JP2019039222A - 盛土拡幅工法及び盛土 - Google Patents

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Abstract

【課題】盛土を拡幅する際に、既設盛土への段切りの施工を不要とする。【解決手段】盛土拡幅工法は、既設盛土1に腹付盛土3を施工して盛土を拡幅する工法である。この工法は、既設盛土1ののり面に接続層2を設ける工程と、接続層2の上に土を盛って腹付盛土3を施工する工程とを有する。接続層2は、透水性を有し、その内部摩擦角が既設盛土1の内部摩擦角より大きく、N値が既設盛土1及び腹付盛土3のN値より大きく、腹付盛土3側の面に複数の段21を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道等における盛土を拡幅する盛土拡幅工法及び拡幅された盛土に関する。
鉄道において、既存の線路の脇に新たな線路を増設する腹付け線増が行われることがある。盛土区間で腹付線増が行われる場合、盛土が拡幅される。
従来から、盛土を拡幅する工法として、土留擁壁を構築する工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この工法では、既設盛土の近くに土留擁壁を構築し、既設盛土と土留擁壁の間に盛土を施す。しかし、この工法は、コンクリート製の土留擁壁を構築するので、施工コストが高くなる。このため、盛土を拡幅する場合、このような土留擁壁を構築せずに、既設盛土に腹付盛土(新設盛土)を施工することが多い。
既設の盛土に腹付して新たに盛土を施工する場合は、既設盛土に対する有害な沈下等の問題、新旧盛土の接続部におけるすべり等の問題が生じないようにするとともに、線路横断方向の路床の剛性が大きく変化しないような処理が設計標準で求められている(非特許文献1、3.3.1腹付盛土参照)。新設盛土と既設盛土との境界は、すべりが生じたり、水の通路となる等、弱点となりやすい。このため、従来は、腹付盛土を施工する際には、既設盛土に段切りが施工されていた。
従来の盛土拡幅工法を図7(a)〜(c)を参照して説明する。図7(a)に示すような既設盛土101ののり面111を、図7(b)に示すように、階段状に掘削して段切り112が施工される。そして、図7(c)に示すように、腹付盛土103が施工される。既設盛土101と腹付盛土103は、段切り112が接続部となる。
しかし、このような段切り112を施工するために、既設盛土101を大きく掘削する必要があり、場合によっては、この掘削範囲が既設盛土101の施工基面113に侵入してしまうことがある(図7(b)参照)。そのような場合、施工基面近辺での土留め施工等により、工事が大掛かりとなっていた。なお、施工基面は、路盤の高さの基準面であり(非特許文献2、112参照)、盛土上部の面である。
特開平7−102507号公報
国土交通省鉄道局監修 「鉄道構造物等設計標準・同解説 土構造物」丸善出版 平成25年改編 JIS E1001:2001 「鉄道−線路用語」
本発明は、上記問題を解決するものであり、盛土を拡幅する際に、既設盛土への段切りの施工を不要とすることを目的とする。
本発明の盛土拡幅工法は、既設盛土に腹付盛土を施工して盛土を拡幅する工法であって、既設盛土ののり面に接続層を設ける工程と、前記接続層の上に土を盛って腹付盛土を施工する工程とを有し、前記接続層は、透水性を有し、その内部摩擦角が前記既設盛土の内部摩擦角より大きく、N値が前記既設盛土及び腹付盛土のN値より大きく、前記腹付盛土側の面に複数の段を有することを特徴とする。
この盛土拡幅工法において、前記接続層は、合成樹脂シートから成る型枠と、その型枠に充填された透水性を有する固形材料とを有することが好ましい。
この盛土拡幅工法において、前記型枠は、ジオセルであり、前記透水性を有する固形材料は、複数の砕石であることが好ましい。
