JP2000074150A - 金属vベルト - Google Patents

金属vベルト

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JP2000074150A
JP2000074150A JP10244936A JP24493698A JP2000074150A JP 2000074150 A JP2000074150 A JP 2000074150A JP 10244936 A JP10244936 A JP 10244936A JP 24493698 A JP24493698 A JP 24493698A JP 2000074150 A JP2000074150 A JP 2000074150A
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茂 金原
Takamichi Shimada
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正なエレメント間クリアランスを保つこと
ができ、且つ、耐ピッチング性能を充分に満たす構成の
金属Vベルトを提供する。 【解決手段】 無負荷停止時のクリアランスCsとヘル
ツ応力に起因して発生するクリアランスChの和として
得られるトータルクリアランスCtの許容値Ctoを雄
カップリング28の高さh以下の値に定めるとともに、
ロッキングエッジ26に作用する最大ヘルツ応力の許容
値σhmoを対ピッチング寿命を満たすヘルツ応力の上
限値σho以下の値に定め、ロッキングエッジの曲率半
径Rが、最大ヘルツ応力の許容値σhmoに対応して決
定される曲率半径R1と、トータルエレメント間クリア
ランスの許容値Ctoに対応して決定される曲率半径R
2とに対して、R1≦R≦R2を満足する範囲内に設定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Vベルト式無段変
速機等に動力伝達用として用いられる金属Vベルトに関
し、特に、これを構成する金属エレメントの構成に特徴
を有する金属Vベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】このような金属Vベルトは従来より公知
であり、無端ベルト状の金属リングと、この金属リング
に沿って支持された多数のエレメントからなり、駆動プ
ーリ及び従動プーリ間に掛け渡される。これら両プーリ
はそのV溝幅が可変制御できるようになっており、この
V溝幅を可変制御することにより、両プーリにおけるV
ベルトの巻掛け半径を変化させ、変速比を無段階に変化
させることができるようになっている。
【0003】このような金属Vベルトに用いられるエレ
メントの構成の一例を図8及び図9に示す。エレメント
30は互いに平行な前面31及び後面32を有し、前面
31の下半部には、厚みが後面32側に向かって漸減す
るように変化するテーパ面33が形成されている。ま
た、エレメント30の左右には図示しない金属リングが
取り付けられるリング溝34が形成されている。
【0004】テーパ面33の左右両側には図示しないプ
ーリの傾斜面に支持されるV側面35が形成されてい
る。前面31とテーパ面33との境界はロッキングエッ
ジ36であり、各エレメント30はプーリ上において、
先行する隣接エレメント30の後面32にこのロッキン
グエッジ36を当接させ、これを軸として前後方向に傾
くことができる。これによりVベルトはプーリ上におい
て屈曲することが可能である。また、前面31には円筒
突起状の雄カップリング37が形成されるとともに後面
32には円形穴状の雌カップリング38が形成されてお
り、これら両カップリング37、38を隣接エレメント
30、30間で互いに嵌合させて結合することで、金属
リング上に整列を保つことができるようになっている。
【0005】このような構成の金属Vベルトにおいて
は、動力伝達中にエレメント間クリアランス(隙間)に
起因してエレメントと金属リングとの間に相対滑りが生
じたり、或いは駆動・従動プーリ間で金属ベルトの芯ず
れが生じたりする場合には、部材間の摩耗等によりVベ
ルトの寿命が低下する虞がある。このような動力伝達中
の相対滑りや芯ずれ等を低減するため、エレメント形状
に工夫が施された金属Vベルトが従来より多数提案され
ており、これには例えば特開平6−272737号公報
に開示のものがある。これは、エレメントのロッキング
エッジから下方の先端部をテーパ面と凸円弧面とで先細
り形状に形成することでプーリ比幅特性を向上させ、芯
ずれを減少させるものである。
【0006】その他、ロッキングエッジを大径の円弧面
と小径の円弧面とを複合させた形状とし、プーリ上にお
ける隣接エレメントピッチが小さくなるようにしてエレ
メントと金属リングの間の相対滑りを小さくする構成の
もの(例えば、特公平8−30517号公報)や、エレ
メントに二つ以上のロッキングエッジを設けることでV
ベルトの実質周長をプーリの巻付け半径に応じて変化さ
せ、変速時のベルト芯ずれ量を小さく抑える構成のもの
(例えば、特開平5−106691号公報)のほか、エ
レメントの前面と後面の両方にロッキングエッジを設け
ることで速度比により変化するエレメント間クリアラン
スの変化量を低減させ、Vベルトとプーリとの間の滑り
を抑制する構成のもの(例えば、特開平10−4743
8号公報)等が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金属Vベルトのエレメントの形状、特にロッキング
エッジ凸円弧面の曲率半径を定めるに当たっては、動力
伝達中のロッキングエッジに作用するヘルツ応力が考慮
されていなかった。このヘルツ応力はエレメント間クリ
アランスや対ピッチング寿命に影響を及ぼすパラメータ
であり、これを考慮しない場合にはクリアランスが過剰
になって金属リングとエレメント間の滑りを大きくした
り、或いはピッチングによりベルト全体の寿命を低下さ
せる虞がある。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、適正なエレメント間クリアランスを保つこ
とができ、且つ、耐ピッチング性能を充分に満たす構成
の金属Vベルトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、無端ベルト状の金属リング部
材と、この金属リング部材(例えば、実施形態における
金属リング11)に沿って支持された多数の金属エレメ
ント部材(例えば、実施形態におけるエレメント20)
とからなり、駆動プーリと従動プーリに掛け渡されて動
力を伝達する金属Vベルトにおいて、金属エレメント部
材は、対向する金属エレメント部材に当接して傾く軸と
なる断面凸円弧状のロッキングエッジを有するととも
に、主面に凸部(例えば、実施形態における雄カップリ
ング28)及び凹部(例えば、実施形態における雌カッ
プリング29)を有し、これら凸部及び凹部を隣接する
金属エレメント部材同士で互いに嵌合させることにより
前記金属リング部材上に整列することができるようにな
っており、金属Vベルトを駆動プーリ及び従動プーリに
掛け渡したときの無負荷停止時のエレメント間クリアラ
ンス(例えば、実施形態における無負荷停止時のクリア
ランスCs)と、金属Vベルトによる動力伝達中に金属
エレメント部材の前記ロッキングエッジに作用するヘル
ツ応力に起因して発生するエレメント間クリアランス
(例えば、実施形態におけるヘルツ応力によるクリアラ
ンスCh)との和として得られるトータルエレメント間
クリアランス(例えば、実施形態におけるトータルクリ
アランスCt)の許容値(例えば、実施形態における許
容値Cto)を凸部の突出高さ(例えば、実施形態にお
ける雄カップリング28の高さh)以下の値に定めると
ともに、金属Vベルトによる動力伝達中にロッキングエ
ッジに作用する最大ヘルツ応力の許容値(例えば、実施
形態における許容値σhmo)を前記金属エレメント部
材の対ピッチング寿命を満たす最大のヘルツ応力(例え
ば、実施形態における上限値σho)以下の値に定め、
ロッキングエッジの曲率半径Rが、最大ヘルツ応力の許
容値に対応して決定される曲率半径R1と、トータルエ
レメント間クリアランスの許容値に対応して決定される
曲率半径R2とに対して、R1≦R≦R2を満足する範
囲内に設定される。
【0010】このような構成の金属Vベルトであれば、
エレメント間クリアランスは常に所定間隔(凸部の突起
高さ以下)に保たれるので、金属リングとエレメントと
の間の摩耗を低減することができるとともに、動力の伝
達効率を向上させることができる。また対ピッチング寿
命は常に満たされるので耐久信頼性が向上する。また金
属Vベルトの稼働中(動力伝達中)に振動等の外乱が作
用してもエレメント間の結合が外れることがないので、
雄雌嵌合部を破損する虞がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る金属V
ベルトを備えた動力伝達装置を図1に示す。この動力伝
達装置1は、駆動軸2aに取り付けられた駆動プーリ2
と、従動軸3aに取り付けられた従動プーリ3と、これ
ら両プーリ2、3間に掛け渡された金属Vベルト(以
下、Vベルトと称する)10とを有して構成されてい
る。両プーリ2、3はともにプーリ溝幅が可変制御可能
であり、これらのプーリ溝幅を制御することにより、V
ベルト10の両プーリ2、3に対する巻掛け半径を変化
させ、駆動軸2aから従動軸3aへの変速比を無段階に
変化させることができるようになっている。
【0012】このVベルト10を拡大して図2に示し、
また図2の矢視III−IIIから見た図を図3に示す。これ
らの図から分かるように、Vベルト10は、多数のエレ
メント20、20、・・・を無端ループ状の金属リング
11に沿って連続的取り付けられて構成されている。な
お、金属リング11は薄い金属製のリングが複数枚(例
えば12枚)重ねられて形成されている。
【0013】図3に示すように、各エレメント20の左
右にはリング溝21が形成されており、これらリング溝
21には左右一対の金属リング11がはめ込まれてい
る。このため金属リング11の最内周面はリング溝21
下辺のサドル22面と摩擦接触している。また図2に示
すように、各エレメント20は互いに平行な前面23と
後面24(これら前面23と後面24を「主面」とす
る)とを有しており、前面23の下半部は厚みが後面2
4側に向かって漸減するように変化するテーパ面25と
なっている。前面23とテーパ面25との境には曲率半
径Rを有して前面23とテーパ面25の双方に接する断
面凸円弧状のロッキングエッジ26が左右方向に延びて
形成されている。但し、ロッキングエッジ26の曲率半
径Rの中心Oはサドル面22よりtだけ下方に位置して
いる。
【0014】各エレメント20はロッキングエッジ26
を対向する先行エレメント20の後面24に当接させ、
これを軸として前後方向に傾くことができる。これによ
りVベルト10は両プーリ2、3上において屈曲するこ
とが可能である。またテーパ面25の左右両側にはプー
リ2(又は3)の傾斜面2b(又は3b)に支持される
V側面27が形成されており、プーリ2(又は3)の溝
幅を変化させることによりエレメント20を上下に移動
させることができ、これによりVベルト10の巻掛け半
径を変化させることができる。
【0015】各エレメント20の前面23の上半部には
円筒突起状の雄カップリング28が、また後面24の上
半部には円筒穴状の雌カップリング29がそれぞれ形成
されている。Vベルト10上に配列取付された各エレメ
ント20は、それぞれの雄カップリング28を先行エレ
メント20の雌カップリング29に嵌合させており、こ
れにより左右方向の移動が規制されてVベルト10上に
整列されている。
【0016】次に、図1に基づいて動力伝達装置1にお
ける駆動プーリ2から従動プーリ3への動力の伝達につ
いて説明する。駆動プーリ2が回転すると、その回転力
はVベルト10上のエレメント20、20間の押し力と
なって伝達され、これにより従動プーリ3が駆動され
る。この押し力の伝達を行うのは、Vベルト10上の全
エレメント20、20、・・・のうち、駆動プーリ2の
出口(図1のP1)より手前の位置P2から従動プーリ
3の入口P3を経て従動プーリ3の出口P4までに至る
領域P2〜P1〜P3〜P4のエレメント20、20、
・・・である。従って、これ以外の領域、すなわち従動
プーリ3の出口P4から駆動プーリ2の入口P5を経て
位置P2に至る領域P4〜P5〜P2のエレメント2
0、20、・・・は押し力を伝達することなく進行して
いる状態となっている。
