JP2012513000A - 駆動ベルト - Google Patents

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Abstract

駆動ベルト(3)は、無端キャリヤ(10)に設けられておりかつこの無端キャリヤ(10)と摺動する関係にある横断エレメント(20)を有しており、横断エレメント(20)は、横断エレメント(20)のボディ部分(23)に対して長手方向に突出するように曲げられたヘッド部分(21)を有している。駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)の間で平均すると、横断エレメントのヘッド部分(21)の長手方向突出量LPの合計は、揺動エッジ(25)の半径方向位置において円形の姿勢に配置されたときに駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)間に長手方向に存在する遊び量の4〜40倍である。

Description

本発明は、請求項1の前提部による駆動ベルトに関する。この形式の駆動ベルトは、特に自動車目的のエンジンと負荷との間の連続可変の速度及びトルクでの機械動力の伝達のための連続可変トランスミッションにおける適用により一般的に知られている。このようなトランスミッション及び駆動ベルトは、例えば欧州特許出願公開第1219860号明細書に記載されている。
公知の駆動ベルトは、概して、無端キャリヤと、数百個の、対応して成形された横断エレメントの配列とを有しており、各横断エレメントは長手方向に面した前側及び後側の主面を有しており、これらのエレメントは、エレメントの前側主面がそれぞれ、個々に隣接するエレメントの後側主面に面し、またその逆でもあるように、駆動ベルトにおいて実質的に平行に向けられている。キャリヤは、エレメントがキャリヤ上を移動方向、つまりキャリヤの長手方向に自由に摺動するようにエレメントのスロットに設けられている。
ベルトの横断エレメントにはそれぞれ、前側主面においていわゆる揺動エッジが設けられており、この揺動エッジは、半径方向内方へ減少する長手方向寸法若しくは厚さを有するエレメントの下側区分と、少なくとも比較して、多かれ少なかれ一定である厚さを有するエレメントの上側区分との間の移行部を形成している。横断エレメントはそれぞれ、さらに、キャリヤ収容スロットの下方に配置された少なくとも概して台形の下側若しくはボディ部分と、少なくとも概して矢印形の上側若しくはヘッド部分と、前記ヘッド部分とボディ部分との間に配置されかつこれらを結合する中央若しくはピラー部分とを有している。通常、前記揺動エッジは、前記ボディ部分、つまりキャリヤ収容スロットから半径方向内方に設けられており、このボディ部分には、さらに、トランスミッションの作動中にトランスミッションのプーリと摩擦接触するための、横方向に面した側面若しくは接触面が、それぞれの側に1つずつ設けられている。
連続可変トランスミッションにおいて、駆動ベルトは、2つのプーリを回転可能に結合し、各プーリは、可変幅のV字形の溝を形成する2つのほぼ円錐形のプーリディスクを有しており、これらのプーリディスクの間に、駆動ベルトの長手方向に湾曲した区分が配置されている。つまり、このようなトランスミッションにおける駆動ベルトの姿勢は、駆動ベルトが一方のプーリから他方のプーリまで横断した2つの長手方向で直線的な軌道部分と、駆動ベルトが前記2つのプーリのそれぞれのための個々の曲率半径でプーリのディスクの間を走行しかつこれらのディスクと摩擦接触する2つの長手方向に曲がった軌道部分とを含んでおり、前記半径は、トランスミッションの幾何学的な変速比を規定する。前記曲がった軌道部分において、互いに隣接する横断エレメントは、それぞれの揺動エッジを介して相互に接触する。
プーリディスクは、駆動ベルトの横断エレメントに締付力を加え、この力は、一方では、個々のプーリと駆動ベルトとの間の摩擦を介してトルク伝達を可能にし、他方では、横断エレメントを個々のプーリの回転軸線に対して半径方向外方に押し付ける。しかしながら、横断エレメントの実際の半径方向移動はキャリヤによって制限され、締付力(の半径方向成分)は、横断エレメントによってキャリヤに、これらの間の法線力を介して伝達される。これにより、キャリヤは緊張させられ、横断エレメントによる駆動プーリから被動プーリへのトルク伝達を可能にし、キャリヤによって支持及び案内されながら、キャリヤの円周に沿って駆動プーリから被動プーリへ互いに前方へ押し付ける。駆動ベルトの他方の、いわゆる緩い側において、横断エレメントは被動プーリから駆動プーリへ戻されるが、これは、横断エレメントの間に著しく小さな、場合によってはゼロでもある押付力が存在しながら行われる。
駆動ベルトの横断エレメントの合計の厚さはキャリヤの円周よりも僅かに小さく、駆動ベルトが困難なく組み立てられるように、少なくとも2つの隣接する、つまり物理的に当接する横断エレメントの間に長手方向でギャップが存在することは、一般的な慣習である。このギャップは、ベルトの長手方向遊び又はクリアランスと呼ばれ、ベルトを円形の姿勢に配置し、2つの隣接する横断エレメントを離すように、つまりキャリヤの円周に沿って互いに反対の長手方向に、ベルトの全ての横断エレメントがそれぞれの揺動エッジを介して互いに当接しこれにより連続した配列を形成するまで、摺動させることによって、規定されかつ測定されてよい。前記2つの隣接する、ただし離れるように摺動させられた横断エレメントの間に形成されたギャップは、いわゆる、揺動エッジの半径方向位置において測定される初期静的クリアランスを規定する。この場合、トランスミッションの作動中、エレメントの間の、長手方向の実際の静的な又は実際の動的な遊び、つまりクリアランスは、駆動ベルトの実際の姿勢、つまり幾何学的な変速比、及び駆動ベルトに加えられる負荷に応じて変化する。さらに、ベルトの長手方向クリアランスは、トランスミッションの作動中の横断エレメントの摩耗により、次第に増大する傾向がある。実際、駆動ベルトの寿命の終了までに、最終的な動的クリアランスは、通常、前記初期静的クリアランスの10倍に達する恐れがあることが出願人によって発見された。
これは駆動ベルトの組立てを著しく容易にするが、長手方向ベルトクリアランスは、以下で理解されるように、トランスミッションの効率及び/又は摩耗に不利な効果を有することも認識されている。駆動プーリに進入するとき、横断エレメントは、横断エレメントが前記プーリによって取り上げられる前に抵抗を克服しなければならず、この場合、トランスミッションにおける力の相互作用により、エレメントは、駆動プーリのディスクの間において所定の程度にまで能動的に押し付けられなければならない。この進入抵抗を克服するために、駆動ベルトの軌道の緩い直線戻り部分における横断エレメントの間に少なくともある程度の圧縮力が形成されなければならず、この場合、相互に当接するエレメントの配列又はストリングがこの起動部分にも形成される。さらに、このような横断エレメントが駆動プーリと摩擦接触すると、横断エレメントは、駆動プーリの回転によって前方へ加速される。これらの2つの効果により、駆動プーリにおけるベルトの長手方向に曲げられた軌道の第1の部分若しくは進入部分において少なくとも部分的に動的クリアランスが存在する傾向がある。つまり、エレメントの間の押付力の増大のために、この曲がった軌道の一部のみが利用され、この後者の第2の部分は、エレメントが相互に当接している、この曲がった軌道の能動的な部分である。このような能動的な部分において、横断エレメントは駆動プーリの回転に対して後方へ滑っており、進入部分に存在する隣接するエレメントの間のクリアランスが排除される。しかしながら、このような滑りによって、摩耗が生じ、エネルギが散逸され、トランスミッション効率が不利に影響される。
本発明の課題は、トランスミッションの効率を高めかつ/又は摩耗を低減すること、特に、長手方向ベルトクリアランスの上述の不利な効果を緩和することである。明らかに、このような課題は原理的に静的クリアランスの大きさを減じることによって実現することができ、このことは、例えば特開昭63−266247号公報、国際公開第98/04847号、欧州特許出願公開第1178240号明細書によって示されているように従来技術において既に提案されており、後者の文献は、それぞれのタイプは異なる厚さを有する、駆動ベルトの2つ又は3つのタイプの横断エレメント、いわゆる標準タイプのエレメントと調節タイプのエレメントを組み込むことを提案している。しかしながら、実用上、これらの公知の解決手段は、より困難な製造及び組立てプロセスを有しており、つまり、その実現は付加的な努力と費用を要する。
本発明によれば、前記課題は、択一的に、好適には長手方向ベルトクリアランスの大きさに特別な要求を加えることなく、請求項1による駆動ベルトを提供することによって実現されてよい。
本発明によれば、横断エレメントの少なくとも一部のヘッド部分は、好適には、ヘッド部分の軸方向側部が、エレメントのネック部に結合された中央部分に対してずらされていることによって、曲げられている。請求項に記載の手段を適用することにより、駆動ベルトの直線的な戻り軌道部分において、つまり横断エレメントが被動プーリから駆動プーリへ戻るように搬送されるところにおいて、隣接する横断エレメントは、エレメントの有効に最も厚い部分を形成するヘッド部分を介して互いに接触している。その結果、横断エレメントの揺動エッジのレベル若しくは半径方向位置における前記長手方向ベルトクリアランスは、前記直線的な戻り軌道部分において提供される。
横断エレメントのヘッド部分の曲げの大きさがエレメント毎に異なる、つまり分布を示すということが本発明の本質的な特徴である。なぜならば、さもないと、隣接するエレメントのヘッド部分が、実質的に横断エレメントの長手方向寸法若しくは有効厚さに影響することなく、互いに重なるからである。さらに、横断エレメントのヘッド部分の前記曲げは、当接するエレメントの間の押付力が高まるにつれて、ヘッド部分の弾性変形によって次第に排除され、これにより、通常は、駆動ベルトが被動プーリから駆動プーリまで横断する、駆動ベルトの前記緩い側においてのみ存在している。最後に、ヘッド部分の前記曲げは、上述の特許文献及び/又は未公開の国際特許出願PCT/EP2007/064528から公知のような、前記ベルトクリアランスを減じる又は提供するためのその他の手段と容易に組み合わせることができる。
