JP2016084982A - 除湿装置 - Google Patents

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尚利 藤田
Naotoshi Fujita
尚利 藤田
敏幸 夏目
Toshiyuki Natsume
敏幸 夏目
中山 浩
Hiroshi Nakayama
浩 中山
松井 伸樹
Nobuki Matsui
伸樹 松井
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Abstract

【課題】蒸発器となっている吸着熱交換器において結露水の過剰な付着を抑制する。
【解決手段】第1および第2吸着熱交換器(101,102)は、それぞれ、第1および第2熱交換室(S11,S12)に設けられ、蒸発器と凝縮器とに切り換えられる。第1吸着ブロック(301)は、第1熱交換室(S11)において第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に第1吸着熱交換器(101)の上流側となる位置に設けられ、第2吸着ブロック(302)は、第2熱交換室(S12)において第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に第2吸着熱交換器(102)の上流側となる位置に設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気を除湿して調湿空間に供給する除湿装置に関し、特に、吸着剤が担持された吸着熱交換器を有する除湿装置に関する。
従来より、空気を除湿して調湿空間(例えば、室内空間)に供給する除湿装置が知られている。例えば、特許文献1には、2つの吸着熱交換器を有する冷媒回路を備え、吸着熱交換器において空気の除湿を行う除湿装置が記載されている。この除湿装置は、第1吸着熱交換器が蒸発器となり第2吸着熱交換器が凝縮器となる第1動作と、第1吸着熱交換器が凝縮器となり第2吸着熱交換器が蒸発器となる第2動作とを交互に繰り返し行う。すなわち、この除湿装置は、蒸発器となっている吸着熱交換器において除湿された空気を室内に供給するとともに凝縮器となっている吸着熱交換器において加湿された空気を室外に排出する除湿運転を行う。
特開2014−129984号公報
しかしながら、蒸発器となっている吸着熱交換器に供給される空気の相対湿度が高くなっている場合、蒸発器となっている吸着熱交換器に結露水が過剰に付着してしまうおそれがある。その理由を以下に説明する。
蒸発器となっている吸着熱交換器では、冷媒の吸熱作用(冷却作用)により吸着剤が冷却される。そして、吸着剤の表面温度が空気の露点温度よりも低くなっている場合、空気が吸着剤と接触すると吸着剤の表面に結露水が発生する。この吸着剤の表面に発生した結露水は、吸着剤に吸着される。すなわち、蒸発器となっている吸着熱交換器では、吸着剤の表面における水分の凝縮速度(単位時間当たりに発生する結露水の量)が吸着剤による水分の吸着速度(単位時間当たりに吸着される結露水の量)を上回っていない場合、吸着剤の表面に発生した結露水は、吸着剤の表面に滞留せずに吸着剤に吸着されていく。
なお、蒸発器となっている吸着熱交換器では、空気の相対湿度が高くなるほど、吸着剤の表面温度が空気の露点温度を下回りやすくなる(すなわち、吸着剤の表面において結露が発生しやすくなる)傾向にあり、吸着剤の表面温度が空気の露点温度よりも低くなるほど、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が速くなる傾向にある。そのため、蒸発器となっている吸着熱交換器に供給される空気の相対湿度が高くなっている場合、その吸着熱交換器において、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が吸着剤による水分の吸着速度を上回り、吸着剤の表面に発生した結露水が吸着剤に吸着されずに吸着剤の表面に滞留してしまうおそれがある。また、吸着熱交換器が蒸発器となっている時間が長くなるほど、吸着剤の吸着水分量(吸着剤に含まれている水分の量)が多くなり、吸着剤の吸着水分量が飽和量に近くなるほど、吸着剤による水分の吸着速度が遅くなる傾向にある。すなわち、吸着熱交換器が蒸発器となっている時間が長くなるほど、蒸発器となっている吸着熱交換器において結露水が過剰に付着しやすくなる傾向にある。
このように、蒸発器となっている吸着熱交換器において結露水が過剰に付着してしまうおそれがある場合、吸着熱交換器の結露に対する対策を講じることになるので、除湿装置の除湿性能を向上させることが困難となる。例えば、吸着熱交換器において結露水の発生を抑制するために、除湿動作の切り換え周期を短縮して吸着熱交換器が蒸発器となっている時間を短縮することが考えられる。しかしながら、除湿動作の切り換え周期が短くなるほど、除湿動作の切り換えに起因する供給空気の湿度変動が頻繁に発生してしまうので、除湿装置の除湿性能が低下してしまう。
そこで、この発明は、蒸発器となっている吸着熱交換器における結露水の過剰な付着を抑制することが可能な除湿装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(101,102)を有し、該第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となって空気を除湿し該第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となって吸着剤を再生させる第1動作と、該第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となって吸着剤を再生させ該第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となって空気を除湿する第2動作とを交互に行う冷媒回路(100)と、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)がそれぞれ設けられる第1および第2熱交換室(S11,S12)と、上記第1および第2熱交換室(S11,S12)のうち、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)を通過した空気が調湿空間(S0)に供給され、凝縮器となっている吸着熱交換器(102,101)が設けられた熱交換室(S12,S11)に吸着剤を再生するための空気が流通するように、空気の流れを切り換える切換機構(200)と、吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第1熱交換室(S11)において上記第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に該第1吸着熱交換器(101)の上流側となる位置に設けられる第1吸着ブロック(301)と、吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第2熱交換室(S12)において上記第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に該第2吸着熱交換器(102)の上流側となる位置に設けられる第2吸着ブロック(302)とを備えていることを特徴とする除湿装置である。
上記第1の発明では、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)に、調湿空間(S0)に供給するための空気を流通させることにより、その空気中の水分を吸着熱交換器(101,102)および吸着ブロック(301,302)の吸着剤に吸着させてその空気を除湿することができる。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(102,101)が設けられた熱交換室(S12,S11)に、吸着剤を再生するための空気を流通させることにより、その空気中に吸着熱交換器(102,101)および吸着ブロック(302,301)の吸着剤の中の水分を放出させて吸着熱交換器(102,101)および吸着ブロック(302,301)の吸着剤を再生させることができる。このように、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第1および第2吸着ブロック(301,302)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができる。
また、上記第1の発明では、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(301,302)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の上流側となる位置に配置されている。そのため、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)では、その熱交換室(S11,S12)に流入した空気は、吸着ブロック(301,302)と吸着熱交換器(101,102)とを順に通過する。なお、吸着ブロック(301,302)を通過する処理空気は、吸着ブロック(301,302)の吸着剤に水分を奪われて水分量(空気中に含まれる水分の量)が低下するとともに、吸着ブロック(301,302)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇する。これにより、吸着ブロック(301,302)を通過する空気の相対湿度を低下させることができる。すなわち、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)において、吸着ブロック(301,302)を通過した空気を吸着熱交換器(101,102)に供給することにより、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)に供給される空気の相対湿度を低下させることができる。したがって、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)において、吸着剤の表面温度が空気の露点温度を下回りにくくなる(または、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が遅くなる)ので、その吸着熱交換器(101,102)の表面(具体的には、吸着剤の表面)における結露水の滞留を抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記切換機構(200)が、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向が、該吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合と該吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで逆方向となるように、空気の流れを切り換えることを特徴とする除湿装置である。
上記第2の発明では、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(301,302)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置し、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の下流側に位置する。したがって、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合に、吸着熱交換器(101,102)によって加熱された空気を吸着ブロック(301,302)に供給することができる。これにより、吸着ブロック(301,302)における吸着剤の再生を促進させることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されていることを特徴とする除湿装置である。
上記第3の発明では、吸着ブロック(301,302)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができる。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、上記第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されていることを特徴とする除湿装置である。
