JP2012237322A - ブレーキ装置およびウインチ装置 - Google Patents
ブレーキ装置およびウインチ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012237322A JP2012237322A JP2011104641A JP2011104641A JP2012237322A JP 2012237322 A JP2012237322 A JP 2012237322A JP 2011104641 A JP2011104641 A JP 2011104641A JP 2011104641 A JP2011104641 A JP 2011104641A JP 2012237322 A JP2012237322 A JP 2012237322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- brake
- passage
- supply port
- port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 36
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims abstract description 5
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 288
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 87
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 18
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 7
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 5
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 2
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】ブレーキ装置は、湿式多板式のブレーキと、ブレーキに供給する油を吐出するポンプとを備え、ブレーキは、給油ポート11aと、バイパス用給油ポート11cと、排油ポート11bと、給油ポート11aと排油ポート11bとの間において摩擦板間の油路を含むように形成される主流路と、バイパス用給油ポート11cと排油ポート11bとの間において摩擦板間の油路を含まないように形成されるバイパス流路とを有し、ブレーキ装置は、ブレーキに供給される油をバイパスさせてバイパス流路に供給する圧力制御弁と、油を加熱する加熱手段とを備え、圧力制御弁が作動していないときには、油は主流路を通過してから排出され、圧力制御弁が作動しているときには、油はバイパス流路を通過してから排出される。
【選択図】図3
Description
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のブレーキ装置において、ブレーキは、圧力制御手段を介することなく油供給手段によって供給される油をブレーキ内に導入する入口と、圧力制御手段を介して油供給手段によって供給される油をブレーキ内に導入するバイパス口と、ブレーキ外に油を排出する出口とを有し、主流路は、入口と出口との間において形成され、バイパス流路は、バイパス口と出口との間において形成されることを特徴とするブレーキ装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のブレーキ装置において、圧力制御手段は、ブレーキに組み込まれていることを特徴とするブレーキ装置である。
請求項4に係る発明は、複数の摩擦板を有する湿式多板式のブレーキと、ブレーキに供給する油を吐出する油圧ポンプとを備え、ブレーキは、油をブレーキ内に導入する第1の給油ポートおよび第2の給油ポートと、油をブレーキ外に排出する排油ポートと、第1の給油ポートと排油ポートとの間において摩擦板間の油路を含むように形成される第1のブレーキ内流路と、第2の給油ポートと排油ポートとの間において摩擦板間の油路を含まないように形成される第2のブレーキ内流路とを有し、ブレーキ装置は、さらに、油圧ポンプの吐出口とブレーキの第1の給油ポートとを連通する第1の油路と、第1の油路とブレーキの第2の給油ポートとに接続された第2の油路と、第2の油路に設けられる圧力制御弁と、油を加熱する加熱手段とを備え、圧力制御弁が作動していないときには、油圧ポンプにより吐出された油は第1の油路を介して第1の給油ポートに供給され、第1の給油ポートから供給された油は摩擦板間の油路を通過して排油ポートから排出され、圧力制御弁が作動しているときには、油圧ポンプにより吐出された油は第2の油路を介して第2の給油ポートに供給され、第2の給油ポートから供給された油は摩擦板間の油路を通過することなく排油ポートから排出されることを特徴とするブレーキ装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のブレーキ装置を備えたウインチ装置であって、ウインチドラムと、ウインチドラムを巻上げおよび巻下げ駆動する油圧モータと、油圧モータに圧油を供給するウインチドラム駆動用油圧ポンプとを備え、ブレーキ装置は、ウインチドラムの回転を制動し、ブレーキ装置の加熱手段は、油圧モータとウインチドラム駆動用油圧ポンプとを接続する油路の途中に設けられて、外部からの信号により圧油の供給を遮断する方向切換弁と、ウインチドラム駆動用油圧ポンプの吐出口および方向切換弁のプレッシャーポートを連通する油路と方向切換弁の戻りポートおよびタンクを連通する油路との間に介挿される圧力制御弁とを含んで構成されることを特徴とするウインチ装置である。
