JP5994056B2 - 従動側プーリー - Google Patents

従動側プーリー Download PDF

Info

Publication number
JP5994056B2
JP5994056B2 JP2012166142A JP2012166142A JP5994056B2 JP 5994056 B2 JP5994056 B2 JP 5994056B2 JP 2012166142 A JP2012166142 A JP 2012166142A JP 2012166142 A JP2012166142 A JP 2012166142A JP 5994056 B2 JP5994056 B2 JP 5994056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driven
sub
cam
movable sheave
sheave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012166142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014025532A (ja
Inventor
道雄 塚本
道雄 塚本
隆也 稲岡
隆也 稲岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012166142A priority Critical patent/JP5994056B2/ja
Priority to EP13177927.4A priority patent/EP2690317A3/en
Priority to US13/951,586 priority patent/US20140031155A1/en
Publication of JP2014025532A publication Critical patent/JP2014025532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5994056B2 publication Critical patent/JP5994056B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/52Pulleys or friction discs of adjustable construction
    • F16H55/56Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are relatively axially adjustable
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/04Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism
    • F16H63/06Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism the final output mechanism having an indefinite number of positions
    • F16H63/067Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism the final output mechanism having an indefinite number of positions mechanical actuating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66272Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members characterised by means for controlling the torque transmitting capability of the gearing

Description

本発明は、駆動軸の回転速度変化に応じてベルトの巻き掛け半径が異なるように駆動軸に支持される駆動側プーリーと共働してベルト式無段変速装置を形成すべく従動軸に支持される従動側プーリーに関する。
駆動軸に設けられた駆動側プーリーと従動軸に設けられた従動側プーリーと前記両プーリーに巻き回されたVベルト等のベルトとを備え、前記駆動軸から前記従動軸に回転動力を伝達させるベルト式無段変速装置であって、前記従動軸に伝達される回転動力の速度が前記駆動軸の回転速度及び前記従動軸の回転抵抗に応じて変化するように構成されたベルト式無段変速装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
詳しくは、前記駆動側プーリーは、前記駆動軸に軸線方向移動不能に支持された駆動側固定シーブと前記駆動軸に軸線方向移動可能に支持された駆動側可動シーブとを備えており、前記駆動側可動シーブには前記駆動軸の回転速度に応じた遠心力を発生するウエイトローラが設けられている。
前記駆動軸の回転速度が増加すると前記ウエイトローラの作用によって前記駆動側可動シーブが前記駆動側固定シーブに近接する方向へ押動され、これにより、前記駆動側プーリーの巻き掛け半径が増加し、前記従動軸に伝達される回転動力の速度が増加する(シフトアップ)。
一方、前記従動側プーリーは、前記従動軸に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持された従動側固定シーブと前記従動軸に相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持された従動側可動プーリーと前記従動軸に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持されたスパイダーとを備えている。
前記スパイダーにはカムピンが固着されており、前記従動側可動プーリーには前記カムピンが係入されるカム溝が形成されている。
前記カム溝は、前記可動シーブが前記スパイダーよりも先行回転する際に前記カムピンと係合する駆動側先行回転時係合面と前記スパイダーが前記可動シーブより先行回転する際に前記カムピンと係合する従動側先行回転時係合面とを有している。
前記駆動側先行回転時係合面は、前記可動シーブが前記スパイダーよりも先行回転する際に前記カムピンと係合して前記従動側可動シーブを前記従動側固定シーブに近接させるシフトダウン方向へ押動させる力を発生させるように、傾斜されている。
前記従動側先行回転時係合面は、前記スパイダーが前記可動シーブよりも先行回転する際に前記カムピンと係合して前記従動側可動シーブを前記従動側固定シーブに近接させるシフトダウン方向へ押動させる力を発生させるように、傾斜されている。
斯かる構成を備えた前記従動側シーブによれば、以下の効果を得ることができる。
