JP2012206903A - 改質装置および燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝熱板40の一側面側に改質室41が設けられ、伝熱板40の他側面側に、燃焼室42が設けられ、燃焼室42で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、起動動作時における伝熱板40の温度と改質室形成部材41aの温度との許容温度差との関係指標を備え、実際の改質装置の発停回数を求め、対応する許容温度差を関係指標から求め、起動動作時に、求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、伝熱板40の温度と改質室形成部材41aの温度との温度差を維持する。
【選択図】図1
Description
前記改質室が、皿状の改質室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成され、前記燃焼室が、皿状の燃焼室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成された改質装置の運転方法、改質装置および、このような改質装置を備えた燃料電池システムに関する。
通常、改質触媒は粒状に構成され、多数の粒状の改質触媒が改質室内に装入されることになる。
上記目的を達成するための本発明に係る、
伝熱板の一側面側に触媒が装入された改質室が設けられ、前記伝熱板の他側面側に、内部で発生する燃料の燃焼熱で前記伝熱板を介して前記改質室を加熱する燃焼室が設けられ、
前記改質室が、皿状の改質室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成され、前記燃焼室が、皿状の燃焼室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成された改質装置の運転方法の特徴構成は、
前記燃焼室で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、前記起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差との関係指標を備え、
所定期間における実際の改質装置の発停回数を求めるとともに、実際の改質装置の発停回数に対応する、許容温度差を前記関係指標から求め、
前記起動動作時に、前記求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との温度差を維持することを特徴とする。
この改質装置の運転方法においては、燃焼室で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、起動動作時における伝熱板温度と改質室形成部材温度との許容温度差との関係指標があらかじめ準備される。
ここで、この種の関係指標の例は、図4に示すような関係指標であり、この関係指標は、許容温度差と発停限界回数との間に一定の関係があるとの発明者らの新知見により、鋭意、実験の結果、求めた関係指標である。このような関係指標が成立する理由は、伝熱板の一方に皿状の改質室形成部材を配置し、その伝熱板と改質室形成部材の周縁部を溶接により一体固定化する構造を有し、起動時には当該伝熱板が燃焼室側から主に熱を受けるため、伝熱板の面方向に沿った膨張変形が発生し、皿状の改質室形成部材が歪むためであると発明者らは考えている。
そして、このようにして求まる許容温度差となるように、次回の起動動作時には、求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、伝熱板温度と改質室形成部材温度との温度差を維持する。
上記改質装置の運転方法を実施することができる改質装置は、以下の構成とすることができる。
即ち、
伝熱板の一側面側に触媒が装入された改質室が設けられ、前記伝熱板の他側面側に、内部で発生する燃料の燃焼熱で前記伝熱板を介して前記改質室を加熱する燃焼室が設けられ、
前記改質室が、皿状の改質室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成され、前記燃焼室が、皿状の燃焼室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成された改質装置を構成するに、その特徴構成として、
前記燃焼室で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、前記起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差との関係指標を備え、
