JP2013061405A - バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 - Google Patents
バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013061405A JP2013061405A JP2011198402A JP2011198402A JP2013061405A JP 2013061405 A JP2013061405 A JP 2013061405A JP 2011198402 A JP2011198402 A JP 2011198402A JP 2011198402 A JP2011198402 A JP 2011198402A JP 2013061405 A JP2013061405 A JP 2013061405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- mass
- carbodiimide
- hydrolysis inhibitor
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチックを含有する結着樹脂、着色剤、および脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドからなる加水分解抑制剤を含む原料混合物を混練し、粉砕してなる電子写真用トナーであって、前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有され、脂肪族カルボジイミドの含有量が、芳香族カルボジイミドの含有量より多いことを特徴とする電子写真用トナー。
【選択図】なし
Description
5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチックを含有する結着樹脂と、着色剤と、脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドとからなる加水分解抑制剤とを含む電子写真用トナーであって、
前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有されたことを特徴とする。
海正生物ポリ乳酸「REVODE110」を温度80℃、湿度80%RHに設定した恒温恒湿槽に入れ加水分解させた。処理時間を可変し、重量平均分子量の異なるポリ乳酸を得た。すなわち、20時間の処理により分子量40,000のポリ乳酸を得、22時間の処理により分子量35,000のポリ乳酸を得、24時間の処理により分子量30,000のポリ乳酸を得た。
実施例1
結着樹脂として、重量平均分子量を低減したポリ乳酸(分子量35,000、軟化点145℃)62.5質量部、着色剤として、マゼンタ顔料マスターバッチ(山陽色素(株)製/40%濃度)12質量部、離型剤として、カルナウバワックス1号粉末(日本ワックス(株)製)6質量部、帯電制御剤として、LR−147(日本カーリット(株)製)1.5質量部、加水分解制御剤として、脂肪族カルボジイミドLA−1(日清紡ケミカル(株)製)7質量部、および芳香族カルボジイミド スタバクゾールI(ラインケミー社製)1質量部、その他樹脂として、ペンセルD135(荒川化学工業(株)製)10質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製、標準羽装着)に投入し混合した。得られた混合粉体を2軸押出機(スクリュウ径43mm、L/D=34)で溶融混練したあと、延伸、冷却し、ロートプレックス(ホソカワミクロン(株)製、2mmスクリーン)で粗砕した後、粉砕機(ホソカワミクロン(株)製、AFG−200)・分級機(ホソカワミクロン(株)製、TTSP−100)にて、トナー平均粒径が6.0μmになるように粉砕分級を行い、着色微粒子を得た。得られた着色微粒子100質量部に外添剤として、「RY50」(日本アエロジル(株)製:疎水性シリカ、1次粒子径40nm)を2.5質量部、「TG−810G」(キャボット製:疎水性シリカ、1次粒子径7nm)を0.3質量部添加し、「TG−C190」(キャボット製:疎水性シリカ、1次粒子径115nm)を1.3質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合を行い、篩を行いトナーを得た。
実施例2〜12、比較例1〜9では、下記表1に記載されるとおり、ポリ乳酸や加水分解抑制剤の組成を変化させ、実施例1と同様にトナーを作成した。実施例9、10、比較例8では、重量平均分子量30,000のポリ乳酸を使用し、実施例11、12、比較例9では、重量平均分子量40,000のポリ乳酸を使用した。また、実施例3、4、7、8、11、12、比較例5、7では、芳香族カルボジイミド スタバクゾールIの代わりに、芳香族カルボジイミド スタバクゾールP(ラインケミー社製)を使用した。
得られたトナー3.0gを約40℃に加熱したテトラヒドロフラン(THF)50mlに溶解させ、自動滴定装置COM−1700(平沼産業(株)製)にセットし、0.1mol/Lの水酸化カリウム溶液で滴定を行い、酸価を算出した。
装置:示差走査熱量計((株)島津製作所製:DSC−60)
試料:8mg
昇温条件:10℃/分で160℃まで昇温し、降温速度10℃/分で35℃まで冷却した後、再度10℃/分で160℃まで昇温する。
2回目の昇温時において、転移により得られる曲線部分の2つの接線の交点をガラス転移点とした。
得られたトナー10gをガラスビーカーに入れ、50℃、90%RHの恒温恒湿槽に5h放置したあと、トナーの凝集状態を目視で確認した。
(評価基準)
○:トナーの凝集がまったく認められない。
△:トナーの凝集がわずかに認められる。
×:トナーの凝集がはっきりと認められる。
加水分解抑制剤の添加量がコストに大きく影響しているので、添加量が多い場合(10質量%以上の場合)はコスト優位性を×と評価し、添加量が8質量%以上10質量%未満の場合はコスト優位性を△と評価し、添加量が低い場合(8質量%未満の場合)はコスト優位性を○と評価した。
N3600(カシオ計算機(株)製)プリンタを改造し、2成分現像装置とし、デベ濃度8%に調整した。キャリア(C−1:パウダーテック(株)製)。1.7%2枚間欠印字を2万枚まで行い、定期的にサンプリングし、スジなどを確認した。
スジが発生している場合などは×と評価し、良好な場合は○と評価した。
[1] 5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチックを含有する結着樹脂と、着色剤と、脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドとからなる加水分解抑制剤とを含む電子写真用トナーであって、前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有されたことを特徴とする電子写真用トナー。
[2] 前記脂肪族カルボジイミドの含有量が、前記芳香族カルボジイミドの含有量より多いことを特徴とする[1]に記載の電子写真用トナー。
[3] 前記バイオプラスチックがポリ乳酸であることを特徴とする[1]または[2]に記載の電子写真用トナー。
[4] 5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチック、着色剤、および脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドからなる加水分解抑制剤を含む原料混合物を溶融混練する工程と、
得られた混練物を粉砕、分級する工程
を含み、
前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有されたことを特徴とする
電子写真用トナーの製造方法。
[5] 前記脂肪族カルボジイミドの含有量が、前記芳香族カルボジイミドの含有量より多いことを特徴とする[4]に記載の電子写真用トナーの製造方法。
Claims (5)
- 5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチックを含有する結着樹脂と、着色剤と、脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドとからなる加水分解抑制剤とを含む電子写真用トナーであって、前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有されたことを特徴とする電子写真用トナー。
- 前記脂肪族カルボジイミドの含有量が、前記芳香族カルボジイミドの含有量より多いことを特徴とする請求項1記載の電子写真用トナー。
- 前記バイオプラスチックがポリ乳酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用トナー。
- 5,000〜50,000の重量平均分子量を有するバイオプラスチック、着色剤、および脂肪族カルボジイミドと芳香族カルボジイミドからなる加水分解抑制剤を含む原料混合物を溶融混練する工程と、
得られた混練物を粉砕、分級する工程
を含み、
前記加水分解抑制剤が、トナー質量の5〜9質量%の量で含有されたことを特徴とする
電子写真用トナーの製造方法。 - 前記脂肪族カルボジイミドの含有量が、前記芳香族カルボジイミドの含有量より多いことを特徴とする請求項4記載の電子写真用トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011198402A JP5267630B2 (ja) | 2011-09-12 | 2011-09-12 | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011198402A JP5267630B2 (ja) | 2011-09-12 | 2011-09-12 | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013061405A true JP2013061405A (ja) | 2013-04-04 |
JP5267630B2 JP5267630B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=48186143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011198402A Expired - Fee Related JP5267630B2 (ja) | 2011-09-12 | 2011-09-12 | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5267630B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014178618A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | トナー、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ |
WO2015045656A1 (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-02 | カシオ計算機株式会社 | フィルム用トナー |
JP2015179117A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | ポリ乳酸を用いた電子写真用トナーの製造方法 |
JP2015179126A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004155993A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-03 | Nisshinbo Ind Inc | 生分解性プラスチック組成物、その成形品及びこれを利用した生分解速度制御方法 |
JP2011002592A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Casio Electronics Co Ltd | 電子写真トナー及びその製造方法 |
-
2011
- 2011-09-12 JP JP2011198402A patent/JP5267630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004155993A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-03 | Nisshinbo Ind Inc | 生分解性プラスチック組成物、その成形品及びこれを利用した生分解速度制御方法 |
JP2011002592A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Casio Electronics Co Ltd | 電子写真トナー及びその製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014178618A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | トナー、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ |
WO2015045656A1 (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-02 | カシオ計算機株式会社 | フィルム用トナー |
JP2015064427A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | カシオ計算機株式会社 | フィルム用トナー |
JP2015179117A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | ポリ乳酸を用いた電子写真用トナーの製造方法 |
JP2015179126A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5267630B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010066491A (ja) | 電子写真トナー用樹脂及び電子写真トナー | |
JP2012073305A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP5267630B2 (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 | |
JP2006285150A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2010175841A (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP2010271583A (ja) | 電子写真トナー | |
JP2010133994A (ja) | 電子写真トナー用樹脂及び電子写真トナー | |
JP5257461B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2010049070A (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP2011002592A (ja) | 電子写真トナー及びその製造方法 | |
JP2006091278A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2010169764A (ja) | 電子写真トナー | |
JP4743349B2 (ja) | 電子写真トナー用結着樹脂組成物及び電子写真トナーの製造方法 | |
JP5338790B2 (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー | |
JP5263235B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP6020516B2 (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP6261401B2 (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP5257463B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2010175724A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2014081573A (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー | |
JP4702460B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2014202937A (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用マゼンタトナーおよびその製造方法 | |
JP2015179126A (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー | |
JP5338764B2 (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP2014178343A (ja) | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20130116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130321 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |