JP4359598B2 - 光学要素上の付着物の除去方法、リソグラフィ装置、デバイス製造方法及びこれによって製造されたデバイス - Google Patents

光学要素上の付着物の除去方法、リソグラフィ装置、デバイス製造方法及びこれによって製造されたデバイス Download PDF

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Description

本発明は、光学要素上の付着物の除去方法、リソグラフィ装置、デバイス製造方法及びこれによって製造されたデバイスに関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板、通常は基板の標的部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば集積回路(IC)の製造で使用することができる。その場合には、マスク又はレチクルとも呼ばれるパターン形成装置を使用して、ICの個々の層に形成する回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコン・ウェーハ)の(例えば1つ又は複数のダイの部分を含む)標的部分に転写することができる。このパターンの転写は一般に、基板に塗布された放射感受性材料(レジスト)の層に結像させることによって達成される。一般に単一の基板は、連続してパターン形成された隣接する標的部分のネットワークを含む。周知のリソグラフィ装置には、1つの標的部分にパターン全体を一度に露光することによってそれぞれの標的部分に照射するステッパ、放射ビームのパターンを所与の方向(「走査」方向)に走査し、同時にこの方向に平行に又は逆平行に基板を同期走査することによってそれぞれの標的部分に照射するスキャナなどがある。パターンを基板にインプリントすることによってパターン形成装置から基板にパターンを転写することも可能である。
リソグラフィ装置では、基板上に結像させることができるフィーチャのサイズが投影放射の波長によって制限される。より高いデバイス密度を有する集積回路、したがってより大きな動作速度を得るためには、より小さなフィーチャを結像させることができることが望ましい。現在のリソグラフィ投影装置はその大部分が、水銀ランプ又はエキシマ・レーザによって生み出される紫外光を使用しているが、より短い波長の放射、例えば波長が約13nmの放射を使用することが提案されている。このような放射は極端紫外線(EUV)又は軟X線と呼ばれており、可能な放射源には例えば、レーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源、電子ストレージ・リングからのシンクロトロン放射などがある。
EUV放射源は一般にプラズマ源、例えばレーザ生成プラズマ源又は放電プラズマ源である。プラズマ源に共通する特徴は、プラズマからあらゆる方向に放出される高速イオン及び原子の生成である。これらの粒子は、コレクタ(collector)ミラー及びコンデンサ(condenser)ミラーに損傷を与える可能性がある。これらは一般に多層ミラー又は斜入射(grazing incidence)ミラーであり、もろい表面を有する。この表面は、プラズマから放出されたこれらの粒子の衝突又はスパッタリングによって徐々に劣化し、したがってミラーの寿命は短くなる。このスパッタリング効果は特に放射コレクタで問題になる。この放射コレクタ・ミラーの目的は、プラズマ源によってあらゆる方向に発射された放射を集め、それを照明系内の他のミラーに向けて導くことである。放射コレクタは、プラズマ源のすぐ近くの、プラズマ源の見通し線上に置かれ、したがって放射コレクタは、プラズマから大きな高速粒子束を受け取る。照明系内の他のミラーはある程度シールドすることができるので、プラズマから放出された粒子のスパッタリングによってこれらのミラーが受ける損傷は一般に相対的に小さい。
近い将来、極端紫外線(EUV)源はEUV放射を生み出すのに、おそらくスズ又は他の金属蒸気を使用する。このスズはリソグラフィ装置内へ漏れる可能性があり、漏れたスズは、リソグラフィ装置内のミラー、例えば放射コレクタのミラー上に付着する。このような放射コレクタのミラーは、例えばルテニウム(Ru)のEUV反射層を最上層として有することがある。反射Ru層に付着した約10nm超のスズ(Sn)の付着物は、バルクSnと同じようにEUV放射を反射する。SnベースのEUV源の近くでは、数nmのSn層が非常に急速に付着されると予想される。スズの反射係数はルテニウムの反射係数に比べてはるかに小さいので、コレクタの全体透過率はかなり低下する。放射源からの破片又はこの破片によって生じる2次粒子が放射コレクタに付着することを防ぐため、米国特許第6753941号は、いわゆる薄層汚染物バリヤ(lamellar contaminant barrier)を開示している。このバリヤは、放射ビームの伝搬方向に実質的に平行に配置された少なくとも2セットのチャネルを含み、これらのチャネル・セットは、放射ビームの光軸に沿って互いに離隔しており、これらの2つのチャネル・セット間の空間にフラッシング・ガスが供給される。このようなトラップは破片の一部を除去するかもしれないが、それでも一部の破片は放射コレクタに付着する。
本発明の一態様は、リソグラフィ装置の放射コレクタ上の付着物の除去方法を提供することである。本発明の他の態様は、デバイス製造方法及びこれによって製造されたデバイスを提供することである。本発明の他の態様は、リソグラフィ装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、リソグラフィ装置の放射コレクタ上の付着物の除去方法は、放射コレクタの端にガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与える段階と、ハロゲンを含むガスと、水素を含むガスとからなるグループのうちの1種又は数種のガスから選択されたガスを、前射コレクタ・エンクロージャ容積に供給する段階と、付着物の少なくとも一部分を放射コレクタから除去する段階とを含む。
本発明の他の態様によれば、デバイス製造方法は、放射コレクタを含むリソグラフィ装置を用意する段階と、基板の標的部分にパターン形成された放射ビームを投影する段階と、リソグラフィ装置の使用中又は使用後に、除去プロセスにおいて、放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階とを含み、この除去プロセスは、放射コレクタの一端にガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ(包囲)容積を与える段階と、ハロゲンを含むガスと、水素を含むガスとからなるグループのうちの1種又は数種のガスから選択されたガスを、放射コレクタ・エンクロージャ容積に供給する段階と、付着物の少なくとも一部分を放射コレクタから除去する段階とを含む。
本発明の他の態様によれば、リソグラフィ装置は、放射コレクタと、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与える、放射コレクタの端のガス・バリヤと、エンクロージャ容積にガスを供給する注入口と、放射コレクタ・エンクロージャ容積からガスを除去する排出口とを含む。
本発明の他の態様によれば、リソグラフィ装置は、放射コレクタと、放射コレクタを取り囲む円周覆いと、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与える、放射コレクタの端のガス・バリヤとを含み、放射コレクタは、円周覆い及びガス・バリヤによって取り囲まれており、さらに、エンクロージャ容積にガスを供給する注入口と、放射コレクタ・エンクロージャ容積からガスを除去する排出口とを含む。
次に、添付の概略図を参照して本発明の実施例を例示的に説明する。図中、対応する参照符号は対応する部分を指す。
図1に、本発明の一実施例に基づくリソグラフィ装置1を概略的に示す。装置1は、放射ビームB(例えばUV放射又はEUV放射)を調整するように構成された照明系(照明器)ILを含む。支持体(例えばマスク・テーブル)MTは、パターン形成装置(例えばマスク)MAを支持するように構築されており、このパターン形成装置をある種のパラメータに従って正確に配置するように構成された第1の位置決め装置PMに接続されている。基板テーブル(例えばウェーハ・テーブル)WTは、基板(例えばレジストでコーティングされたウェーハ)Wを保持するように構成されており、基板をある種のパラメータに従って正確に配置するように構成された第2の位置決め装置PWに接続されている。投影系(例えば屈折投影レンズ系)PSは、パターン形成装置MAによって放射ビームBに付与されたパターンを、基板Wの(例えば1つ又は複数のダイを含む)標的部分Cの表面に投影するように構成されている。
照明系は、放射を誘導、成形又は制御する屈折、反射、磁気、電磁気、静電気光学構成要素又は他のタイプの光学構成要素、或いはこれらの組合せなど、さまざまなタイプの光学構成要素を含むことができる。
支持体はパターン形成装置を支持する。例えばパターン形成装置の重量を支える。支持体は、パターン形成装置の方向、リソグラフィ装置の設計及び他の条件、例えばパターン形成装置が真空環境中に保持されるのか否かなどによって決まる方法で、パターン形成装置を保持する。支持体は、機械式、真空、静電気又は他のクランプ技法を使用してパターン形成装置を保持することができる。本明細書では用語「レチクル」又は「マスク」を、より一般的な用語「パターン形成装置」と同義と考えてよい。
本明細書で使用する用語「パターン形成装置」は、例えば基板の標的部分にパターンを生成するために放射ビームの断面にパターンを付与する目的に使用することができる任意の装置を指すものと広く解釈しなければならない。例えばパターンが位相シフト・フィーチャ又はいわゆるアシスト・フィーチャを含む場合には、放射ビームに付与されるパターンが、基板の標的部分の所望のパターンに正確に一致するわけではないことに留意されたい。一般に、放射ビームに付与されるパターンは、標的部分に生み出される集積回路などのデバイスの特定の機能層に対応する。
パターン形成装置は透過型又は反射型とすることができる。パターン形成装置の例には、マスク、プログラム可能ミラー・アレイ、及びプログラム可能LCDパネルなどがある。マスクはリソグラフィにおいてよく知られており、これには、バイナリ、交番位相シフト、減衰位相シフトなどのマスク・タイプ、並びにさまざまなハイブリッド・マスク・タイプが含まれる。プログラム可能ミラー・アレイの一例では、入射放射ビームをさまざまな方向に反射するようにそれぞれを個別に傾けることができる小さなミラーのマトリックス配置を使用する。この傾けられたミラーが、このミラー・マトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付与する。
本明細書で使用する用語「投影系」は、使用している露光放射、又は浸漬流体の使用、真空の使用などの他の因子に対して適当な、屈折、反射、反射屈折、磁気、電磁気及び静電気光学系又はこれらの組合せを含む、任意のタイプの投影系を包含するものと広く解釈しなければならない。本明細書における用語「投影レンズ」の使用はより一般的な用語「投影系」と同義と考えてよい。
図1に示すとおり、この装置は(例えば反射マスクを使用する)反射型の装置である。或いはこの装置を、(例えば透過マスクを使用する)透過型の装置とすることもできる。
リソグラフィ装置は、2つ(デュアル・ステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/或いは2つ以上のマスク・テーブル)を有するタイプの装置とすることができる。このような「多ステージ」機械では、これらの追加のテーブルを並行して同時に使用することができ、或いは、1つ又は複数のテーブルを露光に使用している間に他の1つ又は複数のテーブル上で準備工程を実施することができる。
リソグラフィ装置は、比較的に高い屈折率を有する液体、例えば水で基板の少なくとも一部分を覆って、投影系と基板の間の空間を満たすことができるタイプの装置とすることもできる。浸漬液は、リソグラフィ装置の他の空間、例えばマスクと投影系の間の空間に適用することもできる。投影系の開口数を増大させる浸漬技法は当技術分野でよく知られている。本明細書で使用する用語「浸漬」は、基板などの構造を液体に沈めなければならないということを意味しているのではなく、露光中に例えば投影系と基板の間に液体が位置するということを意味しているに過ぎない。
図1を参照すると、照明器ILは放射源SOから放射を受け取る。例えば放射源がエキシマ・レーザであるときには、放射源とリソグラフィ装置とを別個の実体とすることができる。このような場合、放射源は、リソグラフィ装置の一部を構成するとはみなされず、放射は、例えば適当な誘導ミラー及び/又はビーム・エキスパンダを含むビーム送達系を用いて放射源SOから照明器ILに渡される。この他の場合、例えば放射源が水銀ランプであるときには、放射源をリソグラフィ装置と一体の部分とすることができる。放射源SO及び照明器IL、並びに必要な場合にビーム送達系BDを合わせて放射系と呼ぶ。
照明器ILは、放射ビームの角強度分布を調整するための調整装置を含むことができる。一般に、少なくとも照明器のひとみ平面における強度分布の半径方向外側及び/又は内側の広がり(普通はそれぞれσアウター及びσインナーと呼ばれる)を調整することができる。さらに、照明器ILは、インテグレータIN、コンデンサCOなどの他のさまざまな構成要素を含むことができる。この照明器を使用して、所望の断面均一性及び断面強度分布を有するように放射ビームを調整することができる。
