JPH10306239A - 抗菌性塗料 - Google Patents

抗菌性塗料

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JPH10306239A
JPH10306239A JP13054097A JP13054097A JPH10306239A JP H10306239 A JPH10306239 A JP H10306239A JP 13054097 A JP13054097 A JP 13054097A JP 13054097 A JP13054097 A JP 13054097A JP H10306239 A JPH10306239 A JP H10306239A
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JP
Japan
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parts
weight
meth
antibacterial
acrylate
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Application number
JP13054097A
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English (en)
Inventor
Toshiichi Aoki
敏一 青木
Yujiro Yoshii
裕次郎 吉井
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な硬化時間と、優れた硬化性、作業性、
耐薬品性ならびに抗菌性を有する抗菌性塗料を提供す
る。 【解決手段】 (a)(メタ)アクリル酸エステルモノ
マー60〜75重量%、(b)上記(メタ)アクリル酸
エステルモノマーに溶解もしくは膨潤する重合体19〜
25重量%、(c)一分子中に2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物1〜6重量%、(d)40℃以上
の融点を有するパラフィンワックス0.1〜2重量%、
および(e)可塑剤0〜15重量%を含有する塗料組成
物100重量部に対して、銀系無機抗菌剤0.1〜5重
量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性塗料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来コンクリートの床面、壁面の塗装に
おいては、溶剤系樹脂、エマルション系樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ラ
ジカル重合型(メタ)アクリル樹脂等の樹脂が用いられ
ている。特に、ラジカル重合型(メタ)アクリル樹脂
は、適度な硬化時間を有し、硬化性、耐薬品性、耐久性
に優れているため、厨房、食品工場、一般工場等の床の
施工に近年、多く用いられているが、大腸菌、黄色ブド
ウ球菌、MRSA、O−157などに代表される細菌類
に対して抗菌性がないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、適度な硬化時間を有し、硬化性、作業性、耐薬品性
に優れ、かつ抗菌性に優れた抗菌性塗料を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、(メタ)アクリ
ル酸エステルモノマー、特定の重合体、多官能性化合物
および特定のパラフィンワックスを含有してなる塗料組
成物に、特定の抗菌剤を配合した抗菌性塗料が上記の目
的を達成し得ることを見い出し本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(a)(メタ)アク
リル酸エステルモノマー60〜75重量%、(b)上記
(メタ)アクリル酸エステルモノマーに溶解もしくは膨
潤する重合体19〜25重量%、(c)一分子中に2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物1〜6重量
%、(d)40℃以上の融点を有するパラフィンワック
ス0.1〜2重量%、および(e)可塑剤0〜15重量
%を含有する塗料組成物100重量部に対して、銀系無
機抗菌剤0.1〜5重量部を配合してなる抗菌性塗料に
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用される(a)(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーの具体例としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n
−ノリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メ
トキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、ε−カプロラクトン−β−ヒドロキシ(メタ)アク
リレート付加物等が挙げられる。これらの(メタ)アク
リル酸エステルモノマーの中でも、(b)成分である重
合体を溶解ないし膨潤させて塗装作業性を良好とならし
めるという観点から、メチル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
【0007】(a)成分の量は、塗料組成物中に60〜
75重量%含有される。(a)成分の量が60重量%未
満では、(b)成分である重合体の溶解性、膨潤性が低
下して作業性が悪く、一方、(a)成分の量が75重量
%を超えると硬化性が低下するようになる。
【0008】本発明で使用される(b)重合体は、本発
明の抗菌性塗料の粘度を調節し、硬化性塗膜の耐久性を
向上させるために用いられる。(b)成分の量が多すぎ
ると硬化時間は短縮されるが、得られる抗菌性塗料の可
使時間が短くなって作業性が悪くなる。また、一方、
(b)成分の量が少なすぎると硬化性が悪くなる。この
ため、(b)成分は、塗料組成物中に19〜25重量%
の範囲で含有される。
【0009】(b)成分である重合体は、(a)成分に
溶解もしくは膨潤可能な重合体または共重合体であり、
その具体例として、例えば、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルの単独重合体または共重合体、エポキシ樹
脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂等が挙げられるが、好適な(b)成分の重
合体の例としては、例えば、セルロースアセテートブチ
レート樹脂、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単
独重合体または共重合体が挙げられる。(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル重合体または共重合体の好ましい
例としては、ガラス転移温度(以下、Tgと略記す
る。)が50℃以上で、かつ重量平均分子量(以下、M
wと略記する。)が30,000〜150,000であ
る重合体が挙げられ、これらを用いた本発明の抗菌性塗
料は、硬化性が良好であり、適度な粘度を有しているた
め、その作業性は極めて良好である。
【0010】本発明で使用される(c)一分子中に2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物の具体例とし
ては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート等のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリオキシ
アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。これら(c)成分の量は、塗料組成物中1〜6重量
%含有される。(c)成分の量が1重量%未満では硬化
性、耐久性が低下し、一方、(c)成分の量が6重量%
を超えると、可使時間が短くなって、作業性が悪くな
り、また、塗膜も脆くなる。
【0011】本発明で使用される(d)パラフィンワッ
クスは、融点が40℃以上、好ましくは40〜80℃の
ものであり、このパラフィンワックスは、本発明の抗菌
性塗料の硬化時の硬化性を向上させる成分である。本発
明で使用されるパラフィンワックスにおいては、融点の
異なる二種以上のパラフィンワックスを併用することが
好ましい。(d)成分の量は塗料組成物中0.1〜2重
量%を含有させて使用される。(d)成分の量が0.1
重量%未満では充分な硬化性が得られず、一方、(d)
成分の量が2重量%を超えると上塗り塗料層との接着性
が悪くなる。
【0012】本発明で使用される(e)可塑剤は、塗料
の粘度調節、硬化物の可塑化による下地面への追随性を
向上させるための成分である。用いることのできる
(e)可塑剤の具体例としては、例えば、ジブチルフタ
レート、ジヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタ
レート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、オクチル
デシルフタレート、ジ−n−デシルフタレート、ジイソ
デシルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフタ
ル酸エステル類;ジ−2−エチルヘキシルアジペート、
オクチルデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセ
バケート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシ
ルアゼレート、ポリプロピレングリコール、塩素化パラ
フィン、アジピン酸系、アゼライン酸系、セバシン酸
系、フタル酸系のポリエステル高分子可塑剤;エポキシ
化大豆油、ジブチルマレエートが挙げられる。これらは
一種でまたは二種以上を混合して用いられる。(e)成
分の量が多すぎると塗膜の耐汚染性、耐温水性が低下す
るようになる。このため(e)成分は、塗料組成物中0
〜15重量%の範囲で含有させて使用されるが、抗菌性
塗料を上塗りとして塗装する場合には0〜7重量%、中
塗りとして塗装する場合には9〜15重量%含有させる
ことが好ましい。
【0013】本発明の抗菌性塗料は、上記の(a)〜
(e)成分を含有する塗料組成物に、銀系無機抗菌剤を
配合して構成される。本発明において用いられる銀系無
機抗菌剤としては、例えば、銀担持リン酸ジルコニウ
ム、銀担持ゼオライト、銀担持ヒドロキシアパタイト、
銀担持ポリリン酸アルミニウム等が挙げられる。これら
の中でも平均粒径が0.5μmの銀担持リン酸ジルコニ
ウムの使用が分散性、抗菌性、耐久性の観点から好まし
い。銀系無機抗菌剤の配合量は、上記(a)〜(e)成
分を含有する塗料組成物100重量部に対して、0.1
〜5重量部である。銀系無機抗菌剤の配合量が0.1重
量部未満では抗菌性が充分でなく、一方、その配合量が
5重量部を超えると分散性が低下する。好ましくは0.
5〜2重量部である。
【0014】本発明の抗菌性塗料を硬化させるには、重
合開始剤と促進剤の組み合わせによる公知のレドックス
触媒が用いられる。重合開始剤の例としては、ジアシル
パーオキサイド、アルキルパーオキサイド、ケトンパー
オキサイド、アゾ化合物等が挙げられるが、これらの中
でもジアシルパーオキサイドの使用が好ましく、特には
ベンゾイルパーオキサイドの使用が好ましい。促進剤の
例としては、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメ
チル−P−トルイジン、N,N−ジエチル−P−トルイ
ジン、N,N−ジ(ヒドロキシエチル)−P−トルイジ
ン、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−P−トル
イジンあるいはナフテン酸コバルト、オクテン酸コバル
ト等の有機金属塩類が挙げられ、これらの一種または二
種以上が組み合わせて用いられる。
【0015】本発明の抗菌性塗料においては、必要に応
じて、ベンゾトリアゾール誘導体等の紫外線吸収剤、ヒ
ンダードアミン系光安定剤、酸化防止剤、ハイドロキノ
ン等の重合禁止剤、消泡剤、レベリング剤、アエロジル
等のチクソトロピー性付与剤、炭酸カルシウム等の体質
顔料、酸化クロム、ベンガラ等の無機顔料、フタロシア
ニンブルー等の有機顔料を任意の割合で添加することが
できる。
【0016】また、本発明の抗菌性塗料には、下地に対
する接着性や骨材との密着性を向上させる目的で、シラ
ンカップリング剤を添加することが出来る。シランカッ
プリング剤としては、例えば、ビニルトリクロルシラ
ン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン、γ−グルシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が例
示できるが、硬化性の点からγ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランが好ましい。
【0017】本発明の抗菌性塗料を、中塗りとして使用
する場合、あるいは、流し延べ工法のように、上塗りを
かけずにそのまま使用する場合には、一般的には骨材、
その他の充填剤が配合される。骨材としては、平均粒径
が10μm以上で吸油量が25ccアマニ油/100g
以下のものが好ましい。これらの骨材の例としては砂、
珪砂、石英砂、これらの着色あるいは焼成したもの、石
英粉、珪砂粉等の岩石粉、セラミックを焼成、粉砕した
もの、亜鉛華、炭酸カルシウム、アルミナ、ガラスビー
ズ等が挙げられ、粒径の異なる骨材の組み合わせが、塗
装作業性、セルフレベリング性向上のために好ましい。
骨材量は、混合性、施工性、硬化性等の点から抗菌性塗
料100重量部に対して、100〜800重量部が好ま
しい。充填材としては上記したものを用いることができ
る。
【0018】本発明の抗菌性塗料の施工に際しては、必
要に応じて下地にプライマー処理を施した後、その上に
抗菌性塗料を塗装することが好ましい。プライマーとし
ては特には限定されないが、例えば、アクリル系プライ
マーである三菱レイヨン(株)製のアクリルシラップD
R−1−71が好ましく使用できる。
【0019】施工方法としては、抗菌性塗料に重合開始
剤、促進剤、骨材、充填剤を配合し、床面、壁面などに
ローラー、鏝等を用いて塗装し、−30〜50℃の温度
にてレドックス系触媒の作用により重合し硬化させる。
【0020】床面、壁面への塗装膜厚については、特に
限定されないが0.1〜10mm範囲とすることが好ま
しい。
【0021】以下、本発明を製造例、実施例および比較
例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの例に
限定されるものではない。なお、例中における部は重量
部を示す。
【0022】また、実施例および比較例における物性評
価は以下の方法により行った。
【0023】(1)硬化性 鏝またはウールローラーで塗料を塗装した後の指触乾燥
度より判定した。
【0024】(2)作業性 鏝またはウールローラで塗料を塗装する際の塗膜の流動
性および平滑性より判定した。
【0025】(3)耐薬品性 塗装硬化されたコンクリート板を下記濃度の液中に、各
々20℃で24時間浸漬し、塗膜の状況を目視判定し
た。
【0026】(4)耐温水性 塗装硬化されたコンクリート板を50℃の温水に10日
間浸漬して、塗膜の状況を目視判定した。
【0027】(5)耐候性 塗装硬化されたコンクリート板をスガ試験機(株)製、
耐候試験機中に120時間曝露して塗膜の状況を目視判
定した。
【0028】(6)抗菌性 フィルム密着試験法(銀系無機抗菌剤研究会)に準拠し
て行った。 試験菌:大腸菌、黄色ブドウ状菌 初菌数:1.1〜2.0×107 表1中の生菌数は24時間後の値を示す。
