JP7361936B2 - 空気処理装置 - Google Patents

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    • F24F7/08Ventilation with ducting systems, e.g. by double walls; with natural circulation with forced air circulation, e.g. by fan positioning of a ventilator in or against a conduit with separate ducts for supplied and exhausted air with provisions for reversal of the input and output systems

Description

本開示は、静止型デシカントを備えた空気処理装置に関する。
従来の静止型デシカントを使用する空気処理システムでは、風路を切り替える切り替え時間が決められている。デシカントによって低温高湿度の空気の水分の吸着が完了した場合、水分を吸着したデシカントには、風路の切り替えにより、加熱された高温低湿度の空気が流入され、水分を吸着したデシカント(以下、再生側デシカント)は再生される。
一方、再生側デシカントは再生完了時点が、水分を吸着するべき空気を流入する次の風路の切り替え時点よりも先に到達するように、デシカントに対する加熱能力が設定されている。つまり、水分を吸着するべき空気を再生側デシカントに流入する切り替え時点よりも前に、再生側デシカントが再生完了する制御になっている。
しかし、再生側デシカントの再生が完了した後に、引き続き加熱空気を再生側デシカントに送ると、再生側デシカント自体の温度が過熱により高くなる。
すると、再生側デシカントに水分を吸着するべき空気を流入する切り替え後、再生側デシカントが水分吸着を開始するまでの間、再生側デシカントに水分が吸着されず、再生側デシカントの温度が下がる時間帯が発生する。よって、再生側デシカントによる、除湿効率が低下する。
従来技術には、風路を切り替える切り替え時間の間隔を制御する技術の開示がある(例えば特許文献1)。しかし、特許文献1の技術は、空気温度の遅れを低減する技術であり、再生側デシカントによる除湿効率の低下を改善する技術ではない。
特開2005-291569号公報
本開示は、再生側デシカントの除湿効率の低下を改善する技術の提供を目的とする。
本開示に係る空気処理装置は、
加熱器と冷却器とを有する熱供給装置と、
ダンパーと、
第1の静止型除湿デバイスと第2の静止型除湿デバイスとを有する複合除湿デバイスと、
を備え、
前記熱供給装置、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
前記熱供給装置、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスの順に、配置されており、
前記加熱器、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
還気の流れる還気流路の上流から下流に向かって、前記加熱器から順に、前記還気流路に配置され、
前記冷却器、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
外気の流れる外気流路の上流から下流に向かって、前記冷却器から順に、前記外気流路に配置され、
前記ダンパーは、
前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのうち、一方の前記静止型除湿デバイスに前記還気を流入させ、他方の前記静止型除湿デバイスに前記外気を流入させ、
かつ、
前記還気と前記外気とが前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのうち異なる前記静止型除湿デバイスを通過するように、前記還気流路と前記外気流路とを切り替え、
前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとは、
前記外気から除湿するべき除湿量に基づいて、前記還気によって加熱される。
本開示の空気処理装置によれば、第1の静止型除湿デバイスと第2の静止型除湿デバイスとは、外気から除湿するべき除湿量に基づいて、還気によって加熱される。よって、再生側となる除湿デバイスの除湿効率の低下を改善する技術を提供できる。
実施の形態1の図で、第1のダンパー状態の空気処理装置を透過した模式的な図。 実施の形態1の図で、第2のダンパー状態の空気処理装置を透過した模式的な図。 実施の形態1の図で、第1のダンパー状態の空気処理装置を透過し模式的な左側面図。 実施の形態1の図で、第1のダンパー状態の空気処理装置の上面を透過した模式的な上面図。 実施の形態1の図で、第2のダンパー状態の空気処理装置を透過し模式的な左側面図。 実施の形態1の図で、第2のダンパー状態の空気処理装置の上面を透過した模式的な上面図。 実施の形態1の図で、制御装置のハードウェア構成を示す図。 実施の形態1の図で、空気処理装置の模式的な正面図。 実施の形態1の図で、空気処理装置の模式的な背面図。 実施の形態1の図で、図4と図6を簡略化した図。 実施の形態1の図で、空気処理装置500の比較例の制御の動作を示す図。 実施の形態1の図で、空気処理装置500による制御と比較例による制御とを示す図。 実施の形態1の図で、加熱器制御部114が、還気の流入開始から加熱器10による加熱開始までの時間を減少する制御を示す図。 実施の形態1の図で、変形例1における第1のダンパー状態を示す模式的な透過図。 実施の形態1の図で、変形例1における第2のダンパー状態を示す模式的な透過図。 実施の形態1の図で、変形例1における第2のダンパー状態を示す模式的な上面図。 実施の形態1の図で、変形例1における第2のダンパー状態を示す模式的な下面図。 実施の形態1の図で、変形例1におけるバイパス経路を示す模式的な側面図。 実施の形態1の図で、変形例1におけるバイパス経路を示す模式的な斜視図。 実施の形態1の図で、変形例1におけるバイパス判定テーブルを示す図。 実施の形態1の図で、バイパスにおける外気の空気線図を示す図。 実施の形態1の図で、変形例2を示す図。 実施の形態1の図で、変形例3を示す図。 実施の形態1の図で、制御装置の変形例のハードウェア構成を示す図。
以下、本開示に係る空気処理装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
図面にXYZ座標の記載がある場合、図面間でXYZ座標は同一の座標系である。図面では、還気をRA、外気をOA、排気をEA及び給気をSAと表記している。また図面において外気OAを白の矢印、還気RAを斜線の矢印で示している。
以下の説明では、第1のダンパー状態における還気流路を還気流路RA(1)と表記し、第2のダンパー状態における還気流路を還気流路RA(2)と表記し、第1のダンパー状態における外気流路を外気流路OA(1)と表記し、第2のダンパー状態における還気流路を外気流路OA(2)と表記する。
第1のダンパー状態とは、上流ダンパー20の4つのサブダンパーのうち、サブダンパー20a,20dが開状態、かつ、下流ダンパー21の4つのサブダンパーのうち、サブダンパー21b,21cが開状態の場合をいう。
第2のダンパー状態とは、上流ダンパー20の4つのサブダンパーのうち、サブダンパー20b,20cが開状態、かつ、下流ダンパー21の4つのサブダンパーのうち、サブダンパー21a,21dが開状態の場合をいう。
実施の形態1.
