JP2015087070A - 除湿システム - Google Patents

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中山 浩
Hiroshi Nakayama
浩 中山
尚利 藤田
Naotoshi Fujita
尚利 藤田
敏幸 夏目
Toshiyuki Natsume
敏幸 夏目
大久保 英作
Eisaku Okubo
英作 大久保
松井 伸樹
Nobuki Matsui
伸樹 松井
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Abstract

【課題】吸着ロータに供給される再生空気の温度を上昇させるためのエネルギ(加熱エネルギ)を低減する。
【解決手段】吸着ロータ(200)は、吸着部(200a)と再生部(200b)とを有する。第1の除湿ユニット(300)は、吸湿側と再生側とに切換可能な第1および第2の吸着熱交換器(301,302)を有する。吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方によって除湿された空気は、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方によって除湿されて調湿空間(S)に供給される。第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気は、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給される。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気を除湿して調湿空間に供給する除湿システムに関する。
従来より、空気を除湿して調湿空間に供給する除湿システムが知られている。例えば、特許文献1,2には、空気通路において直列に接続された複数の吸着ロータを有する除湿システムが記載されている。空気通路は、室外空気を吸着ロータにおいて処理して室内に供給するための給気通路と、室内空気を室外に排出するための排気通路とによって構成されている。吸着ロータは、給気通路と排気通路に跨って配置され、給気通路と排気通路との間の回転軸を中心として回転可能に構成されている。そして、吸着ロータは、給気通路を流れる空気の水分を吸着剤に吸着させることにより空気を除湿する一方、排気通路を流れる空気へ吸着剤中の水分を放出させることにより吸着剤を再生させる。また、排気通路には、吸着ロータに供給される再生空気(吸着剤を再生させるための空気)を加熱するための再生ヒータが設けられている。
以上のような構成により、給気通路を流れる空気が吸着ロータによって除湿されて室内に供給されることにより室内が除湿され、排気通路を流れる空気が再生ヒータによって加熱され吸着ロータを再生させた後に室外へ放出される。給気通路を流れる空気が複数の吸着ロータを通過することにより、室内に供給される空気は、低露点の空気(例えば、露点温度が−50℃程度の空気)となる。このような低露点の空気は、例えば、リチウム電池を製造するドライクリーンルームに供給するための空気として利用することができる。
特許第3762138号 特開2011−64439号
ところで、複数の吸着ロータを用いたシステムでは、吸着ロータごとに再生ヒータを設けて吸着ロータに供給される再生空気を加熱している。しかしながら、再生ヒータが設けられていない場合(または、再生ヒータの加熱温度が低い場合)、吸着ロータに供給される再生空気の温度を上昇させることが困難となるので、吸着ロータの再生が不十分となる可能性がある。このように、吸着ロータに供給される再生空気の温度を上昇させるためのエネルギ(加熱エネルギ)を低減することが困難であった。
そこで、この発明は、吸着ロータのための加熱エネルギを低減することが可能な除湿システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、吸着剤が担持された吸着部(200a)および再生部(200b)を有し、該吸着部(200a)が該吸着部(200a)を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿し、該再生部(200b)が該再生部(200b)を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて該吸着剤を再生する吸着ロータ(200)と、吸着剤が担持された第1および第2の吸着熱交換器(301,302)を有し、該第1および第2の吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿し、該第1および第2の吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器が該再生側の吸着熱交換器を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて該吸着剤を再生する第1の除湿ユニット(300)とを備え、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方によって除湿された空気が、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方によって除湿されて調湿空間(S)に供給され、上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気が、上記吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給されることを特徴とする除湿システムである。
上記第1の発明では、吸着剤を再生させるための空気が第1の除湿ユニット(300)の第1および第2の吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器を通過することにより、再生側の吸着熱交換器の吸着剤を再生させることができる。また、吸着剤を再生させるための空気は、第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過する際に、加熱されることになる。したがって、第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気を吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給することにより、第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器によって加熱された空気を、吸着ロータ(200)の再生(具体的には、吸着剤の再生)に利用することができる。すなわち、第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器から供給された空気が吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過することにより、吸着ロータ(200)の再生部(200b)の吸着剤を再生させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記調湿空間(S)が、室内空間(S1)とチャンバ(S2)とによって構成され、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方が、上記室内空間(S1)に供給するための空気を除湿して該室内空間(S1)に供給し、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方が、上記室内空間(S1)からの空気を除湿して上記チャンバ(S2)に供給することを特徴とする除湿システムである。
上記第2の発明では、チャンバ(S2)の空気の露点温度を室内空間(S1)の空気の露点温度よりも低い露点温度(低露点)にすることができる。すなわち、低露点にすることが要求されているチャンバ(S2)に、低露点の空気を集中的に供給することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器に、上記室内空間(S1)からの空気が供給されることを特徴とする除湿システムである。
上記第3の発明では、室内空間(S1)からの空気を第1の除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気(吸着剤を再生させるための空気)として利用することができる。また、室内空間(S1)には、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)(または、第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器)によって除湿された空気が供給されている。
第4の発明は、上記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、吸着剤が担持された第3および第4の吸着熱交換器(101,102)を有し、該第3および第4の吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿する第2の除湿ユニット(100)をさらに備え、上記第2の除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気は、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方に供給されることを特徴とする除湿システムである。
上記第4の発明では、第2の除湿ユニット(100)の第3および第4の吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気は、湿度だけでなく温度も低下することになる。したがって、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)において吸着熱の発生を抑制することができる。
第5の発明は、上記第1の発明において、第2の除湿ユニット(100)を有する主除湿装置(11)と、上記吸着ロータ(200)および上記第1の除湿ユニット(300)をそれぞれが有する複数のターミナル除湿装置(12,…,12)とを備え、上記調湿空間(S)が、室内空間(S1)と複数のチャンバ(S2,…,S2)とによって構成され、上記第2の除湿ユニット(100)が、吸着剤が担持された第3および第4の吸着熱交換器(101,102)を有し、該第3および第4の吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿するように構成され、上記複数のターミナル除湿装置(12,…,12)の各々において、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方が、上記第2の除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気を除湿して上記室内空間(S1)に供給し、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方が、上記室内空間(S1)からの空気を除湿して上記複数のチャンバ(S2,…,S2)のうち該ターミナル除湿装置(12)に対応する上記チャンバ(S2)に供給することを特徴とする除湿システムである。
上記第5の発明では、複数のチャンバ(S2,…,S2)の各々において空気の露点温度を室内空間(S1)の空気の露点温度よりも低い露点温度(低露点)にすることができる。すなわち、低露点にすることが要求されている複数のチャンバ(S2,…,S2)の各々に、低露点の空気を集中的に供給することができる。また、第2の除湿ユニット(100)の第3および第4の吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気は、湿度だけでなく温度も低下することになる。したがって、複数のターミナル除湿装置(12,12)の各々において、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における吸着熱の発生を抑制することができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記複数のターミナル除湿装置(12,…,12)の各々に含まれる上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器に、上記室内空間(S1)からの空気が供給されることを特徴とする除湿システムである。
上記第6の発明では、複数のターミナル除湿装置(12,12)の各々において、室内空間(S1)からの空気を第1の除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気として利用することができる。また、室内空間(S1)には、複数のターミナル除湿装置(12,12)の各々に含まれる吸着ロータ(200)の吸着部(200a)(または、第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器)によって除湿された空気が供給されている。
第1の発明によれば、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器によって加熱された空気を、吸着ロータ(200)の再生に利用することができるので、吸着ロータ(200)に供給される再生空気の温度を上昇させるためのエネルギ(加熱エネルギ)を低減することができる。
第2の発明によれば、低露点にすることが要求されているチャンバ(S2)に、低露点の空気を集中的に供給することができるので、調湿空間(S)の全体(すなわち、室内空間(S1)およびチャンバ(S2)の全部)を低露点にする場合よりも、除湿システム(1)の運転動作に要する消費電力を低減することができる。
第3の発明によれば、室内空間(S1)からの空気(除湿された空気)を除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気として利用することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の再生を促進させることができる。
第4の発明によれば、第2の除湿ユニット(100)を配置することにより、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。また、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)において吸着熱の発生を抑制することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における再生エネルギ(吸着剤の再生に要するエネルギ)を低減することができる。
第5の発明によれば、低露点にすることが要求されている複数のチャンバ(S2,…,S2)の各々に、低露点の空気を集中的に供給することができるので、調湿空間(S)の全体(すなわち、室内空間(S1)および複数のチャンバ(S2,…,S2)の全部)を低露点にする場合よりも、除湿システム(1)の運転動作に要する消費電力を低減することができる。また、複数のターミナル除湿装置(12,12)の各々において、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における吸着熱の発生を抑制することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における再生エネルギを低減することができる。
第6の発明によれば、複数のターミナル除湿装置(12,12)の各々において、室内空間(S1)からの空気(除湿された空気)を除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気として利用することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の再生を促進させることができる。
実施形態1による除湿システムの構成について説明するための概略図。 上流側除湿ユニットの構成について説明するための概略図。 上流側除湿ユニットの構造について説明するための概略図。 除湿ユニットの構成について説明するための概略図。 実施形態2による除湿システムの構成について説明するための概略図。 調湿空間の変形例1について説明するための概略図。 調湿空間の変形例2について説明するための概略図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)は、室外の空気(OA)を除湿して調湿空間(S)(例えば、リチウム電池の製造ラインに設けられるドライクリーンルーム)に供給するものである。この例では、調湿空間(S)は、室内空間(S1)と、室内空間(S1)の内部に設けられたチャンバ(S2)とによって構成されている。室内空間(S1)は、露点温度が低い空気(例えば、露点温度が−35℃程度の空気)の供給が要求されている空間であり、チャンバ(S2)は、室内空間(S1)よりも露点温度が低い空気(例えば、露点温度が−50℃程度の空気)の供給が要求されている空間である。
また、この除湿システム(1)には、給気通路(P1)と、排気通路(P2)と、還気通路(P3)と、冷却空気通路(P4)とが設けられている。そして、除湿システム(1)は、主除湿装置(11)と、ターミナル除湿装置(12)とを備えている。主除湿装置(11)は、上流側除湿ユニット(100)(第2の除湿ユニット)を有し、ターミナル除湿装置(12)は、吸着ロータ(200)と、除湿ユニット(300)(第1の除湿ユニット)とを有している。この例では、主除湿装置(11)は、冷却器(41)をさらに有している。また、チャンバ(S2)の流入口には、ハニカム構造の吸湿材(42)が設けられている。
〈給気通路〉
給気通路(P1)は、室外から調湿空間(S)(この例では、室内空間(S1)およびチャンバ(S2))に空気を供給するための空気通路であり、流入端が室外に開口し、流出端が調湿空間(S)(この例では、チャンバ(S2))において開口している。この例では、給気通路(P1)の中途部には、室内空間(S1)が介在している。具体的には、給気通路(P1)は、室外から室内空間(S1)に延びる第1の給気通路部(P11)と、室内空間(S1)から室内空間(S1)の外部を迂回してチャンバ(S2)に延びる第2の給気通路部(P12)とによって構成されている。
