JP2002316801A - 燃料電池システムの制御装置 - Google Patents

燃料電池システムの制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常高温による燃焼触媒の劣化を抑制する燃
料電池システムの制御装置を提供する。 【解決手段】 燃料と水とを原燃料とする原燃料蒸気か
ら水素を含む改質ガスを生成する改質触媒(3)と、改
質ガスと空気とを用いて発電する燃料電池スタック
(1)と、燃料電池スタックから排出される排ガスを燃
焼する燃焼触媒(9)とを備える燃料電池システムにお
いて、前記燃焼触媒に流入する改質ガスの流量と改質ガ
スの成分の濃度を検出し、この検出結果に基づき、燃焼
触媒の温度が許容温度となるように燃焼触媒に供給する
空気量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質触媒を備えた
燃料電池システムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池システムにおいて、改質
ガスを生成する改質触媒の劣化を防止する技術として、
特開平8‐78030号公報や特開2000−3631
3号公報に記載のものがある。
【0003】特開平8‐78030号公報の技術は、燃
料電池の目標発電量と、改質器から排出された改質ガス
中の酸素濃度と改質器出口でのガス温度とに基づき、改
質器への供給空気量を制御し、改質器の温度を所定温度
以下に制御する技術である。
【0004】特開2000−36313号公報に記載の
技術は、改質器の燃焼排ガス中の酸素濃度から原燃料ガ
ス中の総発熱量を算出し、この総発熱量から原燃料ガス
の流量を求め、制御することにより、原燃料ガス中に含
まれる炭化水素濃度が変動した場合でも、不具合を生じ
ることなく定格運転の継続を可能とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8‐78030号公報の技術では、改質器の出口ガスの
酸素濃度と温度に基づいて改質器に供給する空気量を制
御する構成であるため、改質器内の燃焼に対して制御が
常に遅れることになり、改質器に供給される燃料流量が
急激に変化する場合には、改質器内の燃焼室で急激に温
度が上昇し、燃焼触媒を劣化させる可能性があるという
問題がある。
【0006】また特開2000−36313号公報の技
術では、通常運転時に原燃料の発熱量が多い場合には原
燃料の流量を減少させて異常な温度上昇を抑制する制御
を行うため、起動時のように所定量の熱量が必要な場合
には、熱量が不足することなり、結果として改質器の起
動時間が長くなり、システムの起動性を低下させること
になる。
【0007】そこで本発明の目的は、異常高温による燃
焼触媒の劣化を抑制するとともに、システムの運転状態
にかかわらず、適切な空気量を燃焼触媒に供給する燃料
電池システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、燃料と水
とを原燃料とする原燃料蒸気から水素を含む改質ガスを
生成する改質触媒と、改質ガスと空気とを用いて発電す
る燃料電池スタックと、燃料電池スタックから排出され
る排ガスを燃焼する燃焼触媒とを備える燃料電池システ
ムにおいて、前記燃焼触媒に流入する改質ガスの流量を
検出する手段と、改質ガスの成分の濃度を検出する手段
と、これら検出手段の検出結果に基づき、燃焼触媒の温
度が許容温度となるように燃焼触媒に供給する空気量を
制御する手段とを備える。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、改質
ガスの成分の濃度は燃焼触媒の上流で検出される。
【0010】第3の発明は、第1または2に記載の発明
において、検出される改質ガスの成分の濃度は、水素濃
度と、炭化水素濃度と、一酸化炭素濃度のうち少なくと
も一つである。
【0011】
【発明の効果】第1の発明では、燃料電池システムにお
いて、燃焼触媒に流入する改質ガスの流量と改質ガスの
成分の濃度を検出し、この検出結果に基づき、燃焼触媒
の温度が許容温度となるように燃焼触媒に供給する空気
量を制御することとしたので、起動時のように改質ガス
の組成が変化して燃焼触媒での燃焼温度が不安定な場合
でも空気量を制御することによって燃焼温度を制御でき
る。つまり、起動初期において燃焼触媒に流入する改質
ガスの発熱量の増加に伴う燃焼温度高温化に伴う燃焼触
媒の失活を防止できる一方、起動後期においては、改質
ガスの発熱量が減少し、燃焼触媒の燃焼温度が低くなる
場合があるが、空気量を制御することで燃焼温度を昇温
し、改質器の起動時間を短縮することができる。
【0012】第2の発明では、改質ガスの成分の濃度は
燃焼触媒の上流で検出することとしたので、改質触媒の
活性化による改質ガスの組成の変化に伴い燃焼触媒の温
度が変化する以前に空気流量を制御して燃焼温度の異常
な高温による燃焼触媒の失活を防止できる。
【0013】第3の発明では、検出される改質ガスの成
分の濃度は、水素濃度と、炭化水素濃度と、一酸化炭素
濃度のうち少なくとも一つであることとしたので、所望
の燃焼触媒の運転状態に応じて検出する成分を定め、シ
ステムの簡略化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料電池システム
の構成を添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施形態の構成を説明
する図である。本燃料電池システムは、カソード極1a
とアノード極1bを備えた燃料電池スタック1と、カソ
ード極1aに酸化剤としての空気を供給するコンプレッ
サ2と、アノード極1bに供給される改質ガスの生成す
る改質触媒部3および改質ガスの一酸化炭素(以下、C
Oと示す。)を除去するCO除去部4と、改質触媒部3
に気化原燃料を供給する蒸発器5と、蒸発器5に原燃料
としてのメタノールと水を供給するメタノールタンク6
と水タンク7と、原燃料を気化するための燃焼ガスを生
成して蒸発器5に導入する燃焼触媒部9と燃焼触媒部9
にアノード排ガス、カソード排ガス、あるいは改質ガス
と空気を供給する混合器8とを備える。さらに起動時に
メタノールと空気をメタノールリッチ状態で燃焼させる
起動用燃焼器10と、この燃焼ガスを改質触媒部3での
改質反応に必要な成分に調整する予混合器11とを備え
る。
【0016】コンプレッサ2から供給される空気はカソ
ード極1aに供給されるとともにその一部が混合器8、
起動用燃焼器10および予混合器11に供給されるよう
に構成されており、それぞれの供給経路には流量制御弁
12a、12b、12c、12dが設置される。
【0017】またメタノールタンク6から供給されるメ
タノールはポンプ13によって蒸発器5に流量制御弁1
4を介して供給されるとともに、その一部は起動用燃焼
器10に備えられた燃料用インジェクタ15および予混
合器11に備えられた燃料用インジェクタ16に供給さ
れる。
【0018】水タンク7の水はポンプ17によって蒸発
器5に供給され、その供給経路の途中に流量制御弁18
を備える。
【0019】燃料電池スタック1から排出されるカソー
ド排ガスとアノード排ガスは混合器8に導入されて、燃
焼触媒部9で燃焼される。これら排ガスが混合器8に導
入される経路の途中にはそれぞれ流量制御弁19、20
が設置される。
【0020】さらには起動用燃焼器10から排出される
燃焼ガスの温度を検出する温度センサ21、予混合器1
1から排出される気化原燃料の温度を検出する温度セン
サ22、蒸発器5内の温度を検出する温度センサ23お
よび蒸発器5から排出される気化原燃料の温度と圧力を
検出する温度センサ24と圧力センサ25が備えられ
る。さらにCO除去部4から排出された改質ガスのCO
濃度を検出するCO濃度センサ26が設けられて、その
下流には改質ガスの流れを制御する制御弁27が設置さ
れて、改質ガスのガス組成(例えば、CO濃度)に基づ
き燃料電池スタック1または混合器8へ改質ガスを供給
する。
【0021】アノード極1bから排出されるアノード排
ガスあるいはCO除去部4から混合器8へ排出される改
質ガスは混合器8に導入される。CO除去部4からの配
管とアノード排ガスの配管の合流部下流に配置された改
質ガス流量計29、メタノール濃度センサ30、水素濃
度センサ31によって改質ガス中のメタノール濃度、水
素濃度および改質ガス流量が検出される。
【0022】なおこれら改質ガス流量計29、メタノー
ル濃度センサ30、水素濃度センサ31およびCO濃度
センサ26の検出値は制御ユニット50に出力されると
ともに、制御ユニット50は燃焼触媒9に供給する空気
量を制御する制御弁12dの開度を制御する。
【0023】燃料電池システム起動時においては、流量
制御弁12cが開き、コンプレッサ2からの空気が起動
用燃焼器10に供給される。またメタノールタンク6か
らのメタノールがインジェクタ15から起動用燃焼器1
0内に噴射され、コンプレッサ2からの空気と燃料リッ
チ状態で混合し、グロープラグ28によって着火され、
燃焼ガスを生成する。
【0024】この燃焼ガスは起動用燃焼器10の下流に
位置する予混合器11に導入され、コンプレッサ2から
供給された空気とメタノールタンク6から供給されたメ
タノールとが燃焼ガスと混合し、この混合によって燃焼
ガスの温度が改質触媒部3の耐熱温度以下になるように
調整され、同時に改質触媒部3での改質ガス生成に用い
られるガス組成に調整されて改質触媒部3に導入され
る。
【0025】改質触媒部3では燃焼ガスが改質触媒によ
って部分酸化反応を生じ、改質ガスを生成する一方、こ
の反応熱によって改質触媒部3が昇温する。
【0026】改質ガスはCO除去部4に供給されて、所
定のCO濃度までCOが除去される。しかしながら起動
時等CO濃度の低減が十分でないときには、改質ガスは
燃料電池スタック1に供給されず、混合器8に導入され
る。
【0027】混合器8では改質ガスとコンプレッサ2か
らの空気とが混合して、この混合ガスが燃焼触媒部9に
供給されて燃焼し、この燃焼熱がメタノールタンク6と
水タンク7から供給された原燃料のメタノールと水を気
化する。なおこのメタノールと水の蒸発器5への供給は
温度センサ23によって検出される蒸発器5の温度が所
定温度以上に達したときに開始される。
【0028】蒸発器5で気化した原燃料、気化原燃料は
改質触媒部3に供給されて改質触媒によって改質反応を
生じて改質ガスを生成する。
【0029】蒸発器5から改質触媒部3に供給される気
化原燃料の温度と圧力を温度センサ24と圧力センサ2
5によって検出し、この温度あるいは圧力が所定の基準
値以上となった時点で、蒸発器5の暖機が終了したと判
断し、起動用燃焼器10への空気とメタノールの供給を
停止するとともに、予混合器11へのメタノールの供給
を停止し、CO除去部4から排出される改質ガスのCO
濃度が所定濃度よりも低いことが確認された時点で通常
運転に移行する。
【0030】燃料電池システムの通常運転時は、CO除
去部4から排出される改質ガスのCO濃度が所定濃度よ
り低く、改質ガスは燃料電池スタック1のアノード極1
bに供給される。一方、流量制御弁12aが開きコンプ
レッサ2から空気がカソード極に供給され燃料電池スタ
ック1は発電する。
【0031】燃料電池スタック1から排出される排ガス
(アノード排ガスとカソード排ガス)は混合器8に導入
され、燃焼器触媒部9で燃焼し、この燃焼ガスの熱によ
って蒸発器5で原燃料を気化し、気化原燃料が改質触媒
部3に供給され、改質ガスを生成し、CO除去部4がC
O低濃度の改質ガスに調整することで改質ガスが燃料電
池スタック1に供給されて燃料電池システムの通常運転
が行われる。
【0032】燃料電池システムの起動時に、改質触媒部
3とCO除去部4が活性温度に達していない場合には、
改質反応およびCO選択酸化反応が十分に行われず、燃
触媒部9には発熱量の大きいメタノールが大量に流入す
ることになり、燃焼触媒部9での燃焼温度が高くなり、
燃焼触媒部9の失活の恐れや高温の燃焼ガスが下流の蒸
発器5に導入されて蒸発器5を劣化させる恐れがある。
【0033】また改質触媒部3とCO除去部4が活性温
度に達した後は、改質ガスの温度が上昇するが、改質触
媒部3でのメタノールの改質反応により改質ガス中のメ
タノール量が減り、発熱量がメタノールよりも小さい水
素、COが増加し、CO除去部4は適温に維持してCO
選択酸化反応を行わせるために図示しない冷却手段によ
り冷却するため、改質ガスは冷却されることになり、そ
の結果、燃焼触媒部9の燃焼温度が低くなる。したがっ
て燃焼触媒部9への空気供給量を改質触媒部3とCO除
去部4の活性前の状態と同じとした場合は、蒸発器5の
昇温に時間がかかり、燃焼触媒部9の空気流量を低減し
て燃焼温度を高める必要がある。
【0034】したがって燃焼触媒部9での燃焼温度もし
くは蒸発器5に供給される燃焼ガスの温度を適正温度に
維持する必要があり、このため制御ユニット50が行う
燃焼ガス温度の算出方法を推定し、以下のようにして燃
焼ガスの温度を適正温度に制御している。
【0035】まず、燃焼触媒部9に供給される改質ガス
の流量と、改質ガス中のCO濃度、メタノール濃度、水
素濃度を各センサ等を用いて検出する。この検出された
流量と濃度に基づいて改質ガスの発熱量Q(kcal/
mol)と、燃焼触媒部9に供給される改質ガス量と空
気量から算出される燃焼触媒部9で生成される燃焼ガス
の組成とから燃焼ガス温度を算出する。
【0036】改質ガス発熱量Qは、下式によって表され
る。
【0037】
【数1】
【0038】ここで、改質ガス中のCO濃度をDco
(%)、同じくメタノール濃度をDm(%)、同じく水
素濃度をDh2(%)、COの発熱量をHco(kca
l/mol)、同じくメタノールの発熱量をHm(kc
al/mol)、水素の発熱量をHh2(kcal/m
ol)、改質ガス流量計29で測定された流量をFrg
(mol/sec)とする。
【0039】起動用燃焼器10および予混合器11での
供給メタノール量をSm(mol/sec)、起動用燃
焼器10および予混合器11での総供給空気流量をSa
l(mol/sec)、燃焼触媒9での供給空気Sa2
(mol/sec)とすると、起動用燃焼器10及び予
混合器11に供給されたメタノールは、最終的には下式
のようにCO2とH2Oになるので、
【0040】
【数2】
【0041】燃焼ガス中のCO2流量をEco2(mo
l/sec)、H2O流量をEh2o(mol/se
c)、N2流量をEn2(mol/sec)、O2流量
をEo2(mol/sec)とすると、これら流量は、
【0042】
【数3】
【0043】で、表すことができる。
【0044】燃焼ガス中のCO2定圧比熱をCpco2
(kcal/kg・K)と、H2O定圧比熱をCph2
o(kcal/kg・K)と、N2定圧比熱をCpn2
(kcal/kg・K)と、O2定圧比熱をCpo2
(kcal/kg・K)とすると、燃焼ガスの温度上昇
量ΔTexh(K)は下式で表すことができる。
【0045】
【数4】
【0046】したがって、燃焼ガス温度T(K)はT=
T0+ΔTexhで表すことができる(T0(K)は燃
焼ガスの昇温前の温度)。
【0047】燃焼触媒部9または蒸発器5の許容上限温
度をTmax(K)とすると、T≦Tmaxの関係を維
持する必要があるため、燃焼触媒部9に供給される空気
量Sa2は下式で表すことができる。
【0048】
【数5】
【0049】したがって、制御ユニット50によって起
動時に燃焼触媒部9への供給空気量Sa2を調整するこ
とにより、燃焼ガスの温度を燃焼触媒部10および蒸発
器5の許容上限温度以下にすることができる。具体的に
は流量調整弁12dの開度とコンプレッサ2の空気吐出
量の制御を行う。
【0050】図2は、本実施形態の各種因子の起動時の
特性変動状態を説明するもので、簡単に説明すると、起
動用燃焼器10が起動してその温度が急速に立ち上がる
と、燃焼ガスが供給される改質触媒部3とCO除去部4
とが徐々に昇温を開始し、活性温度に達すると昇温状態
から一定温度状態に移行する。活性状態にある改質触媒
部3が改質反応を生じることで改質ガス中のメタノール
成分が減少し、対して水素成分は増加する。またCO除
去部4が活性化することで、改質ガス中のCO濃度は徐
々に低下する。また燃焼触媒部10入口の改質ガスの温
度は改質触媒の活性が高まるとともに昇温し、一方燃焼
触媒部10に流入する燃焼ガスの発熱量は改質反応が活
発になるとともにメタノール成分が減少することから徐
々に減少する。
【0051】本発明では燃焼触媒部10に供給する空気
量を、例えば起動初期には増加することによって、燃焼
触媒部10の温度を燃焼触媒が失活しない許容上限温度
Tmax以下に制御することができる。
【0052】したがって本発明では、燃焼触媒部9に供
給される改質ガスの流量と、改質ガス中のCO濃度、メ
タノール濃度、水素濃度に基づいて燃焼触媒部9での燃
焼温度もしくは蒸発器5に供給される燃焼ガスの温度を
適正温度に維持する空気量を算出し、制御することによ
って、燃料電池システムの起動時の改質触媒部3とCO
除去部4が活性温度に達していない場合に、燃焼触媒部
9に過大な発熱量を有する改質ガスが供給されることを
防止し、燃焼触媒部9の失活の恐れや高温の燃焼ガスが
下流の蒸発器5に導入されて蒸発器5を劣化させる恐れ
を抑制できる。また、燃焼触媒部9に供給される改質ガ
スの成分を制御することで、燃焼触媒部9の早期活性化
を図ることができる。
【0053】改質触媒部3とCO除去部4が活性温度に
達した後の起動後期には、燃焼触媒部9への空気供給量
を改質触媒部3とCO除去部4の活性前の状態と同じと
した場合は、前述のように燃焼触媒部9の燃焼温度が低
くなるため、蒸発器5の昇温に時間がかかり、燃焼触媒
部9の空気流量を低減することにより燃焼温度を高める
ことができる。
【0054】なお本実施形態ではメタノール流量と空気
流量を求めて燃焼ガス温度を算出したが、システムの起
動時にメタノール流量と空気流量を一定流量としてもよ
い場合には、これら流量を測定しなくてもよく、より簡
潔な制御とすることができる。
【0055】図3に示す第2の実施形態の構成は第1の
実施形態に対して起動用燃焼器10をリーン空燃比状態
で運転する場合の構成を示しており、具体的には、起動
用燃焼器10ではCOはほとんど生成されず、燃焼触媒
に流入してくる改質ガスの組成としてメタノール濃度と
水素濃度を検出するのみで燃焼触媒10への空気量を制
御することができるので、第1の実施形態の構成に対し
て、CO濃度センサ26を省略することができる。
【0056】なお本実施形態での燃焼触媒10への空気
量の算出は前述した数式において、COの濃度及び発熱
量を0(零)として取り扱えば算出可能である。
【0057】本実施形態において、通常運転への移行の
判断は図示しないCO除去部4の温度が所定温度以上に
なったことから判断し、第1の実施形態のCO濃度によ
る判断を行わないことでCO濃度センサを廃止でき、シ
ステムを簡略化することができる。
【0058】このような構成により、より簡潔な構成
で、燃焼触媒部10に供給される空気量を最適に制御す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する燃料電池シス
テム概要図である。
【図2】同じく燃焼ガス温度制御時の各因子の変動を説
明するタイミングチャート図である。
【図3】第2実施形態の第1実施形態を説明する燃料電
池システム概要図である。
【符号の説明】
1 燃料電池スタック 3 改質触媒部 4 CO除去部 5 蒸発器 8 混合器 9 燃焼触媒部 10 起動用燃焼器 11 予混合器 26 CO濃度センサ 29 改質ガス流量計 30 メタノール濃度センサ 31 水素濃度センサ 50 制御ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料と水とを原燃料とする原燃料蒸気から
    水素を含む改質ガスを生成する改質触媒と、改質ガスと
    空気とを用いて発電する燃料電池スタックと、燃料電池
    スタックから排出される排ガスを燃焼する燃焼触媒とを
    備える燃料電池システムにおいて、 前記燃焼触媒に流入する改質ガスの流量を検出する手段
    と、 改質ガスの成分の濃度を検出する手段と、 これら検出手段の検出結果に基づき、燃焼触媒の温度が
    許容温度となるように燃焼触媒に供給する空気量を制御
    する手段とを備えたことを特徴とする燃料システムの制
    御装置。
  2. 【請求項2】改質ガスの成分の濃度は燃焼触媒の上流で
    検出されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池
    システムの制御装置。
  3. 【請求項3】検出される改質ガスの成分の濃度は、水素
    濃度と、炭化水素濃度と、一酸化炭素濃度のうち少なく
    とも一つであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の燃料電池システムの制御装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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