JP2008191453A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】強制冷却機能を搭載することなく定着装置を冷却して定着装置の温度が高解像度印刷に適した温度に低下するまでの待機時間を短縮する。
【解決手段】高解像度印刷時に、搬送手段による用紙の搬送速度を通常解像度に対応する第1の速度から高解像度に対応する第2の速度まで減速するとともに、高解像度印刷前に、像形成手段による画像形成動作及び定着手段による加熱動作を停止させた状態で、温度検出手段により検出された定着手段の温度が第2の速度に対応する所定温度に低下するまで両面印刷用搬送により定着手段へ用紙を通紙する。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタや複写機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に高解像度印刷が可能な画像形成装置に関するものである。
高解像度印刷(印字)を実現するには各種方法が考えられるが、特に、用紙搬送速度を低下させることにより解像度を上げて高解像度印刷を実現する方法は従来より知られている。例えば、通常解像度が主走査方向、副走査方向ともに例えば600dpiである画像形成装置において、さらに例えば1200dpiという高解像度印刷を行おうとする場合、主走査方向については画像データを送出する速度(転送クロック)を2倍に、副走査方向(用紙搬送方向)については用紙の搬送速度を1/2倍にすれば1200dpiを実現できる。
ところで、電子写真方式を用いた画像形成装置では、用紙に転写されたトナー像を定着させる装置として熱定着装置が広く利用されている。熱定着装置としては、熱源としてヒータを発熱させることで定着ローラを加熱し、この定着ローラを加圧ローラとを圧接させ、用紙を両ローラで挟持搬送しつつ熱と圧力とにより未定着トナー像の定着を行うというヒートローラ方式が多用されている。
このような熱定着装置では、通常、ヒータの単位時間あたりの発熱量を制御して定着ローラの表面温度を所定の定着温度に維持し、定着ローラ及び加圧ローラ間のニップ部において用紙上のトナー像に付与される定着熱量が適正値より大きい場合には、トナー粒子が熱溶融してスポットオフ(中抜け)が発生し易くなったり、用紙に“しわ”が発生したりする。当該定着熱量の問題に関し、特許文献1には、解像度に応じて搬送速度が変更可能な画像形成装置において、待機時から印刷開始への移行時間短縮を目的として、解像度に応じて待機時における定着装置の温度制御を行う技術が開示されている。
特開2002−132087号公報
しかしながら上記従来技術では、定着装置の温度制御について問題がある。すなわち、600dpi印刷時(低解像度印刷時)と1200dpi印刷時(高解像度印刷時)とを比較した場合、高解像度印刷では用紙搬送速度を1/2に減速しているのであるから、用紙が定着装置を通過する時間は2倍となる。ここで定着装置の温度制御を600dpi印刷時のままとしてしまうと、用紙及びその表面に転写されているトナーに対する単位時間あたりの熱量が増加することになり、適正な定着性が得られない。そこで、用紙速度を低下させたとしても用紙及びトナーに、600dpi印刷時と同等の熱エネルギーが与えられるようにするためには、定着装置の温度が600dpi印刷時に比べて低くなるように温度制御を行う必要がある。
実際の装置においては、例えば600dpiでの印刷を連続して行った直後に1200dpiでの印刷を行いたい場合、上述のように定着装置の温度を下げる必要があるものの、通常、定着装置を積極的に冷却する機能(強制冷却機能)は搭載されておらず、したがって、定着装置が自然冷却されて1200dpi印刷に適した温度に到達するのを待たねばならない。このことは、印刷の生産性低下を招くことになり、また、操作性(作業性)を低下させることにもなる。なお、強制冷却機能を搭載することはコストアップにつながる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、強制冷却機能を搭載することなく、定着装置を冷却することができて、定着装置の温度が高解像度印刷に適した温度に低下するまでの待機時間(冷却待ち時間)を短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、通常印刷時における第1の解像度よりも高い第2の解像度での印刷を行う高解像度印刷機能、及び両面印刷機能を有する画像形成装置であって、用紙に対して画像形成を行う像形成手段と、前記画像形成された用紙に対して定着処理を行う定着手段と、前記両面印刷を行うべく、前記像形成手段及び定着手段により片面に印刷された用紙を反転させて該像形成手段及び定着手段へ搬送する両面印刷用搬送を行うことが可能に構成された搬送手段と、前記定着手段の温度を検出する温度検出手段と、前記高解像度印刷時に、前記搬送手段による用紙の搬送速度を前記第1の解像度に対応する第1の速度から前記第2の解像度に対応する第2の速度まで減速するとともに、前記高解像度印刷前に、前記像形成手段による画像形成動作及び前記定着手段による加熱動作を停止させた状態で、前記温度検出手段により検出された定着手段の温度が前記第2の速度に対応する所定温度に低下するまで前記両面印刷用搬送により前記定着手段へ用紙を通紙する制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、像形成手段によって用紙に対する画像形成が行われ、画像形成された用紙に対する定着処理が定着手段によって行われる。また、両面印刷を行うべく、搬送手段によって、像形成手段及び定着手段により片面に印刷された用紙を反転して該像形成手段及び定着手段へ搬送する両面印刷用搬送が行われる。また、温度検出手段によって定着手段の温度が検出される。そして、制御手段によって、高解像度印刷時に、搬送手段による用紙の搬送速度を第1の解像度に対応する第1の速度から第2の解像度に対応する第2の速度まで減速するとともに、高解像度印刷前に、像形成手段による画像形成動作及び定着手段による加熱動作を停止させた状態で、温度検出手段により検出された定着手段の温度が第2の速度に対応する所定温度に低下するまで両面印刷用搬送により定着手段へ用紙を通紙する制御が行われる。
このように、定着手段の温度が所定温度に低下するまで、両面印刷用搬送によって定着手段に用紙を通紙(通過)させるので、強制冷却機能を搭載することなく、既存の両面印刷機能を利用して通紙する用紙により定着手段の熱を奪い取って該定着手段の温度が所定温度となるまで定着手段を冷却することができ、定着手段の温度が高解像度印刷に適した温度(所定温度)に低下するまでの待機時間(冷却待ち時間)を短縮することができる。
また、上記構成において、前記制御手段は、前記両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を複数回実行する制御を行うことが好ましい。これによれば、制御手段によって、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を複数回実行する、すなわち定着手段の温度が所定温度に低下するまで定着手段への通紙を複数回繰り返す制御が行われるので、精度良く且つ確実に定着手段の当該冷却を行うことができる。
また、上記構成において、前記搬送手段は、前記両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を実行した後、該用紙を搬送経路における前記像形成手段よりも上流側の所定位置で待機させることが可能に構成されており、前記制御手段は、前記高解像度印刷時に、前記待機させた待機用紙を前記搬送手段により前記像形成手段まで搬送するとともに、該像形成手段により該待機用紙に対する画像形成を行うように制御することが好ましい。
これによれば、搬送手段によって、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙が実行された後、この用紙が搬送経路における像形成手段よりも上流位置で待機され、制御手段によって、高解像度印刷時に、当該待機用紙を搬送手段により像形成手段まで搬送するとともに、像形成手段によってこの待機用紙に対する画像形成を行うように制御されるので、定着手段の冷却に用いた用紙を無駄にすることなく省資源化を図ることができ、且つ、効率良くこの用紙を高解像度印刷に使用することができる。また、用紙を一旦待機させることができるので、熱を奪った用紙自身をこの待機時に冷却(自然冷却)することができ、すなわち用紙の冷却時間を確実に確保することができ、次回の通紙時に当該冷めた用紙を用いてより効率的(確実)に定着手段から熱を奪うことが可能となる。
本発明によれば、強制冷却機能等を搭載することなく、定着装置の温度が高解像度印刷に適した温度に低下するまでの待機時間(冷却待ち時間)を短縮することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタ1の内部構成を概略的に示す断面図である。プリンタ1は、プリンタ本体1a内に画像形成部2が設けられている。画像形成部2は、用紙に対する画像形成(印刷)を行うものであり、同図中の矢印方向に回転可能に構成された例えばアモルファスシリコンからなる像担持体としての感光体ドラム3、この感光体ドラム3の周囲に配設された帯電部4、露光部5、現像部6及びクリーニング部7等を備えている。