また、第1の給気通路部(P11)には、冷却器(41),上流側除湿ユニット(100),および吸着ロータ(200)が流入端側から順に配置され、第2の給気通路部(P12)には、除湿ユニット(300)が配置されている。すなわち、この例では、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)は、上流側除湿ユニット(100)によって除湿された空気を除湿するように構成されている。具体的には、吸着ロータ(200)は、上流側除湿ユニット(100)によって処理された空気を除湿して室内空間(S1)に供給するように構成され、除湿ユニット(300)は、室内空間(S1)からの空気を除湿してチャンバ(S2)に供給するように構成されている。
〈排気通路〉
排気通路(P2)は、室内空間(S1)の空気(RA)の一部を室外に排出するための空気通路であり、流入端が室内空間(S1)において開口し、流出端が室外に開口している。この例では、排気通路(P2)には、除湿ユニット(300),吸着ロータ(200),および上流側除湿ユニット(100)が流入端側から順に配置されている。なお、この例では、チャンバ(S2)の空気の一部は、室内空間(S1)に排出され、室内空間(S1)の空気(RA)の一部は、排気通路(P2)を経由せずに排気(EA)として室外に排出される。
〈還気通路〉
還気通路(P3)は、室内空間(S1)の空気(RA)の一部を給気通路(P1)の中途部(この例では、給気通路(P1)のうち冷却器(41)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)に供給するための空気通路であり、流入端が室内空間(S1)において開口し、流出端が給気通路(P1)の中途部に接続されている。
〈冷却空気通路〉
冷却空気通路(P4)は、給気通路(P1)の空気(具体的には、冷却器(41)を通過した空気)の一部を排気通路(P2)に供給するための空気通路であり、流入端が給気通路(P1)の中途部(具体的には、給気通路(P1)のうち冷却器(41)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)に接続され、流出端が排気通路(P2)の中途部(この例では、排気通路(P2)のうち吸着ロータ(200)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)に接続されている。また、この例では、冷却空気通路(P4)の流入端は、給気通路(P1)において還気通路(P3)の流出端よりも下流側に位置している。
〈冷却器〉
冷却器(41)は、室外から給気通路(P1)に供給された空気を冷却除湿する。例えば、冷却器(41)は、冷媒回路(図示を省略)の蒸発器として機能する熱交換器(具体的には、フィンアンドチューブ式の熱交換器)によって構成されている。
〈上流側除湿ユニット(第2の除湿ユニット)〉
上流側除湿ユニット(100)は、2つの吸着熱交換器(101,102)(第3および第4の吸着熱交換器)を含む冷媒回路(100a)と、流路切換部(100b,100c)とを備えている。吸着熱交換器(101,102)は、熱交換器(例えば、フィンアンドチューブ式の熱交換器)の表面に吸着剤(例えば、高分子収着剤やB型シリカゲルなど)を担持させることによって構成されている。また、吸着熱交換器(101,102)は、所定のタイミング(例えば、3分間隔)で吸湿側と再生側とに交互に切換可能に構成されている。吸湿側の吸着熱交換器は、空気中の水分を吸着剤に吸着させ、再生側の吸着熱交換器は、吸着剤中の水分を空気中に放出させる。流路切換部(100b,100c)は、吸着熱交換器(101,102)の空気通路を切換可能に構成されている。冷媒回路(100a)および流路切換部(100b,100c)については、後で詳しく説明する。
上流側除湿ユニット(100)では、吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器は、その吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて、その空気(すなわち、吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気)を除湿する。一方、吸着熱交換器(101,102)のうち再生側の吸着熱交換器は、その再生側の吸着熱交換器を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて、その吸着剤(すなわち、再生側の吸着熱交換器に担持された吸着剤)を再生する。なお、吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器には、調湿空間(S)に供給するための空気(この例では、冷却器(41)によって冷却除湿された空気)が供給され、再生側の吸着熱交換器には、吸着剤を再生させるための空気(この例では、排気通路(P2)において吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過した空気)が供給される。すなわち、上流側除湿ユニット(100)は、調湿空間(S)に供給するための空気を吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器によって除湿するとともに、吸着剤を再生させるための空気を吸着熱交換器(101,102)のうち再生側の吸着熱交換器を通過させて排気(EA)として室外に排出するように構成されている。
《冷媒回路》
図2のように、冷媒回路(100a)は、吸着熱交換器(101,102)の他に、圧縮機(103)と、膨張弁(104)と、四方切換弁(105)とを備えている。圧縮機(103)は、冷媒を圧縮して吐出するように構成されている。例えば、圧縮機(103)は、ロータリー式,スイング式,スクロール式などの回転式流体機械によって構成されている。膨張弁(104)は、冷媒の圧力を調整するように構成されている。例えば、膨張弁(104)は、開度を変更可能な電子膨張弁によって構成されている。四方切換弁(105)は、第1〜第4のポートを有し、第1のポートは、圧縮機(103)の吐出側に接続され、第2のポートは、圧縮機(103)の吸入側に接続され、第3のポートは、吸着熱交換器(101)の端部に接続され、第4のポートは、吸着熱交換器(102)の端部に接続されている。四方切換弁(105)は、コントローラ(図示を省略)による制御に応答して、第1の接続状態(図2の実線で示された接続状態)と第2の接続状態(図2の破線で示された接続状態)とに切換可能に構成されている。
四方切換弁(105)が第1の接続状態になると、第1のポートと第3のポートとが連通するとともに第2のポートと第4のポートとが連通し、吸着熱交換器(101)は、凝縮器として機能して吸着剤を再生させる吸着熱交換器(すなわち、再生側の吸着熱交換器)となり、吸着熱交換器(102)は、蒸発器として機能して空気を除湿する吸着熱交換器(すなわち、吸湿側の吸着熱交換器)となる。一方、四方切換弁(105)が第2の接続状態になると、第1のポートと第4のポートとが連通するとともに第2のポートと第3のポートとが連通し、吸着熱交換器(101)は、蒸発器として機能して空気を除湿する吸着熱交換器となり、吸着熱交換器(102)は、凝縮器として機能して吸着剤を再生させる吸着熱交換器となる。
《流路切換部》
流路切換部(100b,100c)は、コントローラ(図示を省略)による制御に応答して、吸着熱交換器(101,102)の空気通路を、第1の流路状態(図2の実線で示された流路状態)と第2の流路状態(図2の破線で示された流路状態)とに切換可能に構成されている。詳しく説明すると、流路切換部(100b,100c)は、冷媒回路(100a)の四方切換弁(105)が第1の接続状態になると、吸着熱交換器(101,102)の空気通路を第1の流路状態に切り換え、冷媒回路(100a)の四方切換弁(105)が第2の接続状態になると、吸着熱交換器(101,102)の空気通路を第2の流路状態に切り換える。このような制御により、冷却器(41)から給気通路(P1)を経由して上流側除湿ユニット(100)に供給された空気は、吸湿側の吸着熱交換器を通過して吸着ロータ(200)に供給され、吸着ロータ(200)から排気通路(P2)を経由して上流側除湿ユニット(100)に供給された空気は、再生側の吸着熱交換器を通過して室外に排出されることになる。
〈上流側除湿ユニットの詳細〉
なお、この例では、図2および図3のように、上流側除湿ユニット(100)は、互いに並列に接続された複数(この例では、5つ)のサブユニット(110,…,110)によって構成されている。サブユニット(110,…,110)の各々は、上記の冷媒回路(100a)および流路切換部(100b,100c)を備えている。例えば、サブユニット(110)の個数は、上流側除湿ユニット(100)に必要な処理風量に応じて決定されている。
