JP2012211640A - 車両用無段変速機 - Google Patents
車両用無段変速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012211640A JP2012211640A JP2011077315A JP2011077315A JP2012211640A JP 2012211640 A JP2012211640 A JP 2012211640A JP 2011077315 A JP2011077315 A JP 2011077315A JP 2011077315 A JP2011077315 A JP 2011077315A JP 2012211640 A JP2012211640 A JP 2012211640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating member
- drive
- planetary
- neutral
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
【解決手段】ドライブフェースとドリブンフェースとの間の遊星回転部材の位置に応じた信号を出力するセンサーの出力信号に基づいて、ニュートラル領域とドライブ領域との境目に対応するロー限界位置PLを検出し、このロー限界位置PLに基づいて設定又は更新した目標ロー位置PL1よりもトップ側で変速制御するようにした。
【選択図】図6
Description
また、部品精度のばらつきや部品摩耗によって、両フェース間のロー位置が変わるため、レシオ幅を有効に使ったロー位置にすることが困難であった。
上記構成において、前記ドライブフェース(53)と前記ドリブンフェース(54)との回転数の差に基づいて変速比を検出する変速比検出部(102)を有し、前記制御部(111)は、前記センサー(103)によって検出される位置が、前記目標ロー位置よりもトップ側の場合には、前記変速比検出部(102)によって検出される変速比に基づいてアクチュエーター(101)を制御し、前記目標ロー位置よりもロー側の場合には、前記センサー(103)によって検出される位置に基づいて前記アクチュエーター(101)を前記目標ロー位置に制御するようにしてもよい。この構成によれば、駆動力の抜けを防止しながら、実際の変速比に基づく変速制御を優先して行うことができる。
また、上記構成において、前記制御部(111)は、前記アクチュエーター(101)を一定速度で作動させて前記遊星回転部材(55)を前記ニュートラル領域と前記ドライブ領域との間で移動させ、前記センサー(103)の出力信号の変化量に基づいて、前記境目で生じる前記遊星回転部材(55)の移動速度の変化を検出するようにしてもよい。この構成によれば、アクチュエーターの速度を可変させる場合に比して変化を検出し易くできる。
また、ドライブフェースとドリブンフェースとの回転数の差に基づいて変速比を検出する変速比検出部を有し、制御部は、センサーによって検出される位置が、目標ロー位置よりもトップ側の場合には、変速比検出部によって検出される変速比に基づいてアクチュエーターを制御し、目標ロー位置よりもロー側の場合には、センサーによって検出される位置に基づいてアクチュエーターを目標ロー位置に制御するようにすれば、駆動力の抜けを防止しながら、実際の変速比に基づく変速制御を優先して行うことができる。
また、制御部は、遊星回転部材を移動するアクチュエーターを一定速度で作動させて遊星回転部材をニュートラル領域とドライブ領域との間で移動させ、センサーの出力信号の変化量に基づいて、上記境目で生じる遊星回転部材の移動速度の変化を検出するようにすれば、アクチュエーターの速度を可変させる場合に比して変化を検出し易くできる。
また、制御部は、アクチュエーターを作動させて遊星回転部材をドライブ領域からニュートラル領域へ移動させる場合に、車両用無段変速機を搭載する車両が停車中か否かを判断し、停車中の場合に、遊星回転部材を移動限界に到達させてニュートラル限界位置を検出する処理を行うようにすれば、停車中の時間を有効利用してニュートラル限界位置の検出処理を行うことができると共に、エンジンを停止した場合でも車両の押し歩きが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用無段変速機が適用されるエンジンの断面図である。
このエンジン10は、自動二輪車に搭載されるエンジンであり、このエンジン10のクランクケース11内には、エンジン駆動軸であるクランク軸12が収容されるクランク室13、及び、無段変速機(車両用無段変速機)50が収容される変速機室14が画成されている。無段変速機50は、クランク軸12の回転を変速して最終出力軸27に伝達し、この最終出力軸27にドライブスプロケット28及び駆動チェーン29を介して連結された不図示の駆動輪(後輪)を様々な変速比で駆動させる。
クランク軸12は、クランク室13の左右の側壁23A,23Bにそれぞれ設けられたベアリング15に回転自在に支持され、車幅方向に延びている。クランク軸12の一端には発電機16が設けられ、クランク軸12の他端には発進クラッチ17が設けられている。また、クランク軸12の中央部にはクランクウェブ18が設けられ、クランクウェブ18には、クランクピン19を介してコンロッド20が連結されている。
クラッチアウタ17Bには、クランク軸12上で相対回転自在に支持される出力歯車17Dが一体に設けられ、この出力歯車17Dは、無段変速機50の入力軸である変速機軸51に固定された入力歯車25と噛み合う。
つまり、この発進クラッチ17は、クランク軸12と無段変速機50の変速機軸51との間に設けられ、クラッチインナ17Aと一体に回転するクランク軸12が発進回転数(アイドリング回転数以上の回転数であり、例えば、2500rpm〜3000rpm内の回転数)以上になると、クランク軸12と変速機軸51との間を接続し、発進回転数を下回ると、クランク軸12と変速機軸51との間を切断する。
この場合、出力歯車17Dの回転数がクランク軸12の回転数より低くなる場合、例えば、アイドリング回転数(例えば、1500〜2000rpm)未満となる場合には、ワンウェイクラッチ91が切断状態となり、出力歯車17Dをクランク軸12に対して空回りさせ、クランク軸12の回転数をアイドリング回転数以上に維持することができる。
なお、発進クラッチ17が接続されている場合には、駆動輪からの減速トルクが発進クラッチ17を介してクランク軸12に伝達され、これによってエンジンブレーキが発生する。発進クラッチ17の側方はクラッチカバー21で覆われ、発電機16の側方は発電機カバー22で覆われる。
変速機軸51は、左右の側壁23A,23Bに設けられたボールベアリング24A,24Bを介して回転自在に支持され、変速機軸51における発進クラッチ17側の端はケーシング23の外側まで延び、この端には、発進クラッチ17の出力歯車17Dに常時噛み合う入力歯車25が固定されている。
図1〜図3に示すように、無段変速機50は、変速機軸51上で変速部52が作動することによって、ロー変速比とトップ変速比との間で無段階に変速比を可変させる。
変速機軸51は、軸芯に中空部42を有し、中空部42には、オイルポンプ(不図示)から潤滑オイルが供給される。変速機軸51は、中空部42を外周面に連通させる油孔43を複数有し、油孔43を通った潤滑オイルは、無段変速機50の各部に供給される。
ドライブ側伝達部材53は、単一の軸である変速機軸51に一体に設けられ、ドリブン側伝達部材54は、変速機軸51に軸支されてドライブ側伝達部材53に対して回転自在に設けられる。
このため、入力歯車25を介して変速機軸51に入力されたエンジン駆動力は、入力側トルクカム63を介して駆動回転部材61に伝達され、この駆動回転部材61と摩擦接触する遊星回転部材55に伝達される。
より具体的には、従動回転部材64は、ニードルベアリング66に支持される円筒状の基部69と、基部69から径方向に拡径する円板部70と、円板部70からドライブ側伝達部材53側へ行くに従って拡径する円錐台状の筒部71とを有しており、この筒部71の内周面が、遊星回転部材55に接触するテーパー状の摩擦接触面71Aとなっている。
このため、遊星回転部材55に伝達されたエンジン駆動力は、遊星回転部材55と摩擦接触する従動回転部材64に伝達され、出力側トルクカム68を介して出力歯車部65に伝達された後に、減速軸26に伝達される。つまり、ドリブン側伝達部材54の基部69及び出力歯車部65が、無段変速機50下流に配置された減速軸26に動力を出力する、無段変速機50の出力軸として機能する。
出力歯車部65は、従動回転部材64の基部69の外周面に沿うように基部69の外側を延びる押圧片73を有している。押圧片73の先端と円板部70との間には、従動回転部材64をドライブ側伝達部材53側に付勢する弾性部材(本構成では皿ばね)74が介挿され、この弾性部材74の弾性力によって従動回転部材64はドライブ側伝達部材53側に付勢されている。
また、第2キャリア半体78の後面には、変速機軸51の軸方向に延びる被動ねじ部78Aが設けられている。
第1キャリア半体77及び遊星支持軸57は、遊星支持軸57が隙間嵌合することで、遊星支持軸57が移動可能な調整機構を構成している。
支持孔55Cの両端部には、一対のニードルベアリング82,82が設けられ、駆動回転部材61はニードルベアリング82,82を介して遊星支持軸57に相対回転可能かつ軸方向に摺動可能に設けられている。
ここで、遊星回転部材55が変速機軸51の軸方向に移動したとしても距離A,Kは一定であり変化しない。従って、変速比R=B/Cで表すことができる。
また、図3に示すように、遊星キャリアー56が従動回転部材64から離れる方向に移動すると、距離Bが小さくなるとともに距離Cが大きくなり、変速比Rが小さくなる。すなわち、距離Bが最小かつ距離Cが最大となる図3の状態がトップ変速比の位置(トップ位置)PTとなる。