上記第4の発明では、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(301,302)との間における熱伝導を促進させることができる。すなわち、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の吸熱作用によって吸着ブロック(301,302)を冷却することができ、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の放熱作用によって吸着ブロック(301,302)を加熱することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第1熱交換室(S11)において上記第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に該第1吸着熱交換器(101)の下流側となる位置に設けられる第3吸着ブロック(303)と、吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第2熱交換室(S12)において上記第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に該第2吸着熱交換器(102)の下流側となる位置に設けられる第4吸着ブロック(304)とをさらに備えていることを特徴とする除湿装置である。
上記第5の発明では、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第3および第4吸着ブロック(303,304)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができる。また、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の下流側となる位置に吸着ブロック(303,304)を配置することにより、吸着熱交換器(101,102)によって冷却された空気を吸着ブロック(303,304)に供給することができる。これにより、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着を促進させることができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されていることを特徴とする除湿装置である。
上記第6の発明では、吸着ブロック(303,304)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができる。
第7の発明は、上記第5の発明において、上記第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されていることを特徴とする除湿装置である。
上記第7の発明では、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(303,304)との間における熱伝導を促進させることができる。すなわち、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の吸熱作用によって吸着ブロック(303,304)を冷却することができ、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の放熱作用によって吸着ブロック(303,304)を加熱することができる。
第1の発明によれば、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)の表面における結露水の滞留を抑制することができるので、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)における結露水の過剰な付着を抑制することができる。
第2の発明によれば、吸着ブロック(301,302)における吸着剤の再生を促進させることができるので、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができる。
第3の発明によれば、吸着ブロック(301,302)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができるので、吸着ブロック(301,302)における吸着能力および再生能力の低下を抑制することができる。
第4の発明によれば、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(301,302)との間における熱伝導を促進させることができるので、吸着ブロック(301,302)における吸着剤への水分の吸着および吸着剤の再生を促進させることができる。
第5の発明によれば、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着を促進させることができるので、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができる。
第6の発明によれば、吸着ブロック(303,304)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができるので、吸着ブロック(303,304)における吸着能力および再生能力の低下を抑制することができる。
第7の発明によれば、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(303,304)との間における熱伝導を促進させることができるので、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着および吸着剤の再生を促進させることができる。
実施形態1による除湿システムの構成例を示した配管系統図。 図1に示した除湿装置の内部構造および第1除湿動作における空気の流れを示した概略図。 図1に示した除湿装置の内部構造および第2除湿動作における空気の流れを示した概略図。 実施形態2による除湿システムの構成例を示した配管系統図。 図4に示した除湿装置の内部構造を示した概略図。 実施形態3による除湿システムの構成例を示した配管系統図。 実施形態4による除湿システムの構成例を示した配管系統図。 実施形態5による除湿システムの構成例を示した配管系統図。 図8に示した除湿システムの内部構造および第1除湿動作における空気の流れを示した概略図。 図8に示した除湿システムの内部構造および第2除湿動作における空気の流れを示した概略図。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による除湿システム(1)の構成例を示している。除湿システム(1)は、空気を除湿して調湿空間(S0)へ供給するものであり、予冷却器(21)と、除湿装置(10)と、コントローラ(20)とを備えている。また、除湿システム(1)には、給気通路(P1)と再生通路(P2)が設けられている。この例では、調湿空間(S0)は、室内空間(S1)によって構成されている。室内空間(S1)は、露点温度が低い空気(例えば、露点温度が−30℃〜−50℃程度の空気)の供給を要求されている空間であり、例えば、リチウム電池の製造ラインに設けられるドライクリーンルームである。
〔給気通路〕
給気通路(P1)は、調湿空間(S0)に供給するための空気(処理空気)が流通する空気通路である。この例では、給気通路(P1)は、その流入端が室外空間に接続されるとともに、その流出端が室内空間(S1)に接続され、室外空間から取り込んだ室外空気(OA)を室内空間(S1)へ供給するように構成されている。
〔再生通路〕
再生通路(P2)は、後述する吸着剤を再生するための空気(再生空気)が流通する空気通路である。この例では、再生通路(P2)は、その流入端が室内空間(S1)に接続されるとともに、その流出端が室外空間に接続され、室内空間(S1)から取り込んだ室内空気(RA)を室外空間へ排出するように構成されている。
〔予冷却器〕
予冷却器(21)は、給気通路(P1)に取り込まれた空気を冷却して除湿するように構成されている。例えば、予冷却器(21)は、冷媒回路(図示を省略)において蒸発器として機能する熱交換器によって構成されていてもよい。また、予冷却器(21)の下方には、予冷却器(21)において凝縮された水を回収するドレンパンが設けられていてもよい。
〔除湿装置〕
除湿装置(10)は、給気通路(P1)と再生通路(P2)に跨がるように設けられている。なお、給気通路(P1)では、除湿装置(10)は、予冷却器(21)よりも下流側に配置されている。また、除湿装置(10)は、ケーシング(11)と、冷媒回路(100)と、切換機構(200)と、第1および第2吸着ブロック(301,302)とを備えている。ケーシング(11)には、第1および第2熱交換室(101,102)が形成されている。なお、この明細書では、第1および第2吸着ブロック(301,302)の総称を「吸着ブロック(301,302)」と表記し、第1および第2熱交換室(S11,S12)の総称を「熱交換室(S11,S12)」と表記する。
〈冷媒回路〉
冷媒回路(100)は、冷媒を循環させて冷凍サイクル動作を行うものであり、吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(101,102)と、圧縮機(103)と、膨張弁(104)と、四方切換弁(105)とを備えている。そして、冷媒回路(100)は、第1冷凍サイクル動作と第2冷凍サイクル動作とを交互に行うことができるように構成されている。第1冷凍サイクル動作では、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となって空気を除湿し、第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となって吸着剤を再生させる。第2冷凍サイクル動作では、第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となって吸着剤を再生させ、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となって空気を除湿する。第1および第2吸着熱交換器(101,102)は、それぞれ、第1および第2熱交換室(S11,S12)に設けられている。なお、この明細書では、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の総称を「吸着熱交換器(101,102)」と表記する。
《吸着熱交換器》
吸着熱交換器(101,102)は、熱交換器(例えば、クロスフィン型のフィンアンドチューブ式の熱交換器)の表面に吸着剤を担持させることによって構成されている。なお、吸着剤は、ゼオライト,シリカゲル,活性炭,親水性の官能基を有する有機高分子材料によって構成されていてもよいし、水分を吸着する機能だけではなく水分を吸収する機能も有する材料(所謂、収着剤)によって構成されていてもよい。
《圧縮機》
圧縮機(103)は、冷媒を圧縮して吐出するものであり、その回転数(運転周波数)を変更可能に構成されている。例えば、圧縮機(103)は、インバータ回路(図示を省略)により回転数を調節可能な可変容量式の圧縮機(ロータリー式,スイング式,スクロール式などの圧縮機)によって構成されている。
《膨張弁》
膨張弁(104)は、冷媒を減圧する膨張機構であり、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の液側端部の間に設けられる。例えば、膨張弁(104)は、その開度を調節可能な電動弁によって構成されている。
《四方切換弁》
四方切換弁(105)は、第1〜第4ポートを有し、第1ポートは、圧縮機(103)の吐出管に接続され、第2ポートは、圧縮機(103)の吸入管に接続され、第3ポートは、第2吸着熱交換器(102)のガス側端部に接続され、第4ポートは、第1吸着熱交換器(101)のガス側端部に接続されている。そして、四方切換弁(105)は、第1ポートと第3ポートとが連通するとともに第2ポートと第4ポートとが連通する第1連通状態(図1の実線で示された状態)と、第1ポートと第4ポートとが連通するとともに第2ポートと第3ポートとが連通する第2連通状態(図1の破線で示された状態)とに交互に切り換え可能に構成されている。
《第1冷凍サイクル動作》
第1冷凍サイクル動作では、四方切換弁(105)が第1連通状態(図1の実線で示された状態)に設定され、圧縮機(103)が駆動され、膨張弁(104)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(100)では、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となる。具体的には、圧縮機(103)から吐出された冷媒は、四方切換弁(105)を通過した後に、第2吸着熱交換器(102)において放熱して凝縮する。これにより、第2吸着熱交換器(102)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて吸着剤が再生される。第2吸着熱交換器(102)を通過した冷媒は、膨張弁(104)において減圧された後に、第1吸着熱交換器(101)において吸熱して蒸発する。これにより、第1吸着熱交換器(101)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿され、その吸着により生じる吸着熱が冷媒に吸収される。第1吸着熱交換器(101)を通過した冷媒は、四方切換弁(105)を通過した後に、圧縮機(103)に吸入されて圧縮される。