実際の改質装置の発停回数を求める発停回数積算手段と、前記発停回数積算手段に基づいて目標稼働期間中の予想発停回数を推算する予想発停回数推算手段を備えるとともに、
前記予想発停回数推算手段により予想される予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて許容温度差を前記関係指標から求める許容温度差導出手段を備え、
前記起動動作時に、前記求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との温度差を維持する起動動作時温度維持手段を備えた構成とする。
この改質装置にあっても、先に説明した関係指標を備える点において、変わるところはない。
そして、発停回数積算手段が実際の改質装置の発停回数を求め、許容温度差導出手段が、発停回数積算手段により積算される実際の改質装置の発停回数から目標稼働期間中における(寿命までの)予想発停回数を推定し、この予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて許容温度差を関係指標から求める。したがって、この改質装置においても、実際の改質装置の発停回数に対応する合理的な許容温度差が求まる。
起動動作時温度維持手段は、起動動作時に、求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、伝熱板温度と改質室形成部材温度との温度差を維持することにより、改質装置を、個々の運転状態に適合する状態で、合理的な基準に基づいて使用できる。
また、伝熱板温度を測定する第一温度センサを設けるとともに、前記改質室の改質ガス出口部温度を測定する第二温度センサを設け、前記起動動作時温度維持手段が、前記第一温度センサと前記第二温度センサとの測定温度に基づいて、起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差を前記許容温度差以下に維持する制御部を備えることが好ましい。
この構成では、第一温度センサにより測定される温度で伝熱板温度を代表し、第二温度センサにより測定される温度で改質室形成部材温度を代表して、比較的温度測定が容易な位置で、代表温度の測定を行って、改質装置を、個々の運転状態に適合する状態で、合理的な基準に基づいて使用できる。
また、改質装置の目標稼働期間中における所定の期間にわたって前記発停回数積算手段により発停回数を積算し、前記発停回数に基づいて予想発停回数推算手段により目標稼働期間中の予想発停回数を推算するとともに、許容温度差を前記予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて前記関係指標から求め、起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差を前記許容温度差以下に維持する制御部を備えることが好ましい。
この構成によると、予想発停回数は、目標稼働期間中における(寿命までの)所定の期間における発停回数から推算することができるから、許容温度差をその予想発停回数に基き前記予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて前記関係指標から求めることができる。従って、簡易的に求められる予想発停回数に基き改質装置を、個々の運転状態に適合する状態で、合理的な基準に基づいて使用できる。
また本発明の燃料電池システムの特徴構成は、上記改質装置を備え、前記許容温度差に基き、前記改質装置の起動時の前記燃焼室に対する供給燃料量または空燃比を変更可能に構成してある点にある。
すなわち、上記改質装置を備え、前記許容温度差を設定してあるから、前記改質装置の寿命を、発停頻度によらず、ほぼ一定に設定することができ、燃料電池システム全体としての寿命が、前記改質装置の寿命によって大きく異なってしまうのを防止することができる。この許容温度差に基く改質装置の起動条件は、前記燃焼室に対する供給燃料量または空燃比を変更することによって行えるから、確実に前記改質装置の疲労度合いを制御して、適切な改質装置寿命を設定することができる。
本発明の燃料電池システムは、図1に示すように、伝熱板を挟んで2つの皿状室を接続して形成してなる複数の反応器ユニットを有し、これら反応器ユニットから脱硫装置1、水蒸気生成装置2、原燃料ガス用熱交換器3、改質装置4、変成装置5、選択酸化装置6、改質ガス用熱交換器7を形成する。これら複数の反応器ユニットは、適宜、断熱部を介在して、断熱部、水蒸気生成装置2、断熱部、改質装置4、断熱部、改質ガス用熱交換器7、断熱部、脱硫装置1、原燃料ガス用熱交換器3、変成装置5、選択酸化装置6の順に積層配置される。これにより、前記選択酸化装置6から排出される燃料水素ガスを前記燃料電池部8で利用可能に接続されるとともに、燃料電池部8からのオフガスを前記改質装置4の燃焼室42で燃焼させ、その排ガスの排熱を水蒸気生成装置2に利用可能に構成してある。
