JP5191402B2 - 車両内装部材の製造方法 - Google Patents

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この発明は、基材にドア破断予定部を設けた車両内装部材の製造方法に関するものである。
乗用車等の車両には、乗員保護用のエアバッグ装置が、各種の車両内装部材(インストルメントパネル、グラブドア、ステアリングホイール、ピラーガーニッシュ等)の裏側に収納した状態で装備されている。図11は、インストルメントパネル10の助手席側に配設した助手席エアバッグ装置50と、該インストルメントパネル10にグラブボックスを開閉するよう取り付けられたグラブドア26に配設したニーエアバッグ装置54とを示す部分斜視図である。また図12は、図11のXII−XII線拡大断面図である。インストルメントパネル10には、図11および図12に示すように、該パネル10を構成するパネル基材12の助手席エアバッグ装置50に対応した部位に、エアバッグドアAD1が配設されている。またグラブドア26には、図11に示すように、該グラブドア26を構成するドアアウタパネル28のニーエアバッグ装置54に対応した部位に、エアバッグドアAD2が配設されている。これらエアバッグドアAD1,AD2は、2枚のドアパネルからなる両開きタイプである。すなわち、エアバッグドアAD1は、図示省略したフロントガラス側へ開放するドアパネル20および乗員席側へ開放するドアパネル22を備え、またエアバッグドアAD2は、上方へ開放するドアパネル20および下方へ開放するドアパネル22を備える。
エアバッグドアAD1は、パネル基材12の助手席エアバッグ装置50に対応した部位に設けたドア破断予定部30で該パネル基材12が破断することで、ドア破断予定部30で囲まれた部位がドアパネル20,22として外方へ開放し、これらドアパネル20,22が開放した部位にエアバッグ挿通口14が形成される(図12に2点鎖線で示す)。なお、パネル基材12の表面12Aには表皮材16が装着されており、エアバッグドアAD1の開放前は、表皮材16により該エアバッグドアAD1の存在が認識されないよう(「インビジブル」とも云う)構成されている。一方、エアバッグドアAD2は、ドアアウタパネル28のニーエアバッグ装置54に対応した部位に設けたドア破断予定部30で該ドアアウタパネル28が破断することで、ドア破断予定部30で囲まれた部位がドアパネル20,22として外方へ開放し、これらドアパネル20,22が開放した部位にエアバッグ挿通口が形成される(図示省略)。なお、ドアアウタパネル28の表面28Aには表皮材16が装着されており、エアバッグドアAD2の開放前は、表皮材16により該エアバッグドアAD2の存在が認識されない。
ここで、両開きタイプのエアバッグドアAD1,AD2を規定するドア破断予定部30は、図13に示すように、パネル基材12およびドアアウタパネル28の各エアバッグ装置50,54に対応する部位に「略日字形」に延在形成されており、基材12におけるドア破断予定部30の内側にエアバッグ52の押圧力が加わると、該ドア破断予定部30に沿って基材12およびドアアウタパネル28が破断する。ドア破断予定部30は、両ドアパネル20,22における共通の縁部に沿って延在する中央破断予定線30Aと、両ドアパネル20,22の開放方向における両側縁に沿って延在する側縁破断予定線30B,30Bと、各側縁破断予定線30B,30Bの端部間においてヒンジ部24,24に沿って中央破断予定線30Aと平行に延在する外縁破断予定線30C,30Cとが連結されている。
図13に示すドア破断予定部30は、図14(a)および図14(b)に拡大して示すように、パネル基材12およびドアアウタパネル28に所要間隔毎に凹設された複数の脆弱部32と、各脆弱部32間に位置する複数の連設部34とを交互に配列して構成されている。すなわちドア破断予定部30は、脆弱部32を所要間隔毎に設けることで、パネル基材12およびドアアウタパネル28の強度低下を防止する。これにより、パネル基材12およびドアアウタパネル28におけるドアパネル20,22となる部位の裏側にエアバッグ52の押圧力が加わった際に、各脆弱部32および各連設部34に応力が集中して該連設部34が破断する。なお各脆弱部32は、パネル基材12およびドアアウタパネル28をインジェクション成形した後工程において、該基材12およびドアアウタパネル28へ所要深さに切込んだエンドミルEをドア破断予定部30に沿って横移動させながら切削して形成され、基材12およびドアアウタパネル28の厚さ方向に貫通しない溝状となっている(図14(a),(b))。このようなドア破断予定部を備えた車両内装部材は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2007−283865号公報
