JP6919393B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
近年、プリンターやスキャナー、コピー機、ファックス等の機能を兼ねた多機能な画像形成装置が広く使用されているが、そのような画像形成装置において、長尺紙(定型紙よりも用紙長の長い用紙)に対する自動両面印刷の要求が高まっている。
例えば、搬送経路を通って片面に画像が形成された定着処理後の長尺紙を、画像形成装置の上下方向において装置下部まで延在する引き込み経路に引き込んだ後、引き込み経路に設けられる反転ローラー対を逆回転させて、再給紙経路を介して上記搬送経路に再給紙する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように、長尺紙が引き込まれる引き込み経路の距離を長く取ることで、長尺紙の表裏の反転を達成し、両面印刷を可能としている。
特開平11−139646号公報
しかしながら、機内において引き込み経路を広く取ると筐体の剛性が確保できず、装置の耐久性が低下してしまうおそれがある。このような課題は、長尺紙に限らず、A3サイズ等の大型の定型紙であっても同様である。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる画像形成装置及びプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、
前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の第1合流点とを繋ぐ第1引き込み経路と、前記第1引き込み経路の第2分岐点において前記第1引き込み経路から分岐し、前記第1分岐点と前記搬送経路の前記第1合流点よりも下流側で且つ前記画像形成部よりも上流の第2合流点とを繋ぐ第2引き込み経路と、前記第1引き込み経路の前記第2分岐点よりも上流側の第3分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、
前記第2分岐点において、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える切替部材と、
前記切替部材を制御して、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間での切り替えを制御する制御部と、を備える
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記用紙は長尺紙であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記第1合流点の下流側かつ前記第2合流点の上流側に配置され、用紙を搬送経路下流側へ搬送又は一時停止させる搬送ローラーを備え、
前記制御部は、用紙を前記第2引き込み経路によって搬送する場合に、当該用紙の後続の用紙を前記搬送ローラーによって一時停止させる
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、用紙の紙種、坪量及び環境のうち少なくとも何れか一つに基づいて、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、用紙が第1の坪量以上の場合には当該用紙を前記第1引き込み経路に通紙し、用紙が前記第1の坪量よりも小さい第2の坪量以下の場合には当該用紙を前記第2引き込み経路に通紙する
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、所定の温度以上及び所定の湿度以上の条件下において用紙を前記第1引き込み経路に通紙し、前記所定の温度よりも低い条件下又は前記所定の湿度よりも低い条件下において用紙を前記第2引き込み経路に通紙する
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ユーザーからの指示に従って、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える
こと特徴とする。
請求項8に記載のプログラムは、
用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の第1合流点とを繋ぐ第1引き込み経路と、前記第1引き込み経路の第2分岐点において前記第1引き込み経路から分岐し、前記第1分岐点と前記搬送経路の前記第1合流点よりも下流側で且つ前記画像形成部よりも上流の第2合流点とを繋ぐ第2引き込み経路と、前記第1引き込み経路の前記第2分岐点よりも上流側の第3分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、前記第2分岐点において、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える切替部材と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