《第2冷凍サイクル動作》
第2冷凍サイクル動作では、四方切換弁(105)が第2連通状態(図1の破線で示された状態)に設定され、圧縮機(103)が駆動され、膨張弁(104)の開度が所定の開度に調節される。これにより、冷媒回路(100)では、第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となる。具体的には、圧縮機(103)から吐出された冷媒は、四方切換弁(105)を通過した後に、第1吸着熱交換器(101)において放熱して凝縮する。これにより、第1吸着熱交換器(101)では、冷媒の放熱により吸着剤が加熱され、吸着剤の水分が空気中に放出されて吸着剤が再生される。第1吸着熱交換器(101)を通過した冷媒は、膨張弁(104)において減圧された後、第2吸着熱交換器(102)において吸熱して蒸発する。これにより、第2吸着熱交換器(102)では、冷媒の吸熱により吸着剤が冷却され、空気中の水分が吸着剤に吸着されて空気が除湿され、その吸着により生じる吸着熱が冷媒に吸収される。第2吸着熱交換器(102)を通過した冷媒は、四方切換弁(105)を通過した後に、圧縮機(103)に吸入されて圧縮される。
このように、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)を通過する空気は、吸着熱交換器(101,102)の吸着剤に水分を奪われて湿度が低下するとともに、吸着熱交換器(101,102)を流通する冷媒の吸熱作用により冷却されて温度も低下する。また、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)を通過する空気は、吸着熱交換器(101,102)の吸着剤から水分を付与されて湿度が上昇するとともに、吸着熱交換器(101,102)を流通する冷媒の放熱作用により加熱されて温度も上昇する。
〈切換機構〉
切換機構(200)は、第1および第2熱交換室(S11,S12)のうち、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)を通過した空気(処理空気)が調湿空間(S0)に供給され、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)に吸着剤を再生するための空気(再生空気)が流通するように、除湿装置(10)における空気の流れを切り換える。すなわち、切換機構(200)は、室内空間(S1)に供給するための処理空気(この例では、給気通路(P1)において予冷却器(21)を通過した空気)が、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)を通過して室内空間(S1)へ供給され、吸着剤を再生するための再生空気(この例では、室内空気(RA))が、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)を通過して室外空間へ排出されるように、除湿装置(10)における空気の流れを切り換える。
詳しく説明すると、切換機構(200)は、冷媒回路(100)の動作の切り換え(具体的には、四方切換弁(105)の切り換え)と連動して、除湿装置(10)における空気の流れを、第1流通状態(図1の実線で示した状態)と第2流通状態(図1の破線で示した状態)とに交互に切り換えるように構成されている。すなわち、切換機構(200)は、冷媒回路(100)が第1冷凍サイクル動作を行う場合には、除湿装置(10)における空気の流れを第1流通状態に設定し、冷媒回路(100)が第2冷凍サイクル動作を行う場合には、除湿装置(10)における空気の流れを第2流通状態に設定するように構成されている。
《第1流通状態》
第1流通状態では、第1熱交換室(S11)が給気通路(P1)に組み込まれ、第2熱交換室(S12)が再生通路(P2)に組み込まれる。これにより、給気通路(P1)では、処理空気が第1熱交換室(S11)を通過して室内空間(S1)へ供給され、再生通路(P2)では、再生空気が第2熱交換室(S12)を通過して室外空間へ排出される。
《第2流通状態》
第2流通状態では、第1熱交換室(S11)が再生通路(P2)に組み込まれ、第2熱交換室(S12)が給気通路(P1)に組み込まれる。これにより、給気通路(P1)では、処理空気が第2熱交換室(S12)を通過して室内空間(S1)へ供給され、再生通路(P2)では、再生空気が第1熱交換室(S11)を通過して室外空間へ排出される。
《吸着熱交換器を通過する空気の流通方向》
なお、この例では、切換機構(200)は、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向が、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合と吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで逆方向となるように、除湿装置(10)における空気の流れを切り換える。
〈第1および第2吸着ブロック〉
吸着ブロック(301,302)は、吸着剤が担持され、空気を吸着剤と接触させるように構成されている。例えば、吸着ブロック(301,302)は、ハニカム構造体の表面に吸着剤を担持させることによって構成されている。第1吸着ブロック(301)は、第1熱交換室(S11)において、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に第1吸着熱交換器(101)の上流側(風上側)となる位置に設けられている。第2吸着ブロック(302)は、第2熱交換室(S12)において、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に第2吸着熱交換器(102)の上流側(風上側)となる位置に設けられている。
なお、この例では、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向は、その吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合とその吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで逆方向となっている。したがって、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(301,302)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置し、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の下流側に位置する。
〈除湿装置による動作〉
次に、図1に示した除湿装置(10)による動作について説明する。この除湿装置(10)は、第1除湿動作と第2除湿動作とを所定の時間間隔で交互に繰り返すように構成されている。例えば、除湿装置(10)では、第1除湿動作が5分間行われた後に、第2除湿動作が5分間行われる。
《第1除湿動作》
第1除湿動作では、四方切換弁(105)が第1連通状態(図1の実線で示した状態)に設定されて冷媒回路(100)が第1冷凍サイクル動作を行い、切換機構(200)が除湿装置(10)における空気の流れを第1流通状態(図1の実線で示した状態)に設定する。これにより、給気通路(P1)では、処理空気は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(101)が設けられた第1熱交換室(S11)を通過して室内空間(S1)へ供給され、再生通路(P2)では、再生空気は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(102)が設けられた第2熱交換室(S12)を通過して室外空間へ排出される。
第1熱交換室(S11)では、第1熱交換室(S11)に流入した処理空気は、第1吸着ブロック(301)を通過する。第1吸着ブロック(301)を通過する処理空気は、第1吸着ブロック(301)の吸着剤に水分を奪われて水分量(処理空気の中に含まれる水分の量)が低下するとともに、第1吸着ブロック(301)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇する。これにより、第1吸着ブロック(301)を通過する処理空気の相対湿度が低下する。第1吸着ブロック(301)を通過した処理空気は、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(101)を通過して除湿および冷却される。第1吸着熱交換器(101)を通過した処理空気は、第1熱交換室(S11)から流出する。
第2熱交換室(S12)では、第2熱交換室(S12)に流入した再生空気は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(102)を通過して加湿および加熱されるとともに第2吸着熱交換器(102)の吸着剤を再生させる。第2吸着熱交換器(102)を通過した再生空気は、第2吸着ブロック(302)を通過する。第2吸着ブロック(302)を通過する再生空気は、第2吸着ブロック(302)の吸着剤から水分を付与される。これにより、第2吸着ブロック(302)を通過する再生空気が加湿されるとともに、第2吸着ブロック(302)の吸着剤が再生される。第2吸着ブロック(302)を通過した再生空気は、第2熱交換室(S12)から流出する。
《第2除湿動作》
第2除湿動作では、四方切換弁(105)が第2連通状態(図1の破線で示した状態)に設定されて冷媒回路(100)が第2冷凍サイクル動作を行い、切換機構(200)が除湿装置(10)における空気の流れを第2流通状態(図1の破線で示した状態)に設定する。これにより、給気通路(P1)では、処理空気は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(102)が設けられた第2熱交換室(S12)を通過して室内空間(S1)へ供給され、再生通路(P2)では、再生空気は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(101)が設けられた第1熱交換室(S11)を通過して室外空間へ排出される。
第2熱交換室(S12)では、第2熱交換室(S12)に流入した処理空気は、第2吸着ブロック(302)を通過する。第2吸着ブロック(302)を通過する処理空気は、第2吸着ブロック(302)の吸着剤に水分を奪われて水分量が低下するとともに、第2吸着ブロック(302)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇して、相対湿度が低下する。第2吸着ブロック(302)を通過した処理空気は、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(102)を通過して除湿および冷却される。第2吸着熱交換器(102)を通過した処理空気は、第2熱交換室(S12)から流出する。
第1熱交換室(S11)では、第1熱交換室(S11)に流入した再生空気は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(101)を通過して加湿および加熱されるとともに第1吸着熱交換器(101)の吸着剤を再生させる。第1吸着熱交換器(101)を通過した再生空気は、第1吸着ブロック(301)を通過する。第1吸着ブロック(301)を通過する再生空気は、第1吸着ブロック(301)の吸着剤から水分を付与される。これにより、第1吸着ブロック(301)を通過する再生空気が加湿されるとともに、第1吸着ブロック(301)の吸着剤が再生される。第1吸着ブロック(301)を通過した再生空気は、第1熱交換室(S11)から流出する。
〈除湿装置の構造〉
次に、図2を参照して、図1に示した除湿装置(10)の構造について説明する。なお、以下の説明において用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」「奥」は、除湿装置(10)を前面側から見た場合の方向を示している。また、図2において、中央図は、除湿装置(10)の平面図であり、上図は、除湿装置(10)の背面図であり、下図は、除湿装置(10)の正面図である。
《ケーシング》
除湿装置(10)のケーシング(11)は、やや扁平で高さが比較的低い直方体型の箱状に形成されたケーシング本体(12)を有している。ケーシング本体(12)は、前面パネル(13)と背面パネル(14)と左側面パネル(15)と右側面パネル(16)と底面パネルと天面パネルとを有している。