帯電部4は、感光体ドラム3表面を所定電位に均一に帯電させるものである。露光部5は所謂レーザ走査ユニットであり、後述の画像データ記憶部40等から送信されてきた画像データに基づき生成されたレーザービームを感光体ドラム3表面に照射し、感光体ドラム3上に静電潜像を形成するものである。現像部6は、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対して、トナーカートリッジ61から供給されるトナーを付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させるものである。クリーニング部7は、後述の転写部10によるトナー転写が終了した後、感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
また、プリンタ1は、画像形成部2(感光体ドラム3)に対する給紙を行う給紙部8、用紙の搬送を行う搬送部9、及び感光体ドラム3上のトナー像を用紙に転写する転写部10、及び用紙に転写されたトナー像を定着させる定着部11を備えている。給紙部8は、各種サイズの用紙を収納する給紙カセット81、収納されている用紙を取り出すための用紙持ち上げ部材82やピックアップローラ83を備え、給紙カセット81から用紙を1枚ずつ送り出す。搬送部9は、用紙搬送経路である搬送路901〜906(これらを纏めて搬送路900という)及び搬送路900中の用紙を搬送するための搬送ローラ921〜925(これらを纏めて搬送ローラ920という)、及び排出ローラ926を備え、給紙カセット81から送り出された用紙を、搬送路901、902を経て後述の転写ローラ101と感光体ドラム3とのニップ部へ向けて搬送するとともに、トナー像が転写された用紙を搬送路903を経て定着部11へ搬送し、さらに、定着部11で定着処理された用紙を搬送路904を経て排出ローラ926によってプリンタ本体1a上部の排出トレイ12へ排出する。
転写部10は、転写ローラ101を備え、搬送されてきた用紙を介して転写ローラ101を感光体ドラム3に押し付けた状態で、感光体ドラム3上に顕在化されたトナー像を用紙に転写させるものである。搬送路903における転写部10の下流側適所には、定着部11が設けられている。定着部11は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着部11はヒートローラ11a及び圧ローラ11bからなり、ヒートローラ11aの熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラ11bによって圧力を加えて用紙上にトナー像を定着させる。
なお、プリンタ1は、手差し給紙を行うための手差し給紙部13を備えていてもよく、この場合、手差し給紙部13における手差しトレイ131を開状態にして、搬送路906経由で用紙を給紙してもよい。
ところで、プリンタ1には、両面印刷モードにおいて、用紙の裏表両面に対して印刷を行うための両面印刷機能が備えられている。搬送部9はこの両面印刷を可能とするべく、搬送される用紙を反転させる用紙反転機能(スイッチバック機構)を備えている。この両面印刷時の動作を、搬送部9の用紙搬送動作と併せて説明する。
先ず、給紙カセット81から送り出された用紙は、搬送路901及び902を経て画像形成部2まで搬送される。画像形成部2は搬送されてきた用紙の一方の面(表面)に画像を形成する。画像が形成された用紙は搬送路903を経て定着部11まで搬送されて定着処理が行われ、この定着処理が施された用紙は搬送路904を経て排出ローラ926まで搬送される。そして、排出ローラ926(反転ローラと称してもよい)の正転から逆転への切り替えによってこの用紙が引き戻されて搬送路904を逆送され(当該正転から逆転への切り替え時に用紙の一部が排出口から突出した状態となってもよい)、搬送路905に搬送される。これにより、用紙の裏表が反転される。そして、裏表が反転されて搬送路905に搬送されたこの用紙は、搬送路901の一部分(搬送路9011)及び搬送路902を経て再び画像形成部2に搬送される。画像形成部2ではこの用紙の他方の面(裏面)に画像を形成する。このようにして両面に画像が形成された用紙は、搬送路903及び904を経て排出ローラ926によって排出トレイ12に排出される。なお、本実施形態では、高解像度印刷モード時に、この用紙反転機能を利用して定着部11に通紙を行う。これについては後述する。