以下、本発明によるブレーキ装置およびこのブレーキ装置を備えたウインチ装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態に係るブレーキ装置およびこのブレーキ装置を備えたウインチ装置は種々の産業機械に適用できるが、代表して建設機械におけるクレーンに用いられるブレーキ装置およびウインチ装置に基づいて説明する。
クレーンの全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るブレーキ装置を備えるウインチ装置を適用したクレーンの外観側面図である。図1に示すように、クレーンは、走行体101と、走行体101上に旋回可能に設けられた旋回体102と、旋回体102に起伏可能に軸支されたブーム103とを有する。旋回体102にはウインチドラム100が搭載され、ウインチドラム100の駆動によりワイヤロープ104が巻上げまたは巻下げられ、吊り荷106が昇降する。旋回体102には起伏ドラム107が搭載され、起伏ドラム107の駆動により起伏ロープ108が巻上げまたは巻下げられ、ブーム103が起伏される。
ウインチ装置の構成について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施の形態のクレーンに搭載されたウインチ装置の構成を示す油圧回路図である。図2に示すように、油圧回路には、エンジン20で駆動される第1ポンプ3および第2ポンプ32ならびにパイロットポンプ23が設けられている。第1ポンプ3および第2ポンプ32ならびにパイロットポンプ23は、タンク9内の作動油を圧油として吐出する。
ウインチ操作用制御弁4Aは、操作レバーが操作されていないときには、中立位置aにおいて保持され、操作レバーの操作に応じて切換位置bの方向または切換位置cの方向に切り換えられる。後述する冷却油加熱用制御弁4Bが位置aに切り換わっているときであって、ウインチ操作用制御弁4Aが中立位置aに保持されているとき、第1ポンプ3から供給された圧油は油圧モータ2側に流れることなくタンク9に回収される。ウインチ操作用制御弁4Aが切換位置bまたは切換位置cに切り換わると、第1ポンプ3からの圧油が油圧モータ2に供給されるため、油圧モータ2が回転する。
油圧モータ2は、ウインチ操作用制御弁4Aを介して給排される圧油によって、正逆方向に回転する。後述する遊星減速機構5のキャリア軸54がブレーキ装置1で制動されているときに、油圧モータ2が一方向に回転するとワイヤロープ104を巻き上げる方向にウインチドラム100が駆動し、他方向に回転するとワイヤロープ104を巻き下げる方向にウインチドラム100が駆動する。
油圧モータ2の出力軸2aは遊星減速機構5のサンギア51に連結されている。サンギア51にはプラネタリギア52が噛合され、プラネタリギア52にはウインチドラム100の内周側に設けられたリングギア53が噛合されている。プラネタリギア52はキャリア軸54により支持され、キャリア軸54はブレーキケース11の側壁を貫通してブレーキケース11内に達している(図3参照)。
冷却油加熱用制御弁4Bは、電磁弁であって、冷却油加熱用スイッチSWからの操作信号により切り換えられる。冷却油加熱用制御弁4Bは、冷却油加熱用スイッチSWがオフのときには初期位置aにおいて保持され、オンされると切換位置bに切り換えられる。冷却油加熱用制御弁4Bが初期位置aに保持されている状態では、第1ポンプ3からウインチ操作用制御弁4Aに圧油が供給可能となり、切換位置bに切り換わった状態では、ウインチ操作用制御弁4Aへの圧油の供給が遮断される。
リリーフ弁4Cの通過前後における冷却油の温度変化を△T(K)とすると、△Tは、次の(1)式で表される。
△T(K)=△P/γ/C ・・・(1)
ここで、△Pはリリーフ弁4Cの通過前後における冷却油の圧力の差であり、γは冷却油の比重であり、Cは冷却油の比熱である。
ブレーキ装置10は、複数の摩擦板を有する湿式多板式のブレーキ1と、ブレーキ1に供給する冷却油を吐出する第2ポンプ32と、ブレーキ弁22およびフリーフォールモード切換弁21が設けられるブレーキ作動用の油圧回路と、オイルクーラ8およびリリーフ弁33が設けられるブレーキ冷却用の油圧回路とを含んで構成される。
ブレーキ1の構成について、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態に係るブレーキ1の構成を示す図であり、白抜きの矢印によりブレーキ1の摩擦板間を通過する冷却油の流れを模式的に示している。なお、破線で示す矢印は、リリーフ弁33を介してバイパス用給油ポート11cに供給される冷却油の流れを模式的に示している。
