JP2013063292A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ球発射機構にパチンコ球を送る球送り機構を備えたパチンコ遊技機において、球送り機構内にはソレノイド装置63と同ソレノイド装置63によって磁気吸引される金属片70を装着したレバー65が配置される。レバー65の揺動によってパチンコ球は1つずつ発射機構方向に送られる。この際にソレノイド装置63のソレノイド105を包囲する磁気力を発揮する下垂部113に金属片70の側端部と非接触状態で対向配置される耳部115を突出形成し、金属片70への下垂部113に対する磁気吸引力を向上させるようにする。
【選択図】図6
Description
構を有するパチンコ遊技機に関するものである。
を駆動させパチンコ球を発射させることで遊技が実行される。パチンコ球発射機構から発
射されたパチンコ球はレールに沿って弧を描きながら上方に導かれ遊技領域内に放出され
ることとなる。
封入式以外の一般のパチンコ遊技機において上受け皿に貯留されたパチンコ球は上受け
皿から流下通路によって導かれてパチンコ球発射機構に供給されるようになっている。流
下通路の最下部位置、つまりパチンコ球発射機構に隣接した位置には球送り機構が配設さ
れている。流下通路を流下するパチンコ球は球送り機構を経由してパチンコ球発射機構に
よって打ち出しされるレール上の所定位置に送られるようになっている。球送り機構はパ
チンコ球発射機構の発射動作に同期してパチンコ球を1つずつレール上に送り出していく
。このような従来の球送り機構が開示されたパチンコ遊技機の一例として特許文献1を示
す。
パチンコ遊技機のこの種の球送り機構ではレバーの揺動動作によって球送り機構に導入
されたパチンコ球が1つずつレール方向に送られるようになっている。レバーは球送り機
構内に配置されたソレノイド装置の駆動によって揺動する。つまりにソレノイド装置が通
電されることによって励磁されるため、その磁気的吸引力によってレバーに装着された鉄
合金のような強磁性体からなる吸引プレートが吸引されてレバーが揺動するようになって
いる。
技性の向上の観点から遊技面を大きく設計する傾向にある。
一方、パチンコホールではパチンコ遊技機は規格化された島設備に取り付けるためパチ
ンコ遊技機全体のサイズを大きくするわけにはいかず、その結果遊技面以外の機構部はよ
りコンパクトになる傾向である。このような事情から球送り機構においても従来からコン
パクト化が求められている。
ここに、球送り機構に配設される構成部材で最もスペースを要するのが上記ソレノイド
装置である。しかし、ソレノイド装置の大きさは装置の能力、つまり磁気的吸引力の強さ
に直結するため単に小さくすればよいのではなく、パチンコ球発射機構のパチンコ球の発
射速度に同期させてレバーを揺動させ得るだけの能力を維持しなければならない。そのた
めこのようなスペース的に制限のある球送り機構内でソレノイド装置の磁気的吸引力をよ
り向上させるような手段が求められていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。そ
の目的とするところは、球送り機構内に配置されたパチンコ球を発射位置に送り出すため
のレバーを揺動させるソレノイド装置の同レバーに対する磁気的吸引力の強さを向上させ
ることが可能なパチンコ遊技機を提供するものである。
させる流下通路と、同流下通路を流下してくるパチンコ球を同レール部材の直前で一旦停
止させるとともにパチンコ球を1つずつ同レール部材方向に送る球送り機構と、同球送り
機構から送り出されたパチンコ球を同レール部材に案内させながら遊技領域に向かって発
射するパチンコ球発射機構とを備えたパチンコ遊技機において、前記球送り機構は、ソレ
ノイドと、同ソレノイド内部に配置され両端に磁極を発生させる強磁性体からなる磁心と
、同磁心の一端から両側方に向かって延出され同ソレノイド外周を包囲して同磁心の他端
方向に進出する左右一対の強磁性体からなる脚部とを有するソレノイド装置と、揺動基部
となる揺動軸と、前記ソレノイド装置が通電されることによって発生する磁気力によって
吸引される吸引プレートと、同球送り機構内に導入されたパチンコ球を保持する保持部と
を有するレバーを備え、同レバーを前記ソレノイド装置が励磁状態にある場合には前記吸
引プレート表面が前記両脚部の端部に吸引され、同ソレノイド装置が非励磁状態にある場
合には同吸引プレート表面が同脚部の端部から離間することで同球送り機構内に導入され
たパチンコ球を保持し得る第1の位置と、パチンコ球を前記レール部材方向に流下させ得
る第2の位置との間を揺動するようにし、前記ソレノイド装置における前記両脚部のうち
、少なくとも前記レバーの前記揺動軸側に配置された同脚部の端部には前記吸引プレート
の側端部と非接触状態で対向配置される耳部を突出形成したことをその要旨とする。
る球送り機構は、流下通路を流下してくるパチンコ球が導入口から導入されるとレバーが
ソレノイド装置によって第1の位置と第2の位置との間で揺動することでパチンコ球は1
つずつレール部材方向に流下する。
レバーはソレノイド装置が給電されるて励磁状態にある場合にはその吸引プレート表面
が両脚部の端部に吸引される。また、ソレノイド装置が非励磁状態にある場合には同吸引
プレート表面が同脚部の端部から離間する。この励磁・非励磁状態によってレバーは揺動
して第1及び第2の位置を取りうる。レバーが第1の位置にある場合にパチンコ球を保持
させ、第2の位置にある場合にパチンコ球をレール部材方向に流下させるようにしてもそ
の逆であっても構わない。尚、吸引プレートは両脚部の端部に完全に吸着されていなくと
も構わない。
このような関係にあるソレノイド装置とレバーとにおいて少なくともレバーの揺動軸側
に配置された脚部の端部には吸引プレートの側端部と非接触状態で対向配置される耳部が
形成されている。
力が強くなる。このように磁気的吸引力が強くなるのは次のような理由が想定される。
ソレノイド装置が励磁状態にある場合では吸引プレートはソレノイド装置の磁界に置か
れることとなって磁気誘導されて磁化される。磁心の一端から延出される脚部の端部はN
極又はS極の磁針となり、磁化された吸引プレートは脚部の端部に吸引される。磁束は空
中では互いに反発しあうため図18(a)に示すように吸引プレートへの磁束は耳部がな
い場合には外方向に広がる傾向となり磁束の空中への漏れが大きい。ところが、図18(
b)のように耳部があると磁束は耳部方向に導かれるため外方に漏れにくくなおかつ耳部
が吸引プレートの側端部に近接している(ギャップが小さい)ため磁束も脚部の端部に向
かいやすく吸引プレート内部を通過して磁心の他端に向かうようになる。
このように磁束の漏れが少なくなることと、耳部が吸引プレートの側端部に近接するこ
とによって磁気的吸引力を向上させることができると考えられるので、同じ能力のソレノ
イド装置において脚部の端部に耳部を突出形成させるほうが吸引プレートの応答性が向上
する。これによってスペース的な制限のある球送り機構内においてソレノイド装置の出力
やレバー形状等に変更を加えずにソレノイド装置の同レバーに対する磁気的吸引力の強さ
を向上させることが可能となる。
記レバーの揺動範囲において常時前記ソレノイド装置側の前記脚部に形成された前記耳部
と対向配置させるようにしたことをその要旨とする。
これによって吸引プレートに対する脚部の端部の磁気吸引力はレバーの揺動範囲におい
て弱まることがなく吸引プレートはソレノイド装置の励磁動作に対して常に迅速に応答す
ることが可能となる。
磁状態において前記吸引プレートの表面は前記脚部の端部に磁気吸引力によって吸着され
るとともに、同ソレノイド装置における前記磁心の他端側には同両脚部の間隔を保持する
間隔保持プレートが配設され、同間隔保持プレートの表面には同脚部の端面と面一に突出
されたリブ構造が形成されていることをその要旨とする。
吸引プレートはソレノイド装置の駆動に伴って吸引され左右2箇所の脚部の端部に磁気
的吸引力によって吸着される。ここにもし吸着時に両脚部のみによって支持されていると
すると両脚部の中間部分は磁心の他端(これも磁極となる)によって吸引されるため吸引
プレートは全体として撓まされることとなる。すると経年使用によって吸引プレートに湾
曲に伴う変形が生じてしまう可能性がある。その結果レバーの揺動に伴って吸引プレート
がレバーから脱落したり、レバーの揺動運動がスムーズに行われず、部材の振動や摩耗等
が生じるおそれがある。また、正確に脚部の端部に当接しない場合には磁気的吸引力の低
下が生じるおそれもある。
一方、発明3では吸引プレートは脚部の端面と面一に突出されたリブ構造によって支持
されているため、吸引プレートが湾曲しにくくなり上記問題が生じることがなくなる。
同じ能力のソレノイド装置において脚部の端部に耳部を突出形成させるほうが吸引プレー
トの応答性が向上することとなり、スペース的な制限のある球送り機構内においてソレノ
イド装置の出力やレバー形状等に変更を加えずにソレノイド装置の同レバーに対する磁気
