JP2012242671A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の両面への画像形成の生産性をできるだけ低下させず、作像部の温度上昇を従来よりも抑制可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】IU周辺空間19の熱せられた空気を、搬送路39と循環路58とを横切る送風路82内を通して排出する画像形成装置において、循環路58を搬送されている用紙Sをタイミングローラ対35に搬送する際に、その用紙Sをタイミングローラ対35に搬送するタイミングに応じて循環路58内で一旦停止させた後、搬送を再開する場合に、IU周辺空間19の温度が所定値よりも低い場合には、用紙Sをその先端が第1位置X1に位置するように一旦停止させる。一方、所定値以上の場合には、一旦停止された用紙Sにより送風路82が塞がれることがないように、用紙Sをその先端が第2位置X2に位置するように一旦停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートの第1面と第2面に画像を形成する機能を有する画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置として、図22に示すような構成のものがある。
図22は、タンデム型のカラープリンタの概略構成を示す図であり、用紙の第1面と第2面にカラーの画像を形成する両面プリントの機能を有する。両面プリントでは、以下の動作が行われる。
すなわち、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)色用のイメージングユニット(IU)901Y〜901Kにより、感光体ドラム911Y〜911K上に形成された静電潜像が現像部912Y〜912Kによりトナーで顕像化される。
感光体ドラム911Y〜911Kに顕像化されたトナー像は、矢印方向に周回走行する中間転写ベルト921に多重転写される。中間転写ベルト921に多重転写された各色トナー像は、給送部902のカセットから繰り出され、搬送路931上を搬送される用紙Sの第1面(裏面)に二次転写位置922で二次転写される。
二次転写位置922を通過した用紙Sは、定着部903に搬送され、定着部903でトナー画像が用紙Sの第1面に熱定着された後、排出反転部904でスイッチバックされて、両面搬送部905に送られる。
両面搬送部905に送られた用紙Sは、循環路951上を搬送され、再度、二次転写位置922に戻される。この搬送動作と並行して、IU901Y〜901Kによるトナー像の形成動作が行われており、用紙Sが二次転写位置922を通過する際に、用紙Sの第2面(表面)に中間転写ベルト921上のトナー像が転写される。
二次転写位置922を通過した用紙Sは、定着部903に搬送され、定着部903でトナー像が用紙の第2面に熱定着された後、排出反転部904を介して機外に排出される。
このような両面プリントでは、1枚の用紙Sが定着部903を通過してからスイッチバックの後、循環路951を介して二次転写位置922に戻るという経路を辿ることになるが、定着部903を通過する際の加熱により、二次転写位置922に戻った時点でも用紙Sの温度がある程度、高い状態になっている。高温状態の用紙Sが二次転写位置922に向かう際、その用紙Sが通過する循環路951や搬送路931の温度が上がり、搬送路931に近いIU901Kの温度も上昇し易くなる。また、用紙Sが二次転写位置922を通過する際、用紙Sの熱が中間転写ベルト921に伝わり、中間転写ベルト921の熱がIU901Y〜901Kに伝わって、IU901Y〜901Kの温度が上昇し易くなる。
このようなIU901Y〜901Kの温度上昇は、両面プリントにおいて連続してプリントする用紙の枚数が多くなるに連れて高くなる。
IU901Y〜901Kの温度が上昇すると、その熱がそれぞれの現像部912Y〜912Kにも伝わる。現像部912Y〜912Kに収容されるトナーは、近年、省エネルギー化により低融点のものが用いられることが多い。そのため、現像部912Y〜912Kの温度が上昇すると、上昇した温度によってはトナーの溶融のおそれが生じる。トナーが現像部912Y〜912K内で溶融してしまうと、適正な現像を行えなくなる。そこで、従来からIU901Y〜901Kを冷却することが行われている。
IU901Y〜901Kを冷却する構成としては、例えば同図に示すようにIU901Kの周辺の熱せられた空気をファン(不図示)により吸引して、搬送路931と循環路951を横切るように設けられた送風路961を介して機外に排出する構成がある。
また、ファンを用いない構成として、特許文献1には、複数枚の用紙を連続給送して両面プリントを行う場合に、所定枚数以上のときに、一定時間内におけるプリント枚数を制限することにより、機内の昇温を防止する技術が開示されている。
特開2001−337574号公報
両面プリントを行う場合、単位時間当たりのプリント枚数(生産性)をより向上するために、連続する用紙と用紙の間隔(用紙間隔)をできるだけ詰めることが行われる。
このように用紙間隔を詰めると、例えば図22に示すように用紙S1が循環路951を搬送中に、次の用紙S2が給送されて二次転写位置922に向かっている間には、用紙S1を循環路951内で一旦停止(待機)させ、用紙S2が二次転写位置922を通過した後、用紙S1の二次転写位置922への搬送が再開される。用紙S1を待機させる位置は、できるだけ二次転写位置922に近い位置に予め設定されており、具体的には循環路951内で用紙搬送方向最下流に位置するローラ対955に用紙S1の先端が少し通過した位置などとされる。
この待機制御により、用紙S1とS2が搬送路931上で衝突することを回避することができるが、装置小型化により、循環路951の長さが短縮されていることから、循環路951内で用紙S1を待機させると、用紙S1の後端部が送風路961にかかってしまい、送風路961が塞がれるという問題が生じる。送風路961が塞がれると、IU901Kの周辺の熱せられた空気の機外への排出が一時的にできなくなる。
同図のように送風路961が搬送路931と循環路951を横切る構成をとると、搬送路931と循環路951の一方を用紙Sが搬送されている間には、送風路961が塞がれ(遮蔽)、用紙Sが送風路961の位置を通過すると送風路961が開放される。すなわち、用紙間隔の間だけ、IU901Kの周辺空間の熱せられた空気が送風路961を流れて、IU10Y〜10Kの温度上昇が防止される。
循環路951内での用紙の一旦停止と搬送再開の動作は、用紙1枚毎に繰り返し行われ、1つのジョブでプリントが実行される用紙の枚数が多くなるほど、送風路961が遮蔽されるトータルの時間が長くなり、IUの温度が上昇し易くなる。
特許文献1では、プリント枚数を制限するために用紙間隔を広げており、用紙間隔を広げることは、用紙S2の給送タイミングを遅らせることに等しい。このように用紙S2の給送タイミングを遅らせても、循環路951内に用紙S1が待機していれば、用紙S1により送風路961が塞がれた状態であることに変わりはなく、IUの温度上昇を抑制することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、シートの両面に画像を形成する画像形成装置において、画像形成の生産性をできるだけ低下させず、IUなどの作像部の温度上昇を従来よりも抑制可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、搬送されるシートの第1面に作像部により画像を形成し、その画像をシートに熱定着して、当該シートを循環路を搬送させて作像部に戻し、当該シートの第2面に画像を形成し、その画像をシートに熱定着した後、当該シートを排出する画像形成装置であって、作像部またはその周辺の温度を指標する情報を取得する取得手段と、循環路を横切り作像部に通じる送風路に冷却風を通して作像部を冷却する冷却手段と、循環路を搬送中のシートを作像部に向けて送り出すタイミングをとるために循環路内で一旦停止して待機させる搬送停止手段と、を備え、前記搬送停止手段は、前記指標する情報が、前記温度が所定値よりも低いことを示すものであれば、前記シートを、送風路が循環路を横切る位置よりもシート先端がシート搬送方向下流に位置する第1位置に停止させ、所定値以上を示すものであれば、第1位置よりもシート搬送方向上流かつシートが送風路を塞がない第2位置に停止させることを特徴とする。
また、前記第2位置は、シート先端が前記横切る位置よりもシート搬送方向上流に存する位置であることを特徴とする。
さらに、前記第2位置は、シート先端が送風路の一部だけを遮る位置であることを特徴とする。
また、前記冷却手段は、前記送風路に冷却風を送風するファンを有し、前記シートが第2位置に停止しているときに前記ファンによる送風を行い、前記シートが第1位置に停止しているときには送風を停止させることを特徴とする。
ここで、前記冷却手段は、前記循環路を搬送するシートにより前記送風路が塞がれている間、前記ファンによる送風を停止させることを特徴とする。
また、前記冷却手段とは別の冷却手段と、前記第1面に画像が形成されたシートを熱定着した後、当該シートを反転路において反転させるスイッチバック手段と、を備え、前記別の冷却手段は、前記反転路を横切り作像部に通じる、前記送風路とは別の送風路を有し、当該別の送風路に冷却風を通して作像部を冷却し、前記スイッチバック手段は、前記指標する情報が、前記温度が所定値よりも低いことを示すものであれば、前記別の送風路が反転路を横切る交差位置よりもシート後端がシート搬送方向上流に位置する第3位置でシートを反転させ、所定値以上を示すものであれば、第3位置よりもシート搬送方向下流かつシートが前記別の送風路を塞がない第4位置でシートを反転させることを特徴とする。
また、前記スイッチバック手段は、前記反転路を搬送されるシートを前記第3位置で反転させる場合には、当該第3位置において第1停止時間だけ停止させてから反転を行わせ、前記第4位置で反転させる場合には、当該第4位置において前記第1停止時間よりも長い第2停止時間だけ停止させてから反転を行わせることを特徴とする。
ここで、前記反転路は、第1面への画像形成が行われた後のシートが熱定着される位置から前記循環路に至るまでの間に設けられていることを特徴とする。
また、前記温度を検出する温度検出手段を備え、前記取得手段は、前記情報として、前記温度検出手段の検出結果を取得し、前記搬送停止手段は、前記温度検出手段による検出温度が所定値よりも低い場合には、前記シートを第1位置に停止させ、所定値以上の場合には、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記情報として、連続して搬送される複数枚のシートに対して画像形成を行うジョブにおける当該シートの枚数を示す情報を取得し、前記搬送停止手段は、シートの枚数が所定枚数よりも少ない場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、所定枚数以上の場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記情報として、搬送されるシートのサイズを示す情報を取得し、前記搬送停止手段は、シートのサイズが第1サイズの場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、第1サイズよりも搬送方向長さが長い第2サイズの場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記情報として、搬送されるシートの厚みを示す情報を取得し、前記搬送停止手段は、前記シートの厚みが第1の厚みの場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、第1の厚みよりも厚い第2の厚みの場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする。
