JP2012243852A - 露光装置、露光方法、半導体装置の製造方法、検査装置、検査方法及びクリーニング方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、半導体装置の製造方法、検査装置、検査方法及びクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明によれば、反射部材の反射面に付着するカーボンを除去することができる、露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置100は、光源、反射部材、収容容器、及びガス供給部を備える。光源(EUV光源201)は、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する。反射部材(多層膜ミラー204及びマスク205)は、EUV光源201から照射されたEUV光203を反射する。収容容器(照明系室102及びマスク設置室103)は、反射部材を収容する。ガス供給部(酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜d)は、収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭素水素ガスを導入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、露光装置、露光方法、半導体装置の製造方法、検査装置、検査方法及びクリーニング方法に関する。
半導体装置の製造過程において、微細パターンを基板上に転写する方法として、リソグラフィ技術が用いられる。リソグラフィ技術には、主に投影露光装置が広く利用される。通常の投影露光装置は、光源、反射ミラー、フォトマスク、基板ステージを備える。光源から放射された光は、反射ミラー及びフォトマスクを介して、基板ステージ上に載置された基板上のレジストにパターンを転写する。
この種の技術に関して、特に露光波長13.5nm近傍のEUV光を用いるEUVリソグラフィに関しては、光学素子の表面の酸化の抑制に着眼した投影露光装置が特許文献1に記載されている。この投影露光装置は、真空容器内に、照明光学系、投影光学系、ガス導入系及び排出手段を備える。投影露光装置は、ガス導入系からメタン等の飽和炭化水素ガスを導入することにより、投影光学系を構成する光学素子の表面の酸化を抑制して、光学素子の性能の低下を抑制している。具体的には、次のようなメカニズムで光学素子の表面の酸化が抑制される。すなわち、まず、真空容器内に存在する水分子がEUV光により励起、分解されることにより、光学素子の表面が酸化する。飽和炭化水素ガスは、酸化の引き金となる水分子と反応して、水分子の存在量を低減させることができる。これにより、光学素子の表面の酸化が抑制される、と記載されている。なお、特許文献1には、真空容器に導入されるガスとして、不飽和炭化水素ガスは記載されていない。
また、特許文献2には、光学素子上の蒸着物に、水素ラジカルを接触させることにより、当該蒸着物を除去する方法が記載されている。同文献には、蒸着物としては、B、C、Si、及びGeが例示されている。また、特許文献3及び4には、基板上のレジストに、高濃度のオゾンガスと不飽和炭化水素ガスを接触させることにより、レジストを除去する手法が記載されている。この種の技術は、レジスト除去装置に利用される。同文献に記載のレジスト除去装置は、照明光学系、投影光学系等を備えていない点で、投影露光装置とは、異なるものである。
特開2007−311636号公報 特開2006−135307号公報 特開2008−294170号公報 特開2008−294168号公報
露光装置及び検査装置(以下、光学装置と呼称することもある)において、反射ミラーや反射マスク等の光学反射部材の反射面にカーボンが付着すること(以下、カーボン汚染と称することもある)があった。これにより、露光時間や検査時間が長くなることや、光学装置間で、露光性能や転写性能にバラツキが生じることがあり得る。
露光装置及び検査装置の光学反射部材の汚染要因は、表面酸化とカーボン汚染との2種類に大別される。特許文献1に記載の技術は、このうち表面酸化に着眼したものである。しかし、露光装置の使用経験が蓄積した結果、実際の露光条件では、カーボン汚染が主要因となることが判明した。カーボンは、例えば、装置内部で使用される部品や配線、部材等から発生する。
そこで、本発明者らは、検討した結果、
カーボン除去能が高い活性種が存在すること、
活性種として、酸素ラジカル等の強い酸化作用を持つ活性種が好適であること、
この活性種の生成とともに発生するオゾンはカーボン除去能が高くはないものの、このオゾンを活性させて有効活用すること、により効率的に光学反射部材の反射面上のカーボンを除去することができ、カーボン汚染を抑制できると考えた。
そこで、発明者らは、カーボン汚染の抑制メカニズムを検討し、次の仮説を立てた。
すなわち、第1に、酸素にEUV、DUV及びVUV等の励起光が照射されると、酸素ラジカル等の強い酸化作用を持つ活性種が発生する。この活性種がカーボンの除去に有効に働くと考えられる。活性種は、酸素から直接生成されるもの、及びオゾンを経由して生成されるものが存在すると考えられる。
第2に、不飽和炭化水素ガスを導入することにより、活性の低いオゾンが不飽和炭化水素と反応することにより活性化する。活性化したオゾンがカーボンの除去に有効に働くと考えられる。たとえば、オゾンと不飽和炭化水素の反応において、極めて不安定な中間体として存在するmolozonideやcarbonyl oxide、あるいは、その後の反応で発生する可能性があるラジカル種(OHラジカルなど)が、カーボンの除去に有効に働くと考えられる。
上記仮説に基づき、各種実験を行った結果、本発明者らは、酸素ガス及び不飽和炭素水素ガスの存在下、酸素ガスを励起する光を照射することにより、光学反射部材の表面上におけるカーボン汚染が抑制されることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、
EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する光源と、
前記光源から照射された前記光を反射する反射部材と、
前記反射部材を収容する収容容器と、
前記収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭素水素ガスを導入するガス供給部と、を備える、
露光装置が提供される。
また、本発明によれば、
露光装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、前記反射部材から反射した反射光をレジスト上に照射する工程と、を有する、露光方法が提供される。