的吸引力の強さを向上させることが可能となる。
まず、図1及び図2に基づいてパチンコ遊技機11の構造の概略について説明する。パ
チンコ遊技機11は支持枠体としての外枠12を備えている。外枠12は遊技ホールへの
設置の際にいわゆる島設備に取り付けられる四角形に枠組みされた木製の枠体である。
外枠12内には本体枠14が装着されている。遊技体の一部をなす本体枠14はパチン
コ遊技機の構造的な中核を形成するパネル状の構成部材であって、外枠12内において幕
板13上に配置されている。図2に示すように、本体枠14は正面視において略長方形の
外郭を備えたABS製のパネルとされている。外枠12に対して前方側に開放可能に取り
付けられている。本体枠14の背面にはパチンコ遊技機11の制御を行う図示しない各種
制御パネルが配設されている。
ている。発射機構部17については後述する。本体枠14の下部領域16の右寄りには後
述する本体枠14内部から放出される賞球等のパチンコ球を上受け皿37及び下受け皿4
1に分配するパチンコ球分配機構部18が配設されている。
下部領域16の上方には遊技盤取り付けスペース20が形成され、遊技盤21が同スペ
ース20内に配設されている。同スペース20には略楕円形状に切り欠き形成された窓孔
23が形成され、遊技盤21の遊技面21aが同窓孔23から前方に露出されている。遊
技面21a上には、レール部材としての外レール25と内レール26が装着され遊技面2
1aにおける遊技領域を画している。
枠14の正面から見た外郭と略一致した長方形形状の外郭の正面形状を有している。扉枠
31は本体枠14に対して開閉可能に取り付けられている。扉枠31には遊技者が遊技面
21aを目視するための目視用窓孔32が形成されている。目視用窓孔32位置には図示
しないフレームに支持されたガラス板33が扉枠31裏面側に配設されている。
扉枠31の前面側であって、目視用窓孔32の左右及び上方には前方に膨出した装飾用
パネル35が配設されている。装飾用パネル35内には図示しないスピーカ装置や図示し
ない装飾ランプが配設されている。目視用窓孔32の下方位置には、前側へ膨出した第1
の膨出部36が設けられ、その第1の膨出部36内側が上受け皿37とされている。上受
け皿37は図示しない払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させな
がら発射機構部17方向に導くための球貯留部とされる。
が設けられ、その第2の膨出部40内側が下受け皿41とされている。下受け皿41はパ
チンコ球分配機構部18によって分配されたパチンコ球を貯留したり、遊技者の能動的な
操作に基づいて上受け皿37から流下させたパチンコ球を貯留するための補助的な球貯留
部である。装飾用パネル33、第1の膨出部36及び第2の膨出部40は全体としてデザ
イン的な統一が図られている。正面から見て下受け皿41の左方位置には灰皿42が配設
されている。下受け皿41の右方位置にはパチンコ球発射用のハンドル43が前方に突出
形成されている。
ル43操作に基づいてパチンコ球を連続的に遊技面21a方向に発射させるための構造を
有する機構部である。
図2〜図4に示すように、発射機構部17のベース板50は下部領域16の取り付けス
ペース51にボルト52によって固定されている。ベース板50には発射用レール53、
パチンコ球発射装置54及び球送りユニット55がそれぞれ取着されている。発射用レー
ル53はベース板50の左方にその延出方向の延長線上に外レール25が接続されるよう
に左肩上がりに配置されている。発射用レール53の上端53aと前記外レール25の下
部基端部25aとの間には跳躍空間48が設けられている。発射されて外レール25がに
乗り移ったものの遊技面21aに達し得なかったパチンコ球は跳躍空間48から落下して
ファール球通路49から下受け皿41に導かれるようになっている。
ベース板50の右方位置には発射用ソレノイド58が内蔵されたパチンコ球発射装置5
4が配設されている。パチンコ球発射装置54には発射用ソレノイド58の励磁動作に応
じて進退する発射桿56が配設されている。パチンコ球発射装置54は発射桿56が発射
用レール53の延出方向と発射桿56進退方向が一致するように発射用レール53と同様
ベース板50に対して左肩上がりとなるように固定されている。
発射桿56先端の打ち出しヘッド56aに隣接した上部位置にはストッパ57が配設さ
れている。球送りユニット55から発射用レール53上に送り出されたパチンコ球はスト
ッパ57に当接して停止させられる。この停止位置が発射桿56によるパチンコ球の最適
な打ち出し位置とされる。
れている。
図6に示すように、球送りユニット55はユニット本体60と蓋61を備えている。図
6及び図9(a)〜(c)等に示すように、ユニット本体60は前方壁60a、上方壁6
0b、左右側壁60c、60dの4つの壁面から構成されている。前方壁60aは球送り
ユニット55取り付けの際にパチンコ球発射装置54と干渉しないように略台形に切り欠
かれている。前方壁60aの対向位置に蓋61が配設されることで球送りユニット55は
下面が開放されたボックス型形状を呈することとなる。尚、以下の球送りユニット55の
説明においては、図6における奥側を前側あるいは表側とし、手前側を後側あるいは裏側
とする。また、図9(a)〜(c)における左右方向をもって左右とする。
前方壁60aの裏面、つまりユニット本体60の内側の2箇所には雌ネジ部が螺設され
た固定用脚部材62が突設されており、ソレノイド装置63がネジ64によって同脚部材
62に固着されている。
の外周に巻回されたソレノイド(コイル)105を備えている。図11〜図13に示すよ
うに、ボビン104は円筒部104aと同円筒部104aの上下の開口部周縁にそれぞれ
形成された方形の第1及び第2のフランジ106,107から構成されている。ソレノイ
ド105は円筒部104aの外周において第1及び第2のフランジ106,107間に配
設されている。第2のフランジ107は間隔保持プレートに相当する。
ボビン104の円筒部104a内には円柱形形状の鉄合金製の磁心108が配設されてい
る。図13及び図14(a)(b)に示すように、第2のフランジ107の裏面には円筒
部104aの下部側開口部を包囲するリング状リブ109と左右方向に配置された前後方
向各4列の直線状リブ110が形成されている。
磁心108の上部中央には小径部108aが形成され、磁心106の下部中央には大径
部108bが形成されている。小径部108aは円筒部104aの上方に突出するととも
に大径部108bはリング状リブ109内に嵌合されている。大径部108bの下面位置
はリング状リブ109の先端面よりも若干内側(円筒部104a内)に配置されている。
レーム111が配設されている。外フレーム111は磁心108と同材質から構成されて
いる。図13に示すように、外フレーム111は上部水平部112と同上部水平部112
両端から同上部水平部112と直交して下垂する下垂部113,114とから構成される
断面略コ字状形状の外形形状の板体とされている。図14(a)に示すように、上部水平
部112中央には透孔112aが透設されている。
下垂部113,114にはそれぞれ前記ネジ64の取り付け用のネジ孔が形成された取
り付け片116が折り曲げ形成されている。下垂部113,114の下端部はそれぞれ磁
心108の軸線に対して直交するように直線上に形成されている。左側の下垂部113の
下端の前後位置には一対の同形状の耳部115が下方に向かって突設されている。
6の上面に突出した小径部108aに嵌合させられており、外フレーム111は小径部1
08a頂部をプレスすることでボビン104に対して固定させられている。外フレーム1
11の下垂部113,114はソレノイド105を左右方向から包囲し、その下端面はち
ょうど第2のフランジ107の裏面に形成されたリング状リブ109及び直線状リブ11
0の下頂面と面一とされている。耳部115はこれら位置より下方位置まで進出させられ
ている。
尚、ソレノイド装置63は実際には図9(a)〜(c)に示すように、同図において(
つまり後方から見て)右上がりとなるように若干傾斜させられた状態で脚部材62に固定
されている。
60aの裏面に形成された取り付け軸受け66に対してリベット74によって揺動可能に
軸支されている。この軸受け66位置がレバー65の揺動基部とされる。レバー65は軸
受け66位置からソレノイド装置63の下方の近接した位置を横切るように水平に延出さ
れた水平部67と同水平部67の先端寄りから下方に向かって下垂された下垂部68とか
ら基本骨格が構成されている。水平部67の上面には長方形形状に形成された鉄合金製の
吸引プレートとしての金属片70が取着されている。
下垂部68は横断面略方形の下垂部本体69と下垂部本体69の外側に形成された傾斜
部71から構成されている。傾斜部71は後方(つまりベース板50側)に向かって下が
る傾斜面71aが形成されている。傾斜部71の下垂部本体69寄り側面には第1遮蔽壁
72が形成されている。第1遮蔽壁72は下垂部本体69よりも前後方向において幅広に
構成されている。
レバー65における水平部67の下部位置には載置部としての小突片73が形成されて
いる。レバー65は水平部67の裏面がこの小突片73の上面によって支持されることに
よって水平部67上面は水平に配置されることとなる。
水平部67が小突片73によって支持された状態では水平部67上面の金属片70は図
11に示すように基部側は左側(つまり揺動基部寄り)の下垂部113に近接した位置に
配置され、右側(つまり先端寄り)の下垂部114は若干離間した位置に配置される。そ
して、ソレノイド装置63が励磁されて金属片70が吸着されたレバー65が上方に揺動
した状態では金属片70はそれぞれ両下垂部113,114の下端面に吸着される。金属
片70の側端はレバー65の揺動範囲において左側の下垂部113の下部に形成された耳
部115と対向配置させられている。
孔75に面して前方壁60aの裏面には導入孔75周囲を包囲する導入孔75の補強を兼
ねた筒状の導入通路76が形成されている。図6及び図9(a)〜(c)に示すように、
導入通路76には後方に向かって下がるように傾斜した第1傾斜部77とレバー65方向
に向かって下がるように傾斜した第2傾斜部78が形成されている。第2傾斜部78の下
端から下方に向かって垂直壁部79が形成されており、この垂直壁部79とレバー65の
下垂部68との間がパチンコ球が落下する落下通路80とされている。導入通路76はレ
バー65の下垂部68方向が切り欠かれた形状とされ、導入孔75から球送りユニット5
5内に導入されたパチンコ球は第1及び第2傾斜部77,78によって導入通路76を切
り欠き方向に導かれ落下通路80から発射用レール53方向に導かれるようになっている
。
導入通路76のレバー65側の側面はパチンコ球の落下通路80方向への移動に支障の
ない程度に後方に張り出して第2遮蔽壁83を構成している。導入通路76の後部には係
合部84が形成されている。
ラッチ片85が形成されている。右側壁60cには上下2箇所の切れ込み86が形成され
この切れ込み86に挟持された部分がラッチ片87とされている。左側壁60dの外側に
は上下一対の張り出しプレート88が形成され、同各張り出しプレート88から回動ピン
89が下垂されている。前方壁60aの前面には扉枠31の位置決め用の突起90が突設
されている。
構成されている。後方壁61aの左方位置には透孔91及び係合縁92が形成されている
。後方壁61aの右側方には鈎状に形成された封塞片93が突設されている。後方壁61
aの右下方位置には下方に向かって突出した押さえ片94が形成されている。
蓋61がユニット本体60に装着された状態で前記ユニット本体60側のラッチ片85
は同係合縁92に係合され、図8に示すように、封塞片93は前記ユニット本体60側の
導入通路76の後方に嵌合されるとともに封塞片93前縁は係合部84に係合されること
となる。
この状態で図9(c)に示すようにソレノイド装置63及びレバー65の水平部67は
前方壁60a及び後方壁61aに前後から挟持されることとなる。また、図9(c)に示
すように、押さえ片94は落下通路80の上部位置後方に配置されることとなる。
前方壁60a及び後方壁61aにはソレノイド装置63と対峙する位置にそれぞれ放熱
孔95が形成されている。
96前面に装着されている。図3及び図4に示すように、ユニットベース96には前記掛
止ピン89が軸支される軸受け97と前記ラッチ片87が係合される透孔98及び係合縁
99が形成されている。球送りユニット55はユニットベース96にセット状態された状
態ではラッチ片87が係合縁99と係合されている。そしてラッチ片87と係合縁99と
の係合関係を解除することで掛止ピン89を基部として図3に示すセット状態から図4に
示すように前方に回動させることが可能となる。この図4の状態から球送りユニット55
を上方に持ち上げる掛止ピン89が軸受け97から抜け、球送りユニット55をユニット
ベース96から取り外すことができる。
ト55を経由して発射用レール53の打ち出し位置にセットさせる動作について説明する
。
図1の扉枠31を閉じた状態においては図3に示すように上受け皿37から発射機構部
17方向にパチンコ球を導く流下通路100の開口部101が球送りユニット55の導入
孔75の前面位置に重複状に配置される。尚、下記に説明する球送りユニット55による
1回の球送り動作は実際はごく短時間に実行されるものである。
図9(a)及び図10(a)はパチンコ球が球送りユニット55内に導入される前の状
態である。この状態では球送りユニット55内のレバー65は未だソレノイド装置63が
励磁されていないため、小突片73によって支持された状態にある。
導入孔75からパチンコ球Pが導入されるとパチンコ球Pは第1及び第2傾斜部77,
78によって図9(b)において若干左方向にシフトさせられながら転動する。
この時、導入通路76の後方は蓋61の後方壁61aによって封塞されているためパチ
ンコ球Pは導入通路76を後方に向かって転動してユニット55外に飛び出してしまうこ
とはない。
次いで、図9(b)及び図10(b)に示すように転動したパチンコ球Pはレバー65
(水平部67)の先端角部102と導入通路76の第2傾斜部78と垂直壁部79の交差
する角部103とによって落下通路80方向に落下せずに落下通路80入り口付近で一旦
保持される。つまり、両角部102,103との間がパチンコ球Pの径よりも狭い隘路と
されているため、ソレノイド装置63の非励磁状態においてはこの位置でパチンコ球Pは
待機させられることとなる。また、待機位置においては押さえ片94によって後方側への
転動が防止されている。
パチンコ球発射装置54の駆動が開始されると、パチンコ球発射装置54の発射用ソレノ
イド58の励磁タイミングに同期して球送りユニット55のソレノイド装置63の励磁が
開始される。
ここに、図12に基づいて本実施の形態におけるソレノイド装置63の励磁状態での磁
界の状態を説明する。磁心108はソレノイド105に通電されることによって励磁され
小径部108a側がN極、大径部108b側がS極となる。小径部108aには外フレー
ム111が固着されているため、外フレーム111も磁化され結局両下垂部113,11
4の下端位置はN極とされる。このような磁界内に配置される金属片70は磁気誘導によ
って磁化されることとなって金属片70は両下垂部113,114の下端面に吸着される
こととなる。
この際に左側の下垂部113には耳部115が形成され、磁束はこの耳部115から金
属片70の側端面から金属片70に沿って流れてS極(大径部108b)へと導かれるこ
ととなる。そのため、耳部115を形成しないケースよりも強い磁気的吸引力で金属片7
0は吸着されることとなる。
基部として上方に揺動する。つまり、小突片73から離間することとなる。この変位に伴
ってパチンコ球Pを保持していた前記両角部102,103との間が開きパチンコ球Pは
落下通路80方向に落下する(図9(c)及び図10(c)の状態)。落下したパチンコ
球Pは傾斜面71aに案内されて発射用レール53上に送り出される。
ソレノイド装置63の励磁時間はごく短いため、レバー65は励磁が解除されると自重
によって下方に揺動し、再び図9(a)及び図10(a)の小突片73によって支持され
た状態に復帰する。落下したパチンコ球Pに続くパチンコ球Pはこの原状態に復帰したレ
バー65と導入通路76の前記両角部102,103によって待機位置で保持されること
となる。以下は、上記を繰り返すこととなる。
(1)レバー65は金属片70がソレノイド装置63によって吸引されることによって上
方に揺動するが、その際に金属片70は下垂部113の一対の耳部115によって挟まれ
た位置に配置されているため、このような耳部115が形成されていない同タイプのソレ
ノイド装置と比べて磁気的吸引力が強く作用し、ソレノイド装置63が励磁された場合に
より早くレバー65は上方に揺動することとなる。その結果、パチンコ球発射装置54に
よる動作に正確に同期させることが可能となる。
また、パチンコ球発射装置54の発射用ソレノイド58の励磁タイミングをより短くす
るような設定(つまりパチンコ球発射の間隔を短くする)としてもこのように強い磁気的
吸引力を発揮させることによってその早くなったタイミングに追随させるような制御が可
能となる。
更に、球送りユニットの設計において内部スペースを削減せざるを得ない場合において
ソレノイド装置としてより小さいものを採用することに伴ってその定格出力を落とさざる
を得ない場合であってもこのような耳部を形成させることによって極力吸引プレートへの
磁気的吸引力を向上させることが可能となる。
(2)金属片70が吸着されるソレノイド装置63の下面は両下垂部113,114の下
端面とリング状リブ109及び直線状リブ110の下頂面とが面一に形成されているため
、金属片70は両下垂部113,114の下端面のみではなくこれらリブ109,110
にも当接することとなる。そのため、経年使用しても金属片70が変形しにくく、金属片
70がレバー65から外れたり、レバー65の揺動運動がスムーズに行われず、部材の振
動や摩耗等が生じてしまったり、金属片70が正確に脚部の端部に当接しない場合の磁気
的吸引力の低下等の各種の問題が生じるおそれがなくなる。
また、リング状リブ109及び直線状リブ110によって第2のフランジ107の曲げ
強度が向上する結果としてソレノイド装置63自体の剛性が向上することとなる。
・上記実施の形態では左側の下垂部113のみに耳部115を形成したが、図17(a
)に示すように右側の下垂部114に耳部115を形成するようにしても構わない。この
場合でも磁気的吸引力は向上するからである。但し、この場合には常時金属片70側端と
対峙している左側の下垂部113に比べて磁気的吸引力を向上させる効果はそれほど大き
くはない。もちろん、常時金属片70側端と対峙するように耳部を長くしてもよい。その
場合には左側の下垂部113の耳部115と同等の磁気的吸引力向上が期待できる。
・上記実施の形態では下垂部113の下端に一対の耳部115を形成し金属片70を前
後から挟むような構成であったが、耳部115の数は一対ではなく前後いずれか一方だけ
であっても構わない。要は耳部115が金属片70の側端面位置まで進出するようになっ
ていればよい。
も広く構成し、金属片70の耳部115と干渉する位置において切り欠き部120を形成
するようにしてもよい。このように金属片70の側端面によって耳部115の端部を三方
から包囲するように構成すれば、耳部115に対して近接する金属片70の側端面量が増
加するため、更に磁気的吸引力が向上することとなる。
・図17(a)及び(b)に示すように、長方形形状の金属片70の先端に屈曲して上
方に向かって延出される延出部121を形成し、下垂部114の外側面にこの延出部12
1を沿わせるようにしてもよい。このように構成すれば金属片70に流れる磁束が増える
ため更に磁気的吸引力が向上することとなる。
・耳部115の形状や厚みや長さ等は適宜変更可能である。
・リング状リブ109及び直線状リブ110の形状は適宜変更可能である。
・上記実施の形態においてはいわゆる第1種始動口付きパチンコ遊技機に応用したが、
パチンコ遊技機の種類は特に問わない。封入式のパチンコ遊技機に応用することも可能で
ある。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
63…ソレノイド、53…レール部材としての発射レール、65…レバー、70…吸引プ
レートとしての金属片、63…ソレノイド装置、105…ソレノイド、107…間隔保持
プレートとしての第2のフランジ、108…磁心、111…脚部としての外フレーム、1
13,114…脚部としての下垂部、115…耳部。
Claims (1)
- パチンコ球をレール部材方向に流下させる流下通路と、同流下通路を流下してくるパチ
ンコ球を同レール部材の直前で一旦停止させるとともにパチンコ球を1つずつ同レール部
材方向に送る球送り機構と、同球送り機構から送り出されたパチンコ球を同レール部材に
案内させながら遊技領域に向かって発射するパチンコ球発射機構とを備えたパチンコ遊技
機において、
前記球送り機構は、
ソレノイドと、同ソレノイド内部に配置され両端に磁極を発生させる強磁性体からなる
磁心と、同磁心の一端から両側方に向かって延出され同ソレノイド外周を包囲して同磁心
の他端方向に進出する左右一対の強磁性体からなる脚部とを有するソレノイド装置と、
揺動基部となる揺動軸と、前記ソレノイド装置が通電されることによって発生する磁気
力によって吸引される吸引プレートと、同球送り機構内に導入されたパチンコ球を保持す
る保持部とを有するレバーを備え、
同レバーを前記ソレノイド装置が励磁状態にある場合には前記吸引プレート表面が前記
両脚部の端部に吸引され、同ソレノイド装置が非励磁状態にある場合には同吸引プレート
表面が同両脚部の端部から離間することで同球送り機構内に導入されたパチンコ球を保持
し得る第1の位置と、パチンコ球を前記レール部材方向に流下させ得る第2の位置との間
を揺動するようにし、
前記ソレノイド装置における前記両脚部のうち、少なくとも前記レバーの前記揺動軸側
に配置された同脚部の端部には前記吸引プレートの側端部と非接触状態で対向配置される
耳部を突出形成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
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