ケーシング本体(12)の内部空間は、上下前後に延びる板状に形成されて左右方向に所定に間隔をおいて配置された第1および第2仕切板(17,18)によって左右方向に3つの空間に仕切られ、第1仕切板(17)と左側面パネル(15)との間の空間が左側空間(S21)を構成し、第1仕切板(17)と第2仕切板(18)との間の空間が中央空間(S22)を構成し、第2仕切板(18)と右側面パネル(16)との間の空間が右側空間(S23)を構成している。
左側空間(S21)は、複数の仕切板によって2つの空間(排気吸込室(S41)と給気吹出室(S32))に仕切られ、右側空間(S23)は、複数の仕切板によって2つの空間(給気吸込室(S31)と排気吹出室(S42))に仕切られている。そして、背面パネル(14)には、給気吸込室(S31)と連通する給気吸込口(11a)と、排気吸込室(S41)と連通する排気吸込口(11b)とが形成され、前面パネル(13)には、給気吹出室(S32)と連通する給気口(11c)と、排気吹出室(S42)と連通する排気口(11d)とが形成されている。
給気吸込室(S31)および給気吹出室(S32)は、給気通路(P1)の一部を構成し、排気吸込室(S41)および排気吹出室(S42)は、再生通路(P2)の一部を構成している。そして、給気吸込口(11a)は、給気通路(P1)における除湿装置(10)よりも上流側の通路部(例えば、ダクト)に接続され、給気口(11c)は、給気通路(P1)における除湿装置(10)よりも下流側の通路部に接続される。排気吸込口(11b)は、再生通路(P2)における除湿装置(10)よりも上流側の通路部に接続され、排気口(11d)は、再生通路(P2)における除湿装置(10)よりも下流側の通路部に接続される。
中央空間(S22)は、上下左右に延びる板状に形成されて第1仕切板(17)と第2仕切板(18)との間に配置された中央仕切板(19)によって前後方向に2つの空間に仕切られ、中央仕切板(19)と背面パネル(14)との間の空間が第1熱交換室(S11)を構成し、中央仕切板(19)と前面パネル(13)との間の空間が第2熱交換室(S12)を構成している。
《吸着熱交換器》
吸着熱交換器(101,102)は、全体として概ね直方体状に形成され、互いに対向する二つの主面(幅広の側面)が空気を通過させる面となっている。この例では、吸着熱交換器(101,102)は、その二つの主面が第1および第2仕切板(17,18)と平行となるように、熱交換室(S11,S12)の左右方向の中央部に設置されている。
《吸着ブロック》
吸着ブロック(301,302)は、全体として概ね直方体状に形成され、互いに対向する二つの主面(幅広の側面)が空気を通過させる面となっている。例えば、吸着ブロック(301,302)は、その二つの主面の一方から他方まで貫通する多数の貫通孔が形成された構造(具体的には、ハニカム構造)を有している。この例では、吸着ブロック(301,302)は、その二つの主面が第1および第2仕切板(17,18)と平行となるように、熱交換室(S11,S12)において吸着熱交換器(101,102)と第2仕切板(18)との間に設置されている。
《ダンパ》
第1および第2仕切板(17,18)には、切換機構(200)を構成する第1〜第8ダンパ(D1〜D8)が設けられている。この例では、第1仕切板(17)に第3,第4,第5,第6ダンパ(D1,D4,D5,D6)が設けられ、第2仕切板(18)に第1,第2,第7,第8ダンパ(D1,D2,D7,D8)が設けられている。
第1ダンパ(D1)は、給気吸込室(S31)と第1熱交換室(S11)とを連通させる連通路を開閉し、第2ダンパ(D2)は、給気吸込室(S31)と第2熱交換室(S12)とを連通させる連通路を開閉する。第3ダンパ(D3)は、排気吸込室(S41)と第1熱交換室(S11)とを連通させる連通路を開閉し、第4ダンパ(D4)は、排気吸込室(S41)と第2熱交換室(S12)とを連通させる連通路を開閉する。第5ダンパ(D5)は、第1熱交換室(S11)と給気吹出室(S32)とを連通させる連通路を開閉し、第6ダンパ(D6)は、第2熱交換室(S12)と給気吹出室(S32)とを連通させる連通路を開閉する。第7ダンパ(D7)は、第1熱交換室(S11)と排気吹出室(S42)とを連通させる連通路を開閉し、第8ダンパ(D8)は、第2熱交換室(S12)と排気吹出室(S42)とを連通させる連通路を開閉する。
《ファン》
給気吹出室(S32)には、給気ファン(401)と圧縮機(103)が収容され、給気ファン(401)の吹出口が給気口(11c)に接続されている。排気吹出室(S42)には、排気ファン(402)が収容され、排気ファン(402)の吹出口が排気口(11d)に接続されている。
〈除湿装置における空気の流れ〉
次に、図2,図3を参照して、除湿装置(10)における空気の流れについて説明する。なお、図2,図3では、第1〜第8ダンパ(D1〜D8)のうち閉状態となっているダンパにハッチングが付されている。
《第1除湿動作における空気の流れ》
図2に示すように、第1除湿動作では、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となる。また、第1,第3,第5,第7ダンパ(D1,D3,D5,D7)が開状態となり、第2,第4,第6,第8ダンパ(D2,D4,D6,D8)が閉状態となる。これにより、除湿装置(10)における空気の流れが第1流通状態(図1の実線で示した状態)に設定される。
給気吸込口(11a)を経由して給気吸込室(S31)に取り込まれた処理空気は、第1ダンパ(D1)を通過して第1熱交換室(S11)に流入する。第1熱交換室(S11)に流入した処理空気は、第1吸着ブロック(301)と蒸発器となっている第1吸着熱交換器(101)とを順に通過して除湿される。第1吸着熱交換器(101)を通過した処理空気は、第5ダンパ(D5)を通過して給気吹出室(S32)に流入する。給気吹出室(S32)に流入した処理空気は、給気ファン(401)によって搬送され、給気口(11c)を通過して調湿空間(S0)へ供給される。
排気吸込口(11b)を経由して排気吸込室(S41)に取り込まれた再生空気は、第3ダンパ(D3)を通過して第2熱交換室(S12)に流入する。第2熱交換室(S12)に流入した再生空気は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(102)と第2吸着ブロック(302)とを順に通過して吸着剤を再生させる。第2吸着ブロック(302)を通過した再生空気は、第7ダンパ(D7)を通過して排気吹出室(S42)に流入する。排気吹出室(S42)に流入した再生空気は、排気ファン(402)によって搬送され、排気口(11d)を通過して室外空間へ排出される。
《第2除湿動作における空気の流れ》
図3に示すように、第2除湿動作では、第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となる。また、第1,第3,第5,第7ダンパ(D1,D3,D5,D7)が閉状態となり、第2,第4,第6,第8ダンパ(D2,D4,D6,D8)が開状態となる。これにより、除湿装置(10)における空気の流れが第2流通状態(図1の破線で示した状態)に設定される。
給気吸込口(11a)を経由して給気吸込室(S31)に取り込まれた処理空気は、第2ダンパ(D2)を通過して第2熱交換室(S12)に流入する。第2熱交換室(S12)に流入した処理空気は、第2吸着ブロック(302)と蒸発器となっている第2吸着熱交換器(102)とを順に通過して除湿される。第2吸着熱交換器(102)を通過した処理空気は、第6ダンパ(D6)を通過して給気吹出室(S32)に流入する。給気吹出室(S32)に流入した処理空気は、給気ファン(401)によって搬送され、給気口(11c)を通過して調湿空間(S0)へ供給される。
排気吸込口(11b)を経由して排気吸込室(S41)に取り込まれた再生空気は、第4ダンパ(D4)を通過して第1熱交換室(S11)に流入する。第1熱交換室(S11)に流入した再生空気は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(101)と第1吸着ブロック(301)とを順に通過して吸着剤を再生させる。第1吸着ブロック(301)を通過した再生空気は、第8ダンパ(D8)を通過して排気吹出室(S42)に流入する。排気吹出室(S42)に流入した再生空気は、排気ファン(402)によって搬送され、排気口(11d)を通過して室外空間へ排出される。
〔コントローラ(制御部)〕
図1に示すように、コントローラ(20)は、各種センサ(図示を省略、例えば、圧力センサ,温度センサ,湿度センサなど)の検知値に基づいて除湿システム(1)の各部を制御して除湿運転を制御する。例えば、コントローラ(20)は、CPUやメモリなどによって構成され、除湿装置(10)の冷媒回路(100)を構成する圧縮機(103)と膨張弁(104)と四方切換弁(105)と、除湿装置(10)の切換機構(200)を構成する第1〜第8ダンパ(D1〜D8)とを制御して除湿装置(10)の除湿動作を制御する。
〔除湿システムにおける空気の流れ〕
給気通路(P1)に取り込まれた処理空気(この例では、室外空気(OA))は、予冷却器(21)において冷却されて除湿される。予冷却器(21)を通過した処理空気は、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して除湿された後に、供給空気(SA)として室内空間(S1)に供給される。
再生通路(P2)に取り込まれた再生空気(この例では、室内空気(RA))は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して吸着剤を再生させた後に、排出空気(EA)として室外空間へ排出される。
〔吸着熱交換器における結露〕
蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)では、冷媒の吸熱作用(冷却作用)により吸着剤が冷却される。そして、吸着剤の表面温度が空気の露点温度よりも低くなっている場合、空気が吸着剤と接触すると吸着剤の表面に結露水が発生する。この吸着剤の表面に発生した結露水は、吸着剤に吸着される。すなわち、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)では、吸着剤の表面における水分の凝縮速度(単位時間当たりに発生する結露水の量)が吸着剤による水分の吸着速度(単位時間当たりに吸着される結露水の量)を上回っていない場合、吸着剤の表面に発生した結露水は、吸着剤の表面に滞留せずに吸着剤に吸着されていく。
なお、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)では、空気の相対湿度が高くなるほど、吸着剤の表面温度が空気の露点温度を下回りやすくなる(すなわち、吸着剤の表面において結露が発生しやすくなる)傾向にあり、吸着剤の表面温度が空気の露点温度よりも低くなるほど、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が速くなる傾向にある。そのため、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)に供給される空気の相対湿度が高くなっている場合、その吸着熱交換器(101,102)において、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が吸着剤による水分の吸着速度を上回り、吸着剤の表面に発生した結露水が吸着剤に吸着されずに吸着剤の表面に滞留してしまうおそれがある。また、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている時間が長くなるほど、吸着剤の吸着水分量(吸着剤に含まれている水分の量)が多くなり、吸着剤の吸着水分量が飽和量に近くなるほど、吸着剤による水分の吸着速度が遅くなる傾向にある。すなわち、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている時間が長くなるほど、蒸発器となっている吸着熱交換器に結露水が過剰に付着しやすくなる傾向にある。
図1に示した除湿システム(1)では、予冷却器(21)を通過する処理空気は、冷却除湿により露点温度が低下する(例えば、露点温度が10℃程度となる)とともに温度も低下する。そのため、予冷却器(21)を通過して除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給される処理空気は、相対湿度が比較的高くなっている。例えば、その処理空気の相対湿度は、95%程度となっている。
〔実施形態1による効果〕
