JP2017057563A - 法面凍上抑制構造体および法面凍上抑制工法 - Google Patents

法面凍上抑制構造体および法面凍上抑制工法 Download PDF

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【課題】施工が容易であるとともに、より確実に凍上を抑制できる法面凍上抑制構造体および法面凍上抑制工法を提供する。【解決手段】法面を覆うように配される法面凍上抑制構造体であって、複数の長片状の樹脂又は繊維シートが幅方向に並設され互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合されてなり、これが幅方向と直交する方向に展張されたハニカム状のセルを有するハニカム状3次元立体セル構造体と、各セル内に充填された中詰め材とを有するブロックを備え、中詰め材が、膨張性頁岩が焼成・発泡されてなる人工軽量骨材である。【選択図】図1

Description

本発明は、法面における凍上を抑制できる、法面凍上抑制構造体および法面凍上抑制工法に関する。
地盤が凍結する際に、未凍土から凍結土へ間隙水が吸水され、アイスレンズ(0℃等温面に平行な氷層)が成長し、土の体積が増加する、いわゆる凍上現象が土木建築等の分野で問題となっている。例えば、八戸周辺では高舘ローム(火山灰質粘性土)が広く堆積しており、これらは凍上しやすい土として有名である。
地盤の凍上は土質、温度、水分および荷重の4つの因子がそろったときに発生する。特に前者の3つの因子は従来から凍上の3要素と言われており、したがって、凍上現象を抑制するには、この要素のうちどれか一つ以上に対し対策をおこなえばよい。
すなわち、従来より凍上を抑制するため、以下のような方法がとられてきた。
まず土質条件に対する対策として、凍結時に凍上を生じないような材料で凍結深さの範囲内を置き換える置換工法が挙げられる。次に、温度条件に対する対策として、断熱材などによって地表面からの寒気の浸入を防ぐいわゆる断熱工法が挙げられる。そして、水分条件に対する対策として、最大凍結深さよりも下の位置に凍上発生に必要な毛細管上昇水を遮断する層を設ける遮水工法が挙げられる。
道路舗装分野では凍上対策工法がある程度確立されており、北海道の国道歩道部では全道一律で置換え厚30cmの置換工法が採用されている。しかしながら、法面部における凍上対策は研究も含め未解決な部分が多い。
法面などの斜面では表層が凍上すると、土は斜面に対して垂直に隆起する。そして融解したときには、土は重力で鉛直下向きに移動する。このように土は凍上するたびに移動を繰り返す。切土部での凍上により、表層劣化が急速に進展し、降雨による斜面崩壊が発生し、切土のコンクリート構造物が損傷する例もある。
従来、土木建築等の分野では、道路の路盤材、歩道の基礎材、仮設道路、擁壁、堤防斜面又は法面等の土木用途の地盤補強材として、重荷重の支持、浸食防止等のために、ハニカム状のセルを多数有する3次元立体セル構造体が使用されている。
このようなハニカム状3次元立体セル構造体は、そのセル構造により、軽量で、強度が優れるという特徴がある。かかるハニカム状3次元立体セル構造体は、通常、一定の大きさのブロックとして、折り畳まれた状態で、敷設現場に運ばれ、現場で展張されて使用される。そして、一般に、略平面又は法面の地表面に複数のブロックとして敷設され、各ブロックを互いに連結し、ハニカム状の各セル内に、1つの塊でなく、多数の塊、粒状物、粉体、固化物の形状である、砂、砕石、又は現地発生土の充填材を、立体セル構造体の天端まで充填し、転圧して、地盤補強材としての機能を発揮しうるものとされる。
例えば特許文献1には、成形した法面上に、ハニカム状立体補強材を展張して設置し、セルに火山灰を充填することにより、凍上によって崩壊せず、法面が植生可能で、簡単に施工できるハニカム補強法面が記載されている。
特開2010−168888号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、凍上抑制工事を施したい現場近隣で火山灰を入手することが困難である、という問題があった。遠方から火山灰を運搬するとなると、輸送費などのコストがかかってしまう。また、火山灰をセルの中詰め材に用いた場合、雨などによりセルの隙間から流出するおそれもある。
本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、施工が容易であるとともに、より確実に凍上を抑制できる法面凍上抑制構造体および法面凍上抑制工法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を進めた結果、ハニカム状3次元立体セル構造体の中詰め材を最適化することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
法面を覆うように配される法面凍上抑制構造体であって、
複数の長片状の樹脂又は繊維シートが幅方向に並設され互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合されてなり、これが前記幅方向と直交する方向に展張されたハニカム状のセルを有するハニカム状3次元立体セル構造体と、該各セル内に充填された中詰め材とを有するブロックを備え、
前記中詰め材が、膨張性頁岩が焼成・発泡されてなる人工軽量骨材であることを特徴とする、法面凍上抑制構造体。
[2]
前記人工軽量骨材の粒径が0.075mm以上、37mm以下である、[1]に記載の法面凍上抑制構造体。
[3]
以下の工程:
(1)幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互いに所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体のブロックを用意し、
(2)膨張性頁岩を焼成・発泡させることで製造された人工軽量骨材を用意し、
(3)前記ハニカム状3次元立体セル構造体のブロックを、補助枠を用いて展張しつつ、法面における所定の設置箇所に敷設し、
(4)該展張されたセル構造体の各セル内に、前記人工軽量骨材を充填し、前記補助枠を外し、次いで転圧する、
を含むことを特徴とする法面凍上抑制工法。
本発明では、ハニカム状3次元立体セル構造体の中詰め材として人工軽量骨材を用いることにより、断熱効果により地中の温度低下が抑えられて凍上が効果的に抑制され、ひいては、凍上および融解による地面表層の変位を防止できる。また、人工軽量骨材は入手しやすく施工も容易である。したがって本発明では、施工が容易であるとともに、より確実に凍上を抑制できる法面の凍上抑制構造体および凍上抑制工法を提供することができる。
本発明の法面凍上抑制構造体の一構成例を模式的に示す図である。 本発明の法面凍上抑制構造体に使用されるハニカム状3次元立体セル構造体の一例の概略図である。 図2の3次元立体セル構造体に中詰め材が充填されてなるブロックの一例の概略図である。 凍上実験を行った斜面の様子を模式的に示す図である。 凍上実験を行った期間における日射量を示す図である。 凍上実験を行った期間における外気温を示す図である。 実施例1において地中の温度を示す図である。 比較例1において地中の温度を示す図である。 比較例2において地中の温度を示す図である。 実施例2において地面表層の変位を示す図である。 比較例1において地面表層の変位を示す図である。 比較例2において地面表層の変位を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の法面凍上抑制構造体の一構成例を模式的に示す図である。
本発明の法面凍上抑制構造体(法面構造体10)は、法面20を覆うように配される法面凍上抑制構造体であって、幅方向に並設された複数の長片状の樹脂又は繊維シート2を互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセル3を形成するハニカム状3次元立体セル構造体1の各セル3内に、中詰め材4が充填されてなる。
そして本発明の法面構造体10は、中詰め材4が、膨張性頁岩を焼成・発泡させることで製造された人工軽量骨材であることを特徴とする。
本発明に係る法面凍上抑制構造体10を構成する、ハニカム状3次元立体セル構造体1(立体セル構造体1)とは、図2及び図3に示すように、幅方向に並設された複数の長片状の樹脂又は繊維シート2を互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセル3を形成する。このようなハニカム状3次元立体セル構造体1としては、一般に、土木建築等の分野で、道路の路盤材、歩道の基礎材、仮設道路や擁壁等の土木用途の地盤補強材として、重荷重の支持や浸食防止等のために使用されている、図2に示すような、ハニカム状3次元立体セル構造体1であることができるが、これに限定されるものではない。該立体セル構造体1は、例えば、ジオウェブ(登録商標)であることができる。
前記樹脂又は繊維シート2の材質は特に限定されないが、耐候性の観点から、ポリエチレンが好ましい。樹脂又は繊維シート2の接合の間隔(ピッチ)は400〜800mmが好ましい。前記接合は、例えば、熱融着等の手段によって行われる。接合部の幅は通常10〜20mmであり、かかる接合部の一定幅の存在により、展張時に略菱形となるセル形状において、対抗する2つの角はセルの内側に向かって潰れたものとなる(図2参照)。
図2に示すように、前記立体セル構造体1の長片状の樹脂又は繊維シート2として、予め大小複数の孔2aが設けられた有孔シートを用いてもよい。これらの孔2aは、例えば、各ブロックを連結するための孔、立体セル構造体自体を軽量化するための孔としても機能する。
