JP2001271453A - 単層配筋用スぺーサーと複層配筋用スぺーサーと配筋用スぺーサーの配置・配筋方法及びスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法 - Google Patents

単層配筋用スぺーサーと複層配筋用スぺーサーと配筋用スぺーサーの配置・配筋方法及びスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法

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JP2001271453A
JP2001271453A JP2000082173A JP2000082173A JP2001271453A JP 2001271453 A JP2001271453 A JP 2001271453A JP 2000082173 A JP2000082173 A JP 2000082173A JP 2000082173 A JP2000082173 A JP 2000082173A JP 2001271453 A JP2001271453 A JP 2001271453A
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JP2000082173A
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Itsuo Kobayashi
逸男 小林
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Showa Engineering Co Ltd
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Showa Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種の鉄筋配置に適用される単層・複層配筋
用スペーサと、それを用いた配筋方法及び配筋に使用す
るスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法を提供する。 【解決手段】 倒立コ字形状の左右対の垂直状脚部1b
を形成した複数のスぺーサ本体1を、端部を延長し連結
用鉄筋2dとしたスペーサ上部に固着した補強用鉄筋2
a、及び脚部の下部又は/及び中間部に連結した左右対
の下弦2b又は/及び中間弦により連結した単層或は複
層配筋用スペーサ5a、5bを形成する。基礎S上に複
数の単層或は複層配筋用スペーサを複数列に配置し、多
数本の鉄筋を可撓性の条材で連結したスダレ式組鉄筋を
スペーサ上に震張し、補強鉄筋を組上げる。スダル式組
鉄筋はロール状に巻取り、或は折り畳んで容易に搬送で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の鉄筋配置に
際し適用される単層配筋用スぺーサーと複層配筋用スぺ
ーサーと配筋用スぺーサーの配置・配筋方法及びスダレ
式組鉄筋の搬送・配筋方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の建築構造物(RC造りやS
造り、SR造り)において汎用されている鉄筋(例えば
異形鉄筋)の配筋用スぺーサーは、通常、図7に示すよ
うに波形状としかつ端部視で山形状に形成したトラス線
材aと、その上部と下部に固着した上弦筋b及び下弦筋
c等からなるトラス構造になっており、基礎(ステコン
などをした地上や型枠、デッキプレート等)上にその配
筋用スぺーサーを複数列に配置し、各配筋用スぺーサー
上に多数本の鉄筋を適度の相互間隔で単層に配置して、
各鉄筋を上弦筋にワイヤ等で結縛して配筋している。ま
た、必要に応じ配筋ずみ鉄筋群上に前記の配筋用スぺー
サーをさらに複数列に配置し、上段の各配筋用スぺーサ
ー上にさらに相互間隔をおき多数本の鉄筋を複層に配置
してワイヤ等で結縛して配筋している。さらに、コンク
リート補強用の鉄筋は、通常、基礎に配置した各配筋用
スぺーサー上に適度の相互間隔をおき個々に配置して、
個別にワイヤー等で結縛や溶接して配筋している。又
は、工場等において予め多数本の鉄筋を縦筋と横筋とし
て相互に溶接した格子状組鉄筋とし、この格子状組鉄筋
を施工現場に搬入し配筋用スぺーサー上に配置して配筋
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の配筋用スぺーサ
ーは、側部視で山形状に形成したトラス線状材製のスぺ
ーサーになっているため、比較的に多量の線材を要し重
くなつて搬送、施工現場への搬入等が面倒になってい
る。荷重負荷により本体下部の幅(間隔)が広がり、垂
直に対し斜め配置のトラス線状材が曲がり変形し易い、
鉄筋を複層段に配置する場合は、下側のスぺーサーの変
形がさらに顕著になるなど、鉄筋の支持性能、信頼性に
欠けるなどの課題がある。また、鉄筋を個別に配置する
場合は、各鉄筋の配置や結縛等に多くの手数、手間を要
し配置にバラツキが生じ易い。格子状組鉄筋は、著しく
嵩張つた形状となり搬送や施工現場への搬入等が著しく
面倒な作業になり、特定の施工態様に限定されて汎用性
がないなどの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題に対処するた
めに開発されたものであり、その目的とする処は、両垂
