JP2003115315A - 固体電解質型燃料電池の運転方法 - Google Patents

固体電解質型燃料電池の運転方法

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JP2003115315A
JP2003115315A JP2001309910A JP2001309910A JP2003115315A JP 2003115315 A JP2003115315 A JP 2003115315A JP 2001309910 A JP2001309910 A JP 2001309910A JP 2001309910 A JP2001309910 A JP 2001309910A JP 2003115315 A JP2003115315 A JP 2003115315A
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fuel
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Hidehiko Yoshiwaka
秀彦 義若
Kiyomi Yadori
清巳 宿利
Yoshitaka Shinohara
善隆 篠原
Yoichi Ishibashi
洋一 石橋
Masahiro Kuroishi
正宏 黒石
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Toto Ltd
Nippon Steel Corp
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Toto Ltd
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOFCの出力を変化させた場合であって
も、SOFCの発電反応を短時間で安定化させることが
可能な、SOFCの運転方法を提供する。 【解決手段】 固体電解質型燃料電池の反応温度Tが、
下記式(1): 【数1】 (式中、T0は発電出力変更前の前記固体電解質型燃料
電池の反応温度(℃)である)を満たすように固体電解
質型燃料電池の発電出力を変更することによって、上記
課題の解決が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池の運転方法に関し、より詳しくは、固体電解質型燃
料電池の発電出力を変化させた場合であっても固体電解
質型燃料電池を安定して運転する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体電解質型燃料電池(Solid O
xide Fuel Cell:以下「SOFC」とも
記載)は、電解質としてイットリア安定化ジルコニアな
どの酸化物イオン導電性固体電解質を用い、その両面に
多孔性電極を取り付け、これを隔壁として一方の側に燃
料ガス、他方の側にSOFC用酸化剤(空気、酸素等)
を供給し、約1000℃で動作する燃料電池である。
【0003】SOFCにおいては、酸化物イオン導電性
固体電解質を通過した酸素イオンと燃料との反応によっ
て水蒸気または二酸化炭素が生成し、電気エネルギーお
よび熱エネルギーが発生する。電気エネルギーはSOF
C外部に取り出されて、各種電気的用途に使用される。
一方、熱エネルギーは、熱伝達、対流伝熱、輻射伝熱に
よって燃料、SOFCおよびSOFC用酸化剤に伝達さ
れる。従来のSOFCは発電出力が一定に保たれた状態
で運転されるのが一般的であり、このような状態下にお
いてはSOFC内部の熱的バランスは保たれ、SOFC
の反応温度も一定温度に維持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SOFCは、上述のよ
うに発電出力が一定に保たれた状態下で運転されるのが
一般的であった。しかし、夜間に電気需要が殆どない施
設や昼夜の電気需要量が大きく異なる施設などへSOF
Cを適用する場合には、電気需要量の変化に応じてSO
FCの発電出力を変化させる必要がある。ところが、燃
料温度、SOFC用酸化剤温度、SOFCの反応温度と
いったSOFCの運転に関与するパラメータを制御せず
にSOFCの発電出力を変化させると、電気エネルギー
と熱エネルギーとの比率や生じる熱エネルギーの絶対量
が変化し、SOFCの発電能力が低下してしまう。従っ
て、SOFCの発電出力を変化させる場合には、発電出
力変化後のSOFCの発電能力が最適なものとなるよう
に、SOFCの発電出力変化に応じた運転制御を行う必
要がある。
【0005】しかしながら、発明者らがSOFCの発電