前記従動側可動シーブが前記従動側固定シーブから離間されて前記従動側プーリーの巻き掛け半径が小さくなっている高速走行状態において、例えば、登り阪にさしかかった場合のように駆動輪の走行負荷が上昇した場合には、前記可動シーブが前記スパイダーよりも先行回転し、前記駆動側先行回転時係合面及び前記カムピンのカム作用によって、前記従動側可動シーブがシフトダウン方向へ押動される。
従って、前記駆動輪の走行負荷が上昇した場合には、自動的に、高速伝動状態から低速伝動状態、即ち、高トルク伝動状態に移行される。
さらに、エンジンの出力回転数を上げずに下り阪を走行している場合等のエンジンブレーキ作用を得たい場合には、前記スパイダーが前記従動側可動シーブよりも先行回転し、前記従動側先行回転時係合面及び前記カムピンのカム作用によって、前記従動側可動シーブがシフトダウン方向へ押動される。
従って、エンジンブレーキ作用を得たい場合には、自動的に、高速伝動状態から低速伝動状態に移行されて、十分なエンジンブレーキ作用を得ることができる。
このように、前記特許文献1に記載のベルト式無段変速装置は、前記駆動軸の回転速度変化に応じた前記駆動側プーリーによる変速動作に加えて、駆動側及び従動側間の相対回転角度差に応じた前記従動側プーリーによる変速動作を得ることができる点において有用である。
しかしながら、前記特許文献1に記載のベルト式無段変速装置においては、前記従動側可動プーリーによる変速動作を得る為の力、即ち、前記従動側可動シーブを前記従動側固定シーブに対して接離させる為の力は、前記スパイダーに設けられたカムピンと前記従動側可動シーブに形成されたカム溝との係合のみによって得られている。
その為、前記従動側可動シーブ及び前記スパイダー間の相対的な回転角度差に応じた前記従動側可動シーブの軸線方向に沿った移動速度は、前記駆動側先行回転時係合面(又は前記従動側先行回転時係合面)の傾斜角度のみによって決定される。
従って、前記従動側可動シーブ及び前記スパイダー間の相対的な回転角度差に対する前記従動側可動シーブの軸線方向に沿った移動速度を変更することが困難であるという問題があった。
実公平5−40354号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、駆動軸の回転速度に応じてベルトの巻き掛け径が変化するように前記駆動軸に設けられた駆動側プーリーと共働してベルト式無段変速装置を形成する従動側プーリーであって、従動軸に支持されたスパイダー、可動シーブ及び固定シーブを有し、前記スパイダー及び前記可動シーブ間の相対的な回転角度差に応じて前記可動シーブが軸線方向に移動するように構成された従動側シーブにおいて、前記可動シーブを軸線方向に移動させる際の前記可動シーブの軸線方向移動速度を容易に変更させ得る従動側プーリーの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、ベルトの巻き掛け径が駆動軸の回転速度に応じて変化するように前記駆動軸に設けられる駆動側プーリーと共働して、前記駆動軸及び従動軸の間で無段変速を行うように前記従動軸に設けられる従動側プーリーであって、円錐状の固定側ベルト狭圧面を有し、前記従動軸に相対回転可能且つ軸線方向移動不能に支持された固定シーブと、前記固定側ベルト狭圧面と共働して前記ベルトを狭持する円錐状の可動側ベルト狭圧面を有し、前記従動軸に相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持された可動シーブと、前記従動軸に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持されたスパイダーと、前記固定側ベルト狭圧面及び前記可動側ベルト狭圧面の間隔が狭まる方向へ前記可動シーブを付勢する付勢部材と、前記スパイダー及び前記可動シーブの相対回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するメイントルクカム機構と、前記固定シーブ及び前記可動シーブの相対回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するサブトルクカム機構とを備え、前記サブトルクカム機構はサブカムピンを挟んで周方向に離間配置されたサブ駆動側先行回転時係合面及びサブ従動側先行回転時係合面を含むサブカム溝を有し、前記両係合面は、前記固定シーブ及び前記可動シーブ間に相対回転角度差が生じるように、前記サブカムピンが前記両係合面の何れか一方にだけ選択的に係合することを可能とする距離だけ互いに対し周方向に離間され、前記サブ駆動側先行回転時係合面は前記メインカム機構を介して前記スパイダーに連結された前記可動シーブよりも前記固定シーブが先行回転する駆動側先行回転時に前記サブカムピンと係合して前記可動シーブを軸線方向に押動する力を発生するように傾斜され、前記サブ従動側先行回転時係合面は前記固定シーブよりも前記可動シーブが先行回転する従動側先行回転時に前記サブカムピンと係合して前記可動シーブを軸線方向に押動する力を発生するように傾斜されている従動側プーリーを提供する。
好ましくは、前記メイントルクカム機構は、前記スパイダーに設けられたメインカムピンと、前記メインカムピンが係入するように前記可動シーブに設けられたメインカム溝とを有し得る。
前記メインカム溝は、前記スパイダーよりも前記可動シーブが先行回転する駆動側先行回転時に前記メインカムピンと係合するメイン駆動側先行回転時係合面と、前記可動シーブよりも前記スパイダーが先行回転する従動側先行回転時に前記メインカムピンと係合するメイン従動側先行回転時係合面とを含む。
前記メインカムピンが前記メイン駆動側先行回転時係合面又は前記メイン従動側先行回転時係合面に選択的に係合するように、前記両係合面は互いに対して周方向に離間される。
前記メイン駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブに近接させるシフトダウン方向へ押動する力を発生させるように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有する。
第1の形態においては、前記サブ駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブをシフトダウン方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有する。
第2の形態においては、前記サブ駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブから離間させるシフトアップ方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有する。
