JP2013007000A - 樹脂モルタル組成物、および被覆物 - Google Patents
樹脂モルタル組成物、および被覆物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013007000A JP2013007000A JP2011142047A JP2011142047A JP2013007000A JP 2013007000 A JP2013007000 A JP 2013007000A JP 2011142047 A JP2011142047 A JP 2011142047A JP 2011142047 A JP2011142047 A JP 2011142047A JP 2013007000 A JP2013007000 A JP 2013007000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- meth
- syrup
- acrylate
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】炭素数2〜12のヒドロキシアルキル基を分子中に1個以上有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量体(A)を10〜30質量%、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)(単量体(A)を除く)を40〜75質量%、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(C)(単量体(A)を除く)を0.5〜15質量%、可塑剤(D)を15質量%以下、ガラス転移温度が20〜155℃の樹脂(E)を10〜30質量%含むシラップ (x)100質量部に対して芳香族3級アミン(F)0.3〜4質量部と、ワックス(G)0.1〜2.5質量部とを含有するシラップ組成物(X)に、シラップ(x)100質量部に対して骨材(H)150〜800質量部を配合した樹脂モルタル組成物。
【選択図】なし
Description
また、塗膜の耐久性を向上させる目的で、シラップ組成物に骨材を配合した組成物(樹脂モルタル組成物)が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
さらに、シラップ組成物や樹脂モルタル組成物からなる塗膜上に、意匠や保護等を目的として上塗り層が設けられていたり、該塗膜と床面、道路、壁面等との間に、これらの密着性を向上させるための下塗り層(プライマー層)が設けられていたりするのが一般的である。
しかしながら、特許文献1に記載の組成物では、メチルメタクリレートの含有量を増やすと、高強度の塗膜は得られるものの、上塗り層との密着性が低下しやすかった。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリルとメタクリルの総称である。「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの総称である。「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基とメタクリロイル基の総称であり、一般式CH2=C(R)−C(=O)−[Rは水素原子またはメチル基を示す。]で表される。
本発明の樹脂モルタル組成物は、シラップ(x)と、芳香族3級アミン(F)と、ワックス(G)とを含有するシラップ組成物(X)に、骨材(H)が配合してなる。
(シラップ(x))
シラップ(x)は、炭素数2〜12のヒドロキシアルキル基を分子中に1個以上有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量体(A)(以下、「単量体(A)」という。)と、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)(ただし、単量体(A)を除く。)(以下、「単量体(B)」という。)と、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(C)(ただし、単量体(A)を除く。)(以下、「単量体(C)」という。)と、可塑剤(D)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(E)とを含む。
単量体(A)は、塗膜に付着性と強度を付与する成分である。
単量体(A)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘプチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシノニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシウンデシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中でも、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
これら単量体(A)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(B)は、本発明の樹脂モルタル組成物より形成される塗膜に強度を付与する成分である。
単量体(B)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、単量体(B)としては、ヘテロ環を有する単量体、オリゴエチレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレートを用いることができる。
フラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、フリル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロフラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、テトラヒドロフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、ピラニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、ジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルテトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