図1に示した除湿システム(1)では、除湿装置(10)の第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(301,302)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の上流側となる位置に配置されている。そのため、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)では、その熱交換室(S11,S12)に流入した処理空気は、吸着ブロック(301,302)と吸着熱交換器(101,102)とを順に通過する。なお、吸着ブロック(301,302)を通過する処理空気は、吸着ブロック(301,302)の吸着剤に水分を奪われて水分量が低下するとともに、吸着ブロック(301,302)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇する。これにより、吸着ブロック(301,302)を通過する処理空気の相対湿度を低下させることができる。すなわち、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)において、吸着ブロック(301,302)を通過した処理空気を吸着熱交換器(101,102)に供給することにより、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)に供給される処理空気の相対湿度を低下させることができる。したがって、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)において、吸着剤の表面温度が空気の露点温度を下回りにくくなる(または、吸着剤の表面における水分の凝縮速度が遅くなる)ので、その吸着熱交換器(101,102)の表面(具体的には、吸着剤の表面)における結露水の滞留を抑制することができる。これにより、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)における結露水の過剰な付着(すなわち、結露水の成長)を抑制することができる。
また、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第1および第2吸着ブロック(301,302)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができる。これにより、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができ、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。
なお、図1に示した除湿システム(1)では、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(301,302)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置し、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の下流側に位置する。したがって、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合に、吸着熱交換器(101,102)によって加熱された空気を吸着ブロック(301,302)に供給することができる。これにより、吸着ブロック(301,302)における吸着剤の再生を促進させることができるので、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができる。
また、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)において結露水の過剰な付着を抑制することができるので、除湿装置(10)の除湿性能を向上させることできる。例えば、除湿装置(10)の第1除湿動作と第2除湿動作との切り換え周期を長くして吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている時間を長くすることができるので、除湿装置(10)の除湿動作の切り換えに起因する供給空気(SA)の湿度変動の頻度を減少させることができる。これにより、供給空気(SA)の湿度上昇を抑制することができ、除湿装置(10)の除湿性能を向上させることができる。
また、除湿装置(10)の除湿動作の切り換え周期を長くすることにより、冷媒回路(100)の冷凍サイクル動作の切り換え頻度および切換機構(200)の空気流れの切り換え頻度を低減することができる。これにより、除湿装置(10)の使用による性能劣化を抑制することができ、除湿装置(10)の耐用年数(寿命)を長くすることができる。
また、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第1および第2吸着ブロック(301,302)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができるので、予冷却器(21)の冷却能力を低下させて予冷却器(21)における空気の除湿量を減少させたとしても、除湿システム(1)の除湿能力を確保することが可能である。したがって、予冷却器(21)による冷却に要する消費電力を低減することができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)では、除湿装置(10)は、図1に示した構成に加えて、第3および第4吸着ブロック(303,304)と再生加熱器(22)とを備えている。その他の構成は、図1に示した除湿システム(1)の構成と同様となっている。なお、この明細書では、第3および第4吸着ブロック(303,304)の総称を「吸着ブロック(303,304)」と表記する。
〈第3および第4吸着ブロック〉
吸着ブロック(303,304)は、吸着ブロック(301,302)と同様の構成を有している。すなわち、吸着ブロック(303,304)は、吸着剤が担持されて、空気を吸着剤と接触させるように構成されている。第3吸着ブロック(303)は、第1熱交換室(S11)において、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に第1吸着熱交換器(101)の下流側(風下側)となる位置に設けられている。第4吸着ブロック(304)は、第2熱交換室(S12)において、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に第2吸着熱交換器(102)の下流側(風下側)となる位置に設けられている。
なお、この例では、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向は、その吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合とその吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで逆方向となっている。したがって、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着ブロック(303,304)は、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の下流側に位置し、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置する。
具体的には、図5に示すように、吸着ブロック(303,304)は、その二つの主面(空気を通過させる幅広の側面)が第1および第2仕切板(17,18)と平行となるように、熱交換室(S11,S12)において吸着熱交換器(101,102)と第1仕切板(17)との間に設置されている。
〈再生加熱器〉
再生加熱器(22)は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給される再生空気を加熱するように構成されている。この例では、再生加熱器(22)は、再生通路(P2)において除湿装置(10)よりも上流側に配置されている。再生通路(P2)に取り込まれた再生空気(この例では、室内空気(RA))は、再生加熱器(22)を通過して加熱された後に、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給される。例えば、再生加熱器(22)は、冷媒回路(図示を省略)において凝縮器として機能する熱交換器によって構成されていてもよい。
〈除湿装置による動作〉
次に、図4に示した除湿装置(10)による動作について説明する。この除湿装置(10)は、図1に示した除湿装置(10)と同様に、第1除湿動作と第2除湿動作とを所定の時間間隔で交互に繰り返すように構成されている。
《第1除湿動作》
第1除湿動作では、四方切換弁(105)が第1連通状態(図4の実線で示した状態)に設定されて冷媒回路(100)が第1冷凍サイクル動作を行い、切換機構(200)が除湿装置(10)における空気の流れを第1流通状態(図4の実線で示した状態)に設定する。
第1熱交換室(S11)では、第1熱交換室(S11)に流入した処理空気は、第1吸着ブロック(301)を通過して除湿および加熱された後に、蒸発器となっている第1吸着熱交換器(101)を通過して除湿および冷却される。第1吸着熱交換器(101)を通過した処理空気は、第3吸着ブロック(303)を通過する。第3吸着ブロック(303)を通過する処理空気は、第3吸着ブロック(303)の吸着剤に水分を奪われて水分量が低下するとともに、第3吸着ブロック(303)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇する。このように、第3吸着ブロック(303)において処理空気がさらに除湿される。第3吸着ブロック(303)を通過した処理空気は、第1熱交換室(S11)から流出する。
第2熱交換室(S12)では、第2熱交換室(S12)に流入した再生空気は、第4吸着ブロック(304)を通過する。第4吸着ブロック(304)を通過する再生空気は、第4吸着ブロック(304)の吸着剤から水分を付与される。これにより、第4吸着ブロック(304)を通過する再生空気が加湿されるとともに、第4吸着ブロック(304)の吸着剤が再生される。第4吸着ブロック(304)を通過した再生空気は、凝縮器となっている第2吸着熱交換器(102)を通過して加湿および加熱されるとともに第2吸着熱交換器(102)の吸着剤を再生させた後に、第2吸着ブロック(302)を通過して加湿されるとともに第2吸着ブロック(302)の吸着剤を再生させる。第2吸着ブロック(302)を通過した再生空気は、第2熱交換室(S12)から流出する。
《第2除湿動作》
第2除湿動作では、四方切換弁(105)が第2連通状態(図4の破線で示した状態)に設定されて冷媒回路(100)が第2冷凍サイクル動作を行い、切換機構(200)が除湿装置(10)における空気の流れを第2流通状態(図4の破線で示した状態)に設定する。
第2熱交換室(S12)では、第2熱交換室(S12)に流入した処理空気は、第2吸着ブロック(302)を通過して除湿および加熱された後に、蒸発器となっている第2吸着熱交換器(102)を通過して除湿および冷却される。第2吸着熱交換器(102)を通過した処理空気は、第4吸着ブロック(304)を通過する。第4吸着ブロック(304)を通過する処理空気は、第4吸着ブロック(304)の吸着剤に水分を奪われて水分量が低下するとともに、第4吸着ブロック(304)の吸着剤の吸着熱により加熱されて温度が上昇する。このように、第4吸着ブロック(304)において処理空気がさらに除湿される。第4吸着ブロック(304)を通過した処理空気は、第1熱交換室(S11)から流出する。
第1熱交換室(S11)では、第1熱交換室(S11)に流入した再生空気は、第3吸着ブロック(303)を通過する。第3吸着ブロック(303)を通過する再生空気は、第3吸着ブロック(303)の吸着剤から水分を付与される。これにより、第3吸着ブロック(303)を通過する再生空気が加湿されるとともに、第3吸着ブロック(303)の吸着剤が再生される。第3吸着ブロック(303)を通過した再生空気は、凝縮器となっている第1吸着熱交換器(101)を通過して加湿および加熱されるとともに第1吸着熱交換器(101)の吸着剤を再生させた後に、第1吸着ブロック(301)を通過して加湿されるとともに第1吸着ブロック(301)の吸着剤を再生させる。第1吸着ブロック(301)を通過した再生空気は、第1熱交換室(S11)から流出する。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第3および第4吸着ブロック(303,304)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができる。
また、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の下流側となる位置に吸着ブロック(303,304)を配置することにより、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)において、吸着熱交換器(101,102)によって冷却された空気を、吸着ブロック(303,304)に供給することができる。これにより、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着を促進させることができ、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができる。
(実施形態3)
図6は、実施形態3による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)は、図4に示した除湿システム(1)の構成に加えて、再生加熱器(22)と補助冷却器(23)と吸着ロータ(30)とを備えている。また、この除湿システム(1)には、給気通路(P1)および再生通路(P2)に加えて、パージ通路(P3)と冷気通路(P4)が設けられている。その他の構成は、図4に示した除湿システム(1)の構成と同様となっている。
〔パージ通路〕
パージ通路(P3)は、その流入端が給気通路(P1)の第1中途部(C1)に接続されるとともに、その流出端が再生通路(P2)の流入端に接続され、給気通路(P1)の第1中途部(C1)から取り込んだ空気を再生通路(P2)へ供給するように構成されている。
〔冷気通路〕
冷気通路(P4)は、その流入端が室内空間(S1)に接続されるとともに、その流出端が給気通路(P1)において給気通路(P1)とパージ通路(P3)との接続部(すなわち、第1中途部(C1))よりも上流側に位置する第2中途部(C2)に接続され、室内空間(S1)から取り込んだ室内空気(RA)を給気通路(P1)の第2中途部(C2)へ供給するように構成されている。
〔機器配置〕
この例では、吸着ロータ(30)は、給気通路(P1)と再生通路(P2)とパージ通路(P3)に跨がるように設けられている。そして、給気通路(P1)では、除湿装置(10)は、吸着ロータ(30)よりも上流側に配置されている。具体的には、除湿装置(10)は、給気通路(P1)の第2中途部(C2)よりも上流側に配置され、吸着ロータ(30)は、給気通路(P1)の第1中途部(C1)よりも下流側に配置されている。一方、再生通路(P2)では、吸着ロータ(30)は、除湿装置(10)よりも上流側に配置されている。
〔吸着ロータ〕
吸着ロータ(30)は、吸着剤が担持され、空気を吸着剤と接触させるように構成されている。例えば、吸着ロータ(30)は、円板状に形成された多孔性の基材の表面に吸着剤を担持させることによって構成されている。そして、吸着ロータ(30)は、給気通路(P1)と再生通路(P2)とパージ通路(P3)との間の軸心を中心として回転するように、駆動機構(図示省略)によって回転駆動される。具体的には、吸着ロータ(30)は、給気通路(P1)に配置される吸着部(31)と、再生通路(P2)に配置される再生部(32)と、パージ通路(P3)に配置されるパージ部(33)とを有している。そして、吸着ロータ(30)に担持された吸着剤は、吸着ロータ(30)の回転に伴って吸着部(31)と再生部(32)とパージ部(33)とを順に移動する。すなわち、吸着ロータ(30)は、吸着部(31)に位置する部分が再生部(32)へ移動し、再生部(32)に位置する部分がパージ部(33)へ移動し、パージ部(33)に位置する部分が吸着部(31)へ移動するように回転する。
〈吸着部〉
吸着部(31)は、空気を吸着剤と接触させて除湿するための部分である。この例では、吸着部(31)は、給気通路(P1)において除湿装置(10)よりも下流側に配置され、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))から調湿空間(S0)へ向かう処理空気(この例では、熱交換室(S11,S12)を通過した処理空気に冷気通路(P4)を通過した空気を混合した空気)を吸着剤と接触させて除湿する。吸着部(31)を通過した処理空気は、室内空間(S1)へ供給される。
〈再生部〉
再生部(32)は、吸着剤を空気と接触させて再生するための部分である。この例では、再生部(32)は、再生通路(P2)において除湿装置(10)よりも上流側に配置され、吸着剤を再生空気と接触させて再生させる。再生部(32)を通過した再生空気は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))へ供給される。
〈パージ部〉
パージ部(33)は、再生部(32)の排熱(具体的には、再生部(32)において吸着剤の再生に利用されなかった排熱)を利用して再生部(32)に供給される再生空気を予熱するための部分である。吸着ロータ(30)では、吸着ロータ(30)の回転に伴って再生部(32)に位置する部分がパージ部(33)へ移動するので、パージ部(33)を通過する空気は、パージ部(33)に位置する部分に担持された吸着剤と接触して除湿されるとともに、パージ部(33)に位置する部分から熱(すなわち、再生部(32)の排熱)を付与されて予熱される。そして、パージ部(33)に位置する部分は、パージ通路(P3)を通過する空気に熱を付与して冷却された後に、吸着ロータ(30)の回転に伴って吸着部(31)へ移動する。
〔再生加熱器〕
再生加熱器(22)は、吸着ロータ(30)の再生部(32)と除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))とに供給される再生空気を加熱するように構成されている。この例では、再生加熱器(22)は、再生通路(P2)において吸着ロータ(30)の再生部(32)よりも上流側に配置され、吸着ロータ(30)の再生部(32)に供給される再生空気を加熱するように構成されている。吸着ロータ(30)の再生部(32)を通過した空気は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))へ供給される。
〔補助冷却器〕
補助冷却器(23)は、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過した処理空気に混合される空気を冷却するように構成されている。この例では、補助冷却器(23)は、冷気通路(P4)に配置され、室内空気(RA)を冷却する。例えば、補助冷却器(23)は、冷媒回路(図示を省略)において蒸発器として機能する熱交換器によって構成されていてもよい。
〔コントローラ(制御部)〕
コントローラ(20)は、除湿装置(10)と吸着ロータ(30)と制御する。例えば、コントローラ(20)は、吸着ロータ(30)を回転駆動させる駆動機構(図示を省略)を制御して吸着ロータ(30)の除湿動作を制御する。
〔除湿システムにおける空気の流れ〕
給気通路(P1)に取り込まれた処理空気(この例では、室外空気(OA))は、予冷却器(21)において冷却されて除湿される。予冷却器(21)を通過した処理空気は、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))と吸着ロータ(30)の吸着部(31)とを順に通過して除湿される。吸着ロータ(30)の吸着部(31)を通過した処理空気は、供給空気(SA)として室内空間(S1)に供給される。
パージ通路(P3)に取り込まれた空気(この例では、給気通路(P1)を流通する処理空気の一部)は、吸着ロータ(30)のパージ部(33)において加熱された後に、再生通路(P2)に流入する。
再生通路(P2)に取り込まれた再生空気(この例では、パージ通路(P3)から供給された空気)は、再生加熱器(22)において加熱される。再生加熱器(22)を通過した再生空気は、吸着ロータ(30)の再生部(32)と除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))とを順に通過して吸着剤を再生させた後に、排出空気(EA)として室外空間へ排出される。
冷気通路(P4)に取り込まれた空気(この例では、室内空気(RA))は、補助冷却器(23)において冷却される。補助冷却器(23)を通過した空気は、給気通路(P1)の第2中途部(C2)に供給され、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過した処理空気と合流する。
〔実施形態3による効果〕
以上のように、吸着ロータ(30)を追加することにより、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。
また、再生加熱器(22)において加熱された再生空気を吸着ロータ(30)の再生部(32)に供給することにより、吸着ロータ(30)の再生部(32)における吸着剤の再生を促進させることができる。これにより、吸着ロータ(30)の除湿能力を向上させることができる。
また、吸着ロータ(30)の再生部(32)を通過した再生空気を、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給することにより、再生加熱器(22)において加熱された再生空気を、吸着ロータ(30)の再生部(32)だけでなく、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)にも供給することができる。これにより、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))において吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置している吸着ブロック(303,304)に、加熱された再生空気を供給することができるので、除湿装置(10)において吸着ブロック(303,304)における吸着剤の再生を促進させることができる。その結果、除湿装置(10)の除湿能力を向上させることができる。
(実施形態4)
図7は、実施形態4による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)は、図4に示した除湿システム(1)の構成に加えて、再生加熱器(22)と前処理除湿装置(40)とを備えている。この例では、調湿空間(S0)は、室内空間(S1)と、室内空間(S1)に設けられたチャンバ(S2)とによって構成されている。室内空間(S1)は、露点温度が低い空気(例えば、露点温度が−30℃程度の空気)の供給が要求されている空間であり、チャンバ(S2)は、室内空間(S1)よりも露点温度が低い空気(例えば、露点温度が−50℃程度の空気)の供給が要求されている空間である。
〔給気通路,再生通路〕
この例では、給気通路(P1)は、第1給気通路部(P11)と第2給気通路部(P12)によって構成されている。第1給気通路部(P11)は、その流入端が室外空間に接続されるとともに、その流出端が室内空間(S1)に接続され、室外空間から取り込んだ室外空気(OA)を室内空間(S1)に供給するように構成されている。第2給気通路部(P12)は、その流入端が室内空間(S1)に接続されるとともに、その流出端がチャンバ(S2)に接続され、室内空間(S1)から取り込まれた室内空気(RA)をチャンバ(S2)に供給するように構成されている。また、再生通路(P2)は、その流入端が第2給気通路部(P12)の中途部に接続されるとともに、その流出端が室外空間に接続され、第2給気通路部(P12)から取り込んだ空気を室外空間に排出するように構成されている。
〔予冷却器,除湿装置〕
予冷却器(21)は、第1給気通路部(P11)に設けられている。除湿装置(10)は、第2給気通路部(P12)と再生通路(P2)とに跨がるように設けられている。なお、第2給気通路部(P12)では、除湿装置(10)は、第2給気通路部(P12)と再生通路(P2)との接続部よりも下流側に配置されている。
〔前処理除湿装置〕
前処理除湿装置(40)は、除湿装置(10)と同様の構成を有し、除湿装置(10)と同様の動作を行う。この例では、前処理除湿装置(40)は、第1給気通路部(P11)と再生通路(P2)とに跨がるように設けられている。なお、前処理除湿装置(40)は、再生通路(P2)では、除湿装置(10)よりも下流側に配置され、第2給気通路部(P12)では、予冷却器(21)よりも下流側に配置されている。
〔再生加熱器〕
再生加熱器(22)は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))と前処理除湿装置(40)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))とに供給される再生空気を加熱するように構成されている。この例では、再生加熱器(22)は、再生通路(P2)において除湿装置(10)よりも上流側に配置され、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給される再生空気を加熱するように構成されている。除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過した空気は、前処理除湿装置(40)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給される。