また、本発明によれば、上記露光方法を用いて半導体装置を製造する、半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、
EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する光源と、
前記光源から照射された前記光を反射する反射部材と、
前記反射部材により反射された反射光が照射されるマスクを載置するためのステージと、
前記反射部材及び前記ステージを収容する収容容器と、
前記収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入するガス供給部と、を備える、
検査装置が提供される。
また、本発明によれば、
マスクの検査装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、前記反射部材から反射した反射光をマスク上に照射する工程と、を有する、検査方法が提供される。
また、本発明によれば、
光学装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの前記光を照射する工程と、を含む、クリーニング方法が提供される。
本発明によれば、反射部材の反射面に付着するカーボンを除去することができる、露光装置、露光方法、半導体装置の製造方法、検査装置、検査方法及びクリーニング方法が提供される。
本実施の形態の露光装置の構成を示す図である。 本実施の形態の露光装置の照明系及び投影光学系の構成を示す図である。 EUVマスクを示す断面図である。 多層膜ミラーを示す断面図である。 本実施の形態の検査装置の構成を示す図である。 本実施の形態の露光装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、露光装置の構成の概要を示す図である。図2は、図1に示す露光装置の照明系及び投影光学系の構成を示す図である。
第1の実施の形態の露光装置100は、光源、反射部材、収容容器、及びガス供給部を備える。光源は、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する。本実施の形態では、光源(EUV光源201)は、光(EUV光203)を照射する。反射部材(多層膜ミラー204及びマスク205)は、EUV光源201から照射されたEUV光203を反射する。収容容器(照明系室102及びマスク設置室103)は、反射部材を収容する。ガス供給部(酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜d)は、収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭素水素ガスを導入する。
本実施の形態においては、光源から照射された光、又は反射部材により反射された反射光は、酸素ガスを励起させることができるものである。励起された酸素ガスは、カーボンの除去能に優れた第1活性種を生成するとともに、オゾンを生成することができる。そして、生成されたオゾンは、不飽和炭化水素ガスと反応して、カーボンの除去能に優れた第2活性種を生成する。これらの第1及び第2活性種は、光の入射光及び反射光が存在する反射部材の反射面近傍において、効率的に生成される。従って、本実施の形態によれば、これらの第1及び第2活性種を利用して、露光装置等の光学装置内部を構成する反射部材の反射面にカーボンを除去することにより、カーボンが付着すること(以下、カーボン汚染と称することもある)を効率的に抑制することができる。本実施の形態では、とくに、カーボンの除去能がそれほど高くないオゾンを活性化させて、有効利用しているために、励起された酸素ガスから生成された第1活性種のみを利用したクリーニング手法と比較して、効率的にカーボンを除去することができる。
本実施の形態では、前述のとおり、第1活性種が酸素ラジカルであり、第2活性種がmolozonideやcarbonyl oxide、又はOHラジカルであると考えられる。
以下、本実施の形態の露光装置100の構成について詳述する。
図1に示すように、露光装置100は、コレクター室101、照明系室102、マスク設置室103、マスク搬送室104、投影光学系室105、ウエハ設置室106およびウエハ搬送室107からなる複数の収容容器により区画される。また、図2に示すように、露光装置100は、光源(EUV光源201)、コレクター202、多層膜ミラー204、マスク205、ウエハ206、ウエハステージ207、酸素ガス供給設備108a〜d、不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜d、及び真空排気設備111を備える。
露光装置100において、EUV光源201から照射されたEUV光203は、コレクター室101および照明系室102を通って、マスク設置室103に設置されたEUVマスク(マスク205)に達する。マスク205からの反射光が、投影光学系室105に設置された投影光学系を介して、ウエハ設置室106に設置されたウエハ206上に達する。これにより、ウエハ206に対して、EUV露光が行われる。
本実施の形態において、収容容器は、真空容器であり、真空排気設備111により真空に維持されることが好ましい。収容容器間は公知の手段により区画されている。本実施の形態では、区画とは、収容容器と大気とが真空隔離されるとともに、各収容容器が独立して真空隔離されていることを意味する。一例としては、2つの収容容器の間を物理的に隔てる仕切り部が設けられていることが好ましい。本実施の形態では、コレクター室101、照明系室102、マスク設置室103、投影光学系室105およびウエハ設置室106の各収容容器の間に仕切り部が配置されている。仕切り部は、収容容器を構成する側壁の一部でもよいし、収容容器とは別部材で構成されていてもよい。なお、本実施の形態では、全ての収容容器が区画されているが、これに限定されず、一部の収容容器同士は、区画されずに、真空空間が共有されてもよい。
本実施の形態において、仕切り部は、光が透過する透過部を有している。透過部は、本実施の形態で使用される光の吸収が少なくなるように構成されており、例えば、仕切り部を貫通する開口110a〜dとすることができる。開口は、光経路に応じて、仕切り部の壁面方向に移動可能となるように構成されてもよいが、複数の開口のうち光経路に対応するもののみを覆わないよう構成されてもよい。開口110の孔径は、特に限定されないが、光のスポット径よりも若干大きいことが好ましい。開口110には、開口面を覆うようにメンブレン膜が設置されてもよい。このメンブレン膜は、光を吸収しにくい公知の材料で構成されることが好ましい。これにより、収容容器間のデブリの移動を防止できるとともに、収容容器内の真空隔離特性を補強することができる。