【0029】[製造例1]撹拌機、温度計、冷却管を備
えたフラスコに、メチルメタクリレート(以下、MMA
と略記する。)40部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト(以下、2−EHAと略記する。)25部、トリエチ
レングリコールジメタクリレート3部、ビニサイザー8
5(ジアルキルフタレート、花王(株)製)10部、ハ
イドロキノン0.0025部、融点46℃のパラフィン
ワックス0.5部、融点54℃のパラフィンワックス
0.5部、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−P
−トルイジン0.5部およびN,N−ジメチル−P−ト
ルイジン0.3部を入れ、撹拌しながら、メチルメタク
リレートとn−ブチルメタクリレートの共重合体(Tg
=66℃、Mw=40,000)22部を徐々に加え、
60℃で2時間撹拌して溶解させた後、冷却して中塗り
用塗料組成物M−1を得た。
【0030】[製造例2]撹拌機、温度計、冷却管を備
えたフラスコに、MMA46.5部、2−EHA19
部、トリエチレングリコールジメタクリレート2部、ト
ヨパラックスA150(塩素化パラフィン、東ソー
(株)製)8部、ビニサイザー85(ジアルキルフタレ
ート、花王(株)製)7部、2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.3部、BY
K−052(消泡剤、ビックケミージャパン(株)製)
0.5部、ハイドロキノン0.004部、融点46℃の
パラフィンワックス0.25部、融点54℃のパラフィ
ンワックス0.25部、融点66℃のパラフィンワック
ス0.1部、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−
P−トルイジン0.45部およびN,N−ジメチル−P
−トルイジン0.3部を入れ、撹拌しながら、メチルメ
タクリレートとn−ブチルアクリレートの共重合体(組
成=92.5/7.5(重量比)、Tg=87℃、Mw
=60,000)20.5部を徐々に加え、60℃で2
時間撹拌して溶解させた後、冷却して流し延べ用塗料組
成物F−1を得た。
【0031】[製造例3]撹拌機、温度計、冷却管を備
えたフラスコに、MMA58部、2−EHA10部、エ
チレングリコールジメタクリレート3部、トヨパラック
スA−50(塩素化パラフィン、東ソー(株)製)4
部、ビニサイザー85(ジアルキルフタレート、花王
(株)製)3部、トリデシルフォスファイト0.25
部、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール0.3部、BYK−052(消泡剤、ビ
ックケミージャパン(株)製)0.5部、ハイドロキノ
ン0.0025部、融点46℃のパラフィンワックス
0.4部、融点54℃のパラフィンワックス0.3部、
融点66℃のパラフィンワックス0.2部およびN,N
−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−P−トルイジン1部
を入れ、撹拌しながら、メチルメタクリレートとn−ブ
チルアクリレートの共重合体(組成=92.5/7.5
(重量比)、Tg=87℃、Mw=60,000)20
部を徐々に加え、60℃で2時間撹拌して溶解させた
後、冷却して上塗り用塗料組成物T−1を得た。
【0032】[製造例4]撹拌機、温度計、冷却管を備
えたフラスコに、MMA40部、n−ブチルメタクリレ
ート30部、NKエステル14G(ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、中村化学(株)製)5部、(2
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル0.3部、BYK−052(消泡剤、ビックケミージ
ャパン(株)製)0.5部、ハイドロキノン0.002
5部、融点46℃のパラフィンワックス0.5部、融点
54℃のパラフィンワックス0.3部、融点66℃のパ
ラフィンワックス0.2部、N,N−ジ(2−ヒドロキ
シプロピル)−P−トルイジン0.5部およびN,N−
ジメチル−P−トルイジン0.3部を入れ、撹拌しなが
ら、メチルメタクリレートとn−ブチルアクリレートの
共重合体(組成=92.5/7.5(重量比)、Tg=
66℃、Mw=140,000)20部を徐々に加え、
60℃で2時間撹拌して溶解させた後、冷却して上塗り
用塗料組成物T−2を得た。
【0033】[製造例5]撹拌機、温度計、冷却管を備
えたフラスコに、MMA70部、エチレングリコールジ
メタクリレート5部、(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール0.3部、BYK−052
(消泡剤、ビックケミージャパン(株)製)0.5部、
ハイドロキノン0.0025部、融点46℃のパラフィ
ンワックス0.2部、融点54℃のパラフィンワックス
0.1部、融点66℃のパラフィンワックス0.1部、
N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−P−トルイジ
ン1.5部を入れ、撹拌しながら、メチルメタクリレー
ト重合体(Tg=105℃、Mw=40,000)10
部およびセルロースアセテートブチレート10部を徐々
に加え、60℃で2時間撹拌して溶解させた後、冷却し
て上塗り用塗料組成物T−3を得た。
【0034】[実施例1]市販のコンクリート板(30
0mm×300mm×60mm)に、アクリシラップD
R−B−71(三菱レイヨン(株)製)100部および
重合開始剤カドックスB−CH50(ベンゾイルパーオ
キサイド(純度50%品)化薬アクゾー(株)製)3部
からなるプライマーをウールローラーで厚さが約0.3
mmとなるように塗装し、20℃で30分間放置して硬
化させた。
【0035】次いで、この硬化塗膜の上に製造例1で得
られた中塗り塗料組成物M−1 100重量部、銀担持
リン酸ジルコニウム(ノバロンAG300、東亜合成
(株)製)1部、トナーP−400(着色剤、三菱レイ
ヨン(株)製)5部、KM−17(骨材、三菱レイヨン
(株)製)400部および重合開始剤カドックスB−C
H50 2部の配合物からなる中塗り用抗菌性塗料を金
鏝にて厚さが約5mmとなるように塗装し、20℃で4
5分間硬化して中塗り硬化塗膜を形成させた。
【0036】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例3で得られた上塗り用塗料組成物T−1 100
部、ノバロンAG300 1部、および重合開始剤カド
ックスB−CH50 2部の配合物からなる上塗り用抗
菌性塗料をウールローラーにて厚さが約0.3mmとな
るように塗装し、20℃で30分間硬化させて表面平滑
な塗装コンクリート板を得た。表1に硬化性、作業性、
耐薬品性、耐温水性、耐候性および抗菌性についての評
価結果を示した。
【0037】[実施例2]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例1
で得られた中塗り用塗料組成物M−1 100部、ノバ
ロンAG3001部、トナーP−400 5部、KM−
17 400部および重合開始剤カドックスB−CH5
0 2部の配合物からなる中塗り用抗菌性塗料を金鏝に
て厚さが約5mmとなるように塗装し、20℃で45分
間硬化して中塗り硬化塗膜を形成させた。
【0038】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例4で得られた上塗り用塗料組成物T−2 100
部、ノバロンAG300 1部および重合開始剤カドッ
クスB−CH50 2部の配合物からなる上塗り用抗菌
性塗料をウールローラーにて厚さが約0.3mmとなる
ように塗装し、20℃で20分間硬化させて表面平滑な
塗装コンクリート板を得た。表1に硬化性、作業性、耐
薬品性、耐温水性、耐候性および抗菌性についての評価
結果を示した。
【0039】[実施例3]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例1
で得られた中塗り用塗料組成物M−1 100部、ノバ
ロンAG3001部、トナーP−400 5部、KM−
17 400部および重合開始剤カドックスB−CH5
0 2部の配合物からなる中塗り用抗菌性塗料を金鏝に
て厚さが約5mmとなるように塗装し、20℃で45分
間硬化して中塗り硬化塗膜を形成させた。
【0040】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例5で得られた上塗り用塗料組成物T−3 100
部、ノバロンAG300 1部および重合開始剤カドッ
クスB−CH50 2部の配合物からなる上塗り用抗菌
性塗料をウールローラーにて厚さが約0.3mmとなる
ように塗装し、20℃で30分間硬化させて表面平滑な
塗装コンクリート板を得た。表1に硬化性、作業性、耐
薬品性、耐温水性、耐候性および抗菌性についての評価
結果を示した。
【0041】[実施例4]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例2
で得られた流し延べ塗装用塗料組成物F−1 100
部、ノバロンAG300 1部、トナーP−400 5
部、KC−1(骨材、三菱レイヨン(株)製)140部
および重合開始剤カドックスB−CH50 2部の配合
物からなる流し延べ塗装用抗菌性塗料を金鏝にて厚さが
約2mmとなるように塗装し、20℃で40分間硬化さ
せて表面平滑な塗装コンクリート板を得た。表1に硬化
性、作業性、耐薬品性、耐温水性、耐候性および抗菌性
についての評価結果を示した。
【0042】[実施例5]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例1
で得られた中塗り用塗料組成物M−1 100部、銀担
持ゼオライト 1部、トナーP−400 5部、KM−
17 400部および重合開始剤カドックスB−CH5
0 2部の配合物からなる中塗り用抗菌性塗料を金鏝に
て厚さが約5mmとなるように塗装し、20℃で45分
間硬化して中塗り硬化塗膜を形成させた。
【0043】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例4で得られた上塗り用塗料組成物T−2 100
部、銀担持ゼオライト 1部および重合開始剤カドック
スB−CH50 2部の配合物からなる上塗り用抗菌性
塗料をウールローラーにて厚さが約0.3mmとなるよ
うに塗装し、20℃で20分間硬化させて表面平滑な塗
装コンクリート板を得た。表1に硬化性、作業性、耐薬
品性、耐温水性、耐候性および抗菌性についての評価結
果を示した。
【0044】[実施例6]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例1
で得られた中塗り用塗料組成物M−1 100部、銀担
持ヒドロキシアパタイト 1部、トナーP−400 5
部、KM−17 400部および重合開始剤カドックス
B−CH50 2部の配合物からなる中塗り用抗菌性塗
料を金鏝にて厚さが約5mmとなるように塗装し、20
℃で45分間硬化して中塗り硬化塗膜を形成させた。
【0045】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例4で得られた上塗り用塗料組成物T−2 100
部、銀担持ゼオライト 1部および重合開始剤カドック
スB−CH50 2部の配合物からなる上塗り用抗菌性
塗料をウールローラーにて厚さが約0.3mmとなるよ
うに塗装し、20℃で20分間硬化させて表面平滑な塗
装コンクリート板を得た。表1に硬化性、作業性、耐薬
品性、耐温水性、耐候性および抗菌性についての評価結
果を示した。
【0046】[比較例1]実施例1と同様にしてプライ
マー処理したコンクリート板の硬化塗膜上に、製造例1
で得られた中塗り用塗料組成物M−1 100部および
重合開始剤カドックスB−CH50 2部の配合物から
なる中塗り用塗料を金鏝にて厚さが約5mmとなるよう
に塗装し、20℃で45分間硬化して中塗り硬化塗膜を
形成させた。
【0047】さらに、上記の中塗り硬化塗膜の上に、製
造例4で得られた上塗り用塗料組成物T−2 100部
および重合開始剤カドックスB−CH50 2部の配合
物からなる上塗り用塗料をウールローラーにて厚さが約
0.3mmとなるように塗装し、20℃で20分間硬化
させて表面平滑な塗装コンクリート板を得た。表1に硬
化性、作業性、耐薬品性、耐温水性、耐候性および抗菌
性についての評価結果を示した。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明の抗菌性塗料は、優れた抗菌性を
有し、かつ硬化性、作業性、耐薬品性に優れており、特
に抗菌性が要求される場所、例えば、厨房、食品工場、
病院などの床面および壁面を塗装するための塗料として
極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(メタ)アクリル酸エステルモノ
    マー60〜75重量%、 (b)上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーに溶解
    もしくは膨潤する重合体19〜25重量%、 (c)一分子中に2個以上の重合可能な二重結合を有す
    る化合物1〜6重量%、 (d)40℃以上の融点を有するパラフィンワックス
    0.1〜2重量%、および (e)可塑剤0〜15重量%を含有する塗料組成物10
    0重量部に対して、銀系無機抗菌剤0.1〜5重量部を
    配合してなる抗菌性塗料。
  2. 【請求項2】 (b)(メタ)アクリル酸エステルモノ
    マーに溶解もしくは膨潤する重合体が、ガラス転移温度
    が50℃以上であり、かつ重量平均分子量が30,00
    0〜150,000のアクリル系重合体であることを特
    徴とする請求項1記載の抗菌性塗料。
  3. 【請求項3】 銀系無機抗菌剤が銀担持リン酸ジルコニ
    ウムであることを特徴とする請求項1記載の抗菌性塗
    料。
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