本発明の盛土は、既設盛土に腹付盛土を施工して拡幅された盛土であって、前記既設盛土と腹付盛土との間に接続層を備え、前記接続層は、透水性を有し、その内部摩擦角が前記既設盛土の内部摩擦角より大きく、N値が前記既設盛土及び腹付盛土のN値より大きく、前記腹付盛土側の面に複数の段を有することを特徴とする。
この盛土において、前記接続層は、合成樹脂シートから成る型枠と、その型枠に充填された透水性を有する固形材料とを有することが好ましい。
この盛土において、前記型枠は、ジオセルであり、前記透水性を有する固形材料は、複数の砕石であることが好ましい。
本発明の盛土拡幅工法及び盛土によれば、盛土を拡幅する際に接続層が設けられるので、既設盛土への段切りの施工が不要となる。接続層は、透水性を有するので、水はけが良く、弱点となるような水の通路とならない。また、接続層は、その内部摩擦角が既設盛土の内部摩擦角より大きいので、既設盛土とのすべりが防がれる。また、接続層は、腹付盛土側の面に複数の段を有するので、腹付盛土とのすべりが防がれ、腹付盛土の沈下が低減される。また、接続層は、N値が既設盛土のN値より大きいので、安定な盤構造となって、腹付盛土の荷重を支えることができ、腹付盛土の沈下が低減される。また、接続層は、N値が腹付盛土のN値より大きいので、腹付盛土の荷重が分散して下に伝達され、既設盛土の沈下が低減される。
(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る盛土拡幅工法を時系列順に示す断面構成図、(c)は本発明の一実施形態に係る盛土の断面構成図。 同工法における接続層の部分斜視図。 同盛土の数値シミュレーションにおけるモデルを示す図。 同数値シミュレーションにおける地盤区分図。 試験盛土の断面構成図。 前記数値シミュレーションにおける照査点を示す図。 (a)〜(c)従来の盛土拡幅工法を時系列順に示す断面構成図。
本発明の一実施形態に係る盛土拡幅工法を図1(a)〜(c)及び図2を参照して説明する。この盛土拡幅工法は、既設盛土に腹付盛土を施工して盛土を拡幅する工法である。図1(a)に示すように、拡幅する対象の盛土は、既設盛土1である。
図1(b)に示すように、この盛土拡幅工法は、既設盛土1ののり面11に接続層2を設ける工程を有する。
次に、図1(c)に示すように、接続層2の上に土を盛って腹付盛土3を施工する工程を有する。すなわち、腹付盛土3は、新設盛土である。このような工程により、拡幅された盛土4が作られる。
接続層2は、透水性を有し、その内部摩擦角が既設盛土1の内部摩擦角より大きく、N値が既設盛土1及び腹付盛土3のN値より大きく、腹付盛土3側の面に複数の段21を有する。
図2に示すように、接続層2は、型枠22と、透水性を有する固形材料23とを有する。型枠22は、合成樹脂シートから成る。固形材料23は、型枠22に充填される。
型枠22は、ジオセルである。透水性を有する固形材料23は、複数の砕石である。
本発明の一実施形態に係る盛土4を図1(c)及び図2を参照して説明する。この盛土4は、既設盛土1に腹付盛土3を施工して拡幅されている。盛土4は、既設盛土1と腹付盛土3との間に接続層2を備える。接続層2は、透水性を有し、その内部摩擦角が既設盛土1の内部摩擦角より大きく、N値が既設盛土1及び腹付盛土3のN値より大きく、腹付盛土3側の面に複数の段21を有する(図1(c)参照)。
この盛土4は、前記の盛土拡幅工法によって作られる。したがって、接続層2の構成は、その盛土拡幅工法における接続層2と同じである(図2参照)。
盛土4について、さらに詳述する。既設盛土1及び拡幅された盛土4は、例えば、鉄道の盛土であり、断面が略台形である(図1(c)参照)。盛土とは、土を盛って作られた土構造物である。
前述したように、接続層2は、その内部摩擦角が既設盛土1の内部摩擦角より大きい。