他の単量体としては、例えばポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(エチレングリコールの繰り返し数が4以下)、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ポリプロピレングリコールの繰り返し数が2以下)等の水酸基末端ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロエチル(メタ)アクリレート、オクタフルオロエチルアクリレート等のフッ素原子含有(メタ)アクリレート;ジメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等のジまたはトリアルキルシクロヘキシル基含有(メタ)アクリレート;ジメチルフェニル(メタ)アクリレート、トリメチルフェニル(メタ)アクリレート等のジまたはトリアルキルフェニル基含有(メタ)アクリレート;ベンジルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)クリレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
これら単量体(B)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(C)としては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリル酸付加物、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中でも、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
これら単量体(C)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
可塑剤(D)は、樹脂モルタル組成物の柔軟性の向上を目的として配合されるものである。
可塑剤(D)としては、例えばジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、オクチルデシルフタレート、ジ−n−デシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸エステル類;ジ−2−エチルヘキシルアジペート、オクチルデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、アセチルクエン酸トリブチル、ポリプロピレングリコール、アルカンスルフォン酸エステル類、塩素化パラフィン;アジピン酸系、アゼライン酸系、セバチン酸系、フタル酸系のポリエステル系高分子可塑剤;エポキシ化油、エポキシ化脂肪酸エステル等のエポキシ系高分子可塑剤などが挙げられる。
これら可塑剤(D)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、可塑剤(D)の含有量の下限値については特に制限されないが、樹脂モルタル組成物に十分な追随性を付与するには、5質量%以上が好ましい。
樹脂(E)は、樹脂モルタル組成物の粘度調整および硬化性の向上を目的として配合されるものである。
樹脂(E)は、ガラス転移温度(Tg)が20〜155℃である。また、単量体(A)、(B)、(C)に可溶であることが好ましい。
なお、樹脂(E)のTgは、示差走査熱量計(DSC)の測定により求めた値である。
樹脂(E)のMwは、樹脂を溶剤(テトラヒドロフラン)に溶解し、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(以下、「GPC」と記す。)により測定した分子量をポリスチレン換算したものである。
アルキル(メタ)アクリレートの単独重合体または共重合体を構成する単量体としては、上述した単量体(B)などが挙げられる。
芳香族3級アミン(F)は、硬化反応を促進させる硬化促進剤の役割を果たす。
芳香族3級アミン(F)としては、少なくとも1個の芳香族残基が窒素原子に直接結合しているものが好ましい。このような芳香族3級アミンとしては、例えばN,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N−(2−ヒドロキシエチル)N−メチル−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン;N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジンまたはN,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジンのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。また、p(パラ)体に限定されず、o(オルト)体、m(メタ)体でもよい。これらの中でも、樹脂モルタル組成物の反応性、硬化性の観点から、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジンが好ましい。
芳香族3級アミン(F)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ワックス(G)は、空気遮断作用を利用した表面硬化性向上等の作用を奏する。
ワックス(G)としては、固形ワックス類が挙げられる。固形ワックス類としては、パラフィン類、ポリエチレン類、ステアリン酸等の高級脂肪酸類等が挙げられる。これらの中でも、パラフィン類が好ましい。
分散状態のワックスとしては、ヒドロキシポリエステルとパラフィンワックスの混合物などが挙げられる。また、分散状態のワックスとしては市販品を用いることができ、例えばビックケミー・ジャパン株式会社製の「BYK−S740」などが好適である。
