JPH11302001A - 一酸化炭素除去器及び燃料電池発電システム - Google Patents

一酸化炭素除去器及び燃料電池発電システム

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JPH11302001A
JPH11302001A JP10336300A JP33630098A JPH11302001A JP H11302001 A JPH11302001 A JP H11302001A JP 10336300 A JP10336300 A JP 10336300A JP 33630098 A JP33630098 A JP 33630098A JP H11302001 A JPH11302001 A JP H11302001A
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JP
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air
carbon monoxide
selective oxidation
oxidation catalyst
temperature
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JP10336300A
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Masatoshi Ueda
雅敏 上田
Takamasa Matsubayashi
孝昌 松林
Shigeru Sakamoto
滋 坂本
Katsuya Oda
勝也 小田
Yasuo Miyake
泰夫 三宅
Koji Nishio
晃治 西尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気を取り込む量を調整することにより選択
酸化触媒層を適正な運転温度にコントロールすることが
可能で、且つ装置構成が簡単な一酸化炭素除去器を提供
する。 【解決手段】 開口部53から取り込まれようとする空
気は、形状変化部材541の先端541aと蓋板543
との間隙544を通過して絞られるようになっている。
形状変化部材541は、バイメタルで形成されており、
高温のときには彎曲して間隙544が小さく、低温のと
きには伸びて間隙544が大きくなるように取り付けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子型の燃
料電池システム等に用いられる一酸化炭素除去器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池発電システムにおいては、通
常、燃料電池の燃料極に水素リッチなガスを供給すると
共に空気極に空気を供給し、電気化学的に反応させて発
電を行う。この水素リッチなガスは、比較的容易かつ安
価に入手することができる天然ガス,ナフサ等の軽質炭
化水素やメタノール等のアルコール類の燃料を原料と
し、これに水蒸気を混合して、改質器で水蒸気改質を行
うことにより生成している。
【0003】ここにおいて、改質器における水蒸気改質
反応は、改質用触媒層を高温に加熱しながら行われる
が、このとき水素と共に一酸化炭素も生成される。燃料
電池の燃料極には、白金などの触媒が用いられている
が、一酸化炭素は、この触媒を劣化させて発電性能を低
下させる原因となるので、改質器の後にCO変成器を設
け、下記化1式のように一酸化炭素を水蒸気で変成する
ことにより一酸化炭素の濃度を低減してから燃料電池に
供給するようにしているものが多い。
【0004】
【化1】 CO+H2O→CO2+H2 しかし、CO変成器では、一酸化炭素の濃度を1%程度
までしか低減することができないので、リン酸型や固体
高分子型のように比較的低温で作動する燃料電池に対し
て改質ガスを供給するには、更に改質ガス中の一酸化炭
素の濃度を低減する必要がある。
【0005】そこで、例えば、特開平8−133701
号公報に開示されている燃料電池発電システムでは、一
酸化炭素除去器を設け、改質装置で改質した改質ガス
を、空気と混合し選択酸化触媒層を通過させて下記化2
式のように一酸化炭素を選択的に酸化することにより一
酸化炭素を除去してから燃料電池に供給する方法がとら
れている。
【0006】
【化2】 2CO+O2→2CO2 この一酸化炭素除去器においては、選択性を良好に保つ
こと、即ち、できるだけ水素を燃焼させることなく一酸
化炭素をよく燃焼させることが望まれるが、そのために
は、選択酸化触媒層を適正な温度範囲に保つことが重要
である。この適正な温度範囲は、触媒の種類によって異
なるが、例えば、Ru系の触媒で、適正温度が160℃
〜220℃程度のものがよく知られている。