かかる立体セル構造体1は、ブロック毎に、折り畳んで現場に搬入され、施工地表面上で展張され、ブロック同士を連結し、形成された各セル3に、中詰め材4を、樹脂又は繊維シート2の高さ(立体セル構造体1の天端)まで充填(中詰め)し、転圧し、締め固めることにより、法面20に敷設される。
本発明に係る法面構造体10に使用されるハニカム状3次元立体セル構造体1の樹脂又は繊維シート2の高さは75〜300mmであり、セル3の一辺の長さ(内寸)Lは200〜500mmであることができる。セル3の大きさを上記範囲にすることで、敷設作業が容易となる。セル3の一辺の長さが500mmを超えると、中詰め材が流出しやすくなり、また、セル3の一辺の長さが200mmよりも小さいとセル内部に人工軽量骨材を充填する作業が困難となり、全体としての法面構造体10の構築速度が低下する。
中詰め材4が、膨張性頁岩を焼成・発泡させることで製造された人工軽量骨材である。中詰め材4として人工軽量骨材を用いることで、本発明の法面構造体10は、優れた断熱性能を有するものとなる。また、人工軽量骨材を用いることで透水性がよく、中詰め材4中に水が溜まらないため、凍上が起こりにくい。
このような人工軽量骨材としては、例えば太平洋セメント株式会社の太平洋カルストーン等が挙げられる。
太平洋カルストーンは、高強度かつ、飽和土の単位容積重量が11kN/m3と軽量であるが、水に浮かない軽量盛土材である。高い内部摩擦角があり、側圧等の負荷も低減できる。さらに、太平洋カルストーンは無機系セラミック骨材であり、スレーキング率が低く耐久性が高い。透水係数が高いことも液状化抵抗性を有し総合的に安定した土木資材である。このように、太平洋カルストーンは水回りの多い箇所の埋め立てや盛り土に適しており、盛土として高い安定性を有している。また、施工性が良好なことから工期短縮が可能で、プラント設置が不要であること、および、敷均し転圧のみの施工で特殊機器が必要ないことから、小規模物件でも経済性に優れている。
人工軽量骨材の粒径としては、特に限定されるものではないが、例えば、0.075mm以上37mm以下とすることが好ましい。
なお、上述した特許文献1(特開2010−168888号公報)では、セルの中詰め材として火山灰を用いているが、この技術は、凍上しやすい土壌を凍上しにくい火山灰で置き換えること(土壌改質)を目的としている。これに対し、本願発明では、優れた断熱性能を有する人工軽量骨材で法面を覆うことで、地面の温度低下を防いで凍上を抑制するものである。このように両者の技術はその本質を異にするものである。
また、火山灰は粒径が小さく、内部摩擦角も小さい。中詰め材として火山灰を用いた場合、雨などによりセルの隙間から火山灰が流出するおそれがあるが、本願のように人工軽量骨材を用いることで、安定した法面構造体10を形成することができる。さらに、人工軽量骨材は工業製品であるため火山灰に比べて入手も容易である。
つぎに、このような法面構造の敷設方法について説明する。
(1)ブロックの幅方向が斜面方向と略直交するように、ブロックの一端を斜面(法面)の上部に固定し、
(2)斜面上部から下部に向かって、ブロックを展張する。
(3)2以上のブロックを敷設する場合、ブロックの他端に、次のブロックの一端を連結した後、前記ステップ(1)〜(2)を繰り返し、そして
(4)各セルの内部に、中詰め材(人工軽量骨材)を充填して、転圧する。
(1)におけるブロックの固定には、例えば、ブロックの幅方向の上端列のセル内部に杭を打つ方法が好ましく用いられる。
以下、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明する。なお、以下の説明では、具体的な数値等を挙げているが、本発明はこれらに限定されるものではない。
凍上抑制の効果を確認するために行った実施例および比較例について説明する。
なお、この実験は、2014年12月下旬〜2015年5月中旬にかけて、青森県八戸市の傾斜地(斜面勾配1:1.5)において行われた。
図4に模式的に示すように、施工平面としては、斜面を横方向に並んだ区画30に分け、それぞれの区画に、以下に示すように異なる施工を行った。1つの区画30の大きさは幅2.5m×高さ2.5mとした。
図4に示すように、地表面及び地中に温度計31を配し、ブロック部分、および、地表面から略垂直に350mm、700mm、1400mmの各地中深さにおける温度を測定した。
また、各区画毎に、位置を示す変位基準杭32を立てた。該基準杭32の位置を測定することにより、地面表層の変位を評価した。位置測定は、2014年12月25日、2015年2月23日、2015年5月18日の3回行い、それらを比較することにより、斜面の変位を評価した。
この期間の日射量の変化を図5に示し、外気温の変化を図6に示す。
<実施例1>
上記(1)〜(4)の工程により法面上にブロックを展張し、中詰め材として人工軽量骨材である、太平洋セメント株式会社製 太平洋カルストーンを充填した。セル構造体の厚みは100mmとした。
<実施例2>
実施例1と同様にして法面上にブロックを展張し、中詰め材として太平洋カルストーンを充填した。セル構造体の厚みは150mmとした。
<比較例1>
実施例1と同様にして法面上にブロックを展張し、中詰め材として砕石を充填した。セル構造体の厚みは100mmとした。
<比較例2>
セル構造体の対策を施さず、法面がむき出しの状態とした。
実施例1、比較例1,2について、地中の温度変化を図7〜図9にそれぞれ示す。また、実施例2,比較例1,2について、変位基準杭のY方向(水平方向)及びZ方向(高さ方向)の変位を図10〜図12にそれぞれ示す。
まず、地中温度について、無対策の比較例2(図9)では、地表温度地中温度ともに低いが、これに対し、対策を施した実施例1、比較例1(図7,図8)では、温度低下が抑えられている。砕石を中詰めした比較例1(図8)と、カルストーンを中詰めした実施例1(図7)とを比較すると、実施例1は比較例1に比べて地中温度が高く、特に地表に近い部分(ブロック部分、350mm、700mm)ではその差が大きくなっている。
ブロック部分の温度についてみると、中詰め材として砕石や発生土を用いた比較例では、外気温が低い時期には0℃以下になっていることが多いが、カルストーンを用いた実施例1では概して0℃以上を安定して保っている。すなわち、中詰め材としてカルストーン(人工軽量骨材)を用いることによって、断熱性能が向上していることがわかる。
地面の変位について、比較例2(無対策)では、図12において12月と2月とを比較することにより、凍上によって地面表層が持ち上がっており、また、2月と5月とを比較すると、融解することによって地面が沈下していることがわかる。このとき、沈下した地面表層は、初めと同じ位置には戻らず、より低い位置に移動していることがわかる。
中詰め材として砕石を用いた比較例1(図11)では、無対策の比較例6に比べてその変位量が小さくなってはいるものの、凍上が発生しており、凍上及び融解により地面が変位していることがわかる。
中詰め材としてカルストーンを用いた実施例2では、図10に示すように、12月〜5月の評価期間中に亘って、地面位置がほとんど変位していないことがわかる。すなわち、凍上による地面の持ち上がり、および融解による地面の下降が発生していないことが推測される。
以上の結果から明らかなように、本発明の法面凍上抑制構造を採用することで、断熱効果により地中の温度低下が抑えられて凍上が効果的に抑制され、ひいては、凍上および融解による地面の変位を防止できることがわかった。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明による法面凍上抑制構造を用いることで、凍上を効果的に抑制できるものとなり、法面の凍上抑制構造体および凍上抑制工法として広く利用することができる。
1 ハニカム状3次元立体セル構造体(立体セル構造体)
2 樹脂又は繊維シート
3 セル
4 中詰め材
10 法面凍上抑制構造体
20 法面

Claims (3)

  1. 法面を覆うように配される法面凍上抑制構造体であって、
    複数の長片状の樹脂又は繊維シートが幅方向に並設され互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合されてなり、これが前記幅方向と直交する方向に展張されたハニカム状のセルを有するハニカム状3次元立体セル構造体と、該各セル内に充填された中詰め材とを有するブロックを備え、
    前記中詰め材が、膨張性頁岩が焼成・発泡されてなる人工軽量骨材であることを特徴とする、法面凍上抑制構造体。
  2. 前記人工軽量骨材の粒径が0.075mm以上、37mm以下である、請求項1に記載の法面凍上抑制構造体。
  3. 以下の工程:
    (1)幅方向に並設された複数の長辺状の樹脂又は繊維シートを互いに所定の間隔で繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状3次元立体セル構造体のブロックを用意し、
    (2)膨張性頁岩を焼成・発泡させることで製造された人工軽量骨材を用意し、
    (3)前記ハニカム状3次元立体セル構造体のブロックを、補助枠を用いて展張しつつ、法面における所定の設置箇所に敷設し、
    (4)該展張されたセル構造体の各セル内に、前記人工軽量骨材を充填し、前記補助枠を外し、次いで転圧する、
    を含むことを特徴とする法面凍上抑制工法。
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