放射ビームBは、支持体(例えばマスク・テーブルMT)上に保持されたパターン形成装置(例えばマスクMA)に入射し、このパターン形成装置によってパターン形成される。マスクMAを横切った後、放射ビームBは投影系PSを通過する。投影系PSは、基板Wの標的部分C上にこのビームを集束させる。第2の位置決め装置PW及び位置センサIF2(例えば干渉計装置、直線エンコーダ又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの通り道に別の標的部分Cが配置されるように正確に移動させることができる。同様に、第1の位置決め装置PM及び他の位置センサIF1(例えば干渉計装置、直線エンコーダ又は容量センサ)を使用して、例えばマスクMAをマスク・ライブラリから機械的に取り出した後に、又は走査中に、マスクMAを放射ビームBの経路に対して正確に配置することができる。マスク・テーブルMTの移動は一般に、第1の位置決め装置PMの一部分を構成する長ストローク・モジュール(おおまかな位置決め)及び短ストローク・モジュール(細かい位置決め)を用いて実現することができる。同様に、基板テーブルWTの移動は一般に、第2の位置決め装置PWの一部分を構成する長ストローク・モジュール及び短ストローク・モジュールを使用して実現することができる。ステッパの場合には、スキャナとは対照的に、マスク・テーブルMTを短ストローク・アクチュエータにだけ接続し、又はマスク・テーブルMTを固定することができる。マスクMA及び基板Wは、マスク位置調整用マークM1、M2及び基板位置調整用マークPl、P2を使用して位置合せすることができる。図示の基板位置調整用マークは専用の標的部分を占めているが、これらのマークは標的部分間の空間に配置することができる(これらはスクライブ・レーン・アライメント・マークとして知られている)。同様に、2つ以上のダイがマスクMA上に提供される状況では、マスク位置調整用マークはダイとダイの間に配置することができる。
図示の装置は下記の少なくとも1つのモードで使用することができる。
1.段階・モードでは、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTを本質的に静止した状態に保ち、放射ビームに付与されたパターン全体を、1つの標的部分Cの表面に一度に投影する(すなわち1回の静的露光)。次いで、別の標的部分Cを露光できるように、基板テーブルWTをX及び/又はY方向に移動させる。段階・モードでは、露光野の最大サイズが、1回の静的露光で結像される標的部分Cのサイズを限定する。
2.走査モードでは、マスク・テーブルMTと基板テーブルWTとを同時に走査し、放射ビームに付与されたパターンを標的部分Cに投影する(すなわち1回の動的露光)。マスク・テーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は例えば、投影系PSの拡大(縮小)倍率及び像反転特性によって決まる。走査モードでは、露光野の最大サイズが、1回の動的露光における標的部分の(非走査方向の)幅を限定し、走査運動の長さが標的部分の(走査方向の)高さを決定する。
3.他のモードでは、プログラム可能パターン形成装置を保持したマスク・テーブルMTを本質的に固定し、放射ビームに付与されたパターンを標的部分Cに投影する間、基板テーブルWTを移動させ又は走査する。このモードでは一般に、パルス放射源を使用し、基板テーブルWTを移動させるごとに、又は走査中の放射パルスとパルスの間に、プログラム可能パターン形成装置を必要に応じて更新する。この動作モードは、先に参照したタイプのプログラム可能ミラー・アレイなどのプログラム可能パターン形成装置を利用するマスクレス・リソグラフィに容易に適用することができる。
上で説明した使用モードの組合せ及び/又は変形を使用し、或いは全く異なる使用モードを使用することもできる。
用語「レンズ」は、文脈が許す場合、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電気光学構成要素を含むさまざまなタイプの光学構成要素の1つ又はこれらの組合せを指すことがある。
本明細書で使用する用語「層」は、当業者には知られているとおり、他の層との間、及び/又は真空(使用時)などの他の媒質との間に1つ又は複数の境界面を有する層を表現することがある。しかし、「層」は構造の一部分を意味することもあることを理解されたい。用語「層」はいくつかの層を指すこともある。これらの層は例えば互いに隣り合い、又は重なり合う。これらの層はさらに、1つの材料又は材料の組合せを含むことがある。本明細書で使用する用語「層」は、連続層又は不連続層を表現することがあることにも留意されたい。本発明では、本明細書で使用する用語「材料」が材料の組合せと解釈されることがある。本明細書では用語「付着物」が、当業者には知られているとおり、表面(例えば光学要素の表面)に化学的に又は物理的にはりついた材料を指す。このような付着物は1つの層であることもあるが、多層構造を含むこともある。付着物がキャップ層を含むこともあるが、放射源からスパッタリングされた元素粒子など望ましくない付着物を含むこともある。付着物は、付着した再付着生成物又は蒸着生成物を含むこともある。付着物はさらに、例えば粒子をスパッタリングする放射源を備えた装置を使用した後にこのようなスパッタリングされた粒子を含み、或いはB、C、Si、Ge及びSnのグループから選択された1種又は数種の元素を含む材料の付着物を含む保護層として、キャップ層を含むことがある。本明細書において、「付着物は、B、C、Si、Ge及びSn並びにこれらの組合せからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む」との文言或いは「キャップ層は、B、C、Si及びGe並びにこれらの組合せからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む」との文言における用語「元素」は、当業者には明白なとおり、これらの元素のうちの1種又は数種の元素を含み、或いはこのような元素のうちの1種又は数種の元素を含む粒子を含み、或いはこれらの元素のうちの1種又は数種の元素を含む化合物(Si酸化物、Si炭化物、Si窒化物など)を含み、或いはこれらの元素のうちの1種又は数種の元素を含む合金を含み、或いはこれらの元素の組合せ(例えばSn、O、C及びHを含む付着物)を含む、付着物又はキャップ層を指す。「B、C、Si及びGe並びにこれらの組合せからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む付着物」との文言は、特定の実施例において、原子B、C、Si又はGe或いはこれらの組合せを含む単層又は多層を指すことがある。元素層又は窒化層などは、当業者に知られているとおり、酸素不純物を含むことがある。
用語「ハロゲンを含むガス」又は「水素を含むガス」はそれぞれ、少なくともハロゲン・ガス又は水素ガスを含むガス又はガス混合物を指す。用語「ハロゲンを含むガス」の中の用語「ハロゲン」は、原子(ラジカル)として存在し、或いは化合物、例えばF、Cl、Br、I、HF、HCl、HBr、HI、ハロゲン間化合物(例えばClF)、又はF、Cl、Br及びIから選択された1種又は数種の元素を含む他の化合物として存在する、F、Cl、Br及びIから選択された少なくとも1種又は数種の元素を指し、これらは、約50〜500°の温度で気相を形成することができ、また、a)B、C、Si、Ge及びSnのうちの1種若しくは数種の元素を含む化合物(付着物)と反応し、又はこれらを還元して、それぞれ元素B、C、Si、Ge及びSnとし、或いはb)B、C、Si、Ge及びSnのうちの1種若しくは数種の元素を含む化合物と反応して、揮発性生成物を形成し、或いはc)B、C、Si、Ge及びSnのうちの1種若しくは数種の元素を含む化合物と反応して、ハロゲン又は水素と反応して揮発性物質を形成する生成物を形成し、或いはd)元素B、C、Si、Ge及びSnと反応して揮発性生成物を形成し、或いはe)例えば熱線又はプラズマと接触したときにハロゲン・ラジカルを与える(これらのラジカルは付着物と反応することができる)ことができる。F、Cl、Br、I、特にIを使用することができる。このようなガスはさらに、Arなどの緩衝ガスのような追加の成分を含むことができる。用語「ハロゲン化物」は例えば、I、Br、Clなどのハロゲンと例えばC、Si又はGeとの2元又はそれ以上の化合物、例えばCCl、SiClなどを指す。
本明細書で使用する用語「放射」及び「ビーム」は、紫外(UV)放射(例えば365、248、193、157又は126nmの波長λを有する放射)、極端紫外(EUV又は軟X線)放射(例えば波長5〜20nmの放射)、及びイオン・ビーム、電子ビームなどの粒子線を含む、全てのタイプの電磁放射を包含する。一般に、約780〜3000nm(又はそれ以上)の波長を有する放射はIR放射とされる。UVは、約100〜400nmの波長を有する放射を指す。さらにリソグラフィではUVが通常、水銀放電ランプによって生み出すことができる波長、G線436nm、H線405nm及び/又はI線365nmに適用される。VUVは、真空紫外線(すなわち空気によって吸収されるUV)であり、約100〜200nmの波長を指す。DUVは深紫外線であり、リソグラフィでは通常、エキシマ・レーザによって生み出される126nm〜248nmなどの波長に対して使用される。例えば波長5〜20nmの放射は、少なくともその一部分が5〜20nmの範囲にある、ある波長帯を有する放射について言うことを当業者は理解されたい。
図2に、投影装置1をより詳細に示す。この装置は、放射系42、照明光学部品ユニット44及び投影系PSを含む。放射系42は放射源SOを含み、放射源SOは放電プラズマによって形成することができる。EUV放射は、非常に高温のプラズマを生成してEUV電磁スペクトル範囲の放射を発射するガス又は蒸気、例えばXeガス、Li蒸気又はSn蒸気によって生み出すことができる。この非常に高温のプラズマは、例えば放電によって少なくとも部分的にイオン化された放電プラズマを生じさせることによって生成される。この放射を効率的に生み出すためには、Xe、Li、Sn蒸気或いは他の適当なガス又は蒸気の分圧が例えば10Paである必要がある。放射源SOによって発射された放射は、放射源室47からコレクタ室48内へ、(放射源室47の開口の中又はこの開口の後ろに配置された)ガス・バリヤ又は汚染トラップ49を通して渡される。ガス・バリヤ49は、例えば参照によって本明細書に援用する米国特許第6359969号、6576912号及び6614505号並びにWO2004/104707に詳細に記載されているチャネル構造を含む。
コレクタ室48は放射コレクタ50を含み、放射コレクタ50は斜入射コレクタによって形成することができる。コレクタ50を通過した放射は、格子スペクトル・フィルタ51で反射されて、コレクタ室48のアパーチャの虚放射源点(virtual source point)52のところで集束する。コレクタ室48からの放射ビーム56は、照明光学部品ユニット44の中の直入射(normal incidence)反射器53、54によって反射され、レチクル又はマスク・テーブルMT上に配置されたレチクル又はマスクに入射する。パターンが付与されたビーム57が形成され、これが、投影系PSの中で反射要素58、59によってウェーハ・ステージ又は基板テーブルWT上に結像される。照明光学部品ユニット44及び投影系PSには一般に、図示したよりも多くの要素が存在する。リソグラフィ装置のタイプに応じて格子スペクトル・フィルタ51は任意選択で存在する。また、図に示されているよりも多くのミラーが存在することがあり、例えば58、59よりも1〜4枚多い反射要素が存在することがある。
放射コレクタ50は従来技術から知られている。本発明で使用することができる放射コレクタの一例が、参照によって本明細書に援用する米国特許出願公開2004/0094724A1の例えば図3及び4に記載されている。
図1及び2に示したリソグラフィ装置を、EUVリソグラフィ装置用のリソグラフィ装置とすることができ、この装置は例えば、放射ビームを調整するように構成された照明系と、放射ビームに断面パターンを付与してパターン形成された放射ビームを形成するように構成されたパターン形成装置を支持するように構成された支持体と、基板を保持するように構成された基板テーブルと、パターン形成された放射ビームを基板の標的部分に投影するように構成された投影系と、放射源及び放射コレクタとを含む。
図2に示した全ての光学要素(及びこの実施例の概略図に示されていない他の光学要素)は付着、例えばSnの付着を受けやすい。放射コレクタ50及び存在する場合には格子スペクトル・フィルタ51がこれにあてはまる。したがって、本発明の方法はそれらの光学要素に適用することができ、さらに直入射反射器53、54及び反射要素58、59、又は他の光学要素、例えば追加のミラー、格子などに適用することができる。
米国特許出願公開2004/0094724A1の図3に示されているとおり、この図の斜入射コレクタ10は、入れ子にされたいくつかの反射要素を含む。このタイプの斜入射コレクタは例えば、参照によって援用する米国特許出願公開2003/0095623A1にも示されている。本発明の図2〜4に示されているとおり、コレクタ50は光軸Oに沿って整列している。コレクタ50は反射器142、143、146を含むことができる。図2〜4では、内側反射器が参照符号142によって指示され、外側反射器が参照符号146によって指示されている。放射コレクタ50は、ある容積、すなわち外側反射器146の内側の容積を取り囲む。外側反射器146の内側のこの容積は通常、円周が閉じられているが、小さな開口が存在してもよい。反射器142と146の間に別の反射器143が位置することができる。反射器142、143及び146は全て、少なくともその一部分が、例えば米国特許出願公開2004/0094724A1に記載されている反射層又はいくつかの反射層を含む表面を含む。これらの反射層の表面にはさらに、これらの反射層の表面の少なくとも一部分に提供された保護のためのキャップ層、又は光学フィルタとしてのキャップ層があってもよい。
放射コレクタ50は通常、放射源SO又は放射源SOの像の近くに置かれ、この放射コレクタは、放射源SO又は放射源SOの像が位置する光軸Oの方向に延びる内側反射器142及び外側反射器146を少なくとも含み、内側反射器142は外側反射器146よりも光軸に近く、これらの反射器はそれぞれ内側反射面を有する。それぞれの反射器は、少なくとも2つの隣接する反射面を含み(図5及び6も参照されたい)、放射源SOから遠い反射面は、放射源SOに近い反射面よりも光軸に対して小さな角度で置かれる。このように斜入射コレクタ50は、光軸に沿って伝搬する(E)UV放射ビームを生み出すように構築されている。少なくとも2つの反射器が実質的に同軸に置かれ、光軸を中心に実質的に回転対称に延びることが好ましい。このWolterタイプの斜入射コレクタは、例えば米国特許出願公開2003/0095623A1及び2004/0094724A1に記載されている。