なお、ワックス(G)として分散状態のワックスを用いる場合、本発明の樹脂モルタル組成物は有機溶剤も含有することになる。
また、分散状態のワックスとしては、有機溶剤を含有せずに、単量体(A)、(B)、(C)にワックスが分散しているものであってもよい。
シラップ組成物(X)は、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した成分以外のその他の成分を含んでもよい。
その他の成分としては、多価金属石鹸、重合開始剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤又は耐光安定剤、消泡剤等が挙げられる。
多価金属石鹸としては、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト、アセトアセチル酸コバルト、ナフテン酸マンガン、オクチル酸ニッケル等が挙げられる。
多価金属石鹸としては、適度な可使時間および良好な硬化性を得ることができるなどの観点から、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルトが好ましい。
多価金属石鹸は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ただし、多価金属石鹸の含有量が多すぎると、多価金属石鹸を分散溶解している溶剤量が多くなることから硬化性が低下したり、硬化塗膜の強度が低下したりする傾向にある。従って、多価金属石鹸の含有量の上限値は、0.5質量%以下が好ましく、0.4質量%以下がより好ましい。
なお、本発明において、「多価金属石鹸の含有量」とは、多価金属石鹸に由来する金属の含有量のことである。
本発明の樹脂モルタル組成物を硬化させるには、芳香族3級アミン(F)や上述した多価金属石鹸と、硬化剤とを組み合わせたレドックス触媒を用いることが好ましい。
硬化剤としては、ラジカル重合を開始させることができる公知の重合開始剤が挙げられる。重合開始剤としては、ジアシルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、アルキルパーオキサイド、ケトンパーオキサイド、アゾ化合物等が挙げられる。これらの中でも、ジアシルパーオキサイドが好ましく、ベンゾイルパーオキサイドが特に好ましい。ベンゾイルパーオキサイドは、取扱性の点から、不活性の液体または固体によって濃度が30〜55質量%程度に希釈された液状、ペースト状または粉末状のものが好ましい。
硬化剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ベンゾイルパーオキサイドの含有量は、シラップ(x)100質量部に対して、0.25〜5質量部が好ましく、0.25〜4質量部がより好ましい。ベンゾイルパーオキサイドの含有量が0.25質量部以上であれば、硬化性が良好となる傾向にある。特に低温で硬化させるとき、ベンゾイルパーオキサイドの含有量を5質量部以下に調節すれば、樹脂モルタル組成物の塗工作業性、得られる塗膜の各種物性が向上する傾向にある。
シランカップリング剤は、後述する下塗り層に対する密着性、配合する骨材との接着力を向上させる効果を有し、骨材を配合したときの破壊強度を向上させる役割を果たす。
シランカップリング剤としては、例えば3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
分子内に1個のビニル基を有するシランカップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等が挙げられる。
分子内にエポキシ基を有するシランカップリング剤としては、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
重合禁止剤は、樹脂モルタル組成物の貯蔵安定性の向上、重合反応の調整の目的で配合されるものである。
重合禁止剤としては、例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、2−6−ジーt−ブチル4ーメチルフェノール等が挙げられる。
重合禁止剤の含有量は、シラップ(x)100質量部に対して、0.001〜0.2質量部が好ましく、0.002〜0.1質量部がより好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−デシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’ −ジブトキシベンゾフェノンなどの2−ヒドロキシベンゾフェノンの誘導体或いは2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジターシャリイブチルフェニル)ベンゾトリアゾール或いはこれらのハロゲン化物或いはフェニルサリシレート、p−ターシャリイブチルフェニルサリシレートなどが挙げられる。これら紫外線吸収剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
一方、耐光安定剤としては、例えばビス(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6,−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。これら耐光安定剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
消泡剤としては、公知の消泡剤が挙げられる。具体的には、特殊アクリル系重合物を溶剤に溶解させたアクリル系消泡剤、特殊ビニル系重合物を溶剤に溶解させたビニル系消泡剤等を挙げることができ、楠本化成株式会社から市販されているディスパロンシリーズ(製品名:OX−880EF、OX−881、OX−883、OX−77EF、OX−710、OX−8040、1922、1927、1950、P−410EF、P−420、P−425、PD−7、1970、230、230HF、LF−1980、LF−1982、LF−1983、LF−1984、LF−1985等。)等がより好ましく、ディスパロンシリーズのうち、230、230HF、LF−1980、LF−1985がさらに好ましく、230、LF−1985が特に好ましい。また、ビックケミー・ジャパン株式会社から市販されているBYK−052、BYK−1752を用いることもできる。
