JP6904158B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
近年、プリンターやスキャナー、コピー機、ファックス等の機能を兼ねた多機能な画像形成装置が広く使用されているが、そのような画像形成装置において、長尺紙(定型紙よりも用紙長の長い用紙)に対する自動両面印刷の要求が高まっている。
例えば、搬送経路を通って片面に画像が形成された定着処理後の長尺紙を、画像形成装置の上下方向において装置下部まで延在する引き込み経路に引き込んだ後、引き込み経路に設けられる反転ローラー対を逆回転させて、再給紙経路を介して上記搬送経路に再給紙する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように、長尺紙が引き込まれる引き込み経路の距離を長く取ることで、長尺紙の表裏の反転を達成し、両面印刷を可能としている。
特開平11−139646号公報
しかしながら、機内において引き込み経路を広く取ると筐体の剛性が確保できず、装置の耐久性が低下してしまうおそれがある。このような課題は、長尺紙に限らず、A3サイズ等の大型の定型紙であっても同様である。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる画像形成装置及びプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、
前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の合流点とを繋ぐ引き込み経路と、前記引き込み経路の第2分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、
前記搬送経路及び前記反転搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構により、前記搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送動作と、片面に画像が形成された用紙を用紙後端が前記引き込み経路の前記第2分岐点よりも前記合流点側に到達するまで引き込む引き込み動作と、前記引き込み動作後に、用紙を逆方向に搬送して前記再給紙経路を介して表裏が反転された用紙を前記再給紙点から前記搬送経路に再給紙する再給紙動作と、を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが前記第2分岐点と前記合流点の間の経路長よりも長い第1の用紙に対する前記引き込み動作又は前記再給紙動作時において、前記合流点から前記搬送経路に延出した前記第1の用紙の一部と後続の第2の用紙の一部とが重なるように前記第2の用紙に対する前記搬送動作を行う、同時搬送動作を実行する
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第1の用紙は、長尺紙であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、用紙の紙種、坪量及び環境のうち少なくとも何れか一つに基づいて、前記同時搬送動作を実行する
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ユーザーからの指示に従って、前記同時搬送動作を実行すること特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記搬送機構は、前記搬送経路に設けられる複数の搬送ローラー対を備え、
前記制御部は、複数の前記搬送ローラー対のうち、前記引き込み動作完了時に用紙が到達しているものを離間させる
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記引き込み動作時には前記搬送ローラー対を離間させず、前記引き込み動作完了後に離間させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記第1の用紙を挟持する搬送ローラー対が離間した後に、前記第2の用紙を前記搬送ローラー対に到達させることを特徴とする。
請求項8に記載のプログラムは、
用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の合流点とを繋ぐ引き込み経路と、前記引き込み経路の第2分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、前記搬送経路及び前記反転搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送機構と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
前記搬送機構により、前記搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送動作と、片面に画像が形成された用紙を用紙後端が前記引き込み経路の前記第2分岐点よりも前記合流点側に到達するまで引き込む引き込み動作と、前記引き込み動作後に、用紙を逆方向に搬送して前記再給紙経路を介して表裏が反転された用紙を前記再給紙点から前記搬送経路に再給紙する再給紙動作と、を行い、用紙の搬送方向の長さが前記第2分岐点と前記合流点の間の経路長よりも長い第1の用紙に対する前記引き込み動作又は前記再給紙動作時において、前記合流点から前記搬送経路に延出した前記第1の用紙の一部と後続の第2の用紙の一部とが重なるように前記第2の用紙に対する前記搬送動作を行う、同時搬送動作を実行する制御部
として機能させる。
本発明によれば、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 引き込み動作時の長尺紙の位置を示す概略図である。 引き込み動作完了時の長尺紙の位置を示す概略図である。 再給紙動作時の長尺紙の位置を示す概略図である。 図1の画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 同時搬送動作時の長尺紙の位置を示す概略図である。 第1の実施形態において図4の制御部により実行される長尺紙反転制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態において図4の制御部により実行される長尺紙反転制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態において図4の制御部により実行される長尺紙反転制御処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施形態>
[画像形成装置100の構成]
まず、第1の実施形態における画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100を模式的に示す構成図である。この画像形成装置100は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置100であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。また、画像形成装置100は、規格サイズである定型紙P2のみならず、当該定型紙P2よりも用紙長の長い長尺紙P1に対しても画像形成を行うことができる。定型紙P2は、後述するように給紙トレイ21等に収容され、長尺紙P1は、画像形成装置100に外部接続される長尺紙トレイ41や手差しトレイ42から装置内に給紙される。以下の説明においては、主に、長尺紙P1に対する画像形成について説明するが、小型の画像形成装置において、反転動作時に定型紙P2の後端が後述する第1合流点A11に到達するような場合にも、本発明を適用することは可能である。
画像形成装置100は、原稿読取装置SC、画像形成部10、定着装置50、制御部11を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、通信部13により画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものであっても良い。
画像形成部10は、4組の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、中間転写ベルト6、二次転写ローラー9等を備えて構成されている。画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成ユニット10Y、マゼンタ(M)の画像を形成する画像形成ユニット10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成ユニット10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成ユニット10Kで構成されている。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Y、その周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成ユニット10M、10C、10Kは、感光体ドラム1M、1C、1K、その周辺に配置された帯電部2M、2C、2K、光書込部3M、3C、3K、現像装置4M、4C、4K及びドラムクリーナー5M、5C、5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電部2Y〜2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y〜3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y〜1Kには潜像が形成される。さらに、現像装置4Y〜4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y〜1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y〜1K上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色のトナー画像が形成される。感光体ドラム1Y〜1K上に形成されたトナー画像は、1次転写ローラー7Y、7M、7C、7Kにより、回転する中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。
中間転写ベルト6上に転写された各色よりなるトナー画像は、後述する用紙搬送部(搬送機構)20により所定のタイミングで搬送される長尺紙P1に対して、二次転写ローラー9によって転写される。この二次転写ローラー9は、中間転写ベルト6と圧接して配置されることによりニップ部(以下「転写ニップ部」という)を形成する圧接部材であり、制御部11の制御下で圧接状態を離間状態に切り換え可能に構成されている。したがって、本実施形態においては、中間転写ベルト6及び二次転写ローラー9が、一対の転写部材を構成する。
定着装置50は、トナー画像が転写された長尺紙P1、すなわち、転写ニップ部から送り出された長尺紙P1に定着処理を施す装置であり、例えば、一対の定着部材51、52と、当該定着部材51、52の一方又は双方を加熱するヒーター53と、ガイド部材54とで構成されている。この定着装置50は、長尺紙P1の搬送過程において、一対の定着部材51、52による加圧と定着部材51、52の有する熱との作用を通じて、長尺紙P1へのトナー画像の定着を行う。また、定着部材51と定着部材52とは圧接して配置されることによりニップ部(以下「定着ニップ部」という)を形成する圧接部材であり、制御部11の制御下で圧接状態を離間状態に切り換え可能に構成されている。
なお、定着部材51、52は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
定着装置50により定着処理が施された長尺紙P1は、排紙ローラー28により、筐体の外部側面に取り付けられた排紙トレイ29に排出される。
用紙搬送部20は、図1に示すように、搬送経路R1、及び引き込み経路R21と再給紙経路R22とからなる反転搬送経路R2に沿って、長尺紙P1又は定型紙P2を搬送する。搬送経路R1は、長尺紙トレイ41若しくは手差しトレイ42又は給紙トレイ21から、画像形成部10の転写ニップ部及び定着ニップ部を通って排紙トレイ29へ至る経路である。長尺紙P1は、画像形成装置100に接続された長尺紙トレイ41に収容されるか、手差しトレイ42上に載置されており、当該長尺紙トレイ41又は手差しトレイ42から画像形成装置100内へ供給されて、搬送経路R1へと送り出される。また、定型紙P2は、給紙トレイ21に収容されており、給紙部22により取り込まれ、搬送経路R1へと送り出される。
