JP4450563B2 - 燃料電池用の改質装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質処理する改質部と、燃料ガスを前記改質用バーナに供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段と、燃焼用空気を前記改質用バーナに供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段と、前記改質用バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられている燃料電池用の改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような燃料電池用の改質装置は、改質部において、改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質反応させて改質処理を行うものであり、制御手段が、改質用バーナへの燃料ガス供給量と燃焼用空気供給量を調整して、改質用バーナの燃焼を制御するようにしている。
【0003】
上記のような燃料電池用の改質装置において、従来では、燃料ガス供給手段が、外部から供給される燃料ガスよりも燃料電池から排出される排燃料ガスを優先する状態で、改質用バーナに供給するように構成され、制御手段は、改質用バーナへの燃料ガス供給量と燃焼用空気供給量を調整すべく、燃料ガス供給手段と燃焼用空気供給手段としてのファンを制御するようにしている(例えば、特許文献1。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−80204号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような燃料電池用の改質装置において、改質部にて原燃料ガスを改質処理するためには、改質部における改質処理温度を目標温度に調整する必要があるので、従来では、改質部における改質処理温度が目標温度になるように、燃料ガス供給手段と燃焼用空気供給手段を制御している。
例えば、制御手段が、改質部における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、燃料ガス供給手段と燃焼用空気供給手段を制御する温度制御処理を実行するようにしている。
【0006】
しかしながら、上記従来の燃料電池用の改質装置では、制御手段が、単に、温度制御処理を実行しているだけであるので、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量にすることができない虞があった。
説明を加えると、燃焼用空気供給手段としてのファンの劣化や、改質用バーナに燃焼用空気を供給する経路中に詰まりが生じると、改質用バーナへの燃焼用空気供給量が小さくなるので、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなることになる。
そして、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなると、空気不足となって、改質用バーナが不完全燃焼となる。
【0007】
また、上記のような燃料電池用の改質装置では、改質用バーナにおける空気比を大きくすると、排気損失が大きくなり、改質装置における燃焼効率が低下して、燃料電池の発電効率が低下することになるので、改質用バーナにおける空気比を極力小さくすることが望まれる。
しかしながら、改質用バーナにおける空気比を小さくすると、燃焼用空気供給手段としてのファンの劣化や、改質用バーナに燃焼用空気を供給する経路中に詰まりによって、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなる可能性が高くなるので、この点からも、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量にすることが求められる。
【0008】
そこで、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とするために、改質用バーナの燃焼排ガス中の未燃焼成分や残存酸素濃度を検出するセンサを設けて、制御手段が、温度制御処理において、センサの情報に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別して、適正量となっていなければ、センサの情報に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段を制御することが考えられる。
【0009】
しかしながら、この場合には、あらたに、改質用バーナの燃焼排ガス中の未燃焼成分や残存酸素濃度を検出するセンサを設けることになるので、それだけコストアップを招くことになる。
【0010】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、コストアップを招くことなく、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量にすることができる燃料電池用の改質装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質処理する改質部と、燃料ガスを前記改質用バーナに供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段と、燃焼用空気を前記改質用バーナに供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段と、前記改質用バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられている燃料電池用の改質装置において、
前記改質部の改質処理温度を検出する温度センサが設けられ、
前記制御手段が、
前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように、前記改質用バーナへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、前記燃料ガス供給手段と前記燃焼用空気供給手段を制御する目標温度調整動作を実行し、且つ、前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも低いときに実行する前記目標温度調整動作において、前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように前記燃料ガス供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃料ガス供給量に足し合わせて前記目標燃料ガス供給量とし、かつ、その目標燃料ガス供給量に対して空気比が設定空気比になるように前記燃焼用空気供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃焼用空気供給量に足し合わせて前記目標燃焼用空気供給量とするように構成され、且つ、
