、再生運転における消費エネルギについて説明する。図8に示すように、単位時間当たり除湿量を負荷に対応して2倍に増加する場合(A−B)、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)における冷媒温度差は、約3倍に増加する。つまり、負荷が増加する前の伝熱部材(46a,46b)における冷媒温度差T−1は、負荷が2倍になると、3倍の冷媒温度差T−2を要することになる。
上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)における冷媒温度差を約3倍に増加するためには、図9に示すように、圧縮機(36)に入力が約10倍に増加する(C−D)。
したがって、再生運転のみを長時間に亘って低負荷で運転すると、上記圧縮機(36)の入力を増加させることなく液体吸収剤の濃度を濃くするかまたは薄くすることができる。その結果、調湿運転時におけるエネルギが低減される。
−実施形態1の効果−
本実施形態1によれば、上記除湿運転または上記加湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
本実施形態1によれば、上記除湿運転または上記加湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
また、深夜電力を利用して再生運転を行うことができるので、電力料金の低減を図ることができるので、経済性の向上を図ることができる。
また、上記調湿運転時における液体吸収剤の冷却および加熱のエネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを確実に行うことができる。
また、上記補助熱交換部(43)および上記冷媒切換部(37)を有する冷媒回路(35)を設け、冷凍サイクルによって液体吸収剤の冷却または加熱を行うので、低負荷の運転によって液体吸収剤の再生を行うことができる。この結果、再生運転時の消費エネルギを低減することができるので、省エネルギ性を向上させることができる。
また、上記再生モジュール(40b)および上記補助熱交換器(43)の各々にファンを設けずに、1つの再生ファン(28)で上記再生モジュール(40b)および上記補助熱交換器(43)の両方へ空気を送ることができる。これにより、ファンの数を減らすことができる。
また、上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度に基づいて、再生運転を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。
−実施形態1の変形例1−
図10から図13に示す実施形態1の変形例1において、吸収剤回路(1)、冷媒回路(36)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図10から図13に示す実施形態1の変形例1において、吸収剤回路(1)、冷媒回路(36)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−吸収剤回路−
変形例1の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
変形例1の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
上記調湿熱交換器(46a)は、調湿熱交換部を構成し、上記再生熱交換器(46b)は、再生熱交換部を構成している。
また、変形例1の再生通路(3)には、液タンク(7)とバイパス通路(5a)とタンク用三方弁(5b)とが設けられている。具体的には、上記再生モジュール(40b)と上記液三方弁(4m)の第1ポートとの間に、液タンク(7)とバイパス通路(5a)とタンク用切換部(5b)とが接続されている。
上記タンク用三方弁(5b)は、タンク用切換部を構成し、タンク利用状態(図10に実線で示す状態)と、バイパス状態(同図に破線で示す状態)とに切換可能である。タンク利用状態のタンク用三方弁(5b)では、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。一方、バイパス状態のタンク用三方弁(5b)では、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。
上記タンク用三方弁(5b)の第1ポートに上記再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)の流出端が接続され、第2ポートに上記液タンク(7)の流入端が接続され、第3ポートに上記バイパス通路(5a)の流入端が接続されている。また、上記液タンク(7)および上記バイパス通路(5a)の流出端は合流した後で上記液三方弁(4m)の第1ポートに接続されている。
そして、上記タンク用三方弁(5b)がタンク利用状態のとき、上記再生通路(3)と上記液タンク(7)とが連通状態となり、上記タンク用三方弁(5b)がバイパス状態のとき、上記再生通路(3)と上記バイパス通路(5a)とが連通状態となる。
つまり、調湿装置(10)が再生運転を行う場合には、図11に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を調湿状態から再生状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。また、調湿装置(10)が調湿運転で液タンク(7)を利用する場合には、図12に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。また、調湿装置(10)が調湿運転で液タンク(7)を利用しない場合には、図13に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をタンク利用状態からバイパス状態へ切り換える。そして、図11から図13に示す吸収液回路(1)の実線部分を液体吸収剤が循環する。
このように、上記液タンク(7)を設けることにより、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことができる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を流出させて上記調湿回路内で循環させることができる。これにより、上記調湿運転時に、より多くの液体吸収剤を上記調湿回路内で循環させることによって、上記調湿運転時の消費エネルギルギを低減することができる。
−冷媒回路−
変形例1の冷媒回路(35)に接続された圧縮機(36)には、インバータ(33)が接続されている。このインバータ(33)は、上記圧縮機(36)の運転周波数を変更して上記冷媒回路(35)を流れる冷媒の循環量を増減させて供給部である圧縮機(36)の能力を調整する調整部を構成している。そして、この冷媒の循環量の増減によって、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)と補助熱交換器(43)の熱交換量が増減される。
変形例1の冷媒回路(35)に接続された圧縮機(36)には、インバータ(33)が接続されている。このインバータ(33)は、上記圧縮機(36)の運転周波数を変更して上記冷媒回路(35)を流れる冷媒の循環量を増減させて供給部である圧縮機(36)の能力を調整する調整部を構成している。そして、この冷媒の循環量の増減によって、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)と補助熱交換器(43)の熱交換量が増減される。
具体的に、このインバータ(33)は、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部の調湿能力が不足すると、上記圧縮機(36)の運転周波数を高くして各熱交換器(46a,46b,43)の熱交換量を増加させて上記調湿部の調湿能力を上げる。また、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部の調湿能力が過剰になると、上記圧縮機(36)の運転周波数を低くして各熱交換器(46a,46b,43)の熱交換量を減少させて上記調湿部の調湿能力を下げる。
−コントローラ−
変形例1のコントローラ(8)には、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の代わりに、上記液タンク(7)の液面高さを検知する液面センサ(17)が電気的に接続されている。上記コントローラ(8)には、実施形態1とは異なり、水分量検出部(8a)が省略されて濃度検出部(8b)のみが設けられている。そして、上記濃度検出部(8b)は、液面センサ(17)の信号を受けて再生運転時の液体吸収剤の濃度を検出する。
変形例1のコントローラ(8)には、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の代わりに、上記液タンク(7)の液面高さを検知する液面センサ(17)が電気的に接続されている。上記コントローラ(8)には、実施形態1とは異なり、水分量検出部(8a)が省略されて濃度検出部(8b)のみが設けられている。そして、上記濃度検出部(8b)は、液面センサ(17)の信号を受けて再生運転時の液体吸収剤の濃度を検出する。
具体的に、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されるため、その濃度が濃くなればなるほど上記液タンク(7)の液面が下がる。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記液体吸収剤が再生空気の水分を吸収するため、その濃度が薄くなればなるほど、上記液タンクの液面が上がる。このような、上記液体吸収剤の濃度と上記液タンク(7)の液面高さとの関係を利用して、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出する。例えば、上記再生運転開始時の液面高さと現在の液面高さとの差によって、現在の液体吸収剤の濃度を検出してもよい。
このように、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出することができる。これにより、上記液体吸収剤の濃度を直接的に検知する場合に比べて、上記液体吸収剤の濃度の検出を容易に行うことができる。
また、変形例1のコントローラ(8)には、利用/非利用切換部(9d)が設けられている。この利用/非利用切換部(9d)は、上記タンク用三方弁(5b)を操作して上記液タンク(7)および上記再生通路(3)を連通状態または非連通状態に切り換えるものである。
ここで、上記調湿負荷に対して調湿能力が不足すると上記インバータ(33)の運転周波数が高くなり、上記調湿負荷に対して調湿能力が過剰になると上記インバータ(33)の運転周波数が低くなる。つまり、上記インバータ(33)の運転周波数が高いほど上記調湿負荷が高い傾向にあり、上記インバータ(33)の運転周波数が低いほど上記調湿負荷が低い傾向にあることが推測される。
このことから、上記インバータ(33)の運転周波数が、第1値以上の場合には上記調湿負荷が高い傾向にあると判断して、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。すると、上記液タンク(7)から再生した状態の液体吸収剤が吸収剤回路(1)内へ流入する。
これにより、上記調湿装置(10)が除湿運転の場合には、上記液タンク(7)から吸収剤回路(1)へ高濃度の液体吸収剤が流れて、上記調湿モジュール(40a)の除湿能力が増加する。一方、上記調湿装置(10)が加湿運転の場合には、上記液タンク(7)から吸収剤回路(1)へ低濃度の液体吸収剤が流れて、上記調湿モジュール(40a)の加湿能力が増加する。このように、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させることができ、上記液タンク(7)から無闇に液体吸収剤が流出するのを防ぐことができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
−実施形態1の変形例2−
上記実施形態1の変形例2において、上記コントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
上記実施形態1の変形例2において、上記コントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−コントローラ−
変形例2のコントローラ(8)の再生運転終了部(9c)は、上記再生運転時に上記再生通路(3)を循環する液体吸収剤の濃度を検知せずに、上記再生モジュール(40b)で授受される水分の量に基づいて、再生運転を終了させる。つまり、上記コントローラ(8)は、実施形態1の濃度検出部(8b)が省略されて水分量検出部(8a)のみが設けられている。この水分量検出部(8a)は、上記実施形態1の水分量の算出動作と同じであるため、説明は省略する。
変形例2のコントローラ(8)の再生運転終了部(9c)は、上記再生運転時に上記再生通路(3)を循環する液体吸収剤の濃度を検知せずに、上記再生モジュール(40b)で授受される水分の量に基づいて、再生運転を終了させる。つまり、上記コントローラ(8)は、実施形態1の濃度検出部(8b)が省略されて水分量検出部(8a)のみが設けられている。この水分量検出部(8a)は、上記実施形態1の水分量の算出動作と同じであるため、説明は省略する。
具体的に、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記再生運転中に、上記再生モジュール(40b)で再生空気に放出される水分の積算量が所定値よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで濃くなったと判断して上記再生運転を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記再生運転中に、上記再生モジュール(40b)で再生空気から吸収される水分の積算量が所定よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで薄くなったと判断して上記再生運転を停止する。
これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。また、上記再生運転を無闇に行わないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。図14から図17に示す実施形態2において吸収剤回路(1)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本発明の実施形態2について説明する。図14から図17に示す実施形態2において吸収剤回路(1)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−吸収剤回路−
実施形態2の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、実施形態1の変形例1と同様に調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
実施形態2の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、実施形態1の変形例1と同様に調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