この搬送経路R1において、転写ニップ部よりも上流側には、長尺紙P1を搬送する複数の搬送ローラー対23〜27が設けられている。個々の搬送ローラー対23〜27は、圧接された一対のローラーによって構成されており、電動モーターを主体とする駆動機構を通じて少なくとも一方のローラーが正方向に回転駆動することにより長尺紙P1を搬送する。ここで、正方向とは、長尺紙P1を下流側に搬送する回転方向であり、逆方向とは、正方向と反対の回転方向である。また、個々の搬送ローラー対23〜27を構成する一対のローラーは、制御部11の制御下で、ローラー間の状態を圧接状態と離間状態とで切り換え可能に構成されている。
なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
また、搬送ローラー対26は、ループローラー対として機能し、搬送ローラー対27は、レジストローラー対として機能する。すなわち、搬送経路R1において、給紙される長尺紙P1は、上流側から下流側に設けられた複数の搬送ローラー対23〜26により順次搬送されて進行する。長尺紙P1の先端が搬送ローラー対27へと近づくと、搬送ローラー対26等によって搬送される長尺紙P1は、回転停止状態の搬送ローラー対27に突き当てられ、そして、搬送ローラー対26が所定時間だけ回転を継続することで、長尺紙P1にループが形成される。このループ形成の作用により、長尺紙P1の先端の曲がりが矯正される。次に、中間転写ベルト6が担持するトナー画像と同期するように所定のタイミングで搬送ローラー対27が回転を開始することで、長尺紙P1が転写ニップ部へ搬送される。
ここで、図2〜図4を参照して、長尺紙P1に対して両面印刷を行う際の長尺紙P1の動きについて説明する。図2は、片面に画像形成が行われた後の長尺紙P1が引き込み経路R21に引き込まれる時の状態を示し、図3は、長尺紙P1の引き込みが完了した時の状態を示し、図4は、反転された長尺紙P1が搬送経路R1に再給紙される時の状態を示している。なお、図2〜図4において、長尺紙P1の位置を、搬送経路R1又は反転搬送経路R2上の太線部分で示す。
長尺紙P1の裏面にも画像形成を行う場合、表面に対する画像形成を終えた長尺紙P1は、図2に示すように、切換ゲート(第1分岐点)30により、引き込み経路R21内へ搬送される。引き込み経路R21は、搬送経路R1の定着装置50よりも下流側の切換ゲート30と、搬送経路R1の二次転写ローラー9よりも上流側の合流点A1とを繋ぐ経路である。また、この引き込み経路R21は、第2分岐点A2で再給紙経路R22に分岐する。再給紙経路R22は、引き込み経路R21の第2分岐点A2と、搬送経路R1の二次転写ローラー9よりも上流側の再給紙点A3とを繋ぐ経路である。
引き込み経路R21において第2分岐点A2よりも切換ゲート30側には、搬送ローラー対31、32が設けられ、引き込み経路R21において第2分岐点A2よりも合流点A1側には、搬送ローラー対33、34が設けられている。搬送ローラー対31、32は、上記搬送ローラー対23〜27と同様に構成されている。また、搬送ローラー対33、34は、上記搬送ローラー対23〜27と略同様に構成されて、さらに逆方向にも回転駆動可能に構成されている。切換ゲート30により引き込み経路R21内へ搬送される長尺紙P1は、これら搬送ローラー対31〜34により図2中矢印方向に搬送されて、合流点A1側に引き込まれる(引き込み動作)。そして、第2分岐点A2に設けられるセンサー(図示略)の検知結果に基づき、図3に示すように、長尺紙P1後端が第2分岐点A2よりも奥側(すなわち合流点A1側)に到達した時点で、長尺紙P1の搬送を停止し、引き込み動作を完了する。このとき長尺紙P1の用紙長によっては、図3に示すように、当該長尺紙P1先端が、合流点A1から搬送経路R1内に進入し、搬送ローラー対25に達する場合がある。
上記引き込み動作完了後、搬送ローラー対33、34は逆回転駆動し、引き込み経路R21内に引き込んだ長尺紙P1を逆送し、第2分岐点A2から再給紙経路R22内へ搬送する(再給紙動作)。再給紙経路R22には、搬送ローラー対35〜39が設けられている。これら搬送ローラー対35〜39は、上記搬送ローラー対23〜27と同様に構成されている。再給紙経路R22内に搬送された長尺紙P1は、図4に示すように、搬送ローラー対35〜39により第2分岐点A2から再給紙点A3に向かって図4中矢印方向に搬送され、再給紙点A3から搬送経路R1内に搬送される。これにより、長尺紙P1の反転が達成される。
なお、排紙ローラー28、切換ゲート30、搬送ローラー対31〜39も前述した用紙搬送部20を構成する。
位置検知センサーSE1は、搬送ローラー対33の近傍に配置されており、位置検知センサーSE1の検知位置(搬送ローラー対33近傍の位置)への長尺紙P11の後端の到達を検知する。位置検知センサーSE1の検知結果は、搬送ローラー対25の離間タイミングの決定等に用いられる。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
制御部11は、図5に示すように、記憶部12、通信部13、操作部14、原稿読取装置SC、画像形成部10、用紙搬送部20、位置検知センサーSE1及び環境検知センサーSE2に接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。制御部11のCPUは、記憶部12に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100各部の動作を集中制御する。例えば、制御部11は、操作部14によりジョブ実行指令が入力されると、ジョブを実行し、原稿読取装置SCや通信部13により入力される画像データに基づいて長尺紙P1にトナー画像を形成させる制御を行う。また、制御部11は、操作部14によりジョブ実行指令が入力されると、後述する長尺紙反転制御処理を実行し、ジョブ実行中の搬送ローラー対25〜27、二次転写ローラー9及び定着部材51、52の圧接・離間制御を行う。