前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも低いときに前記目標温度調整動作を実行した状態において、前記改質処理温度が、前記目標温度調整動作にて求めた前記目標燃料ガス供給量の増加分と前記目標燃焼用空気供給量の増加分に応じて設定された増加用の設定温度を上昇すると、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別し、かつ、前記改質処理温度が増加用の設定温度を上昇しなければ、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別して、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別した場合には、前記改質処理温度が増加用の設定温度を上昇するまで前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させることを繰り返し行う形態で前記燃焼用空気供給手段を制御する温度制御処理を実行し、その温度制御処理を実行した後に、前記目標温度調整動作を実行するように構成されている。
【0012】
すなわち、制御手段が、温度制御処理を実行することにより、改質部における改質処理温度を目標温度にすることができるので、改質部にて原燃料ガスを改質処理することができることになる。
そして、制御手段は、温度制御処理において、改質部における改質処理温度に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別して、適正量となっていれば、その状態を維持するように燃焼用空気供給手段を制御し、適正量となっていなければ、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段を制御することになる。
【0013】
したがって、例えば、燃焼用空気供給手段としてのファンの劣化や、改質用バーナに燃焼用空気を供給する経路中に詰まりが生じることにより、改質用バーナへの燃焼用空気供給量が小さくなって、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていても、制御手段は、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段を制御することになり、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とすることができることになる。
【0014】
また、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっている場合と、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっていない場合とでは、温度制御処理において、改質部における改質処理温度の変化に差が生じることになる。
したがって、制御手段は、改質部における改質処理温度に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別することができることになる。
【0016】
そして、温度制御処理を行うために、改質部における改質処理温度を検出する温度センサが設けられることになるので、その温度センサを、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とするためにも、活用できることとなり、改質部における改質処理温度を検出する温度センサの兼用化を図ることができることになる。
【0017】
以上のことから、請求項1に記載の発明によれば、温度制御処理を行うために設けられる温度センサの兼用化を図りながら、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とすることができることとなって、コストアップを招くことなく、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量にすることができる燃料電池用の改質装置を提供できるに至った。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質処理する改質部と、燃料ガスを前記改質用バーナに供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段と、燃焼用空気を前記改質用バーナに供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段と、前記改質用バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられている燃料電池用の改質装置において、
前記改質部の改質処理温度を検出する温度センサが設けられ、
前記制御手段が、
前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように、前記改質用バーナへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、前記燃料ガス供給手段と前記燃焼用空気供給手段を制御する目標温度調整動作を実行し、且つ、前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも高いときに実行する前記目標温度調整動作において、前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように前記燃料ガス供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃料ガス供給量から減算して前記目標燃料ガス供給量とし、かつ、その目標燃料ガス供給量に対して空気比が設定空気比になるように前記燃焼用空気供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃焼用空気供給量から減算して前記目標燃焼用空気供給量とするように構成され、且つ、
前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも高いときに前記目標温度調整動作を実行し、その後、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させるように前記燃焼用空気供給手段を制御したのちに、前記目標温度調整動作の実行により調整された燃焼用空気供給量が適正量であれば燃焼用空気供給量を前記設定量増加させても前記改質処理温度が上昇しない温度でかつ前記目標温度調整動作の実行により調整された燃焼用空気量が適正量よりも小であれば燃焼用空気供給量を前記設定量増加させると前記改質処理温度が上昇する温度として設定された減少用の設定温度を、前記改質処理温度が上昇しなければ、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別し、かつ、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させるように前記燃焼用空気供給手段を制御したのちに前記改質処理温度が前記減少用の設定温度を上昇すると、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別して、
