JP2012201158A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転部よりも前側をボンネットで囲って形成されると共に、エンジンが搭載されるエンジンルームと、エンジンルームの後部において立設されたフレーム32と、フレーム32に取り付けられて、エンジンルームと運転部とを仕切る遮熱板34と、を備え、遮熱板34は、ボンネットを開放した状態において、フレーム32から取り外し自在である。
【選択図】図8
Description
トラクタは、図1に示すごとく、エンジン1と、クラッチハウジング4と、ミッションケース5と、を備えている。エンジン1の左右両外側面に前後方向向きの機体前部フレーム2を夫々固定して、それらの先端部をフロントブラケット3で連結してある。エンジン1とミッションケース5とをクラッチハウジング4を介して前後に連結して、走行機体が構成されている。機体前部フレーム2に前輪FWを支持すると共に、ミッションケース5に後輪RWを支持してある。
エンジンルームER内における車両補機のレイアウトについて説明する。図2に示すごとく、エンジン1をエンジンルームERの最後尾に配備し、エンジン1の前側にラジエータ11を配備してある。ラジエータ11の前面には、不図示の防塵ネットを取り外し自在に取り付けてある。ラジエータのラジエータ11はエンジンルームERの左右両内側面に亘る幅を有している。ラジエータ11の背面側にファンシュラウド12を配備し、図6に示すごとく、ファン13を内装してある。ファン13はエンジン1によって駆動され、外部の空気を、フロントグリル7等を介してエンジンルームER内に吸引し、ラジエータ11の前方からエンジン1の側へ送る。図9に示すごとく、ラジエータ11は、その下部を機体前部フレーム2に支持してあり、その上部を、エンジンルームERを前後に仕切る後述の仕切板31bに支持してある。
前ポストフレーム31は、図7及び図8に示すごとく、ラジエータ11の上部に亘って取り付けられる横架材31aと、横架材31aの後端部から立設されて、ラジエータ11を境にエンジンルームERを前後に仕切る仕切板31bと、仕切板31bから前方に向けて突設される左右一対のブラケット31cと、エアクリーナ21を取り付けるACブラケット31dと、ECU14の前側を囲うECU前部カバー31eと、ベースフレーム30と共に補助部材30cにボルト固定されるベースプレート31g(図10参照)と、ベースプレート31gから夫々略垂直に立設されて、左右のブラケット31cを下方から支持する左右一対の支柱31f,31fと、を一体的に備えている。横架材31a、仕切板31b、ブラケット31c、ACブラケット31d、ECU前部カバー31eは、板金の折り曲げ加工によって形成してある。また、支柱31fは、丸パイプによって構成してある。
ECU14、及び、エアクリーナ21やリザーブタンク20等の車両補機の前ポストフレーム31への組付要領について詳述する。図11に示すごとく、ECU14は、横架材31aの上部と、ECU前部カバー31eの下部分の上部と、の夫々にボルト固定されている。そして、ECU14に対して上方からECU上部カバー38(図9参照)を被せ、ECU上部カバー38の前端部をECU前部カバー31eにボルト固定すると共に、ECU上部カバー38の後端部を仕切板31bにボルト固定してある。このようにして、ECU14の上、左右、前後を、ECU上部カバー38とECU前部カバー31eと仕切板31bとで覆ってある。
後ポストフレーム32は、図7及び図8に示すごとく、エンジン1の最後端の上部にボルト固定される(図2,3,4,6参照)ベースプレート32aと、ベースプレート32aからやや前傾姿勢で立設された左右二つの支柱32b,32bと、左右の支柱32b,32bの上端部同士を連結する上部プレート32dと、機体左右方向向きの姿勢で左右の支柱32b,32bに溶接された取付プレート32cと、を一体的に備えている。後ポストフレーム32には、上部遮熱板33と下部遮熱板34とを取り付けてある。
図7,8に示すごとく、前ポストフレーム31と後ポストフレーム32とは、連結部材35によって連結してある。連結部材35は、機体前後方向向きの姿勢の丸パイプ二本と、両丸パイプの前端部を連結する断面略L字形状の前繋ぎ部材35aと、両丸パイプの後端部を連結する断面略L字形状の後繋ぎ部材35bと、を備えている。図11に示すごとく、連結部材35をやや前下がりの姿勢として、前繋ぎ部材35aを、仕切板31bのうち強度が高い下端付近にボルト固定することによって、連結部材35の前端部を前ポストフレーム31に連結してある。図4,5,7に示すごとく、後繋ぎ部材35bを上部プレート32dの上面部にボルト固定することによって、連結部材35の後端部を後ポストフレーム32に連結してある。
上部遮熱板33は、図2,7,8に示すごとく、支柱32bの屈曲箇所からボンネット9の下面部までの間(支柱32bの傾斜部分の範囲)において、前傾姿勢で支柱32bに取り付けられ、エンジンルームERの上部とキャビン6の上部とを仕切る平板状の鋼板である。本発明に係る「遮熱板」としての下部遮熱板34は、支柱32bの屈曲箇所からエンジン1の上部までの間(支柱32bの上下向き部分の範囲)で、支柱32bに取り付けられ、エンジンルームERの下部とキャビン6の下部とを仕切る平板状の鋼板である。上部遮熱板33と下部遮熱板34とは、協働して、エンジンルームERとキャビン6とを略隙間無く(ハーネス等のスペースは除く)仕切っている。上部遮熱板33は、両支柱32b,32bの背面部に溶接固定されている。下部遮熱板34は、図7,8に示すごとく、上下の取付プレート32cに対して左右両端二箇所ずつボルトSBで固定されている。
上述の実施形態において、エンジンルームER内における各車両補機のレイアウトについて説明したが、これらのレイアウトはこれに限られるものではなく、別のレイアウトであっても良い。エンジンルームER内における各車両補機の別のレイアウトの一例を、実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態と上述の実施形態とでは、リザーブタンク20、ヒューズボックス22、リレーソケット23のレイアウトが大きく異なり、他の車両補機については、略同じレイアウトである。なお、上述の実施形態と同じ構成については説明を省略し、図面においては同じ符号を付す。
(1)上述の実施形態においては、連結部材35の後端部(後繋ぎ部材35b)を、後ポストフレーム32のうち、左右の支柱32bの上端部を連結している上部プレート32dに連結する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、連結部材35の後端部(後繋ぎ部材35b)は、後ポストフレーム32に固定された上部遮熱板33に連結しても良い。また、上述の実施形態においては、前ポストフレーム31と後ポストフレーム32とを連結部材35によって連結したが、前ポストフレーム31と後ポストフレーム32とは連結していなくても良い。
2 機体前部フレーム
6 キャビン(運転部)
9 ボンネット
11 ラジエータ
14 ECU(車両補機)
20 リザーブタンク(車両補機)
21 エアクリーナ(車両補機)
22 ヒューズボックス(車両補機)
23 リレーソケット(車両補機)
31b 仕切板
31c ブラケット
31f 支柱
32 後ポストフレーム(フレーム)
34 下部遮熱板(遮熱板)
35 連結部材
ER エンジンルーム
SB スタッドボルト(ボルト)
Claims (6)
- 運転部よりも前側をボンネットで囲って形成されると共に、エンジンが搭載されるエンジンルームと、
前記エンジンルームの後部において立設されたフレームと、
前記フレームに取り付けられて、前記エンジンルームと前記運転部とを仕切る遮熱板と、を備え、
前記遮熱板は、前記ボンネットを開放した状態において、前記フレームから取り外し自在である作業車。 - 前記フレームから取り外された前記遮熱板は、前記ボンネットを開放した状態において、機体左右方向にスライドして前記エンジンルームから抜き出し可能である請求項1に記載の作業車。
- 前記エンジンルームの上部と前記運転部の上部とを仕切る固定式の上部遮熱板と、
前記エンジンルームの下部と前記運転部の下部とを仕切る前記遮熱板としての下部遮熱板と、を備え、
前記フレームの下部分に形成されて上下方向に延びる上下向き部分に、前記下部遮熱板を取り外し自在に取り付けると共に、前記フレームの上部分に形成されて前傾姿勢である傾斜部分に、前記上部遮熱板を前傾姿勢で取り外し不能に取り付けてある請求項1または2に記載の作業車。 - 前記上部遮熱板と前記運転部の上部との間の空間に、前記ボンネットの揺動開閉軸となる機体左右方向向きの揺動軸を配設してある請求項3に記載の作業車。
- 前記遮熱板は、前記エンジンルームの側から前記フレームに締結してある請求項1から4の何れか一項に記載の作業車。
- 前記エンジンルームにおいて前記エンジンの前方に配設されたラジエータと、前記ボンネットと前記ラジエータの外周との間に設けられて、前記エンジンルームを前後に仕切る仕切板と、前記仕切板から前方に向けて突設され、車両補機を支持するブラケットと、前記エンジンに連結された機体前部フレームから立設されて、前記ブラケットを下方から支持する支柱と、前記フレームまたは前記遮熱板と前記仕切板とを連結する連結部材と、を備えた請求項1から5の何れか一項に記載の作業車。
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