記憶部12は、不揮発性の半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等により構成され、制御部11で実行される各種プログラムの他、各部で必要なパラメータやデータ等を記憶している。
通信部13は、NIC(Network Interface Card)、MODEM(Modulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを備え、外部機器との接続を行う。
操作部14は、ユーザーによって設定される種々の情報を制御部11に出力する。操作部14としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。かかる操作部14を通じて、ユーザーは、印刷条件、すなわち、長尺紙P1の種類(例えば、サイズ、紙種、坪量等)、使用する給紙トレイ、画像の濃度、倍率、両面印刷の有無などを設定することができる。また、ユーザーは、操作部14を通じて、ジョブの実行指令や調整モードでの動作指示を入力することができる。また、制御部11は、操作部14を制御することにより、当該操作部14を介してユーザーに種々のメッセージを表示することができる。
環境検知センサーSE2は、例えば、温度センサーや湿度センサー等を備えて構成され、画像形成装置100の筐体内の温度や湿度を検知し、検知結果を制御部11に出力する。
[画像形成装置100の動作]
次に、第1の実施形態における画像形成装置100が実行する長尺紙反転制御について説明する。
画像形成装置100において、長尺紙P11(第1の用紙)に対する両面印刷時に、搬送される長尺紙P11の用紙長によっては、引き込み経路R21を搬送される際に第1合流点A11からその先端が搬送経路R1に進入し、搬送ローラー対25によって挟持される位置まで達する場合がある。
このような場合に、長尺紙P11の先端が再給紙動作によって搬送経路R1から退くまで後続の長尺紙P12(第2の用紙)の搬送を第1合流点A11の上流側で停止させると、待機時間が長くなり、生産性が低下する。したがって、本実施形態に係る画像形成装置100は、所定の画像形成条件下(紙種、坪量、環境等)において後続の長尺紙P12を、搬送経路R1によって搬送する。即ち、長尺紙P11に対する一面目の画像形成後の反転動作と、後続の長尺紙P12に対する一面目の画像形成前の搬送動作を同時(以降、同時搬送動作と表記)に実行することにより、作業時間を短縮し生産性を向上させる。
同時搬送動作について、図6を用いて詳細に説明する。図6(a)に示すように、長尺紙P11に対する引き込み動作によって、長尺紙P11を図中矢印A方向に搬送し、その先端が合流点A1から搬送経路R1に進入している。ここで、同時搬送動作を実行しない場合、後続の長尺紙P12を搬送経路R1上の搬送ローラー対23等の合流点A1よりも上流の搬送手段によって停止させる。長尺紙P11に対する引き込み動作が完了し、再給紙動作によって長尺紙P11が完全に引き込み経路R21に引き込まれた後、長尺紙P12の搬送を再開する。
これに対し、同時搬送動作を実行する場合、図6(b)に示すように、長尺紙P11の引き込み動作の最中に、長尺紙P12の搬送動作を実行する。即ち、搬送ローラー対25の近傍で長尺紙P11と長尺紙P12がすれ違うこことなるが、長尺紙P12を一時停止させることなく搬送を続行する。
また、この時、図6(b)に示すように再給紙動作の際に搬送ローラー対25を離間させることによって、逆方向に進む二枚の長尺紙の間の摩擦を低減することができる。ただし、搬送ローラー対25を離間させるのは、長尺紙P11の引き込み動作の完了後であることが好ましい。これは、引き込み動作は搬送ローラー対33、34の回転駆動によって行われるが、搬送ローラー対25を正方向に回転駆動させることで、長尺紙P11をより安定して搬送経路R1に進入させることができる。
なお、長尺紙P11の後端は位置検知センサーSE1によって検知され、制御部11は当該検知結果に基づいて同時搬送動作を制御する。
長尺紙P1の紙種とは坪量を指し、例えば坪量64gsm未満の用紙の場合には、長尺紙P1の剛度が低く、搬送が安定しない場合がある。この場合に同時搬送動作を実行することで、搬送ローラー対25近傍において二枚の長尺紙P1にすれ違いが発生すると、搬送が不安定になる。したがって、長尺紙P1の坪量が小さい場合には、同時搬送動作を実行しない。これに対し、例えば坪量128gsm以上の用紙に対しては、同時搬送動作を実行しても搬送の安定性に大きな影響がないため、生産性を向上させることができる。
また、長尺紙P1の紙種とは紙質を指し、例えば塗工紙かつ坪量が例えば256gsm以上の厚紙のように、スクラッチの生じやすい用紙に対しては、同時搬送動作を実行しないものとしてもよい。引き込み経路R21を搬送される長尺紙P11は、画像形成面側が長尺紙P12に対向する向きで搬送経路R1に進入する。したがって、長尺紙P11が長尺紙P12と接触することにより画像に傷が生じるおそれがあるため、同時搬送動作を実行しないことが好ましい。
環境とは、例えば温度や湿度を指し、高温高湿条件下には同時搬送動作を実行しない。即ち、高温高湿条件下においては長尺紙P1の剛性が低下し、また二枚の長尺紙P1のすれ違い時の摩擦が大きくなりやすいため、同時搬送動作を実行しないことが好ましい。
なお、温度や湿度等は環境検知センサーSE2によって検知され、高湿条件とは例えば湿度が70%以上、高温条件とは例えば温度が28℃以上を指す。
次に、第1の実施形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100は、図7に示すようにして、長尺紙反転制御処理を行う。図7は、長尺紙反転制御処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働によって実行される。
図7に示すように、ジョブが開始された後、制御部11は、ユーザーによりあらかじめ入力された用紙のサイズや、原稿読取装置SCや通信部13により入力される画像データ等に基づき、用紙の片面に対する画像形成が終了したか否かを判断する(ステップS101)。
制御部11は、用紙の片面に対する画像形成が終了していないと判断すると(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返すが、終了したと判断すると(ステップS101:Yes)、ステップS102へと移行する。
ステップS102では、制御部11は、用紙情報を取得し、長尺紙か否かを判断する。ここで、用紙情報とは用紙の搬送方向長さや坪量、紙質等を指し、制御部11はユーザーによりあらかじめ入力された用紙情報や、原稿読取装置SCを介して読み取られた用紙情報を取得する。制御部11は、長尺紙ではないと判断すると(ステップS102:No)、長尺紙反転制御処理を終了するが、長尺紙であると判断すると(ステップS102:Yes)、ステップS103へと移行する。ステップS103以降における制御の対象となる用紙を、長尺紙P11とする。
続いて、ステップS103では、制御部11は、環境情報を取得する。ここで、環境情報とは、画像形成装置100の筐体内の温度や湿度等に関する情報であり、制御部11は、環境検知センサーSE2によって検知された環境情報を取得する。
次いで、制御部11は、環境情報に基づいて高温高湿条件下であるか否かを判断する(ステップS104)。制御部11は、高温高湿条件下ではないと判断すると(ステップS104:No)、ステップS109へと移行するが、高温高湿条件下であると判断すると(ステップS104:Yes)、ステップS105へと移行する。
ステップS105では、制御部11は、長尺紙P11に後続する長尺紙P12の搬送動作を停止させる。ここで、長尺紙P12は、搬送ローラー対23等の合流点A1よりも上流の搬送手段によって停止される。
次いで、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作を実行し(ステップS106)、長尺紙P11の再給紙動作を実行する(ステップS107)。
引き込み動作は、具体的には、制御部11は切換ゲート30により片面に画像が形成された長尺紙P1を引き込み経路R21内に案内し、さらに、引き込み経路R21に設けられた搬送ローラー対31〜34により長尺紙P1を合流点A1に向かって搬送する。これにより、長尺紙P1は合流点A1から搬送経路R1内に搬送され、搬送ローラー対25〜27、二次転写ローラー9、定着装置50等に順次到達する動作である。再給紙動作は、具体的には、制御部11は搬送ローラー対33、34を逆回転駆動させ、長尺紙P1を逆送し、第2分岐点A2から再給紙経路R22内に送り込む。そして、制御部11は、再給紙経路R22に設けられた搬送ローラー対35〜39により長尺紙P1を搬送し、再給紙点A3から搬送経路R1内に搬送する動作である。これにより、長尺紙P1の反転を達成する。
制御部11は、長尺紙P11の反転を完了すると、長尺紙P12の搬送動作を再開する(ステップS108)、長尺紙P12を搬送経路R1に搬送して画像形成を実行する。
ステップS109では、制御部11は、長尺紙P11が薄紙であるかどうかを判断する。ここでは、薄紙とは上述したように坪量64gs未満の用紙を指すが、これに限定されるものではない。制御部11は、薄紙であると判断すると(ステップS109:Yes)、ステップS105へと移行するが、薄紙ではないと判断すると(ステップS109:No)、ステップS110へと移行する。
ステップS110では、制御部11は、長尺紙P11が塗工紙かつ厚紙であるか否かを判断する。ここでは、厚紙とは上述したように坪量256gsm以上の用紙を指すが、これに限定されるものではない。制御部11は、長尺紙P11が塗工紙であると判断すると(ステップS110:Yes)、ステップS105へと移行するが、塗工紙ではないと判断すると(ステップS110:No)、ステップS111へと移行する。
ステップS111では、制御部11は、長尺紙P11と長尺紙P12に対して同時搬送動作を実行する。即ち、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作及び長尺紙P12の搬送動作の両方を実行する。
続いて、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作が完了したか否かを判断する(ステップS112)。ここで、制御部11は、位置検知センサーSE1によって長尺紙P11の後端が検知された場合に、長尺紙P11の引き込み動作が完了したと判断する。制御部11は位置検知センサーSE1による検知結果を取得し、ステップS111の処理を実行する。
制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作が完了していないと判断すると(ステップS112:No)、ステップS111の処理を繰り返すが、完了したと判断すると(ステップS112:Yes)、ステップS113へと移行する。
ステップS113では、制御部11は、搬送ローラー対25を離間状態にする。次いで、制御部11は長尺紙P11の再給紙動作を実行する(ステップS114)。これにより、長尺紙P1の反転を達成する。なお、この間、制御部11は長尺紙P12の搬送動作を続行しているため、長尺紙P11と長尺紙P12が、搬送ローラー対25近傍ですれ違うこととなる。
以上のようにして、長尺紙反転制御処理を行う。
以上説明したように、第1の実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成部に搬送する搬送経路R1と、引き込み経路と再給紙経路とを有する反転搬送経路R2と、搬送経路R1及び反転搬送経路R2に沿って用紙を搬送する用紙搬送部20と、搬送動作、引き込み動作及び再給紙動作と、を行う制御部11と、を備える。したがって、装置の耐久性を低下させることなく用紙の自動両面印刷を行うことができる。