前述したドア破断予定部30の各連設部34は、パネル基材12およびドアアウタパネル28におけるドアパネル20,22となる部位の裏側にエアバッグ52の押圧力が加わった際に、ドア破断予定部30の延在方向における脆弱部32の端部32A,32Aから破断する。しかしながら、図14に示すように、エンドミルEで切削して形成された脆弱部32の端部32A,32Aは、該エンドミルEの外径に相当する半円弧状となっている。従って、各脆弱部32の両端部32A,32Aに対して応力が集中し難く、各連設部34が円滑かつ確実に破断しないおそれがあった。
一方、インストルメントパネル10およびグラブドア26は、ドア破断予定部30の各脆弱部32をパネル基材12およびドアアウタパネル28に形成した後に、前述した表皮材16を該基材12およびドアアウタパネル28の表面に装着(貼着)して製造される。すなわち、パネル基材12またはドアアウタパネル28をセットする第1成形型および表皮材16を真空成形する第2成形型からなる表皮材成形装着型(図示せず)を使用し、該基材12またはドアアウタパネル28をセットした第1成形型と表皮材16を成形した第2成形型とを型閉めして、基材12、ドアアウタパネル28の表面12A,28Aに表皮材16を貼り込むことで、インストルメントパネル10およびグラブドア26が製造される。
ところで、前述した表皮材成形装着型を使用してパネル基材12およびドアアウタパネル28に表皮材16を貼り込む際には、基材12,28と表皮材16との間に残留する空気を除去する必要がある。すなわち第1成形型は、真空引きが可能な構成となっていて多数の通気孔が設けられており、これに伴ってパネル基材12およびドアアウタパネル28には、図13〜図16に示すように、該基材12およびドアアウタパネル28を貫通する通気孔36を設ける必要がある。そこで、パネル基材12およびドアアウタパネル28に多数の通気孔36を形成する方法として、該基材12またはドアアウタパネル28をインジェクション成形する基材成形型の成形面に通気孔36を成形するピン状突起(型部品)を多数突設し、基材12またはドアアウタパネル28の成形と同時に通気孔36を成形する方法がある。しかるに、前記通気孔36の直径は1mm以下が望ましく、これに伴ってピン状突起も1mm以下の極細に形成される。このため、基材12またはドアアウタパネル28の成形工程時に該ピン状突起が折損し易く、基材12およびドアアウタパネル28に通気孔36が適切に形成されない問題が発生することがある。そこで、パネル基材12およびドアアウタパネル28に多数の通気孔36を形成する別の方法として、前記ピン状突起が突設されていない基材成形型で基材12またはドアアウタパネル28を成形し、後工程においてドリル穿孔機を利用して基材12およびドアアウタパネル28に通気孔36を形成する方法がある。しかるにこの方法では、パネル基材12およびドアアウタパネル28の成形後に通気孔36を形成する後工程が追加され、作業工数が増加してインストルメントパネル10やグラブドア26の製造コストが嵩む課題があった。
そこで本発明は、従来技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、基材がドア破断予定部に沿って円滑かつ確実に破断するようにすると共に、表皮材の装着に伴って通気孔を基材に形成する型部品や作業工程を不要として、製造効率の向上および製造コストの低減を図った車両内装部材の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、
アバッグドア用のドア破断予定部を設けた基材と、表面層および該表面層の裏側に設けられて基材の表面に装着される発泡層を有し、通気性のない表皮材とから構成される車両内装部材の製造方法であって
通形成された貫通孔を複数配列して構成されたドア破断予定部を備えた前記基材を、真空引き用の通気孔を備えた第1成形型にセットして、前記ドア破断予定部の貫通孔を該通気孔に整合させ、
前記基材をセットした前記第1成形型と前記表皮材をセットした第2成形型とを型閉めし、前記第1成形型から真空引きして基材と表皮材との間の空気を前記貫通孔を介して吸引しながら、該表皮材を該基材に装着することを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、基材の表面に表皮材を装着する際に、ドア破断予定部として基材に設けた各貫通孔が、これら基材と表皮材との間に残留する空気の除去に利用されるので、真空引きにより表皮材を基材に適切に装着し得る。特に、基材のドア破断予定部を設けた部位が、表皮材が装着される表面側と反対側へ凹状となった形状であっても、表皮材を基材に適切に装着できる。
求項2に記載の発明は、
前記表皮材は、加熱して軟化させたシート状素材を、真空引きする前記第2成形型の表皮材成形部に前記表面層を密着させて成形すること要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、基材に表皮材を装着するに先立って該表皮材の成形を行なうので、該表皮材の成形および基材に対する該表皮材の装着を連続して行なうことができ、車両内装部材の製造効率の向上を図り得る。
請求項3に記載の発明は、
前記貫通孔は、前記基材の成形と同時に該基材に形成することを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、基材の成形と該基材に対する貫通孔の成形とが同時に行なわれ、基材成形後の後工程において該貫通孔の形成が不要となり、該基材の成形効率を高め得る。
請求項4に記載の発明は、
前記基材の表側において隣接する各貫通孔間に位置する連設部に、前記ドア破断予定部に沿う方向に延在する溝部を形成することを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、表皮材が基材12に吸着される直前に、該基材と該表皮材との間に残留する空気が、溝部を通過しながら貫通孔に向けて円滑に案内され、基材に表皮材を適切に装着することができる。
請求項5に記載の発明は、
前記貫通孔は、前記ドア破断予定部に沿う方向の各端部を、先端が狭小になる角形状に形成することを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、エアバッグドアの開放時には、基材のドア破断予定部での破断が円滑かつ確実になされ、よって表皮材の破断も円滑かつ確実になされる。
発明に係る車両内装部材の製造方法によれば、基材の表面に表皮材を装着する際に、ドア破断予定部として基材に設けた各貫通孔が、これら基材と表皮材との間に残留する空気の除去に利用されるので、真空引きにより表皮材を基材に適切に装着し得る。特に、基材のドア破断予定部を設けた部位が、表皮材が装着される表面側と反対側へ凹状となった形状であっても、表皮材を基材に適切に装着できる。
実施例のドア破断予定部を設けたインストルメントパネルの要部平面図である。 (a)は図1のA部拡大図であり、(b)はA部の斜視図である。 (a)は図1のB部拡大図であり、(b)はB部の斜視図である。 ドア破断予定部を構成する貫通孔および連設部を示した部分平面図である。 (a)は図4のVa−Va線断面図、(b)は図4のVb−Vb線断面図、(c)は図4のVc−Vc線断面図である。 パネル基材の成形型に設けた成形突部および突縁部を示す部分斜視図である。 パネル基材をセットする第1成形型および表皮材を成形する第2成形型を備え、第1成形型と第2成形型とを型閉めして、パネル基材に表皮材を装着する表皮材成形装着型の概略構成を示す説明図である。 基材成形型によりドア破断予定部の各貫通孔が形成されたパネル基材を第1成形型にセットしたもとで、第2成形型の表皮材成形部で表皮材を成形する状態を示す工程説明図である。 パネル基材をセットした第1成形型と成形された表皮材をセットした第2成形型とを型閉めして、パネル基材の表面に表皮材を装着する状態を示す工程説明図である。 図9の部分拡大図である。 インストルメントパネルおよびグラブドアに設けた各エアバッグドアを示した部分斜視図である。 図11のXII-XII線拡大断面図である。 パネル基材に設けたドア破断予定部を示す要部拡大平面図である。 (a)は図13のC部拡大図であり、(b)はC部の斜視図である。 ドア破断予定部を構成する脆弱部および連設部を示した部分平面図である。 (a)は図15のYa−Ya線断面図、(b)は図15のYb−Yb線断面図、(c)は図15のYc−Yc線断面図である。
