JP2013018442A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレッド部の剛性や耐摩耗性を損なうことなく、確実に放熱性を向上させる。
【解決手段】陸部ブロック100の側面101(バットレス部14)のタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aには、側面101からトレッド幅方向twの外側に突出するとともにタイヤ径方向に延びる突部201,202が形成される。突部201,202のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、トレッド部13の表面から横溝40Aの溝底40Abまでの長さH(すなわち、横溝40Aの深さH)よりも短い。実施形態では、突部201,202は、タイヤ径方向trに並んで形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ビード部と、ビード部に連なるサイドウォール部と、路面に当接するトレッド部と、トレッド部のトレッド幅方向外側に位置するトレッド端部からタイヤ径方向内側に向かって横溝部の溝底まで延びるバットレス部と、を有するタイヤに関する。
粘弾性を有するゴム材料は、ヒステリシス挙動に従うため、タイヤのトレッド部は、転動による変形と収縮を繰り返すことにより発熱する。トレッド部を構成するゴム材料が増えると、タイヤ転動時における曲げ変形やせん断変形によるヒステリシスロスが増大する。そのため、トレッド部の厚みが厚いタイヤは、温度が上昇し易い。
特に、鉱山や建築現場などで使用される大型の車両に用いられる大型タイヤは、使用されているゴム材料の量が多いだけでなく、重負荷状態、劣悪路面、及び過酷なトラクション条件の下で使用され、タイヤが変形と収縮とを繰り返すため、発熱しやすいという特徴がある。走行中にタイヤが高温になると、トレッド部を形成するゴム材料とベルト層との剥離(セパレーション)などの原因にもなり、タイヤの交換サイクルを早めることに繋がる。
そこで、従来、トレッド部にトレッド幅方向に沿った副溝を形成することにより、発熱源であるゴム材料の量を減らすとともに、トレッド部の表面積を増加させることによってトレッド部の放熱を促進する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−205706号公報 図1など
しかし、従来のタイヤには、以下のような問題点があった。すなわち、タイヤ周方向に交差する横溝部(副溝)を形成し、溝面積を増やすことによって放熱を促進できるが、溝面積の増加は、トレッド部の剛性の低下や耐摩耗性の低下に繋がる。このように、タイヤの放熱性とタイヤの剛性とは、二律背反の関係にあるため、溝面積を増やすことにより、放熱性を確保するにも限界があった。
そこで、本発明は、トレッド部の剛性や耐摩耗性を損なうことなく、確実に放熱性を向上させることができるタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の第1の特徴は、ビード部(ビード部11)と、前記ビード部に連なるサイドウォール部(サイドウォール部12)と、路面に当接する接地面を有するトレッド部(トレッド部13)を有するタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、前記トレッド部の前記接地面には、前記接地面からタイヤ径方向内側に向かって窪みタイヤ周方向(タイヤ周方向tc)に交差する方向に延びる複数の横溝部(横溝40A,40B,40C)と、前記横溝部によって区画された陸部(周方向陸部30A,30B,30C)と、が形成され、前記トレッド部の幅方向外側に位置するトレッド端部からタイヤ径方向の内側に向かって前記横溝部の溝底まで延びるバットレス部(バットレス部14)を備え、前記陸部は、前記タイヤ周方向に沿った側面(側面101)を有し、前記側面の前記タイヤ周方向における中央(ブロック中央線Bc)よりもタイヤ周方向の一方側の領域(領域101a)には、前記側面から前記トレッド幅方向の外側に突出するとともにタイヤ径方向に延びる複数の突部(突部201,202)が形成されており、前記突部の前記タイヤ径方向の長さ(Lh1,Lh2)は、前記接地面から前記横溝部の底部までの長さ(深さH)よりも短いことを要旨とする。
本発明に係るタイヤでは、陸部のタイヤ周方向に沿った側面に、タイヤ径方向に沿った突部が形成されるため、タイヤの表面を通過する空気は、突部に当たって乱されて、再び付着する。突部が陸部に形成された横溝部の近くに位置すると、タイヤ周囲の空気の流れが突部で乱されることで横溝部内へ取り込まれ、横溝部内を流れる空気の流量を増加させることができる。これにより、横溝部内部の熱伝達率が向上し、陸部の温度を低減させることができる。更には、トレッド部の温度を低減させることができる。