横断エレメントのボディ部分に対するヘッド部分の曲げの大きさは、少なくとも初期静的クリアランスが直線的な戻り軌道部分におけるエレメントによって排除されるように、個々のエレメントの間に規定及び分配されている。欧州特許出願公開第1219860号明細書に詳細に説明されているように、戻り軌道部分の長さは、通常、ベルトの円周全体の長さの4分の1よりも僅かに小さいので、このような軌道部分に存在する横断エレメントの数を、以下の式(1)によって余裕をもって近似することができる:
Figure 2012513000
ここで、Neは、駆動ベルトの直線的な戻り軌道部分における横断エレメントの近似数を表し、
Lは、揺動エッジのレベルにおけるベルトの円周長さであり、
Drは、揺動エッジにおけるベルトの横断エレメントの厚さである。
従って、エレメントのこの数Neは、本発明による初期静的クリアランスを提供するために利用でき、これにより、以下の式(2)を導くことができる:
Figure 2012513000
Csiは、駆動ベルトに組み込まれた初期静的クリアランスであり、
ΔDは、曲げられたヘッド部分分配の特徴によって提供される、エレメントごとの平均の長手方向、つまり横断エレメント厚さ方向の距離、つまり平均厚さ増大である。
好適には、最終的な動的クリアランスも、少なくとも部分的に、同じ形式で提供され、そのためにはΔDは、式2によって計算された値よりも大きくなければならない。これに関して、前記最終的な動的クリアランスの完全な適応は、もちろん、前記平均厚さ増大ΔDのための目的に叶った適切な上限を意味する。最終的な動的クリアランスが、通常、前記初期静的クリアランスの10倍になることができるという上記観察に基づき、平均厚さ増大ΔDのために以下の範囲が達成されてよい:
Figure 2012513000
本発明によれば、曲げられたヘッド部分の前記特徴は、好適には、横断エレメントのボディ部分に対してヘッド部分を(僅かに)回転させることによって、ひいてはエレメントのネック部分をねじることによって実現することができる。
発明は添付の図面に示されている。
本発明による駆動ベルトが使用されているトランスミッションの概略的な斜視図である。 駆動ベルトの横断面図である。 ベルトの初期静的クリアランスの特徴を概略的に示す図である。 動的クリアランスの特徴を示す、作動中の図1のトランスミッションの概略的な断面図である。 慣用的に成形された横断エレメントの配列の概略的な平面図である。 本発明の第1の実施の形態に従って成形された横断エレメントの配列の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に従って成形された横断エレメントの配列の平面図である。 本発明の第3の実施の形態に従って成形された横断エレメントの配列の平面図である。
図1は、板材料から形成されておりかつ無端キャリヤ10に取り付けられた多数の横断エレメント20を有しており、これらのエレメント20がキャリヤ10に沿ってキャリヤの長手方向に沿って摺動することができるようになっている、本発明による駆動ベルト3が使用された、トランスミッションの概略的な斜視図である。トランスミッションは、それぞれが可変幅のテーパした溝を規定する2つのプーリ1及び2を有しており、前記溝に、駆動ベルト3の長手方向に曲げられた部分が取り付けられており、図において、駆動ベルト3は、作動中にエンジン又はモータ(図示せず)に接続され、このエンジン又はモータによって駆動される第1の又は駆動プーリ1において最もきつく曲げられている。プーリ1及び2の間において、駆動ベルト3は実質的に直線的な軌道をたどっている。このタイプのトランスミッション及びその作動は技術分野において公知である。
図2は、長手方向で見た駆動装置3の断面図である。この図は、横断エレメント20の正面図と、キャリヤ10の断面図とを示しており、このキャリヤ10は、駆動ベルト3のこの実施の形態において、エレメント20における個々の凹所又はスロット24に取り付けられた多数の相互に"重ねられた(nested)"、つまり半径方向に積み重ねられた連続的な帯材11から成る2つの部材を含むように示されている。それぞれのこのようなスロット24は、エレメント20の、概して台形の下側若しくはボディ部分23と、概して矢印形の上側若しくはヘッド部分21との間のエレメント20の側部に設けられており、側部に向かって開放している。これらの上側及び下側部分21,23は、エレメント20の中央のピラー部分22を介して結合されている。ボディ部分23には、いわゆる揺動エッジ25が設けられており、この揺動エッジ25は、半径方向内方へ減少する長手方向寸法若しくは厚さを有するエレメント20の下側区分26と、少なくとも比較して、比較的一定である厚さを有するエレメント20の上側区分27との間の移行部を形成している。エレメント20は、トランスミッションの作動中に、横方向接触面28を介してプーリ1及び2と接触する。
図3は、円形の姿勢に配置された駆動ベルト3の概略的な側面図を提供しており、ベルトの長手方向クリアランスの特徴を示している。このような長手方向ベルトクリアランスは、駆動ベルト3の全ての横断エレメント20が互いに当接しているときに、揺動エッジ25の半径方向位置における2つの隣接する横断エレメント20(a)及び20(b)の間に存在するギャップ若しくは長手方向遊びの幅として定義される。円形に配置された、すなわち横断エレメント20が図3に示すように連続的な実質的に円形の配列で配置されている新たな駆動ベルト3において測定されたとき、クリアランスは、初期静的クリアランスCsiと呼ばれる。初期静的クリアランスCsiの所定の大きさは、通常、駆動ベルト3が困難なく組み立てられるように提供されている。長手方向ベルトクリアランスは、特に横断エレメント20の摩耗からも生じ、これは、駆動ベルト3の寿命に亘って長手方向ベルトクリアランスの、最小限の、しかしながら概念的な増大(a minimally, however notional increase)を生じる。さらに、動的に、すなわち作動中に生じる長手方向ベルトクリアランスは、駆動ベルト3に加えられる負荷、及びトランスミッションにおける駆動ベルト3の正確な姿勢、つまりトランスミッションの曲げられた軌道部分の半径に応じて変化する。駆動ベルト3の寿命の終了までに、(図4に示されているような)このような動的クリアランスCdは、最終的に、前記初期静的クリアランスCsiの10倍のオーダに達する。
図4は、図1のトランスミッションの単純化された軸方向断面を提供しており、駆動ベルト3の4つの主要な軌道部分、つまり、駆動プーリ1の位置における長手方向に曲げられた部分Iと、駆動ベルト3の横断エレメント20が駆動プーリ1から被動プーリ2まで搬送される緊張した直線的な部分IIと、被動プーリ2の位置における別の長手方向に曲げられた部分IIIと、エレメント20が被動プーリ2から駆動プーリ1へ戻される緩い直線的若しくは戻り部分IVとを示している。この場合、駆動プーリ1における湾曲した矢印は、駆動プーリ1の回転を示している。影付きの横断エレメント20は、トランスミッションの作動中に比較的高い押付力を受け、この力は、エレメントを駆動プーリ1から被動プーリ2へ有効に押し付けるのに対し、被動プーリ2から駆動プーリ1へ戻る駆動ベルト3の別のエレメント20の間には、ほとんど力が加えられない。
さらに、作動中のプーリ変形により、横断エレメント20は、駆動プーリ1に進入するとき、すなわち駆動プーリ1のディスクと摩擦接触するとき、抵抗を受ける。この進入抵抗を克服するために、駆動ベルトの軌道のこの緩い直線的な部分IVにおけるこの位置において横断エレメント20の間に少なくともある程度の圧縮力が提供されなければならず、この場合、互いに当接するエレメント20の配列又はストリングがこの軌道部分IVにおいても形成される。その結果、駆動プーリ1における長手方向に曲げられた軌道部分Iの第1の若しくは進入部分Epに配置された横断エレメント20の間に、動的クリアランスCdが蓄積する傾向があり、この現象は図4に示されている。
つまり、駆動ベルト3における押付力の増大のために、駆動プーリ1において比較的少ない横断エレメント20が利用され、これらのエレメント20は、駆動プーリ1における長手方向に曲げられた軌道部分Iのいわゆる圧縮部分Cpを形成している。進入部分Epにおけるエレメント20の間にまだ存在する動的クリアランスCdは、駆動プーリ1の回転運動に対して後方へ滑る圧縮部分Cpにおけるエレメント20によって排除される。トランスミッション効率に不利に影響するだけでなく、この現象は、駆動プーリ1のディスクによってエレメント20に加えられる締付力を、比較的かつ不都合に高くする。なぜならば、この後者の部分Cpのみが、駆動プーリ1と駆動ベルト3との間の力の受渡しのために使用されるからである。
従って、駆動プーリ1における進入部分Epに存在するエレメントの間の、長手方向遊び、つまりギャップを制限し、好適にはこのような遊び若しくはギャップの発生を全体的に排除することが有利である。本発明によれば、これは、横断エレメントの少なくとも一部のヘッド部分21を長手方向に曲げることによって、駆動ベルトの前記緩い直線的な軌道部分IVにおける駆動ベルトの長手方向で、少なくとも有効に又は明らかに、横断エレメント20の厚さを増大することによって実現することができる。
図5には、16個の相互に当接する慣用的に成形された横断エレメント20の配列の最終的に概略的な平面図が示されている。前記配列の長さL5、つまり16個の横断エレメント20の合計の長手方向厚さは、個々のエレメント20の板厚さDrの16倍である。個々のエレメント20の少なくとも一部のヘッド部分21を長手方向に曲げることによって及び/又は個々のエレメント20のヘッド部分21を長手方向に様々な程度に曲げることによって、横断エレメント20の配列の長さを、L6に増大することができる。本発明の第1の実施の形態が、図6に、前記配列の平面図において概略的に示されている。