前記種々の形態の何れかにおいて、前記サブ従動側先行回転時係合面は、従動側先行回転時に前記可動シーブをシフトダウン方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有し得る。
これに代えて、前記サブ従動側先行回転時係合面は、従動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブから離間させるシフトアップ方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有し得る。
前記種々の形態の何れかにおいて、好ましくは、前記サブカム溝は、互いに対して異なるカム形状を有し且つ周方向に変位配置された第1及び第2サブカム溝を含み得る。
この場合において、前記固定シーブは、前記サブカムピンが前記第1サブカム溝に係入される第1装着位置と前記サブカムピンが前記第2サブカム溝に係入される第2装着位置とにおいて前記従動軸に装着可能とされる。
本発明に係る従動側プーリーは、スパイダー及び可動シーブの相対的な回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するメイントルクカム機構に加えて、固定シーブ及び前記可動シーブの相対的な回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するサブトルクカム機構を有している。
従って、前記可動シーブの軸線方向への移動速度を容易に変更することができ、シフトダウン動作及びシフトアップ動作の所望に応じた感度調整を行うことができる。
即ち、前記サブトルクカム機構による前記可動シーブの押動方向が前記メイントルクカム機構による前記可動シーブの押動方向と同一となるように前記サブトルクカム機構を形成すれば、前記可動シーブの軸線方向一方側(例えばシフトダウン方向)への移動速度を俊敏にすることができる(なお、この場合、シフトアップ方向への動きは鈍感になる)。
一方、前記サブトルクカム機構による前記可動シーブの押動方向が前記メイントルクカム機構による前記可動シーブの押動方向と反対となるように前記サブトルクカム機構を形成すれば、前記可動シーブの軸線方向一方側(例えばシフトダウン方向)への移動速度を鈍感にすることができる(なお、この場合、シフトアップ方向への動きは敏感になる)。
図1は、本発明の一実施の形態に係る従動側プーリーを含むベルト式無段変速装置が適用の走行系伝動経路の伝動模式図である。 図2は、前記従動側プーリーの縦断面図であり、高速伝動状態を示している。 図3は、前記従動側プーリーの縦断面図であり、低速伝動状態を示している。 図4(a)及び(b)は、図2及び図3における矢印IVに沿った視た、前記従動側プーリーの側面図であり、それぞれ、前記可動側シーブが最高速位置及び最低速位置に位置されている状態を示している。 図5(a)及び(b)は、図2及び図3における矢印Vに沿った視た、前記従動側プーリーの側面図であり、それぞれ、前記可動側シーブが最高速位置及び最低速位置に位置されている状態を示している。 図6は、前記従動側プーリーの平面図である。 図7は、前記従動側プーリーにおける固定シーブの斜視図である。 図8(a)及び(b)は、それぞれ、図6におけるVIII(a)−VIII(a)線及びVIII(b)-VIII(b)線に沿った断面図である。
以下、本発明に係る従動側プーリーの一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態に係る従動側プーリー100は、駆動側プーリー20及びVベルト等のベルト40と共働してベルト式無段変速装置10を形成するものである。
前記ベルト式無段変速装置10は、例えば、エンジン等の駆動源50から駆動輪60へ至る走行系伝動経路に介挿される。
図1に前記ベルト式無段変速装置10が適用された走行系伝動経路の伝動模式図を示す。
図1に示すように、前記ベルト式無段変速装置10は、駆動源50に作動連結された駆動軸55と前記駆動輪60に作動連結された従動軸65との間で無段変速を行うものであり、前記駆動軸55に支持された前記駆動側プーリー20と、前記従動軸65に支持された前記従動側プーリー100と、前記駆動側プーリー50及び前記従動側プーリー100に巻き回された前記ベルト40とを備えている。
前記駆動側プーリー20は前記駆動軸55の回転速度に応じて前記ベルト40の巻き掛け半径が変化するように構成されている。
具体的には、前記駆動源50は、人為操作等に応じて出力回転数が変化するように構成されている。
前記駆動側プーリー20は、円錐状の固定側ベルト狭圧面22を有し、前記駆動軸55に軸線方向移動不能に支持された駆動側固定シーブ21と、前記固定側ベルト狭圧面22と対向する円錐状の可動側ベルト狭圧面26を有し、前記駆動軸55に軸線方向移動可能に支持された駆動側可動シーブ25とを備えている。
前記駆動側可動シーブ25には前記駆動軸55の回転速度に応じた遠心力を発生するウエイト27が備えられており、前記ウエイト27が発生する遠心力が増加するに従って前記駆動側可動シーブ25が前記駆動側固定シーブ21に近接するシフトアップ方向へ移動するようになっている。
図2及び図3に、下記図6におけるII-II線に沿った前記従動側プーリー100の縦断面図を示す。
なお、図2及び図3は、それぞれ、前記従動側プーリー100の高速伝動状態及び低速伝動状態を示している。
図1〜図3に示すように、前記従動側プーリー100は、前記従動軸65に相対回転可能且つ軸線方向移動不能に支持された従動側固定シーブ110と、前記従動軸65に相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持された従動側可動シーブ130と、前記従動軸65に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持されたスパイダー150と、前記従動側可動シーブ130を付勢する付勢部材170とを備えている。
前記従動側固定シーブ110は、円錐状の固定側ベルト狭圧面110aを有している。
詳しくは、前記従動側固定シーブ110は、前記従動軸65との間に間隙が存するように前記従動軸65から径方向外方へ離間された位置で前記従動軸65を囲繞する固定側周壁部113と、前記固定側周壁部113における前記従動側可動シーブ130とは反対側から径方向内方へ延びて軸受部材190を介して前記従動軸65に軸線回り相対回転可能且つ軸線方向移動不能に支持される固定側連結部111と、前記固定側周壁部113における前記従動側可動シーブ130に近接する側から径方向外方へ延在された固定側フランジ部115とを有している。
前記固定側フランジ部115の前記従動側可動シーブ130を向く外表面が径方向外方へ行くに従って前記従動側可動シーブ130から離間するように傾斜されて、前記固定側ベルト狭圧面110aを形成している。
本実施の形態においては、前記固定側周壁部113、前記固定側連結部111及び前記固定側フランジ部115は単一部材によって一体形成されている。