まず、脱硫装置1から選択酸化装置6に至るガスの流路について説明する。
図1に示すように、原燃料ガス用熱交換器3の原燃料ガス通流部31に原燃料ガス供給路31aを接続して、原燃料ガスを供給する。そして、原燃料ガス通流部31、脱硫装置1、改質ガス用熱交換器7の脱硫ガス通流部71、改質装置4の改質室41、保温用通流部43、改質ガス用熱交換器7の改質ガス通流部72、原燃料ガス用熱交換器3の改質ガス通流部32、変成装置5、選択酸化装置6の順に流れるガス処理経路を形成するように接続している。
前記脱硫装置1は、例えば、銅−亜鉛系の脱硫触媒1cが内槽された触媒反応器からなり、前記原燃料ガス供給路31aより受入れた燃料ガス中に含まれる硫黄成分を除去し、前記硫黄成分が前記改質装置4における改質反応を阻害しないよう前記燃料ガスを脱硫した脱硫ガスを生成する。
前記改質装置4は、矩形の伝熱板40に、矩形板状の偏平な皿状の燃焼室形成部材42aおよび改質室形成部材41aを用いて、改質室41と燃焼室42とを形成して構成してある反応器ユニットからなる。燃焼室形成部材42aおよび改質室形成部材41aは、矩形平板状の伝熱板40の両側に振分け配置した状態で、周縁部をシーム溶接にて接続してある。
つまり、改質室41を、皿状の改質室形成部材41aの周縁部を伝熱板に固着して構成し、燃焼室42を、皿状の燃焼室形成部材42aの周縁部を伝熱板に固着して構成してある。又、伝熱板40を縦向きに設け、改質室41および燃焼室42を、伝熱板40の厚さ方向に薄い偏平状に構成してある。
水蒸気生成装置2は、反応器ユニットの一方の皿状室に原料水供給路21aが接続される水蒸気生成室21を形成するとともに、他方の皿状室に、前記燃焼室からの排ガスを流通して前記水蒸気生成室21を加熱する蒸気加熱室22を形成してあり、前記水蒸気生成室21に供給される原料水は、前記燃焼室42からの排ガスの有する排熱により加熱され、改質反応に用いられる温度の水蒸気に変換される。
前記変成装置5は、酸化鉄、銅系、亜鉛系の変成触媒5cを用いて、前記改質装置4で生成した改質ガス中のCOガスと前記改質装置4に供給された水蒸気の余剰分とを反応させて変成処理することにより、前記改質装置4において得られた水素含有ガス中に含まれる一酸化炭素成分を変成して二酸化炭素に変換する。これにより、前記水素含有ガス中における燃料電池部8の燃料極8aを劣化させる原因となる一酸化炭素濃度を低減させた変成ガスを得る。
前記選択酸化装置6は、前記変成装置5から排出される変成ガス中に残留している一酸化炭素を除去する選択酸化触媒6cが備えられ、前記変成ガスをブロワBから供給される空気により、前記変成ガスは、さらに一酸化炭素ガス濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな組成の燃料水素ガスに変換するように構成されている。
さらに、変成部冷却用通流部53から燃焼ガス路を通じて排出された燃焼ガスと、燃焼用空気路を通じて燃焼室42に供給する燃焼用空気および燃料供給路を通じてガスバーナ44に供給するオフガスとを熱交換させて、燃焼用空気およびオフガスを予熱する排熱回収用熱交換器63を設けてある。
この制御部9は以上説明してきた改質装置4の定常運転時の制御を担う他、改質装置4をその実際の運転状態に即して、運転できるように制御する機能部位を有している。
この制御部9にあっては、改質装置4の使用者が本願にいう「許容温度差」を設定して、その設定が成された以降の改質装置4の運転で、起動動作時における伝熱板40の温度と改質室形成部材41aの温度との間の温度差が設定される許容温度差と同じ若しくはそれ以下となるように運転する設定運転と、燃料電池システム自らが現在の運転状態を判断して、その現在の運転状態に適合する「許容温度差」を自動的に求め、その許容温度差と同じ若しくはそれ以下となるように運転する自動運転とが可能である。
先に説明したように、本願に係る改質装置4では、燃焼室42で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、起動動作時における前記伝熱板40温度と前記改質室形成部材41a温度との許容温度差との関係指標が使用される。
この関係指標の例を図4に示した。同図では、発停限界回数(y)は許容温度差(x)に対してy=F(x)の線形関数として表されることが読み取れる。この関係から許容温度差を大きくとった場合は、発停限界回数は小さく制限される。一方、許容温度差を小さくとった場合は、発停限界回数は大きくできることを示している。この関係指標は、発明者らが改質装置4の加速試験を行い、改質装置4に異常な歪みが発生する温度差と発停限界回数との関係から求めたものである。