また、実施形態2の吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と第1および第2液三方弁(4a,4b)と第1から第4液通路(29〜32)を備えている。なお、この第1および第2液三方弁(4a,4b)が回路切換部(4)を構成している。また、上記調湿通路(2)には、調湿モジュール(40a)と調湿熱交換器(46a)が接続され、上記再生通路(3)には、再生モジュール(40b)と再生熱交換器(46b)が接続されている。
上記第1および第2液三方弁(4a,4b)は、吸収剤回路(1)を第1の調湿状態(図15参照)と再生状態(図16参照)と第2の調湿状態(図17参照)とに切り換えるように構成されている。つまり、本実施形態の調湿状態は、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、上記液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態(図15参照)と、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態(図17参照)とで構成されている。
上記第1の調湿状態における第1および第2液三方弁(4a,4b)は、共に第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖される。また、上記再生状態のとき、上記第1液三方弁(4a)は、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖され、上記第2液三方弁(4b)は、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートが閉鎖される。また、上記第2の調湿状態における上記第1液三方弁(4a)は、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートが閉鎖され、上記第2液三方弁(4b)は、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖される。
また、上記第1液三方弁(4a)の第1ポートには、第2液通路(30)の一端が接続され、第2ポートには、上記再生通路(3)の流入端(3a)が接続され、第3ポートには、第4液通路(32)の一端が接続されている。
上記第2液三方弁(4b)の第1ポートには、第1液通路(29)の一端が接続され、第2ポートには、上記調湿通路(2)の流入端(2a)が接続され、第3ポートには、第3液通路(31)の一端が接続されている。
また、上記再生通路(3)の流出端(3b)は、上記第1および第4の液通路(29,32)の他端に連通している。上記調湿通路(2)の流出端(2b)は、上記第2および第3の液通路(30,31)の他端に連通している。また、第1液通路(29)には、液タンク(7)が設けられ、第2液通路(30)には、液ポンプ(6)が接続されている。
そして、上記第1の調湿状態において、液ポンプ(6)と再生熱交換器(46b)と再生モジュール(40b)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する調湿回路が形成される。また、上記再生状態において、液ポンプ(6)と再生熱交換器(46b)と再生モジュール(40b)と液タンク(7)との順で液体吸収剤が循環する再生回路が形成される。また、上記第2の調湿状態において、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する調湿回路が形成される。
−コントローラ−
実施形態2のコントローラ(8)には、実施形態1とは違い、調湿モジュール(40a)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(15a,15b)が接続されている。なお、この温湿度センサ(15a,15b)は、調湿モジュール(40a)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
実施形態2のコントローラ(8)には、実施形態1とは違い、調湿モジュール(40a)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(15a,15b)が接続されている。なお、この温湿度センサ(15a,15b)は、調湿モジュール(40a)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
実施形態2のコントローラ(8)の調湿/再生切換部(9b)は、例えば、上記調湿装置(10)の運転状態を第1または第2の調湿運転と上記再生運転とに切り換えるものである。この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の調湿運転を停止する信号が入力されると、上記冷媒三方弁(39)および上記第1および第2液三方弁(4a,4b)を調湿状態から再生状態へ切り換える。また、上記調湿装置(10)の調湿運転を開始する信号が入力されると、上記冷媒三方弁(39)および上記第1および第2液三方弁(4a,4b)を再生状態から調湿状態へ切り換える。
また、この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の第2の調湿状態において、調湿側の温湿度センサ(15a,15b)の検出値、つまり上記調湿モジュール(40a)で調湿された空気の絶対湿度に基づいて、上記調湿装置(10)の運転状態を第2の調湿運転から第1の調湿運転へ切り換える。
具体的には、上記調湿モジュール(40a)における入口側と出口側の絶対湿度の差が所定値以下になると、処理空気の調湿量が低下していると判断して、上記調湿装置(10)の運転状態を第2の調湿運転から第1の調湿運転へ切り換える。これにより、上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤が再生される。
〈調湿装置の運転動作〉
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。
−除湿運転の第1の調湿状態−
この除湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この除湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが第1の調湿状態に設定される(図15参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の除湿運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の除湿運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−除湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
具体的に、調湿/再生切換部(9b)により上記冷媒三方弁(39)が再生状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が再生状態に設定される(図16参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の除湿運転停止時の再生運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の除湿運転停止時の再生運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−除湿運転の第2の調湿状態−
この除湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
この除湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)が調湿状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が第2の調湿状態に設定される(図17を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、および液ポンプ(6)が起動する。なお、上記圧縮機(37)と上記再生ファン(28)は起動しない。
上記液ポンプ(6)の起動により、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)の起動により、上記再生状態時に溜められた高濃度の液体吸収剤は、上記調湿熱交換器(46a)を熱交換することなく通過した後で、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この調湿モジュール(40a)では、処理空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41a)を流れる液体吸収剤に吸収される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に除湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、空気通路(42)の処理空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。したがって、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれた後で、再び液タンク(7)へ送り出される。
−加湿運転の第1の調湿状態−
この加湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この加湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが第1の調湿状態に設定される。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の加湿運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の加湿運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−加湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により上記冷媒三方弁(39)が再生状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が再生状態に設定される。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の加湿運転停止時の再生運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の加湿運転停止時の再生運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−加湿運転の第2の調湿状態−
この加湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
この加湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが調湿状態の第2の調湿状態に設定される。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)および液ポンプ(6)が起動する。なお、上記圧縮機(36)と上記再生ファン(28)は起動しない。
上記液ポンプ(6)の起動により、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)の起動により、上記再生状態時に溜められた低濃度の液体吸収剤は、上記調湿熱交換器(46a)を熱交換することなく通過した後で、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この調湿モジュール(40a)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる処理空気に付与される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に加湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、吸収剤通路(41a)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して処理空気を加湿する。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した高濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれた後で、再び液タンク(7)へ送り出される。
−実施形態2の効果−
本実施形態2によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
本実施形態2によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
また、液体吸収剤の冷却または加熱を行う調湿運転と液体吸収剤の冷却または加熱を行わない調湿運転とを選択的に行うことができるので、調湿負荷に対応した運転を行うことができる。
また、上記再生状態時に上記液タンク(7)には十分に再生した状態の液体吸収剤が貯留され、この貯留した液体吸収剤を利用して調湿運転が行われる。このことから、この調湿運転時には、上記再生熱交換器(46b)だけでなく上記調湿熱交換器(46a)の熱交換を停止することが可能となる。これにより、上記消費エネルギルギを低減することができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
以上説明したように、本発明は、液体吸収剤によって空気の湿度調節を行う調湿装置について有用である。
1 吸収剤回路
2 調湿通路(調湿通路)
3 再生通路(再生通路)
4 回路切換部
4m 液三方弁
4a 第1液三方弁
4b 第2液三方弁
8 コントローラ
8a 水分量検出部
8b 濃度検出部
10 調湿装置
35 冷媒回路
40a 調湿モジュール(調湿部)
40b 再生モジュール(再生部)
36 圧縮機
43 補助熱交換器(補助熱交換部)
46a 調湿モジュールの伝熱部材(調湿用熱交換部)
46b 再生モジュールの伝熱部材(再生用熱交換部)
2 調湿通路(調湿通路)
3 再生通路(再生通路)
4 回路切換部
4m 液三方弁
4a 第1液三方弁
4b 第2液三方弁
8 コントローラ
8a 水分量検出部
8b 濃度検出部
10 調湿装置
35 冷媒回路
40a 調湿モジュール(調湿部)
40b 再生モジュール(再生部)
36 圧縮機
43 補助熱交換器(補助熱交換部)
46a 調湿モジュールの伝熱部材(調湿用熱交換部)
46b 再生モジュールの伝熱部材(再生用熱交換部)
本発明は、液体吸収剤を用いて空気の湿度調節を行う調湿装置に関するものである。
従来より、塩化リチウム水溶液等の液体吸収剤と、液体吸収剤は透過させずに水蒸気だけを透過させる透湿膜とを備えた調湿装置が知られている。例えば、特許文献1には、除湿運転と加湿運転とが切換可能な調湿装置が開示されている(特許文献1の段落〔0031〕〜〔0033〕および図8)。この調湿装置は、液体吸収剤が循環する吸収剤回路と、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路とを備えている。
