JP3115887U - 残存型枠パネル - Google Patents

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松田 学
康資 松本
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Abstract

【課題】本考案は残存型枠パネルに関し、型枠パネル本体の角度設定作業等施工が効率良く工期が短期間になり、施工後は高強度を発揮し、裏込材の側圧に抗してひび割れを生じたり、型枠パネル本体が崩落せずに構造堅牢になし、保守・管理も容易にする。
【解決手段】型枠パネル本体1,1・・・に一端が取付けられ、他端が基礎コンクリート層部Kもしくは打込みコンクリート層部2のアンカー金具3に取付けられ、第1鉄筋部4A1,4A2・・・と第2鉄筋部4B1,4B2・・・との側面三角形の支持鉄筋4を介装して積み重ねた型枠パネル本体の背面に裏込材Uを詰め込んでコンクリート構造体Aを構築する残存型枠パネルの型枠パネル本体は、内部に構造鉄筋材5を配筋し、背部には構造鉄筋材の一部をなす複数個の張出筋6A・・;6B・・を突設し、長手方向に埋戻し構造配筋7,7が張出筋に架設され、埋戻し構造配筋に第1鉄筋と第2鉄筋の一端を取付ける。
【選択図】図1

Description

本考案は残存型枠パネルに関し、例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等のコンクリート構造体を型枠として施工現場に残存して敷設されたまま作業効率良く、構造堅牢に構築するものである。
従来、例えば砂防ダム等の壁体の構築方法としては、施工現場においてそのまま敷設される型枠パネル(パネル状の埋設型枠)を地山カット面の前面に斜めに所望数段、積み重ね、その型枠パネルの背面に打込みコンクリート、割石、土砂等の裏込材を詰め込むことにより構築する方法がある。
そして、壁体の構築中に所望数段、斜めに積み重ねる型枠パネルを支持する従来方法として下記のようなものがある。先ず、この型枠パネルの背面の左右両側と、最下段の型枠パネルを敷設する基礎コンクリート層部、もしくは、下段に配置する型枠パネルに対して略等しい高さまで逐次裏込材として打設される各層毎の打込みコンクリート層部に下半部を埋設したアンカー金具とに仮支持材を長さを調節してからその両端を着脱自在に取付けることにより型枠パネルの設置角度を緩急調整する。その後、仮支持材が裏面に介装されることにより地山に対する設置角度が調整された型枠パネルの裏面略中央に前記仮支持材と同様構造の支持材としての斜材の長さを型枠パネルと基礎コンクリート部との間の設置距離に合わせて調節してからその斜材の両端を溶接する等して固定し、支持する。そして、斜材を型枠パネルの裏面に介装することにより型枠パネルの設置角度を決定した後は不用になった前記仮支持材を撤去する。それから、積み重ねられる各段の型枠パネル毎の裏面に裏込め材を詰め込む。この時、設置角度が決定されてから積み重ねられる各段の型枠パネル毎の裏面に支持される支持材としての斜材は、積み重ねが上段に行くに応じて長い長さのものが1本づつ使用されて支持を行うものである。しかも、下段の型枠パネルの支持に用いられる短い長さの斜材に対して上段の型枠パネルの支持に用いられる長い長さの斜材は後列に平行に配列されるものであった(特許文献1参照)。
特開平8−158350号公報
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来の壁体の構築方法は、先ず型枠パネルの設置角度を設定するのに、各段毎の型枠パネルの裏面の左右両側に仮支持材を設置長さを調整してから仮止めすることにより積み重ねを行うために型枠パネルの設置角度を設定しなければならない。その後、仮支持材が不用になった時には撤去しなければならないので、積み重ねられる各段毎の型枠パネルの角度設定作業に多くの時間と労力を必要とし、工事の工期が長期間になり、作業効率が著しく低いものであった。そして、壁体を構築するためには、仮支持材を必要にするので、保守・管理も容易ではなく、しかも、多大な設備費が必要になり、経済的に不利であった。
また、特許文献1に記載の上記従来の壁体の構築方法は、下段の型枠パネルの支持に用いられる短い斜材に対して上段の型枠パネルを支持するのに用いられる長い長さの斜材は後列に平行に配列されるので、壁体の建込み時または構築後に積み重ねられた型枠パネルの背面に詰め込まれた土砂等の裏込材の側圧が残存型枠パネルに裏面から加わると、支持材としての斜材は側圧に抗しきれず、残存型枠パネル相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた残存型枠パネルが崩落するという不都合な事態を生じ、構造的に脆弱であった。