出力を変化させて、SOFCの発電出力変化に応じた運
転制御を試みたところ、SOFCの発電出力変化に対応
した運転制御は容易でないことが明らかとなった。すな
わち、SOFCの運転に関するパラメータ(燃料温度、
SOFC用燃料供給量、SOFC用酸化剤供給量、SO
FC用酸化剤温度、SOFCの反応温度など)を適宜制
御してSOFC運転条件の最適化を試みた場合、SOF
Cの作動状況が安定化するまでに長時間を要することが
明らかとなった。これでは、SOFCを用いた発電を行
える時間が実質的に短くなってしまい、電気需要が変化
する施設へSOFCを適用する意義が薄れてしまう。
【0006】上述事項に鑑みて本発明は完成されたもの
であり、SOFCの発電出力を変化させた場合であって
も、SOFCの作動状況を短時間で安定化させ得るSO
FCの運転方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、SOFC
の発電出力を変更する際に、SOFCの反応温度が一定
に保たれるようにSOFCを制御することが、SOFC
の作動状況を短期間で安定化するために有効であること
を見出し、本発明を完成させた。本発明の具体的構成
は、以下のとおりである。
【0008】本発明は、固体電解質型燃料電池用燃料供
給量を変化させることによって固体電解質型燃料電池の
発電出力を変更する場合に、固体電解質型燃料電池の反
応温度Tが、下記式(1):
【0009】
【数2】
【0010】(式中、T0は発電出力変更前の前記固体
電解質型燃料電池の反応温度(℃)である)を満足する
ように固体電解質型燃料電池用酸化剤供給量および固体
電解質型燃料電池用酸化剤温度の一方または双方を制御
することを特徴とする固体電解質型燃料電池の運転方法
である。
【0011】また、前記固体電解質型燃料電池の反応温
度Tは、900〜1050℃の範囲であることが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、SOFCの反応温度がSO
FCの安定運転に及ぼす影響について説明する。
【0013】図1には、SOFCの発電出力を変化させ
る際の、SOFCの反応温度とSOFCの作動状況(電
流、電圧、発電出力)との関係を示す。図1において、
「I−W 950℃」は950℃における電流−発電出
力曲線を示し、「I−W 900℃」は900℃におけ
る電流−発電出力曲線を示す。また、「I−V 950
℃」は950℃における電流−電圧曲線を示し、「I−
V 900℃」は900℃における電流−電圧曲線を示
す。このように、SOFCの作動状況は反応温度によっ
て特性が異なる。
【0014】ここで、状態A(SOFCの反応温度95
0℃、電流密度a0(A/cm2)、電圧v0(V)、発
電出力(発電密度)w0(W/cm2))で作動している
SOFCの発電出力を、w1(W/cm2)に変更する場
合を想定してみる。なお、図1においては、I−W曲線
上における状態をA、BおよびCとして示し、I−V曲
線状における状態をA’、B’およびC’として示して
ある。
【0015】SOFCの反応温度が900℃に変化する
場合、SOFCの作動状況は状態Aから状態C(電流密
度a1(A/cm2)、電圧v1(V)、発電出力w1(W
/cm2))に変化することになる。SOFCの作動状
況の変化に際しては、燃料温度、SOFC用燃料供給
量、SOFC用酸化剤供給量、SOFC用酸化剤温度な
どの調整によって、SOFCを制御する。
【0016】しかしながら、SOFCの出力変化に伴い
SOFCの反応温度が変化する場合には、SOFCの電
流密度、電圧および発電出力の変化についてある程度の
予測しかできないため、複雑な制御が要求される。ま
た、SOFCは一旦温度を変化させてしまうと温度制御
が容易でないため、一定温度における一定出力を確保
(SOFCの作動状況の安定化)するまでに長時間を要
する。その結果、SOFCの発電時間が短縮され、SO
FCの発電効率の低下を招く。また、SOFCの反応温
度が変化し、SOFCの発電に伴い熱サイクルが形成さ
れると、SOFCセルが短寿命化する恐れがある。
【0017】一方、SOFCの反応温度を950℃に保
ったままで、SOFCの発電出力をw1(W/cm2)に
変更する場合を想定してみる。この場合、SOFCの作
動状況は、図1の「I−W 950℃」ラインに沿っ
て、状態Aから状態B(電流密度a2(A/cm2)、電
圧v2(V)、発電出力w1(W/cm2))に変化する
ことになる。このように、SOFCの反応温度が変化し
ない場合には、SOFCの電流密度、電圧および発電出
力の変化について容易に予測を立てることができる。従