前記従動側可動シーブ130は、前記固定側ベルト狭圧面110aと共働して前記ベルト40を挟む円錐状の可動側ベルト狭圧面130aを有している。
詳しくは、前記従動側可動シーブ130は、前記従動軸65との間に間隙が存するように前記従動軸65から径方向外方へ離間され且つ前記固定側周壁部113より径方向内方において前記従動軸65を囲繞する可動側周壁部133と、前記可動側周壁部133における前記従動側固定シーブ110に近接する側から径方向内方へ延びて軸受部材191を介して前記従動軸65に軸線回り相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持される可動側第1連結部131と、前記可動側周壁部133における前記従動側固定シーブ110とは反対側から径方向外方へ延在された可動側フランジ部135とを有している。
前記可動側フランジ部135の前記従動側固定シーブ110を向く外表面(前記固定側ベルト狭圧面110aと対向する面)が径方向外方へ行くに従って前記従動側固定シーブ110から離間するように傾斜されて、前記可動側ベルト狭圧面130aを形成している。
本実施の形態においては、前記従動側可動シーブ130の支持安定化を図る為に、前記従動側可動シーブ130は、さらに、前記可動側周壁部133における前記従動側固定シーブ110とは反対側から径方向内方へ延びて軸受部材192を介して前記従動軸65に軸線回り相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持される可動側第2連結部132を有している。
なお、本実施の形態においては、前記可動側周壁部133及び前記可動側第1連結部131は第1可動シーブ形成部材141によって一体形成されており、前記可動側フランジ部135及び前記可動側第2連結部132は第2可動シーブ形成部材142によって一体形成されている。
そして、前記第1及び第2可動シーブ形成部材141、142はボルト等の締結部材143によって着脱可能に連結されている。
前記スパイダー150は、前記可動側周壁部133及び前記従動軸65の間の前記間隙内に位置した状態で前記従動軸65に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持されている。
詳しくは、前記スパイダー150は、前記従動軸65の軸線方向に関し前記可動側第1連結部131及び前記可動側第2連結部132の間に位置しており、内端部が前記従動軸65に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持され且つ内端部から外端部へ径方向外方へ延びている。
前記付勢部材170は、前記固定側及び可動側ベルト狭圧面110a、130aの間隔が狭まるシフトダウン方向へ前記従動側可動シーブ130を付勢するように配置されている。
従って、前記駆動軸55の回転速度が所定回転速度より低い状態においては、前記付勢部材の付勢力によって前記従動側可動シーブ130が前記従動側固定シーブ110に再接近し、これにより、前記従動側プーリー100は、ベルト巻き掛け半径が大とされた低速伝動状態となる(図3参照)。
これに対し、前記駆動軸55の回転速度が上昇すると、前述の通り、前記駆動側プーリー20におけるベルト巻き掛け半径が大きくなる。この際、前記ベルト40が前記駆動側プーリー20によって引っ張られ、前記従動側プーリー100におけるベルト巻き掛け半径が小さくなって、前記従動側可動シーブ130は前記付勢部材170の付勢力に抗してシフトアップ方向(前記固定側可動シーブ110から離間する方向)へ移動する(図2参照)。
なお、本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記付勢部材170は、一端部が前記可動側第1連結部131に係合され且つ他端部が前記スパイダー150に係合されている。
図4に、図2及び図3における矢印IVに沿った視た前記従動側プーリー100の側面図を示す。図4(a)及び(b)は、それぞれ、前記可動側シーブ130が最高速位置及び最低速位置に位置されている状態を示している。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る前記従動側プーリー100は、さらに、前記スパイダー150及び前記従動側可動シーブ130の相対回転角度差に応じて前記従動側可動シーブ130を軸線方向に押動するメイントルクカム機構200を備えている。
前記メイントルクカム機構200は、前記スパイダー150に設けられたメインカムピン210と、前記メインカムピン210が係入するように前記従動側可動シーブ130に設けられたメインカム溝220とを有している。
前記メインカムピン210は、前記スパイダー150から径方向外方へ延在するように前記スパイダー150に設けられている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記メインカムピン210は、前記スパイダー150に着脱可能に連結されている。
詳しくは、本実施の形態においては、前記メインカムピン210は、前記スパイダーに形成された設置孔に挿入される基端部211と、前記基端部211から径方向外方へ延在する外方延在部212とを有している。
前記基端部211は前記設置孔に挿入された状態で固定ピン211aによって固定されている。
当然ながら、前記メインカムピン210をネジ連結によって前記スパイダー150に着脱可能に連結することも可能である。
前記メインカムピン210は、さらに、前記外方延在部212に相対回転自在に支持されたローラー部材213を有している。
前記ローラー部材213は、前記外方延在部212と前記メインカム溝220における後述するカム面との摩擦抵抗を低減させる為の部材である。
図2及び図3に示すように、前記メインカム溝220は前記可動側周壁部133に形成されている。
詳しくは、図4に示すように、前記メインカム溝220は、前記スパイダー150よりも前記従動側可動シーブ130が先行回転する駆動側先行回転時に前記メインカムピン210と係合するメイン駆動側先行回転時係合面221と、前記従動側可動シーブ130よりも前記スパイダー150が先行回転する従動側先行回転時に前記メインカムピン210と係合するメイン従動側先行回転時係合面225とを含んでいる。
図4(a)及び(b)に示すように、前記メイン駆動側先行回転時係合面221及び前記メイン従動側先行回転時係合面225は、前記メインカムピン210を前記両係合面221、225の何れか一方に選択的に係合させるような距離だけ、互いに対して周方向に離間されている。
図4(a)及び(b)に示すように、前記メイン駆動側先行回転時係合面221は、駆動側先行回転時に前記メインカムピン210と係合して前記従動側可動シーブ130を前記従動側固定シーブ110に近接させるシフトダウン方向へ押動する力を発生させるように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域222を有している。