また、シラップ組成物(X)は、酸化防止剤、レベリング剤、アエロジル等の揺変剤を任意の割合で含有してもよい。
さらには、酸化クロム、ベンガラ、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料を任意の割合で添加してもよく、炭酸カルシウムなどの耐質顔料を用いてもよい。
本発明の樹脂モルタル組成物は、上述したシラップ組成物(X)に骨材(H)を配合したものである。
骨材(H)は、樹脂モルタル組成物から得られる塗膜に強度を付与する成分である。
骨材(H)としては、例えば砂、硅砂、川砂、寒水石、エメリー、大理石などの天然無機鉱石、アルミナ、スラグ、ガラス、セラミック骨材、陶器、磁器、タイル、ガラスビーズ、着色骨材などが挙げられる。
これら骨材(H)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
以上説明した本発明の樹脂モルタル組成物は、特定量の単量体(A)、(B)、(C)を含むシラップ(x)に、特定量の芳香族3級アミン(F)およびワックス(G)を組み合わせたシラップ組成物に、骨材を配合しているため、高強度、かつ上塗り層との密着性に優れた塗膜を形成できる。
本発明の樹脂モルタル組成物は、コンクリートやアスファルトなどによる床面、壁面、道路の舗装面等の被覆材として好適である。
本発明の樹脂モルタル組成物は、上述した床面、壁面、道路の舗装面等の塗工面上に直接塗装してもよいし、予め塗工面上に下塗り層を設けておき、該下塗り層上に塗装してもよい。さらに、本発明の樹脂モルタル組成物からなる塗膜上には、意匠や保護を目的として上塗り層を設けてもよい。
本発明の被覆物は、下塗り層と、中塗り層と、上塗り層とを有する。
下塗り層は、シラップ(y)と、芳香族3級アミン(F)と、ワックス(G)とを含有するシラップ組成物(Y)の硬化物よりなる。
シラップ(y)は、単量体(B)と、単量体(C)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(E’)とを含む。
シラップ(y)に含まれる単量体(B)および単量体(C)としては、シラップ(x)の説明において先に例示した単量体(B)および単量体(C)が挙げられる。
また、シラップ(y)に含まれる樹脂(E’)としては、単量体(B)および単量体(C)に可溶である樹脂が好ましく、このような樹脂としては、例えばシラップ(x)の説明において先に例示した樹脂(E)が挙げられる。
なお、単量体(C)の含有量の下限値については特に制限されないが、0.5質量%以上が好ましい。
シラップ組成物(Y)中の芳香族3級アミン(F)の含有量は、シラップ(y)100質量部に対して、0.3〜4質量部であり、0.3〜2質量部が好ましい。芳香族3級アミン(F)の含有量が0.3質量部以上であれば、シラップ組成物(Y)の表面硬化性が良好となる。一方、特に低温で硬化させるとき、芳香族3級アミン(F)の含有量を4質量部以下に調節することで、適切な可使時間とすることができる。
パラフィンワックスとしては、シラップ組成物(X)の説明において先に例示したパラフィンワックスが挙げられる。
その他の成分としては、シラップ組成物(X)の説明において先に例示した多価金属石鹸、重合開始剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤又は耐光安定剤、消泡剤等が挙げられる。
中塗り層は、上述した本発明の樹脂モルタル組成物の硬化物(塗膜)よりなる。
上塗り層は、上述したシラップ組成物(Y)の硬化物よりなる。上塗り層を構成するシラップ組成物(Y)は、下塗り層を構成するシラップ組成物(Y)と同じ組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。また、上塗り層は、最外層に位置することから、上塗り層を構成するシラップ組成物(Y)は、その他の成分として紫外線吸収剤を含有することが好ましい。
本発明の被覆物は、コンクリートやアスファルトなどによる床面、壁面、道路の舗装面等への被覆物として用いる。
床面、壁面、道路の舗装面等の施工面への被覆方法としては、例えば塗工面にシラップ組成物(Y)を塗工して下塗り層を形成し、該下塗り層上に本発明の樹脂モルタル組成物を塗工して中塗り層を形成し、該中塗り層上にシラップ(y)またはシラップ組成物(Y)等を塗工して上塗り層を形成する方法が挙げられる。
シラップ組成物(Y)や樹脂モルタル組成物などを塗工する際は、下塗り層が0.1〜1mm、中塗り層が1〜100mm、上塗り層が0.1〜2mmとなるように塗工するのが好ましい。
なお、芳香族3級アミン(F)や多価金属石鹸は、シラップ組成物(Y)や樹脂モルタル組成物を硬化させる直前に添加してもよく、予めシラップ組成物(Y)や樹脂モルタル組成物に添加しておいてもよい。
また、重合開始剤は、シラップ組成物(Y)や樹脂モルタル組成物を硬化させる直前に添加するのが好ましい。
本発明の被覆物は、本発明の樹脂モルタル組成物の硬化物よりなる中塗り層を備えるので、上塗り層との密着性に優れる。また、中塗り層は高強度であるため、被覆物全体としての強度も向上する。
<シラップ組成物(Y−1)の調製>
攪拌機、温度計、冷却管付きの1Lフラスコに、単量体(B)としてメチルメタクリレート(以下「MMA」と略す)58.0部、および2−エチルヘキシルアクリレート(以下「2−EHA」と略す)10.0部と、単量体(C)としてトリエチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステル3ED(以下「アクリエステル3ED」と略す))2.0部と、重合禁止剤として2−6−ジ−t−ブチル4−メチルフェノール(以下「BHT」と略す)0.026部と、ワックス(G)としてパラフィン−115(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス(以下「P−115」と略す))0.4部、パラフィン−130(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス(以下「P−130」と略す))0.3部、およびパラフィン−150(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス(以下「P−150」と略す))0.2部と、消泡剤(ビックケミー・ジャパン株式会社製、商品名:BYK−1752)0.5部と、芳香族3級アミン(F)としてN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン(以下「PTEO」と略す)1.0部を投入した後、攪拌しながら、樹脂(E)としてMMA/n−ブチルメタクリレート(以下「n−BMA」と略す)=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=40,000)30.0部を投入した。引き続き、60℃で2時間加熱して、溶解した。溶解を確認後、冷却し、下塗り層用のシラップ組成物(Y−1)を得た。得られたシラップ組成物(Y−1)の配合組成を表1に示す。
攪拌機、温度計、冷却管付きの1Lフラスコに、単量体(A)として2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(以下「2−HPMA」と略す)15.5部と、単量体(B)としてMMAを33.3部、および2−EHAを16.4部と、単量体(C)としてポリブチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステルPBOM(以下「PBOM」と略す))2.0部と、可塑剤(D)としてビニサイザー85(花王株式会社製、フタル酸エステル系可塑剤)5.4部、およびビニサイザー105(花王株式会社製、フタル酸エステル系可塑剤)1.4部と、重合禁止剤としてBHTを0.1部と、ワックス(G)としてP−130を0.2部と、芳香族3級アミン(F)としてN,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン(以下「DIPT」と略す)1.0部を投入した後、攪拌しながら、樹脂(E)としてMMA/n−BMA=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=40,000)26.0部を投入した。引き続き、60℃で2時間加熱して、溶解した。溶解を確認後、冷却し、中塗り層用のシラップ組成物(X−1)を得た。得られたシラップ組成物(X−1)の配合組成を表1に示す。
表1に記載の配合組成にすること以外は、シラップ組成物(X−1)の調製と同様にしてシラップ組成物(X−2)〜(X−6)を得た。
攪拌機、温度計、冷却管付きの1Lフラスコに、単量体(B)としてMMAを42.1部、およびn−BMAを31.6部と、単量体(C)としてポリエチレングリコールジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステル14G(以下、「NKエステル14G」と略す)5.3部と、重合禁止剤としてBHTを0.025部と、ワックス(G)としてP−115を0.5部、P−130を0.3部、P−150を0.2部と、消泡剤としてBYK−1752を0.5部と、芳香族3級アミン(F)としてDIPTを1.0部と、酸化防止剤としてトリデシルホスファイト(城北化学工業株式会社製、商品名JP−310(以下「JP−310」と略す))0.25部と、紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(城北化学工業株式会社製、商品名JF−77(以下「JF−77」と略す))0.2部を投入した後、攪拌しながら、樹脂(E)としてMMA/n−BMA=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=160,000)21.0部を投入した。引き続き、60℃で2時間加熱して、溶解した。溶解を確認後、冷却し、上塗り層用のシラップ組成物(Y−2)を得た。得られたシラップ組成物(Y−2)の配合組成を表1に示す。
・2−HPMA:2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
・2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
・6−HHMA:6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート、
・MMA:メチルメタクリレート、
・n−BMA:n−ブチルメタクリレート、
・2−EHA:2−エチルヘキシルアクリレート、
・PBOM:ポリブチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステルPBOM)、
・アクリエステル3ED:トリエチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステル3ED)、
・NKエステル14G:ポリエチレングリコールジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステル14G)、
・ビニサイザー85:フタル酸系エステル可塑剤(花王株式会社製、商品名:ビニサイザー85)、
・ビニサイザー105:フタル酸系エステル可塑剤(花王株式会社製、商品名:ビニサイザー105)、
・トヨパラックス150:塩素化パラフィン(東ソー株式会社製、商品名:トヨパラックス150)、
・ポリマー1:MMA/n−BMA=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=40,000)、
・ポリマー2:MMA/n−BMA=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=160,000)、
・ポリマー3:MMA/MA=92.5/7.5の共重合体(Tg=87℃、Mw=80,000)、
・DIPT:N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、
・PTEO:N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、
・DMPT:N,N−ジメチル−p−トルイジン、
・P−115:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・P−130:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・P−150:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・BHT:2−6−ジ−t−ブチル4−メチルフェノール、
・BYK−1752:消泡剤(ビックケミー・ジャパン株式会社製、商品名:BYK−1752)、
・JP−310:トリデシルホスファイト(城北化学工業株式会社製、商品名:JP−310)、
・JF−77:2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(城北化学工業株式会社製、商品名:JF−77)。
<樹脂モルタル組成物の調製>
シラップ組成物(X−1)の100部に対して、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド50%顆粒品(化薬アクゾ株式会社製、商品名:パーカドックスCH−50L(以下「CH−50L」と略す))2部加えて、撹拌、混合した後、シラップ組成物(X−1)中のシラップ(x)100部に対して、骨材(株式会社菱晃製、商品名:KM−17A)を400部加え、十分に撹拌して樹脂モルタル組成物を得た。
得られた樹脂モルタル組成物について、以下のようにして粘度および硬化時間の測定、塗装作業性、硬化性、および密着性の評価、圧縮強度の測定を行った。結果を表2に示す。なお、粘度および硬化時間は骨材の添加有無には影響を受けにくいので、これらの測定については、シラップ組成物(X−1)について測定した。
(粘度の測定)
シラップ組成物(X−1)を23℃の恒温水槽中で2時間放置した後、JIS K 6901に記載のブルックフィールド型粘度計における、タイプ1のBM型粘度計を用いて、シラップ組成物(X−1)の粘度を測定した。
シラップ組成物(X−1)を23℃の恒温水槽中にて2時間放置した後、シラップ組成物(X−1)の100部に対して、重合開始剤としてCH−50Lを2部加え、十分に撹拌した後、これを内径10mmの試験管(長さ12cm)の下部より7cmの位置まで投入した。ついで、再度、23℃の恒温水槽中に試験管を投入し、その中心部に熱電対を投入し、重合発熱による温度変化を記録した。このとき、重合開始剤を加えてから最大発熱温度に到達するまでに要した時間を硬化時間(分)とした。
硬化時間が120分以内であるものは、塗り重ねをする場合において作業上好ましく、硬化時間が60分以内であるものがより好ましい。
シラップ組成物(Y−1)の100部に対して、重合開始剤としてCH−50Lを2部加えて、撹拌、混合した。これを塗膜の厚さが0.3mmになるように、23℃の雰囲気下、基材としてJISモルタル板(30cm×30cm×厚さ6cm)上にローラーを用いて塗装し、基材上に下塗り層を形成した。1時間後経過した後、塗膜(下塗り層)表面にべたつきがなく、硬化していることを確認した。
ついで、下塗り層上に、樹脂モルタル組成物を、塗膜の厚さが5mmになるように、コテを用いて塗装し、下塗り層上に中塗り層を形成した。なお、樹脂モルタル組成物は、下塗り層上へ塗装する直前に調製した。
下塗り層上に樹脂モルタル組成物を塗装したときの塗装作業性を下記評価基準に基づき評価した。
○:良好。
×:塗工ムラが発生。
塗装作業性の評価と同様にして、下塗り層上に樹脂モルタル組成物を塗装してから1時間経過した後の塗膜(中塗り層)の表面の硬化性を指触にて確認し、下記評価基準に基づき評価した。
○:タックなし。
×:タックあり。
塗装作業性の評価と同様にして、下塗り層上に樹脂モルタル組成物を塗装して硬化させ、中塗り層を形成した。
ついで、シラップ組成物(Y−2)の100部に対して、重合開始剤としてCH−50Lを3部加えて、撹拌、混合したものを、塗膜の厚さが0.3mmになるように、直ちに中塗り層上にローラーを用いて塗装し、硬化させ、下塗り層、中塗り層、上塗り層が順次積層した被覆物で基材表面が被覆された試験片を得た。
得られた試験片を23℃の環境下で24時間以上放置し、JIS−K5600−5−6に準拠して、4mm幅でカットしてガムテープ(日東電工株式会社製、商品名:布粘着テープNo.750)を用いて付着性試験を実施した。そして、JIS−K5600−5−6に記載の基準に基づき、試験結果を0〜5に分類して、密着性の評価を行った。
JIS−R5201記載の三連型枠に、樹脂モルタル組成物を流し込んで硬化させ、樹脂モルタル組成物の硬化物を得た。
得られた硬化物を長さ約8cmの部分で割り、20℃の恒温槽中にて4時間放置した後、JIS−R5201記載の圧縮試験を行い、圧縮強度を測定した。
シラップ組成物(X−1)を、シラップ組成物(X−2)〜(X−6)に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂モルタル組成物を調製し、各種測定、評価を行った。結果を表2に示す。
なお、表2中の骨材の量は、シラップ組成物中のシラップ(x)100部に対する量である。
・CH−50L:ベンゾイルパーオキサイド50%顆粒品(化薬アクゾ株式会社製、商品名:パーカドックスCH−50L)、
・KM−17A:骨材(株式会社菱晃製、商品名:KM−17A)。
さらに、各樹脂モルタル組成物から形成された中塗り層は、上塗り層との密着性に優れていた。また、各樹脂モルタル組成物の硬化物は、高圧縮強度であった。
従って、本発明の樹脂モルタル組成物であれば、高強度、かつ上塗り層との密着性に優れた塗膜を形成できることが示された。
Claims (2)
