JP2012220444A - 水平度調整支援装置 - Google Patents

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博史 大池
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和美 星川
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Abstract

【課題】基板生産機などの設備機械を設置する際に、作業者の熟練度によらず短時間で水平度の調整を完了できるように支援する水平度調整支援装置を提供する。
【解決手段】底面部に複数の高さ調整機構を有する設備機械を床面に設置する際に、水平度の調整作業を支援する水平度調整支援装置1であって、前記設備機械の平坦な水平基準面に載置した水準器71、75を撮像して画像データを得る撮像カメラ部2と、前記画像データから得られる前記水準器が示す傾斜指示量に基づいて、調整を行う高さ調整機構を特定し、さらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する画像処理部3と、前記特定した高さ調整機構および前記高さ調整量を指示する指示部(表示モニタ4)と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、設備機械を床面に設置する際に水平度の調整作業を支援する水平度調整支援装置に関する。
基板に生産作業を施す基板生産機として、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、および基板検査機などがあり、これらを基板搬送装置で連結して基板生産ラインを構築するのが一般的になっている。この種の基板生産機を床面に設置する際には水平度の調整に高い精度が必要とされる場合が多く、通常、基板生産機は底面部に複数の高さ調整機構を備えている。基板生産機の設置に際して、作業者は、機内の水平基準面に載置した水準器を見て傾斜具合を把握し、いずれかの高さ調整機構で高さ調整を行い、これを繰り返すことにより最終的に水平に設置する。このとき、高さ調整機構は基板生産機の下方にあり、水準器は基板生産機の上方にあって見下ろす必要があるため、調整作業は煩雑となり迅速に行うことが難しい。また、床面上で2方向の水平度を調整する作業は、作業者個人の熟練度に依存するところが大きく、作業者によっては調整完了までに多大な調整時間を要する場合がある。
このような水平度の調整作業を支援する装置の例が、特許文献1の電子部品実装装置に開示されている。この電子部品実装装置は、電子部品をプリント基板に実装する装置であり、電子部品およびプリント基板を認識するカメラで水準確認ユニット(水準器)を撮像し、モニタに表示させることを特徴としている。さらに、請求項2では、水準確認ユニットの傾き量と、水準確認ユニットを構成する浮動体およびリング部材の中心位置のずれ量とを数値として算出し、表示させるようにしている。これにより、プリント基板が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのを可能にすることができる(つまり電子部品実装装置を水平に設置できる)とされている。
なお、設置する際の水平度の調整作業は、基板生産機に限定されるものではなく、幅広い分野の設備機械に共通するものである。
特開2005−158993号公報
ところで、特許文献1の電子部品実装装置では、作業者の手元にモニタを置いて水準器の画像データを確認することで、高さ調整機構と水準器の間を行き来する煩雑さは解消されるが、作業者の熟練度に依存する問題点は解決されていない。つまり、どの高さ調整機構をどの程度調整するかは依然として作業者の判断に委ねられているため、熟練度による調整時間のばらつきが解消されない。特に、昨今多くみられる多数のモジュール形部品実装機やモジュール形基板検査機などを列設した基板生産ラインでは、ライン構成の自由度を高くして構成変更を容易としており、部品実装機や基板検査機の並べ替えを行う際に水平度の調整作業を短時間で行うことが生産効率上重要になっている。