【0007】そして、選択酸化触媒層の温度が、この温
度範囲より高くなると酸化反応の選択性が悪くなり、こ
の温度範囲より低くなると一酸化炭素が効率よく燃焼さ
れなくなる。このような一酸化炭素除去器では、選択酸
化触媒層内で選択酸化反応により発熱するので、改質ガ
ス及び空気を各々一定の流量で送り込むと共に、選択酸
化触媒層を一定の冷却力で冷却することで、選択酸化触
媒層の温度を略一定に保つことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料電
池システムにおける改質ガスの流量は、燃料電池の出力
の変化に伴って制御されるようになっているので、選択
酸化触媒層を上記の適正な温度範囲に保つためには制御
が必要である。この温度制御の方法としては、例えば、
選択酸化触媒層を冷媒で冷却し、その冷却力を調整する
ことによって温度制御する方法が知られている。
【0009】また、空気の混合量を多くするほど発熱量
が大きくなることを利用して、空気の混合比率を調整す
ることによって温度制御する方法も知られている。例え
ば、特開平8−133701号公報には、温度センサで
選択酸化触媒層内の温度を検出し、その検出結果に基づ
いて、供給する空気の流量を流量コントローラで調整し
て温度制御する方法が開示されている。この方式によれ
ば、装置構成を比較的簡素にすることができるが、更な
る簡素化が望まれる。
【0010】本発明は、このような背景のもとでなされ
たものであって、空気を取り込む量を調整することによ
り選択酸化触媒層を適正な運転温度にコントロールする
ことが可能で、且つ装置構成が簡単な一酸化炭素除去器
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、一酸化炭素を含む水素リッチなガスを、空
気取入口から取り入れた空気と混合して選択酸化触媒部
を通過させることによって、当該ガス中の一酸化炭素を
選択的に酸化する一酸化炭素除去器において、温度に依
存して形状が変化する形状変化部材を選択酸化触媒部と
伝熱可能な状態で設け、その形状変化部材の変形量によ
って空気取入口の開口量を調整し空気の取入量を制御す
る空気量制御機構を設けた。
【0012】このように、本発明の空気量制御機構にお
いては、形状変化部材の変形する量を利用して空気取入
口の開口量を調整するようにしているので、温度センサ
や流量コントローラを設けなくてもよく、簡単な装置構
成で選択酸化触媒層を適正な運転温度にコントロールす
ることができる。ここで、空気取入口を、選択酸化触媒
部の入口側から出口側にわたる複数の位置に設け、空気
量制御機構を、複数の位置に設けられた空気取入口の各
々に設けるようにすれば、選択酸化触媒部の入口側から
出口側に対する温度分布を均一化することができ、これ
によって効率よくCO濃度を低減できる。
【0013】ここで、温度に依存して形状が変化する形
状変化部材として、バイメタルや形状記憶合金を用いる
ことが望ましく、選択酸化触媒部との伝熱がなされる状
態とするために、少なくともその一部を選択酸化触媒部
に隣接して設けることが好ましい。また、形状変化部材
の変形に伴って変位する部分を空気取入口に臨む状態で
設ければ、形状変化部材自体で空気取入口の開口度を調
整することができる。即ち、空気取入口の開口度を調整
するための開閉板およびこれを形状変化部材に連動する
機構を設ける必要がないので、更に簡素な構成とするこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本実施
の形態にかかる固体高分子型の燃料電池発電システムの
構成図である。 〔システム全体の構成についての説明〕この燃料電池発
電システムは、天然ガス,都市ガス,ナフサ等の燃料ガ
スを用いて発電を行うものであって、燃料ガス中の硫黄
成分を除去する脱硫器1と、脱硫された燃料ガスと水蒸
気とを混合するエゼクタ2と、この混合ガスを水素リッ
チな改質ガスに水蒸気改質する改質器3と、改質ガス中
に含まれる一酸化炭素を水蒸気で変成するCO変成器4
と、改質ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化して除去す
るCO除去器5と、CO除去器5からの改質ガスを燃料
極6aに取り入れると共に空気を空気極6bに取り入れ
て発電を行なう固体高分子型の燃料電池6と、改質器3
からの改質ガスの熱で水蒸気を加温する熱交換器8等か
ら構成されている。
【0015】脱硫器1は、脱硫用の触媒が充填された触
媒層を備えている。用いる触媒の種類によって運転温度
は異なるが、高温用の触媒を用いる場合は、脱硫器1を
ヒータ等で加熱しながら高温(200〜300℃)で運
転する。エゼクタ2では、水蒸気をノズルから噴射しな