- 炭素数2〜12のヒドロキシアルキル基を分子中に1個以上有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量体(A)を10〜30質量%、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)(ただし、前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量体(A)を除く。)を40〜75質量%、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(C)(ただし、前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量体(A)を除く。)を0.5〜15質量%、可塑剤(D)を15質量%以下、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(E)を10〜30質量%含むシラップ(x)と、
該シラップ(x)100質量部に対して、芳香族3級アミン(F)0.3〜4質量部と、ワックス(G)0.1〜2.5質量部とを含有するシラップ組成物(X)に、
該シラップ組成物(X)中のシラップ(x)100質量部に対して骨材(H)150〜800質量部を配合した樹脂モルタル組成物。 - 分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)を50〜85質量%、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(C)を20質量%以下、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(E’)を10〜35質量%含むシラップ(y)と、
該シラップ(y)100質量部に対して、芳香族3級アミン(F)0.3〜4質量部と、ワックス(G)0.1〜2.5質量部とを含有するシラップ組成物(Y)の硬化物よりなる下塗り層と、
請求項1に記載の樹脂モルタル組成物の硬化物よりなる中塗り層と、
前記シラップ組成物(Y)の硬化物よりなる上塗り層とが順次積層した被覆物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011142047A JP5824910B2 (ja) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | 樹脂モルタル組成物、および被覆物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011142047A JP5824910B2 (ja) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | 樹脂モルタル組成物、および被覆物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013007000A true JP2013007000A (ja) | 2013-01-10 |
JP5824910B2 JP5824910B2 (ja) | 2015-12-02 |
Family
ID=47674613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011142047A Active JP5824910B2 (ja) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | 樹脂モルタル組成物、および被覆物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5824910B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113636A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | Dic株式会社 | プライマー及び床版防水構造体 |
JP2015229682A (ja) * | 2014-06-03 | 2015-12-21 | 株式会社菱晃 | 樹脂配合物、および積層体とその製造方法 |
KR101672693B1 (ko) * | 2015-11-09 | 2016-11-07 | 주식회사 이에스피소재 | 방수용 시멘트 모르타르 조성물 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 타일 시공방법 |
JP2016204511A (ja) * | 2015-04-22 | 2016-12-08 | Dic株式会社 | 土木建築用プライマー及び床版防水構造体 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5912086A (en) * | 1996-03-06 | 1999-06-15 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Impregnation composition, and primer composition for resin concrete, method for its coating and composite body employing it |
JP2004339446A (ja) * | 2003-05-19 | 2004-12-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系シラップ組成物、樹脂モルタル、及び積層体の施工方法 |
WO2007034720A1 (ja) * | 2005-09-21 | 2007-03-29 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | シラップ組成物、樹脂モルタル組成物および被覆方法 |
JP2008207182A (ja) * | 2008-03-19 | 2008-09-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 被覆層及びその形成方法 |
-
2011
- 2011-06-27 JP JP2011142047A patent/JP5824910B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5912086A (en) * | 1996-03-06 | 1999-06-15 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Impregnation composition, and primer composition for resin concrete, method for its coating and composite body employing it |
JP2004339446A (ja) * | 2003-05-19 | 2004-12-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリル系シラップ組成物、樹脂モルタル、及び積層体の施工方法 |
WO2007034720A1 (ja) * | 2005-09-21 | 2007-03-29 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | シラップ組成物、樹脂モルタル組成物および被覆方法 |
JP2007224264A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-09-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | シラップ組成物、樹脂モルタル組成物および被覆方法 |
JP2008207182A (ja) * | 2008-03-19 | 2008-09-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 被覆層及びその形成方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113636A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | Dic株式会社 | プライマー及び床版防水構造体 |
JP2015229682A (ja) * | 2014-06-03 | 2015-12-21 | 株式会社菱晃 | 樹脂配合物、および積層体とその製造方法 |
JP2016204511A (ja) * | 2015-04-22 | 2016-12-08 | Dic株式会社 | 土木建築用プライマー及び床版防水構造体 |
KR101672693B1 (ko) * | 2015-11-09 | 2016-11-07 | 주식회사 이에스피소재 | 방수용 시멘트 모르타르 조성물 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 타일 시공방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5824910B2 (ja) | 2015-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3927992B1 (ja) | シラップ組成物、樹脂モルタル組成物および被覆方法 | |
JP5824910B2 (ja) | 樹脂モルタル組成物、および被覆物 | |
JP5741835B2 (ja) | シラップ組成物及び積層体 | |
KR20080070238A (ko) | 아스팔트 도로 피복용 시럽 조성물 | |
JP2010533782A (ja) | 改善した金属付着を有するコーティング処方物 | |
JP5780018B2 (ja) | シラップ組成物、シラップ配合組成物および積層体 | |
JPWO2011048970A1 (ja) | ラジカル硬化性樹脂組成物、それを用いた舗装材、及び舗装構造体 | |
WO2013054896A1 (ja) | ラジカル重合型アクリル系樹脂組成物、防水材組成物、および積層体とその製造方法 | |
JP6989243B2 (ja) | 土木建築用構造体、及び、滑り止め舗装構造体の製造方法 | |
JP7497954B2 (ja) | アクリル系硬化性樹脂組成物、塗料、硬化物及び土木建築用被覆材 | |
JP5128379B2 (ja) | 配合物およびその硬化物 | |
JP5880912B2 (ja) | 樹脂モルタル組成物 | |
WO2013054895A1 (ja) | 樹脂組成物、金属基盤用プライマー、および積層体とその製造方法 | |
JP2012246452A (ja) | シラップ組成物 | |
JP5793985B2 (ja) | シラップ樹脂組成物、樹脂モルタル組成物、およびそれらの硬化体とその製造方法 | |
JP2008207182A (ja) | 被覆層及びその形成方法 | |
JP6206072B2 (ja) | 路面被覆用シラップ組成物、排水性トップコート、遮熱性トップコート及び路面被覆方法 | |
JPH10306239A (ja) | 抗菌性塗料 | |
JP7219642B2 (ja) | アクリル系樹脂組成物、硬化物、塗料、塗膜及び土木建築用被覆材 | |
JP3244077B2 (ja) | ビニルエステル樹脂組成物 | |
JP2965166B2 (ja) | 標示材用樹脂組成物 | |
KR101430652B1 (ko) | 도로 피복용 수지 조성물 | |
JPWO2011013532A1 (ja) | ラジカル硬化性樹脂組成物、それを用いた舗装材、及び舗装構造体 | |
JP2001026607A (ja) | アクリル系シラップ組成物 | |
JP2006265521A (ja) | 硬化性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150401 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20150518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150626 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150915 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150928 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5824910 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |