JP2012246452A - シラップ組成物 - Google Patents

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裕次郎 吉井
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雅紀 小堀
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Abstract

【課題】湿潤状態の基材に塗工する場合でも、基材に対する接着性に優れた塗膜を形成でき、かつ低臭気性であるシラップ組成物の提供。
【解決手段】分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(A)として、フラン環、ヒドロフラン環、ピラン環およびヒドロピラン環からなる群より選ばれるヘテロ環を有する、分子量が130〜300である(メタ)アクリレート(a1)、および分子量が130〜300であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)と、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(C)とを含むシラップ(s)と、ワックス(D)と、有機過酸化物(E)と、分解促進剤(F)として、3級アミン(f1)、およびシラップ(s)100質量部に対して0.01質量部超、1質量部以下の多価金属石鹸(f2)とを含有するシラップ組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、シラップ組成物に関する。
コンクリートやアスファルトなどによる床面、道路、壁面等には、単官能モノマーや多官能モノマー、3級アミン、およびワックスなどを含むシラップ組成物からなる塗膜が被覆されている場合が多い。
近年、環境問題への関心の高まりから、臭気の強い成分を含む材料については、その使用が制限されつつある。このため、特定の単量体を用いることで低臭気化したシラップ組成物が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2007−224264号公報
ところで、特許文献1に記載のようなシラップ組成物は、床面、道路、壁面等の乾いた基材(乾燥基材)上に塗工されるのが一般的である。
しかしながら、湿潤状態の基材に塗工した場合、シラップ組成物からなる塗膜の基材に対する接着性が不十分であった。特に、複雑な表面状態の基材や、表面に亀裂を有する基材の場合、シラップ組成物が基材に浸透しにくく、得られる塗膜の接着性が低下しやすった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、湿潤状態の基材に塗工する場合でも、基材に対する接着性に優れた塗膜を形成でき、かつ低臭気性であるシラップ組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、特定のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを含むシラップ組成物に、特定量の多価金属石鹸を含有させることで、乾燥基材はもちろんのこと、湿潤状態の基材に対して接着性に優れた塗膜を形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のシラップ組成物は、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(A)として、フラン環、ヒドロフラン環、ピラン環およびヒドロピラン環からなる群より選ばれるヘテロ環を有する、分子量が130〜300である(メタ)アクリレート(a1)、および分子量が130〜300であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)と、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(C)とを含むシラップ(s)と、ワックス(D)と、有機過酸化物(E)と、分解促進剤(F)として、3級アミン(f1)、および前記シラップ(s)100質量部に対して0.01質量部超、1質量部以下の多価金属石鹸(f2)とを含有することを特徴とする。
ここで、前記シラップ(s)はイソシアネートプレポリマー(G)をさらに含有することが好ましい。
また、単量体(A)として、分子量が130〜300であるカルボン酸含有(メタ)アクリレート(a3)をさらに含有することが好ましい。
また、前記シラップ(s)はリン酸エステル系単量体(H)をさらに含有することが好ましい。
また、前記シラップ(s)はエポキシ樹脂(I)をさらに含有することが好ましい。
本発明によれば、湿潤状態の基材に塗工する場合でも、基材に対する接着性に優れた塗膜を形成でき、かつ低臭気性であるシラップ組成物を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリルとメタクリルの総称である。「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの総称である。「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基とメタクリロイル基の総称であり、一般式CH=C(R)−C(=O)−[Rは水素原子またはメチル基を示す。]で表される。
本発明のシラップ組成物は、シラップ(s)と、ワックス(D)と、有機過酸化物(E)と、分解促進剤(F)とを含有する。
また、本発明のシラップ組成物は、イソシアネートプレポリマー(G)、リン酸エステル系単量体(H)、エポキシ樹脂(I)をさらに含有することが好ましい。
以下、各成分について説明する。
<シラップ(s)>
シラップ(s)は、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(A)(以下、「単量体(A)」という。)と、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)(以下、「単量体(B)」という。)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(C)とを含む。また、シラップ(s)は、イソシアネートプレポリマー(G)、リン酸エステル系単量体(H)、エポキシ樹脂(I)をさらに含むこともできる。
(単量体(A))
単量体(A)は、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体である。
本発明のシラップ組成物は、単量体(A)として、フラン環、ヒドロフラン環、ピラン環およびヒドロピラン環からなる群より選ばれるヘテロ環を有する、分子量が130〜300である(メタ)アクリレート(a1)(以下、「単量体(a1)」という。)、および分子量が130〜300であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)(以下、「単量体(a2)」という。)を必須成分として含有する。
また、本発明のシラップ組成物は、単量体(A)として、分子量が130〜300であるカルボン酸含有(メタ)アクリレート(a3)(以下、「単量体(a3)」という。)を含有することが好ましい。
単量体(a1);
単量体(a1)は、1個の(メタ)アクリロイル基、およびフラン環、ヒドロフラン環、ピラン環およびヒドロピラン環からなる群より選ばれるヘテロ環を有する、分子量が130〜300である(メタ)アクリレートである。
単量体(a1)は、シラップ組成物の粘度、塗膜の機械的強度等の特性を調整する成分である。
フラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばフリル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロフラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばテトラヒドロフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばピラニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルテトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単量体(a1)としては、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジメチルジヒドロピラニルメタクリレート、ジメチルテトラヒドロピラニルメタクリレートが特に好ましい。
単量体(a1)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(a1)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、10〜70質量%が好ましく、10〜60質量%がより好ましい。単量体(a1)の含有量が10質量%以上であれば、シラップ組成物の表面硬化性、塗膜の強度が向上し、さらに、シラップ組成物を低臭気化できる。一方、単量体(a1)の含有量が70質量%以下であれば、塗膜が硬くてもろくなることを防止できる。
単量体(a2);
単量体(a2)は、1個の(メタ)アクリロイル基、およびヒドロキシアルキル基を有する、分子量が130〜300であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートである。
単量体(a2)は、床面、道路、壁面等の基材に対する接着性を付与する成分である。
ヒドロキシアルキル基の炭素数は2または3が好ましい。
単量体(a2)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
単量体(a2)としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
単量体(a2)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(a2)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、5〜40質量%が好ましい。単量体(a2)の含有量が5質量%以上であれば、塗膜に十分な接着性を付与できる。加えて、親和性をも付与できるので、湿潤状態の基材中の水分との親和性が向上する。従って、乾燥基材はもちろんのこと、湿潤状態の基材に対しても接着性に優れた塗膜を形成できる。特に、複雑な表面状態の基材や、表面に亀裂を有する基材であっても、シラップ組成物が基材に浸透しやすくなるので、基材と塗膜との密着性が向上する。一方、単量体(a2)の含有量が40質量%以下であれば、塗膜の耐水性が良好となる。
単量体(a3);
単量体(a3)は、1個の(メタ)アクリロイル基、およびカルボキシル基を有する、分子量が130〜300であるカルボン酸含有(メタ)アクリレートである。なお、単量体(a3)には単量体(a1)に該当するものは含まないものとする。
単量体(a3)は、床面、道路、壁面等の基材に対する接着性を付与する成分である。
単量体(a3)としては、例えばコハク酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、マレイン酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、フタル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフタル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル等が挙げられる。
単量体(a3)としては、コハク酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチルが好ましい。
単量体(a3)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(a3)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。単量体(a3)の含有量が1質量%以上であれば、床面、道路、壁面等の基材に対する接着性を向上させることができる。一方、単量体(a3)の含有量が20質量%以下であれば、硬化時間が早くなり過ぎず、適度な作業時間を得ることができる。
その他の単量体;
本発明のシラップ組成物は、単量体(A)として1個の(メタ)アクリロイル基、および炭素数4〜15のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(以下、「単量体(a4)」という。)を含有してもよい。
シラップ組成物が単量体(A)として単量体(a4)を含有することで、シラップ組成物の貯蔵時において、後述するワックス(D)の分散性が向上しやすくなる。
単量体(a4)は、分子量が130〜300であることが好ましい。
単量体(a4)としては、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単量体(a4)としては、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、これらの混合物等が、シラップ組成物貯蔵時のワックスの分散性向上効果が大きく好ましい。
単量体(a4)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(a4)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、2〜35質量%が好ましく、2〜30質量%がより好ましい。単量体(a4)の含有量が2質量%以上であれば、シラップ組成物の貯蔵時において、後述するワックス(D)の分散性が向上する。一方、単量体(a4)の含有量が35質量%以下であれば、後述する樹脂(C)の溶解性が良好となる。
また、本発明のシラップ組成物は、単量体(A)として単量体(a1)〜(a4)以外の単量体(以下、「単量体(a5)」という。)を、低臭気性および接着性を損なわない範囲で含有してもよい。
単量体(a5)としては、1個の(メタ)アクリロイル基を有し、分子量が130〜300である単量体、分子量が130未満である単量体、分子量が300を超える単量体などが挙げられる。なお、単量体(a5)には後述するリン酸エステル系単量体(H)に該当するものは含まないものとする。
分子量が130〜300である単量体としては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテルメタクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、2−エトキシレーテッド2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート等のオリゴエチレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート;グリシジルメタクリレート等のグリシジル基含有メタクリレート;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(エチレングリコールの繰り返し数が4以下)、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ポリプロピレングリコールの繰り返し数が2以下)等の水酸基末端ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素原子含有(メタ)アクリレート;ジメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等のジまたはトリアルキルシクロヘキシル基含有(メタ)アクリレート;ジメチルフェニル(メタ)アクリレート、トリメチルフェニル(メタ)アクリレート等のジまたはトリアルキルフェニル基含有(メタ)アクリレート;ベンジルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)クリレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
分子量が130未満である単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
分子量が300を超える単量体としては、例えばステアリル(メタ)アクリレート、セチルメタクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(エチレングリコールの繰り返し数が5以上)、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ポリプロピレングリコールの繰り返し数が3以上)等の水酸基末端ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート(エチレングリコールの繰り返し数が5以上)等のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単量体(a5)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、0〜25質量%であることが好ましい。
なお、単量体(A)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、60〜90質量%が好ましく、65〜85質量%がより好ましい。単量体(A)の含有量が60質量%以上であれば、シラップ組成物の粘度が高くなりすぎず、作業性が良好となる。一方、単量体(A)の含有量が90質量%以下であれば、シラップ組成物の粘度が低くなりすぎず作業時に適度の塗布厚を塗装することができる。
(単量体(B))
単量体(B)は、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能単量体である。
単量体(B)は、塗膜の機械的強度、耐摩耗性、耐薬品性等を向上させる。
単量体(B)としては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロプレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリル酸付加物、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単量体(B)としては、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリル酸付加物が好ましい。
単量体(B)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体(B)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、1〜25質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。単量体(B)の含有量が1質量%以上であれば、塗膜の機械的強度、耐摩耗性、耐薬品性等を向上させる。一方、単量体(B)の含有量が25質量%以下であれば、硬化するまでの時間が短くなりすぎず、作業性が良好となる。
(樹脂(C))
樹脂(C)は、ガラス転移温度(Tg)が20〜155℃である。また、単量体(A)、(B)に可溶であることが好ましい。
樹脂(C)は、シラップ組成物の粘度、硬化性を向上させる。
樹脂(C)のTgは20〜155℃であり、20〜105℃が好ましい。Tgが20℃以上であれば、シラップ組成物の表面硬化性が良好となる。一方、樹脂(C)のTgが155℃以下であれば、シラップ組成物を製造する際、樹脂(C)の単量体(A)、(B)への溶解性が良好となる。
なお、樹脂(C)のTgは、示差走査熱量計(DSC)の測定により求めた値である。
また、樹脂(C)の質量平均分子量(以下、「Mw」と記す。)は、5,000〜200,000が好ましく、10,000〜180,000がより好ましい。Mwが5,000以上であれば、シラップ組成物の塗膜強度をより向上させることができる。一方、Mwが200,000以下であれば、シラップ組成物を調製する際、樹脂(C)の単量体(A)、(B)への溶解性が良好となる。
樹脂(C)のMwは、樹脂を溶剤(テトラヒドロフラン)に溶解し、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(以下、「GPC」と記す。)により測定した分子量をポリスチレン換算したものである。
このような樹脂(C)としては、例えばアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体または共重合体、セルロースアセテートブチレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
樹脂(C)としては、アルキル(メタ)アクリレートの単独重合体または共重合体、セルロースアセテートブチレート樹脂が好ましい。
樹脂(C)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルキル(メタ)アクリレートの単独重合体または共重合体を構成する単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、2−ジシクロペンテノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
樹脂(C)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、5〜35質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましい。樹脂(C)の含有量が5質量%以上であれば、シラップ組成物の粘度バランスが良好となるとともに、硬化性が向上する。一方、樹脂(C)の含有量が35質量%以下であれば、シラップ組成物の可使時間(組成物が流動性を有し、塗装作業可能な時間)を十分に確保しつつ、硬化時間を短縮でき、作業性が良好となる。
<ワックス(D)>
ワックス(D)は、空気遮断作用を利用した表面硬化性向上等の作用を奏する。
ワックス(D)としては、固形ワックス類が挙げられる。固形ワックス類としては、パラフィン類、ポリエチレン類、ステアリン酸等の高級脂肪酸類等が挙げられる。これらの中でも、パラフィン類が好ましい。
パラフィンワックスは、融点の異なる2種以上を併用することが好ましい。パラフィンワックスの融点は、40〜80℃が好ましい。融点が40℃以上であれば、シラップ組成物を塗装硬化させた際に十分な空気遮断作用が得られ、表面硬化性が良好となる。一方、融点が80℃以下であれば、シラップ組成物を調製する際、パラフィンワックスの単量体(A)、(B)への溶解性が良好となる。また、パラフィンワックスを併用することによって、シラップ組成物を塗装硬化させるときに、下地温度が変わったときであっても、十分な空気遮断作用が得られ、表面硬化性が良好となる。併用する際には、融点の差が5℃〜20℃程度のものを併用することが好ましい。
ワックス(D)としては、表面硬化性を向上させる点で、有機溶剤に分散したワックスが好ましい。ワックスが有機溶剤に分散状態にあり、微粒子化されていることにより、空気遮断作用を効果的に発現する。分散状態のワックス(D)は、市販されており、該ワックスをそのまま添加することにより、本発明のシラップ組成物を調製できる。この場合、本発明のシラップ組成物は有機溶剤も含有することになる。
分散状態のワックス(D)は、有機溶剤を全く含有せずに、単量体(A)、(B)にワックス(D)が分散しているものであってもよい。
シラップ組成物中のワックス(D)の含有量は、空気硬化性と塗膜の物性とのバランス等の点から、シラップ(s)100質量部に対して、0.1〜3質量部が好ましく、0.1〜2質量部がより好ましい。ワックス(D)の含有量が0.1質量部以上であれば、シラップ組成物を塗装硬化させた際に十分な空気遮断作用が得られ、表面硬化性が良好となる。一方、ワックス(D)の含有量が3質量部以下であれば、シラップ組成物の貯蔵安定性、シラップ組成物を塗装硬化させた際の耐汚染性が良好となる。
<有機過酸化物(E)>
有機過酸化物(E)は重合開始剤の役割を果たす。
有機過酸化物(E)としては、例えばメチルエチルケトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド;1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等のパーオキシケタール;1,1,3,3,−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド;ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド;ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート;t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシエステルなどが挙げられる。
有機過酸化物(E)としては、ハイドロパーオキサイドが好ましい。
有機過酸化物(E)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シラップ組成物中の有機過酸化物(E)の含有量は、シラップ組成物の可使時間が10〜90分となるように適宜調整することが好ましい。該範囲で有機過酸化物(E)をシラップ(s)に添加すれば、添加後すみやかに重合反応が開始され、シラップ組成物の硬化が進行する。
有機過酸化物(E)の含有量は、シラップ(s)100質量部に対して、0.25〜5質量部が好ましく、0.25〜4質量部がより好ましい。有機過酸化物(E)の含有量が0.25質量部以上であれば、硬化性が良好となる傾向にある。有機過酸化物(E)の含有量が5質量部以下であれば、シラップ組成物の塗工作業性、得られる塗膜の各種物性が向上する傾向にある。
<分解促進剤(F)>
分解促進剤(F)は、上述した有機過酸化物(E)の分解を促進させ、硬化反応を促す役割を果たす。
本発明のシラップ組成物は、分解促進剤(F)として、3級アミン(f1)、および多価金属石鹸(f2)を必須成分として含有する。
本発明のシラップ組成物は、分解促進剤(F)として、3級アミン(f1)と多価金属石鹸(f2)を併用することで、硬化時間を短縮できると共に、硬化性を向上させることができる。従って、乾燥基材はもちろんのこと、湿潤状態の基材に対しても接着性に優れた塗膜を形成できる。
3級アミン(f1);
3級アミン(f1)としては、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、p−トルイジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド、4−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンズアルデヒド、4−(N−メチル−N−ヒドロキシエチルアミノ)ベンズアルデヒド、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、N−エチル−m−トルイジン、トリエタノールアミン、m−トルイジン、ジエチレントリアミン、ピリジン、フェニリモルホリン、ピペリジン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アニリン、ジエタノールアニリン等のN,N−置換アニリン、N,N−置換−p−トルイジン、4−(N,N−置換アミノ)ベンズアルデヒド等が挙げられる。
3級アミン(f1)としては、芳香族3級アミンが好ましい。芳香族3級アミンとしては、少なくとも1個の芳香族残基が窒素原子に直接結合しているものが好ましい。該芳香族3級アミンとしては、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N−(2−ヒドロキシエチル)N−メチル−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン;N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジンまたはN,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジンのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。また、p(パラ)体に限定されず、o(オルト)体、m(メタ)体でもよい。
芳香族3級アミンとしては、シラップ組成物の反応性、硬化性の点から、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジンが好ましい。
3級アミン(f1)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シラップ組成物中の3級アミン(f1)の含有量は、硬化性とポットライフ(作業性)とのバランス等の点から、シラップ(s)100質量部に対して、0.05〜10質量部が好ましく、0.2〜8質量部がより好ましく、0.2〜5質量部が特に好ましい。3級アミン(f1)の含有量が0.05質量部以上であれば、シラップ組成物の表面硬化性が良好となる。一方、3級アミン(f1)の含有量が10質量部以下であれば、低温雰囲気下で作業したときに適切な可使時間となる。
多価金属石鹸(f2)
多価金属石鹸(f2)としては、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト、アセトアセチル酸コバルト、ナフテン酸マンガン、オクチル酸ニッケル等が挙げられる。
多価金属石鹸(f2)としては、適度な可使時間および良好な硬化性を得ることができるなどの観点から、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルトが好ましい。
多価金属石鹸(f2)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シラップ組成物中の多価金属石鹸(f2)の含有量は、シラップ(s)100質量部に対して、0.01質量部超であり、0.03質量部以上が好ましく、0.05質量部以上がより好ましい。多価金属石鹸(f2)の含有量が0.01質量部超であれば、良好な硬化性を得ることができる。
ただし、多価金属石鹸(f2)の含有量が多すぎると、多価金属石鹸を分散溶解している溶剤量が多くなることから硬化性が低下したり、硬化塗膜の強度が低下したりする傾向にある。従って、多価金属石鹸(f2)の含有量の上限値は、1.0質量部以下であり、0.5質量部以下が好ましく、0.4質量部以下がより好ましい。
なお、本発明において、「多価金属石鹸(f2)の含有量」とは、多価金属石鹸(f2)に由来する金属の含有量のことである。
<イソシアネートプレポリマー(G)>
イソシアネートプレポリマー(G)は、反応性が高く、空気中の水分やシラップ組成物中の単量体成分と反応しやすい。従って、シラップ組成物がイソシアネートプレポリマー(G)を含有すれば、硬化時間をより短縮できる。
イソシアネートプレポリマー(G)としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロへキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等をプレポリマー化したポリイソシアヌレートなどが挙げられる。
イソシアネートプレポリマー(G)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、10〜30質量%が好ましい。イソシアネートプレポリマー(G)の含有量が10質量%以上であれば、硬化性が向上し、硬化時間をより短縮できる。一方、イソシアネートプレポリマー(G)の含有量が30質量%以下であれば、シラップ組成物の可使時間を十分に確保しつつ、硬化時間をより短縮でき、作業性が良好となる。
<リン酸エステル系単量体(H)>
リン酸エステル系単量体(H)は、無機基材との接着性を向上させる成分である。従って、シラップ組成物がリン酸エステル系単量体(H)を含有すれば、コンクリートやアスファルト舗装に使用されている砕石等への接着を良好にできる。
リン酸エステル系単量体(H)としては、例えば2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、3−メタクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、ジブチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジオクチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジフェニル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、(メタ)アクリロイルオキシエチルポリエチレングリコールアシッドフォスフェート等が挙げられる。
リン酸エステル系単量体(H)としては、密着性や耐水性の観点から、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートが好ましい。
リン酸エステル系単量体(H)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
リン酸エステル系単量体(H)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、0.01〜10質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好ましい。リン酸エステル系単量体(H)の含有量が0.01質量%以上であれば、無機基材への接着性が向上する。一方、リン酸エステル系単量体(H)の含有量が10質量%以下であれば、塗膜を硬化させたときに良好な硬化性を得ることができる。
<エポキシ樹脂(I)>
エポキシ樹脂(I)は、無機基材との接着性を向上させる成分である。従って、シラップ組成物がエポキシ樹脂(I)を含有すれば、コンクリートやアスファルト舗装に使用されている砕石等への接着を良好にできる。
エポキシ樹脂(I)としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂(I)としては、無機基材との接着性及び硬化性の観点から、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂(I)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
エポキシ樹脂(I)の含有量は、シラップ(s)100質量%中、5〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。エポキシ樹脂(I)の含有量が5質量%以上であれば、シラップ組成物の粘度バランスが良好となるとともに、硬化性が向上し、硬化時間を短縮できる。一方、エポキシ樹脂(I)の含有量が30質量%以下であれば、シラップ組成物の可使時間を十分に確保しつつ、硬化時間を短縮でき、作業性が良好となる。
<その他の成分>
本発明のシラップ組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した成分以外のその他の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、可塑剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、オリゴマー、消泡剤等が挙げられる。
(可塑剤)
可塑剤は、塗膜の柔軟化および硬化時の収縮の低減目的で配合されるものである。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エステル類、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、オクチルアジペート等のアジピン酸エステル類、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等のセバシン酸エステル類、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、オクチルアゼレート等のアゼラインエステル類等の2塩基性脂肪酸エステル類;塩素化パラフィン等のパラフィン類が挙げられる。
可塑剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シラップ組成物中の可塑剤の含有量は、シラップ(s)100質量部に対して、20質量部以下が好ましい。可塑剤の含有量が20質量部以下であれば、シラップ組成物の硬化性が良好となり、また、塗膜の表面に可塑剤が滲出することもない。
(シランカップリング剤)
シランカップリング剤は、基材に対する接着性の安定化、接着強度の耐久性を付与する役割を果たす。
シランカップリング剤としては、例えばビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グルシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
シラップ組成物中のシランカップリング剤の含有量は、シラップ(s)100質量部に対して、10質量部以下が好ましく、硬化性、コストの点から、5質量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が10質量部以下であれば、シラップ組成物の基材への接着性の安定化を保持しつつ、表面硬化性が良好となる。
(重合禁止剤)
重合禁止剤は、シラップ組成物の貯蔵安定性の向上、重合反応の調整の目的で配合されるものである。
重合禁止剤としては、例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、2−6−ジーt−ブチル4ーメチルフェノール等が挙げられる。
シラップ組成物中の重合禁止剤の含有量は、シラップ(s)100質量部に対して、0.001〜0.1質量部が好ましく、0.002〜0.08質量部がより好ましい。
(オリゴマー)
オリゴマーは、表面硬化性の向上目的で配合されるものである。
オリゴマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、水酸基含有(メタ)アクリレートと、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと、1分子中に2個以上の水酸基を有するポリオールとを公知の方法で反応させて得られるものである。
ポリエステル(メタ)アクリレートは、フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、アジピン酸等の多塩基酸またはその無水物と、エチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール化合物と、(メタ)アクリル酸付加物またはグリシジル(メタ)アクリレートと、多塩基酸無水物とからなるものである。
(消泡剤)
消泡剤としては、公知の消泡剤が挙げられる。具体的には、特殊アクリル系重合物を溶剤に溶解させたアクリル系消泡剤、特殊ビニル系重合物を溶剤に溶解させたビニル系消泡剤等を挙げることができ、楠本化成株式会社から市販されているディスパロンシリーズ(製品名:OX−880EF、OX−881、OX−883、OX−77EF、OX−710、OX−8040、1922、1927、1950、P−410EF、P−420、P−425、PD−7、1970、230、230HF、LF−1980、LF−1982、LF−1983、LF−1984、LF−1985等。)等がより好ましく、ディスパロンシリーズのうち、230、230HF、LF−1980、LF−1985がさらに好ましく、230、LF−1985が特に好ましい。また、ビックケミー・ジャパン株式会社から市販されているBYK−052、BYK−1752を用いることもできる。
(その他)
また、シラップ組成物は、必要に応じて、ベンゾトリアゾール誘導体等の紫外線吸収剤、ヒンダートアミン系光安定剤、酸化防止剤、レベリング剤、アエロジル等のチクソトロピック性付与剤、炭酸カルシウム等の耐湿顔料、酸化クロム、ベンガラ等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料を添加してもよい。
<シラップ組成物の製造方法>
本発明のシラップ組成物は、上述した各成分を混合することで得られる。
なお、分解促進剤(F)のうち、3級アミン(f1)は、シラップ組成物を硬化させる直前に添加してもよく、予めシラップ組成物に添加しておいてもよい。一方、多価金属石鹸(f2)は、シラップ組成物を硬化させる直前に添加するのが好ましい。多価金属石鹸(f2)を予めシラップ組成物に添加しておくと、シラップ組成物の安定性が低下して、経時的にシラップ組成物の粘度が上がってきたり、シラップ組成物がゲル化したりすることがある。
また、重合開始剤は、シラップ組成物を硬化させる直前に添加するのが好ましい。
さらに、シラップ組成物がイソシアネートプレポリマー(G)を含有する場合、イソシアネートプレポリマー(G)はシラップ組成物を硬化させる直前に添加するのが好ましい。イソシアネートプレポリマー(G)は、上述したように反応性が高いため、空気中の水分やシラップ組成物中の単量体成分と反応しやすい。そのため、予めシラップ組成物に添加しておくと、シラップ組成物の製造時や貯蔵時に粘度が上昇したり、硬化したりするなどの原因となりやすい。
<作用効果>
以上説明した本発明のシラップ組成物は、単量体(a1)を含有するので、低臭気性である。
また、単量体(a1)、単量体(a2)、単量体(B)、樹脂(C)、ワックス(D)、有機過酸化物(E)、3級アミン(f1)、および特定量の多価金属石鹸(f2)を組み合わせているため、乾燥基材はもちろんのこと、湿潤状態の基材に対して接着性に優れた塗膜を形成できる。特に、複雑な表面状態の基材や、表面に亀裂を有する基材であっても、シラップ組成物が基材に浸透しやすくなるので、基材と塗膜との密着性が向上する。
<用途>
本発明のシラップ組成物は、コンクリートやアスファルトなどによる床面、壁面、道路の舗装面等の被覆材として好適である。
床面、壁面、道路の舗装面等の施工面への被覆方法としては、例えば塗工面に本発明のシラップ組成物を塗工して塗膜を形成する方法が挙げられる。施工面にシラップ組成物を塗工して上塗り層(トップコート)を形成することができる。施工面に下塗り層と上塗り層(トップコート)とを形成する場合、少なくとも一方の層として本発明のシラップ組成物を塗工すればよい。また、施工面に下塗り層、中塗り層および上塗り層(トップコート)を形成する場合、少なくとも一つの層として本発明のシラップ組成物を塗工すればよい。
塗工手段としては、ローラー、金ゴテ、刷毛、自在ボウキ、塗装機(スプレー塗装機等)等を用いる公知の塗工方法が挙げられる。
本発明のシラップ組成物は低臭気性であるため、作業時に臭気が問題となりにくい。
また、本発明のシラップ組成物は湿潤状態の基材に対しも接着性に優れた塗膜を形成できるので、塗工前に湿潤状態の基材を乾燥する必要がなく、作業工程数を簡略化できる。
以下、本発明について実施例および比較例により説明する。なお、以下の例における「部」は「質量部」を意味し、「%」は「質量%」を意味する。
[組成物(S)の調製]
<組成物(S−1)の調製>
攪拌機、温度計、冷却管付きの1Lフラスコに、単量体(a1)としてテトラヒドロフルフリルメタクリレート(以下「THFMA」と略す)42.5部と、単量体(a2)として2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下「2−HEMA」と略す)30.0部と、単量体(a4)としてアルキル基の炭素数12〜13のアルキルメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステルSL(以下「SLMA」と略す))2.5部と、単量体(B)としてトリエチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステル3ED(以下「3ED」と略す))5.0部と、重合禁止剤として2−6−ジ−t−ブチル4−メチルフェノール(以下「BHT」と略す)0.05部と、ワックス(D)としてパラフィン−115(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス、融点47℃(以下「P−115」と略す))0.5部、パラフィン−130(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス、融点55℃(以下「P−130」と略す))0.4部、およびパラフィン−150(日本精蝋株式会社製、パラフィンワックス、融点60℃(以下「P−150」と略す))0.3部と、消泡剤(楠本化成株式会社製、商品名:ディスパロンLF−1985(以下「LF−1985」と略す))0.5部と、シランカップリング剤(信越化学工業株式会社製、商品名:KBM−503(以下「KBM−503」と略す))1.0部と、3級アミン(f1)としてN,N−ジメチル−p−トルイジン(以下「DMPT」と略す)0.5部を投入した後、攪拌しながら、樹脂(C)としてMMA/n−ブチルメタクリレート(以下「n−BMA」と略す)=60/40共重合体(Tg=64℃、Mw=40,000、以下「ポリマー1」と略す)10.0部、およびMMA/n−BMA=80/20共重合体(Tg=82℃、Mw=80,000、以下「ポリマー2」と略す)10.0部を投入した。引き続き、60℃で2時間加熱して、溶解した。溶解を確認後、冷却し、組成物(S−1)を得た。得られた組成物(S−1)の配合組成を表1に示す。
<組成物(S−2)〜(S−5)の調製>
表1に記載の配合組成にすること以外は、組成物(S−1)の調製と同様にして組成物(S−2)〜(S−5)を得た。
なお、組成物(S−2)の調製において、イソシアネートプレポリマー(G)は、硬化剤を投入する直前で添加した。
また、組成物(S−3)の調製において、単量体(a3)は、単量体(a1)、(a2)、(a4)と同じタイミングでフラスコに投入した。
また、組成物(S−4)の調製において、リン酸エステル単量体(H)は、単量体(A)、(B)と同じタイミングでフラスコに投入した。
また、組成物(S−5)の調製において、エポキシ樹脂(I)は、樹脂(C)と同じタイミングでフラスコに投入した。
Figure 2012246452
表1中の記号は以下の通りである。
・THFMA:テトラヒドロフルフリルメタクリレート、
・2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
・NKエステル:コハク酸2−アクリロイルオキシエチル(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステル A−SA)、
・SLMA:アルキル基の炭素数12〜13のアルキルメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステルSL)、
・2−EHA:2−エチルヘキシルアクリレート(三菱化学株式会社製)、
・3ED:トリエチレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリエステル3ED)、
・BPE−4:ビスフェノール型ジアクリレート(第一工業製薬株式会社製、商品名;ニューフロンティアBPE−4)、
・ポリマー1:MMA/n−BMA=60/40の共重合体(Tg=64℃、Mw=40,000)、
・ポリマー2:MMA/n−BMA=80/20の共重合体(Tg=82℃、Mw=80,000)、
・コロネートHX:ヘキサメチレンジイソシアネートベースのポリイソシアヌレートタイプ(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名:コロネートHX)、
・JPA−514:2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート(城北化学工業株式会社製、商品名:JPA−514)、
・フレップ60:ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(東レ・ファインケミカル株式会社製、商品名:フレップ60)、
・P−115:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・P−130:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・P−150:パラフィンワックス(日本精蝋株式会社製)、
・DMPT:N,N−ジメチル−p−トルイジン、
・LF−1985:消泡剤(楠本化成株式会社製、商品名:ディスパロンLF−1985)、
・KBM−503:シランカップリング剤(信越化学工業社製、商品名:KBM−503)、
・BHT:2−6−ジ−t−ブチル4−メチルフェノール。
[実施例1]
組成物(S−1)を用いて以下のようにしてシラップ組成物を製造し、以下の測定、評価を行った。結果を表2に示す。なお、粘度の測定においては、シラップ組成物の製造に用いた組成物(S)の粘度を測定し、これをシラップ組成物の粘度とした。
(粘度の測定)
組成物(S)を23℃の恒温水槽中で2時間放置した後、JIS K 6901に記載のブルックフィールド型粘度計における、タイプ1のBM型粘度計を用いて、組成物(S)の粘度を測定した。
(硬化時間の測定)
組成物(S)を23℃の恒温水槽中にて2時間放置した後、組成物(S)の100部に対して、多価金属石鹸(f2)としてナフテン酸コバルト溶液(日本化学産業株式会社製、商品名:ナフテン酸コバルト(6%))を1部(シラップ組成物中のシラップ(s)100部に対して、ナフテン酸コバルトに由来する金属(コバルト)の含有量0.062部に相当)加え、十分に撹拌した。ついで、組成物(S)の100部に対して、有機過酸化物(E)としてクメンハイドロパーオキサイド(化薬アクゾ株式会社製、商品名:カヤクメンH(以下「カヤクメンH」と略す))を2部加え、十分に撹拌してシラップ組成物を得た。
得られたシラップ組成物を内径10mmの試験管(長さ12cm)の下部より7cmの位置まで投入した。ついで、再度、23℃の恒温水槽中に試験管を投入し、その中心部に熱電対を投入し、重合発熱による温度変化を記録した。このとき、重合開始剤を加えてから最大発熱温度に到達するまでに要した時間を硬化時間(分)とした。
(臭気性の評価)
組成物(S)の100部に対して、多価金属石鹸(f2)としてナフテン酸コバルト溶液を1部、および有機化酸化物(E)としてカヤクメンHを3部加えてシラップ組成物を得た。得られたシラップ組成物と、基材(JISモルタル板、30cm×30cm×厚さ6cm)とを、温度23℃、相対湿度50%の環境可変室(3m×7m×高さ3m)内に4時間以上放置して環境可変室の温度に慣らした。その後、該環境可変室内にて基材の表面に、シラップ組成物を約0.5kg/mの塗布量で塗装し、この塗装作業中に5名の人間が立ち会い、塗膜表面から50cm離れた位置での臭気を確認し、その結果を以下のように評価した。
○:5人とも臭気を感じなかった。
△:1〜4人が臭気を感じた。
×:5人とも臭気を感じた。
(塗装作業性の評価)
予め、基材となるJISモルタル板(30cm×30cm×厚さ6cm)を水中に48時間以上浸漬し、シラップ組成物を塗装する直前に水中より取り出し、JISモルタル板表面をウエスで拭き取り、水分計(Kett社製、商品名:HI−500)で測定したときの水分率が6%以上になっていることを確認した。
ついで、組成物(S)の100部に対して、多価金属石鹸(f2)としてナフテン酸コバルト溶液を1部、および有機化酸化物(E)としてカヤクメンHを3部加えて、撹拌、混合し、シラップ組成物を得た。得られたシラップ組成物を塗膜の厚さが0.3mmになるように、JISモルタル板上にウールローラー塗装したときの塗装作業性を下記評価基準に基づき評価した。
○:良好。
×:塗工ムラが発生。
(接着性の評価)
塗装作業性の評価と同様にして、基材上にシラップ組成物を塗装して、基材上に塗膜が形成された試験片を得た。
得られた試験片を23℃の環境下で24時間以上放置し、JIS−K5600−5−6に準拠して、4mm幅でカットしてガムテープ(日東電工株式会社製、商品名:布粘着テープNo.750)を用いて付着性試験を実施した。そして、JIS−K5600−5−6に記載の基準に基づき、試験結果を0〜5に分類して、接着性の評価を行った。なお、数字が小さいほど、接着性が良好であることを意味する。
[実施例2〜5、比較例1]
組成物(S−1)を、組成物(S−2)〜(S−5)に変更し、多価金属石鹸(f2)および有機過酸化物(E)の配合量を表2に示す量に変更した以外は、実施例1と同様にしてシラップ組成物を製造し、各種測定、評価を行った。結果を表2に示す。
なお、表2中、「(f2)由来の金属の含有量」とは、多価金属石鹸(f2)に由来する金属量[部]を、シラップ(s)100部に対する量に換算した値である。
Figure 2012246452
表2中の記号は以下の通りである。
・ナフテン酸コバルト溶液:多価金属石鹸(日本化学産業株式会社製、商品名:ナフテン酸コバルト(6%))、
・カヤクメンH:クメンハイドロパーオキサイド(化薬アクゾ株式会社製、商品名:カヤクメンH)。
表2から明らかなように、実施例1〜5のシラップ組成物は、いずれも低臭気性であった。また、各シラップ組成物から形成された塗膜は、いずれも湿潤状態の基材に対して優れた接着性を有していた。
さらに、各シラップ組成物は、硬化時間が90分以下であり、作業に適したものであった。特に、イソシアネートプレポリマー(G)を含有する組成物(S−2)を用いた実施例2のシラップ組成物は、硬化時間が30分と短かった。
また、各シラップ組成物は、塗装作業性に優れていた。
一方、多価金属石鹸(f2)を含有しない比較例1のシラップ組成物から形成された塗膜は、湿潤状態の基材に対する接着性に劣っていた。


Claims (5)

  1. 分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(A)として、フラン環、ヒドロフラン環、ピラン環およびヒドロピラン環からなる群より選ばれるヘテロ環を有する、分子量が130〜300である(メタ)アクリレート(a1)、および分子量が130〜300であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)と、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量体(B)と、ガラス転移温度が20〜155℃である樹脂(C)とを含むシラップ(s)と、
    ワックス(D)と、
    有機過酸化物(E)と、
    分解促進剤(F)として、3級アミン(f1)、および前記シラップ(s)100質量部に対して0.01質量部超、1質量部以下の多価金属石鹸(f2)とを含有するシラップ組成物。
  2. 前記シラップ(s)はイソシアネートプレポリマー(G)をさらに含有する請求項1に記載のシラップ組成物。
  3. 単量体(A)として、分子量が130〜300であるカルボン酸含有(メタ)アクリレート(a3)をさらに含有する請求項1または2に記載のシラップ組成物。
  4. 前記シラップ(s)はリン酸エステル系単量体(H)をさらに含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のシラップ組成物。
  5. 前記シラップ(s)はエポキシ樹脂(I)をさらに含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のシラップ組成物。
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