JP2013036477A - ケーブル類保護案内装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーブル類保護案内装置は、連結アーム130をリンク板110に対して着脱可能に取り付けるために、ヒンジ軸150と該ヒンジ軸150に回動可能に係合するフック160とから構成されるヒンジ構造A1を有する。ヒンジ構造A1は、ヒンジ軸150からのフック160の外れを防止する外れ防止部A11と、連結解除状態にある連結アーム130の回動を規制する回動規制部A12とを有する。回動規制部A12は、ヒンジ軸150の側係合要素152と、フック160の係合要素161とから構成される。係合要素152と係合要素161とが係合することにより連結アーム130の回動が規制された回動規制状態で、連結アーム130の回動角度は鈍角である。
【選択図】図6
Description
そして、ケーブル類は、リンク列群の各リンク列の1対のリンク板と、リンク列の1対のリンク板を連結している各第1連結アームと、リンク列の1対のリンク板を連結している各第2連結アームとにより囲まれて形成される収納空間内に収納される。
そして、このアーム外れ現象を防止するために、取付構造に設けられた外れ防止用係合部同士を係合させることも知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、そのような場合には、アーム外れ現象の発生を防止するための外れ防止用係合部が、リンク板および連結アームに設けられる。
また、本発明の他の目的は、さらに、アーム外れ現象を防止する外れ防止部を有するヒンジ構造の小型化が可能で、小型のケーブル類保護案内装置にも使用可能な外れ防止部を有するヒンジ構造が設けられたケーブル類保護案内装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、さらに、リンク板に連結アームを取り付けるための、ヒンジ構造を含む取付構造の耐久性を向上させたケーブル類保護案内装置を提供することである。
また、連結アームは長手方向に延びている回動軸線を中心として回動するので、連結解除状態にある連結アームをリンク側ヒンジ部に係合させたまま回動させることで、収納空間へのケーブル類の組込が可能になるため、収納空間へのケーブル類の組込作業の効率の向上が可能となるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
リンク側ヒンジ部が、回動軸線を周方向で囲むリンク側周面を有し、アーム側ヒンジ部が、回動軸線を周方向で囲む周面であって、連結アームの回動範囲において回動軸線を中心とする径方向でリンク側周面と対向するアーム側周面を有し、ヒンジ構造が、ケーブル類から連結アームに作用する外力によりリンク側ヒンジ部からアーム側ヒンジ部が外れるアーム外れ現象を防止する外れ防止部を有し、外れ防止部が、リンク側周面に設けられたリンク側外れ防止用係合部と、アーム側周面に設けられたアーム側外れ防止用係合部とから構成され、連結アームが連結状態にあるときに、アーム側外れ防止用係合部とリンク側外れ防止用係合部とが係合することにより、アーム外れ現象が防止されることにより、ケーブル類からの外力により連結アームが外れるアーム外れ現象を防止する外れ防止部は、リンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部において、連結アームを回動可能とするために必要となるアーム側周面およびリンク側周面に設けられるので、外れ防止部を設けるための専用の部分をリンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部に設ける必要がないことから、リンク側外れ防止用係合部およびアーム側外れ防止用係合部が設けられるリンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部の小型化、すなわちヒンジ構造の小型化が可能になるため、外れ防止部を有するヒンジ構造を小型のケーブル類保護案内装置にも使用することが可能になって、該ヒンジ構造が使用可能なケーブル類保護案内装置の種類を拡大することができる。
アーム側外れ防止用係合部がアーム側回動規制用係合部を兼ねることにより、外れ防止用係合部および回動規制用係合部が設けられるアーム側ヒンジ部の構造が簡素化されて、外れ防止部および回動規制部を有するヒンジ構造が設けられたケーブル類保護案内装置のコスト削減を可能としながら、アーム側ヒンジ部およびリンク側ヒンジ部を小型化、すなわちヒンジ構造を小型化することができる。
リンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部の一方のヒンジ部が、回動軸線方向で第1部分および第2部分に分けられ、第1部分が、回動範囲内の所定回動範囲において、リンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部の他方のヒンジ部に設けられたリンク側外れ防止用係合部またはアーム側外れ防止用係合部である他方の外れ防止用係合部と接触して連結アームを回動方向に案内する案内面を有し、第2部分が、所定回動範囲において、他方の外れ防止用係合部が接触しない非接触部を有することにより、ヒンジ構造を構成するリンク側ヒンジ部およびアーム側ヒンジ部の一方のヒンジ部が有する非接触部を利用することにより、リンク側ヒンジ部に対して、アーム側外れ防止用係合部が設けられたアーム側ヒンジ部の着脱を容易化することができるうえ、他方の外れ防止用係合部が案内面により案内された状態で連結アームが回動するので、連結アームを円滑に回動させることができて、ケーブル類収納作業を向上させることができ、しかも非接触部により形成される隙間に起因するリンク側ヒンジ部とアーム側ヒンジ部との間での当接(または、ガタツキ)が防止されて、該当接により発生する各ヒンジ部の摩耗が抑制されるために、ヒンジ構造の耐久性、ひいてケーブル類保護案内装置の耐久性を向上させることができる。
連結アームが所定回動範囲内の特定回動位置にあるときに、アーム側ヒンジ部が、径方向である着脱方向においてリンク側ヒンジ部に対して着脱可能であり、連結アームが着脱方向に平行に移動するとき、非接触部が、他方の外れ防止用係合部と接触しない形状を有することにより、リンク側ヒンジ部に対するアーム側ヒンジ部の着脱が容易になり、リンク側外れ防止用係合部が設けられたリンク側ヒンジ部を有するリンク板に対して、アーム側外れ防止用係合部が設けられたアーム側ヒンジ部を有する連結アームの組付性を向上させることができる。
連結アームが、連結状態で1対のリンク板の間で延びている本体部と、本体部の両端部から横方向に延出している1対のアーム側ヒンジ部とを有し、前記取付構造が、前記アーム外れ現象を防止する外れ防止取付構造を有し、外れ防止取付構造が、リンク板に設けられたリンク側第2外れ防止用係合部と、本体部に設けられたアーム側第2外れ防止用係合部とから構成され、連結アームが前記連結状態にあるときに、リンク側第2外れ防止用係合部とアーム側第2外れ防止用係合部とが係合することによりアーム外れ現象が防止されることにより、リンク板および連結アームの間には、ヒンジ構造が有する外れ防止部に加えて、外れ防止取付構造が設けられるので、アーム外れ現象の防止効果を一層高めることができる。
しかも、アーム側第2外れ防止用係合部が、連結アームの連結状態で1対のリンク板の間に配置される本体部に設けられるので、連結アームが連結解除状態にあるときに、両ヒンジ部が係合した状態でリンク側第2外れ防止用係合部とアーム側第2外れ防止用係合部との係合を解除することが可能になるため、外れ防止取付構造が設けられるにも拘わらず、両ヒンジ部の係合による連結アームの回動可能状態が維持されて、収納空間へのケーブル類収納作業の効率の向上に寄与することができる。
連結アームが、前記取付構造により1対のリンク板に着脱可能な第1連結アームであり、第2連結アームが、1対のリンク板に着脱可能に取り付けられ、前記取付構造が、前記アーム外れ現象を防止する外れ防止取付構造を有し、外れ防止取付構造が、リンク板に設けられたリンク側第2外れ防止用係合部と、第1連結アームに設けられたアーム側第2外れ防止用係合部とから構成され、外れ防止部と外れ防止取付構造とが、横方向で回動軸線を挟んで配置され、第1連結アームが前記連結状態にあるときに、リンク側外れ防止用係合部とアーム側外れ防止用係合部とが係合し、かつリンク側第2外れ防止用係合部とアーム側第2外れ防止用係合部とが係合することによりアーム外れ現象が防止されることにより、リンク板および第1連結アームの間には、ヒンジ構造が有する外れ防止部に加えて、外れ防止取付構造が設けられるので、アーム外れ現象の防止効果を一層高めることができる。
しかも、第1連結アームが連結状態にあり、かつ、各第2連結アームが、1対のリンク板を連結していない状態にあるときに、回動軸線に対して横方向で両側に配置された外れ防止部および外れ防止取付構造が、第1連結アームが回動方向での両方向に回動することを防止するので、第1連結アームを底部として収納空間が上方に開放した状態でケーブル類が収納空間に組み込まれる際、収納空間へのケーブル類の組込作業時にケーブル類からリンク板に作用する外力またはリンク板の自重により、リンク板が回動軸線回りに回動して倒れることを防止することができるので、ケーブル類の組込作業の効率を向上させることができる。
ヒンジ構造は、回動規制状態から連結状態に向けての連結アームの回動を規制する戻り規制部を有し、戻り規制部が、リンク側ヒンジ部に設けられたリンク側戻り規制用係合部と、アーム側ヒンジ部に設けられたアーム側戻り規制用係合部とから構成され、アーム側戻り規制用係合部とリンク側戻り規制用係合部とが係合することにより、連結アームの回動が規制された戻り規制状態において、回動角度である戻り規制回動角度が、規制回動角度よりも小さい鈍角であることにより、連結アームの回動角度が、回動規制部により設定される規制回動角度と戻り規制部により設定される戻り規制回動角度との範囲で、鈍角の状態に安定して保たれるので、収納空間へのケーブル類の組込作業の効率を向上させることができ、ひいてはケーブル類収納作業の効率を向上させることができる。