本考案は上記従来の欠点を解決し、積み重ねられる各段毎の型枠パネル本体の角度設定作業をはじめ施工が多大な労力を要することなく短時間に作業効率良く行え、以て工事の工期が短期間になり、しかも、建込み時または施工後は高強度を発揮し、土砂等の裏込材の側圧が型枠パネル本体に裏面から加わった場合に、側圧に抗して型枠パネル本体相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた型枠パネル本体が崩落することなく構造堅牢になり、さらには、保守・管理も容易になり、多大な設備費を要せず、経済的に有利な残存型枠パネルを提供することを目的とする。
本考案は上記課題に鑑みなされたものであり、請求項1に記載の考案は、
(a)地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
(b)前記型枠パネル本体は、内部に構造鉄筋材を配筋し、背部には該構造鉄筋材の一部を上下に長手方向へ任意間隔をあけて複数個の張出筋を突設し、
(c)該張出筋には長手方向に連続した埋戻し構造配筋が前記型枠パネル本体の背面に沿って架設され、
(d)上下の該埋戻し構造配筋の所望位置に前記支持鉄筋の前記第1鉄筋と前記第2鉄筋の一端を振り分けて取付けることを特徴とする。
また、本考案の請求項2に記載の考案は、地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
同段に積み重ねられる隣接する型枠パネル本体の同高さに配列される上下の前記埋戻し構造配筋は、連結筋を介して長手方向に連続して接続されることを特徴とする。
また、本考案の請求項3に記載の考案は、地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
前記型枠パネル本体の上部の埋戻し構造配筋は、上段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体の下部の埋戻し構造配筋に結合筋を介して上下方向に接続されるとともに前記型枠パネル本体の下部の埋戻し構造配筋は、下段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体の上部の埋戻し構造配筋に結合筋を介して上下方向に接続されることを特徴とする。
本考案は、積み重ねられる各段毎の型枠パネル本体の角度設定作業をはじめ施工が多大な労力を要することなく短時間に作業効率良く行え、以て工事の工期が短期間になり、しかも、建込み時または施工後は高強度を発揮し、土砂等の裏込材の側圧が型枠パネル本体に裏面から加わった場合に、側圧に抗して型枠パネル本体相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた型枠パネル本体が崩落することなく構造堅牢になり、さらには、保守・管理も容易になり、多大な設備費を要せず、経済的に有利になる。
以下図面に従い、本考案を実施するための最良の形態につき詳細を説明する。
図1は本考案の残存型枠パネルの実施形態1を示す施工状態の拡大断面図、図2は同じく背面図、図3は同じく背面より見た斜視図、図4は本実施形態1の残存型枠パネルを構成する拡大正面図、図5は同じく拡大背面図、図6は同じく水平拡大断面図、図7は同じく拡大断面図、図8は同じく背面方向から見た拡大斜視図である。
本実施形態1は、地山カット線Iに合わせて所望数段斜めに積み重ねられるコンクリートにより成形される型枠パネル本体1,1・・・の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体1,1・・・の背面側に設置する基礎コンクリート層部Kもしくは下段に配置する型枠パネル本体1に対して略等しい高さHまで逐次打設される打込みコンクリート層部2の各積み重ね段数に対応する設置幅W1,W2・・・Wnに下半分を埋設した所望列のアンカー金具3に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体1,1・・・毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部4A1;4A2・・・と、上側に配置される第2鉄筋部4B1;4B2・・・とよりなる長さL1,L2;L3,L4が長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角θ1,θ2・・・θnをもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋4を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体1,1・・・の背面にコンクリート、割石等の裏込材Uを詰め込んでコンクリート構造体Aを構築する残存型枠パネルにおいて、前記型枠パネル本体1,1・・・は、内部に構造鉄筋材5を配筋し、背部には該構造鉄筋材5の一部を上下に、長手方向Xへ任意間隔Pをあけて複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bを突設し、該張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bは長手方向Xに連続した埋戻し構造配筋7,7が前記型枠パネル本体1,1・・・の背面に沿って架設され、上下の該埋戻し構造配筋7,7の所望位置に前記支持鉄筋4の前記第1鉄筋部4A1;4A2・・・と、前記第2鉄筋部4B1;4B2・・・の一端を振り分けて取付けることを特徴とする。
また、必要に応じて最下段の型枠パネル本体1,1・・・の下面に高さ調整のために使用される高さ調整パネル1′,1′・・・は、前記型枠パネル本体1,1・・・と同様構造のものが使用される。
また、本実施形態1では、前記アンカー金具3は、図示では直線状の金属棒が使用されるが、これに限ることなく、図には示さないが、略U字状に折曲される鉄筋であってもよい。そしてこのアンカー金具3は、前記型枠パネル本体1,1・・・の各積み重ね段数に対応して型枠パネル本体1,1・・・の背面に設置幅W1,W2・・・Wnを違えて所望列が列設される。この実施形態1では図1、図2に示すように、型枠パネル本体1,1は説明の便宜上2段積みする場合を代表的に図示しているので、アンカー金具3は型枠パネル本体1,1の背面に1段目用の型枠パネル本体1を支持鉄筋4を介して支持するためのアンカー金具3と、2段目用の型枠パネル本体1を支持鉄筋4を介して支持するためのアンカー金具3との2列が少なくとも基礎コンクリート層部Kに設けられている。
また、このアンカー金具3の設置個所は図示するものに限ることなく、例えば型枠パネル本体1,1・・・の積み重ね段数が多くなる場合には、下段に配置する型枠パネル本体1に対して略等しい高さHまで逐次打設される単一の打込みコンクリート層部2に前記型枠パネル本体1,1・・・の各積み重ね段数に対応して設置幅W1,W2・・・Wnにて所望列が列設される。
また、前記支持鉄筋4の第1鉄筋部4A1,4A2・・・と、第2鉄筋部4B1,4B2・・・との長さL1,L2;L3,L4は、地山カット線Iに合わせて積み重ねられる型枠パネル本体1,1・・・の設置角度αに応じて形成される。
また、前記第1鉄筋部4A1;4A2・・・と、前記第2鉄筋部4B1;4B2・・・とは、夫々の一端が所望列の前記アンカー金具3,3に任意挟角θ1,θ2・・・をもって取付けられるとともに、夫々の他端が前述のように所望段の型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を長手方向Xへ任意間隔Pをあけて上下に型枠パネル本体1,1・・・の背部に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに対し、型枠パネル本体1,1・・・の背面に沿って架設した上下の埋戻し構造配筋7,7の所望位置に取付けられることにより斜めに切断した地山カット線Iに合わせて積み重ねる型枠パネル本体1,1・・・の設置角度αを決定し、型枠パネル本体1,1・・・を所望数段斜めに積み重ねる型枠パネル本体1,1・・・を容易に地山カット線Iに一致させて積み上げることができる。
前記型枠パネル本体1,1・・・内に配筋される前記構造鉄筋材5は、例えば図8に示すように本実施形態1では長手方向Xに配筋される4本の配力筋5Aと、該配力筋5Aに交叉して長手方向Xへ任意間隔Qをあけて配筋される4本の縦筋5Bとにより構成される。そして、これらの配力筋5Aと縦筋5Bとを型枠パネル本体1,1・・・の内部に縦横に配筋することにより型枠パネル本体1,1・・・自体を引張力および圧縮力に対して構造堅牢にする。
前記張出筋6A,6Bは、この実施形態1では前記縦筋5Bの上端および下端に型枠パネル本体1,1・・・の背部から長手方向Xに交叉する厚み方向Zに突設されるように上端および下端の余端部を背部に向けて断面略L字状に外側へ折曲してから再び内方へ折曲することにより前記張出筋6A,6Bは、断面U字状乃至は断面V字状に閉鎖して形成されて外部に突設される。この突設出度合いは型枠パネル本体1,1・・・の大きさ、厚みTに応じて適当に選択される。従って、この張出筋6A,6Bを設置する間隔Q′は、前記縦筋5Bを設置する間隔Qに一致する。
前記埋戻し構造配筋7,7は、型枠パネル本体1,1・・・の背面の上側および下側に4個づつ配した閉鎖状の前記張出筋6A,6B内に長手方向Xに挿通して取付けられる(図5参照)。この埋戻し構造配筋7,7の取付個所は前記張出筋6A,6Bの内側または外側の任意個所であるが、好ましくは張出筋6A,6Bの内側頂部に取付けられることにより、埋戻し構造配筋7,7の型枠パネル本体1,1・・・の背面からの敷設距離lと、型枠パネル本体1,1・・・の上縁または下縁からの埋戻し構造配筋7,7の設置高さh1,h2を適当に設定するとともに埋戻し構造配筋7,7の張出筋6A,6Bに対する位置決めを高精度にして取付作業を簡便に行うためである。また、埋戻し構造配筋7,7の張出筋6A,6Bに対する取付手段は、本実施形態1では溶接により行うようにしているが、これに限ることなく、金属線条材を用いて結束したり、図には示さないが接続金具と固定ねじとを用いて取付るようにしてもよい。
また、本実施形態1では、この埋戻し構造配筋7は、図示では上方の張出筋6Aと、下方の張出筋6Bとに長手方向Xに1本づつを取付けているが、この埋戻し構造配筋7の設置個数は図示するものに限らず、複数本であってもよい。
図2において8は連結筋であり、この連結筋8は型枠パネル本体1,1・・・を長手方向Xに相互に連続して接続する際に同段に積み重ねられる隣接する型枠パネル本体1,1・・・の同高さに配列される上下の埋戻し構造配筋7,7相互を長手方向Xに連続して接続するためのものである。また、この連結筋8と埋戻し構造配筋7,7とは本実施形態1では溶接により行うが、これに限ることなく、金属線条材を用いて結束したり、図には示さないが接続金具を用いて取付けられる。
また、9は結合筋であり、この結合筋9は型枠パネル本体1,1・・・を相互に積み重ねる際に型枠パネル本体1,1・・・の上部の埋戻し構造配筋7は、上段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体1の下部の埋戻し構造配筋7に上下方向に接続されるとともに型枠パネル1,1・・・の下部の埋戻し構造配筋7は、下段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体1の上部の埋戻し構造配筋7に上下方向に接続するためのものである。この結合筋9と埋戻し構造配筋7,7とは本実施形態1では溶接により行うが、これに限ることなく、例えば金属線条材を用いて結束したり、図には示さないが接続金具を用いて取付けられる。
このように、各段の前記型枠パネル本体1,1・・・毎に控側の支持に使用される前記第1鉄筋部5A1と前記第2鉄筋部5B1、また, 前記第1鉄筋部5A2と前記第2鉄筋部5B2とは積み重ねられる前記型枠パネル本体1,1・・・に対して側面三角形に組付けられるので、下段に配置する型枠パネル本体1に対して略等しい高さHまで逐次打設する打込コンクリート層部3であるとか、または割石、土砂等の裏込材Uの側圧Fが型枠パネル本体1,1・・・に裏面から加わると、その側圧Fによる型枠パネル本体1,1・・・に対する引張力が前記第1鉄筋部4A1と前記第2鉄筋部4B1に、また、前記第1鉄筋部5A2と前記第2鉄筋部5B2とに分圧F1,F2;F′1,F′2として夫々分散されて働くため、型枠パネル本体1,1・・・相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた型枠パネル本体1,1・・・が崩落することがなくなり、例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等の構造堅牢なコンクリート構造体Aを構築することができる。
10はコンクリート構造体Aを構築するために、地山11を斜めに掘削したその掘削孔である。
本考案の実施形態1は以上の構成からなり、例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等のコンクリート構造体Aを構築するのには、型枠パネル本体1,1・・・を地山カット線Iに沿って所望数段斜めに積み重ねる。
これには、先ず地山11を斜めに掘削してその掘削孔10の底部に直接的に最下段の型枠パネル本体1,1・・・を地山カット線Iに合わせて斜めに、長手方向Xに連続的に敷設するか、または地山11の掘削孔10の底部にコンクリートを打設することにより所望高さに構築された基礎コンクリート層部Kの上面に最下段の型枠パネル本体1,1・・・を長手方向Xに地山カット線Iの傾斜に合わせて斜めに連続して敷設する。
この時、必要に応じて図1に示すように、最下段の型枠パネル本体1,1・・・の下面に高さ調整パネル1′,1′・・・を掘削孔10の底部に敷設することにより高さを調整してから型枠パネル本体1,1・・・の積み重ね作業を行う。