さらに、前記循環路に設けられ、シートを搬送させるための搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対を回転駆動させる搬送モータと、を備え、前記取得手段は、前記情報として、前記搬送モータの駆動積算時間を示す情報を取得し、前記搬送停止手段は、駆動積算時間が所定時間内において一定時間を超えていない場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、一定時間を超えている場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする。
また、第1面への画像形成が行われた後のシートを、当該シートが作像部に戻るまでの間の経路上に最大M(複数)枚、収容しつつ、そのシートを1枚ずつ作像部に戻し、第2面への画像形成を行うジョブを実行するジョブ実行手段を備え、前記ジョブ実行手段は、ジョブ実行中に、前記温度が所定値以上になると、前記経路上に収容される枚数をMよりも少ない所定のN枚に切り替え、前記搬送停止手段は、前記経路に収容されるシートの枚数がN枚に切り替わってから、切り替わった後のシートに対して第2位置への停止を行うことを特徴とする。
このように構成すれば、循環路内でシートを一旦停止して待機させることにより、作像部への搬送タイミングになると、一旦停止を解除して作像部に向けて搬送を再開することができ、シート(用紙)間隔を詰めて、画像形成の生産性を確保することができ、かつ作像部またはその周辺の温度が所定値以上になれば、シートが一旦停止しても送風路が塞がれなくなるので、送風路が塞がれる状態になっている時間を低減して、作像部の温度上昇を従来よりも抑制することができる。
プリンタの全体の構成を示す図である。 プリンタに備えられる制御部の構成を示すブロック図である。 両面循環搬送における用紙の流れを示す動作図である。 両面交互搬送における用紙の流れを示す動作図である。 両面内蔵枚数が3枚の場合における両面交互搬送の用紙の流れを示す動作図である。 両面交互搬送における用紙の第1面と第2面への画像形成の順序を示す概念図である。 両面交互搬送モードによるプリントジョブの用紙搬送制御の内容を示すフローチャートである。 タイミング処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 用紙停止位置設定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 循環路内に収容される2枚の用紙のうち、後続の用紙の後端が排出路にかかっている様子を示す模式図である。 用紙搬送停止処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第1位置停止制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2位置停止制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2位置停止制御による用紙の停止の様子を示す模式図である。 用紙S2に対して第1位置停止制御が行われた場合と第2位置停止制御が行われた場合での画像形成開始時期の違いを説明するためのタイミングチャートである。 ファン駆動制御処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 変形例に係るファン駆動制御処理の内容を説明するための図である。 変形例に係るファン駆動制御処理の内容を示すフローチャートである。 変形例に係る別の冷却部の構成を説明するための概略図である。 変形例に係る反転位置変更処理の内容を示すフローチャートである。 変形例に係る反転位置変更処理の内容を示す別のフローチャートである。 従来のタンデム型のカラープリンタの概略構成を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
<プリンタの全体構成>
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、作像部2と、給送部3と、定着部4と、両面搬送部5と、制御部6、操作部7、冷却部8などを備えており、両面プリント機能を有し、ネットワーク、ここではLANに接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてプリントジョブを実行する。
プリントジョブには、用紙Sの一方の面に画像形成を行う片面モードによるジョブ、用紙Sの第1面と第2面のそれぞれに画像形成を行う両面モードによるジョブが含まれる。
作像部2は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のそれぞれに対応する作像ユニット(以下、「IU」という。)10Y,10M,10C,10Kおよび中間転写ベルト21などを備える。
IU10Y〜10Kは、矢印Aで示す方向に回転駆動される感光体ドラム11Y〜11Kと、感光体ドラム11Y〜11Kの周囲に配された帯電部12Y〜12K、露光部13Y〜13K、現像部14Y〜14Kなどからなる。
中間転写ベルト21は、矢印Bで示す方向に周回走行され、IU10Y,10M,10C,10Kは、この順に、中間転写ベルト21の周回方向上流から下流に向かって列設される。ここでは、IU10Kが最下流に位置する。
中間転写ベルト21は、駆動ローラ22と従動ローラ23とに張架されている。
中間転写ベルト21を介して感光体ドラム11Y〜11Kと対向する位置には、一次転写ローラ24Y,24M,24C,24Kが配置され、中間転写ベルト21を介して駆動ローラ22と対向する位置には、二次転写ローラ25が配置されている。中間転写ベルト21と二次転写ローラ25との間には、転写ニップが確保されており、この転写ニップが二次転写位置29を構成する。
給送部3は、用紙Sを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の用紙Sを搬送路39に向けて1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出された用紙Sを矢印Cで示す方向に向けて搬送する搬送ローラ対33、34と、二次転写位置29に用紙Sを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対35などを備えている。
定着部4は、筒状の定着ローラ41と、定着ローラ41を押圧して定着ローラ41表面との間に定着ニップNを確保する加圧ローラ42と、定着ローラ41に内挿されるヒータ43と、定着ローラ41の表面温度を検出する温度センサ44などを備え、温度センサ44の温度検出結果に基づき、制御部6によりヒータ43への通電が制御されて、定着ローラ41の表面温度が定着温度、例えば160℃に維持される。
両面搬送部5は、排出ローラ対50と、循環路58に設けられる両面搬送ローラ対51,52,53,54などを備える。
冷却部8は、IU冷却ファン81と送風路82を有する。
送風路82は、搬送路39と循環路58を横切るように設けられる。ここでは、搬送路39が相互に用紙搬送に必要な間隔をおいて対向配置される一対のガイド板3aにより構成されており、一対のガイド板3aのそれぞれには、用紙搬送方向に直交する方向に空気流を通過させるための切り欠き(スリットや孔など)3bが設けられ、その切り欠き3bを介して空気流が搬送路39を横切ることができるように、搬送路39の外側にダクトが設けられる構成になっている。
この構成は、循環路58について同様である。切り欠き3bが用紙Sの搬送性に影響を与えることがないような形状に設けられることは、いうまでもない。
送風路82は、その一方端(入口)が搬送路39とIU10Kとの間に存する空間(以下、「IU周辺空間」という。)19に位置し、他方端(出口)が排出口85に接続される構成になっている。
IU冷却ファン81は、送風路82の途中に配置され、IU冷却ファン81の駆動により、IU周辺空間19の空気が送風路82の入口から吸い込まれ、吸い込まれた空気が送風路82の内部を通って排出口85から機外に排出される。
これにより、IU周辺空間19の温度が両面プリントにより搬送される用紙Sの熱により高くなっていた場合に、その熱せられた空気が機外に排除されるので、IU10Kを含めてIU10Y〜10Cの温度が上昇し続けることが防止される(IU冷却)。
なお、送風路82を流れる空気流(冷却風)は、搬送路39を搬送される用紙Sが搬送路39と送風路82とが交差する交差位置Xaを通過する間と、循環路58を搬送される用紙Sが循環路58と送風路82とが交差する交差位置Xbを通過する間のどちらかにより、その用紙Sが送風路82をその位置で塞ぐことにより止まることになる。
操作部7は、装置本体の前面の、ユーザが操作し易い位置に配され、ユーザによるプリントモード(片面、両面)の選択やプリント枚数の設定等を受け付け、受け付けた情報を制御部6に送る。
制御部6は、外部の端末装置から送信されて来る画像信号を受信して、これをY〜K色用のデジタル画像信号に変換し、作像部2、給送部3、定着部4、両面搬送部5等を制御して、片面モードと両面モードによる画像形成動作を実行させる。
<片面モードの場合>
片面モードの画像形成の場合には、IU10Y〜10Kごとに、矢印A方向に回転する感光体ドラム11Y〜11Kがクリーナ(不図示)により清掃された後、帯電部12Y〜12Kにより一様に帯電された感光体ドラム11Y〜11Kの表面が露光部13Y〜13Kより露光されることにより、画像データに基づく静電潜像が感光体ドラム11Y〜11Kの表面に形成される。
形成された静電潜像は、現像部14Y〜14Kによって現像剤としてのトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。感光体ドラム11Y〜11K上の各色トナー像は、一次転写ローラ24Y〜24Kによる静電力の作用により、感光体ドラム11Y〜11Kから中間転写ベルト21上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト21上に一次転写された各色トナー像は、矢印Bで示す方向に周回走行する中間転写ベルト21により二次転写位置29に移動する。
一方、中間転写ベルト21上の各色トナー像の移動タイミングに合わせて、給送部3からは、タイミングローラ対35を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは、周回する中間転写ベルト21と二次転写ローラ25の間に挟まれて搬送され、二次転写位置29において静電力により、中間転写ベルト21上の各色トナー像が一括して用紙Sの第1面に二次転写される。
二次転写位置29を通過した用紙Sは、定着部4に搬送され、定着ニップNを通過する際に、用紙S上の各色トナー像が加熱、加圧されて用紙Sの第1面に定着される。
定着部4を通過した用紙Sは、矢印Dで示す方向に搬送され、反転爪57に導かれる。
反転爪57は、支点を中心に上下に揺動することにより、同図の実線で示す第1姿勢と破線で示す第2姿勢に切り替え可能に構成されている。用紙Sの搬送方向先端(用紙の先端)が反転爪57に到達するまでの間には、反転爪57が自重で第1姿勢になり、用紙Sが反転爪57を通過するときに、用紙Sの先端が反転爪57を押し上げることにより、反転爪57が第2姿勢に切り替わる。用紙Sの搬送方向後端(用紙の後端)が反転爪57を通過すると、反転爪57が自重により元の第1姿勢に戻るようになっている。
反転爪57を通過した用紙Sは、さらに矢印Dで示す方向に搬送され、排出路56を通って排出ローラ対50に導かれる。排出ローラ対50は、同図の実線で示す方向に回転(正転)しており、排出路56を搬送される用紙Sは、排出ローラ対50によりさらに搬送されて機外に排出される。排出された用紙Sは、排出トレイ36に収容される。
なお、二次転写後に中間転写ベルト21の表面に残った残留トナーは、クリーナ26により清掃される。
<両面モードの場合>
両面モードによる画像形成の場合には、二次転写位置29を通過した用紙Sは、定着部4から反転爪57、排出路56を通って排出ローラ対50に搬送される。
この時点では、排出ローラ対50は、正転しており、用紙Sは、排出ローラ対50により、さらに矢印Dで示す方向に搬送される。