前記切替部材を制御して、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間での切り替えを制御する制御部
として機能させる。
本発明によれば、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 第1引き込み経路による引き込み動作時の長尺紙の動きを示す図である。 第2引き込み経路による引き込み動作時の長尺紙の動きを示す図である。 図1の画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態において図4の制御部により実行される長尺紙反転制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態において図4の制御部により実行される長尺紙反転制御処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施形態>
[画像形成装置100の構成]
まず、第1の実施形態における画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100を模式的に示す構成図である。この画像形成装置100は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置100であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。また、画像形成装置100は、規格サイズである定型紙Pのみならず、当該定型紙Pよりも用紙長の長い長尺紙P1に対しても画像形成を行うことができる。定型紙Pは、後述するように給紙トレイ21等に収容され、長尺紙P1は、画像形成装置100に外部接続される長尺紙トレイ41や手差しトレイ42から装置内に給紙される。以下の説明においては、主に、長尺紙P1に対する画像形成について説明するが、小型の画像形成装置において、反転動作時に定型紙Pの後端が後述する第1合流点A11に到達するような場合にも、本発明を適用することは可能である。
画像形成装置100は、原稿読取装置SC、画像形成部10、制御部11を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、通信部13により画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものであっても良い。
画像形成部10は、4組の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、中間転写ベルト6、二次転写ローラー9、定着装置50等を備えて構成されている。画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成ユニット10Y、マゼンタ(M)の画像を形成する画像形成ユニット10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成ユニット10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成ユニット10Kで構成されている。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Y、その周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成ユニット10M、10C、10Kは、感光体ドラム1M、1C、1K、その周辺に配置された帯電部2M、2C、2K、光書込部3M、3C、3K、現像装置4M、4C、4K及びドラムクリーナー5M、5C、5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電部2Y〜2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y〜3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y〜1Kには潜像が形成される。さらに、現像装置4Y〜4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y〜1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y〜1K上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色のトナー画像が形成される。感光体ドラム1Y〜1K上に形成されたトナー画像は、1次転写ローラー7Y、7M、7C、7Kにより、回転する中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。
中間転写ベルト6上に転写された各色よりなるトナー画像は、後述する用紙搬送部(搬送機構)20により所定のタイミングで搬送される長尺紙P1に対して、二次転写ローラー9によって転写される。この二次転写ローラー9は、中間転写ベルト6と圧接して配置されることによりニップ部(以下「転写ニップ部」という)を形成する圧接部材であり、制御部11の制御下で圧接状態を離間状態に切り換え可能に構成されている。したがって、本実施形態においては、中間転写ベルト6及び二次転写ローラー9が、一対の転写部材を構成する。
定着装置50は、トナー画像が転写された長尺紙P1、すなわち、転写ニップ部から送り出された長尺紙P1に定着処理を施す装置であり、例えば、一対の定着部材51、52と、当該定着部材51、52の一方又は双方を加熱するヒーター53とで構成されている。この定着装置50は、長尺紙P1の搬送過程において、一対の定着部材51、52による加圧と定着部材51、52の有する熱との作用を通じて、長尺紙P1へのトナー画像の定着を行う。また、定着部材51と定着部材52とは圧接して配置されることによりニップ部(以下「定着ニップ部」という)を形成する圧接部材であり、制御部11の制御下で圧接状態を離間状態に切り換え可能に構成されている。
なお、定着部材51、52は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
定着装置50により定着処理が施された長尺紙P1は、排紙ローラー28により、筐体の外部側面に取り付けられた排紙トレイ29に排出される。
用紙搬送部20は、図1に示すように、搬送経路R1、並びに第1引き込み経路R21、第2引き込み経路R22及び再給紙経路R23とからなる反転搬送経路R2に沿って、長尺紙P1又は定型紙Pを搬送する。搬送経路R1は、長尺紙トレイ41若しくは手差しトレイ42又は給紙トレイ21から、画像形成部10の転写ニップ部及び定着ニップ部を通って排紙トレイ29へ至る経路である。長尺紙P1は、画像形成装置100に接続された長尺紙トレイ41に収容されるか、手差しトレイ42上に載置されており、当該長尺紙トレイ41又は手差しトレイ42から画像形成装置100内へ供給されて、搬送経路R1へと送り出される。また、定型紙Pは、給紙トレイ21に収容されており、給紙部22により取り込まれ、搬送経路R1へと送り出される。
この搬送経路R1において、転写ニップ部よりも上流側には、長尺紙P1を搬送する複数の搬送ローラー対23〜27が設けられている。個々の搬送ローラー対23〜27は、圧接された一対のローラーによって構成されており、電動モーターを主体とする駆動機構を通じて少なくとも一方のローラーが正方向に回転駆動することにより長尺紙P1を搬送する。ここで、正方向とは、長尺紙P1を下流側に搬送する回転方向であり、逆方向とは、正方向と反対の回転方向である。また、個々の搬送ローラー対23〜27を構成する一対のローラーは、制御部11の制御下で、ローラー間の状態を圧接状態と離間状態とで切り換え可能に構成されている。
なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
また、搬送ローラー対26は、ループローラー対として機能し、搬送ローラー対27は、レジストローラー対として機能する。すなわち、搬送経路R1において、給紙される長尺紙P1は、上流側から下流側に設けられた複数の搬送ローラー対23〜26により順次搬送されて進行する。長尺紙P1の先端が搬送ローラー対27へと近づくと、搬送ローラー対26等によって搬送される長尺紙P1は、回転停止状態の搬送ローラー対27に突き当てられ、そして、搬送ローラー対26が所定時間だけ回転を継続することで、長尺紙P1にループが形成される。このループ形成の作用により、長尺紙P1の先端の曲がりが矯正される。次に、中間転写ベルト6が担持するトナー画像と同期するように所定のタイミングで搬送ローラー対27が回転を開始することで、長尺紙P1が転写ニップ部へ搬送される。
ここで、図2及び図3を参照して、長尺紙P1に対して両面印刷を行う際の長尺紙P1の動きについて説明する。図2は、片面に画像形成が行われた後の長尺紙P1が第1引き込み経路R21に引き込まれる時の状態を示し、図3は、片面に画像形成が行われた後の長尺紙P1が第2引き込み経路R22に引き込まれる時の状態を示している。なお、図2及び図3において、長尺紙P1の位置を、搬送経路R1又は反転搬送経路R2上の太線部分で示す。
長尺紙P1の裏面にも画像形成を行う場合、表面に対する画像形成を終えた長尺紙P1は、図2に示すように、切換ゲート(第1分岐点)30により、第1引き込み経路R21内へ搬送される。第1引き込み経路R21は、搬送経路R1の定着装置50よりも下流側の切換ゲート30と、搬送経路R1の二次転写ローラー9よりも上流側の第1合流点A11とを繋ぐ経路である。また、この第1引き込み経路R21は、第3分岐点A3で再給紙経路R23に分岐する。再給紙経路R23は、第1引き込み経路R21の第3分岐点A3と、搬送経路R1の二次転写ローラー9よりも上流側の再給紙点A4とを繋ぐ経路である。
