JP2021016432A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球同士を糸状部材で繋ぐ上記不正行為についても効果的に防止することができる遊技機を提供する。【解決手段】発射装置10から発射された遊技球を遊技領域16へ導く発射通路13に、遊技領域16まで到達しなかった遊技球を供給皿7へ回収するための回収口34を設けるとともに、前扉4における供給皿7内となる箇所に、前扉4を前後方向で貫通する返却口37を設け、さらに前扉4の後面側に、回収口34から返却口37にかけて遊技球が通過可能な回収路36を設けた。そして、回収路36に、遊技球に付着された糸状部材Tを、糸状部材Tと自身との摩擦により切断する第2の糸切り部材42を設けた。【選択図】図5
Description
本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機では、釣り糸やピアノ線等の糸状部材を付着させた遊技球を遊技領域内へ打ち込み、遊技領域内で遊技球を操って意図的に球詰まり生じさせたり、始動入賞口やチューリップ式電動役物等へ不正に入賞させたりするという不正行為が問題となっている。そこで、そのような不正行為を防止すべく、たとえば特許文献1に記載されているように、遊技球を遊技領域へ誘導するための発射通路に、遊技球に付着された糸状部材を切断するための糸切り部材を設けるといった構成が考案されている。
近年、2個の遊技球を糸状部材で繋いだ不正行為が問題となっている。この不正行為は、まず一方の遊技球を発射装置へ送り込み、遊技領域へ届かない弱い力で発射させて貯留皿等へ返却させる。次に返却された遊技球に付着されている糸状部材をたぐり、他方の遊技球を発射装置へ送り込む。最後に、他方の遊技球を遊技領域内へ打ち込み、遊技領域内で球詰まりを発生させるといった手順で行われる。そして、そのような不正行為に対して、従来の箇所に糸切り部材を設けていたのでは、効果的な防止を期待することができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、遊技球同士を糸状部材で繋ぐ上記不正行為についても効果的に防止することができる遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技盤の前面に遊技球が流下可能な遊技領域が設けられているとともに、前記遊技領域の前方が前扉により覆われている一方、前記前扉の前面側に遊技球を貯留する貯留手段が、前記前扉の後面側に遊技球を前記遊技領域へ向けて発射するための発射手段が夫々設けられた遊技機であって、前記発射手段から発射された遊技球を前記遊技領域へ導く発射通路に、前記遊技領域まで到達しなかった遊技球を前記貯留手段へ回収するための回収口が設けられているとともに、前記前扉における前記貯留手段内となる箇所に、前記前扉を前後方向で貫通する返却口が設けられ、さらに前記前扉の後面側に、前記回収口から前記返却口にかけて遊技球が通過可能な回収路が設けられており、前記回収路に、遊技球に付着された糸状部材を、前記糸状部材と自身との摩擦により切断する糸切り手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回収路が、前記回収口から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部と、前記第1通路部の後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部と、前記第1通路部の下流端と前記第3通路部の上流端とを連通させる第2通路部とを備えており、前記糸切り手段が、前記第1通路部と前記第3通路部とを前後で仕切る仕切壁に、前記第3通路部の上方へ糸切り部を突出させた状態で設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回収路が、前記回収口から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部と、前記第1通路部の後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部と、前記第1通路部の下流端と前記第3通路部の上流端とを連通させる第2通路部とを備えており、前記糸切り手段が、前記第1通路部と前記第3通路部とを前後で仕切る仕切壁に、前記第3通路部の上方へ糸切り部を突出させた状態で設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、発射手段から発射された遊技球を遊技領域へ導く発射通路に、遊技領域まで到達しなかった遊技球を貯留手段へ回収するための回収口を設けるとともに、前扉における貯留手段内となる箇所に、前扉を前後方向で貫通する返却口を設け、さらに前扉の後面側に、回収口から返却口にかけて遊技球が通過可能な回収路を設けた。そして、回収路に、遊技球に付着された糸状部材を、糸状部材と自身との摩擦により切断する糸切り手段を設けた。したがって、2個の遊技球を糸状部材で繋ぎ、一方の遊技球を遊技領域へ届かない程度の発射強度で発射して貯留手段へ返却させ、糸状部材をたぐって他方の遊技球を発射装置へ送り込み、該他方の遊技球を遊技領域へ打ち込むという不正行為を行おうとしても、回収路に設けた糸切り手段によって、他方の遊技球を発射した際に糸状部材を切断することができ、そのような不正行為を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、回収路として、回収口から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部と、第1通路部の後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部と、第1通路部の下流端と第3通路部の上流端とを連通させる第2通路部とを備えた。そして、糸切り手段を、第1通路部と第3通路部とを前後で仕切る仕切壁に、第3通路部の上方へ糸切り部を突出させた状態で設けた。