直状脚部を主要部とするスペーサー本体と、コンクリー
ト補強用の鉄筋と連結手段の付設、ロール状又は積層状
のスダレ式組鉄筋による搬送や現場への搬入及び配置等
により、搬送や配置等の作業、施工性とともに配筋性
能、信頼性さらに汎用性を向上した単層配筋用スぺーサ
ーと複層配筋用スーサーと配筋用スぺーサーの配置・配
筋方法及びスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、倒立のコ字形
状とし左右対の垂直状脚部を形成して相互間隔をおき配
置した鉄線材製の複数のスぺーサー本体と、各スぺーサ
ー本体の上部に固着して連結した少なくとも1本のコン
クリート補強用の鉄筋と、鉄筋の端部を突出して形成し
た連結用鉄筋と、各スぺーサー本体の両垂直状脚部の下
部に固着して連結した少なくとも左右1対の下弦鉄線材
とを具備した単層配筋用スぺーサーに特徴を有し、コ字
状の各スぺーサー本体をコンクリート補強用の鉄筋と下
弦鉄線材により強固に連結した簡単な構造とし、コ字状
のスぺーサー本体として減量し、連結手段(連結用鉄
筋)の付設により比較的に短いスぺーサーとし、上下逆
に嵌合してコンパクトに纏めることができるなど、基本
的に運搬、施工現場への搬入や配置を容易にしている。
上部のコンクリート補強用の鉄筋によりスぺーサー強度
や鉄筋等の支持強度を高め、支持する鉄筋数の節減を可
能にしている。各スぺーサー本体の主体部になっている
両垂直状脚部は、下弦鉄線材によつて強化され、幅(間
隔)の広がりや曲がり変形等を生じないなど優れた鉄筋
支持性能を発揮し安定した配置になる。連結用鉄筋によ
り容易に連結して施工現場に対応した所要の長さに列設
されるなど、優れた作業、施工性とともに鉄筋の支持強
度、信頼性を有する。
【0006】倒立の横断コ字形状又は横断ロ字形状とし
左右対の垂直状脚部を形成した硬質材製のスぺーサー本
体と、各スぺーサー本体あるいはまた連結用板部に設け
たコンクリート流入用の多数の穴とを具備した単層配筋
用スぺーサーに特徴を有し、多数の穴により軽量化しコ
ンクリート流入性を確保している。横断コ字形状又は横
断ロ字形状とし両垂直状脚部を主体部とする硬質材製の
スぺーサー本体は、鉄筋と同等以上のコンクリート補強
機能を有し、格別に連結しないでも優れた安定配置とな
り、両垂直状脚部は優れた鉄筋等の支持強度、信頼性を
有する。また、必要に応じスぺーサー本体の端部に嵌合
して連結する連結部材を設けて、容易に所要の長さに列
設して安定性をさらに高めることができるなど、これら
の単層配筋用スぺーサーは、前記のスぺーサーに比べ同
等以上の作用、効果を発揮する。
【0007】前記の単層配筋用スぺーサーにおいて、ス
ぺーサー本体の左右対の垂直状脚部を長く形成して、前
記の下弦鉄線材に代えて、両垂直状脚部の上半部に固着
して連結した少なくとも左右1対の中間弦鉄線材を設け
た複層配筋用スぺーサーに特徴を有し、比較的に長い両
垂直状脚部の下半部を配置ずみの鉄筋間に容易に挿入し
て基礎上に列設し、配置ずみの鉄筋に対し適度の間隔を
おきさらに多数本の鉄筋を容易に配筋可能とし、単層配
筋用スぺーサーに格別な荷重負担をかけない、基本的に
は前記の単層配筋用スぺーサーと同様な作用、効果を有
する。
【0008】前記の単層配筋用スぺーサーにおいて、基
礎上に複数の単層配筋用スぺーサーを複数列に配置し
て、各単層配筋用スぺーサー上に相互間隔を設けて多数
の鉄筋を配置する配筋用スぺーサーの配置・配筋方法に
特徴を有し、この単層配筋用スぺーサーは、基礎上に所
要数を連結して所要の長さに容易に列設される。スぺー
サー本体の主体部になっている下弦鉄線材付き両垂直状
脚部は、幅(間隔)の広がりや曲がり変形等が効果的に
解消されて安定した配置となり、優れた荷重支持力によ
り多数本の鉄筋を能率、精度良く容易に配置して効果的
に支持する。上部に固設したコンクリート補強用の鉄筋
により支持強度を高め、支持する鉄筋の節減を可能とし
て配筋作業を簡単にするなど、優れた作業、施工性とと
もに鉄筋の支持性能、信頼性を発揮する。
【0009】前記の配筋用スぺーサーの配置・配筋方法
において、複数列の単層配筋用スぺーサー上に多数の鉄
筋を配置した後、複数の複層配筋用スぺーサーを配置ず
み鉄筋の上側から挿入して基礎上に複数列に配置して、
各複層配筋用スぺーサー上に相互間隔を設けて多数本の
鉄筋を配置する配筋用スぺーサーの配置・配筋方法に特
徴を有し、各複層配筋用スぺーサーは、その両垂直状脚
部の下半部を配置ずみ鉄筋の上側から容易に挿入して基
礎上に複数列に配置でき、各複層配筋用スぺーサー上に
相互間隔をおきさらに多数の鉄筋を容易に配置できる。
単層配筋用スぺーサーに複層配筋用スぺーサー側の荷重
負担をかけないなど、複層配筋の作業が簡素化されて能
率、精度良く配筋できるなど、優れた作業、施工性とと
もに鉄筋の支持性能、信頼性を発揮する。
【0010】多数本の鉄筋を可撓性の条材により相互間
隔をおき連結してスダレ式組鉄筋に製造して、スダレ式
組鉄筋を巻き取りロール状スダレ式組鉄筋とし又は折り
重ねて積層状スダレ鉄筋として搬送した後、ロール状ス
ダレ式組鉄筋又は積層状スダレ式組鉄筋を施工現場に搬
入して、基礎上に配置した複数列の単層配筋用スぺーサ
ーあるいはまた複層配筋用スぺーサー上で、ロール状ス
ダレ式組鉄筋又は積層状スダレ式組鉄筋を繰り広げて多
数本の鉄筋を配置するスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法