がら燃料ガスを吸引して、両者を混合する。
【0016】改質器3には、水蒸気改質用の触媒が充填
された円筒形状の改質槽31と、高温の燃焼ガスを発生
して改質槽31を加熱するバーナ32とが設けられてお
り、エゼクタ2からの燃料ガスを水蒸気改質して水素リ
ッチな改質ガスを生成しCO変成器4へ送る。CO変成
器4は、改質器3の外周を取り巻く円環状の容器の中に
CO変成用の触媒が充填されているものであって、改質
器3から熱を受けて180℃〜250℃程度の温度範囲
に保たれるようになっている。このCO変成器4では、
改質ガスに含まれている一酸化炭素を上記化1式のよう
に水蒸気で変成して、一酸化炭素の濃度を1%(10,
000ppm)程度まで低減する。
【0017】CO除去器5は、この改質ガス中の一酸化
炭素を、上記化2式のように選択酸化することによっ
て、更にその濃度を低レベルまで落として燃料電池6に
供給する。このCO除去器5の構成については後で詳述
する。なお、燃料電池6の固体高分子膜を加湿するた
め、CO除去器5からの改質ガスは、加湿器7で加湿さ
れた後に燃料電池6に送られる。
【0018】〔配管及び弁についての説明〕図1に示す
ように、燃料ガス系の配管として、燃料ガス供給源から
脱硫器1を経てエゼクタ2に燃料ガスを送る配管10
1、燃料ガス供給源から改質器3のバーナ32に燃料ガ
スを送る配管102、エゼクタ2から改質器3に燃料ガ
スと水蒸気の混合ガスを送る配管103、改質器3から
熱交換器8を経てCO変成器4に改質ガスを送る配管1
04、CO変成器4からCO除去器5に改質ガスを送る
配管105、CO除去器5から加湿器7を経て燃料電池
6の燃料極6aに改質ガスを送る配管106、燃料極6
aから未反応改質ガスをバーナ32に送る配管107、
CO除去器5からバーナ32に直接ガスを送るための配
管108等が配設されている。
【0019】また、水蒸気供給源からは、熱交換器8を
経由してエゼクタ2に水蒸気を送る配管110が配設さ
れている。また、空気系の配管として、空気ファン11
から空気極6bに空気を送る配管111、ブロア12か
らCO除去器5に空気を送る配管112、改質器3のバ
ーナ32に空気を送る配管113等が配設されている。
【0020】これらの配管に対して、配管101には改
質槽31に供給する燃料ガスの流量を調整する調整弁1
21が、配管102にはバーナ32に供給する燃料ガス
の流量を調整する調整弁122が、配管106及び配管
108には流路切り換え用の開閉弁123a,123b
及び開閉弁124が、各々挿設されている。〔CO除去
器についての説明〕図2は、CO除去器5の構成を示す
斜視図である。
【0021】CO除去器5は、改質ガスの流通路となる
円筒缶51の上流部分51aに、空気の流通路となる環
状缶52が取り巻くように設けられ、円筒缶51の下流
部分51bの中に選択酸化用の触媒が充填されて選択酸
化触媒層55が形成された構造であって、上流部分51
aで改質ガスに空気が混合され、下流部分51bで改質
ガス中の一酸化炭素が選択的に燃焼されるようになって
いる。
【0022】円筒缶51の上流部分51aには、環状缶
52内から円筒缶51内に空気を取り込む開口部53が
複数箇所に等間隔で開設され(本図では4箇所に開設さ
れている。)、各開口部53には、選択酸化触媒層55
の温度に基づいて開口度を調整するための開口度調整機
構54が設置されている。なお、開口部53が複数箇所
に等間隔で開設されているのは、改質ガスと直交する面
内おいて空気を均一的に混合するためである。
【0023】図3は、円筒缶51上に取り付けられてい
る開口度調整機構54を示す斜視図である。この開口度
調整機構54は、開口部53をカバーするように設けら
れ、円筒缶51に端部541bが固定された形状変化部
材541と、この形状変化部材541の周囲を囲むよう
に円筒缶51上に立設された枠体542とから構成され
ている。
【0024】そして、枠体542の上側の開口部には、
形状変化部材541の先端541a側の端部に蓋板54
3が設けられ、開口部53から取り込まれようとする空
気は、形状変化部材541の先端541aと蓋板543
との間隙544を通過して絞られるようになっている。
図4は、CO除去器5の断面図である。
【0025】形状変化部材541は、バイメタルで形成
されており、高温のときには彎曲して間隙544が小さ
く、低温のときには伸びて間隙544が大きくなるよう
に取り付けられている。なお、バイメタルとは、低熱膨
張の金属板と高熱膨張鋼の金属板を接合してなる金属複
合材料であって、温度変化に伴って彎曲する性質を有す
るものである。
【0026】また、形状変化部材541の端部541b
は、選択酸化触媒層55に隣接する位置に取り付けられ
ており、形状変化部材541の温度が選択酸化触媒層5