したがって、上記不正行為が行われようとした際、糸状部材と糸切り手段とを確実に干渉させることができ、防犯性の更に高い遊技機とすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、回収路として、回収口から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部と、第1通路部の後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部と、第1通路部の下流端と第3通路部の上流端とを連通させる第2通路部とを備えた。そして、糸切り手段を、第1通路部と第3通路部とを前後で仕切る仕切壁に、第3通路部の上方へ糸切り部を突出させた状態で設けた。したがって、上記不正行為が行われようとした際、糸状部材と糸切り手段とを確実に干渉させることができ、防犯性の更に高い遊技機とすることができる。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6が設けられている。さらに、演出用表示部6を囲むように電動役物等を備えたセンター部材26が設置されており、該センター部材26の下方に、遊技球が入賞可能な始動入賞口19と、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置17とが設けられている。加えて、センター部材26の左方には、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、左打ち用スペースSLを流下させることで、始動入賞口19への入賞を狙うことができるようになっている。
一方、センター部材26の右方には、遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。該右打ち用スペースSRには、入賞口(図示せず)と、入賞口を開閉する可動体(図示せず)と、遊技球の通過が可動体の開動作の契機となる通過口とを有しており、可動体が開状態にあると遊技球が入賞口へ入賞可能となる可動入賞装置20が設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることで、可動入賞装置20への入賞を狙うことができるようになっている。なお、左打ち用スペースSLや右打ち用スペースSRには、多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、大入賞装置17については、左打ち用スペースSLと右打ち用スペースSRとの何れを流下させたとしても効率良く入賞し得るようになっている。さらに、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、特別図柄を表示するための特別図柄表示部83が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10(図6に示す)へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7及び貯留皿8は、前扉4の開放に伴い共に機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な遊技ボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の上部や左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のランプ部材15、15・・が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の上部や左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置(図示せず)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置(図示せず)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置(図示せず)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置(図示せず)、及び表示制御装置や音制御装置等の動作を統合的に制御するサブ制御装置(図示せず)等が設置されている。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者はハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは左打ち用スペースSLへ流下させて(所謂左打ちを行って)、始動入賞口19への遊技球の入賞を狙う。そして、始動入賞口19への遊技球の入賞検知に起因して実行される所謂大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される(たとえば、演出用表示部6に「7、7、7」と確定表示される)。また、「大当たり図柄」が確定表示されると、大入賞装置17を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」が生起する。そこで、遊技者は左打ちを継続し、断続的に開成する大入賞装置17への遊技球の入賞を狙う。
また、大当たり状態が終了すると、特別図柄の確定表示回数が所定回数に達するまで、可動入賞装置20が頻繁に開動作して遊技球の入賞を可能とする所謂時短状態が生起する。そこで、遊技者は、遊技球を右打ち用スペースSRへ打ち込んで流下させる所謂右打ちを行い、可動入賞装置20への遊技球の入賞を狙う。そして、可動入賞装置20へ遊技球が入賞すると、上記始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合と同じく大当たり抽選が実行され、該大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される。また、「大当たり図柄」の確定表示後は、上記同様に大入賞装置17が所定回数にわたって断続的に開成する「大当たり状態」が生起するため、遊技者は右打ちを継続し、断続的に開成する大入賞装置17への遊技球の入賞を狙う。一方、「大当たり状態」が生起することなく、特別図柄の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