図6において、横断エレメント20の2つのタイプ20A,20Bが前記配列において交互に設けられており、そのうち第1のタイプ20Aは慣用的に、つまり実質的に平坦なヘッド及びボディ部分21,23を備えて成形されており、第2のタイプ20Bには、ボディ部分23に対して長手方向に突出して曲げられたヘッド部分21が設けられている。この例において、横断エレメント20の第2のタイプ20Bのヘッド部分21の曲げは、エレメントのネック部分22に結合されたヘッド部分の中央部分に対して、両軸方向端部/側部を、対応する長手方向にずらすことによって実現されている。その結果、横断エレメント20には、ボディ部分23に対する、横断エレメント20の第2のタイプ20Bのヘッド部分21の長手方向突出量LPの半分だけ前記板厚さDrに対して増大された、有効な又は見かけ上の(つまり前記配列における平均での)厚さが設けられている。言い換えれば、図6の16個の横断エレメント20の合計の長手方向厚さは、前記板厚さDrの16倍と、前記長手方向突出量LPの8倍とを足したものとなる(つまりL6=L5+8・LP)。
図6の横断エレメントを適用することによって、駆動ベルト3の緩い直線的な軌道部分IV、つまり横断エレメント20が被動プーリ2から駆動プーリ1へ戻るところにおいて、隣接する横断エレメントは、個々のヘッド部分21を介して互いに接触している。この場合、例えば横断エレメントの個々の揺動エッジ25の半径方向位置において、隣接する横断エレメント20の1つおきの対のボディ部分23の間に、小さなギャップ若しくは遊びが存在し、このギャップは、前記長手方向突出量LPによって決定され、このギャップは、ベルトの長手方向クリアランスの合計の(小さな)部分を提供する。
本発明によれば、長手方向突出量LPは、合計で、つまり緩い直線的軌道部分IVにおける隣接するエレメント20の全ての対にわたって合計された場合、エレメントの間に形成されたギャップは少なくとも初期静的クリアランスCsiになることができるように、規定されている。しかしながら、好適には、前記初期動的クリアランス若しくは前記最終的な動的クリアランスCdも、駆動ベルト3の緩い直線軌道部分IVに提供することができる。駆動ベルトの軌道のそれぞれの他の部分I,II,IIIにおいては、横断エレメント20のヘッド部分21は平坦になっており、つまり、ヘッド部分21の前記曲げは、これらの他の部分I,II,IIIにおけるエレメント20の間に加えられる押付力により、完全にではないが、ほとんど排除されている。
従って、本発明によるトランスミッションの作動中、少なくとも初期静的クリアランスCsiは、前記緩い直線的軌道部分IVにおいて、少なくとも部分的に、自動的に提供され、これにより、作動中に前記進入部分Epにまだ存在している動的クリアランスCdの量若しくは部分は、実質的かつ好適に減じられる。この手段により、横断エレメント20は、駆動プーリ1のプーリディスクに対して著しくより小さく滑り、その結果、トランスミッション効率が高まる。さらに、駆動ベルト3とプーリ1,2との間の摩擦接触における摩耗も好適には減じることができる。択一的に、本発明は、比較的大きな初期クリアランスCsiが駆動ベルト3に組み込まれることを可能にし、つまり、好適には、駆動ベルト3が、同じ板厚さDrの横断エレメント20、つまり全て同じ(ベース)板材料から形成された横断エレメント20から組み立てられることを可能にする。
図6に示された発明のこの第1の実施の形態において、エレメント20ごとに平均すると、曲げられたヘッド部分21の特徴によって提供される、横断エレメント厚さ方向での前述の距離ΔDは、従って、ヘッド部分21の前記長手方向突出量LPの半分である。従って、以下の式(4)が、本発明による駆動ベルト3によって満足されるべきである:
Figure 2012513000
例えば、自動車用途のための駆動ベルト3の最新設計において、横断エレメント20の板厚さDrは1〜2mmであり、初期静的クリアランスCsiは、駆動ベルト長さが600mm〜750mmである場合、2mm、つまり実質的に1つのエレメントの厚さであることができ、ヘッド部分21の最低限必要とされる長手方向突出量LPは、通常、20μm(ミクロン)〜50μmのオーダである。最終的な動的クリアランスが通常は3mm、又は駆動ベルト3に通常組み込まれる初期静的クリアランス量の10倍であることを考慮して、ヘッド部分21の最大限必要とされる長手方向突出量LPは、80μmまでの範囲であってよい。一般的に言えば、横断エレメントのヘッド部分21の長手方向突出量LPは、10〜100μm、好適には20〜80μmの値を有する。従って、トランスミッション及び/又はトランスミッションにおいて適用される駆動ベルト設計の特定の設計に応じて、前記最終的な動的クリアランスCdは、本発明によって定義された手段を適切な程度に適用することによって前記進入部分Epから潜在的に完全に排除することもできる。
