JP2014008171A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
遊技球PBを1個ずつ発射位置Sに向け送り込む球送り装置Kに、該球送り装置Kから遊技盤の球導入経路まで延在する球移動経路Rに切断部101が臨むように切断部材100が設けられる。すなわち切断部101は、球移動経路Rにおける球送り経路R1の球発射経路R2に連通する球送出口80において、該発射レール51の上端側に位置する角縁部80Bに臨んでいる。従って、糸状体Uの一端が連結された遊技球PBを、球送り装置Kから発射位置Sへ送り込んで発射レール51に沿って遊技盤に向け発射させると、球移動経路Rへ引き込まれた糸状体Uが切断部101で切断される。
【選択図】図16
Description
前記球送り部(K)から前記球導入部(37)までの球移動経路(R)に臨むよう切断部(101)が設けられ、
前記遊技球(PB)に一端が連結された糸状体(U)を、前記切断部(101)で切断するよう構成したことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、遊技球に連結された糸状体が、遊技球の発射に伴って案内部により切断部へ案内されるから、該切断部により該糸状体を適切に切断することが可能である。
前記切断部(101)は、前記球送り経路(R1)の球発射経路(R2)に連通する開口部(80)において、該球発射案内部(51)の上端側に位置する角縁部(80B)に臨むよう配設されたことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、糸状体を連結した遊技球が球移動経路における球送り経路から球発射経路を通過した際に、球送り経路の球発射経路に連通する開口部における球発射経路の上端側に位置する角縁部側へ該糸状体が引っ張られるため、該角縁部に臨むよう配設された切断部に該糸状体が接触するようになるから、該切断部により糸状体を確実に切断することが可能である。
両切断刃(106,107)間に挟まれた前記糸状体(U)が切断されるよう構成したことを要旨とする。
請求項4の発明によれば、糸状体を連結した遊技球が球移動経路を通過する際に、該糸状体が切断部の開口を介して一対の切断刃間に挟まれるようになるから、該切断刃により該糸状体を適切に切断することが可能である。
請求項5の発明によれば、遊技球が切断部に接触することが防止され、該切断部の破損や変形を防止することができる。
前記切断部(101)は、前記駆動手段(83)に連係されて、該駆動手段(83)の駆動により前記糸状体(U)を切断するよう姿勢変位することを要旨とする。
請求項6の発明によれば、球送り部の球送り体を駆動手段により駆動させて遊技球を送り込む際に切断刃が姿勢変位するので、遊技球に連結された糸状体を該切断部で切断し易くなる。
実施例に係るパチンコ機Pは、図1および図2に示すように、遊技ホールに設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠Aと、該外枠Aに対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠Bと、該中枠Bに着脱交換可能に取付けられて所要の遊技領域30が画成された遊技盤Dと、中枠Bの前面側に着脱および開閉可能に枢支され、該中枠Bに配設した遊技盤Dを透視保護する透明板22が配設される前枠Cとを備えている。前枠Cには、遊技球を貯留可能な上球皿Eが前記透明板22の配設部位の下方前側に組付けられ、遊技球を貯留可能な下球皿Fが上球皿Eの下方に組付けられている。また、前枠Cにおける前側右下部には、中枠Bに組付けた球発射装置Jおよび前枠Cに組付けた球送り部としての球送り装置Kを作動させるハンドルユニットGが組付けられており、該ハンドルユニットGを回動操作すると上球皿Eに貯留された遊技球を、球送り装置Kを介して球発射装置Jの発射位置S(図6参照)へ1個ずつ送り込み、該発射位置Sにセットされた該遊技球PBを、該球発射装置Jにより遊技盤Dの遊技領域30に向けて打ち出すよう構成されている。なお、球送り装置Kの入口部から、球発射装置Jを通過して、遊技盤Dの後述する球導入経路(球導入部)37の入口部までが、球送り経路R1、球発射経路R2および球飛翔経路R3からなる球通過経路Rとされている(図2、図6参照)。
前記中枠Bは、図2〜図4に示すように、上縁をなす上枠部材10と、下縁をなして、球発射装置J等が設置された下枠部材11と、左側縁をなす左枠部材12および右側縁をなす右枠部材13から構成され、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠Bには、遊技盤Dを前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部14が設けられている。そして中枠Bは、外枠Aの左上端部および左下に設けられたヒンジ機構15,15を介して該外枠Aに枢支され、中枠Bは外枠Aに対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠Bは、上下左右の各枠部材10,11,12,13が一体成形されたものでもよい。
図4に示すように、前記中枠Bの下枠部材11には、左右方向の略中央位置に設置面部16が形成されており、図2および図3に示すように、該設置面部16に球発射装置Jが組付けられている。設置面部16は、前後方向において遊技盤保持部14に保持した遊技盤Dの盤面と略同一平面上に位置するよう形成されて、球発射装置Jを保持する複数の取付ボス17が前方に向けて形成されており、該球発射装置Jは、その後面を設置面部16に対向させた姿勢で該取付ボス17にねじ込んだネジにより固定される。また、設置面部16には、図4および図5に示すように、球発射装置Jの発射レール51の上面後側に臨む位置に、該発射レール51の傾斜に合わせて左上がりに延在するガイド部材25が配設されている。ガイド部材25には、前方へ突出して発射レール51の上方に臨むガイド片25Aが、左上がりの傾斜状に形成されている。すなわち、取付ボス17に球発射装置Jを組付けた状態では、発射レール51に沿って球移動経路Rの球発射経路R2を移動する遊技球PBがガイド片25Aの前端に接触するようになっており、該ガイド部材25は、発射レール51の後方へ遊技球PBが落下することを防止する。また、設置面部16には、取付ボス17に組付けた球発射装置Jにおける発射レール51の上方に臨む位置に、発射レール51に対して1個の遊技球が通過し得る間隔で該発射レール51に略平行に延在する庇状のガイド壁18が突設されており、遊技球PBが該発射レール51から浮き上がるのを規制するように構成されている。更に、中枠Bにおける設置面部16の左方には、下球皿Fに連通する球戻し通路19が形成されており、球発射装置Jにより発射されて遊技盤Dの遊技領域30へ到達しなかった遊技球PBが、ファール球として該球戻し通路19を介して下球皿Fへ回収されるようになっている。
前記前枠Cは、図1および図2に示すように、中枠Bの外郭形状に略合致する矩形板状に形成されると共に前後方向に開口する開口部20Aが開設された基体部20の前面に、開口部20Aを囲繞する形状に形成されると共に電飾部材等が配設された装飾部材21や、上球皿Eおよび下球皿Fが配設されている。基体部20は、アルミやスチール等の剛性を有する金属部材で構成されており、開口部20Aに臨むように透明板22が組付けられている。そして前枠Cは、中枠Bの左側部に配置された第2ヒンジ機構(図示せず)を介して該中枠Bに対し開閉自在に枢支されると共に、中枠Bに前方から閉成した際には、遊技盤保持部14に設置した遊技盤Dの遊技領域30に開口部20Aが整合するよう構成されている。また、図2に示すように、基体部20における上球皿Eの球出口に対応する位置に、球送り装置Kの装着部23が設けられている。更に、基体部20に設けられた装着部23の下方において、球発射装置Jの発射ソレノイド52(後述)に整合する位置には、該発射ソレノイド52より一回り大きい円形の開口部24が形成されており、前枠Cを中枠Bへ閉成させるに際し、発射ソレノイド52が該開口部24を介して基体部20の前側へ突出し得るようになっている。
前記上球皿Eは、図1および図2に示すように、基体部20に固定されると共に多数の遊技球を貯留し得る球貯留部を備えた球皿本体40と、球皿本体40の前側に配設される装飾カバー部材41とを備えている。球皿本体40は、前方へ円弧状に突出すると共に上方に開放され、上部開口の前部には、球貸し時に操作される球貸ボタンや遊技演出時に操作される操作ボタン等を備えた操作盤42が配設されている。そして、球皿本体40の球貯留部は、右方へ下方傾斜すると共に、右方にいくにつれて前後幅が徐々に小さくなって装着部23の前方まで延在しており、遊技球を1列に整列させた状態で球送り装置Kに供給し得るようになっている。また、前記下球皿Fは、図1に示すように、該基体部20に固定されると共に多数の遊技球を貯留し得る球貯留部を備えた球皿本体(図示せず)と、球皿本体の前側に配設される装飾カバー部材43とを備えている。そして下球皿Fは、球貯留部の底部に形成した球抜き開口(図示せず)を開閉するシャッター44を備えており、該球貯留部に貯留された遊技球を下方へ放出可能となっている。
前記下球皿Fの装飾カバー部材43の右側には、図1に示すように、当該パチンコ機Pにおいてパチンコ遊技を行なう際に回動操作するハンドルユニットGが配設されている。ハンドルユニットGは、球送り装置Kの球送りソレノイド83および球発射装置Jの発射ソレノイド52の作動させるための回動操作部材45を備えており、該回動操作部材45の回動量を調整することで、発射ソレノイド52の励磁力を強弱調整して遊技球の発射速度を調整し得るようになっている。
前記遊技盤Dは、図1〜図3に示すように、略円形状に湾曲する外レール31および内レール32が盤面(前面)に配設されて、外レール31および内レール32の内側に遊技領域30が画成されている。遊技領域30内には、図柄変動を表示する図柄表示装置、図柄表示装置における図柄変動の契機となる始動入賞装置、図柄表示装置において特別遊技条件が成立した際に開放される特別入賞装置、遊技釘および回転案内具等の図示省略した各種遊技用部品が配置されている。また、外レール31および内レール32は、遊技球が通過可能な距離だけ離間するよう構成されて、球発射装置Jから発射された遊技球が通過する球導入通路(球導入部)37が画成されている。ここで、球導入通路37は、遊技盤Dの下端において左右中央より左寄りの位置で下方に開口すると共に(図2、図3参照)、遊技盤Dの左上部位置で遊技領域30内に開口しており、球発射装置Jから発射されて球導入通路37を通過した遊技球を、遊技領域30内の上部に案内するようになっている。そして、遊技領域30に打出された遊技球が、始動入賞装置、特別入賞装置およびその他の入賞口に入賞することで、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
前記球発射装置Jは、図3、図6および図7に示すように、設置面部16の取付ボス17にネジにより固定される平板状の取付ベース部材50と、取付ベース部材50の後面側に配置される球発射案内部としての発射レール51と、取付ベース部材50の前面側に配置される回転式駆動手段としての発射ソレノイド52と、発射ソレノイド52の回転軸52Aに取付けられて取付ベース部材50の後面側に位置する打球杆53とを備えている。取付ベース部材50には、設置面部16に設けたネジ孔にねじ込まれるネジが挿通可能なネジ挿通孔54が複数形成されると共に、該取付ベース部材50の下部には、発射ソレノイド52の回転軸52Aが挿通する挿通孔(図示せず)が形成されている。
前記球送り装置Kは、球発射装置Jの打球作動とタイミングを合わせて球送り作動を行ない得る電動制御形態のものであって、図7〜図9に示す如く、球移動経路Rを構成する球送り経路R1が画成されたケース部材70に、後述する球送り機構部82が配設され、全体がカセット形式に構成されている。そして球送り装置Kは、前枠Cの基体部20に設けられた装着部23に対して後方から組付けられて、前枠Cを中枠Bに対して前方から閉成すると球発射装置Jの前側に位置し、球送り経路R1の球送出口(開口部)80が発射位置Sの左上方において発射レール51の球案内面部51Aより上方で開口するよう構成されている(図6参照)。なお、図6は、球送り装置Kを後方から見ているため、球送出口80は発射位置Sの右上方となっている。また、球送り装置Kには、後述するように、切断部材100が配設されている。
前記ケース部材70は、図8〜図13に示すように、前方および下方へ開口する横長で略矩形箱状の本体部71と、本体部71の左縁から左方へ延出すると共に該本体部71の右縁から右方へ延出した固定板部72と、本体部71の上縁から上方へ延出した取付板部73とを備えている。ケース部材70は、本体部71における左右方向の略中央に、該本体部71の後壁71Aから前方へ延出すると共に上下に延在する区画壁74が設けられ、該区画壁74より右側部分が、球送り機構部82を配設する第1収容部75とされると共に、該区画壁74から左側部分が、切断部材100を配設する第2収容部76とされている。そして、第1収容部75の区画壁74に沿った部位に、球移動経路Rを構成する球送り経路R1が画成されている。
前記球送り経路R1は、図5、図7(a)、図8〜図10に示すように、第1収容部75の区画壁74の沿う部位に、1個の遊技球PBが通過し得る幅に形成され、該ケース部材70の上下方向中間より上方に設けられた球通入路77と、球通入路77の下方に位置して該球通入路77に対し右方へオフセットして設けられた球通出路78とで構成されている。すなわち球送り経路R1は、球通出路78が球通入路77に対して遊技球PBの半径程度だけ右方へずれて形成されており、前記区画壁74の上下中央には段部79が形成されている。球通入路77は、段部79より上方において区画壁74から右方に位置する通路壁77Aにより後方が塞がれていると共に、ケース部材70の前方に開口しており、球送り装置Kを装着部23に組付けると上球皿Eの球出口に後方から臨むようになる。球通出路78は、後壁71Aに形成した矩形状の球送出口80を介して後方へ開口しており、球送り装置Kを組付けた前枠Cを中枠Bに対して閉成した際に、該球通出路78が球発射装置Jにおける発射位置Sの左上方に位置するようになる(図6、図7(b)、図17参照)。従って、上球皿Eから供給される遊技球PBは、球送り経路R1における球通入路77に入り、該球通入路77から球通出路78へ移動した後、球送出口80を介して発射位置Sへ送り出される。
前記球送り機構部82は、図8および図9に示すように、駆動手段としての球送りソレノイド83と、ケース部材70の右端に前方へ延出するよう設けられた支軸85に回転可能に支持された昇降傾動式の球送り体84とを備えている。球送りソレノイド83は、磁力発生部(ボビン)86と、磁力発生部86に貫通するコ字型の鉄心87とを備えており、鉄心87の両端に位置する磁着部87A,87Aを下方に指向させた状態で、磁力発生部86をケース部材70における取付板部73の後側にネジで固定されている。このような球送りソレノイド83は、電気を印加することで磁力発生部86に磁力が発生し、該磁力が鉄心87の各磁着部87A,87Aに集中的に作用するよう構成されている。なお、各磁着部87A,87Aは、本体部71の上壁71Bに形成された開口を介して第1収容部75内の上方に臨んでいる(図7(b)参照)。
実施例のパチンコ機Pでは、図6〜図11、図16〜図18に示すように、遊技球PBに一端が連結された縫い糸や釣り糸等からなる糸状体Uを切断可能な切断部101を球移動経路Rに臨むように設け、該切断部101で該糸状体Uを切断するよう構成されている。ここで実施例では、球送り装置Kのケース部材70に、切断部101を備えた切断部材100が配設されており、糸状体Uを連結した遊技球PBを球送り装置Kおよび球発射装置Jにより遊技盤Dに向けて通常通り発射した際に、該切断部101で該糸状体Uを切断するようになっている。これにより、糸状体Uを連結した遊技球PBを遊技盤Dの遊技領域30内へ打出して、該糸状体Uを適宜操作することで賞球を不正取得しようとする不正行為を防止することが可能となっている。
前記切断部材100は、図12〜図15に示すように、例えば金属製の薄板を、プレス成形技術により所要外形形状に打ち抜くと共に折曲げて成形した板金部材である。前記切断部材100は、ケース部材70の後壁71Aに固定される固定板部102と、固定板部102の右縁から後方へ折曲すると共に右方へ折曲することで該固定板部102の右後方に位置する刃形成部103とを備えており、該刃形成部103に切断部101が形成されている。固定板部102には、当該切断部材100をケース部材70に固定するネジ117が挿通するネジ挿通孔104が形成されると共に、該ネジ挿通孔104の上方および下方に、位置決め孔105,105が形成されている。
前記切断部101は、図14および図15に示すように、刃形成部103の上端に隣接して設けられた第1切断刃106と、該第1切断刃106の下側に隣接して設けられた第2切断刃107とから構成されている。第1切断刃106は、刃形成部103と同一平面に形成されて右方へ延出していると共に、第2切断刃107は、刃形成部103を後方へ所要角度に折曲げて形成され、第1切断刃106に対して右斜め後方へ延出している(図14(a)参照)。従って、第1切断刃106と第2切断刃107とは、上方から見ると右方に開放した鋭角なV字状に形成されている。第1切断刃106の水平に延在する下縁および第2切断刃107の水平に延在する上縁は、尖端形状または角張った形状に形成された刃部106A,107Aとなっており、第1切断部101と第2切断部101との間に糸状体Uが挟み込まれると、第1切断刃106の刃部106Aまたは第2切断刃107の刃部107Aで該糸状体Uを切断することができる。なお、第1切断刃106の右下角部および第2切断刃107の右上角部は、斜めに面取りされていて、第1切断刃106と第2切断刃107との間に糸状体Uを導き易くなっている。
前記ケース部材70における球送出口80の上縁部80Aおよび角縁部80Bは、球発射装置Jによる遊技球PBの発射に伴い、糸状体Uを切断部101に向けて案内する案内部として機能するよう構成されている。すなわち、球送出口80の上縁部80Aは、図8、図9および図13に示すように、左右方向に延在すると共に、左端において第1スリット118に連設されている。従って、球送出口80の上縁部80Aは、糸状体Uを連結した遊技球PBが発射レール51に沿って球発射経路R2を左上方へ移動する際に該糸状体Uが接触すると、糸状体Uを第1スリット118に向けて左方へ案内することができるから、該第1スリット118に臨む切断部101に該糸状体Uを好適に案内し得る。また、球送出口80の上縁部80Aは、図8、図9および図13に示すように、上下方向に延在すると共に、上端において第1スリット118に連設されている。従って、球送出口80の角縁部80Bは、糸状体Uを連結した遊技球PBが発射レール51に沿って球発射経路R2を左上方へ移動する際に該糸状体Uが接触すると、糸状体Uを第1スリット118に向けて上方へ案内することができるから、該第1スリット118に臨む切断部101に該糸状体Uを好適に案内し得る。
前記第2収容部76には、図8、図9、図12および図14に示すように、ケース部材70の後壁71Aと切断部材100との間に配設されて開口部114に臨み、球移動経路Rの球発射経路R2と切断部101との間に位置するカバー部材120が配設されている。カバー部材120は、ネジ117が挿通するネジ孔122が形成されてボス110に当接する固定部121と、該固定部121の右上部から右方へ延出して開口部114に臨むカバー部123とを備えている。従って、カバー部材120は、ネジ117を利用してボス110に固定するとカバー部123が開口部114に臨み、該開口部114側へ延出する第2切断刃107を球発射経路R2から被覆し、球発射経路R2に沿って移動する遊技球PBが、切断部101の第1切断刃106および第2切断刃107に接触するのを防止し得る。なお、カバー部123の右側は、後方へ斜めに延出する第2切断刃107の角度に合わせて後方へ傾斜する傾斜面123Aが形成されている。
次に、実施例に係るパチンコ機Pの作用について説明する。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
(1)実施例では、切断部材100を球送り装置Kのケース部材70に配設して、切断部101を球移動経路Rに臨ませる形態を例示したが、切断部材100を球発射装置Jの取付ベース部材50や発射レール51に配設して、切断部101を球移動経路Rの球発射経路R2の上方、前方または後方に臨ませるよう構成してもよい。また、切断部材100を中枠Bの下枠部材11に配設して、切断部101を球移動経路Rの球飛翔経路R3の上方、前方または後方に臨ませるよう構成してもよい。
(2)実施例では、切断部101が、上方から見てV字形に形成して球移動経路Rに向け開口する第1切断部101および第2切断部101から構成した形態を例示したが、発射位置Sから見て(側方から見て)V字形に開口するよう第1切断部101および第2切断部101を設けるようにしてもよい。
(3)切断部101は、一対の切断刃から構成されたものに限らず、1つの切断刃から構成されたものであってもよい。
(4)切断部101は、球送り装置Kのケース部材70に一体に形成したものや、球発射装置Jの取付ベース部材50や発射レール51に一体に形成したものであってもよい。
(5)切断部101は、実施例のように固定タイプに限らず、図19に概略的に示すように、球送り装置Kにおける駆動手段である球送りソレノイド83に連係されて、該球送りソレノイド83の駆動により糸状体Uを切断するよう姿勢変位する可動タイプとしてもよい。図19(a)に示す切断部101は、ケース部材70に固定される固定切断刃108と、ケース部材70に固定した枢支軸125に回転可能に枢支された可動切断刃109とから構成されると共に、該可動切断刃109が球送りソレノイド83のプランジャ83Aに対し連結部材130で連係されている。可動切断刃109は、球送りソレノイド83の励磁・消磁制御によるプランジャ83Aの進退移動に伴って連結部材130が昇降移動することで、枢支軸125を中心として回動変位して固定切断刃108に対して近接・離間移動するようになる。すなわち、球送りソレノイド83の消磁状態では、図19(a)に実線で示すと共に図19(b)に2点鎖線で示すように、固定切断刃108に対して離間しており、球送りソレノイド83が励磁制御されると、図19(b)に実線で示すように、固定切断刃109に対して近接するようになる。従って、遊技球PBに連結されて球移送経路R(球送り経路R1)に引き込まれた糸状体Uが、球送りソレノイド83の消磁状態において離間した固定切断刃108と可動切断刃109との間に挟まれると(図19(a)の状態)、該球送りソレノイド83が励磁制御されると、互いに近接した両切断刃108,109で切断されるようになる。特に、図19(a)に示す切断部101の場合には、遊技球PBが球移動経路Rを移動していない状態(糸状体Uが角縁部80B側へ引っ張られずに、第2スリット119内で停止している状態)でも、切断部101で糸状体Uを切断することができる。なお、球送り体84は、連結部材130に連係されており、球送りソレノイド83の励磁・消磁制御に伴い該連結部材130が昇降移動することで、支軸85を中心として第1姿勢および第2姿勢に揺動変位するようになっている(図19(b)参照)。
(6)切断部101を駆動するための駆動手段を、球送りソレノイド83と別に設けるようにしてもよい。
(7)切断部材100を、球発射経路R2に切断部101を臨むように球発射装置Jに配設する場合には、該球発射装置Jの駆動手段である発射ソレノイド52に該切断部101を連係させて、該発射ソレノイド52の駆動により糸状体Uを切断するよう姿勢変位するよう構成することも可能である。
(8)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を例示したが、本願発明が対象とする遊技機はこれに限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
80B 角縁部(案内部),83 球送りソレノイド(駆動手段),84 球送り体
101 切断部,106 第1切断刃,107 第2切断刃,123 カバー部
D 遊技盤,E 上球皿(球皿),51 案内レール(球発射案内部)
K 球送り装置(球送り部),PB 遊技球,R 球移動経路,R1 球送り経路
R2 球発射経路,S 発射位置,U 糸状体
Claims (6)
- 球皿から遊技球を1個ずつ発射位置に向け送り込む球送り部と、前記発射位置から発射された遊技球を遊技盤の球導入部に向けて案内する球発射案内部とを備えた遊技機において、
前記球送り部から前記球導入部までの球移動経路に臨むよう切断部が設けられ、
前記遊技球に一端が連結された糸状体を、前記切断部で切断するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 前記球移動経路には、遊技球の発射に伴い前記糸状体を前記切断部に向けて案内する案内部が設けられた請求項1記載の遊技機。
- 前記球移動経路は、前記球送り部に前記発射位置へ向け延在するよう形成した球送り経路と、前記球発射案内部に沿って該発射位置から前記球導入部に向け上方に傾斜し、前記球送り経路と交差する方向に延在するよう形成した球発射経路とを有し、
前記切断部は、前記球送り経路の球発射経路に連通する開口部において、前記球発射案内部の上端側に位置する角縁部に臨むよう配設された請求項1または2記載の遊技機。 - 前記切断部は、前記球移動経路に向け開口すると共に該開口から離れるにつれて徐々に間隔が狭くなるよう形成された一対の切断刃を備え、
両切断刃間に挟まれた前記糸状体が切断されるよう構成した請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記球移動経路と前記切断部との間に、遊技球が該切断部に接触するのを防止するカバー部が設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記球送り部は、遊技球を1球ずつ発射位置へ送り込む球送り体を駆動させる駆動手段を備え、
前記切断部は、前記駆動手段に連係されて、該駆動手段の駆動により前記糸状体を切断するよう姿勢変位する請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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