前記燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別した場合には、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を前記設定量だけ減少させるように前記燃焼用空気供給手段を制御し、かつ、前記燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別した場合には、前記改質処理温度が前記減少用の設定温度上昇しなくなるまで前記燃焼用空気供給量を設定量増加させることを繰り返し行い、前記改質処理温度が前記減少用の設定温度上昇しなくなると前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を前記設定量だけ減少させるように、前記燃焼用空気供給手段を制御する温度制御処理を実行し、その温度制御処理を実行した後に、前記目標温度調整動作を実行するように構成されている。
【0019】
すなわち、制御手段が、温度制御処理を実行することにより、改質部における改質処理温度を目標温度にすることができるので、改質部にて原燃料ガスを改質処理することができることになる。
そして、制御手段は、温度制御処理において、改質部における改質処理温度に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別して、適正量となっていれば、その状態を維持するように燃焼用空気供給手段を制御し、適正量となっていなければ、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段を制御することになる。
したがって、例えば、燃焼用空気供給手段としてのファンの劣化や、改質用バーナに燃焼用空気を供給する経路中に詰まりが生じることにより、改質用バーナへの燃焼用空気供給量が小さくなって、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていても、制御手段は、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段を制御することになり、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とすることができることになる。
また、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっている場合と、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっていない場合とでは、温度制御処理において、改質部における改質処理温度の変化に差が生じることになる。
したがって、制御手段は、改質部における改質処理温度に基づいて、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別することができることになる。
そして、温度制御処理を行うために、改質部における改質処理温度を検出する温度センサが設けられることになるので、その温度センサを、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とするためにも、活用できることとなり、改質部における改質処理温度を検出する温度センサの兼用化を図ることができることになる。
以上のことから、請求項2に記載の発明によれば、温度制御処理を行うために設けられる温度センサの兼用化を図りながら、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量とすることができることとなって、コストアップを招くことなく、改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナへの燃焼用空気供給量を適正量にすることができる燃料電池用の改質装置を提供できるに至った。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、前記燃料ガス供給手段が、燃料電池から排出される排燃料ガスの全量を前記改質用バーナに供給し且つ外部からの燃料ガスの前記改質用バーナへの供給量を変更調整することにより、燃料電池から排出される排燃料ガスを優先する状態で排燃料ガスと外部からの燃料ガスとを前記改質用バーナに供給するように構成されている。
【0021】
すなわち、燃料ガス供給手段は、燃料電池から排出される排燃料ガスの全量を改質用バーナに供給したときに改質用バーナへの燃料ガス供給量が目標燃料ガス供給量に足りなければ、燃料電池から排出される排燃料ガスに加えて、外部からの燃料ガスも改質用バーナに供給することになる。
したがって、改質用バーナに供給する燃料ガスとして、燃料電池から排出される排燃料ガスを活用することができるので、省エネルギー化を実現することができることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる燃料電池用の改質装置を燃料電池システムに適応した例を図面に基づいて説明する。
この燃料電池システムは、図1に示すように、燃料電池1、燃料電池1に供給する水素含有ガスとしての燃料ガスを生成するガス生成部2、燃料電池1に酸素含有ガスとしての空気を供給するブロア3、燃料電池1から出力される直流電力を交流電力に変換して電力消費機器に供給するインバータ4、燃料電池1の運転を制御する制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
【0023】
前記燃料電池1は、例えば、高分子型の燃料電池を備え、ガス生成部2にて生成されて燃料ガス供給路6を通して供給される燃料ガス中の水素と、ブロア3から空気供給路7を通して供給される空気中の酸素とを電気化学反応させて発電するように構成されている。
【0024】
前記ガス生成部2は、供給される都市ガスなどの炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫部8、供給される改質水にて水蒸気を生成する水蒸気生成部9、水蒸気生成部9にて生成された水蒸気を脱硫部8から排出される脱硫原燃料ガスに混合させて改質反応させて水素ガスと一酸化炭素ガスを含有する改質ガスに改質処理する改質部10、その改質部10から排出される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成部11、その変成部11から排出される変成ガス中に残留している一酸化炭素を除去するCO除去部12を備えて構成されている。
【0025】
そして、改質部10における改質反応は吸熱反応であるので、改質部10を加熱する改質用バーナ13aを備えた改質処理用加熱部13が設けられ、改質部10は、改質用バーナ13aの燃焼熱により改質反応させるように構成されている。