インナディスク12とアウタディスク13は、ディスク室111において軸方向に交互に配置されている。キャリア軸54には複数枚のインナディスク12がスプライン結合により軸方向に移動可能に係合され、インナディスク12はキャリア軸54と一体に回転可能となっている。ブレーキケース11の内周面には複数枚のアウタディスク13がスプライン結合により軸方向に移動可能に係合されている。なお、インナディスク12とアウタディスク13の表面には格子状の溝が形成されているため、インナディスク12とアウタディスク13とが圧接された状態であっても、油は溝を介して摩擦板間を流れることになる。
キャリア軸54端部の側方にはブレーキディスク14が配置されている。ブレーキディスク14には、ばね室119とキャリア軸室115とを区分するように配置されるプレッシャープレート14dと、プレッシャープレート14dからインナディスク12側に延在する押し当て部14cとが設けられている。プレッシャープレート14dには、ばね室119とキャリア軸室115とを連通する貫通孔14aが形成されている。
ブレーキケース11には、ディスク室111に連通する給油ポート11aと、ばね室119に連通するバイパス用給油ポート11cおよび排油ポート11bが設けられている。排油ポート11bは、キャリア軸54の軸方向に直交する平面であって、且つ、バイパス用給油ポート11cが配置される平面上に複数設けられている。複数の排油ポート11bは、キャリア軸54の軸心を中心としてバイパス用給油ポート11cに対してほぼ180度対称となる位置の近傍にまとめて設けられている。このように、バイパス用給油ポート11cと排油ポート11bとの距離を確保することで、バイパス用給油ポート11cから導入される温められた冷却油が低温の冷却油と充分に混ざり合うため、効率よくブレーキ1を温めることができる。
図2に示すように、ブレーキ作動用の油圧回路は、パイロットポンプ23の吐出口とブレーキケース11のパイロットポート11dとを連通する油路45を有している。油路45には、ブレーキ弁22と、フリーフォールモード切換弁21とが設けられている。
フリーフォールモード切換弁21は、電磁弁であって、図示しないフリーフォールスイッチからの操作信号により切り換えられる。フリーフォールスイッチがオンされると切換位置aに切り換えられ、オフされると切換位置bに切り換えられる。フリーフォールモード切換弁21が切換位置aに切り換わると、パイロットポンプ23からブレーキ1の油室15a(図3参照)に圧油が供給され、ブレーキペダル24の踏み込み量に応じて吊り荷106をフリーフォールすることができる。切換位置bに切り換わると、パイロットポンプ23から供給される圧油の流れが遮断され、油室15a(図3参照)はタンク圧となる。切換位置bでは、ばね16のばね力でキャリア軸54が制動されるから(図3参照)、油圧モータ2の正逆転により吊り荷106が動力巻上、動力降下される。
ブレーキ弁22は、ブレーキペダル24により操作される。ブレーキペダル24の非操作時には、パイロットポンプ23からの圧油がブレーキ弁22を介してフリーフォールモード切換弁21にそのまま導かれる。したがって、フリーフォールモード切換弁21がフリーフォールモード位置aに切り換わっているとき、キャリア軸54の制動力が最小となり、吊り荷106が自由降下する。ブレーキペダル24の踏み込みにより、油室15aの圧力が低下し、この圧力がばね16のばね力よりも小さくなると、キャリア軸54の制動力が増加して吊り荷106を空中で制動することができる。フリーフォールモード切換弁21が位置bに切り換わっているときは、油室15aはタンク圧となり、ばね16のばね力によりキャリア軸54が制動され、油圧モータ2の正逆転により吊り荷106を動力巻上、動力降下することができる。
ブレーキ冷却用の油圧回路は、第2ポンプ32の吐出口とブレーキ1の給油ポート11aとを連通する油路41と、油路41とブレーキ1のバイパス用給油ポート11cとに接続されたリリーフ用の油路42とを有している。油路41にはオイルクーラ8が設けられ、油路42にはリリーフ弁33が設けられている。
(オイルクーラ)
オイルクーラ8は、冷却ファンと、第2ポンプ32により供給される冷却油によって回転するファンモータとを有している。オイルクーラ8の冷却ファンは、ファンモータによって駆動されて、オイルクーラ8を通過する冷却油を冷却する。
リリーフ弁33は、ブレーキ冷却用の油圧回路内圧力の上限を規定してブレーキ1を保護する。なお、ブレーキ1内を流れる冷却油の温度が低いほど粘性抵抗が大きくなるため、冬季や寒冷地などの低温環境下で使用する場合にブレーキ1の圧力が増加しやすい。
ブレーキ解除時のブレーキケース内における冷却油の流れについて図3および図4を参照して説明する。図4(a)は軸方向から見たときのブレーキ1の摩擦板間を通過する冷却油の流れを示す模式図であり、図4(b)はブレーキ1の摩擦板間をバイパスする冷却油の流れを示す模式図である。
リリーフ弁4cにより温められた冷却油がブレーキ1内に導入される構成とした。これにより、ブレーキ1を短時間で温めることができるため、低温環境下で使用された場合であっても、ブレーキ1の引きずり抵抗によるフリーフォール速度の不足を解消することができる。
図6を参照して、第2の実施の形態に係るブレーキ装置10を説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ1の構成とブレーキ1内を通過する冷却油の流れを示す模式図である。第2の実施の形態では、ブレーキ1の構造およびブレーキ1の作動原理が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態のように、ばねによりブレーキディスク14を付勢して摩擦板を圧接するのではなく、第2の実施の形態では、ブレーキペダル24を操作することによりパイロットポート11dを介して油室15aに圧力を加えることで摩擦板を圧接する。すなわち、第2の実施形態のブレーキ装置10は、第1の実施形態のネガブレーキとは異なりポジブレーキである。したがって、フリーフォールモード切換弁21は省略されている。
以下、第1の実施の形態との相違点について詳しく説明する。
図7を参照して第3の実施の形態に係るブレーキ装置10を説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態に係るブレーキ1の構成とブレーキ1内を通過する冷却油の流れを示す模式図である。第3の実施の形態では、ブレーキ1の作動原理は第2の実施の形態と同様であるが、給油ポート11a、バイパス用給油ポート11cおよび排油ポート11bの位置が異なっている。具体的には、給油ポート11aがキャリア軸室115に開口し、バイパス用給油ポート11cおよび排油ポート11bがディスク室111の円環状流路111aに連通されている。すなわち、円環状流路111aがブレーキ1内のバイパス流路となる。
[変形例]
(1)ブレーキ装置10は、ワイヤロープ104により吊り荷106を巻上げまたは巻下げるウインチ装置に適用する場合に限定されない。起伏ドラム107の回転を制動するブレーキ装置に第1〜第3の実施の形態に係るブレーキ装置を採用することができる。さらに、ブレーキ装置10は、ウインチ装置に適用する場合に限定されることなく、種々の産業機械における回転機械を制動するブレーキ装置に適用することができる。たとえば、クレーンの走行体101に対する旋回体102の旋回動作を制動するブレーキ装置に適用できる。湿式多板ブレーキ付きの走行装置などにも適用できる。
(3)加熱手段をウインチ駆動用の油圧回路内に設ける場合に限定されることもない。ブレーキ冷却用の油圧回路や、タンク9を介して接続される他の油圧回路に加熱手段を設けてもよい。
(4)第1〜第3の実施の形態では、冷却油加熱用スイッチSWを操作することにより、冷却油加熱用制御弁4Bを作動させてリリーフ弁4cを開放させることで油を加熱したが、このように加熱手段を手動で作動させることなく温度センサを設けて、検出された油温度が所定値以下であった場合に自動で加熱手段を作動する構成としてもよい。
(6)オイルクーラ8は、ブレーキ冷却用の油圧回路に設ける場合に限定されない。タンク9を介して接続される他の油圧回路に設けてもよい。
(7)オイルクーラ8の油圧モータが設置される油路に温度センサと方向制御弁を設けて、検出された温度が所定値以上であった場合に、オイルクーラ8を通過しないように自動で油をバイパスさせる構成としてもよい。電動式のオイルクーラの場合は、方向制御弁は省略されて検出された温度が所定値以上となったときに、自動で冷却ファンを停止する構成とすることができる。自動でオイルクーラをバイパスする、または冷却ファンを停止する構成を採用することにより、油を効率的に加熱することができる。
(8)冬季や寒冷地などの低温環境下において使用される場合、オイルクーラ8を省略することができる。
(10)ブレーキ保護用のリリーフ弁あるいはチェック弁は、油路42に設けずにブレーキ1に組み込んでもよい。たとえば、第2の実施の形態に係るブレーキ装置10において、図8に示すように、給油ポート11aとキャリア軸室115との間におけるブレーキディスク14の押し当て部14cにチェック弁73を介在させてもよい。
第3の実施の形態に係るブレーキ装置10において、図9に示すように、給油ポート11aと円環状の流路111aとの間におけるブレーキケース11の側壁内にチェック弁73を介在させてもよい。
なお、第1の実施の形態に係るブレーキ装置10も第2の実施の形態と同様にリリーフ弁やチェック弁をブレーキ1に組み込むことができる。これにより、第1〜第3の実施の形態におけるリリーフ弁33および油路42、バイパス用給油ポート11cを省略することができるため、油路を形成する油圧ホースの配置の自由度が向上する。
Claims (5)
- 複数の摩擦板、前記摩擦板間の油路を含む油の主流路、および前記摩擦板間の油路を含まない油のバイパス流路を有する湿式多板式のブレーキと、
前記油を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段により加熱された油を前記ブレーキに供給する油供給手段と、
前記摩擦板間を通過する油の流路抵抗によりブレーキ内圧力が所定値まで上昇したときに、前記ブレーキに供給される油をバイパスさせて前記バイパス流路に供給する圧力制御手段とを備えることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記ブレーキは、前記圧力制御手段を介することなく前記油供給手段によって供給される油をブレーキ内に導入する入口と、前記圧力制御手段を介して前記油供給手段によって供給される油をブレーキ内に導入するバイパス口と、前記ブレーキ外に油を排出する出口とを有し、