ここで、内部摩擦角について説明する。土が外力を受けると、土の中にせん断応力τ[kN/m]が生じ、その土の中にせん断抵抗を超える箇所があると、せん断破壊が起こる。せん断破壊において、破壊する面をすべり面といい、せん断応力τに抵抗する最大のせん断抵抗をせん断強さs[kN/m]という。
土のせん断強さsは、クーロンの式により、次のように表される。
s=c+σ・tanφ
ここに、cは土の粘着力[kN/m]、σは土のすべり面に働く垂直応力[kN/m]、φは土の内部摩擦角[°]である。
前述したように、接続層2は、N値が既設盛土1及び腹付盛土3のN値より大きい。
ここで、N値について説明する。N値は、土の強度を表す数値であり、日本工業規格「標準貫入試験方法」(JIS A1219:2013)に規定されている。標準貫入試験(SPT)は、SPTサンプラーを動的貫入することによって地盤の硬軟、締まり具合の判定、及び土層構成を把握するために行われる。N値は、SPTサンプラーを300mm打ち込むのに必要な打撃回数である。
前述したように、接続層2は、腹付盛土3側の面に複数の段21を有する。すなわち、接続層2は、腹付盛土3に接続する面が階段状の形状を有する。
接続層2の構成について説明する(図2参照)。高さ方向に幅を有し、平面視で波形に成形された帯状の合成樹脂シートが複数用いられ、隣接する合成樹脂シートは、平面視でその波形の位相が180°相違し、1周期ごとに互いに接合される。これにより、合成樹脂シートで囲まれた空間領域が、平面を埋め尽くすように周期的に配列され、型枠22が構成される。この型枠22における前記空間領域に透水性を有する固形材料23が充填される。固形材料23が充填された型枠22を複数、既設盛土1ののり面11に階段状に積み上げることにより、接続層2が構成される。
型枠22の合成樹脂シートは、例えば、高密度ポリエチレンシートである。透水性を向上させるために、型枠22は、複数の貫通孔24を有する。本実施形態では、この型枠22は、ジオセルである(例えば、特表2012−504058号公報参照)。透水性を有する固形材料23は、複数の砕石である。その砕石は、粒度調整砕石であり、締固めし易く、透水性が良い。なお、粒度調整砕石とは、破砕後ふるい分けしてほぼ一定のサイズにした砕石である。
このように、本実施形態によれば、盛土を拡幅する際に接続層2が設けられるので、既設盛土1への段切りの施工が不要となる。接続層2は、透水性を有するので、水はけが良く、弱点となるような水の通路とならない。また、接続層2は、その内部摩擦角が既設盛土1の内部摩擦角より大きいので、既設盛土1とのすべりが防がれる。また、接続層2は、腹付盛土3側の面に複数の段21を有するので、腹付盛土3とのすべりが防がれ、腹付盛土3の沈下が低減される。また、接続層2は、N値が既設盛土1のN値より大きいので、安定な盤構造となって、腹付盛土3の荷重を支えることができ、腹付盛土3の沈下が低減される。また、接続層2は、N値が腹付盛土3のN値より大きいので、腹付盛土3の荷重が分散して下に伝達され、既設盛土1の沈下が低減される。
上記の効果を定量的に確認するために、数値シミュレーション及び実物大の試験を行った。この数値シミュレーション及び試験について、図3〜図6を参照して説明する。
先ず、有限要素法による数値シミュレーションを行った。図3に示すように、数値シミュレーションにおいて、拡幅された盛土4は、断面が台形で、高さH=12m、底部の幅W=50mとした。基礎地盤5は、断面が長方形で、深さD=50mとした。基礎地盤5は、盛土4直下の基礎地盤51、その両側の基礎地盤52、53に区分した。基礎地盤51の幅は、W=50m、基礎地盤52の幅は、W52=115m、基礎地盤53の幅は、W53=115mとした。
計算のメッシュサイズは、盛土4が0.25m、盛土4の直下の基礎地盤51が2.5m、その両側の基礎地盤52、53が、3.5mとした。