設定運転を行う場合、この関係指標は、使用者がこの関係指標を保持して、実際の改質装置4の実際の発停回数から目標稼働期間中における(寿命までの)予想発停回数に対する許容温度差を求め、この許容温度差を設定することで、以降の改質装置4の運転が行われる。
尚、関係指標としては、目標稼働期間中における(寿命までの)予想発停回数と許容温度差の関係として備えるのに代えて、点検作業者が点検作業を行うまでの所定期間内に計数される実際の発停回数と許容温度差の関係として備えてもよく、これらは同等の関係式となることが明らかであるので、いずれも、「実際の改質装置の発停回数」に対応する「許容温度差」を求めているものと考えることとする。
また前記制御部9は燃料電池システムに設けられる前記改質装置4の実際の発停回数を積算・記憶する発停回数計数部92を備え、燃料電池システムに設けられる前記改質装置4の発停回数を計数して記憶するとともに、前記前記燃料電池システムの運用開始から所定期間経過後の点検時期に、点検作業者はその発停回数計数部92に計数された発停回数を読み取り、積算された発停回数より目標稼働期間中における(寿命までの)予想発停回数を求め、目標稼働期間中における(寿命までの)発停回数を推算することが可能に構成してある。
前記許容温度差設定部91において、許容温度差が設定されると、前記制御部9は、前記第一、第二温度センサT1,T2からの温度出力を入力され、2つの温度出力に基き、前記改質装置4の起動時の前記燃焼室42に対する供給燃料量または空燃比を変更制御する。前記制御部は、前記第一、第二温度センサT1,T2からの温度出力を監視し、前記伝熱板40の温度上昇が改質室形成部材41aの温度上昇に比べて速く、前記許容温度差以上の温度差を生じると予想されるときには、前記燃料ガス供給部に対する燃料ガス供給量および供給空気量を少なく維持あるいは減少させる制御を行い、また、逆に前記許容温度差以上の温度差を生じないと予想されるときには、燃料電池システムの予定出力において必要な燃料供給量まで燃料ガス供給量および供給空気量を徐々に増加させる制御を行う。
(1)自動運転制御
上述の例では点検作業者が点検作業時に許容温度差の設定を変更することができるように構成したが、図5に示すように、制御部9に、発停回数計数部92(発停回数積算手段)により積算される実際の改質装置4の発停回数に対応する目標稼働期間中の予想発停回数を推算する予想発停回数推算手段95を備え、予想発停回数推算手段95により予想される予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて許容温度差を関係指標から求める許容温度差導出手段94を備え、以降の改質装置4の起動動作時に、求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、伝熱板40の温度と改質室形成部材41aの温度との温度差を維持する起動動作時温度維持手段93を備えていても良い。
つまり、自動運転構成の場合は、制御部9内において、改質装置の目標稼働期間中における(寿命までの)所定の期間にわたって前記発停回数計数部92により積算される発停回数より、予想発停回数推算手段95が目標稼働期間中における(寿命までの)予想発停回数を推定し、この予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて許容温度差を関係指標から求める。そして、この許容温度差に基き、起動動作時温度維持手段93が、以降の改質装置の運転を行うため、自動的に許容温度差は目標稼働期間に対応する温度差に調整される。
第一、第二温度センサT1,T2を設ける位置は、皿状の改質室形成部材41aの周縁部を伝熱板40に固着している構造における、伝熱板40の温度と改質室形成部材41aとの温度差を代表可能な位置関係に設けられていればよく、例えば、第一温度センサT1を燃焼室42の燃焼触媒42cの温度で代表させることもできるし、第二温度センサT2を改質室形成部材41aの表面温度とすることもでき、適宜変更を行うことができる。
起動動作時温度維持制御において、改質装置4の起動時における燃焼室42の燃焼制御は、燃料ガス供給量および燃焼用空気供給量を同時に制御する例を示したが、これに限らず種々公知の方法を適用することができる。
1a :配管経路
2 :水蒸気生成装置
21 :水蒸気生成室
21a :原料水供給路
22 :蒸気加熱室
3 :原燃料ガス用熱交換器
31 :原燃料ガス通流部
31a :原燃料ガス供給路
32 :改質ガス通流部
4 :改質装置
40 :伝熱板
41 :改質室
41a :改質室形成部材
41c :改質触媒
42 :燃焼室
42a :燃焼室形成部材
42b :断熱材
42c :燃焼触媒
43 :保温用通流部
44 :ガスバーナ
44a :空気噴出管
44c :ノズル
44g :ガス噴出管
5 :変成装置
5c :変成触媒
51 :変成室
52 :燃焼排ガス流通路
53 :変成部冷却用通流部
54 :原料水予熱用熱交換器
55 :ドレントラップ
6 :選択酸化装置
6c :選択酸化触媒
62 :冷却用ファン
63 :排熱回収用熱交換器
7 :改質ガス用熱交換器
71 :脱硫ガス通流部
72 :改質ガス通流部
8 :燃料電池部
8a :燃料極
9 :制御部
91 :許容温度差設定部
92 :発停回数計数部(発停回数積算手段)
93 :起動動作時温度維持手段
94 :許容温度差導出手段
B :ブロワ
T1 :第一温度センサ
T2 :第二温度センサ
Claims (5)
- 伝熱板の一側面側に触媒が装入された改質室が設けられ、前記伝熱板の他側面側に、内部で発生する燃料の燃焼熱で前記伝熱板を介して前記改質室を加熱する燃焼室が設けられ、
前記改質室が、皿状の改質室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成され、前記燃焼室が、皿状の燃焼室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成された改質装置の運転方法であって、
前記燃焼室で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、前記起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差との関係指標を備え、
所定期間における実際の改質装置の発停回数を求めるとともに、求められた実際の改質装置の発停回数に対応する、許容温度差を前記関係指標から求め、
前記起動動作時に、前記求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との温度差を維持する改質装置の運転方法。 - 伝熱板の一側面側に触媒が装入された改質室が設けられ、前記伝熱板の他側面側に、内部で発生する燃料の燃焼熱で前記伝熱板を介して前記改質室を加熱する燃焼室が設けられ、
前記改質室が、皿状の改質室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成され、前記燃焼室が、皿状の燃焼室形成部材の周縁部を前記伝熱板に固着して構成された改質装置であって、
前記燃焼室で燃焼を開始する起動動作と燃焼を終了する停止動作とを繰り返す発停限界回数と、前記起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差との関係指標を備え、
実際の改質装置の発停回数を求める発停回数積算手段と、前記発停回数積算手段に基づいて目標稼働期間中の予想発停回数を推算する予想発停回数推算手段を備えるとともに、
前記予想発停回数推算手段により予想される予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて許容温度差を前記関係指標から求める許容温度差導出手段を備え、
前記起動動作時に、前記求められた許容温度差と同じかより低い温度差に、前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との温度差を維持する起動動作時温度維持手段を備えた改質装置。 - 伝熱板温度を測定する第一温度センサを設けるとともに、前記改質室の改質ガス出口部温度を測定する第二温度センサを設け、前記起動動作時温度維持手段が、前記第一温度センサと前記第二温度センサとの測定温度に基づいて、起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差を前記許容温度差以下に維持する制御部を備えた請求項2記載の改質装置。
- 改質装置の目標稼働期間中における所定の期間にわたって前記発停回数積算手段により発停回数を積算し、前記発停回数に基づいて予想発停回数推算手段により目標稼働期間中の予想発停回数を推算するとともに、許容温度差を前記予想発停回数に対応する発停限界回数に基づいて前記関係指標から求め、起動動作時における前記伝熱板温度と前記改質室形成部材温度との許容温度差を前記許容温度差以下に維持する制御部を備えた請求項2に記載の改質装置。
- 請求項2〜4のいずれか一項に記載の改質装置を備え、前記許容温度差に基き、前記改質装置の起動時の前記燃焼室に対する供給燃料量または空燃比を変更可能に構成してある燃料電池システム。
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