上記吸収剤回路は、吸湿部と放湿部とを備えている。吸湿部は、室内へ供給される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。一方、放湿部は、室外へ排出される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。
また、上記吸収剤回路には、吸湿部から放湿部へ延びる通路に加熱部が接続され、放湿部から吸湿部へ延びる通路に冷却部が設けられている。
この調湿装置が除湿運転を行う場合、上記冷却部で冷却された液体吸収剤が吸湿部へ流入する。吸湿部では、処理空気の水分が液体吸収剤に吸収されて上記処理空気が除湿される。このとき、液体吸収剤は水分を吸収した分だけ薄くなる。この除湿された処理空気は室内へ供給される。
一方、上記吸湿部で水分を吸収した液体吸収剤は、上記加熱部で加熱された後に放湿部へ流入する。放湿部では、液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されて該再生空気が加湿される。このとき、液体吸収剤は水分を放出した分だけ濃くなることで再生される。この加湿された再生空気は室外へ排出される。
上記放湿部で水分を放出した液体吸収剤は、再び冷却部で冷却された後に吸湿部へ流入する。このように、上記調湿装置は、液体吸収剤が吸湿動作と放湿動作とを繰り返しながら上記吸収剤回路を循環し、室内の除湿を行う。
しかしながら、従来の調湿装置は、吸湿動作における液体吸収剤の冷却と放湿動作における液体吸収剤の加熱とを一対の動作として常に同時に行っている。したがって、従来の調湿装置は、一日の電力需要のピーク時間帯に除湿運転を行うと、電力需給が逼迫するといった問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、液体吸収剤の冷却または加熱を電力需要のピーク時間帯以外に行うようにし、電力需給の逼迫を回避することを目的とするものである。
第1の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置である。そして、第1の発明は、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)とを備えている。
さらに、上記吸収剤回路(1)は、上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)と、上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)とを備えている。
上記回路切換部(4)は、上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える。
上記吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられている。
上記調湿通路(2)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収するように構成されている。
上記吸収剤回路(1)の調湿状態は、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、上記液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態と、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態とで構成されている。
上記第1の発明では、上記調湿運転の停止時に、上記吸収剤回路(1)を再生状態に切り換え、再生運転のみを行う。そして、上記調湿運転時に、再生運転で再生しておいた液体吸収剤を吸収剤回路(1)で循環させる。
そして、再生運転で再生された液体吸収剤を用いて調湿運転が行われるので、調湿運転時の消費エネルギが低減され、電力需要のピーク時間帯の電力需要が低減される。加えて、電力需要のピーク時間帯以外に再生運転が行われ、いわゆるピークシフトが行われる。
ここで、上記調湿運転の停止時の熱交換器は、再生熱交換部(46b)のみが行うので、消費エネルギが低減される。
また、再生運転時に再生した液体吸収剤を液タンク(7)に溜めておくことになる。そして、上記調湿運転時に、上記液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を調湿通路(2)と液タンク(7)との間で循環させる。
また、調湿運転時に、調湿通路(2)と再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態と、調湿通路(2)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態との何れかが行われる。
第2の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置であって、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)とを備えている。
そして、上記吸収剤回路(1)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)とを備えている。
さらに、上記再生通路(3)には、上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)が設けられている。
第2の発明では、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことが可能になる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を用いて調湿空気を調湿する。
第3の発明は、第2の発明において、上記再生通路(3)には、上記液タンク(7)をバイパスするバイパス通路(5a)が設けられている。
第3の発明では、上記バイパス通路(5a)を設けることにより、調湿負荷に応じて、上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を調整する。上記調湿負荷が小さくなると、上記バイパス通路(5a)を開いて上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を少なくする。これにより、上記調湿能力が抑えられる。一方、上記調湿負荷が大きくなると、上記バイパス通路(5a)を絞って上記液タンク(7)から流出する液体吸収剤の量を多くする。これにより、上記調湿能力が大きくなる。
第4の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置であって、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)とを備えている。
上記吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられている。
上記吸収剤回路(1)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)とを備えている。上記回路切換部(4)は、上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)の両端を連通して上記再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える。
一方、圧縮機(36)と調湿用熱交換部(46a)と再生用熱交換部(46b)と補助熱交換部(43)との間を冷媒が循環して冷凍サイクルが行われるとともに、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)を通過する冷媒は上記液体吸収剤と熱交換し、上記補助熱交換部(43)を通過する冷媒は熱源流体と熱交換する冷媒回路(35)を備えている。そして、上記冷媒回路(35)は、上記回路切換部(4)が調湿状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第1状態と、上記回路切換部(4)が再生状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第2状態とに切換可能な冷媒切換部(37)を備えている。
第4の発明では、上記冷媒回路(35)が調湿状態のときに、上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
一方、上記冷媒回路(35)が再生状態のときには、調湿用熱交換部(46a)が動作しない。この調湿用熱交換部(46a)の代わりに補助熱交換部(43)が用いられ、上記再生用熱交換部(46b)と上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
第5の発明は、第4の発明において、上記補助熱交換部(43)の熱源流体は、空気であり、上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気を送るファン(28)を備えている。
第5の発明では、1つのファン(28)で上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気が供給される。
第6の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置であって、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)と、上記吸収剤回路(1)の再生状態における液体吸収剤の濃度を検出する濃度検出部(8b)と、上記濃度検出部(8b)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第6の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、その濃度が所定値以上になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、その濃度が所定値以下になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。
第7の発明は、第6の発明において、上記濃度検出部(8b)は、上記液タンク(7)における液体吸収剤の液面高さに基づいて液体吸収剤の濃度を検出する。
第7の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されるため、その濃度が濃くなればなるほど上記液タンク(7)の液面が下がる。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記液体吸収剤が再生空気の水分を吸収するため、その濃度が薄くなればなるほど、上記液タンク(7)の液面が上がる。このような、上記液体吸収剤の濃度と上記液タンク(7)の液面高さとの関係を利用して、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出する。
第8の発明は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置であって、上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)と、上記回路切換部(4)が再生状態のときに、上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量を検出する水分量検出部(8a)と、上記水分量検出部(8a)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第8の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気に放出される水分の積算量が所定値よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで濃くなったと判断して上記再生運転を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気から吸収される水分の積算量が所定よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで薄くなったと判断して上記再生運転を停止する。
第9の発明は、第3の発明において、上記バイパス通路(5a)を閉鎖して上記液タンク(7)を開放するタンク利用状態と、上記バイパス通路(5a)を開放して上記液タンク(7)を閉鎖するバイパス状態とに切換可能なタンク用切換部(5b)と、上記液体吸収剤と熱交換する熱源流体を上記調湿用熱交換部(46a)へ供給する供給部(36)と、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が不足すると上記熱源流体の供給量を増加させ、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が過剰になると上記熱源流体の供給量を減少させるように上記供給部(36)の能力を調整する調整部(33)と、上記供給部(36)の能力が第1値以上になると上記タンク用切換部(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換えて、上記供給部(36)の能力が上記第1値よりも小さい第2値以下になると上記タンク用切換部(5b)をタンク利用状態からバイパス状態へ切り換えるように制御する制御部(8)とを備えている。
第9の発明では、上記液体吸収剤の調湿能力が該液体吸収剤の冷却量と加熱量とによって変化する。このことから、上記調整部(33)で上記供給部(36)の能力を変更することによって、上記調湿用熱交換部(46a)への熱源流体の供給量を増減させて、上記調湿負荷に釣り合うように上記調湿能力を調整する。
ここで、上記調湿負荷に対して調湿能力が不足すると上記供給部(36)の能力が増加し、上記調湿負荷に対して調湿能力が過剰になると上記供給部(36)の能力が減少する。つまり、上記供給部(36)の能力が大きいほど上記調湿負荷が高い傾向にあり、上記供給部(36)の能力が小さいほど上記調湿負荷が低い傾向にあることが推測される。
このことから、上記供給部(36)の能力が第1値以上の場合には上記調湿負荷が高い傾向にあると判断し、上記バイパス通路(5a)を閉鎖して上記液タンク(7)を開放する。これにより、上記液タンク(7)内の再生状態の液体吸収剤が流出し、調湿通路(2)を流れる液体吸収剤の濃度が変化して上記調湿能力が増加する。また、上記供給部(36)の能力が第2値以下の場合には上記調湿負荷が低い傾向にあると判断して、上記バイパス通路(5a)を開放して上記液タンク(7)を閉鎖する。このように、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させる。
第10の発明は、第1の発明において、上記第2の調湿状態のときに、上記調湿用熱交換部(46a)および上記再生用熱交換部(46b)の熱交換を停止させる制御部(8)を備えている。
第10の発明では、上記再生状態時に上記液タンク(7)には十分に再生した状態の液体吸収剤が貯留され、この貯留した液体吸収剤を利用して調湿運転が行われる。この結果、この調湿運転時には、上記調湿通路(2)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)の熱交換が停止される。