斯かる構成により、走行負荷の増加に応じて、自動的に、前記ベルト式無段変速装置100を減速させて、走行トルクを確保することができる。
即ち、前記従動側可動シーブ130が前記従動側固定シーブ110から離間されて前記従動側プーリー100の巻き掛け半径が小さくなっている高速伝動状態(図4(a)参照)において、例えば、登り阪にさしかかった場合のように前記従動軸65に作動連結された前記駆動輪60の走行負荷が上昇した場合には、前記従動側可動シーブ130が前記スパイダー150よりも先行回転し、前記メインカムピン210が前記シフトダウン用カム領域222に係合する。
前記メインカムピン210が前記シフトダウン用カム領域222に係合した状態で前記従動側可動シーブ130が先行回転し続けると、前記メインカムピン210及び前記カム領域222によるカム作用によって、前記従動側可動シーブ130がシフトダウン方向(前記従動側固定シーブ110に近接する方向)へ押動される。
従って、前記駆動輪60の走行負荷が上昇した場合には、前記ベルト式無段変速装置10は、自動的に、高速伝動状態(図4(a)参照)から低速伝動状態、即ち、高トルク伝動状態(図4(b)参照)に移行される。
図4(a)及び(b)に示すように、前記メイン従動側先行回転時係合面225は、従動側先行回転時に前記メインカムピン210と係合して前記従動側可動シーブ130を前記従動側固定シーブ110に近接させるシフトダウン方向へ押動する力を発生させるように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域226を有している。
斯かる構成により、従動側が先行回転する際に、十分なエンジンブレーキ作用を確保することができる。
即ち、前記駆動源50の出力回転数を上げずに下り阪を走行する場合等においては、前記駆動輪60に作動連結されている前記従動軸65及び前記スパイダー150が前記従動側可動シーブ130よりも先行回転し、前記メインカムピン210が前記シフトダウン用カム領域226に係合する。
前記メインカムピン210が前記シフトダウン用カム領域226に係合した状態で従動側(前記スパイダー150)が先行回転し続けると、前記メインカムピン210及び前記カム領域226によるカム作用によって、前記従動側可動シーブ130がシフトダウン方向へ押動される(図4(b)参照)。
従って、自動的に、高速伝動状態から低速伝動状態へ移行されて、十分なエンジンブレーキ作用を得ることができる。
図5に、図2及び図3における矢印Vに沿った視た前記従動側プーリー100の側面図を示す。図5(a)及び(b)は、それぞれ、前記従動側可動側シーブ130が最高速位置及び最低速位置に位置されている状態を示している。
図1〜図3及び図5に示すように、本実施の形態に係る前記従動側プーリー100は、さらに、前記従動側固定シーブ110及び前記従動側可動シーブ130の相対回転角度差に応じて前記従動側可動シーブ130を軸線方向に押動するサブトルクカム機構250を備えている。
前記サブトルクカム機構250は、前記従動側可動シーブ130に設けられたサブカムピン260と、前記サブカムピン260が係入するように前記従動側固定シーブ110に設けられたサブカム溝270とを有している。
前記サブカムピン260は、前記従動側可動シーブ130のうち前記従動側固定シーブ110によって囲繞される部分に、径方向外方へ延在するように設けられている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記可動側周壁部133が前記固定側周壁部113によって囲繞されている。
従って、前記サブカムピン260は、前記可動側周壁部133から径方向外方へ延在するように前記可動側周壁部133に設けられている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記サブカムピン260は、前記可動側周壁部133に着脱可能に連結されている。
詳しくは、前記サブカムピン260は、前記可動側周壁部133に形成された設置孔に挿入される基端部261と、前記基端部261から前記従動軸65の径方向外方へ延在する外方延在部262とを有している。
前記基端部261は前記設置孔に挿入された状態で固定ピン261aによって固定されている。
当然ながら、前記サブカムピン260をネジ連結によって前記可動側周壁部133に着脱可能に連結することも可能である。
前記サブカムピン260は、さらに、前記外方延在部262に相対回転自在に支持されたローラー部材263を有している。
前記ローラー部材263は、前記外方延在部262と前記サブカム溝270における後述するカム面との摩擦抵抗を低減させる為の部材である。
図2及び図3に示すように、前記サブカム溝270は、前記サブカムピン260が係入し得るように前記固定側周壁部113に形成されている。
図5に示すように、前記サブカム溝270は、前記従動側固定シーブ110が前記従動側可動シーブ130よりも先行回転する駆動側先行回転時に前記サブカムピン260と係合するサブ駆動側先行回転時係合面271と、前記従動側固定シーブ110よりも前記従動側可動シーブ130が先行回転する従動側先行回転時に前記サブカムピン260と係合するサブ従動側先行回転時係合面275とを含んでいる。
そして、図5(a)及び(b)に示すように、前記サブ駆動側先行回転時係合面271及び前記サブ従動側先行回転時係合面275は、前記サブカムピン270を前記両係合面271、275の何れか一方に選択的に係合させるような距離だけ、互いに対して周方向に離間されている。
本実施の形態においては、図5(a)及び(b)に示すように、前記サブ駆動側先行回転時係合面271は、駆動側先行回転時に前記サブカムピン260と係合して前記従動側可動シーブ130をシフトダウン方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域272aを有している。
斯かる構成により、例えば登坂時、走行負荷の増加に応じて駆動側が先行回転する際に、前記従動側可動シーブ130は、前記メインカム機構200による押動力に加えて、前記サブカム機構250による押動力によってもシフトダウン方向へ押動されることになる。
即ち、図4(a)及び図5(a)に示す高速伝動状態において走行負荷が上昇して従動側の回転が遅れて駆動側が先行回転すると、前述の通り、前記従動側可動シーブ130が前記スパイダー150よりも先行回転し、前記メイントルクカム機構200によって前記従動側可動シーブ130がシフトダウン方向へ押動される。
この駆動側先行回転時においては、前記メイントルクカム機構200を介して前記スパイダー150に連結された前記従動側可動シーブ130よりも前記従動側固定シーブ110が先行回転して、前記サブカムピン260が前記シフトダウン用カム領域272aに係合する。