遊星回転部材55がドライブ領域(D)にある場合には、変速機軸51がクランク軸12からの動力で回転すると、変速機軸51と一体に回転するドライブ側伝達部材53が各遊星回転部材55を回転させ、変速比Rに応じて変速された回転が各遊星回転部材55を介してドリブン側伝達部材54に伝達され、出力歯車部65を介して減速軸26,最終出力軸27に順に伝達される。
この遊星回転部材55とドライブ側伝達部材53との動力伝達が遮断される範囲が、ドライブ側伝達部材53とドリブン側伝達部材54との間を動力伝達不能にするニュートラル領域(N)(図2参照)となっている。
制御装置100は、自動二輪車の各部を電子制御する車両制御装置の一部を構成し、変速制御モーター101と、回転数から変速比を検出するための変速比検出部102と、遊星回転部材55の位置を検出するためのセンサー(位置センサー)103と、制御部111とを備えている。
変速制御モーター101は、制御部111によってデューティー制御(PWM制御)されるDCモーターであり、遊星回転部材55を軸方向に移動するアクチュエーターとして機能する。
変速比検出部102は、ドライブ側伝達部材53とドリブン側伝達部材54との各々の回転数を検出し、これらの回転数の比を求めることによって変速比を検出する。なお、変速比を検出する演算処理は、制御部111が行ってもよい。
このため、制御部111は、上記条件を満たす場合には、変速比検出部102によって変速比を検出し、この変速比が、エンジン回転数,車速及び運転者のスロットル操作等に基づいて設定した目標変速比になるように、変速制御モーター101をフィードバック制御する。これにより、遊星回転部材55を目標の変速比に対応する位置に精度良く制御することができる。
そこで、本実施形態では、上記センサー103として、遊星回転部材55の位置を検出するポテンショメーター(位置センサー)を備え、ニュートラル領域(N)からドライブ領域(D)への移行時(N→D切替時)には、このセンサー103の出力信号に基づいてニュートラル領域(N)とドライブ領域(D)との間の境目を検出し、この境目に対応するロー限界位置PLを検出する検出処理を実行し、このロー限界位置PLに基づいて目標ロー位置PL1を設定する。そして、この目標ロー位置PL1よりもトップ側で変速制御するようにしている。以下、この場合の制御を説明する。
図6は、ドライブ移行処理のフローチャートである。ドライブ移行処理は、ニュートラル領域(N)に位置する遊星回転部材55を、ドライブ領域(D)のロー位置に移動させる処理(N→D切替処理)である。また、図7は、このときのセンサー103の出力レベルVoutと変速制御モーター101の駆動デューティー比との関係を示している。
ここで、デューティー比が小さいときは電圧がHiレベルの時間が短くなるので、変速制御モーター101の回転時間が短く、回転速度が実質的に遅くなり、デューティー比が大きいときは電圧がHiレベルの時間が長くなるので、変速制御モーター101の回転時間が長くなり、回転速度が実質的に速くなる。制御部111は、上記ステップS11では一定のデューティー比とするので、変速制御モーター101を一定の回転速度で駆動し、遊星回転部材55を一定速度で移動させる。
ところが、遊星回転部材55がドライブ側伝達部材53に非接触の状態から接触の状態へ変化する時点、つまり、ニュートラル領域(N)とドライブ領域(D)との間の境目では、遊星回転部材55の移動速度が減速することとなり、センサー103の信号変化量が小に変化する。
このため、制御部111は、ステップS13の処理により、遊星回転部材55がニュートラル領域(N)とドライブ領域(D)との間の境目に位置したタイミングを検出することができる。この場合、制御部111は、変速制御モーター101の駆動を停止する(ステップS14)。これによって、制御部111は、遊星回転部材55を上記境目に対応するロー限界位置PL近傍のロー位置に停止させることができる。つまり、現在のレシオ幅を有効に使ったロー位置に制御することが可能になる。
このとき、メモリー112に目標ロー位置PL1が既に記録されていれば、その目標ロー位置PL1を、新たに算出した目標ロー位置PL1に更新し、メモリー112に未記録であった場合には、算出した目標ロー位置PL1を記録する。これにより、現在のロー限界位置PLから得た目標ロー位置PL1がメモリー112に記録される。
まず、制御部111は、センサー103によって検出される位置が、メモリー112に記録される目標ロー位置PL1よりもロー側(本実施形態では目標ロー位置PL1以下のロー側)か否かを判断し(ステップS21)、ロー側でない場合(ステップS21:NO)、メモリー112に予め記録された目標変速比マップ(スロットル開度や車速等から目標変速比を特定する情報)から目標変速比を検索し、変速比検出部102によって検出される変速比が目標変速比になるように、変速制御モーター101をフィードバック制御する(ステップS22)。この場合、センサー103によって検出される位置が目標ロー位置PL1よりもロー側にならない範囲で変速制御モーター101が制御される。
なお、ステップS23の処理は、上記処理に代えて、目標ロー位置PL1に対応する変速比を目標変速比に設定し、変速比検出部102によって検出される変速比が上記目標変速比になるように、変速制御モーター101をフィードバック制御するようにしてもよい。
図9に示すように、ニュートラル領域(N)に移行する場合、制御部111は、まず、センサー103の出力信号の変化量を計算する処理を開始する(ステップS30)。次に、制御部111は、センサー103によって検出される位置が、メモリー112に記録される目標ロー位置PL1よりもロー側((本実施形態では目標ロー位置PL1以下のロー側))か否かを判断する(ステップS31)。
そして、目標ロー位置PL1よりもロー側でない場合(ステップS31:NO)、制御部111は、センサー103によって検出される位置が、メモリー112に記録される目標ニュートラル位置PN1になるように、変速制御モーター101をフィードバック制御する(ステップS32)。この場合、センサー103によって検出される位置が目標ニュートラル位置PN1よりもロー側にならない範囲で変速制御モーター101が制御される。
なお、ステップS33の処理は、例えば、制御部111がサイドスタンドの検出スイッチの状態に基づいて判断すればよく、ステップS34の処理は、例えば、制御部111が車両停止時間を計測して判断すればよい。
この移動の間、制御部111は、センサー103の出力信号の変化量が予め定めた閾値を下回ったか否かを監視する(ステップS37)。ここで、遊星回転部材55が、従動回転部材64の基部69に当接する際に、遊星回転部材55の移動速度が減速するので、センサー103の信号変化量が小に変化する。上記ステップS37で用いる閾値は、遊星回転部材55が従動回転部材64に当接する際の信号変化量を判別する閾値に設定されている。
このニュートラル移行処理(ニュートラル制御)によれば、停車状態でサイドスタンドが出された場合、或いは、信号待ち等で長時間停車した場合等の走行途中の長時間停車時に、目標ニュートラル位置PN1の補正を行うと共に、ニュートラルに切り替わり、自動二輪車の押し歩きが可能になる。
しかも、実際のロー限界位置PLを検出して目標ロー位置PL1を設定するので、部品精度のばらつきや部品摩耗が生じても、適切な目標ロー位置PL1を設定することができ、駆動力の抜けを確実に防止することができる。また、レシオ幅を有効に使った目標ロー位置PL1を設定することが可能になる。
また、目標ロー位置PL1をロー限界位置PLをトップ側にオフセットした位置にしているので、オフセットを設けた分、駆動力の抜けをより確実に防止することができる。
また、制御部111は、変速制御モーター101を作動させて遊星回転部材55をドライブ領域(D)からニュートラル領域(N)へ移動させ、このときに遊星回転部材55が移動限界に到達することによって生じる遊星回転部材55の移動速度の変化をセンサー103で検出することにより、ニュートラル限界位置PNを検出し、このニュートラル限界位置PNに基づいて目標ニュートラル位置PN1を設定又は更新するので、部品精度のばらつきや部品摩耗が生じても、目標ニュートラル位置PN1を適切に設定することができる。
しかも、制御部111は、自動二輪車が停車中か否かを判断し、停車中の場合に、ニュートラル限界位置PNを検出する上記処理を行うので、停車中の時間を有効利用して上記処理を行うことができると共に、エンジン10を停止した場合でも自動二輪車の押し歩きが可能になる。
例えば、上記実施形態では、遊星回転部材55を軸方向に移動するアクチュエーターとして、変速制御モーター101を使用する場合を説明したが、モーター以外のアクチュエーターを用いてもよい。
また、上記実施形態では、自動二輪車用の車両用無段変速機に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、鞍乗り型車両等の車両の車両用無段変速機に本発明を広く適用することができる。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
53 ドライブ側伝達部材(ドライブフェース)
54 ドリブン側伝達部材(ドリブンフェース)
55 遊星回転部材
100 制御装置
101 変速制御モーター(アクチュエーター)
102 変速比検出部
103 センサー(変速比検出センサー)
111 制御部
PL ロー限界位置
PL1 目標ロー位置
PN ニュートラル限界位置
PN1 目標ニュートラル位置
Claims (6)
- 駆動力が伝達されるドライブフェース(53)と、このドライブフェース(53)と間隔を空けて配置されるドリブンフェース(54)と、両フェース間にて軸方向に移動自在に設けられ、軸方向に移動することにより前記両フェースに接触した状態を保持しながら両フェース間の変速比を可変可能、かつ、いずれかのフェースから離間可能な遊星回転部材(55)と、前記遊星回転部材(55)を軸方向に移動するアクチュエーター(101)とを備える車両用無段変速機において、
前記アクチュエーター(101)を制御する制御部(111)と、前記遊星回転部材(55)の位置に応じた信号を出力するセンサー(103)とを有し、
前記制御部(111)は、前記アクチュエーターを作動させて前記遊星回転部材(55)を動力伝達不能なニュートラル領域と動力伝達可能なドライブ領域との間で移動させ、前記センサー(103)の出力信号に基づいて、前記ニュートラル領域と前記ドライブ領域との境目で生じる前記遊星回転部材(55)の移動速度の変化を検出し、該境目に対応するロー限界位置を検出する検出処理を実行し、前記ロー限界位置に基づいて目標ロー位置を設定又は更新すると共に、この目標ロー位置よりもトップ側で変速制御することを特徴とする車両用無段変速機。 - 前記ドライブフェース(53)と前記ドリブンフェース(54)との回転数の差に基づいて変速比を検出する変速比検出部(102)を有し、
前記制御部(111)は、前記センサー(103)によって検出される位置が、前記目標ロー位置よりもトップ側の場合には、前記変速比検出部(102)によって検出される変速比に基づいてアクチュエーター(101)を制御し、前記目標ロー位置よりもロー側の場合には、前記センサー(103)によって検出される位置に基づいて前記アクチュエーター(101)を前記目標ロー位置に制御することを特徴とする車両用無段変速機。 - 前記目標ロー位置は、前記ロー限界位置をトップ側にオフセットした位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用無段変速機。
- 前記制御部(111)は、前記アクチュエーター(101)を一定速度で作動させて前記遊星回転部材(55)を前記ニュートラル領域と前記ドライブ領域との間で移動させ、前記センサー(103)の出力信号の変化量に基づいて、前記境目で生じる前記遊星回転部材(55)の移動速度の変化を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用無段変速機。
- 前記制御部(111)は、前記アクチュエーター(101)を作動させて前記遊星回転部材(55)を前記ドライブ領域から前記ニュートラル領域へ移動させ、このときに前記遊星回転部材(55)が移動限界に到達することによって生じる前記遊星回転部材(55)の移動速度の変化を前記センサー(103)で検出することにより、ニュートラル限界位置を検出し、このニュートラル限界位置に基づいて目標ニュートラル位置を設定又は更新することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用無段変速機。
- 前記制御部(111)は、前記アクチュエーター(101)を作動させて前記遊星回転部材(55)を前記ドライブ領域から前記ニュートラル領域へ移動させる場合に、前記車両用無段変速機を搭載する車両が停車中か否かを判断し、停車中の場合に、前記遊星回転部材(55)を移動限界に到達させて前記ニュートラル限界位置を検出する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の車両用無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011077315A JP5663371B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 車両用無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011077315A JP5663371B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 車両用無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012211640A true JP2012211640A (ja) | 2012-11-01 |
JP5663371B2 JP5663371B2 (ja) | 2015-02-04 |
Family
ID=47265763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011077315A Expired - Fee Related JP5663371B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 車両用無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5663371B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60234130A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-20 | Diesel Kiki Co Ltd | クラツチ制御装置 |
