JP2004278974A - 調湿装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タンク本体1に貯えられた吸湿液を除湿モジュール4を介して循環させて除湿を行う除湿装置において、タンク本体1の下側に下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部5を備える。上記分岐部5の上側に配置された再生ヒータ6によって、分岐部5内にある吸湿液の上側を加熱して吸湿液から水蒸気を放出させることにより吸湿液を再生する。上記分岐部5内の吸湿液の高温領域とタンク本体1内の吸湿液の低温領域とが分離されて、高温の吸湿液がタンク本体1内の吸湿液と混じらずにタンク本体1内の吸湿液を低温に保つ。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、除湿または放湿する調湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、調湿装置としては、図8に示すように、容器102を貫通するように多数の疎水性膜(水蒸気透過膜)からなるチューブ103,103,…を配置して、各チューブ103の内側を流れる室内空気に含まれる水分を、各チューブ103の外側の吸湿液に吸収する1対の除湿モジュール101と、ヒータ105を有して吸湿液を貯えるタンク本体104と、吸湿液が循環するように除湿モジュール101とタンク本体104とを接続する送り配管106および戻り配管107と、循環する吸湿液を冷却する冷却器108と、送り配管106に配設されたポンプ109と、このポンプ109の送液流量を制御する制御器110とを備えた除湿装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記除湿装置によれば、室内を除湿する除湿運転時は、冷却器108とポンプ109を動作させて、タンク本体104に貯えられた吸湿液(LiCl水溶液)を除湿モジュール101に送り出して、冷却器108で冷却し、除湿モジュール101の各チューブ103の外側の容器102内を循環させる。そうして、各チューブ103の内側を流れる室内空気に含まれる水分を、チューブ膜を通して吸湿液に吸収して室内を除湿する。吸水により低濃度になった吸湿液を戻り配管107を介してタンク本体104に戻る。
【0004】
次に、吸水で低濃度になったタンク本体104内の吸湿液を再生する再生運転時は、吸湿液を循環させることなくヒータ105を動作させてタンク本体104内の吸湿液を加熱することにより、吸湿液に含まれていた水分を水蒸気にしてタンク本体104上部から大気中に放出し、吸湿液を脱水により濃縮,再生する。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−108127号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記除湿装置では、除湿運転と再生運転をバッチ処理により交互に行うので、除湿運転を連続して行うことができないという問題がある。また、上記除湿装置では、吸湿液を貯えるタンク本体104の底部にヒータ105を配置しているため、再生時にタンク本体104内の吸湿液がすべて高温になり、空気から水分を吸収する効率が低下するので、温度が十分に下がるまでは効率よく除湿ができないという問題がある。
【0007】
そこで、この発明の目的は、タンク本体内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい調湿運転を連続して行うことができる調湿装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の調湿装置は、タンク本体に貯えられた吸湿液を調湿モジュールを介して循環させて調湿を行う調湿装置において、上記タンク本体の下側に下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部と、上記分岐部の上側に配置され、上記分岐部内にある吸湿液を加熱することにより上記吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部とを備えたことを特徴としている。
【0009】