5の温度に従うようになっている。このような開口度調
整機構54の構成によって、選択酸化触媒層55の温度
に従って形状変化部材541が変形し、円筒缶51内に
取り込まれる空気の流量が調整される。
【0027】なお、開口度調整機構54の詳細な構成に
ついては後述する。選択酸化触媒層55の触媒として
は、100℃〜250℃程度の温度範囲で一酸化炭素の
選択酸化作用を有する触媒を用いる。具体的には、白金
(Pt),金(Au),ロジウム(Rh),ルテニウム
(Ru)といった金属を1種以上含有する触媒であっ
て、この金属触媒を、ハニカム状に成型されたアルミナ
多孔体,粒状のアルミナ担体,或は粒状のゼオライト等
に担持させて、円筒缶51内に充填する。
【0028】これらの触媒の活性温度域、即ち選択酸化
性の優れた温度域は、大体160〜220℃である。な
お、選択酸化触媒層55の体積は、燃料電池の容量に基
づいて、燃料電池に供給する改質ガスの選択酸化触媒層
55に対する空間速度(GHSV)が1000〜150
00hr-1の範囲内に入るように設定する。
【0029】〔運転動作の説明〕 起動時:起動時には、CO除去器5を通過したガスが燃
料電池6を経ずに直接バーナ32に送られるように、開
閉弁123a,123bは閉じ、開閉弁124は開いて
おく。
【0030】配管113から空気を送り込むと共に調整
弁122を開いて燃料ガスを送り込みバーナ32を燃焼
して改質槽31を加熱昇温する。また、配管110から
エゼクタ2に水蒸気を送り込むと共に、調整弁121を
開いて燃料ガスをエゼクタ2に送り込む。これによっ
て、エゼクタ2で燃料ガスと水蒸気とが混合され、改質
槽31を通過しながら暖められ、CO変成器4及びCO
除去器5を加温しながら通過し、配管108を通ってバ
ーナ32に送られる。
【0031】このようにして、バーナ32の熱で、改質
器3の改質槽31,CO変成器4,CO除去器5の選択
酸化触媒層55などが加熱されて昇温する。ここで、改
質槽31がある程度昇温すれば、水蒸気改質反応が開始
され、水素リッチなガスが生成される。次に、ブロア1
2を駆動して、CO除去器5に空気を供給してこれを起
動する。そして、選択酸化触媒層55が所定の温度(1
60℃)まで昇温すれば、選択酸化反応によって一酸化
炭素が低濃度となるので、開閉弁124を閉じ、開閉弁
123a,123bを開いて、燃料電池6の燃料極6a
に改質ガスの供給を開始すると共に、空気ファン11に
よる空気極6bへの空気供給を開始すると、燃料電池6
は、発電を開始する。
【0032】通常運転時:通常運転時には、改質槽31
は750〜800℃、CO変成器4は180〜300
℃、燃料電池6は70〜80℃の温度で運転を行い、燃
料電池6から外部負荷(不図示)への電力供給を行う。
CO変成器4から送り出される改質ガスの温度は200
℃〜300℃であるが、CO除去器5には約120℃で
入ってくる。
【0033】そして、上記の空気量調整による温度コン
トロールによって、選択酸化触媒層55は好ましい温度
範囲(160〜220℃)に保たれ、これによって、C
O除去器5から燃料電池には、一酸化炭素濃度が100
ppm以下の水素リッチなガスが送られる。なお、通常
運転中は、調整弁122は閉じておき、燃料極6aから
排出された未反応の改質ガスでバーナ32の燃焼を行
う。
【0034】〔CO除去器5の開口度調整機構について
の説明〕一般的なバイメタルに用いる金属板の組み合わ
せについては、例えば、「先端材料応用辞典」(株式会
社産業調査会辞書出版センター発行)に掲載されてい
る。当該文献では、高温用(実用温度0〜370℃)バ
イメタル並びに低温用(実用温度−200〜150℃)
バイメタルに分けて金属板の組み合わせが記載されてい
るが、本実施形態の形状変化部材541に対しては、こ
の中で高温用として掲載されている組み合わせを用いる
こととする。
【0035】即ち、低熱膨張の金属板として、Fe−N
i36(熱膨張率:1.2×10-6/℃)を用い、高熱
膨張の金属板として、Ni(熱膨張率:14.5×10
-6/℃)、Fe74−Ni20−Mn6(熱膨張率:2
1.0×10-6/℃)あるいは、Fe75−Ni22−
Mn3(熱膨張率:18.5×10-6/℃)を用いる。
【0036】なお、この文献によれば、Fe−Ni36
とFe74−Ni20−Mn6との組み合わせでは、彎
曲係数が16.5×10-6であり、Fe−Ni36とF
e75−Ni22−Mn3との組み合わせでは、彎曲係
数が13.5×10-6であると記載されている。形状変
化部材541は、このようなバイメタルを用いて作製す
るが、各温度における間隙544の大きさは、その板厚
や長さを調整することによって調整する。
【0037】各温度における間隙544の値を設定する
に際して、以下のように実験及び考察を行った。上記の