図2は、プリンタ1の電気的な構成の一例を示すブロック図である。プリンタ1は、ネットワークI/F(インターフェース)部30、画像データ記憶部40、操作パネル部50、記録部60及び主制御部70を備えている。ネットワークI/F部30は、LAN等のネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置(外部装置)との間における種々のデータの送受信を制御するものである。画像データ記憶部40は、ネットワークI/F部30を介してPC等から送信されてきた画像データを一時的に記憶するものである。操作パネル部50は、プリンタ1のフロント部等に設けられ、ユーザからの各種指示命令(コマンド)が入力される入力キーとして機能したり、或いは所定の情報を表示するものである。
記録部60は、上記画像形成部2、給紙部8、転写部9及び定着部11から構成され、画像データ記憶部40に記憶されるなどした画像データに基づいて用紙に対する印刷(記録)を行うものである。主制御部70は、各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に保管したり作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、上記各機能部に対する各種制御信号の送受信を行い、プリンタ1全体の動作制御を司るものである。
主制御部70は、温度検出部71、モード設定部72、条件判定部73、搬送駆動制御部74及びヒータ制御部75を備えており、これら各機能部による制御によって高解像度印刷を行うことができる。
温度検出部71は、定着部11の温度を検出するものである。具体的には、定着部11に、定着ローラの表面温度が測定可能な温度センサ(例えばサーミスタ)等を備えておき、この温度センサによる測定情報に基づいて、当該定着部11における定着温度を検出(認識)する。なお、以降、適宜、定着部11の温度或いは定着ローラの表面温度のことを「定着温度」と表現する。
モード設定部72は、プリンタ1により各種印刷モードでの印刷動作が実行されるようにするための各種印刷モード実行用コマンドを受け付ける、すなわち、各種印刷モードを設定するものである。モード設定部72には、例えば通常解像度(例えば600dpi;低解像度)での印刷を行う通常印刷モード(この通常解像度での用紙の両面に対する印刷を行う両面印刷モードの設定も行われる)、及び高解像度(例えば1200dpi)での印刷を行う高解像度印刷モードが設定される。
条件判定部73は、高解像度印刷モードにおける、すなわちモード設定部72に高解像度印刷モードが設定されている場合の条件判定を行うものである。この条件判定とは、具体的には、温度検出部71により検出された定着部11の温度(定着温度)と所定の温度値との比較に基づいて、この定着温度が適正温度よりも大幅に高いかつまり適正温度(例えば180℃)よりも所定温度(例えば20℃)だけ高い温度(200℃;閾値温度という)以上の温度であるか、或いは適正温度(例えば180℃)であるか(適正温度を例えば178℃≦T≦182℃などと所定の温度範囲で与えてもよい)、或いはこの適正温度よりも低い温度であるか、すなわち上記適正温度の180℃より低い温度、或いは上記適正温度範囲の下限値である178℃より低い温度であるか、について判定を行うものである。なお、条件判定部73による条件判定方法はこれに限定されず任意な方法が採用可能である。要は、本発明に関して少なくとも、検出された定着温度がどのような温度となる場合に用紙搬送冷却が実行されるかについて判定されればよい。
搬送駆動制御部74は、モード設定部72に設定された各印刷モードに応じて、搬送部9による用紙の搬送駆動を制御する(いずれの搬送路を搬送させるかを選択する)ものである。特に、搬送駆動制御部74は、高解像度印刷モード設定時における、後述の用紙搬送による冷却(適宜、用紙搬送冷却と表現する)を実行する際の搬送部9による用紙搬送動作及び用紙反転動作(後述のループ搬送動作)を制御する。また、搬送駆動制御部74は、各印刷モードに応じた用紙の搬送速度の制御も行う、すなわち当該用紙搬送速度を、例えば通常印刷モードでの搬送速度(通常搬送速度という)から、高解像度印刷モードでの搬送速度(高解像度搬送速度という)まで減速するよう制御する。ヒータ制御部75は、定着部11(定着ローラ)のヒータ加熱を制御するものである。
ところで、本実施形態では、通常解像度印刷後の高解像度印刷への移行のために、定着温度を低下させるべく用紙の定着部11への通紙を行う。ここでは、通常解像度(600dpi)での連続印刷によって定着部11が充分暖められた後、高解像度印刷(1200dpi)を行うべく用紙搬送速度を通常解像度印刷時の速度の半分(1/2倍)にした場合(このときの用紙搬送速度を減速用紙搬送速度という)、定着温度が高いため、定着温度が低下して当該1/2の用紙搬送速度に対応した温度に到達するまで印刷を停止させていなければならない(印刷が開始できない)。すなわち、定着温度が通常解像度印刷時に例えば210℃、高解像度印刷時に例えば180℃である場合、この210℃に暖められた定着部11が180℃まで冷めるには通常、数十秒を要する。この間、印刷は行われず、定着部11の冷却待ちとなる。