また、改質部10には、改質処理温度を検出する温度センサ14が設けられている。
ちなみに、改質用バーナ13aにおける燃焼排ガスは、水蒸気生成部9において、水蒸気を生成するための熱源として使用するように構成されている。
【0026】
前記改質用バーナ13aに燃料ガスを供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段Nと、改質用バーナ13aに燃焼用空気を供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段Mとが設けられている。
前記燃料ガス供給手段Nは、燃料電池1からの排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給路15と、外部から燃料ガスを外部用燃料ガス供給路16を通して燃料ガス供給路15に供給する外部用燃料ガス供給弁17とから構成されている。
【0027】
そして、燃料ガス供給手段Nは、燃料電池1から排出される排燃料ガスを優先する状態でその排燃料ガスと外部からの燃料ガスとを改質用バーナ13aに供給するように構成されている。
すなわち、燃料ガス供給手段Nは、燃料電池1から排出される排燃料ガスの全量を改質用バーナ13aに供給しても、改質用バーナ13aに供給すべき燃料ガス供給量に足りないときには、燃料電池1から排出される排燃料ガスに加えて、外部からも燃料ガスを供給するように構成されている。
また、燃焼用空気供給手段Mは、空気供給路7から分岐された燃焼用空気供給路18を通して燃焼用空気を供給するブロア3から構成されている。
【0028】
前記脱硫部8に原燃料ガスを供給する燃料ガス供給路6の流路中には、燃料電池1への燃料ガス供給量を調整する燃料ガス供給量調整弁19が設けられている。
そして、運転制御部5が、燃料ガス供給量調整弁19の開度とブロア3の作動状態を制御することにより、燃料電池1に供給する燃料ガスの供給量および空気の供給量を調整して、燃料電池1からの発電出力を調整するように構成されている。
【0029】
また、運転制御部5が、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御することにより、改質用バーナ13aの燃焼を制御するように構成されているので、その構成について、以下、説明を加える。
前記運転制御部5は、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナ13aへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御する温度制御処理を実行するように構成されている。
【0030】
前記温度制御処理について説明を加えると、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が目標温度よりも低い場合には、運転制御部5が、改質部10における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃料ガス供給量に足し合わせて目標燃料ガス供給量を求めるようにしている。
そして、運転制御部5は、目標燃料ガス供給量を求めると、改質用バーナ13aにおける空気比が設定空気比(例えば、1.2)になるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃焼用空気供給量に足し合わせて目標燃焼用空気供給量を求めるようにしている。
【0031】
また、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が目標温度よりも高い場合には、運転制御部5が、改質部10における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃料ガス供給量から減算して目標燃料ガス供給量を求めるようにしている。
そして、運転制御部5は、目標燃料ガス供給量を求めると、改質用バーナ13aにおける空気比が設定空気比(例えば、1.2)になるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃焼用空気供給量から減算して目標燃焼用空気供給量を求めるようにしている。
【0032】
このようにして、運転制御部5は、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量を求めて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量が目標燃料ガス供給量となるように燃料ガス供給手段NをPID制御するとともに、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量が目標燃焼用空気供給量になるように燃焼用空気供給手段MをPID制御するようにしている。
【0033】
そして、運転制御部5は、燃料電池1から排出される排燃料ガスの全量を改質用バーナ13aに供給しても、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量が目標燃料ガス供給量に足りなければ、燃料電池1から排出される排燃料ガスに加えて、外部からの燃料ガスも改質用バーナ13aに供給するように、外部用燃料ガス供給弁17を開弁させるように構成されている。
また、運転制御部5は、燃料電池1から排出される排燃料ガスのみを改質用バーナ13aに供給している状態において、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が目標温度よりも高い場合には、改質部10における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃焼用空気供給量に足し合わせて目標燃焼用空気供給量を求めるようにしている。
【0034】
前記運転制御部5は、温度制御処理において、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度に基づいて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量となっているか否かを判別して、適正量となっていなければ、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量となるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成されている。
すなわち、運転制御部5は、温度制御処理において、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度に基づいて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっているか否かを判別して、最小限界量となるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成されている。
ちなみに、最小限界量は、改質用バーナ13aにおける空気比が設定空気比(例えば、1.2)になるように定められている。