排出ローラ対50により矢印Dで示す方向に搬送される用紙Sの後端が反転爪57を通過した直後に排出ローラ対50が逆転駆動される。この排出ローラ対50の逆転により、用紙Sが反転して排出路56を矢印Eで示す方向に搬送される(スイッチバック)。このとき、反転爪57が第1姿勢(実線)に戻っているので、スイッチバック後の用紙Sの先端は、反転爪57の上側を案内されて、循環路58に導かれる。
用紙Sの後端が反転爪57を通過した直後に反転するので、用紙Sの後端が排出ローラ対50の直前の位置まで搬送されてから反転させるよりも、循環路58に導くのに要する時間が短くて済み、それだけ先行する用紙との間隔を詰めることができ、用紙搬送の生産性が向上する。排出路56は、用紙Sを排出する排出路と用紙Sをスイッチバックするための反転路とを兼用するものといえる。
循環路58に導かれた用紙Sは、両面搬送ローラ対51〜54により矢印Fで示す方向に搬送される。循環路58上に示す位置X0,X1,X2については、後述する。
循環路58を搬送される用紙Sは、再びタイミングローラ対35を介して、再度、二次転写位置29まで搬送される。用紙Sの二次転写位置29への搬送タイミングに合わせて、作像部2において第2面に対する各色トナー像の作像が行われており、中間転写ベルト21上に重ね合わされた各色トナー像が二次転写位置29において一括して用紙Sの第2面に二次転写される。
二次転写位置29において第2面に各色トナー像が二次転写された用紙Sは、定着部4に搬送され、定着部4においてその各色トナー像が用紙Sの第2面に定着される。定着部4を通過した用紙Sは、反転爪57を介して排出ローラ対50に導かれる。この時点では、排出ローラ対50は、片面モードのときと同様に正転しており、搬送されて来た用紙Sをさらに搬送して、機外に排出させる。
用紙Sの搬送路39には、タイミングローラ対35よりも用紙搬送方向の上流側近傍の位置にタイミングセンサ37が設けられ、反転爪57よりも用紙搬送方向の上流側近傍の位置に排紙センサ38が設けられている。また、循環路58には、両面搬送ローラ対51と52の間の位置に用紙検出センサSE1が設けられ、両面搬送ローラ対53よりも用紙搬送方向の上流側近傍の位置に用紙検出センサSE2が設けられ、両面搬送ローラ対53と54の間の位置に用紙検出センサSE3が設けられている。
それぞれのセンサは、搬送される用紙Sの先端と後端を検出し、その検出信号を制御部6に送るものであり、例えば反射型や透過型の光学センサが用いられる。用紙を検出できるものであれば、他の種類のセンサなどであっても構わない。
駆動モータ55は、感光体ドラム11Y〜11K、中間転写ベルト21、定着ローラ41や加圧ローラ42、給送部3の搬送ローラ対33、タイミングローラ対35などのローラ類を回転駆動させるものである。なお、駆動モータ55の駆動力が各ローラ対などに伝達される機構になっているが、特定のローラ対、例えば搬送ローラ対33,34、タイミングローラ対35などについては、それぞれが回転と停止を切り替え可能なように伝達路の途中にクラッチ(不図示)が設けられ、制御部6のクラッチの動作制御により、ローラ対が個別に回転と停止が切り替えられるようになっている。
反転モータ59は、排出ローラ対50を正転と逆転を切り替えて駆動させるものであり、両面搬送モータ91は、両面搬送ローラ対51と52を回転駆動させるものであり、両面搬送モータ92は、両面搬送ローラ対53と54を回転駆動させるものである。
IU10Kの周辺には、IU10Kの周辺温度(以下、「IU周辺温度」という。)を検出するための温度検出センサ18が配置されている。温度検出センサ18による検出信号は、制御部6に送られる。
制御部6は、温度検出センサ18による検出信号に基づき、循環路58内の用紙Sの停止位置を設定する用紙停止位置設定処理(後述)を実行する。
<制御部6の構成>
図2は、制御部6の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部6は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部101と、CPU102と、ROM103と、RAM104と、画像処理部105と、画像メモリ106と、用紙停止位置設定部107と、タイミング処理部108と、用紙搬送停止制御部109と、ファン駆動制御部110などを備え、各部は相互に通信可能になっている。
通信インターフェース(I/F)部101は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信して、受信したデータを画像処理部105に送る。
画像処理部105は、通信I/F部101からのプリントジョブのデータをY〜Kの再現色の画像データに変換すると共にその画像データに諧調補正などの所定の補正処理を施して、画像メモリ106に出力し、この画像データを再現色ごとに格納させる。
CPU102は、プリント実行時には、画像メモリ106から画像データを読み出して、作像部2や両面搬送部5などの動作をタイミングを取りながら制御して、読み出した画像データに基づき片面と両面モードのプリントジョブを円滑に実行させる。
また、CPU102は、駆動モータ55、反転モータ59、両面搬送モータ91,92、IU冷却ファン81を駆動制御する。
さらに、CPU102は、両面モードとして、プリントに使用される用紙サイズに応じて、両面循環搬送と両面交互搬送のうち、いずれかを設定する。ここでは、A3以上の大サイズの用紙が使用される場合には、両面循環搬送が設定され、B4以下の中、小サイズの用紙が使用される場合には、両面交互搬送が設定される。以下、両面循環搬送と両面交互搬送による用紙Sの搬送の方法を図3〜図6により具体的に説明する。
<両面循環搬送>
図3は、両面循環搬送における用紙Sの流れを示す動作図である。
同図に示すように、両面循環搬送では、複数枚の用紙S1、S2・・を連続給送して両面プリントする場合に、用紙S1を給送し(図3(a))、用紙S1の第1面に2ページ目の画像が形成される(図3(b))。同図の丸印で示す数値は、ページ数を示している。他の図についても同様である。
用紙S1がスイッチバックした後(図3(c))、循環路58を搬送され(図3(d))、用紙S1の第2面に1ページ目の画像が形成され(図3(e))、用紙S1の排出と並行して、次の用紙S2が給送され(図3(f))、用紙S2の第1面に4ページ目の画像が形成される(図3(g))動作が行われる。
すなわち、用紙Sを1枚ずつ、第1面に対する画像形成、定着、スイッチバック、循環路の搬送、第2面に対する画像形成、定着、排出の動作を繰り返すものである。
<両面交互搬送>
図4は、両面交互搬送における用紙Sの流れを示す動作図である。
同図に示すように、両面交互搬送では、複数枚の用紙S1、S2・・を連続給送して両面プリントする場合に、図4(a)では、用紙S1の第1面に2ページ目の画像が形成され、図4(b)では、用紙S1のスイッチバックと並行して、用紙S2が給紙される。
図4(c)では、用紙S1が循環路58を搬送される動作と並行して、用紙S2の第1面に4ページ目の画像が形成され、図4(d)では、用紙S2のスイッチバックに並行して用紙S1のタイミングローラ対35に向けての搬送が行われる。
図4(e)では、用紙S1の第2面に1ページ目の画像が形成される動作と並行して、スイッチバック後の用紙S2が循環路58を搬送されつつ、用紙S3の給送が開始され、図4(f)では用紙S1の排出と並行して、用紙S2が循環路58をさらに搬送される。
図4(g)では、用紙S3の第1面に6ページ目の画像形成が行われる間、循環路58内の用紙S2は、その先端が両面搬送ローラ対54を少し通過した位置X1で一旦停止する。この一旦停止を行うのは、用紙S3とS2とが搬送路39上で衝突することを避けるためである。一旦停止後、搬送を再開したときに、用紙S2をタイミングローラ対35により早く到達させるために、位置X1が循環路58の用紙搬送方向最下流の位置に設定される。この位置X1が停止位置の基準になる。
用紙Sの先端が位置X1に位置した状態で用紙Sが停止することを、用紙Sが第1位置X1に停止するという。このことは位置X2について同じであり、用紙Sの先端が位置X2に位置した状態で用紙Sが停止することを、用紙Sが第2位置X2に停止するという。
用紙S2が第1位置X1に停止すると、用紙S2の後端部が送風路82にかかり、用紙S2が一旦停止している間、送風路82が塞がれることになる。送風路82が塞がれることは、IU周辺温度を上昇させる原因となる。
IU周辺温度がある程度、低ければ、用紙S2の一旦停止の間、送風路82が塞がれた程度では、現像部14Y〜14K内のトナー溶融が生じることはないが、ある程度、高くなっている状態で、かつ送風路82が塞がれると、さらなる温度上昇によりトナー溶融に至るおそれが生じる。
そこで、本実施の形態では、IU周辺温度が所定温度以上であれば、用紙S2の停止位置を第1位置X1よりも用紙搬送方向下流であり、送風路82を遮蔽しない第2位置X2(図14(g1))に変更して、待機中の用紙S2により送風路82が塞がれることを回避する制御を行っている。この制御の詳細については、後述する。
図4(h)では、用紙S3の第1面への画像形成が終わるタイミングに合わせて、用紙S2の搬送が再開され、用紙S2の先端がタイミングローラ対35に到達して、用紙S2の先端部に所定量のループが形成されると、用紙S2が一時停止する。
図4(i)では、用紙S3のスイッチバックと並行して、用紙S2がタイミングローラ対35により二次転写位置29に向けて搬送される。
図4(j)では、用紙S2の第2面に3ページ目の画像が形成される動作と並行して、スイッチバック後の用紙S3が循環路58を搬送されつつ、用紙S4の給送が開始され、図4(k)では、用紙S2の排出と並行して、用紙S3が循環路58をさらに搬送される。図4(l)では、用紙S4の第1面に8ページ目の画像形成が行われる間、循環路58内の用紙S3は、その先端が両面搬送ローラ対54を少し通過した第1位置X1で一旦停止する。用紙S2の一旦停止と同じ動作である。
これ以降、図4(h)〜図4(l)の動作が用紙1枚ごとに繰り返し実行される。
図6(a)は、図4に示す両面交互搬送における用紙の第1面と第2面への画像形成の順序を示す概念図である。同図は、用紙枚数が4枚の場合の例を示している。
同図に示すように、用紙S1〜S4に対して、2、4、1、6、3、8、5、7のページ順に画像形成が行われ、1、6、3、8ページのところで、用紙の搬送先として、排出と循環路とが交互に切り替わっており、これが給紙カセット31からの用紙Sと循環路58からの用紙Sとが交互に切り替わることを示している。
このように両面交互搬送は、給紙カセット31と循環路58とから交互に用紙Sを二次転写位置29に搬送し、給紙カセット31からの用紙Sについては、第1面への画像形成、定着、スイッチバック後、循環路58に導き(排出せず)、循環路58からの用紙Sについては、第2面への画像形成、定着、排出する動作を繰り返し行うものである。
両面交互搬送は、循環路58内に1枚以上の用紙Sを収容した状態で給紙カセット31から次の用紙Sを給紙する方式なので、両面循環搬送(図3)のように循環路58内に用紙Sが1枚も収容されない状態で給紙カセット31から次の用紙Sを給紙する方式よりも両面プリントの生産性を高めることができる。なお、用紙搬送方向長さの長い大サイズの用紙については、本実施の形態では、循環路58の長さなど構成上の制約から両面交互搬送を適用せず、両面循環搬送が実行されるとしている。
図4は、両面交互搬送において中サイズ(例えば、A4)の用紙を用いて、第1面に対する画像形成が行われた後の用紙Sを、当該用紙Sが作像部2に戻るまでの間の経路(搬送路39と排出路56と循環路58)上に、最大2枚の用紙Sを収容しながら両面プリントを実行する例を示しており、これを両面内蔵枚数が2枚の場合という。この両面内蔵枚数は、用紙Sのサイズ(用紙搬送方向長さ)と、搬送路39、排出路56、循環路58の長さなどから決められるが、小サイズ(例えばB5)の用紙の場合、3枚に設定される。
図5は、両面内蔵枚数が3枚の場合における両面交互搬送の用紙Sの流れを示す動作図である。
図5(a)では、搬送される用紙S1の第1面に2ページ目の画像が形成された後、図5(b)では、用紙S1のスイッチバックと並行して、用紙S2の第1面に4ページ目の画像が形成される。図5(c)では、スイッチバック後の用紙S1が循環路58を搬送される動作と並行して、用紙S2のスイッチバックが行われ、用紙S3の第1面に6ページ目の画像が形成される。
図5(d)では、用紙S1のタイミングローラ対35への搬送と並行して、用紙S2が循環路58を搬送され、用紙S3のスイッチバックが行われる。
図5(e)では、用紙S1の第2面に1ページ目の画像が形成される動作と並行して、用紙S3が循環路58を搬送される。このとき、用紙S1に続いて、用紙S4が給送され、循環路58内の用紙S2は、その先端が両面搬送ローラ対54を少し通過した第1位置X1で一旦停止される。この一旦停止は、図4(g)と同じである。
図5(f)では、用紙S1の排出と並行して、用紙S4の第1面に8ページ目の画像が形成され、用紙S3が循環路58を搬送される。用紙S4の第1面への画像形成が終わるタイミングに合わせて、用紙S2の搬送が再開され、用紙S2が二次転写位置29に向けて搬送される。
図5(g)では、用紙S4のスイッチバックと並行して、用紙S2の第2面に3ページ目の画像が形成される。このとき、用紙S2に続いて、用紙S5が給送され、循環路58内の用紙S3は、第1位置X1で一旦停止される。
図5(h)では、用紙S2の排出と並行して、用紙S5の第1面に10ページ目の画像が形成され、用紙S4が循環路58を搬送される。用紙S5の第2面への画像形成が終わるタイミングに合わせて、用紙S3の搬送が再開され、用紙S3が二次転写位置29に向けて搬送される。
図5(i)では、用紙S5のスイッチバックと並行して、用紙S3の第2面に5ページ目の画像が形成される。このとき、循環路58内の用紙S4は、第1位置X1で一旦停止される。
図5(j)では、用紙S3の排出と並行して、用紙S4の第2面に7ページ目の画像が形成され、用紙S5が循環路58を搬送される。図5(k)では、用紙S4の排出と並行して、用紙S5が二次転写位置29に向けて搬送され、図5(l)では、用紙S5の第2面に9ページ目の画像が形成された後、用紙S5が排出される。
図6(b)は、両面内蔵枚数が3枚の場合の両面交互搬送における用紙の第1面と第2面への画像形成の順序を示す概念図である。
同図に示すように、用紙S1〜S5に対して、2、4、6、1、8、3、10、5、7、9のページ順に画像形成が行われ、1、8、3、10、5ページのところで、用紙の搬送先として、排出と循環路とが交互に切り替わり、給紙カセット31からの用紙Sと循環路58からの用紙Sとが交互に切り替わるようになっている。
両面内蔵枚数が3枚の方が2枚よりも循環路58内における用紙Sの収容枚数が多くなるので、両面プリントの生産性がより向上される。本実施の形態では、プリントジョブの際に、使用される用紙サイズによって両面内蔵枚数が2枚と3枚のいずれかに切り替えて設定されるようになっている。
図2に戻り、ROM103には、画像形成動作に関する制御プログラムなどが格納されており、RAM104は、CPU102のワークエリアとして用いられる。
用紙停止位置設定部107は、両面交互搬送において、IU周辺温度を検出し、検出したIU周辺温度に基づき、循環路58内の用紙Sの停止位置を第1位置X1と第2位置X2のいずれかに設定する。
タイミング処理部108は、タイミングローラ対35の回転と停止の制御を行う。
用紙搬送停止制御部109は、両面交互搬送によるジョブ実行中に、循環路58を搬送されている用紙Sを、用紙停止位置設定部107により設定された第1位置X1または第2位置X2に一旦停止させ、その後、搬送を再開させる。
ファン駆動制御部110は、IU冷却ファン81を駆動制御する。
<両面交互搬送モードによる用紙搬送制御>
図7は、両面交互搬送モードによるプリントジョブの用紙搬送制御の内容を示すフローチャートである。この制御は、制御部6によりプリントジョブ単位で実行される。
同図に示す給送処理(ステップS1)は、当該ジョブに対してユーザから指定された枚数の用紙Sを1枚ずつ、繰り出しローラ32により給紙カセット31から繰り出す処理を行う。ここでは、用紙Sの繰り出しと同時に搬送ローラ対33,34も回転される。
この給送処理では、1枚の用紙Sが繰り出される毎に、その用紙Sに対する管理テーブルが作成される。管理テーブルとは、給送順(何枚目の用紙であるか)、用紙サイズ、搬送先(排出または循環路)などの情報が記憶されるテーブルである。ここで、搬送先は、用紙Sが繰り出されてからスイッチバックまでの間には循環路が書き込まれ、スイッチバック後に排出に更新される。
タイミング処理(ステップS2)は、給送された用紙Sをタイミングローラ対35で二次転写位置29に送り出すタイミングをとる処理であり、タイミング処理部108により実行される。
排紙処理(ステップS3)は、搬送路39から排出路56を介して排出ローラ対50に搬送されてきた用紙Sを排出させる処理であり、上記の管理テーブルを参照し、その用紙Sの搬送先が排出であれば、排出ローラ対50により用紙Sを排出させる。
スイッチバック処理(ステップS4)は、用紙Sの搬送先が循環路58である場合に、排出ローラ対50を逆転させて、用紙Sを排出路56から循環路58に搬送する処理である。排出ローラ対50の逆転のタイミングは、用紙Sの後端が排紙センサ38により検出されてから所定時間が経過した時点とされる。この所定時間は、例えば用紙Sの後端が排紙センサ38の検出位置を通過してから反転爪57を通過するのに要する時間とされる。
循環路搬送処理(ステップS5)は、循環路58に搬送されて来た用紙Sを両面搬送ローラ対51〜54により循環路58上を搬送させる処理である。
用紙停止位置設定処理(ステップS6)は、検出されたIU周辺温度に基づいて、循環路58を搬送されている用紙Sの停止位置を第1位置と第2位置のいずれかに設定する処理であり、用紙停止位置設定部107により実行される。
用紙搬送停止処理(ステップS7)は、設定された停止位置で用紙Sを一旦停止させる処理であり、用紙搬送停止制御部109により実行される。
ファン駆動制御処理(ステップS8)は、用紙Sの停止位置に応じてIU冷却ファン81の回転と停止を切替制御する処理であり、ファン駆動制御部110により実行される。
CPU102は、統括的に、用紙停止位置設定部107、タイミング処理部108、用紙搬送停止制御部109、ファン駆動制御部110に対して、それぞれの処理を実行するのに必要な時期にそれぞれの処理の実行を指示する。従って、各処理が並行して行われる場合があり得る。
<タイミング処理>
図8は、タイミング処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
1枚の用紙Sが給紙されたことを判断すると(ステップS11で「YES」)、搬送路39を搬送される用紙Sの先端がタイミングセンサ37により検出されたか否かを判断する(ステップS12)。この判断は、タイミングセンサ37が用紙先端を検出したときに信号のレベルがLからHに切り替わるときのレベル変化(オンエッジ)が検出されたか否かにより行われる。用紙Sの先端の検出方法は、他の処理でも同様に用いられる。
用紙Sの先端が検出されたことを判断すると(ステップS12で「YES」)、その検出時から所定時間Taが経過したか否かを判断する(ステップS13)。ここで、所定時間Taは、用紙Sの先端が、停止状態のタイミングローラ対35に突き当てられた状態で、搬送ローラ対33,34による用紙Sの搬送が継続されることにより用紙Sの先端部に所定の大きさのループが形成されるのに必要な時間に相当する。所定の大きさのループを形成するのは、用紙Sのスキューを補正するためである。
所定時間Taは、予め実験などから求められて、そのデータがROM103などに格納される。所定時間Taの計時は、内部タイマー(不図示)により行われる。なお、所定時間が予め実験などから求められること、および計時が内部タイマーにより行われることは、後述する所定時間Tbなどの他の所定時間についても同様に適用される。
所定時間Taが経過したことを判断すると(ステップS13で「YES」)、搬送ローラ対33,34の回転を停止させる(ステップS14)。
そして、待機フラグをオン(ON)に設定する(ステップS15)。この待機フラグは、循環路58内の用紙Sを循環路58内で待機させる必要があること、すなわち循環路58内の用紙Sを待機させずにタイミングローラ対35まで搬送させれば、搬送路39上に存在する用紙Sと衝突する、または接近しすぎるために待機が必要であることを示すフラグである。この待機フラグは、用紙搬送停止処理(ステップS7)で参照される。
ステップS16では、用紙Sを二次転写位置29に送り出す搬送タイミングに達したか否かを判断する。この搬送タイミングは、このタイミングでタイミングローラ対35により用紙Sを搬送すれば、その用紙Sの先端が二次転写位置29に到達する時点と、その用紙Sに形成すべき画像の、中間転写ベルト21上における画像形成領域の先端が二次転写位置29に到達する時点とが一致することになるタイミングに相当する。
ここでは、タイミングローラ対35の回転開始から用紙Sの先端が二次転写位置29に到達するまでに要する時間αよりも、画像形成が開始されてから中間転写ベルト21上の画像形成領域の先端が二次転写位置29に到達するまでに要する時間βの方が長くかかる構成になっており、画像形成が先に開始され、時間αとβの差を示す時間が経過した時点γで、用紙Sの二次転写位置29への搬送が開始される。この時点γが搬送タイミングに相当する。搬送タイミングになるまで、用紙Sはタイミングローラ対35による搬送待ちの状態になる。
なお、装置構成によっては、時間αの方が時間βよりも長くなる場合もあり得える。この場合には、タイミングローラ対35による用紙Sの搬送が先に開始され、時点γで、画像形成が開始される。例えば、中間転写ベルト21の周回方向最下流に位置するIU10Kによるブラック(K)色のみのモノクロ画像を形成する場合や、モノクロ画像のみ形成可能な画像形成装置によるプリントの場合などが想定される。時間αとβが同じ長さであれば、タイミングローラ対35による用紙Sの搬送と画像形成とが同時に開始される。
搬送タイミングに達したことを判断すると(ステップS16で「YES」)、タイミングローラ対35の回転を開始させる(ステップS17)。
タイミングローラ対35により搬送される用紙Sの後端がタイミングセンサ37により検出されたか否かを判断する(ステップS18)。この判断は、タイミングセンサ37が用紙後端を検出したときに信号のレベルがHからLに切り替わるときのレベル変化(オフエッジ)が検出されたか否かにより行われる。用紙Sの後端の検出方法は、他の処理でも同様に用いられる。
用紙Sの後端が検出されたことを判断すると(ステップS18で「YES」)、その検出時から所定時間Tbが経過したか否かを判断する(ステップS19)。ここで、所定時間Tbは、用紙Sの後端が検出されてから用紙Sの後端がタイミングローラ対35を通過するのに要する時間に相当する。
所定時間Tbが経過したことを判断すると(ステップS19で「YES」)、タイミングローラ対35の回転を停止させ(ステップS20)、待機フラグをオフ(OFF)に切り替えて(ステップS21)、リターンする。
用紙Sがタイミングローラ対35に到達してからタイミングローラ対35を通過するまでの間、待機フラグがオンになっていることになる。
<用紙停止位置設定処理>
図9は、用紙停止位置設定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
まず、IU周辺温度を検出する(ステップS31)。IU周辺温度の検出は、温度検出センサ18による温度検出結果に基づき行われる。
IU周辺温度が所定値より低いか否かを判断する(ステップS32)。ここで、所定値は、循環路58内の用紙Sの停止位置を第1位置と第2位置のいずれに設定するかを判断するための閾値であり、現像部14Y〜14K内のトナー溶融温度との関係で予め決められる。具体的には、用紙Sの停止位置を第1位置とした場合に少なくとも1つの現像部14Y〜14Kの温度がトナー溶融温度に近づくおそれがあると想定される温度が実験などから求められ、そのデータがROM103などに格納される。
