JP2012506341A - 一体化エアーバッグの蓋の適正な開放を確保する車両のダッシュボード上の美観ライニングを遮蔽する装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、一体化されたエアーバッグの蓋（５）の適切な開放を確保するダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置に関する。該装置は、エアーバッグを備えている蓋（５）を開放するために溝（８）内に入り込み且つダッシュボード（１）のライニング（４）の外側に配置されており且つ前記ライニング内に入り込んでエアーバッグの対称的な開放を確保する少なくとも１つの歯（３）が設けられている縁（２）を備えている。

Description

本発明は、一体化エアーバッグの蓋の適正な開放を確保する車両のダッシュボード上の美観ライニングを遮蔽する装置に関する。

更に特定すると、本発明は、スポンジ状の基材と合成又は天然の表面層とを有している一体化されたエアーバッグの蓋の適正な開放を可能にする上記の種類の装置に関する。

本発明による解決方法は、一体化されている（見えていない）エアーバッグを備え且つスポンジ状の基材と合成又は天然の表面層とによって覆われている内装部材（ダッシュボード及びパネル）に適用することができる。

現在のところ、全ての中級−高級車両には、助手席サイドエアーバッグが設けられており、該エアーバッグの開放蓋はダッシュボードの外板内に一体化されている。

斯かる蓋の適正な開放を可能にするために、通常は一連の微細孔が形成される。該微細孔は、レーザーによって形成され、その深さ及びピッチの機能によってエアーバッグによって蓋を開放するのに必要な負荷を幾分大きくしている。

前記の方法は、特に、一体化エアーバッグの蓋を備えたダッシュボードに適用され、その主たる利点は、該装置を種々の用途のために使用することができる点である。

比較的低級製品のために現在採用され且つ“移動台付きの”ダッシュボード又はパネルを備えている他の解決方法は、堅牢な支持部材を貫通している穴を隠すために脆弱な繊維による美観飾り縫いを使用してドアの適正な開放を確保することからなる。

しかしながら、特に、上記した第一の技術的方法は、美観ライニングとしてスポンジ状の材料が採用されている場合に、美観上の問題によって特徴付けられ、実際には、微細孔は、貫通しておらず且つ発泡セルの破壊を生じ、このような発泡セルの破壊は局部的な窪みのために外から観察することができる。

更に前記の脆弱化による方法は、例えば商品名Ｂｅｎｏｖａ（登録商標）によって知られているライニングのような合成被覆材料が採用されている場合には十分なものではない。

これに類似の美観上の問題点が非発泡型ダッシュボードに対して存在する。

更に、別の問題点は、レーザー加工プロセスのための高い工業化コスト（レーザー加工機及びダッシュボード−パネルを位置決めするための特別な装置）であり、これは特定市場用途又は少量生産製品に対してはコストがかかる。

上記に鑑み且つ上記の問題点を解決するために、出願人は、上記の欠点の全てを解決することを可能にするプラスチック又は金属の縁によって構成される装置を実現した。

従って、本発明の特定の目的は、エアーバッグの蓋の適正な開放を確保するダッシュボードの美観ライニングを遮蔽して一体化されている装置であり、ダッシュボードのライニングの外側にエアーバッグを備えている蓋を開放するための溝内に入り込む縁を備え且つ前記ライニング内に入り込んでいる少なくとも１つの歯を設けて、エアーバッグの対称的な開放を確保することを特徴としている装置を提供することである。

本発明によると、前記蓋と前記ライニングとの間にスポンジ状の材料からなる層が設けられ、前記縁は、前記スポンジ状の層を破るための溝と同面であるのが好ましい。

更に、本発明に従って、前記縁は複数の歯を提供している。

本発明においては、全ての場合に、前記縁には内ねじが結合されている。

更に、本発明に従って、前記縁は複数個設けられる。

以下、本発明を、例示的であり且つ限定的でなく、好ましい実施例によって特に添付図面を参照して説明する。
図１は、本発明による装置を備えたダッシュボードの斜視図である。 図２は、本発明による装置の第一の断面図である。 図３は、本発明による装置の第二の断面図である。

添付図面を参照すると、全体が参照符号１によって示されているダッシュボード上にライニングが設けてられており且つ該ライニング上に縁２が付けられている本発明による装置の一つの実施例（図１）を見ることができる。縁２を以下において更に詳細に説明する。

図２及び図３の断面図を参照すると、ダッシュボード１のライニング４を“掴み込んでいる”歯３が設けられている縁２を見ることができる。前記の縁２は蓋５と同面に取り付けられている。

更に、図２及び３においては、スポンジ状の材料の厚み６、エアーバッグのガイド用ブラケット７、前記スポンジ状の材料をフライス加工することによって得られる溝８を見ることができる。

前記の縁（図３）は、ねじ９によってダッシュボード上に固定されている。既に説明したように、縁２は、溝８を開放する蓋５と同面に配置され且つ接触線に沿って歯３を備えている。歯３は、ライニング材料４に局部的な脆弱化部分を形成しており、これはライニング（天然又は人口の表皮）の迅速な切断を可能にするために必要である。

上記の説明により、エアーバッグが膨張し且つ蓋５にその圧力をかけ始めたときに、外側ライニング４の完全な破れが生じて蓋５の非対称な開放が防止され且つ該エアーバッグの性能に影響を及ぼすエアーバッグの圧力の増大（非対称な展開及びより展開時間が長くなること）が防止されることがわかる。

以上、本発明を、限定目的ではなく例示を目的として好ましい実施例によって説明したが、当業者は、添付の特許請求の範囲に規定されている範囲から逸脱することなく、改造及び／又は変更を加えることができることが理解できるはずである。

Claims (5)

1. 一体化されているエアーバッグの蓋の適正な開放を確保するダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置であり、ダッシュボードのライニングの外側に、エアーバッグを備えている蓋を開放するための溝に入り込み且つ前記ライニング内に入りこむ少なくとも１つの歯が設けられていてエアーバッグの対称的な開放を確保するようになされている縁を備えている、ことを特徴とするダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置。
2. 前記蓋と前記ライニングとの間にスポンジ状の材料からなる層が設けられており、前記縁が前記スポンジ状の層を破るために前記溝に入り込むようになされている、ことを特徴とする請求項１に記載のダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置。
3. 前記縁に複数の歯が設けられている、ことを特徴とする請求項１〜２のうちのいずれか一の項に記載のダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置。
4. 前記縁に内ねじが結合されている、ことを特徴とする請求項１〜３のうちのいずれか一の項に記載のダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置。
5. 前記縁が複数個設けられている、ことを特徴とする請求項１〜４のうちのいずれか一の項に記載のダッシュボードの美観ライニングを遮蔽する装置。

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