前記サブカムピン260が前記シフトダウン用カム領域272aに係合した状態で前記従動側固定シーブ110が先行回転し続けると、前記サブカムピン260及び前記カム領域272aによるカム作用によって、前記従動側可動シーブ130がシフトダウン方向へ押動される(図5(b)参照)。
このように、駆動側先行回転時に、前記従動側可動シーブ130は前記メイントルクカム機構200に加えて前記サブトルクカム機構250によってもシフトダウン方向へ押動される。
従って、シフトダウンの動きが俊敏になり、安定した登坂走行を実現できる。
又、本実施の形態においては、図5(a)及び(b)に示すように、前記サブ従動側先行回転時係合面275は、従動側先行回転時に前記サブカムピン260と係合して前記従動側可動シーブ130をシフトダウン方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域276aを有している。
斯かる構成により、例えば降坂時、エンジンブレーキ作用を確保する為に、従動側先行回転時に前記従動側可動シーブ130をシフトダウン方向へ押動させる際に、前記従動側可動シーブ130は、前記メイントルクカム機構200に加えて、前記サブトルクカム機構250によってもシフトダウン方向へ押動されることになる。
従って、シフトダウンの動きが俊敏になり、降坂時にエンジンブレーキを迅速かつ強力に利かせることができる。
図6に、前記従動側プーリー100の平面図を示す。
又、図7に、前記従動側固定シーブ110の斜視図を示す。
さらに、図8(a)及び(b)に、それぞれ、図6におけるVIII(a)−VIII(a)線及びVIII(b)-VIII(b)線に沿った断面図を示す。
図6〜図8に示すように、本実施の形態においては、前記サブカム溝270は、互いに対して異なるカム形状を有し且つ周方向に変位配置された第1サブカム溝270(1)及び第2サブカム溝270(2)を含んでいる。
そして、前記従動側固定シーブ110は、前記サブカムピン260が前記第1サブカム溝270(1)に係入される第1装着位置と前記サブカムピン260が前記第2サブカム溝270(2)に係入される第2装着位置とにおいて前記従動軸65に装着され得るように構成されている。
斯かる構成によれば、前記サブトルクカム機構250による前記従動側可動シーブ130の押動力及び押動方向を、容易に変更させることができる。
本実施の形態においては、図6に示すように、前記従動側固定シーブ110には一対の前記第1サブカム溝270(1)及び一対の前記第2サブカム溝270(2)が形成されている。
前記一対の第1サブカム溝270(1)は、互いに対して周方向に180度だけ離間されている。
前記一対の第2サブカム溝270(2)は、互いに対して周方向に180度だけ離間されており、且つ、前記一対の第1サブカム溝270(1)に対して周方向に90度だけ変位されている。
図8(a)に示すように、前記第1サブカム溝270(1)におけるサブ駆動側先行回転時係合面271は、駆動側先行回転時に前記従動側可動シーブ130をシフトダウン方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域272aを有している。
又、前記第1サブカム溝270(1)におけるサブ従動側先行回転時係合面275は、従動側先行回転時に前記従動側可動シーブ130をシフトダウン方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトダウン用カム領域276aを有している。
一方、図8(b)に示すように、前記第2サブカム溝270(2)におけるサブ駆動側先行回転時係合面271は、駆動側先行回転時に前記従動側可動シーブ130をシフトアップ方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトアップ用カム領域272bを有している。
又、前記第2サブカム溝270(2)におけるサブ従動側先行回転時係合面275は、従動側先行回転時に前記従動側可動シーブ130をシフトアップ方向へ押動する力を発生するように、軸線方向に対して傾斜されたシフトアップ用カム領域276bを有している。
斯かる構成によれば、以下の効果を得ることができる。
前記サブカムピン260が前記第1サブカム溝270(1)に係入するように前記従動側固定シーブ110を前記第1装着位置で前記従動軸65に支持させると、前記サブトルクカム機構250は、前記メイントルクカム機構200が前記従動側可動シーブ130を押動する方向と同一方向の押動力を発生する。
即ち、前記サブトルクカム機構250は、前記メイントルクカム機構260をアシストするように作用する。
一方、前記サブカムピン260が前記第2サブカム溝270(2)に係入するように前記従動側固定シーブ130を前記第2装着位置で前記従動軸65に支持させると、前記サブトルクカム機構250は、前記メイントルクカム機構200が前記従動側可動シーブ130を押動する方向とは反対方向の押動力を発生する。
即ち、前記サブトルクカム機構250は、前記メイントルクカム機構200の押動力を打ち消すように作用する。
従って、前記従動側固定シーブ110を前記第2装着位置に位置させた場合には、前記メイントルクカム機構200による前記従動側可動シーブ130のシフトダウン方向への移動速度が遅くなる。
なお、前記メイントルクカム機構200及び前記サブトルクカム機構250によって前記従動側可動シーブ130に対して作用する押動力の大きさ及び方向は、それぞれのカム領域の傾斜角度及び傾斜方向によって画される。
本実施の形態においては、前記種々のカム溝270、270(1)、270(2)は、前記サブ駆動側先行回転時係合面271及び前記サブ従動側先行回転時係合面275が同一方向の押動力を発生するように構成されている。
即ち、前記サブ駆動側先行回転時係合面271がシフトダウン用カム領域272aを有する場合には、前記サブ従動側先行回転時係合面275もシフトダウン用カム領域276aを有し(図5(a)及び(b)、並びに、図8(a)参照)、前記サブ駆動側先行回転時係合面271がシフトアップ用カム領域272bを有する場合には、前記サブ従動側先行回転時係合面275もシフトアップ用カム領域276bを有している(図8(b)参照)。
しかしながら、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。
例えば、前記サブ駆動側先行回転時係合面271がシフトダウン用カム領域272aを有する一方で、前記サブ従動側先行回転時係合面275がシフトアップ用カム領域276bを有するように前記サブカム溝270を形成することも可能であるし、前記サブ駆動側先行回転時係合面271がシフトアップ用カム領域272bを有する一方で、前記サブ従動側先行回転時係合面275がシフトダウン用カム領域276aを有するように前記サブカム溝270を形成することも可能である。
20 駆動側プーリー
40 Vベルト
55 駆動軸
65 従動軸
100 従動側プーリー
110 従動側固定シーブ
110a 固定側ベルト狭圧面
130 従動側可動シーブ
130a 可動側ベルト狭圧面
150 スパイダー
170 付勢部材
200 メイントルクカム機構
210 メインカムピン
220 メインカム溝
221 メイン駆動側先行回転時係合面
222 シフトダウン用カム領域
225 メイン従動側先行回転時係合面
250 サブトルクカム機構
260 サブカムピン
270 サブカム溝
270(1) 第1サブカム溝
270(2) 第2サブカム溝
271 サブ駆動側先行回転時係合面
272a シフトダウン用カム領域
272b シフトアップ用カム領域
275 サブ従動側先行回転時係合面
276a シフトダウン用カム領域
276b シフトアップ用カム領域

Claims (7)

  1. ベルトの巻き掛け径が駆動軸の回転速度に応じて変化するように前記駆動軸に設けられる駆動側プーリーと共働して、前記駆動軸及び従動軸の間で無段変速を行うように前記従動軸に設けられる従動側プーリーであって、
    円錐状の固定側ベルト狭圧面を有し、前記従動軸に相対回転可能且つ軸線方向移動不能に支持された固定シーブと、
    前記固定側ベルト狭圧面と共働して前記ベルトを狭持する円錐状の可動側ベルト狭圧面を有し、前記従動軸に相対回転可能且つ軸線方向移動可能に支持された可動シーブと、
    前記従動軸に相対回転不能且つ軸線方向移動不能に支持されたスパイダーと、
    前記固定側ベルト狭圧面及び前記可動側ベルト狭圧面の間隔が狭まる方向へ前記可動シーブを付勢する付勢部材と、
    前記スパイダー及び前記可動シーブの相対回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するメイントルクカム機構と、
    前記固定シーブ及び前記可動シーブの相対回転角度差に応じて前記可動シーブを軸線方向に押動するサブトルクカム機構とを備え
    前記サブトルクカム機構はサブカムピンを挟んで周方向に離間配置されたサブ駆動側先行回転時係合面及びサブ従動側先行回転時係合面を含むサブカム溝を有し、前記両係合面は、前記固定シーブ及び前記可動シーブ間に相対回転角度差が生じるように、前記サブカムピンが前記両係合面の何れか一方にだけ選択的に係合することを可能とする距離だけ互いに対し周方向に離間され、前記サブ駆動側先行回転時係合面は前記メインカム機構を介して前記スパイダーに連結された前記可動シーブよりも前記固定シーブが先行回転する駆動側先行回転時に前記サブカムピンと係合して前記可動シーブを軸線方向に押動する力を発生するように傾斜され、前記サブ従動側先行回転時係合面は前記固定シーブよりも前記可動シーブが先行回転する従動側先行回転時に前記サブカムピンと係合して前記可動シーブを軸線方向に押動する力を発生するように傾斜されていることを特徴とする従動側プーリー。
  2. 前記メイントルクカム機構は、前記スパイダーに設けられたメインカムピンと、前記メインカムピンが係入するように前記可動シーブに設けられたメインカム溝とを有し、
    前記メインカム溝は、前記スパイダーよりも前記可動シーブが先行回転する駆動側先行回転時に前記メインカムピンと係合するメイン駆動側先行回転時係合面と前記可動シーブよりも前記スパイダーが先行回転する従動側先行回転時に前記メインカムピンと係合するメイン従動側先行回転時係合面とを含み、
    前記メインカムピンが前記メイン駆動側先行回転時係合面又は前記メイン従動側先行回転時係合面に選択的に係合するように、前記両係合面は互いに対して周方向に離間されており、
    前記メイン駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブに近接させるシフトダウン方向へ押動する力を発生させるように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の従動側プーリー。
  3. 前記サブ駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブをシフトダウン方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の従動側プーリー。
  4. 前記サブ駆動側先行回転時係合面は、駆動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブから離間させるシフトアップ方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の従動側プーリー。
  5. 前記サブ従動側先行回転時係合面は、従動側先行回転時に前記可動シーブをシフトダウン方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有していることを特徴とする請求項からの何れかに記載の従動側プーリー。
  6. 前記サブ従動側先行回転時係合面は、従動側先行回転時に前記可動シーブを前記固定シーブから離間させるシフトアップ方向へ押動する力を発生するように軸線方向に対して傾斜されたカム領域を有していることを特徴とする請求項からの何れかに記載の従動側プーリー。
  7. 前記サブカム溝は、互いに対して異なるカム形状を有し且つ周方向に変位配置された第1及び第2サブカム溝を含み、
    前記固定シーブは、前記サブカムピンが前記第1サブカム溝に係入される第1装着位置と前記サブカムピンが前記第2サブカム溝に係入される第2装着位置とにおいて前記従動軸に装着可能とされていることを特徴とする請求項からの何れかに記載の従動側プーリー。
JP2012166142A 2012-07-26 2012-07-26 従動側プーリー Expired - Fee Related JP5994056B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166142A JP5994056B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 従動側プーリー
EP13177927.4A EP2690317A3 (en) 2012-07-26 2013-07-25 Driven-side pulley
US13/951,586 US20140031155A1 (en) 2012-07-26 2013-07-26 Driven-Side Pulley

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166142A JP5994056B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 従動側プーリー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014025532A JP2014025532A (ja) 2014-02-06