さらに、制御部11は、用紙の搬送方向の長さが第2分岐点A2と合流点A1の間の経路長よりも長尺紙P11に対する引き込み動作又は再給紙動作時において、合流点A1から搬送経路R1に延出した長尺紙P11の一部と後続の長尺紙P12の一部とが重なるように長尺紙P12に対する搬送動作を実行する。したがって、長尺紙P11の反転動作と長尺紙P12の搬送動作を同時に実行することができるため、無駄な待機時間を減らし、生産性を向上させることができる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置100は、所定の画像形成条件下(紙種、坪量、環境等)に応じて同時搬送動作を実行する。したがって、各画像形成条件に応じた制御を行うことができ、各条件下での搬送状態を安定化させることができる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置100においては、用紙搬送部20は、搬送経路R1に設けられる複数の搬送ローラー対を備え、制御部11は、複数の搬送ローラー対のうち、引き込み動作完了時に長尺紙P11が到達しているものを離間させる。したがって、逆方向に進む二枚の長尺紙の間の摩擦を低減させ、長尺紙P11上に形成された画像に傷を生じさせにくくすることができる。
また、第1の実施形態に係る画像形成装置100においては、同時搬送動作の実行時に、長尺紙P11の引き込み動作が完了した後に搬送ローラー対25を離間させる。即ち、長尺紙P11と長尺紙P12とが同方向に進むときのみ搬送ローラー対25を圧接させ、逆方向に進むときのみ離間させる。このようにすることで、同方向に進むときの搬送を安定させるとともに、逆方向に進むときに用紙間の摩擦を低減することができる。
なお、上記実施形態における長尺紙反転制御処理においては、長尺紙反転制御処理において判断される紙質について塗工紙を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、その他用紙の搬送に影響を与える紙質を判断に用いることも可能である。
また、上記実施形態に加えて、画像形成条件とは画像情報を指し、例えば長尺紙P11に形成される画像が文字画像であるか否かを判断し、文字画像である場合には同時搬送動作を実行するものとしてもよい。上記したように、二枚の長尺紙のすれ違いによって、長尺紙P11に形成された画像がこすれることがあるが、文字画像のように多少の画像の乱れが生じても大きな問題とならない場合には、同時搬送動作を実行することで生産性を向上させる。
また、画像情報とは、長尺紙P11に形成される画像のカバレッジを指し、低カバレッジ画像のように画像の傷が大きな影響を与えない場合にも、同様に同時搬送動作を実行するものとしても、生産効率を上げることができる。
また、上記実施形態においては、長尺紙P11の引き込み動作完了後に搬送ローラー対25を離間させるものとしたが、離間のタイミングは、これに限定されるものではない。例えば、搬送ローラー対25の離間のタイミングは、長尺紙P12が搬送ローラー対25に到達する前であってもよい。即ち、制御部11は、長尺紙P11を挟持する搬送ローラー対25が離間した後に、長尺紙P12を搬送ローラー対25に到達させる。このようにすることで、用紙間に発生する摩擦をより効果的に抑制することができる。
この場合、ステップS111においてまず長尺紙P11に対する引き込み動作を実行し、引き込み動作が完了したか否かを判断し(ステップS112)、搬送ローラー対25を離間させてから(ステップS113)、長尺紙P12を搬送ローラー対25に搬送させるとともに、長尺紙P11に対する再給紙動作を実行する(ステップS114)。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る画像形成装置100は、生産性優先モード又は品質優先モードのいずれかを実行する点で、第1の実施形態と異なる。
なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
生産性優先モードとは、同時搬送動作を実行して長尺紙を反転させるモードであり、上述したように画像形成動作の効率を上げ、生産性を向上させることができる。品質優先モードとは、同時反転動作実行することなく後続紙を上流で待機させ、長尺紙を反転させるモードであり、上述したように画像キズの発生等を抑制することができる。
第2実施形態に係る画像形成装置100は、ユーザーが操作部14又は通信部13を介して、生産性優先モード又は品質優先モードのいずれか一方を選択可能であることを特徴とする。
次に、図8のフローチャートを用いて、第2の実施形態に係る画像形成装置100における長尺紙反転制御処理について説明する。なお、このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働によって実行される。
図8に示すように、ジョブが開始された後、制御部11は、用紙の片面に対する画像形成が終了したか否かを判断する(ステップS201)。制御部11は、片面に対する画像形成が終了していないと判断すると(ステップS201:No)、ステップS201の処理を繰り返すが、終了したと判断すると(ステップS201:Yes)、ステップS202へと移行する。
ステップS202では、制御部11は、用紙情報を取得し、用紙が長尺紙であるか否かを判断する。制御部11は、長尺紙ではないと判断すると(ステップS202:No)、長尺紙反転制御処理を終了するが、長尺紙であると判断すると(ステップS202:Yes)、ステップS203へと移行する。なお、ステップS203以降の制御の対象となる用紙を、長尺紙P11とする。
ステップS203では、制御部11は、ユーザーによって生産性優先モードが選択されているか否かを判断する。制御部11は、生産性優先モードが選択されていると判断すると(ステップS203:Yes)、ステップS204へと移行し、生産性優先モードが選択されていない、即ち品質優先モードが選択されていると判断すると(ステップS203:No)、ステップS208へと移行する。
ステップS204では、制御部11は、長尺紙P11及び長尺紙P12に対して同時搬送動作を実行する。続いて、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作が完了したか否かを判断し(ステップS205)、完了していないと判断すると(ステップS205:No)、ステップS205の処理を繰り返すが、完了したと判断すると(ステップS205:Yes)、ステップS206へと移行する。
ステップS206では、制御部11は、搬送ローラー対25を離間させる。続いて、制御部11は、長尺紙P11の再給紙動作を実行し(ステップS207)、長尺紙P11の反転を達成する。
ステップS208では、制御部11は、長尺紙P12の搬送動作を停止する。続いて、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作を実行し(ステップS209)、長尺紙P11の再給紙動作を実行する(ステップS210)。次いで、制御部11は、長尺紙P12の搬送動作を再開し(ステップS211)、制御を終了する。
以上のようにして、長尺紙反転制御処理を行う。
以上説明したように、第2の実施形態に係る画像形成装置100は、ユーザーの指示に応じて生産性優先モード又は品質優先モードのいずれかを実行する。したがって、ユーザーの希望に応じて生産性向上又は画質の維持を実現することが可能である。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係る画像形成装置100は、長尺紙P1の搬送方向長さに応じて同時搬送動作の実行の可否を決定する点で、第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。
なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
長尺紙P11はその後端が第2分岐点A2よりも奥側に到達した時点で引き込み動作を完了し、再給紙動作を実行可能となる。同時搬送動作時には、長尺紙P11の長さによっては搬送経路R1を搬送されたP12の先端が、再給紙動作によって長尺紙P11が第2分岐点A2から完全に再給紙経路R22に引き込まれる前に、第2分岐点A2に達する場合がある。これにより、長尺紙P11と長尺紙P12が引き込み経路R21上でぶつかり合い、搬送不良等を生じるおそれがある。
したがって本実施形態においては、長尺紙P12の搬送開始後の任意の時点から、長尺紙P11が完全に再給紙経路R22に引き込まれるまでに要する時間(以降、T1と表記)よりも、長尺紙P12の先端が第2分岐点A2に達するまでに要する時間(以降、T2と表記)が長い場合に、長尺紙P12の搬送動作を一時停止して、長尺紙P11の引き込み動作及び再給紙動作を実行する。即ち、長尺紙P11の裏面に対する画像形成を先に行い、その後長尺紙P12の画像形成を行う。
これに対して、T1よりもT2が短い場合には、同時搬送動作を実行する。即ち、長尺紙P12の画像形成を先に行い、その後長尺紙P11の裏面に対する画像形成を行う。
次に、図9のフローチャートを用いて、第3の実施形態に係る画像形成装置100における長尺紙反転制御処理について説明する。なお、このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働によって実行される。
図9に示すように、ジョブが開始された後、制御部11は、長尺紙P11の片面に対する画像形成が終了したか否かを判断する(ステップS301)。
制御部11は、用紙の片面に対する画像形成が終了していないと判断すると(ステップS301:No)、ステップS301の処理を繰り返すが、終了したと判断すると(ステップS301:Yes)、ステップS302へと移行する。
ステップS302では、制御部11は、用紙情報を取得し、長尺紙であるか否かを判断する。ここでは、用紙情報とは搬送方向長さ等を指す。制御部11は、長尺紙ではないと判断すると(ステップS302:No)、制御を終了するが、長尺紙であると判断すると(ステップS302:Yes)、ステップS303へと移行する。なお、ステップS303以降の制御の対象となる用紙を、長尺紙P11とする。
続いて、制御部11は、T1>T2であるか否かを判断する(ステップS303)。制御部11は、T1>T2であると判断すると(ステップS303:Yes)、即ち長尺紙P11が再給紙経路R22に引き込まれるよりも、長尺紙P12が第2分岐点A2に達する方が早い場合、ステップS304へと移行するが、T1>T2ではないと判断すると(ステップS303:No)、ステップS308へと移行する。
ステップS304では、制御部11は長尺紙P12の搬送動作を停止する。続いて、制御部11は、長尺紙P11の引き込み動作を実行し(ステップS305)、長尺紙P11の再給紙動作を実行する(ステップS306)。再給紙動作が完了すると、制御部11は長尺紙P12の搬送動作を再開し(ステップS307)、制御を終了する。
ステップS308では、制御部11は長尺紙P11及び長尺紙P12に対して同時搬送動作を実行する。続いて、制御部11は長尺紙P11の引き込み動作が完了したか否かを判断し(ステップS309)、完了していないと判断すると(ステップS309:No)、ステップS309の処理を繰り返すが、完了したと判断すると(ステップS309:Yes)、搬送ローラー対25を離間させ(ステップS310)、長尺紙P11の再給紙動作を実行する(ステップS311)。
以上説明したように、第3の実施形態に係る画像形成装置100は、長尺紙P1の搬送方向長さに応じて同時搬送動作の実行の可否を決定する。したがって、T1よりもT2の方が長い場合に、長尺紙P12の搬送動作を一時停止して、長尺紙P11の引き込み動作及び再給紙動作を実行する。即ち、長尺紙P11の裏面に対する画像形成を先に行い、その後長尺紙P12の画像形成を行う。これにより、搬送不良等を回避することができる。これに対して、T1よりもT2が短い場合には、同時搬送動作を実行する。即ち、長尺紙P12の画像形成を先に行い、その後長尺紙P11の裏面に対する画像形成を行う。これにより、生産性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、第1の実施形態と組み合わせて実行してもよい。上記実施形態においては、画像形成条件によらず制御するものとしたが、これに限定されず、ステップS303においてT1>T2ではないと判断した場合に、画像形成条件に応じて同時搬送動作を実行するか否かを判断するものとしてもよい。これにより、画質を考慮した搬送を実施することが可能となる。
また、上記実施形態は、第2の実施形態と組み合わせて実行してもよい。即ち、ステップS303においてT1>T2ではないと判断した場合に、ユーザーによって品質優先モードが選択している場合に同時搬送動作を実行しないように制御することで、画質を優先した搬送を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態では、感光体ドラムに形成された画像を中間転写ローラーに一次転写し、中間転写ローラーから二次転写ローラーにより用紙に画像を転写するカラーの画像形成装置を例にとり説明したが、本発明は、感光体ドラムから転写ローラーにより直接用紙に画像を転写するモノクロの画像形成装置においても適用可能である。
また、上記実施形態では、電子写真方式の画像形成装置を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、ノズルから記録媒体に対してインクを吐出して所望のパターンで着弾させていくことで記録媒体に画像を記録するインクジェット方式の画像形成装置(例えば、インクジェット記録装置には、所定のエネルギー線により硬化するインクをノズルから吐出し、吐出された記録媒体上のインクに対して上記所定のエネルギー線を照射して硬化させることでインクを記録媒体上に定着させるもの)に本発明を適用することも可能である。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体として、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
11 制御部
10 画像形成部
20 用紙搬送部(搬送機構)
25〜27、31〜39 搬送ローラー対
30 切換ゲート(第1分岐点)
100 画像形成装置
A1 合流点
A2 第2分岐点
A3 再給紙点
R1 搬送経路
R2 反転搬送経路
R21 引き込み経路
R22 再給紙経路
SE1 位置検知センサー
SE2 環境検知センサー

Claims (8)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の合流点とを繋ぐ引き込み経路と、前記引き込み経路の第2分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、
    前記搬送経路及び前記反転搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により、前記搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送動作と、片面に画像が形成された用紙を用紙後端が前記引き込み経路の前記第2分岐点よりも前記合流点側に到達するまで引き込む引き込み動作と、前記引き込み動作後に、用紙を逆方向に搬送して前記再給紙経路を介して表裏が反転された用紙を前記再給紙点から前記搬送経路に再給紙する再給紙動作と、を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが前記第2分岐点と前記合流点の間の経路長よりも長い第1の用紙に対する前記引き込み動作又は前記再給紙動作時において、前記合流点から前記搬送経路に延出した前記第1の用紙の一部と後続の第2の用紙の一部とが重なるように前記第2の用紙に対する前記搬送動作を行う、同時搬送動作を実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の用紙は、長尺紙であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、用紙の紙種、坪量及び環境のうち少なくとも何れか一つに基づいて、前記同時搬送動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、ユーザーからの指示に従って、前記同時搬送動作を実行すること特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送機構は、前記搬送経路に設けられる複数の搬送ローラー対を備え、
    前記制御部は、複数の前記搬送ローラー対のうち、前記引き込み動作完了時に用紙が到達しているものを離間させる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記引き込み動作時には前記搬送ローラー対を離間させず、前記引き込み動作完了後に離間させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の用紙を挟持する搬送ローラー対が離間した後に、前記第2の用紙を前記搬送ローラー対に到達させることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を前記画像形成部に搬送する搬送経路と、前記搬送経路の前記画像形成部よりも下流側の第1分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の合流点とを繋ぐ引き込み経路と、前記引き込み経路の第2分岐点と前記搬送経路の前記画像形成部よりも上流側の再給紙点とを繋ぐ再給紙経路と、を有する反転搬送経路と、前記搬送経路及び前記反転搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送機構と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
    前記搬送機構により、前記搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送動作と、片面に画像が形成された用紙を用紙後端が前記引き込み経路の前記第2分岐点よりも前記合流点側に到達するまで引き込む引き込み動作と、前記引き込み動作後に、用紙を逆方向に搬送して前記再給紙経路を介して表裏が反転された用紙を前記再給紙点から前記搬送経路に再給紙する再給紙動作と、を行い、用紙の搬送方向の長さが前記第2分岐点と前記合流点の間の経路長よりも長い第1の用紙に対する前記引き込み動作又は前記再給紙動作時において、前記合流点から前記搬送経路に延出した前記第1の用紙の一部と後続の第2の用紙の一部とが重なるように前記第2の用紙に対する前記搬送動作を行う、同時搬送動作を実行する制御部
    として機能させるためのプログラム。
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