次に、本発明に係る車両内装部材の製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお実施例では、車両内装部材として、インストルメントパネルを例示する。従って、図11および図12に既出の部材と同一部材に関しては、同一の符号を付して説明する。
図1は、エアバッグドアAD1を設けた車両内装部材としてのインストルメントパネル10の要部平面図である。インストルメントパネル10は、図11および図12に示すように、ポリプロピレン(PP)等から所要形状に形成された合成樹脂製のパネル基材(パネル部材)12を主体とし、車両乗員室の前方に設置した際に、リィンフォースバー等の車体構成部材(図示せず)に強固に固定されたエアバッグ装置50を全体的に被覆する。そして、パネル基材12の表面12Aには、後述する製造方法により貼り込んだ表皮材16が装着されている。なお、図1では表皮材16を一部省略して図示し、図2〜図4では該表皮材16を省略して図示してある。
実施例のドア破断予定部40は、パネル基材12のエアバッグ装置50に対応する部位に「略日字形」に延在形成されており、パネル基材12の該ドア破断予定部40で囲まれた部分が、エアバッグドアADを構成するドアパネル20,22となる。ドア破断予定部40は、両ドアパネル20,22の共通する端部に沿って延在する中央破断予定線40Aと、各ドアパネル20,22の両側縁に沿って延在する側縁破断予定線40B,40Bと、両側縁破断予定線40B,40Bの端縁間において中央破断予定線40Aと平行に延在する外縁破断予定線40Cとから構成される。なお、中央破断予定線40Aの両端は、各側縁破断予定線40B,40Bに向けて2本に分岐している。
そしてドア破断予定部40は、図1〜図3に示すように、パネル基材12に所要間隔毎に貫通形成された貫通孔42を複数配列して構成されている。従って、ドア破断予定部40に沿う方向において各貫通孔42の間には連設部44が位置し、ドア破断予定部40は、貫通孔42と連設部44とが交互に配列された所謂ミシン目状を呈している。これにより、ドア破断予定部40の延設によるパネル基材12の強度低下が回避され、かつパネル基材12におけるドアパネル20,22となる部位の裏側にエアバッグ52の押圧力が加わった際には、各連設部44が破断してドア破断予定部40に沿って破断する。
各貫通孔42は、ドア破断予定部40の延在方向における両側の端部42A,42Aが、隣接する貫通孔42との間に位置する連設部44に向けて先端が狭小になる角形状に形成されている。すなわち、各貫通孔42の両端部42A,42Aを前述した角形状とすることで、該端部42A,42Aの先端に応力が集中するようにして連設部44が円滑に破断するよう考慮されている。なお、両端部42Aの先端角度R(図4)は、エアバッグ52の押圧力による応力集中を考慮とした場合に90°以下として、該端部42Aを鋭角状に形成することが望ましい。
更に各連設部44には、ドア破断予定部40の延在方向に沿う溝部46が、パネル基材12の表面12Aに形成されている。これにより各連設部44の厚さは、パネル基材12の厚さの2/3〜3/4程度となっている。従って、貫通孔42の両端部42A,42Aに臨む部位から開始した連設部44の破断が、溝部46に沿ってドア破断予定部40の延在方向へ円滑かつ確実に進行する。これにより、パネル基材12がドア破断予定部40で円滑に破断するので、各ドアパネル20,22を該パネル基材12から適切に開放させ得る。
実施例のドア破断予定部40では、図2および図3に示すように、該ドア破断予定部40の延在方向が変向するコーナー部41に貫通孔42が配置されている。従って、ドア破断予定部40における破断方向が変向しても、該ドア破断予定部40の破断が円滑に進行する。なお、前述した各貫通孔42は、ドア破断予定部40の延在方向と直交する幅方向における幅寸法が1mm以下、ドア破断予定部40の延在方向における長さ寸法が20mm以下とするのが望ましい。