に特徴を有し、このスダレ式組鉄筋は、条材の可撓性に
より容易に巻き取り又は折り重ねて比較的に軽量でコン
パクトなロール状スダレ式組鉄筋又は積層状スダレ式組
鉄筋に形成され、能率良く搬送でき保管や施工現場への
搬入を容易にしている。複数列の単層配筋用スぺーサー
又は複層配筋用スぺーサー上で、ロール状スダレ式組鉄
筋又は積層状スダレ式組鉄筋を繰り広げることにより、
鉄筋の結縛等の作業を格別に要しないで、多数本の鉄筋
を所要の間隔で能率、精度良く配置することができ、ま
た施工態様に対応させて多様に配筋できるなど、優れた
運搬等の取り扱い操作性、作業性、施工性とともに鉄筋
の配筋性能、信頼性を有する。
【0011】前記のスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法に
おいて、前記の単層配筋用スぺーサーあるいはまた複層
配筋用スぺーサーを配置するスダレ式組鉄筋の搬送・配
筋方法に特徴を有し、前記の単層配筋用スぺーサーある
いはまた複層配筋用スぺーサーの作用、効果とあいまっ
て、鉄筋の支持性能、信頼性がさらに高められるなど、
総合的に運搬、搬入等の取り扱い操作性や作業性、施工
性とともに鉄筋の配筋性能、信頼性さらに施工の汎用性
を効果的に高めている。
【0012】また、前記のスダレ式組鉄筋は、施工態様
に対応した所要の鉄筋の配置が容易になるなど、作業
性、施工性が効果的に高められ、各種の建築物、土木工
事、コンクリート舗装の路盤、防護壁、ダム等の施工、
例えば各種の基礎杭、基礎、柱、梁、壁さらには土間、
スラブ、ブロック等におけるコンクリート補強用筋等と
して、多様な施工態様が可能となり汎用される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の単層鉄筋用スぺー
サーの第1実施例と変形例、図2に第2実施例と変形
例、図3に複層鉄筋用スぺーサーの実施例と変形例、図
4Aにスダレ式組鉄筋の一実施例、図4Bにロール状ス
ダレ式組鉄筋と配筋方法の一実施例、図4Cに積層状ス
ダレ式組鉄筋と配筋方法の一実施例、図5に単層鉄筋用
スぺーサー及びスダレ式組鉄筋による配置・配筋方法の
一実施例、図6に単層と複層の鉄筋用スぺーサー及びス
ダレ式組鉄筋による配置・配筋方法の一実施例を示して
いる。図中5a,5bは両垂直状脚部1bを主体部とす
るスぺーサー本体1、コンクリート補強用の鉄筋2a、
連結用鉄筋2d及び下弦線状材2bからなる単層鉄筋用
スぺーサーの第1実施例と変形例(図1参照)、5c,
5dは両垂直状脚部4bを主体部とするスぺーサー本体
4、連結用板部4d及びコンクリート流入用の多数の穴
5からなる単層鉄筋用スぺーサーの第2実施例と変形例
(図2参照)、5e,5fは両垂直状脚部1bを主体部
とするスぺーサー本体1、コンクリート補給用の鉄筋2
a、連結用鉄筋2d及び中間弦線状材2bからなる複層
鉄筋用スぺーサーの一実施例と変形例(図3参照)、1
0aはスダレ式組鉄筋の一実施例(図4A参照)、15
a,15bはロール状スダレ式組鉄筋(図4B参照)と
積層状スダレ式組鉄筋(図4C参照)の各一実施例、R
はロール状スダレ式組鉄筋の回転、Fはスダレ式組鉄筋
の繰り出し、Sは基礎である。
【0014】図1A〜Dに示す単層配筋用スぺーサー5
a,5bは(第1実施例と変形例)、倒立のコ字形状と
し左右対の垂直状脚部1b,1bを形成して相互間隔を
おき配置した鉄線材製の複数のスぺーサー本体1と、各
スぺーサー本体の上部1aに固着して連結した少なくと
も1本のコンクリート補強用の鉄筋2aと、鉄筋2aの
端部を突出して形成した連結用鉄筋2dと、各スぺーサ
ー本体の両垂直状脚部1bの下部に固着して連結した少
なくとも左右1対の下弦鉄線材2bとを具備した構成に
なつている。
【0015】さらに詳述すると、単層配筋用スぺーサー
5aは、適度の剛性を有する各種の鉄筋や高強度鋼、異
形鉄筋、帯鋼(平鋼)等の鉄線材及び鉄筋からなり、図
1A,Bに示すように鉄線材により倒立のコ字状に形成
して左右対の垂直脚部1b,1bを主体部とし、適度の
間隔をおき配置した複数のスぺーサー本体1と、その各
上部1aに1本(中央部)のコンクリート補強用の鉄筋
2aを上弦材として溶接(スポット溶接等)して一体的
に固着し連結して、鉄筋2aの一端部を適度の長さ突出
して連結用鉄筋2dとし、両垂直状脚部1b,1bに固
着して連結した左右2対(少なくとも下部に左右1対)
の下弦鉄線材2b及び中間弦鉄線材2b(必要に応じ併
設)等からなる。連結用鉄筋2dは、図示例では側方へ
少し曲げ変形して、図5Aに示すように連結用鉄筋2d
に対し隣接した鉄筋2aを適宜の長さ重ね合わせて、両
鉄筋2aを平面視で直線状に連結6できる構造にしてい
るが、通常は格別に曲げ変形しないで、連結用鉄筋2d
と隣接した鉄筋2aを径サイズずらして適宜の長さ重ね
合わせ連結6する構造にしている。各垂直状脚部1bの
下端部は、好ましくは、図示のように下側の下弦鉄線材
2bよりも少し突出せしめ、基礎Sに突き立てて滑り移
動をさらに効果的に防止する。必要に応じ水平部1e
(図1C参照)を設けて安定性を高めることもできる。
【0016】単層配筋用スぺーサー5bは、図1C,D
に示すように前記の単層配筋用スぺーサー5aに比べ、
適度の間隔をおき配置した複数のスぺーサー本体1にお
いて、各上部1aの左右部に適度の相互間隔をおき2本