CO除去器5について、1%のCOを含む約120℃の
改質ガスを一定の流量(燃料電池6の出力100%に相
当する流量)で送り込みながら、空気の流量を変化させ
て、選択酸化触媒層(中央部)の温度、並びに出口側で
のCO濃度を測定する実験を行った。
【0038】図5は、その実験結果を示すグラフであ
る。図5のCO濃度のグラフと触媒温度のグラフとか
ら、CO濃度を100ppm以下にするには、触媒温度
を160℃以上とする必要があることがわかる。なお、
図5には表わされないが、250℃を越えると触媒の選
択性が低下し、水素が燃焼する割合がかなり多くなるこ
とも考慮すると、触媒温度は、160〜220℃の範囲
に制御することが好ましい。
【0039】また、図5の触媒温度のグラフでは、O2
/CO比が大きくなるにつれて触媒温度が上昇してい
る。これは、O2/CO比が大きいほど選択酸化触媒層
における発熱量が大きくなるためである。また、図5の
触媒温度のグラフより、O2/CO比の値を5〜8の範
囲に調整すれば、触媒温度は160℃〜180℃の範囲
にコントロールされることがわかる。
【0040】このような実験結果に基づいて考察する
と、本実施形態のCO除去器5において、例えば、触媒
温度が170℃のときに、出力100%に相当する流量
の改質ガスに対してO2/CO比の値が7となるように
設定すれば、出力100%のときには、選択酸化触媒層
55が170℃程度でバランスが保たれる。また、触媒
温度が160℃のときの間隙544の大きさが、100
%出力に相当する流量の改質ガスに対してO2/CO比
の値が8となるように設定し、更に、触媒温度が200
℃のときの間隙544の大きさが、100%出力に相当
する流量の改質ガスに対してO2/CO比の値が5とな
るように設定すれば、以下に説明するように、電池出力
70〜130%に相当する範囲で改質ガスの流量が変動
しても、触媒温度は160℃〜200℃の範囲内にコン
トロールされることがわかる。
【0041】改質ガスの流量を低減させると、O2/C
O比が高くなるので触媒温度は上昇するが、触媒温度の
上昇に伴い、形状変化部材541の変形により間隙54
4が狭められるので、触媒温度の上昇は抑えられる。例
えば、触媒温度は170℃の状態で、改質ガス流量を、
出力100%相当から70%程度に低減した直後は、O
2/CO比の値は7÷0.70=10となるので、触媒
温度は170℃から上昇する。
【0042】しかし、改質ガス流量約70%の状態で、
仮に触媒温度が200℃まで上昇したとすれば、間隙5
44が狭められて、空気取入量は、100%出力に相当
する流量の改質ガスに対してO2/CO比の値が5とな
るように調整される。この空気取入量は、70%相当の
改質ガス流量に対しては、O2/CO比の値が5÷0.
70=7.1となるので、実際には200℃より低い温
度までしか上昇しない(図5の触媒温度のグラフでは、
2/CO比が7.1のとき、触媒温度が175℃程度
である)。
【0043】一方、改質ガスの流量を増加させると、O
2/CO比が低くなるので触媒温度は下降するが、触媒
温度の下降に伴い、形状変化部材541の変形により間
隙544が広められるので、触媒温度の低減は抑えられ
る。例えば、触媒温度は170℃の状態で、改質ガス流
量を、出力100%相当から130%程度に増加した直
後は、O2/CO比の値は7÷1.3=5.4となるの
で、触媒温度は170℃から下降する(図5の触媒温度
グラフから、O2/CO比が5.4程度では、触媒温度
160℃程度であることからわかる)。
【0044】しかし、改質ガス流量約130%の状態
で、仮に触媒温度が160℃に下降したとすれば、間隙
544が広められて、空気取入量は、100%出力に相
当する流量の改質ガスに対してO2/CO比の値が8と
なるように調整される。この空気取入量は、130%相
当の改質ガス流量に対しては、O2/CO比の値が8÷
1.3=6.1となるので、実際には、触媒温度160
℃より高い温度までしか下降しない(図5の触媒温度の
グラフでは、O2/CO比が6.1のとき、触媒温度が
165℃程度である)。
【0045】(実施の形態2)本実施の形態は、燃料電
池発電システムの全体構成は実施の形態1と同様であ
る。図6は、本実施の形態にかかるCO除去器の断面図
である。図6に示すように、本実施形態のCO除去器
は、実施の形態1のCO除去器5と同様のCO除去器5
a及びCO除去器5bが連結された構成である。
【0046】このCO除去器において、改質ガスがCO
除去器5aを通過した後にCO除去器5bを通過するよ
うに連結管56が接続され、空気がCO除去器5a及び
CO除去器5bに分配されるように分配管57が接続さ
れている。このように、連結した構成とすることによっ
て、以下のような効果を奏する。上記実施の形態1のC
