JP5344532B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5344532B2
JP5344532B2 JP2008100867A JP2008100867A JP5344532B2 JP 5344532 B2 JP5344532 B2 JP 5344532B2 JP 2008100867 A JP2008100867 A JP 2008100867A JP 2008100867 A JP2008100867 A JP 2008100867A JP 5344532 B2 JP5344532 B2 JP 5344532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
retry
image
sheet
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008100867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009251395A (ja
JP2009251395A5 (ja
Inventor
拓郎 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008100867A priority Critical patent/JP5344532B2/ja
Publication of JP2009251395A publication Critical patent/JP2009251395A/ja
Publication of JP2009251395A5 publication Critical patent/JP2009251395A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5344532B2 publication Critical patent/JP5344532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、一般に、画像形成装置に係り、とりわけ、記録紙の給紙リトライに関する。
一般に、画像形成装置は、ジャムの検知機能を備えている。ジャムの検知機能は、給紙開始位置から搬送路下流に設けられたシート検知位置までを予め決められた時間内にシートが搬送されないときに、給紙ジャムが発生したと判定する。一方で、予め決められた時間内にシートが搬送されない場合の救済手段として、給紙リトライ動作がある。これにより、給紙ジャムの発生が減少する。
特許文献1によれば、シートの種類ごとに給紙のリトライ回数を設定する設定手段が開示されている。特許文献2には、リトライ回数を任意に設定可能な設定手段が開示されている。また、特許文献2には、ジョブの1枚目のシートのみについて、像担持体上へのトナー像の形成開始よりも先に給紙を開始することで、給紙リトライに必要となる時間を確保する発明も開示されている。
特開2003−306251号公報 特開平11−334935号公報
ところで、単位時間あたりの画像形成枚数(スループット)を高める一手法として、像担持体上への複数のトナー像の形成間隔を所定の時間間隔に固定する手法がある。また、シートの給紙開始よりも先に像担持体上へのトナー像の形成を開始する手法もある。とりわけ、これらの手法では、シートの給紙に失敗したときに、給紙リトライを行う時間的猶予がないのが通常である。無理に、給紙リトライを行う時間を確保してしまうと、各シートについて一律にトナー像の形成間隔が広がってしまうため、スループットが低下しやすい。なお、特許文献1や2に記載の装置では、基本的に、給紙リトライを実行することが前提となっている。そのため、これらの装置は、給紙リトライを実行しないことが前提となっている装置(給紙リトライを行う時間的猶予がない装置)と比較し、スループットが低下する。
一方で、通常のプリント時には給紙リトライを行う時間的猶予がない画像形成装置であっても、給紙リトライを行うだけの時間的猶予を充分に確保できる状況が発生することがある。このような状況は、例えば、定着部での過昇温防止のためのスループットダウン制御が行われている状況など、何らかの要因によって一時的にスループットを抑制している状況である。しかし、従来技術では、一時的にスループットを抑制している状況で給紙ジャムが発生すると、給紙リトライを実行せずに画像形成装置を停止していた。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明は、スループットを抑制している状況など、給紙リトライの時間を確保できる状況での給紙ミスを低減することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明の画像形成装置は、
画像が形成される像担持体と、
前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、
前記像担持体上の画像が転写される記録紙を搬送路に給紙する給紙手段と、前記給紙手段により記録紙を給紙してから予め定められた時間以内に記録紙が前記搬送路の所定位置に到着していなければ、前記給紙手段により記録紙の再給紙を実行させるリトライ処理手段と、
前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙の実行の可否を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記給紙手段で給紙する複数の記録紙の内、先行する記録紙に対応する画像を前記像担持体に形成するタイミングから後続の記録紙に対応する画像を前記像担持体に形成するタイミングまでの時間間隔を決定する決定手段を有し、
前記制御手段は、前記決定手段によって決定された時間間隔が、前記リトライ処理手段による前記後続の記録紙の再給紙のためのリトライ時間を確保できる時間間隔か否かを判定し、前記リトライ時間を確保できるのであれば前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させ、前記リトライ時間を確保できなければ前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させないことを特徴とする。
本発明によれば、スループットを抑制している状況など、給紙リトライの時間を確保できる状況での給紙ミスを低減することが可能となる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態に係るレーザプリンタの概略断面図である。レーザプリンタ100は、画像形成装置の一例である。なお、本発明の画像形成装置は、印刷装置、複写機、複合機、ファクシミリとして実現されてもよい。また、画像形成方式は、例えば、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式、インクジェット方式、昇華方式、オフセット印刷方式のいずれであってもよい。
レーザプリンタ100は、電子写真プロセスを用いてシート上にカラー可視画像を形成する。電子写真プロセスは、よく知られているように、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、定着工程を有している。帯電工程及び露光工程により、感光ドラムなどの像担持体上に静電潜像が形成される。現像工程において、静電潜像が現像され、可視画像が形成される。また、転写工程において、各色の可視画像が重畳転写されてカラー可視画像が形成され、このカラー可視画像がシートへと転写される。定着工程において、シートSのカラー可視画像を定着される。ちなみに、シートは、記録紙、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙と呼ばれることもある。
画像形成部は、それぞれ異なる現像色に対応した複数のステーションを備えている。なお、画像形成部は、記録紙に画像を形成する画像形成手段の一例である。各ステーションは、感光ドラム5、一次帯電手段としての注入帯電器7、現像部8、トナーカートリッジ11を備えている。また、画像形成部は、中間転写体12、給紙部1、二次転写ローラ9を含む転写部および定着部13を備えている。露光工程においてスキャナ部10は画像信号に対応した光を感光ドラム5に対して照射することで、静電潜像を形成する。
感光ドラムを帯電させるための注入帯電器7は、スリーブ27を備えている。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像部8は、それぞれスリーブ28を備えている。
シートSは、給紙部1の給紙カセット2に積載されており、給紙ローラ39によって1枚ずつ搬送路へ送出される。給紙部1は、画像形成手段へ通じる搬送路へ記録紙を給紙する給紙手段の一例である。シートSが搬送路の所定位置(例:レジストローラ3の付近)に到着したことは、レジストセンサ19によって検知される。レジストセンサ19は、シートの先端が到着してから後端が抜け出るまで、シートを検知していることを示す信号を出力するシートセンサである。