そこで、上述した両面印刷機能を利用し、図3に示すように、先ず給紙カセット81から用紙を搬出し、この用紙を搬送路901及び902を経て画像形成部2まで搬送する。この搬送されてきた用紙には画像形成を行わずにそのまま画像形成部2(感光体ドラム3と転写ローラ101との間)を通過させる。つまりレーザの点灯(レーザ露光)を行わず、またトナー転写のための高圧制御なども一切行わない。そして、この画像形成部2を通過させた用紙を定着部11につまりヒートローラ11a及び圧ローラ11b間に通紙する。これにより、高温に暖められている定着部11内を、室温状態のつまり定着温度よりも低温の用紙が通過することになる(勿論このとき定着部11のヒータ加熱は停止されている)。この結果、定着部11の熱が用紙に奪われて(熱が移動して)定着部11が冷却されるすなわち定着温度が下がる。当該冷却に用いられた用紙は搬送路904を経て排出口まで搬送される。しかしながら、図4に示すように、この用紙は排出トレイ12へ排紙されずにプリンタ1内に引き戻される、すなわち用紙反転機能の排出ローラ926(逆転)によって搬送路904を逆送される。これにより裏表が反転された用紙は両面印刷用の反転した用紙の再給紙経路である搬送路905まで搬送され、該搬送路905の適所、例えば符号9051で示す位置を用紙先頭とする位置で搬送(移動)が停止される(搬送路905内に用紙が留められる)。これにより、定着部11の冷却(上記用紙搬送冷却)に用いられた用紙は、引き続いて行われる本来の印刷に備えて待機することになる。
その後、定着温度が上記減速用紙搬送速度における適正温度(この適正温度を例えば上記180℃とする)まで達したことを検出した後、プリンタ1は高解像度印刷を開始する。用紙は、先ほど冷却に用いたものが搬送路905内(画像形成部2の手前或いは上流側)で既に待機しているのでこれを用いて印刷する。すなわち、搬送路905の用紙を上記搬送路9011及び搬送路902を経て再び画像形成部2に搬送して高解像度で画像形成を行い、この画像形成された用紙に対する定着処理を定着部11にて行った後、搬送路904を経て排出トレイ12へ排紙する。このような構成により、冷却用として無駄或いは非効率に用紙を使用することなく、つまり例えば定着部11への通紙後この用紙を排出したり破棄したりすることなく、冷却動作を実現することができる。
ただし、定着部11の冷却を行った後、高解像度印刷を複数枚の用紙に対して行う場合、1枚目の高解像度印刷には当該冷却に用いて搬送路905に待機させておいた用紙(待機用紙)を使用し、2枚目以降の高解像度印刷には、給紙カセット81からの給紙による用紙を使用する。また、定着部11の冷却後、1枚だけ高解像度印刷を行った後に通常解像度印刷を行う場合、1枚目は上記待機用紙を使用し、2枚目以降は同様に給紙カセット81からの給紙による用紙を使用する。
なお、用紙搬送冷却に使用する用紙は、高解像度印刷モードにおけるジョブで用いるべく指定された用紙(或いは給紙カセット81)を用いる。これにより、上述のように用紙搬送冷却後、この冷却に用いた用紙を待機させておき、この待機用紙をそのまま実際の印刷に用いることが可能となる。
また、用紙種類(サイズ)によっては1回の通紙のみでは充分に冷却できない場合も想定される。その場合は通紙を繰り返してもよい。すなわち、上述のように搬送路902及び903を経て定着部11に通紙し、搬送路904にて用紙反転して搬送路905に戻すという搬送動作(「ループ搬送動作」という)を複数回実行してもよい。この場合、温度検出部71により定着部11の温度をモニターしつつ当該温度に応じてループ搬送動作を実行してもよい。なお、手差し給紙部13から給紙した用紙を用紙搬送冷却に用いてもよい。
図5は、本実施形態に係る高解像度印刷動作の一例を示すフローチャートである。先ず、高解像度印刷要求がなされる、すなわちユーザにより操作パネル部50から入力された高解像度印刷実行用コマンドがモード設定部72に受け付けられて、高解像度印刷モードが設定される(ステップS1)。このとき、温度検出部71により現在の定着部11の温度(定着温度)を検出し、条件判定部73によって、この定着温度が、高解像度印刷に求められる温度(高解像度印刷用温度;例えば上記180℃)よりも大幅に高い、例えば上記180℃+20℃である閾値温度200℃以上の温度であると判定された場合(ステップS2のYES)、すなわち、検出された定着温度が例えば通常印刷時の温度(通常印刷用温度)であって閾値温度200℃以上の高い温度である場合には、搬送駆動制御部74によって、用紙搬送冷却動作すなわち定着部11への用紙の通紙動作が行われる(ステップS3)。このとき、定着温度が高解像度印刷用温度まで低下するまで、実際には、定着温度が上記180℃となるまで或いは180℃を下回るまで、用紙搬送冷却動作が行われる。このとき、1回のループ搬送動作、或いは1回で当該高解像度印刷用温度にまで冷却できなかった場合には複数回のループ搬送動作が繰り返し実行される。
上記ステップS2において、定着温度が閾値温度よりも低い温度になったと判定された場合において(ステップS2のNO)、さらに、条件判定部73によってこの定着温度が適正温度に達したと判定された場合に、すなわち定着温度が例えば上記180℃になったか或いは例えば上記178℃≦T≦182℃の温度範囲の値になったと判定された場合に(ステップS4のYES)、高解像度印刷が開始(実行)される(ステップS5)。なお、その後は通常の温度制御にて適正温度(適正温度範囲)が維持される。すなわち、条件判定部73によって定着温度が適正温度でないと判定され(ステップS4のNO)、且つ適正温度より低い温度であると判定された場合には(ステップS6のYES)、適正温度まで温度を上昇させるべく、ヒータ制御部75によって、適正温度となるまで(ステップS6NO)定着部11(定着ローラ)のヒータ加熱が行われる(ステップS7)。
以上のように本発明の画像形成装置(プリンタ1)によれば、画像形成装置が、通常印刷時における通常解像度(第1の解像度)よりも高い高解像度(第2の解像度)での印刷を行う高解像度印刷機能及び両面印刷機能を有するものとされ、用紙に対して画像形成を行う画像形成部2(像形成手段)と、画像形成された用紙に対して定着処理を行う定着部11(定着手段)と、用紙に対する両面印刷を行うべく、像形成手段及び定着手段により片面に印刷された用紙を反転させて該像形成手段及び定着手段へ搬送する両面印刷用搬送を行うことが可能に構成された搬送路900(搬送手段)と、定着手段の温度を検出する温度検出部71(温度検出手段)と、高解像度印刷時に、搬送手段による用紙の搬送速度を上記第1の解像度に対応する通常搬送速度(第1の速度)から上記第2の解像度に対応する減速用紙搬送速度(第2の速度)まで減速するとともに、高解像度印刷前に、像形成手段による画像形成動作及び定着手段による加熱動作を停止させた状態で、温度検出手段により検出された定着手段の温度が第2の速度に対応する所定温度に低下するまで両面印刷用搬送により定着手段へ用紙を通紙する制御を行う制御手段とが備えられた構成とされる。
これによれば、像形成手段によって用紙に対する画像形成が行われ、画像形成された用紙に対する定着処理が定着手段によって行われる。また、両面印刷を行うべく、搬送手段によって、像形成手段及び定着手段により片面に印刷された用紙を反転して該像形成手段及び定着手段へ搬送する両面印刷用搬送が行われる。また、温度検出手段によって定着手段の温度が検出される。そして、制御手段によって、高解像度印刷時に、搬送手段による用紙の搬送速度を第1の解像度に対応する第1の速度から第2の解像度に対応する第2の速度まで減速するとともに、高解像度印刷前に、像形成手段による画像形成動作及び定着手段による加熱動作を停止させた状態で、温度検出手段により検出された定着手段の温度が第2の速度に対応する所定温度に低下するまで両面印刷用搬送により定着手段へ用紙を通紙する制御が行われる。
このように、定着手段の温度が所定温度に低下するまで、両面印刷用搬送によって定着手段に用紙を通紙(通過)させるので、強制冷却機能を搭載することなく、既存の両面印刷機能を利用して通紙する用紙により定着手段の熱を奪い取って該定着手段の温度が所定温度となるまで定着手段を冷却することができ、定着手段の温度が高解像度印刷に適した温度(所定温度)に低下するまでの待機時間(冷却待ち時間)を短縮することができ、ひいては低コストで且つ印刷生産性及び操作性の高い画像形成装置を提供することが可能となる。
また、上記構成において、制御手段は、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を複数回実行する制御を行う。これによれば、制御手段によって、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を複数回実行する、すなわち定着手段の温度が所定温度に低下するまで定着手段への通紙を複数回繰り返す制御が行われるので、精度良く且つ確実に定着手段の当該冷却を行うことができる。
また、上記構成において、搬送手段は、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を実行した後、該用紙を搬送経路(例えば搬送路905)における像形成手段よりも上流側の所定位置で待機させることが可能に構成されており、制御手段は、高解像度印刷時に、この待機用紙を搬送手段により像形成手段まで搬送するとともに、該像形成手段により該待機用紙に対する画像形成を行うように制御する。
これによれば、搬送手段によって、両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙が実行された後、この用紙が搬送経路における像形成手段よりも上流位置で待機され、制御手段によって、高解像度印刷時に、該待機用紙を搬送手段により像形成手段まで搬送するとともに、像形成手段によってこの待機用紙に対する画像形成を行うように制御されるので、定着手段の冷却(用紙搬送冷却)に用いた用紙を無駄にすることなくすなわち用紙搬送冷却に用いた用紙は排紙して高解像度印刷時には別の用紙を使用するといったことなく省資源化を図ることができ、且つ、効率良くすなわち用紙搬送冷却後に排出された用紙を再度例えばユーザが給紙カセット81に収納して給紙するといった動作を必要とすることなく、高解像度印刷にこの冷却に用いた用紙を使用することができる。また、用紙を一旦待機させることができるので、熱を奪った用紙自身をこの待機時に冷却(自然冷却)することができ、すなわち用紙の冷却時間を確実に確保することができ、次回の通紙時に当該冷めた用紙を用いてより効率的(確実)に定着手段から熱を奪うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの内部構成を概略的に示す断面図である。 上記プリンタの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 高解像度印刷前の用紙搬送冷却動作を説明するための模式図である。 高解像度印刷前の用紙搬送冷却動作を説明するための模式図である。 上記実施形態に係る高解像度印刷動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 画像形成部(像形成手段)
3 感光体ドラム
8 給紙部
900 搬送路(搬送手段)
901〜906、9011 搬送路
921〜925 搬送ローラ
926 排出ローラ
10 転写部
101 転写ローラ
11 定着部(定着手段)
11a ヒートローラ
11b 圧ローラ
13 手差し給紙部
70 主制御部(制御手段)
71 温度検出部(温度検出手段)
72 モード設定部
73 条件判定部
74 搬送駆動制御部
75 ヒータ制御部

Claims (3)

  1. 通常印刷時における第1の解像度よりも高い第2の解像度での印刷を行う高解像度印刷機能、及び両面印刷機能を有する画像形成装置であって、
    用紙に対して画像形成を行う像形成手段と、
    前記画像形成された用紙に対して定着処理を行う定着手段と、
    前記両面印刷を行うべく、前記像形成手段及び定着手段により片面に印刷された用紙を反転させて該像形成手段及び定着手段へ搬送する両面印刷用搬送を行うことが可能に構成された搬送手段と、
    前記定着手段の温度を検出する温度検出手段と、
    前記高解像度印刷時に、前記搬送手段による用紙の搬送速度を前記第1の解像度に対応する第1の速度から前記第2の解像度に対応する第2の速度まで減速するとともに、
    前記高解像度印刷前に、前記像形成手段による画像形成動作及び前記定着手段による加熱動作を停止させた状態で、前記温度検出手段により検出された定着手段の温度が前記第2の速度に対応する所定温度に低下するまで前記両面印刷用搬送により前記定着手段へ用紙を通紙する制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を複数回実行する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送手段は、前記両面印刷用搬送による用紙の定着手段への通紙を実行した後、該用紙を搬送経路における前記像形成手段よりも上流側の所定位置で待機させることが可能に構成されており、
    前記制御手段は、
    前記高解像度印刷時に、前記待機させた待機用紙を前記搬送手段により前記像形成手段まで搬送するとともに、該像形成手段により該待機用紙に対する画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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