図3のように、サブユニット(110)は、ケーシング(111)を有している。ケーシング(111)は、やや扁平で高さが比較的低い中空の直方体状に形成されている。ケーシング(111)内には、冷媒回路(100a)の構成部品(吸着熱交換器(101,102),圧縮機(103),膨張弁(104),および四方切換弁(105))やファン(図示を省略)などが収容されている。また、ケーシング(111)には、給気通路(P1)の空気が流れ込む吸湿側吸入口(111a)と、排気通路(P2)の空気が流れ込む再生側吸入口(111b)と、吸湿側の吸着熱交換器を通過した空気が流れ出す給気口(111c)と、再生側の吸着熱交換器を通過した空気が流れ出す排気口(111d)とが設けられている。さらに、ケーシング(111)には、流路切換部(100b,100c)を構成する複数のダンパ(図示を省略)が設けられている。これらのダンパの開閉を制御することにより、ケーシング(111)内の空気通路(すなわち、吸着熱交換器(101,102)の空気通路)が切り換えられる。具体的には、サブユニット(110,…,110)の各々において、吸湿側吸入口(111a)に流れ込んだ空気が吸湿側の吸着熱交換器を通過して給気口(111c)から流れ出すとともに、再生側吸入口(111b)に流れ込んだ空気が再生側の吸着熱交換器を通過して排気口(111d)から流れ出すように、ケーシング(111)内の空気通路が切り換えられる。
〈吸着ロータ〉
吸着ロータ(200)は、円板状の多孔性の基材の表面に吸着剤(例えば、A型シリカゲルやゼオライトなど)を担持させることによって構成されている。吸着ロータ(200)は、吸着部(200a)および再生部(200b)を有している。詳しく説明すると、吸着ロータ(200)は、給気通路(P1)(具体的には、給気通路(P1)のうち上流側除湿ユニット(100)から室内空間(S1)まで延びる通路部)と排気通路(P2)(具体的には、排気通路(P2)のうち除湿ユニット(300)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)とに跨って配置されている。また、吸着ロータ(200)は、駆動機構(図示を省略)によって駆動され、給気通路(P1)と排気通路(P2)との間の軸心(200c)を軸として回転するように構成されている。なお、吸着部(200a)は、吸着ロータ(200)のうち給気通路(P1)の空気が通過する領域に相当し、再生部(200b)は、吸着ロータ(200)のうち排気通路(P2)の空気が通過する領域に相当する。吸着ロータ(200)が回転すると、吸着部(200a)に位置する吸着剤が再生部(200b)へ移動し、再生部(200b)に位置する吸着剤が吸着部(200a)へ移動する。このようにして、吸着部(200a)の吸着剤と再生部(200b)の吸着剤とが入れ替えられる。
《吸着部》
吸着ロータ(200)の吸着部(200a)は、その吸着部(200a)を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて、その空気(すなわち、吸着部(200a)を通過する空気)を除湿する。吸着ロータ(200)の吸着部(200a)には、調湿空間(S)に供給するための空気(この例では、上流側除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気)が供給される。すなわち、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)では、調湿空間(S)に供給するための空気が吸着部(200a)に位置する吸着剤に接触することにより、吸着部(200a)を通過する空気の中の水分が吸着剤に吸着する。これにより、調湿空間(S)に供給するための空気が除湿される。
また、この例では、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)によって除湿された空気は、給気通路(P1)を経由して給気(SA1)として室内空間(S1)に供給される。
《再生部》
吸着ロータ(200)の再生部(200b)は、その再生部(200b)を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて、その吸着剤(すなわち、再生部(200b)に位置する吸着剤)を再生する。吸着ロータ(200)の再生部(200b)には、吸着ロータ(200)の吸着剤を再生させるための空気(この例では、排気通路(P2)において除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気)が供給される。すなわち、吸着ロータ(200)の吸着剤を再生させるための空気が再生部(200b)に位置する吸着剤に接触することにより、吸着剤中の水分が再生部(200b)を通過する空気の中に放出される。これにより、吸着ロータ(200)の吸着剤が再生される。
また、この例では、吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過した空気は、排気通路(P2)を経由して上流側除湿ユニット(100)に供給される。
〈除湿ユニット(第1の除湿ユニット)〉
除湿ユニット(300)は、上流側除湿ユニット(100)と同様に、2つの吸着熱交換器(301,302)(第1および第2の吸着熱交換器)を有する冷媒回路(300a)と、流路切換部(300b,300c)とを備えている。吸着熱交換器(301,302)は、熱交換器(例えば、フィンアンドチューブ式の熱交換器)の表面に吸着剤(例えば、高分子収着剤やB型シリカゲルなど)を担持させることによって構成され、所定のタイミング(例えば、3分間隔)で吸湿側と再生側とに交互に切換可能に構成されている。流路切換部(300b,300c)は、吸着熱交換器(301,302)の空気通路を切換可能に構成されている。
除湿ユニット(300)では、吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器は、その吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて、その空気(すなわち、吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気)を除湿する。また、吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器は、その再生側の吸着熱交換器を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて、その吸着剤(すなわち、再生側の吸着熱交換器に担持された吸着剤)を再生する。除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気は、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給される。なお、吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器には、調湿空間(S)に供給するための空気(この例では、室内空間(S1)から給気通路(P1)を経由して供給された空気)が供給され、再生側の吸着熱交換器には、吸着剤を再生させるための空気(この例では、室内空間(S1)から排気通路(P2)を経由して供給された空気)が供給される。すなわち、除湿ユニット(300)は、調湿空間(S)に供給するための空気を吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器によって除湿するとともに、吸着剤を再生させるための空気を吸着熱交換器(201,202)のうち再生側の吸着熱交換器を通過させて吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給するように構成されている。
また、この例では、除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気は、給気通路(P1)を経由して給気(SA2)としてチャンバ(S2)に供給される。すなわち、チャンバ(S2)には、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の両方によって除湿された空気が供給される。
《冷媒回路》
図4のように、冷媒回路(300a)は、図2に示した冷媒回路(100a)と同様に、吸着熱交換器(301,302)の他に、圧縮機(303)と、膨張弁(304)と、四方切換弁(305)とを備えている。四方切換弁(305)が第1の接続状態(図4の実線で示された接続状態)になると、吸着熱交換器(301)は、凝縮器として機能して吸着剤を再生させる吸着熱交換器(すなわち、再生側の吸着熱交換器)となり、吸着熱交換器(302)は、蒸発器として機能して空気を除湿する吸着熱交換器(すなわち、吸湿側の吸着熱交換器)となる。一方、四方切換弁(305)が第2の接続状態(図4の破線で示された接続状態)になると、吸着熱交換器(301)は、蒸発器として機能して空気を除湿する吸着熱交換器となり、吸着熱交換器(302)は、凝縮器として機能して吸着剤を再生させる吸着熱交換器となる。
《流路切換部》
流路切換部(300b,300c)は、図2に示した流路切換部(100b,100c)と同様に、冷媒回路(300a)の四方切換弁(305)が第1の接続状態になると、吸着熱交換器(301,302)の空気通路を第1の流路状態(図4の実線で示された流路状態)に切り換え、冷媒回路(300a)の四方切換弁(305)が第2の接続状態になると、吸着熱交換器(301,302)の空気通路を第2の流路状態(図4の破線で示された流路状態)に切り換える。このような制御により、室内空間(S1)から給気通路(P1)を経由して除湿ユニット(300)に供給された空気は、吸湿側の吸着熱交換器を通過してチャンバ(S2)に供給され、室内空間(S1)から排気通路(P2)を経由して除湿ユニット(300)に供給された空気は、再生側の吸着熱交換器を通過して吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給されることになる。
〈給気通路における運転動作〉
次に、図1に示した除湿システム(1)の給気通路(P1)における運転動作について説明する。室外から給気通路(P1)を経由して冷却器(41)に供給された空気は、冷却器(41)によって冷却除湿される。冷却器(41)から上流側除湿ユニット(100)に供給された空気は、吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器(すなわち、蒸発器として機能する吸着熱交換器)を通過する。このとき、空気中の水分が吸湿側の吸着熱交換器の吸着剤に吸着し、その際に生じる吸着熱は、吸湿側の吸着熱交換器を流れる冷媒に吸収される。このように、上流側除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気は、冷媒による冷却作用を受けるので、除湿されて湿度が低下するとともに、冷却されて温度も低下する。
上流側除湿ユニット(100)から吸着ロータ(200)に供給された空気は、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)を通過する。このとき、吸着部(200a)に位置する吸着剤に空気中の水分が吸着する。これにより、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)を通過した空気が除湿される。吸着ロータ(200)によって除湿された空気(給気(SA1))は、室内空間(S1)に供給される。このようにして、露点温度の低い空気(例えば、露点温度が−35℃程度の空気)が室内空間(S1)に供給される。
室内空間(S1)から給気通路(P1)を経由して除湿ユニット(300)に供給された空気は、除湿ユニット(300)の吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器を通過する。このとき、上流側除湿ユニット(100)と同様に、空気中の水分が吸湿側の吸着熱交換器の吸着剤に吸着し、その際に生じる吸着熱は、吸湿側の吸着熱交換器を流れる冷媒に吸収されるので、除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気は、除湿されて湿度が低下するとともに、冷却されて温度も低下する。除湿ユニット(300)によって除湿された空気(給気(SA2))は、吸湿材(42)を通過してチャンバ(S2)に供給される。このようにして、室内空間(S1)の空気よりも露点温度の低い空気(例えば、露点温度が−50℃程度の空気)がチャンバ(S2)に供給される。
〈排気通路における運転動作〉
次に、図1に示した除湿システム(1)の排気通路(P2)における運転動作について説明する。室内空間(S1)から排気通路(P2)を経由して除湿ユニット(300)に供給された空気は、除湿ユニット(300)の吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器(すなわち、凝縮器として機能する吸着熱交換器)を通過する。このとき、再生側の吸着熱交換器を通過する空気は、再生側の吸着熱交換器を流れる冷媒(高温高圧の冷媒)と熱交換して加熱され、再生側の吸着熱交換器の吸着剤の中の水分が空気中に放出される。これにより、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器の吸着剤が再生される。
除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気(再生側の吸着熱交換器において加熱された空気)は、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給され、吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過する。このとき、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に位置する吸着剤の中の水分が空気中に放出され、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に位置する吸着剤が再生される。
吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過した空気は、冷却空気通路(P4)から供給された空気(冷却器(41)によって冷却除湿された空気の一部)と合流した後に、上流側除湿ユニット(100)の吸着熱交換器(101,102)のうち再生側の吸着熱交換器を通過する。このとき、除湿ユニット(300)と同様に、再生側の吸着熱交換器を通過する空気は、再生側の吸着熱交換器を流れる冷媒(高温高圧の冷媒)と熱交換して加熱され、再生側の吸着熱交換器の吸着剤の中の水分が空気中に放出される。これにより、上流側除湿ユニット(100)の再生側の吸着熱交換器の吸着剤が再生される。また、この例では、冷却器(41)によって冷却除湿された空気の一部が冷却空気通路(P4)を経由して排気通路(P2)に供給されているので、乾燥冷却空気(冷却除湿された空気の一部)を上流側除湿ユニット(100)の再生(具体的には、吸着剤の再生)に利用することができる。そのため、上流側除湿ユニット(100)の再生を促進させることができる。そして、上流側除湿ユニット(100)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気は、排気(EA)として室外に排出される。
〈還気通路における運転動作〉
次に、図1に示した除湿システム(1)の還気通路(P3)における運転動作について説明する。室内空間(S1)から還気通路(P3)に供給された空気は、給気通路(P1)の中途部に返送され、冷却器(41)によって冷却除湿された空気と混合される。なお、室内空間(S1)から返送された空気の湿度は、冷却器(41)からの空気の湿度よりも低くなっている。したがって、室内空間(S1)から返送された空気を冷却器(41)からの空気と混合して上流側除湿ユニット(100)に供給することにより、上流側除湿ユニット(100)に供給される空気の湿度を低下させることができる。
〈実施形態1による効果〉
以上のように、吸着剤を再生させるための空気(この例では、室内空間(S1)からの空気)は、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過する際に、加熱されることになる。したがって、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気を吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給することにより、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器によって加熱された空気を、吸着ロータ(200)の再生(具体的には、吸着剤の再生)に利用することができる。これにより、吸着ロータ(200)に供給される再生空気(吸着剤を再生させるための空気)の温度を上昇させるためのエネルギ(加熱エネルギ)を低減することができる。例えば、吸着ロータ(200)に供給される再生空気を加熱するための加熱器を省略することができる。または、このような加熱器(図示を省略)の加熱温度を低くすることができる。
また、室内空間(S1)に供給するための空気を吸着ロータ(200)の吸着部(200a)によって除湿し、室内空間(S1)からの空気を除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿してチャンバ(S2)に供給することにより、チャンバ(S2)の空気の露点温度を室内空間(S1)の空気の露点温度よりも低い露点温度(低露点)にすることができる。このように、低露点にすることが要求されているチャンバ(S2)に低露点の空気を集中的に供給することにより、調湿空間(S)の全体(すなわち、室内空間(S1)およびチャンバ(S2)の全部)を低露点にする場合よりも、除湿システム(1)の運転動作に要する消費電力を低減することができる。
また、室内空間(S1)からの空気を除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器を通過させて吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給することにより、室内空間(S1)からの空気を除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気として利用することができる。室内空間(S1)には、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)によって除湿された空気が供給されているので、室内空間(S1)からの空気(除湿された空気)を除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)の再生空気として利用することにより、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の再生を促進させることができる。