前記主流路は、前記入口と出口との間において形成され、
前記バイパス流路は、前記バイパス口と出口との間において形成されることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のブレーキ装置において、
前記圧力制御手段は、前記ブレーキに組み込まれていることを特徴とするブレーキ装置。 - 複数の摩擦板を有する湿式多板式のブレーキと、
前記ブレーキに供給する油を吐出する油圧ポンプとを備え、
前記ブレーキは、前記油をブレーキ内に導入する第1の給油ポートおよび第2の給油ポートと、前記油をブレーキ外に排出する排油ポートと、前記第1の給油ポートと排油ポートとの間において前記摩擦板間の油路を含むように形成される第1のブレーキ内流路と、前記第2の給油ポートと排油ポートとの間において前記摩擦板間の油路を含まないように形成される第2のブレーキ内流路とを有し、
前記ブレーキ装置は、
さらに、前記油圧ポンプの吐出口と前記ブレーキの第1の給油ポートとを連通する第1の油路と、
前記第1の油路と前記ブレーキの第2の給油ポートとに接続された第2の油路と、
前記第2の油路に設けられる圧力制御弁と、
前記油を加熱する加熱手段とを備え、
前記圧力制御弁が作動していないときには、前記油圧ポンプにより吐出された油は前記第1の油路を介して前記第1の給油ポートに供給され、前記第1の給油ポートから供給された油は前記摩擦板間の油路を通過して前記排油ポートから排出され、
前記圧力制御弁が作動しているときには、前記油圧ポンプにより吐出された油は前記第2の油路を介して前記第2の給油ポートに供給され、前記第2の給油ポートから供給された油は前記摩擦板間の油路を通過することなく前記排油ポートから排出されることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のブレーキ装置を備えたウインチ装置であって、
ウインチドラムと、
前記ウインチドラムを巻上げおよび巻下げ駆動する油圧モータと、
前記油圧モータに圧油を供給するウインチドラム駆動用油圧ポンプとを備え、
前記ブレーキ装置は、前記ウインチドラムの回転を制動し、
前記ブレーキ装置の加熱手段は、前記油圧モータと前記ウインチドラム駆動用油圧ポンプとを接続する油路の途中に設けられて、外部からの信号により圧油の供給を遮断する方向切換弁と、前記ウインチドラム駆動用油圧ポンプの吐出口および前記方向切換弁のプレッシャーポートを連通する油路と前記方向切換弁の戻りポートおよびタンクを連通する油路との間に介挿される圧力制御弁とを含んで構成されることを特徴とするウインチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011104641A JP5615759B2 (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | ブレーキ装置およびウインチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011104641A JP5615759B2 (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | ブレーキ装置およびウインチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012237322A true JP2012237322A (ja) | 2012-12-06 |
JP5615759B2 JP5615759B2 (ja) | 2014-10-29 |
Family
ID=47460409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011104641A Expired - Fee Related JP5615759B2 (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | ブレーキ装置およびウインチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5615759B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020148179A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | コベルコ建機株式会社 | ファン制御装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001193774A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-07-17 | Komatsu Forklift Co Ltd | 湿式ブレーキ |
JP2002227645A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Komatsu Ltd | 液圧回路を有するエンジン |