図4に示すように、既設盛土1を既設盛土(深部)1aと既設盛土(表層部)1bに区分した。接続層2と腹付盛土3(新設盛土)を4段施工し、1段、2段、3段、4段の接続層2をそれぞれ、接続層201、202、203、204に区分し、1段、2段、3段、4段の腹付盛土3をそれぞれ、腹付盛土301、302、303、304に区分した。
このように区分した地盤の物性値を表1の通りとした。
Figure 2019039222
表1の物性値において、内部摩擦角以外は、後述する実物大の試験における実際の値を用いた。接続層2の内部摩擦角43°は、型枠22を製造しているメーカーの技術資料(旭化成ジオテック技術レポート、基盤部ジオセル中詰め材の違いによる摩擦係数)に図示されている摩擦係数から算出した(0.94≒tan43°)。内部摩擦角φは、N値との関係が知られており、例えば、ペックの式φ=0.3N+27がある。接続層2以外の内部摩擦角φは、このペックの式を用い、表1のN値から算出した。
接続層2を施工する場合だけでなく、比較例として、接続層2を施工しない場合についても数値シミュレーションを行った。その比較例(接続層無し)では、接続層2の物性値の代わりに既設盛土(表層部)1bの物性値を入力した。それ以外の条件は、接続層2ありの場合と同じにした。
この数値シミュレーションの結果は、後述する。
次に、実物大の試験を行った。この試験は、上記の数値シミュレーションにおける腹付盛土の1段施工に相当する。図5に示すように、腹付盛土3の幅W1は10m、高さH1は2.7mとした。
腹付盛土施工完了から10日後の沈下量を、点P1〜P5で測定した。すなわち、この試験では、点P1〜P5は測定点である。点P1は、既設盛土1ののり面である。点P2は、腹付盛土3の上面における既設盛土1との境界近傍である。点P3は、腹付盛土3の上面中央である。点P4は、既設盛土1ののり面(地中部)である。点P5は、接続層2上の面(地中部)である。
接続層2を施工する場合だけでなく、比較例として、接続層2を施工しない場合についても試験を行った。その比較例(接続層無し)では、点P5は無い。
前記の数値シミュレーションにおいても、腹付盛土3の1段施工について沈下量を計算した。沈下量の照査点は、実物大の試験の測定点(点P1〜P5)と同じ箇所とした。
上述したような腹付盛土の1段施工について、試験における測定値と数値シミュレーションにおける計算値を表2に示す。
Figure 2019039222
表2からわかるように、1段施工での実物大の試験においては、測定点P1〜P3の沈下量は、ほとんど計測されなかった。測定値と計算値はオーダー(桁数)が合っており、測定値は計算値の半分程度の差異であるので、数値シミュレーションの結果は妥当と考えられる。
特に、点P4の沈下量の測定値は、接続層なしの場合の6mmに対して、接続層ありでは4mmに低減され、接続層の効果が確認された。なお、試験では1段施工であるが、実際の施工は、4段施工であるので、実際の沈下量は、この試験の測定値の4倍程度になると推定される。したがって、接続層による沈下量の低減効果は、(6−4)×4=8mmと推定される。盛土上の軌道に対しては、数ミリメートルの低減は顕著な効果である。
次に、図6に示すように、腹付盛土3を4段まで施工した最終形の盛土4について、数値シミュレーションを行った。腹付盛土3は、4段の重層であり、下から順に腹付盛土1段301、腹付盛土2段302、腹付盛土3段303、及び腹付盛土4段304である。盛土4の最上部に軌道荷重15kN/mを加えた。