O除去器5の場合、選択酸化触媒層55の入口付近で
は、CO濃度及び酸素濃度が高いので、この部分で酸化
反応が激しく生じ、選択酸化触媒層55の他の部分より
も高温になりやすい傾向にある。
【0047】そのため、運転条件によっては、選択酸化
触媒層55の中央部の温度は250℃以下であるのに、
入口付近の温度が250℃を越えることになる。これに
対して、本実施形態のCO除去器では、空気がCO除去
器5a及びCO除去器5bに分配して供給されるように
なっているので、トータルの空気量は同等でも、CO除
去器5aの選択酸化触媒層の入口に供給される空気量
は、実施の形態1の場合よりも少なくなる。従って、選
択酸化触媒層の入口付近での酸化反応は、実施の形態1
の場合よりも穏やかになる。よって、選択酸化触媒層の
入口付近と他の部分との温度差を、実施の形態1の場合
より小さくすることができる。
【0048】(実施の形態3)本実施の形態も、燃料電
池発電システムの全体構成は実施の形態1と同様であ
る。実施の形態1のCO除去器5では、選択酸化触媒層
の入口側でのみ空気が改質ガスに混合されるようになっ
ていたが、本実施形態のCO除去器205では、選択酸
化触媒層の入口側から出口側にわたって分散して空気が
取り込まれ、改質ガスに混合されるようになっている。
【0049】図7は、本実施形態にかかるCO除去器の
斜視図である。本図において、実施の形態1と同様の構
成要素については、同一の番号を付してある。改質ガス
の流通路となる円筒缶51の外周面の全体を取り巻くよ
うに、空気の流通路となる環状缶252が設けられ、円
筒缶51内には、実施の形態1と同様に選択酸化用の触
媒が充填されて選択酸化触媒層55が形成されている。
【0050】そして、円筒缶51の外周面には、環状缶
252内から円筒缶51内に空気を取り込む開口部25
3が、選択酸化触媒層55の入口側から出口側にわたる
複数の位置に、全周にわたって開設され、各開口部25
3には、選択酸化触媒層55の温度に基づいて開口度を
調整するための開口度調整機構254が設置されてい
る。
【0051】本図では、開口部253は、選択酸化触媒
層55の入口側から出口側にわたってほぼ等間隔に設定
された5つの各位置において、4箇所づつ等間隔に開設
され、合計20箇所に開口部253が開設されている。
開口度調整機構254は、図3に示した実施の形態1の
開口度調整機構54と同様の構成である。
【0052】各開口度調整機構254は、形状変化部材
の端部は、選択酸化触媒層55に隣接して取り付けられ
ており、これによって、選択酸化触媒層55の対応する
各部位の温度に従って、形状変化部材が変形し、円筒缶
51内に取り込まれる空気の流量が調整されるようにな
っている。本実施の形態は、改質ガスと直交する面内お
いて空気が均一的に混合されるのは、実施の形態1と同
様であるが、更に以下の効果を奏する。
【0053】上記実施の形態2で説明したように、実施
の形態1のCO除去器5の場合、選択酸化触媒層55の
入口付近では、CO濃度及び酸素濃度が高いので、この
部分で酸化反応が激しく生じ、選択酸化触媒層55の他
の部分よりも高温になりやすい傾向にある。これに対し
て、本実施の形態では、選択酸化触媒層55の入口側か
ら出口側にわたる複数の位置で空気が取り込まれて改質
ガスと混合されるようになっているので、トータルの空
気量は実施の形態1の場合とほぼ同等であったとして
も、選択酸化触媒層の各空気取入れ位置に供給される空
気量は少なくなる。従って、各空気取入口付近での酸化
反応は穏やかになり、選択酸化触媒層の入口側から出口
側にかけての温度差を小さくすることができる。
【0054】なお、図7に示した例では、各開口部25
3は、その長手が円筒缶51の円周に沿う方向に形成さ
れているが、当該長手を円筒缶51の軸に沿う方向に形
成しても実施することができ同様の効果を奏する。ま
た、開口部253を開設する位置についてもこれに限ら
れず、円筒缶51の外周面に均一的に分散するように開
設すれば、同様の効果が期待できる。
【0055】本実施の形態の効果を確かめるために、以
下の実験を行った。 (実験1)実施の形態1及び本実施の形態のCO除去器
を用いて同等の条件で運転し、選択酸化触媒層の入口側
から出口側にかけての温度分布を測定した。運転条件に
ついては、供給ガス組成は、H2:79.5%、CO2
20%、CO:0.5%とし、供給ガスの入口での温度
は150℃、選択酸化触媒層に対する改質ガスの空間速
度(GHSV)は5000hr-1、O2/CO比は2と
した。
【0056】図8はこの測定結果を表わす図であって、
図中の「触媒層無次元長さ」は、触媒層の入口側端から
の距離を入口側端から出口側端までの長さで割った値で
ある。実施の形態1のCO除去器では、入口付近(無次
元長さ0.2〜0.3付近)で最高温度220℃程度に
上がり、出口側端(無次元長さ1.0付近)で160℃
程度に低下している。
【0057】一方、本実施形態のCO除去器では、入口
側から出口側にかけて170℃〜190℃の範囲内に納
まっている。 (実験2)本実施の形態のCO除去器を用いて、1%の
COを含む約120℃の改質ガスを一定の流量(燃料電
池6の出力100%に相当する流量)で送り込みなが
ら、空気の流量をO2/CO比1〜5の間で変化させ
て、選択酸化触媒層(中央部)の温度、並びに出口側で
のCO濃度を測定する実験を行った。
【0058】図9はこの測定結果を表わすものである。
図9の結果から、O2/CO比が1.5〜3.5の範囲
で、出口側のCO濃度が低い値となっている。従って、
本実施の形態においては、O2/CO比をこの範囲に設
定することが望ましいことがわかる。この図9の結果と
実施の形態1の図5とを比較すると、図9では、O2
CO比が1.5〜3.5の範囲でCO濃度が最低となり
その最低値が10ppm程度であるのに対して、図5で
は、O2/CO比が7〜8でCO濃度が最低となりその
最低値が30ppm程度である。従って実施の形能1
と比べて本実施形態は2/CO比をより低い値に設定
しても、CO濃度をより低い値まで低減することができ
ることになる。
【0059】(その他の事項)なお、上記実施の形態1
〜3のCO除去器では、形状変化部材としてバイメタル
を用いる例を示したが、形状変化部材として形状記憶合
金を用いることも可能と考えられる。ただし、バイメタ
ルの方が形状記憶合金よりも、温度変化に対して滑らか
に変形する点で好ましいと考えられる。
【0060】また、上記実施の形態1〜3のCO除去器
では、形状変化部材が空気取入口に取り付けられ、形状
変化部材がで空気取入口の開口度を調整する調整板を兼
ねる構成になっているが、空気取入口に、形状変化部材
とは別個の調整板を設け、形状変化部材の変形に伴って
変位する部位に調整板が連動するような構成にすること
も可能である。
【0061】また、上記実施の形態1〜3のCO除去器
では、ブロア12から環状缶内に空気を送り込み、開口
部から空気が取り込まれるようになっているが、空気を
取り込む方式はこれに限定されない。例えば、実施の形
態1では、円筒缶51の上流部分51aに、通常のガス
バーナに設けられているのと同様のエゼクタ機構を設け
て、開口部から空気を引き込むようにし、その開口部に
開口度調整機構を設けても、同様に実施することは可能
である。
【0062】また、上記実施の形態1〜3のCO除去器
では、選択酸化触媒部が円柱状である例を示したが、本
発明は、選択酸化触媒部の形状に関わらず適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一酸化
炭素除去器において、バイメタルや形状記憶合金などの
温度に依存して形状が変化する形状変化部材を選択酸化
触媒部と伝熱可能な状態で設け、その形状変化部材の変
形量によって空気取入口の開口量を調整し空気の取入量
を制御する空気量制御機構を設けることによって、温度
センサや流量コントローラを設けなくてもよく、簡単な
装置構成で選択酸化触媒層を適正な運転温度にコントロ
ールできるようにした。
【0064】ここで、空気取入口を、選択酸化触媒部の
入口側から出口側にわたる複数の位置に設け、空気量制
御機構を、複数の位置に設けられた空気取入口の各々に
設けるようにすれば、選択酸化触媒部の入口側から出口
側に対する温度分布を均一化することができ、これによ
って効率よくCO濃度を低減できる。また、バイメタル
などの形状変化部材の変形に伴って変位する部分を空気
取入口に臨む状態で設ければ、更に簡素な構成とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる燃料電池発電システムの
構成図である。
【図2】上記燃料電池発電システムに用いられているC
O除去器の構成を示す斜視図である。
【図3】図2のCO除去器において、円筒缶上に取り付
けられている開口度調整機構を示す斜視図である。
【図4】図2に示すCO除去器の断面図である。
【図5】上記CO除去器を用いた実験結果を示すグラフ
である。
【図6】実施の形態2にかかるCO除去器の断面図であ
る。
【図7】実施の形態3にかかるCO除去器の斜視図であ
る。
【図8】実施の形態3にかかる実験1の結果を表わす図
である。
【図9】実施の形態3にかかる実験2の結果を表わす図
である。
【符号の説明】