【0017】押し力を伝達するエレメント領域P2〜P
1〜P3〜P4のうち、従動プーリ3の出口P4の手前
の位置P6から従動プーリ3の出口P4までの領域P6
〜P4は、エレメント20、20間の押し力が徐々に解
放される領域であり、また従動プーリ3の出口P4にお
いてはプーリ傾斜面3bによる拘束から急激に解放され
るためエレメント20は勢いよく出口P4から飛び出
す。このため出口P4からその先の地点P7までの領域
P4〜P7におけるエレメント20、20・・・は互い
に離間する可能性が高く、従って隣接エレメント20、
20間の取り得るクリアランスはこの領域P4〜P7で
最大となる可能性が高い。なお、領域P6〜P4は、領
域P3〜P4の約30%である。
【0018】また、押し力を伝達する上記エレメント領
域P2〜P1〜P3〜P4のうち領域P2〜P1は、領
域P4〜P5〜P2において押し力を伝達することなく
進行してきたエレメント20、20、・・・が徐々に位
置が整えられて押し力を伝達するようになる領域であ
る。このためVベルト10の有するエレメント間クリア
ランスが大きい場合にはこの領域P2〜P1におけるエ
レメント20と駆動プーリ2との間の相対滑りが大きく
なってエレメント20、20、・・・と駆動プーリ2と
の間の発熱により、動力の伝達効率が悪くなる。このた
めVベルト10の有するエレメント間クリアランスはで
きるだけ小さい方が好ましい。なお、領域P2〜P1は
通常、領域P5〜P1の約20%〜40%である。
【0019】このような構成のVベルト10にあって、
本発明においてはエレメント20のロッキングエッジ2
6における曲率半径Rの設定の仕方に特徴があり、以下
これについて説明する。
【0020】上記Vベルト10は、自然円環状態におい
てエレメント間クリアランスを有しているが、このエレ
メント間クリアランスは同じ厚さPを有する一般のエレ
メント20のほかに、これら一般のエレメント20より
も若干小さい厚さを有する調整用のエレメント20を用
いることによって任意の値に設定することができるよう
になっている。一般にエレメント間クリアランスは自然
円環状態において最大であり、Vベルト10をプーリ
2、3に掛け渡したときにはこれより減少することが知
られている。このクリアランス減少量は巻掛けたプーリ
2、3のピッチ半径比、すなわち変速比r(=従動プー
リ3のピッチ半径/駆動プーリ2のピッチ半径)によっ
ても異なり、変速比rが1.0の時を最小に、変速比r
が1.0から離れるほど大きくなる。すなわち変速比r
1、r2が1.0<r1<r2であればr2の方がクリ
アランス減少量は大きく、また、変速比r3、r4が
1.0>r3>r4であればr4の方がクリアランス減
少量は大きくなる。また、変速比r1、r3が1/r1
=r3であれば、双方のクリアランス減少量は等しくな
る。
【0021】ここで、自然円環状態におけるエレメント
間クリアランス(以下、初期クリアランスと称する)を
Co、プーリ2、3に巻掛けたときのクリアランス減少
量をΔCとすると、その巻掛け状態におけるエレメント
間クリアランスをCsは下式(1)のように表すことが
できる。このプーリ巻掛け状態におけるエレメント間ク
リアランスCsは幾何学的形状により定まるものであ
り、無負荷−停止時のエレメント間クリアランスとし
て、以下これを無負荷停止時のクリアランスCsと称す
る。
【0022】
【数1】Cs=Co−ΔC ・・・(1)
【0023】前述したようにVベルト10のエレメント
間クリアランスは小さい方が好ましい。式(1)からも
分かるように、無負荷停止時のクリアランスCsをでき
るだけ小さくするには、初期クリアランスCoをクリア
ランス減少量ΔCに近づければよいわけであるが、いず
れの変速比rにおいてもVベルト10にプリテンション
がかからないようにするためには、初期クリアランスC
oをクリアランス減少量が最も大きくなる変速比roに
おけるクリアランス減少量ΔCに一致させればよい。初
期クリアランスCoをこのように設定することにより、
無負荷停止時のクリアランスCsを全ての変速比rにお
いて最小とすることができる。なお当然ではあるが、ク
リアランス減少量が最も大きくなる変速比roにおける
無負荷停止時のクリアランスCsは零となる。
【0024】一方、動力伝達中(Vベルト10の稼働
中)にあっては、上述したエレメント20、20、・・
・が押し力を伝達する領域P2〜P1〜P3〜P4のエ
レメント20、20、・・・にはそれぞれのロッキング
エッジ26にヘルツ応力(接触応力)σhが作用する。
このため領域P2〜P1〜P3〜P4におけるエレメン
ト20、20、・・・は圧縮弾性変形して隣接するエレ
メント20、20間の中心間距離は縮まり、エレメント
間クリアランスは無負荷停止時のクリアランスCsから
増大する。この増大分のエレメント間クリアランスは、
領域P2〜P1〜P3〜P4にあるエレメント20、2
0、・・・に作用する各々のヘルツ応力σhの値を用い
て個々の隣接エレメント20、20間の中心距離の接近
量の総和を求めることにより得られる。このエレメント
間クリアランスの増分はヘルツ応力σhにより生じるも
のであり、以下ヘルツ応力によるクリアランスChと称
する。
【0025】ヘルツ応力によるクリアランスChは、巻
掛けたプーリ2、3の変速比rが異なると、各変速比に
おいて検討すべき負荷条件(入力回転数、入力トルク
等)が変わり、それに伴い、ブロック間押しつけ力も異
なるようになるため、ヘルツ応力によるクリアランスC
hの大きさは無負荷停止時のクリアランスCsと同様、
変速比rに依存する。また、無負荷停止時のクリアラン
スCsとヘルツ応力によるクリアランスChとの和をト
ータルクリアランスCt(=Cs+Ch)とすると、こ
のトータルクリアランスCtもまた変速比rに依存す
る。
【0026】後述の実施例でも示すが、変速比rを同一
としてロッキングエッジ26の曲率半径Rを変化させた
場合には、無負荷停止時のクリアランスCsとヘルツ応
力によるクリアランスChは曲率半径Rの増大に伴って
増大する傾向にある。このためトータルクリアランスC
tも曲率半径Rの増大に伴って増大する。
【0027】前述したように、動力伝達中のVベルト1
0では主に領域P4〜P7において隣接エレメント2
0、20が互いに離間することがあり、そのとき隣接エ
レメント20、20間に生じる得る最大のエレメント間
クリアランスはトータルクリアランスCtである。各エ
レメント20が金属リング11上で整列を保つには、前
述したように隣接エレメント20、20がカップリング
28、29を結合させた状態、少なくとも両カップリン
グ28、29がはずれていない状態を保持する必要があ
る。ここでもし、隣接エレメント20、20間のクリア
ランスが大きくてカップリング28、29がはずれてし
まった場合には、エレメント20の金属リング11上で
の整列が乱れるばかりでなく、雄カップリング28が先
行エレメント20の後面22に乗り上げて雄雌カップリ
ング29、30が破損する虞がある。これを防止するた
め、隣接エレメント20、20間に発生し得る最大のク
リアランス、すなわちトータルクリアランスCtは常に
カップリング高さh(図2参照)以下になるようにする
ことが好ましい。このため、トータルクリアランスCt
の許容値Ctoをカップリング高さh以下の値に設定
し、ロッキングエッジ曲率半径Rの上限値を許容値Ct
oに対応する値R2に設定する。
【0028】また、これも後述する実施例において示す
が、変速比rを同一としてロッキングエッジ26の曲率
半径Rを変化させた場合には、各エレメント20のロッ
キングエッジ26に作用する最大ヘルツ応力σhm(ヘ
ルツ応力σhの最大値)は、ロッキングエッジ曲率半径
Rの減少に伴って大きくなる。ロッキングエッジ26に
作用するヘルツ応力σhはそのロッキングエッジ26に
ピッチングを発生させるが、作用するヘルツ応力σhが
所定の値よりも高い場合には、Vベルト10はピッチン
グが原因で寿命低下を起こしてしまう虞がある。このた
めVベルト10が少なくともピッチングによる寿命低下
を起こさないようにするためには、ロッキングエッジ2
6に作用する最大ヘルツ応力σhmが対ピッチング寿命
を満たすヘルツ応力の上限値σho以下になるようにす
る必要がある。このため、最大ヘルツ応力σhmの許容
値σhmoを上記の対ピッチング寿命を満たすヘルツ応
力の上限値σhoよりも小さい値に設定し、ロッキング
エッジ曲率半径Rの下限値を許容値σhmoに対応する
値R1に設定する。
【0029】このように、ロッキングエッジ曲率半径R
を下限値R1と上限値R2とを用いたR1≦R≦R2の
範囲内とすれば、エレメント間クリアランスは常に所定
間隔(雄カップリング29の高さh以下)に保たれるの
で、金属リング11とエレメント20との間の摩耗を低
減することができるとともに、金属リング11とエレメ
ント20との間の相対滑りを小さくして動力の伝達効率
を向上させることができる。また、対ピッチング寿命は
常に満たされるので耐久信頼性が向上する。更に、Vベ
ルト10の稼働中に振動等の外乱が作用しても隣接エレ
メント20、20間の結合が外れることがないので、雄
雌カップリング29、30を破損する虞がない。
【0030】
【実施例】次に、本発明者らが行った実施例を示し、ロ
ッキングエッジ曲率半径Rの範囲を設定する手順を具体
的に説明する。この実施例では、金属Vベルト10の仕
様を、エレメント厚さP;1.5mm(クリアランス調
整用のエレメント厚さはこれより若干小さい)、ロッキ
ングエッジ曲率半径Rの開始位置t;1.0mm、金属
リング11の最内周長;656mmとし、プーリ2、3
の軸間距離を155mmとした。先ず、上記仕様の金属
Vベルト10をプーリ2、3に掛け渡したときのクリア
ランス減少値ΔCのロッキングエッジ曲率半径Rに対す
る変化を、各変速比rごとに求めた。ロッキングエッジ
曲率半径Rは4mm、6mm、8mm、10mm、12
mm及び14mmの6種類とし、変速比rは0.5、
0.61、0.8、1.0、1.25、1.64、2.
0及び2.5の8種類とした。その結果を図4の表に示
す。
【0031】図4の表から分かるように、いずれのロッ
キングエッジ曲率半径Rにおいても、変速比r=2.5
におけるクリアランス減少値ΔCが最も大きくなってい
る。従って本実施例では、各ロッキングエッジ曲率半径
Rごとの初期クリアランスの値を変速比ro=2.5に
おけるクリアランス減少値ΔCと等しくなるように設定
する(従って変速比ro=2.5における無負荷停止時
のクリアランスCsは全ての曲率半径Rに対して零とな
る)。
【0032】このような設定のうえで、LOW:変速
比=2.5、入力トルク=14.5kgf−m、入力回
転数=5500rpm、TOP:変速比=0.61、
入力トルク=14.3kgf−m、入力回転数=600
0rpm、OD(オーバードライブ):変速比=0.
5、入力トルク=14.5kgf−m、入力回転数=4
000rpm、の三種類の耐久モードについてエレメン
ト間クリアランス及び最大ヘルツ応力σhmを求めた。
その結果を図5〜図7に示す。エレメント間クリアラン
スには無負荷停止時のクリアランスCs、ヘルツ応力に
よるクリアランスCh、及びトータルクリアランスCt
のそれぞれを示す。これらの図はいずれも横軸にロッキ
ングエッジ曲率半径R(mm)をとっており、縦軸には
エレメント間クリアランス(mm)及び最大ヘルツ応力
σhm(kgf/mm2 )をとっている。
【0033】図5〜図7をもとに、トータルクリアラン
スの許容値Ctoを雄カップリング高さh=0.7mm
に設定し、また最大ヘルツ応力の許容値σhmoをこの
実施例におけるエレメント20のヘルツ応力の上限値σ
ho=120kgf/mm2に設定して、ロッキングエ
ッジ曲率半径Rの下限値R1及び上限値R2を求めた。
その結果、LOW耐久モードにおいてはR1=6mm
(R2は求まらない)であり、TOP耐久モードにお
いてはR1=9mm、R2=14mmであり、OD耐
久モードにおいてはR1=8mm(R2は求まらない)
であった。これらの結果より、いずれの耐久モードにつ
いても条件を満たすようなロッキングエッジ曲率半径R
の下限値R1はR1=9mmとなり、上限値R2はR2
=14mmとなる。従って、本実施例におけるロッキン
グエッジ曲率半径Rの範囲は9≦R≦14(mm)と設
定される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
Vベルトにおいては、動力伝達中にロッキングエッジに
作用する最大ヘルツ応力の許容値を金属エレメント部材
の対ピッチング寿命を満たす最大のヘルツ応力以下の値
に定めるとともに、金属Vベルトを駆動プーリ及び従動
プーリに掛け渡したときの無負荷停止時のエレメント間
クリアランスと金属Vベルトによる動力伝達中に金属エ
レメント部材のロッキングエッジに作用するヘルツ応力
に起因して発生するエレメント間クリアランスとの和と
して得られるトータルエレメント間クリアランスの許容
値を凸部の突出高さ以下の値に定め、ロッキングエッジ
の曲率半径Rが、最大ヘルツ応力の許容値に対応して決
定される曲率半径R1と、トータルエレメント間クリア
ランスの許容値に対応して決定される曲率半径R2とに
対して、R1≦R≦R2を満足する範囲内に設定される
のであるが、このような構成であれば、エレメント間ク
リアランスは常に所定間隔(凸部の突起高さ以下)に保
たれるので、金属リングとエレメントとの間の摩耗を低
減することができるとともに、動力の伝達効率を向上さ
せることができる。また対ピッチング寿命は常に満たさ
れるので耐久信頼性が向上する。また金属Vベルトの稼
働中に振動等の外乱が作用してもエレメント間の結合が
外れることがないので、凸部及び凹部を破損する虞がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属Vベルトを備えた動力伝達装
置を示す概略図である。
【図2】図1における金属Vベルトを拡大して示す側面
図である。
【図3】図2における矢視III−IIIから見た正面図であ
る。
【図4】実施例に係る金属Vベルトの自然円環状態から
のクリアランスの減少値を示す図表である。
【図5】実施例のLOW耐久モードにおける結果を示す
グラフである。
【図6】実施例のTOP耐久モードにおける結果を示す
グラフである。
【図7】実施例のOD耐久モードにおける結果を示すグ
ラフである。
【図8】従来のエレメントの構成の一例を示す側面図で
ある。
【図9】従来のエレメントの構成の一例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 動力伝達装置 2 駆動プーリ 3 従動プーリ 10 金属Vベルト 11 金属リング(金属リング部材) 20 エレメント(金属エレメント部材) 26 ロッキングエッジ 28 雄カップリング(凸部) 29 雌カップリング(凹部) R ロッキングエッジ曲率半径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルト状の金属リング部材と、この
    金属リング部材に沿って支持された多数の金属エレメン
    ト部材とからなり、駆動プーリと従動プーリに掛け渡さ
    れて動力を伝達する金属Vベルトにおいて、 前記金属エレメント部材は、対向する前記金属エレメン
    ト部材に当接して傾く軸となる断面凸円弧状のロッキン
    グエッジを有するとともに、主面に凸部及び凹部を有
    し、前記凸部及び前記凹部を隣接する前記金属エレメン
    ト部材同士で互いに嵌合させることにより前記金属リン
    グ部材上に整列することができるようになっており、 前記金属Vベルトを前記駆動プーリ及び前記従動プーリ
    に掛け渡したときの無負荷停止時のエレメント間クリア
    ランスと、前記金属Vベルトによる動力伝達中に前記金
    属エレメント部材の前記ロッキングエッジに作用するヘ
    ルツ応力に起因して発生するエレメント間クリアランス
    との和として得られるトータルエレメント間クリアラン
    スの許容値を前記凸部の突出高さ以下の値に定めるとと
    もに、 前記金属Vベルトによる動力伝達中に前記ロッキングエ
    ッジに作用する最大ヘルツ応力の許容値を前記金属エレ
    メント部材の対ピッチング寿命を満たす最大のヘルツ応
    力以下の値に定め、 前記ロッキングエッジの曲率半径Rが、前記最大ヘルツ
    応力の許容値に対応して決定される曲率半径R1と、前
    記トータルエレメント間クリアランスの許容値に対応し
    て決定される曲率半径R2とに対して、 R1≦R≦R2 を満足する範囲内に設定されたことを特徴とする金属V
    ベルト。
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