JP2012219592A - 車両用開閉体の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プーリユニットを大型化すること無く、駆動装置の車体への取り付け作業性を向上させる。
【解決手段】各ケーブル24,25を摺動自在に保持する各アウターケーシング26,27をハウジング30に出入り自在に設け、ハウジング30に一の位置と他の位置との間で移動自在に、一の位置で各アウターケーシング26,27をハウジング30から突出した状態で支持し、他の位置で各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動可能な状態とするカム部材37を設けた。カム部材37を他の位置として各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動させ、各アウターケーシング26,27から各ケーブル24,25の端部を露出させる。よって、反転プーリ等を大型化すること無く、各ケーブル24,25の露出部分を増やし、駆動装置21の車体への取り付け作業性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体に設けられる開閉体を開閉駆動する車両用開閉体の駆動装置に関する。
従来、ワンボックス車等の車両には、車体側部に車両の前後方向にスライドするスライドドア(開閉体)が設けられ、これにより、車体側部に形成された開口部から乗員の乗降や荷物の積み下ろし等を容易に行えるようにしている。このようなスライドドアにおいては、近年、車体側部に駆動装置を搭載し、当該駆動装置を駆動することでスライドドアを自動で開閉できるようにしたものが多く見受けられる。
スライドドアを自動で開閉する駆動装置としては、所謂ケーブル式の駆動装置があり、当該駆動装置は、スライドドアに接続されたケーブル部材を、スライドドアをガイドするガイドレールの両端に設けた一対の反転プーリを介して、車両の前後方向から引っ張るようにしている。ケーブル部材は、車体に回転自在に設けられたドラムに巻き掛けられ、電動モータによりドラムを正逆方向に回転駆動することで、ケーブル部材のドラムに対する巻き掛け方向が切り換わり、ひいてはスライドドアが開閉される。
ところで、このようなケーブル式の駆動装置においては、当該駆動装置の長期使用等によりケーブル部材が延びる場合があり、ケーブル部材が延びた場合には、スライドドアの開閉駆動にガタが発生する等の問題を生じ得る。そこで、ケーブル部材に所定の張力を付与しておくためのテンショナ機構を設けている。これによりケーブル部材が延びたとしても、ケーブル部材には所定の張力が付与され、ケーブル部材は弛むことが無く、ひいてはスライドドアの開閉駆動にガタが生じることは無い。
テンショナ機構を備えたケーブル式の駆動装置においては、テンショナ機構によってケーブル部材の一部が駆動装置の内部に引き込まれた状態となっている。つまり、駆動装置の外部においてはケーブル部材の弛み代が少ない状態となっている。ここで、駆動装置の車体への取り付け作業性を向上させるためにも、駆動装置の外部においてケーブル部材を弛められるようにしておく必要がある。これにより、車体側の反転プーリやスライドドアに対してケーブル部材を配策し易くできる。
駆動装置の外部に引き出されたケーブル部材に、弛み代を持たせる技術としては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された技術は、車体に取り付けられるプーリユニットを、ケースと反転プーリとから構成し、ケースを取付フランジ(車体)に固定し、反転プーリをケースに移動自在に設けている。反転プーリは、ワイヤーケーブル(ケーブル部材)の配設方向に移動自在となっており、これによりワイヤーケーブルを反転プーリの移動量の2倍に相当する分だけ弛められるようにしている。このように駆動装置の外部でワイヤーケーブルの弛み代を確保することで、駆動装置の車体への取り付け作業性を向上させている。
特開2005−273308号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術によれば、反転プーリをケースに移動自在に設けているため、プーリユニットが大型化するという問題を生じ得る。特にプーリユニットは、スライドドアを摺動自在に案内するガイドレールの端部に配置されるため、ガイドレールの車体へのレイアウト性を向上させるためにも小型化することが望ましい。プーリユニットを小型化することで、駆動装置を軽自動車ないし大型車で共通化することも可能となり、ひいてはコスト削減等を実現することもできる。
本発明の目的は、プーリユニットを大型化すること無く、駆動装置の車体への取り付け作業性を向上させることが可能な車両用開閉体の駆動装置を提供することにある。
本発明の車両用開閉体の駆動装置は、車体に設けられる開閉体を開閉駆動する車両用開閉体の駆動装置であって、前記開閉体を開閉する駆動力を発生する駆動源と、前記駆動源と前記開閉体との間に設けられ、前記開閉体に前記駆動力を伝達するケーブル部材と、前記ケーブル部材の一部を出入り自在に収容するハウジングと、前記ハウジングに出入り自在に設けられ、前記ケーブル部材を摺動自在に保持するアウターケーシングと、前記ハウジングに一の位置と他の位置との間で移動自在に設けられ、前記一の位置で前記アウターケーシングを前記ハウジングから突出した状態で支持し、前記他の位置で前記アウターケーシングを前記ハウジング内に移動可能な状態とするケーシング支持部材とを備えることを特徴とする。