第1引き込み経路R21において第3分岐点A3よりも切換ゲート30側には、搬送ローラー対311、312が設けられ、第1引き込み経路R21において第3分岐点A3よりも第1合流点A11側には、搬送ローラー対313、314が設けられている。搬送ローラー対311、312は、上記搬送ローラー対23〜27と同様に構成されている。また、搬送ローラー対313、314は、上記搬送ローラー対23〜27と略同様に構成されて、さらに逆方向にも回転駆動可能に構成されている。切換ゲート30により第1引き込み経路R21内へ搬送される長尺紙P1は、これら搬送ローラー対311〜314により図2(a)中矢印方向に搬送されて、第1合流点A11側に引き込まれる(引き込み動作)。そして、第3分岐点A3に設けられるセンサー(図示略)の検知結果に基づき、長尺紙P1後端が第3分岐点A3よりも奥側(すなわち第1合流点A11側)に到達した時点で、長尺紙P1の搬送を停止し、引き込み動作を完了する。
このとき、図2(b)に示すように、長尺紙P1の用紙長によっては当該長尺紙P1の先端が、第1合流点A11から搬送経路R1内に進入する場合があるが、この場合の画像形成装置100の引き込み動作については後述する。
上記引き込み動作完了後、図2(c)に示すように、搬送ローラー対313、314は逆回転駆動し、第1引き込み経路R21内に引き込んだ長尺紙P1を逆送し、第3分岐点A3から再給紙経路R23内へ搬送する(再給紙動作)。再給紙経路R23には、搬送ローラー対315〜319が設けられている。これら搬送ローラー対315〜319は、上記搬送ローラー対23〜27と同様に構成されている。再給紙経路R23内に搬送された長尺紙P1は、搬送ローラー対315〜319により第3分岐点A3から再給紙点A4に向かって図2(c)中矢印方向に搬送され、再給紙点A4から搬送経路R1内に搬送される。これにより、長尺紙P1の反転が達成される。
なお、排紙ローラー28、切換ゲート30、搬送ローラー対311〜319も前述した用紙搬送部20を構成する。
なお、長尺紙P1の裏面に画像形成を行う場合、表面に対する画像形成を終えた長尺紙P1を、図3に示すように、第2引き込み経路R22内へと搬送することも可能である。第2引き込み経路R22は、切換ゲート30と、第1合流点A11よりも上流側の第2合流点A12とを繋ぐ経路である。第2引き込み経路R22は、第2分岐点A2で第1引き込み経路R21に分岐する。
第2引き込み経路R22においても、第1引き込み経路R21と同様の引き込み動作及び再給紙動作が実行される。この時、図3に示すように、長尺紙P1の用紙長によっては当該長尺紙P1先端が、第2合流点A12から搬送経路R1内に進入する場合があるが、この場合の画像形成装置100の引き込み動作については後述する。
第2分岐点A2の近傍には、搬送される長尺紙P1が搬送される経路を切り替えるための切替部材32が配置されている。切替部材32は、用紙幅方向に延在しており、固定端321及び先端部322を有し、制御部11の制御下で固定端321を中心に先端部322が回動可能に設けられている。長尺紙P1が第1引き込み経路R21上を搬送されるときに、図2に示すように第2引き込み経路R22への通紙を妨げる位置に回動し、長尺紙P1が第2引き込み経路R22上を搬送されるときに、図3に示すように第1引き込み経路R21への通紙を妨げる位置に回動する。これにより、長尺紙P1は第1引き込み経路R21又は第2引き込み経路R22のいずれか一方によって搬送されるように制御される。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
制御部11は、図4に示すように、記憶部12、通信部13、操作部14、原稿読取装置SC、画像形成部10、用紙搬送部20、環境検知センサーSEに接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。制御部11のCPUは、記憶部12に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100各部の動作を集中制御する。例えば、制御部11は、操作部14によりジョブ実行指令が入力されると、ジョブを実行し、原稿読取装置SCや通信部13により入力される画像データに基づいて長尺紙P1にトナー画像を形成させる制御を行う。また、制御部11は、操作部14によりジョブ実行指令が入力されると、後述する長尺紙反転制御処理を実行し、ジョブ実行中の搬送ローラー対25〜27、二次転写ローラー9及び定着部材51、52の圧接・離間制御を行う。
記憶部12は、不揮発性の半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等により構成され、制御部11で実行される各種プログラムの他、各部で必要なパラメータやデータ等を記憶している。
通信部13は、NIC(Network Interface Card)、MODEM(Modulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを備え、外部機器との接続を行う。