第11の発明は、第1または第2の発明において、圧縮機(36)と調湿用熱交換部(46a)と再生用熱交換部(46b)と補助熱交換部(43)との間を冷媒が循環して冷凍サイクルが行われるとともに、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)を通過する冷媒は上記液体吸収剤と熱交換し、上記補助熱交換部(43)を通過する冷媒は熱源流体と熱交換する冷媒回路(35)を備え、該冷媒回路(35)は、上記回路切換部(4)が調湿状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第1状態と、上記回路切換部(4)が再生状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第2状態とに切換可能な冷媒切換部(37)を備えている。
第11の発明では、上記冷媒回路(35)が調湿状態のときに、上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
一方、上記冷媒回路(35)が再生状態のときには、調湿用熱交換部(46a)が動作しない。この調湿用熱交換部(46a)の代わりに補助熱交換部(43)が用いられ、上記再生用熱交換部(46b)と上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となって上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。
第12の発明は、第1、第2または第4の発明において、上記吸収剤回路(1)の再生状態における液体吸収剤の濃度を検出する濃度検出部(8b)と、上記濃度検出部(8b)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第12の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、その濃度が所定値以上になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、その濃度が所定値以下になると上記再生通路(3)の液体吸収剤の循環を停止する。
第13の発明は、第1、第2または第4の発明において、上記回路切換部(4)が再生状態のときに、上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量を検出する水分量検出部(8a)と、上記水分量検出部(8a)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている。
第13の発明では、例えば、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気に放出される水分の積算量が所定値よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで濃くなったと判断して上記再生運転を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記再生運転中に上記再生部(40b)で再生空気から吸収される水分の積算量が所定よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで薄くなったと判断して上記再生運転を停止する。
本発明によれば、上記調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
また、深夜電力を利用して再生運転を行うことができるので、電力料金の低減を図ることができるので、経済性の向上を図ることができる。
また、上記第4の発明によれば、上記調湿運転時における液体吸収剤の冷却および加熱のエネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを確実に行うことができる。
また、上記第1の発明によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
また、上記第1の発明によれば、液体吸収剤の冷却または加熱を行う調湿運転と液体吸収剤の冷却または加熱を行わない調湿運転とを選択的に行うことができるので、調湿負荷に対応した運転を行うことができる。
また、上記第2の発明によれば、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことができる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を流出させて上記調湿回路内で循環させることができる。これにより、上記調湿運転時に、より多くの液体吸収剤を上記調湿回路内で循環させることによって、上記調湿運転時の消費エネルギを低減することができる。
また、上記第3の発明によれば、上記調湿運転時に、調湿負荷に応じて、上記バイパス通路(5a)の開閉状態を切り換えることにより、調湿能力を調整することができる。
また、上記第4および第11の発明によれば、上記補助熱交換部(43)および上記冷媒切換部(37)を設けることにより、冷凍サイクルによって液体吸収剤の冷却または加熱を行うので、低負荷の運転によって液体吸収剤の再生を行うことができる。この結果、再生運転時の消費エネルギを低減することができるので、省エネルギ性を向上させることができる。
また、上記第5の発明によれば、上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の各々にファン(28)を設けずに、1つのファン(28)で上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気を送ることができる。これにより、ファン(28)の数を減らすことができる。
また、上記第6および第12の発明によれば、上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度に基づいて、液体吸収剤の循環を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。
また、上記第7の発明によれば、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出することができる。これにより、上記液体吸収剤の濃度を直接的に検知する場合に比べて、上記液体吸収剤の濃度の検出を容易に行うことができる。
また、上記第8および第13の発明によれば、上記再生運転中に上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量に基づいて、液体吸収剤の循環を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。また、上記再生運転が無闇に長くならないようにすることができる。
また、上記第9の発明によれば、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させることができ、上記液タンク(7)から無闇に液体吸収剤が流出するのを防ぐことができる。
また、上記第10の発明によれば、上記調湿運転時に、上記再生用熱交換部(46b)だけでなく上記調湿用熱交換部(46a)の熱交換を停止させることができる。これにより、上記調湿運転時の消費エネルギを低減させるさせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図3に示すように、実施形態1の調湿装置(10)は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿し、室内の調湿を行うものである。この処理空気を調湿する調湿運転は、処理空気を除湿する除湿運転と、処理空気を加湿する加湿運転とをいう。そして、上記調湿装置(10)は、除湿運転と加湿運転とが選択的に実行可能に構成され、除湿運転または加湿運転の調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生する再生運転が行われるように構成されている。
図1〜図3に示すように、実施形態1の調湿装置(10)は、液体吸収剤を用いて処理空気を調湿し、室内の調湿を行うものである。この処理空気を調湿する調湿運転は、処理空気を除湿する除湿運転と、処理空気を加湿する加湿運転とをいう。そして、上記調湿装置(10)は、除湿運転と加湿運転とが選択的に実行可能に構成され、除湿運転または加湿運転の調湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生する再生運転が行われるように構成されている。
〈調湿装置の構成〉
上記調湿装置(10)は、ケーシング(20)を備えている。このケーシング(20)には、吸収剤回路(1)と、冷媒回路(35)と、調湿ファン(27)と、再生ファン(28)とが収容されている。
上記調湿装置(10)は、ケーシング(20)を備えている。このケーシング(20)には、吸収剤回路(1)と、冷媒回路(35)と、調湿ファン(27)と、再生ファン(28)とが収容されている。
−ケーシング−
図1に示すように、ケーシング(20)は、直方体の箱状に形成されている。ケーシング(20)の一方の端面には、外気吸込口(21)と排気口(24)とが形成され、他方の端面には、内気吸込口(23)と給気口(22)とが形成されている。ケーシング(20)の内部空間は、調湿通路(25)と再生通路(26)とに仕切られている。調湿通路(25)は、外気吸込口(21)および給気口(22)に連通している。調湿通路(25)には、調湿ファン(27)と調湿モジュール(40a)とが配置されている。
図1に示すように、ケーシング(20)は、直方体の箱状に形成されている。ケーシング(20)の一方の端面には、外気吸込口(21)と排気口(24)とが形成され、他方の端面には、内気吸込口(23)と給気口(22)とが形成されている。ケーシング(20)の内部空間は、調湿通路(25)と再生通路(26)とに仕切られている。調湿通路(25)は、外気吸込口(21)および給気口(22)に連通している。調湿通路(25)には、調湿ファン(27)と調湿モジュール(40a)とが配置されている。
一方、再生通路(26)は、内気吸込口(23)および排気口(24)に連通している。再生通路(26)には、再生ファン(28)と再生モジュール(40b)とが配置されている。
なお、上記調湿通路(25)は処理空気が流れ、上記再生通路(26)は再生空気が流れる。
−調湿モジュールおよび再生モジュール−
上記調湿モジュール(40a)は、調湿部を構成し、液体吸収剤を用いて空気を調湿するものである。また、上記再生モジュール(40b)は、再生部を構成し、液体吸収剤を再生するものである。上記調湿モジュール(40a)は、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と調湿用熱交換部である伝熱部材(46a)とを備えている。上記再生モジュール(40b)は、上記調湿モジュール(40a)と同様に構成され、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と再生用熱交換部である伝熱部材(46b)とを備えている。
上記調湿モジュール(40a)は、調湿部を構成し、液体吸収剤を用いて空気を調湿するものである。また、上記再生モジュール(40b)は、再生部を構成し、液体吸収剤を再生するものである。上記調湿モジュール(40a)は、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と調湿用熱交換部である伝熱部材(46a)とを備えている。上記再生モジュール(40b)は、上記調湿モジュール(40a)と同様に構成され、図2に示すように、複数の内側部材(60)と外側ケース(50)と再生用熱交換部である伝熱部材(46b)とを備えている。
各内側部材(60)は、両端が開口した中空の直方体状に形成されている。この内側部材(60)は、支持枠(61)と該支持枠(61)の側面を覆う透湿膜(62)とを備えている。この透湿膜(62)は、液体吸収剤を透過させずに水蒸気を透過させる膜である。この透湿膜(62)としては、例えば、PTFE等のフッ素樹脂から成る疎水性多孔膜を用いることができる。
外側ケース(50)は中空の直方体状に形成され、この外側ケース(50)の側板(53,54)には複数の通風孔(56)が形成されている。この外側ケース(50)には、複数の通風孔(56)と同数の内側部材(60)が収容されている。内側部材(60)は、それぞれの側面を覆う透湿膜(62)が互いに向かい合う状態で、外側ケース(50)の長手方向に一列に配列されている。そして、内側部材(60)は、その開口部(63)が側板(53,54)の通風孔(56)と重なるように、外側ケース(50)に固定される。
内側部材(60)の内側の空間は、外側ケース(50)の通風孔(56)を介して外部と連通しており、空気が流れる空気通路(42)となっている。空気通路(42)は、調湿装置(10)の調湿通路(25)または再生通路(26)を流れる空気が流通する。
また、上記調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)における内側部材(60)の外側で且つ外側ケース(50)の内側の空間は、液体吸収剤が流れる吸収剤通路(41a,41b)となっている。吸収剤通路(41a,41b)は、吸収剤回路(1)を循環する液体吸収剤が流通する。したがって、透湿膜(62)は、その表面が空気通路(42)を流れる空気と接触し、その裏面が吸収剤回路(1)を流れる液体吸収剤と接触する。
上記各伝熱部材(46a,46b)は、複数本の伝熱管(70)と、一つの第1ヘッダ(71)と、一つの第2ヘッダ(72)とを備えている。各伝熱管(70)は、内部が複数の流路に仕切られた多穴扁平管である。複数の伝熱管(70)は、それぞれの平坦面が互いに向かい合う状態で、互いに一定の間隔をおいて一列に配置されている。第1ヘッダ(71)は一列に配置された各伝熱管(70)の上端に接合され、第2ヘッダ(72)は一列に配置された各伝熱管(70)の下端に接合されている。
外側ケース(50)内において、各伝熱部材(46a,46b)の伝熱管(70)は、隣り合う内側部材(60)の間に一本ずつ配置され、この伝熱管(70)の表面が吸収剤通路(41a,41b)を流れる液体吸収剤と接触する。
−冷媒回路−
上記冷媒回路(35)は、図3に示すように、圧縮機(36)と、四路切換弁(37)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)と、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、補助熱交換器(43)とが接続された閉回路に構成されている。そして、上記冷媒回路(35)は、液体吸収剤と熱交換する熱源流体である冷媒が循環するように構成されている。
上記冷媒回路(35)は、図3に示すように、圧縮機(36)と、四路切換弁(37)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)と、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、補助熱交換器(43)とが接続された閉回路に構成されている。そして、上記冷媒回路(35)は、液体吸収剤と熱交換する熱源流体である冷媒が循環するように構成されている。
ここで、上記補助熱交換器(43)は、補助熱交換器を構成し、例えば、クロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器で構成されている。この補助熱交換器(43)は、上記再生ファン(28)が形成する再生空気の流れの途中に配置されている。上記補助熱交換器(43)は、上記再生ファン(28)の再生空気を熱源流体とし、再生空気と冷媒とが熱交換するように構成されている。
上記圧縮機(36)は、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)に熱源流体である冷媒を供給する供給部(36)を構成し、圧縮機(36)の吐出側は、四路切換弁(37)の第1のポートに接続され、圧縮機(36)の吸入側は、四路切換弁(37)の第2のポートに接続されている。
また、上記冷媒回路(35)は、四路切換弁(37)の第3のポートと第4のポートとの間に、再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)と、膨張弁(38)と、冷媒三方弁(39)と、補助熱交換器(43)と、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)とが配置されている。冷媒回路(35)は、該冷媒回路(35)に封入された冷媒を循環させることによって、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う。そして、冷媒回路(35)は、調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46a,46b)と補助熱交換器(43)とに熱媒体である冷媒を供給する。
上記四路切換弁(37)は、除湿状態(図3に実線で示す状態)と、加湿状態(同図に破線で示す状態)とに切り換わる冷媒切換部を構成している。除湿状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが第4のポートに連通する。一方、加湿状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第4のポートに連通し、第2のポートが第3のポートに連通する。
上記冷媒三方弁(39)は、調湿状態(図3に実線で示す状態)と、再生状態(同図に破線で示す状態)とに切り換わる。調湿状態の冷媒三方弁(39)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。一方、再生状態の四路切換弁(37)は、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。
−吸収剤回路−
上記吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と液三方弁(4m)とを備えている。この液三方弁(4m)は、上記吸収剤回路(1)の回路切換部(4)を構成している。上記調湿通路(2)には、上記調湿モジュール(40a)が設けられている。また、上記再生通路(3)には、液ポンプ(6)と上記再生モジュール(40b)とが設けられている。
上記吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と液三方弁(4m)とを備えている。この液三方弁(4m)は、上記吸収剤回路(1)の回路切換部(4)を構成している。上記調湿通路(2)には、上記調湿モジュール(40a)が設けられている。また、上記再生通路(3)には、液ポンプ(6)と上記再生モジュール(40b)とが設けられている。
上記液三方弁(4m)は、再生状態(図3に破線で示す状態)と、調湿状態(同図に実線で示す状態)とに切り換わる。再生状態の液三方弁(4m)は、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。一方、調湿状態の液三方弁(4m)は、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。
上記液三方弁(4m)の第1ポートに上記再生通路(3)の流出端(3b)が接続され、上記液三方弁(4m)の第2ポートに上記調湿通路(2)の流入端(2a)が接続され、上記液三方弁(4m)の第3ポートに上記再生通路(3)の流入端(3a)が接続されている。上記調湿通路(2)の流出端(2b)は、上記再生通路(3)の液ポンプ(6)と上記液三方弁(4m)の第3ポートとの間の部分に連通している。
そして、上記液三方弁(4m)が再生状態のとき、上記再生通路(3)の流入端(3a)および流出端(3b)が連通して上記吸収剤回路(1)に再生回路が形成される。また、上記液三方弁(4m)が調湿状態のとき、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)とが連通して上記吸収剤回路(1)に調湿回路が形成される。
−コントローラ−
上記調湿装置(10)には、該調湿装置(10)の運転を制御するコントローラ(8)が設けられている。このコントローラ(8)は、除湿/加湿切換部(9a)と、調湿/再生切換部(9b)と、再生運転終了部(9c)とを備えている。
上記調湿装置(10)には、該調湿装置(10)の運転を制御するコントローラ(8)が設けられている。このコントローラ(8)は、除湿/加湿切換部(9a)と、調湿/再生切換部(9b)と、再生運転終了部(9c)とを備えている。
このコントローラ(8)には、再生モジュール(40b)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(14a,14b)と、再生ファン(28)の回転数を検出する回転数検出センサ(16)とが電気的に接続されている。上記温湿度センサ(14a,14b)は、再生モジュール(40b)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
上記除湿/加湿切換部(9a)は、ユーザまたはコントローラ(8)の指令により、上記調湿装置(10)の運転を除湿運転または加湿運転に切り換えるものである。この除湿/加湿切換部(9a)では、上記調湿装置(10)を除湿運転に設定する信号が入力されると、上記四路切換弁(37)に対して該四路切換弁(37)を除湿状態に切り換える信号を出力し、上記調湿装置(10)を加湿運転に設定する信号が入力されると、上記冷媒回路(35)の四路切換弁(37)に対して該四路切換弁(37)を加湿状態に切り換える信号を出力するように構成されている。
上記調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の運転状態を調湿運転と再生運転とに切り換えるものである。上記再生運転は、上記調湿運転の停止時に行われる。この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の調湿運転を停止する信号が入力されると、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)を調湿状態から再生状態へ切り換える。また、上記調湿装置(10)の調湿運転を開始する信号が入力されると、上記液三方弁(4m)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換える。
上記再生運転時に、上記温湿度センサ(14a,14b)から上記再生運転終了部(9c)へ向かって、上記再生モジュール(40b)の流入側および流出側の再生空気の絶対湿度が入力される。また、上記回転数検出センサ(16)から上記再生運転終了部(9c)へ向かって、上記再生ファン(28)の回転数が入力される。
また、上記コントローラ(8)は、水分量検出部(8a)と濃度検出部(8b)とを備えている。
上記水分量検出部(8a)は、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の検出値に基づき、流入側および流出側の再生空気の絶対湿度の差と、上記再生ファン(28)の回転数から求められる再生空気の積算風量とに基づいて、上記再生モジュール(40b)で吸湿された水分の積算量を算出する。
また、上記濃度検出部(8b)は、水分量検出部(8a)が算出した水分の積算量と、上記吸収剤回路(1)に投入された液体吸収剤の重量(初期値)と、上記吸収剤回路(1)に投入された液体吸収剤の濃度値(初期値)とから液体吸収剤の濃度を算出する。
上記再生運転終了部(9c)は、上記調湿装置(10)の再生運転時に、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の検出値に基づいて上記調湿側液回路(12)の液体吸収剤の濃度を検知し、その検知した濃度が所定値に達すると上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)へ停止信号を出力する。
具体的に、上記再生運転終了部(9c)は、濃度検出部(8b)が検出した濃度が所定値に達すると、液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)へ停止信号を出力して上記再生運転を停止させる。
〈調湿装置の運転動作〉
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。まず、除湿運転および除湿運転停止時の再生運転について説明した後で、加湿運転および加湿運転停止時の再生運転について説明する。
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。まず、除湿運転および除湿運転停止時の再生運転について説明した後で、加湿運転および加湿運転停止時の再生運転について説明する。
−除湿運転−
この除湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この除湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が調湿状態に設定される(図4を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)、膨張弁(38)および上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)の順で冷媒が循環し、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上記冷媒三方弁(39)が調湿状態で、該三方弁(39)の第2ポートが閉鎖されるため、上記補助熱交換器(43)内を冷媒が流通しない。
この結果、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)が蒸発器となることで上記調湿モジュール(40a)が吸湿部となり、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が凝縮器となることで上記再生モジュール(40b)が放湿部となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図4に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。この吸収剤通路(41b)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46b)を流れる冷媒によって加熱される。この再生モジュール(40b)の空気通路(42)には再生空気が流れている。この再生モジュール(40b)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる再生空気に付与される。再生空気に付与された水蒸気は、再生空気と共に室外へ排出される。
このように、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して再生空気に付与される。従って、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。
上記再生モジュール(40b)から流出した高濃度の液体吸収剤は、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この吸収剤通路(41a)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46a)を流れる冷媒によって冷却される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)には、処理空気が流れている。この調湿モジュール(40a)では、処理空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41a)を流れる液体吸収剤に吸収される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に除湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、空気通路(42)の処理空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれ、再生モジュール(40b)へ向けて再び送り出される。
−除湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が再生状態に設定される(図5を参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)、膨張弁(38)、補助熱交換器(43)、および上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上述したように、上記調湿ファン(27)は停止しているため、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)では冷媒が通過するのみで熱交換は行われない。
この結果、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が凝縮器となることで上記再生モジュール(40b)が放湿部となる。また、上記補助熱交換器(43)が蒸発器となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図5に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記再生通路(3)内を液体吸収剤が循環する。このとき、上記調湿通路(2)へ液体吸収剤が流れることはない。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。なお、このときの再生モジュール(40b)の動作は、上述した除湿運転の場合と同じであるため、説明は省略する。そして、上記再生モジュール(40b)から流出した高濃度の液体吸収剤は、上記液三方弁(4m)を経て上記液ポンプ(6)へ吸入された後、再び上記再生モジュール(40b)へ向かって吐出される。
このようにして上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度が濃くなっていく。そして、この濃度が所定の濃度に達したことを上記再生運転終了部(9c)が検知すると、該再生運転終了部(9c)から停止信号が出力されて、上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)が停止する。これにより、再生運転が終了する。
−加湿運転−
この加湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この加湿運転では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が調湿状態に設定される(図6を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)、膨張弁(38)、および上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上記冷媒側の三方弁(39)が調湿状態で該三方弁(39)の第2ポートが閉鎖されるため、上記補助熱交換器(43)内を冷媒が流通しない。
この結果、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)が凝縮器となることで上記調湿モジュール(40a)が放湿部となり、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が蒸発器となることで上記再生モジュール(40b)が吸湿部となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図6に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。この吸収剤通路(41b)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46b)を流れる冷媒によって冷却される。この再生モジュール(40b)の空気通路(42)には、再生空気が流れている。この再生モジュール(40b)では、再生空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41b)を流れる液体吸収剤に吸収される。水蒸気を奪われた処理空気は、その後に室外へ排出される。
再生モジュール(40b)において、空気通路(42)の再生空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、再生モジュール(40b)では、吸収剤通路(41b)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。
上記再生モジュール(40b)から流出した低濃度の液体吸収剤は、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この吸収剤通路(41a)へ流入した液体吸収剤は、伝熱部材(46a)を流れる冷媒によって加熱される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)には処理空気が流れている。この調湿モジュール(40a)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる処理空気に付与される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に加湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して処理空気を加湿する。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した高濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれ、再生モジュール(40b)へ向けて再び送り出される。
−加湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により、上記液側および冷媒側の三方弁(4,39)が再生状態に設定される(図7を参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)、および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動により、該圧縮機(36)、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)、補助熱交換器(43)、膨張弁(38)、および上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)の順で冷媒が循環して、上記冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。なお、上述したように、上記調湿ファン(27)は停止しているため、上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)では冷媒が通過するのみで熱交換は行われない。
この結果、上記再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)が蒸発器となることで上記再生モジュール(40b)が吸湿部となる。また、上記補助熱交換器(43)が凝縮器となる。
上記液ポンプ(6)の起動により、図7に示すように、上記吸収剤回路(1)において上記再生通路(3)内を液体吸収剤が循環する。このとき、上記調湿通路(2)へ液体吸収剤が流れることはない。
上記液ポンプ(6)から吐出された液体吸収剤は、再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)へ流入する。なお、このときの再生モジュール(40b)の動作は、上述した加湿運転の場合と同じであるため、説明は省略する。そして、上記再生モジュール(40b)から流出した低濃度の液体吸収剤は、上記液三方弁(4m)を経て上記液ポンプ(6)へ吸入された後、再び上記再生モジュール(40b)へ向かって吐出される。
このようにして上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度が薄くなっていく。そして、この濃度が所定の濃度に達したことを上記再生運転終了部(9c)が検知すると、該再生運転終了部(9c)から停止信号が出力されて、上記液ポンプ(6)および上記圧縮機(36)が停止する。これにより、再生運転が終了する。
−再生運転時の消費エネルギ−
ここで、上記除湿運転停止時の再生運転および加湿運転停止時の再生運転における消費エネルギについて説明する。
ここで、上記除湿運転停止時の再生運転および加湿運転停止時の再生運転における消費エネルギについて説明する。
ここで、再生運転における消費エネルギについて説明する。図8に示すように、単位時間当たり除湿量を負荷に対応して2倍に増加する場合(A−B)、調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)における冷媒温度差は、約3倍に増加する。つまり、負荷が増加する前の伝熱部材(46a,46b)における冷媒温度差T−1は、負荷が2倍になると、3倍の冷媒温度差T−2を要することになる。
上記調湿モジュール(40a)の伝熱部材(46a)および再生モジュール(40b)の伝熱部材(46b)における冷媒温度差を約3倍に増加するためには、図9に示すように、圧縮機(36)に入力が約10倍に増加する(C−D)。
したがって、再生運転のみを長時間に亘って低負荷で運転すると、上記圧縮機(36)の入力を増加させることなく液体吸収剤の濃度を濃くするかまたは薄くすることができる。その結果、調湿運転時におけるエネルギが低減される。
−実施形態1の効果−
本実施形態1によれば、上記除湿運転または上記加湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
本実施形態1によれば、上記除湿運転または上記加湿運転の停止中に、液体吸収剤を再生するようにしたために、この再生した液体吸収剤を用いて調湿運転を行うので、調湿運転時における消費エネルギを低減することができる。この結果、電力需要のピーク時間帯における調湿運転時の消費エネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を回避することができる。
また、深夜電力を利用して再生運転を行うことができるので、電力料金の低減を図ることができるので、経済性の向上を図ることができる。
また、上記調湿運転時における液体吸収剤の冷却および加熱のエネルギを低減することができるので、いわゆるピークシフトを確実に行うことができる。
また、上記補助熱交換部(43)および上記冷媒切換部(37)を有する冷媒回路(35)を設け、冷凍サイクルによって液体吸収剤の冷却または加熱を行うので、低負荷の運転によって液体吸収剤の再生を行うことができる。この結果、再生運転時の消費エネルギを低減することができるので、省エネルギ性を向上させることができる。
また、上記再生モジュール(40b)および上記補助熱交換器(43)の各々にファンを設けずに、1つの再生ファン(28)で上記再生モジュール(40b)および上記補助熱交換器(43)の両方へ空気を送ることができる。これにより、ファンの数を減らすことができる。
また、上記再生通路(3)内を循環する液体吸収剤の濃度に基づいて、再生運転を停止することができる。これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。
−実施形態1の変形例1−
図10から図13に示す実施形態1の変形例1において、吸収剤回路(1)、冷媒回路(36)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図10から図13に示す実施形態1の変形例1において、吸収剤回路(1)、冷媒回路(36)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−吸収剤回路−
変形例1の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
変形例1の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
上記調湿熱交換器(46a)は、調湿熱交換部を構成し、上記再生熱交換器(46b)は、再生熱交換部を構成している。
また、変形例1の再生通路(3)には、液タンク(7)とバイパス通路(5a)とタンク用三方弁(5b)とが設けられている。具体的には、上記再生モジュール(40b)と上記液三方弁(4m)の第1ポートとの間に、液タンク(7)とバイパス通路(5a)とタンク用切換部(5b)とが接続されている。
上記タンク用三方弁(5b)は、タンク用切換部を構成し、タンク利用状態(図10に実線で示す状態)と、バイパス状態(同図に破線で示す状態)とに切換可能である。タンク利用状態のタンク用三方弁(5b)では、第1のポートが第2のポートに連通し、第3のポートが閉鎖される。一方、バイパス状態のタンク用三方弁(5b)では、第1のポートが第3のポートに連通し、第2のポートが閉鎖される。
上記タンク用三方弁(5b)の第1ポートに上記再生モジュール(40b)の吸収剤通路(41b)の流出端が接続され、第2ポートに上記液タンク(7)の流入端が接続され、第3ポートに上記バイパス通路(5a)の流入端が接続されている。また、上記液タンク(7)および上記バイパス通路(5a)の流出端は合流した後で上記液三方弁(4m)の第1ポートに接続されている。
そして、上記タンク用三方弁(5b)がタンク利用状態のとき、上記再生通路(3)と上記液タンク(7)とが連通状態となり、上記タンク用三方弁(5b)がバイパス状態のとき、上記再生通路(3)と上記バイパス通路(5a)とが連通状態となる。
つまり、調湿装置(10)が再生運転を行う場合には、図11に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を調湿状態から再生状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。また、調湿装置(10)が調湿運転で液タンク(7)を利用する場合には、図12に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。また、調湿装置(10)が調湿運転で液タンク(7)を利用しない場合には、図13に示すように、上記液三方弁(4)および冷媒三方弁(39)を再生状態から調湿状態へ切り換え、上記タンク用三方弁(5b)をタンク利用状態からバイパス状態へ切り換える。そして、図11から図13に示す吸収液回路(1)の実線部分を液体吸収剤が循環する。
このように、上記液タンク(7)を設けることにより、上記再生運転時に、より多くの再生した状態の液体吸収剤を上記液タンク(7)に溜めておくことができる。そして、上記調湿運転時に、この液タンク(7)の液体吸収剤を流出させて上記調湿回路内で循環させることができる。これにより、上記調湿運転時に、より多くの液体吸収剤を上記調湿回路内で循環させることによって、上記調湿運転時の消費エネルギルギを低減することができる。
−冷媒回路−
変形例1の冷媒回路(35)に接続された圧縮機(36)には、インバータ(33)が接続されている。このインバータ(33)は、上記圧縮機(36)の運転周波数を変更して上記冷媒回路(35)を流れる冷媒の循環量を増減させて供給部である圧縮機(36)の能力を調整する調整部を構成している。そして、この冷媒の循環量の増減によって、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)と補助熱交換器(43)の熱交換量が増減される。
変形例1の冷媒回路(35)に接続された圧縮機(36)には、インバータ(33)が接続されている。このインバータ(33)は、上記圧縮機(36)の運転周波数を変更して上記冷媒回路(35)を流れる冷媒の循環量を増減させて供給部である圧縮機(36)の能力を調整する調整部を構成している。そして、この冷媒の循環量の増減によって、調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)と補助熱交換器(43)の熱交換量が増減される。
具体的に、このインバータ(33)は、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部の調湿能力が不足すると、上記圧縮機(36)の運転周波数を高くして各熱交換器(46a,46b,43)の熱交換量を増加させて上記調湿部の調湿能力を上げる。また、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部の調湿能力が過剰になると、上記圧縮機(36)の運転周波数を低くして各熱交換器(46a,46b,43)の熱交換量を減少させて上記調湿部の調湿能力を下げる。
−コントローラ−
変形例1のコントローラ(8)には、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の代わりに、上記液タンク(7)の液面高さを検知する液面センサ(17)が電気的に接続されている。上記コントローラ(8)には、実施形態1とは異なり、水分量検出部(8a)が省略されて濃度検出部(8b)のみが設けられている。そして、上記濃度検出部(8b)は、液面センサ(17)の信号を受けて再生運転時の液体吸収剤の濃度を検出する。
変形例1のコントローラ(8)には、上記温湿度センサ(14a,14b)および上記回転数検出センサ(16)の代わりに、上記液タンク(7)の液面高さを検知する液面センサ(17)が電気的に接続されている。上記コントローラ(8)には、実施形態1とは異なり、水分量検出部(8a)が省略されて濃度検出部(8b)のみが設けられている。そして、上記濃度検出部(8b)は、液面センサ(17)の信号を受けて再生運転時の液体吸収剤の濃度を検出する。