本発明の車両用開閉体の駆動装置は、前記ケーブル部材および前記アウターケーシングをそれぞれ開側と閉側とで対応させて設け、前記ケーシング支持部材を前記ハウジングに回動自在に設け、前記ケーシング支持部材に、前記一の位置で前記各アウターケーシングの端部と当接する一対の第1当接部と、前記他の位置で前記各アウターケーシングの端部と当接する一対の第2当接部とを設けることを特徴とする。
本発明の車両用開閉体の駆動装置は、前記ケーシング支持部材を、前記各ケーブル部材が巻き掛けられるドラムと前記各アウターケーシングとの間に設けたプーリ部材の回転軸に回転自在に支持させることを特徴とする。
本発明の車両用開閉体の駆動装置によれば、ケーブル部材を摺動自在に保持するアウターケーシングをハウジングに出入り自在に設け、ハウジングに一の位置と他の位置との間で移動自在に、一の位置でアウターケーシングをハウジングから突出した状態で支持し、他の位置でアウターケーシングをハウジング内に移動可能な状態とするケーシング支持部材を設ける。したがって、ケーシング支持部材を他の位置とすることでアウターケーシングをハウジング内に移動させ、その分、アウターケーシングからケーブル部材の端部を露出させることができる。よって、従前のようにプーリユニットを大型化すること無く、ケーブル部材の露出部分(ケーブル余長部分)を増やすことができ、ひいては駆動装置の車体への取り付け作業性を向上させることが可能となる。
本発明の車両用開閉体の駆動装置によれば、ケーブル部材およびアウターケーシングをそれぞれ開側と閉側とで対応させて設け、ケーシング支持部材をハウジングに回動自在に設け、ケーシング支持部材に、一の位置で各アウターケーシングの端部と当接する一対の第1当接部と、他の位置で各アウターケーシングの端部と当接する一対の第2当接部とを設ける。したがって、一のケーシング支持部材を回動させることで、開側および閉側のアウターケーシングを、それぞれ一の位置および他の位置で保持させることができる。
本発明の車両用開閉体の駆動装置によれば、ケーシング支持部材を、各ケーブル部材が巻き掛けられるドラムと各アウターケーシングとの間に設けたプーリ部材の回転軸に回転自在に支持させるので、ハウジング内のデッドスペースを有効利用して、駆動装置が大型化するのを抑制することができる。
本発明に係る駆動装置を搭載した車両を示す側面図である。 スライドドアの取り付け構造を示す平面図である。 駆動装置の詳細構造を示す平面図である。 (a),(b)は、第1実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図である。 図4のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図である。 図4のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図である。 (a),(b)は、第2実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図である。 (a),(b)は、図7のケーシング支持部材の動作状態を説明する平面図である。 図7のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図である。 図7のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図である。 (a),(b)は、第3実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図である。 (a),(b)は、図11のケーシング支持部材の動作状態を説明する平面図である。 図11のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図である。 図11のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図である。
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る駆動装置を搭載した車両を示す側面図を、図2はスライドドアの取り付け構造を示す平面図を、図3は駆動装置の詳細構造を示す平面図を、図4(a),(b)は第1実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図を、図5は図4のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図を、図6は図4のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図をそれぞれ表している。
図1に示す車両10は、例えば8人乗車が可能なワゴン車であり、車両10の車体11における側部には、比較的大きな開口部12が形成されている。開口部12はスライドドア(開閉体)13により開閉され、スライドドア13は車体11の側部に固定されたガイドレール14に案内されて、全閉位置と全開位置との間で車両10の前後方向にスライドするようになっている。操作者によりスライドドア13を全開位置に向けてスライドさせることで開口部12が開き、乗員の乗降や荷物の積み下ろし等を容易に行うことができる。
図2に示すように、スライドドア13の車両後方側でかつスライドドア13の上下方向センター部にはローラアッシー15が設けられている。ローラアッシー15はガイドレール14に案内され、これによりスライドドア13は車体11の側部に沿って車両10の前後方向に移動する。ガイドレール14の車両前方側には、車室内側(図中上側)に湾曲した湾曲部14aが設けられ、ローラアッシー15が湾曲部14aに案内されると、スライドドア13は、図中二点鎖線で示すように車体11の側面と略同一面となるよう車体11の内側に引き込まれて全閉位置の状態となる。
ここで、スライドドア13の上下方向センター部に設けたローラアッシー15に加え、スライドドア13の車両前方側でかつ上下方向アッパー部およびロア部にもそれぞれローラアッシー(図示せず)が設けられている。また、アッパー部およびロア部のローラアッシーに対応して、車体11の開口部12の上下方向アッパー部およびロア部にもガイドレール(図示せず)がそれぞれ設けられている。このように、スライドドア13は車体11に対して計3箇所で支持され、これにより車体11に対して安定した開閉動作が可能となっている。
車両10の車体11における側部には、スライドドア13を開閉駆動するための開閉装置20が設けられている。開閉装置20は駆動装置21を備え、駆動装置21は、ガイドレール14の前後方向における略中央部に隣接して、車体11の内部に設置されている。
開閉装置20は、ガイドレール14の車両後方側に設けられる反転プーリ22,ガイドレール14の車両前方側に設けられる反転プーリ23,スライドドア13を全開位置に向けて引っ張る開側ケーブル24,スライドドア13を全閉位置に向けて引っ張る閉側ケーブル25を備えている。各ケーブル24,25は、いずれも本発明におけるケーブル部材を構成しており、各ケーブル24,25の一端側は駆動装置21に延ばされている。一方、各ケーブル24,25の他端側は、各反転プーリ22,23を介して、車両後方側および車両前方側からそれぞれローラアッシー15(スライドドア13)に接続されている。
ここで、駆動装置21を正方向に回転駆動することで、閉側ケーブル25が引っ張られてスライドドア13は閉操作される。一方、駆動装置21を逆方向に回転駆動することで、開側ケーブル24が引っ張られてスライドドア13は開操作される。なお、各ケーブル24,25の車体11外にある部分は、ガイドレール14内の案内溝(図示せず)に隠されており、これにより各ケーブル24,25は外部に露出することが無く、車両10の見栄えを良くしつつ、各ケーブル24,25を雨水や埃等から保護している。
各反転プーリ22,23と駆動装置21との間には、各ケーブル24,25の周囲を覆い、各ケーブル24,25を摺動自在に保持するアウターケーシング26,27がそれぞれ設けられている。各アウターケーシング26,27は可撓性を有し、その内側には所定の粘度を有するグリス(図示せず)が塗布されている。これにより、各ケーブル24,25を保護するとともに、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27に対するスムーズな摺動を確保している。
図3に示すように、駆動装置21は、ドラムケース部28およびプーリケース部29を有するハウジング30を備えている。ハウジング30はハウジングカバー(図示せず)によって閉塞され、これによりドラムケース部28およびプーリケース部29の内部への雨水や埃等の進入を防止している。
ドラムケース部28にはドラム収容部28aが形成され、当該ドラム収容部28aにはドラム31が回転自に収容されている。つまり、ドラム31はハウジング30を介して車体11に回転自在に設けられている。
ドラム31の外周部分には、各ケーブル24,25の巻き掛けを案内するケーブル溝(図示せず)が形成されている。このケーブル溝には、各ケーブル24,25の一端側が複数回巻き掛けられており、ドラム31の正方向への回転駆動により閉側ケーブル25がケーブル溝に巻き掛けられ、ドラム31の逆方向への回転駆動により開側ケーブル24がケーブル溝に巻き掛けられる。このようにドラム31の回転駆動により、各ケーブル24,25の一端側が巻き掛けられることで、各ケーブル24,25の一部がドラムケース部28に出入り自在となっている。
ドラム31は略有底筒状に形成され、当該ドラム31の内側(図中裏側)には、駆動源としての扁平型の電動モータ32(図中破線部分)が設けられている。電動モータ32は、スライドドア13を開閉する駆動力を発生するもので、遊星歯車機構等の減速機構(図示せず)を介してドラム31に動力伝達可能に連結されている。具体的には、電動モータ32は車室内の開閉スイッチ等(図示せず)を操作することで正逆方向に回転駆動され、当該駆動力がドラム31に伝達されて、ひいてはドラム31が正逆方向に回転駆動される。また、ドラム31に伝達された駆動力は、電動モータ32とスライドドア13との間に設けた各ケーブル24,25を介してスライドドア13に伝達される。
プーリケース部29は略長方形形状に形成され、当該プーリケース部29の図中上方側には、各アウターケーシング26,27の端部にそれぞれ設けた各スリーブ26a,27aを摺動自在に支持する一対のスリーブ案内壁29a,29bが設けられている。つまり、各スリーブ案内壁29a,29bは、各アウターケーシング26,27の端部が、プーリケース部29内に出入りするのを案内するようになっている。
プーリケース部29の略中央部分には、回転軸33が固定されており、当該回転軸33にはプーリ(プーリ部材)34が回転自在に設けられている。プーリ34は、ドラム31と各アウターケーシング26,27との間に設けられ、プーリケース部29の略中央部分で各ケーブル24,25を交差させつつ、各ケーブル24,25をドラム31に導いている。プーリ34は、ドラム31の正逆方向への回転駆動に伴い、各ケーブル24,25が接触して正逆方向に回転駆動する。
プーリケース部29の内部で、かつプーリ34とドラム31との間には、各ケーブル24,25に対応した一対のテンショナ機構35,36が設けられている。各テンショナ機構35,36は、それぞれレバー部35a,36a,プーリ部35b,36bおよびコイルばね(図示せず)を備えている。各レバー部35a,36aは、各コイルばねの弾性力によって図中矢印R方向に傾動され、これに伴い各プーリ部35b,36bは、各ケーブル24,25を内側に所定圧で押圧するようになっている。これにより、各ケーブル24,25の長期使用等による弛み(延び)を吸収し、スライドドア13の開閉駆動にガタが生じるのを防止している。
回転軸33には、ケーシング支持部材としてのカム部材37が回転自在に支持されている。カム部材37はプラスチック等の樹脂材料により形成され、図4に示すように一対の本体壁部37aを備えている。各本体壁部37aは、第1橋渡し部37bおよび第2橋渡し部37cにより一体化され、各本体壁部37a間にはプーリ34が回転自在に配置されるようになっている。
各本体壁部37aのうちの一方側(図3中手前側)で、かつ回転軸33の近傍には、作業者により外部操作が可能なつまみ部37dが一体に設けられている。つまみ部37dの先端側は、図示しないハウジングカバーを貫通して外部に露出され、作業者によりつまめるようになっている。つまり、つまみ部37dをつまんでカム部材37を操作することにより、回転軸33を中心として所定角度範囲でカム部材37を回転できるようになっている。
各本体壁部37aの外周部分には、各アウターケーシング26,27を形成する各スリーブ26a,27aのフランジ部26b,27b(図3参照)が摺接する第1摺接部38および第2摺接部39(図4中網掛部)が形成されている。
第1摺接部38は、図4(a)に示すように、各本体壁部37aの外周に沿って設けられている。第1摺接部38の一端側には平坦となった第1当接部38aが設けられ、第1摺接部38の他端側には平坦となった第2当接部38bが設けられている。各当接部38a,38bには、フランジ部26bが当接するようになっており、各当接部38a,38b間には、フランジ部26bが滑るように移動する円弧形状の滑り部38cが設けられている。
第2摺接部39は、図4(b)に示すように、各本体壁部37aの外周に沿って設けられている。第2摺接部39の一端側には平坦となった第1当接部39aが設けられ、第2摺接部39の他端側には平坦となった第2当接部39bが設けられている。各当接部39a,39bには、フランジ部27bが当接するようになっており、各当接部39a,39b間には、フランジ部27bが滑るように移動する円弧形状の滑り部39cが設けられている。
次に、以上のように形成した駆動装置21の車体11への取り付け状態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図5,6においては、カム部材37の動作を分かり易くするために、図3で示したハウジング30を省略している。
[通常状態]
駆動装置21を車体11に取り付けた後の通常状態においては、駆動装置21のカム部材37は、図3,5に示す第1基準位置(一の位置)に位置決めされている。第1基準位置にあるカム部材37は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も離間するよう位置決めしている(離間距離L1)。具体的には、カム部材37のつまみ部37dは、矢印(1)方向に最も移動した位置に配置され、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30(図3参照)から矢印(2)方向に最も突出した状態で、カム部材37により支持されている。
このとき、アウターケーシング26の端部を形成するフランジ部26bは、第1摺接部38の第1当接部38aと、プーリケース部29のスリーブ案内壁29a(図3参照)との双方に当接するよう挟持され、フランジ部26b,第1当接部38aおよびスリーブ案内壁29aはいずれも平坦であるため、これらは互いに安定保持状態となっている。また、アウターケーシング27の端部を形成するフランジ部27bは、第2摺接部39の第1当接部39aとプーリケース部29のスリーブ案内壁29b(図3参照)との双方に当接するよう挟持され、フランジ部27b,第1当接部39aおよびスリーブ案内壁29bはいずれも平坦であるため、これらは互いに安定保持状態となっている。つまり、つまみ部37dを操作する等してカム部材37に外力を加えない限り、カム部材37は上述の「通常状態」を保持するようになっている。
この「通常状態」では、駆動装置21の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も短い状態(露出距離L2)となっており、これにより図2に示すように、開閉装置20の各ケーブル24,25および各アウターケーシング26,27が、途中で撓んだりするようなことは無い。
[取り付け状態]
駆動装置21を車体11に取り付けるときの取り付け状態とするには、図6に示すように、つまみ部37dを矢印(3)方向に移動させる。すると、カム部材37が回転軸33を中心に反時計方向に回転(移動)し、図3,5に示す第1基準位置から、図6に示す第2基準位置(他の位置)となる。このとき、各フランジ部26b,27bは、各第1当接部38a,39aから離脱し、その後各滑り部38c,39c上を滑るよう移動し、次いで各第2当接部38b,39bに当接可能な状態となる。
引き続き作業者等により、各アウターケーシング26,27を矢印(4)に示すようハウジング30内に移動させて、各フランジ部26b,27bを各第2当接部38b,39bに当接させる。ここで、第2基準位置にあるカム部材37は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も近接するよう位置決めしている(離間距離L3<離間距離L1)。つまり、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30内に最も入り込んで、カム部材37によって支持された状態となっている。
この「取り付け状態」では、駆動装置21の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も長い状態(露出距離L4>露出距離L2)となっている。これにより、各ケーブル24,25の露出部分である弛み代を充分に確保して、各反転プーリ22,23やローラアッシー15(図2参照)等への配策作業を容易にして、ひいては開閉装置20の車体11への取り付け作業性を向上させることができる。
なお、開閉装置20を車体11に取り付けた後は、図5に示すように、つまみ部37dを矢印(1)方向に移動させ、カム部材37を第2基準位置から第1基準位置に回転させれば良い。これにより駆動装置21は、図3,5に示す状態となり、開閉装置20は図2に示す状態、つまり「通常状態」となる。また、開閉装置20を車体11から取り外してメンテナンス作業を行う場合等には、これとは逆の手順で「取り付け状態」とすれば良い。
以上詳述したように、第1実施の形態に係る駆動装置21によれば、各ケーブル24,25を摺動自在に保持する各アウターケーシング26,27をハウジング30に出入り自在に設け、ハウジング30に一の位置と他の位置との間で移動自在に、一の位置で各アウターケーシング26,27をハウジング30から突出した状態で支持し、他の位置で各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動可能な状態とするカム部材37を設けた。
したがって、カム部材37を他の位置とすることで各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動させ、その分、各アウターケーシング26,27から各ケーブル24,25の端部を露出させることができる。よって、従前のようにプーリユニット(反転プーリ22,23等)を大型化すること無く、各ケーブル24,25の露出部分(ケーブル余長部分)を増やすことができ、ひいては駆動装置21の車体11への取り付け作業性を向上させることが可能となる。
また、第1実施の形態に係る駆動装置21によれば、開側ケーブル24と閉側ケーブル25とを設け、それぞれに対応させて各アウターケーシング26,27を設け、カム部材37をハウジング30に回動自在に設け、カム部材37に、一の位置で各フランジ部26b,27bと当接する一対の第1当接部38a,39aと、他の位置で各フランジ部26b,27bと当接する一対の第2当接部38b,39bとを設けた。したがって、一のカム部材37を回動させることで、開側および閉側の各アウターケーシング26,27を、それぞれ一の位置および他の位置で保持させることができる。
さらに、第1実施の形態に係る駆動装置21によれば、カム部材37を、各ケーブル24,25が巻き掛けられるドラム31と各アウターケーシング26,27との間に設けたプーリ34の回転軸33に回転自在に支持させたので、ハウジング30内のデッドスペースを有効利用して、駆動装置21が大型化するのを抑制することができる。
次に、本発明の第2実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7(a),(b)は第2実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図を、図8(a),(b)は図7のケーシング支持部材の動作状態を説明する平面図を、図9は図7のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図を、図10は図7のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図をそれぞれ表している。
第2実施の形態に係る駆動装置40(図9,10参照)は、第1実施の形態に比してケーシング支持部材の構成のみが異なっている。第1実施の形態では一のカム部材37(図5,6参照)によって、各アウターケーシング26,27をハウジング30に対して出入り自在としたが、第2実施の形態では一対の移動部材41,42を、各アウターケーシング26,27(開側/閉側)に対応させて設けている。なお、各移動部材41,42は、いずれも同じ形状に形成されている。
図7に示すように、各移動部材41,42は、プラスチック等の樹脂材料により略直方体形状に形成され、各移動部材41,42には、その長手方向に沿うようにしてそれぞれ貫通部41a,42aと支持部41b,42bとが設けられている。
各貫通部41a,42aには、各移動部材41,42の表側(図7(a)手前側)から裏側(図7(a)奥側)に向けて各フランジ部26b,27bが貫通可能となっており、各フランジ部26b,27bの貫通を阻害するものが何も存在しない。一方、各支持部41b,42bには、各移動部材41,42の表側から裏側に向けて徐々に先細りとなって、その先端部分で各フランジ部26b,27bを支持する複数の支持爪41c,42cが設けられている。つまり、各支持爪41c,42cの先端部分を結んで形成される略円弧形状部分(図7(b)参照)の直径寸法は、各フランジ部26b,27bの直径寸法よりも小さく設定されている。
図8に示すように、各移動部材41,42は、その長手方向とハウジング30の厚み方向(図3の奥行方向/図8の左右方向)とが一致するようプーリケース部29に装着されている。各移動部材41,42は、プーリケース部29の厚み方向に移動自在となっており、プーリケース部29には、各移動部材41,42を移動自在に支持する支持壁29c,29dが一体に設けられている。これにより、各移動部材41,42は、プーリケース部29に対してこじること無くスムーズに移動可能となっている。
このように、各移動部材41,42を、プーリケース部29に対して移動自在に装着することで、各アウターケーシング26,27の端部となる各フランジ部26b,27bが、各貫通部41a,42aと各支持部41b,42bとの間で相対的に移動するようになっている。
次に、以上のように形成した駆動装置40の車体11(図2参照)への取り付け状態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図9,10においては、各移動部材41,42の動作を分かり易くするために、図5,6と同様にハウジング30を省略している。
[通常状態]
駆動装置40を車体11に取り付けた後の通常状態においては、駆動装置40の各移動部材41,42は、図8(a),9に示す第1基準位置(一の位置)に位置決めされている。第1基準位置にある各移動部材41,42は、矢印(5)に示すように、ハウジングカバー側に突出するよう移動された状態にあり、各移動部材41,42は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も離間するよう位置決めしている(離間距離L5)。つまり、各フランジ部26b,27bは、各移動部材41,42の各支持部41b,42bに存在し、かつ各支持爪41c,42cに支持された状態となっている。よって、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30(図3参照)から矢印(6)方向に最も突出した状態で、各移動部材41,42により支持されている。
この「通常状態」では、駆動装置40の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も短い状態(露出距離L6)となっており、これにより図2に示すように、開閉装置20の各ケーブル24,25および各アウターケーシング26,27が、途中で撓んだりするようなことは無い。
[取り付け状態]
駆動装置40を車体11に取り付けるときの取り付け状態とするには、図8(b),10に示すように、各移動部材41,42を矢印(7)方向に押し込む。すると、各移動部材41,42は、図8(a),9の第1基準位置から図8(b),10の第2基準位置(他の位置)に移動する。そして、各フランジ部26b,27bは、各移動部材41,42の各貫通部41a,42aに相対移動して配置され、各支持爪41c,42cに支持された状態から開放される。これにより、各フランジ部26b,27bは、各移動部材41,42に対して移動自在となる。
引き続き作業者等により、各アウターケーシング26,27を矢印(8)に示すようハウジング30内に移動させる。ここで、第2基準位置にある各移動部材41,42は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も近接するよう位置決めすることになる(離間距離L7<離間距離L5)。つまり、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30内に最も入り込んだ状態となる。
この「取り付け状態」では、駆動装置40の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も長い状態(露出距離L8>露出距離L6)となっている。これにより、各ケーブル24,25の露出部分である弛み代を充分に確保して、各反転プーリ22,23やローラアッシー15(図2参照)等への配策作業を容易にして、ひいては開閉装置20の車体11への取り付け作業性を向上させることができる。
なお、開閉装置20を車体11に取り付けた後は、図9の矢印(6)に示すように、各アウターケーシング26,27をハウジング30内から引き出した後、図8(a),9の矢印(5)に示すように、各移動部材41,42を第2基準位置から第1基準位置に移動させれば良い。これにより駆動装置40は、図8(a),9に示す状態となり、開閉装置20は図2に示す状態、つまり「通常状態」となる。また、開閉装置20を車体11から取り外してメンテナンス作業を行う場合等には、これとは逆の手順で「取り付け状態」とすれば良い。
以上のように形成した第2実施の形態に係る駆動装置40においても、上述した第1実施の形態と同様に、各移動部材41,42を他の位置とすることで各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動させ、その分、各アウターケーシング26,27から各ケーブル24,25の端部を露出させることができる。よって、従前のようにプーリユニット(反転プーリ22,23等)を大型化すること無く、各ケーブル24,25の露出部分(ケーブル余長部分)を増やすことができ、ひいては駆動装置40の車体11への取り付け作業性を向上させることが可能となる。
次に、本発明の第3実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11(a),(b)は第3実施の形態に係るケーシング支持部材の詳細構造を説明する斜視図を、図12(a),(b)は図11のケーシング支持部材の動作状態を説明する平面図を、図13は図11のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長小)を説明する動作説明図を、図14は図11のケーシング支持部材の動作状態(ケーブル余長大)を説明する動作説明図をそれぞれ表している。
第3実施の形態に係る駆動装置50(図13,14参照)は、第1実施の形態に比してケーシング支持部材の構成のみが異なっている。第1実施の形態では一のカム部材37(図5,6参照)によって、各アウターケーシング26,27をハウジング30に対して出入り自在としたが、第3実施の形態では一対の揺動部材51,52を、各アウターケーシング26,27(開側/閉側)に対応させて設けている。なお、各揺動部材51,52は、開側および閉側で鏡像対象形状に形成されている。
図11に示すように、各揺動部材51,52は、プラスチック等の樹脂材料により略三角形形状(扇形形状)に形成され、各揺動部材51,52には、本体部51a,52aとレバー部51b,52bとがそれぞれ設けられている。
各本体部51a,52aには、各揺動部材51,52の一側から他側に向けて徐々に先細りとなって、その先端部分で各フランジ部26b,27bを支持する複数の支持爪51c,52cが設けられている。つまり、各支持爪51c,52cの先端部分を結んで形成される略円弧形状部分(図12(b)参照)の直径寸法は、各フランジ部26b,27bの直径寸法よりも小さく設定されている。
また、各本体部51a,52aには、各揺動部材51,52の揺動中心Cとなる略円柱形状の一対の装着突起51d,52dがそれぞれ設けられている。各装着突起51d,52dは、ハウジング30のプーリケース部29に一体に設けた支持孔(図示せず)に回動自在に装着され、これにより図12に示すように、各揺動部材51,52はハウジング30に対して、揺動中心Cを中心に揺動可能となっている。
このように、各揺動部材51,52を、プーリケース部29に対して揺動自在に装着することで、各アウターケーシング26,27の端部となる各フランジ部26b,27bを、各支持爪51c,52cで支持したり、各支持爪51c,52cから開放したりするようになっている。
次に、以上のように形成した駆動装置50の車体11(図2参照)への取り付け状態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図13,14においては、各揺動部材51,52の動作を分かり易くするために、図5,6と同様にハウジング30を省略している。
[通常状態]
駆動装置50を車体11に取り付けた後の通常状態においては、駆動装置50の各揺動部材51,52は、図12(a),13に示す第1基準位置(一の位置)に位置決めされている。第1基準位置にある各揺動部材51,52は、矢印(9)に示すように、ハウジング30(図3参照)を閉じるよう移動された状態にあり、各揺動部材51,52は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も離間するよう位置決めしている(離間距離L5)。つまり、各フランジ部26b,27bは、各揺動部材51,52の各支持爪51c,52cに支持された状態となっている。よって、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30から矢印(10)方向に最も突出した状態で、各揺動部材51,52により支持されている。
この「通常状態」では、駆動装置50の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も短い状態(露出距離L6)となっており、これにより図2に示すように、開閉装置20の各ケーブル24,25および各アウターケーシング26,27が、途中で撓んだりするようなことは無い。
[取り付け状態]
駆動装置50を車体11に取り付けるときの取り付け状態とするには、図12(b),14に示すように、各レバー部51b,52bを操作することにより、各揺動部材51,52を、揺動中心Cを中心に矢印(11)方向に揺動させる。すると、各揺動部材51,52は、図12(a),13の第1基準位置から図12(b),14の第2基準位置(他の位置)に移動する。そして、各フランジ部26b,27bは、各揺動部材51,52の各支持爪51c,52cに支持された状態から開放される。これにより、各フランジ部26b,27bは、各揺動部材51,52に対して移動自在となる。
引き続き作業者等により、各アウターケーシング26,27を矢印(12)に示すようハウジング30内に移動させる。ここで、第2基準位置にある各揺動部材51,52は、各アウターケーシング26,27の各スリーブ26a,27aを、互いに最も近接するよう位置決めすることになる(離間距離L7<離間距離L5)。つまり、各アウターケーシング26,27は、ハウジング30内に最も入り込んだ状態となる。
この「取り付け状態」では、駆動装置50の外部において、各ケーブル24,25の各アウターケーシング26,27からの露出部分(ケーブル余長部分)が、それぞれ最も長い状態(露出距離L8>露出距離L6)となっている。これにより、各ケーブル24,25の露出部分である弛み代を充分に確保して、各反転プーリ22,23やローラアッシー15(図2参照)等への配策作業を容易にして、ひいては開閉装置20の車体11への取り付け作業性を向上させることができる。