操作部14は、ユーザーによって設定される種々の情報を制御部11に出力する。操作部14としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。かかる操作部14を通じて、ユーザーは、印刷条件、すなわち、長尺紙P1の種類(例えば、サイズ、紙種、坪量等)、使用する給紙トレイ、画像の濃度、倍率、両面印刷の有無などを設定することができる。また、ユーザーは、操作部14を通じて、ジョブの実行指令や用紙搬送経路の指定を入力することができる。また、制御部11は、操作部14を制御することにより、当該操作部14を介してユーザーに種々のメッセージを表示することができる。
環境検知センサーSEは、例えば、温度センサーや湿度センサー等を備えて構成され、画像形成装置100の筐体内の温度や湿度を検知し、検知結果を制御部11に出力する。
[画像形成装置100の動作]
次に、第1の実施形態における画像形成装置100が実行する長尺紙反転制御について説明する。
上述したように、第1引き込み経路R21は第1合流点A11において搬送経路R1と合流する。これに対し、第2引き込み経路R22は第1合流点A11よりも搬送方向下流側の第2合流点A12において搬送経路R1と合流する。
本実施形態に係る画像形成装置100は、長尺紙の紙種(例えば、搬送方向長さや坪量、紙質等)及び環境(例えば、温度や湿度)に基づいて、第1引き込み経路R21又は第2引き込み経路R22の何れを通紙させるかを決定し、長尺紙反転制御を実行する。
図2及び図3に示すように、第1引き込み経路R21の下流側の曲率半径は第2引き込み経路R22の下流側の曲率半径よりも大きい。即ち、第1引き込み経路R21は、用紙を緩やかなカーブによって屈曲させるため、剛度の高い厚紙(例えば、坪量200gsm(第1の坪量)以上の用紙)を通紙することに適している。また、塗工紙のように画像にスクラッチの生じやすい用紙は、第1引き込み経路R21への通紙によって経路の屈曲よる傷の発生を抑制することができる。これに対し、剛度が低く経路の屈曲の影響をあまり受けない薄紙(例えば、坪量128gsm(第2の坪量)以下の用紙)は、第2引き込み経路R22を通紙してもよい。
また、高温高湿条件下(所定の温度及び湿度以上の条件下)のように、長尺紙P1の剛性が安定しない場合には、薄紙であっても第1引き込み経路R21に通紙して、緩やかに屈曲させることで、通紙を安定化させる。これに対し、常温常湿条件下及び低温低湿条件下など、高温高湿条件以外の条件下においては、用紙の剛性が安定しているため、第2引き込み経路R22に通紙しても問題はない。
なお、高温高湿条件とは、例えば、温度が30℃以上かつ湿度が80%以上、常温常湿条件とは温度が20℃以上25℃未満かつ湿度が50%以上60%未満、低温低湿条件とは温度が10℃未満かつ湿度が20%未満の条件を指す。
ここで、搬送される長尺紙P1の用紙長によっては、第1引き込み経路R21又は第2引き込み経路R22を搬送される際に、それぞれ第1合流点A11又は第2合流点A12からその先端が搬送経路R1に進入する場合がある。
この時、第1合流点A11に長尺紙P1の先端が存在する場合、後続の長尺紙P2が第1合流点A11に搬送されると、用紙同士のぶつかり合いによって長尺紙P1に形成された画像に傷が生じるなどの問題が発生する。したがって、図2(b)に示すように、後続の長尺紙P2は第1合流点A11の上流側で停止させる必要がある。
これに対し、第2合流点A12に長尺紙P1の先端が存在していても、図3(b)に示すように、第1合流点A11に後続の長尺紙P2を搬送することが可能である。
したがって、第2引き込み経路R22を通紙する場合には、第1引き込み経路R21を通紙する場合よりも後続紙を搬送方向上流側へと進めることができるため、生産性を向上させることができる。
次に、第1の実施形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100は、図5に示すようにして、長尺紙反転制御処理を行う。図5は、長尺紙反転制御処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働によって実行される。
図5に示すように、ジョブが開始された後、制御部11は、ユーザーによりあらかじめ入力された長尺紙P1のサイズや、原稿読取装置SCや通信部13により入力される画像データ等に基づき、長尺紙P1の片面に対する画像形成が終了したか否かを判断する(ステップS101)。
制御部11は、片面に対する画像形成が終了していないと判断すると(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返すが、終了したと判断すると(ステップS101:Yes)、ステップS102へと移行する。
ステップS102では、制御部11は、用紙情報を取得する。ここで、用紙情報とは長尺紙P1の紙種(搬送方向長さや坪量、紙質等)を指し、制御部11はユーザーによりあらかじめ指定された長尺紙P1の用紙情報や、原稿読取装置SCを介して読み取られた用紙情報を取得する。
続いて、ステップS103では、制御部11は、環境情報を取得する。ここで、環境情報とは、画像形成装置100の筐体内の温度や湿度等に関する情報であり、制御部11は、環境検知センサーSEによって検出された環境情報を取得する
次いで、制御部11は、環境情報に基づいて高温高湿条件下であるか否かを判断する(ステップS104)。制御部11は、高温高湿条件下であると判断すると(ステップS104:Yes)、長尺紙P1を通紙する経路を第1引き込み経路R21に決定し(ステップS105)、ステップS110へと移行する。
ステップS104において、制御部11は、高温高湿条件下ではないと判断すると(ステップS104:No)、用紙情報に基づいて長尺紙P1が厚紙であるか否かを判断する(ステップS106)。制御部11は、厚紙であると判断すると(ステップS106:Yes)、長尺紙P1を通紙する経路を第1引き込み経路R21に決定し(ステップS107)、ステップS110へと移行する。
ステップS106において、制御部11は、厚紙ではないと判断すると(ステップS106:No)、長尺紙P1が塗工紙であるか否かを判断する(ステップS108)。制御部11は、長尺紙P1が塗工紙であると判断すると(ステップS108:Yes)、ステップS107へと移行するが、塗工紙ではないと判断すると(ステップS108:No)、長尺紙P1を通紙する経路を第2引き込み経路R22に決定し(ステップS109)、ステップS110へと移行する。
ステップS110では、制御部11は長尺紙P1を通紙する経路が、前回の長尺紙反転制御処理において通紙した経路から変更されたか否かを判断する。即ち、長尺紙P1は切替部材32によって第1引き込み経路R21又は第2引き込み経路R22の何れかに案内されるが、前回の長尺紙反転制御処理における通紙経路と今回の通紙経路が異なる場合には、切替部材32の先端部322の位置を変更する必要がある。
制御部11は、経路が変更されていないと判断すると(ステップS110:No)、ステップS112へと移行するが、経路が変更されたと判断すると(ステップS110:Yes)、切替部材32を作動させて、先端部322の位置を切り替え(ステップS111)、ステップS112へと移行する。
ステップS112では、制御部11は、引き込み動作を実行する。具体的には、制御部11は、切換ゲート30により片面に画像が形成された長尺紙P1を第1引き込み経路R21又は第2引き込み経路R22内に案内し、さらに、各経路上に配置された搬送ローラー対313、314により長尺紙P1を第1合流点A11又は第2合流点A12に向かって搬送する。これにより、長尺紙P1の先端部分は第1合流点A11又は第2合流点A12から搬送経路R1内に搬送される。
ここで、第2引き込み経路R22を用いる場合には、制御部11は、後続の長尺紙P2を搬送経路R1に搬送させることができる。後続の長尺紙P2は搬送ローラー対25によって停止させることで、長尺紙P11とぶつかり合うことを避けることができる。
続いて、制御部11は、再給紙動作を実行する(ステップS113)。具体的には、制御部11は、長尺紙の後端が第3分岐点A3を通過後、各経路上に配置された搬送ローラー対313、314を逆回転駆動させ、長尺紙P1を逆送し、第3分岐点A3から再給紙経路R23内に送り込む。そして、制御部11は、再給紙経路R23に設けられた搬送ローラー対315〜319により長尺紙P1を搬送し、再給紙点A4から搬送経路R1内に搬送する。これにより、長尺紙P1の反転を達成する。
以上のようにして、長尺紙反転制御処理を行う。
以上説明したように、第1の実施形態に係る画像形成装置100は、搬送経路R1と、第1引き込み経路R21、第2引き込み経路R22、及び再給紙経路R23からなる反転搬送経路R2と、を備え、第2分岐点A2において用紙を搬送する経路を第1引き込み経路R21と第2引き込み経路R22との間で切り替える切替部材32と、切替部材32を制御する制御部11と、を備える。したがって、第1引き込み経路R21と第2引き込み経路R22とを使い分けて搬送することができるため、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置100においては、制御部11は、第2引き込み経路R22を用いて用紙を搬送する場合には後続の長尺紙P2を搬送ローラー対25によって停止させる。したがって、後続の用紙を第2合流点R12の近傍まで搬送させることができるため、無駄な待機時間を減らし生産性を向上させることができる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置100は、用紙の紙種、坪量及び環境のうち少なくとも何れか一つに基づいて、用紙を搬送する経路を第1引き込み経路R21と第2引き込み経路R22との間で切り替える。
第1引き込み経路R21によると、装置の大外を回る経路を通紙することとなるため、より長い用紙を反転させることができる。また、屈曲率が大きいことから、剛度の高い用紙を反転させる場合や、高温高湿条件下等不安定な環境下では緩やかに屈曲させることで安定して通紙させることができ、画質に与える影響を抑えることも可能である。
これに対し、第2引き込み経路R22によると、薄紙等の経路影響の小さい用紙を通紙することができ、生産性を向上させることができる。また、高温高湿条件以外の条件下においては、用紙挙動が安定しているため、第2引き込み経路R22を用いることで生産性を優先させることができる。
なお、上記実施形態における長尺紙反転制御処理においては、厚紙及び薄紙を例に挙げて説明したが、これに限らず、もちろん普通紙(例えば、坪量128gsm以上200gsm未満の用紙)について何れの経路を用いるかを定めてもよい。
また、長尺紙反転制御処理において判断される紙質について、塗工紙を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、もちろんその他用紙の搬送に影響を与える紙質を判断に用いてもよい。
また、上記実施形態に加えて、形成される画像データに基づいて長尺紙反転制御処理を実行してもよい。例えば、文字画像や低カバレッジの画像等、多少画質が低下しても問題のない画像を形成する場合、第2引き込み経路R22を用いて長尺紙反転制御処理を実行することで、画像形成の効率を上げることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る画像形成装置100は、生産性優先モード又は品質優先モードのいずれかを実行する点で、第1の実施形態と異なる。
なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
生産性優先モードとは、第2引き込み経路R22を利用して長尺紙反転制御処理を実行するモードであり、上述したように画像形成動作の効率を上げることができる。品質優先モードとは、第1引き込み経路R21を利用して長尺紙反転制御処理を実行するモードであり、上述したように画像キズの発生等を抑制することができる。
第2実施形態に係る画像形成装置100は、ユーザーが操作部14又は通信部13を介して、生産性優先モード又は品質優先モードのいずれか一方を選択可能であることを特徴とする。
次に、図6のフローチャートを用いて、第2の実施形態に係る画像形成装置100における長尺紙反転制御処理について説明する。なお、このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働によって実行される。
図6に示すように、ジョブが開始された後、制御部11は、長尺紙P1の片面に対する画像形成が終了したか否かを判断する(ステップS201)。制御部11は、片面に対する画像形成が終了していないと判断すると(ステップS201:No)、ステップS201の処理を繰り返すが、終了したと判断すると(ステップS201:Yes)、ステップS202へと移行する。
ステップS202では、制御部11は、ユーザーによって生産性優先モードが選択されているか否かを判断する。制御部11は、生産性優先モードが選択されていると判断すると(ステップS202:Yes)、長尺紙P1を通紙する経路を第2引き込み経路R22に決定し(ステップS203)、ステップS205へと移行する。
ステップS202において、制御部11は、生産性優先モードが選択されていない、即ち品質優先モードが選択されていると判断すると(ステップS203)、長尺紙P1を通紙する経路を第1引き込み経路R21に決定し(ステップS204)、ステップS205へと移行する。
ステップS205では、制御部11は、長尺紙P1を通紙する経路が、前回の長尺紙反転制御処理において通紙した経路から変更されたか否かを判断する。
制御部11は、経路が変更されていないと判断すると(ステップS205:No)、ステップS207へと移行するが、経路が変更されたと判断すると(ステップS205:Yes)、切替部材32を作動させて、先端部322の位置を切り替え(ステップS206)、ステップS207へと移行する。
続いて、制御部11は、引き込み動作を実行し(ステップS207)、再給紙動作を実行する(ステップS208)。
以上のようにして、長尺紙反転制御処理を行う。
以上説明したように、第2の実施形態に係る画像形成装置100においては、制御部11は、ユーザーからの指示に従って、用紙を搬送する経路を第1引き込み経路R21と第2引き込み経路R22との間で切り替える。したがって、ユーザーの希望に応じて生産性向上又は画質の維持を実現することが可能である。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態では、感光体ドラムに形成された画像を中間転写ローラーに一次転写し、中間転写ローラーから二次転写ローラーにより用紙に画像を転写するカラーの画像形成装置を例にとり説明したが、本発明は、感光体ドラムから転写ローラーにより直接用紙に画像を転写するモノクロの画像形成装置においても適用可能である。
また、上記実施形態では、電子写真方式の画像形成装置を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、ノズルから記録媒体に対してインクを吐出して所望のパターンで着弾させていくことで記録媒体に画像を記録するインクジェット方式の画像形成装置(例えば、インクジェット記録装置には、所定のエネルギー線により硬化するインクをノズルから吐出し、吐出された記録媒体上のインクに対して上記所定のエネルギー線を照射して硬化させることでインクを記録媒体上に定着させるもの)に本発明を適用することも可能である。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体として、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
6 中間転写ベルト(転写部材)
9 二次転写ローラー(転写部材)
10 画像形成部
11 制御部
20 用紙搬送部
23〜27、311〜319 搬送ローラー対
30 切換ゲート(第1分岐点)
32 切替部材
100 画像形成装置
A11 第1合流点
A12 第2合流点
A2 第2分岐点
A3 第3分岐点
A4 再給紙点
R1 搬送経路
R2 反転搬送経路
R21 第1引き込み経路
R22 第2引き込み経路
R23 再給紙経路
SE 環境検知センサー

Claims (8)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の第1合流点とを繋ぐ第1引き込み経路と、前記第1引き込み経路の第2分岐点において前記第1引き込み経路から分岐し、前記第1分岐点と前記搬送経路の前記第1合流点よりも下流側で且つ前記画像形成部よりも上流の第2合流点とを繋ぐ第2引き込み経路と、前記第1引き込み経路の前記第2分岐点よりも上流側の第3分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、
    前記第2分岐点において、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える切替部材と、
    前記切替部材を制御して、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間での切り替えを制御する制御部と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙は長尺紙であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1合流点の下流側かつ前記第2合流点の上流側に配置され、用紙を搬送経路下流側へ搬送又は一時停止させる搬送ローラーを備え、
    前記制御部は、用紙を前記第2引き込み経路によって搬送する場合に、当該用紙の後続の用紙を前記搬送ローラーによって一時停止させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、用紙の紙種、坪量及び環境のうち少なくとも何れか一つに基づいて、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、用紙が第1の坪量以上の場合には当該用紙を前記第1引き込み経路に通紙し、用紙が前記第1の坪量よりも小さい第2の坪量以下の場合には当該用紙を前記第2引き込み経路に通紙する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、所定の温度以上及び所定の湿度以上の条件下において用紙を前記第1引き込み経路に通紙し、前記所定の温度よりも低い条件下又は前記所定の湿度よりも低い条件下において用紙を前記第2引き込み経路に通紙する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、ユーザーからの指示に従って、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える
    こと特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の第1合流点とを繋ぐ第1引き込み経路と、前記第1引き込み経路の第2分岐点において前記第1引き込み経路から分岐し、前記第1分岐点と前記搬送経路の前記第1合流点よりも下流側で且つ前記画像形成部よりも上流の第2合流点とを繋ぐ第2引き込み経路と、前記第1引き込み経路の前記第2分岐点よりも上流側の第3分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、前記第2分岐点において、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間で切り替える切替部材と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
    前記切替部材を制御して、用紙を搬送する経路を前記第1引き込み経路と前記第2引き込み経路との間での切り替えを制御する制御部
    として機能させるためのプログラム。
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