のコンクリート補強用の鉄筋2aを上弦材兼用とし溶接
(スポット溶接等)して一体的に固着し連結して、各鉄
筋2aの端部に連結用鉄筋2dを連設し、好ましくは各
垂直状脚部1b,1bの下端部を折曲して水平部1eを
設けた構造に特徴を有し、その他の構造は単層配筋用ス
ぺーサー5aとほぼ同様になっている。図中2bは各垂
直脚部1bに固着して連結した下弦鉄線材と中間弦鉄線
材(必要に応じ併設)である。
【0017】前記の単層配筋用スぺーサー5a,5b
は、図示のように倒立のコ字形状とし両垂直状脚部1
b,1bを主体部とした複数のスペーサー本体1と、コ
ンクリート補強用の連結用鉄筋2d付き鉄筋2a及び左
右対の下弦鉄線材2b(必要に応じ中間弦鉄線材2bを
併設)等からなる比較的に簡単な構造になっており、ス
ペーサー本体1は、従来のトラス構造に比べ著しく減量
されて簡素化され、連結手段(連結用鉄筋2d)の付設
によりスペーサー全体を適度に短く形成し、上下逆にし
て嵌合するなどして、比較的に軽量でコンパクトとし容
易に搬送して、必要に応じ一時保管した後、施工現場に
搬入して配置するなど、取り扱い操作、配置の作業、施
工を容易とし低コストで提供される。図1E(図5,図
6参照)に示すように基礎S(敷き固めステコンをした
地面や型枠、デッキプレート等)上に複数の単層配筋用
スぺーサー5a,5bを配置し、その連結用鉄筋2dを
隣接した鉄筋2aに重合してワイヤー等で連結6し、施
工現場に対応した所要の長さとしかつ適度の相互間隔を
おき複数列に配置して、複数列の単層配筋用スぺーサー
5a,5b上に多数本の鉄筋7を配置して支持する。各
単層配筋用スぺーサー5a,5bは、各スぺーサー本体
1にコンクリート補強用の鉄筋2a及び左右対の下弦鉄
線材2b(必要に応じ中間弦鉄線材2bを併設)を固着
し連結して補強した構造にしているため、前記のように
運搬や保管、現場への搬入及び配置などが容易であり、
連結用鉄筋2dにより容易に連結して施工現場に対応し
た所要の長さに列設される。また、上部のコンクリート
補強用の鉄筋2aは、スぺーサー強度とともに鉄筋等の
支持強度を高め、上側に配置する鉄筋7の節減を可能と
する。各スぺーサー本体の主体部になっている両垂直状
脚部1b,1bは、少なくとも下弦鉄線材2bにより補
強されて、基礎S上で安定した配置となり、幅(下端部
の間隔)の広がりや曲がり変形等を生じないで荷重(鉄
筋7等)を効果的に受け止め優れた荷重支持性能を発揮
するなど、優れた作業、施工性とともに鉄筋の支持強
度、信頼性を発揮する。
【0018】図2A〜Dに示す単層配筋用スぺーサー5
c,5dは(第2実施例と変形例)、倒立の横断コ字形
状又は横断ロ字形状に形成した左右対の垂直脚部4b,
4bを有する硬質材製の複数のスぺーサー本体4と、ス
ぺーサー本体の端部に設けた連結部材4d及び各スぺー
サー本体4あるいはまた連結部材4dに設けたコンクリ
ート流入用の多数の穴5とを具備した構造にしている。
【0019】さらに詳述すると、単層配筋用スぺーサー
5cは、図2A,Bに示すように各種の金属板や硬質樹
脂板等の硬質材により折り曲げて形成し又は一体に射出
成形して、倒立の横断コ字形状とし左右対の垂直脚部4
b,4bを形成した硬質材製のスぺーサー本体4と、ス
ぺーサー本体4の一端部に突出させて設けた連結部材4
d、及び各スぺーサー本体4の全面あるいはまた連結部
材4dに設けたコンクリート流入用の多数の穴5等から
なり、スぺーサー本体4は、断面コ字形状の硬質材製に
しているため、前記の単層配筋用スぺーサー5a,5b
に比べ全体的に優れた耐強度を有し、支持するコンクリ
ート補強用の鉄筋7と同様以上のコンクリート補強機能
を有する。また、基本的に基礎S上でさらに優れた安定
配置となるため、連結部材4dは必要に応じ設ける。こ
の連結部材4dは、図示例ではスぺーサー本体4の上部
4aの端部から突設した構造にしているが、スぺーサー
本体4の両垂直状脚部4b,4bから突設したり又は横
断コ形状等に形成することも可能である。また、スぺー
サー本体4と対象な横断コ形状又は横断ロ形状の短尺部
材(スぺーサー本体とは別体とし組み合わせて設ける)
としてスぺーサー本体4の端部の内側(必要に応じ外
側)に嵌合して連結する構造にもできる(図示省略)。
コンクリート流入用の各穴5は、図示外の多様な形状に
も形成でき、必要に応じ端縁部から切り欠いて形成でき
る。基本的には前記の単層配筋用スぺーサー5a,5b
と同等以上の作用、効果を発揮する。
【0020】また、単層配筋用スぺーサー5dは、図2
C,Dに示すように前記の単層配筋用スぺーサー5cに
比べ同様な硬質材により折り曲げて形成し(底面部4c
の接縁部は必要に応じ溶接)又は一体的に射出成形し
て、横断ロ字形状とし左右対の垂直状脚部4b,4bを
主体部としたスぺーサー本体4に特徴を有し、その他の
連結部材4dやコンクリート流用の穴5等は、単層配筋
用スぺーサー5cとほぼ同様な構造にする。横断ロ字形
状としてさらに強度を高め鉄筋7と同等以上のコンクリ
ート補強機能を有する。基本的には単層配筋用スぺーサ
ー5cとほぼ同様な作用、効果を発揮する。
【0021】前記の単層配筋用スぺーサー5c,5dは
(第2実施例と変形例)、多数の穴5の形成により比較
的に軽量となり適度に短く形成されるなど、容易に搬送
して一時保管したり、施工現場に搬入して容易に配置さ
れる。図2E(図5,図6参照)のように基礎S上に複
数の単層配筋用スぺーサー5c,5dを配置し、必要に
応じ連結部材4dを隣接したスぺーサー本体4の端部に
嵌装して連結し、施工現場に対応した所要の長さとし適
度の相互間隔をおき複数列に配置し、その各単層配筋用
スぺーサー上に鉄筋7を配置して支持する。両垂直状脚
部4b,4bを主体部とする横断コ字形状又は横断ロ字
形状とし、多数の穴5を設けたスぺーサー本体4にして
いるので、比較的に強力で簡単な構造になつて基礎S上
で優れた安定した配置となる。上面4aで多数本の鉄筋
7を効果的に受け止めて支持する優れた支持強度を有
し、スペーサーの滑り移動や曲がり変形等を効果的に解
消するなど、優れた作業、施工性とともに支持性能、信
頼性即ちスぺーサー性能を有する。前記の各単層配筋用
スぺーサー5aや5bに比べ基本的に支持強度をさらに
効果的に高め、多数の穴5を適度に大きく形成してスペ
ーサー内部への骨材混入のコンクリート浸入を容易にし
ている。必要に応じ連結部材4dを一体的に連設又は組
み合わせて設けることにより連結性能を高めることがで
きる。硬質の合成性樹脂材製にして、著しく軽量化して
運搬や配置等作業をさらに容易にできる。基本的には前
記の単層配筋用スぺーサーと同様以上の作用、効果を発
揮する。
【0022】図3に示す複層配筋用スぺーサー5e,5
fは(第3実施例と変形例)、単層配筋用スぺーサー5
a,5bに比べ、スぺーサー本体1の主要部になってい
る左右対の垂直状脚部1b,1bを適度に長く形成し、
前記の下弦鉄線材2bに代えて、各スぺーサー本体1の
両垂直状脚部1b,1bの上半部に、左右2対の中間弦
鉄線材2b(少なくとも左右1対)を固着して連結した
構成に特徴を有し、その他の構造は単層配筋用スぺーサ
ー5a,5bとほぼ同様になつている。
【0023】さらに詳述すると、複層配筋用スぺーサー
5eは、図3A,Bに示すように前記の単層配筋用スぺ
ーサー5aに比べ同様な鉄線材によつて製造し、スぺー
サー本体1の左右対の垂直状脚部1b,1bを適度に長
く形成して、好ましくは各垂直状脚部1b,1bの下端
部を外側へ折り曲げて短い水平部1eを設け、両垂直状
脚部1b,1bの上半部に左右2対(少なくとも左右1
対)の中間弦鉄線材2bを固着して連結し、各垂直状脚
部1b,1bの水平部1e付き下半部を配置ずみ鉄筋7
等の間に挿入して、基礎S上に容易に列設可能にした構
造に特徴を有し、その他の構造は単層配筋用スぺーサー
5a等とほぼ同様な構造にしている。また、複層配筋用
スぺーサー5fは、図3C,Dに示すように前記の複層
配筋用スぺーサー5eに比べ、スぺーサー本体1の上部
1aに2本のコンクリート補強用の鉄筋2a(連結用鉄
筋2d付き)を適度の間隔で固着して連結した構造に特
徴を有し、その他の構造は複層配筋用スぺーサー5eと
ほぼ同様な構造している。基本的には前記の単層配筋用
スぺーサー5eと同様な作用、効果を有する。また、複
層配筋用スぺーサー5e,5fは、必要に応じ左右対の
垂直状脚部1b,1bを図示以上に長く形成して3層目
や4層目の配筋用(図示省略)にも形成する。
【0024】前記の複層配筋用スぺーサー5e,5fは
(第3実施例と変形例)、単層配筋用スぺーサー5aと
ほぼ同様に比較的に短く軽量でコンパクトにして容易に
搬送し必要に応じ1時保管した後、施工現場に搬入して
容易に配置される。図3E(図5,図6参照)のように
基礎S上に複数の複層配筋用スぺーサー5e,5fを配
置し、その連結用板部4dを隣接したスぺーサー本体4
に嵌挿して連結6し、施工現場に対応した所要の長さと
し適度の相互間隔をおき複数列に配置して、各複層配筋
用スぺーサー上に多数本の鉄筋7を配置して支持する。
基礎S上に容易に配置され両垂直状脚部1b,1bで安
定した配置となり、複層つまり上側の鉄筋等の荷重を効
果的に受け止め支持して、それらの荷重を単層配筋用ス
ぺーサーに負荷しない、両垂直状脚部1b,1bの滑り
移動や曲がり変形等を効果的に解消しているなど、優れ
た作業、施工性とともに支持性能、信頼性を有する。前
記の単層配筋用スぺーサー5aや5bに比べ基本的には
ほぼ同様な作用、効果を発揮する。
【0025】スダレ式組鉄筋10aは、図4Aに示すよ
うに可撓性を有する複数本の条材8により多数本の鉄筋
7を適宜の間隔Pをおき連結した構造からなり、予め工
場等で製造して、図4Bに示すように必要に応じ芯材1
1の周囲に巻き取り、好ましくは周囲に可撓性の梱包材
12を巻き付け引き締め梱包して、ロール状スダレ式組
鉄筋15aとし、又は、図4Cに示すように折り畳み、
好ましくは周囲に可撓性の梱包材12を巻き付け引き締
め梱包して、積層状スダレ式組鉄筋15bとして搬送
し、必要に応じ保管した後、施工現場に搬入して、基礎
S上に配置した単層配筋用スぺーサーや複層配筋用スぺ
ーサー上に繰り広げて多数本の鉄筋7を配筋する。
【0026】さらに詳述すると、スダレ組鉄筋10aに
おいて、連結する鉄筋7は、適度の剛性を有する各種の
鉄筋や高強度鋼、異形鉄筋等を適用し、条材8は、例え
ば使用態様により比較的に強力な各種の天然繊維製や合
成樹脂製等の紐、強靭なカーボン繊維製の紐状材、ワイ
ヤやピアノ線等の線材、撚り合わせ線材(ワイヤロープ
等)、帯鋼(平鋼,薄い鋼板等)等の可撓性材を適用し
て、例えば捻り合わせ、適宜の紐やワイヤー等で結縛、
又は溶接(スポット溶接、片側又は両側溶接)などの連
結手段により、多数本の鉄筋7を適度の相互間隔Pをお
き連結した構造にしている。図示例では4本の条材8