上記請求項1の調湿装置によれば、上記タンク本体の下側に下端が接続された分岐部の上側に加熱部を配置し、その加熱部により上記分岐部内にある吸湿液の上側を加熱して、上記吸湿液から放出された水蒸気を分岐部の上方に向いた上端から排出する。これによって、上記吸湿液を濃縮して再生する。上記タンク本体の一部を分岐させた分岐部内にある吸湿液上部を加熱するとき、分岐部内の吸湿液の高温領域とタンク本体内の吸湿液の低温領域とが分離されて、高温の吸湿液がタンク本体内の吸湿液と混じらずにタンク本体内の吸湿液を低温に保つことができ、調湿モジュールの吸湿能力の低下を防ぐ。したがって、上記タンク本体内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい調湿運転を連続して行うことができる。
【0010】
また、請求項2の調湿装置は、請求項1の調湿装置において、上記調湿モジュールの出口側を上記分岐部の下端近傍に戻り配管を介して接続したことを特徴としている。
【0011】
上記請求項2の調湿装置によれば、上記調湿モジュールの出口側を戻り配管を介して上記分岐部の下端近傍に接続することによって、調湿モジュールで吸水した吸湿液が分岐部の下端近傍に流入してタンク本体に戻り、分岐部内の下側にも吸水により濃度が薄くなった吸湿液が供給されるので、その分岐部上部の加熱部により加熱される吸湿液の水分蒸発による濃縮での析出物の発生を抑制できる。
【0012】
また、請求項3の調湿装置は、タンク本体に貯えられた吸湿液を調湿モジュールを介して循環させて調湿を行う調湿装置において、上記タンク本体の下側に一端が接続された出口管と、上記出口管の他端と下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部と、上記分岐部の上側に配置され、上記分岐部内にある吸湿液を加熱することにより上記吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部と、上記分岐部の下側に一端が接続され、他端が上記調湿モジュールの入口側に接続された送液配管と、上記出口管内を流れる吸湿液と上記分岐部から上記調湿モジュールに向かって上記送液配管内を流れる吸湿液との間で熱交換を行うための熱交換部とを備えたことを特徴としている。
【0013】
上記請求項3の調湿装置によれば、上記タンク本体の下側に出口管を介して接続された上記分岐部の上側に加熱部を配置し、その加熱部により上記分岐部内の吸湿液の上側を加熱して、上記吸湿液から放出された水蒸気を分岐部の上方に向いた上端から排出する。これによって、上記吸湿液を濃縮して再生する。上記タンク本体とは分離された分岐部内にある吸湿液上部を加熱するとき、分岐部内の吸湿液の高温領域とタンク本体内の吸湿液の低温領域とが分離されて、タンク本体内の吸湿液を低温に保つことができる。さらに、上記分岐部から出口側の送液配管に出ていく比重の重い高温高濃度の吸湿液から熱交換部を介してタンク本体から分岐部に供給される低温の吸湿液に熱が回収され、分岐部から熱が外部に逃げるのを抑制して、再生効率を改善することができる。したがって、上記タンク本体内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい調湿運転を連続して行うことができる。
【0014】
また、請求項4の調湿装置は、請求項1乃至3のいずれか1つの調湿装置において、上記加熱部は、上記分岐部内に配置されていることを特徴としている。
【0015】
上記請求項4の調湿装置によれば、上記分岐部内に配置された加熱部によって、外部から加熱するよりも分岐部内にある吸湿液を効率よく加熱することができる。
【0016】
また、請求項5の調湿装置は、請求項1乃至4のいずれか1つの調湿装置において、上記分岐部の上端が排気ダクトに連通していることを特徴としている。
【0017】
上記請求項5の調湿装置によれば、上記分岐部内の吸湿液から放出された水蒸気を、分岐部の上端から排気ダクトを介して排気することが可能となる。また、例えば空気が外部に排出されるように排気ダクト内に送風することによって、分岐部内に発生した水蒸気がすみやかに排気ダクトに導かれて排出されると共に、分岐部内の液面上部の空気が攪拌されるので、分岐部内の液面付近の温度が低下し、吸湿液の再生効率が向上する。
【0018】
また、請求項6の調湿装置は、請求項1乃至5のいずれか1つの調湿装置において、上記分岐部内の吸湿液の液面付近に多孔質のシートを備えたことを特徴としている。