【0035】
以下、温度制御処理において、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となるように、燃焼用空気供給手段Mを制御する構成について説明を加えるが、改質処理温度が目標温度よりも低い場合と、改質処理温度が目標温度よりも高い場合とでは、多少異なるので、夫々に分けて説明を加える。
【0036】
まず、改質処理温度が目標温度よりも低い場合について説明を加えると、運転制御部5は、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量になるよう、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御した状態において、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度に基づいて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量になっているか否かを判別するように構成されている。
【0037】
そして、運転制御部5は、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が増加用の最小限界判別用設定温度だけ上昇すると、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量になっていると判別するようにしている。
また、運転制御部5は、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が増加用の最小限界判別用設定温度上昇しなければ、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっていると判別するようにしている。
【0038】
ちなみに、増加用の最小限界判別用設定温度は、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量と燃焼用空気供給量との増加分に応じて設定され、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量と燃焼用空気供給量とを増加させたときに、その増加分に対応して上昇する温度と設定されている。
したがって、燃料ガス供給量に対して燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっている場合には、改質処理温度が増加用の最小限界判別用設定温度だけ上昇することになり、逆に、燃料ガス供給量に対して燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっている場合には、改質処理温度が増加用の最小限界判別用設定温度も上昇しないことになる。
【0039】
そして、運転制御部5は、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっていると判別すると、最小限界量となるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の5%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成されている。
【0040】
次に、改質処理温度が目標温度よりも高い場合について説明を加えると、運転制御部5は、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量になるように、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御した状態において、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御したのち、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度に基づいて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっているか否かを判別するように構成されている。
【0041】
そして、運転制御部5は、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度上昇しなければ、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっていると判別するようにしている。
また、運転制御部5は、温度センサ14の検出情報による改質部10における改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度だけ上昇すると、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっていると判別するようにしている。
【0042】
ちなみに、燃料ガス供給量に対して燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっている場合には、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させることにより、燃料ガス供給量に対して燃焼用空気供給量が最小限界量よりも大きくなるので、改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度上昇しないことになる。
それに対して、燃料ガス供給量に対して燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっている場合には、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させることにより、改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度上昇することになる。
【0043】
そして、運転制御部5は、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量となっていると判別すると、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ減少させて、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を元に戻すように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成されている。
また、運転制御部5は、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が適正量の最小限界量よりも小さくなっていると判別すると、最小限界量になるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成されている。
【0044】
前記温度制御処理における運転制御部5の制御動作について、図2に示すフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、温度センサ14による改質処理温度T1が目標温度の最小温度Tminよりも低いと、改質処理温度が目標温度になるように、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量とを求めて、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量になるように、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御する目標温度調整動作を行う(ステップ1,2)。
【0045】
そして、目標温度調整動作を行った状態において、温度センサ14による改質処理温度T1を監視する。
前記温度センサ14による改質処理温度T1が増加用の最小限界判別用設定温度Δt1だけ上昇すると、リターンする(ステップ3)。
前記温度センサ14による改質処理温度T1が増加用の最小限界判別用設定温度Δt1だけ上昇していなければ、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の5%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御する(ステップ3,4)。
【0046】
また、温度センサ14による改質処理温度T1が目標温度の最大温度Tmaxよりも高いと、改質処理温度が目標温度になるように、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量とを求めて、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量になるように、燃料ガス供給手段Nと燃焼用空気供給手段Mを制御する目標温度調整動作を行う(ステップ5,6)。
【0047】
そして、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御した状態において、温度センサ14による改質処理温度T1を監視する(ステップ7)。
前記温度センサ14による改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度Δt2上昇しなければ、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ減少させて、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を元に戻すように、燃焼用空気供給手段Mを制御する(ステップ8,9)。
前記温度センサ14による改質処理温度が減少用の最小限界判別用設定温度Δt2上昇すると、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量をさらに設定量(例えば、目標燃焼用空気供給量の2%)だけ増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御する(ステップ7,8)。
【0048】
そして、温度センサ14による改質処理温度T1が目標温度の最大温度Tmaxよりも低くなっていると、リターンする(ステップ10)。
また、温度センサ14による改質処理温度T1が目標温度の最大温度Tmaxよりも高くなっていると、燃料電池1から排出される排燃料ガスのみを改質用バーナ13aに供給している状態であるか否かを判別する(ステップ10,11)。
【0049】
燃料電池1から排出される排燃料ガスのみを改質用バーナ13aに供給している状態であると、改質部10における改質処理温度が目標温度になるように、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量の増加分を求めて、その増加分だけ改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量を増加させるように、燃焼用空気供給手段Mを制御する(ステップ11,12)。
【0050】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、最小限界量が、改質用バーナ13aにおける空気比を設定空気比(例えば、1.2)となるように定められ、運転制御部5が、温度制御処理において、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して適正量の最小限界量となっているか否かを判別して、最小限界量となるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成しているが、改質用バーナ13aにおける空気比は、適宜変更が可能であり、運転制御部5を、改質用バーナ13aへの燃焼用空気供給量が改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量に対して適正量となっているか否かを判別して、適正量となるように、燃焼用空気供給手段Mを制御するように構成して実施することも可能である。
【0051】
(2)上記実施形態では、燃料ガス供給手段Nが、燃料電池1から排出される排燃料ガスを優先する状態で排燃料ガスと外部からの燃料ガスとを改質用バーナ13aに供給するように構成されているが、燃料ガス供給手段Nを、外部からの燃料ガスを改質用バーナ13aに供給するように構成して実施することも可能である。
【0053】
)上記実施形態では、運転制御部5が、温度制御処理において、目標燃料ガス供給量と目標燃焼用空気供給量を求めて、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量が目標燃料ガス供給量となるように燃料ガス供給手段NをPID制御するとともに、改質用バーナ13aへの燃料ガス供給量が目標燃焼用空気供給量になるように燃焼用空気供給手段MをPID制御するようにしているが、PID制御に限らず、その他各種の制御を適応することが可能である。
【0054】
)上記実施形態では、燃料電池1が、高分子型である例を示したが、リン酸型のものなど各種の燃料電池を適応することが可能である。
【0055】
)上記実施形態では、本発明にかかる燃料電池用の改質装置を適応した燃料電池システムの一例を示したが、各種の燃料電池システムに適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池システムの概略構成図
【図2】運転制御部の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 燃料電池
5 制御手段
10 改質部
13a 改質用バーナ
M 燃焼用空気供給手段
N 燃料ガス供給手段

Claims (3)

  1. 改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質処理する改質部と、燃料ガスを前記改質用バーナに供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段と、燃焼用空気を前記改質用バーナに供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段と、前記改質用バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられている燃料電池用の改質装置であって、
    前記改質部の改質処理温度を検出する温度センサが設けられ、
    前記制御手段が、
    前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように、前記改質用バーナへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、前記燃料ガス供給手段と前記燃焼用空気供給手段を制御する目標温度調整動作を実行し、且つ、前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも低いときに実行する前記目標温度調整動作において、前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように前記燃料ガス供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃料ガス供給量に足し合わせて前記目標燃料ガス供給量とし、かつ、その目標燃料ガス供給量に対して空気比が設定空気比になるように前記燃焼用空気供給量の増加分を求めて、その求めた増加分を現在の燃焼用空気供給量に足し合わせて前記目標燃焼用空気供給量とするように構成され、且つ、
    前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも低いときに前記目標温度調整動作を実行した状態において、前記改質処理温度が、前記目標温度調整動作にて求めた前記目標燃料ガス供給量の増加分と前記目標燃焼用空気供給量の増加分に応じて設定された増加用の設定温度を上昇すると、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別し、かつ、前記改質処理温度が増加用の設定温度を上昇しなければ、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別して、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別した場合には、前記改質処理温度が増加用の設定温度を上昇するまで前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させることを繰り返し行う形態で前記燃焼用空気供給手段を制御する温度制御処理を実行し、その温度制御処理を実行した後に、前記目標温度調整動作を実行するように構成されている燃料電池用の改質装置。
  2. 改質用バーナによる燃焼熱にて原燃料ガスを改質処理する改質部と、燃料ガスを前記改質用バーナに供給しかつその燃料ガス供給量を調整可能な燃料ガス供給手段と、燃焼用空気を前記改質用バーナに供給しかつその燃焼用空気供給量を調整可能な燃焼用空気供給手段と、前記改質用バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられている燃料電池用の改質装置であって、
    前記改質部の改質処理温度を検出する温度センサが設けられ、
    前記制御手段が、
    前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように、前記改質用バーナへの目標燃料ガス供給量を求めて、その求めた目標燃料ガス供給量と目標燃料ガス供給量が大きくなるほど大きくなる目標燃焼用空気供給量になるように、前記燃料ガス供給手段と前記燃焼用空気供給手段を制御する目標温度調整動作を実行し、且つ、前記温度センサの検出情報による前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも高いときに実行する前記目標温度調整動作において、前記改質部における改質処理温度が目標温度になるように前記燃料ガス供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃料ガス供給量から減算して前記目標燃料ガス供給量とし、かつ、その目標燃料ガス供給量に対して空気比が設定空気比になるように前記燃焼用空気供給量の減少分を求めて、その求めた減少分を現在の燃焼用空気供給量から減算して前記目標燃焼用空気供給量とするように構成され、且つ、
    前記改質部における改質処理温度が目標温度よりも高いときに前記目標温度調整動作を実行し、その後、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させるように前記燃焼用空気供給手段を制御したのちに、前記目標温度調整動作の実行により調整された燃焼用空気供給量が適正量であれば燃焼用空気供給量を前記設定量増加させても前記改質処理温度が上昇しない温度でかつ前記目標温度調整動作の実行により調整された燃焼用空気量が適正量よりも小であれば燃焼用空気供給量を前記設定量増加させると前記改質処理温度が上昇する温度として設定された減少用の設定温度を、前記改質処理温度が上昇しなければ、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別し、かつ、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を設定量増加させるように前記燃焼用空気供給手段を制御したのちに前記改質処理温度が前記減少用の設定温度を上昇すると、前記改質用バーナへの燃料ガス供給量に対して前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別して、
    前記燃焼用空気供給量が適正量になっていると判別した場合には、前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を前記設定量だけ減少させるように前記燃焼用空気供給手段を制御し、かつ、前記燃焼用空気供給量が適正量よりも小さくなっていると判別した場合には、前記改質処理温度が前記減少用の設定温度上昇しなくなるまで前記燃焼用空気供給量を設定量増加させることを繰り返し行い、前記改質処理温度が前記減少用の設定温度上昇しなくなると前記改質用バーナへの燃焼用空気供給量を前記設定量だけ減少させるように、前記燃焼用空気供給手段を制御する温度制御処理を実行し、その温度制御処理を実行した後に、前記目標温度調整動作を実行するように構成されている燃料電池用の改質装置。
  3. 前記燃料ガス供給手段が、燃料電池から排出される排燃料ガスの全量を前記改質用バーナに供給し且つ外部からの燃料ガスの前記改質用バーナへの供給量を変更調整することにより、燃料電池から排出される排燃料ガスを優先する状態で排燃料ガスと外部からの燃料ガスとを前記改質用バーナに供給するように構成されている請求項1または2に記載の燃料電池用の改質装置。
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