もちろん、上記式(4)は、横断エレメント20の前記2つのタイプ20A,20Bが駆動ベルト3に交互に設けられている場合にだけ有効である。駆動ベルトの組立てプロセスを単純化するためにそれ自体が好まれるように、駆動ベルト3が、前記2つのタイプ20A,20Bから任意に選択された横断エレメント20から組み立てられる場合、横断エレメント20の第2のタイプ20Bのヘッド部分21の最低限必要な長手方向突出量LPが著しく増大する。この後者の場合において、このように組み立てられた駆動ベルト3の初期静的クリアランスCsiは、以下の式(5)が満たされる場合、前記緩い直線的軌道部分IVに提供される:
Figure 2012513000
もちろん、例えばエレメントの配列の長手方向での剛性を制御するために望まれる場合のように、曲げられた横断エレメント20と、平坦な横断エレメント20とのその他の組合せ、つまり規則的な反復パターンでの組合せも本発明の範囲において可能である。曲げの大きさ及び方向さえも、駆動ベルト3の横断エレメント20ごとに異なってもよい。これに関して、図7が、再び横断エレメント20の配列の平面図で発明の第2の実施の形態を概略的に示している。
図7においても、横断エレメント20の2つのタイプ20C,20Dが前記配列に交互に設けられており、そのうち第2のタイプ20Dが前記第1の実施の形態のエレメント20の第2のタイプ20Bに相当する。しかしながら、この場合、横断エレメント20の第1のタイプ20Cにも同様に曲げられたヘッド部分21が設けられており、このヘッド部分は反対の長手方向に曲げられている。その結果、横断エレメント20には、横断エレメント20の後者の2つのタイプ20C,20Dによって提供された長手方向突出量の合計CLPの半分だけ前記板厚さDrに対して増大された、有効厚さ若しくは見かけの厚さ(すなわち前記配列における平均で)が設けられている。
この第2の実施の形態は、(図7に示されているように)鏡像のような形状の横断エレメント20の各タイプ20C,20Dのために最低限必要な(片側の)長手方向突出量LPが前記第1の実施の形態における所要の長手方向突出量LPの半分だけに相当するという利点を有する。つまり、上記の式(3)は本発明のこの第2の実施の形態に直接有効である。鏡像のような形状のエレメントのこのような2つのタイプ20C,20Dから横断エレメント20を任意に選択する場合、上記の式(4)が適用される。
図8には、再び横断エレメント20の配列の平面図で本発明の第3の実施の形態が概略的に示されている。この第3の実施の形態において、エレメント20の配列における一つおきの横断エレメント20のヘッド部分21はボディ部分23に対して回転させられており、ボディ部分23に対して個々のネック部分22(図2参照)はねじられている。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、第2の実施の形態と同様の利点、つまり、前記板厚さDrに対する横断エレメント20の有効厚さの増大が2倍になっているという利点を有する。この場合、単にヘッド部分21が個々のボディ部分23に対してそれぞれの長手方向に、つまり図8において左方及び右方へ、若しくは横断エレメント20の配列に関して前方及び後方へ突出しているだけである。つまり、この場合にも、曲げられた、つまり回転させられたヘッド部分21を備えた横断エレメント20によって規定された片側の長手方向突出量LPに関して、上記式(3)が直接有効である。このように曲げられた横断エレメント20及び平坦な横断エレメント20から横断エレメント20を任意に選択する場合、上記の式(4)が適用される。実際には、横断エレメント20の3つ以上のタイプを有するように横断エレメント20を製造することが選択されてもよく、この場合、それぞれのタイプは、ヘッド部分21の異なる曲げ量及び/又は曲げ方向を有している。
これに関して、横断エレメント20の唯一のタイプの場合にも、曲げ量は通常、エレメント製造において許容されるような公称値若しくは平均値"μ"の付近の公差を生じる。コスト及び/又は製造効率の理由から、上記実施の形態のそれぞれにおいて、ヘッド部分21、つまりヘッド部分21の長手方向突出量LPの曲げの連続的に変化する量が、製造におけるこのようなパラメータのための広い公差、つまり10μm未満の標準的な偏差"δ"を備えた典型的な公差範囲に対して広い公差を単に許容することによって、好適である。この場合、長手方向突出量LPは通常は正規分布若しくはガウス分布されており、所要の長手方向突出量LPが前記許容される公差に依存するようになっている。より広い公差はより小さな長手方向突出量LPを必要とし、より狭い公差はより大きな長手方向突出量LPを必要とする。例えば、0.015mmの標準偏差を有する0.050mmの唯一の公称値若しくは平均値の周辺にガウス分布された、ボディ部分23に対する長手方向突出量LPを備えた駆動ベルト3の全ての横断エレメントのヘッド部分21を提供することによって、約0.9mmの長手方向ベルトクリアランスが、100個の個々のエレメント20を有するベルトの直線的な戻り軌道に提供される、ということを決定することができる。もちろん、0.9mmのこのような量は、多数の駆動ベルト3の平均でのみ実現され、つまり、それ自体は分布を示し、又は、この例においては、約0.6mmの長手方向ベルトクリアランスは、仮想の(>99.99%)確実性で個々のベルト3に提供される。
一般的に、長手方向に曲げられた駆動ベルト3の横断エレメント20のヘッド部分21は、技術分野において自体公知である。例えば、特開2005−249023号公報には、同様の形状のエレメントが示されているが、全く異なる理由及び意図する効果のためのものである。従って、本発明は、上記の詳述したように、少なくとも、駆動ベルト3に組み込まれた前記初期静的クリアランス及び/又は実際の静的クリアランス、実際の動的クリアランス又は最終的な動的クリアランスを排除するという目下意図された効果に意図的に関連させられた曲げられたヘッド部分1の特徴の数値限定に特に関する。

Claims (10)

  1. 連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)であって、該駆動ベルト(3)の無端キャリヤ(10)に設けられておりかつ該無端キャリヤ(10)と摺動する関係にある数百個の横断エレメント(20)の配列が設けられており、そのうちそれぞれの横断エレメント(20)が、キャリヤ(10)から半径方向外方に配置されたヘッド部分(21)と、キャリヤから半径方向内方に配置されたボディ部分(23)と、これらの間に設けられたネック部分(22)とを有しており、ボディ部分(23)に形成された、軸方向に延びた揺動エッジ(25)が設けられており、該揺動エッジから半径方向外方において、ボディ部分(23)に、駆動ベルト(3)の長手方向で実質的に一定の寸法、つまり厚さが設けられており、前記揺動エッジから半径方向内方において、ボディ部分(23)の厚さが減少しており、駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの一部又は全てのヘッド部分(21)が、個々のボディ部分(23)に対して前記長手方向に曲げられており、駆動ベルト(3)の直線的な区分において横断エレメント(20)がヘッド部分(23)を介して接触しているときに、隣接する横断エレメント(20)のボディ部分(23)のうちの少なくとも幾つかの間にギャップ(LP;CLP)が形成されるようになっている形式のものにおいて、
    全体で、駆動ベルト(3)における隣接する横断エレメント(20)の全ての対の間における前記ギャップ(LP;CLP)の長手方向寸法の合計が、揺動エッジ(25)の半径方向位置において、円形の姿勢に配置された時に駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)の間に長手方向に存在するゼロではない量の遊びの4〜40倍になることを特徴とする、連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)。
  2. 連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)であって、駆動ベルト(3)の無端キャリヤ(10)に設けられておりかつ該無端キャリヤ(10)と摺動する関係にある数百個の横断エレメント(20)の配列が設けられており、そのうちそれぞれの横断エレメント(20)が、キャリヤ(10)から半径方向外方に配置されたヘッド部分(21)と、キャリヤから半径方向内方に配置されたボディ部分(23)と、これらの間に設けられたネック部分(22)とを有しており、ボディ部分(23)に形成された、軸方向に延びた揺動エッジ(25)が設けられており、該揺動エッジから半径方向外方において、ボディ部分(23)に、駆動ベルト(3)の長手方向で実質的に一定の寸法Dr、つまり厚さDrが設けられており、前記揺動エッジから半径方向内方において、ボディ部分(23)の厚さが減少しており、駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの一部又は全てのヘッド部分(21)が、個々のボディ部分(23)に対して前記長手方向に曲げられており、駆動ベルト(3)の直線的な区分において横断エレメント(20)がヘッド部分(23)を介して接触しているときに、隣接する横断エレメント(20)のボディ部分(23)のうちの少なくとも幾つかの間にギャップ(LP;CLP)が形成されるようになっている形式のものにおいて、
    駆動ベルト(3)の設計が、式:
    Figure 2012513000
    を満たし、
    Csiは、揺動エッジ(25)の半径方向位置において、円形の姿勢に配置された時の駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)の間に長手方向に初期に存在する遊びの量であり、
    Lは、横断エレメント(20)の揺動エッジ(25)の半径方向位置における駆動ベルト(3)の周方向長さ、つまり長手方向の合計寸法であり、
    ΔDは、駆動ベルト(3)の全ての横断エレメント(20)の間で平均されたときの前記ギャップ(LP;CLP)の長手方向の寸法であることを特徴とする、連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)。
  3. 連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)であって、駆動ベルト(3)の無端キャリヤ(10)に設けられておりかつ該無端キャリヤ(10)と摺動する関係にある数百個の横断エレメント(20)の配列が設けられており、そのうちそれぞれの横断エレメント(20)が、キャリヤ(10)から半径方向外方に配置されたヘッド部分(21)と、キャリヤから半径方向内方に配置されたボディ部分(23)と、これらの間に設けられたネック部分(22)とを有しており、ボディ部分(23)に形成された、軸方向に延びた揺動エッジ(25)が設けられており、該揺動エッジから半径方向外方において、ボディ部分(23)に、駆動ベルト(3)の長手方向で実質的に一定の寸法、つまり厚さが設けられており、前記揺動エッジから半径方向内方において、ボディ部分(23)の厚さが減少しており、駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの一部又は全てのヘッド部分(21)が、駆動ベルト(3)の長手方向に曲げられている形式のものにおいて、
    前記曲げられたヘッド部分(21)が、個々のボディ部分(23)に対して長手方向に、10〜100μm、好適には20〜80μm、より好適には約50μmの距離だけ突出していることを特徴とする、連続可変トランスミッションのための駆動ベルト。
  4. 連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)であって、駆動ベルト(3)の無端キャリヤ(10)に設けられておりかつ該無端キャリヤ(10)と摺動する関係にある数百個の横断エレメント(20)の配列が設けられており、そのうちそれぞれの横断エレメント(20)が、キャリヤ(10)から半径方向外方に配置されたヘッド部分(21)と、キャリヤから半径方向内方に配置されたボディ部分(23)と、これらの間に設けられたネック部分(22)とを有しており、ボディ部分(23)に形成された、軸方向に延びた揺動エッジ(25)が設けられており、該揺動エッジから半径方向外方において、ボディ部分(23)に、駆動ベルト(3)の長手方向で実質的に一定の寸法、つまり厚さが設けられており、前記揺動エッジから半径方向内方において、ボディ部分(23)の厚さが減少しており、駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの一部又は全てのヘッド部分(21)が、個々のボディ部分(23)に対して前記長手方向に曲げられている形式のものにおいて、
    横断エレメントのボディ部分(23)の前記実質的に一定の厚さが、駆動ベルト(3)における全ての横断エレメント(20)において同じであることを特徴とする、連続可変トランスミッションのための駆動ベルト(3)。
  5. 駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの少なくとも1つに、横断エレメントの中央部分に対して長手方向にずらされた軸方向側部が設けられており、前記中央部分が、個々の横断エレメント(20)のネック部分(22)に結合されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の駆動ベルト(3)。
  6. 駆動ベルト(3)の横断エレメント(20)のうちの少なくとも1つに、ねじられたネック部分(22)が設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載の駆動ベルト。
  7. 駆動ベルト(3)に、横断エレメント(20)の所定の数のタイプ(20A,20B;20C,20D)が設けられており、それぞれのこのようなタイプ(20A,20B;20C,20D)は、個々のタイプ(20A,20B;20C,20D)の全ての横断エレメントにおいて実質的に同じである、つまり平均値の付近の例えば5μmの狭い公差範囲内にあるボディ部分(23)に対する、ヘッド部分(21)の異なる曲げ量を提供している、請求項1から6までのいずれか1項記載の駆動ベルト(3)。
  8. 駆動ベルト(3)に、横断エレメント(20)の前記タイプ(20A,20B;20C,20D)のうちの2つが設けられている、請求項7記載の駆動ベルト(3)。
  9. 横断エレメント(20)の前記タイプ(20A,20B;20C,20D)が、駆動ベルト(3)に任意に組み込まれている、請求項7又は8記載の駆動ベルト(3)。
  10. 横断エレメント(20)の前記タイプ(20A,20B;20C,20D)が、規則的な反復パターンで、例えば交互に、駆動ベルトに組み込まれている、請求項7又は8記載の駆動ベルト(3)。
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