【0019】
上記請求項6の調湿装置によれば、上記分岐部内の吸湿液を加熱して水蒸気を放出するとき、吸湿液の液面付近の多孔質のシートを介して水蒸気のみが放出され、例え吸湿液が沸騰しても多孔質のシートにより吸湿液の飛散を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の調湿装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態の調湿装置の一例としての除湿装置の概略構成図であり、1は吸湿液10を貯えるタンク本体、2は上記タンク本体1に第1送液配管11を介して接続され、タンク本体1内の吸湿液10を送り出すポンプ、4は上記ポンプ2に第2送液配管12を介して入口側が接続され、出口側が戻り配管13を介してタンク本体1に接続された除湿モジュールである。上記タンク本体1の下側にJ字形状の分岐部5の下端を接続し、その分岐部5の上端が上方に向いている。その分岐部5の上端に排気ダクト7の一端を接続している。上記分岐部5の上側に加熱部の一例としての再生ヒータ6を配置している。上記再生ヒータ6は、分岐部5の加熱部分の材料を例えばアルミニウムなどの金属にしてその外側をバンドヒータなどで加熱することにより、分岐部5内にある吸湿液の上部(液面近傍)を加熱する。なお、分岐部5の金属材料からなる加熱部分の内側は、腐食性の吸湿液から保護するためにフッ素樹脂等で保護する。また、上記分岐部5の下端近傍に戻り配管13を接続している。
【0022】
また、上記除湿モジュール4は、疎水性膜からなる複数の扁平チューブ20を並列に配置し、各扁平チューブ20の下端を接続部21(第2送液配管12を接続)により接続する一方、各扁平チューブ20の上端を接続部22(戻り配管13を接続)により接続している。上記複数の扁平チューブ20の間にはスリットが設けられ、その除湿モジュール4のスリットに空気を送風することによって、吸湿効率が向上する。この実施形態では、吸湿液10として臭化リチウム(LiBr)の水溶液を用いている。
【0023】
上記構成の除湿装置によれば、タンク本体1からポンプ2により送り出された吸湿液10は、除湿モジュール4の扁平チューブ20内を通過して、通過する吸湿液が疎水性膜を介して送風された空気から水分を吸収することにより除湿する。
【0024】
そして、図2に示すように、上記分岐部5内にある吸湿液の液面近傍の領域を再生ヒータ6により加熱することによって、分岐部5内の吸湿液から水蒸気が放出され、放出された水蒸気は、分岐部5の上端と排気ダクト7を介して外部に排出される。このとき、分岐部5内の加熱領域から濃縮された吸湿液が下方(矢印R1)に下がっても量が少ないため、タンク本体液温はほとんど上昇しない。
【0025】
こうして、上記吸湿液10をタンク本体1,ポンプ2および除湿モジュール14に循環させながら、分岐部5において再生ヒータ6の加熱により吸湿液を再生することによって低温部と高温部とが分離され、連続的に除湿を行うことが可能となる。
【0026】
上記タンク本体1の一部を分岐させた分岐部5内の吸湿液上部を加熱するので、分岐部5内の吸湿液の高温領域とタンク本体1内の吸湿液の低温領域とが分離されて、高温の吸湿液がタンク本体1内の吸湿液と混じっても少量のためタンク本体1内の吸湿液を低温に保つことができ、除湿モジュール4の吸湿能力の低下を防ぐことができる。
【0027】
したがって、上記タンク本体1内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい除湿運転を連続して行うことができる。また、上記再生ヒータによる加熱熱量が吸湿液の再生に主に用いられ、再生効率が向上する。
【0028】
また、図3は加熱部の一例としての再生ヒータ16を分岐部5内に配置した要部の概略図を示しており、タンク本体1内に貯えられた吸湿液10の液面と同じ高さの分岐部5内の吸湿液の液面の下側かつ近傍に配置された再生ヒータ16により吸湿液を加熱することにより再生する。なお、上記分岐部5の材料を高温耐熱樹脂にして、耐腐食性ヒータ(例えばセラミックヒータ)を吸湿液に直接接触させる。上記分岐部5内に配置された再生ヒータ16によって、分岐部5内の吸湿液を効率よく加熱することができる。
【0029】
また、図4は上記タンク本体1内に貯えられた吸湿液の液面にフロートスイッチ17を配置した要部の概略図を示している。この吸湿装置では、吸湿液の再生により濃縮されて体積が減少することにより、タンク本体1内および分岐部5内の吸湿液の液面が下がるために、分岐部5内の吸湿液の液面が再生ヒータ6より下がった場合は、フロートスイッチ17がオフして再生ヒータ6をオフする。一方、吸湿液の吸湿が進み、水分により希釈されて体積が増加することにより、タンク本体1内および分岐部5内の吸湿液の液面が上がるために、分岐部5内の吸湿液の液面が再生ヒータ6まで上がった場合または再生ヒータ6より上になった場合は、フロートスイッチ17がオンして再生ヒータ6をオンする。これによって、吸湿液の再生が必要になったときのみ、再生ヒータ6をオンするので、効率よく再生することができる。
【0030】
(第2実施形態)
図5はこの発明の第2実施形態の調湿装置の一例としての除湿装置の要部の概略構成図であり、この第2実施形態の除湿装置は、分岐部と排気ダクトを除いて第1実施形態の除湿装置と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略すると共に、図1を援用する。
【0031】
図5に示すように、タンク本体1の下側にJ字形状の分岐部51の下端を接続し、その分岐部51は上端が上方に向いている。その分岐部51の上端を排気ダクト52に接続して、分岐部51を排気ダクト52に連通している。上記排気ダクト52の上流側の一端に排気ファン53を配置している。また上記分岐部51の上側に加熱部の一例としての再生ヒータ56を配置している。上記再生ヒータ56は、分岐部51内にある吸湿液の上部(液面近傍)を加熱する。また、上記分岐部51の下端近傍に戻り配管13を接続している。
【0032】
上記排気ファン53により排気ダクト52を介して室内空気が室外に排出されるように送風することによって、分岐部51内の吸湿液から放出された水蒸気54を、分岐部51の上端に排気ダクト52を介して排気することができると共に、分岐部51内の液面付近の温度が低下し、吸湿液の再生効率が向上する。
【0033】
また、図6に示すように、上記分岐部51内の吸湿液の液面に多孔質のシート60を浮かせることによって、上記分岐部51内にある吸湿液を加熱して水蒸気を放出するとき、液面に浮く多孔質のシート60を介して水蒸気のみが放出され、例え吸湿液が沸騰しても多孔質のシート60により吸湿液の飛散を防止することができる。また、シート60は液面付近の適当な位置に固定してもよい。
【0034】
(第3実施形態)
図7はこの発明の第3実施形態の調湿装置の一例としての除湿装置の要部の概略構成図であり、この第3実施形態の除湿装置は、分岐部を含む部分を除いて第1実施形態の除湿装置と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略すると共に、図1を援用する。
【0035】
図7に示すように、タンク本体1に一端が接続された出口管71の他端を分岐部73の下側に接続して、その分岐部73の下端に第1送液配管11の一端を接続している。上記出口管71は、分岐部73側の一部分が第1送液配管11と接して熱交換部72を形成している。また、上記分岐部73内の上側に加熱部の一例としての再生ヒータ76を配置している。上記再生ヒータ76は、分岐部73内にある吸湿液の上部(液面近傍)を加熱する。
【0036】
上記構成の除湿装置において、熱交換部がないと、再生ヒータ76により吸湿液を再生したとき、比重の重い高温高濃度の吸湿液が出口側の第1送液配管11に出てポンプ2(図1に示す)により除湿モジュール4(図1に示す)に送られ、再生ヒータ76の熱が分岐部73から逃げてしまって再生効率が低下すると共に、除湿モジュール4の吸湿能力も低下してしまう。これに対して、この第3実施形態の除湿装置では、分岐部73から出口側の第1送液配管11に出ていく比重の重い高温高濃度の吸湿液から熱交換部72を介してタンク本体1から供給される低温の吸湿液に熱が回収される。これによって、分岐部73から熱が外部に逃げるのを抑えて、再生効率を改善することができ、除湿モジュール4の吸湿能力の低下を防ぐことができる。
【0037】
上記第1〜第3実施形態では、吸湿液として臭化リチウム(LiBr)の水溶液を用いたが、塩化リチウム(ClLi)や塩化カルシウム(ClCa)等の水溶液を吸湿液として用いてよく、それらを組み合わせた混合水溶液を吸湿液として用いてもよい。また、水を吸湿液として用いてもよい。
【0038】
また、上記第1〜第3実施形態では、疎水性膜からなる複数の扁平チューブ20を並列に配置した除湿モジュール4を備えた除湿装置について説明したが、調湿モジュールの構成はこれに限らず、疎水性膜を介して空気中から水分を吸湿液に吸収するものであればよい。また、疎水性膜を介して空気中に水分を放出する加湿モジュールを用いた加湿装置にこの発明を適用してもよい。この場合、上記第1〜第5実施形態の除湿装置と基本的な構成は変わらず、必要に応じて、加湿モジュールの近辺に加熱手段を設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の調湿装置は、タンク本体に貯えられた吸湿液を調湿モジュールを介して循環させて調湿を行う調湿装置において、上記タンク本体の下側に下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部と、上記分岐部の上側に配置され、上記分岐部にある吸湿液を加熱することにより上記吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部とを備えたものである。
【0040】
したがって、請求項1の発明の調湿装置によれば、上記タンク本体の一部を分岐させた分岐部内にある吸湿液上部を加熱するので、分岐部内の吸湿液の高温領域とタンク本体内の吸湿液の低温領域とが分離されて、高温の吸湿液がタンク本体内の吸湿液と混じらずにタンク本体内の吸湿液を低温に保つことができ、調湿モジュールの吸湿能力の低下を防ぐことができる。したがって、上記タンク本体内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい調湿運転を連続して行うことができる。
【0041】
また、請求項2の発明の調湿装置によれば、請求項1の調湿装置において、上記調湿モジュールの出口側を戻り配管を介して上記分岐部の下端近傍に接続しているので、調湿モジュールで吸水した吸湿液が分岐部の下端近傍に流入してタンク本体に戻り、分岐部の下側にも低濃度の吸湿液が供給されるので、その分岐部上部の加熱部により加熱される吸湿液の水分蒸発による濃縮での析出物の発生を抑制することができる。
【0042】
また、請求項3の発明の調湿装置は、タンク本体に貯えられた吸湿液を調湿モジュールを介して循環させて調湿を行う調湿装置において、上記タンク本体の下側に一端が接続された出口管と、上記出口管の他端と下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部と、上記分岐部の上側に配置され、加熱することにより吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部と、分岐部の下側に一端が接続され他端が調湿モジュールに接続された送液配管と、出口管内を流れる吸湿液と分岐部から調湿モジュールに向かって送液配管内を流れる吸湿液との間で熱交換を行うための熱交換部とを備えたものである。
【0043】
したがって、請求項3の発明の調湿装置によれば、上記分岐部内の吸湿液の高温領域とタンク本体内の吸湿液の低温領域とが分離されて、タンク本体内の吸湿液を低温に保つことができると共に、上記分岐部から出口側の送液配管に出ていく比重の重い高温高濃度の吸湿液から熱交換部を介してタンク本体から分岐部に供給される低温の吸湿液に熱が回収され、分岐部から熱が外部に逃げるのを抑えて、再生効率を改善することができる。したがって、上記タンク本体内の吸湿液の温度をできるだけ上昇させることなく再生運転を行いながら、効率のよい調湿運転を連続して行うことができる。
【0044】
また、請求項4の発明の調湿装置によれば、請求項1乃至3のいずれか1つの調湿装置において、上記分岐部内に配置された加熱部によって、分岐部内の吸湿液を効率よく加熱することができる。
【0045】
また、請求項5の発明の調湿装置によれば、請求項1乃至4のいずれか1つの調湿装置において、上記分岐部の上端が排気ダクトに連通することによって、上記分岐部内の吸湿液から放出された水蒸気を、分岐部の上端と排気ダクトを介して排気することが可能となる。また、例えば空気が外部に排出されるように排気ファンなどによって排気ダクト内に送風すると、分岐部内に発生した水蒸気を速やかに排気ダクトに導くと共に、送風により分岐部内の空気を攪拌するので、分岐部内の液面付近の温度が低下して、吸湿液の再生効率を向上できる。