〔コントローラ(制御部)〕
コントローラ(20)は、除湿装置(10)と前処理除湿装置(40)を制御する。例えば、コントローラ(20)は、前処理除湿装置(40)の冷媒回路(100)を構成する圧縮機(103)と膨張弁(104)と四方切換弁(105)と、前処理除湿装置(40)の切換機構(200)を構成する第1〜第8ダンパ(D1〜D8)とを制御して前処理除湿装置(40)の除湿動作を制御する。
〔除湿システムにおける空気の流れ〕
給気通路(P1)の第1給気通路部(P11)に取り込まれた処理空気(この例では、室外空気(OA))は、予冷却器(21)において冷却されて除湿される。予冷却器(21)を通過した処理空気は、前処理除湿装置(40)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して除湿された後に、前処理供給空気(SA0)として室内空間(S1)に供給される。
給気通路(P1)の第2給気通路部(P12)に取り込まれた処理空気(この例では、室内空気(RA))は、除湿装置(10)の熱交換室(蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して除湿された後に、供給空気(SA)としてチャンバ(S2)に供給される。
再生通路(P2)に取り込まれた再生空気(この例では、第2給気通路部(P12)の中途部から取り込まれた処理空気の一部)は、再生加熱器(22)において加熱される。再生加熱器(22)を通過した再生空気は、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して吸着剤を再生させた後に、前処理除湿装置(40)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過して吸着剤を再生させる。前処理除湿装置(40)の熱交換室を通過した再生空気は、排出空気(EA)として室外空間へ排出される。
〔実施形態4による効果〕
以上のように、前処理除湿装置(40)を追加することにより、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。
また、室内空間(S1)に供給するための処理空気(この例では、室外空気(OA))を前処理除湿装置(40)によって除湿して室内空間(S1)に供給し、室内空間(S1)から供給された室内空気(RA)を除湿装置(10)によって除湿してチャンバ(S2)に供給することにより、チャンバ(S2)内の空気の露点温度を室内空間(S1)内の空気の露点温度よりも低くすることができる。このように、チャンバ(S2)に低露点の供給空気(SA)を集中的に供給することにより、室内空間(S1)全体を低露点にする場合よりも、除湿システム(1)の運転に要する消費電力を低減することができる。
再生加熱器(22)において加熱された再生空気を、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給することにより、その熱交換室(S11,S12)において吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置している吸着ブロック(303,304)に、加熱された再生空気を供給することができる。これにより、除湿装置(10)において吸着ブロック(303,304)における吸着剤の再生を促進させることができる。
また、除湿装置(10)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))を通過した再生空気を、前処理除湿装置(40)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))に供給することにより、前処理除湿装置(40)の熱交換室(凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12))において吸着熱交換器(101,102)の上流側に位置している吸着ブロック(303,304)に、再生加熱器(22)および除湿装置(10)において加熱された再生空気を供給することができる。これにより、前処理除湿装置(40)において吸着ブロック(303,304)における吸着剤の再生を促進させることができる。
(実施形態5)
図8は、実施形態5による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)では、除湿装置(10)の構成が図1に示した除湿装置(10)の構成と異なっている。その他の構成は、図1に示した除湿システム(1)の構成と同様となっている。
〔除湿装置〕
図8に示した除湿装置(10)では、切換機構(200)は、第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向が、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合と吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで同方向となるように、除湿装置(10)における空気の流れを切り換える。したがって、第1熱交換室(S11)では、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合および第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となっている場合のどちらの場合にも、第1吸着ブロック(301)は、第1吸着熱交換器(101)の上流側に位置し、第3吸着ブロック(303)は、第1吸着熱交換器(101)の下流側に位置する。これと同様に、第2熱交換室(S12)では、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合および第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となっている場合のどちらの場合にも、第2吸着ブロック(302)は、第2吸着熱交換器(102)の上流側に位置し、第4吸着ブロック(304)は、第2吸着熱交換器(102)の下流側に位置する。その他の構成は、図1に示した除湿装置(10)の構成と同様となっている。
〔除湿装置の構造〕
次に、図9を参照して、図8に示した除湿装置(10)の構造について説明する。なお、図9において、中央図は、除湿装置(10)の平面図であり、右図は、除湿装置(10)の右側面図であり、左図は、除湿装置(10)の左側面図である。
《ケーシング》
除湿装置(10)のケーシング(11)は、やや扁平で高さが比較的低い直方体型の箱状に形成されたケーシング本体(12)を有している。ケーシング本体(12)は、前面パネル(13)と背面パネル(14)と左側面パネル(15)と右側面パネル(16)と底面パネルと天面パネルとを有している。
ケーシング本体(12)の内部空間は、上下左右に延びる板状に形成されて前後方向に所定に間隔をおいて配置された第1および第2仕切板(17,18)によって前後方向に3つの空間に仕切られている。
ケーシング本体(12)の内部空間のうち、第1仕切板(17)と背面パネル(14)との間の空間は、前後左右に延びる板状に形成された仕切板によって上下方向に2つの空間(給気吸込室(S31)と排気吸込室(S41))に仕切られ、第2仕切板(18)と前面パネル(13)との間の空間は、複数の仕切板によって2つの空間(給気吹出室(S32)と排気吹出室(S42))に仕切られている。そして、背面パネル(14)には、給気吸込室(S31)と連通する給気吸込口(11a)と、排気吸込室(S41)と連通する排気吸込口(11b)とが形成され、右側面パネル(16)には、給気吹出室(S32)と連通する給気口(11c)が形成され、左側面パネル(15)には、排気吹出室(S42)と連通する排気口(11d)が形成されている。
ケーシング本体(12)の内部空間のうち、第1仕切板(17)と第2仕切板(18)との間の空間は、上下前後に延びる板状に形成されて第1仕切板(17)と第2仕切板(18)との間に配置された中央仕切板(19)によって左右方向に2つの空間に仕切られ、中央仕切板(19)と左側面パネル(15)との間の空間が第1熱交換室(S11)を構成し、中央仕切板(19)と右側面パネル(16)との間の空間が第2熱交換室(S12)を構成している。
《吸着熱交換器,吸着ブロック》
この例では、第1吸着熱交換器(101)は、第1熱交換室(S11)の前後方向の中央部に設置され、第2吸着熱交換器(102)は、第2熱交換室(S12)の前後方向の中央部に設置される。また、第1吸着ブロック(301)は、第1熱交換室(S11)において第1吸着熱交換器(101)と第1仕切板(17)との間に設置され、第2吸着ブロック(302)は、第2熱交換室(S12)において第2吸着熱交換器(102)と第1仕切板(17)との間に設置されている。第3吸着ブロック(303)は、第1熱交換室(S11)において第1吸着熱交換器(101)と第2仕切板(18)との間に設置され、第4吸着ブロック(304)は、第2熱交換室(S12)において第2吸着熱交換器(102)と第2仕切板(18)との間に設置されている。
《ダンパ》
また、この例では、第1仕切板(17)に第1,第2,第3,第4ダンパ(D1,D2,D3,D4)が設けられ、第2仕切板(18)に第5,第6,第7,第8ダンパ(D5,D6,D7,D8)が設けられている。
《ファン,フィルタ》
給気吹出室(S32)には、給気ファン(401)と圧縮機(103)が収容され、給気ファン(401)の吹出口が給気口(11c)に接続されている。排気吹出室(S42)には、排気ファン(402)が収容され、排気ファン(402)の吹出口が排気口(11d)に接続されている。また、給気吸込室(S31)には、給気フィルタ(501)が設けられ、排気吸込室(S41)には、排気フィルタ(502)が設けられている。
〈除湿装置における空気の流れ〉
次に、図9,図10を参照して、除湿装置(10)における空気の流れについて説明する。なお、図9,図10では、第1〜第8ダンパ(D1〜D8)のうち閉状態となっているダンパにハッチングが付されている。
《第1除湿動作における空気の流れ》
図9に示すように、第1除湿動作では、第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となり、第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となる。また、第1,第3,第5,第7ダンパ(D1,D3,D5,D7)が開状態となり、第2,第4,第6,第8ダンパ(D2,D4,D6,D8)が閉状態となる。これにより、除湿装置(10)における空気の流れが第1流通状態(図8の実線で示した状態)に設定される。
給気吸込口(11a)を経由して給気吸込室(S31)に取り込まれた処理空気は、給気フィルタ(501)と第1ダンパ(D1)とを順に通過して第1熱交換室(S11)に流入する。第1熱交換室(S11)に流入した処理空気は、第1吸着ブロック(301)と蒸発器となっている第1吸着熱交換器(101)と第3吸着ブロック(303)とを順に通過して除湿される。第3吸着ブロック(303)を通過した処理空気は、第5ダンパ(D5)を通過して給気吹出室(S32)に流入する。給気吹出室(S32)に流入した処理空気は、給気ファン(401)によって搬送され、給気口(11c)を通過して調湿空間(S0)へ供給される。
排気吸込口(11b)を経由して排気吸込室(S41)に取り込まれた再生空気は、排気フィルタ(502)と第3ダンパ(D3)とを順に通過して第2熱交換室(S12)に流入する。第2熱交換室(S12)に流入した再生空気は、第2吸着ブロック(302)と凝縮器となっている第2吸着熱交換器(102)と第4吸着ブロック(304)とを順に通過して吸着剤を再生させる。第4吸着ブロック(304)を通過した再生空気は、第7ダンパ(D7)を通過して排気吹出室(S42)に流入する。排気吹出室(S42)に流入した再生空気は、排気ファン(402)によって搬送され、排気口(11d)を通過して室外空間へ排出される。
《第2除湿動作における空気の流れ》
図10に示すように、第2除湿動作では、第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となり、第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となる。また、第1,第3,第5,第7ダンパ(D1,D3,D5,D7)が閉状態となり、第2,第4,第6,第8ダンパ(D2,D4,D6,D8)が開状態となる。これにより、除湿装置(10)における空気の流れが第2流通状態(図8の破線で示した状態)に設定される。