1つ又は複数の外側反射器146及び内側反射器142/143に付着物が見られることがある。参照によって本明細書に援用する米国特許出願10/956,344に記載されているとおり、この付着物は、B、C、Si、Ge及びSnからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含むことができる。C(炭素)は、リソグラフィ装置内の望ましくない炭化水素の存在によって放射コレクタ50上に付着することがあるが、保護キャップ層として意図的に存在することもある。Si(シリコン)も保護キャップ層として意図的に存在することがあり、Sn(スズ)は、Snを生み出す放射源SOによって存在することがあるが、保護キャップ層として意図的に存在することもある。
例えばSn源によるSnの付着は、数層の単層が付着した後に、放射コレクタ50又は他の光学要素の反射にとって有害となる可能性があり、これによってこのような光学要素のクリーニングが必要となる可能性がある。Siはまた、レジストからのガス放出による付着物として存在することがある。付着物にはさらに、例えば装置の壁、電極、ガス・バリヤなどに使用される例えばMo、W、Fe、Al、Ni材料などが含まれる。
リソグラフィ装置の使用中に、放射コレクタ50は汚染され、且つ/又は放射コレクタ50上の保護層はこのような付着物によって劣化する。付着物、特にB、C、Si、Ge及びSnからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む付着物は、ハロゲン、例えばF、Cl、Br及びIによって、例えば水素ラジカルによって、同時に又は前後して適用される水素ラジカルと1種又は数種のハロゲンの組合せによって、除去することができる。
第1の実施例では以下のプロセスが実行される:原子状水素でクリーニングして、SnO(及び/又は放射コレクタ50上の他の酸化物付着物、例えば酸化シリコン)を、Sn(及び/又は他の元素又は金属化合物、例えばSi)に還元するプロセス、並びにハロゲン、例えばIでクリーニングして、ハロゲン化物、例えばヨウ化物(及び/又は他のハロゲン化物、例えばSiI))の形態のSn(及び/又は他の元素化合物、例えばSi)を除去するプロセス。
これは、以下の段階を含む方法によって実行することができる:装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にHを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、付着物を有する放射コレクタを、この水素ラジカルの少なくとも一部分と接触させ、付着物の少なくとも一部分を還元する段階、装置の少なくとも一部分にハロゲンを含むガスを供給する段階、並びに付着物を有する放射コレクタを、このハロゲンを含むガスの少なくとも一部分と接触させ、付着物の少なくとも一部分を除去する段階。
第2の実施例では、先に述べた2つのプロセスが実質的に同時に実行されるよう、水素を含むガスがさらにハロゲン・ガスを含む。
これは、以下の段階を含む方法によって実行することができる:装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にH及びハロゲンを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、並びに付着物を有する放射コレクタを、このガスの中の水素ラジカル及びハロゲンの少なくとも一部分と接触させ、付着物の少なくとも一部分を除去する段階。
第3の実施例では、原子状水素だけを用いてクリーニングを実行して、酸化スズ(及び/又は放射コレクタ50上の他の酸化物付着物、例えば酸化シリコン)を、揮発性の水素化スズ(及び/又は他の水素化物、例えば水素化シリコン、水素化ゲルマニウムなど)に還元して、揮発させる。
これは、米国特許出願10/956,344に記載されている方法によって実行することができ、この方法は、装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にHを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、並びに付着物を有する放射コレクタを、この水素ラジカルの少なくとも一部分と接触させ、付着物の少なくとも一部分を除去する段階を含む。
第4の実施例では、ハロゲンを含むガスだけを用いてクリーニングを実行して、スズ(及び/又は放射コレクタ50上の他の付着物、例えばシリコン)を揮発させ、それによって放射コレクタ50上の付着物を除去する。
これは、米国特許出願10/956,344に記載されている方法によって実行することができ、この方法は、装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にハロゲンを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階、並びに付着物を有する放射コレクタを、このハロゲンを含むガスの少なくとも一部分と接触させ、付着物の少なくとも一部分を除去する段階を含む。
これらの反応中に、HO並びに水素化物及び/又はハロゲン化物が形成されることがある。Sn又はSn酸化物の反応は、例えば「the Gmelin-Handbook of Inorganic and Organometallic Chemistry」に記載されている。Snを含む付着物或いはSi又はGeを含むキャップ層がある場合には、少量の酸素の存在によって、通常は、ある程度のSn酸化物及びSi又はGe酸化物が存在する。これらの酸化物を除去するためには、ハロゲン化物及び/又は水素化物の形成によって元素Sn、Si、Geを除去できるようになる以前に、還元段階が必要となることがある。
このために、ハロゲンを含むガス及び/又は水素を含むガスからなるグループから選択されたガスを、放射コレクタ50、特に、反射層があり、付着物、例えば放射源SOからのSnの付着物によって劣化した、又は放射源SOからの破片(例えばイオン、電子、クラスター、液滴、電極腐食生成物)によって、例えば放射コレクタ50の反射層上の保護層が劣化した放射コレクタ50の内容積に供給することができる。
これらのガスは実質的に、外側反射器146によって取り囲まれたこの容積に供給される。そうしなければこれらのガスがリソグラフィ装置の他の部分を攻撃する可能性があるからである。例えば、一部のハロゲンは、一部の光学及び/又は構造材料に対して腐食性である。したがって、付着物を除去するために、放射コレクタ50の一端又は両端に、すなわち放射源SOの方を向いた端の近く、及び照明ユニットの方を向いた端の近くに、ガス・バリヤを配置する。一実施例では本発明が、ガス・バリヤが、薄層汚染物バリヤ、例えば49、149、及びシャッタ(shutter)、例えば120、130からなるグループから選択された方法及びリソグラフィ装置を対象とする。このような薄層汚染物バリヤ49及び149は、例えば米国特許第6614505号及び6359969号に記載されたチャネル構造を含む。さらに、一実施例では、薄層汚染物バリヤ49又は149或いはその両方が軸を中心に回転する。
シャッタは、放射コレクタ50の一端又は両端に配置することができる、スライド、回転又は可動要素又は装置、例えばバルブ(valve)、ドア(door)、ダイアフラム(diaphragm)などとすることができる。ガス・バリヤの組合せ、例えば放射源からウェーハに向かって、第1の薄層汚染物バリヤ、第1のシャッタ、放射コレクタ、並びに第2のシャッタ及び第2の薄層汚染物バリヤから選択された任意選択の1つ又は複数のガス・バリヤ、の順に配置されたスタックも使用することができる。本明細書では用語「シャッタ」が、室、空間、管などを閉じ、本発明の文脈ではさらに放射コレクタ50の一端を閉じるドア、バルブ、ダイアフラム・シャッタ、或いは他の要素又は装置を指す。本明細書では内容積が、外側反射器146並びに放射コレクタ50の両端50a及び50bによって取り囲まれた容積である。また、「エンクロージャ(enclosure)容積」は、この内容積、又は外側反射器146並びに両方のドア120及び130によって与えられる容積(例えば図3参照)、又は外側反射器146並びに薄層汚染物バリヤ49及び149によって与えられる容積(例えば図4参照)、すなわち外側反射器146及びガス・バリヤによって与えられる容積を指す。用語「放射コレクタ・エンクロージャ」は、放射コレクタ容積を与える要素、すなわち外側反射器146並びに両方のドア120及び130(例えば図3参照)、又は外側反射器146及び薄層汚染物バリヤ49及び149(例えば図4参照)、すなわち外側反射器146及びガス・バリヤを指す。放射コレクタ50は、外側反射器146の外面の追加のフィーチャ、又は外側反射器146の周囲の追加のフィーチャ、例えば保護ホルダ、ヒータなどを含むことができることを理解されたい。本明細書では、「放射コレクタの一端又は両端の1つ又は複数のガス・バリヤ」との文言が、一端に少なくとも1つのガス・バリヤを有し、或いは各端にガス・バリヤを有し、或いは一端又は各端に2つ以上のガス・バリヤ、例えば先に説明したスタックを有する放射コレクタを指す。したがって、用語「薄層汚染物バリヤ」がいくつかの薄層汚染物バリヤを指すことがあり、これらの薄層汚染物バリヤのうちの1つ又は複数のバリヤが任意選択で回転バリヤである。
これらのガス・バリヤは、放射コレクタ50の容積から装置の残りの部分へ流れるガスに流動抵抗を与える。例えば、放射コレクタ50の内容積の圧力を0.1〜2000mbar、例えば約2〜10mbarと仮定すると、この内容積と放射コレクタ50を含むリソグラフィ装置の部分(すなわち例えば図2、8及び9の室48)との間の圧力差、望ましくは超過圧を約0.1〜2000mbar、例えば約5〜10mbar(すなわち放射コレクタ50の容積の圧力よりも5〜10mbar高い)に維持することができる。放射コレクタ50の内容積の圧力は、約0.1〜2000mbar、例えば1〜2000mbarに維持することができる。これらのガス・バリヤは、これらのガス・バリヤを通したハロゲン及び/又は金属−ハロゲン反応生成物の拡散が抑制されて、リソグラフィ装置の放射コレクタ50を含む部分のこれらの化合物の分圧が、約10−6mbar未満、例えば約10−7mbar未満、例えば約10−8mbar未満、例えば約10−9mbar未満となるように設計される。
リソグラフィ装置はさらに、放射コレクタ・エンクロージャ容積の外側の圧力を、放射コレクタ・エンクロージャ容積の圧力よりも0.1〜2000mbar高く維持するように構成された要素又は装置を含む。このような要素又は装置は、それぞれ放射コレクタ・エンクロージャ容積及びこの放射コレクタ・エンクロージャ容積の外側の容積(すなわち室48)に接続され、又はこれらとガス接触したいくつかのガス・ポンプ6、いくつかの排出口/注入口2(下記参照)を含むことができる。このように、放射コレクタ・エンクロージャ容積の外側の圧力を、放射コレクタ・エンクロージャ容積の圧力よりも0.1〜2000mbar、例えば約1〜2000mbar高く維持することができる。圧力差を維持するためのこれらの要素又は装置にはさらに、例えばバルブ、(エンクロージャの内側及び/又は外側の)圧力検出器などが含まれ、これらは、圧力などを制御するプログラムを有するコンピュータに接続することができる。
図3を参照すると、放射コレクタ50の両端(図4及び7(参照符号50a及び50b)も参照されたい)に、放射コレクタ50の内容積を取り囲むエンクロージャ容積を与える2つのシャッタ(又はバルブ、ドアなど)120及び130が配置されている。放射コレクタ50の内容積は、外側反射器146と、放射源SOの方を向いた端50a(すなわち図3のシャッタ120によって閉じられた端)と、照明光学部品ILの方を向いた端50b(すなわち図3のシャッタ130によって閉じられた端)とによって取り囲まれた容積である。シャッタ120及び130は、リソグラフィ装置の使用中に移動され又は開かれ、放射コレクタ50をガスで処理して放射コレクタ50の内面の付着物を除去するときには閉じられる。なお図3には、任意選択で存在する薄層汚染物バリヤ49も示されている。シャッタ120及び130は、ホルダ121及び131を有するスライド・シャッタとすることができるが、ホイール上又は任意の装置上に存在してもよい。この実施例は、リソグラフィ装置の使用後の付着物の除去を対象とすることができる。
図4を参照すると、放射コレクタ50の両端に、放射コレクタ50の内容積を取り囲むエンクロージャ容積を与える2つの薄層汚染物バリヤ49及び149が配置されている。これらの薄層汚染物バリヤ49、149はともにガス・バリヤとなる。薄層汚染物バリヤ49及び149が、腐食性のガスを、放射コレクタ50のエンクロージャ内に閉じ込めるためには、薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50の間の開口及び放射コレクタ50と薄層汚染物バリヤ149の間の開口は最小限でなければならない。(後の変形で論じるとおり)小さなすき間は許される。図4ではこれらのすき間が比較的に大きい(尺度は一定ではない)。一変形では、この容積を閉め切るためにシートを取り付けることができる。
このバリヤによって、例えばヨウ素及び他の成分の拡散は低減する。薄層汚染物バリヤ49及び149などのガス・バリヤとの気相中での衝突により、分子は止められ、流れの方向は内側コレクタへ向かって逆転される。
エンクロージャ容積の圧力は、粘性流が生じる十分な大きさでなければならない。より低い圧力(分子流)では、ヨウ素又は他の分子を留める気相中での衝突が不十分になる可能性がある。