3 改質器 4 CO変成器 5 CO除去器 6 燃料電池 51 円筒缶 52 環状缶 53 開口部 54 開口度調整機構 55 選択酸化触媒層 205 CO除去器 252 環状缶 253 開口部 254 開口度調整機構 541 形状変化部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 勝也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 三宅 泰夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化炭素を含む水素リッチなガスを、
    空気取入口から取り入れた空気と混合して選択酸化触媒
    部を通過させることによって、当該ガス中の一酸化炭素
    を選択的に酸化する一酸化炭素除去器であって、 前記選択酸化触媒部と熱伝達可能な状態で設けられ温度
    に依存して形状が変化する形状変化部材を有し、当該形
    状変化部材の変形量によって前記空気取入口の開口量を
    調整し空気の取入量を制御する空気量制御機構が設けら
    れていることを特徴とする一酸化炭素除去器。
  2. 【請求項2】 前記空気取入口は、 選択酸化触媒部の入口側から出口側にわたる複数の位置
    に設けられ、 前記空気量制御機構は、 複数の位置に設けられた空気取入口の各々に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の一酸化炭素除去
    器。
  3. 【請求項3】 前記形状変化部材は、 バイメタル又は形状記憶合金からなり、 少なくともその一部が前記選択酸化触媒部に隣接して設
    けられていることを特徴とする請求項1または2記載の
    一酸化炭素除去器。
  4. 【請求項4】 前記空気取入量調整機構において、 前記形状変化部材は、 変形に伴って変位する部分が前記空気取入口に臨む状態
    で設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の一酸化炭素除去器。
  5. 【請求項5】 燃料を水素リッチなガスに改質する改質
    器と、 当該改質器からのガスを、空気取入口から取り入れた空
    気と混合して選択酸化触媒部を通過させることによっ
    て、当該ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する一酸化
    炭素除去器とを備える燃料電池用燃料供給システムにお
    いて、 前記一酸化炭素除去器には、 前記選択酸化触媒部と伝熱可能な状態で設けられ温度に
    依存して形状が変化する形状変化部材を有し、当該形状
    変化部材の変形量によって前記空気取入口の開口量を調
    整し空気の取入量を制御する空気量制御機構が設けられ
    ていることを特徴とする燃料電池用燃料供給システム。
  6. 【請求項6】 前記空気取入口は、 選択酸化触媒部の入口側から出口側にわたる複数の位置
    に設けられ、 前記空気量制御機構は、 複数の位置に設けられた空気取入口の各々に設けられて
    いることを特徴とする請求項5記載の燃料電池用燃料供
    給システム。
  7. 【請求項7】 燃料を水素リッチなガスに改質する改質
    器と、 当該改質器からのガスを、空気取入口から取り入れた空
    気と混合して選択酸化触媒部を通過させることによっ
    て、当該ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する一酸化
    炭素除去器と、 当該一酸化炭素除去器からのガスを用いて発電する燃料
    電池とを備える燃料電池発電システムにおいて、 前記一酸化炭素除去器には、 前記選択酸化触媒部と伝熱可能な状態で設けられ温度に
    依存して形状が変化する形状変化部材を有し、当該形状
    変化部材の変形量によって前記空気取入口の開口量を調
    整し空気の取入量を制御する空気量制御機構が設けられ
    ていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  8. 【請求項8】 前記空気取入口は、 選択酸化触媒部の入口側から出口側にわたる複数の位置
    に設けられ、 前記空気量制御機構は、 複数の位置に設けられた空気取入口の各々に設けられて
    いることを特徴とする請求項7記載の燃料電池発電シス
    テム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2811657A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-18 Xcellsis Gmbh Dispositif de production d'un gaz riche en hydrogene
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