また、給気通路(P1)において吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の上流側に上流側除湿ユニット(100)を配置することにより、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。さらに、調湿空間(S)に供給するための空気(この例では、給気通路(P1)の空気)は、上流側除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器を通過する際に、湿度だけでなく温度も低下することになる。したがって、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)において吸着熱の発生を抑制することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における再生エネルギ(吸着剤の再生に要するエネルギ)を低減することができる。
また、チャンバ(S2)の流入口に吸湿材(42)を設けることにより、チャンバ(S2)における温湿度の時間的変化を抑制することができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2による除湿システム(1)の構成例を示している。この除湿システム(1)は、主除湿装置(11)と、複数(この例では、2つ、以下も同様)のターミナル除湿装置(12,12)とを備えている。主除湿装置(11)は、上流側除湿ユニット(100)(第1の除湿ユニット)を有している。ターミナル除湿装置(12,12)の各々は、吸着ロータ(200)と、除湿ユニット(300)とを有している。また、ターミナル除湿装置(12,12)の各々は、コントローラ(図示を省略)による制御に応答して、駆動状態(電源オン)と停止状態(電源オフ)とを切換可能に構成されている。この例では、除湿システム(1)は、補助吸着ロータ(43)をさらに備え、主除湿装置(11)は、冷却器(41)をさらに備えている。
また、この例では、調湿空間(S)は、室内空間(S1)と、室内空間(S1)に設けられた複数のチャンバ(S2,S2)とによって構成され、チャンバ(S2,S2)の流入口には、吸着剤(42,42)がそれぞれ設けられている。ターミナル除湿装置(12,12)は、チャンバ(S2,S2)にそれぞれ対応している。
〈給気通路〉
給気通路(P1)は、1つの流入端が室外に開口し、複数の流出端が複数のチャンバ(S2,S2)においてそれぞれ開口している。この例では、給気通路(P1)の中途部(具体的には、分岐部と流出端との間の通路部)には、室内空間(S1)が介在している。具体的には、給気通路(P1)は、室外から延びる幹線部(P101)および幹線部(P101)から室内空間(S1)に延びる複数の支線部(P102,P102)とを有する第1の給気通路部(P11)と、室内空間(S1)から室内空間(S1)の外部を迂回してチャンバ(S2,S2)にそれぞれ延びる複数の第2の給気通路部(P12,P12)とによって構成されている。
また、第1の給気通路部(P11)の幹線部(P101)(具体的には、支線部(102,102)よりも上流側の通路部)には、主除湿装置(11)の冷却器(41)および上流側除湿ユニット(100)が流入端側から順に配置され、第1の給気通路部(P11)の支線部(P102)には、ターミナル除湿装置(12)の吸着ロータ(200)が配置されている。さらに、第2の給気通路部(P12)には、ターミナル除湿装置(12)の除湿ユニット(300)が配置されている。すなわち、この例では、ターミナル除湿装置(12,12)の各々に含まれる吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)は、上流側除湿ユニット(100)によって除湿された空気を除湿するように構成されている。具体的には、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)は、上流側除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気を除湿して室内空間(S1)に供給し、除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器は、室内空間(S1)からの空気を除湿して複数のチャンバ(S2,S2)のうちそのターミナル除湿装置(12)に対応するチャンバ(S2)に供給する。
〈排気通路〉
排気通路(P2)は、複数の流入端が室内空間(S1)において開口し、1つの流出端が室外に開口している。具体的には、排気通路(P2)は、室外から延びる第1の排気通路部(P21)と、第1の排気通路部(P21)から室内空間(S1)にそれぞれ延びる複数の第2の排気通路部(P22,P22)とによって構成されている。
また、第1の排気通路部(P21)(具体的には、第2の排気通路部(P22,P22)よりも下流側の通路部)には、主除湿装置(11)の上流側除湿ユニット(100)が配置され、第2の排気通路部(P22)には、ターミナル除湿装置(12)の除湿ユニット(300)および吸着ロータ(200)が流入端側から順に配置されている。このような構成により、ターミナル除湿装置(12,12)の各々に含まれる除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器には、室内空間(S1)からの空気が供給される。すなわち、この例では、ターミナル除湿装置(12,12)の各々に含まれる除湿ユニット(300)は、室内空間(S1)からの空気を吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器を通過させてそのターミナル除湿装置(12)に含まれる吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給するように構成されている。
〈還気通路〉
還気通路(P3)は、図1と同様に、流入端が室内空間(S1)において開口し、流出端が給気通路(P1)の中途部(具体的には、給気通路(P1)のうち冷却器(41)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)に接続されている。
〈冷却空気通路〉
冷却空気通路(P4)は、流入端が給気通路(P1)の中途部(具体的には、給気通路(P1)のうち冷却器(41)から上流側除湿ユニット(100)まで延びる通路部)に接続され、流出端が排気通路(P2)の中途部(具体的には、第1の排気通路部(P21)のうち上流側除湿ユニット(100)よりも下流側の通路部)に接続されている。また、この例においても、冷却空気通路(P4)の流入端は、給気通路(P1)において還気通路(P3)の流出端よりも下流側に位置している。
〈補助給気通路,補助排気通路〉
この例では、給気通路(P1)の中途部(具体的には、第1の給気通路部(P11)の幹線部(P101)のうち上流側除湿ユニット(100)よりも下流側の通路部)には、補助給気通路(P5)が接続されている。補助給気通路(P5)は、給気通路(P1)の空気の一部を室内空間(S1)に供給するための空気通路であり、流入端が給気通路(P1)の中途部に接続され、流出端が室内空間(S1)において開口している。
また、排気通路(P2)の中途部(具体的には、第1の排気通路部(P21)のうち上流側除湿ユニット(100)よりも上流側の通路部)には、補助排気通路(P6)が接続されている。補助排気通路(P6)は、室内空間(S1)の空気(RA)の一部を排気通路(P2)に供給するための空気通路であり、流入端が室内空間(S1)において開口し、流出端が排気通路(P2)の中途部に接続されている。そして、補助吸着ロータ(43)は、補助給気通路(P5)と補助排気通路(P6)とに跨って配置されている。
〈補助吸着ロータ〉
補助吸着ロータ(43)は、吸着ロータ(200)と同様の構成を有し、補助給気通路(P5)と補助排気通路(P6)との間の軸心(43c)を軸として回転するように構成されている。補助吸着ロータ(43)の吸着部(43a)では、室内空間(S1)に供給するための空気(この例では、上流側除湿ユニット(100)によって除湿された空気)が吸着部(43a)に位置する吸着剤に接触することにより、室内空間(S1)に供給するための空気が除湿される。補助吸着ロータ(43)の吸着部(43a)によって除湿された空気は、補助給気通路(P5)を経由して給気(SA3)として室内空間(S1)に供給される。また、補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)には、補助吸着ロータ(43)の吸着剤を再生させるための空気(この例では、室内空間(S1)からの空気)が供給され、この空気が再生部(43b)に位置する吸着剤に接触することにより、吸着剤中の水分が再生部(43b)を通過する空気の中に放出される。これにより、補助吸着ロータ(43)の吸着剤が再生される。補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)を通過した空気は、補助排気通路(P6)を経由して上流側除湿ユニット(100)に供給される。
〈給気通路における運転動作〉
次に、図5に示した除湿システム(1)の給気通路(P1)における運転動作について説明する。室外から給気通路(P1)に供給された空気は、主除湿装置(11)の冷却器(41)および上流側除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿され、ターミナル除湿装置(12,12)および補助吸着ロータ(43)に供給される。主除湿装置(11)からターミナル除湿装置(12,12)の各々に供給された空気は、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)を通過して室内空間(S1)に供給される。また、主除湿装置(11)から補助吸着ロータ(43)に供給された空気は、補助吸着ロータ(43)の吸着部(43a)を通過して室内空間(S1)に供給される。このようにして、露点温度の低い空気が室内空間(S1)に供給される。
室内空間(S1)から給気通路(P1)(具体的には、第2の給気通路部(P12,P12))を経由してターミナル除湿装置(12,12)に供給された空気は、除湿ユニット(300,300)の吸湿側の吸着熱交換器を通過してチャンバ(S2,S2)にそれぞれ供給される。このようにして、室内空間(S1)の空気よりも露点温度の低い空気がチャンバ(S2,S2)にそれぞれ供給される。
〈排気通路における運転動作〉
次に、図5に示した除湿システム(1)の排気通路(P2)における運転動作について説明する。室内空間(S1)から排気通路(P2)(具体的には、第2の排気通路部(P22,P22))を経由してターミナル除湿装置(12,12)に供給された空気は、除湿ユニット(300,300)の再生側の吸着熱交換器をそれぞれ通過した後に、吸着ロータ(200,200)の再生部(200b,200b)をそれぞれ通過する。これにより、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器の吸着剤だけでなく、吸着ロータ(200)の再生部(200b)に位置する吸着剤も再生される。
また、室内空間(S1)から補助排気通路(P6)を経由して補助吸着ロータ(43)に供給された空気は、補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)を通過する。このとき、補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)に位置する吸着剤の中の水分が空気中に放出され、補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)に位置する吸着剤が再生される。
ターミナル除湿装置(12,12)の各々において吸着ロータ(200)の再生部(200b)を通過した空気は、補助排気通路(P6)から供給された空気(補助吸着ロータ(43)の再生部(43b)を通過した空気)および冷却空気通路(P4)から供給された空気(冷却器(41)によって冷却除湿された空気の一部)と合流した後に、上流側除湿ユニット(100)の吸着熱交換器(101,102)のうち再生側の吸着熱交換器を通過する。これにより、上流側除湿ユニット(100)の再生側の吸着熱交換器の吸着剤が再生される。そして、上流側除湿ユニット(100)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気は、排気(EA)として室外に排出される。
〈実施形態2による効果〉
以上のように、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気を吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給することにより、吸着ロータ(200)のための加熱エネルギを低減することができる。
また、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、室内空間(S1)に供給するための空気を吸着ロータ(200)の吸着部(200a)によって除湿し、室内空間(S1)からの空気を除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿してチャンバ(S2)に供給することにより、チャンバ(S2,S2)の空気の露点温度を室内空間(S1)の空気の露点温度よりも低い露点温度(低露点)にすることができる。これにより、調湿空間(S)の全体(すなわち、室内空間(S1)およびチャンバ(S2,S2)の全部)を低露点にする場合よりも、除湿システム(1)の運転動作に要する消費電力を低減することができる。
また、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、室内空間(S1)からの空気を除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器を通過させて吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給することにより、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の再生を促進させることができる。
また、給気通路(P1)においてターミナル除湿装置(12,12)の上流側に上流側除湿ユニット(100)を配置することにより、除湿システム(1)の除湿能力を向上させることができる。さらに、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における吸着熱の発生を抑制することができるので、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)における再生エネルギを低減することができる。
また、同一のターミナル除湿装置(12)内に吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)が備えられているので、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器と吸着ロータ(200)の再生部(200b)との間の距離を短くすることができる。これにより、除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器と吸着ロータ(200)の再生部(200b)との間の排気通路(P2)における熱損失を抑制することができるので、吸着ロータ(200)の再生を促進させることができる。
また、ターミナル除湿装置(12,12)に吸着ロータ(200,200)がそれぞれ備えられているので、主除湿装置(11)に1つの吸着ロータ(200)が備えられている場合よりも、ターミナル除湿装置(12,12)の各々の吸着ロータ(200)を小型化することができる。これにより、除湿システム(1)のイニシャルコストを低減することができる。
また、ターミナル除湿装置(12,12)の駆動状態と停止状態とを個別に制御することができる。例えば、ターミナル除湿装置(12,12)のうち使用されていないチャンバ(S2)に対応するターミナル除湿装置(12)を停止状態にすることができる。これにより、除湿システム(1)の消費電力の浪費を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上の実施形態の説明では、給気通路(P1)において除湿ユニット(300)が吸着ロータ(200)よりも下流側に配置されている場合を例に挙げて説明したが、除湿ユニット(300)は、給気通路(P1)において吸着ロータ(200)よりも上流側に配置されていてもよい。この場合、除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器は、室内空間(S1)に供給するための空気(例えば、上流側除湿ユニット(100)によって除湿された空気)を除湿して室内空間(S1)に供給し、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)は、室内空間(S1)からの空気を除湿してチャンバ(S2)に供給することになる。このように、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方が室内空間(S1)に供給するための空気を除湿し、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方が室内空間(S1)からの空気を除湿してチャンバ(S2)に供給するように構成することにより、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の両方によって除湿された空気をチャンバ(S2)に供給することができる。