(不正行為防止機構についての説明)
ここで、本発明の要部となる不正行為防止機構について、図4〜図7にもとづき詳細に説明する。
図4は、第1の糸切り部材41と糸状部材Tとが干渉する様子を前方から示した斜視説明図である。図5は、第2の糸切り部材42と糸状部材Tとが干渉する様子を後方から示した説明図である。図6は、遊技球が回収路36を介して返却される様子を前方から示した説明図である。図7は、遊技球が回収路36を介して返却される様子を上方から示した断面説明図である。
ここで、本発明の要部となる不正行為防止機構について、図4〜図7にもとづき詳細に説明する。
図4は、第1の糸切り部材41と糸状部材Tとが干渉する様子を前方から示した斜視説明図である。図5は、第2の糸切り部材42と糸状部材Tとが干渉する様子を後方から示した説明図である。図6は、遊技球が回収路36を介して返却される様子を前方から示した説明図である。図7は、遊技球が回収路36を介して返却される様子を上方から示した断面説明図である。
前扉4の後側には、遊技球を遊技領域16へ打ち出すための発射装置10が設けられているとともに、外レール23と内レール24との間に形成されている発射通路13が、発射装置10の近傍まで延設されている。発射通路13における発射装置10の近傍となる箇所は、コ字状に折り曲げられた金属製の通路部材31からなり、通路部材31の下流端が遊技球の発射位置となる。そして、前扉4の後面側で、該通路部材31の前側となる位置に、第1の糸切り部材41が取り付けられている。
第1の糸切り部材41は、薄い鉄板からなる本体41aと、本体41aの一部を後方へ切り起こしてなる舌片41bとを有している。そして、第1の糸切り部材41は、舌片41bが通路部材31内へ突出し、且つ、本体41aと舌片41bとの交差部が遊技球の発射位置からの発射方向で下流側に位置するような状態で取り付けられている。
また、通路部材31よりも上流側には、通路部材31の底側の上流端から外レール23側へ向かって、外壁32が延設されている一方、通路部材31の天井側の上流端から内レール24側へ向かって、内壁33が延設されており、両壁32、33間の空間が発射通路13となっている。そして、外壁32の上流端と外レール23の下流端との間には、遊技球が通過可能な隙間が設けられており、当該隙間が、遊技領域16まで到達しなかった遊技球を返却するための回収口34となっている。なお、外壁32の上流端には、回収口34内へ突出する誘導部材35が取り付けられている。誘導部材35は、正面視三角形状の合成樹脂製部材であって、右側の傾斜面は外壁32の傾斜方向に沿って延びて、発射通路13を構成する壁面となる一方、左側の傾斜面は下方へ凹むように湾曲しており、回収口34から延びる後述する回収路36へ遊技球を誘導する誘導面となる。
さらに、回収口34から供給皿7にかけて、回収口34へ進入した遊技球を供給皿7へ返却するための回収路36が形成されている。該回収路36は、回収口34から(具体的には誘導部材35の誘導面の左端部から)左側へ向かって下降傾斜する第1通路部36aと、第1通路部36aの後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部36cと、第1通路部36aの下流端と第3通路部36cの上流端とを連通させる第2通路部36bとを備えており、第3通路部36cの下流端は、供給皿7の内部となる箇所において前扉4を前後方向へ貫通するように開設された返却口37につながっている。そして、そのような回収路36における第1通路部36aと第3通路部36cとを前後で仕切る仕切壁38に、第2の糸切り部材42が取り付けられている。
第2の糸切り部材42は、第1の糸切り部材41と同様、薄い鉄板からなる本体を有しており、該本体の後部に、下方へ切り起こされた舌片42aが設けられている。そして、そのような第2の糸切り部材42は、本体と舌片42aとの交差部(糸切り部)が第3通路部36c(特に第3通路部36cの上流端近傍)の上方へ突出するような状態で取り付けられている。なお、舌片42aと第3通路部36cの底面との上下方向での距離は、遊技球1個の直径よりも離れている。
そして、上記第1の糸切り部材41と第2の糸切り部材42とからなる不正行為防止機構は、主に2個の遊技球を糸状部材Tで繋いで行われる上述したような不正行為の防止に有効に作用する。すなわち、第1の糸切り部材41と発射装置10との距離が近いため、糸状部材Tが付着された一方の遊技球を遊技領域16へ到達しない弱い力で発射したとしても、本体41aと舌片41bとの交差部に糸状部材Tが入り込みさえすれば、該交差部との摩擦によって糸状部材Tを切断することができる(図4)。また、たとえ第1の糸切り部材41で糸状部材Tを切断することができなかったとしても、上記一方の遊技球は回収口34から回収路36を通り、返却口37を介して供給皿7へ返却されることになる。そのため、糸状部材Tが付着された他方の遊技球を発射装置10へ送り込んだ時点で、糸状部材Tは回収路36に取り付けられた第2の糸切り部材42と接触した状態となる(図5)。したがって、他方の遊技球を遊技領域16へと打ち込む際の負荷によって、第2の糸切り部材42で糸状部材Tを切断することができる。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、前扉4の後面側に、遊技領域16へ向けて打ち出されたものの遊技領域16に到達できなかった遊技球を供給皿7へ回収するための回収路36を設けるとともに、該回収路36に第2の糸切り部材42を取り付けている。したがって、2個の遊技球を糸状部材Tで繋いで行われる不正行為を行おうとしても、上述したような態様で第2の糸切り部材42により糸状部材Tが切断されるため、そのような不正行為を効果的に防止することができる。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、前扉4の後面側に、遊技領域16へ向けて打ち出されたものの遊技領域16に到達できなかった遊技球を供給皿7へ回収するための回収路36を設けるとともに、該回収路36に第2の糸切り部材42を取り付けている。したがって、2個の遊技球を糸状部材Tで繋いで行われる不正行為を行おうとしても、上述したような態様で第2の糸切り部材42により糸状部材Tが切断されるため、そのような不正行為を効果的に防止することができる。
また、回収路36として、回収口34から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部36aと、第1通路部36aの後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部36cと、第1通路部36aの下流端と第3通路部36cの上流端とを連通させる第2通路部32bとを備えた。そして、第2の糸切り部材42を、第1通路部36aと第3通路部36cとを前後で仕切る仕切壁38に、第3通路部36cの上方へ本体と舌片42aとの交差部を突出させた状態で設けた。すなわち、発射通路13から前扉4の前側にある供給皿7へ遊技球を返却するにあたり、遊技球を一旦発射通路13よりも後側へ導いた後、前側へ移動させるようにするとともに、第3通路部36cよりも前側に位置する仕切壁38から後方へ舌片42aが突出するように第2の糸切り部材42を取り付けている。したがって、上記不正行為が行われようとした際、糸状部材Tと第2の糸切り部材42とを確実に干渉させることができ、防犯性の更に高いパチンコ機1とすることができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、回収路や糸切り手段に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、回収路や糸切り手段に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では貯留手段が供給皿であり、遊技領域に到達しなかった遊技球を供給皿へ返却するとしているが、貯留手段を貯留皿とし、遊技領域に到達しなかった遊技球を貯留皿へ返却するとしても何ら問題はない。
また、上記実施形態では、前扉の前面側に供給皿と貯留皿とが設けられているが、供給皿のみを設けるように構成する(当然ながら遊技領域に到達しなかった遊技球は供給皿へ返却されることになる)ことも可能である。
また、上記実施形態では、前扉の前面側に供給皿と貯留皿とが設けられているが、供給皿のみを設けるように構成する(当然ながら遊技領域に到達しなかった遊技球は供給皿へ返却されることになる)ことも可能である。
さらに、回収路の具体的なルートをどのようにするか、回収口の位置をどのようにするか等は適宜設計変更可能であるし、糸切り手段の具体的形状や取付位置についても適宜設計変更可能である。また、第1の糸切り部材の有無についても、適宜設計変更可能である。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技盤、遊技領域、前扉、貯留手段、発射手段、発射通路、回収口、返却口、回収路、糸切り手段、第1通路部〜第3通路部、仕切壁等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技盤、遊技領域、前扉、貯留手段、発射手段、発射通路、回収口、返却口、回収路、糸切り手段、第1通路部〜第3通路部、仕切壁等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、2・・遊技盤、4・・前扉、7・・供給皿(貯留手段)、8・・貯留皿、10・・発射装置、13・・発射通路、31・・通路部材、32・・外壁、33・・内壁、34・・回収口、36・・回収路、36a・・第1通路部、36b・・第2通路部、36c・・第3通路部、37・・返却口、38・・仕切壁、41・・第1の糸切り部材、42・・第2の糸切り部材、42a・・舌片。
Claims (2)
- 遊技盤の前面に遊技球が流下可能な遊技領域が設けられているとともに、前記遊技領域の前方が前扉により覆われている一方、
前記前扉の前面側に遊技球を貯留する貯留手段が、前記前扉の後面側に遊技球を前記遊技領域へ向けて発射するための発射手段が夫々設けられた遊技機であって、
前記発射手段から発射された遊技球を前記遊技領域へ導く発射通路に、前記遊技領域まで到達しなかった遊技球を前記貯留手段へ回収するための回収口が設けられているとともに、前記前扉における前記貯留手段内となる箇所に、前記前扉を前後方向で貫通する返却口が設けられ、さらに前記前扉の後面側に、前記回収口から前記返却口にかけて遊技球が通過可能な回収路が設けられており、
前記回収路に、遊技球に付着された糸状部材を、前記糸状部材と自身との摩擦により切断する糸切り手段が設けられていることを特徴とする遊技機。 - 前記回収路が、前記回収口から左側へ向かって下降傾斜する第1通路部と、前記第1通路部の後側を右側へ向かって下降傾斜する第3通路部と、前記第1通路部の下流端と前記第3通路部の上流端とを連通させる第2通路部とを備えており、
前記糸切り手段が、前記第1通路部と前記第3通路部とを前後で仕切る仕切壁に、前記第3通路部の上方へ糸切り部を突出させた状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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JP2019132165A JP2021016432A (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 遊技機 |
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-
2019
- 2019-07-17 JP JP2019132165A patent/JP2021016432A/ja active Pending
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