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、基板生産機などの設備機械を設置する際に、作業者の熟練度によらず短時間で水平度の調整を完了できるように支援する水平度調整支援装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する請求項1に係る水平度調整支援装置の発明は、底面部に複数の高さ調整機構を有する設備機械を床面に設置する際に、水平度の調整作業を支援する水平度調整支援装置であって、前記設備機械の平坦な水平基準面に載置した水準器を撮像して画像データを得る撮像カメラ部と、前記画像データから得られる前記水準器が示す傾斜指示量に基づいて、調整を行う高さ調整機構を特定し、さらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する画像処理部と、前記特定した高さ調整機構および前記高さ調整量を指示する指示部と、を備える。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記画像処理部は、前記設備機械における前記水準器が示す傾斜指示量と調整を行う高さ調整機構および当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量との関係を予め求めた高さ調整テーブルを保持し、前記高さ調整テーブルを用いて前記調整を行う高さ調整機構を特定しさらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する。
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記画像処理部は、前記水準器が示す傾斜指示量から求められる前記設備機械の傾斜角度および前記設備機械の寸法に基づいて、前記調整を行う高さ調整機構を特定しさらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記設備機械の前記高さ調整機構は、前記床面上に配置される台座と、前記台座から略鉛直方向に立設され鉛直軸線の周りに回転可能でかつ高さ方向の移動が不能であって上部に雄ねじが刻設された調整ねじと、前記設備機械の前記底面部に刻設されて前記調整ねじの前記雄ねじが螺合する雌ねじとを有し、前記調整ねじを回転駆動すると前記雌ねじが上下動して前記底面部の高さが調整されるねじ駆動高さ調整機構であり、前記画像処理部は、前記高さ調整量を前記ねじ駆動高さ調整機構のねじピッチで除算して前記調整ねじの回転量を演算し、前記指示部は、前記高さ調整量として前記調整ねじの回転量を指示する。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記指示部は、前記特定した高さ調整機構および前記高さ調整量を表示する表示モニタ、ならびに前記高さ調整量の調整進捗状況を音声により案内する音声案内部の少なくとも一つを含む。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記設備機械は、基板に生産作業を施すはんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、および基板検査機のいずれかの基板生産機であり、前記撮像カメラ部および前記画像処理部および前記指示部のうちの少なくとも一つを前記基板生産機と兼用する。
請求項1に係る水平度調整支援装置の発明では、水準器の画像データに基づいて、調整を行う高さ調整機構を特定し、さらに当該高さ調整機構による底面部の高さ調整量を演算して、作業者に指示する。これにより、作業者は仮に熟練度が低くとも、どの高さ調整機構をどの程度調整すればよいかを正しく把握でき、短時間で水平度の調整を完了できる。換言すれば、水平度調整支援装置は、作業者が熟練度によらず短時間で水平度の調整を完了することを支援できる。
請求項2に係る発明では、水準器が示す傾斜指示量と調整を行う高さ調整機構および高さ調整量との関係を実測などにより予め求めて、高さ調整テーブルを作成しておく。そして、作業者が水平度の調整作業を行うときに、水平度調整支援装置は高さ調整テーブルを用いて調整を行う高さ調整機構を特定しさらに高さ調整量を演算する。これにより、水平度調整支援装置の指示の精度が向上する。特に、設備機械の底面部を完全な剛体と見なせず撓みなどが影響する場合に、実測などにより求めた高さ調整テーブルを用いる方法は有効である。
請求項3に係る発明では、水平度調整支援装置は水準器が示す傾斜指示量から求められる設備機械の傾斜角度および設備機械の寸法に基づいて、調整を行う高さ調整機構を特定しさらに高さ調整量を演算する。床面上における設備機械の直交2方向の傾斜角度と設備機械の寸法が分かっている場合は、三角関数を用いた演算により高さ調整量を求めることができる。これにより、水平度調整支援装置の指示の精度が向上する。特に、設備機械の底面部を概ね剛体と見なせる場合や、前述の高さ調整テーブルを作成できない場合に、演算による方法は有効である。
請求項4に係る発明では、設備機械の高さ調整機構がねじ駆動高さ調整機構である場合に、指示部は高さ調整量として調整ねじの回転量を指示する。これにより、作業者は高さ調整量を容易に把握できて調整作業が単純化され、確実に短時間で水平度の調整を完了できる。
請求項5に係る発明では、指示部は、特定した高さ調整機構および高さ調整量を表示する表示モニタ、ならびに高さ調整量の調整進捗状況を音声により案内する音声案内部の少なくとも一方を含んでいる。作業者は、表示モニタを視認することで容易に指示を確認でき、繰返して視認することで調整進捗状況を確認できる。また、作業者は、表示モニタを視認できない位置で調整作業を行っている最中でも、音声案内を聞くことで調整進捗状況を確認できる。したがって、調整作業効率が一層向上する。換言すれば、水平度調整支援装置は、作業者が熟練度によらず短時間で水平度の調整を完了することを一層確実に支援できる。
請求項6に係る発明では、設備機械は、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、および基板検査機のいずれかの基板生産機であり、水平度調整支援装置は撮像カメラ部および画像処理部および指示部のうちの少なくとも一つを基板生産機と兼用している。部品実装機は、撮像カメラ部および画像処理部および指示部に相当する部位を備えるのが一般的である。したがって、部品実装機に新たなハードウェアを追加することなく水平度調整支援装置を構成し、当該部品実装機を新設設置する際や並べ替える際に水平度の調整作業を支援できる。また、他の基板生産機では、少なくとも一つを兼用して水平度調整支援装置を構成し、当該基板生産機を設置する際に水平度の調整作業を支援できる。これにより、基板生産機を新設設置する際や並べ替える際に、作業者は水平度の調整作業を効率的に実施できる。また、基板生産機の機能が多角化され、商品価値が高められる。
床面に水平に設置する設備機械を例示説明する図である。 図1のA部拡大側面図であり、設備機械の底面部に設けられたねじ駆動高さ調整機構を説明する図である。 第1実施形態の水平度調整支援装置を模式的に説明する図である。 部品実装機に組み込まれた第2実施形態の水平度調整支援装置を説明する図である。
本発明の第1実施形態の水平度調整支援装置について、図1〜図3を参考にして説明する。図1は、床面9に水平に設置する設備機械6を例示説明する図である。図示されるように、設備機械6は略矩形の筺体61で構成されており、略中間高さに平坦な水平基準面62が設けられている。設備機械6を床面9に設置する際に、水平基準面62上に2個1組の水準器71、75を載置して傾斜具合を把握する。水準器71、75はそれぞれ、水平面に対して単一方向の傾斜指示量を示す気泡管式の表示器であり、互いに直交配置する。水準器71、75には、検出方向に延在する透明な気泡管の中に液体を密閉し、液体中を移動する気泡の位置で傾斜指示量を示す構成の指示器を用いることができる。また、気泡に代えて、液体中を移動する浮動体を封じ込んだ構成の指示器を用いてもよい。
設備機械6の底面部63の四隅にはそれぞれ、ねじ駆動高さ調整機構8が設けられている。図2は、図1のA部拡大側面図であり、設備機械6の底面部63に設けられたねじ駆動高さ調整機構8を説明する図である。ねじ駆動高さ調整機構8は、台座81、調整ねじ83、および雌ねじ87により構成されている。台座81は薄い円柱状で、下底面が床面9に接するように配置され、上底面の中央には座孔82が形成されている。
調整ねじ83は略鉛直方向に延在する部材であり、鉛直下方から順番に回転軸84、六角ナット85、および雄ねじ86が一体的に形成されている。回転軸84の下端は、台座81の座孔82に嵌入して、鉛直軸線の周りに回転可能でかつ高さ方向の移動ができないようになっている。六角ナット85は、レンチなどの工具により回転駆動される部分である。雄ねじ86は、六角ナット85の上側から調整ねじ83の上端にわたり刻設されている。雌ねじ87は、設備機械6の底面部63側に下向きに開口して刻設されている。調整ねじ83の雄ねじ86と底面部63側の雌ねじ87は、同一のねじピッチPを有して螺合している。
したがって、作業者が六角ナット85を回転駆動すると調整ねじ83全体が回転し、雌ねじ87が上下動して底面部63の床面9に対する高さHが調整されるようになっている。四隅のねじ駆動高さ調整機構8で適宜高さHを調整することにより、設備機械6を床面9に対して水平に設置できる。