正確な圧力はバリヤ・シートの寸法に依存する。粘性流は、クヌーセン値(K=平均自由行程/特性寸法)<0.1、例えば<0.01で得られ、一例として、長さ10cmの幅の狭い平行プレート49aでは、>0.1mbarの圧力が必要である。長さL(放射の方向の薄層プレート49aの長さ)と平板プレート間の高さhの比L/hは>>1でなければならず、例えば10cmの長さに対して、プレート間の距離は一般に2cm未満でなければならない。長さLが大きく高さhが小さいことが好ましい。しかし同時に、hが小さいほど、抑制を達成する向流も小さくなり、例えば2mm間隔にフォイルを有する長さ10cmのフォイル・トラップでは、2cm間隔でフォイルを有する長さ10cmのフォイル・トラップに比べて必要な圧力差がはるかに小さくてすむ。一般的な薄層汚染物バリヤの寸法は、約100から200薄層49aとすることができ、その距離は、コレクタ側の6mmから、中間焦点52(図2)側の0.6mmまでにわたる。薄層汚染物バリヤ149のため空間は十分にあり、そのためこの薄層汚染物バリヤは長さ10cm、最大30〜40cmとすることができる。使用されるバリヤ・ガスの重量も考慮事項である。Iを押し留めるためには軽いHeよりも重いArのほうがよい。本明細書ではバリヤ・ガスが、バリヤを通して放射コレクタ50の内容積へ流入するガスとして使用される。
薄層汚染物バリヤを使用するとき、薄層要素49aは約5〜50cmとすることができ、薄層要素49a間の距離は、薄層汚染物バリヤ49の放射源側で約0.2〜1mm、コレクタ側で約2〜10mmであり、薄層汚染物バリヤ149の薄層要素49a間の距離は、コレクタ側で約2〜20mm、中間焦点52の側で約0.2〜2mmである。それぞれの薄層汚染物バリヤは、約50〜400、例えば75〜375の薄層要素49aを含むことができる。
一実施例では、薄層汚染物バリヤ49又は149或いはその両方が、EUV露光中もその場にとどまる。この場合、薄層汚染物バリヤが吸収するEUVを最小限にしなければならず、薄層の量を減らさなければならない。したがってこの実施例では、有利にも、リソグラフィ装置の使用中に(すなわちデバイスの製造中に)も付着物を除去することができる。他の実施例では、一方又は両方の薄層汚染物バリヤ49及び/又は149がEUVビームの外側に配置され、クリーニング時に所定の位置に配置される。この場合にはずっと多くのフォイルを使用することができる。したがってこの実施例では、クリーニングで使用するために薄層汚染物バリヤ49及び/又は149をガス・バリヤとして端50a及び/又は50bに配置し、リソグラフィ装置の使用中には薄層汚染物バリヤ49及び/又は149を移動させる輸送手段が存在する。
放射コレクタ50全体を取り替える代わりに、本発明は、放射コレクタ50の表面から付着物を除去することによって放射コレクタ50の表面を少なくとも部分的に修復し、又はクリーニングすることができる方法を提供する。
一実施例では、ガスがHを含むガスを含み、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせることを含む方法が提供される。このようにして、除去プロセスにおいて、付着物を水素ラジカルと接触させることによって、付着物を除去する。水素ラジカルはさまざまな方法で生み出すことができる。本発明の方法の一実施例では、水素ラジカルの少なくとも一部分が、Hを含むガスのHから、Hを水素ラジカルに転化させるように構成された熱フィラメント、プラズマ、放射及び触媒からなるグループから選択された1つ又は複数のラジカル生成装置によって生み出される。触媒はHを、触媒の表面に吸着したHラジカル又はH原子に解離する。この触媒は、遷移金属ベースの触媒、例えばPd、Pt、Rh、Ir及びRuを含む触媒を含むことができる。この触媒はさらに、Ru層、例えばRuが最上層に含まれる斜入射ミラーの表面又は放射コレクタ50の多層の表面を含む。ラジカルを生じさせる放射は、EUV放射、DUV放射、UV放射などの放射、例えば193nm、157nm及び126nmからなるグループから選択された波長を有する放射を含む放射を含むことができ、この放射は、素から水素ラジカルを形成することができる電子ビーム、電離放射などの放射を含むことができる。一実施例では、リソグラフィ装置の放射源SOを、ラジカルを生じさせる放射源SOとして使用する。他の実施例では、水素ガスからの水素ラジカルの形成を誘導する放射を提供する追加の放射源が存在する。一実施例では、水素ラジカルの少なくとも一部分を、米国特許出願10/956,344の記載に従って生じさせる。水素ラジカルはSn(又はSn酸化物)、C、Si(又はSi酸化物)などと反応し、(例えばSn酸化物などの酸化物が還元されるときに)例えば排出口によって除去することができる揮発性の水素化物及び/又は水を生成する。酸化されており、又は少なくとも部分的に付着物又はキャップ層の酸化物として酸化物として存在するSn及びSiを、元素Sn及びSiに還元し、水素化物として除去することができる。付着物、例えばB、C、Si、Ge及びSnからなるグループから選択された1種又は数種の元素は水素ラジカルによって除去することができるが、例えばSnは、ハロゲンを供給することによっても除去することができる。したがって他の実施例では、Hを含むガスがさらにハロゲン・ガスを含む。ハロゲンは揮発性ハロゲン化物を形成することができ、例えばSn及びSi付着物の除去を向上させることができる。一実施例では、このガスがIを含むガスを含む方法が提供される。これはこのガスが、ミラーの表面から付着物を選択的に除去することによって、特にSn付着物に対して良好な結果を示し、同時に、リソグラフィ装置の他の部分に対する腐食効果が小さいか、又はこの効果をほとんど示さないためである。
図5に、第1のミラー142及び第2のミラー146(それぞれ図2〜4の反射器146及び142)を含む放射コレクタ50の一部分を概略的に示す。放射コレクタ50は、EUV放射35を集め、放射ビーム56(図6)を生み出すために3枚以上のミラーを含むことができる。ミラー142と146の間の空間180には、EUV放射35の外側、すなわちミラー146の影に配置された部分がいくつかある。これらの部分は灰色の領域によって指示されている。例えば、これらの空間を使用して、この図にはフィラメント110(1)及び110(2)で指示されたフィラメント110を配置することができる。
反射器/ミラー142及び146上の付着物を除去するため、米国特許出願10/956,344に従って、本発明に基づくガス、例えば水素ガスを空間180に入れ、加熱されたフィラメント110によって少なくとも部分的に水素ラジカルに転化させることができる。水素ラジカルは、Snなどの望ましくない付着物を放射源SO(この図には示されていない)から除去し、且つ/又は例えばSn酸化物をSnに還元することができる。
この実施例の一変形では、排出口2(1)及び2(2)を有する1つ又は複数のガス供給源6(1)及び6(2)を、ミラー50が配置された空間に配置することができる。この位置は選択できることを理解されたい。他の変形では、空間180のEUV放射35の外側に位置する部分、すなわちミラー146の影の部分にも排出口2(1)及び2(2)があるようにガス供給源を配置することができる。図5に、ガス供給源6(1)及び6(2)の位置の例を示す。
例えば、放射コレクタの内容積にガスを供給した後に、シャッタ120及び130を閉じ、フィラメント110を加熱して、水素ガスの場合には水素ラジカルが形成されるようにすることができる。フィラメント110の一般的な温度は約1400から2400℃である。処理中の放射コレクタの内容積の一般的な温度は室温(約20℃)から500℃であり、望ましい温度範囲は約50〜300℃、例えば約100から200℃である。この温度を得るために、加熱フィラメント110、シャッタ120又は130に組み込まれた加熱要素38(例えば図7a参照)、及び他の加熱要素を使用することができる。一般的な圧力は例えば約10−5から2000mbar、例えば約0.1から2000mbarであり、リソグラフィ装置の要素48の圧力は、放射コレクタ50の内容積よりも高い圧力、一般に(放射コレクタ50の内容積の圧力よりも高い)約1〜2000mbarに維持される。水素分圧は約10−6〜2000mbar、例えば約10−5から2000mbarとすることができる。
先に述べたとおり、水素ラジカルを生じさせるプロセスに続いて、水素ラジカルを生じさせるプロセスと同時に、又は水素ラジカルを生じさせるプロセスの代わりに、ハロゲンを含むガスを供給することによってハロゲンを供給することができる。
ハロゲン、例えばIの場合、温度は約100から500℃であり、望ましい温度範囲は100〜300℃、例えば約130から200℃である。この温度を得るために、加熱フィラメント110、シャッタ120又は130に組み込まれた加熱要素38、及び他の加熱要素を使用することができる。一般的な圧力は例えば約0.1〜2000mbar、好ましくは1〜2000mbarであり、リソグラフィ装置のコレクタ室48の圧力は、放射コレクタの内容積よりも高い圧力、一般に約1〜2000mbar以上に維持される。ハロゲン(例えばI)分圧は約10−7〜10−2mbar、例えば約10−5〜10−4mbarとすることができる。一実施例では、加熱フィラメント110を使用してさらに、ハロゲンを含むガスの中に含まれるハロゲン又はハロゲン化合物からハロゲン・ラジカルを生じさせることができる。
したがって他の実施例では、リソグラフィ装置がさらに、エンクロージャ容積を加熱するための1つ又は複数の加熱要素を含む。図6に、第1のミラー142及び第2のミラー146を含む放射コレクタ50の一部分を概略的に示す。ミラー142と146の間の空間180には、EUV放射35の外側、すなわちミラー146の影に配置された部分がいくつかある。これらの部分は、参照符号32及び34が付された灰色の領域によって指示されている。例えば、これらの空間を使用して、(図5に示した)フィラメント110を配置することができる。しかし、これらの領域を、温度制御用の熱流体又は冷流体を輸送するための加熱線又は加熱管(図示せず)を配置するために使用することもできる。図6には、コントローラ40によって制御された熱源38が概略的に示されている。熱源38は、コネクタ31によってミラー142に接続することができる。コネクタ31は熱伝導によって加熱される。コントローラ40は、適当にプログラムされたコンピュータ、又は適当なアナログ及び/又はディジタル回路を有するコントローラとして実装することができる。熱源38は、矢印37で指示された熱を生成し、この熱は、放射コレクタ50の第1のミラー142に導かれる。熱源38をミラー142にも物理的に接続してもよい。熱源38はさまざまな加熱要素を含むことができ、且つ/又はミラー142の異なる領域を選択的に加熱できるように熱源38を配置することができる。このように、キャップ層又は付着物の層成長及び層除去をより良好に制御することができる。熱源38は、コントローラ40によって制御することができる。このコントローラはさらに、ポンプ29を制御し、或いは熱電対、ガス圧、ガス流動などの測定装置、ミラー142及び/又はミラー146の反射率を解析する解析ユニット、付着層の厚さなどを測定する解析ユニットなど(図6には示されていないが、当業者には知られている)を制御してもよい。ヒータ、例えば熱源38、及び放射コレクタ50に接続された加熱要素は、(図5のフィラメント110などの)加熱線、高温の流体又は高温のガスを含み/輸送し、高温の/加熱されたガスを、加熱する容積に供給する管、(図6の熱源38などの)放射コレクタ50に接続され又は放射コレクタ50と熱接触したヒータ或いは(図7a及び7bの熱源38などの)ガス・バリヤに接続され又はガス・バリヤと熱接触したヒータ、(IRランプなどの)加熱ランプ、及び(放射源SOなどの)EUV源からなるグループから選択することができる。最後の2つは例えば予熱源として使用することができる。シャッタ130を使用せず、又は部分的に開いたシャッタ130を使用する実施例では、IR源を例えば端50bに配置することができる。
本発明はさらに、エンクロージャ容積を加熱し、且つ/又はHを含むガスの中のHから水素ラジカルを生じさせる目的に使用することができる1つ又は複数の加熱要素をエンクロージャ容積内にさらに含むリソグラフィ装置を提供する。エンクロージャ容積の加熱はさまざまな方法で実行することができる。他の実施例では、(ドア120、130、薄層汚染物バリヤ49及び/又は149などの)放射コレクタ・エンクロージャからなるグループから選択された1つ又は複数のエンクロージャの少なくとも一部分を加熱し、放射コレクタ・エンクロージャ容積に供給するガスを加熱することをさらに含む方法が提供される。
図5を参照すると、リソグラフィ装置の使用中の少なくとも一部分の間に、放射源SO(図示せず)の発射によって放射コレクタ上にSnが付着する可能性がある。放射コレクタ50の使用後に、放射コレクタ50の表面が、プラスチック管又は残りのガスなどからの望ましくない付着物、例えばSn又は炭化水素を含む可能性があり、又は可能なキャップ層が劣化する可能性があり、これを除去(し置換)する必要が生じる。これは、米国特許出願10/956,344に記載された方法に従って実行することができる。
ガス供給源6(1)によって、H又はハロゲンを含むガス、Hとハロゲンの組合せなどを、注入口2(1)を通して、放射コレクタ50のミラー142及び146が存在する空間に供給することができる。熱フィラメント110の存在によって水素ガスは解離して水素ラジカルになる。水素ラジカルの一部は、放射コレクタ50の表面の付着物又はキャップ層と接触し、そこでSi(Si酸化物を含む)、Sn(酸化スズを含む)及びCなどのうちの1種又は数種の元素と反応することができる。このように、付着物を有する放射コレクタ50は、水素ラジカルの少なくとも一部分と接触し、付着物の少なくとも一部分が除去される。揮発性の水素化物、例えばSiHが形成され、揮発性の水素化物には、水素化スズ及び/又はCHなどの炭化水素も含まれる。水が形成されることもある。揮発性化合物は、例えば参照符号6(2)及び2(2)で指示された排出口又はポンプによって少なくとも部分的に除去することができる(ガス供給源6及び注入口2をポンプ及び排出口として使用することもでき、又はいくつかのガス供給源6及び注入口2を配置し、そのうちの一部がガスを供給する機能を提供し、他の一部がガスを除去する機能を提供する)。例えば100〜150nm/時の除去速度を得ることができる。成長及び除去速度は、ex situの蛍光X線分光法によって得ることができる。