レジストセンサ19によって、シートSの先端が検知されると、シートSの搬送が一旦停止される。なお、給紙部1の給紙口からシートSが給紙されてから所定位置に到着するまでの時間をタイマーが計時する。給紙口は、給紙カセットの全体を指すこともあるが、ここでは、給紙カセット2の出口(搬送路の入り口)を指す。タイマーが予め定められた規定時間を計時し終える前に、レジストセンサ19がシートSの先端の到着を検知できなければ、ジャムが発生したと判定される。本実施形態では、給紙リトライに必要となるリトライ時間を確保できる状況であれば、リトライが実行される。一方で、リトライ時間を確保できない状況であれば、画像形成動作が停止される。
中間転写体12には、各感光ドラム5上の可視画像が、一次転写ローラ4に印加された一次転写バイアスによって1次転写される。さらに、中間転写体12上のカラー可視画像は、二次転写ローラ9によって、シートSへと二次転写される。
定着部13は、未定着のトナー像を記録紙に定着させる定着手段の一例である。定着部13は、シートSを搬送しながら、カラー可視画像をシートSに定着させる装置である。定着部13は、シートSを加熱する定着ローラ14とシートSを定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ16、17が内蔵されている。すなわち、カラー可視画像を保持したシートSは定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送されるとともに、熱および圧力を加えることによりトナーがその表面に定着される。可視画像定着後のシートSは、排紙部に排出される。
なお、シートセンサとしては、定着排紙セン20、定着前センサ37、両面搬送センサ38も搬送路の途中に設けられており、これらの検知結果に基づいて、シートの搬送状況が管理される。
(画像形成間隔抑制制御(スループットダウン制御))
図2は、定着部の過昇温抑制機構を説明するための定着ローラの概略断面図である。本実施形態では、定着部13の過昇温を抑制するために、画像形成間隔の制御(以下、スループットダウン制御)を採用している。
定着ローラ14の内部には、中央部の温度を検出するためのメインサーミスタ201、及び、端部の温度を検出するためのサブサーミスタ202が備えられている。ヒータ16は、定着ローラ14をシートSが通過する際に、メインサーミスタ201の検出温度をフィードバックしながら加熱制御が行われる。
ここで、定着ローラ14の長手方向における幅Lに比べて幅の狭いシートが使用されると、定着ローラ14の中央部はシートが通過するが、端部付近はシートが通過しない。これは、シートSの中心線が定着ローラ14の中央部を通過するようにするための、センタリング機構が搬送路に設けられているからである。
しかしながら、ヒータ16は中央部のメインサーミスタ201の検出温度に基づいて加熱制御が行われるため、定着ローラ14の端部の温度が極端に上昇してしまう場合がある。このような極端な端部過昇温を防止するため、エンジン制御部はスループットダウン制御を行う。
スループットダウン制御は、サブサーミスタ202の検知温度に応じて、画像形成の時間間隔(画像形成間隔)を段階的に広げることで、単位時間あたりに定着部13を通過するシート枚数を減らす制御である。この制御によって、シートが通過する際の温度制御の偏りが抑制される。
図3は、サブサーミスタの検出温度、スループットダウンレベル及びスループットダウンオフセット時間の対応関係を示したテーブルの一例である。例えば、第1スループット(例:レベル0)から第1スループットよりも小さい第2スループット(例:レベル1)へ変更したときに適用されるオフセット時間は、+1000ミリ秒である。なお、レベル3からレベル4に移行したときのオフセット時間は+10000ミリ秒である。
エンジン制御部403はサブサーミスタ202の検出温度をテーブルに当てはめ、対応するスループットダウンレベルと、スループットダウンオフセット時間を決定する。スループットダウンオフセット時間は、画像形成間隔を延長するための延長時間である。エンジン制御部は、決定したスループットダウンオフセット時間を、通常の画像形成間隔に加算する。
(プリンタシステム構成)
図4は、プリンタの制御機構のブロック図である。レーザプリンタ100は、ホストコンピュータ400からの印刷ジョブをコントローラ部401により受信する。コントローラ部401は、受信した印刷ジョブのデータをエンジン制御部403のビデオインタフェース部404を介してCPU405へ送信する。エンジン制御部403は、画像処理GA406、定着制御部408、シート搬送部409、駆動制御部410、スループットダウン制御部411、給紙リトライ制御部412を有している。また、エンジン制御部403は、各種データを記憶するためのメモリ407を備えている。GAは、ゲートアレイの略称である。
画像処理GA406は、画像データの展開などの画像処理を実行する。定着制御部408は、メインサーミスタ201やサブサーミスタ202の検知温度に基づいて、定着温度を調節する。シート搬送部409は、給紙手段の一例であり、シートを搬送するための各種ローラを駆動するステッピングモータやソレノイドなどである。駆動制御部410は、シート搬送部409のモータなどを制御する。スループットダウン制御部411は、サブサーミスタ202の検知温度に基づいて、第1スループットと第2スループットとを切り替ええる。第1スループットは、例えば、最良のスループットに対応している。第2スループットは、例えば、定着部13を保護するために、第1スループットよりも低いスループットである。
給紙リトライ制御部412は、例えば、予め定められた基準時間以内にシートが搬送路の所定位置に到着しているか否かを判断する。シートが所定位置に到着しているか否かは、レジストセンサ19の検知結果に応じて判断される。シートが所定位置に到着していなければ、給紙リトライ制御部412は、駆動制御部410を通じてシート搬送部に給紙リトライを実行させる。よって、駆動制御部410などは、予め定められた基準時間以内に記録紙が搬送路の所定位置に到着していなければ給紙手段に給紙リトライを実行させるリトライ処理手段の一例である。
さらに、給紙リトライ制御部412は、シートに適用される画像形成の開始条件が給紙リトライに必要となるリトライ時間を確保できる開始条件か否かを判定する。リトライ時間を確保できる開始条件でなければ、給紙リトライ制御部412は、シート搬送部におけるリトライ機能を無効とする。一方で、リトライ時間を確保できる開始条件であれば、給紙リトライ制御部412は、シート搬送部におけるるリトライ機能を有効とする。このように、給紙リトライ制御部412は、記録紙に適用される画像形成の開始条件が給紙リトライに必要となるリトライ時間を確保できる開始条件であればリトライ処理手段におけるリトライ機能を有効とする制御手段の一例である。また、給紙リトライ制御部412は、記録紙に適用される画像形成の開始条件がリトライ時間を確保できる開始条件でなければリトライ機能を無効とする制御手段の一例でもある。
図5は、エンジン制御部403とコントローラ部401のインタフェース信号を示す図である。図5において、シリアルコマンド送信信号線503は、コントローラ部401からエンジン制御部403へシリアル通信にてコマンドや命令を送信するための信号線である。シリアルステータス送信信号線504は、コマンドに応えてエンジン制御部403からコントローラ部401ヘシリアル通信でステータスデータを送信するための信号線である。
基準垂直同期信号線505は、エンジン制御部403からコントローラ部401ヘ基準となる垂直同期信号(/TOP信号)を送信するための信号線である。Y水平同期信号線506は、エンジン制御部403からコントローラ部401ヘ、イエローの水平同期信号を送信するための信号線である。M水平同期信号線507、C水平同期信号線508、K水平同期信号線509はそれぞれ、エンジン制御部403からコントローラ部401ヘマゼンタ、シアン、ブラックの水平同期信号を送信するものである。
Y画像データ信号線510は、コントローラ部401からエンジン制御部403ヘ、イエローの画像データ信号を送信するための信号線である。M画像データ信号線511、C画像データ信号線512、K画像データ信号線513は、コントローラ部401からエンジン制御部403ヘ、マゼンタ、シアン、ブラックの画像データ信号を送信する信号線である。
コントローラ部401は、ホストコンピュータ400から画像情報と印刷命令を受信し、受信した画像情報を解析してビットデータに変換する。さらに、コントローラ部401は、ビデオインタフェース部404を介して、シート毎に印刷予約コマンド、印刷開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部403に送出する。