前述したドア破断予定部40は、パネル基材12を基材成形型でインジェクション成形する際に、該パネル基材12に同時に一体成形される。図6は、パネル基材12を成形する基材成形型60の要部斜視図であるが、この基材成形型60の基材成形面には、ドア破断予定部40の各貫通孔42を成形するための成形突部62が突設されていると共に、隣接する成形突部62,62の間には、前述した溝部46を成形するための突縁部64が突設されている。そして、各成形突部62の両端部62A,62Aは、隣接する該成形突部62に向けて先端が狭小となる凸角形状に形成されている。従って、基材成形型60でパネル基材12をインジェクション成形すると、成形されたパネル基材12の所要位置に、前述した成形突部62および突縁部64により貫通孔42および溝部46が夫々同時に形成される。
前記表皮材16は、例えば図5(a)〜図5(c)に示すように、パネル基材12に装着した際に表側となる表面層16Aと、該表面層16Aの裏側に設けられてパネル基材12の表面12Aに装着される発泡層16Bとを有する2層構造のものが採用され、図7に示すように、シート状の表皮素材Sから真空成形されたものである。表面層16Aは、熱可塑性エラストマ(TPO)等の合成樹脂製のシート材であり、インストルメントパネル10の外側に露出する表面側にシボ加工等が施されている。また発泡層16Bは、ポリウレタンフォームやスポンジ等からなる適度の弾力性を有する発泡材であり、前述した表面層16Aの裏側にラミネートされたものである。なお、合成樹脂製の表面層16Aは表裏方向の通気を規制し、表皮材16は通気性がない。このような表皮材16は、後述するように、裏側の発泡層16Bをパネル基材12の表面12Aに密着させた状態で、真空引きにより該パネル基材12に貼り込んで装着される。従って、パネル基材12に形成されたドア破断予定部40の各貫通孔42および溝部46は、該パネル基材12の表面12Aに装着された表皮材16により、インストルメントパネル10の外側からは全く認識されない。しかも、各貫通孔42の幅寸法および長さ寸法が、前述したように1mm以下および20mm以下となっており、パネル基材12の表面12Aに装着された表皮材16の表面層16Aにおける各貫通孔42および溝部46に対応した部位は、発泡層16Bにより、貫通孔42および溝部46側へ陥凹的に窪むことが防止される。
前記表皮材16は、通気性のないものに限らず、通気性が低いもの(僅かに通気性を有するもの)であってもよい。なお「通気性が低い」とは、後述するように、真空引きして表皮材16をパネル基材12に装着する際に、表面層16Aおよび発泡層16Bを通過する空気の量が僅かであり、表皮材16の発泡層16Bをパネル基材12の表面12Aに密着させるのに支障を来たさない程度の通気性を意味する。すなわち、前記程度の通気性を有する表皮材16であれば、真空引きにより吸引可能な空気量が、真空引きにより該表皮材16を通過可能な空気量より多くなるため、該表皮材16をパネル基材12に装着可能となる。
次に、前述のように構成された実施例のインストルメントパネル10の製造方法につき、図7〜図10を引用して説明する。そこで先ず、実施例の製造方法に使用される表皮材成形装着型につき説明する。
図7は、実施例のインストルメントパネル10を構成する表皮材16を成形すると共に基材12の表面12Aに貼り込むために使用される表皮材成形装着型70の概略構成を示す断面図である。この表皮材成形装着型70は、図6に示す基材成形型60により成形されたパネル基材12をセット可能な基材装着部74を設けた第1成形型72と、シート状の前述した表皮材16をインストルメントパネル10の意匠形状に成形する表皮材成形部82を設けた第2成形型80とを備えている。そして、パネル基材12をセットした第1成形型72と、成形した表皮材16をセットした第2成形型80とを型閉めすることで、該パネル基材12の表面12Aに表皮材16を装着(貼着)し得る。
第1成形型72は、基材装着部74の表面および型外に夫々開口して貫通する多数の第1通気孔(通気孔)76を備え、各第1通気孔76は型外に配設した第1空気吸引装置78に連通している。従って、第1空気吸引装置78を作動することで、基材装着部74の表面側の空気を型外へ吸引除去することが可能である。また第2成形型80は、表皮材成形部82の表面および型外に夫々開口する多数の第2通気孔84を備え、各第2通気孔84は型外に配設した第2空気吸引装置86に連通している。従って、第2空気吸引装置86を作動することで、表皮材成形部82の表面側の空気を型外へ吸引除去することが可能となっている。
先ず、前述したように、図6に示す基材成形型60により、パネル基材12をインジェクション成形する。そして、基材成形型60でインジェクション成形されたパネル基材12には、該基材成形型60に設けた成形突部62および突縁部64により、該パネル基材12の成形と同時に貫通孔42および溝部46が夫々成形される。このように成形されたパネル基材12は、型開きした表皮材成形装着型70の第1成形型72における基材装着部74にセットする(図7)。このとき、パネル基材12に設けた各貫通孔42が、第1成形型72に設けた多数の前記第1通気孔76の何れかに、部分的または全体的に整合する。従って、パネル基材12を基材装着部74にセットした際には、該パネル基材12の表面12A側と第1通気孔76とが、各貫通孔42を介して空間的に連通した状態となる。
次いで、図7に示す表皮材成形装着型70の第2成形型80により、表皮材16を真空成形する。すなわち、所要の形状、サイズに裁断されたシート状の表皮素材Sを、図示省略した加熱装置で予め加熱して軟化させた後に、ホルダ88,88で端縁部を把持して展張させた状態で、第2成形型80の表皮材成形部82に表面層16Aが対向するように位置決めする。そして、第2空気吸引装置86を作動して真空引き状態としたもとで、表皮素材Sを第2成形型80へ近接移動させ(第2成形型80を表皮素材Sへ近接移動させてもよい)、該表皮材16と第2成形型80とを接触させる(図7に2点鎖線表示)。これにより、表皮材成形部82の表面と表皮素材Sの表面層16Aとの間に密閉空間が画成され、該密閉空間内に残留した空気を、各第2通気孔84を介して型外へ吸引除去する。そして、表皮素材Sの表面層16Aを表皮材成形部82の成形面に密着させ、該表皮材成形部82の表面形状に沿うように表皮材16を成形する(図8参照)。
第2成形型80による表皮材16の成形が完了したら、図9に示すように、パネル基材12をセットした第1成形型72と成形された表皮材16をセットした第2成形型80とを型閉めし、発泡層16Bを該パネル基材12の表面12Aに密着させるようにして、表皮材16をパネル基材12に装着する。なお、第1成形型72と第2成形型80との型閉めに先立ち、パネル基材12の表面12Aに適宜の接着剤を塗布しておく。また、第1成形型72と第2成形型80との型閉めに際して、第1空気吸引装置78を作動して、該第1成形型72を真空引き状態とする。これにより、図9および図10に拡大して示すように、パネル基材12の表面12Aと表皮材16の発泡層16Bとの間に残留する空気を、各貫通孔42を介して各第1通気孔76へ移動させた後、該第1通気孔76を介して型外へ吸引除去する。
従って、パネル基材12の表面12Aと表皮材16の発泡層16Bとの間に空気が残留しないので、該発泡層16Bが表面12Aに適切に密着(吸着)するようになり、表皮材16がパネル基材12の表面12Aにしっかりと適切に装着される。特に、パネル基材12の表面12Aに表皮材16を貼り込むに際して、該表皮材16の発泡層16Bがパネル基材12の表面12Aに吸着される直前に、該パネル基材12と該表皮材16との間に残留する空気が、溝部46を通過しながら各貫通孔42に向けて円滑に案内されるようになる(図10参照)。これにより空気の除去が適切に図られ、パネル基材12のドア破断予定部40が設けられた部位に表皮材16を適切に装着することができる。また実施例のパネル基材12は、図7〜図9に示すように、ドア破断予定部40を設けた部位が表面12A側と反対側へ凹状に湾曲した形状となっているが、パネル基材12がこのような湾曲形状であっても、各貫通孔42を介してパネル基材12と表皮材16との間の空気を除去することで、表皮材16を該パネル基材12の表面12Aに適切に装着できる。
このように実施例のインストルメントパネル10では、助手席エアバッグ装置50の作動によりパネル基材12に押圧力が加わった際に、各貫通孔42におけるドア破断予定部40に沿う方向の各端部42A,42Aに応力が集中するので、ドア破断予定部40に沿ってパネル基材12が円滑かつ確実に破断する。また、パネル基材12のドア破断予定部40を設けた部位に、表皮材16がしっかりと適切に装着されているので、ドア破断予定部40に沿ったパネル基材12の破断に伴って表皮材16も効率よく破断する。従ってエアバッグドアAD1は、パネル基材12から適切に分離して円滑に開放する。
また、実施例のインストルメントパネル10は、前述したように、パネル基材12の表面12Aに表皮材16を装着して該パネル10を製造する際に、該パネル基材12に設けたドア破断予定部40の各貫通孔42を、これらパネル基材12と表皮材16との間に残留する空気の除去に利用するようにした。従って、空気の除去に供される通気孔36(図13参照)を、パネル基材12に別途形成する必要がない。すなわち、パネル基材12に通気孔を成形するためのピン状突起(型部品)を、前記基材成形型60に突設することを不要とする。また、基材成形型60で成形したパネル基材12に、ドリル穿孔機により通気孔を形成する後工程も不要となる。従って、インストルメントパネル10の製造効率の向上および製造コストの低減を図り得る。
(変更例)
(1)本願の製造方法により製造される車両内装部材は、実施例に示したインストルメントパネル10に限らず、図11に示すように、該インストルメントパネル10に取り付けられ、ニーエアバッグ装置54に対応するエアバッグドアAD2用のドア破断予定部をドアアウタパネル(パネル部材)28に設けたグラブドア26であってもよい。
(2)前記表皮材16は、独立気泡構造を有するポリウレタンフォーム等から発泡層16Bを形成すれば、該発泡層16B自体が通気性を有さなくなるので、真空引きにより基材の表面に装着することが可能である。そして、通気性のない発泡層16Bを採用した表皮材16では、織布や編布等の通気性のある素材で表面層16Aを形成し得る。
(3)実施例では、表皮材成形装着型70の第2成形型80において、表皮素材Sから表皮材16を真空成形する場合を例示したが、表皮材16は別工程において表皮成形型により予め所要形状に成形するようにして、成形された該表皮材16を、第2成形型80にセットしたもとでパネル基材12に装着するようにしてもよい。
(4)エアバッグドアは、実施例で示した2枚のドアパネルから構成される両開きタイプに限らず、1枚のドアパネルから構成される片開きタイプや、4枚のドアパネルから構成される四方開きタイプ等であってもよい。
12 パネル基材(基材、パネル部材),16 表皮材,16A 表面層,16B 発泡層
28 ドアアウタパネル(基材、パネル部材),40 ドア破断予定部,42 貫通孔
42A 端部,44 連設部,46 溝部,72 第1成形型,76 第1通気孔(通気孔)
80 第2成形型,82 表皮材成形部,AD1,AD2 エアバッグドア,S 表皮素材

Claims (5)

  1. アバッグドア用のドア破断予定部を設けた基材と、表面層および該表面層の裏側に設けられて基材の表面に装着される発泡層を有し、通気性のない表皮材とから構成される車両内装部材の製造方法であって
    通形成された貫通孔を複数配列して構成されたドア破断予定部を備えた前記基材を、真空引き用の通気孔を備えた第1成形型にセットして、前記ドア破断予定部の貫通孔を該通気孔に整合させ、
    前記基材をセットした前記第1成形型と前記表皮材をセットした第2成形型とを型閉めし、前記第1成形型から真空引きして基材と表皮材との間の空気を前記貫通孔を介して吸引しながら、該表皮材を該基材に装着する
    ことを特徴とする車両内装部材の製造方法。
  2. 前記表皮材は、加熱して軟化させたシート状素材を、真空引きする前記第2成形型の表皮材成形部に前記表面層を密着させて成形する請求項1記載の車両内装部材の製造方法
  3. 前記貫通孔は、前記基材の成形と同時に該基材に形成する請求項1または2記載の車両内装部材の製造方法
  4. 前記基材の表側において隣接する各貫通孔間に位置する連設部に、前記ドア破断予定部に沿う方向に延在する溝部を形成する請求項1〜3の何れか一項に記載の車両内装部材の製造方法
  5. 前記貫通孔は、前記ドア破断予定部に沿う方向の各端部を、先端が狭小になる角形状に形成する請求項1〜の何れか一項に記載の車両内装部材の製造方法。
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