IU周辺温度が所定値より低いことを判断すると(ステップS32で「YES」)、循環路58内の用紙Sの停止位置を第1位置X1に設定して(ステップS33)、リターンする。IU周辺温度が所定温度以上であることを判断すると(ステップS32で「NO」)、両面内蔵枚数が3枚であるか否かを判断する(ステップS34)。
両面内蔵枚数が3枚ではない、すなわち2枚であることを判断すると(ステップS34で「NO」)、循環路58内の用紙Sの停止位置を第2位置X2に設定して(ステップS35)、リターンする。
両面内蔵枚数が3枚であることを判断すると(ステップS34で「YES」)、両面内蔵枚数の設定を3から2に切り替えて(ステップS36)、ステップS35に移る。この場合も、用紙Sの停止位置が第2位置X2に設定される。両面内蔵枚数を3から2に切り替えるのは、次の理由による。
すなわち、図10に示すように用紙S2を第2位置X2で停止させた場合、循環路58の長さと、後続の用紙S3との用紙間隔の関係から、用紙S3の後端S3aが排出路56に残ってしまうことが生じる。
この用紙S3は、排出されるべき用紙S1が排出路56に入るときまでには、用紙S1との衝突を避けるため、排出路56を抜けて循環路58に搬送されている必要がある。
ところが、本実施の形態では、用紙S3が排出路56を抜けてから、用紙S1が排出路56に入るまでの間の時間的な余裕がなく、接近しすぎて当たってしまうおそれがあることから、停止位置を第2位置X2に設定する場合には、両面内蔵枚数を3から2に切り替えて、用紙の良好な搬送を確保するものである。
両面内蔵枚数をプリントジョブ実行中に切り替える場合、現在、搬送中の用紙Sに対する画像形成を行って、その用紙Sを排出し、次の新たな用紙Sを給紙カセット31から給送するときから、切り替えた後の両面内蔵枚数、ここでは2枚に従ったプリントが開始される。この動作は、CPU102が担当し、この動作を行うときにCPU102は、両面内蔵枚数を切り替えて両面プリントを行うジョブ実行手段として機能する。
<用紙搬送停止処理>
図11は、用紙搬送停止処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
スイッチバック後に循環路58に導かれた用紙Sの先端が、循環路58における位置X0に到達したか否かを判断する(ステップS51)。この判断は、用紙Sの先端が用紙検出センサSE1による検出位置を通過してから位置X0に到達するまでに要する時間として予め設定された所定時間Tcが経過したか否かにより行う。
この位置X0は、図1に示すように循環路58上において、両面搬送ローラ対53よりも用紙搬送方向上流の近傍の位置であり、用紙Sを第1位置X1で停止させるか、第2位置X2で停止させるかを判断する判断ポイントに相当する。
図11に戻って、用紙Sの先端が判断位置X0に到達したことを判断すると(ステップS51で「YES」)、待機フラグがオンかオフかを判断する(ステップS52)。
待機フラグがオフであることを判断すると(ステップS52で「NO」)、当該処理を終了して、リターンする。この場合、循環路58内の用紙Sが一旦停止されずにタイミングローラ対35に向けて搬送される(図4(c)、図4(d)に相当)。
一方、待機フラグがオンであることを判断すると(ステップS52で「YES」)、用紙停止位置設定処理において設定された停止位置が第1位置X1であるか否かを判断する(ステップS53)。
停止位置が第1位置X1に設定されていることを判断すると(ステップS53で「YES」)、第1位置停止制御を実行する(ステップS54)。
図12は、第1位置停止制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、循環路58上の用紙Sの先端が用紙検出センサSE3により検出されたか否かを判断する(ステップS151)。
用紙Sの先端が検出されたことを判断すると(ステップS151で「YES」)、その検出時から所定時間Tdが経過したか否かを判断する(ステップS152)。ここで、所定時間Tdは、用紙Sの先端が用紙検出センサSE3による検出位置を通過してから循環路58上における第1位置X1に到達するまでに要する時間に相当する。
所定時間Tdが経過したことを判断すると(ステップS152で「YES」)、両面搬送モータ91,92の回転を停止させて(ステップS153)。リターンする。これにより、用紙Sが第1位置X1まで搬送された時点で停止される。この第1位置停止制御は、図4(g)および図4(l)に示す制御に相当する。
図11に戻り、ステップS56では、待機フラグがオフになっているか否かを判断する。待機フラグがオンからオフに切り替わるまで(ステップS56で「NO」)、用紙Sの一旦停止が継続され、待機フラグがオフに切り替わると(ステップS56で「YES」)、一旦停止されていた用紙Sの搬送を再開して(ステップS57)、リターンする。
待機フラグは、上記のように給紙カセット31からの用紙Sがタイミングローラ対35を通過した後に、オンからオフに切り替わるので、オフになった時点で循環路58から用紙Sをタイミングローラ対35に向けて搬送することができる。この制御は、図4(h)に示す制御に相当する。
一方、ステップS53において、設定位置が第1位置X1ではなく、第2位置X2であることを判断すると(ステップS53で「NO」)、第2位置停止制御を実行する(ステップS55)。
図13は、第2位置停止制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、循環路58上の用紙Sの先端が用紙検出センサSE2により検出されたか否かを判断する(ステップS161)。
用紙Sの先端が検出されたことを判断すると(ステップS161で「YES」)、その検出時から所定時間Teが経過したか否かを判断する(ステップS162)。ここで、所定時間Teは、用紙Sの先端が用紙検出センサSE2による検出位置を通過してから循環路58上における第2位置X2に到達するまでに要する時間に相当する。
所定時間Teが経過したことを判断すると(ステップS162で「YES」)、両面搬送モータ91,92の回転を停止させて(ステップS163)、リターンする。これにより、用紙Sが第2位置X2まで搬送された時点で停止される。
図14は、第2位置停止制御による用紙Sの停止の様子を示す模式図であり、第2位置停止制御が行われる場合、図4(f)から図14(g1)、図14(g2)、図14(h1)を経て、図4(j)の順に用紙の搬送が行われることを示している。
図14(g1)に示すように、用紙S2が第2位置X2で停止すると、送風路82が用紙S2により塞がれることがない。この時点では、まだ用紙S3のタイミングローラ対35による搬送が開始されていないので、用紙S3により送風路82が塞がれておらず、IU周辺空間19の熱せられた空気が送風路82内を流れて、IU10Y〜10Kの温度上昇が防止される。
用紙S3のタイミングローラ対35による搬送は、用紙S3の第1面に形成すべき第6ページの画像の形成が開始されてから上記の時間γを経過した時点で開始される。
用紙S3の搬送が開始され、用紙S3の先端が搬送路39と送風路82の交差位置Xaに到達するまで、送風路82が開放されるので、それまでの間、IU10Y〜10Kの冷却が継続される。
そして、搬送される用紙3がタイミングローラ対35を通過すると、待機フラグがオンからオフに切り替わる。
図11に戻り、ステップS56では、待機フラグがオフに切り替わっているか否かを判断する。オフに切り替わっていることを判断すると(ステップS56で「YES」)、第2位置X2で停止していた用紙Sの搬送を再開して(ステップS57)、リターンする。
図14(g2)と図14(h1)は、第2位置X2で停止していた用紙S2が搬送を再開した様子を示している。
第2位置停止制御では、用紙S2を第2位置X2で停止させるので、第1位置X1で停止していた場合よりも、用紙S2がタイミングローラ対35に到達するのが遅くなる。
具体的に、第1位置停止制御の図4(h)の例では、用紙S3が二次転写位置29を通過する直前のときに、用紙S2の先端がタイミングローラ対35に到達しているが、第2位置停止制御の図14(h1)の例では、用紙S3が二次転写位置29を通過する直前のときに、用紙S2の先端が両面搬送ローラ対54にしか到達しておらず、両面搬送ローラ対54からタイミングローラ対35までの距離を用紙S2が搬送するのに要する時間Tfだけ、遅れていることになる。
この時間Tfは、予め求められ、第2位置停止制御が実行された場合には、用紙S2の第2面に形成すべき第3ページの画像形成の開始が第1位置停止制御のタイミングを基準に、時間Tfだけ遅れて開始されるように、画像形成開始のタイミングが変更される。
上記のように本実施の形態では、1枚の用紙毎に、その用紙Sに形成すべき画像の画像形成の開始から一定の時間γを経過した時点で用紙Sのタイミングローラ対35による搬送が開始される構成なので、画像形成の開始が時間Tfだけ遅れると、これ以降の動作も時間Tfだけ第1位置停止制御の場合のタイミングから後にシフトしたようになり、用紙Sのタイミングローラ対35による二次転写位置29への搬送開始も同じ時間Tfだけ第1位置停止制御の場合よりも遅れて開始されることになる。
なお、先行する用紙S3の第1面に対する6ページ目の画像の画像形成については、この遅れ制御の前に開始されており、この制御の対象から外されるので、用紙S3は第1位置停止制御と同じタイミングでタイミングローラ対35により搬送される。これにより、遅れ制御される用紙S2に対して、先行する用紙S3との用紙間隔が第1位置停止制御のときよりも空くことになる。この場合、用紙S3が判断位置X0に到達する時点を、次の用紙S4の給紙タイミングに合わせるために時間Tfだけ遅らせることが行われる。例えば、用紙S3についてだけ、スイッチバックに要する時間を時間Tfだけ遅らせる、または循環路58内の判断位置X0に到達するまでの間、搬送速度を遅くするなどの制御が行われる。これらの制御は、CPU102により行われる。
図15は、用紙S2に対して第1位置停止制御が行われた場合と第2位置停止制御が行われた場合での画像形成開始時期の違いを説明するためのタイミングチャートである。
同図に示すように、給紙カセット31から用紙S3が給送されると(時点t1)(図4(e)の状態に相当)、用紙S3の先端がタイミングセンサ37により検出される(時点t2)。用紙S3の先端がタイミングローラ対35まで搬送されるが、この時点では、タイミングローラ対35が停止しており、用紙S3の先端部に所定量のループが形成されると、用紙S3の搬送が一時停止する。
用紙S3の第1面に対する6ページ目の画像の画像形成が開始される(時点t3)。
画像形成の開始タイミングになったことの判断は、画像形成が開始可能な状態で所定のイベントが発生したことにより行われるが、例えば用紙S3の先端がタイミングセンサ37により検出されたことを所定のイベントの発生とすることができる。このことは、用紙2についても同様である。
その画像形成の開始から時間Tγ後に、タイミングローラ対35により用紙S3の二次転写位置29への搬送が開始される(時点t4)。
用紙S3の搬送動作と並行して、用紙S2が循環路58を搬送されている(図4(f)の状態に相当)。用紙S2に対して第1位置停止制御が実行される場合には、用紙S2は、循環路58上の第1位置X1で一旦停止される(図4(g)の状態に相当)。
用紙S2の一旦停止が解除され、搬送が再開されると(時点t5)、用紙S2の先端がタイミングセンサ37により検出される(時点t6)。用紙S2の先端がタイミングローラ対35まで搬送され、用紙S3の先端部に所定量のループが形成されると、用紙S3の搬送が一時停止する(図4(h)の状態に相当)。
用紙S2の第1面に対する3ページ目の画像の画像形成が開始され(時点t7)、時間Tγ後に、タイミングローラ対35により用紙S2の二次転写位置29への搬送が開始される(時点t8)。
これに対し、第2位置停止制御が実行される場合には、用紙S2は、循環路58上の第2位置X2で一旦停止される(図14(g1)の状態に相当)。
用紙S2の一旦停止が解除され、搬送が再開されると(時点t5)、用紙S2の先端がタイミングセンサ37により検出される(時点t11)。この時点t11は、第1位置停止制御における時点t6よりも時間Tfだけ遅れた時点に相当する。用紙S2の先端部に所定量のループが形成されると、用紙S2の搬送が一時停止する。
用紙S2の第1面に対する3ページ目の画像の画像形成が開始され(時点t12)、時間Tγ後に、タイミングローラ対35により用紙S2の二次転写位置29への搬送が開始される(時点t13)。時点t12、t13は、第1位置停止制御における時点t7、t8よりも時間Tfだけ遅れた時点に相当する。この遅れ制御により、第1位置停止制御と第2位置停止制御とで画像形成開始のタイミングに違いが生じることになる。
なお、上記では、図11において待機フラグがオフの場合(ステップS52で「NO」)、循環路58内の用紙Sを一旦停止させないとしたが、これに限られず、例えば第1位置X1に一旦停止させる構成をとるとしても良い。
すなわち、待機フラグがオフということは、タイミングローラ対35に向けて用紙Sを搬送することができる状態にあるので、用紙Sを循環路58内の第1位置X1で一旦停止させても、直ぐに搬送を再開して、タイミングローラ対35に送ることができる。直ぐに搬送を再開することができるということは、第1位置X1で停止させても、用紙Sにより送風路82が塞がれる時間が極短時間で済むことになる。
例えば、図4(c)の例では、用紙S1の先端が判断位置X0に到達した時点で、用紙S2は、タイミングローラ対35を既に通過しており、待機フラグがオフになっている。この場合、用紙S1を第1位置X1で一旦停止させ、作像部2や給送部3でジャムなどのトラブルがなければ、直ぐに(例えば数十ミリ秒後などに)、用紙S1の搬送を再開して、タイミングローラ対35に搬送させることができ、一旦停止によるトラブル確認を行うことができる。
なお、プリントジョブ実行中に両面内蔵枚数が3枚から2枚に切り替わった場合には(ステップS36)、以降、上記のように両面内蔵枚数が2枚になる画像形成動作に従って用紙Sの給送、搬送が行われるので、その切替による画像形成動作が行われるようになってから、切り替わった後の用紙Sに対して第2位置停止制御が実行される。
<ファン駆動制御処理>
図16は、ファン駆動制御処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
IU冷却ファン81を駆動する(ステップS71)。これにより、送風路82が用紙Sにより塞がれていなければ、IU周辺空間19(図1)の熱せられた空気が送風路82を通って機外に排出される。これにより、IU10Y〜10Kの冷却が行われる。
両面プリントにおいて用紙Sが第1位置X1で停止中であるか否かを判断する(ステップS72)。この判断は、上記の用紙搬送停止処理においてステップS153が実行されてからステップS57が実行されるまでの間であることを判断することにより行われる。
用紙Sが第1位置X1で停止中でないことを判断すると(ステップS72で「NO」)、リターンする。用紙Sが第1位置X1で停止中であることを判断すると(ステップS72で「YES」)、IU冷却ファン81を停止させる(ステップS73)。このようにするのは、次の理由による。
すなわち、用紙Sが第1位置X1に停止すると、用紙Sの後端部により送風路82が塞がれた状態になる。この状態でIU冷却ファン81の駆動を続けても、送風路82を介して、IU周辺空間19の熱せられた空気を機外に排出することができず、またIU冷却ファン81に負荷がかかったり送風路82内の空気流が逆流して、熱せられた空気がIU周辺空間19に戻ったりすることを防止するためである。
第1位置X1で停止していた用紙Sの搬送が再開されたか否かを判断する(ステップS74)。用紙Sの搬送が再開されたことは、上記のステップS57が実行されたことにより判断される。用紙Sの搬送が再開されるまで(ステップS74で「NO」)、IU冷却ファン81の停止を続け、用紙Sの搬送が再開されると(ステップS74で「YES」)、IU冷却ファン81を駆動して(ステップS75)、リターンする。
なお、IU冷却ファン81を駆動し続けても空気流の逆流が生じないなどIU冷却ファン81を停止させる必要のない構成もあり得、そのような構成の場合、IU冷却ファン81を停止させずに駆動を継続する構成をとるとしても良い。このような給紙処理(ステップS1)〜ファン駆動制御処理(ステップS8)の各処理がプリントジョブ実行中に給紙カセット31から繰り出された用紙1枚単位で実行される。
以上、説明したように本実施の形態では、循環路58を搬送中の用紙Sを作像部2に向けて送り出すタイミングをとるためにその用紙Sを循環路58内で一旦停止して待機させる構成において、両面交互搬送モードで用紙Sを、(a)IU周辺温度が所定値よりも低ければ、循環路58の用紙搬送方向最下流に相当する位置であり、停止された用紙Sにより送風路82が塞がれることになる基準の第1位置X1に停止させ、(b)IU周辺温度が所定値以上であれば、第1位置よりも用紙搬送方向上流であり、循環路58を送風路82が横切る交差位置Xbよりも用紙Sの先端が用紙搬送方向上流に位置して、その用紙Sが送風路82を塞がない第2位置X2に停止させる。
これにより、IU周辺温度が所定値よりも低いときには、用紙Sが循環路58内の第1位置X1に停止して、第1位置X1が第2位置X2よりもタイミングローラ対35に近いので、循環路58内の用紙Sの搬送が再開されると、その用紙Sをタイミングローラ対35により早く到達させて、その用紙Sの画像形成の開始を早めることができ、単位時間当たりの画像形成枚数が多くなり、両面プリントの生産性を高めることができる。
この場合、第1位置X1に停止することにより、送風路82が用紙Sにより塞がれてしまうが、IU10Y〜10Kの温度が低いので、ある程度、温度が上昇してもトナー溶融する温度域に至ることはない。
一方、IU周辺温度が所定値以上になったときには、用紙Sが第2位置X2に停止することにより、送風路82が塞がれることがなく、IU周辺空間19の熱せられた空気が送風路82を流れて、IU10Y〜10Kの温度上昇が防止される。
この場合、第2位置X2は、第1位置X1よりも用紙搬送方向上流に位置するので、搬送が再開された循環路58内の用紙Sがタイミングローラ対35に到達するのに要する時間が第1位置X1で停止する場合に比べて、時間Tfだけ長くなり、その用紙Sの第1面に対する画像形成の開始が遅れることになる。この遅れ時間だけ、両面プリントの生産性が落ちることになるが、トナー溶融する温度域までIU10Y〜10Kの温度が上昇することが防止される。
なお、本発明は、画像形成装置に限られず、循環路58内におけるシートの停止位置を第1位置X1と第2位置X2とに切り替えてシートを搬送する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、用紙Sが第1位置に停止している間だけ、IU冷却ファン81を停止させるとしたが、さらに循環路58を搬送される用紙Sにより送風路82が塞がれている間、用紙Sの停止位置に関わりなく、IU冷却ファン81を停止するファン駆動制御処理を行うとしても良い。
図17は、本変形例に係るファン駆動制御処理の内容を説明するための図である。
図17(a)は、循環路58において用紙Sの先端が両面搬送ローラ対53を通過して交差位置Xbに向かっている様子を示しており、また、循環路58上において用紙検出センサSE2による用紙Sの検出位置から交差位置Xbまでの距離をL1で示している。
用紙Sの先端が交差位置Xbに達していないので、IU冷却ファン81が駆動されており、IU周辺空間19の熱せられた空気が送風路82を矢印Gで示す方向に流れる。
用紙検出センサSE2により用紙Sの先端が検出されてから距離L1だけ用紙Sが搬送されると、図17(b)に示すようにIU冷却ファン81が停止し、送風路82内の冷却風の流れも停止される。用紙Sの後端が交差位置Xbを通過するとIU冷却ファン81の駆動が再開され、送風路82内を冷却風が流れる。用紙Sの後端が交差位置Xbを通過したことは、ここでは循環路58の、交差位置Xbよりも用紙搬送方向の下流近傍に配置された用紙検出センサSE4により検出される。
これにより、送風路82が交差位置Xbにおいて用紙Sにより塞がれている間には、IU冷却ファン81が停止され、冷却風の逆流が防止される。なお、搬送路39を搬送されている用紙Sが、搬送路39と送風路82の交差位置Xaを通っているときに、その用紙Sにより送風路82が塞がれても、IU冷却ファン81の停止制御は行われない。これは、送風路82上において交差位置XaがIU冷却ファン81よりも冷却風の流れる方向の上流に位置するので、交差位置Xaで搬送路39を搬送中の用紙Sにより送風路82が塞がれても、逆流がほとんど発生しないからである。
図18は、本変形例に係るファン駆動制御処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、循環路58を搬送される用紙1枚毎に実行される。
同図に示すように、IU冷却ファン81を駆動させる(ステップS101)。
用紙検出センサSE2により、循環路58を搬送されている1枚の用紙(ここでは、S1とする。)の先端が検出されたか否かを判断する(ステップS102)。
用紙検出センサSE2により用紙S1の先端が検出されたことを判断すると(ステップS102で「YES」)、用紙S1の先端検出時から所定時間Txを経過したか否かを判断する(ステップS103)。所定時間Txは、距離L1を用紙Sの搬送速度で除した値に相当する。
所定時間Txが経過したことを判断すると(ステップS103で「YES」)、用紙S1の先端が交差位置Xbに到達したとして、IU冷却ファン81を停止させる(ステップS104)(図17(b)の状態に相当)。
用紙検出センサSE4により用紙S1の後端が検出されたか否かを判断する(ステップS105)。用紙検出センサSE2により用紙S1の後端が検出されたことを判断すると(ステップS105で「YES」)、用紙Sの後端が交差位置Xbを通過したとして、IU冷却ファン81を駆動させて(ステップS106)、リターンする。
(2)上記実施の形態では、搬送路39と循環路58を横切る送風路82を有する冷却部8の構成例を説明したが、これとは別の冷却部を設ける構成をとることもできる。
図19(a)は、別の冷却部200の構成を説明するための概略図である。
同図に示すように、冷却部200は、IU冷却ファン201と送風路202を有する。
送風路202は、その一方端である下端が中間転写ベルト21を迂回するようにしてIU周辺空間19まで延びており、他方端である上端が排出口(不図示)に接続されてなり、位置Xcで排出路56と交差している。位置Xcは、排出ローラ対50と位置Xdとの間に位置しており、位置Xdは、排出路56と循環路58の接続位置に相当する。
IU冷却ファン201が駆動されると、IU周辺空間19の熱せられた空気が送風路202の下端を入口として吸い込まれ、送風路202内を矢印Hで示す方向に流れて、出口である上端と接続されている排出口を介して機外に排出される構成になっている。
このように排出路56を横切る送風路202をさらに設ける構成をとると、用紙Sが排出路56でスイッチバックする際に、送風路202が用紙Sにより塞がれることが生じ、送風路202が塞がれると、IU周辺空間19の熱せられた空気を送風路202を介して機外に排出することができなくなる。
そこで、本変形例では、IU周辺空間19の温度に応じてスイッチバック時の用紙Sの反転位置を変えることにより、プリントの生産性の向上とIU10Y〜10Kの温度上昇の防止を図るようにしている。
図19(b)は、IU周辺空間19の温度が所定値よりも低い場合に、矢印Dで示す方向に搬送される用紙Sの後端が第3位置X3に到達すると矢印Eで示す方向に反転する様子を示す図であり、図19(c)は、IU周辺空間19の温度が所定値以上の場合に、用紙Sの後端が第4位置X4に到達すると反転する様子を示す図である。
第3位置X3は、排出路56上において位置Xcと位置Xdの間に位置しており、第4位置X4は、排出路56上において位置Xcと排出ローラ対50の間に位置している。矢印Dで示す方向に、位置Xd、X3、Xc、X4がこの順に並ぶ位置関係を有している。
図19(b)に示すように用紙Sの反転位置を第3位置X3に設定すれば、位置Xdを基点に位置XdとX3間の距離が位置XdとX4間の距離よりも短くなるために、用紙Sが反転した後、反転後の用紙Sを循環路58に導くのに要する時間が短くて済み、単位時間当たりの用紙の搬送枚数を向上してプリントの生産性を向上することができる。
一方で、用紙Sの先端が位置Xcを通過してから、反転後、その用紙Sの後端が位置Xcを通過するまでの間の全体に亘って送風路202が用紙Sに塞がれてしまうので、IU周辺空間19の温度が上昇し易くなる。
これに対して、図19(c)に示すように用紙Sの反転位置を第4位置X4に設定すれば、矢印Dで示す方向に搬送される用紙Sの後端が位置Xcを通過してから、反転後、その用紙Sの先端(反転する前の後端に相当)が位置Xcに到達するまでの間、送風路201が開放されるので、IU周辺空間19の温度上昇を抑制し易くなる。一方で、位置XdとX4間の距離が長くなるので、反転位置を第3位置X3に設定する場合よりも、用紙Sを循環路58に導くのに要する時間が長くかかり、プリントの生産性が低減する。
本変形例では、プリントの生産性をできるだけ向上させるべく、基準の反転位置を、排出路56と循環路58との接続位置Xdに近い第3位置X3に設定しつつ、IU周辺温度が所定値以上になると、反転位置を第3位置X3から、位置Xcよりも排出ローラ対50に近い第4位置X4に変更して、IU10Y〜10Kの温度上昇を抑制するものである。
図20と図21は、本変形例に係る反転位置変更処理の内容を示すフローチャートであり、スイッチバックされる用紙1枚毎に実行される。当該処理は、制御部6により実行される。
図20に示すように、IU冷却ファン201を駆動させ(ステップS201)、排出ローラ対50を正転させる(ステップS202)。
搬送路39を搬送されている1枚の用紙Sの先端が排紙センサ38により検出されたか否かを判断する(ステップS203)。用紙Sの先端が検出されたことを判断すると(ステップS203で「YES」)、IU周辺温度を検出する(ステップS204)。検出温度が所定値より低いか否かを判断する(ステップS205)。
検出温度が所定値よりも低いことを判断すると(ステップS205で「YES」)、反転位置を第3位置X3に設定し(ステップS206)、用紙Sのスイッチバックの際における用紙の停止時間Tpを所定の第1停止時間、ここでは50〔msec〕に設定する(ステップS207)。この設定は、例えば停止時間Tpを示す情報が内部の記憶部に記憶されることにより行われ、既に情報が記憶されている場合には上書きされる。
そして、用紙Sの先端が検出されてから所定時間Tyが経過したか否かを判断する(ステップS208)。所定時間Tyは、搬送路39を搬送されている用紙Sの先端が排紙センサ38による検出位置を通過してから、排出路56に導かれた用紙Sの後端が位置X3に到達するまでに要する時間に相当する。
所定時間Tyが経過したことを判断すると(ステップS208で「YES」)、排出ローラ対50を停止させる(ステップS209)。これにより、用紙Sが第3位置X3で一旦停止される(図19(b))。
一方、検出温度が所定値以上であることを判断すると(ステップS205で「NO」)、反転位置を第4位置X4に設定し(ステップS210)、用紙Sのスイッチバックの際における用紙の停止時間Tpを第1停止時間よりも長い所定の第2停止時間、ここでは500〔msec〕に設定する(ステップS211)。この設定方法は、上記のステップS207における設定方法と同じである。そして、用紙Sの先端が検出されてから所定時間Tzが経過したか否かを判断する(ステップS212)。
所定時間Tzは、搬送路39を搬送されている用紙Sの先端が排紙センサ38による検出位置を通過してから、排出路56に導かれた用紙Sの後端が第4位置X4に到達するまでに要する時間に相当する。
所定時間Tzが経過したことを判断すると(ステップS212で「YES」)、ステップS209に移り、排出ローラ対50を停止させる。これにより、用紙Sが第4位置X4で一旦停止され、送風路202が開放される(図19(c))。
そして、図21に示すように、停止時間Tpの設定時間を読み出す(ステップS213)。この停止時間Tpは、ステップS207で第1停止時間が設定されたときはその第1停止時間であり、ステップS211で第2停止時間が設定されたときはその第2停止時間になる。
排出ローラ対50の停止から、読み出した停止時間Tpが経過したか否かを判断する(ステップS214)。この判断は、排出ローラ対50の停止に合わせて内部タイマー(不図示)による計時を開始し、計時された時間が停止時間Tpに達したか否かにより行われる。停止時間Tpが経過したことを判断すると(ステップS214で「YES」)、排出ローラ対50を逆転させ(ステップS215)、当該処理を終了する。
これにより、検出温度が所定値よりも低い場合には、搬送されている用紙Sが第3位置X3に第1停止時間だけ停止してから、スイッチバックにより排出路56から循環路58に搬送され、検出温度が所定値以上の場合には、用紙Sが第4位置X4に第2停止時間だけ停止してから、スイッチバックにより排出路56から循環路58に搬送される。
スイッチバックの際における用紙Sの停止時間Tpを、検出温度が所定値より低い場合における第1停止時間よりも検出温度が所定値以上の場合における第2停止時間の方を長くとることにより、送風路201の開放時間をより長くとれ、IU10Y〜10Kの冷却効果を高めることができる。
このように2つの冷却部8,200を有する構成をとることにより、両面プリント時に循環路58から作像部2に戻された用紙Sの熱によるIU10Y〜10Kの温度上昇をより抑制することが可能になる。第1停止時間と第2停止時間の上記の値は、一例であり、例えば第1停止時間をより短い値や0秒などとしたり、第2停止時間を1秒などとしたりすることもできる。
なお、上記では、用紙Sを排出する排出路56が、用紙Sをスイッチバックするための反転路を兼用するとしたが、例えば排出路と反転路とが別々に設けられている場合には、当該反転路において、上記の反転位置の切替制御が実行される。
(3)上記実施の形態では、IU周辺温度を検出して、その検出温度に応じて循環路58内の用紙Sの停止位置を第1位置X1と第2位置X2のいずれかに設定するとしたが、IU10Y〜10Kの温度を指標することができれば良く、IU周辺温度を検出する構成に限られることはない。例えば、IU10Y〜10Kの温度を検出するとしても良いし、好ましくは現像部14Y〜14Kの温度を検出するとしても良い。より好ましくは、搬送路39に最も近いIU10Kまたは現像部14Kの温度を検出するとしても良い。
また、IU10Y〜10Kの温度を指標する情報が温度検出センサ18による検出温度に限られず、これに代えて、例えば両面プリントジョブにおいて使用される用紙枚数の情報を取得するとしても良い。
使用される用紙枚数が多くなれば、それだけジョブ実行時間が長くなり、IU10Y〜10Kの温度も上昇し易くなる。例えば、所定枚数よりも少ない枚数の用紙Sであれば、これをIU10Y〜10Kまたはその周辺の温度が所定値よりも低いことを示す情報として取得し、停止位置を第1位置X1に設定する。所定枚数以上の場合には、これを温度が所定値以上であることを示す情報として取得し、第2位置X2に設定することができる。
用紙枚数の取得は、ユーザにより操作部7などから指定された枚数を受け付けるなどの方法をとることができる。所定枚数は、連続通紙枚数とIU10Y〜10Kの上昇温度との関係から実験などにより予め求めることができる。
さらに、上記の指標する情報を用紙サイズ(搬送方向長さ)の情報としても良い。用紙Sの搬送速度が用紙サイズに関わらず同じであり、用紙間隔も同じである場合、用紙サイズが大きくなると、単位時間当たりに送風路82が用紙Sにより塞がれる時間が長くなり、両面プリントの用紙枚数が多くなると、IU10Y〜10Kの温度が上昇し易くなるからである。例えば、第1サイズの用紙を用いる場合には、停止位置を第1位置X1に設定し、第1サイズよりも搬送方向長さが長い第2サイズの用紙を用いる場合には、第2位置X2に設定することができる。用紙枚数が所定枚数以上のときに適用するとしても良い。
用紙サイズの取得は、例えば給紙カセット31にサイズ検出センサを配置し、そのセンサによるサイズ検出を受け付けるなどの方法をとることができる。第1サイズと第2サイズについては、実験などにより予め決めることができる。
また、上記の指標する情報を両面搬送モータ91または92の駆動時間と捉えることもできる。両面搬送モータ91(92)の駆動時間が長くなれば、それだけ両面プリントにおける循環路58を搬送される用紙枚数が多くなり、IU10Y〜10Kの温度が上昇し易くなるからである。例えば、所定時間Tm(例えば、1時間)内において、両面搬送モータ91が駆動される毎にその駆動時間を積算し、積算した駆動積算時間Tjが一定の時間Tn(例えば、45分)を超えるまでは、停止位置を第1位置X1に設定し、一定時間を超えると、次の両面プリントから停止位置を第2位置X2に切り替えることができる。
さらに、上記の指標する情報を用紙種類と捉えることもできる。
用紙Sが厚紙の方が薄紙よりも定着後に循環路58を介して二次転写位置29に戻って来たときに用紙Sの単位領域当たりの熱量が多くなるので、同じ用紙枚数であれば厚紙の方が薄紙よりもIU周辺温度が上昇し易くなる。そこで、用紙種類に応じて停止位置を設定、具体的には第1の厚みの用紙Sを用いる場合にはその用紙Sの停止位置を第1位置X1に設定し、第1よりも厚い第2の厚みの用紙Sを用いる場合には、第2位置X2に設定する構成をとることができる。用紙枚数が所定枚数以上のときに適用するとしても良い。
用紙種類(厚紙、薄紙など)の取得は、例えばユーザにより操作部7からの用紙種類の情報を受け付けるなどの方法をとることができる。
さらに、上記の指標する情報をカラーモードとモノクロモードのモード種類とすることもできる。例えば、カラーモードとモノクロモードとで、定着部4の定着温度を異ならせている場合(カラーの方がモノクロよりも温度が高いなど)、熱定着による1枚の用紙Sの温度に差が生じ、その用紙SによるIU周辺空間19の上昇温度にも差が生じるからである。カラーモードの方がモノクロモードよりも定着温度が高い場合には、モノクロモードの場合には、停止位置を第1位置X1に設定し、カラーモードの場合には、第2位置X2に設定することができる。
両面プリントジョブの実行に際し、用紙停止位置設定部107において温度検出センサ18による検出温度に代えて、用紙枚数などの情報を取得し、取得した情報に基づき用紙Sの停止位置を第1位置X1または第2位置X2に設定する構成をとることができる。
これらの停止位置の設定は、上記の変形例(2)の構成に適用するとしても良い。
(4)上記実施の形態では、給紙カセット31から繰り出された用紙S(まだ画像形成が行われていないもの)と、循環路58を搬送される用紙S(第2面への画像形成済みのもの)の両方が、タイミングローラ対35を介して作像部2の二次転写位置29に向かう構成としたが、これに限られない。
例えば、タイミングローラ対35に代えて、給紙カセット31から繰り出された用紙Sをその用紙Sの第1面に対する画像形成のタイミングに合わせて二次転写位置29に搬送させる第1タイミングローラ対と、循環路58を搬送される用紙Sをその用紙Sの第2面に対する画像形成のタイミングに合わせて二次転写位置29に搬送させる第2タイミングローラ対を設ける構成をとることもできる。この構成をとる場合、待機フラグを、第1タイミングローラ対による用紙Sの搬送タイミングに応じてオンとオフを切り替える構成をとることができる。
(5)上記実施の形態では、循環路58内の用紙Sを一旦停止して待機させる必要があることを、用紙S1の先端が判断位置X0に到達した時点で待機フラグを用いて判断するとしたが、待機の要否を判断できれば、待機フラグを用いる構成に限られない。
図4に示す両面交互搬送において、例えば1枚目の用紙S1については一旦停止が不要であるが、2枚目以降の用紙S2については一旦停止が必要であることが、プリントジョブにおける用紙サイズ、用紙枚数、内蔵枚数などから予め決められる場合には、用紙1枚毎に用紙Sが判断位置X0に到達した時点で、その用紙Sに対して一旦停止が必要(待機フラグがオンに相当)または不要(待機フラグがオフに相当)を判断することができる。
(6)上記実施の形態では、第2位置X2を、循環路58上における送風路82との交差位置Xbよりも用紙搬送方向上流の位置としたが、これに限られず、一旦停止した用紙Sにより送風路82が完全に塞がれなければ良い。例えば、用紙Sの先端が交差位置Xb内に入り、送風路82の一部だけを遮る位置としても良い。遮られていない部分が残っていれば、その部分を空気流が通り抜けることができる。
この場合、用紙Sが、より搬送方向下流の位置で一旦停止することになり、プリントの生産性を上げることができるが、送風路82の一部が遮られる分、送風路82に流れる単位時間当たりの冷却風の量が少なくなるので、IUの温度上昇の抑制効果が低減することになる。装置構成に応じて、適した位置が決められる。
(7)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置をタンデム型のプリンタに適用した場合の例を説明したが、タンデム型に限られず、またカラーとモノクロの画像形成の機能に関わりなく、用紙Sなどのシートの両面(第1面と第2面)にトナー像等の画像を形成する両面の画像形成機能を有する画像形成装置一般、例えば複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、IU冷却ファン81を送風路82上における搬送路9との交差位置Xaと循環路58との交差位置Xbとの間に配置するとしたが、これに限られない。例えば、送風路82内の空気流の最下流に相当する排出口85との接続位置に配置するとしても良い。また、IU周辺空間の熱せられた空気が冷却風として送風路82を流れるようになればよく、ファン以外の手段を用いるとしても良い。
さらに、定着ローラ41と加圧ローラ42を備える構成例を説明したが、シート上の画像を熱定着する構成であれば、これに限られることはない。
また、両面交互搬送において用紙Sの停止位置の切替を両面内蔵枚数が2枚の場合に行うとしたが、これに限られず、装置構成によって、両面内蔵枚数が3以上の場合に停止位置の切替を行うとしても良い。1枚の用紙Sが循環路58上の判断位置X0に到達したときに、その用紙Sがこれ以降に循環路58内で一旦停止して待機させる必要があれば、停止位置を第1位置X1と第2位置X2の一方に設定し、設定した位置にその用紙Sを停止させる。その用紙Sの後に続く別の用紙Sについても、その停止位置よりも下流の位置で同様に一旦停止される。
なお、両面内蔵枚数の切替(ステップS36)を行う場合には、両面内蔵枚数を4以上とした場合も3枚の場合と同様に、両面内蔵枚数をM(複数)枚から、M枚よりも少ない所定のN枚に切替設定される。このNの値は、装置構成に応じて予め決められる。
さらに、上記実施の形態では、送風路82が循環路58と搬送路39を横切って作像部2に通じる構成としたが、例えば装置構成によって送風路82が搬送路39を迂回させることができれば、搬送路39を横切らずに作像部2に通じる構成をとるとしても良い。また、IU周辺空間19の熱せられた空気を送風路82により排出することにより、IU10Y〜10Kの温度上昇を防止(IU10Y〜10Kを冷却)するとしたが、例えば外気を送風路82からIU周辺空間19に送り込むことにより、IU10Y〜10Kの冷却を行うとすることも可能である。
さらに、両面交互搬送の場合に限られず、例えば両面循環搬送の場合でも用紙Sの停止位置の切替を適用しても良い。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、シートの両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置に広く適用することができる。
2 作像部
3 給送部
4 定着部
5 両面搬送部
6 制御部
8,200 冷却部
10Y,10M,10C,10K 作像ユニット(IU)
14Y,14M,14C,14K 現像部
18 温度検出センサ
19 IU周辺空間
21 中間転写ベルト
35 タイミングローラ対
39 搬送路
50 排出ローラ対
56 排出路(反転路)
58 循環路
81,201 IU冷却ファン
82,202 送風路
102 CPU
107 用紙停止位置設定部
108 タイミング処理部
109 用紙搬送停止制御部
110 ファン駆動制御部
S シート
X0 判断位置
X1 第1位置
X2 第2位置
X3 第3位置
X4 第4位置
Xa 搬送路と送風路との交差位置
Xb 循環路と送風路との交差位置
Xc 排出路(反転路)と送風路との交差位置
Xd 排出路(反転路)と循環路の接続位置

Claims (14)

  1. 搬送されるシートの第1面に作像部により画像を形成し、その画像をシートに熱定着して、当該シートを循環路を搬送させて作像部に戻し、当該シートの第2面に画像を形成し、その画像をシートに熱定着した後、当該シートを排出する画像形成装置であって、
    作像部またはその周辺の温度を指標する情報を取得する取得手段と、
    循環路を横切り作像部に通じる送風路に冷却風を通して作像部を冷却する冷却手段と、
    循環路を搬送中のシートを作像部に向けて送り出すタイミングをとるために循環路内で一旦停止して待機させる搬送停止手段と、を備え、
    前記搬送停止手段は、
    前記指標する情報が、前記温度が所定値よりも低いことを示すものであれば、前記シートを、送風路が循環路を横切る位置よりもシート先端がシート搬送方向下流に位置する第1位置に停止させ、所定値以上を示すものであれば、第1位置よりもシート搬送方向上流かつシートが送風路を塞がない第2位置に停止させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2位置は、
    シート先端が前記横切る位置よりもシート搬送方向上流に存する位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2位置は、
    シート先端が送風路の一部だけを遮る位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記冷却手段は、
    前記送風路に冷却風を送風するファンを有し、
    前記シートが第2位置に停止しているときに前記ファンによる送風を行い、前記シートが第1位置に停止しているときには送風を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記冷却手段は、
    前記循環路を搬送するシートにより前記送風路が塞がれている間、前記ファンによる送風を停止させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記冷却手段とは別の冷却手段と、
    前記第1面に画像が形成されたシートを熱定着した後、当該シートを反転路において反転させるスイッチバック手段と、を備え、
    前記別の冷却手段は、
    前記反転路を横切り作像部に通じる、前記送風路とは別の送風路を有し、当該別の送風路に冷却風を通して作像部を冷却し、
    前記スイッチバック手段は、
    前記指標する情報が、前記温度が所定値よりも低いことを示すものであれば、前記別の送風路が反転路を横切る交差位置よりもシート後端がシート搬送方向上流に位置する第3位置でシートを反転させ、所定値以上を示すものであれば、第3位置よりもシート搬送方向下流かつシートが前記別の送風路を塞がない第4位置でシートを反転させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記スイッチバック手段は、
    前記反転路を搬送されるシートを前記第3位置で反転させる場合には、当該第3位置において第1停止時間だけ停止させてから反転を行わせ、前記第4位置で反転させる場合には、当該第4位置において前記第1停止時間よりも長い第2停止時間だけ停止させてから反転を行わせることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記反転路は、
    第1面への画像形成が行われた後のシートが熱定着される位置から前記循環路に至るまでの間に設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記取得手段は、
    前記情報として、前記温度検出手段の検出結果を取得し、
    前記搬送停止手段は、
    前記温度検出手段による検出温度が所定値よりも低い場合には、前記シートを第1位置に停止させ、所定値以上の場合には、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記取得手段は、
    前記情報として、連続して搬送される複数枚のシートに対して画像形成を行うジョブにおける当該シートの枚数を示す情報を取得し、
    前記搬送停止手段は、
    シートの枚数が所定枚数よりも少ない場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、所定枚数以上の場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記取得手段は、
    前記情報として、搬送されるシートのサイズを示す情報を取得し、
    前記搬送停止手段は、
    シートのサイズが第1サイズの場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、第1サイズよりも搬送方向長さが長い第2サイズの場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記取得手段は、
    前記情報として、搬送されるシートの厚みを示す情報を取得し、
    前記搬送停止手段は、
    前記シートの厚みが第1の厚みの場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、第1の厚みよりも厚い第2の厚みの場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記循環路に設けられ、シートを搬送させるための搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対を回転駆動させる搬送モータと、を備え、
    前記取得手段は、
    前記情報として、前記搬送モータの駆動積算時間を示す情報を取得し、
    前記搬送停止手段は、
    駆動積算時間が所定時間内において一定時間を超えていない場合には、前記温度が所定値よりも低いことを示すものとして、前記シートを第1位置に停止させ、一定時間を超えている場合には、前記温度が所定値以上を示すものとして、前記シートを第2位置に停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 第1面への画像形成が行われた後のシートを、当該シートが作像部に戻るまでの間の経路上に最大M(複数)枚、収容しつつ、そのシートを1枚ずつ作像部に戻し、第2面への画像形成を行うジョブを実行するジョブ実行手段を備え、
    前記ジョブ実行手段は、
    ジョブ実行中に、前記温度が所定値以上になると、前記経路上に収容される枚数をMよりも少ない所定のN枚に切り替え、
    前記搬送停止手段は、
    前記経路に収容されるシートの枚数がN枚に切り替わってから、切り替わった後のシートに対して第2位置への停止を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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