***構成の説明***
以下に図面を参照して空気処理装置500を説明する。空気処理装置500の特徴は以下のとおりである。
図1は、第1のダンパー状態の空気処理装置500を示す。
図2は、第2のダンパー状態の空気処理装置500を示す。
実施の形態1の空気処理装置500の特徴は、後述する切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B及び加熱能力制御100Cにある。各制御の前に空気処理装置500の構成を説明する。以下、空気処理装置500を詳しく説明する。
図3は、第1のダンパー状態において、左側面を透過して模式的に示す。
図4は、第1のダンパー状態において、空気処理装置500の上面を透過して模式的に示す。
図5は、第2のダンパー状態において、左側面を透過して模式的に示す。
図6は、第2のダンパー状態において、空気処理装置500の上面を透過して模式的に示す。
空気処理装置500は、
(1)流入装置210、(2)加熱器10、(3)冷却器11、(4)上流ダンパー20、(5)第1の静止型デシカント30、(6)第2の静止型デシカント31、(7)下流ダンパー21、(8)流出装置220、(9)外気検知センサー80、(10)還気検知センサー81、(11)設定情報記憶部82を備える。図1に示すように、加熱器10及び冷却器11から、下流ダンパー21は筐体400の内部に配置されている。
(1)図1及び図2では、流入装置210を透過的に示している。
図1を参照して流入装置210を説明する。流入装置210は内部が中空の直方体の形状である。流入装置210は、仕切り板216によって、同じ形状の2つの直方体の空間に分けられている。点P5は線分P1、P4の中点であり、点P6は線分P2、P3の中点である。流入装置210は、還気が流入する還気流入口211と、外気が流入する外気流入口213とを有する。
また、流入装置210は、開口である流出口212及び開口である流出口214を有する。流出口212の下側は仕切り板217で塞がれており、流出口214の上側は仕切り板218で塞がれている。仕切り板217と仕切り板218は同一の形状であり、点P7に対して点対称に位置する。還気流入口211は円形であり、円の中心の(Y,Z)座標は、以下のようである。Y座標は線分P3,P6の中点であり、Z座標は線分P3,P4の中点である。同様に、外気流入口213は円形であり、円の中心の(Y,Z)座標は、以下のようである。Y座標は線分P2,P6の中点であり、Z座標は線分P2,P1の中点である。還気流入口211に流入した還気は、左上に形成された流出口212からX方向へ流出する。外気流入口213に流入した外気は、右下に形成された流出口214からX方向へ流出する。なお、左方向はY方向、上方向はZ方向である。
(2)加熱器10は、還気を加熱して、デシカントを再生させる高温低湿の空気にする。
(3)冷却器11は、外気を冷却し、デシカントによって除湿(吸着)される低温高湿の空気にする。
(4)上流ダンパー20は、還気と外気が流入するデシカントを切り替える。
上流ダンパー20は第1のダンパーである。
(5)第1の静止型デシカント30は、外気が通る場合に外気を除湿する。
(6)第2の静止型デシカント31は、外気が通る場合に外気を除湿する。
(7)下流ダンパー21は、上流ダンパー20の切り替えに応じて切り替わり、還気及び外気が通る。下流ダンパー21は第2のダンパーである。
(8)図1及び図2では、流出装置220を透過的に示している。流出装置220は、第3仕切り板803によって、上下の2つの空間に分けら得ている。流出装置220は、下流ダンパー21に接続しており、サブダンパー21a,21b,21c,21dに対応し、サブダンパー21a,21b,21c,21dと同等の大きさの4つの開口が形成されている。例えばサブダンパー21cが開状態であれば、サブダンパー21cの開口と、サブダンパー21cに対応する流出装置220の開口は重なる。上流ダンパー20では上側の空間の左側に外気流出口222が形成されており、下側の空間の右側に還気流出口221が形成されている。
(9)外気検知センサー80は、外気の温度及び湿度を検出する。
(10)還気検知センサー81は、還気の温度及び湿度を検出する。
(11)設定情報記憶部82は、設定情報である設定温度及び設定湿度を記憶する。
加熱器10と冷却器11とは熱供給装置12を構成する。加熱器10は第1の熱交換器であり、冷却器11は第2の熱交換器である。第1の静止型デシカント30は第1の静止型除湿デバイスである。第2の静止型デシカント31は第2の静止型除湿デバイスである。第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とは、複合除湿デバイス32を構成する。
第1の静止型除湿デバイスである第1の静止型デシカント30と、第2の静止型除湿デバイスである第2の静止型デシカント31とは、水平に設置された状態で水平方向で隣接する。図1に示すように、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31は、第1の静止型デシカント30及び第2の静止型デシカント31から還気及び外気が流出する流出方向に対して左右に配置されている。
上流ダンパー20は、第1の静止型除湿デバイスと第2の静止型除湿デバイスとのうち、一方の静止型除湿デバイスに還気を流入させ、他方の前記静止型除湿デバイスに外気を流入させる。また、上流ダンパー20は、還気と外気とが第1の静止型除湿デバイスと第2の静止型除湿デバイスとのうち異なる静止型除湿デバイスを通過するように、還気流路と外気流路とを切り替える。
図1に示すように、流入装置210、熱供給装置12、上流ダンパー20、複合除湿デバイス32、下流ダンパー21及び流出装置220は、流入装置210、熱供給装置12、上流ダンパー20、複合除湿デバイス32、下流ダンパー21及び流出装置220の順に、配置されている。図1に示すように、流入装置210、第1の熱交換器である加熱器10、上流ダンパー20、複合除湿デバイス32、下流ダンパー21及び流出装置220は、還気の流れる還気流路の上流から下流に向かって、流入装置210から順に、還気流路に配置されている。同様に、流入装置210、第2の熱交換器である冷却器11、上流ダンパー20、複合除湿デバイス32、下流ダンパー21及び0220は、外気の流れる外気流路の上流から下流に向かって、流入装置210から順に、外気流路に配置されている。
<仕切り板>
図1に示すように、第1仕切り板801は、流入装置210と上流ダンパー20との間の筐体400の内部を、上下に分けている。第1仕切り板801の上部には加熱器10が位置し、第1仕切り板801の下部には冷却器11が位置する。第1仕切り板801は、A、B,C,Dで示される四角形である。
第2仕切り板802は、上流ダンパー20から下流ダンパー21までの筐体400の内部を左右に分けている。第2仕切り板802の左側には第1の静止型デシカント30が位置し、第2仕切り板802の右側には第2の静止型デシカント31が位置する。第2仕切り板802は、E,F,G,Hで示される四角形である。
第3仕切り板803は、下流ダンパー21を起点として流出装置220の内部を上下に分けている。流出装置220において、第3仕切り板803の上側から給気が流出し、第3仕切り板803の下側から排気が流出する。第3仕切り板803は、I,J,K,Lで示される四角形である。
<ダンパー開閉装置、仕切り板開閉装置>
空気処理装置500は、さらに、上流ダンパー開閉装置320、下流ダンパー開閉装置321、仕切り板開閉装置350を備える。上流ダンパー開閉装置320及び下流ダンパー開閉装置321は、上流ダンパー20及び下流ダンパー21の各サブダンパーを開閉させる開閉機構である。上流ダンパー開閉装置320は、上流ダンパー20の有するサブダンパー20a、20b、20c、20dを開閉する。下流ダンパー開閉装置321は、下流ダンパー21の有するサブダンパー21a、21b、21c、21dを開閉する。仕切り板開閉装置350は、後述するバイパス路仕切り板804を開閉させる開閉機構である。バイパス路仕切り板804が開くことで、後述する還気のバイパス路50が形成される。
<制御装置>
空気処理装置500は、さらに、上流ダンパー開閉装置320、下流ダンパー開閉装置321及び仕切り板開閉装置350を制御する制御装置100を備える。後述する図7で説明するように、制御装置100には、外気検知センサー80、還気検知センサー81、設定情報記憶部82、給気検知センサー83、排気検知センサー84、上流ダンパー開閉装置320、下流ダンパー開閉装置321、仕切り板開閉装置350及び冷凍サイクル装置450が接続している。
***構成の説明***
図7は、制御装置100のハードウェア構成を示す。制御装置100はコンピュータである。制御装置100は、バイパス制御装置であり、冷媒制御装置であり、ダンパー制御装置である。制御装置100は、プロセッサ110を備えるとともに、主記憶装置120、補助記憶装置130、入力インタフェース140、出力インタフェース150及び通信インタフェース160といった他のハードウェアを備える。以下ではインタフェースはIFと表記する。プロセッサ110は、信号線170を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
制御装置100はダンパー制御装置として、上流ダンパー20の複数のサブダンパーの開閉状態と、下流ダンパー21の複数のサブダンパーの開閉とを、連動して切り替える。
制御装置100は、機能要素として、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118を備える。変形例2で後述するように空気処理装置500が冷凍サイクルを備えるときには、冷媒制御部113が加熱器制御部114を兼用してもよい。ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118の機能は、制御プログラム101により実現される。制御プログラム101は補助記憶装置130に格納されている。
プロセッサ110は、制御プログラム101を実行する装置である。制御プログラム101は、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118の機能を実現するプログラムである。プロセッサ110は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ110の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
主記憶装置120は、データを記憶する記憶装置である。主記憶装置120の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。主記憶装置120は、プロセッサ110の演算結果を保持する。
補助記憶装置130は、データを不揮発的に保管する記憶装置である。補助記憶装置130の具体例は、HDD(Hard Disk Drive)である。また、補助記憶装置130は、SD(登録商標)(Secure Digital)メモリカード、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であっても良い。補助記憶装置130には、第1の静止型デシカント30及び第2の静止型デシカント31の特性が保存されている。ダンパー制御部111、加熱器制御部114、及び除湿量決定部118はこの特性を参照可能である。
入力IF140は、各種機器が接続され、各種機器のデータが入力されるポートである。
出力IF150は、各種機器が接続され、各種機器にプロセッサ110により制御信号が出力されるポートである。
通信IF160は、各種機器とプロセッサ110とが通信する通信ポートである。図7では、通信IF160には、外気検知センサー80、還気検知センサー81、設定情報記憶部82、給気検知センサー83、排気検知センサー84、上流ダンパー開閉装置320、下流ダンパー開閉装置321、仕切り板開閉装置350及び冷凍サイクル装置450が接続している。通信IF160には、空気処理装置500で換気される室内の湿度を検出する室内湿度センサー85が、接続している。
プロセッサ110は補助記憶装置130から制御プログラム101を主記憶装置120にロードし、主記憶装置120から制御プログラム101を読み込み実行する。主記憶装置120には、制御プログラム101だけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ110は、OSを実行しながら、制御プログラム101を実行する。
制御装置100は、プロセッサ110を代替する複数のプロセッサを備えていても良い。複数のプロセッサは、制御プログラム101の実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ110と同じように、制御プログラム101を実行する装置である。
制御プログラム101により利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値及び変数値は、主記憶装置120、補助記憶装置130、または、プロセッサ110内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。制御プログラム101は、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
制御方法は、コンピュータである制御装置100が制御プログラム101を実行することにより行われる方法である。制御プログラム101は、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて提供されても良いし、プログラムプロダクトとして提供されても良い。
なお、制御装置100の動作は制御方法に相当する。制御装置100の動作は制御プログラムの処理に相当する。
上流ダンパー20は、還気と外気とが第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とのうち異なる静止型除湿デシカントを通るように、還気流路と外気流路とを切り替える。図1では、還気流路RA(1)は第2の静止型デシカント31へ流入し、外気流路OA(1)は第1の静止型デシカント30へ流入する。
図1に示すように、加熱器10が冷却器11に対して上に設置されている。具体的には、加熱器10は、重力の方向を基準にして、冷却器11の上方に配置されている。
なお、逆に、冷却器11が、重力の方向を基準にして、加熱器10の上方に配置されても構わない。
***動作の説明***
<第1のダンパー状態>
図1を参照して第1のダンパー状態における、還気流路RA(1)及び外気流路OA(1)を説明する。図1及び図4に示すように、第1のダンパー状態のときには、外気及び還気は、それぞれ冷却器11、加熱器10の直後、上流ダンパー20の手前で一度曲がる。具体的には、白の矢印で示す外気は、加熱器10の直後、かつ、上流ダンパー20の手前の位置P(1)で一度曲がる。外気及び還気は、第1の静止型デシカント30または第2の静止型デシカント31のどちらかに流れる。つまり、第1のダンパー状態では、外気が第1の静止型デシカント30を通過する場合は、還気は第2の静止型デシカント31を通過する。第1の静止型デシカント30及び第2の静止型デシカント31を通過後は、外気及び還気は、そのまま直線上にある外気流出口222及び還気流出口221から、外気は給気として、還気は排気として流出する。
第1のダンパー状態における還気の進路は以下のようである。
(1)還気は、流入装置210の還気流入口211から流入し、流入装置210の流出口212から流出して第1仕切り板801の上を流れる。
(2)還気は加熱器10へ流入後、上流ダンパー20へ流入する。
(3)上流ダンパー20では、図1に示すように、4つのサブダンパー20a,20b,20c,20dのうち、サブダンパー20a,20cが、第1仕切り板801の上側にある。サブダンパー20a,20cのうちサブダンパー20aが開いているので還気はサブダンパー20aを通り抜けて、第2の静止型デシカント31に向かい、第2の静止型デシカント31へ流入する。
(4)下流ダンパー21では、右側のサブダンパー21a、21bのうち、サブダンパー21bが開いている。よって、第2の静止型デシカント31へ流入した還気は、サブダンパー21bを通り抜けて、流出装置220へ流入し、流出装置220の還気流出口221から流出する。
第1のダンパー状態における外気の進路は以下のようである。
(1)外気は、流入装置210の外気流入口213から流入し、流入装置210の流出口214から流出して第1仕切り板801の下を流れる。
(2)外気は冷却器11へ流入後、上流ダンパー20へ流入する。
(3)上流ダンパー20では、サブダンパー20b,20dのうちサブダンパー20dが開いているので外気はサブダンパー20dを通り抜けて、第1の静止型デシカント30に向かい、第1の静止型デシカント30へ流入する。
(4)下流ダンパー21では、左側のサブダンパー21c、21dのうち、サブダンパー21cが開いている。よって、第1の静止型デシカント30へ流入した外気は、サブダンパー21cを通り抜けて、流出装置220へ流入し、流出装置220の外気流出口222から流出する。
<第2のダンパー状態>
図2及び図6を参照して、第2のダンパー状態における、還気流路RA(2)及び外気流路OA(2)を説明する。図2及び図6に示すように、第2のダンパー状態のときには、外気及び還気はそれぞれ冷却器11、加熱器10を通過後、それぞれの直線上にある上流ダンパー20、第2の静止型デシカント31、第1の静止型デシカント30を流れる。その後、下流ダンパー21を流出の直後、還気流出口221及び外気流出口222の手前の位置P(2)で一度曲がり、還気流出口221及び外気流出口222が流出する。
第2のダンパー状態における還気の進路は以下のようである。
(1)還気は、流入装置210の還気流入口211から流入し、流入装置210の流出口212から流出して第1仕切り板801の上を流れる。
(2)還気は加熱器10へ流入後、上流ダンパー20へ流入する。
(3)上流ダンパー20では、図2に示すように、サブダンパー20cが開いているので還気はサブダンパー20cを通り抜けて、第1の静止型デシカント30に向かい、第1の静止型デシカント30へ流入する。
(4)下流ダンパー21では、サブダンパー21dが開いている。よって、第1の静止型デシカント30へ流入した還気は、サブダンパー21dを通り抜けて、流出装置220へ流入し、流出装置220の還気流出口221から流出する。
第2のダンパー状態における外気の進路は以下のようである。
(1)外気は、流入装置210の外気流入口213から流入し、流入装置210の流出口214から流出して第1仕切り板801の下を流れる。
(2)外気は冷却器11へ流入後、上流ダンパー20へ流入する。
(3)上流ダンパー20では、サブダンパー20b,20dのうちサブダンパー20bが開いているので外気はサブダンパー20bを通り抜けて、第2の静止型デシカント31に向かい、第2の静止型デシカント31へ流入する。
(4)下流ダンパー21では、左側のサブダンパー21a、21bのうち、サブダンパー21aが開いている。よって、第2の静止型デシカント31へ流入した外気は、サブダンパー21aを通り抜けて、流出装置220へ流入し、流出装置220の外気流出口222から流出する。
以上のように、第1のダンパーである上流ダンパー20と、第2のダンパーである下流ダンパー21とは、連動することで、還気流路と外気流路とを切り替える。
還気流路は、切り替えに従って、第1の静止型除湿デバイスである第1の静止型デシカント30と第2の静止型除湿デバイスである第2の静止型デシカント31とを交互に通過すると共に、還気の流れる方向の変化が対応する部分を切り替え前後で有する。
外気流路は、切り替えに従って、還気流路が通過する静止型除湿デバイスと異なる静止型除湿デバイスを通過するように、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とを交互に通過すると共に、外気の流れる方向の変化が対応する部分を切り替え前後で有する。
図1及び図2において、還気及び外気の流入する側を正面と呼び、還気及び外気の流出する側を背面と呼ぶ。
図8は、空気処理装置500の模式的な正面図である。
図9は、空気処理装置500の模式的な背面図である。図8では、還気の流入する加熱器10が、外気の流入する冷却器11の上に配置されている状態を示している。図9では、下流ダンパー21において、サブダンパー21a,21dが開いており、サブダンパー21b,21cが閉じている状態である。
図1及び図2に示すように、上流ダンパー20と下流ダンパー21は、4つのサブダンパーが一組になっている。つまり、上流ダンパー20は、サブダンパー20a、20b、20c、20dを備えており、下流ダンパー21は、サブダンパー21a、21b、21c、21dを備えている。
加熱器10は、温水が流れる水・空気熱交換器でも良いし、高温冷媒が流れる直膨式の冷媒・空気熱交換器でも良い。冷却器11は、冷水が流れる水・空気熱交換器でも良いし、低温冷媒が流れる直膨式の冷媒・空気熱交換器でも良い。
第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とは、外気から除湿するべき除湿量を示す外気除湿量に基づいて、還気によって加熱される。
第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とが、外気除湿量に基づき、還気によって加熱される場合を説明する。以下では第1の静止型デシカント30に注目して説明する。
外気から除湿するべき外気除湿量は、
空気処理装置500の設置される室内の湿度と、室内における設定湿度との差、もしくは、外気の湿度と、設定湿度との差から計算することができる。
ダンパー制御部111及び加熱器制御部114は、これら差により、外気除湿量を計算する。第2の静止型デシカント31については第1の静止型デシカント30と同様である。
制御装置100は、外気除湿量に応じて、還気によってデシカントの加熱量を変化させる。制御装置100は、デシカントの加熱量を変化させるために、以下の切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cの3つの制御を実行する。制御装置100は、切替タイミング制御100Aと、加熱開始制御100Bと、加熱能力制御100Cとの少なくともいずれかの制御によって、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を制御する。切替タイミング制御100Aは、上流ダンパー20が還気流路と外気流路とを切り替える切替タイミングを、外気除湿量に基づいて制御する。
加熱開始制御100Bは、加熱器10による還気の加熱開始時間を、外気除湿量に基づいて制御する。加熱能力制御100Cは、加熱器10による還気の加熱能力を、外気除湿量に基づいて制御する。このように、制御装置100は、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cの3つの制御方式のうちのいずれか一つ、もしくは組み合わせによって、デシカントに対する加熱量を調整する。
制御装置100は、外気除湿量が増加するほど第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を増加する。また、制御装置100は、外気除湿量が減少するほど第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を減少する。
図10は、上面図である図4と図6を簡略化した図である。図10の再生状態1及び再生状態2が図6に相当し、吸着状態が図4に相当する。図10では第1の静止型デシカント30に着目し、第1の静止型デシカント30に還気が流入する場合を再生状態1及び再生状態2と呼び、第1の静止型デシカント30に外気が流入する場合を吸着状態1と呼んでいる。第1の静止型デシカント30に着目すれば以下のようである。
(1)再生状態1では、加熱器10で加熱された高温低湿の還気は、外気を除湿した後の第1の静止型デシカント30を乾燥し、再生する。
(2)ダンパー制御部111が上流ダンパー20を切り替えることで、再生状態1は吸着状態1へ移る。吸着状態1では、冷却器11で冷却された低温高湿の外気は、水分が第1の静止型デシカント30に吸着され、除湿される。
(3)ダンパー制御部111が上流ダンパー20を切り替えることで、吸着状態1は再生状態2へ移る。再生状態2では、加熱器10で加熱された高温低湿の還気は、吸着状態1で外気を除湿した第1の静止型デシカント30を乾燥し、再生する。以下、第1の静止型デシカント30の吸着状態と再生状態とが繰り返される。
図11は、実施の形態1の空気処理装置500の比較例の制御の動作を示す図である。図11では第1の静止型デシカント30に着目したときの、第1の静止型デシカント30の温度変化を示す。横軸は時間であり、縦軸は第1の静止型デシカント30の温度を示す。再生状態1,2及び吸着状態1は図10に示した各状態である。温度T1は、第1の静止型デシカント30が還気に水分を放出する脱着及び第1の静止型デシカント30が外気の水分を吸う吸着の温度である。図11に示す比較例の制御では、デシカントの吸着時間に合わせてデシカントの切り替え時間tswが設定される。図11ではtsw0,tsw1,tsw2,tsw3を示している。隣接するデシカントの切り替え時間tswの間隔である△tswは、等しい。すなわち、tsw3-tsw2=tsw2-tsw1=tsw1-tsw0=△tswである。脱着完了時間tdeからデシカントの切り替え時間tsw1では、加熱器10で加熱された還気の有する熱は第1の静止型デシカント30の温度上昇に使われる。具体的には、第1の静止型デシカント30の再生が完了した脱着完了時間tdeの後に、引き続き加熱された還気が第1の静止型デシカント30に送られる。そうすると、第1の静止型デシカント30は過熱状態になって温度が高くなり、第1の静止型デシカント30の温度は切り替え時間tsw1で温度T2に至る。ダンパー切り替えにより、切り替え時間tsw1で、再生された第1の静止型デシカント30に外気が流入する場合、第1の静止型デシカント30が外気を除湿するまでにデシカントの温度を下げる時間△tdwが発生し、時間tadで第1の静止型デシカント30は外気の水分の吸着を開始する。よって、第1の静止型デシカント30の過熱により、吸着状態1において、再生された第1の静止型デシカント30の除湿効率が低下する。つまり、図11に示すように、デシカント再生時間tdeに対して、切り替え時間tsw1の関係が、
de≦tsw1
となっている。
sw1-tde=△tdeとすると、△tdeが長いほど、ダンパー切り替え後の除湿効率が低下する。つまり△tdeが長いほど、tad-tsw1=△tdwが長くなる。従って、
△tde≒0となるように、制御装置100は、デシカントの加熱量を制御する。
<制御装置による制御>
図12は、空気処理装置500による制御と比較例による制御とを示す。破線は図11の比較例のグラフの一部を示す。空気処理装置500による制御では、図12に示すように図11で述べた△tdeは発生しない。△tdeは発生しないことについては後述する。このため、tde=tsw1=tadとなって、空気処理装置500による制御を示すグラフは温度T1の水平な直線になる。つまり、空気処理装置500による制御では、第1の静止型デシカント30は、△tde=0である。空気処理装置500では、制御装置100が、切替タイミング制御100Aと、加熱開始制御100Bと、加熱能力制御100Cとの少なくともいずれかの制御によって、図12に示す温度T1の水平な直線を実現する。切替タイミング制御100Aは、制御装置100のダンパー制御部111が実行する。加熱開始制御100B及び加熱能力制御100Cは、加熱器制御部114が実行する。
制御装置100が実行する、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B及び加熱能力制御100Cの概要を以下に説明する。背景技術で述べたように、再生側デシカントの再生完了時点は、水分を吸着するべき空気を流入する次の風路の切り替え時点tswよりも先に到達するように、デシカントに対する加熱能力が設定されている。ここで、吸着側デシカントの吸着完了は保証されていない。しかし、デシカントへの加熱量の制御によって、「吸着までにかかる時間=脱着完了までにかかる時間」とできる。これは、tde=tsw1,=tadを意味する。例えば、図11の比較例において、吸着完了まで5分、脱着完了まで3分だったところを、デシカントに対する加熱量を調整して、吸着完了5分、脱着完了5分という制御が可能である。
また、外気から除湿すべき外気除湿量に合わせて、デシカントへの加熱量も調整する。具体的には、外気除湿量が小さければ吸着する水分量は少なく、つまりデシカントの再生に必要な加熱量も小さくて済む。
制御装置100は、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cのいずれか一つ、あるいはこれら3つのうちの2以上の組み合わせを実行する。これによって制御装置100は、△tswの間に再生側デシカントを「過熱」なく脱着し、かつ、「過熱」なく脱着完了した再生完了直後のデシカントで、他方のデシカントの再生期間△tswの間に、外気からの水分吸着を完了させる。この場合、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cの概要は以下のようである。図11で想定したように、吸着完了まで5分、脱着完了まで3分のシステムを考える。
(1)切替タイミング制御100Aの場合、制御装置100は、脱着が完了、つまり3分経過の時にダンパー切り替える。ここでは、吸着側のデシカントは飽和状態まで吸着していないが、制御装置100は、ダンパーを切り替える。
(2)加熱開始制御100Bの場合、制御装置100は、吸着開始2分後から脱着を開始して、吸着完了時刻に脱着完了となるように、脱着開始時刻を遅らせる。ここで、脱着開始時刻とは、加熱器10による還気の加熱開示時刻である。
(3)加熱能力制御100Cの場合、制御装置100は、再生側デシカントに3分間で与える熱量を、5分間で与えるように、加熱器10による還気の加熱量を下げる。
外気から除湿するべき必要な除湿量である外気除湿量に応じて、制御装置100は、再生側デシカントの加熱量を変化させる。上記のように、制御装置100は、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cのいずれか一つ、あるいは組み合わせによって、再生側デシカントに対する加熱量を変化させる。
(1)切替タイミング制御100Aでは、制御装置100は、ダンパー切り替え時間tswを変更する。
(2)加熱開始制御100Bでは、制御装置100は、加熱器10で還気を加熱する加熱開始時刻を変更する。
(3)加熱能力制御100Cでは、制御装置100は、還気を加熱する加熱器10の加熱能力を変更する。
制御装置100の除湿量決定部118は、外気除湿量から、再生側デシカントの必要な加熱量を、以下のように求める。
(1)まず、除湿量決定部118は、外気除湿量を求める。
除湿量決定部118は、室内湿度センサー85の検出する空気処理装置500の設置される室内の湿度と、設定情報記憶部82の有する室内における設定湿度との差から、外気除湿量を求める。あるいは、除湿量決定部118は、外気検知センサー80の検知する外気の湿度と、設定情報記憶部82の有する設定湿度との差から、外気除湿量を求める。
(2)除湿量決定部118は、求めた外気除湿量から、再生側デシカントの加熱量を以下のように求める。
(3)除湿量決定部118が求める外気除湿量を△xと表記する。デシカントの再生のために必要な加熱量、つまり、再生側デシカントの脱着のために必要な加熱量は、外気除湿量△xの関数になっている。関数をF、再生に必要な加熱量をJと表記すれば、
J=F(△x) (式1)
と書ける。一般的には、外気除湿量△xが大きいほど、脱着に必要な加熱量Jが大きいという関係がある。つまり関数Fは増加関数である。式1により、制御装置100の除湿量決定部118は、再生に必要な加熱量Jを求めることができる。なお、外気除湿量△xと再生に必要な加熱量Jとの対応関係を示す対応情報を、除湿量決定部118は、式1として保有してもよいし、テーブルとして保有してもよい。
以上により、デシカント再生に必要な加熱量J[kJ]が計算できる。必要な加熱量J[kJ]を目標値とし、目標値を超えるぶんの熱量が再生側デシカントに供給されなければ、再生側デシカントの「過熱」がなくなり、図11で加熱Δtde=0となる。
除湿量決定部118が求めた必要な加熱量J[kJ]を用いて、ダンパー制御部111は、切替タイミング制御100Aを実行できる。除湿量決定部118が求めた必要な加熱量J[kJ]を用いて、加熱器制御部115は、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cを実行できる。
除湿量決定部118が必要な加熱量J[kJ]を求めた後、切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B、加熱能力制御100Cは以下のように実行される。
(1)ダンパー制御部111は、ダンパーの切替タイミング制御100Aを実行する。ダンパー制御部111は、必要な加熱量Jと、加熱器10の加熱能力Q[kW]とから、
△tsw=J÷Qを計算する。ダンパー制御部111は、計算した△tswでダンパーを切り替える。例示したシステムでは△tsw=3分が求まる。
(2)加熱器制御部114は、加熱開始制御100Bを実行する。△tsw=3分の場合、実際には△tswが5分であれば、加熱器制御部114は、例えば図11のtsw0の2分後から、加熱器10による還気の加熱を開始するように、加熱開始時刻を遅らせる。
(3)加熱器制御部114は、加熱能力制御100Cを実行する。必要な加熱量Jは一定であるので、加熱器10の加熱能力Qを小さくすれば、図11に示す△tswは長くなる。この例では、加熱器制御部114が加熱器10の加熱能力を0.6倍に制御すれば、脱着時間は3分から5分となる。
さらに、制御装置100による外気除湿量△xに基づく具体的な制御を説明する。外気除湿量△xに基づき制御装置100が再生側デシカントの加熱量を増加する制御は以下のようである。除湿量決定部118が新たに求めた必要な熱量Jが、上昇傾向にある場合、ダンパー制御部111及び加熱器制御部114は、再生側デシカントの加熱量を増加する制御を実行する。
(1)ダンパー制御部111は、切替タイミング制御100Aによって再生側デシカントの加熱量を増加する場合には、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とに還気が継続して流入する継続時間△tswを増加する切替タイミング制御100Aを実行する。つまり図11を参照すれば、tsw0とtsw1との間、tsw1とtsw2との間,tsw2からtsw3との間のような、切り替え時間の間△tswを増加する。
(2)加熱器制御部114は、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とのいずれかに還気が流入を開始すると加熱開始制御100Bとして流入開始の後に加熱器10によって還気の加熱を開始し、かつ、加熱開始制御100Bによって加熱量を増加する場合には、還気の流入開始から加熱器10による加熱開始までの時間を減少する加熱開始制御100Bを実行する。
図13は、加熱器制御部114が、加熱開始制御100Bによって加熱量を増加する場合に、還気の流入開始から加熱器10による加熱開始までの時間を減少する制御を示す。横軸は時間であり、縦軸は第1の静止型デシカント30に供給される熱量である。加熱器制御部114は、ダンパーの切り替え時刻tsw1と加熱器10による還気の加熱の開始時刻tsoとの間を減少する制御を実行する。図13では、加熱器制御部114の制御により加熱量はQ1に向かって増加する。比較例では加熱量は時間の経過に対して一定である。
(3)加熱器制御部114は、加熱能力制御100Cによって加熱量を増加する場合には、加熱器10の加熱能力を増加する加熱能力制御100Cを実行する。
外気除湿量に基づき制御装置100が再生側デシカントの加熱量を減少する制御は以下のようである。除湿量決定部118が新たに求めた必要な熱量Jが、下降傾向にある場合、ダンパー制御部111及び加熱器制御部114は、再生側デシカントの加熱量を減少する制御を実行する。
(1)ダンパー制御部111は、切替タイミング制御100Aによって再生側デシカントの加熱量を減少する場合には、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とに還気が継続して流入する継続時間△tswを減少する切替タイミング制御100Aを実行する。つまり図11を参照すれば、tsw0とtsw1との間、tsw1とtsw2との間,tsw2からtsw3との間のような、切り替え時間の間△tswを減少する。
(2)加熱器制御部114は、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とのいずれかに還気が流入を開始すると加熱開始制御100Bとして流入開始の後に加熱器10によって還気の加熱を開始し、かつ、加熱開始制御100Bによって加熱量を減少する場合には、還気の流入開始から加熱器10による加熱開始までの時間を増加する加熱開始制御100Bを実行する。図13では、加熱器制御部114が、加熱開始制御100Bによって加熱量を減少する場合には、ダンパーの切り替え時刻tsw1と加熱器10による還気の加熱の開始時刻tsoとの間を増加する制御を実行する。
(3)加熱器制御部114は、加熱能力制御100Cによって加熱量を減少する場合には、加熱器10の加熱能力を減少する加熱能力制御100Cを実行する。
<水分吸着量に基づく制御>
上記の切替タイミング制御100A、加熱開始制御100B及び加熱能力制御100Cでは、外気除湿量に基づいてデシカントの加熱量を制御する。上記の外気除湿量の代わりに、外気温湿度、風量、ダンパー切り替え時間のような測定値から求まる水分吸着量△xに応じて、デシカントを加熱する加熱量を制御する構成でも良い。この制御は、外気除湿量の場合に似ているが、外気除湿量の場合に対して、加熱器制御部114は、実際に外気から除湿された水分吸着量△Xから、加熱器10の加熱量を制御する点が異なる。具体的には以下のような制御である。
制御装置100は、切替タイミング制御100Aと、加熱開始制御100Bと、加熱能力制御100Cとの少なくともいずれかの制御によって、第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を制御する。切替タイミング制御100Aは、上流ダンパー20が還気流路と外気流路とを切り替える切替タイミングを、水分吸着量に基づいて制御する。加熱開始制御100Bは、加熱器10による還気の加熱開始時間を、水分吸着量に基づいて制御する。加熱能力制御100Cは、加熱器10による還気の加熱能力を、水分吸着量に基づいて制御する。
制御装置100は、水分吸着量が増加するほど第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を増加する。また、制御装置100は、水分吸着量が減少するほど第1の静止型デシカント30と第2の静止型デシカント31とへの還気による加熱の加熱量を減少する。
つまり、デシカントが外気から吸着できる水分吸着量が多いときは還気によってデシカントを加熱する際の加熱量を大きくし、デシカントが外気から吸着できる水分吸着量が少ないときは還気によってデシカントを加熱する際の加熱量を小さくする。水分吸着量の多いときの加熱量の制御は上記で述べた外気除湿量の多いときの加熱量の制御と同様であり、水分吸着量の少ないときの加熱量の制御は上記で述べた外気除湿量の少ないときの加熱量の制御と同様であるので説明は省略する。
***実施の形態1の効果***
本実施の形態1の制御装置100によるデシカントへの加熱制御により、還気によって再生するデシカントが過熱されず、デシカントの温度上昇を抑制できる。このため、上流ダンパー20により風路切り替え直後から再生直後のデシカントは外気から水分の吸着を開始できるので、単位時間あたりの除湿量が向上する。また、デシカントヘ無駄な加熱をしないので、加熱に要するエネルギーを削減できる。
<変形例1>
次に、実施の形態1における変形例1を説明する。変形例1は、空気処理装置500において、加熱器10と冷却器11からなる熱供給装置12と流入装置210との間に、給気流路と還気流路とをまたぐように、全熱交換器40が配置された構成である。
全熱交換器40は、流入装置210を流出する還気が流入し、還気を加熱器10に流入させ、流入装置210を流出する外気が流入し、外気を冷却器11に流入させる。
図14は、第1のダンパー状態における変形例1の空気処理装置500を示す。
図15は、第2のダンパー状態における変形例1の空気処理装置500を示す。変形例1では、流入装置210の構成が異なる。
図14に示すように、変形例1では、流入装置210において2還気の流出する流出口212は左下に形成されており、2外気の流出する流出口214は、右上に形成されている。
還気は第1仕切り板801の下に流れ込み、外気は第1仕切り板801の上に流れ込む必要があるためである。これは、還気は全熱交換器40の下側から全熱交換器40に流れ込んで全熱交換器40の上側から流出し、外気は全熱交換器40の上側から全熱交換器40に流れ込んで全熱交換器40の下側から流出するからである。外気及び還気が全熱交換器40を流出したあとの流れは図1及び図2の空気処理装置500と同じである。
<熱交換モード>
以下に熱交換モードを説明する。熱交換モードとは、還気と外気とが全熱交換器40において、全熱交換を行うことを意味する。
(1)図14及び図15に示すように、外気と、外気に比較して温度及び湿度が低い還気とが、全熱交換器40に流入する。全熱交換器40で、外気と外気とは、温度と湿度とを熱交換する。
(2)このとき、バイパス路50を形成するバイパス路仕切り板804は、閉じられており、還気は全熱交換器40をバイパスしない。つまり、バイパス路仕切り板804が閉じている場合、還気は、全熱交換器40に流入し、全熱交換器40から加熱器10に流入する。加熱器10へ流入した還気は、高温、かつ、相対湿度が低い。
(3)上述のように、上流ダンパー20の4つのサブダンパー20a,20b,20c,20dは開閉制御が可能であり、下流ダンパー21の4つのサブダンパー21a,21b,21c,21dも開閉制御が可能である。
(4)上述のように、下流ダンパー21のサブダンパー21a,21b,21c,21dは、上流ダンパー20のサブダンパー20a,20b,20c,20dの開閉状態と逆の開閉状態である。サブダンパー20a,20b,20c,20dには上流ダンパー開閉装置320が接続しており、サブダンパー21a,21b,21c,21dには下流ダンパー開閉装置321が接続している。上流ダンパー開閉装置320は、サブダンパー20a,20b,20c,20dを開閉する。下流ダンパー開閉装置321は、サブダンパー21a,21b,21c,21dを開閉する。制御装置100のダンパー制御部111は、上流ダンパー開閉装置320を制御することでサブダンパー20a,20b,20c,20dの開閉を制御し、下流ダンパー開閉装置321を制御することでサブダンパー21a,21b,21c,21dの開閉を制御する。
(5)図15の場合、上流ダンパー20のサブダンパー20bとサブダンパー20cが開いており、サブダンパー20aとサブダンパー20dが、閉じている。
(6)下流ダンパー21では、サブダンパー21aとサブダンパー21dが開いており、サブダンパー21bとサブダンパー21cが閉じている。
還気は、上流ダンパー20を通り抜けた後、第1の静止型デシカント30または第2の静止型デシカント31のどちらかへ流入する。図15では、還気が流入する第1の静止型デシカント30では、吸着している水分が蒸発し、乾燥する。第1の静止型デシカント30へ流入した還気は、温度が下がり、相対湿度が増大する。第1の静止型デシカント30へ流入した還気は、下流ダンパー21を通って排気される。図15に示すように、サブダンパー21dが開いている場合、還気は、サブダンパー21dから、排気として排気される。
図15において、外気は全熱交換器40へ流入後、冷却器11へ流入し、低温、かつ、相対湿度が高くなる。
外気は、上流ダンパー20を通り抜けた後、サブダンパー20b,20dの開閉状態にしたがって、第1の静止型デシカント30または第2の静止型デシカント31へ流入する。
図15ではサブダンパー20bが開いているので、外気は第2の静止型デシカント31へ流入する。外気が流入する第2の静止型デシカント31では、第2の静止型デシカント31が外気の水分を吸着し、外気を除湿する。第2の静止型デシカント31へ流入して通過した外気の温度は上がり、相対湿度が低下する。第2の静止型デシカント31を通過した外気は、下流ダンパー21を通って排気される。図15ではサブダンパー21aが開いているので、外気は、サブダンパー21aから、給気として供給される。
上流ダンパー20では、サブダンパー20a、20dが閉状態であればサブダンパー20b、20cが開状態であり、このとき、下流ダンパー21では、サブダンパー21a、20dが開状態であり、サブダンパー21b、21cが閉状態である。この上流ダンパー20及び下流ダンパー21の状態を第2のダンパー状態(図15)と呼ぶ。また、サブダンパー20a、20dが開状態であればサブダンパー20b、20cは閉状態であり、このとき、下流ダンパー21では、サブダンパー21a、20dが閉状態であり、サブダンパー21b、21cが開状態である。この上流ダンパー20及び下流ダンパー21の状態を第1のダンパー状態(図14)と呼ぶ。
つまり、第1のダンパー状態は、還気が第2の静止型デシカント31に流入し、外気が第1の静止型デシカント30に流入する状態である(図14)。
第2のダンパー状態は、還気が第1の静止型デシカント30に流入し、外気が第2の静止型デシカント31に流入する状態である(図15)。
このような第1のダンパー状態及び第2のダンパー状態は、予め定められた時間が経過した後に切り替わる方式でも良い。制御装置100のダンパー制御部111が、予め定められた時間が経過した後に、上流ダンパー開閉装置320及び下流ダンパー開閉装置321を介して、第1のダンパー状態のサブダンパーの開閉状態と第2のダンパー状態の開閉状態とを切り替える。あるいは、給気検知センサー83(図7)によって検知した給気温湿度または排気検知センサー84(図7)によって検知した排気温湿度に応じて、ダンパー制御部111が上流ダンパー開閉装置320及び下流ダンパー開閉装置321を介して、第1のダンパー状態と第2のダンパー状態とを切り替える方式でも良い。
ダンパー制御部111が第1のダンパー状態と第2のダンパー状態とを切り替えることより、水分を吸着するデシカントと、再生されるデシカントが切り替わる。水分を吸着するデシカントは外気が通り抜けるデシカントであり、再生されるデシカントは加熱器10で加熱された還気が通り抜けるデシカントである。よって、空気処理装置500において、連続的に除湿運転が可能になる。
<バイパスモード>
図14、図15、図16、図17、図18、図19を参照して、バイパスモードを説明する。図16から図19では、流入装置210は省略している。図16は、変形例1における第2のダンパー状態を示す模式的な上面図である。
図17は、変形例1における第2のダンパー状態を示す模式的な下面図である。
図18は、バイパス路50が形成されるときの空気処理装置500の模式的な側面図である。
図19は、バイパス路50が形成されるときの空気処理装置500の模式的な斜視図である。バイパスモードとは、還気が全熱交換器40へ流入することなく加熱器10へ流入し、還気が全熱交換器40で外気と全熱交換しないモードである。
空気処理装置500は、還気が全熱交換器40をバイパスして加熱器10に向かうバイパス路50を有する。バイパス路50は、制御を受けることによって、還気をバイパスさせるオン状態と、還気をバイパスさせないオフ状態に切り替わる。バイパス路仕切り板804が開いている状態は、バイパス路50のオン状態である。バイパス路仕切り板804が閉じている状態は、バイパス路50のオフ状態である。
仕切り板開閉装置350がバイパス路仕切り板804を開閉することで還気のバイパス路50がオン、オフする。後述のように制御装置100の仕切り板制御部112が仕切り板開閉装置350を制御することで、バイパス路仕切り板804が開閉する。
制御装置100は、バイパス制御装置である。制御装置100の仕切り板制御部112は、外気の温度及び湿度と、還気の温度及び湿度とに基づいて、バイパス路50を、オン状態とオフ状態とのいずれかに切り替える。
以下に、バイパス路仕切り板804、板805及び開口806を説明する。図14、図15では、これらを実線で示している。図14、図15に示すように、第1仕切り板801の一部には、m,n,o,pの四角形で示す開口806が形成されている。また、全熱交換器40に対してY軸の方向には、n,o,r,qで示す板805が配置されている。板805は、全熱交換器40のY軸の方向の位置に固定されており、回転しない。板805は、外気が全熱交換器40を通らずに加熱器10の配置されている側に流入することを防止する。
第1仕切り板801の下側には、n,o,t,sで示すバイパス路仕切り板804が配置されている。図14、図15のバイパス路仕切り板804は、閉じた状態である。バイパス路仕切り板804は、閉じた状態、つまり、バイパス路50を形成しない状態では、第1仕切り板801に対して板805と対称に配置され、還気が全熱交換器40を通らずに冷却器11の配置されている側に流入することを防止する。図19では、バイパス路仕切り板804が開いた状態となり、バイパス路50が形成された状態を示す。バイパス路仕切り板804は、仕切り板開閉装置350によって、n,oが回転の軸となって回転する。回転によってバイパス路仕切り板804のt,sは板805のr,qに近づき、最後にはr,qに重なる。バイパス路仕切り板804が開いた状態では、全熱交換器40の下部から流入した還気は、全熱交換器40へ流入することなく、バイパス路仕切り板804の開状態によって現れた開口806(m、n、o、p)を通り抜けて、加熱器10へ流入する。この還気の流路がバイパス路50である。
還気をバイパスさせるかどうかは、仕切り板制御部112が以下のように判断する。仕切り板制御部112は、外気検知センサー80と、還気検知センサー81とによって検知された値、及び設定情報記憶部82に設定された値に従って、還気をバイパスさせるかどうかを判断する。
図20は、仕切り板制御部112が有するバイパス判定情報を示すバイパス判定テーブルである。バイパス判定テーブルは補助記憶装置130に格納されている。バイパス判定テーブルに示すv1からv12は、値の範囲を示す。仕切り板制御部112は、外気検知センサー80、還気検知センサー81及び設定情報記憶部82から値を取得し、取得した値がバイパス判定テーブルにおける1行目のv1、v2、v3、3行目のv7、v8、v9に該当する場合は、還気をバイパスさせる。この場合、仕切り板制御部112は、仕切り板開閉装置350を制御することで、バイパス路仕切り板804を開状態にする。
バイパスモードでは、図14、図15及び図18に示すように、外気と、外気と比較して温度と湿度が低い還気とは、全熱交換器40で全熱交換を行わない。これにより、還気と外気とは、温度と湿度とを交換せずに、それぞれ加熱器10と冷却器11に流入する。それ以降の動作は、熱交換モードと同一である。
バイパスモードと熱交換モードの切替えは、加熱器10と冷却器11とに必要なエネルギーが最小になるか否かで決められる。
図21は、外気の空気線図上の動きを示す。図21において、記号は以下のとおりである。
Lo_OA:全熱交換器40の出口外気、
Lo_RA:全熱交換器40の出口還気、
HEXo:冷却器11の出口空気、
ET:冷媒の蒸発温度、
I:空気エンタルピー、
ΔI_Lo:全熱交換器40の通過時に冷却器11で必要なエンタルピー変化、
ΔI_bypass:全熱交換器40のバイパス時に冷却器11で必要なエンタルピー変化。
図21に示すように、全熱交換器40を通過させることで、冷却器11で必要な比エンタルピー変化ΔI_bypassが、ΔI_Loに減少する。つまり、冷却器11で必要な冷却能力が減少する。
一方で、全熱交換器40を通過した還気は室内空気(還気よりも高温多湿な空気)(Lo_RA)となり、加熱器10に流入する。加熱器10では静止型デシカントを再生させるために流入空気が一定の相対湿度よりも低くなるように加熱能力が制御されるため、湿度が高い空気ほど加熱器10で必要な加熱能力が大きくなる。従って、還気を全熱交換器40に流入させることで、加熱器10において必要な加熱能力が増加する。
外気の状態と、還気を全熱交換器40へ流入させるかとによって、必要な加熱能力と冷却能力、つまりは必要なエネルギーが変化する。このため、バイパスモードが熱交換モードよりも必要エネルギーが小さい状況が存在する。空気処理装置500では、上記で述べたように、外気検知センサー80、還気検知センサー81及び設定情報記憶部82から取得した値が、バイパス判定テーブルのバイパス路ONを満たすときに、仕切り板制御部112がバイパス路仕切り板804を開状態にしてバイパス路50を形成する。
***変形例1の効果***
変形例1の空気処理装置500によれば、必要な除湿量を満足しながら、外気の状態に応じてバイパスモードと熱交換モードとを切り替える。よって、必要エネルギーが最小となるような、エネルギー効率の高い空気処理装置を提供できる。
また、冷却器11が加熱器10よりも下側に配置する構成とすれば、冷却器11で発生する凝縮水が加熱器10にかからないため、凝縮水の回収が容易になる。
<変形例2>
図22は、変形例2の構成を示す。図22では流入装置210を省略している。空気処理装置500は、さらに、圧縮機、第1の熱交換器である凝縮器、膨張弁及び第2の熱交換器である蒸発器を有し、冷媒が循環する冷凍サイクル装置を備えてもよい。具体的には図22に示すように、空気処理装置500は、圧縮機71、第1の熱交換器、膨張弁70、及び、第2の熱交換器を配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクル装置450を備える。空気処理装置500は、第1の熱交換器を加熱器10、第2の熱交換器を冷却器11として用いる。
制御装置100は冷媒制御装置である。制御装置100の冷媒制御部113は、凝縮器である第1の熱交換器及び第2の熱交換器である蒸発器に流入する冷媒の流量と温度とを制御する。制御装置100の冷媒制御部113は、圧縮機71の回転数と膨張弁70の開度とを調整することで、加熱器10である凝縮器の加熱能力と、冷却器11である蒸発器の冷却能力を制御する。加熱能力と冷却能力は、外気検知センサー80、還気検知センサー81、設定情報記憶部82よって検知された、あるいは設定情報記憶部82に設定された値によって、図7に示す冷媒制御部113が決定する。
冷凍サイクル装置450を備えることで、単一の冷媒回路で加熱と冷却を行なえるため、空気処理装置500をコンパクトに構成できる。また、冷熱を生成する際に発生する排熱を加熱器10に利用するため、エネルギー効率を高めることができる。
なお、図示はしてないが、加熱器10と圧縮機71の間に熱交換器と送風ファンを備えた室外機を設置し、加熱能力を調整できるようにしても良い。
<変形例3>
図23は、変形例3を示す。図23では流入装置210を省略している。変形例3では、冷凍サイクル装置450は、第1の熱交換器である凝縮器を蒸発器として機能させ、第2の熱交換器である蒸発器を凝縮器として機能させる四方弁を備える。空気処理装置500は、さらに、外気流路において複合除湿デバイス32の下流に配置され、凝縮器が蒸発器として機能する場合に、外気が通過し、通過する外気を加湿する加湿装置90を備える。図23に示すように、変形例2の冷凍サイクル装置450に四方弁72を加え、さらに下流ダンパー21の下流に外気を加湿する加湿装置90を設置する。
除湿時の動作は変形例2と同様である。四方弁72を切り替えることで第2の熱交換器を凝縮器(加熱器)として用いる。これにより、外気を第2の熱交換器で加熱してから加湿装置90に流入させることで加湿を行う。加湿時はデシカントを利用しなくても良い。デシカントを利用する場合は、除湿時とは反対に外気によってデシカントから放出される水分によって加湿し、さらに加湿装置90で加湿を行う。
同一の空気処理装置500で加湿と除湿を行う事ができるので、空気処理装置500を通年利用できる効果がある。
<ハードウェア構成の補足>
以下に、制御装置100のハードウェア構成の補足をしておく。図7の制御装置100では、制御装置100の機能がソフトウェアで実現されるが、制御装置100の機能がハードウェアで実現されても良い。
図24は、制御装置100の変形例のハードウェア構成を示す。図24の電子回路600は、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118、主記憶装置120、補助記憶装置130、入力IF140、出力IF150及び通信IF160の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路600は、信号線601に接続している。電子回路600は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。制御装置100の構成要素の機能は、1つの電子回路で実現されても良いし、複数の電子回路に分散して実現されても良い。別の変形例として、制御装置100の構成要素の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されても良い。
プロセッサ110と電子回路600の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。制御装置100において、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118の機能がプロセッシングサーキットリにより実現されても良い。あるいは、ダンパー制御部111、仕切り板制御部112、冷媒制御部113、加熱器制御部114及び除湿量決定部118、主記憶装置120、補助記憶装置130、入力IF140、出力IF150及び通信IF160の機能が、プロセッシングサーキットリにより実現されても良い。
以上、複数の変形例を含む実施の形態1を説明したが、複数の変形例を含む実施の形態1のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、複数の変形例を含む実施の形態1のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本開示は、実施の形態1に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 加熱器、11 冷却器、12 熱供給装置、20 上流ダンパー、20a,20b,20c,20d サブダンパー、21 下流ダンパー、21a,21b,21c,21d サブダンパー、30 第1の静止型デシカント、31 第2の静止型デシカント、32 複合除湿デバイス、40 全熱交換器、50 バイパス路、60 冷媒配管、70 膨張弁、71 圧縮機、72 四方弁、80 外気検知センサー、81 還気検知センサー、82 設定情報記憶部、83 給気検知センサー、84 排気検知センサー、85 室内湿度センサー、90 加湿装置、100 制御装置、101 制御プログラム、110 プロセッサ、111 ダンパー制御部、112 仕切り板制御部、113 冷媒制御部、114 加熱器制御部、120 主記憶装置、130 補助記憶装置、140 入力IF、118 除湿量決定部、150 出力IF、160 通信IF、170 信号線、210 流入装置、211 還気流入口、212 流出口、213 外気流入口、214 流出口、216,217,218 仕切り板、220 流出装置、221 還気流出口、222 外気流出口、320 上流ダンパー開閉装置、321 下流ダンパー開閉装置、350 仕切り板開閉装置、400 筐体、450 冷凍サイクル装置、500 空気処理装置、600 電子回路、601 信号線、801 第1仕切り板、802 第2仕切り板、803 第3仕切り板、804 バイパス路仕切り板、805 板、806 開口、801a 第1仕切り板、802a 第2仕切り板、803a 第3仕切り板、810 還気流路、811 外気流路。

Claims (7)

  1. 加熱器と冷却器とを有する熱供給装置と、
    ダンパーと、
    第1の静止型除湿デバイスと第2の静止型除湿デバイスとを有する複合除湿デバイスと、
    を備え、
    前記熱供給装置、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
    前記熱供給装置、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスの順に、配置されており、
    前記加熱器、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
    還気の流れる還気流路の上流から下流に向かって、前記加熱器から順に、前記還気流路に配置され、
    前記冷却器、前記ダンパー及び前記複合除湿デバイスは、
    外気の流れる外気流路の上流から下流に向かって、前記冷却器から順に、前記外気流路に配置され、
    前記ダンパーは、
    前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのうち、一方の前記静止型除湿デバイスに前記還気を流入させ、他方の前記静止型除湿デバイスに前記外気を流入させ、
    かつ、
    前記還気と前記外気とが前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのうち異なる前記静止型除湿デバイスを通過するように、前記還気流路と前記外気流路とを切り替え、
    前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとは、
    前記外気から除湿するべき除湿量に基づいて、前記還気によって加熱される空気処理装置であって、
    前記ダンパーが前記還気流路と前記外気流路とを切り替える切替タイミングを、前記除湿量に基づいて制御する切替タイミング制御と、
    前記加熱器による前記還気の加熱開始時間を、前記除湿量に基づいて制御する加熱開始制御と、
    前記加熱器による前記還気の加熱能力を、前記除湿量に基づいて制御する加熱能力制御と、
    の少なくともいずれかの制御によって、
    前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとへの前記還気による加熱の加熱量を制御する制御装置を備える空気処理装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記除湿量が増加するほど前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとへの前記還気による加熱の加熱量を増加し、
    前記除湿量が減少するほど前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとへの前記還気による加熱の加熱量を減少する請求項に記載の空気処理装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記切替タイミング制御によって前記加熱量を増加する場合には、前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとに前記還気が継続して流入する継続時間を増加する前記切替タイミング制御を実行し、
    前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのいずれかに前記還気が流入を開始すると前記加熱開始制御として流入開始の後に前記加熱器によって前記還気の加熱を開始し、かつ、前記加熱開始制御によって前記加熱量を増加する場合には、前記還気の流入開始から前記加熱器による加熱開始までの時間を減少する前記加熱開始制御を実行し、
    前記加熱能力制御によって前記加熱量を増加する場合には、前記加熱器の加熱能力を増加する前記加熱能力制御を実行する請求項に記載の空気処理装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記切替タイミング制御によって前記加熱量を減少する場合には、前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとに前記還気が継続して流入する継続時間を減少する前記切替タイミング制御を実行し、
    前記加熱開始制御として、前記第1の静止型除湿デバイスと前記第2の静止型除湿デバイスとのいずれかに前記還気が流入を開始すると、流入開始の後に前記加熱器によって前記還気の加熱を開始し、かつ、前記加熱開始制御によって前記加熱量を減少する場合には、前記還気の流入開始から前記加熱器による加熱開始までの時間を増加する前記加熱開始制御を実行し、
    前記加熱能力制御によって前記加熱量を減少する場合には、前記加熱器の加熱能力を減少する前記加熱能力制御を実行する請求項に記載の空気処理装置。
  5. 前記空気処理装置は、さらに、
    圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を有し冷媒が循環する冷凍サイクル装置を備え、
    前記加熱器は、
    前記凝縮器が使用され、
    前記冷却器は、
    前記蒸発器が使用される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気処理装置。
  6. 前記空気処理装置は、さらに、
    前記凝縮器及び前記蒸発器に流入する前記冷媒の流量と温度とを制御する冷媒制御装置を備える請求項に記載の空気処理装置。
  7. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記凝縮器を前記蒸発器として機能させ、前記蒸発器を前記凝縮器として機能させる四方弁を備え、
    前記空気処理装置は、さらに、
    前記外気流路において前記複合除湿デバイスの下流に配置され、前記凝縮器が前記蒸発器として機能する場合に、前記外気が通過し、通過する前記外気を加湿する加湿装置を備える請求項または請求項に記載の空気処理装置。
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