(可撓性)により鉄筋7の長さ方向Lに適度の間隔をお
き連結したスダレ状に形成している。この条材8は、必
要に応じ本数を増減したり、1本又は2本の条材8によ
り各鉄筋7の一方に偏位した部分のみで連結したスダレ
状の構造とし、各鉄筋7の配筋性を高める(図示省
略)。
【0027】さらに、スダレ組鉄筋10aは、工場等で
予めロール状スダレ式組鉄筋15a又は積層状スダレ式
組鉄筋15bとして搬送し、必要に応じ一時的に保管し
た後、施工現場に搬入して使用する。ロール状スダレ式
組鉄筋15a、積層状スダレ式組鉄筋15bは、条材8
の可撓性により多数本の鉄筋7を比較的にコンパクトに
梱包できて、搬送や一時保管さらには施工現場への搬入
を極めて容易に能率良く行なうことができるなど、優れ
た取り扱い性能、作業性が得られる。
【0028】図5に多数本の鉄筋を単層に配筋する場合
の単層配筋用スぺーサーの配置・配筋方法及びスダレ式
組鉄筋の搬送・配筋方法の一実施例を示している。図示
例によって説明すると、先ず、基礎S(敷き固めてステ
コンした地面や型枠、デッキプレート等)上に、複数の
単層配筋用スぺーサー5a,5cを配置し、連結用鉄筋
2dによりコンクリート補強用の鉄筋2aをワイヤー等
で連結して、適宜の間隔をおき複数列にかつ施工態様に
対応させて配置する。また、スダレ式組鉄筋10aは、
工場等で予めスダレ式組鉄筋10aに製造し、比較的に
軽量でコンパクトなロール状スダレ式組鉄筋15a又は
積層状スダレ式組鉄筋15bとして搬送し、必要に応じ
一時的に保管した後、施工現場に搬入して、複数列に配
置した各単層配筋用スぺーサー5a,5c上において、
ロール状スダレ式組鉄筋15aあるいはまた積層状スダ
レ式組鉄筋15bを、その条材8の可撓性により回転R
(図4B参照)し又は繰り出しF(図4C参照)して繰
り広げてスダレ式組鉄筋10aとして配置する。繰り広
げたスダレ式組鉄筋10aは、必要に応じその条材8や
鉄筋7の1部を単層配筋用スぺーサーの鉄筋2a等にワ
イヤー等により結縛する程度で、その多数本の鉄筋7を
所要の間隔で能率、精度良く配置できる。さらに、必要
に応じ配置ずみの鉄筋7群上に多数本の鉄筋7を直交さ
せて所要の間隔で配置し、下側の鉄筋7にワイヤー等に
より結縛するなどして、配筋作業が容易に能率、精度良
く行われる。各単層配筋用スぺーサー5aの鉄筋2aに
より配置する鉄筋7数の節減が可能となる。鉄筋7の配
置作業後に、周囲等に型枠(図示省略)を施してコンク
リート9を打設する(図5B参照)。
【0029】図5に示す実施例において、必要に応じ単
層配筋用スぺーサー5bや5dを適用し、スダレ式組鉄
筋10aのみ又は個々の鉄筋7のみを配置したり、鉄筋
7を一方向のみに配置することができる。この配置・配
筋方法は、土間や床スラブ、壁、コンクリート舗装道路
の路盤、さらにはコンクリート基盤等の施工に好適であ
つて、多様な態様に施工される。
【0030】図6に多数本の鉄筋7を複層に配筋する場
合の複層配筋用スぺーサーの配置・配筋方法及びスダレ
式組鉄筋の搬送・配筋方法の一実施例を示している。図
示例によって説明すると、図5に示すように基礎S上に
複数の単層配筋用スぺーサー5a,5c等を複数列に配
置して、各単層配筋用スぺーサー上にスダレ式組鉄筋1
0aや個々の鉄筋7を配置した後、図6に示すように複
数の複層配筋用スぺーサー5eの両垂直状脚部1b(下
半部)を配置ずみの鉄筋7の上側から挿入して基礎S上
に同様に配置し連結して複数列に配置する。次に、複数
列の複層配筋用スぺーサー5e上にスダレ式組鉄筋10
aや個々の鉄筋7を前記と同様に配置し、周囲等に型枠
(図示省略)を施して、コンクリート9を打設する(図
6B参照)。複層配筋用スぺーサー5e,5fは、単層
配筋用スぺーサーとほぼ同様にして基礎S上に複数列に
配置され、上側の鉄筋7を能率、精度良く配筋可能にす
るとともに、下側の単層配筋用スぺーサー及び下側の鉄
筋7に格別な荷重をかけない。この配置・配筋方法は、
土間や床スラブ、壁、コンクリート舗装道路の路盤、さ
らにはコンクリート基盤等の施工に好適であつて、さら
に多様な態様に施工される。
【0031】図示例は、代表例になつておりさらに多様
な態様で実施され、各種の構造物(各種の建築物、土木
工事、道路、防護壁、ダム等)における基礎杭や基礎、
柱、梁、壁、さらには土間、スラブ、ブロック、コンク
リート舗装の基盤等において、それらのプレハブ部材の
製造や現場施工等で好適に汎用される。
【0032】
【発明の効果】本発明は、前述のような構成からなり単
層配筋用スぺーサーは、倒立のコ字状とし左右対の垂直
状脚部を主体部とした鉄線材製の複数のスぺーサー本体
を、コンクリート補強用の鉄筋と下弦鉄線材により強固
に連結して補強した簡単な構造からなり、スぺーサー本
体の簡素化により減量され、連結手段(連結用鉄筋)に
よりスぺーサーを短く形成でき、かつ軽量でコンパクト
に纏めて運搬や保管、施工現場への搬入、配置等の取り
扱い作業を容易にしている。コンクリート補強用の鉄筋
によりスぺーサー強度とともに鉄筋等の支持強度を高
め、配置して支持する鉄筋数の節減を可能にしている。
各スぺーサー本体の主体部になっている両垂直状脚部
は、下弦鉄線材により強化されて、幅(下端部の間隔)
の広がりや曲がり変形等を生じない優れた鉄筋の支持性
能を有し安定した配置となる。連結用鉄筋により容易に
連結して施工現場に対応した所要の長さに列設されるな
ど、作業、施工性とともに鉄筋の支持強度、信頼性を著
しく向上している。
【0033】倒立の横断コ字形状又は横断ロ字形状とし
左右対の垂直状脚部を形成した硬質材製のスぺーサー本
体と、各スぺーサー本体及び連結用板部に設けたコンク
リート流入用の多数の穴とを具備したことにより、軽量
化して運搬や保管、施工現場への搬入、配置等の取り扱
い作業を容易とし、コンクリート流入性を確保し、この
スぺーサー本体は鉄筋と同等以上のコンクリート補強機
能を発揮して支持する鉄筋の節減を可能とし、基礎上で
さらに安定した配置となる。また、必要に応じ連結部材
を設けて所要の長さに容易に連結してさらに安定した配
置にするなど、作業、施工性とともに鉄筋の支持強度、
信頼性を著しく向上している。
【0034】前記の倒立のコ字状とし左右対の垂直状脚
部を形成した鉄線材製の複数のスぺーサー本体におい
て、左右対の垂直状脚部をさらに適度に長く形成して、
両垂直状脚部の上半部に固着して連結した中間弦鉄線材
を設けたことにより、比較的に長い両垂直状脚部の下半
部を配置ずみの鉄筋間に容易に挿入して基礎上に列設
し、多数本の鉄筋を配置ずみ鉄筋に対し適度の間隔をお
きさらに多数本の鉄筋を容易に配置可能とし、単層配筋
用スぺーサー側に格別な荷重負担をかけないなど、作
業、施工性とともに鉄筋の支持強度、信頼性を著しく向
上している。
【0035】基礎上に前記の複数の単層配筋用スぺーサ
ーを複数列に配置して、各単層配筋用スぺーサー上に相
互間隔を設けて多数の鉄筋を配置する配筋用スぺーサー
の配置・配筋方法により、基礎上に所要数を連結して所
要の長さに容易に列設して安定した配置となり、下弦鉄
線材付き両垂直状脚部は、幅(下端部の間隔)の広がり
や曲がり変形等を効果的に解消してスぺーサーを安定せ
しめ、その優れた荷重支持力により多数本の鉄筋を能
率、精度良く配置できる。コンクリート補強用の鉄筋に
より鉄筋の節減が可能となり配筋作業が簡素化されるな
ど、作業、施工性とともに鉄筋の支持性能、信頼性を著
しく高めている。
【0036】複数列の単層配筋用スぺーサー上に多数の
鉄筋を配置した後、前記の複数の複層配筋用スぺーサー
を配置ずみ鉄筋の上側から挿入して基礎上に複数列に配
置して、各複層配筋用スぺーサー上に相互間隔を設けて
多数本の鉄筋を配置することにより、基礎上に複層配筋
用スぺーサーを複数列に容易に配置して、各複層配筋用
スぺーサー上に多数の上側鉄筋を容易に配置でき、単層
配筋用スぺーサー側に複層配筋用スぺーサー及び上側鉄
筋等の荷重負担をかけないなど、複層配筋の作業が簡素
化されて上側の鉄筋が精度良く配置されるなど、作業、
施工性とともに鉄筋の支持性能、信頼性を著しく高めて
いる。
【0037】多数本の鉄筋を可撓性の条材により相互間
隔をおき連結してスダレ式組鉄筋とし、スダレ式組鉄筋
をロール状スダレ式組鉄筋又は積層状スダレ式鉄筋とし
て搬送した後、基礎上に配置した複数列の単層配筋用ス
ぺーサーあるいはまた複層配筋用スぺーサー上で、ロー
ル状スダレ式組鉄筋又は積層状スダレ式組鉄筋を繰り広
げて多数本の鉄筋を配置することにより、このスダレ式
組鉄筋は、条材の可撓性により容易に巻き取り又は折り
重ねて比較的に軽量でコンパクトなロール状又は積層状
のスダレ式組鉄筋に形成され、能率良く容易に搬送でき
保管さらには施工現場への搬入、配筋を容易にしてい
る。また、複数列の単層配筋用スぺーサーあるいはまた
複層配筋用スぺーサー上で、ロール状スダレ式組鉄筋又
は積層状スダレ式組鉄筋を容易に繰り広げて、鉄筋の結
縛等の作業は殆ど不必要とし、多数本の鉄筋を所要の間
隔で能率、精度良く配筋できるなど、優れた運搬等の取
り扱い操作性能、作業性、施工性とともに鉄筋の配置性
能、信頼性が得られる。
【0038】スダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法におい
て、前記の単層配筋用スぺーサーあるいはまた複層配筋
用スぺーサーを配置することにより、前記のような単層
配筋用スぺーサーあるいはまた複層配筋用スぺーサーの
作用、効果とあいまって、鉄金の支持性能、信頼性をさ
らに高めるなど、総合的に運搬等の取り扱い操作性能や
作業性、施工性とともに鉄筋の配置、支持性能、信頼性
を著しく高めている。
【0039】前記のスダレ式組鉄筋は、施工態様に対応
した所要の鉄筋の配置が容易になるなど作業性、施工性
を効果的に高め、各種の建築物、土木工事、コンクリー
ト舗装の路盤、防護壁、ダム等の施工、例えば各種の基
礎杭、基礎、柱、梁、壁さらには土間、スラブ、ブロッ
ク等におけるコンクリート補強用筋など、多様な施工態
様が可能となり汎用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単層配筋用スぺーサーの第1実施例を
示す斜視図(A)とその端部視(B)及びその変形例を
示す斜視図(C)とその端部視図(D)とそれらの配置
を示す側視図(E)
【図2】単層配筋用スぺーサーの第2実施例を示す斜視
図(A)と端部視図(B)及び変形例を示す斜視図
(C)と端部視図(D)とそれらの配置を示す側視図
(E)
【図3】複層配筋用スぺーサーの実施例を示す斜視図
(A)と端部視図(B)及び変形例を示す斜視図(C)
と端部視図(D)とそれらの配置を示す側視図(E)
【図4】スダレ式組鉄筋の平面図(A)とロール状スダ
レ式組鉄筋及びその施工法を示す端面視図(B)と積層
状スダレ式組鉄筋及び施工法を示す端面視図(C)
【図5】単層配筋用スぺーサー及びスダレ式組鉄筋の一
施工例を示す平面図(A)とそのX−X視の断面図
(B)
【図6】複層配筋用スぺーサー及びスダレ式組鉄筋の一
施工例を示す平面図(A)とそのY−Y視の断面図
(B)
【図7】従来の配筋用スペーサーの側視図(A)と端面
視図(B)である。
【符号の説明】
1,4 スぺーサー本体 1b,4b 垂直状脚部 2a コンクリート補強用の鉄筋 2b 下弦鉄線材又は中間弦鉄線材 2d 連結用鉄筋 4d 連結部材 5 コンクリート流入用の穴 10a スダレ式組鉄筋 7 鉄筋 8 条材 15a ロール状スダレ式組鉄筋 15b 積層状スダレ式組鉄筋 S 基礎

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倒立のコ字形状とし左右対の垂直状脚部
    を形成して相互間隔をおき配置した鉄線材製の複数のス
    ぺーサー本体と、各スぺーサー本体の上部に固着して連
    結した少なくとも1本のコンクリート補強用の鉄筋と、
    鉄筋の端部を突出して形成した連結用鉄筋と、各スぺー
    サー本体の両垂直状脚部の下部に固着して連結した少な
    くとも左右1対の下弦鉄線材とを具備したことを特徴と
    する単層配筋用スぺーサー。
  2. 【請求項2】 倒立の横断コ字形状とし左右対の垂直状
    脚部を形成した硬質材製のスぺーサー本体と、各スぺー
    サー本体あるいはまた連結用板部に設けたコンクリート
    流入用の多数の穴とを具備したことを特徴とする単層配
    筋用スぺーサー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の単層配筋用スぺーサーに
    おいて、前記の横断コ字形状のスぺーサー本体に代え
    て、横断ロ字形状とし左右対の垂直状脚部を形成したス
    ぺーサー本体に構成したことを特徴とする単層配筋用ス
    ぺーサー。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の単層配筋用
    スぺーサーにおいて、横断コ字形状又は横断ロ字形状の
    スぺーサー本体の端部に嵌合してスぺーサー本体を連結
    する連結部材を設けたことを特徴とする単層配筋用スぺ
    ーサー。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の単層配筋用スぺーサーに
    おいて、スぺーサー本体の左右対の垂直状脚部を長く形
    成して、前記の下弦鉄線材に代えて、各スぺーサー本体
    の両垂直状脚部の上半部に固着して連結した少なくとも
    左右1対の中間弦鉄線材を設けたことを特徴とする複層
    配筋用スぺーサー。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載の単層配筋用スぺーサーにおいて、基礎上に複
    数の単層配筋用スぺーサーを複数列に配置して、各単層
    配筋用スぺーサー上に相互間隔をおき多数の鉄筋を配置
    することを特徴とする配筋用スぺーサーの配置・配筋方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の単層配筋用スぺーサーの
    配置・配筋方法において、複数列の単層配筋用スぺーサ
    ー上に多数の鉄筋を配置した後、請求項5に記載した複
    数の複層配筋用スぺーサーを配置ずみ鉄筋の上側から挿
    入して基礎上に複数列に配置し、各複層配筋用スぺーサ
    ー上に相互間隔をおき多数の鉄筋を配置することを特徴
    とする配筋用スぺーサーの配置・配筋方法。
  8. 【請求項8】 多数本の鉄筋を可撓性の条材により相互
    間隔をおき連結してスダレ式組鉄筋に製造し、スダレ式
    組鉄筋を巻き取りロール状スダレ式組鉄筋として搬送し
    た後、ロール状スダレ式組鉄筋を施工現場に搬入して、
    基礎上に配置した複数列の単層配筋用スぺーサーあるい
    はまた複層配筋用スぺーサー上でロール状スダレ式組鉄
    筋を繰り広げて多数本の鉄筋を配置することを特徴とす
    るスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のスダレ式組鉄筋の搬送・
    配筋方法において、前記のロール状スダレ式組鉄筋に代
    えて、スダレ式組鉄筋を折り重ねて積層状スダレ式組鉄
    筋として搬送した後、積層状スダレ式組鉄筋を施工現場
    に搬入して、基礎上に配置した複数列の単層配筋用スぺ
    ーサーあるいはまた複層配筋用スぺーサー上で積層状ス
    ダレ式組鉄筋を繰り広げて多数本の鉄筋を配置すること
    を特徴とするスダレ式組鉄筋の搬送・配筋方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載のスダレ式
    組鉄筋の搬送・配筋方法において、請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4記載の単層配筋用スぺーサー
    あるいはまた請求項5記載の複層配筋用スぺーサーを基
    礎に配置することを特徴とするスダレ式組鉄筋の搬送・
    配筋方法。
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