また、チャンバ(S2)が室内空間(S1)の内部に設けられている場合を例に挙げて説明したが、チャンバ(S2)は、室内空間(S1)の外部に設けられていてもよい。例えば、チャンバ(S2)は、図6のように室内空間(S1)と隣り合わないように設けられていてもよいし、図7のように室内空間(S1)と隣り合うように設けられていてもよい。すなわち、調湿空間(S)は、室内空間(S1)と、室内空間(S1)の外部に設けられたチャンバ(S2)とによって構成されていてもよい。なお、チャンバ(S2)の広さは、作業者が入室して作業を行うことができる程度の広さであってもよいし、作業者が入室せずに手を入れて作業することができる程度の広さであってもよい。
また、調湿空間(S)が室内空間(S1)およびチャンバ(S2)によって構成されている場合を例に挙げて説明したが、調湿空間(S)は、チャンバ(S2)を含んでいなくてもよい。この場合、給気通路(P1)の中途部に室内空間(S1)が介在しないように、給気通路(P1)が構成されることになる。すなわち、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方によって除湿された空気が室内空間(S1)を経由せずに吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方に供給されるように、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)が構成され、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の両方によって除湿された空気が室内空間(S1)に供給されることになる。例えば、図1に示した除湿システム(1)において、吸着ロータ(200)の吸着部(200a)によって除湿された空気(給気(SA1))が室内空間(S1)を経由せずに除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器を通過して室内空間(S1)に供給されるように、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)が構成されていてもよい。
また、図5に示した除湿システム(1)において、調湿空間(S)は、複数のターミナル除湿装置(12,12)にそれぞれ対応する複数の室内空間(S1,S1)によって構成されていてもよい。この場合、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において給気通路(P1)の中途部に室内空間(S1)が介在しないように、給気通路(P1)が構成されることになる。すなわち、ターミナル除湿装置(12,12)の各々において、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)のうち一方によって除湿された空気が室内空間(S1)を経由せずに吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)のうち他方に供給されるように、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)が構成され、吸着ロータ(200)および除湿ユニット(300)の両方によって除湿された空気が室内空間(S1)(ターミナル除湿装置(12)に対応する室内空間(S1))に供給されることになる。
また、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の除湿システムは、ドライクリーンルームなどの室内空間を除湿する除湿システムとして有用である。
1 除湿システム
P1 給気通路
P2 排気通路
P3 還気通路
P4 冷却空気通路
P5 補助給気通路
P6 補助排気通路
S 調湿空間
S1 室内空間
S2 チャンバ
100 上流側除湿ユニット(第2の除湿ユニット)
100a 冷媒回路
100b,100c 流路切換部
101 吸着熱交換器(第3の吸着熱交換器)
102 吸着熱交換器(第4の吸着熱交換器)
200 吸着ロータ
200a 吸着部
200b 再生部
300 除湿ユニット(第1の除湿ユニット)
300a 冷媒回路
300b,300c 流路切換部
301 吸着熱交換器(第1の吸着熱交換器)
302 吸着熱交換器(第2の吸着熱交換器)
11 主除湿装置
12 ターミナル除湿装置
41 冷却器
42 吸湿材
43 補助吸着ロータ

Claims (6)

  1. 吸着剤が担持された吸着部(200a)および再生部(200b)を有し、該吸着部(200a)が該吸着部(200a)を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿し、該再生部(200b)が該再生部(200b)を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて該吸着剤を再生する吸着ロータ(200)と、
    吸着剤が担持された第1および第2の吸着熱交換器(301,302)を有し、該第1および第2の吸着熱交換器(301,302)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿し、該第1および第2の吸着熱交換器(301,302)のうち再生側の吸着熱交換器が該再生側の吸着熱交換器を通過する空気中に吸着剤中の水分を放出させて該吸着剤を再生する第1の除湿ユニット(300)とを備え、
    上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方によって除湿された空気は、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方によって除湿されて調湿空間(S)に供給され、
    上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器を通過した空気は、上記吸着ロータ(200)の再生部(200b)に供給される
    ことを特徴とする除湿システム。
  2. 請求項1において、
    上記調湿空間(S)は、室内空間(S1)とチャンバ(S2)とによって構成され、
    上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方は、上記室内空間(S1)に供給するための空気を除湿して該室内空間(S1)に供給し、
    上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方は、上記室内空間(S1)からの空気を除湿して上記チャンバ(S2)に供給する
    ことを特徴とする除湿システム。
  3. 請求項2において、
    上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器には、上記室内空間(S1)からの空気が供給される
    ことを特徴とする除湿システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    吸着剤が担持された第3および第4の吸着熱交換器(101,102)を有し、該第3および第4の吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿する第2の除湿ユニット(100)をさらに備え、
    上記第2の除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気は、上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方に供給される
    ことを特徴とする除湿システム。
  5. 請求項1において、
    第2の除湿ユニット(100)を有する主除湿装置(11)と、
    上記吸着ロータ(200)および上記第1の除湿ユニット(300)をそれぞれが有する複数のターミナル除湿装置(12,…,12)とを備え、
    上記調湿空間(S)は、室内空間(S1)と複数のチャンバ(S2,…,S2)とによって構成され、
    上記第2の除湿ユニット(100)は、吸着剤が担持された第3および第4の吸着熱交換器(101,102)を有し、該第3および第4の吸着熱交換器(101,102)のうち吸湿側の吸着熱交換器が該吸湿側の吸着熱交換器を通過する空気中の水分を吸着剤に吸着させて該空気を除湿するように構成され、
    上記複数のターミナル除湿装置(12,…,12)の各々において、
    上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち一方は、上記第2の除湿ユニット(100)の吸湿側の吸着熱交換器によって除湿された空気を除湿して上記室内空間(S1)に供給し、
    上記吸着ロータ(200)の吸着部(200a)および上記第1の除湿ユニット(300)の吸湿側の吸着熱交換器のうち他方は、上記室内空間(S1)からの空気を除湿して上記複数のチャンバ(S2,…,S2)のうち該ターミナル除湿装置(12)に対応する上記チャンバ(S2)に供給する
    ことを特徴とする除湿システム。
  6. 請求項5において、
    上記複数のターミナル除湿装置(12,…,12)の各々に含まれる上記第1の除湿ユニット(300)の再生側の吸着熱交換器には、上記室内空間(S1)からの空気が供給される
    ことを特徴とする除湿システム。
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