各リンク板および連結アームのそれぞれは、一体成形された部材であり、リンク板および連結アームの一方の部材の形成材料の硬さが、リンク板および連結アームの他方の部材の形成材料の硬さよりも小さいことにより、リンク側ヒンジ部に対してアーム側ヒンジ部が着脱される場合、または、リンク板および連結アームの係合部同士が作業者により強制的に係合および係合解除される場合などに、両ヒンジ部を含めてリンク板および連結アームにおける部分同士が互いに擦れ合うときに、硬さが小さい一方の部材に設けられた部分が容易に変形するので、ヒンジ構造を含む取付構造における摩耗の進行が抑制されて、該取付構造の耐久性、ひいてはケーブル類保護案内装置の耐久性を向上させることができる。
ケーブル類は、可撓性の線状体であれば、いかなるものでもよく、例えば、機械において、電力の供給や信号の伝達を行う電気ケーブル、および、流体を含む物質を導くホース等を含む。
図1を参照すると、本発明の実施例であるケーブル類保護案内装置100(以下、「案内装置100」という。)は、ケーブル類Cを備える機械(図示されず)に備えられて、該ケーブル類Cを保護するとともに案内するために使用される。前記機械は、例えば、半導体製造装置、創薬試験装置、車両用ドア開閉装置または工作機械である。
リンク列群101の両端部は、前記機械の可動部および静止部にそれぞれ取り付けられる2つの取付部(図1には、リンク列群101の一方の端部を構成する取付部103が示されている。)から構成され、長手方向で隣接するリンク列102に、後述する第2,第3連結構造N2,N3(図2,図3参照)と同様の構造により屈曲可能に連結される。
そして、長手方向で隣接する第1リンク板110同士および第2リンク板120同士は、横方向回り(すなわち、横方向に平行な直線回り)に屈曲可能に連結されている。
一方、いずれも連結アームである第1,第2連結アーム130,140は、互いに縦方向に離間して配置されてリンク列102の1対のリンク板110,120を連結するとともに、それぞれ後述する取付構造A,Bにより、1対のリンク板110,120に対して着脱可能である。
第1連結アーム130は、長手方向に沿って延びている回動軸線L(図6参照)を中心に回動可能に1対のリンク板110,120に取り付けられる。
なお、横方向は、回動軸線Lが水平面上にあるとするときに、この水平面上で回動軸線Lに直交する方向であるとし、縦方向は、回動軸線Lおよび横方向に直交する方向であるとする。
第2連結アーム140は、リンク列群101のうちの少なくとも一部である複数のリンク列102、本実施例ではすべてのリンク列102のそれぞれにおいて、1対のリンク板110,120に横方向に架設されて、1対のリンク板110,120を、各リンク板110,120の屈曲内周側の端部において連結している。
そして、案内装置100において、第1連結アーム130同士および第2連結アーム140同士は、長手方向に離間して配置されている。
このため、リンク列群101は、長手方向で隣接するリンク列102同士が屈曲可能に連結された状態で長手方向に延びているとともに、第1,第2連結アーム130,140で連結されることにより、一体化されている。
そして、リンク板110,120および第1連結アーム130のうちの、一方の部材であるリンク板110,120の形成材料(例えば、ポリアミド66)の硬さは、他方の部材である第1,第2連結アーム130,140の形成材料(例えば、ポリアセタールまたは繊維強化したポリアミド)の硬さよりも小さい。
リンク板120は、第1連結部121と、第2連結部122と、第1,第2連結部121,122を接続するとともに弾性変形による可撓性を有する継手部123とを有する。
そして、リンク板120には、長手方向での一方側で隣接するリンク板120の第2連結部(第2連結部122と同様。)と第1連結部121とを着脱可能に連結する第1連結構造N1と、長手方向での他方側で隣接するリンク板120の第1連結部(第1連結部121と同様。)と第2連結部122と着脱可能に連結する第2,第3連結構造N2,N3とが設けられる。
第2連結構造N2は、第1連結部121の嵌合凸部125aと、第2連結部122において嵌合凸部125aに嵌合する嵌合凹部125bとから構成される。
第3連結構造N3は、第1連結部121の嵌合凸部126aと、第2連結部122において嵌合凸部126aに嵌合する嵌合凹部126bとから構成される。
直線姿勢保持構造N4は、第1連結部121の外側および内側における屈曲外周側の第1直線姿勢保持面127aと、第2連結部122の外側および内側における第2屈曲内周側の直線姿勢保持面127bとから構成される。
同様に、屈曲姿勢規制構造N5は、第1連結部121の外側および内側における屈曲外周側の第1屈曲姿勢規制面128aと、第2連結部122の外側および内側における屈曲内周側の第2屈曲姿勢規制面128bとから構成される。
図1には、連結状態にある第1連結アーム130と、1対のリンク板110,120のうちの第2リンク板120のみに取り付けられていて連結解除状態にある第1連結アーム130とが示されている。
本体部131は、連結状態で1対のリンク板110,120の間に配置されて横方向に延びている。
1対のフック160は、本体部131の両端部132に連なるとともに、該両端部132から横方向で反対方向にそれぞれ延出しており、第1連結アーム130の両端部を構成する。
取付構造Bは、各リンク板110,120の第2連結部112,122が有する棒状の係合部118,128(図3も参照)と、第2連結アーム140の凹状の1対の係合部142とから構成される。1対の係合部142は、横方向での第2連結アーム140の両端部にそれぞれ設けられる。
そして、両係合部118,128,142には、第1連結アーム130に関して後述するアーム外れ現象と同様に、ケーブル類Cから第2連結アーム140に作用する外力により各係合部118,128から係合部142が外れることを防止するために、横方向に延びていて互いに係合する突条および溝からなる凹凸構造を有する外れ防止構造(図示されず)が設けられている。
なお、取付構造Bにおいて、互いに係合状態にある係合部118,142同士および係合部128,142同士は、作業者が第2連結アーム140に加える力により、強制的に係合解除され得る。
なお、説明の便宜上、第1連結アーム130と第1リンク板110との間の取付構造Aを主に説明するが、第1連結アーム130と第2リンク板120との間の取付構造Aも同様である。
ヒンジ構造A1は、リンク板110の第1連結部111(リンク板120の第1連結部121相当)が有するリンク側ヒンジ部としてのヒンジ軸150と、第1連結アーム130が有するアーム側ヒンジ部としてのフック160とから構成される。
外れ防止取付構造A2は、第1連結部111が有する第2リンク側外れ防止用係合部としての1対のリンク側係合要素176(本実施例では、凹部または段部)と、第1連結アーム130が有する第2アーム側外れ防止用係合部としての1対のアーム側係合要素136(本実施例では、凸部)とから構成される。
そして、本実施例において、「リンク側係合要素」は、ヒンジ構造A1において、ヒンジ軸150の外周面156の摺接面156aよりも径方向内方に設けられ、「アーム側係合要素」は、フック160の内周面166の摺接面166aよりも径方向内方に設けられている。
ここで、回動軸線方向は、回動軸線Lに平行な方向であり、径方向および周方向は、それぞれ回動軸線Lを中心とする径方向および周方向であるとする。
回動軸線Lを規定するヒンジ軸150は、第1連結部111に設けられた凹部からなる収容部170の1対の側壁171,172の間で長手方向に延びていて、回動軸線方向に離間しているとともにヒンジ軸150を支持する支持壁である両側壁171,172に一体成形により一体に結合されている。
回動軸線方向でのヒンジ軸150の長さ(したがって、回転軸線方向での両側壁171,172間の間隔)は、ヒンジ軸150に係合した状態で収容部170に収容されるフック160の、回転軸線方向での幅よりも僅かに長い。
切欠開口162は、第1連結アーム130が連結状態にあるとき、縦方向で各リンク板110に対向する位置にある(図6参照)。
フック160に弾性変形を生じさせる外力が作用していない状態(以下、「自然状態」という。)でのフック160において、切欠開口162の最小周方向幅Wは、ヒンジ軸150の最小外径d(図6(b)参照)よりも小さいので、周方向での任意の位置で、ヒンジ軸150に対してフック160が外れにくい構造になっている。
したがって、回動範囲Rにおいて、フック160は、内周面166が、外周面156と周方向で重なる位置(または、径方向から見て重なる位置)を占めながらヒンジ軸150に対して回動し、その摺接面166aにおいて外周面156の摺接面156aに摺接する。
そして、第1連結アーム130が連結状態にあるときに、フック160とヒンジ軸150とが連結解除回動方向で係合することにより、アーム外れ現象が防止される。
なお、外れ防止部A11のリンク側係合要素151とアーム側係合要素161との係合は、作業者により強制的に係合解除され得る。
ここで、連結解除回動方向(図6では、反時計方向)は、連結状態にある第1連結アーム130が連結解除状態に移行するときの回動方向であり、連結回動方向(図6では、時計方向)は、連結解除状態にある第1連結アーム130が連結状態に移行するときの回動方向である。
案内面157は、円柱面により構成され、周方向(または、回動方向)でリンク側係合要素151および後述するリンク側係合要素152の間に位置する。
案内面157は摺接面156aよりも径方向内方に位置していて、その径方向での位置は、図7(a),図8(a)に示されるように、フック160が回動して案内面157とアーム側係合要素161とが接触している状態で、フック160が拡開されることなく、フック160が自然状態にあるときの切欠開口162の最小周方向幅Wが維持される位置に設定されている。
そして、第1連結アーム130が、所定回動範囲Ra内の特定回動位置として、連結状態からの第1連結アーム130の回動角度θが特定回動角度θ2(図8(b)参照)にあるときに、フック160は、回動軸線Lに対して径方向である着脱方向においてヒンジ軸150に対して容易に着脱可能である。
そのために、第1連結アーム130が着脱方向に平行に移動するとき、非接触部158は、アーム側係合要素161と接触しない形状を有し、本実施例では、回動軸線Lおよび着脱方向にほぼ平行な平面156bを有する。
この特定回動角度θ2は、例えば90°またはほぼ90°である。
そして、作業者が第1連結アーム130を着脱方向に移動させるとき、アーム側係合要素161を平面156bに接触しないように移動させることができる。
1対のリンク側係合要素152は、ヒンジ軸150の両端部150eにそれぞれ設けられる。また、アーム側外れ防止用係合部であるアーム側係合要素161は、アーム側回動規制用係合部を兼ねる。
リンク側係合要素152とアーム側係合要素161とが当接している回動規制状態において、第1連結アーム130の回動角度θである規制回動角度θ4は、鈍角であり、好ましくは125°〜145°である。
また、1対の案内面157が、回動軸線方向で離間した1対の部位である両端部150eに振り分けられて設けられているので、第1連結アーム130は、連結状態から前記回動規制状態まで、第1連結アーム130の捻れが防止された状態で、円滑に回動することができる。
ヒンジ軸150において、リンク側係合要素153は、中間部150mにおいて、周方向で、リンク側係合要素151とリンク側係合要素152との間であって、リンク側係合要素151よりも連結解除回動方向に回動した位置に設けられる。
この戻り規制状態において、回動角度θである戻り規制回動角度θ3は、規制回動角度θ4よりも小さい鈍角である。
この戻り規制回動角度θ3は、非接触部158の形成面である平面156bと協働してリンク側係合要素153を形成する形成面である平面156cの形状に応じて、両回動角度θ3,θ4の角度差が、0°よりも大きく、30°以下になる角度に設定される。
なお、回動規制部A12のリンク側係合要素152とアーム側係合要素161との係合、および戻り規制部A13のリンク側係合要素153とアーム側係合要素161との係合は、作業者により強制的に係合解除され得る。
そして、回動角度θが、規制回動角度θ4を超えて、規制回動角度θ4と後述する最大回動角度θ6との間の回動角度θである大回動角度θ5に達するまでの間で、各端部150eでは、アーム側係合要素161が摺接面156aと接触することにより、フック160が弾性変形して拡開した状態(すなわち、切欠開口162が周方向に拡がった状態)になる一方、中間部150mでは、アーム側係合要素161がヒンジ軸150と非接触状態になる。
なお、図10には、大回動角度θ5が180°のときの第1連結アーム130が実線で示されている。
この最大回動角度θ6は、180°よりも大きく、例えば195°を中心に、190°〜200°であるが、200°を超える値であってもよい。
そして、第1連結アーム130の回動角度θが大回動角度θ5を超えて最大回動角度θ6に達するまでの過程で、アーム側係合要素161の全体がヒンジ軸150と接触するように、アーム側係合要素161が両端部150eおよび中間部150mにおいて摺接面156aと接触してもよい。
外れ防止部A11と外れ防止取付構造A2とは、第1連結アーム130の連結状態において、横方向で回動軸線Lを挟んで配置される(図6(b)参照)。
アーム側係合要素136は、本体部131の両端部150eの一部であって、フック160よりも回動軸線方向で延出している1対の肩部133から横方向に突出している。
そして、第1連結アーム130が連結状態にあるときに、外れ防止部A11を構成するリンク側係合要素151とアーム側係合要素161とが連結回動方向で係合し、かつ外れ防止取付構造A2を構成する両リンク側係合要素176と両アーム側係合要素136とが連結解除回動方向で係合することにより、アーム外れ現象が防止される。
なお、このアーム側係合要素136と各側壁171,172との係合は、作業者により強制的に解除され得る。
しかしながら、第1連結アーム130が連結状態にあって、外れ防止部A11および外れ防止取付構造A2が係合状態にあるときに、第1連結アーム130を取り外すための外れ防止部A11および外れ防止取付構造A2の係合解除については、工具による係合解除は可能であるものの、手での係合解除は困難である。
しかも、収納空間へのケーブル類C(図1参照)の組込作業を開始する際には、規制回動位置までの第1連結アーム130の回動量を、連結解除状態の第1連結アーム130が他方のヒンジ構造A1のヒンジ軸150近傍に位置する場合に比べて、減少させることができるので、規制回動角度θ4(図8(a)参照)までの第1連結アーム130の回動が迅速化および容易化されて、ケーブル類収納作業の効率向上に寄与することができる。
すなわち、図6において、リンク板110が回動軸線Lを中心に時計方向に回動することは、リンク側係合要素176とアーム側係合要素136との係合により規制され、リンク板110が回動軸線Lを中心に反時計方向に回動することは、リンク側係合要素151とアーム側係合要素161との係合により規制される。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
この構成により、リンク列群101を構成する各リンク列102の1対のリンク板110,120と各第1,第2連結アーム130,140とにより囲まれて形成される収納空間内に長手方向に沿って収納されたケーブル類Cを、各リンク板110,120および第1,第2連結アーム130,140により保護するとともに案内することができる。
また、第1連結アーム130は長手方向に延びている回動軸線Lを中心として回動するので、連結解除状態にある第1連結アーム130をヒンジ軸150に係合させたまま回動させることで、収納空間(または、リンク列群101)へのケーブル類Cの組込が可能になるため、収納空間へのケーブル類Cの組込作業の効率の向上が可能となる。
この構成により、リンク側係合要素152とアーム側係合要素161との係合により設定される規制回動角度θ4が鈍角であるので、第1連結アーム130が180°以上の回動角度θまで回動する場合に比べて、収納空間へのケーブル類Cの組込作業完了後に第1連結アーム130を連結状態まで回動させる手間が減少して、第1連結アーム130がヒンジ構造A1により第1リンク板110または第2リンク板120に取り付けられたまま連結解除状態にある状態でのケーブル類収納作業の効率を向上させることができる。
また、回動規制部A12のリンク側係合要素152が外周面156に設けられ、アーム側係合要素161が内周面166に設けられることにより、ヒンジ構造A1の一層の小型化が可能になる。
この構成により、ケーブル類Cからの外力により第1連結アーム130が外れるアーム外れ現象を防止する外れ防止部A11は、ヒンジ軸150およびフック160において、第1連結アーム130を回動可能とするために必要となる内周面166および外周面156に設けられるので、外れ防止部A11を設けるための専用の部分をヒンジ軸150およびフック160に設ける必要がないことから、リンク側係合要素151およびアーム側係合要素161が設けられるヒンジ軸150およびフック160の小型化、すなわちヒンジ構造A1の小型化が可能になるため、外れ防止部A11を有するヒンジ構造A1を小型の案内装置100にも使用することが可能になって、該ヒンジ構造A1が使用可能な案内装置100の種類を拡大することができる。
この構成により、ヒンジ軸150が有する非接触部158を利用することにより、ヒンジ軸150に対して、アーム側係合要素161が設けられたフック160の着脱を容易化することができる。
そして、アーム側係合要素161が案内面157により案内された状態で第1連結アーム130が回動するので、第1連結アーム130を円滑に回動させることができて、ケーブル類収納作業を向上させることができる。
しかも、非接触部158により形成される隙間に起因するヒンジ軸150とフック160との間での当接(または、ガタツキ)が防止されて、該当接により発生するヒンジ軸150およびフック160の摩耗が抑制されるために、ヒンジ構造A1の耐久性、ひいて案内装置100の耐久性を向上させることができる。
この構成により、ヒンジ軸150に対するフック160の着脱が容易になり、リンク側係合要素151が設けられたヒンジ軸150を有する各リンク板110,120に対して、アーム側係合要素161が設けられたフック160を有する第1連結アーム130の組付性を向上させることができる。
この構成により、各リンク板110,120および第1連結アーム130の間には、ヒンジ構造A1が有する外れ防止部A11に加えて、外れ防止取付構造A2が設けられるので、アーム外れ現象の防止効果を一層高めることができる。
そのうえ、アーム側係合要素161が、第1連結アーム130の連結状態で1対のリンク板110,120の間に配置される本体部131に設けられるので、第1連結アーム130が連結解除状態にあるときに、ヒンジ軸150とフック160とが係合した状態でリンク側係合要素176とアーム側係合要素136との係合を解除することが可能になるため、外れ防止取付構造A2が設けられるにも拘わらず、ヒンジ軸150とフック160との係合による第1連結アーム130の回動可能状態が維持されて、収納空間へのケーブル類収納作業の効率の向上に寄与することができる。
さらに、リンク側係合要素176が凹部であることにより、リンク側係合要素176が凸部である場合に比べて、収納空間へのケーブル類Cの組込時にリンク側係合要素176が邪魔にならないので、ケーブル類Cの組込作業の効率を向上させることができる。
この構成により、第1連結アーム130が連結状態にあり、かつ、各第2連結アーム140が、1対のリンク板110,120を連結していない状態にあるときに、回動軸線Lに対して横方向で両側に配置された外れ防止部A11および外れ防止取付構造A2が、第1連結アーム130が回動方向での両方向に回動することを防止するので、第1連結アーム130を底部として収納空間が上方に開放した状態でケーブル類Cが収納空間に組み込まれる際、収納空間へのケーブル類Cの組込作業時にケーブル類Cから各リンク板110,120に作用する外力または各リンク板110,120の自重により、各リンク板110,120が回動軸線L回りに回動して倒れることを防止することができるので、ケーブル類Cの組込作業の効率を向上させることができる。
この構成により、第1連結アーム130の回動角度θが、回動規制部A12により設定される規制回動角度θ4と戻り規制部A13により設定される戻り規制回動角度θ3との範囲で、鈍角の状態に安定して保たれるので、収納空間へのケーブル類Cの組込作業の効率を向上させることができ、ひいてはケーブル類収納作業の効率を向上させることができる。
さらに、第1連結アーム130のフック160は、その形状が切欠開口162が設けられた円弧状断面を有することから、ヒンジ軸150に比べて外力により変形しやすいので、ヒンジ構造A1において互いに擦れ合う部分の摩耗の進行が抑制される。
リンク側ヒンジ部がフック形状であり、アーム側ヒンジ部が軸形状であってもよい。この場合、リンク側周面は、リンク側ヒンジ部の内周面であり、アーム側周面は、アーム側ヒンジ部の外周面である。
回動規制部A12および戻り規制部A13は、ヒンジ軸150の外周面156およびフック160の内周面166以外の部分、例えば回動軸線方向に面する面でもよい。
アーム側外れ防止用係合部とアーム側回動規制用係合部とは、別々の係合部であってもよい。
第1連結アーム130の形成材料の硬さが、各リンク板110,120の形成材料の硬さよりも小さくてもよく、この場合にも、耐久性が向上する。
また、前記第1部分は、回動軸線方向での端部以外の部位(例えば、中間部)でもよく、前記第2部分は、回動軸線方向での中間部以外の部位(例えば、端部)でもよい。
さらに、該第1,第2部分は、ヒンジ軸150の代わりにフック160が有していてもよく、またヒンジ軸150およびフック160が有していてもよい。そして、前記一方のヒンジ部はフック160であり、前記他方のヒンジ部がヒンジ軸150であってもよい。
また、第1連結アーム130および第2連結アーム140の少なくとも一方である連結アームは、横方向での両端部のうちの少なくとも一方の端部において、取付構造Aにより1対のリンク板110,120の一方に取り付けられ、他方の端部においては、着脱を可能とする周知の取付構造により取り付けられていてもよい。
第2連結アーム140は、1対のリンク板110,120に対して着脱不能に一体に(例えば、一体成形により一体に)設けられていてもよい。
101・・・リンク列群
102・・・リンク列
110,120・・・リンク板
130・・・第1連結アーム
136・・・アーム側係合要素
140・・・第2連結アーム
150・・・ヒンジ軸
151〜153・・・リンク側係合要素
156・・・外周面
157・・・案内面
158・・・非接触部
160・・・フック
161・・・アーム側係合要素
166・・・内周面
171,172・・・側壁
176・・・リンク側係合要素
C ・・・ケーブル類
A ・・・取付構造
A1・・・ヒンジ構造
A11・・・外れ防止部
A12・・・回動規制部
A13・・・戻り規制部
A2・・・外れ防止取付構造
θ ・・・回動角度
θ2・・・特定回動角度
θ3・・・戻り規制回動角度
θ4・・・回動規制回動角度
R ・・・回動範囲
Ra・・・所定回動範囲
Claims (9)
- 長手方向に連結された複数のリンク列から構成されるリンク列群と、複数の第1連結アームと、複数の第2連結アームとを備え、
前記各リンク列が互いに横方向に離間して配置された1対のリンク板から構成され、
前記長手方向で隣接する前記リンク板同士が屈曲可能に連結され、
前記第1連結アームおよび前記第2連結アームの少なくとも一方である連結アームを前記リンク板に対して着脱可能に取り付ける取付構造が、前記リンク板のリンク側ヒンジ部と、前記連結アームのアーム側ヒンジ部とから構成されるヒンジ構造を有し、
前記連結アームが、前記1対のリンク板を連結している連結状態と、前記連結状態を解除している連結解除状態とになり、
前記アーム側ヒンジ部が、前記連結状態で前記リンク側ヒンジ部に係合し、前記連結解除状態で前記連結アームが長手方向に沿って延びている回動軸線を中心に回動するように回動可能に前記リンク側ヒンジ部に係合し、
前記リンク列群の前記各リンク列の前記1対のリンク板と、前記リンク列の前記1対のリンク板を連結している前記各第1連結アームと、前記リンク列の前記1対のリンク板を連結している前記各第2連結アームとにより囲まれて形成される収納空間内にケーブル類が収納されるケーブル類保護案内装置において、
前記ヒンジ構造が、前記連結解除状態にある前記連結アームの回動を規制する回動規制部を有し、
前記回動規制部が、前記リンク側ヒンジ部に設けられたリンク側回動規制用係合部と、前記アーム側ヒンジ部に設けられたアーム側回動規制用係合部とから構成され、
前記リンク側回動規制用係合部と前記アーム側回動規制用係合部とが係合することにより前記連結アームの回動が規制された回動規制状態で、前記連結状態からの前記連結アームの回動角度である規制回動角度が鈍角であることを特徴とするケーブル類保護案内装置。 - 前記リンク側ヒンジ部が、前記回動軸線を周方向で囲むリンク側周面を有し、
前記アーム側ヒンジ部が、前記回動軸線を周方向で囲む周面であって、前記連結アームの回動範囲において前記回動軸線を中心とする径方向で前記リンク側周面と対向するアーム側周面を有し、
前記ヒンジ構造が、前記ケーブル類から前記連結アームに作用する外力により前記リンク側ヒンジ部から前記アーム側ヒンジ部が外れるアーム外れ現象を防止する外れ防止部を有し、
前記外れ防止部が、前記リンク側周面に設けられたリンク側外れ防止用係合部と、前記アーム側周面に設けられたアーム側外れ防止用係合部とから構成され、
前記連結アームが前記連結状態にあるときに、前記アーム側外れ防止用係合部と前記リンク側外れ防止用係合部とが係合することにより、前記アーム外れ現象が防止されることを特徴とする請求項1に記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記アーム側外れ防止用係合部が前記アーム側回動規制用係合部を兼ねることを特徴とする請求項2に記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記リンク側ヒンジ部および前記アーム側ヒンジ部の一方のヒンジ部が、回動軸線方向で第1部分および第2部分に分けられ、
前記第1部分が、前記回動範囲内の所定回動範囲において、前記リンク側ヒンジ部および前記アーム側ヒンジ部の他方のヒンジ部に設けられた前記リンク側外れ防止用係合部または前記アーム側外れ防止用係合部である他方の外れ防止用係合部と接触して前記連結アームを回動方向に案内する案内面を有し、
前記第2部分が、前記所定回動範囲において、前記他方の外れ防止用係合部が接触しない非接触部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記連結アームが前記所定回動範囲内の特定回動位置にあるときに、前記アーム側ヒンジ部が、径方向である着脱方向において前記リンク側ヒンジ部に対して着脱可能であり、
前記連結アームが前記着脱方向に平行に移動するとき、前記非接触部が、前記他方の外れ防止用係合部と接触しない形状を有することを特徴とする請求項4に記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記連結アームが、前記連結状態で前記1対のリンク板の間で延びている本体部と、前記本体部の両端部から前記横方向にそれぞれ延出している1対のアーム側ヒンジ部とを有し、
前記取付構造が、前記アーム外れ現象を防止する外れ防止取付構造を有し、
前記外れ防止取付構造が、前記リンク板に設けられたリンク側第2外れ防止用係合部と、前記本体部に設けられたアーム側第2外れ防止用係合部とから構成され、
前記連結アームが前記連結状態にあるときに、前記リンク側第2外れ防止用係合部と前記アーム側第2外れ防止用係合部とが係合することにより前記アーム外れ現象が防止されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記連結アームが、前記取付構造により前記1対のリンク板に着脱可能な前記第1連結アームであり、
前記第2連結アームが、前記1対のリンク板に着脱可能に取り付けられ、
前記取付構造が、前記アーム外れ現象を防止する前記外れ防止取付構造を有し、
前記外れ防止取付構造が、前記リンク板に設けられたリンク側第2外れ防止用係合部と、前記第1連結アームに設けられたアーム側第2外れ防止用係合部とから構成され、
前記外れ防止部と前記外れ防止取付構造とが、前記横方向で前記回動軸線を挟んで配置され、
前記第1連結アームが前記連結状態にあるときに、前記リンク側外れ防止用係合部と前記アーム側外れ防止用係合部とが係合し、かつ前記リンク側第2外れ防止用係合部と前記アーム側第2外れ防止用係合部とが係合することにより、前記アーム外れ現象が防止されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記ヒンジ構造は、前記回動規制状態から前記連結状態に向けての前記連結アームの回動を規制する戻り規制部を有し、
前記戻り規制部が、前記リンク側ヒンジ部に設けられたリンク側戻り規制用係合部と、前記アーム側ヒンジ部に設けられたアーム側戻り規制用係合部とから構成され、
前記アーム側戻り規制用係合部と前記リンク側戻り規制用係合部とが係合することにより、前記連結アームの回動が規制された戻り規制状態において、前記回動角度である戻り規制回動角度が、前記規制回動角度よりも小さい鈍角であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のケーブル類保護案内装置。 - 前記各リンク板および前記連結アームのそれぞれは、一体成形された部材であり、
前記リンク板および前記連結アームの一方の部材の形成材料の硬さが、前記リンク板および前記連結アームの他方の部材の形成材料の硬さよりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のケーブル類保護案内装置。
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