JPH07310811A (ja) * | 1994-05-16 | 1995-11-28 | Mazda Motor Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
JPH08178063A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | 無段変速機用変速制御装置の初期化装置 |
JP2001214958A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両用無段変速機 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011077315A patent/JP5663371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60234130A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-20 | Diesel Kiki Co Ltd | クラツチ制御装置 |
JPH07310811A (ja) * | 1994-05-16 | 1995-11-28 | Mazda Motor Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
JPH08178063A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | 無段変速機用変速制御装置の初期化装置 |
JP2001214958A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両用無段変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5663371B2 (ja) | 2015-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6660876B2 (ja) | 連続可変変速機 | |
CA2858205C (en) | Continuously variable transmission, clutch system, vehicle and method for controlling a transmission | |
CN101153656B (zh) | 动力传递装置的控制方法 | |
JP5253786B2 (ja) | 変速装置、それを備えたパワーユニット、車両、変速装置の制御装置および変速装置の制御方法 | |
US8105190B2 (en) | Pulley assembly with an improved clutch for a continuously variable transmission | |
JP6015852B2 (ja) | 車両の制御装置および方法 | |
JP2016023716A (ja) | 車両の制御装置 | |
US11592100B2 (en) | Uniform clamp actuated shift infinitely variable transmission system | |
JP2014035065A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5663371B2 (ja) | 車両用無段変速機 | |
JP5663370B2 (ja) | 車両用無段変速機 | |
JP5994056B2 (ja) | 従動側プーリー | |
JP2012211638A (ja) | 車両用無段変速機 | |
TWI337235B (en) | Control system for a gearshift | |
JP5095359B2 (ja) | 車両、その制御装置および車両の異常検出方法 | |
JP5099154B2 (ja) | 円錐摩擦車リング式無段変速装置 | |
JP2005331079A (ja) | ベルト式無段変速機およびその制御装置 | |
JP2000074193A (ja) | Vベルト式無段変速機の潤滑装置 | |
JP2010007777A (ja) | 無段変速機 | |
JP6447065B2 (ja) | 無段変速機 | |
JP3585684B2 (ja) | 無段変速機 | |
CN202392004U (zh) | 摩托车无级变速离合器主动轮 | |
JP2006077926A (ja) | 動力伝達装置の冷却装置 | |
JP2013241975A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP2004019770A (ja) | 無段変速機の油供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5663371 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |