JP5632740B2 - ハニカム状3次元立体セル構造体の施工用治具 - Google Patents
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Description
かかるセル構造体は、図1に示すように、幅方向Hに並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互いに所定の間隔で繰り返し部分的に接合され、その幅方向と直行する方向に展張した時、ハニカム状のセルが多数形成されるように、構成されている。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
(1)幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の周縁セル内に、等間隔で平行する複数の略等長の棒状体(A)と、それに直交する複数の略等長の棒状体(B)からなり、該棒状体(A)及び(B)は、該交点で互いに回転可能な状態でヒンジにより接合され、かつ、該棒状体(A)の両端先端部は、前記セル構造体が展張した状態を保持することができるように該構造体の格子面に対し略垂直に曲げられた構造を有し、かつ、該治具は、該セル構造体の展張状態を保持するために使用される時には、格子状を呈するが、不使用時には、該棒状体同士のヒンジ部での回転により折り畳み可能であることを特徴とする治具の前記先端部を挿入して、前記セル構造体が展張された状態を保持し、
(2)こうして展張されたセル構造体の各セル内に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を充填し、
(3)前記施工用治具を、前記セル構造体から取り外し、その後
(4)前記充填材を転圧する
を含む、前記ハニカム状3次元立体セル構造体の各セル内に前記充填材を充填する方法。
[3]前記ステップ(1)において、前記セル構造体が展張された状態を保持するために、前記施工用治具の格子の一部に筋交いを挿入する、前記[1]又は[2]に記載の方法。
(1)略水平面上に、幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体を複数、隣接して、設置し、
(2)前記隣接するセル構造体同士を連結し、
(3)前記各セルの内部に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を充填して転圧し、
(4)前記ステップ(1)〜(3)を繰り返して、前記連結した複数のハニカム状3次元立体セル構造体を垂直方向に段積みし、壁面を構築する、
を含む盛土壁面の構築工法において、前記ステップ(1)におけるハニカム状3次元立体セル構造体の展張に際し、等間隔で平行する複数の略等長の棒状体(A)と、それに直交する複数の略等長の棒状体(B)からなり、該棒状体(A)及び(B)は、該交点で互いに回転可能な状態でヒンジにより接合され、かつ、該棒状体(A)の両端先端部は、前記セル構造体が展張した状態を保持することができるように該構造体の格子面に対し略垂直に曲げられた構造を有し、かつ、該治具は、該セル構造体の展張状態を保持するために使用される時には、格子状を呈するが、不使用時には、該棒状体同士のヒンジ部での回転により折り畳み可能であることを特徴とする治具を使用することを特徴とする前記工法。
[5]前記治具の各棒状体は、金属製中空角パイプであり、かつ、両端先端部が封止されている、前記[4]に記載の方法。
本発明は、幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の施工用治具であって、該治具は、等間隔で平行する複数の略等長の棒状体(A)と、それに直交する複数の略等長の棒状体(B)からなり、該棒状体(A)及び(B)は、該交点で互いに回転可能な状態でヒンジにより接合され、かつ、該棒状体(A)の両端先端部は、前記セル構造体が展張した状態を保持することができるように該構造体の格子面に対し略垂直に曲げられた構造を有し、かつ、該治具は、該セル構造体の展張状態を保持するために使用される時には、格子状を呈するが、不使用時には、該棒状体同士のヒンジ部での回転により折り畳み可能であることを特徴とする前記施工用治具である。
セル構造体のサイズは適宜選択することができ、例えば、タテ3個ヨコ8個のセルを含むことができる。尚、図3には、タテ3個ヨコ3個のセルを含むものを示す。
該棒状ピンの間隙は、セル構造体の2枚の樹脂又は繊維シートを挟みこむために適したものである必要がある。間隙があまりに小さいと、人力による取り付けに過度の力を要し、一方、間隙があまりに大きいと、挟み込む2枚の樹脂シート又は繊維シートの拘束が弱くなり、セル構造体間の固定にずれが生じるため、好ましくない。このように、該棒状ピンの間隙は、セル構造体を構成する樹脂又は繊維シートの厚みに依存するが、好ましくは、2〜50mmである。
前記したように、直径16mm鉄筋を溶接して作製した治具の重さはセル構造体1個当り約30kg程度(タテ3個ヨコ8個のセルの場合)になり、またタテ80cmヨコ260cm程度とかなりの大きさとなるため、作業員一人で運搬するのが困難であるが、金属製中空角パイプ(13mm角)で作製した場合、同サイズで約5kg程度となり、かなりの軽量化が図れる。5kg程度であれば、作業員一人で片手で持ち運ぶことができ、トラックへの積み込み、積み下ろしを含む運搬に際し、格別の困難は伴わない。
(1)幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の周縁セル内に、前記した本発明に係る施工用治具の前記先端部を挿入して、前記セル構造体が展張された状態を保持し、
(2)こうして展張されたセル構造体の各セル内に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を充填し、
(3)前記施工用治具を、前記セル構造体から取り外し、その後
(4)前記充填材を転圧する
を含む、前記ハニカム状3次元立体セル構造体の各セル内に前記充填材を充填する方法にも関する。
(1)略水平面上に、幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体を複数、隣接して、設置し、
(2)隣接するセル構造体同士を連結し、
(3)前記各セルの内部に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土等を含む充填材を充填し、
(4)前記ステップ(1)〜(3)を繰り返して、前記連結した複数のハニカム状3次元立体セル構造体を垂直方向に段積みし、壁面を構築する、
を含む盛土壁面の構築工法において、前記ステップ(1)におけるハニカム状3次元立体セル構造体の展張に際し、前記した本発明に係る施工用治具を使用することを特徴とする工法にも関する。
Claims (5)
- 以下のステップ:
(1)幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体の周縁セル内に、等間隔で平行する複数の略等長の棒状体(A)と、それに直交する複数の略等長の棒状体(B)からなり、該棒状体(A)及び(B)は、該交点で互いに回転可能な状態でヒンジにより接合され、かつ、該棒状体(A)の両端先端部は、前記セル構造体が展張した状態を保持することができるように該構造体の格子面に対し略垂直に曲げられた構造を有し、かつ、該治具は、該セル構造体の展張状態を保持するために使用される時には、格子状を呈するが、不使用時には、該棒状体同士のヒンジ部での回転により折り畳み可能であることを特徴とする治具の前記先端部を挿入して、前記セル構造体が展張された状態を保持し、
(2)こうして展張されたセル構造体の各セル内に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を充填し、
(3)前記施工用治具を、前記セル構造体から取り外し、その後
(4)前記充填材を転圧する
を含む、前記ハニカム状3次元立体セル構造体の各セル内に前記充填材を充填する方法。 - 前記治具の各棒状体は、金属製中空角パイプであり、かつ、両端先端部が封止されている、請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(1)において、前記セル構造体が展張された状態を保持するために、前記施工用治具の格子の一部に筋交いを挿入する、請求項1又は2に記載の方法。
- 以下のステップ:
(1)略水平面上に、幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互い所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体を複数、隣接して、設置し、
(2)前記隣接するセル構造体同士を連結し、
(3)前記各セルの内部に、砂、砕石、コンクリート又は現地発生土を含む充填材を充填して転圧し、
(4)前記ステップ(1)〜(3)を繰り返して、前記連結した複数のハニカム状3次元立体セル構造体を垂直方向に段積みし、壁面を構築する、
を含む盛土壁面の構築工法において、前記ステップ(1)におけるハニカム状3次元立体セル構造体の展張に際し、等間隔で平行する複数の略等長の棒状体(A)と、それに直交する複数の略等長の棒状体(B)からなり、該棒状体(A)及び(B)は、該交点で互いに回転可能な状態でヒンジにより接合され、かつ、該棒状体(A)の両端先端部は、前記セル構造体が展張した状態を保持することができるように該構造体の格子面に対し略垂直に曲げられた構造を有し、かつ、該治具は、該セル構造体の展張状態を保持するために使用される時には、格子状を呈するが、不使用時には、該棒状体同士のヒンジ部での回転により折り畳み可能であることを特徴とする治具を使用することを特徴とする前記工法。 - 前記治具の各棒状体は、金属製中空角パイプであり、かつ、両端先端部が封止されている、請求項4に記載の方法。
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JP2010293674A JP5632740B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | ハニカム状3次元立体セル構造体の施工用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010293674A JP5632740B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | ハニカム状3次元立体セル構造体の施工用治具 |
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JP2012140788A JP2012140788A (ja) | 2012-07-26 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010293674A Active JP5632740B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | ハニカム状3次元立体セル構造体の施工用治具 |
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