同様に、放射コレクタ50の内容積にハロゲンを含むガスを供給することができる。約100℃から500℃、例えば約100℃から300℃、例えば約130〜200℃の温度を与えることによって、ハロゲンは例えばハロゲン化スズを形成し、それによって、Snを含む付着物の場合には、放射コレクタ50の表面からスズの少なくとも一部分を除去する。
一実施例では、1つ又は複数のゲッタ(getter)プレート、ゲッタ・マス(mass)又はゲッタ・コーティングを提供することができ、これらの表面には、ハロゲン・ガス、ハロゲン化物及び水素化物から選択された1種又は数種のガスが付着物を形成し、或いは、これらが、ハロゲン・ガス、ハロゲン化物及び水素化物から選択された1種又は数種のガスと反応することができ、それ以降は、これらのガスがリソグラフィ装置の他の光学要素にそれ以上害を与えない。例えばNiコーティングを使用してIを結合することができる。このようなゲッタ材料は、例えばシャッタ120及び/又は130の放射コレクタ50の内容積の方を向いた表面の少なくとも一部分、或いは覆い(hull)200(例えば図10参照)の少なくとも一部分に配置された別個のバリヤ又は追加のバリヤとして使用することができる。
他の実施例では、この方法がさらに、放射コレクタ・エンクロージャ容積、例えばガス・バリヤ(薄層汚染物質又はバリヤ・シャッタ或いはその両方)にゲッタ材料を提供することを含む。ゲッタ材料は、Sn、Sb、Al、Zr、Cd、Fe、Pb、Cu、Ag及びNiからなるグループから選択された1種又は数種の金属から選択することができ、これらの金属は例えばIと反応することができる。例えばSn、Sb、Al、Zr、Cd及びFeは、約150℃でIと反応して、これらの温度以上で揮発性の生成物を形成し、Pb、Cu、Ag、Niは、300〜500℃でIと反応して、これらの温度以上で揮発性の生成物を形成する。ゲッタ材料が配置され、冷却装置、加熱装置又は加熱装置と冷却装置の両方が配置される。このように、ゲッタ材料を所望の温度、すなわち揮発性のハロゲン化物などが形成される(「ゲッタリング」)温度よりも低い温度に維持することができるが、揮発性のハロゲン化物の形成によって例えば最上層が除去されることによってゲッタが再生されるようにゲッタ材料を加熱することもでき、それによってさらに、ゲッタ材料としてその後使用することができる新鮮な金属層が形成される。この再生プロセスはオフラインで使用することもできる。
他の実施例では、薄層汚染物バリヤ又はシャッタ120及び/又は130を配置し、これらを冷却トラップとして使用して、ハロゲン化物の分圧を低減させることによって、ゲッタリングが実行される。例えば、大部分の金属ヨウ化物は室温で低い蒸気圧を有し、捕捉される。したがって一実施例では、放射コレクタ・エンクロージャ容積からの排出ガスと放射コレクタ・エンクロージャ、とからなるグループから選択された1つ又は複数のガス又はエンクロージャの少なくとも一部分を冷却することをさらに含む方法が提供される。すなわち、シャッタ120の少なくとも一部分、シャッタ130の少なくとも一部分、放射コレクタの一端又は両端の薄層汚染物バリヤ(すなわち薄層汚染物バリヤ49及び/又は149)の少なくとも一部分、並びに取り囲む覆い200の少なくとも一部分(下記参照)などから選択された少なくとも1つの部分に、その部分を室温よりも低い温度、例えば0℃未満の温度、例えば−196℃(液体Nの温度)から0℃の範囲の温度、例えば約−100℃に冷却するのに適した冷却装置を配置する。他の実施例では、冷却トラップなどの冷却装置が、図7a及び7bに冷却装置202とともに概略的に示されている排出口2(2)に配置される。したがって、本発明のリソグラフィ装置の放射コレクタ・エンクロージャはさらに、放射コレクタ・エンクロージャの少なくとも一部分を冷却するための冷却装置を含むことができる。さらに、本発明のリソグラフィ装置はさらに、放射コレクタ・エンクロージャ容積からの排出ガスの排出口のための冷却装置を含むことができる。
一変形では、図7aに示されたガス供給源6及び注入口又は管2によって、ハロゲンを含むガス及び水素を含むガスからなるグループから選択された1種又は数種のガスを含むガスが、シャッタ120及び/又は130の開口又はガス・バルブを通して供給される。図7aには、ガス供給源6(1)を使用して、端50aがシャッタ120によって囲われ、端50bがシャッタ130によって囲われた放射コレクタ50の内容積にガスを供給することができ、ガス供給源6(2)を、内容積からガスを除去するポンプとして使用してもよい一実施例が示されている。或いは、供給源6(1)と6(2)の両方又は一方がガスを供給し、付着物を除去する化学反応の後に、供給源6(1)と6(2)の両方又は一方が、ハロゲン化物又は水素化物の排出口の役目を果たすことができる。さらに、一方又は両方のシャッタ120及び130を加熱要素38で加熱することができ、加熱要素38は、シャッタ120及び/若しくは130に組み込まれたコイル、或いはシャッタ120及び/若しくは130並びに/又は放射コレクタ50の少なくとも一部分を加熱するのに適した他の任意のヒータを含むことができる。例えば、ヒータ38を、シャッタ120及び/又は130の内部の熱フィラメント110に接続することができる。このように、ヒータ38を使用して放射コレクタ50を加熱し、熱フィラメント110を使用して、原子状水素を生じさせ、且つ/又はエンクロージャ容積を加熱することができる。図6に示すように加熱要素38を放射コレクタ50の外部に接続することもできる。装置の使用中、シャッタ又はドア120及び130は開かれ又は移動される。使用後、これらは閉じられ、例えば系の露光モードの準備が再び整う前に、放射コレクタ50の表面から付着物を少なくとも部分的に除去することができる。
この実施例では、開閉することができる放射コレクタ50のエンクロージャ容積が提供される。図8を参照すると、このエンクロージャ容積は、端50aに(1つのドア、バルブ又はシャッタ120を形成する)ドア120(1)及び120(2)を含み、端50bに(1つのドア、バルブ又はシャッタ130を形成する)ドア130(1)及び130(2)を含み、これらのドアは、図7aに概略的に示されたドア、図10に概略的に示された2つのハーフ・ドア、又は例えばダイアフラム型のドアなどの任意のタイプのドアからなることができる。エンクロージャ容積はコレクタ室48内にある(図2〜4も参照されたい)。光がこの光学要素を通過することを可能にするためにエンクロージャ容積を開くことができる。この光学要素の周囲のプロセス環境を制御可能にするため、エンクロージャ容積を(点線によって指示されているように)閉じることができる。閉じられたエンクロージャ容積の内部では、この光学要素をクリーニングするために、化学的又は物理的に攻撃的な媒質をこの光学要素に適用することができる。エンクロージャ容積内でのプロセスを促進するために、エンクロージャ容積を加熱し、又は冷却し、或いは加熱及び冷却することができる。ドア120及び130は、支持要素170及び172を含むフレームの中に含めることができる。支持要素170及び172は、放射コレクタ50を支持するように構成された1つの円周フレームの中に含めることができる。図示の支持要素よりも多くの支持要素が存在してもよい。
一変形では、エンクロージャ容積をコレクタ室48から密封しなくてもよい(完全な真空シールがなくてもよい)。その代わりに、エンクロージャ容積と真空室の間の定められたすき間が許される。これらのすき間は、これらのすき間を通した不活性ガス又は反応性ガスの定められた流動を許す。この一定の流れは、エンクロージャ容積内の攻撃的な媒質がコレクタ室48へ漏出することを防ぐ。エンクロージャ容積はドア又はバルブを使用して閉じることができる。これらのドア120及び130はそれぞれ開口50a及び50bを閉じる。このプロセスを促進するために、これらのドアを加熱し、又は冷却し、或いは加熱及び冷却することもできる。これらのドア120及び130は、エンクロージャ容積内のプロセスに媒質を供給し、エンクロージャ容積内のプロセスから媒質を抽出する位置でもある。
このように、コレクタ室48内の化学的又は物理的に攻撃的なプロセスの封じ込めが提供され、漏れやすいすき間によってこのプロセスの密封を単純化することができ、コレクタ室48内のプロセス容積が低減され、この攻撃的なプロセスが、大きなコレクタ室48内の放射コレクタ50の内容積に実質的に特定され、媒質を供給しかつ/又は抽出する機能とドアの中にエンクロージャ容積を閉じ込める機能とを結合することができる。
図7a及び8(並びに図3)は、放射コレクタ50の両端50a及び50bにガス・バリヤ120及び130がある実施例を示している。これらの実施例ではこれらのガス・バリヤ120及び130がそれぞれドア120及び130である。例えばドア、シャッタ又はバルブ120は、ガス供給源6(1)によってガス(ハロゲン、水素、又はこれらの組合せ(同時に又は前後して供給される))を供給するための注入口2(1)を含むことができ、ドア、シャッタ又はバルブ130は、ドア120、130及び放射コレクタ50によって形成されたエンクロージャ容積からポンプ6(2)によってガスを除去する排出口として排出口2(2)を含むことができる。代替実施例では、図7bに概略的に示すように、1つのドア、例えば一変形ではガスの注入口2(1)(上記参照)を有するドア120だけが配置され、第2のドアが配置されない。放射コレクタ50の端50bの開口を、放射コレクタ50を含む室の減圧による排出口として使用することができる。このように、ポンピングのための大きな出口が提供される。さらに、放射コレクタ50を含む室の中に開口を有する注入口2(2)に接続されたポンプを、この室の内部又はこの室の外部に配置して、ハロゲン化物、水素化物、水などのガスを除去できるようにすることができる。ポンプ6(2)、注入口2(2)及びガス供給源6(1)はそれぞれ、いくつかのポンプ、注入口及びガス供給源を含むことができる。この実施例では、放射コレクタ50並びに放射コレクタ50のドア120及び端50bによって取り囲まれた容積がエンクロージャ容積を含む。
他の変形では、第2のドアが配置され、このドアは、放射コレクタ50の一端を完全には閉じない。このようにして、エンクロージャ容積と周囲の大気との間の所望の圧力差を調整することができる。この実施例では、エンクロージャ容積の圧力を、約0.2から50mbar、例えば約1から20mbarから選択することができ、放射コレクタ50のこのエンクロージャ容積の外側(すなわち室48)の圧力を、エンクロージャ容積よりも約10−6〜1500mbar、例えば約10−5から1000mbar高く維持することが望ましい。
一変形では、ドア120の代わりにドア130を配置することができ、ドア130にヒータ38、ガス供給源6(1)及び排出口2(1)を配置することができることを理解されたい。両方の変形で、ガス供給源6(1)は、排出口2(1)によって、ドア120(又は130)と放射コレクタ50の間の開口又は他の開口を通してガスを供給することもできる。さらに、一方又は両方のドア120及び130の代わりに、それぞれ、薄層汚染物バリヤ49及び薄層汚染物バリヤ149を使用することができる。ガスは、複数の注入点を通してエンクロージャ容積に提供することができ、例えば、薄層汚染物バリヤ49又は149を通して、或いは、ドア120及び/又はドア130のエンクロージャ側の複数の開口を通して供給することができる。このために、ドア120及び/又はドア130にいくつかのガス排出口2(1)を配置することができるが、一方又は両方のドアはさらに、ガス供給源6(1)から、ドアの排出口2(1)(すなわちドアへの入口)を通して、エンクロージャ側の(シャワー・ヘッドのような)複数の開口にガスを分配する構造を有することができる。したがって一実施例では、1つ又は複数の薄層汚染物バリヤ(49及び/又は149)と、エンクロージャ容積へのガスの複数の注入点を含む1つ又は2つのドアとからなるグループから選択された1つ又は複数のバリヤ及び/又はドアを通してガスが供給される。例えば、シャッタを使用するとき、シャッタは少なくとも約1つの開口、例えば100cmあたり少なくとも約1つの開口を提供することができ、それぞれの開口は約0.1〜50mmの開口面積を有する。シャッタはさらに、そこを通してガスが供給される格子構造又は多孔質プレートを提供することができる。薄層汚染物バリヤを使用する場合には先に記載した寸法を使用することができる。
コレクタ50と(EUV源とコレクタ50の間の)薄層汚染物バリヤ49の間の空間が非常に小さい、例えば約3〜10mmであることがある。したがって一実施例では、凹/凸形を有するドア、シャッタ又はバルブ120が提供され、凹側は薄層汚染物バリヤ49に向けられ、凸側は放射コレクタ50(エンクロージャ容積)に向けられる。
例えばWO2004/104707に示されているように、この小さな空間にドアを構築することが難しいことがある。したがって他の実施例では、放射コレクタを移動させるように構成された1つ又は複数のトランスポータをさらに含むリソグラフィ装置が提供される。このようにして、放射コレクタ50を、例えば数cm右へ(例えば図9a及び9b)移動させて、ドア120を閉じることができるようにすることができる。クリーニング手順の後、ドア120は開かれ、放射コレクタ50をその開始位置(デバイス製造位置)まで移動させることができる。図9a及び9bを参照すると、覆いの中又はドア120と130の間のコレクタ50を、EUV操作中の位置からクリーニング中の位置(それぞれ図9a及び9b)までそれに沿って移動させることができるガイド171が提供されている。この移動は、より簡単なドアの使用を可能にする。このために、1つ若しくは複数のガイド171又はトランスポータ、例えばホイール又はいくつかのホイール、或いは例えばレール、スライド、トラックなどの上の例えばコンベヤ・ベルト、キャタピラ・トラック、歯車などを放射コレクタに提供することができ、これらは例えば、覆い200の一部分の上、又は覆い200の下部、又はコレクタ室48の壁を移動する。これらのガイドはさらに壁、下部、又はフレームの部分である支持要素170上に配置することができる。放射コレクタ50を移動させるのに他のトランスポータが適当であることがあることを理解されたい。放射コレクタ50の移動はさらに、薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50を分離することを可能にし、この分離は、(ドア120及び130並びに外側反射器146によって取り囲まれた放射コレクタ50の内容積によって形成されたエンクロージャ容積の中にある)コレクタ50をクリーニングし、エンクロージャ容積の外側の要素をクリーニングしないことを可能にする。したがって一実施例ではさらに、リソグラフィ装置が、放射源SOと、放射源SOと放射コレクタ50の間の薄層汚染物バリヤ49とを含む方法であって、薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50の間の距離が増大するように放射コレクタ50を輸送し、薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50の間のエンクロージャ容積にシャッタ120を提供することをさらに含む方法が提供される。
一実施例では、リソグラフィ装置の使用中の薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50の間の距離が約3〜10mm、例えば約5mmであり、この距離が、シャッタ120が閉められ、クリーニング手順が適用されるときには、少なくとも約30mm、例えば少なくとも約40mm、例えば約50〜60mmに増大される。その後に、ドア120を移動させ、放射コレクタ50を露光モード時のその通常の位置まで輸送することができる。
一実施例では、構造を単純化するため、絶対に漏れない構造を必要とせずに腐食性ガスがエンクロージャ容積から漏れることを制限する構造が設計され、方法が適用される。例えば、エンクロージャ容積の外側の圧力がエンクロージャ容積の内側よりも高いレベルにセットされるとき。すき間が大きすぎない場合、腐食性ガスの流出を非常に低いレベルに有効に低減させるのには、比較的に小さな超過圧で十分である。このように、専用のOリング、専用の真空シール、漏れ防止のドア閉止などは必要なく、このことは複雑さ及びコストを低減させる。
図9a及び9b(並びに図3)は、放射コレクタ50の両端50a及び50bにガス・バリヤ120及び130がある一実施例を示している。これらの実施例ではこれらのガス・バリヤ120及び130がそれぞれドア120及び130である。図7bに概略的に示した実施例と同様の図示しない代替実施例では、1つのドア、例えば一変形ではガスの注入口2(1)(上記参照)を有するドア120だけが配置され、第2のドア130が配置されない。放射コレクタ50の端50bの開口及び放射コレクタ50を含む室の減圧を、排出として使用することができる。エンクロージャ容積の圧力を、約0.2から50mbar、例えば約1から20mbarから選択することができ、放射コレクタ50のこのエンクロージャ容積の外側(室48)の圧力を、エンクロージャ容積よりも約10−6〜1500mbar、例えば約10−5から1000mbar高く維持することが好ましい。
このように、ポンプ作用のための大きな出口が提供される。さらに、放射コレクタ50を含む室の中に開口を有する注入口2(2)に接続されたポンプを、この室の内部又はこの室の外部に配置して、ハロゲン化物、水などのガスを除去できるようにすることができる。ポンプ6(2)、注入口2(2)及びガス供給源6(1)はそれぞれ、いくつかのポンプ、注入口及びガス供給源を含むことができる。この実施例では、放射コレクタ50並びに放射コレクタ50のドア120及び端50bによって取り囲まれた容積がエンクロージャ容積を含む。他の変形では、第2のドアが配置され、このドアは、放射コレクタ50の一端を完全には閉じない。このようにして、エンクロージャ容積と周囲の大気との間の所望の圧力差を調整することができる。
図10を参照すると、特定の一実施例では、円周覆い200及びガス・バリヤによって放射コレクタ50が取り囲まれたリソグラフィ装置が提供される。したがって、一実施例では本発明の方法がさらに、放射コレクタ50を取り囲む円周覆い200を提供することを含む。覆い200は、放射コレクタ50の外面に対して少なくとも円周状に放射コレクタ50を含む。光軸Oに平行な方向の覆い200の長さは、光軸Oに対して平行に計算された放射コレクタ50の長さの少なくとも50%、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも100%とすることができる。100%の長さは、光軸Oに平行に、開口50aから50bまでの長さになる。覆い200はさらに湾曲していてもよく、図10に示されているように円形である必要は必ずしもないことを理解されたい。本明細書では、「エンクロージャ容積」が、覆い200及び覆いガス・バリヤの一端又は両端によって与えられる容積を含む。また、用語「放射コレクタ・エンクロージャ」は、エンクロージャ容積を与える要素、すなわち覆い200と、及び放射コレクタの1つ又は複数の端、より正確には覆い200の端の1つ又は複数のガス・バリヤとを指す。他の実施例では、これらのガス・バリヤがシャッタ又はドア120及び130を含む。パイプ又は注入口2及びガス供給源又はポンプ6によって指示されているガスの1つ又は複数の注入口を、この覆いに配置することができるが、ガスは、図7a及び7bに示すように、シャッタ又はドア120又は130の1つ又は複数の開口を通して供給することもでき、或いは、シャッタ又はドア120及び130を閉じる前にエンクロージャ容積に供給することができる。さらに、シャッタ又はドア或いは覆いなどに、1つ又は複数の排出口を配置することができる。図10では、参照符号2及び6が、ガス供給源及び排出口、例えば注入口、排出口、ポンプ、ブロワなどの存在を概略的に指示している。
図10には、ハーフ・ドア120(1)、120(2)が開いた状態、及びドア130(1)及び130(2)が閉じた状態が示されている。これらのドア又はバルブ又はシャッタは、スライド、さまざまな部品を含むホイールの回転、ダイアフラムのような開閉など(上記及び図7a参照)さまざまな方法で閉じることができる。次いで放射コレクタ50は、ドア120及び130並びに円周壁又は覆い200によって取り囲まれる。図10を参照すると、エンクロージャ容積がここでは、放射コレクタ50の周囲に(円筒形、繭形などの)円周壁を含み、放射コレクタ50の両側にシャッタ120及び130を有する覆い200を指す。
覆い200並びに/或いはドア120及び/又はドア130は、EUV操作、クリーニング操作及び保守中に、覆い200によって取り囲まれた容積をさまざまな温度に操作することができる加熱要素又は冷却装置或いはこの両方を備えることができる。覆い200は、反応ガスのための注入管路及び/又はガスを除去するための排出管路を備えることができる。
覆い200を完全に閉じて覆い200の内部を覆い200の外部から分離するために、この覆いの両方の出口50a及び50bの2つのドア120及び130を閉じることができる。ドアのいくつかの変形が可能であり、これには例えば覆いを閉じる2つのハーフ・ドア、スライディング・ドア、ダイアフラム型の閉鎖などが含まれる。ドア120及び130を使用して、クリーニングに必要なガスを供給することができ、又はドア120及び130は、覆い(放射コレクタ50)の内容積からガスを除去する排出口として機能することができる。
図10を参照すると(この実施例は、図2〜9bに示した他の実施例にも含まれる)、任意選択の軸201が存在し、これは、薄層汚染物バリヤないしフォイル・トラップ49(この図には示されていない)(一変形ではさらに薄層汚染物バリヤ149)に接続されており、回転する薄層汚染物バリヤを駆動するために使用される。この軸に沿って薄層汚染物バリヤ49が回転する。したがってこの変形ではドア120及び130がこの軸201のための切欠きを有する。軸201は、エンクロージャ容積の中、又は例えば保護のためにエンベロープ(おおい)の中に存在することができる。覆い200の内部の温度を例えばクリーニング手順中に制御するために、軸201又はそのエンクロージャ容積は、センサ、加熱及び/又は冷却要素又は装置を含むことができる。ドア120及び130も、このような加熱及び/又は冷却要素又は装置を含むことができる。加熱要素又は装置には例えば、加熱可能な線、コイル、加熱液を輸送するためのチャネル(導管)などが含まれる。冷却要素又は装置には、冷却液を輸送するための冷却管路、チャネルなどが含まれる。これらの加熱及び/又は冷却要素又は装置を、1つ又は複数のガス・バリヤ、例えばドア120及び130、覆い200又は放射コレクタ50に接続し、又はこれらと熱接触させることができる。
他の実施例では、薄層汚染物バリヤ49又は薄層汚染物バリヤ149、或いはその両方が、2重薄層汚染物バリヤを含む。すなわちリソグラフィ装置の使用中に平行な一部の薄層49aが回転し、一部の薄層49aが動かない。
図10(及び図3)は、放射コレクタ50の両端50a及び50bにそれぞれガス・バリヤ120及び130がある一実施例を示している。これらの実施例ではこれらのガス・バリヤ120及び130が、2つのハーフ・ドア120(1)及び120(2)並びに130(1)及び130(2)によって形成されたドア120及び130である(ただしその他のタイプのドア/シャッタ/バルブを使用することもできる)。図7bに概略的に示した実施例と同様の図示しない代替実施例では、1つのドア、例えば一変形ではガスのための注入口2(1)(上記参照)を有するドア120だけが配置され、第2のドア130が配置されない。放射コレクタ50の端50bの開口及び放射コレクタ50を含む室の減圧を排出として使用することができる。このように、ポンプ作用のための大きな出口が提供される。他の変形では、第2のドアが配置され、このドアは、放射コレクタ50の一端を完全には閉じない。このようにして、エンクロージャ容積と周囲の大気との間の所望の圧力差を調整することができる。
ハロゲンを含むガス又は水素を含むガス或いはその両方を供給することによって、付着物の少なくとも一部分が放射コレクタから除去される。これらのガスは、ガス供給源(例えば図7a及び10のガス供給源6(1))に接続された、例えばドア(例えばドア120)の注入口を通して、或いは薄層汚染物バリヤ49及び/又は149を通して(すなわち薄層要素49a間の空間が注入口を形成する)、或いは覆い200の注入口を通して供給することができる。SnH、SnBr、HO、除去プロセスにおける可能な反応生成物などの揮発性ガスは、例えばドア120又は130に接続された排出口によって、或いは薄層汚染物バリヤ49及び/又は149を通して(すなわち薄層要素49a間の空間がやはり排出口を形成する)、或いは覆い200に接続された排出口(例えば図10の排出口2及びポンプ6)を通して除去することができる。したがって一実施例では、一方又は両方のガス・バリヤが注入口又は排出口、或いは注入口と排出口の両方を含み、他の実施例では、円周覆い200が注入口又は排出口、或いは注入口と排出口の両方を含む。
他の実施例では、覆い200の中で放射コレクタ50が可動である。この実施例は、図10及び図9a/9bに示した実施例を組み合わせたものである。例えば、覆い200は、支持要素170及び172を含む円周支持体によって形成することができる。この実施例では、図9a及び9bがその側面を概略的に示しており、覆い200の上部が参照符号172で指示され、覆い200の下部が参照符号170で指示されている。
図10に示した実施例の一変形では、ガイド又はトランスポータ171が、図10(又は図9b)に示すように内側ではなく、覆い200の外側に配置される。このために、それを通してコレクタと覆い200の外側のガイド又はトランスポータ171とが接続される小さな漏れ穴を、覆い200にあけることができる。したがって覆い200の内側の材料及び要素の量が最小化される。覆い200によって取り囲まれた容積に対する室48内の超過圧力のために、覆い200内のガスはこの容積の中に実質的に保たれる。したがって、支持要素170及び/又は172がある場合には(図9a及び9b参照)、これらも覆い200の外側に置くことができる。
一実施例では、(リソグラフィ装置の使用中の)薄層汚染物バリヤ49と放射コレクタ50の間の距離が約3〜10mm、例えば約5mmであり、この距離が、シャッタ120が閉められ、クリーニング手順が適用されるときには、少なくとも約30mm、例えば少なくとも約40mm、例えば約50〜60mmに増大される。その後に、ドア120を移動させ、覆い200の中で放射コレクタ50を移動させることによって、放射コレクタ50を露光モード時のその通常の位置まで輸送することができる。
他の実施例では、放射コレクタ・エンクロージャ容積へのガス供給源の少なくとも一部分、又はこの容積に例えば開口によってガスを供給する際に関与する放射コレクタ・エンクロージャ容積の構成要素、例えばガス供給源6(1)、排出口2(1)、ガス・バリヤ49、120、130、149、覆い200などの少なくとも一部分を加熱することができる。他の実施例では、放射コレクタ・エンクロージャ容積へのガス供給源の少なくとも一部分、又はこの容積に例えば開口によってガスを供給する際に関与する放射コレクタ・エンクロージャ容積の構成要素、例えばガス供給源6(1)、排出口2(1)、ガス・バリヤ49、120、130、149、覆い200などの少なくとも一部分を冷却することができる。例えば、図7aに関する一変形例では、ドア120が加熱要素38によって加熱され、ガス排出源6(2)のための開口を含むドア130が冷却される。図7/10に関する他の変形例では、両方のドア120及び130を加熱することができるが、排出管6(2)に、例えば−196から0℃の冷却トラップが配置される。図10に関する他の変形例では、ドア120及び130並びに覆い200が加熱され、排出管6(2)に、例えば−196から0℃の冷却トラップが配置される。図7b及び10に関する他の変形例では、ドア120及び/又は薄層汚染物バリヤ49と覆い200(図10)の両方を加熱することができるが、ドア130が配置されず、或いは、開いたドア130及び薄層汚染物バリヤ149のうちの1つ又は複数の要素が配置される。最後の2つの要素のうちの一方又は両方を冷却することができる。このようにして、ミラー容積内の特に放射コレクタ50上の望ましくない材料の付着物が低減され又は最小化されるが、特にエンクロージャ容積全体が加熱されるときには、あまり敏感でない部分又は構成要素上の付着が促進され、排出口2(2)に1つ又は複数の冷却トラップ202が提供され、又は薄層汚染物バリヤ149などの他の要素が冷却される。