コントローラ部401は、ホストコンピュータ400からの印刷命令に従った印刷予約コマンドをエンジン制御部403へ送信する。さらに、コントローラ部401は、エンジン制御部403が印刷可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部403へ印刷開始コマンドを送信する。
エンジン制御部403は、印刷予約コマンドの受信順にしたがって印刷の実行準備を行ない、コントローラ部401からの印刷開始コマンドを待つ。エンジン制御部403は、印刷開始コマンドを受信すると、コントローラ部401に、ビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、印刷予約コマンドに従って印刷動作を開始する。
図6は、第1実施形態に係る印刷動作中の基準垂直同期信号と各色の画像データ信号との時間差を示すタイミングチャートである。以下、図6を参照して、画像形成を実行する際にコントローラ部401からエンジン制御部403へ送信される各色画像データの送信タイミングについて説明する。
図6において、T1は基準垂直同期信号とイエロー画像データの時間差を示している。すなわち、T1は、コントローラ部401がエンジン制御部403から基準垂直同期信号を受信した時刻とイエロー画像データをエンジン制御部403へ送信した時刻との時間差に対応する。
同様に、T2は、基準垂直同期信号とマゼンタ画像データの時間差を示している。T3は、基準垂直同期信号とシアン画像データの時間差を示している。T4は、基準垂直同期信号とブラック画像データの時間差を示している。コントローラ部401は、エンジン制御部403から基準垂直同期信号を受信してから各色画像データをエンジン制御部403へ送信するまでの時間差に対応する。
コントローラ部401が、ホストコンピュータ400より印刷開始命令を受信すると、コントローラ部401は、画像印刷モードを選択し、エンジン制御部403に対し、シリアルコマンド送信信号線503を介して印刷開始コマンドを送信する。エンジン制御部403は、印刷開始コマンドを受信すると、印刷動作を開始するとともに、コントローラ部401ヘシリアルステータス送信信号線504を介して印刷動作を開始したことを通知する。印刷動作が開始されると、駆動制御部410は、感光ドラム5を回転駆動する感光ドラム駆動モータ、中間転写体12を回転駆動する中間転写ベルト駆動モータ、および各スキャナ部10の駆動を開始する。
次に、各色について画像形成の準備が整った時点で、エンジン制御部403は、基準垂直同期信号(以下、/TOP信号)を、基準垂直同期信号線505を介して出力する。コントローラ部401は、基準垂直同期信号線505を介して基準垂直同期信号(/TOP信号)の立下りから、予めメモリに記憶されている時間差T1が経過した時点で、Y画像データ信号線510にイエローの画像データを出力する。なお、画像データは、スキャナ部が備えるレーザビームをON/OFFするための信号である。イエローのスキャナ部10は、コントローラ部401から入力された画像データに基づきレーザビームを発光させて感光ドラム5上に静電潜像を形成する。
そして、イエローの現像部8は、感光ドラム5上に形成された静電潜像をトナーによって可視画像化する。感光ドラム5上の可視画像は、感光ドラム5の最下点に配置された1次転写部4により、中間転写体12に1次転写される。中間転写体12に転写されたイエロートナーによる可視画像がマゼンタの感光ドラム5の最下点を通過する。この通過タイミングに合わせて、マゼンタのトナーによる可視画像がマゼンタの感光ドラム5の最下点にくるように、マゼンタの画像データが、M画像データ信号線511に出力される。なお、マゼンタの画像データの出力タイミングは、基準垂直同期信号の立ち下がりから時間差T2が経過したタイミングである。
同様に、シアンの画像データの出力タイミングは、基準垂直同期信号の立ち下がりから時間差T3が経過したタイミングである。また、ブラックの画像データの出力タイミングは、基準垂直同期信号の立ち下がりから時間差T4が経過したタイミングである。
(通常プリント時の/TOP間隔算出法)
次に、先行する記録紙への画像形成の開示時刻から後続の記録紙への画像形成の開示時刻までの時間間隔(画像形成間隔)の算出方法について説明する。なお、画像形成間隔は、隣り合った2つの基準垂直同期信号(/TOP信号)の送出間隔(/TOP間隔)に相当する。
エンジン制御部403は、コントローラ部401よりN枚目の印刷予約コマンドを受信した際に、予約されたページの副走査方向サイズ(すなわちシート搬送方向サイズ)L_paper_size[N]をメモリ407に記憶する。
レジストセンサ19は、シートの先端が当接することで回動するフラグを備えている。このフラグが回動してから元の位置に復帰するには、一定の戻り時間が必要となる。また、フラグのチャタリングを除去するための除去時間も必要となる。これらを考慮して、先行するシートの後端と、後続シートの先端とを確実に検出するために必要となる最低紙間距離L_gap_minが予め決定される。最低紙間距離L_gap_minよりも短い紙間距離を設定してしまうと、先行するシートと、後続のシートとの間(区切り)を区別できなくなってしまう。
通常の連続プリントにおいては、N枚目についての/TOP信号の送出から、N+1枚目についての/TOP信号の送出までの時間間隔T_top_interval[N]は、中間転写体12の回転速度(周速度)V_processを用いて算出できる。
T_top_interval[N] = (L_paper_size[N] + L_gap_min)/V_process ・・・・・式(1)
(スループットダウン時の/TOP間隔算出法)
スループットダウン制御が行われた場合の/TOP間隔の算出方法について説明する。エンジン制御部403は、N枚目の/TOP信号を送出した時点におけるスループットダウンレベルに基づいてテーブルを参照する。これにより、/TOP間隔の加算時間であるスループットダウンオフセットT_down_offset[N]が決定される。これを用いて、スループットダウン制御が行われている時の、N枚目の/TOP信号送出から、N+1枚目の/TOP信号送出までの/TOP間隔T_top_interval[N]は、式(2)から算出される。
T_top_interval[N]=(L_paper_size[N]+L_gap_min)/V_process + T_down_offset[N] ・・・式(2)
このように、/TOP間隔は、記録紙の搬送方向における先端から後端までの距離を搬送速度で除算することで得られる搬送時間と、スループットダウンオフセット時間との和から算出される。この算出は、例えば、給紙リトライ制御部が担当してもよく、この場合、給紙リトライ制御部は算出手段として機能する。
図7は、画像形成開始タイミングとシートの給紙開始タイミング、及び、再搬送開始タイミングとの関係を示した図である。図7におけるT_gap_minは、最低紙間距離L_gap_minに対応する時間である。ここでは、スループットを向上させるために、給紙リトライを実行しないことを前提としている。ちなみに、給紙に失敗したとき(ジャムが検知されたとき)は、画像形成動作が停止する。
/TOP信号を出力してから所定時間後には中間転写体12上に形成されたカラー可視画像が二次転写位置に到達する。一方、エンジン制御部403は、中間転写体12上に形成されたカラー可視画像と対応する/TOP信号の出力時刻を基準として、予め決められた時間T_pick後にシートSの給紙動作を開始する。複数の給紙口(給紙カセット)が存在する場合、T_pickは、各給紙口ごとに異なる値となる。これは、各給紙口から二次転写位置までの距離が異なるからである。
給紙動作を開始してからシートSがレジストセンサ19に到着するまでの搬送時間については、給紙カセット2内でのシートSの位置のばらつきや、搬送路内での経路差などによって、各シートごとに設計値に対する誤差が生じる。そのため、エンジン制御部403は、レジストセンサ19の検出位置(以降、再給紙待機位置ともいう)でシートSを一旦停止させて待機させる。
その後、中間転写体12上に形成されたカラー可視画像に対応する/TOP信号の出力時点を基準として、所定時間T_refeed後に、中間転写体12の搬送速度と同一の速度で、エンジン制御部は、シートSの搬送を再開する。これを、再搬送と呼ぶことにする。これにより、中間転写体12上のカラー可視画像の先端と、再搬送されてきたシートSの先端とが、二次転写位置において一致することになる。
(ジャム検知の説明)
給紙部1においてシートのピックアップに失敗したり、搬送内でシートの紙詰まりが発生したりすると、給紙開始時刻から所定時間T_jamwin以内にシートSの先端がレジストセンサ19の検出位置に到達していないことがある。この場合、中間転写体12上のカラー可視画像の先端と、再搬送されたシートSの先端とが二次転写位置において一致しなくなるため、エンジン制御部403は、ジャムが発生したものとしてプリント動作を停止する。
ここで、所定時間T_jamwinは、給紙カセット2におけるシートSの積載位置のばらつきやレジストセンサ19までの搬送過程におけるシートのスリップ、搬送路内での経路差などの最大時間を予め見積もった上で設定される。所定時間T_jamwinは、給紙カセット2の給紙口からレジストセンサ19の検出位置までシートを搬送するのに必要となる基準時間として利用される。以降、T_jamwinを、給紙完了基準時間と呼ぶことにする。
(プリント生産性確保のための時間的制約)
給紙開始してから所定時間T_jamwin以内にシートSの先端がレジストセンサ19の検出位置に到達していない場合であっても、給紙動作をリトライすることで、ピックアップに成功する場合がある。そこで、ジャム発生確率の低減を目的とした、給紙動作の再試行制御(以降、給紙リトライ制御とも呼ぶ)について説明する。
図8は、給紙動作をリトライすることで、ピックアップに成功する例を説明するための図である。時刻tAにおいて、一回目の給紙動作が開始される。時刻tAから所定時間T_jamwinが経過した時刻tBまでに、レジストセンサ19にシートの先端が到達していない場合、給紙リトライ制御が実行される。すなわち、時刻tBにおいて、給紙リトライが開始される。時刻tBからさらに所定時間T_jamwinが経過した時刻tCまでに、レジストセンサ19にシートが到達していなければ、エンジン制御部403のCPU405は、ジャムが発生したと認識する。仮に、時刻tBから所定時間T_jamwin以内にレジストセンサ19にシートが到達すれば、給紙リトライ制御に成功したことになる。よって、リトライに成功したときは、エンジン制御部が、以降のプリント動作を継続する。
このような給紙リトライを行う場合、1回目の給紙の開始タイミング(時刻tA)から再搬送の開始タイミング(時刻tD)までの間に、少なくとも2回分の給紙完了基準時間が必要となる。
一方、レジストセンサ19の検出位置に進入する連続した2枚のシートの紙間距離は、最低紙間距離L_gap_min以上となるように設定される必要がある。
図9は、画像形成開始タイミングとシートの給紙開始タイミング、及び、再搬送開始タイミングとの関係を示した図である。図9では、給紙リトライ制御を全てのシートに対し適用している。一方で、図7は、給紙リトライを行わないことを前提としていた。よって、図7と図9とを比較すると、/TOP間隔を広げる必要が生じる。これは、プリントの生産性の低下を招くこととなる。
図10は、関連技術に係る給紙リトライの一例を示す図である。上述したように、給紙リトライを行うにあたっては時間的制約がある。そこで、この関連技術では、給紙リトライ制御を行えるのは印刷ジョブの1枚目のみに限定されている(1枚目のみ給紙開始から再給紙開始までの時間が長い)。すなわち、2枚目以降のシートに対しては給紙リトライが実行されない。図10では、このような前提の下に、/TOP間隔が設定されている。これによって、プリントの生産性がある程度確保されている。
このように、連続プリント中に給紙リトライ制御を実行するには/TOP間隔を広げる必要があるが、これではプリントの生産性が低下してしまう。それゆえ、図7や図10に説明した関連技術では、連続プリント中に給紙リトライ制御を実行しないことで、プリントの生産性を向上させることを優先している。
ところで、レーザプリンタ100が、例えば、定着部13の過昇温抑制のために、スループットダウン制御を行うことがある。スループットダウン制御に伴う/TOP間隔の加算時間が、給紙リトライ制御に伴う/TOP間隔の加算時間よりも長ければ、必要以上のプリント生産性の低下を招くことなく給紙リトライ制御を実行可能となる。すなわち、連続プリント中であっても、強制的にリトライ時間を確保することなく、給紙リトライ制御を実行できる時間が生じる可能性がある。
そこで、第1実施形態では、給紙リトライを行うにあたっての時間的制約の有無を判断し、プリント生産性に影響を与えない限りにおいては給紙リトライを行う給紙リトライ制御部412について説明する。
図11は、実施形態に係るシートの給紙開始タイミングと再搬送開始タイミングとの関係を示す図である。横軸は時間を示している。縦軸は搬送路に沿った給紙口からの距離を示している。
図8に関して説明したように、給紙リトライを行う場合は、初回の給紙開始タイミングから再搬送開始タイミングまでの間に、少なくとも2回分の給紙完了基準時間が確保されなければならない。これを給紙リトライ所要時間T_retry_marginとする。なお、給紙リトライ所要時間T_retry_marginを略してリトライ時間と呼ぶことにする。図11において、T_paper_outは、再給紙を開始してから、シートSの後端が給紙口を抜けるまでに要する時間を示している。
ここでは、説明の便宜上、連続プリント中にスループットダウン制御が行われ、N+1枚目のシートとN+2枚目のシートについての/TOP間隔が広がった場合を考える。そして、N+2枚目のシートについての給紙リトライ制御の実行が可能か否かを判断する方法について説明する。
まず、N+1枚目のシートについての/TOP信号送出タイミングを基準として、このシートの後端が給紙口部を通過するタイミング(時刻tA)までに要する時間は、次式により表現できる。
T_refeed + T_paperout・・・・・式(3)
図11において、T_gap_minは、式(1)に関して説明した最低紙間距離L_gap_minに対応する時間である。よって、T_gap_minは、式(4)により算出される。
T_gap_min=L_gap_min/V_process・・・・・式(4)
なお、V_processは、シートの搬送速度である。ここで、N+1枚目のシートとN+2枚目のシートとの間で最低紙間距離L_gap_minを確保するためには、N+2枚目のシートの給紙を時刻tB以降に開始すればよい。
次に、N+2枚目のシートに対して給紙リトライを行う場合に、初回の給紙開始タイミング(時刻tC)を算出する。なお、N+1枚目の/TOP信号送出タイミングから、時刻tcまでの時間を、T_pre_pick[N+1]とし、式(5)に基づいて算出する。
T_pre_pick[N+1] = T_top_interval[N+1]+T_reefed−T_retry_margin・・・・・式(5)
よって、N+2枚目に給紙リトライ動作を行う場合、図11が示すように、時刻tB以降に時刻tCが到来すればよい。なお、時刻tBは、N+1枚目のシートの後端が給紙口を抜けてから最低紙間時間T_gap_minだけ経過したタイミングである。また、時刻tCは、N+2枚目の給紙開始タイミングである。よって、N+2枚目についての給紙リトライ制御の実行可否判断条件は、式(3)及び式(5)から、以下の式で表すことができる。
T_refeed+ T_paperout+ T_gap_min < T_top_interval[N+1]+T_reefed−T_retry_margin ・・・・・式(6)
式(2)及び式(4)を用いて式(6)を整理すると、式(7)が得られる。
(L_paper_size[N+1])/V_process + T_down_offset[N+1]‐T_retry_margin‐T_paperout > 0 ・・・・・式(7)
すなわち、連続プリント中において、式(7)の条件式が満たされれば、給紙リトライの実行時間を確保できることになる。例えば、定着部13の過昇温抑制のために加算される/TOP間隔のオフセット時間が、N+2枚目の給紙リトライを行うことによる/TOP間隔のオフセット時間よりも長くなる。よって、式(7)が成立すれば、給紙リトライを実行しても、プリント生産性への影響はないといえる。このように、給紙リトライ制御部は、リトライ動作を開始してから記録紙の後端が給紙手段の給紙口を抜けるまでに要する給紙時間とリトライ時間との和を/TOP間隔から減算して差を算出する算出手段として機能する。また、給紙リトライ制御部は、算出した差と閾値(例:ゼロ)とを比較する比較手段として機能する。
図12は、実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。ステップS100で、エンジン制御部403の給紙リトライ制御部412は、連続プリント中にスループットダウン制御が実行されているか否かを判定する。例えば、給紙リトライ制御部412は、スループットダウン中であるか否かをスループットダウン制御部411に問い合せる。給紙リトライ制御部412は、問い合わせに対する応答内容に基づいて、スループットダウン制御が実行されているか否かを判定する。スループットダウン制御が実行されていれば、ステップS101に進む。
ステップS101で、給紙リトライ制御部412は、スループットダウンオフセット時間T_down_offset[N+1]を上述したテーブルから取得する。
一方で、スループットダウン制御が実行されていれば、ステップS102に進む。ステップS102で、給紙リトライ制御部412は、スループットダウンオフセット時間T_down_offset[N+1]にゼロを代入する。なお、スループットダウンオフセット時間T_down_offset[N+1]の初期値がゼロであれば、ステップS102を省略してもよい。
ステップS103で、給紙リトライ制御部412は、/TOP間隔T_top_interval[N+1]を算出する。例えば、通常の/TOP間隔にスループットダウンオフセット時間T_down_offset[N+1]を加算することで、/TOP間隔T_top_interval[N+1]が算出される。このように、給紙リトライ制御部412は、画像形成手段に適用されるスループットに連動して時間間隔を決定する決定手段の一例である。
ステップS104で、給紙リトライ制御部412は、/TOP間隔に基づいて、スループットを低下させることなくリトライ時間を確保できるか否かを判定する。よって、給紙リトライ制御部412は、先行する記録紙への画像形成の開示時刻から後続の記録紙への画像形成の開示時刻までの時間間隔に応じて、リトライ時間を確保できるか否かを判定する判定手段の一例である。例えば、給紙リトライ制御部412は、T_top_interval[N+1]に基づいて、式(6)又は式(7)の給紙リトライ実行可否判断条件が満たされているか否かを判定する。給紙リトライを実行できるのであれば、給紙リトライ制御部412は、給紙リトライ機能を無効から有効に切り替え、ステップS105に進む。なお、スループットダウンオフセット時間は記録紙に適用される画像形成の開始条件の一例である。
ステップS105で、給紙リトライ制御部412は、N+2枚目の用紙の給紙開始タイミングT_pre_pick[N+1]を算出する。この算出は、例えば、式(5)を用いて実行される。
ステップS106で、給紙リトライ制御部412は、N+1枚目の/TOP信号送出タイミングからの経過時間をタイマーにて監視し、経過時間がT_pre_pick[N+1]に一致するか否かを判定する。N+1枚目の/TOP信号送出タイミングからT_pre_pick[N+1]が経過した時点で、ステップS107に進む。
ステップS107で、給紙リトライ制御部412は、N+2枚目のシートの給紙を開始するよう、駆動制御部410に命令を送信する。駆動制御部410は、この命令を受信すると、シート搬送部409のステッピングモータを回転させる。
ステップS108で、給紙リトライ制御部412は、N+1枚目の/TOP信号送出タイミングからの経過時間を監視し、経過時間がT_top_interval[N+1]に到達したか否かを判定する。T_top_interval[N+1]が経過した時点で、ステップS109に進む。
ステップS109で、給紙リトライ制御部412は、N+2枚目のシートについての/TOP信号をコントローラ部401へ送信する。なお、ステップS105からS108までの間でCPU405又は給紙リトライ制御部412がジャムを検知すると、駆動制御部410において給紙がリトライされる。
一方で、S104において、給紙リトライの実行可否判断条件が満たされていなければ(スループットを低下させずにリトライ時間を確保できなければ)、給紙リトライ制御部412は、リトライ機能を無効に設定し、ステップS110に進む。これにより、N+2枚目のシートに対しては給紙リトライが適用されないことになる。そのため、ジャムが発生したときは、画像形成動作が停止される。
ステップS110で、給紙リトライ制御部412は、N+1枚目のシートについての/TOP信号送出タイミングからの経過時間をタイマーにて監視し、経過時間がT_top_interval[N+1]に到達したか否かを判定する。T_top_interval[N+1]が経過した時点で、ステップS109に進む。ステップS109で、給紙リトライ制御部412は、N+2枚目のシートについての/TOP信号をコントローラ部401へ送信する。
以上説明したように第1実施形態では、記録紙に適用される画像形成の開始条件が給紙動作のリトライに必要となるリトライ時間を確保できる開始条件であれば、リトライ処理手段におけるリトライ機能が有効とされる。一方で、画像形成の開始条件がリトライ時間を確保できる開始条件でなければ、リトライ機能が無効にされる。より具体的には、給紙リトライの時間的制約の有無がスループットダウン制御による/TOP間隔のオフセット時間を加味して判断される。その結果、プリント生産性に影響を与えない限りにおいては給紙リトライが実行される。よって、必要以上のプリント生産性の低下を招くことなく、給紙リトライを実行できるようになる。
本実施形態では、先行する記録紙への画像形成の開示時刻から後続の記録紙への画像形成の開示時刻までの時間間隔(T_top_interval[N+1])に応じて、リトライ時間(T_retry_margin)を確保できるか否かが判定される。とりわけ、本実施形態では、画像形成部に適用されるスループットに連動して時間間隔(T_top_interval[N+1])が決定される(S100〜S103)。よって、何らかの原因でスループットが低下したときは、給紙リトライ機能が有効となる。通常、スループットが低下すると、紙間距離(紙間時間)が延長されるため、リトライ時間を確保しやすくなるからである。
本実施形態においては、説明の便宜上、給紙リトライを1回しか許容しないものとして説明した。そのため、給紙リトライ所要時間T_retry_marginが2回分の給紙完了基準時間(2×T_jamwin)に一致していた。しかし、この前提は単なる例示に過ぎない。本発明に係る給紙リトライ所要時間は、給紙リトライの許容回数に応じて設定可能である。
[実施形態2]
第1実施形態では、エンジン制御部が、スループットダウン制御によって生じる/TOP間隔のオフセット時間に基づいて、リトライ時間を確保できるか否か(時間的制約が有るか否か)を判断していた。第2実施形態では、本発明のさらなる適用例を説明する。すなわち、第2実施形態は、コントローラ部401からのコマンドに依存した/TOP間隔の加算時間を加味してリトライ時間を確保できるか否か(時間的制約が有るか否か)を判断する。これにより、プリント生産性に影響を与えない限りにおいては給紙リトライ機能が有効となる。
通常、コントローラ部401は、ホストコンピュータ400から画像情報と印刷命令を受信し、画像情報を解析してビデオ信号に変換してから、印刷開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部403に送信する。エンジン制御部403は、N枚目のシートについての/TOP信号出力タイミングから所定時間T_best以内に、N+1枚目のシートについての印刷予約コマンドおよび印刷開始コマンドを受信するか否かを監視する。そして、T_best以内にこれらのコマンドを受信すると、エンジン制御部403は、画像形成部において最速のプリント生産性となるように画像形成および給紙を行う。エンジン制御部403のビデオインタフェース部404は、画像形成の開始条件に関与するコマンドを受信する受信手段の一例である。
図13Aは、画像形成に関連する例示的なタイミングチャートである。エンジン制御部403は、N+1枚目のシートについての/TOP信号を出力することで、画像形成を開始する。画像形成を開始してから所定時間T_timeoutが経過した時点で、N+2枚目のシートについての印刷開始コマンドを受信していなければ、エンジン制御部403は、印刷終了のために後回転を実行する。後回転を開始した後にN+2枚目のシートについての印刷開始コマンドを受信すると、エンジン制御部403は、後回転の終了後に前回転を実行する。前回転は、画像形成準備のための回転動作である。エンジン制御部403は、画像形成の準備が完了すると、N+2枚目の印刷を行う。
このように、エンジン制御部403は、所定時間T_timeout以内にN+2枚目の印刷開始コマンドを受信できないことがある。この原因は、例えば、コントローラ部401が画像情報の解析やビットデータへの変換処理に時間がかかったことなどである。この場合、ホストコンピュータ400から要求された全てのページを印刷する前に、一旦、後回転が実行されてしまうため、ジョブを完了するまでの時間的パフォーマンスは大幅に低下してしまう。このような後回転を回避する方法として、後回転の開始タイミングを延期させるためのコマンドをコントローラ部401からエンジン制御部403へ送信する方法が考えられる。後回転の開始タイミングを延期させることで、/TOP間隔が一時的に延長されることになる。
図13Bは、画像形成に関連する他の例示的なタイミングチャートである。コントローラ部401は、所定時間T_timeout以内にN+2枚目の印刷開始コマンドを送信できないと判断すると、後回転を開始するタイミングをT_delayだけ延期させるための延期コマンドをエンジン制御部403に送信する。延期コマンドを受信すると、エンジン制御部403は、N+1枚目の/TOP信号から所定時間T_timeout経過し、さらに延期時間T_delayだけ経過するまでは、後回転を開始せずに、N+2枚目の印刷開始コマンドを待つ。延期時間T_delayが経過する前にN+2枚目の印刷開始コマンドを受信すると、エンジン制御部403は、/TOP信号から所定時間T_timeout + T_delay 経過した時点で、N+2枚目の/TOP信号を出力する。これにより、N+2枚目の印刷が開始される。
なお、後回転の開始タイミングを延期させることで、/TOP間隔が一時的に延長されることになる。すなわち、エンジン制御部403は、コマンドに応じて/TOP間隔を延長する延長手段の一例である。コマンドの一例は、画像形成手段における後回転を延期させるためのコマンドであるが、画像形成の開始条件を変更するようなコマンドであれば、本発明を適用できることはいうまでもない。
このように、延期コマンド(「後回転延期コマンド」)を使用することで、ジョブを完了するまでの時間的パフォーマンスの低下を防ぐことができる。なお、延期時間T_delayは、固定の値でなくてもよい。例えば、別途定義されたコマンド体系にしたがって、コントローラ部401が、延期時間を任意の時間に設定してもよい。
図14は、実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。なお、図12と共通する工程について同一の参照符号を付与することで説明を簡潔にする。
ステップS200で、給紙リトライ制御部412は、後回転延期コマンドをコントローラ部401から受信しているか否かを判定する。受信していれば、ステップS201に進む。
ステップS201で、給紙リトライ制御部412は、/TOP間隔に加算すべき加算時間を算出する。まず、給紙リトライ制御部412は、延期時間T_delayを取得する。延期時間T_delayは、例えば、メモリ407から読み出されるか、コントローラ部401から通知される。なお、T_timeoutも予めメモリ407に記憶されているものとする。
ステップS203で、給紙リトライ制御部412は、延期時間T_delayを考慮して/TOP間隔T_top_interval[N+1]を算出する。/TOP間隔T_top_interval[N+1]は、N枚目の/TOP信号送出タイミングからN+1枚目の/TOP信号送出までの/TOP間隔T_top_interval[N+1]を算出する。この算出は、例えば、式(8)を使用して算出される。
T_top_interval[N+1]=(L_paper_size[N+1]+L_gap_min)/V_process + T_timeout + T_delay
・・・式(8)
ここで、T_timeout 及びT_delay 以外の記号は、式(1)に関してすでに説明したとおりである。
ところで、ステップS200で、後回転延期コマンドをコントローラ部401から受信していなければ、後回転の延期の必要はないため、ステップS202へ進む。ステップS202で、給紙リトライ制御部412は、加算時間をゼロに設定する。すなわち、T_timeooute+T_delay=0となる。なお、加算時間の初期値がゼロであれば、ステップS202は省略されてもよい。
ステップS204で、給紙リトライ制御部412は、給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされているか否かを判定する。給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされていれば、給紙リトライ制御部412は、リトライ機能を有効にする。一方で、給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされていなければ、給紙リトライ制御部412は、リトライ機能を無効にする。なお、第2実施形態に係る給紙リトライ制御の実行可否判断条件は以下のとおりである。
ここでは、連続プリント中に後回転延期コマンドが送信され、N+1枚目とN+2枚目の/TOP間隔が広がるものと仮定する。/TOP間隔が広がったことで確保された時間がリトライに必要な時間以上であれば、リトライ機能を有効にする。一方で、/TOP間隔が広がったことで確保された時間がリトライに必要な時間未満であれば、リトライ機能を無効にする。
図11を用いて説明したように、N+2枚目で給紙リトライを有効にする場合、時刻tB以降に時刻tCが到来すればよい。よって、給紙リトライ制御の実行可否判断条件は、式(6)と同様となる。
式(8)及び式(4)を用いて式(6)を整理すると、式(9)が得られる。
(L_paper_size[N+1])/V_process + T_timeout + T_delay −T_retry_margin −T_paperout > 0 ・・・式(9)
すなわち、式(9)の条件式が満たされれば、給紙リトライを実行してもプリント生産性への影響はないといえる。なお、ステップS204以降の処理(S105〜S110)は、すでに説明したとおりである。
以上説明したように第2実施形態では、画像形成の開始条件に関与するコマンドに応じて/TOP間隔を延長される。そして、延長された時間内にリトライを実行できればリトライ機能が有効に設定され、延長された時間内にリトライを実行できなければリトライ機能が無効に設定される。これにより、必要以上のプリント生産性の低下を招くことなく、給紙リトライ制御を実行できるようになる。
[実施形態3]
第2実施形態では、コマンドに依存した/TOP間隔の加算時間(延長時間)を加味して給紙リトライの実行可否を判断する方法について説明した。第3実施形態では、本発明のされなる具体例として、画像形成モード(印刷モード)に応じた/TOP間隔を加味して給紙リトライの実行可否を判断する方法について説明する。
既に式(1)に関して説明したように、通常プリント時の/TOP間隔は、ページの副走査方向サイズと紙間距離とから算出される。一方、コントローラ部401により予約されたページの印刷モードが、プリント生産性よりも出力紙の画質を優先するべきモードであることがある。画質優先モードとしては、例えば、グロスモードやOHT(オーバ・ヘッド・トランスペアレンシーシート)モードなどがある。画質優先モードの紙間距離は、通常モードの紙間距離よりも大きく設定されるため、/TOP間隔も大きくなる。
図15Aは、通常モードにおけるシートが定着部を通過するタイミングを示した図である。図15Bは、画質優先モードにおけるシートが定着部を通過するタイミングを示した図である。なお、図15A及び図15Bには、定着部13における定着温度についても示されている。
例えば、定着部13を通過するシートの熱容量が相対的に大きいとする。図15Aが示すように、紙間距離を最小に維持したまま連続して複数のシートが搬送されてくると、定着部13の加熱能力によっては、非通紙区間において充分に蓄熱することができない。そのため、時間の経過とともに定着温度が徐々に低下し、シートに対して充分な熱量を与えることができなくなる。一般に、シート上に転写されたトナー像に対して充分な熱量を与えることができなくなると、シート上でのグロス(光沢度)の不足や、画像不良等の問題が発生してしまう。
このため、グロス紙やグロスフィルムなど、充分なグロスを得たいシートに印刷するモードでは、図15Bに示すように、意図的に非通紙区間が大きく設定される。これによって、定着温度が充分に維持されるようになる。このように、エンジン制御部403は、画像形成モードに応じて紙間距離を変更することがある。このような制御を「紙間オフセット制御」と呼ぶことにする。
本実施形態では、画像形成モードにしたがって紙間オフセット制御が実行されることで/TOP間隔が変更される場合に、リトライ時間を確保できるか否かが判定される。/TOP間隔が変更された結果、リトライ時間を確保できるのであれば、給紙リトライ機能が有効に設定される。リトライ時間を確保できないのであれば、給紙リトライ機能が無効に設定される。
図16は、実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。なお、図12や図14と共通する工程について同一の参照符号を付与することで説明を簡潔にする。
ステップS300で、給紙リトライ制御部412は、コントローラ部401によって指定された画像形成モードが紙間オフセット制御を必要とする画像形成モードであるか否かを判定する。例えば、メモリ407には、複数の画像形成モードごとに、紙間オフセット制御を必要とするか否かを示すテーブルが格納されており、給紙リトライ制御部412は、このテーブルを参照することで判定を実行する。紙間オフセット制御が必要であれば、ステップS301へ進む。
ステップS301で、給紙リトライ制御部412は、紙間加算距離L_gap_offsetを決定する。紙間加算距離L_gap_offsetは、最低紙間距離に対する加算値である。紙間加算距離L_gap_offsetは、画像形成モードごとに予めメモリ407に格納されていてもよいし、何らかの算術式に基づいて算出されてもよい。紙間加算距離L_gap_offsetは、実験的に決定されてもよいし、理論的な解析により決定されてもよい。その後、ステップS303に進む。