すなわち、高さ調整パネル1′,1′・・・と型枠パネル本体1,1・・・の背面には該高さ調整パネル1′,1′・・・と型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を高さ調整パネル1′,1′・・・と型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに埋戻し構造配筋7,7を前記高さ調整パネル1′,1′・・・と前記型枠パネル本体1,1・・・の背面に沿って長手方向Xに連続して架設しているので、先ず本実施形態1では高さ調整パネル1′,1′・・・の埋戻し構造配筋7,7のうち上側の埋め戻し構造配筋7の任意位置に下側に配置される短い長さL1の第1鉄筋部4A1の一端を溶接等して取付けるとともにこの第1鉄筋部4A1の他端を基礎コンクリート層部Kに各積み重ね段数に対応した設置幅W1にて下半部を埋設している図示のような直線状のアンカー金具3、または図示はしないU字状のアンカー金具3に容易に夫々溶接する。この時、埋戻し構造配筋7に対する第1鉄筋部4A1の一端の溶接位置は、張出筋6A,6A・・・6Aに対して埋戻し構造配筋7が交叉された接続位置が、位置決めと溶接作業がし易いことから便利である。
次いで、この高さ調整パネル1′,1′・・・の上面に1段目の型枠パネル本体1,1・・・を連続して積み上げる。それから、この1段目の型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している埋戻し構造配筋7,7のうち、下側の埋戻し構造配筋7の任意位置に第1鉄筋部4A1に対して任意挟角θ1にて第2鉄筋部4B1の一端を溶接等することにより取付けるとともにこの第2鉄筋部4B1の他端を基礎コンクリート層部Kに各積み重ね段数に対応する設置幅W1に下半部を埋設している図示のような直線状の前記アンカー金具3、または図示はしないU字状のアンカー金具3に容易に夫々溶接する。この時、埋戻し構造配筋7に対する第2鉄筋部4B1の一端の溶接位置は、張出筋6B,6B・・・6Bに対して埋戻し構造配筋7が交叉された接続位置が、位置決めと溶接作業がし易いことから便利である。
こうして、下側に配置される短い長さL1の第1鉄筋部4A1と上側に配置される長い長さL2の第2鉄筋部4B1とは高さ調整パネル1′,1′・・・と、型枠パネル本体1,1・・・とに対して任意挟角θ1をなす側面三角形に組付けられることにより最下段の型枠パネル本体1,1・・・の設置角度αが決定され、型枠パネル本体1,1・・・を斜めに切断した地山カット線Iに合わせて最下段の型枠パネル本体1,1・・・を敷設することができる。
それから、同段の高さ調整パネル1′,1′・・・の背面上部に内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を高さ調整パネル1′,1′・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて突設した同高さに配列した複数個の張出筋6A,6A・・・6Aに架設している埋戻し構造配筋7相互を連結筋8を介して長手方向Xに連続して接続することにより高さ調整パネル1′,1′・・・相互を控側において連続して構造堅牢に接続するとともに控側における埋戻し構造配筋7,7相互の一体性をはかる。
また、高さ調整パネル1′,1′・・・の背面上部に内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を高さ調整パネル1′,1′・・・の長手方向Xへ任意間隔Pをあけて突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6Aに架設している埋戻し構造配筋7と、1段目の型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて突設した複数個の張出筋6B,6B・・・6Bに架設している埋戻し構造配筋7とを結合筋9の上下を溶接する等して接続し、高さ調整パネル1′,1′・・・と1段目の型枠パネル本体1,1・・・との上下の一体性をはかるとともに埋戻し構造材として高さ調整パネル1′,1′・・・と1段目の型枠パネル本体1,1・・・との背面に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに長手方向Xに架設している埋戻し構造配筋7,7相互の一体性をはかる。
その後、1段目の型枠パネル本体1,1・・・の上面に2段目の型枠パネル本体1,1・・・を連続して積み上げる。