【0046】
また、請求項6の発明の調湿装置によれば、請求項1乃至5のいずれか1つの調湿装置において、上記分岐部内の吸湿液の液面付近に備えられた多孔質のシートによって、上記加熱部により分岐部内の吸湿液を加熱して水蒸気を放出するとき、吸湿液の液面付近の多孔質のシートを介して水蒸気のみが放出され、例え吸湿液が沸騰しても多孔質のシートにより吸湿液の飛散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態の除湿装置の概略構成図である。
【図2】図2は上記除湿装置の要部の概略図である。
【図3】図3は分岐部内に再生ヒータを配置した除湿装置の要部の概略図である。
【図4】図4はタンク本体内に貯えられた吸湿液の液面にフロートスイッチを配置した除湿装置の要部の概略図である。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態の除湿装置の要部の概略図である。
【図6】図6は上記除湿装置の分岐部内の吸湿液の液面に多孔質のシートを浮かせたときの要部の概略図である。
【図7】図7はこの発明の第3実施形態の除湿装置の要部の概略図である。
【図8】図8は従来の除湿装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…タンク本体、
2…ポンプ、
4…除湿モジュール、
5,51,73…分岐部、
6,16,56,76…再生ヒータ、
7,52…排気ダクト、
10…吸湿液、
11…第1送液配管、
12…第2送液配管、
14…戻り配管、
17…フロートスイッチ、
20…扁平チューブ、
21,22…接続部、
53…排気ファン、
60…多孔質のシート、
71…出口管、
72…熱交換部。
Claims (6)
- タンク本体(1)に貯えられた吸湿液を調湿モジュール(4)を介して循環させて調湿を行う調湿装置において、
上記タンク本体(1)の下側に下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部(5)と、
上記分岐部(5)の上側に配置され、上記分岐部(5)内にある吸湿液を加熱することにより上記吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部(6,16,56,76)とを備えたことを特徴とする調湿装置。 - 請求項1に記載の調湿装置において、
上記調湿モジュール(4)の出口側を上記分岐部(5)の下端近傍に戻り配管(13)を介して接続したことを特徴とする調湿装置。 - タンク本体に貯えられた吸湿液を調湿モジュールを介して循環させて調湿を行う調湿装置において、
上記タンク本体(1)の下側に一端が接続された出口管(71)と、
上記出口管(71)の他端と下端が接続され、上端が上方に向かって設けられた分岐部(5)と、
上記分岐部(73)の上側に配置され、上記分岐部(73)内にある吸湿液を加熱することにより上記吸湿液から水蒸気を放出させる加熱部(76)と、
上記分岐部(73)の下側に一端が接続され、他端が上記調湿モジュール(4)の入口側に接続された送液配管(11)と、
上記出口管(71)内を流れる吸湿液と上記分岐部(73)から上記調湿モジュール(4)に向かって上記送液配管(11)内を流れる吸湿液との間で熱交換を行うための熱交換部(72)とを備えたことを特徴とする調湿装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の調湿装置において、上記加熱部(16,56,76)は、上記分岐部(5)内に配置されていることを特徴とする調湿装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の調湿装置において、上記分岐部(51)の上端が排気ダクト(52)に連通していることを特徴とする調湿装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の調湿装置において、上記分岐部(51)内の吸湿液の液面付近に多孔質のシート(60)を備えたことを特徴とする調湿装置。
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