JP2013011102A - ハニカム状3次元立体セル構造体ブロックの斜面上への敷設方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハニカム状3次元立体セル構造体の1以上のブロックを、斜面上に、敷設する方法であって、少なくとも一定長の水平部とその両端に一定長の垂直部をもつコの字状の鉄筋の各垂直部を該幅方向の各列の最外セル内に挿入し;該斜面上部から下部に向かって、該ブロックを展張し;該ブロックの展張がなされた後、該長片状の樹脂又は繊維シートの接合部又は接続領域と該コの字状の鉄筋の水平部の両者を、上方から、挟み込むように、略U字形状の棒状ピンを挿入して、該ブロックと該コの字状の鉄筋を連結し;前記各セルの内部に、充填材を充填して、転圧する、を含む、前記方法。
【選択図】なし
Description
かかるセル構造体は、図1に示すように、幅方向Hに並設された複数の長片状の樹脂又は繊維シートが互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合され、その幅方向と直交する方向に展張した時、該シートにより囲まれたハニカム状のセルが多数形成されるように、構成されている。
しかし、従来および特許文献2に記載された施工方法を用いてセル構造体を展張する場合、セル構造体の最外部のセルのみが施工用治具により支持され、内側に位置するセルは何ら拘束を受けない。このため、前記ハニカム状3次元立体セル構造体を斜面に敷設する際においては、内側に位置するセルが自重により下方へたわみ、均一に施工できないという問題があった。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
(1)該ブロックの幅方向が斜面方向と略直交するように、該ブロックの一端を該斜面の上部に固定し、
(2)少なくとも一定長の水平部とその両端に一定長の垂直部をもつコの字状の鉄筋の各垂直部を、各水平部が展張されるセルの幅方向の各列の中心を横切るように、該幅方向の各列の最外セル内に挿入し、
(3)該斜面上部から下部に向かって、該ブロックを展張し、
(4)該ブロックの展張がなされた後、該長片状の樹脂又は繊維シートの接合部又は接続領域と該コの字状の鉄筋の水平部の両者を、上方から挟み込むように、略U字形状の棒状ピンを挿入して、該ブロックと該コの字状の鉄筋を連結し、
(5)2以上のブロックを敷設する場合、該ブロックの他端に、次のブロックの一端を連結した後、前記ステップ(2)〜(4)を繰り返し、そして
(6)前記各セルの内部に、前記充填材を充填して、転圧する、
を含む、前記方法。
本発明は、幅方向に並設された複数の長片状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の1以上のブロックを、斜面上に、敷設する方法であって、以下のステップ:
(1)該ブロックの幅方向が斜面方向と略直交するように、該ブロックの一端を該斜面の上部に固定し、
(2)少なくとも一定長の水平部とその両端に一定長の垂直部をもつコの字状の鉄筋の各垂直部を、各水平部が展張されるセルの幅方向の各列の中心を横切るように、該幅方向の各列の最外セル内に挿入し、
(3)該斜面上部から下部に向かって、該ブロックを展張し、
(4)該ブロックの展張がなされた後、該長片状の樹脂又は繊維シートの接合部又は接続領域と該コの字状の鉄筋の水平部の両者を、上方から挟み込むように、略U字形状の棒状ピンを挿入して、該ブロックと該コの字状の鉄筋を連結し、
(5)2以上のブロックを敷設する場合、該ブロックの他端に、次のブロックの一端を連結した後、前記ステップ(2)〜(4)を繰り返し、そして
(6)前記各セルの内部に、前記充填材を充填して、転圧する、
を含む、前記方法に関する。
ここで、図5から分かるように、θラジアンの角度をもつ斜面上に置かれた自重Wのセル構造体は展張方向(幅方向と直交する方向、斜面方向)にF=W・sinθの力が加わる。したがって、作業員は、平面に置かれた場合に比較して、セル構造体を展張するに際し、弱い力で引っ張ればよいことになる。セル構造体の展張に先立ってコの字状の鉄筋を挿入しておくことで、セル構造体の自重に加えて該鉄筋の重量を利用できるため、斜面下部への展張作業がより容易になる。
必要であれば、セル構造体の展張後、必要に応じて、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土等を含む充填材を、斜面方向の最下部に位置するセルの一列に先行して充填することでブロックを固定する。また、ブロックの下端を上端同様、杭等で固定してもよい。
該棒状ピンの間隙は、セル構造体の2枚の樹脂又は繊維シート及びコの字状の鉄筋を挟みこむために適したものである必要がある。間隙があまりに小さいと、人力による取り付けに過度の力を要し、一方、間隙があまりに大きいと、挟み込む2枚の樹脂シート又は繊維シートの拘束が弱くなるため、好ましくない。このように、該棒状ピンの間隙は、セル構造体を構成する樹脂又は繊維シートの厚みに依存するが、好ましくは、2〜50mmである。また、充填材の転圧及び転圧後の引抜きを容易にするため、該棒状ピンの長さは、略U字形状に曲げられた状態で前記樹脂シート又は繊維シートの高さ方向の幅の1/4〜1倍とすることが好ましい。
前記したように、使用したコの字状の鉄筋と略U字形状の棒状ピンは、セルに充填材を充填した後、作業員により上部から容易に引き抜くことができるので、再利用が可能であるが、必要により、かかるコの字状の鉄筋と略U字形状の棒状ピンを永久的に残存させてもよい。
20 セル構造体第一ブロック
22 セル構造体第二ブロック
24 ブロック接続治具
26 ストリップ(長片状の樹脂又は繊維シート)
28 接合部又は接続領域
30 セルの壁
32 セル
34 孔
36 開口スロット(溝孔)
120 コの字状の鉄筋
130 略U字形状の棒状ピン
Claims (3)
- 幅方向に並設された複数の長片状の樹脂又は繊維シートを互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の1以上のブロックを、斜面上に、敷設する方法であって、以下のステップ:
(1)該ブロックの幅方向が斜面方向と略直交するように、該ブロックの一端を該斜面の上部に固定し、
(2)少なくとも一定長の水平部とその両端に一定長の垂直部をもつコの字状の鉄筋の各垂直部を、各水平部が展張されるセルの幅方向の各列の中心を横切るように、該幅方向の各列の最外セル内に挿入し、
(3)該斜面上部から下部に向かって、該ブロックを展張し、
(4)該ブロックの展張がなされた後、該長片状の樹脂又は繊維シートの接合部又は接続領域と該コの字状の鉄筋の水平部の両者を、上方から挟み込むように、略U字形状の棒状ピンを挿入して、該ブロックと該コの字状の鉄筋を連結し、
(5)2以上のブロックを敷設する場合、該ブロックの他端に、次のブロックの一端を連結した後、前記ステップ(2)〜(4)を繰り返し、そして
(6)前記各セルの内部に、前記充填材を充填して、転圧する、
を含む、前記方法。 - 前記ステップ(3)に続いて、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を、斜面方向の最下部に位置するセルの一列に先行して充填することで該ブロックを固定することを特徴とする、請求項1に記載の敷設方法。
- 請求項1又は2に記載の敷設方法により構築された堤防。
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