また、マスク設置室103及びマスク搬送室104は、マスク205が収容容器間を移動自在となるように構成される。一方、ウエハ設置室106及びウエハ搬送室107は、ウエハ206が収容容器間を移動自在となるように構成される。本実施の形態では、不図示の移動機構が、例えば、マスク205又はウエハ206を吸着し、これらを他の収容容器へ移動させる。移動機構は、マスク搬送室104又はウエハ搬送室107に設置されてもよい。また、本実施の形態では、マスク設置室103とマスク搬送室104との間、及びウエハ設置室106とウエハ搬送室107との間には、開閉自在のシャッタ(図示せず)が設けられる。シャッタが開口すると、チャック等の移動機構が、マスク又はウエハを一方の収容容器から他方の収容容器へと移動させる。また、シャッタが閉口することで、各収容容器の真空度が維持される。
次いで、露光装置100の照明系及び投影光学系を説明する。
コレクター室101は、光を照射するEUV光源201及び光を集光するコレクター202を備える。光源には、放電生成光源、レーザープラズマ光源等が適用可能である。放電プラズマ光源のうち放電生成型EUV光源(Discharge Produced Plasma:DPP)をEUV光源201として利用できる。コレクター202は、デブリ抑制機構(DMT)を有してもよい。
照明系室102は、複数の多層膜ミラー204(反射ミラー)を備える。多層膜ミラー204の断面構造を図3に示す。図3中、MSは基板、MLは多層膜、CAPはキャッピング層を示す。図3では、平面状の多層膜ミラーの例を示したが、曲面状の多層膜ミラーとしてもよい。多層膜ミラー204は、多層体に限定されず、単層体としてもよい。多層膜ミラー204は、図3に示す多層体の材料に限定されず、各種の公知材料を適宜選択可能である。
マスク設置室103は、所望のパターンが配置されたEUVマスク205(EUVリソグラフィ用のEUVマスク(反射マスク))を備える。マスク205の一例を図4に示す。図4は、マスク205の断面図であり、図中において、CFはメタル層、MSは基板、MLは多層膜、CAPはキャッピング層、BUFはバッファー層、ABSはEUV光に対する吸収体を示す。このマスク205は、光反射多層体と光吸収体とから構成される。光反射多層体は、例えば、メタル層、基板、多層膜、キャッピング層、バッファー層で構成される。一方、光吸収体は、所望のパターンを有していて、光反射多層体の表面上に形成されている。マスク205は、光反射多層体を有するが、これに限定されず、単層反射体を有してもよい。また、マスク205は、図4に示す多層体の材料に限定されず、各種の公知材料を適宜選択可能である。
投影光学系室105は、複数の平面形状の多層膜ミラー204や湾曲形状の多層膜ミラー204を有する。ウエハ設置室106は、ウエハを載置するためのウエハステージ207を有する。ウエハ206は、例えば、光感光性レジスト等の感光性部材を備える。例えば、ウエハ206は、基板と、基板上に積層されたレジストとを有する。ウエハ206は、例えば、シリコン基板、ガラス基板等の基板上に感光性レジストを塗布することにより得られる。
露光装置100において、EUV光源201から照射されたEUV光203は、照射点からコレクター202により一点に集光されえた後、多層膜ミラー204へ向かう。コレクター室101から照明系室102内へ入射したEUV光203は、多層膜ミラー204により反射される。複数の多層膜ミラー204により反射されたEUV光203は、マスク205に向かう。照明系室102からマスク設置室103内へ入射したEUV光203は、マスク205に達する。マスク205により反射されたEUV光203は、マスク設置室103から投影光学系室105に入射する。ウエハ設置室106に入射したEUV光203は、複数の多層膜ミラー204を介して、ウエハ206に向かう。投影光学系室105からウエハ設置室106に入射したEUV光203は、ウエハステージ207上に載置されたウエハ206(被処理部材)に達する。ウエハ206には、マスク205のパターンが投影されることにより、所定のパターンが形成される。
本実施の形態の露光装置100を用いて、マスク205のパターンをウエハ206に転写露光する。このようなリソグラフィー工程により、ウエハ206に所定のパターンが形成される。その後、露光されたウエハ206は、現像工程、エッチング工程、レジスト除去工程などの通常の半導体製造プロセスが処理される。これにより、半導体装置が得られる。
次いで、露光装置100のガス供給部を説明する。
露光装置100は、収容容器のそれぞれに接続された、ガス供給部及び排出部を備える。すなわち、コレクター室101、照明系室102、マスク設置室103、投影光学系室105およびウエハ設置室106には、酸素ガス供給設備108a〜d、不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜d及び真空排気設備111(一部省略している)がそれぞれ接続される。これらのガス供給部及び排出部は、コレクター202、多層膜ミラー204、マスク205等の反射部材が配置されている収容容器に全て設置されることが好ましい。また、これらのガス供給部及び排出部のセットは、収容容器毎に個別に設置されることが好ましい。真空排気設備111は、各収容容器を差動排気する。酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dは、各収容容器に応じた濃度の酸素ガスと不飽和炭化水素ガスが供給する。
また、露光装置100は、制御部120を備えてもよい。制御部120は、個別の設備毎に、酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dのガス供給タイミングのON/OFFや供給量、又は、真空排気設備111の排出タイミングのON/OFFや排出量、光源の種類や光照射タイミングのON/OFF、及びマスク205及びウエハ206の移動などを制御する。
制御部120は、露光装置100の各構成を次のように制御してもよい。第1に、制御部120は、露光開始直前から直後に亘って、反射部材の周囲全体に(少なくとも反射面に沿って)酸素ガス及び不飽和炭素ガス(以下、両ガスと呼称することもある)を存在し続けさせる様に制御する。これにより、露光しつつも、反射部材の表面上のカーボン汚染を防止することができる。例えば、光照射のONタイミングと両ガス供給のONタイミングとを同調させてもよい。また、EUV光源201が光照射している期間は、両ガスを供給しつづけてもよい。この場合には、露光開始前に予め各収容容器内に両ガスを充填してもよい。また、ガス圧又はガス供給量は一定でも良いし、可変でもよい。なお、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスとの分圧を同一としてもよいし、異ならせてもよい。
第2に、制御部120は、露光以外の時間は、クリーニング時間となる様に制御する。例えば、露光されたウエハを回収した後、反射部材の周囲に両ガスを存在させた状態で、光を照射する。光は、EUV光に代えて、DUV光やVUV光を用いてもよい。これにより、露光装置100は露光とクリーニングとを効率的に行うことができる。このような場合、光源は、露光用の光を照射した後、露光用とは異なる波長を有する光を照射することになる。また、収容容器内の環境をほぼ一定に保った状態を維持できるので、露光装置100の耐久性が向上する。また、露光時の条件を変更しなくてもよいか、又は光波長を変更するのみでクリーニングを実行できるので、露光からクリーニングを実行するまでの工程が簡略となる。
酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dは、例えば、ガスボンベ、配管、バルブ、及びガス噴出口を備える。バルブが開放されると、ガスボンベ内のガスは、配管を通じてガス供給口から各収容容器内に移動する。また、真空排気設備111は、例えば、ポンプ、配管及び排気口を備える。ポンプにより、収容容器に接続した排気口から、配管を通じて、収容容器内部の空気が排出される。ガス噴出口の位置は、反射部材(多層膜ミラー204、マスク205)及びメンブレン膜など、カーボン汚染を抑制する対象となる光学素子の付近に配置することが好ましい。例えば、ガス噴出口は、排気口よりも反射部材に近接して配置されてもよい。これにより、効率的に反射部材の周囲を両ガスの雰囲気下とすることができる。
以上により、反射部材の周囲での酸素ガスと不飽和炭化水素ガスとの濃度を高めることにより、反射部材へのカーボン汚染付着を防止することができる。加えて、収容容器(コレクター室101、照明系室102、マスク設置室103、投影光学系室105およびウエハ設置室106)における真空度を比較的高めに設定することにより、EUV光路での光量ロスを低減させることができる。これらにより、露光光量とカーボン汚染防止の両立が可能となる。
また、収容容器内の真空度を比較的高めとすることにより、収容容器内に導入された酸素ガス及び不飽和炭化水素ガスを素早く混合させることができる。
真空排気設備111は、コレクター室101、照明系室102、マスク設置室103、投影光学系室105およびウエハ設置室106の真空度を、例えば、各々10−5Pa、10−5Pa、10−5Pa、10−6Pa、および10−4Paとすることができる。その上で、酸素ガス供給設備108a〜d及び不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dは、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスを収容容器内に流通する。そして、例えば、制御部は、各収容容器の圧力を、10−4Pa〜10−2Pa程度になるように、排出部とガス供給部を制御する。これに限定されず、操作者が、排出部とガス供給部とを操作してもよい。本実施の形態では、収容容器内の真空度が比較的高めとは、圧力が低ければ特に限定されないが、例えば、10−6Pa〜10−2Pa程度を意味する。
また、本実施の形態の露光装置100は、次の様な態様としてもよい。すなわち、露光装置100は、収容容器の一部を構成しており、反射部材を収容する第1収容容器(投影光学系室105)と、収容容器の他部を構成しており、第1収容容器に連設した第2収容容器(ウエハ設置室106)と、投影光学系室105とウエハ設置室106とを区画し、反射部材が反射した反射光が透過する透過部(開口110d)を有する仕切り部208と、ウエハ設置室106内に配置されていて、反射光が照射される基板を載置するためのステージ(ウエハステージ207)と、を備え、投影光学系室105にはガス供給部(酸素ガス供給設備108d、不飽和炭化水素ガス供給設備109d)が設置されており、ウエハ設置室106には前記ガス供給部が設置されていない。この露光装置100においは、投影光学系室105において、光経路の下流に位置する部分に排出部の排気口を配置し、当該下流よりも上流に位置する部分にガス噴出口を配置してもよい。例えば、この排気口は、投影光学系室105とウエハ設置室106との間の仕切り部208に隣設して設けられていてもよく、さらには開口110dに隣設して設けられていることが好ましい。このため、投影光学系室105内部の両ガスが、開口110dを介してウエハ設置室106に拡散することを抑制することができる。これにより、パターンが形成されたレジスト近傍に両ガスが拡散することを抑制できるので、良好なレジストパターンが得られる。
不飽和炭化水素ガスとしては、炭素原子同士の二重結合或いは三重結合を有するものであれば良く、例えば、エチレンガス、アセチレンガス、プロペンガス、或いは、ブテンガス等が挙げられる。この中でも分子量の小さい不飽和炭化水素ガスが好ましい。分子量を小さくすることにより、不飽和炭化水素ガス自身が反射部材に付着して、カーボン汚染が発生することを抑制できる。本実施の形態では、エチレンガスを用いる。また、エチレン以外の不飽和炭化水素ガスを用いても、本実施の形態の効果が得られる。
本実施の形態では、不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dは、1種のガスを有しているが、これに限定されず、不飽和炭化水素ガスのうち2種のガスを有していてもよい。また、本実施の形態では、収容容器の外部で、不飽和炭化水素ガスと酸素ガスとは混合されていないが、これに限定されず、不飽和炭化水素ガスの可燃性が高く無い場合には、予め両ガスを混合させた混合ガスを各収容容器に導入してもよい。すなわち、本実施の形態では、不飽和炭化水素ガス供給設備109a〜dは、酸素ガス供給設備108a〜dとは、配管及びガスボンベは互いに接続されていないが、これに限定されず、互いに配管又はガスボンベが接続されてもよい。
酸素ガスと不飽和炭化水素ガスとの組成比(モル比)は、特に限定されないが、組成比を変更してカーボンの付着レートを検討した結果、1:1以上1:10−3以下の範囲とすることが特に好ましいことが判明した。組成比を上記範囲内とすることにより、特にカーボン付着防止効果が高くなる。これにより、EUV反射率の変化など多層膜に対するダメージも抑制される。さらには、付着防止効果があるばかりではなく、付着したカーボン汚染を除去できる。組成比を適切に制御することにより、カーボン除去能を、例えば、不飽和炭化水素ガスを導入しない場合に比べ倍以上のレートとなるまで高めることも可能である。加えて、酸素ガス単独の場合と比較して、酸素ガスの分圧を低くすることができるので、多層膜にダメージを与えずに、付着したカーボン汚染を除去することも可能となる。これにより、転写照度低下や面内照度分布変化、それに伴う転写寸法の均一性に変化がなく、多量のEUVウエハ露光を行うことができる。また、露光処理生産性の向上と転写品質変化の少ない高品質露光を行うことが可能となる。
なお、ここではEUV光を用いた露光装置について説明したが、酸素と不飽和炭化水素を用いる方法は、照明光をDUV光やVUV光とした場合にも同様の効果がある。DUV光やVUV光を用いた場合においても、EUV光と同様の効果が得られる。このため、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスを導入した環境下で、露光にはEUV光を用いてカーボン汚染が付着しにくい安定な露光処理を行い、適時DUV光やVUV光を反射ミラー等の多層膜部材に照射してカーボンクリーニングを行うことも効果的である。
ここで、EUV光は、例えば、波長の範囲が3〜20nmを有する。VUV光は、真空UVであり、例えば、約20〜190nmの波長を有する。VUV光の照射には、例えば、Ar(126nm)、Kr(146nm)、KrCl(222nm)、及びXe(172nm)等の各種エキシマランプが利用できる。また、DUV光は、遠UVであり、例えば、190nm〜300nmの波長を有する。DUV光の照射には、通常、ArFもしくはKrF等のエキシマレーザ、又は水銀ランプ等各種ランプが利用できる。
また、このように露光装置100を利用した露光方法は、露光装置100を構成する反射部材(多層膜ミラー204又はマスク205)の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、反射部材の反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、反射部材から反射した反射光をレジスト上に照射する工程と、を有することになる。なお、本実施の形態の露光方法は、複数の工程を順番に記載してあるが、明示の場合を除き、その記載の順番は複数の工程を実行する順番を必ずしも限定するものではない。このため、本実施の形態の露光方法を実施するときには、その複数の工程の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。さらに、本実施の形態の露光方法は、複数の工程が個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある工程の実行中に他の工程が発生すること、ある工程の実行タイミングと他の工程の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。また、本露光方法においては、照射する前記工程は、露光用の光を照射する工程と、露光用の光とは波長が異なる光を照射する工程とを有してもよい。
本露光方法によれば、励起された酸素ガスは、カーボンの除去能に優れた第1活性種を生成するとともに、オゾンを生成することができる。そして、生成されたオゾンは、不飽和炭化水素ガスと反応して、カーボンの除去能に優れた第2活性種を生成する。これらの第1及び第2活性種は、光の入射光及び反射光が存在する反射部材の表面近傍において、効率的に生成される。従って、本実施の形態によれば、これらの第1及び第2活性種により、露光装置等の光学装置内部を構成する反射部材の表面上及び近傍に存在するカーボンを除去して、カーボンの付着を効率的に抑制することができる。
また、光学系や反射マスクの多層膜反射膜面にカーボンなどが僅かに被着すると、反射面上に被着したカーボンはEUV光を強く吸収する。このため、たとえ10nm程度のカーボン膜であっても、光学系や反射マスクの反射率を大幅に低下させる虞がある。また、このカーボン汚染の堆積量は場所により異なるので、この面内不均一がEUV露光装置の転写性能を悪化させ、その結果、転写パターンの寸法精度が低下する虞がある。
これに対して、本実施の形態では、反射部材周囲において酸素ガス及び不飽和炭化水素ガスが存在下、反射部材にEUV光を照射することにより、前述のとおり、反射部材上のカーボン汚染を防止することができる。このように、本実施の形態のカーボン汚染付着防止方法を用いることによって、結像光学系、照明光学系などの光学部品、およびマスクにダメージを与えずにカーボン汚染付着防止を効率的に行うことが可能となる。このため、転写照度低下や、面内照度分布の変化とそれに伴う転写寸法の均一性の劣化など、転写性能の劣化を引き起こすことなく、多量のEUVウエハ露光を行うことができて、露光処理生産性の向上と転写品質変化の少ない高品質露光を行うことが可能となる。また、光学装置において、露光時間や検査時間が長くなることが抑制される。従って、光学装置間で露光性能や転写性能にバラツキが生じることが抑制される。
なお、本実施の形態では、EUV光源として、放電生成型EUV光源(Discharge Produced Plasma:DPP)を用いた。現在、EUV露光装置用の光源としては、その他にレーザ生成型EUV光源(Laser Produced Plasma:LPP)が用いられている。また、実験用のEUV装置には放射光光源(Synchrotron Radiation)も用いられている。本実施の形態は、EUV光と反射型光学系の組み合わせで発生する反射鏡のコンタミネーションに対する抑制対策であり、EUV光源の種類に関らず、適用可能である。
また、現在のEUV露光装置は、13.5nmのEUV光を用いて設計が成されており、本実施の形態でも、13.5nmのEUV光を用いる例を示す。一方で、将来におけるEUV露光装置の更なる高解像度化方法として、より短波長のEUV光(たとえば6.5nm)を用いる提案もなされている。本発明は、EUV光によって励起された酸素分子の反応を利用しており、酸素分子のイオン化エネルギーを超えたこのエネルギー領域では、反応の形態に大きな差がない。したがって、本発明は、短波長光を用いたEUV露光装置に対しても有効であると言える。
(第2の実施の形態)
図5は、マスクブランク検査装置の一例を示す構成図である。
第2の実施の形態の検査装置200は、マスクブランク検査装置である。この検査装置200は、光源、反射部材、ステージ、収容容器、及びガス供給部を備える。光源1は、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射するものである。本実施の形態では、例えば、光源1は、(EUV検査光BM)を照射する。反射部材(凹面鏡L1、凸面鏡L2及び多層膜ミラーPM)は、光源1から照射されたEUV検査光BMを反射する。ステージ(マスクステージ2)は、反射部材により反射された反射光が照射されるマスク(マスクブランクM)が載置される。収容容器(真空室10)は、反射部材及びステージを収容する。ガス供給部は、収容容器内に形成されており、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する。第2の本実施の形態において、酸素ガス供給設備11、不飽和炭化水素ガス供給設備12及び真空排気設備13は、第1の実施の形態のものと同様に構成することができる。また、検査装置200は、制御部20を備えてもよい。制御部20は、第1の実施の形態と同様に、光源1、酸素ガス供給設備11、不飽和炭化水素ガス供給設備12及び真空排気設備13等を制御する。
検査装置200の構成を、図5に基づいて説明する。
図5に示す検査装置200は、EUV検査光BMを発生する光源1、反射型マスクブランクあるいはマスクMを載置するためのステージ2、照明光学系CIO、結像光学系DPO、2次元アレイセンサーSE、マスクステージ駆動系6、主制御系7、処理系8、表示系9、及び制御部20を備える。本実施の形態では、EUV光源1として、放電生成型EUV光源(DPP)を用いる例を説明する。
結像光学系DPOは、凹面鏡L1と凸面鏡L2とから構成される。結像光学系DPOは、例えば、集光NA=0.2、中心遮光NA=0.1、倍率20倍のシュバルツシルド光学系とする。位相欠陥やパターン欠陥の有無が検査される多層膜マスクブランクMは、マスクステージ2上に載置される。光源1から発する中心波長13.5nmのEUV光BMは、照明光学系CIOを通して収束ビームに変換された後、多層膜ミラーPMで折り曲げられて多層膜マスクブランクMの所定の領域を照射する。多層膜マスクブランクMからの反射光のうち欠陥部で散乱した光は、結像光学系DPOを介して収束ビームSLIを形成し、2次元アレイセンサーSE上に集光する。一方、反射光のうち、鏡面反射した成分は、シュバルツシルド光学系の中心遮蔽部の内側に入り、センサーSEには到達しない。すなわち、2次元アレイセンサーSEには、マスクブランクMの暗視野検査像が形成され、その結果、マスクブランクM上に残存する位相欠陥は検査画像の中で輝点として検出される。
なお、マスクブランクの替わりに、パターンが形成されたマスクを被検査物として用いた場合は、マスクブランクの欠陥に起因する散乱光に加えて、吸収体パターンのエッジで散乱する光もセンサーで捉えられる。そのため、前記マスクブランクの位相欠陥検出時の輝点に比べて、コントラストは低下するものの、マスクブランクスに欠陥が存在すると検出信号の強度の変化として、その欠陥を捕らえることが可能である。したがって、本マスクブランク欠陥検査装置は、ブランクス上にパターンが形成されたマスクに対しても、欠陥検査装置として適用可能である。
ここで、マスクブランクMは、石英ガラスや低熱膨張材料(LTEM)で形成されたマスク基板上に、波長(例えば、13.5nm)の露光光に対して反射率が十分に得られるように、Si(シリコン)とMo(モリブデン)を交互に積層した多層膜を形成したものである。マスクの場合は、この多層膜の上に所望のパターン形状を有する吸収体パターンを形成することによって、反射型露光マスクが得られる。
マスクブランク全面検査は下記のようにして行われる。まず、主制御系7からの信号を基にマスクステージ2を駆動系6で走査ながら、EUV光源からのEUV光を、照明光学系CIO、ミラーPMを介してマスクブランク2上に照射する。そこで発生する散乱光を結像光学系DPOを介して2次元アレイセンサーSEでモニターする。一方で、2次元アレイセンサーSEからの信号を処理系8で受けて、主制御系7から出力されるマスク位置情報と合わせ、表示系9にて欠陥情報を出力する。このようにしてマスク全面でのデータを収集する。
検査装置200において、EUV光が通る空間は光源区画15、照明光学系区画14、及び観察系区画10の3つの区画に区分される。各々の区画は別々に真空排気されている。また、区画間でEUV光が通る部分には、小さな開口か、あるいはEUV光を通すメンブレンを配置する。ここでは、光源区画15と照明光学系区画14の間にはBeメンブレンが配置される。照明光学系区画14と観察光学系区画10の間には開口が形成される。
観察系区画10には酸素ガス供給設備11、不飽和炭化水素ガス供給設備12、および排気設備13が接続される。観察系区画10内は酸素ガスと不飽和炭化水素ガスが存在する状態で、10−4Paから10−2Paの圧力に維持される。ここで、不飽和炭化水素ガスとしては、炭素原子同士の二重結合或いは三重結合を有するものであれば良く、例えば、エチレンガス、アセチレンガス、プロペンガス、或いは、ブテンガスが挙げられる。分子量の小さなエチレンが最も反射部材への付着が少なくなる。本実施の形態では、エチレンを用いる例を説明する。酸素ガスと不飽和炭化水素ガスの組成比(モル比)は、1:1〜1:10−3の範囲が好ましい。この範囲内とすることにより、特に高いカーボン付着防止効果が得られる。
また、第1の実施の形態と同様にして、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスの噴出口を、カーボン汚染付着の一番大きなミラーPM付近、および高額な結像光学系DPO付近に設置することが好ましい。このような反射部材の周囲という所望領域において、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスの濃度を高めることができる。このため、反射部材へのカーボン汚染付着を防止することができる。加えて、観察系区画10内の真空度を比較的高めてEUV光路での光量ロスを低減することができる。これらにより、観察光量の増大とカーボン汚染防止との両立が可能となる。
ミラーPMおよび結像光学系DPOの凹面鏡L1と凸面鏡L2において、多層膜の表面にEUV光が照射される。EUV光は酸素存在下で照射される。酸素ガスと不飽和炭化水素ガスの組成比を上記範囲内とすることにより、酸素ガス単独の場合と比較して、酸素ガスの分圧を比較的低くすることができる。このため、多層膜の酸化によるEUV反射率の低下などの多層膜ダメージを抑制することができる。本実施の形態では、多層膜のダメージを抑制しつつ、カーボン汚染付着を防止することができる。
本実施の形態では、検査装置200を用いた検査方法において、EUV光を用いた例について説明したが、照明光をDUV光やVUV光とした場合にも同様の効果がある。さらに、本実施の形態の検査方法は、付着防止効果があるばかりではなく、付着したカーボン汚染を除去することもできる。また、本実施の形態の検査方法によれば、不飽和炭化水素ガスを導入しない場合に比べ倍以上のレートで、しかも多層膜にダメージを与えずに付着したカーボン汚染を除去することも可能となる。このため、酸素ガスと不飽和炭化水素ガスを導入した環境下で、検査にはEUV光を用いてカーボン汚染が付着しにくい安定な検査を行い、適時DUV光やVUV光をミラーPMおよび結像光学系DPOの多層膜部材に照射してカーボンクリーニングを行うことも効果的である。