JP5994056B2 true JP5994056B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=48915835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012166142A Expired - Fee Related JP5994056B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 従動側プーリー

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140031155A1 (ja)
EP (1) EP2690317A3 (ja)
JP (1) JP5994056B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20156910A1 (it) * 2015-12-10 2017-06-10 Piaggio & C Spa Dispositivo di trasmissione a variazione continua con dispositivo di variazione della curva di cambiata
CA3033684A1 (en) * 2018-11-28 2020-05-28 Xavier-Pierre Aitcin Drive pulley for a continuously variable transmission
US11732786B2 (en) * 2021-07-30 2023-08-22 Textron Innovations Inc. Continuously variable transmission having tunable acceleration and deceleration

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270548A (ja) * 1985-05-22 1986-11-29 Honda Motor Co Ltd Vベルト伝動式自動変速機
JPH0540354Y2 (ja) 1986-05-30 1993-10-13
US6569043B2 (en) * 1999-11-29 2003-05-27 Team Industries, Inc. Clutch with a one-way torque carrying bearing
US6743129B1 (en) * 1999-11-29 2004-06-01 Team Industries, Inc. Clutch with no relative rotation
JP2001355712A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Yaskawa Electric Corp 可変径プーリおよびこれを含む無段変速機
US7727106B2 (en) * 2004-10-01 2010-06-01 Pierre Maheu Continuously variable transmission
US8496551B2 (en) * 2010-03-12 2013-07-30 Team Industries, Inc. Continuous variable clutch

Also Published As

Publication number Publication date
US20140031155A1 (en) 2014-01-30
EP2690317A2 (en) 2014-01-29
EP2690317A3 (en) 2015-07-22
JP2014025532A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109154368B (zh) 无级变速器、系统和方法
CA2858205C (en) Continuously variable transmission, clutch system, vehicle and method for controlling a transmission
CN104755814B (zh) Cvt驱动离合器
US20150024882A1 (en) Driven Clutch with Engine Braking for a Continuously Variable Transmission
JP2014156881A (ja) 駆動側プーリー
JP5840293B2 (ja) 金属ベルト用エレメント
JP5994056B2 (ja) 従動側プーリー
CN101305220B (zh) 具有带轮和驱动带的变速装置
CA2446501C (en) Automatic mechanically controlled continuously-variable-ratio drive
JP2747803B2 (ja) ベルト式自動変速機
US4028953A (en) Variable diameter pulley
KR20150132141A (ko) 액세서리 드라이브 디커플러
EP1910715A2 (en) Pulley assembly with an improved clutch for a continuously variable transmission
JP5877900B2 (ja) 金属ベルト用エレメント
US20210262562A1 (en) Continuously variable transmission for recreational vehicles and related components
KR102147025B1 (ko) 자전거용 무단변속장치
KR100767461B1 (ko) 자동 무단 변속기
JP4887302B2 (ja) 凸面プーリシーブと駆動ベルトを備えた変速機
JP2015001269A (ja) 駆動側プーリー
KR101348822B1 (ko) 자전거용 무단변속장치
KR101331716B1 (ko) 무단변속장치
KR101597661B1 (ko) 핀타입 체인벨트용 동력전달변속장치
JP5663370B2 (ja) 車両用無段変速機
CN115667762A (zh) 皮带-滑轮式无级变速器用可变节距滑轮及具备该滑轮的皮带-滑轮式无级变速器
WO2014194461A1 (en) Continuously variable transmission with variable rate of change pulley sheaves

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5994056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees