JP2006261025A - 燃料電池発電システム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池反応部温度に与える影響を抑制して、電池反応部と独立に燃焼室温度を制御できるようにする。
【解決手段】電解質1を介してアノード2およびカソード3を具備した電池反応部17と、アノードに燃料を供給する流路およびカソードに酸化剤を供給するための流路を持つ。さらに、酸化剤を供給する流路入口に酸化剤室18と、それぞれの流路出口に余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼する燃焼室9を備える。電池反応部17の温度を制御するために、電池反応部温度と酸化剤室温度に基いて、燃料流量制御手段102により電池への燃料流量を制御し、かつ、空気流量制御手段101により酸化剤室18への空気流量を制御する燃料・空気流量制御装置301を備える。また、燃焼室9の温度を制御するために、燃焼室温度に基いて冷却ガス制御手段103により燃焼室への冷却ガス流量を制御する冷却ガス制御装置301を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池発電システムに係り、特に固体酸化物形燃料電池の制御方式に関する。
燃料電池は、電解質を挟んで一方の側にアノード(燃料極)を備え、他方の側にカソード(空気極)を備え、アノード側に供給された燃料とカソード側に供給された酸化剤とを電解質を介して電気化学反応(電池反応)させることによって発電する発電装置である。
燃料電池の種類の一つである固体酸化物形燃料電池は発電効率が高いだけでなく、600〜1000℃の高温で運転されるため、電池内部で燃料の改質反応が行え、多様な燃料を用いることができる。また、改質ガスを直接燃料として用いることができるため、構造がシンプルとなり、他の燃料電池に比べ、コスト低減の可能性を持つ。加えて、高温の排熱を用いて様々なボトミングサイクルを組み合わせることができ、用途に合わせたシステムを形成しやすい。
燃料電池の作動温度が高いことは上記の利点がある一方、構成材料の破損や劣化、腐食、酸化を招きやすいという不利な点もある。特に、電池反応部、および、電池反応部に供給された燃料および酸化剤の電池反応部からの供給流路出口において余剰の燃料と酸化剤を混合し燃焼させる燃焼室では、それぞれ電池反応、燃焼反応が起こり発熱する。このため、経時変化や負荷変動で熱バランスが崩れた場合に温度が上がりやすく、電池反応部および燃焼室を耐熱温度以下に制御する必要がある。
特許文献1には、電池反応部温度を酸化剤室(空気室)に導入する酸化剤の流量および温度により制御した燃料電池が記載されている。
特開2003−115315公報
前述の従来技術では、燃焼室の温度制御が行われていない。また、酸化剤は電池反応部に供給された後で燃焼室に供給されるため、電池反応部の冷却が燃焼室の冷却につながる。そのため、電池反応部を耐熱温度以下に制御することで燃焼室の温度が下がりすぎる可能性があり、これは燃料電池からの排熱を利用する場合に熱利用効率の低下につながる。逆に、電池反応部温度を上昇させようとした場合、燃焼室温度が上がりすぎる可能性があり、これは構成材料の破損を招く。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、電池反応部温度に与える影響を抑制して、電池反応部と独立に燃焼室温度を制御した燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電池反応部のアノードに燃料を供給する流路及びカソードに酸化剤を供給する流路の出口に、余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼させる燃焼室を備えた燃料電池発電システムの制御方法において、前記電池反応部及び前記燃焼室の温度をそれぞれ独立に制御することを特徴とする。
前記燃焼室の温度を独立に制御するために、燃焼室温度を検知し、検知した温度の変化に応じて燃焼室への冷却ガス流量を制御することを特徴とする。
また、前記電池反応部の温度の変化に応じてカソードへ供給する酸化剤の流量および温度を制御することを特徴とする。
さらに、前記電池反応部の温度を独立に制御するために、電池反応部の温度を検知し、検出した温度の変化に応じて炭化水素燃料および水蒸気を燃料へ添加し、アノードで起こる改質反応の吸熱量を制御することにより電池反応部温度を制御することを特徴とする。
また、本発明の方法は、電池反応部の温度に基づいて燃料流量と空気流量を制御する燃料・空気制御装置と、燃料流量と電池反応部出口の燃料ガス濃度から、燃焼室での燃焼量を推定し、推定された燃焼量と前記電池反応部出口の燃料温度に基いて冷却ガスの流量を制御することを特徴とする。
本発明の燃料電池発電システムは、電解質を介して両側にアノードおよびカソードを具備した電池反応部と、前記アノードに燃料を供給する流路および前記カソードに酸化剤を供給するための流路と、前記酸化剤を供給する流路入口に酸化剤室と、それぞれの流路出口に余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼させる燃焼室を備えたものにおいて、前記電池反応部の温度及び前記燃焼室の温度を独立に制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
また、単電池を複数個備えたバンドル構造の燃料電池発電システムにおいて、バンドル構造の電池反応部に複数点の温度検出手段を設け、検出した温度に応じてバンドル中央部の1または複数の単電池の燃料に炭化水素燃料および水蒸気を添加できる構成としたことを特徴とする。
本発明によれば、直接燃焼室に供給された冷却ガスにより燃焼室は冷却されるので、電池反応部温度に与える影響を抑制して電池反応部と独立に燃焼室温度を制御することができる。
固体酸化物形燃料電池は電解質の形状により円筒形と平板形に大別されるが、本発明はどちらの形状においても適応可能である。以下、円筒形、特に袋管形の燃料電池を例にとって、複数の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1による円筒形の固体酸化物形燃料電池の発電システムの構成を示す。図に示したように、袋管形をした固体電解質1の外表面にアノード2、内表面にカソード3を設けた単電池(単セル)である。
酸化剤として空気を用い、空気12は酸化剤余熱器10で予熱されて酸化剤室18に導入される。電池容器5内に設けられた袋管形の固体電解質1の内部空間には、酸化剤ガス導入管である空気導入管4を挿入して袋管の底部近くから空気12を噴出させる。空気中の酸素はカソード3で酸素イオンとなり、固体電解質1を通り、アノード2へ到達する。アノード2へは水素や一酸化炭素とメタン、エタン等の炭化水素燃料からなる燃料11が供給される。アノード2に到達した酸素イオンは燃料と反応し、その結果、アノードとカソードの間で電流がアノード電極22とカソード電極23から取り出される。
また、アノード側の未反応の燃料およびアノード2での電池反応・改質反応で生成したガスは仕切り8を通り、カソード側の未反応の空気と燃焼室9にて混合し、燃焼する。燃焼後の排出ガス13は電池容器5外部へ排出される。また、燃焼室9には冷却ガス14が導入できるように構成される。電池反応部17および酸化剤室18の温度はそれぞれ温度センサー6、16により測定する。
固体電解質1にはイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた。アノード2にはニッケルとYSZからなる多孔質サーメットを用い、カソ−ド3にはランタンストロンチウムマンガナイトとYSZの複合体を用いた。冷却ガス14には空気を用いたが、窒素やアルゴンなどの不活性ガス、水蒸気なども用いることができる。また、燃料11としては水素と一酸化炭素の混合ガスを用いた。
燃焼室9では未利用の燃料と空気が混合され燃焼が起こり、温度上昇する。この燃焼反応は下記化学式の(1)式と(2)式で表される。
+ 1/2O = HO …(1)
CO + 1/2O = CO …(2)
燃焼室9の熱容量は、燃焼室9に導入されるガス流量により変化する。そのため、電池反応部17の温度を制御するために、空気12の流量を変化させた場合、同時に燃焼室9の温度も大きく変化する。電池反応部17を昇温するため空気12の流量を減らした場合、燃焼室9の温度は上がり、燃焼室9の温度が上がりすぎた場合には構成材料の破損につながる。
本実施例では、電池反応部17の温度203と、酸化剤室18の温度204の入力に基いて、空気流量制御手段101による空気流量206と、燃料流量制御手段102による燃料流量208と、空気予熱器10による空気予熱器出力207を制御する燃料・空気流量制御装置302を設けている。また、燃焼室9の温度201(Tburn)を入力して、冷却ガス流量制御手段103を制御する冷却ガス制御装置301を設けている。
燃焼室9と電池反応部17の温度センサーとしては、燃焼室9や電池反応部17に熱電対、赤外線温度計等の温度計を設置する。又は、電池反応部出口の燃料ガスの化学組成、燃料流量、空気流量、電池反応部出口の燃料および空気温度から、温度もしくは温度変化を推算する方法でもよい。又は、電池出力、燃料流量、空気流量、電池反応部出口の燃料および空気温度から、温度を推算する方法でもよい。
以下に制御の内容を説明する。図2は本実施例における運転方法のフローチャートを示す。燃料・空気流量制御装置302は、燃料流量制御信号208(Ffuel)、空気流量制御信号206(Fair)および空気予熱器制御信号207(Pnew)を出力している。
空気流量Fairは電池電流J(電池電流信号202)と酸化剤利用率Uox(発電による酸素使用速度/空気に含まれる酸素の供給速度)より決定される。酸化剤利用率Uoxは電池反応部温度Tresと設定値Tの差に応じて、新たな酸化剤利用率Uoxnewが決定される。したがって、電池反応部温度Tresが設定値Tより高い場合、酸化剤利用率Uoxを低下させ、電池反応部温度Tresが設定値Tより低い場合、酸化剤利用率Uoxを上昇させる。
同様に、燃料流量Ffuelは電池電流J(電池電流信号202)と燃料利用率Uf(発電による燃料使用速度/燃料供給速度)により決定される。
空気予熱器制御信号207(Pnew)は電池反応部温度Tresと設定値Tの差に応じて決定される。電池反応部温度Tresが設定値Tより高い場合、空気予熱器制御信号207(Pnew)を減少させて酸化剤室温度信号204を監視しながら、酸化剤室の温度を下げる。電池反応部温度Tresが設定値Tより低い場合、空気予熱器制御信号207(Pnew)を増加させて、同様に酸化剤室温度信号204を監視しながら、酸化剤室18の温度を上げる。
冷却ガス制御装置301では、燃焼室温度201(Tburn)に応じて冷却ガス流量制御信号205(Fcool)を決定する。燃焼室温度Tbernが設定値Tより高い場合、冷却ガス14の流量Fcoolをその温度差に応じて流す。
図3に、燃焼室温度が耐熱温度以上に上昇しやすい条件で運転した場合の電池反応部温度及び燃焼室温度と、使用空気流量(空気12と冷却ガス14の合計流量)の関係を示す。
本実施例では燃焼室温度Tburnが耐熱温度以上にならないように、冷却ガスによる冷却を行なっている。その結果、本実施例(実線)では従来例(点線)と比較して、燃焼室、電池反応部ともに適正温度域となる使用空気流量の範囲が広くなる。これは冷却ガスが予熱されず導入されるため、少ない流量で燃焼室を冷却できるためである。これにより空気流量が少ない条件でも、燃焼室を破損することなく安定に運転することができ、また、空気流量を抑えることで補機動力を低減できる。
図4に、出力低下時の燃焼室の温度を示す。図示のように、出力が急激に低下した場合、電気的な変化に対してガス流量の制御速度は遅く、燃料流量の低減は遅れる。このため、一時的に未反応の燃料が増大し、そのガスが燃焼室9に流れ込む結果、燃焼室9での発熱量は増加し、燃焼室9の温度は急激に上昇する可能性がある。したがって、燃焼室9の温度制御は時間遅れの少ないことが必要である。
従来例(点線)では、燃料11の流量低減の遅れにより、出力低下後一時的に燃焼室温度が適正範囲を越えて上昇している。それに対し、本実施例では直接冷却ガス14を導入し冷却するため、時間遅れが少なく適正範囲内に燃焼室温度が制御されている。
以上の実施例では、固体電解質1の外側にアノード2を備え、内側にカソード3を備えたものについて説明したが、アノードとカソードの位置を置き換えたものにも適用可能である。
図5は実施例2による固体酸化物形燃料電池の発電システムの構成を示す。図1との相違点は、燃料11に炭化水素燃料と水蒸気からなる添加ガス15を添加できるようにしたことで、電池反応部17での改質による吸熱量を調整できるようにしている。
添加ガス15の炭化水素成分としてメタンを用いた。添加ガス15は燃料11と別々に電池反応部17に導入しても良い。以下に、電池反応部17における熱バランスおよび添加ガス15を導入する効果について説明する。
電池反応部17における電池反応は上記(1)式と(2)式で表され、発熱反応である。発電が行われると、内部抵抗によりジュール熱が発生し、電池反応部17の温度が上昇する。電池反応部17の近傍を流れるガスは一般に電池反応部17より温度が低いため、そのガス流量が増加すると電池反応部17は冷却される。また、電池反応部17の近傍を流れるガス温度が下がった場合も同様に電池反応部17の温度は低下する。
また、アノード2にメタンおよび水蒸気が供給されるとアノードの触媒作用により下記化学式の(3)式で表される改質反応が起こる。これは吸熱反応である。ここで発生した水素、一酸化炭素は(1)式と(2)式の電池反応により消費される。
CH + HO = CO + 3H …(3)
この吸熱反応により電池は冷却される。そのため、温度センサー6により検出された電池反応部17の温度203(Tres)に応じて、メタンと水蒸気からなる添加ガス15が添加される割合を調節して、電池反応部17の温度を制御する。
温度センサー6は最も高温になり易い単電池の軸方向の中央部分に配置される。添加ガス15を加える際に燃料11の流量を制御弁102で調節し、燃料利用率を一定に保つことで燃焼室9での燃焼量は一定となり、燃焼室温度に与える影響は少ない。
図6に本実施例における運転のフローチャートを示す。燃料・空気流量制御装置302では燃料流量制御信号208(Ffuel)および空気流量制御信号206(Fair)を制御している。空気12の流量Fairは電池電流Jと酸化剤利用率Uoxにより決定される。燃料11の流量は電池電流Jと燃料利用率Ufによる燃料流量Ffuelと、添加ガス15の流量Faddにより決定される。なお、酸化剤利用率Uoxおよび燃料利用率Ufは電池温度や燃焼室温度Tburnとは独立に決定する。
添加ガス15の流量Faddは電池反応部温度Tresに基づいて決定する。電池反応部温度Tresが設定値Tより高い場合には温度差に応じて添加ガス流量Faddを増加させ、電池反応部温度Tresが設定値Tより低い場合には温度差に応じて添加ガス流量を減少させるか、添加ガスを0とする。
図7に電池反応部温度が適正範囲以上に上がりやすい条件で運転した場合の電池反応部温度及び燃焼室温度と、使用空気流量の関係を示す。使用空気流量は空気12と冷却ガス14の合計流量である。
本実施例では、電池反応部温度が適正範囲以上に上がらないように添加ガス15により冷却を行う。その結果、本実施例では従来例(点線)と比較して、燃焼室、電池反応部ともに適正温度域となる使用空気流量の範囲が広くなる。これにより燃焼室だけでなく電池反応部温度が適正範囲以上に上がりやすい条件でも使用空気流量を大幅に変化させることなく運転することが可能になり、空気流量を抑えることにより補機動力を抑えることができる。
なお、本実施例による添加ガス15による電池反応部の温度制御と、従来法である空気12の流量および温度の制御による電池反応部の温度制御を組み合わせてもよい。
図8は実施例2の変形例を示す。本実施例では燃料の電池反応部17の出口付近にガス濃度センサー19と、電池反応部出口燃料温度センサー20および電池反応部出口空気温度センサー21を設置している。燃料・空気流量制御装置302から燃料流量Ffuel・空気流量Fairを冷却ガス制御装置301に入力している。本実施例では、ガス濃度センサー19に水素濃度センサーを用いたが、一酸化炭素や水蒸気を検知するセンサーを使用してもよい。
ガス濃度センサー19により検出された電池反応部出口の燃料ガスの水素濃度と燃料流量208により、燃焼室9での燃焼量を推定できる。また、燃料流量Ffuel、空気流量F air から燃焼室9の熱容量が計算される。この推定された燃焼量と熱容量、電池反応部出口の燃料温度および空気温度から燃焼室温度を推定し、その温度に応じて冷却ガス14の流量を制御する。冷却ガス14を導入する効果は実施例1と同様である。
これにより燃焼室温度の変化の前に制御動作を行うことができ、燃焼室の温度変化に対して時間遅れの少ない燃焼室の温度制御ができる。
図9に実施例2を変形した他の実施例を示す。電池電流Jの変動速度が速い場合、燃料流量制御の遅れから燃焼室における燃焼量は一時的に変化する。電池電流Jが低下した場合は一次的に燃焼室温度は上昇する。そのため、本実施例では、電池電流低下速度が一定値を超えた場合、燃料流量制御が追いつくまでの間、冷却ガス14を導入する。このため、燃料・空気流量制御装置302の出力である燃料流量Ffuelと空気流量Fairを冷却ガス制御装置301に入力する。
冷却ガス14の流量は次のように算出する。電池電流低下速度が一定値を超えた時点の電池電流Jと燃料流量Ffuelから、燃焼室9での燃焼量が計算できる。また、空気流量Fairと燃料流量Ffuelから燃焼室9の熱容量が計算できる。この燃焼量と熱容量から温度上昇量が計算でき、それを抑制するために必要な冷却ガスを熱容量から計算する。
これにより、電池電流変動による一時的な温度上昇を前もって推定でき、温度上昇を抑制できる。なお、当然のことであるが電池電流の変化は電池出力の変化でもあるので、電池出力の変化を検知して制御することも可能である。
図10は複数の単電池によって構成される集合型の燃料電池(バンドル)を示す。これまでの実施例は全て単電池を例にしたが、ここでは集合型の燃料電池(バンドル)に適用した例を示す。
バンドル中央部は外周部に比べ断熱条件が良いため、温度が高くなる。そのため、中央部の電池は外周部に比較して冷却機能を高める必要がある。本実施例では、バンドル中央部へ供給される燃料11に添加ガス15としてメタンと水蒸気を加え、燃焼室9についても中央部に冷却ガス14として空気を供給している。添加ガス15と冷却ガス14の機能は実施例1、2と同様である。
これにより、バンドル中央部と外周部の温度差が抑えられ、バンドル外周部が使用に適した十分に高い温度においても、バンドル中央部温度、燃焼室温度を耐熱温度以下に制御することができる。
なお、本実施例において添加ガス15と冷却ガス14による冷却機構をバンドル中央部にのみ適応したが、バンドル全体に備え、バンドル中央部の冷却作用を外周部に比べ高めることで中央部と外周部の温度差を抑制してもよい。また、本実施例と従来法である空気12の流量および温度の制御による電池反応部の温度制御とを組み合わせてもよい。
以上の実施例はいずれも円筒形の燃料電池について説明したが、平板形の燃料電池についても適用できる。
本発明の実施例1による燃料電池発電システムの構成図。 実施例1の制御動作を示すフローチャート。 実施例1の電池反応部・燃焼室温度と使用空気流量の関係を示す説明図。 実施例1の出力低下時の燃焼室の温度を示す説明図。 本発明の実施例2による燃料電池発電システムの構成図。 実施例2の制御動作を示すフローチャート。 実施例2の電池反応部・燃焼室温度と使用空気流量の関係を示す説明図。 本発明の実施例3による燃料電池発電システムの構成図。 本発明の実施例4による燃料電池発電システムの構成図。 本発明の実施例5による集合型の燃料電池(バンドル)の構成図。
符号の説明
1…固体電解質、2…アノード、3…カソード、4…空気導入管、5…電池容器、6…電池反応部用温度センサー、7…燃焼室用温度センサー、8…電池反応部と燃焼室の仕切り、9…燃焼室、10…空気予熱器、11…燃料、12…空気、13…燃焼後の排出ガス、14…冷却ガス、15…添加ガス、16…酸化剤室用温度センサー、17…電池反応部、18…酸化剤室、19…ガス濃度センサー、20…電池反応部出口燃料温度センサー、21…電池反応部出口空気温度センサー、22…アノード電極、23…カソード電極、101…空気流量制御手段、102…燃料流量制御手段、103…冷却ガス流量制御手段、104…添加ガス流量制御手段、201…燃焼室温度信号、202…電池電流信号、203…電池反応部温度信号、204…酸化剤室温度信号、205…冷却ガス流量制御信号、206…空気流量制御信号、207…空気予熱器制御信号、208…燃料流量制御信号、209…添加ガス流量制御信号、210…電池反応部出口燃料濃度信号、211…電池反応部出口燃料温度信号、212…電池反応部出口空気温度信号、213…電池負荷・燃料流量・空気流量信号、301…冷却ガス制御装置、302…燃料・空気流量制御装置。

Claims (10)

  1. 電池反応部のアノードに燃料を供給する流路及びカソードに酸化剤を供給する流路の出口に、余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼させる燃焼室を備えた燃料電池発電システムの制御方法において、
    前記電池反応部及び前記燃焼室の温度をそれぞれ独立に制御することを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  2. 請求項1において、前記燃焼室の温度を独立に制御するために、燃焼室温度を検知し、検知した温度の変化に応じて燃焼室への冷却ガス流量を制御することを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  3. 請求項1または2において、前記電池反応部の温度の変化に応じてカソードへ供給する酸化剤の流量および温度を制御することを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  4. 請求項1、2または3において、前記電池反応部の温度を独立に制御するために、電池反応部の温度を検知し、検出した温度の変化に応じて炭化水素燃料および水蒸気を燃料へ添加し、アノードで起こる改質反応の吸熱量を制御することにより電池反応部温度を制御することを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  5. 電池反応部のアノードに燃料を供給する流路及びカソードに酸化剤を供給する流路の出口に、余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼させる燃焼室を備えた燃料電池発電システムの制御方法において、
    前記電池反応部の温度に基づいて燃料流量を制御し、前記燃料流量と電池反応部出口の燃料ガス濃度から、燃焼室での燃焼量を推定し、推定された燃焼量と前記電池反応部出口の燃料温度に基いて冷却ガスの流量を制御することを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  6. 電解質を介して両側にアノードおよびカソードを具備した電池反応部と、前記アノードに燃料を供給する流路および前記カソードに酸化剤を供給するための流路と、前記酸化剤を供給する流路入口に酸化剤室と、それぞれの流路出口に余剰の燃料と酸化剤を混合して燃焼させる燃焼室を備えた単電池からなる燃料電池発電システムにおいて、
    前記電池反応部の温度及び前記燃焼室の温度を独立に制御する制御手段を設けたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  7. 請求項6において、前記電池反応部の温度を制御する制御手段は、電池反応部温度に基いて、燃料流量制御手段により電池への燃料流量を制御すると共に、空気流量制御手段により前記酸化剤室への空気流量を制御する燃料・空気流量制御装置と、前記燃焼室の温度を制御する手段は燃焼室温度に基いて冷却ガス制御手段により前記燃焼室への冷却ガス流量を制御する冷却ガス制御装置と、からなることを特徴とする燃料電池発電システム。
  8. 請求項6または7において、前記電池反応部の温度を制御する制御手段は、電池反応部温度に応じて、メタンと水蒸気からなる添加ガスが燃料に添加される割合を調節する添加ガス流量制御手段を設け、電池反応部の温度を制御することを特徴とする燃料電池発電システム。
  9. 単電池を複数個備えたバンドル構造の燃料電池発電システムにおいて、
    前記単電池は請求項5−7記載の単電池であって、バンドル構造の電池反応部に複数点の温度検出手段を設け、検出した温度に応じてバンドル中央部の1または複数の単電池の燃料に炭化水素燃料および水蒸気を添加できる構成としたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  10. 請求項9において、前記電池反応部からの余剰な燃料と酸化剤を混合し燃焼させる燃焼室に複数点の温度検出手段を設け、検出した温度に応じて燃焼室の全体または一部に冷却ガスを供給できる構成としたことを特徴とする燃料電池発電システム。
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