本実施の形態では、暗視野型のマスクブランクス欠陥検査装置を例に引き、カーボンコンタミネーションの付着防止方法について説明した。EUV光を用いる検査装置には、本実施の形態の装置に限定されることなく、マスクパターンのウェハ面での転写像を模擬して検査する装置:Aerial Image Measurement System(AIMS)、マスクパターンの欠陥をEUV光を用いて検査する装置:Mask Pattern Inspection Tool(MPI)、EUV光を用いて微細構造を観察するEUV顕微鏡:EUV MicroscopeもしくはActinic Inspection Tool、EUV散乱光パターンから計算によってもとの画像を回復して観察する装置:Coherent scattering microscope(CSM)、EUV光で発生する光電子を用いて画像を観察する装置:photo−electron emission microscope(PEEM)、など多種の光学装置を用いることが可能である。これらは全て、EUV光と反射鏡(多層膜鏡もしくは斜入射反射鏡)を用いて、検査を行う装置である点で共通する。したがって、本実施の形態にて説明したように、EUV光照射時に酸素ガスと不飽和炭化水素ガスを流すことにより、反射鏡上のカーボン汚染を抑制する方法は、これら全てのEUV光と反射光学系を有する検査装置に適用可能である。
なお、本実施の形態では、EUV光源として、放電生成型EUV光源(Discharge Produced Plasma:DPP)を用いた。検査用のEUV光源には、この他にも、レーザ生成型EUV光源(Laser Produced Plasma:LPP)、放射光光源(Synchrotron Radiation)、高次高調波発生光(High Harmonic Gegeration:HHG)、放電型EUVレーザ、自由電子レーザなど、多くの光源が提案されている。本実施の形態は、EUV光源の種類に関らず、共通で適用可能である。また、本検査装置ではEUV露光装置用のマスクブランクス検査装置を対象としたため、現在用いられている13.5nmのEUV光を光源として用いた。しかし、前述した種々の応用では、たとえばEUV顕微鏡の様に、13.5nm以外のEUV光を用いる例も多々ある。第1の実施の形態でも説明したように、本発明は、EUV光によって励起された酸素分子の反応を利用しており、酸素分子のイオン化エネルギーを超えたこのエネルギー領域では、反応の形態に大きな差がないことが知られている。したがって、本発明は、EUV領域もしくはX線領域の検査装置に対しても有効であると言える。
以上のように本実施の形態の検査装置200を用いた検査方法は、マスクの検査装置200を構成する反射部材(凹面鏡L1、凸面鏡L2又は多層膜ミラーPM)の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、反射部材の反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、反射部材から反射した反射光をマスク上に照射する工程と、を有することになる。
このような本実施の形態のカーボン汚染防止方法を用いることによって、照明光学系、結像光学系、反射用多層膜ミラーなどの光学素子、および被検査物としてのマスクブランクにダメージを与えずに、カーボン除去を効率的に行うことが可能となる。その結果、長時間にわたり検査性能を維持することが可能となる。
また、本実施の形態のクリーニング方法は、光学装置(露光装置100又は検査装置200)を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、反射部材の反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する工程と、を含むものである。本クリーニング方法は、露光方法又は検出方法の開始前又は終了後に行うことができる。本クリーニング方法は、本実施の形態の露光方法及び検出方法と同様に、反射部材の反射面上または近傍のカーボンを効率的に除去することが可能となる。
また、次いで、露光装置100の変形例について説明する。図6は、露光装置100の変形例の構成を模式的に示す。
図6に示すように、EUV露光装置1000は、EUV光1101、反射光学系1102、多層膜反射マスク1103、光学系ボックス1104、反射投影光学系1105、ウエハ1106、酸素ガス供給設備1113、不飽和炭化水素ガス供給設備1114、真空排気設備1115を備える。EUV光源から入射してきたEUV光1101は反射光学系1102で向きを変えられ、多層膜反射マスク1103に照射される。多層膜反射マスク1103に照射されたEUV光は複数の多層膜ミラーからなる反射投影光学系1105介してウエハ1106に照射される。このEUV露光により反射マスク1103上のパターンはウエハ1106上に結像される。反射光学系1102、多層膜反射マスク1103、反射投影光学系1105を含むこの露光光学系は光学系ボックス1104に囲まれている。マスク設置室1110やウエハ1106の設置された真空室とは別の排気系(真空排気設備1115)で排気されている。その結果、光学系ボックス1104の中は周囲に比べ、特に高い真空度となるように真空排気されている。この光学系ボックス1104の多層膜反射マスク側およびウエハ側には、EUV光を通すための開口が形成される。
また、酸素ガス供給設備1113及び不飽和炭化水素ガス供給設備1114はマスク設置室1110に設置されている。一方、光学系ボックス1104に真空排気設備1115が設置されてもよい。
EUVリソグラフィで使われる反射光学系1102や反射投影光学系1105などを構成する光学素子には、多層膜反射鏡が用いられる。これは、合成石英や低熱膨張材料(Low thermal expansion material: LTEM)からなる基板の上に、Mo/Siのような多層膜からなるEUV反射膜を形成したものである。また、多層膜反射マスク1103は、上記光学素子同様、合成石英や低熱膨張材料(LTEM)からなる基板上に、Mo/Si等の多層膜反射膜が形成した上に、TaBNのような材料からなる吸収体パターンを形成したものである。本パターンがウエハ上に転写されることにより、半導体装置の回路が形成される。
また、本発明は以下の態様を含む。
(付記1)
多層膜反射ミラー光学素子を構成物として具備するEUV露光装置において、
該装置内に酸素と不飽和炭化水素ガスを導入する機構を具備したことを特徴としたEUV露光装置。
(付記2)
付記1記載のEUV露光装置において、上記不飽和炭化水素ガスがエチレンであることを特徴としたEUV露光装置。
(付記3)
付記1記載のEUV露光装置において、上記多層膜光学素子にDUV光あるいは、およびVUV光を照射する機構を有することを特徴としたEUV露光装置。
(付記4)
反射面が多層膜で構成されたEUVマスク上に形成された所望の回路パターンを多層膜反射ミラー光学素子を介してレジスト上に転写するEUV露光方法において、
該多層膜反射ミラー部材上に酸素と不飽和炭化水素ガスを導入してEUV露光を行うことを特徴としたEUV露光方法。
(付記5)
付記4記載のEUV露光方法において、上記不飽和炭化水素ガスがエチレンであることを特徴としたEUV露光方法。
(付記6)
EUV光あるいはDUV光を用い、かつ反射ミラー光学素子を構成物として具備する検査装置において、
該装置内に酸素と不飽和炭化水素ガスを導入する機構を具備したことを特徴とした検査装置。
(付記7)
付記6記載の検査装置において、上記不飽和炭化水素ガスがエチレンであることを特徴とした検査装置。
(付記8)
付記6記載の検査装置において、上記光学素子にDUV光あるいは、およびVUV光を照射する機構を有することを特徴とした検査装置。
(付記9)
付記6記載の検査装置を用いて検査を行うことを特徴とした検査方法。
(付記10)
付記9記載の検査方法において、不飽和炭化水素ガスがエチレンであることを特徴とした検査方法。
(付記11)
付記4記載のEUV露光方法を用いて製造されたことを特徴とした半導体装置の製造方法。
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
1 光源
2 マスクステージ
6 ステージ駆動機構
7 主制御系
8 処理系
9 表示機構
10 真空室
11 酸素ガス供給設備
12 不飽和炭化水素ガス供給設備
13 真空排気設備
14 照明光学系区画
15 光源区画
20 制御部
100 露光装置
101 コレクター室
102 照明系室
103 マスク設置室
104 マスク搬送室
105 投影光学系室
106 ウエハ設置室
107 ウエハ搬送室
108a、108b、108c、108d酸素ガス供給設備
109a、109b、109c、109d 不飽和炭化水素ガス供給設備
110、110a、110b、110c、110d 開口
111 真空排気設備
120 制御部
200 検査装置
201 EUV光源
202 コレクター
203 EUV光
204 多層膜ミラー
205 マスク
206 ウエハ
207 ウエハステージ
208 仕切り部
1000 EUV露光装置
1101 EUV光
1102 反射光学系
1103 反射マスク
1104 光学系ボックス
1105 反射投影光学系
1106 ウエハ
1110 マスク設置室
1112 EUV光
1113 酸素ガス供給設備
1114 不飽和炭化水素ガス供給設備
1115 真空排気設備

Claims (15)

  1. EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する光源と、
    前記光源から照射された前記光を反射する反射部材と、
    前記反射部材を収容する収容容器と、
    前記収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭素水素ガスを導入するガス供給部と、を備える、
    露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置において、
    前記光源が露光用の前記光を照射した後、前記露光用の光とは波長が異なる前記光を照射する、露光装置。
  3. 請求項1または2に記載の露光装置において、
    前記反射部材が反射ミラー又は反射マスクである、露光装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の露光装置において、
    前記不飽和炭化水素ガスが、エチレン、アセチレン、プロペン、及びブテンからなる群から選択される少なくとも一種のガスを含有する、露光装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の露光装置において、
    前記収容容器内の空気を排出する排出部を備える、露光装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の露光装置において、
    前記収容容器の一部を構成しており、前記反射部材を収容する第1収容容器と、
    前記収容容器の他部を構成しており、前記第1収容容器につながる第2収容容器と、
    前記第1収容容器と前記第2収容容器とを区画し、前記反射部材が反射した反射光が透過する透過部を有する仕切り部と、
    前記第2収容容器内に配置されていて、前記反射光が照射される基板を載置するためのステージと、を備え、
    前記第1収容容器には前記ガス供給部が設置されており、
    前記第2収容容器には前記ガス供給部が設置されていない、露光装置。
  7. 露光装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
    前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、前記反射部材から反射した反射光をレジスト上に照射する工程と、を有する、露光方法。
  8. 請求項7に記載の露光方法において、
    照射する前記工程は、露光用の前記光を照射する工程と、前記露光用の光とは波長が異なる前記光を照射する工程とを有する、露光方法。
  9. 請求項7または8に記載の露光方法において、
    前記不飽和炭化水素ガスが、エチレン、アセチレン、プロペン、及びブテンからなる群から選択される少なくとも一種のガスを含有する、露光方法。
  10. 請求項7から9のいずれか1項に記載の露光方法を用いて半導体装置を製造する、半導体装置の製造方法。
  11. EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射する光源と、
    前記光源から照射された前記光を反射する反射部材と、
    前記反射部材により反射された反射光が照射されるマスクを載置するためのステージと、
    前記反射部材及び前記ステージを収容する収容容器と、
    前記収容容器内に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入するガス供給部と、を備える、
    検査装置。
  12. 請求項11に記載の検査装置において、
    前記光が検査用の前記光を照射した後、前記検査用の光とは波長が異なる前記光を照射する、検査装置。
  13. 請求項11または12に記載の検査装置において、
    前記不飽和炭化水素ガスが、エチレン、アセチレン、プロペン、及びブテンからなる群から選択される少なくとも一種のガスを含有する、検査装置。
  14. マスクの検査装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
    前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの光を照射することにより、前記反射部材から反射した反射光をマスク上に照射する工程と、を有する、検査方法。
  15. 光学装置を構成する反射部材の反射面上に、酸素ガス、及び不飽和炭化水素ガスを導入する工程と、
    前記反射部材の前記反射面に、EUV光、DUV光又はVUV光のいずれかの前記光を照射する工程と、を含む、クリーニング方法。
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