沈下量の照査点を三角で示す。点P11は、腹付盛土1段301の上面における接続層2近傍である。点P12は、腹付盛土1段301の上面中央である。点P13は、腹付盛土1段301の上面近傍ののり面である。点P21は、腹付盛土2段302の上面における接続層2近傍である。点P22は、腹付盛土2段302の上面中央である。点P23は、腹付盛土2段302の上面近傍ののり面である。点P31は、腹付盛土3段303の上面における接続層2近傍である。点P32は、腹付盛土3段303の上面中央である。点P33は、腹付盛土3段303の上面近傍ののり面である。点P41は、腹付盛土4段304の上面における接続層2近傍である。点P42は、腹付盛土4段304の上面中央である。点P43は、腹付盛土4段304の上面近傍ののり面である。点Pi、点Pii、点Piii、点Pivは、それぞれ、腹付盛土1段301、腹付盛土2段302、腹付盛土3段303、腹付盛土4段304に接する既設盛土1ののり面である。
接続層2を施工する場合だけでなく、比較例として、接続層2を施工しない場合についても数値シミュレーションを行った。その比較例(接続層無し)では、接続層2の物性値の代わりに既設盛土(表層部)1bの物性値を入力した。それ以外の条件は、接続層2ありの場合と同じにした。
腹付盛土3における各照査点における計算値を表3に示す。
Figure 2019039222
表3からわかるように、腹付盛土3の沈下量は、接続層2ありの場合が、接続層2なしの場合と比べ、9割程度に低減された。
既設盛土1における各照査点における計算値を表4に示す。
Figure 2019039222
表4からわかるように、既設盛土1ののり面においても、沈下量が若干低減された。
このように、数値シミュレーション及び実物大の試験を行った結果、盛土を拡幅する際に、接続層2を設けることによって腹付盛土3の沈下量が低減され、現行の設計標準(非特許文献1)を満足できることがわかった。また、従来の段切りは、施工に大型重機を使用する必要があったが、ジオセルを用いた接続層2は、大型重機を用いなくても人力で容易に施工できる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、本発明の盛土拡幅工法及び盛土は、鉄道の盛土の拡幅に限定されず、道路の盛土の拡幅に用いてもよい。
1 既設盛土
11 のり面
2 接続層
21 段
22 型枠(ジオセル)
23 固形材料(砕石)
3 腹付盛土(新設盛土)
4 盛土

Claims (6)

  1. 既設盛土に腹付盛土を施工して盛土を拡幅する盛土拡幅工法であって、
    既設盛土ののり面に接続層を設ける工程と、
    前記接続層の上に土を盛って腹付盛土を施工する工程とを有し、
    前記接続層は、透水性を有し、その内部摩擦角が前記既設盛土の内部摩擦角より大きく、N値が前記既設盛土及び腹付盛土のN値より大きく、前記腹付盛土側の面に複数の段を有することを特徴とする盛土拡幅工法。
  2. 前記接続層は、合成樹脂シートから成る型枠と、その型枠に充填された透水性を有する固形材料とを有することを特徴とする請求項1に記載の盛土拡幅工法。
  3. 前記型枠は、ジオセルであり、
    前記透水性を有する固形材料は、複数の砕石であることを特徴とする請求項2に記載の盛土拡幅工法。
  4. 既設盛土に腹付盛土を施工して拡幅された盛土であって、
    前記既設盛土と腹付盛土との間に接続層を備え、
    前記接続層は、透水性を有し、その内部摩擦角が前記既設盛土の内部摩擦角より大きく、N値が前記既設盛土及び腹付盛土のN値より大きく、前記腹付盛土側の面に複数の段を有することを特徴とする盛土。
  5. 前記接続層は、合成樹脂シートから成る型枠と、その型枠に充填された透水性を有する固形材料とを有することを特徴とする請求項4に記載の盛土。
  6. 前記型枠は、ジオセルであり、
    前記透水性を有する固形材料は、複数の砕石であることを特徴とする請求項5に記載の盛土。

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