次に、設備機械6を床面9に設置する際に、水平度の調整作業を支援する第1実施形態の水平度調整支援装置1について説明する。図3は、第1実施形態の水平度調整支援装置1を模式的に説明する図である。水平度調整支援装置1は、撮像カメラ部2、画像処理部3、および指示部に相当する表示モニタ4で構成されている。撮像カメラ部2は、2個の水準器71、75の上部表示面を撮像して画像データを得る。このとき、2個の水準器71、75を一緒に1枚の画像データに撮像してもよく、2個の水準器71、75をそれぞれ別の画像データに撮像してもよい。また、移動式の撮像カメラ部2を用いて各水準器71、75を真上から撮像すれば、傾斜指示量の読み取り精度が向上する。いずれにしても、画像データは、水準器71、75の気泡72、76の位置および目盛73,77を正確に読み取れる程度に鮮明であることが好ましい。撮像カメラ部2は、撮像した画像データを画像処理部3に転送する。
画像処理部3は、受け取った画像データから得られる傾斜指示量に基づいて、調整を行うねじ駆動高さ調整機構8を特定し、さらに当該高さ調整機構8による底面部63の高さ調整量ΔHを演算する。画像処理部3は、CPUやメモリを内蔵する制御コンピュータで構成し、ねじ駆動高さ調整機構8を特定する方法および高さ調整量を演算する方法をプログラムで実現することができる。この方法として、高さ調整テーブルを用いる方法または演算による方法を具備することができ、2つの方法を具備して実際の調整作業時に選択使用するようにしてもよい。
高さ調整テーブルを用いる方法では、対象となる設備機械6の設置に先立ち、水準器71、75が示す傾斜指示量と調整を行う高さ調整機構8および高さ調整量ΔHとの関係を実測などにより予め求めて、高さ調整テーブルを作成しておく。この調整テーブルは、画像処理部3のメモリに格納されて保持される。そして、作業者が水平度の調整作業を行うときに、画像処理部3は、画像データから得られる傾斜指示量を高さ調整テーブルに照合して、調整を行う高さ調整機構8を特定しさらに高さ調整量ΔHを演算する。この方法は、設備機械6の底面部63を完全な剛体と見なせず撓みなどが影響し、演算による方法で精度を得られない場合に有効である。なお、複数種類の設備機械に対応するためには、設備機械の種類ごとに予め高さ調整テーブルを作成して、画像処理部3のメモリに格納しておく。
演算による方法では、対象となる設備機械6の設置に先立ち、設備機械6に関する情報、例えばねじ駆動高さ調整機構8の個数や配置、ねじ駆動高さ調整機構8間の離間距離DやねじピッチPの値などを画像処理部3に入力設定しておく。そして、作業者が水平度の調整作業を行うときに、画像処理部3は、まず画像データから得られる傾斜指示量を傾斜角度Aに換算する。この換算は、例えば水準器71、75の気泡72、76の中心が位置する目盛73,77の指示値と傾斜角度Aとの関係を予め求めておくことで、容易に実施できる。画像処理部3は、次に傾斜角度Aに基づいて高さ調整機構8間の高低差、すなわち高さ調整量ΔHを演算する。例えば、一次元に単純化して考えた場合、高さ調整量ΔHは次式で演算できる。
高さ調整量ΔH=D×sinA
この高さ調整量ΔHだけ低い側の高さ調整機構8を高く調整するか、あるいは、高い側の高さ調整機構8を低く調整する。実際には、2つの水準器71、75の画像データから得られる直交2方向の傾斜指示量に基づいて二次元上で演算を行い、調整を行う高さ調整機構8を特定し、高さ調整量ΔHを求める。
高さ調整テーブルを用いる方法および演算による方法のいずれの場合も、次式で示されるように、高さ調整量ΔHをねじ駆動高さ調整機構8のねじピッチPで除算して調整ねじ83の回転量Rに換算する。
回転量R=ΔH/P
画像処理部3は、特定したねじ駆動高さ調整機構8、高さ調整量ΔH、および調整ねじ83の回転量Rを表示モニタ4に転送する。
表示モニタ4は、取得した情報をモニタ画面41上にシンボル表示および数値表示して、作業者Mに調整内容を指示する。図3には、ねじ駆動高さ調整機構8を示す4つのシンボル42のうち手前右側のシンボル42Aが黒塗り表示されて調整対象であることが例示されている。また、高さ調整量ΔHが“○○○○‘、回転量Rが“××בと数値表示されている。
作業者Mは、シンボル表示および数値表示を視認し、指示に基づいてねじ駆動高さ調整機構8の高さを調整する。調整の進捗に伴い、水平度調整支援装置1は、撮像から表示に至る一連の動作を繰り返して行い、シンボル表示および数値表示を逐次更新する。したがって、作業者Mは、繰返して表示を視認することで調整進捗状況を確認できる。
第1実施形態の水平度調整支援装置1では、水準器71、75の画像データに基づいて、調整を行うねじ駆動高さ調整機構8を特定し、さらに当該高さ調整機構8による底面部63の高さ調整量ΔHおよび調整ねじ83の回転量Rを演算し、表示モニタ4で表示して作業者Mに指示する。これにより、作業者Mは仮に熟練度が低くとも、どの高さ調整機構8をどの程度調整すればよいかを正しく把握でき、特に調整ねじ83の回転量Rの指示により水平度の調整作業が単純化される。したがって、水平度調整支援装置1を用いることにより、作業者は熟練度によらず確実に短時間で水平度の調整を完了できる。
また、高さ調整テーブルを用いる方法は、設備機械6の底面部63を完全な剛体と見なせず撓みなどが影響する場合に有効である。一方、演算による方法は、設備機械6の底面部63を概ね剛体と見なせる場合や、前述の高さ調整テーブルを作成できない場合に有効である。
なお、図3に破線で示されるように、指示部として表示モニタ4に加えて音声案内部45を併用してもよい。音声案内部45には例えばブザー装置を用い、設備機械6の水平度が許容範囲内に収まった時点で調整完了のブザー音を発するようにできる。また、間欠ブザー音を用い、間隔の長短により調整進捗状況を案内するようにしてもよい。例えば、設備機械6が水平に近付くにつれてブザー音の間隔が短くなり、調整完了時点で連続ブザー音を発するようにできる。さらに、作業者Mが調整ねじ83の回転駆動方向を誤って水平度が悪化する場合に、音色の異なる警報音を発するようにしてもよい。音声案内部45を併用することにより、作業者は、表示モニタ4を視認できない位置で調整作業を行っている最中でも、音声案内を聞くことで調整進捗状況を確認できる。したがって、調整作業効率が一層向上する。換言すれば、音声案内部を併用した水平度調整支援装置1は、作業者の調整作業を一層確実に支援できる。
次に、第2実施形態の水平度調整支援装置について説明する。図4は、部品実装機5に組み込まれた第2実施形態の水平度調整支援装置を説明する図である。第2実施形態の水平度調整支援装置は、撮像カメラ部、画像処理部、および指示部を部品実装機5と兼用している。まず、部品実装機5の構成について説明する。
部品実装機5は、基板搬送装置52、部品供給装置53、および部品移載装置54を基台51に組み付けるとともに、各装置52〜54を図略の制御コンピュータから制御するようにして構成する。基台51の底面部511の四隅にはそれぞれ、図2の構成と同様のねじ駆動高さ調整機構8Aが設けられている。
基板搬送装置52は、部品実装機5の長手方向の中間辺りに設けられており、第1搬送装置521および第2搬送装置522が並設されたいわゆるダブルコンベアタイプの装置である。部品供給装置53は、複数のカセット式フィーダ531からなるフィーダ方式の装置であり、部品実装機5の長手方向の前部(図1の左前側)に設けられている。部品移載装置54は、X軸方向およびY軸方向に移動可能なXYロボットタイプの装置である。部品移載装置54は、長手方向の後部(図1の右奥側)から前部の部品供給装置53の上方にかけて配設された一対のY軸レール541、542上に部品装着ヘッド543が移動可能に懸架されて構成されている。部品装着ヘッド543には、部品供給装置53で部品を吸着し基板Kに装着する吸着ノズルおよび、基板Kの上面を撮像する基板カメラが配設されている。
基板搬送装置52、部品供給装置53、および部品移載装置54は、図略の制御コンピュータと適宜情報を交換して連携しつつ、制御コンピュータからの指令にしたがって動作する。また、基台51の上側に設けられて各装置52、53、54を覆うカバー56の前部上方には表示モニタ55が設けられている。表示モニタ55は、制御コンピュータから受け取った情報を表示する他、作業者による入力設定が行えるようになっている。
第2実施形態の水平度調整支援装置は、撮像カメラ部を部品移載装置54の基板カメラで兼用し、画像処理部を制御コンピュータで兼用し、指示部を表示モニタ55で兼用している。部品移載装置54の基板カメラは、基台51の平坦な上面に載置された図略の水準器の上方に移動し、水準器の上部表示面を撮像して画像データを得る。制御コンピュータは、通常動作するときの部品実装プログラムとは別に、水平度の調整作業を支援する水平度調整支援プログラムを備え、いずれかのプログラムを選択的に実行できるようになっている。表示モニタ55は、制御コンピュータが水平度調整支援プログラムを実行しているときに、特定した高さ調整機構8A、高さ調整量、および調整ねじの回転量を表示するようになっている。
第2実施形態の水平度調整支援装置では、水平度調整支援プログラムの実行により、当該の部品実装機5に特化した高さ調整テーブルを用いて調整する高さ調整機構8Aを特定し、高さ調整量および調整ねじの回転量を演算する。その他の動作および作用は、第1実施形態と概ね同様であるので説明は省略する。
第2実施形態の水平度調整支援装置によれば、部品実装機5に新たなハードウェアを追加することなく水平度調整支援装置を構成し、当該部品実装機5を新設設置する際や並べ替える際に水平度の調整作業を支援できる。これにより、作業者は、部品実装機5の水平度の調整を効率的に実施できる。また、部品実装機5の機能が多角化され、商品価値が高められる。
なお、水準器71、75は、実施形態で説明した気泡管式の表示器に限定されず、例えば、球面形の透明な容器の中に液体を密閉し、液体中を移動する気泡の位置で直交2方向の傾斜指示量を示す球面式の指示器を用いてもよい。また、高さ調整機構もねじ駆動高さ調整機構8に限定されず、例えば、設備機械6の底面部63と床面9との間に楔状部材を配置し、楔状部材の挿入量を可変としてその厚さの変化により高さを調整する機構を用いてもよい。その他、本発明は様々な応用や変形が可能である。
1:水平度調整支援装置
2:撮像カメラ部
3:画像処理部
4:表示モニタ(指示部) 41:モニタ画面 45:音声案内部
5:部品実装機
51:基台 511:底面部 52:基板搬送装置 53:部品供給装置
54:部品移載装置 55:表示モニタ 56:カバー
6:設備機械
61:筺体 62:水平基準面 63:底面部63
71、75:水準器
8:ねじ駆動高さ調整機構
81:台座 82:座孔 83:調整ねじ 84:回転軸
85:六角ナット 86:雄ねじ 87:雌ねじ
9:床面
ΔH:高さ調整量 D:高さ調整機構間の離間距離 A:傾斜角度
R:調整ねじの回転量 K:基板

Claims (6)

  1. 底面部に複数の高さ調整機構を有する設備機械を床面に設置する際に、水平度の調整作業を支援する水平度調整支援装置であって、
    前記設備機械の平坦な水平基準面に載置した水準器を撮像して画像データを得る撮像カメラ部と、
    前記画像データから得られる前記水準器が示す傾斜指示量に基づいて、調整を行う高さ調整機構を特定し、さらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する画像処理部と、
    前記特定した高さ調整機構および前記高さ調整量を指示する指示部と、を備える水平度調整支援装置。
  2. 請求項1において、前記画像処理部は、前記設備機械における前記水準器が示す傾斜指示量と調整を行う高さ調整機構および当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量との関係を予め求めた高さ調整テーブルを保持し、前記高さ調整テーブルを用いて前記調整を行う高さ調整機構を特定しさらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する水平度調整支援装置。
  3. 請求項1において、前記画像処理部は、前記水準器が示す傾斜指示量から求められる前記設備機械の傾斜角度および前記設備機械の寸法に基づいて、前記調整を行う高さ調整機構を特定しさらに当該高さ調整機構による前記底面部の高さ調整量を演算する水平度調整支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記設備機械の前記高さ調整機構は、前記床面上に配置される台座と、前記台座から略鉛直方向に立設され鉛直軸線の周りに回転可能でかつ高さ方向の移動が不能であって上部に雄ねじが刻設された調整ねじと、前記設備機械の前記底面部に刻設されて前記調整ねじの前記雄ねじが螺合する雌ねじとを有し、前記調整ねじを回転駆動すると前記雌ねじが上下動して前記底面部の高さが調整されるねじ駆動高さ調整機構であり、
    前記画像処理部は、前記高さ調整量を前記ねじ駆動高さ調整機構のねじピッチで除算して前記調整ねじの回転量を演算し、
    前記指示部は、前記高さ調整量として前記調整ねじの回転量を指示する水平度調整支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、前記指示部は、前記特定した高さ調整機構および前記高さ調整量を表示する表示モニタ、ならびに前記高さ調整量の調整進捗状況を音声により案内する音声案内部の少なくとも一つを含む水平度調整支援装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、前記設備機械は、基板に生産作業を施すはんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、および基板検査機のいずれかの基板生産機であり、前記撮像カメラ部および前記画像処理部および前記指示部のうちの少なくとも一つを前記基板生産機と兼用する水平度調整支援装置。
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