具体的に、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記液体吸収剤の水分が再生空気へ放出されるため、その濃度が濃くなればなるほど上記液タンク(7)の液面が下がる。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記液体吸収剤が再生空気の水分を吸収するため、その濃度が薄くなればなるほど、上記液タンクの液面が上がる。このような、上記液体吸収剤の濃度と上記液タンク(7)の液面高さとの関係を利用して、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出する。例えば、上記再生運転開始時の液面高さと現在の液面高さとの差によって、現在の液体吸収剤の濃度を検出してもよい。
このように、上記液タンク(7)の液面高さに基づいて上記液体吸収剤の濃度を検出することができる。これにより、上記液体吸収剤の濃度を直接的に検知する場合に比べて、上記液体吸収剤の濃度の検出を容易に行うことができる。
また、変形例1のコントローラ(8)には、利用/非利用切換部(9d)が設けられている。この利用/非利用切換部(9d)は、上記タンク用三方弁(5b)を操作して上記液タンク(7)および上記再生通路(3)を連通状態または非連通状態に切り換えるものである。
ここで、上記調湿負荷に対して調湿能力が不足すると上記インバータ(33)の運転周波数が高くなり、上記調湿負荷に対して調湿能力が過剰になると上記インバータ(33)の運転周波数が低くなる。つまり、上記インバータ(33)の運転周波数が高いほど上記調湿負荷が高い傾向にあり、上記インバータ(33)の運転周波数が低いほど上記調湿負荷が低い傾向にあることが推測される。
このことから、上記インバータ(33)の運転周波数が、第1値以上の場合には上記調湿負荷が高い傾向にあると判断して、上記タンク用三方弁(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換える。すると、上記液タンク(7)から再生した状態の液体吸収剤が吸収剤回路(1)内へ流入する。
これにより、上記調湿装置(10)が除湿運転の場合には、上記液タンク(7)から吸収剤回路(1)へ高濃度の液体吸収剤が流れて、上記調湿モジュール(40a)の除湿能力が増加する。一方、上記調湿装置(10)が加湿運転の場合には、上記液タンク(7)から吸収剤回路(1)へ低濃度の液体吸収剤が流れて、上記調湿モジュール(40a)の加湿能力が増加する。このように、上記調湿負荷が高い傾向にある場合に上記液タンク(7)を開放させることができ、上記液タンク(7)から無闇に液体吸収剤が流出するのを防ぐことができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
−実施形態1の変形例2−
上記実施形態1の変形例2において、上記コントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
上記実施形態1の変形例2において、上記コントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−コントローラ−
変形例2のコントローラ(8)の再生運転終了部(9c)は、上記再生運転時に上記再生通路(3)を循環する液体吸収剤の濃度を検知せずに、上記再生モジュール(40b)で授受される水分の量に基づいて、再生運転を終了させる。つまり、上記コントローラ(8)は、実施形態1の濃度検出部(8b)が省略されて水分量検出部(8a)のみが設けられている。この水分量検出部(8a)は、上記実施形態1の水分量の算出動作と同じであるため、説明は省略する。
変形例2のコントローラ(8)の再生運転終了部(9c)は、上記再生運転時に上記再生通路(3)を循環する液体吸収剤の濃度を検知せずに、上記再生モジュール(40b)で授受される水分の量に基づいて、再生運転を終了させる。つまり、上記コントローラ(8)は、実施形態1の濃度検出部(8b)が省略されて水分量検出部(8a)のみが設けられている。この水分量検出部(8a)は、上記実施形態1の水分量の算出動作と同じであるため、説明は省略する。
具体的に、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を濃くしている場合には、上記再生運転中に、上記再生モジュール(40b)で再生空気に放出される水分の積算量が所定値よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで濃くなったと判断して上記再生運転を停止する。また、上記再生運転で液体吸収剤の濃度を薄くしている場合には、上記再生運転中に、上記再生モジュール(40b)で再生空気から吸収される水分の積算量が所定よりも多くなると、上記液体吸収剤の濃度が所定の濃度まで薄くなったと判断して上記再生運転を停止する。
これにより、上記再生運転の終了時に、液体吸収剤の濃度を最適な状態にすることができる。また、上記再生運転を無闇に行わないようにすることができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。図14から図17に示す実施形態2において吸収剤回路(1)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本発明の実施形態2について説明する。図14から図17に示す実施形態2において吸収剤回路(1)およびコントローラ(8)の構成が上記実施形態1とは異なる。以下、上記実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−吸収剤回路−
実施形態2の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、実施形態1の変形例1と同様に調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
実施形態2の調湿モジュール(40a)および再生モジュール(40b)には、伝熱部材(46a,46b)が設けられていない。そして、これらの伝熱部材(46a,46b)の代わりに、実施形態1の変形例1と同様に調湿熱交換器(46a)と再生熱交換器(46b)とが各モジュール(40a,40b)とは別体で、上記吸収剤回路(1)に接続されている。このように、各モジュール(40a,40b)と伝熱部材(46a,46b)とを別体にすることによって、上記各モジュール(40a,40b)の構成を簡素化することができる。
また、実施形態2の吸収剤回路(1)は、調湿通路(2)と再生通路(3)と第1および第2液三方弁(4a,4b)と第1から第4液通路(29〜32)を備えている。なお、この第1および第2液三方弁(4a,4b)が回路切換部(4)を構成している。また、上記調湿通路(2)には、調湿モジュール(40a)と調湿熱交換器(46a)が接続され、上記再生通路(3)には、再生モジュール(40b)と再生熱交換器(46b)が接続されている。
上記第1および第2液三方弁(4a,4b)は、吸収剤回路(1)を第1の調湿状態(図15参照)と再生状態(図16参照)と第2の調湿状態(図17参照)とに切り換えるように構成されている。つまり、本実施形態の調湿状態は、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、上記液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態(図15参照)と、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態(図17参照)とで構成されている。
上記第1の調湿状態における第1および第2液三方弁(4a,4b)は、共に第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖される。また、上記再生状態のとき、上記第1液三方弁(4a)は、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖され、上記第2液三方弁(4b)は、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートが閉鎖される。また、上記第2の調湿状態における上記第1液三方弁(4a)は、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートが閉鎖され、上記第2液三方弁(4b)は、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートが閉鎖される。
また、上記第1液三方弁(4a)の第1ポートには、第2液通路(30)の一端が接続され、第2ポートには、上記再生通路(3)の流入端(3a)が接続され、第3ポートには、第4液通路(32)の一端が接続されている。
上記第2液三方弁(4b)の第1ポートには、第1液通路(29)の一端が接続され、第2ポートには、上記調湿通路(2)の流入端(2a)が接続され、第3ポートには、第3液通路(31)の一端が接続されている。
また、上記再生通路(3)の流出端(3b)は、上記第1および第4の液通路(29,32)の他端に連通している。上記調湿通路(2)の流出端(2b)は、上記第2および第3の液通路(30,31)の他端に連通している。また、第1液通路(29)には、液タンク(7)が設けられ、第2液通路(30)には、液ポンプ(6)が接続されている。
そして、上記第1の調湿状態において、液ポンプ(6)と再生熱交換器(46b)と再生モジュール(40b)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する調湿回路が形成される。また、上記再生状態において、液ポンプ(6)と再生熱交換器(46b)と再生モジュール(40b)と液タンク(7)との順で液体吸収剤が循環する再生回路が形成される。また、上記第2の調湿状態において、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する調湿回路が形成される。
−コントローラ−
実施形態2のコントローラ(8)には、実施形態1とは違い、調湿モジュール(40a)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(15a,15b)が接続されている。なお、この温湿度センサ(15a,15b)は、調湿モジュール(40a)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
実施形態2のコントローラ(8)には、実施形態1とは違い、調湿モジュール(40a)を通過する空気の温度および湿度を検出する温湿度センサ(15a,15b)が接続されている。なお、この温湿度センサ(15a,15b)は、調湿モジュール(40a)の空気通路(42)の流入側と流出側にそれぞれ設けられている。
実施形態2のコントローラ(8)の調湿/再生切換部(9b)は、例えば、上記調湿装置(10)の運転状態を第1または第2の調湿運転と上記再生運転とに切り換えるものである。この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の調湿運転を停止する信号が入力されると、上記冷媒三方弁(39)および上記第1および第2液三方弁(4a,4b)を調湿状態から再生状態へ切り換える。また、上記調湿装置(10)の調湿運転を開始する信号が入力されると、上記冷媒三方弁(39)および上記第1および第2液三方弁(4a,4b)を再生状態から調湿状態へ切り換える。
また、この調湿/再生切換部(9b)は、上記調湿装置(10)の第2の調湿状態において、調湿側の温湿度センサ(15a,15b)の検出値、つまり上記調湿モジュール(40a)で調湿された空気の絶対湿度に基づいて、上記調湿装置(10)の運転状態を第2の調湿運転から第1の調湿運転へ切り換える。
具体的には、上記調湿モジュール(40a)における入口側と出口側の絶対湿度の差が所定値以下になると、処理空気の調湿量が低下していると判断して、上記調湿装置(10)の運転状態を第2の調湿運転から第1の調湿運転へ切り換える。これにより、上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤が再生される。
〈調湿装置の運転動作〉
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。
次に、上記調湿装置(10)の運転動作について説明する。
−除湿運転の第1の調湿状態−
この除湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この除湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが第1の調湿状態に設定される(図15参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の除湿運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の除湿運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−除湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
この再生運転では、除湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を濃くする。
具体的に、調湿/再生切換部(9b)により上記冷媒三方弁(39)が再生状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が再生状態に設定される(図16参照)。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の除湿運転停止時の再生運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の除湿運転停止時の再生運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−除湿運転の第2の調湿状態−
この除湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
この除湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)に水分を付与した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が除湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)が調湿状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が第2の調湿状態に設定される(図17を参照)。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、および液ポンプ(6)が起動する。なお、上記圧縮機(37)と上記再生ファン(28)は起動しない。
上記液ポンプ(6)の起動により、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)の起動により、上記再生状態時に溜められた高濃度の液体吸収剤は、上記調湿熱交換器(46a)を熱交換することなく通過した後で、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この調湿モジュール(40a)では、処理空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41a)を流れる液体吸収剤に吸収される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に除湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、調湿モジュール(40a)では、空気通路(42)の処理空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。したがって、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に低下してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれた後で、再び液タンク(7)へ送り出される。
−加湿運転の第1の調湿状態−
この加湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
この加湿運転の第1の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが第1の調湿状態に設定される。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の加湿運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の加湿運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−加湿運転停止時の再生運転−
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
この再生運転では、加湿運転が再び開始されるまでの間に上記吸収剤回路(1)内の液体吸収剤の濃度を薄くする。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。調湿/再生切換部(9b)により上記冷媒三方弁(39)が再生状態に設定され、上記第1および第2液三方弁(4a,4b)が再生状態に設定される。その後、上記再生ファン(28)、上記圧縮機(36)および液ポンプ(6)が起動し、上記膨張弁(38)の開度が適宜調節される。なお、上記調湿ファン(27)は停止している。
上記圧縮機(36)の起動による上記冷媒回路(35)の動作は、上記実施形態1の加湿運転停止時の再生運転の上記冷媒回路(35)の動作と同じため、説明は省略する。また、上記液ポンプ(6)の起動による吸収剤回路(1)の動作は、上記実施形態1の加湿運転停止時の再生運転の上記吸収剤回路(1)の動作と同じため、説明は省略する。
−加湿運転の第2の調湿状態−
この加湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
この加湿運転の第2の調湿状態では、取り込んだ室外空気(処理空気)(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給する。なお、取り込んだ室内空気(再生空気)(RA)の水分を吸収した後で排出空気(EA)として室外へ排出する動作は行わない。
具体的に、上記コントローラ(8)の除湿/加湿切換部(9a)により、上記四路切換弁(37)が加湿状態に設定される。また、調湿/再生切換部(9b)により、上記冷媒三方弁(39)と上記第1および第2液三方弁(4a,4b)とが調湿状態の第2の調湿状態に設定される。その後、上記調湿ファン(27)、上記再生ファン(28)および液ポンプ(6)が起動する。なお、上記圧縮機(36)と上記再生ファン(28)は起動しない。
上記液ポンプ(6)の起動により、液ポンプ(6)と液タンク(7)と調湿熱交換器(46a)と調湿モジュール(40a)との順で液体吸収剤が循環する。
上記液ポンプ(6)の起動により、上記再生状態時に溜められた低濃度の液体吸収剤は、上記調湿熱交換器(46a)を熱交換することなく通過した後で、調湿モジュール(40a)の吸収剤通路(41a)へ流入する。この調湿モジュール(40a)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる処理空気に付与される。この調湿モジュール(40a)の空気通路(42)を通過する間に加湿された処理空気は、その後に室内へ供給される。
このように、吸収剤通路(41a)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して処理空気を加湿する。従って、調湿モジュール(40a)では、吸収剤通路(41a)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に上昇してゆく。調湿モジュール(40a)から流出した高濃度の液体吸収剤は、液ポンプ(6)へ吸い込まれた後で、再び液タンク(7)へ送り出される。
−実施形態2の効果−
本実施形態2によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
本実施形態2によれば、調湿運転時に、液タンク(7)内の再生した液体吸収剤を利用するので、調湿運転時における液体吸収剤の冷却または加熱を省略することができ、いわゆるピークシフトを行うことができ、電力需給の逼迫を確実に回避することができる。
また、液体吸収剤の冷却または加熱を行う調湿運転と液体吸収剤の冷却または加熱を行わない調湿運転とを選択的に行うことができるので、調湿負荷に対応した運転を行うことができる。
また、上記再生状態時に上記液タンク(7)には十分に再生した状態の液体吸収剤が貯留され、この貯留した液体吸収剤を利用して調湿運転が行われる。このことから、この調湿運転時には、上記再生熱交換器(46b)だけでなく上記調湿熱交換器(46a)の熱交換を停止することが可能となる。これにより、上記消費エネルギルギを低減することができる。その他の構成、作用および効果は、実施形態1と同様である。
以上説明したように、本発明は、液体吸収剤によって空気の湿度調節を行う調湿装置について有用である。
1 吸収剤回路
2 調湿通路(調湿通路)
3 再生通路(再生通路)
4 回路切換部
4m 液三方弁
4a 第1液三方弁
4b 第2液三方弁
8 コントローラ
8a 水分量検出部
8b 濃度検出部
10 調湿装置
35 冷媒回路
40a 調湿モジュール(調湿部)
40b 再生モジュール(再生部)
36 圧縮機
43 補助熱交換器(補助熱交換部)
46a 調湿モジュールの伝熱部材(調湿用熱交換部)
46b 再生モジュールの伝熱部材(再生用熱交換部)
2 調湿通路(調湿通路)
3 再生通路(再生通路)
4 回路切換部
4m 液三方弁
4a 第1液三方弁
4b 第2液三方弁
8 コントローラ
8a 水分量検出部
8b 濃度検出部
10 調湿装置
35 冷媒回路
40a 調湿モジュール(調湿部)
40b 再生モジュール(再生部)
36 圧縮機
43 補助熱交換器(補助熱交換部)
46a 調湿モジュールの伝熱部材(調湿用熱交換部)
46b 再生モジュールの伝熱部材(再生用熱交換部)
Claims (13)
- 液体吸収剤を用いて処理空気を調湿する調湿運転を行う調湿装置であって、
上記液体吸収剤が循環し、上記処理空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記処理空気を調湿する調湿部(40a)と、再生空気と液体吸収剤との間で水分の授受を行って上記液体吸収剤を再生する再生部(40b)とを有する吸収剤回路(1)と、
該吸収剤回路(1)に設けられ、再生空気と水分の授受を行う液体吸収剤を冷却または加熱する再生用熱交換部(46b)と、
上記吸収剤回路(1)に設けられ、上記調湿運転の停止時に、上記液体吸収剤を再生させる再生運転のみを行うように、上記液体吸収剤が上記再生部(40b)および再生用熱交換部(46b)を流れる再生状態に上記吸収剤回路(1)を切り換える回路切換部(4)とを備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 上記請求項1において、
上記吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられ、
上記吸収剤回路(1)は、
上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、
上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)とを備え、
上記回路切換部(4)は、
上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、
上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)の両端を連通して上記再生通路(3)内で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える
ことを特徴とする調湿装置。 - 上記請求項1において、
上記吸収剤回路(1)は、
上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収する調湿通路(2)と、
上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤が再生空気から水分を吸収する一方、上記再生用熱交換部(46b)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記再生部(40b)で上記液体吸収剤から再生空気へ水分を放出する再生通路(3)と、
上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)とを備え、
上記回路切換部(4)は、
上記調湿運転時に、上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する調湿状態と、
上記調湿運転を停止した再生運転時に、上記液体吸収剤の再生のみを行うように、上記再生通路(3)と液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環する再生状態とに上記吸収剤回路(1)を切り換える
ことを特徴とする調湿装置。 - 上記請求項3において、
上記吸収剤回路(1)には、処理空気と水分の授受を行う液体吸収剤を加熱または冷却する調湿用熱交換部(46a)が設けられ、
上記調湿通路(2)は、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が加熱されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤から処理空気へ水分を放出する一方、上記調湿用熱交換部(46a)によって上記液体吸収剤が冷却されて上記調湿部(40a)で上記液体吸収剤が処理空気から水分を吸収するように構成され、
上記吸収剤回路(1)の調湿状態は、
上記調湿通路(2)と上記再生通路(3)との間で液体吸収剤が循環するとともに、上記液体吸収剤の加熱および冷却を行って調湿運転を行う第1の調湿状態と、
上記調湿通路(2)と上記液タンク(7)との間で液体吸収剤が循環し、上記液体吸収剤の加熱または冷却を行うことなく調湿運転を行う第2の調湿状態とで構成されている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項1において、
上記再生通路(3)には、上記液体吸収剤を貯留する液タンク(7)が設けられている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項5において、
上記再生通路(3)には、上記液タンク(7)をバイパスするバイパス通路(5a)が設けられている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項2および4〜6の何れか1項において、
圧縮機(36)と調湿用熱交換部(46a)と再生用熱交換部(46b)と補助熱交換部(43)との間を冷媒が循環して冷凍サイクルが行われるとともに、上記調湿用熱交換部(46a)および再生用熱交換部(46b)を通過する冷媒は上記液体吸収剤と熱交換し、上記補助熱交換部(43)を通過する冷媒は熱源流体と熱交換する冷媒回路(35)を備え、
該冷媒回路(35)は、上記回路切換部(4)が調湿状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記調湿用熱交換部(46a)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第1状態と、上記回路切換部(4)が再生状態のときに上記再生用熱交換部(46b)および上記補助熱交換部(43)の一方が放熱器となり他方が蒸発器となる第2状態とに切換可能な冷媒切換部(37)を備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項7において、
上記補助熱交換部(43)の熱源流体は、空気であり、
上記再生部(40b)および上記補助熱交換部(43)の両方へ空気を送るファン(28)を備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項1から8の何れか1つにおいて、
上記吸収剤回路(1)の再生状態における液体吸収剤の濃度を検出する濃度検出部(8b)と、
上記濃度検出部(8b)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項9において、
上記濃度検出部(8b)は、上記液タンク(7)における液体吸収剤の液面高さに基づいて液体吸収剤の濃度を検出する
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項1から8の何れか1つにおいて、
上記回路切換部(4)が再生状態のときに、上記再生部(40b)で液体吸収剤が授受する水分の積算量を検出する水分量検出部(8a)と、
上記水分量検出部(8a)の検出値に基づいて、上記再生運転を停止する制御部(8)とを備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項6において、
上記バイパス通路(5a)を閉鎖して上記液タンク(7)を開放するタンク利用状態と、上記バイパス通路(5a)を開放して上記液タンク(7)を閉鎖するバイパス状態とに切換可能なタンク用切換部(5b)と、
上記液体吸収剤と熱交換する熱源流体を上記調湿用熱交換部(46a)へ供給する供給部(36)と、
上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が不足すると上記熱源流体の供給量を増加させ、上記処理空気の調湿負荷に対して上記調湿部(40a)の調湿能力が過剰になると上記熱源流体の供給量を減少させるように上記供給部(36)の能力を調整する調整部(33)と、
上記供給部(36)の能力が第1値以上になると上記タンク用切換部(5b)をバイパス状態からタンク利用状態へ切り換えて、上記供給部(36)の能力が上記第1値よりも小さい第2値以下になると上記タンク用切換部(5b)をタンク利用状態からバイパス状態へ切り換えるように制御する制御部(8)とを備えている
ことを特徴とする調湿装置。 - 請求項4において、
上記第2の調湿状態のときに、上記調湿用熱交換部(46a)および上記再生用熱交換部(46b)の熱交換を停止させる制御部(8)を備えている
ことを特徴とする調湿装置。
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