給気吸込口(11a)を経由して給気吸込室(S31)に取り込まれた処理空気は、給気フィルタ(501)と第2ダンパ(D2)とを順に通過して第2熱交換室(S12)に流入する。第2熱交換室(S12)に流入した処理空気は、第2吸着ブロック(302)と蒸発器となっている第2吸着熱交換器(102)と第4吸着ブロック(304)とを順に通過して除湿される。第4吸着ブロック(304)を通過した処理空気は、第6ダンパ(D6)を通過して給気吹出室(S32)に流入する。給気吹出室(S32)に流入した処理空気は、給気ファン(401)によって搬送され、給気口(11c)を通過して調湿空間(S0)へ供給される。
排気吸込口(11b)を経由して排気吸込室(S41)に取り込まれた再生空気は、排気フィルタ(502)と第4ダンパ(D4)とを順に通過して第1熱交換室(S11)に流入する。第1熱交換室(S11)に流入した再生空気は、第1吸着ブロック(301)と凝縮器となっている第1吸着熱交換器(101)と第3吸着ブロック(303)とを順に通過して吸着剤を再生させる。第3吸着ブロック(303)を通過した再生空気は、第8ダンパ(D8)を通過して排気吹出室(S42)に流入する。排気吹出室(S42)に流入した再生空気は、排気ファン(402)によって搬送され、排気口(11d)を通過して室外空間へ排出される。
〔実施形態5による効果〕
以上のように構成した場合も、第1および第2熱交換室(S11,S12)に第1および第2吸着ブロック(301,302)をそれぞれ追加することにより、第1および第2熱交換室(S11,S12)における空気の除湿量を増加させることができる。
また、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の上流側となる位置に吸着ブロック(301,302)を配置することにより、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)における露水の過剰な付着を抑制することができる。
また、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の下流側となる位置に吸着ブロック(303,304)を配置することにより、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着を促進させることができる。
(吸着ブロックの配置例1)
以上の実施形態において、第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されていてもよい。このように構成することにより、吸着ブロック(301,302)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができる。これにより、吸着ブロック(301,302)における吸着能力および再生能力の低下を抑制することができる。
これと同様に、以上の実施形態において、第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されていてもよい。このように構成することにより、吸着ブロック(303,304)における温度分布の偏りや空気偏流を抑制することができる。これにより、吸着ブロック(303,304)における吸着能力および再生能力の低下を抑制することができる。
(吸着ブロックの配置例2)
または、以上の実施形態において、第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されていてもよい。このように構成することにより、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(301,302)との間における熱伝導を促進させることができる。すなわち、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の吸熱作用によって吸着ブロック(301,302)を冷却することができ、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の放熱作用によって吸着ブロック(301,302)を加熱することができる。これにより、吸着ブロック(301,302)における吸着剤への水分の吸着および吸着剤の再生を促進させることができる。
これと同様に、以上の実施形態において、第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されていてもよい。このように構成することにより、吸着熱交換器(101,102)と吸着ブロック(303,304)との間における熱伝導を促進させることができる。すなわち、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の吸熱作用によって吸着ブロック(303,304)を冷却することができ、吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合には、吸着熱交換器(101,102)を流れる冷媒の放熱作用によって吸着ブロック(303,304)を加熱することができる。これにより、吸着ブロック(303,304)における吸着剤への水分の吸着および吸着剤の再生を促進させることができる。
(その他の実施形態)
なお、除湿装置(10)において、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)に供給される空気(すなわち、再生空気)の相対湿度は、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)に供給される空気の相対湿度よりも低くなっていることが好ましい。このように構成することにより、凝縮器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)において、吸着熱交換器(101,102)および吸着ブロック(吸着ブロック(301,302)と吸着ブロック(303,304))における吸着剤の再生を促進させることができる。前処理除湿装置(40)についても同様である。
また、実施形態1,2(図1,図4)では、給気通路(P1)が室外空間から室外空気(OA)を取り込んで室内空間(S1)へ供給する場合を例に挙げたが、給気通路(P1)は、室内空間(S1)から室内空気(RA)を取り込んで室内空間(S1)へ供給するように構成されていてもよい。また、再生通路(P2)が室内空間(S1)から室内空気(RA)を取り込んで室外空間へ排出する場合を例に挙げたが、再生通路(P2)は、室外空間から室外空気を取り込んで室外空間へ排出するように構成されていてもよい。
また、以上の実施形態において、除湿装置(10)は、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)における結露水の過剰な付着を検出した場合に除湿動作を停止するように構成されていてもよい。例えば、除湿装置(10)は、吸着熱交換器(101,102)の下方に設けられて吸着熱交換器(101,102)から流下する結露水を受ける水受皿と、水受皿の内部に設けられて水受皿の貯水量が所定量を超えたことを検出するフロートスイッチとを備えていてもよい。そして、コントローラ(20)は、フロートスイッチによる検出に応答して除湿装置(10)の動作を停止するように構成されていてもよい。このような構成により、除湿装置(10)からの水漏れを防止することができる。なお、このように構成した場合も、第1および第2熱交換室(S11,S12)の各々において、吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合に吸着熱交換器(101,102)の上流側となる位置に吸着ブロック(301,302)が配置されているので、蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)において結露水の過剰な付着を抑制することができる。そのため、除湿装置(10)の異常停止の発生を抑制することができ、除湿装置(10)による除湿運転を安定して行うことができる。
また、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の除湿装置は、ドライクリーンルームなどの調湿空間を除湿する除湿装置として有用である。
1 除湿システム
10 除湿装置
11 ケーシング
S11 第1熱交換室
S12 第2熱交換室
100 冷媒回路
101 第1吸着熱交換器
102 第2吸着熱交換器
103 圧縮機
104 膨張弁
105 四方切換弁
200 切換機構
301 第1吸着ブロック
302 第2吸着ブロック
303 第3吸着ブロック
304 第4吸着ブロック
20 コントローラ
21 予冷却器
22 再生加熱器
23 補助冷却器
30 吸着ロータ
40 前処理除湿装置
S0 調湿空間
S1 室内空間
S2 チャンバ

Claims (7)

  1. 吸着剤が担持された第1および第2吸着熱交換器(101,102)を有し、該第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となって空気を除湿し該第2吸着熱交換器(102)が凝縮器となって吸着剤を再生させる第1動作と、該第1吸着熱交換器(101)が凝縮器となって吸着剤を再生させ該第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となって空気を除湿する第2動作とを交互に行う冷媒回路(100)と、
    上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)がそれぞれ設けられる第1および第2熱交換室(S11,S12)と、
    上記第1および第2熱交換室(S11,S12)のうち蒸発器となっている吸着熱交換器(101,102)が設けられた熱交換室(S11,S12)を通過した空気が調湿空間(S0)に供給され、凝縮器となっている吸着熱交換器(102,101)が設けられた熱交換室(S12,S11)に吸着剤を再生するための空気が流通するように、空気の流れを切り換える切換機構(200)と、
    吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第1熱交換室(S11)において上記第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に該第1吸着熱交換器(101)の上流側となる位置に設けられる第1吸着ブロック(301)と、
    吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第2熱交換室(S12)において上記第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に該第2吸着熱交換器(102)の上流側となる位置に設けられる第2吸着ブロック(302)とを備えている
    ことを特徴とする除湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記切換機構(200)は、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)の各々を通過する空気の流通方向が、該吸着熱交換器(101,102)が蒸発器となっている場合と該吸着熱交換器(101,102)が凝縮器となっている場合とで逆方向となるように、空気の流れを切り換える
    ことを特徴とする除湿装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されている
    ことを特徴とする除湿装置。
  4. 請求項1または2において、
    上記第1および第2吸着ブロック(301,302)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されている
    ことを特徴とする除湿装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第1熱交換室(S11)において上記第1吸着熱交換器(101)が蒸発器となっている場合に該第1吸着熱交換器(101)の下流側となる位置に設けられる第3吸着ブロック(303)と、
    吸着剤が担持されて空気を吸着剤と接触させるように構成され、上記第2熱交換室(S12)において上記第2吸着熱交換器(102)が蒸発器となっている場合に該第2吸着熱交換器(102)の下流側となる位置に設けられる第4吸着ブロック(304)とをさらに備えている
    ことを特徴とする除湿装置。
  6. 請求項5において、
    上記第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と間隔をおいて配置されている
    ことを特徴とする除湿装置。
  7. 請求項5において、
    上記第3および第4吸着ブロック(303,304)は、それぞれ、上記第1および第2吸着熱交換器(101,102)と接触するように配置されている
    ことを特徴とする除湿装置。
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