って、これらの相互関係を予め把握し、そのデータに基
づいて変動させることによって、SOFCを容易かつ確
実に制御することができる。また、SOFCの反応温度
が一定であるため、SOFCの出力を変更した後も、S
OFCの作動状況を短時間で安定化させることができ
る。具体的には、SOFCの最大出力を100%とした
時に、30〜100%程度もの広範囲の出力制御が可能
である。その上、実質的に熱サイクルが形成されないた
め、SOFCの寿命を永くすることができる。
【0018】SOFCの出力変化に伴いSOFCの反応
温度が低下する場合(状態A→状態C)には、一般的に
電流密度の変化量(a0→a1)および電圧の変化量(v
0→v1)は大きくなる。これに対し、SOFCの反応温
度が一定である場合(状態A→状態B)には、電流密度
の変化量(a0→a2)および電圧の変化量(v0→v2
は小さくなる。このようにSOFCの反応温度が変化す
る場合に比べてSOFCの反応温度が一定である方が電
流・電圧の変化量が少ない場合には、SOFCの作動状
況の制御がさらに容易なものとなる。
【0019】上述のように、SOFCの反応温度が一定
に保たれるようにSOFCを制御することによって、本
願の課題であるSOFCの出力を変化させた場合におけ
る迅速なSOFC安定化を実現できる。このため、SO
FCの出力が安定化するまでのロスタイムを少なくで
き、出力の頻繁な変更を必要とする施設へSOFCを適
用した場合であってもSOFCから十分な電力を取り出
すことが可能になる。
【0020】本発明の効果を得るためには、発電出力を
変更する際にSOFCの反応温度が一定温度に保たれる
ことが必要であるが、具体的には、SOFCの発電出力
を変更する際に、SOFCの反応温度Tが、下記式
(1):
【0021】
【数3】
【0022】(式中、T0は発電出力変更前のSOFC
の反応温度(℃)である)を満たすようにSOFCを制
御することが必要であり、下記式(2):
【0023】
【数4】
【0024】(式中、T0は発電出力変更前のSOFC
の反応温度(℃)である)を満たすようにSOFCを制
御することが好ましい。即ち、発電出力変更中のSOF
Cの反応温度が、SOFCの発電出力変更を開始する直
前の温度T0から10℃以上変動しないようにSOFC
を制御することが必要であり、5℃以上変動しないよう
に制御することが好ましい。
【0025】上記式(1)および(2)におけるSOF
Cの反応温度Tは、低すぎるとSOFCの発電反応が効
率よく進行しなくなる恐れがある。このため、SOFC
の反応温度Tは、900℃以上であることが好ましく、
950℃以上であることがより好ましい。一方、高すぎ
るとSOFCセルの燃料極や固体電解質に致命的な損傷
が生じ、発電不能となる恐れがある。このため、105
0℃以下であることが好ましく、1000℃以下である
ことがより好ましい。
【0026】なお、SOFCの反応温度とは、酸化物イ
オン導電性固体電解質を通過した酸素イオンが、水素ま
たは一酸化炭素と反応する温度をいい、SOFC用セル
の表面の極近傍を熱電対によって測定した値として求め
られる。
【0027】SOFCの制御は、SOFCの運転に関す
るパラメータ(具体的には、燃料温度、SOFC用燃料
供給量、SOFC用酸化剤供給量、SOFC用酸化剤温
度など)を制御することによって行うことができるが、
発電出力はSOFC用燃料供給量を変化させることによ
って制御され、SOFCの反応温度はSOFC用酸化剤
供給量およびSOFC用酸化剤温度の一方または双方を
変化させることによって制御されることが好ましい。よ
り具体的には、燃料供給手段による燃料供給量を発電出
力に応じて調整し、SOFCの反応温度が一定温度に保
たれるようにSOFC用酸化剤供給量および/またはS
OFC用酸化剤温度の一方または双方を制御することに
よって、SOFCの反応温度を制御することが好まし
い。SOFC用燃料供給量のみによってSOFCの発電
出力を制御し、SOFC用酸化剤供給量および/または
SOFC用酸化剤温度のみを制御してSOFCの反応温
度を制御する場合には、SOFCの運転に関するパラメ
ータを数多く制御する場合と比較して、SOFCの制御
システムを簡略化することができる。このため、SOF
C装置の小型化、低廉化を図ることができる。
【0028】以下、SOFC用燃料供給量、SOFC用
酸化剤供給量、および、SOFC用酸化剤温度のみを変
化させることによってSOFCの反応温度を制御する、
SOFCの運転方法について、図面を参照しながら説明
する。
【0029】図2は、本発明の運転方法が用いられるS
OFCシステムの一実施形態の概略図である。図中、1
はSOFCであり、2は燃料室であり、3は反応室であ
り、4は空気室であり、5は燃焼室であり、6は多孔質
状フェルトであり、7はSOFCセルであり、8は導入
管であり、9はハウジングケースであり、10はレキュ
ペレータであり、11はSOFC用酸化剤加熱器であ
り、12はSOFC用酸化剤供給装置であり、13は燃
料供給装置であり、14はSOFCセル表面温度(反応
温度)監視用センサーであり、15は空気室内のSOF
C用酸化剤温度監視用センサーであり、16は制御装置
である。当該構成を有するSOFC(1)には、燃料供
給装置(13)によってSOFC用燃料が供給される。
一方、SOFC用酸化剤供給装置(12)によってSO
FC用酸化剤が供給される。供給された燃料およびSO
FC用酸化剤を用いて、SOFC(1)において発電が
行われ、高温のSOFC排ガスがSOFC(1)の外部
に排出される。SOFC(1)に備え付けられたSOF
Cセル(7)の反応温度および空気室温度は、SOFC
セル表面温度監視用センサー(14)およびSOFC用
酸化剤温度監視用センサー(15)を用いて測定され、
その測定結果に基づいてSOFC用酸化剤加熱器(1
1)およびSOFC用酸化剤供給装置(12)が制御装
置(16)によって制御される。
【0030】燃料供給装置(13)によってSOFC
(1)に供給される燃料は、メタン、エタン、プロパン
など各種の炭化水素系燃料を用いることができるが、特
にこれらに限定されるものではない。燃料の供給は、燃
料供給装置(13)に設けられた弁などを用いて制御す
ることができ、SOFC(1)の規模およびSOFCの
発電出力に応じて決定すればよい。つまり、SOFCの
発電出力を低下させる場合にはSOFC用燃料供給量を
減少させればよく、SOFCの発電出力を向上させる場
合にはSOFC用燃料供給量を増加させればよい。燃料
供給装置(13)には各種改良を加えても良く、例えば
脱硫器や加湿器を設けることができる。脱硫器を設けた
場合、SOFCセルや改質器に設置された触媒が、燃料
中に含まれる硫黄によって被毒することを抑制できる。
また、加湿器を設けた場合、燃料の改質に十分な量の水
蒸気を含ませることができる。
【0031】燃料供給装置(13)によって供給された
燃料は、改質器を用いて水素および一酸化炭素を主成分
として含むSOFC用燃料に改質される。改質は、改質
触媒を用いて水蒸気改質するのが一般的である。改質に
用いられる水蒸気は、未反応燃料のリサイクルによって
供給できる他、前述の加湿器によって供給できる。改質
反応を十分に進行させるには、S/C(水蒸気モル数/
炭化水素炭素モル数)が2.5以上となるように水蒸気
を供給するとよい。
【0032】改質器は、燃料通過経路に改質触媒を充填
した内部改質器を用いることができる。SOFC(1)
外部に外部改質器を設けてもよい。改質用触媒も通常使
用される改質触媒を用いることができ、Ni系触媒、P
t−Ni系触媒、Pd−Zn系触媒、Cu−Zn系触媒
などが挙げられる。内部改質器での水蒸気改質に必要と
なる熱量は、SOFC(1)の発電時に生じる熱エネル
ギーで賄うことができ、主に、輻射伝熱および対流伝熱
によって供給される。改質器をSOFC(1)内部に備
えた実施形態においては、内部改質器で吸熱が生じるた
め、熱バランスが安定しづらいといわれているが、改質
器に要する熱エネルギーを考慮してSOFC用酸化剤供
給量およびSOFC用酸化剤温度を調整することによっ
て、燃料電池の反応温度を一定に保った状態で容易に出
力制御に対応できる。
【0033】一方、SOFC用酸化剤供給装置(12)
からSOFC用酸化剤が供給される。SOFC用酸化剤
供給装置(12)は、ブロワ等の公知手段を用いればよ
い。SOFC用酸化剤は、酸素を含んでいれば特に制限
はなく、空気、酸素ガス、酸素ガスの混入により酸素濃
度を調整した高酸素ガスなどを用いることができる。S
OFC用酸化剤そのもののコストを考慮すると空気が好
ましい。SOFC用酸化剤の温度は、特に限定されるも
のではないが、設備コストを考慮すると室温が好まし
い。SOFC用酸化剤供給量は、制御装置(16)から
の指示に基づき、SOFC用酸化剤供給装置(12)に
よって調節される。
【0034】SOFC用酸化剤供給装置(12)から供
給されるSOFC用酸化剤は、SOFC用酸化剤加熱器
(11)に送られる。SOFC用酸化剤加熱器(11)
は、バーナー、電気ヒーターなどを用いることができ
る。SOFC用酸化剤温度は、制御装置(16)からの
指示に基づき、SOFC用酸化剤加熱器(11)によっ
て調節される。
【0035】SOFC用酸化剤加熱器(11)を通過し
たSOFC用酸化剤は、レキュペレータ(10)に送ら
れる。レキュペレータ(10)において、SOFC用酸
化剤と高温のSOFCの排ガスとの熱交換によって、S
OFC用酸化剤が加熱される。レキュペレータ(10)
は、向流熱交換器、並流熱交換器などの各種公知の熱交
換器を用いることができ、特に限定されるものではな
い。レキュペレータ(10)は、所望する熱交換能力に
応じて種類・規模等を決定すればよく、レキュペレータ
(10)を通過した後のSOFC用酸化剤の温度を、S
OFC(1)に供給される酸化剤として好ましい温度で
ある500〜700℃程度とすることが好ましい。レキ
ュペレータ(10)で加熱されたSOFC用酸化剤はS
OFC(1)に供給される。なお、必要ない場合にはレ
キュペレータ(10)は設けなくともよい。
【0036】燃料供給装置(13)から供給された燃料
と、SOFC用酸化剤供給装置(12)から供給された
SOFC用酸化剤とを用いて、SOFC(1)において
発電が行われる。本発明に使用されるSOFCのタイプ
は特に限定されるものでなく、円筒型SOFC、平面型
SOFCなど各種SOFCを使用することができ、使用
用途や、設置環境に応じて適宜選択できる。以下、便宜
上、円筒型SOFCについて説明する。
【0037】燃料供給装置(13)から供給された燃料
は、燃料室(2)に供給され、燃料室(2)で均等分配
された燃料が円筒型SOFCセル(7)の外側(燃料極
側)に供給される。SOFC用酸化剤加熱器(11)お
よび必要に応じてレキュペレータ(10)を経由してS
OFC用酸化剤供給装置(12)から供給されたSOF
C用酸化剤は、空気室(4)に供給される。そして、空
気室(4)のSOFC用酸化剤は、導入管(8)を介し
て更に加温され、円筒型SOFCセル(7)の内側(空
気極側)に供給される。SOFC(1)に供給されるS
OFC用酸化剤は、発電反応に必要な酸素を供給すると
同時に、円筒型燃料電池セル(7)の軸方向の温度差を
抑制し、反応室(3)内の余剰熱量を吸熱する役割を担
っている。
【0038】円筒型SOFCセル(7)の内側に供給さ
れた酸化剤中の酸素の一部が、酸素イオンの状態で円筒
型SOFCセル(7)の電解質膜を通過し、円筒型SO
FCセル(7)の外側の水素または一酸化炭素と化学反
応し、水蒸気または二酸化炭素を生成する。この際に、
化学エネルギーが電気エネルギーに変換され、起電力が
生じる。また、電気エネルギーに変換されなかった残り
のエネルギーは熱エネルギーとなる。
【0039】発電に使用されなかった余剰燃料は、多孔
質状フェルト(6)を介して燃焼室(5)へ送られる。
また、余剰SOFC用酸化剤が燃焼室(5)へ送られ
る。余剰燃料と余剰SOFC用酸化剤とは燃焼室(5)
で燃焼し、高温のSOFCの排ガスが発生し、SOFC
(1)外部へと排出される。また、燃焼により生じた高
温のガスの熱伝達・対流伝熱・輻射伝熱等によって、燃
焼室(5)に隣接する空気室(4)内部に供給されたS
OFC用酸化剤および導入管(8)を通過するSOFC
用酸化剤が加熱される。SOFC(1)の定常運転が行
われている間は、SOFC(1)内部で発生する熱量
と、外部に放出される熱量とのバランスが保たれてお
り、SOFC(1)の反応温度も一定温度に維持されて
いる。
【0040】SOFC(1)には、円筒型SOFCセル
の表面温度(反応温度)を測定するSOFCセル表面温
度監視用センサー(14)、および、空気室のSOFC
用酸化剤温度監視用センサー(15)が設けられてい
る。また、それらの計測信号に基づいて演算を行い、S
OFC用酸化剤加熱器(11)およびSOFC用酸化剤
供給装置(12)に制御指令を下す制御装置(16)が
設けられてなる。SOFCセル表面温度監視用センサー
(14)、および、SOFC用酸化剤温度監視用センサ
ー(15)は、従来公知のセンサーを用いることがで
き、例えば、熱電対などを用いることができる。制御装
置(16)には、SOFCの反応温度が一定に保たれる
ようにSOFC用酸化剤加熱器(11)およびSOFC
用酸化剤供給装置(12)を自動制御するプログラムを
組み込むことができる。
【0041】SOFCの発電出力が一定である状態か
ら、例えば発電出力を低下させる場合には、所望する発
電出力に応じて燃料供給装置(13)から供給する燃料
を削減する。SOFC用燃料供給量を削減せずに発電出
力を低下させた場合には、燃料利用率(供給した燃料の
持つエネルギーに対して、電気エネルギーとして利用さ
れるパーセンテージ)の低下が不可避であるが、このよ
うに、発電出力に応じてSOFC用燃料供給量を減らす
ことによって、燃料利用率の低下を防ぐことができる。
SOFC(1)に供給される燃料量が減少するため、電
池内部に供給される絶対エネルギー量が減少し、SOF
C内部で発生する熱エネルギー量も減少する。
【0042】しかし、SOFC内部で発生する熱エネル
ギー量が減少した場合であっても、SOFC(1)やハ
ウジングケース(9)等の蓄熱量、ハウジングケース
(9)からの放熱量は、発電出力変更前と殆ど変わらな
い。従って、SOFC用酸化剤供給量やSOFC用酸化
剤温度を制御しない場合には、SOFCの反応温度が低
下する。即ち、SOFC(1)の内部を流れるSOFC
用酸化剤の吸熱量が多くなるため、円筒型SOFCセル
(7)の反応温度が低下し、発電反応自体が減少する。
逆に、SOFC内部で発生する熱エネルギー量が増大し
て円筒型SOFCセル(7)の反応温度が上昇した場合
は、環状燃料電池の燃料極、固体電解質に致命的なダメ
ージが生じて最終的に発電不能になる。
【0043】そこで、発電出力の変化後のSOFC内部
で発生する熱エネルギー量を考慮して、SOFCの反応
温度が一定になるように制御する。具体的には、SOF
C用酸化剤温度監視用センサー(15)によって計測さ
れる測定結果に基づき、SOFC反応温度を一定に保つ
のに必要なSOFC用酸化剤供給量およびSOFC酸化
剤温度を算出し、制御装置(16)からSOFC用酸化
剤供給装置(12)およびSOFC用酸化剤加熱装置
(11)に指示を出す。ただし、SOFC用酸化剤供給
量が少なくなりすぎると、円筒型SOFCセル(7)内
部の温度差が広がり、SOFC(1)による発電効率の
低下が生じる。さらに、SOFCにおける高温部と低温
部との温度差が100℃以上になると、SOFCセル
(7)がダメージを受けるため、SOFC用酸化剤供給
量を減らし過ぎないように注意する必要がある。
【0044】以下、図3を参照しながら、本発明のSO
FCの運転方法について詳細に説明する。
【0045】図3は、SOFC(1)の出力を変化させ
た場合の空気室(4)の温度、酸化剤供給量および酸化
剤利用率の理想的な関係を示すグラフである。図中、
「Ua」とは、酸化剤利用率(SOFCに供給された酸
化剤のうち、発電に利用された酸化剤のパーセンテー
ジ)を意味する。SOFC(1)の発電出力が高い場合
には、SOFC内部に供給されるエネルギーの絶対量が
多くなり、かつ、化学エネルギーから電気エネルギーへ
の変換効率も若干低下するため、SOFC(1)におけ
る熱エネルギー量が多くなる。この場合には、SOFC
用酸化剤供給量を増加させることによって、SOFC
(1)の反応温度の上昇を抑制する。また、同時にSO
FC用酸化剤加熱器(11)の出力を下げることによっ
てSOFC用酸化剤の温度を下げ、SOFCの反応温度
の上昇を抑制する。SOFC用酸化剤の温度を下げた場
合、SOFC用酸化剤供給量の増大に伴う酸化剤利用率
の低下を抑制する効果もある。このように、SOFC用
酸化剤供給量とSOFC用酸化剤温度との双方を制御す
ることによって、いずれか単体で制御する場合よりも効
率良く、短時間でSOFCの反応温度の制御ができる。
また、SOFC用酸化剤供給量が少ない場合には、円筒
型SOFCセル(7)に温度勾配が生じて発電効率が低
下する恐れがあるが、本願では、双方を制御するため、
十分なSOFC用酸化剤供給量を確保できる。
【0046】逆に、SOFC(1)の発電出力が低い場
合には、SOFC内部に供給されるエネルギーの絶対量
が少なくなり、かつ、化学エネルギーから電気エネルギ
ーへの変換効率も若干向上するため、SOFC(1)に
おける熱エネルギー量が少なくなる。この場合には、円
筒型SOFCセル(7)内部に温度が広がらない範囲で
SOFC用酸化剤供給量を減少させることによって、S
OFC(1)の反応温度の低下を抑制する。また、同時
に、SOFC用酸化剤加熱器(11)の出力を上げるこ
とによってSOFC用酸化剤の温度を上げ、SOFCの
反応温度の低下を抑制する。SOFC(1)の発電出力
が低い場合であっても、SOFC用酸化剤供給量とSO
FC用酸化剤温度との双方を制御することによって、い
ずれか単体で制御する場合よりも効率良く、SOFCの
反応温度の制御ができる。
【0047】まとめると、SOFCを高発電出力で運転
する場合には、SOFC用酸化剤供給装置(12)の出
力は高く、SOFC用酸化剤加熱器(11)の出力は低
くして、低温のSOFC用酸化剤を多量にSOFC
(1)に供給する。酸化剤利用率は高くする。逆に、S
OFCを低発電出力で運転する場合には、SOFC用酸
化剤供給装置(12)の出力は低く、SOFC用酸化剤
加熱器(11)の出力は高くして、高温のSOFC用酸
化剤をSOFC(1)に少量供給する。酸化剤利用率は
低くする。
【0048】SOFC(1)の発電によって、SOFC
(1)からは800〜1000℃程度の温度を有するS
OFCの排ガスが排出される。このSOFCの排ガス
を、レキュペレータ(10)に送ることによって、SO
FCのエネルギー効率を高めることができる。レキュペ
レータ(10)を経た後も、SOFCの排ガスは利用可
能な熱エネルギーを有している場合がある。この場合に
は排熱回収器(図示せず)を設けてコンバインドシステ
ムの更なるエネルギー効率向上を図ることができる。排
熱回収器の形態としては、水を昇温させる形態、ガスの
加熱に用いる形態など種々の形態を採用し得る。レキュ
ペレータ(10)を経たSOFCの排ガスによって、S
OFC用燃料の改質に用いられる水蒸気を供給する構成
としてもよく、このような改良形態も本願発明の技術的
範囲に含まれるものである。
【0049】各装置はラインを用いて接続することがで
きる。ラインには、これらに限定されるものではない
が、耐火ライニングを施したステンレスなどの材料が使
用でき、各装置を繋ぐ配管にフランジによるボルト接合
や溶接接合により接続するとよい。
【0050】また、ラインに弁を設けることによってガ
ス流量を制御できる。具体的には、ステンレス、ニッケ
ル合金、セラミック等の耐熱材料からなる開閉率制御の
可能なバタフライ弁などをライン中に設けうる。
【0051】本発明のSOFCの運転方法は、上記実施
形態に限定されるものではなく、種々のSOFCシステ
ムに適用することができる。例えば、図4に示すSOF
Cシステムに適用することができる。図4は、燃料利用
率を高めるために、燃料リサイクル機構を採用したSO
FCシステムの一実施形態の概略図である。図4に示す
SOFCシステムにおいては、円筒型SOFCセル
(7)での発電に使用された余剰燃料が、多孔質状フェ
ルト(6)を介してリサイクル室(17)に送られる。
リサイクル室(17)に送られた余剰燃料の一部がエジ
ェクター(18)によって吸引され、燃料として再度燃
料室(2)に供給される。SOFC(1)の出力変更幅
が大きく、余剰燃料のエジェクター(18)による吸引
量が確保できない場合には、複数個のエジェクター(1
8)を設けて対応することができる。エジェクター(1
8)を組み合わせる際には、吸引性能の異なるエジェク
ターを組み合わせたり、同一の吸引性能を有するエジェ
クターを組み合わせたりでき、SOFC(1)に要求さ
れる発電性能や、SOFCシステムの設置環境に応じて
選定すればよい。なお、図2と同一の参照番号で示した
部分については、上記説明と同様であるので、説明を省
略する。エジェクターの種類は、特に限定されるもので
はなく、各種公知のものを用いることができる。
【0052】図5は、SOFC(1)内部にNi系触媒
などを備えた高次予備改質器(19)を組み込んだSO
FCシステムの一実施形態の概略図である。燃料供給装
置(13)から供給された燃料は、エジェクター(1
8)によってリサイクル室(17)から吸引された残存
燃料と混合され、高次予備改質器(19)に供給され
る。高次予備改質器(19)において炭素数2以上の炭
化水素系燃料が断熱改質され、断熱改質後の燃料がSO
FC(1)の内部改質器に送られる。高次予備改質器
(19)を用いる場合も、上述の説明同様、S/Cが
2.5以上となるように水蒸気を供給することが好まし
い。水蒸気は、余剰燃料に含まれる水蒸気で賄うことが
できる。
【0053】
【実施例】続いて、上述の本発明の効果を以下の実施例
を用いて実証する。しかし、以下の実施形態に本発明が
限定されるものではないことは勿論である。
【0054】<実施例1>円筒型SOFCセルを備え
た、図2に示すSOFCシステムを用いて発電を試み
た。初期の発電出力を0.08W/cm2とし、これを
発電出力0.14W/cm2に変更した。このとき、S
OFC用燃料供給量、SOFC用酸化剤(空気)供給
量、SOFC用酸化剤(空気)温度を調節することによ
って、SOFCの反応温度を一定に保った。初期のSO
FCの反応温度は985℃であり、発電出力を変化させ
る過程において、SOFCの反応温度は985±4℃の
範囲に保たれていた。SOFCの出力変更に約0.5時
間を要し、SOFC作動状況の安定化には約1時間を要
した。すなわち、「SOFCの出力変更+SOFC作動
状況の安定化」に要した時間は、約1.5時間であっ
た。
【0055】<比較例1>実施例1と同様のSOFCシ
ステムを用いて発電を試みた。初期の発電出力および出
力変更後の発電出力は、0.14W/cm2および0.
17W/cm2とした。このとき、SOFCの反応温度
は約45℃/hの昇温速度で1020℃にまで上昇し
た。SOFCの出力変更に約1時間を要し、SOFC作
動状況の安定化に約4時間を要した。すなわち、「SO
FCの出力変更+SOFC作動状況の安定化」に要した
時間は、約5時間であった。
【0056】
【発明の効果】上記説明した本発明の運転方法を用いる
ことによって、以下の効果が得られる。
【0057】(1)SOFCの反応温度を一定に保った
ままでSOFCの発電出力を変更するため、短時間でS
OFCの発電出力を制御できる。このため、出力制御幅
が大きい施設、夜間に発電需要が殆ど無い施設、業務用
事務所・商業施設など頻繁に出力が変更する施設へのS
OFCの適用促進が図れる。SOFCをこれらの施設に
適用した場合、元来高い発電効率を有するSOFCの特
徴を利用でき、従来型の他の発電機と比較して経済的に
有利なものとなりうる。
【0058】(2)SOFCの反応温度を一定に保った
ままでSOFCの発電出力を変更するため、SOFCセ
ルにおける熱サイクルを実質的に無くすことができる。
これにより、SOFCセルの電解質膜、燃料極膜および
空気極膜に生じる損傷を抑制でき、SOFCの長寿命化
・劣化防止を図れる。
【0059】(3)SOFCの発電出力を変更する際
に、SOFC用燃料、SOFC用酸化剤供給量およびS
OFC用酸化剤温度のみを変化させる場合には、制御す
るパラメータが少ないためSOFCの制御が容易であ
る。また、SOFCシステムを簡略化することができ、
設備コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 SOFCの発電出力を変化させる際の、SO
FCの反応温度とSOFCの作動状況(電流、電圧、発
電出力)との関係を示すグラフである。
【図2】 本発明の運転方法が用いられるSOFCシス
テムの一実施形態の概略図である。
【図3】 SOFCの出力を変化させた場合の空気室の
温度、酸化剤供給量および酸化剤利用率の理想的な関係
を示すグラフである。
【図4】 燃料リサイクル機構を採用したSOFCシス
テムの一実施形態の概略図である。
【図5】 高次予備改質器を組み込んだSOFCシステ
ムの一実施形態の概略図である。
【符号の説明】
1 固体酸化物型燃料電池(SOFC) 2 燃料室 3 反応室 4 空気室 5 燃焼室 6 多孔質状フェルト 7 SOFCセル 8 導入管 9 ハウジングケース 10 レキュペレータ 11 SOFC用酸化剤加熱器 12 SOFC用酸化剤供給装置 13 燃料供給装置 14 SOFCセル表面温度監視用センサー 15 SOFC用酸化剤温度監視用センサー 16 制御装置 17 リサイクル室 18 エジェクター 19 高次予備改質器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宿利 清巳 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 篠原 善隆 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 石橋 洋一 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 黒石 正宏 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV02 HH00 HH08 5H027 AA06 BA01 BA02 CC03 KK46

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質型燃料電池用燃料供給量を変
    化させることによって固体電解質型燃料電池の発電出力
    を変更する場合に、 固体電解質型燃料電池の反応温度Tが、下記式(1): 【数1】 (式中、T0は発電出力変更前の前記固体電解質型燃料
    電池の反応温度(℃)である)を満足するように固体電
    解質型燃料電池用酸化剤供給量および固体電解質型燃料
    電池用酸化剤温度の一方または双方を制御することを特
    徴とする固体電解質型燃料電池の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記固体電解質型燃料電池の反応温度T
    は、900〜1050℃の範囲であることを特徴とする
    請求項1に記載の運転方法。
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