また、例えば、突部のタイヤ径方向の長さが横溝部の深さ相当であった場合には、タイヤが接地することによって、陸部がタイヤ径方向に圧縮されるように変形したとき、突部がタイヤ径方向に対して屈曲する座屈変形が生じ易い。悪路走行などによって、突部の座屈変形が繰り返されることにより、突部が損傷を受けやすくなることが有り得るが、本発明に係るタイヤでは、突部のタイヤ径方向の長さは、接地面から横溝部の底部までの長さよりも短く形成されているため、陸部が接地することによる突部の座屈変形が起こりにくく、突部が損傷しにくい。従って、横溝部内部の熱伝達率や放熱性能を向上させて、陸部の温度を低減させる効果を持続させることができる。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部は、タイヤ径方向に並んでいてもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部は、タイヤ周方向に並んでおり、タイヤ周方向からの正面視において、複数の前記突部の一部同士は、タイヤ径方向において重複してもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部のタイヤ径方向の長さは、それぞれ異なっていてもよい。
上述した本発明の特徴では、タイヤの回転軸方向からの軸方向視において、複数の前記突部の延びる方向とタイヤ法線とのなす角度θが|θ|≦20°を満たしていてもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部は、タイヤ径方向に長辺を有する矩形状であり、タイヤ周方向における前記突部の中央部に前記突部の長手方向に沿った突部中心線を定義し、タイヤ周方向における前記側面の端部から前記突部中心線までの長さp、前記陸部において前記横溝部の間隔Wとするとき、p<0.4Wを満たしていてもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部の前記長手方向は、タイヤ法線に一致していてもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記突部のトレッド幅方向の長さをLw、前記横溝部の間隔をWとするとき、2.00≦W/Lwを満たしていてもよい。
上述した本発明の特徴では、複数の前記陸部のタイヤ周方向の長さをWB、前記突部のタイヤ周方向の長さをLrとするとき、0<Lr/WB≦0.5を満たしていてもよい。
上述した本発明の特徴では、前記突部のタイヤ径方向の長さをLh、前記横溝部の溝底から前記接地面までのタイヤ径方向の長さをHとするとき、0.1≦Lh/H≦0.7を満たしていてもよい。
上述した本発明の特徴では、前記横溝部は、トレッド幅方向に沿ったトレッド幅方向線に対して傾斜しており、前記突部は、前記側面と前記横溝部の壁面とのなす角が鋭角になる側の陸部の端部を含む端部領域に設けられていてもよい。
上述した本発明の特徴では、タイヤ周方向に沿った周方向溝部が形成されており、前記横溝部は、前記周方向溝部に連通されていてもよい。
上述した本発明の特徴では、前記突部は、前記バットレス部に形成されてもよい。
本発明によれば、トレッド部の剛性や耐摩耗性を損なうことなく、確実に放熱性を向上させることが可能なタイヤを提供できる。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの斜視図である。 図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。 図3は、空気入りタイヤのトレッド部の一部を拡大した拡大斜視図である。 図4は、図3の矢印A方向からみた側面図である。 図5は、図3の矢印B方向からみた平面図であり、図5(a)は、空気入りタイヤ1が回転方向R1に回転するときに生じる空気の流れを説明する模式図であり、図5(b)は、空気入りタイヤ1が回転方向R2に回転するときに生じる空気の流れを説明する模式図である。 図6は、変形例として示す空気入りタイヤのトレッド部の一部を拡大した拡大斜視図である。 図7は、図6の矢印B1方向からみた平面図である。 図8は、図6の矢印A1方向からみた側面図である。 図9は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図10は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図11は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図12は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図13は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図14は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図15は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図16は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図17は、突部の配置の変形例を説明する陸部ブロックの側面図である。 図18は、突部の形状の変形例を説明する突部の斜視図である。
本発明に係る空気入りタイヤ1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)空気入りタイヤの構成の説明、(2)突部の説明、(3)作用・効果、(4)変形例、(5)その他の実施形態、について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(1)空気入りタイヤの構成の説明
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の斜視図である。図2は、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向tw及びタイヤ径方向trに沿った断面図である。
図2に示すように、空気入りタイヤ1は、リムに当接するビード部11と、タイヤの側面を構成するサイドウォール部12と、路面に接地するトレッド部13と、サイドウォール部12とトレッド部13との間に位置するバットレス部14とを有する。
バットレス部14は、サイドウォール部12のタイヤ径方向trの延長上に位置しており、トレッド部13の側面が連なる部分である。バットレス部14は、トレッド部13のトレッド幅方向外側に位置するトレッド端部13eからタイヤ径方向tr内側に向けて延びる。バットレス部14は、通常走行時では接地しない部分である。バットレス部は、トレッド部の幅方向外側のトレッド端部からタイヤ径方向の内側に向けて横溝部(後述する横溝40A,40B,40C)の溝底まで延びる領域である。
トレッド部13には、トレッド部13の表面(接地面)からタイヤ径方向内側に向かって窪み、タイヤ周方向に沿った周方向溝20A,20Bが形成されている。また、周方向溝20A,20Bによって区画された周方向陸部30A,30B,30Cが形成される。
また、トレッド部13には、トレッド部13の表面からタイヤ径方向内側に向かって窪み、タイヤ周方向に交差する方向に延びる複数の横溝が形成されている。図1に示されるように、周方向陸部30Aには、タイヤ周方向に交わる横溝40Aが形成される。周方向陸部30Bには、タイヤ周方向に交わる横溝40Bが形成される。周方向陸部30Cには、タイヤ周方向に交わる横溝40Cが形成される。本実施形態では、周方向陸部30A,30B,30Cは、横溝40A,40B,40Cによって分断されることにより、陸部ブロック100,110,120が形成される。また、横溝40A,40B,40Cは、周方向溝20A,20Bに連通されている。
空気入りタイヤ1は、空気入りタイヤ1の骨格となるカーカス層51を有する。カーカス層51のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー52が設けられている。カーカス層51の両端は、一対のビード53によって支持されている。
カーカス層51のタイヤ径方向外側には、ベルト層54が配置されている。ベルト層54は、スチールコードをゴム引きした第1ベルト層54aと第2ベルト層54bとを有する。第1ベルト層54aと第2ベルト層54bとを構成するスチールコードは、タイヤ赤道線CLに対して所定の角度を有して配置されている。トレッド部13は、ベルト層54(第1ベルト層54a及び第2ベルト層54b)のタイヤ径方向外側に配置されている。
空気入りタイヤ1の周方向陸部30A,30B,30C、すなわち陸部ブロック100,110,120には、周方向陸部30A,30B,30Cのタイヤ周方向に沿った側面を有する。一例として、陸部ブロック100の側面101には、側面101からトレッド幅方向に突出する突部200を有する。
空気入りタイヤ1の最大幅をSW、空気入りタイヤ1のトレッド部13の幅をTWと表す。空気入りタイヤ1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。本実施形態では、空気入りタイヤ1は、例えば、偏平率80%以下、リム径が57”以上、荷重負荷能力が60mton以上、荷重係数(k−factor)が1.7以上のラジアルタイヤである。
(2)突部の説明
図3は、空気入りタイヤ1のトレッド部13の一部を拡大した拡大斜視図である。図4は、図3の矢印A方向からみた側面図である。
陸部ブロック100の側面101のタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aには、側面101からトレッド幅方向twの外側に突出するとともにタイヤ径方向に延びる複数の突部200が形成されている。すなわち、突部200は、バットレス部14に形成されている。
実施形態では、突部200は、突部201,202から構成される。突部201,202のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、トレッド部13の表面から横溝40Aの溝底40Abまでの長さH(すなわち、横溝40Aの深さH)よりも短い。実施形態では、突部201,202は、タイヤ径方向trに並んで形成されている。
実施形態では、突部201,202は、タイヤ径方向trに長辺を有する矩形状である。実施形態では、突部201,202の長手方向は、タイヤ法線lhに一致する。突部200のタイヤ周方向に沿った長さは、周方向陸部30Aに形成された横溝40Aによって区画された陸部ブロック100のタイヤ周方向の長さWBよりも短い。突部201,202は、突部201におけるタイヤ周方向tcの中央部Mに突部201の長手方向に沿った突部中心線Lmを定義し、タイヤ周方向tcにおける側面101の端部102から突部中心線Lmまでの長さp、横溝40Aの間隔Wとするとき、p<0.4Wを満たす。
また、突部201,202の陸部ブロック100の側面101からのトレッド幅方向の長さをLwとするとき、0<p/Lw<20を満たす。
また、空気入りタイヤ1の最大幅をSW、トレッド部13の幅をTWとする(図1参照)するとき、Lw≦(SW−TW)/2を満たす。
また、突部201,202のトレッド幅方向twの長さLwと、横溝40Aの間隔Wとは、2.00≦W/Lwを満たす。また、複数の前記陸部のタイヤ周方向tcの長さをWB、突部201,202のタイヤ周方向tcの長さをLrとするとき、0<Lr/WB≦0.5を満たす。
実施形態では、突部201,202のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、等しい。また、横溝40Aの溝底40Abから陸部ブロック100の表面までのタイヤ径方向trの長さ(すなわち、横溝40Aの深さ)をHとするとき、0.1≦Lh/H≦0.7 (Lh=Lh1又はLh2)を満たす。
(3)作用・効果
図5(a)は、図3の矢印B方向からみた平面図であり、空気入りタイヤ1が回転方向R1に回転するときに生じる空気の流れを説明する模式図である。図5(b)は、図3の矢印B方向からみた平面図であり、空気入りタイヤ1が回転方向R2に回転するときに生じる空気の流れを説明する模式図である。
空気入りタイヤ1では、陸部ブロック100のタイヤ周方向に平行な側面であるバットレス部14のタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aには、側面101からトレッド幅方向twの外側に突出するとともにタイヤ径方向に延びる複数の突部200(突部201,202)が形成される。
このため、空気入りタイヤ1の回転に相対的に発生する回転方向とは反対向きの風を突部200に受ける。空気入りタイヤ1の表面を通過する空気の流れは、突部200に当たって乱され、陸部ブロック100に形成された横溝40に取り込まれる。
図5(a)に示すように、空気入りタイヤ1が、回転方向R1に回転する場合には、回転による空気の流れ(相対風)ARは、突部200の側面200a(突部201,201の側面)に当たって横溝40Aに取り込まれる。これにより、横溝40A内を流れる空気の流量が増加する。このため、横溝40A内部の熱伝達率が向上し、陸部ブロック100の温度上昇を低減させることができる。更には、トレッド部13の温度上昇を低減させることができる。
また、図5(b)に示すように、空気入りタイヤ1が、回転方向R2に回転する場合には、回転による空気の流れ(相対風)ARは、突部200の側面200bに当たって、突部200を乗り越えて流れる。このとき、突部200の側面200bの回転方向後側には、幅方向外側に向かう空気の流れが生まれる。この流れにより、横溝40Aや周方向溝20Aを通って空気が吸い出されて、横溝40Aから外へ向かう空気の流れARが生じる。これにより、横溝40A内部の熱伝達率が向上し、陸部ブロック100の温度を低減させることができる。更には、トレッド部13の温度を低減させることができる。
また、例えば、突部201,202の長さLh1,Lh2が横溝40Aの深さH相当であった場合には、空気入りタイヤ1の接地によって陸部ブロック100がタイヤ径方向に圧縮されるように変形したとき、突部201,202がタイヤ径方向に対して屈曲する座屈変形が生じる。悪路走行などによって、突部201,202の座屈変形が繰り返されることにより、突部201,202が損傷を受けやすくなる。
これに対して、実施形態では、突部201,202のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、トレッド部13の表面から横溝40Aの溝底40Abまでの長さHよりも短く形成されているため、突部201,202の座屈変形が起こりにくく、突部201,202が損傷しにくい。従って、横溝40A内部の熱伝達率を向上させて、陸部ブロック100の温度を低減させる効果を持続させることができる。
また、突部200の矩形状の長手方向とタイヤ径方向(すなわち、タイヤ法線lh)とが一致し、トレッド幅方向と矩形状の短手方向とが一致するように配置することができる。このように配置することにより、突部200の前後における圧力変化を効率よく発生させることができる。
突部200のトレッド幅方向の長さをLwは、Lw≦(SW−TW)/2を満たす。すなわち、突部200は、空気入りタイヤ1の最大幅SWよりもトレッド幅方向外側に突出しない。突部200の端が空気入りタイヤ1の最大幅SWを超えると、障害物などに接触する可能性が高まるため、好ましくない。
突部200は、陸部ブロック100の側面101のタイヤ周方向の端部102から突部200のタイヤ周方向における中央部Mに設定される突部200の長手方向に沿った突部中心線Lmまでの長さpは、p<0.4Wを満たす。また、p<0.3Wとすることができる。p<0.3Wとすると、図5(a)で説明した回転方向R1において、外から横溝40A内部へ向かう空気の流れARを促進することができる。また、p<0.4Wとすると、図5(b)で説明した回転方向R2において、横溝40Aから外へ向かう空気の流れARを促進することができる。
突部200の陸部ブロック100の側面からトレッド幅方向の長さLwは、0<p/Lw<20を満たす。p/Lwがこの範囲を外れると、すなわち、突部200が横溝40から離れすぎると、空気の流れARを発生させる効果が薄れる。
横溝40の間隔をW、突部200のトレッド幅方向の長さをLw、突部200のタイヤ周方向の長さをLrとするとき、2.00≦W/Lw、0<Lr/WB≦0.5を満たす。横溝40のピッチが狭くなると、横溝40に空気が入り込みにくくなるため、好ましくない。また、突部200は、ゴムで形成されるため、突部200の幅が大きくなりすぎると、放熱性が悪くなる。
実施形態では、突部201,202のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2と、横溝40Aの深さHとは、0.1≦Lh/H≦0.7 (Lh=Lh1又はLh2)を満たす。すなわち、突部200のタイヤ径方向の長さLhが横溝40Aの深さHの10%に満たない場合には、空気入りタイヤ1の回転方向R1,R2に伴う空気の流れARを発生させる効果が薄れるため、横溝40A内部の熱伝達率を向上させることが難しくなる。また、突部200のタイヤ径方向の長さLhが横溝40Aの深さHの70%を超えると、陸部ブロック100がタイヤ径方向に圧縮する変形による座屈変形が起こりやすくなるため好ましくない。
(4)変形例
(4−1)陸部ブロックの形状の変形例
図6は、変形例として示す空気入りタイヤ2のトレッド部の一部を拡大した拡大斜視図である。図7は、図6の矢印B1方向からみた平面図である。図8は、図6の矢印A1方向からみた側面図である。
空気入りタイヤ2は、横溝41A及び周方向陸部30A,30B,30Cによって区画された陸部ブロック300を有する。陸部ブロック300は、バットレス部を構成する側面300sと、横溝41Aの壁面を構成する側面300a,300bとを有する。
空気入りタイヤ2は、周方向陸部30A,30B,30Cに形成される横溝41Aの延びる方向に沿った横溝41Aの中心線lnがトレッド幅方向に沿ったトレッド幅方向線TLに対して角度θだけ傾斜している。突部200(突部201,202)は、陸部ブロック300の側面300sのタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域であって、側面300sと側面300aとのなす角度φが鋭角になる陸部ブロック300の端部領域301aに設けられる。
図7には、空気入りタイヤ2の回転方向R1、R1方向に回転するときに生じる空気の流れAR1、空気入りタイヤ2の回転方向R2、R2方向に回転するときに生じる空気の流れAR2が示されている。
図7に示すように、空気入りタイヤ2が、回転方向R1に回転する場合には、回転による空気の流れ(相対風)AR1は、突部201,202の側面201a,202aに当たって横溝41Aに取り込まれる。横溝41Aが傾斜しているため、空気の流れARが横溝41A内へ取り込まれ易い。
また、図7に示すように、空気入りタイヤ2が、回転方向R2に回転する場合には、回転による空気の流れ(相対風)AR2は、突部201,202の側面201b,202bに当たって、突部201,202を乗り越えて流れる。このとき、突部201の側面201bの回転方向R2後側には、トレッド幅方向tw外側に向かう空気の流れが生まれる。この流れにより、横溝41Aを通って空気が吸い出されて、横溝41Aから外へ向かう空気の流れAR2が生じる。また、横溝41Aが傾斜しているため、横溝41Aから外へと空気が流れ易くなる。これにより、横溝41A内部の熱伝達率が向上し、陸部ブロック300の温度を低減させる効果を高めることができる。
なお、図7に示した空気入りタイヤ2においても、Lw≦(SW−TW)/2、p<0.4W(好ましくは、p<0.3W)、0<p/Lw<20、2.00≦W/Lw、0<Lr/WB≦0.5、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1又はLh2)を満たす。
(4−2)突部の形状及び配置の変形例
上述した実施形態及び変形例で説明した突部の形状及び配置は、以下のような変形が可能である。図9〜図17は、突部の配置の変形例を示す陸部ブロックの側面図である。図9〜図17では、陸部ブロックの形状として図3に示すタイプを例示する。
図9〜図14に示す突部は、タイヤ周方向tcに並んでおり、タイヤ周方向tcからの正面視において、複数の突部の一部同士がタイヤ径方向trにおいて重複する。図9に示す陸部ブロック100の側面101のタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aには、側面101からトレッド幅方向twの外側(紙面表側)に突出するとともにタイヤ径方向trに延びる突部401,402が形成される。突部401,402のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、Lh1=Lh2であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2)を満たす。
図10に示す突部403,404のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、それぞれ異なっている。すなわち、Lh1>Lh2であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2)を満たす。なお、この場合、突部は、タイヤ径方向trに並んで配置されてもよい。
図11に示す陸部ブロック100の側面101のタイヤ周方向におけるブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aには、側面101からトレッド幅方向twの外側(紙面表側)に突出するとともにタイヤ径方向trに延びる突部405,406,407が形成されている。
突部405,406は、タイヤ径方向trに並んで配置されている。突部407は、タイヤ周方向tcにおいて、突部405と突部406よりもブロック中央線Bc側に配置される。突部407は、タイヤ周方向tcからみて、突部405と突部406との間に位置する。突部407のタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2,Lh3は、Lh1=Lh2=Lh3であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2、又はLh3)を満たす。
図12〜図14に示す変形例では、陸部ブロック100のブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aに、突部が3つ形成されており、図11に示した変形例と突部の配置が異なる。
図12では、突部409,410は、タイヤ径方向trに並んで配置されている。突部408は、タイヤ周方向tcにおいて、突部405と突部406よりも陸部ブロック100の端部側に配置される。突部408は、タイヤ周方向tcからみて、突部409と突部410との間に位置する。
図13では、突部411,412,413が形成されている。突部411は、タイヤ径方向trにおいて最も外側かつタイヤ周方向tcにおいて最も端部側に配置される。突部412は、タイヤ周方向tcにおいて突部411よりもブロック中央線Bc側、かつタイヤ径方向trにおいて突部411よりもタイヤ径方向tr内側に配置される。突部413は、タイヤ周方向tcにおいて突部412よりもブロック中央線Bc側、かつタイヤ径方向trにおいて突部412よりもタイヤ径方向tr内側に配置される。
図14では、突部414,415,416が形成されている。突部414は、タイヤ径方向trにおいて最も外側かつタイヤ周方向tcにおいて最もブロック中央線Bc側に配置される。突部415は、タイヤ周方向tcにおいて突部414よりも端部側、かつタイヤ径方向trにおいて突部414よりもタイヤ径方向tr内側に配置される。突部416は、タイヤ周方向tcにおいて最も端部側、かつタイヤ径方向trにおいて突部415よりもタイヤ径方向tr内側に配置される。
図12〜図14に示す変形例において、タイヤ径方向trの長さLh1,Lh2,Lh3は、Lh1=Lh2=Lh3であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2、又はLh3)を満たす。
図10〜図14に示すように、突部401〜416は、タイヤ周方向tcに並んでおり、タイヤ周方向tcからの正面視において、複数の突部の一部同士がタイヤ径方向trにおいて重複するように配置することにより、タイヤ周方向tcからの正面視において、突部の隙間がなくなるため、空気入りタイヤの表面を通過する空気の流れを乱す効果を高めることができる。
また、図12〜図14に示す変形例において、タイヤ径方向trの長さLh1,Lh2,Lh3は、Lh1=Lh2=Lh3であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2、又はLh3)を満たすことにより、突部401〜416がタイヤ径方向に対して屈曲する座屈変形を防止できる。
続いて、図15〜図17に示す変形例では、突部の長手方向に沿った突部中心線Lmを定義するとき、陸部ブロック100のブロック中央線Bcよりもタイヤ周方向の一方側の領域101aに、タイヤ法線lhに対して所定角度傾斜した突部が形成されている。
図15では、突部421,422は、タイヤ径方向trに並んで配置されている。突部421の突部中心線Lm1は、タイヤ法線lhに対して、タイヤ周方向tcにおける陸部ブロック100の端部側に傾斜しており、傾斜角度はα1である。また、突部422の突部中心線Lm2は、タイヤ法線lhに対して、タイヤ周方向tcにおけるブロック中央線Bc側に傾斜しており、傾斜角度はα2である。角度α1,α2は、|α1|≦20°、|α2|≦20°を満たす。
また、突部421,422のタイヤ周方向tcからみたタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、Lh1=Lh2であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2)を満たす。
図16では、突部423,424は、タイヤ周方向tcに並んで配置されている。突部423の突部中心線Lm3は、タイヤ法線lhに対して、タイヤ周方向tcにおける陸部ブロック100の端部側に傾斜しており、傾斜角度はβ1である。また、突部424の突部中心線Lm4も同様にタイヤ法線lhに対して陸部ブロック100の端部側に傾斜しており、傾斜角度はβ2である。角度β1,β2は、|β1|≦20°、|β2|≦20°を満たす。
また、突部423,424のタイヤ周方向tcからみたタイヤ径方向trの長さLh1,Lh2は、Lh1=Lh2であり、0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2)を満たす。突部423,424は、タイヤ周方向tcからみてタイヤ径方向trにおいて重複している。
図16では、突部425,426は、タイヤ周方向tcに並んで配置されており、突部423,424と反対方向に傾斜している。すなわち、突部425の突部中心線Lm5は、タイヤ法線lhに対してブロック中央線Bc側に傾斜しており、傾斜角度はγ1である。また、突部426の突部中心線Lm4も同様にタイヤ法線lhに対してブロック中央線Bc側に傾斜しており、傾斜角度はγ2である。角度γ1,γ2は、|γ1|≦20°、|γ2|≦20°を満たす。また、Lh1=Lh2、かつ0.1≦Lh/H≦0.7(Lh=Lh1、Lh2)を満たす。
図15〜図17に示すように、突部の長手方向に沿った突部中心線Lmがタイヤ法線lhに対して所定角度傾斜させることにより、陸部ブロック100がタイヤ径方向trに対して圧縮される変形を受けたときに、突部421〜426がタイヤ径方向trに圧縮される応力を緩和させることができる。従って、タイヤ径方向trに対して屈曲する座屈変形を防止できる。
また、図16,17のように、タイヤ周方向tcからの正面視において、複数の突部の一部同士がタイヤ径方向trにおいて重複するように配置することにより、タイヤ周方向tcからの正面視において、突部の隙間がなくなるため、空気入りタイヤの表面を通過する空気の流れを乱す効果を高めることができる。
図9〜図17に示す変形例においても、図示しないが、Lw≦(SW−TW)/2、p<0.4W(好ましくは、p<0.3W)、0<p/Lw<20、2.00≦W/Lw、0<Lr/WB≦0.5を満たす。
図9〜図17では、陸部ブロックの形状として図3に示すタイプ例示したが、図6のように横溝がトレッド幅方向線TLに対して傾斜したタイプであってもよい。上述の突部は、タイヤ周方向に配置された陸部ブロックの全てに形成されていることが好ましい。
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例が明らかとなる。例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
実施形態に係る空気入りタイヤは、例えば、偏平率80%以下、リム径が57”以上、荷重負荷能力が60mton以上、荷重係数(k−factor)が1.7以上の、いわゆる超大型タイヤである場合に顕著な効果が得られるが、乗用車用、トラック・バス用の汎用のタイヤに適用してもよい。るバットレス部にトレッド幅方向に突出する突部を形成することにより、空気入りタイヤの熱伝達率を向上させることができ、高速走行、悪路走行などトレッドが発熱し易い状況において、トレッド面の温度上昇を低減させることができる。
典型例として図1に示す空気入りタイヤ1のトレッドパターンについて例示した。しかし、このトレッドパターンに限定されない。例えば、空気入りタイヤ1のタイヤ赤道線付近に横溝が形成されていないリブ状陸部を有するタイプであってもよい。
上述した実施形態では、横溝部(横溝40,横溝41,横溝42など)は、タイヤ周方向に対して全て同じ角度に形成されていると説明した。しかし、同一の空気入りタイヤにおいて、横溝部のタイヤ周方向に対する角度は、必ずしも同一でなくてもよい。例えば、周方向陸部30A,30B,30C毎に異なる角度で形成されていてもよい。更には、一つの周方向陸部30Aにおいても異なる角度の横溝部が形成されていてもよい。
実施形態では、突部は、トレッド幅方向twの外側(バットレス部)に配置され、かつタイヤ周方向に配置された陸部ブロックの全てに形成されると説明した。しかし、タイヤ周方向tcに連続して配置された陸部ブロックのうち1つおき、もしくは複数おきに形成されていてもよい。
突部は、1つの陸部ブロックの対角端部に設けられていてもよい。例えば、図7に示す陸部ブロック300において、側面300sと側面300aとのなす角φが鋭角になる端部領域の両方に突部が形成されていてもよい。この場合、陸部ブロック300の側面の一方側において、空気の流れARを取り込み易くなり、陸部ブロック300の側面の他方側において、吸い出す方向へ空気の流れARが形成され易くなるため、空気入りタイヤの熱伝達率を効率よく高めることができる。
突部の形状は、矩形状に限定されない。突部の形状として、以下の図18に示す形状が挙げられる。図18(a)に示す突部501では、突部501の長手方向に垂直な断面の形状が三角形である。図18(b)に示す突部502では、突部502の長手方向に垂直な断面の形状は、バットレス部14に取り付けられた付け根部分を長辺とする台形である。図18(c)に示す突部503では、突部503の長手方向に垂直な断面の形状は、バットレス部14に取り付けられた付け根部分を短辺とする台形である。図18(d)に示す突部504では、突部504の長手方向に垂直な断面は、回転方向の一方側に向けて傾斜した形状を有する。図18(e)に示す突部505は、タイヤ回転軸の軸芯に沿った方向からの平面視において、平行四辺形である。図18(f)に示す突部506は、タイヤ回転軸の軸芯に沿った方向からの平面視において、長手方向の中央部の幅が長手方向端部の幅よりも短い形状を有する。図18(g)に示す突部507は、タイヤ回転軸の軸芯に沿った方向からの平面視において、楕円形である。上述した例のほか、タイヤの表面を通過する空気を乱す効果を生む構造であれば、適用可能である。
実施形態では、タイヤは、空気、あるいは窒素ガスなどの気体が充填される空気入りタイヤと説明したが、気体を充填しない、いわゆる無垢タイヤ(ソリッドタイヤ)であってもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…空気入りタイヤ、 11…ビード部、 12…サイドウォール部、 13l…トレッド部、 13…トレッド部、 13e…トレッド端部、 14…バットレス部、 20A,20B…周方向溝、 30A,30B,30C…周方向陸部、 40A,40B,40C…横溝、 40Ab…溝底、 41…横溝、 41A…横溝、 41Aa…壁面、 42…横溝、 51…カーカス層、 52…インナーライナー、 53…ビード、 54…ベルト層、 54a…第1ベルト層、 54b…第2ベルト層、 100,110,120…陸部ブロック、 101…側面、 101a…端部領域、 102…端部、 200…突部、 200a…側面、 200b…側面、 201,202…突部、 300…陸部ブロック、 300a,300b…側面、 300s…側面、 301a…端部領域、 401,402,403,404,405,406,407,408…突部、 411,412,413,414,415,416…突部、 421,422,423,424,425,426…突部、501…突部、 502…突部、 503…突部、 504…突部、 505…突部、 506…突部、 507…突部、 θ…角度、 φ…角度、 CL…タイヤ赤道線、 Lm…突部中心線、 M…中央部、 R1,R2…回転方向、 TL…トレッド幅方向線、 lm…中心線、 ln…中心線、 tr…タイヤ径方向、 tw…トレッド幅方向

Claims (13)

  1. ビード部と、前記ビード部に連なるサイドウォール部と、路面に当接する接地面を有するトレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部の前記接地面には、
    前記接地面からタイヤ径方向内側に向かって窪みタイヤ周方向に交差する方向に延びる複数の横溝部と、前記横溝部によって区画された陸部と、が形成され、
    前記トレッド部の幅方向外側に位置するトレッド端部からタイヤ径方向内側に向かって前記横溝部の溝底まで延びるバットレス部を備え、
    前記陸部は、
    前記タイヤ周方向に沿った側面を有し、
    前記側面の前記タイヤ周方向における中央よりもタイヤ周方向の一方側の領域には、前記側面から前記トレッド幅方向の外側に突出するとともにタイヤ径方向に延びる複数の突部が形成されており、
    前記突部の前記タイヤ径方向の長さは、前記接地面から前記横溝部の底部までの長さよりも短いことを特徴とするタイヤ。
  2. 複数の前記突部は、タイヤ径方向に並んでいることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 複数の前記突部は、タイヤ周方向に並んでおり、タイヤ周方向からの正面視において、複数の前記突部の一部同士は、タイヤ径方向において重複することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 複数の前記突部のタイヤ径方向の長さは、それぞれ異なることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のタイヤ。
  5. タイヤの回転軸方向からの軸方向視において、複数の前記突部の延びる方向とタイヤ法線とのなす角度θが|θ|≦20°を満たすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタイヤ。
  6. 複数の前記突部は、タイヤ径方向に長辺を有する矩形状であり、
    タイヤ周方向における前記突部の中央部に前記突部の長手方向に沿った突部中心線を定義し、タイヤ周方向における前記側面の端部から前記突部中心線までの長さp、前記陸部において前記横溝部の間隔Wとするとき、
    p<0.4Wを満たす請求項1乃至5の何れか1項に記載のタイヤ。
  7. 複数の前記突部の前記長手方向は、タイヤ法線に一致する請求項6に記載のタイヤ。
  8. 複数の前記突部のトレッド幅方向の長さをLw、前記横溝部の間隔をWとするとき、
    2.00≦W/Lwを満たす請求項1乃至7の何れか1項に記載のタイヤ。
  9. 複数の前記陸部のタイヤ周方向の長さをWB、前記突部のタイヤ周方向の長さをLrとするとき、
    0<Lr/WB≦0.5を満たす請求項1乃至8の何れか1項に記載のタイヤ。
  10. 前記突部のタイヤ径方向の長さをLh、前記横溝部の溝底から前記接地面までのタイヤ径方向の長さをHとするとき、
    0.1≦Lh/H≦0.7を満たす請求項1乃至9の何れか1項記載のタイヤ。
  11. 前記横溝部は、トレッド幅方向に沿ったトレッド幅方向線に対して傾斜しており、
    前記突部は、前記側面と前記横溝部の壁面とのなす角が鋭角になる側の陸部の端部を含む端部領域に設けられる請求項1乃至10の何れか1項に記載のタイヤ。
  12. タイヤ周方向に沿った周方向溝部が形成されており、前記横溝部は、前記周方向溝部に連通されている請求項1乃至11の何れか1項に記載のタイヤ。
  13. 前記突部は、前記バットレス部に形成される請求項1乃至12の何れか1項に記載のタイヤ。
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