本発明の一実施例では、放射コレクタ・エンクロージャ容積内に水素ラジカルを供給することによって原子状水素でクリーニングするプロセスが実行され、加熱してもよいバリヤ49及びドア120、並びに加熱してもよい覆い200からなるグループから選択された1つ又は複数のガス・バリヤから選択された1つ又は複数のバリヤを通してエンクロージャ容積にHガスが供給され、閉じたドア130は配置されず、或いは開いたドア130及び薄層汚染物バリヤ149からなるグループから選択された1つ又は複数のバリヤが配置され、薄層汚染物バリヤ149は冷却してもよく、続いて、ハロゲンでクリーニングするプロセスが実行され、加熱してもよいバリヤ49及びドア120、並びに加熱してもよい覆い200からなるグループから選択された1つ又は複数のガス・バリヤから選択された1つ又は複数のバリヤを通してエンクロージャ容積にハロゲンを含むガスが供給され、閉じたドア130及び薄層汚染物バリヤ149からなるグループから選択された1つ又は複数のガス・バリヤが配置され、薄層汚染物バリヤ149は冷却してもよい。
これらのプロセス中に、特にハロゲンでのクリーニング中に、例えば冷却トラップ202によって冷却してもよい排出装置6(2)によって、放射コレクタ容積からガスが除去される。ハロゲンを含むこのガスはさらに、水素ラジカルを提供する水素を含むことができる。さらに、覆い200はこのガスの複数の注入点を含むことができる。この方法の代替実施例では、水素クリーニング中にも、閉じたドア130及び薄層汚染物バリヤ149からなるグループから選択された1つ又は複数の要素が配置される。
したがって、ガスがハロゲンを含まない一実施例、例えばクリーニングが水素ラジカルで実行される一実施例では、放射コレクタの一端だけに1つ又は複数のガス・バリヤを配置することができ、それによって放射コレクタ50の閉じられていないもう一端に大きな排出口を提供することができ、ガスがハロゲンを含む一実施例では、ハロゲンを単独で使用するのか、又は水素の次に使用するのかにかかわらず、放射コレクタ50の両端に少なくとも2つのガス・バリヤが配置される。ハロゲン・クリーニング中に両端にガス・バリヤを配置することによって、放射コレクタ・エンクロージャの中、例えば覆い200の中にハロゲン及び反応生成物を封じ込めることができ、放射コレクタ・エンクロージャ容積を取り囲む容積を、エンクロージャ容積の圧力よりも高い圧力に維持することができ、それによってハロゲン及び反応生成物の封じ込めを促進することができる。
一実施例ではさらに、1つ又は複数のゲッタ・プレート又はゲッタ・マスを提供することができ、これらの表面には、水素化物、ハロゲン化物又はハロゲン・ガスが付着物を形成し、又はこれらのガスが付着し、それ以降は、これらのガスが他の(光学)要素にそれ以上害を与えない(上記参照)。例えば、Niコーティング又は他のゲッタ材料(上記参照)を使用してIを結合することができる。このようなゲッタは、例えばシャッタ120及び/又は130の放射コレクタ50の内容積の方を向いた表面に配置された追加のバリヤ手段として使用することができる。
本発明の他の実施例によれば、米国特許出願10/956,344に記載されているように、保護層として使用することができるキャップ層を放射コレクタ50に提供することができる。例えば、B、C、Si、Ge及びSnからなるグループから選択された1種又は数種の元素、例えばB、C、Si及びGeからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む放射コレクタ50への付着物としてキャップ層を提供することができる。この付着物は、キャップ層、例えば約1〜20nmのキャップ層、例えば約5〜10nmのキャップ層として使用される。この付着物は、リソグラフィ装置の使用の前に放射コレクタ50に提供することができる。一実施例では、この装置の使用が、放射ビームでこの光学要素を照射すること、例えばEUV放射を適用することを含む。リソグラフィ装置の使用中にキャップ層は、放射源SOからの粒子の衝突によって、例えば、例えば放射源SOからのSn又は他の粒子によるSnの付着及び/又はキャップ層の一部からのスパッタリングによって、部分的に又は完全に劣化する可能性があり、或いは放射コレクタ50から部分的に又は完全に除去される可能性がある。したがって一実施例では、装置の使用の少なくとも一部分の間に、Sn源又は他の源からのSn粒子又は他の粒子、或いは源の粒子と例えばリソグラフィ装置壁との衝突によって放出された2次粒子が、キャップ層の少なくとも一部分の表面に付着し、又はキャップ層の少なくとも一部分を除去する。したがって他の実施例では、付着物が少なくともSnを含み、この実施例の一変形では、キャップ層が少なくともSnを含む。使用中に、キャップ層上へn付着とキャップ層の除去の両方のプロセスが起こる可能性があり、それによって劣化したキャップ層が生じる。他の実施例では、装置の使用の少なくとも一部分の間に、例えばレジストからのガス放出によって、キャップ層の少なくとも一部分にSiが付着する。したがって一実施例では、付着物が少なくともSiを含み、この実施例の一変形では、キャップ層が少なくともSiを含む。
劣化したキャップ層を除去するため、以下の段階を含む方法が提供される:装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にHを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタからキャップ層の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、キャップ層を有する放射コレクタを、この水素ラジカルの少なくとも一部分と接触させ、キャップ層の少なくとも一部分を還元する段階、装置の少なくとも一部分にハロゲンを含むガスを供給する段階、並びにキャップ層を有する放射コレクタを、このハロゲンを含むガスの少なくとも一部分と接触させ、キャップ層の少なくとも一部分を除去する段階。
本発明の他の実施例では、以下の段階を含む方法が提供される:装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にH及びハロゲンを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタからキャップ層の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、並びにキャップ層を有する放射コレクタを、このガスの中の水素ラジカル及びハロゲンの少なくとも一部分と接触させ、キャップ層の少なくとも一部分を除去する段階。
本発明の他の実施例では、本発明の方法を、米国特許出願10/956,344に記載された方法に組み込むことができる。この方法は、装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にHを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタからキャップ層の少なくとも一部分を除去する段階、このHを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる段階、並びにキャップ層を有する放射コレクタを、この水素ラジカルの少なくとも一部分と接触させ、キャップ層の少なくとも一部分を除去する段階を含む。
本発明の他の実施例では、本発明の方法を、米国特許出願10/956,344に記載された方法に組み込むことができる。この方法は、装置の使用中又は使用後に、装置の少なくとも一部分にハロゲンを含むガスを供給することを含む除去プロセスにおいて、放射コレクタからキャップ層の少なくとも一部分を除去する段階、並びにキャップ層を有する放射コレクタを、このハロゲンを含むガスの少なくとも一部分と接触させ、キャップ層の少なくとも一部分を除去する段階を含む。
米国特許出願10/956,344に記載された方法によれば、使用中又は使用後にキャップ層を少なくとも部分的に除去できるだけでなく、放射コレクタ50上、又は放射コレクタ50上の部分的に除去されたキャップ層上に、新しいキャップ層を形成することもできる。したがって上記の方法に、これに続けて付着プロセスによって放射コレクタにキャップ層を形成するプロセスを追加することもできる。一実施例では、これらの方法をデバイス製造方法に組み込むこともできる。このため、他の実施例によればリソグラフィ装置がさらに、Hを含むガス及び/又はハロゲンを含むガスを装置の少なくとも一部分に供給する少なくとも1つの注入口と、Hを含むガスのHから水素ラジカルを生じさせる装置と、B、C、Si及びGeからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む付着物を形成する、米国特許出願10/956,344に記載された任意選択の装置とを含む。
キャップ層を除去する方法は、放射コレクタの一端又は両端に1つ又は複数のガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与え、(先に述べたとおりに)放射コレクタ・エンクロージャ容積にガスを供給し、キャップ層の少なくとも一部分を除去することによって実行することができる。
キャップ層を形成する方法は、放射コレクタの一端又は両端に1つ又は複数のガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与え、(米国特許出願10/956,344に記載されたとおりに)放射コレクタ上に付着することができる材料を供給し、(米国特許出願10/956,344に記載されたとおりに)キャップ層を形成することによって実行することができる。
シャッタ120及び130などの閉じたガス・バリヤを使用するときには、それぞれの方法を実行した後にそれらを移動させ、又は開いて、リソグラフィ装置を使用できるようにし、薄層汚染物バリヤ49及び149の場合には、続いてリソグラフィ装置を使用するときに、それらをそのままの位置に保持することができる。先に述べたとおり、薄層汚染物バリヤ49及び/又は149は、リソグラフィ装置の使用中は取り外し、クリーニング中はリソグラフィ装置の一端又は両端に配置することができるタイプのバリヤとすることもできる。また、シャッタ120及び/又は130並びに薄層汚染物バリヤ49及び149の組合せも可能である。
一実施例では、リソグラフィ装置で使用され、放射コレクタによって集められる放射が、5〜20nmの範囲から選択された例えば約13.5nmの波長を有するEUV放射を含む。
本明細書ではIC製造でのリソグラフィ装置の使用を特に参照するが、本明細書に記載のリソグラフィ装置は、集積光学系、磁区メモリの誘導及び検出パターン、液晶ディスプレイ(LCD)を含むフラット・パネル・ディスプレイ、薄膜磁気ヘッドなどの製造など、この他の応用も有することを理解されたい。このような代替応用の文脈において、本明細書で使用する用語「ウェーハ」又は「ダイ」はそれぞれ、より一般的な用語「基板」又は「標的部分」と同義であると考えることができることを理解されたい。本明細書で参照する基板は、例えばトラック(一般にレジストの層を基板に塗布し、露光後にレジストを現像するツール)、測定ツール及び/又は検査ツールで、露光の前又は後に処理することができる。適用可能ならば、本明細書の開示を、このような基板処理ツール及び他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、例えば多層ICを製造するために基板を2回以上処理することができ、そのため、本明細書で使用する用語「基板」は、処理済みの複数の層をすでに含む基板を指すことがある。
これまで、光リソグラフィの文脈における本発明の実施例の使用を特に参照したが、他の応用、例えばインプリント・リソグラフィにおいて本発明を使用することができ、状況が許す場合には、光リソグラフィに限定されないことを理解されたい。インプリント・リソグラフィでは、パターン形成装置のトポグラフィ(精密構成)が、基板上に生成されるパターンを画定する。パターン形成装置のトポグラフィを、基板に供給されたレジストの層にプレスすることができ、電磁放射、熱、圧力又はこれらの組合せを適用することによってレジストは基板上で硬化する。パターン形成装置はレジストから取り外され、レジストが硬化した後にレジストにパターンが残る。
以上に本発明の特定の実施例を説明したが、以上に説明した以外の方法でも本発明を実施できることを理解されたい。例えば、本発明は、以上に開示した方法を記述した1つ又は複数の機械可読命令シーケンスを含むコンピュータ・プログラム、或いはこのようなコンピュータ・プログラムが記憶されたデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。このコンピュータ・プログラムを使用して、付着物の除去を制御し、圧力を制御し、分圧を制御し、ガスの流量を制御し、ドア/シャッタ120/130を制御し、薄層汚染物バリヤ49/149を制御し、放射コレクタ50の輸送を制御することなどができる。
原子状水素を使用したクリーニングについて述べたが、自然界の水素が、ジュウテリウムD(水素原子6500個に1つ)及びトリチウムTを含むことはよく知られている。濃縮された原子同位体の混合物をクリーニングに使用すると有利な場合がある。原子ジュウテリウムをクリーニングに使用することも有利な場合がある。ジュウテリウムは「普通」の気体とみなすことができる。
・ジュウテリウムは一般にボトルで入手可能である。
・取扱いは水素と同様である。
・ジュウテリウムの使用の費用はそれほど高くない。ジュウテリウムは、200bar、50リットルのボトル入りで、約1000ユーロで購入できる。含量はしたがって10000標準リットルである。クリーニングを実行するための一般的な流束は1000mbar l/秒である(圧力10mbarで100l/秒ポンピングする)。1本のボトルは10000秒で空になる。1回のクリーニング・サイクルに一般に300秒かかるとき、これは、30クリーニング・サイクルを1本のボトルで実行することができることを意味する。ツールは約100回クリーニングしなければならず、したがってツールの寿命が尽きるまでのジュウテリウム消費の総費用は3000ユーロである。水素を使用する場合の同様の計算では1000ユーロになる。
・原子ジュウテリウムの反応性は水素よりも高いと予想される。
以上の説明は例示を意図したものであって、限定を意図したものではない。したがって、前記請求項の範囲から逸脱することなく記載の発明に変更を加えることができることを当業者は理解されたい。
本発明は、以上の実施例に記載されたリソグラフィ装置の応用又はリソグラフィ装置での使用に限定されない。また、図面は通常、本発明を理解するために必要な要素及びフィーチャだけを含む。さらに、リソグラフィ装置の図面は概略図であり、尺度は一律ではない。本発明は、これらの略図に示された要素(例えば略図に描かれたミラーの数)に限定されない。さらに、本発明は、図1及び2に関して説明したリソグラフィ装置に限定されない。放射コレクタに関して記述した本発明を、(他の)多層斜入射ミラー又は他の光学要素に使用することができる。以上に説明した実施例を組み合わせることができることを理解されたい。例えば、図示されているよりも多くの加熱要素38又は熱フィラメント110が存在してもよく、或いはこれらが図に概略的に示された位置とは違う位置にあってもよい。さらに、ガス供給源とポンプ、注入口と排出口は場合によっては交換することができる。例えば、ガスを供給するための注入口を続いてガスを除去するための排出口として使用することができる。
本発明の一実施例に基づくリソグラフィ装置を概略的に示す図である。 図1に基づくリソグラフィ投影装置のEUV照明系及び投影光学部品の概略側面図である。 放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づくシャッタを概略的に示す図である。 放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づく薄層汚染物バリヤを概略的に示す図である。 放射コレクタの一部分及び本発明の一実施例に基づくフィラメントを概略的に示す図である。 温度制御装置を備えた本発明の一実施例に基づく放射コレクタの一部分を概略的に示す図である。 放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づく2つのシャッタを概略的に示す図である。 放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づく1つのシャッタを概略的に示す図である。 放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づくシャッタを概略的に示す図である。 可動放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づくシャッタを概略的に示す図である。 可動放射コレクタを囲う本発明の一実施例に基づくシャッタを概略的に示す図である。 放射コレクタを囲う覆いを概略的に示す図である。
符号の説明
SO 放射源
IL 照明系(照明器)
B 放射ビーム
MA パターン形成手段(マスク)
M1 マスク・アライメント・マーク
M2 マスク・アライメント・マーク
IF1 位置センサ
MT 支持体(マスク・テーブル)
PM 第1の位置決め装置
PS 投影系(反射投影レンズ)
W 基板(ウェーハ)
P1 基板アライメント・マーク
P2 基板アライメント・マーク
IF2 位置センサ
WT 基板テーブル(ウェーハ・テーブル)
PW 第2の位置決め装置
C 標的部分
O 光軸
1 リソグラフィ装置
2(1) 排出口/注入口
2(2) 排出口/注入口
6(1) ガス供給源(ポンプ)
6(2) ガス供給源(ポンプ)
29 ポンプ
31 コネクタ
35 EUV放射
38 熱源
40 コントローラ
42 放射系
44 照明光学部品ユニット
47 放射源室
48 コレクタ室
49 薄層汚染物バリヤ
49a 薄層プレート
50 放射コレクタ
50a 放射コレクタの端
50b 放射コレクタの端
51 格子スペクトル・フィルタ
52 虚放射源点
53 直入射反射器
54 直入射反射器
56 放射ビーム
57 パターンが付与されたビーム
58 反射要素
59 反射要素
110(1) フィラメント
110(2) フィラメント
120 シャッタ(バルブ、ドア、ダイアフラム)
120(1) ハーフ・ドア
120(2) ハーフ・ドア
121 ホルダ
130 シャッタ(バルブ、ドア、ダイアフラム)
130(1) ハーフ・ドア
130(2) ハーフ・ドア
131 ホルダ
142 内側反射器
143 内側反射器
146 外側反射器
149 薄層汚染物バリヤ
170 支持要素
171 ガイド
172 支持要素
180 ミラー間の空間
200 覆い
201 軸
202 冷却装置

Claims (30)

  1. リソグラフィ装置の放射コレクタ上の付着物の除去方法であって、
    前記放射コレクタの端にガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与える段階と、
    ハロゲンを含むガスと、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスとからなるグループのうちの1種又は数種のガスから選択されたガスを、前記放射コレクタ・エンクロージャ容積に供給する段階と、
    前記付着物の少なくとも一部分を前記放射コレクタから除去する段階と
    を含み、
    前記リソグラフィ装置がさらに、放射源と、前記放射源と前記放射コレクタの間の薄層汚染物バリヤとを含み、
    前記薄層汚染物バリヤと前記放射コレクタの間の距離が増大するように前記放射コレクタを輸送する段階と、
    前記薄層汚染物バリヤと前記放射コレクタの間の前記エンクロージャ容積にシャッタを配置する段階とをさらに含む、方法。
  2. 前記ガス・バリヤが薄層汚染物バリヤ又はシャッタである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ガスが、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスを含み、
    前記水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスから、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウム・ラジカルを生じさせる段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ガスがIを含むガスを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスを供給する段階と、
    水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスから、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウム・ラジカルを生じさせる段階と、
    続いてハロゲンを含むガスを供給する段階とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ガスが、複数の注入点を通して前記エンクロージャ容積に供給される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記付着物が、B、C、Si、Ge及びSn並びにこれらの組合せからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記エンクロージャ容積を加熱する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記エンクロージャ容積内に加熱フィラメントを配置する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記エンクロージャ容積及び/又は前記ガスの少なくとも一部分を加熱する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記エンクロージャ容積及び/又は前記放射コレクタ・エンクロージャ容積からの排出ガスの少なくとも一部分を冷却する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記エンクロージャ容積内にゲッタ材料を配置する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記エンクロージャ容積の外側の圧力を、前記エンクロージャ容積の内側よりも0.1〜2000mbar高くする段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記放射コレクタを取り囲む円周覆いを配置する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記放射コレクタがコレクタ・ミラーを含む、請求項1に記載の方法。
  16. 放射コレクタを備えたリソグラフィ装置を用意する段階と、
    基板の標的部分にパターン形成された放射ビームを投影する段階と、
    前記リソグラフィ装置の使用中又は使用後に、除去プロセスにおいて、前記放射コレクタから付着物の少なくとも一部分を除去する段階と
    を含み、前記除去プロセスが、
    前記放射コレクタの一端又は両端に1つ又は複数のガス・バリヤを配置し、それによって放射コレクタ・エンクロージャ容積を与える段階と、
    ハロゲンを含むガスと、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスとからなるグループのうちの1種又は数種のガスから選択されたガスを、前記放射コレクタ・エンクロージャ容積に供給する段階と、
    前記付着物の少なくとも一部分を前記放射コレクタから除去する段階と
    を含み、
    前記リソグラフィ装置がさらに、放射源と、前記放射源と前記放射コレクタの間の薄層汚染物バリヤとを備え、
    前記薄層汚染物バリヤと前記放射コレクタの間の距離が増大するように前記放射コレクタを輸送する段階と、
    前記薄層汚染物バリヤと前記放射コレクタの間の前記エンクロージャ容積にシャッタを配置する段階とをさらに含む、デバイス製造方法。
  17. 前記ガス・バリヤが薄層汚染物バリヤ又はシャッタである、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ガスが、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスを含み、
    前記水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスから、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウム・ラジカルを生じさせる段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記ガスがIを含むガスを含む、請求項16に記載の方法。
  20. 水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスを供給する段階と、
    前記水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウムを含むガスから、水素、ジュウテリウム及び/又はトリチウム・ラジカルを生じさせる段階と、
    続いてハロゲンを含むガスを供給する段階とをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  21. 前記ガスが、複数の注入点を通して前記エンクロージャ容積に供給される、請求項16に記載の方法。
  22. 前記付着物が、B、C、Si、Ge及びSn並びにこれらの組合せからなるグループから選択された1種又は数種の元素を含む、請求項16に記載の方法。
  23. 前記エンクロージャ容積を加熱する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  24. 前記エンクロージャ容積内に加熱フィラメントを配置する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  25. 前記エンクロージャ容積及び/又は前記ガスの少なくとも一部分を加熱する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  26. 前記エンクロージャ容積及び/又は前記エンクロージャ容積からの排出ガスの少なくとも一部分を冷却する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  27. 前記エンクロージャ容積内にゲッタ材料を配置する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  28. 前記エンクロージャ容積の外側の圧力を、前記エンクロージャ容積の内側よりも0.1〜2000mbar高くする段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  29. 前記放射コレクタを取り囲む円周覆いを配置する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  30. 前記放射コレクタがコレクタ・ミラーを含む、請求項16に記載の方法。
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