そして、この2段目の型枠パネル本体1,1・・・の背面には該型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに埋戻し構造配筋7,7を前記型枠パネル本体1,1・・・の背面に沿って連続して架設しているので、埋戻し構造配筋7,7のうち下側の埋め戻し構造配筋7の任意位置に下側に配置される短い長さL3の第1鉄筋部4A2の一端を溶接等して取付けるとともにこの第1鉄筋部4A2の他端を基礎コンクリート層部Kに各積み重ね段数に対応した設置幅W2にて下半部を埋設している図示のような直線状のアンカー金具3、または図示はしないU字状のアンカー金具3に容易に夫々溶接する。
また、2段目の型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部をこの型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している上下の埋戻し構造配筋7,7のうち、長い長さL4の第2鉄筋部4B2の一端を上側の埋戻し構造配筋7の任意位置に第1鉄筋部4A2に対して任意挟角θ2にて溶接等することにより取付けるとともにこの第2鉄筋部4B2の他端を基礎コンクリート層部Kに各積み重ね段数に対応する設置幅W2にて下半部を埋設している図示のような直線状の前記アンカー金具3、または図示はしないU字状のアンカー金具3に容易に夫々溶接する。
こうして、下側に配置される短い長さL3の第1鉄筋部4A2と上側に配置される長い長さL4の第2鉄筋部4B2とは型枠パネル本体1,1・・・に対して任意挟角θ2をなす側面三角形に組付けられることにより2段目の型枠パネル本体1,1・・・の設置角度αが決定され、型枠パネル本体1,1・・・を斜めに切断した地山カット線Iに合わせて2段目の型枠パネル本体1,1・・・を敷設することができる。
それから、1段目の型枠パネル本体1,1・・・の背面上部と、2段目の型枠パネル本体1,1・・・の背面下部に、それぞれ型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部、すなわち、型枠パネル本体1,1・・・の背部から長手方向Xに交叉する厚み方向Zに上端および下端の余端部を背部に向けて突設して断面略L字状に外側へ折曲してから再び内方へ折曲することにより断面U字状乃至は断面V字状に閉鎖して形成されて長手方向Xへ任意間隔Pをあけて突設された複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している埋戻し構造配筋7,7相互を連結筋8を介して長手方向Xに連続して接続することにより型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・相互を構造堅牢に接続するとともに控側において埋戻し構造配筋7,7相互の一体性をはかる。
また、1段目の型枠パネル本体1,1・・・の背面上部と、2段目の型枠パネル本体1,1・・・の背面下部とに、それぞれ型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部を型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて突設して同高さに配列した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している埋戻し構造配筋7,7相互を結合筋9の上下を溶接する等して接続することにより、1段目の型枠パネル本体1,1・・・と2段目の型枠パネル本体1,1・・・との上下の一体性をはかるとともに1段目の型枠パネル本体1,1・・・と2段目の型枠パネル本体1,1・・・との背面に所望間隔Q′をあけて突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bと、この複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに長手方向Xに架設されている埋戻し構造配筋7,7相互を控側において上下方向に一体化して後述のように割石、土砂等の裏込材U内に埋め込むことにより、埋戻し構造材として強度を発揮する。
以後、同様に順次積み重ねる型枠パネル本体1,1・・・の各段に対応する設置幅W3・・・Wnにて基礎コンクリート層部Kに所望列が列設されたアンカー金具3に、各段の型枠パネル本体1,1・・・毎に上下の下側に配置される短い長さの第1鉄筋部4A1,4A2・・・と、上側に配置される長い長さの第2鉄筋部4B1,4B2・・・とよりなる長短長さを異にする前記第1鉄筋部4A1,4A2・・・と前記第2鉄筋部4B1,4B2・・・との夫々の一端を任意挟角θnをもって取付け、第1鉄筋部4A1,4A2・・・と第2鉄筋部4B1,4B2・・・と夫々の他端を型枠パネル本体1,1・・・の背面に、該型枠パネル本体1,1・・・の内部に配筋した構造鉄筋材5の一部、すなわち、型枠パネル本体1,1・・・の背部から長手方向Xに交叉する厚み方向Zに上端および下端の余端部を背部に向けて突設して断面略L字状に外側へ折曲してから再び内方へ折曲することにより断面U字状乃至は断面V字状に閉鎖して形成されて長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している埋戻し構造配筋7,7相互を連結筋8を介して長手方向Xに連続して接続して型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・相互を構造堅牢に接続するとともに埋戻し構造配筋7,7相互の一体性をはかる。
また、この型枠パネル本体1,1・・・の長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設した複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに架設している上下の埋戻し構造配筋7,7を結合筋9を用いてそれぞれ溶接して取付けるという簡単な取扱い操作を繰り返して行うことにより斜めに切断した地山カット線Iに合わせて型枠パネル本体1,1・・・の設置角度αが迅速かつ確実に決定され、型枠パネル本体1,1・・・を所望数段斜めに積み重ねることができる。
そして、所望数段積み重ねた型枠パネル本体1,1・・・の背面にコンクリート、割石、土砂等の裏込材Uを詰め込むことにより例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等の構造堅牢なコンクリート構造体Aを構築することができる。
このように、図1の如く、各段の型枠パネル本体1,1・・・毎の支持に使用される前記第1鉄筋部4A1,4A2・・・と前記第2鉄筋部4B1,4B2・・・は積み重ねられる型枠パネル本体1,1・・・に対して側面三角形に組付けられるので、下段に配置する型枠パネル本体1,1・・・の裏面に打設する打込みコンクリート層部2であるとか、または詰め込まれた割石、土砂等の裏込材Uの側圧Fが型枠パネル本体1,1・・・に裏面から加わつた場合に、その側圧Fによる型枠パネル本体1,1・・・に対する引張力がそれぞれ第1鉄筋部4A1,4A2・・・と、前記第2鉄筋部4B1,5B2・・・とに、分圧F1,F2;F′1,F′2として夫々分散されて働くため、型枠パネル本体1,1・・・相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた型枠パネル本体1,1・・・が崩落することがなくなり、構造堅牢な例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等のコンクリート構造体Aを構築することができる。
このようにして構築された本実施形態1のコンクリート構造体Aは、型枠パネル本体1,1・・・の内部に縦横に配筋した複数本の配力筋5Aと縦筋5Bとよりなる構造鉄筋材5の一部、すなわち、型枠パネル本体1,1・・・の背部から長手方向Xに交叉する厚み方向Zに構造鉄筋材5の例えば縦筋5Bの上端および下端の余端部を背部に向けて突設して断面略L字状に外側へ折曲してから再び内方へ折曲することにより断面U字状乃至は断面V字状に閉鎖して形成されて長手方向Xへ任意間隔Q′をあけて上下に突設された複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bと、この複数個の張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bに型枠パネル本体1,1・・・の背面に沿って任意間隔Q′にて長手方向Xに架設している埋戻し構造配筋7,7と、型枠パネル本体1,1・・・毎に設けた上下の埋戻し構造配筋7,7の隣接する相互を連結筋8を介して長手方向Xに連続して接続するのと、結合筋9により積み重ねられる型枠パネル本体1,1・・・毎に設けた埋戻し構造配筋7,7相互を上下に接続することにより、割石、土砂等の裏込材U内に埋め込まれて埋戻し構造材として使用されるため、型枠パネル本体1,1・・・;1,1・・・相互は内部に埋め込まれた構造鉄筋材5自体により引張力および圧縮力に対して構造堅牢に接続されるとともにこの構造鉄筋材5と協同して前述のように裏込材U内に埋め込まれる張出筋6A,6A・・・6A;6B,6B・・・6Bと、埋戻し構造配筋7,7と、連結筋8と、結合筋9とにより長手方向X、上下方向、厚み方向Zへと縦横に引張力および圧縮力に対して構造堅牢に積み重ねられ、強度を発揮して構造堅牢な例えば砂防ダム、治山ダム、擁壁、堰、防波堤、消波堤等のコンクリート構造体Aを構築することができる。
上記説明では、積み重ねる各型枠パネル本体1,1・・・毎の取付に使用されるアンカー金具3の設置個所は、基礎コンクリート層部2に備えられた場合を代表的に説明したけれども、これに限ることなく、アンカー金具3の設置個所は、例えば型枠パネル本体1,1・・・の積み重ね段数が多くなる場合には、下段に配置する型枠パネル本体1に対して略等しい高さHまで逐次打設される単一のコンクリート層部2にアンカー金具3を型枠パネル本体1,1・・・の各積み重ね段数に対応する設置幅Wnにて所望列を設けることによりこれらの所望のアンカー金具3に各段の型枠パネル本体1,1・・・毎の第1鉄筋部4A1,4A2・・・と前記第2鉄筋部4B1,5B2・・・との末端側の一端を取付けることにより積み重ねられる型枠パネル本体1,1・・・に対して第1鉄筋部4A1,4A2・・・と前記第2鉄筋部4B1,5B2・・・とを側面三角形に組付けるようにすることも本考案の適用範囲である。
本考案は、積み重ねられる各段毎の型枠パネル本体の角度設定作業をはじめ施工が多大な労力を要することなく短時間に作業効率良く行え、以て工事の工期が短期間になり、しかも、建込み時または施工後は高強度を発揮し、土砂等の裏込材の側圧が型枠パネル本体に裏面から加わった場合に、側圧に抗して型枠パネル本体相互間の目地材個所にひび割れを生じたり、積み重ねられた型枠パネル本体が崩落することなく構造堅牢になり、さらには、保守・管理も容易になり、多大な設備費を要せず、経済的に有利になるという分野・用途に適する。
図1は本考案の残存型枠パネルの実施形態1を示す施工状態の拡大断面図である。 図2は同じく背面図である。 図3は同じく背面より見た斜視図である。 図4は本実施形態1の残存型枠パネルを構成する拡大正面図である。 図5は同じく拡大背面図である。 図6は同じく水平拡大断面図である。 図7は同じく拡大断面図である。 図8は同じく背面方向から見た拡大斜視図である。
符号の説明
1 型枠パネル本体
1′ 高さ調整パネル
2 アンカー金具
4A1 第1鉄筋部
4A2 第1鉄筋部
4B1 第2鉄筋部
4B2 第2鉄筋部
4 支持鉄筋
5 構造鉄筋材
6A 張出筋
6B 張出筋
7 埋戻し構造配筋
8 連結筋
9 結合筋
I 地山カット線
X 長手方向
U 裏込材

Claims (3)

  1. (a)地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
    (b)前記型枠パネル本体は、内部に構造鉄筋材を配筋し、背部には該構造鉄筋材の一部を上下に長手方向へ任意間隔をあけて複数個の張出筋を突設し、
    (c)該張出筋には長手方向に連続した埋戻し構造配筋が前記型枠パネル本体の背面に沿って架設され、
    (d)上下の該埋戻し構造配筋の所望位置に前記支持鉄筋の前記第1鉄筋と前記第2鉄筋の一端を振り分けて取付けることを特徴とする
    (e)残存型枠パネル。
  2. 地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
    同段に積み重ねられる隣接する型枠パネル本体の同高さに配列される上下の前記埋戻し構造配筋は、連結筋を介して長手方向に連続して接続されることを特徴とする残存型枠パネル。
  3. 地山カット線に合わせて所望数段斜めに積み重ねられる型枠パネル本体の背面に一端が取付けられ、他端が積み重ねられる前記型枠パネル本体の背面側に設置する基礎コンクリート層部もしくは下段に配置する型枠パネル本体に対して略等しい高さまで逐次打設される打込みコンクリート層部の各積み重ね段数に対応する設置幅に下半分を埋設した所望列のアンカー金具に取付けられ、各段の前記型枠パネル本体毎に上下の下側に配置される第1鉄筋部と、上側に配置される第2鉄筋部とよりなる長さが長短異なる少なくとも2本が1対として任意挟角をもって側面三角形に組付けられる支持鉄筋を介装することにより所望数段積み重ねた型枠パネル本体の背面にコンクリート、割石等の裏込材を詰め込んでコンクリート構造体を構築する残存型枠パネルにおいて、
    前記型枠パネル本体の上部の埋戻し構造配筋は、上段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体の下部の埋戻し構造配筋に結合筋を介して上下方向に接続されるとともに前記型枠パネル本体の下部の埋戻し構造配筋は、下段に隣接して積み重ねられる型枠パネル本体の上部の埋戻し構造配筋に結合筋を介して上下方向に接続されることを特徴とする残存型枠パネル。
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