なお、開閉装置20を車体11に取り付けた後は、図13の矢印(10)に示すように、各アウターケーシング26,27をハウジング30内から引き出した後、図12(a),13の矢印(9)に示すように、各揺動部材51,52を第2基準位置から第1基準位置に移動させれば良い。これにより駆動装置50は、図12(a),13に示す状態となり、開閉装置20は図2に示す状態、つまり「通常状態」となる。また、開閉装置20を車体11から取り外してメンテナンス作業を行う場合等には、これとは逆の手順で「取り付け状態」とすれば良い。
以上のように形成した第3実施の形態に係る駆動装置50においても、上述した第1実施の形態と同様に、各揺動部材51,52を他の位置とすることで各アウターケーシング26,27をハウジング30内に移動させ、その分、各アウターケーシング26,27から各ケーブル24,25の端部を露出させることができる。よって、従前のようにプーリユニット(反転プーリ22,23等)を大型化すること無く、各ケーブル24,25の露出部分(ケーブル余長部分)を増やすことができ、ひいては駆動装置50の車体11への取り付け作業性を向上させることが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、駆動装置21,40,50を車体11の内部に配置し、各ケーブル24,25をスライドドア13に接続するようにしたものを示したが、本発明はこれに限らず、駆動装置21,40,50をスライドドア13内に配置し、各ケーブル24,25をスライドドア13におけるローラアッシー15の部位を経由させて、ガイドレール14の両端部に固定する構造に本発明を適用することもできる。
また、上記各実施の形態においては、開側ケーブル24および閉側ケーブル25の2本のケーブルを用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、1本のケーブルの中間部分をドラム31に複数回巻き掛けるようにし、その両端部をスライドドア13に接続するようにしてもよい。
さらに、上記各実施の形態においては、開閉体としてのスライドドア13を開閉する駆動装置として説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、電動サンルーフのルーフやパワーウィンド装置のウィンドガラス等の開閉体を駆動する駆動装置にも適用することができる。
10 車両
11 車体
12 開口部
13 スライドドア(開閉体)
14 ガイドレール
14a 湾曲部
15 ローラアッシー
20 開閉装置
21 駆動装置
22,23 反転プーリ
24 開側ケーブル(ケーブル部材)
25 閉側ケーブル(ケーブル部材)
26,27 アウターケーシング
26a,27a スリーブ
26b,27b フランジ部
28 ドラムケース部
28a ドラム収容部
29 プーリケース部
29a,29b スリーブ案内壁
29c 支持壁
30 ハウジング
31 ドラム
32 電動モータ(駆動源)
33 回転軸
34 プーリ(プーリ部材)
35,36 テンショナ機構
35a,36a レバー部
35b,36b プーリ部
37 カム部材(ケーシング支持部材)
37a 本体壁部
37b 第1橋渡し部
37c 第2橋渡し部
37d つまみ部
38 第1摺接部
38a 第1当接部
38b 第2当接部
38c 滑り部
39 第2摺接部
39a 第1当接部
39b 第2当接部
39c 滑り部
40 駆動装置
41,42 移動部材(ケーシング支持部材)
41a,42a 貫通部
41b,42b 支持部
41c,42c 支持爪
50 駆動装置
51,52 揺動部材(ケーシング支持部材)
51a,52a 本体部
51b,52b レバー部
51c,52c 支持爪
51d,52d 装着突起
C 揺動中心

Claims (3)

  1. 車体に設けられる開閉体を開閉駆動する車両用開閉体の駆動装置であって、
    前記開閉体を開閉する駆動力を発生する駆動源と、
    前記駆動源と前記開閉体との間に設けられ、前記開閉体に前記駆動力を伝達するケーブル部材と、
    前記ケーブル部材の一部を出入り自在に収容するハウジングと、
    前記ハウジングに出入り自在に設けられ、前記ケーブル部材を摺動自在に保持するアウターケーシングと、
    前記ハウジングに一の位置と他の位置との間で移動自在に設けられ、前記一の位置で前記アウターケーシングを前記ハウジングから突出した状態で支持し、前記他の位置で前記アウターケーシングを前記ハウジング内に移動可能な状態とするケーシング支持部材とを備えることを特徴とする車両用開閉体の駆動装置。
  2. 請求項1記載の車両用開閉体の駆動装置において、前記ケーブル部材および前記アウターケーシングをそれぞれ開側と閉側とで対応させて設け、前記ケーシング支持部材を前記ハウジングに回動自在に設け、前記ケーシング支持部材に、前記一の位置で前記各アウターケーシングの端部と当接する一対の第1当接部と、前記他の位置で前記各アウターケーシングの端部と当接する一対の第2当接部とを設けることを特徴とする車両用開閉体の駆動装置。
  3. 請求項2記載の車両用開閉体の駆動装置において、前記ケーシング支持部材を、前記各ケーブル部材が巻き掛けられるドラムと前記各アウターケーシングとの間に設けたプーリ部材の回転軸に回転自在に支持させることを特徴とする車両用開閉体の駆動装置。
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