ところで、ステップS200で、紙間オフセット制御が必要でなければ、ステップS302へ進む。ステップS302で、給紙リトライ制御部412は、紙間加算距離をゼロに設定する。すなわち、L_gap_offset=0となる。なお、L_gap_offsetの初期値がゼロであれば、ステップS302はスキップされてもよい。その後、ステップS303に進む。
ステップS303で、給紙リトライ制御部412は、紙間加算距離L_gap_offsetを考慮して/TOP間隔T_top_interval[N+1]を算出する。/TOP間隔T_top_interval[N+1]は、例えば、次式を使用して算出可能である。
T_top_interval[N+1] = (L_paper_size[N+1] + L_gap_min + L_gap_offset)/V_process ・・・・・式(10)
ステップS304で、給紙リトライ制御部412は、給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされているか否かを判定する。給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされていれば、給紙リトライ制御部412は、リトライ機能を有効にする。その後、ステップS105へ進む。一方で、給紙リトライ制御の実行可否判断条件が満たされていなければ、給紙リトライ制御部412は、リトライ機能を無効にする。その後、ステップS110へ進む。なお、第3実施形態に係る給紙リトライ制御の実行可否判断条件は以下のとおりである。
図11に関して説明したように、N+2枚目に給紙リトライを実行できるようにするには、時刻tB以降に時刻tCが到来すればよい。よって、N+2枚目に関する給紙リトライ制御の実行可否判断条件は、式(6)によって表現できる。そこで、式(10)及び式(4)を用いて式(6)を整理すると、式(11)が得られる。
(L_paper_size[N+1]+ L_gap_offset)/V_process −T_retry_margin −T_paperout > 0 ・・・式(11)
すなわち、式(11)が満たされれば、給紙リトライを実行することによるプリント生産性への影響はないといえる。
以上説明したように第3実施形態では、画像形成モードに応じてエンジン制御部403が/TOP間隔を変更することに着目している。よって、給紙リトライ制御部412は、画像形成モードに応じて前記時間間隔を変更する変更手段の一例である。そして、給紙リトライ制御部412は、画像形成モードに応じて変更した/TOP間隔に基づいてリトライ時間を確保できるか否かを判定する。また、プリント生産性に影響を与えることなくリトライ時間を確保できるような画像形成モードであれば、給紙リトライ機能が有効にされる。
なお、給紙リトライ制御部412は、画像形成モードごとに異なる定着部13の温度調整に必要となる調整時間に応じて/TOP間隔を決定してもよい。上述したように、非通紙区間の長さは、シートの種類(熱容量)によって決定されるからであり、画像形成モードはこのシートの種類に応じて決定されうるからである。この場合、給紙リトライ制御部412は、画像形成モードに基づいて変更される、定着部の温度調整に必要となる調整時間に応じて、時間間隔を決定する決定手段として機能する。
以上説明したように第1〜第3実施形態によれば、スループットを抑制している状況など、給紙リトライの時間を確保できる状況での給紙ミスが低減される。プリント生産性に影響を与えることなくリトライ時間を確保できるような状況でのみ給紙リトライを介在させるため、強制的に又は一律に/TOP間隔を広げる必要もない。
実施形態に係るレーザプリンタの概略断面図である。 定着部の過昇温抑制機構を説明するための定着ローラの概略断面図である。 サブサーミスタの検出温度、スループットダウンレベル及びスループットダウンオフセット時間の対応関係を示したテーブルの一例である。 プリンタの制御機構のブロック図である。 エンジン制御部403とコントローラ部401のインタフェース信号を示す図である。 第1実施形態に係る印刷動作中の基準垂直同期信号と各色の画像データ信号との時間差を示すタイミングチャートである。 画像形成開始タイミングとシートの給紙開始タイミング、及び、再搬送開始タイミングとの関係を示した図である。 給紙動作をリトライすることで、ピックアップに成功する例を説明するための図である。 画像形成開始タイミングとシートの給紙開始タイミング、及び、再搬送開始タイミングとの関係を示した図である。 関連技術に係る給紙リトライの一例を示す図である。 実施形態に係るシートの給紙開始タイミングと再搬送開始タイミングとの関係を示す図である。 実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。 画像形成に関連する例示的なタイミングチャートである。 画像形成に関連する他の例示的なタイミングチャートである。 実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。 通常モードにおけるシートが定着部を通過するタイミングを示した図である。 画質優先モードにおけるシートが定着部を通過するタイミングを示した図である。 実施形態に係る給紙リトライ制御の一例を示したフローチャートである。

Claims (9)

  1. 画像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記像担持体上の画像が転写される記録紙を搬送路に給紙する給紙手段と、前記給紙手段により記録紙を給紙してから予め定められた時間以内に記録紙が前記搬送路の所定位置に到着していなければ、前記給紙手段により記録紙の再給紙を実行させるリトライ処理手段と、
    前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙の実行の可否を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記給紙手段で給紙する複数の記録紙の内、先行する記録紙に対応する画像を前記像担持体に形成するタイミングから後続の記録紙に対応する画像を前記像担持体に形成するタイミングまでの時間間隔を決定する決定手段を有し、
    前記制御手段は、前記決定手段によって決定された時間間隔が、前記リトライ処理手段による前記後続の記録紙の再給紙のためのリトライ時間を確保できる時間間隔か否かを判定し、前記リトライ時間を確保できるのであれば前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させ、前記リトライ時間を確保できなければ前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、トナー像が転写された記録紙を加熱することにより記録紙に前記トナー像を定着させる定着手段を含み、
    前記決定手段は、前記動作状態である前記定着手段の温度状態に応じて、前記時間間隔を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着手段は、記録紙に接触することにより記録紙を加熱する加熱部材を含み、
    前記定着手段の温度状態とは、前記加熱部材における記録紙の搬送方向に直交する方向の端部の温度状態であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、前記定着手段の温度調整に必要となる調整時間に応じて、前記時間間隔を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体に画像を形成するタイミングを制御するためのコマンドを受信する受信手段を有し、
    前記決定手段は、前記コマンドに応じて前記時間間隔を決定することを特徴する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記コマンドは、記録紙に画像を形成した後の後回転動作の開始を延期させるためのコマンドであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、単位時間あたりの画像形成枚数であるスループットに対応した前記時間間隔を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、記録紙の搬送方向における記録紙の先端から後端までの距離を搬送速度で除算することで得られる搬送時間と、第1スループットから該第1スループットよりも小さい第2スループットへ変更したときに適用されるオフセット時間との和から、前記再給紙を開始してから記録紙の後端が前記給紙手段の給紙口を抜けるまでに要する給紙時間と前記リトライ時間との和を減算して差を算出する算出手段と、
    前記差と閾値とを比較する比較手段とを含み、
    前記差が前記閾値を超えていれば、先行する記録紙への画像形成の開始から後続の記録紙への画像形成の開始までの時間間隔が、前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙のためのリトライ時間を確保できる時間間隔であると判定し、前記差が前記閾値を超えていなければ、先行する記録紙への画像形成の開始から後続の記録紙への画像形成の開始までの時間間隔が、前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙のためのリトライ時間を確保できる時間間隔ではないと判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段への搬送路に記録紙を給紙する給紙手段と、
    前記給紙手段により記録紙を給紙してから予め定められた時間以内に記録紙が前記搬送路の所定位置に到着していなければ、前記給紙手段により記録紙の再給紙を実行させるリトライ処理手段と、
    前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙の実行の可否を制御する制御手段であって、先行する記録紙への画像形成の開始から後続の記録紙への画像形成の開始までの時間間隔が、前記リトライ処理手段による記録紙の再給紙のためのリトライ時間を確保できる時間間隔か否かを判定し、前記リトライ時間を確保できるのであれば前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させ、前記リトライ時間を確保できなければ前記リトライ処理手段に記録紙の再給紙を実行させない、制御手段と、
    画像形成モードに応じて前記時間間隔を変更する変更手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2008100867A 2008-04-08 2008-04-08 画像形成装置 Active JP5344532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008100867A JP5344532B2 (ja) 2008-04-08 2008-04-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008100867A JP5344532B2 (ja) 2008-04-08 2008-04-08 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009251395A JP2009251395A (ja) 2009-10-29
JP2009251395A5 JP2009251395A5 (ja) 2011-06-02
JP5344532B2 true JP5344532B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=41312157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008100867A Active JP5344532B2 (ja) 2008-04-08 2008-04-08 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5344532B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053390A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Oki Data Corp 画像形成装置
JP5759173B2 (ja) * 2010-12-28 2015-08-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2013218280A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Toshiba Corp 画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3542393B2 (ja) * 1995-02-20 2004-07-14 キヤノン株式会社 用紙搬送装置
JP2001337574A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Canon Inc 画像形成装置
JP2003306251A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置
JP2004198898A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Canon Inc 加熱装置
JP2007045580A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Canon Inc シート給送装置及びシートインサート装置
JP2007065535A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法および画像形成装置
JP4701050B2 (ja) * 2005-09-13 2011-06-15 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4898258B2 (ja) * 2006-03-31 2012-03-14 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009251395A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100904925B1 (ko) 화상 형성 장치
US9454113B2 (en) Image forming apparatus
US7957687B2 (en) Image forming apparatus and conveyance malfunction decision method
EP1672434B1 (en) Image forming apparatus and its control method for duplex printing in the case of paper feed fault
JP5904176B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成システムの制御方法
CN109455544B (zh) 成像设备
US7340193B2 (en) Image forming apparatus, and storage medium storing a control program for the same
JP5344532B2 (ja) 画像形成装置
JP4857662B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2010228841A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2008191453A (ja) 画像形成装置
JP2008122513A (ja) 画像形成装置
US7519319B2 (en) Image forming device having a sheet delay transfer mode
JP2008033063A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2008139499A (ja) 画像形成装置及び色ずれの補正方法
JP2011230880A (ja) 画像形成装置
JP2008225102A (ja) 画像形成装置及び制御方法
JP2011158809A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP7476252B2 (ja) 画像形成装置
US20240012355A1 (en) Image forming apparatus
JP2006106485A (ja) 画像形成装置
JP2018205406A (ja) 画像形成装置
JP2011145569A (ja) 画像形成装置
JP2011197155A (ja) 定着装置を備えた画像形成装置、定着方法、プログラム
JP3778189B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130808

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5344532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151