JP2006336418A - 盛土構造物の壁面及びその施工方法 - Google Patents

盛土構造物の壁面及びその施工方法 Download PDF

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【課題】 盛土構造物であって、経済性に優れ施工容易な盛土構造物の壁面及びその施工方法の提供を目的とする。
【解決手段】 PC鋼棒と、PC鋼棒を固定するための基礎体と、長手方向に貫通口を有する支持柱と、前記支持柱の凹状部に差し込み可能な板厚を有する板状のパネル体とにより構成し、前記支持柱は、前記支持柱の長手方向に沿って凹状部を有するH型状であり、前記貫通口の径は前記PC鋼棒の径より大きくしたことを特徴とする、盛土構造物の壁面。また、地盤上に基礎体を施工すると共に、複数のPC鋼棒を基礎体に所定の間隔で立設して固定し、支持柱を、PC鋼棒に貫通孔を通して立設し、前記PC鋼棒の先端に引っ張り力を加えて、支持柱にプレストレスを掛けると共に、支持柱を基礎体に固定し、支持柱の凹状部にパネル体を差し込み支持柱間に壁面体を構成したことを特徴とする、盛土構造物の壁面の施工方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、急斜面地での盛土施工等で用いられる盛土構造物の壁面及びその施工方法に関するものである。
従来から、軟弱地盤や急斜面の腹付け盛土工法、土圧軽減の軽量盛土工法等では道路の両側に壁面を構成し盛土材を充填して盛土構造物を施工している。
また、急斜面での腹付け盛土工法では地山の対面に壁面を構成して盛土材を充填して盛土構造物を施工している。
盛土材としては発泡スチロール、エアーモルタル、ソイルセメント等の軽量の盛土材が使用されている場合が多い。
上記の各工法では壁面を構成する必要があり、コンクリート擁壁、コンクリートパネルやブロックを積み上げて擁壁を施工して壁面を構成して盛土材を充填する。
充填した盛土材の土圧に対しては壁面の自重で抵抗する工法や、盛土内にテンサーなどの引っ張り抵抗材を配置して土圧を軽減する工法や、最近では壁面を構成するパネルやブロックをPC鋼棒で緊張して壁面の転倒を防止する工法がある。
前記した従来の盛土構造物の壁面及びその施工方法は、次のような問題点がある。
<1>前記工法では急斜面などの施工が困難で工期と多大の工事費用が掛かる。
<2>強度を高めるために支持柱を太く形成する必要性や、支持柱を地中奥深くまで埋設する必要性がある。このため施工の困難な山間部での施工が容易でない。
<3>取り付け具を介して壁面を支持柱に取り付けるものであるため、軽量化に劣り、また山間部などでは施工が容易でない。またコストがかさむものである。
<4>壁面を構成する板状部材が一枚で構成される場合には、壁面設置の際に一枚の大きな板状部材を運搬する必要がある。また、施工場所によっては設置が容易でない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、盛土構造物の壁面であって、経済性に優れ施工容易な盛土構造物及びその施工方法の提供を目的とする。
また、軽量化及び簡素化され作業が容易になると共に、コスト面で優れた盛土構造物の壁面及びその施工方法の提供を目的とする。
また、足場の悪い急傾斜地での施工を容易にする盛土構造物の壁面及びその施工方法の提供を目的とする。
また、山間の道路、災害の復旧など重量物が搬入できない施工の困難な場所で、軽量化された部材を施工現場で組み立てて短期間に、かつ経済的に盛土構造物の壁面を施工することを目的とする。
上記のような問題を解決するために、本願の第1発明は、盛土構造物の壁面であって、PC鋼棒と、PC鋼棒を固定するための基礎体と、長手方向に貫通口を有する支持柱と、前記支持柱の凹状部に差し込み可能な板厚を有する板状のパネル体とにより構成し、前記支持柱は、前記支持柱の長手方向に沿って凹状部を有するH型状であり、前記貫通口の径は前記PC鋼棒の径より大きくしたことを特徴とする、盛土構造物の壁面である。

本願の第2発明は、第1発明に記載の盛土構造物の壁面において、前記パネル体の対向する一対の2辺に嵌合部を形成し、複数のパネル体の嵌合部を嵌合し、一枚の壁面体を形成することを特徴とする、盛土構造物の壁面である。
本願の第3発明は、盛土構造物の壁面の施工方法であって、地盤上に基礎体を施工すると共に、複数のPC鋼棒を基礎体に所定の間隔で立設して固定し、支持柱を、PC鋼棒に貫通孔を通して立設し、前記PC鋼棒の先端に引っ張り力を加えて、支持柱にプレストレスを掛けると共に、支持柱を基礎体に固定し、支持柱の凹状部にパネル体を差し込み支持柱間に壁面体を構成したことを特徴とする、盛土構造物の壁面の施工方法である。
本願の第4発明は、第3発明に記載の盛土構造物の壁面の施工方法において、パネル体の対向する一対の2辺に嵌合部を形成し、複数のパネル体の嵌合部を嵌合し、一枚の壁面体を形成することを特徴とする、盛土構造物の壁面の施工方法である。
本願の第5発明は、第3発明又は第4発明に記載の盛土構造物の壁面の施工方法において、PC鋼棒を水平面から傾斜して設置したことを特徴とする、盛土構造物の壁面の施工方法である。
<1>支持柱にプレストレス工法を施工することで、支持柱の厚みを薄く形成可能にすると共に軽量化可能となり、山間部でも施工が容易となる。また、コストの低下にもつながる。
<2>支持柱に凹状部を設け、パネル体を凹状部に挿入して壁面を構成するため、軽量化が可能となると共に、施工が容易となる。
<3>パネル体を複数に分割したことで、運搬や施工が容易となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
<1> 盛土構造物の壁面の概要
本発明の盛土構造物の壁面10は、PC鋼棒20、支持柱30、パネル体41、基礎体50をその構成要素とする。
なお、パネル体41は単数又は複数枚で壁面体40を構成する。
<2>PC鋼棒
PC鋼棒20は、支持柱30にプレストレス工法を施工するために使用する鋼製の棒状体である。
図2に示すようにPC鋼棒20の長さは、支持柱30よりも長く形成する。
<3>支持柱
支持柱30は、長手方向に貫通口301を有し、長手方向に沿って凹状部302を有するH型状のコンクリート製の柱体である。
支持柱30の貫通口301は、PC鋼棒20を挿入するためPC鋼棒20の径よりも大きな径に形成する必要がある。
なお、支持柱30は長手方向の両側に凹状部302を設けた鋼管製のパイプの柱体としても良い。
鋼管製のパイプで支持柱30を構成する場合は、PC鋼棒20を緊張する際には、鋼管のパイプ上部にプレートを置いてPC鋼棒20を緊張する。
<4>パネル体
壁面体40を構成するパネル体41は板状に形成したものであり、図3に示すように、パネル体41を支持柱30に設置した際に、支持柱30に接する辺が、支持柱30に形成した凹状部302の窪みに挿入しうる厚みに形成する必要がある。
特に、凹状部302の窪み内部の互いに対向する2辺の間隔である開口幅が、パネル体41の厚みにほぼ等しくなるようにパネル体41の厚みを形成することが望ましい。
また、パネル体41を支持する支持柱30から支持柱30への長さであるパネル体41の左右方向への長さは、パネル体41の両端が各支持柱30の凹状部に達する長さに形成する必要がある。
<5>基礎体
基礎体50はコンクリート又はコンクリートブロック等からなるものであり、PC鋼棒20、壁面体40及び盛土材60を支持しうる、重量、強度、安定度を有するものである。
またプレストレス工法を施工する際にPC鋼棒20を十分に固定する強度を有するものである。
山間地の軟らかい地盤では基礎体50をアンカーで地山に固定する事もできる。
<6> 盛土材
盛土構造物の壁面10を構築後に、盛土材60を盛土構造物の壁面10と地山の間に充填する。
盛土材60は、発泡モルタルに加え、ソイルセメント、発泡ウレタン、発泡スチロール等で構成することが可能である。
<7>施工方法
盛土構造物の壁面10を施工する地盤上に、基礎体50である、基礎コンクリート、または基礎ブロック等を施工する。
施工した基礎体50に、PC鋼棒20を立て込み、先端を基礎体50に固定する。
PC鋼棒20を基礎体50に複数本並列して施工する。
並列して施工する際には等間隔に施工することで、同一形状・サイズのパネル体41を使用して盛土構造物の壁面10を構成可能である。
PC鋼棒20の一端を基礎体50に埋め込んだ状態で、前記PC鋼棒20が、支持柱30の貫通口に挿入するように、支持柱30を立設する。
プレストレス工法により、PC鋼棒20を基礎体50から引っ張る力を加えることで、支持柱30にプレストレスをかける。
この状態で、PC鋼棒20の天端を緊張すると共に、基礎体50上に支持柱30を固定する。
支持柱の凹状部302にパネル体41を、支持柱30の上端部から挿入していく。
図5に示すように、構成した壁面体40及び支持柱30と地山との間に盛土材60を充填する。
盛土材60は発泡モルタル、ソイルセメント、発泡ウレタン、発泡スチロール等を利用可能である。
また、支持柱30の断面が大きなものを選択することで、より重量の大きな盛土材60を充填することも可能である。
さらに、凹状部302の開口幅を広く取り厚みが大きなパネル体41を挿入することでも、より重量の大きな盛土材60を充填できる。
一対の支持柱30間の壁面体40は、一枚の大きなパネル体41で構成することも可能であるが、複数のより小さなパネル体41を支持柱30の凹状部302に挿入して形成することも可能である。
複数のより小さなパネル体41により壁面体40を構成する際には、パネル体41の上側辺と下側辺に嵌合部411を形成する。
つまり、パネル体41を支持柱30に設置した際の上下方向に位置する辺に嵌合部411を形成する。
より具体的には、パネル体41の長さ方向に位置する、対向する一対の2辺に嵌合部411を形成し、複数のパネル体41の嵌合部411を形成したものである。
嵌合部411は、例えば図4に示すように、上側辺を凹型411aに形成し、下側辺に凸型411bに形成することも可能である。その際には、各パネル体41の嵌合部411aと411bを結合し上下に積み重ねていくように構成することも可能である。
なお、嵌合部411の形状は上側辺と下側辺の形状を反対にしたものや、嵌合しうる公知の形状を利用可能である。
パネル体41を上下に積み重ねていくことで盛土構造物の壁面10の壁面体40を構成するものとなる。
図6に示すように、PC鋼棒20を基礎体50に設置する際に、水平面から傾斜して設置することもできる。
傾斜方向は、地山側に傾斜させることで、地山と盛土構造物の壁面10との間に充填する、盛土材60の使用量を減量させることが可能となる。
本発明の盛土構造物の壁面の概観図。 本発明の盛土構造物の壁面の側面図。 本発明の盛土構造物の壁面の上面図。 本発明の盛土構造物の壁面のパネル体の説明図。 本発明の盛土構造物の壁面の説明図。 本発明の盛土構造物の壁面を傾斜させて設置した説明図。
符号の説明
10 盛土構造物の壁面
20 PC鋼棒
30 支持柱
301 貫通口
302 凹状部
40 壁面体
41 パネル体
411 嵌合部
50 基礎体
60 盛土材

Claims (5)

  1. 盛土構造物の壁面であって、PC鋼棒と、
    PC鋼棒を固定するための基礎体と、
    長手方向に貫通口を有する支持柱と、
    前記支持柱の凹状部に差し込み可能な板厚を有する板状のパネル体とにより構成し、
    前記支持柱は、前記支持柱の長手方向に沿って凹状部を有するH型状であり、
    前記貫通口の径は前記PC鋼棒の径より大きくしたことを特徴とする、
    盛土構造物の壁面。
  2. 請求項1に記載の盛土構造物の壁面において、
    前記パネル体の対向する一対の2辺に嵌合部を形成し、複数のパネル体の嵌合部を嵌合し、一枚の壁面体を形成することを特徴とする、
    盛土構造物の壁面。
  3. 盛土構造物の壁面の施工方法であって、地盤上に基礎体を施工すると共に、複数のPC鋼棒を基礎体に所定の間隔で立設して固定し、
    支持柱を、PC鋼棒に貫通孔を通して立設し、
    前記PC鋼棒の先端に引っ張り力を加えて、支持柱にプレストレスを掛けると共に、支持柱を基礎体に固定し、
    支持柱の凹状部にパネル体を差し込み支持柱間に壁面体を構成したことを特徴とする、
    盛土構造物の壁面の施工方法。
  4. 請求項3に記載の盛土構造物の壁面の施工方法において、
    パネル体の対向する一対の2辺に嵌合部を形成し、複数のパネル体の嵌合部を嵌合し、一枚の壁面体を形成することを特徴とする、
    盛土構造物の壁面の施工方法。
  5. 請求項3又は4に記載の盛土構造物の壁面の施工方法において、
    PC鋼棒を水平面から傾斜して設置したことを特徴とする、
    盛土構造物の壁面の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012233310A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Dow Kakoh Kk 軽量盛土用側壁
JP2014173274A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Dow Chemical Company 軽量盛土用側壁の施工方法及びそれに用いる壁パネル

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