JP2002323072A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 多板式ブレーキ装置、多板式クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 |
JP2005047717A (ja) * | 2004-11-15 | 2005-02-24 | Kobelco Cranes Co Ltd | 油圧ウィンチ |
JP2008189437A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | ウインチ装置 |
-
2011
- 2011-05-09 JP JP2011104641A patent/JP5615759B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001193774A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-07-17 | Komatsu Forklift Co Ltd | 湿式ブレーキ |
JP2002227645A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Komatsu Ltd | 液圧回路を有するエンジン |
JP2002323072A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 多板式ブレーキ装置、多板式クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 |
JP2005047717A (ja) * | 2004-11-15 | 2005-02-24 | Kobelco Cranes Co Ltd | 油圧ウィンチ |
JP2008189437A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | ウインチ装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020148179A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | コベルコ建機株式会社 | ファン制御装置 |
JP7238502B2 (ja) | 2019-03-15 | 2023-03-14 | コベルコ建機株式会社 | ファン制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5615759B2 (ja) | 2014-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5883749B2 (ja) | 建設機械の油圧回路およびクレーン | |
JP4782716B2 (ja) | 電動旋回装置 | |
JP4855787B2 (ja) | ウインチ装置 | |
JP2012025522A (ja) | ウインチ装置 | |
JP4898474B2 (ja) | ウインチ装置 | |
JP5615759B2 (ja) | ブレーキ装置およびウインチ装置 | |
JP5735469B2 (ja) | 作業車両の油圧式制動装置 | |
JP2004263719A (ja) | ネガティブブレーキ装置、建設機械、およびネガティブブレーキ方法 | |
JP2011168384A (ja) | 湿式多板ブレーキの油圧回路およびウインチ装置 | |
JP5887117B2 (ja) | ウインチ装置 | |
JP5917238B2 (ja) | 旋回駆動装置 | |
JP6838732B2 (ja) | 減速逆転機 | |
JP2006256747A (ja) | 油圧巻上装置 | |
JP2009121500A (ja) | 建設機械のブレーキ装置 | |
JP2002323072A (ja) | 多板式ブレーキ装置、多板式クラッチ装置、およびこのブレーキ装置、クラッチ装置を備えたクレーンの巻上装置 | |
JP3644372B2 (ja) | ウィンチ | |
JP2009107833A (ja) | ウインチ装置 | |
JP2004224510A (ja) | ウインチのブレーキ装置およびクレーン | |
JP3944969B2 (ja) | 油圧ウィンチの制御装置 | |
JP4085670B2 (ja) | ウィンチ | |
JP3945382B2 (ja) | ウィンチ | |
JP2004224509A (ja) | ウインチのブレーキ装置、ブレーキ装置の冷却方法、およびブレーキ装置を備えたクレーン | |
JP2006298092A (ja) | アクスル装置 | |
JP2009216125A (ja) | 動力断続機 | |
JP2005047717A (ja) | 油圧ウィンチ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140902 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5615759 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |