JP7032297B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、エアクリーナ及び当該エアクリーナの支持部材を具備する作業車の技術に関する。
従来、エアクリーナ及び当該エアクリーナの支持部材を具備する作業車の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナが配置されたトラクタが記載されている。当該トラクタにおいては、エアクリーナは、エンジンの前方に立設されたエンジンルーム前側フレームによって支持されている。また、当該エンジンルーム前側フレームによって、エアクリーナの他にラジエータ等が支持されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたトラクタにおいては、エンジンルーム前側フレームがフロントフレームの側面に取り付けられているため、例えばトラクタが転倒したことによって、エンジンルーム前側フレームに対してその上端部側から荷重が加えられた場合、フロントフレームがこの荷重を十分受けることができず、エンジンルーム前側フレームがその下端部側に押され移動するおそれがある。このため、エアクリーナ等の部材を十分保護できないおそれがあるという問題があった。
特開2008-62705号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、エアクリーナ等の柱部材の周囲の部材を保護し易くすることができる作業車を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、エンジンを支持するフロントフレームと、前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、を具備し、前記柱部材は、前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、前記フロントフレームは、前記エンジンが固定される左右一対の外側フレームと、前記左右一対の外側フレームの左右方向内側の面に沿って設けられた内側フレームと、を具備し、前記柱部材は、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記内側フレームと重複する位置に配置されているものである。
請求項2においては、前記柱部材は、当該柱部材の下面の一部が前記内側フレームに対して左右方向内側に突出するように設けられているものである。
請求項3においては、前記柱部材は、前記フロントフレームとの間に上下方向に隙間が形成されるように設けられているものである。
請求項4においては、前記柱部材の下端部に固定される柱側部材と、前記フロントフレームに固定されるとともに、前記柱部材よりも左右方向外側において固定具により前記柱側部材と固定されるフレーム側部材と、を具備するものである。
請求項5においては、前記柱側部材は、前記柱部材を挿通可能な貫通孔を有し、前記柱部材は、前記貫通孔に挿通された状態で前記柱側部材に固定されているものである。
請求項6においては、前記柱部材は、上端部から下端部まで中空の筒状に形成され、前記上端部の内側部分において、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケースと接続されているものである。
請求項7においては、エンジンを支持するフロントフレームと、前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、を具備し、前記柱部材は、前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、前記柱部材の下端部に固定される柱側部材と、前記フロントフレームに固定されるとともに、前記柱部材よりも左右方向外側において固定具により前記柱側部材と固定されるフレーム側部材と、を具備し、前記柱側部材は、前記柱部材を挿通可能な貫通孔を有し、前記柱部材は、前記貫通孔に挿通された状態で前記柱側部材に固定されているものである。
請求項8においては、エンジンを支持するフロントフレームと、前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、を具備し、前記柱部材は、前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、前記柱部材は、上端部から下端部まで中空の筒状に形成され、前記上端部の内側部分において、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケースと接続されているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、例えば作業車が転倒した場合に、柱部材に対して軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材が押されたとしても、フロントフレームによって柱部材を受けることができる。このため、エアクリーナ等の柱部材の周囲の部材を保護し易くすることができる。また、作業車の転倒等により柱部材に軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材が押された場合、エンジンが直接的に固定されていない内側フレームによって柱部材を受けることとなるため、エンジンに荷重が加わり難くすることができる。
請求項2においては、作業車の転倒等により柱部材に軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材が押された場合、柱部材が左右方向内側に倒れ易くなる。このため、柱部材が倒れたときに車体から左右方向外側に突出するのを抑制することができる。
請求項3においては、作業車の転倒等により柱部材に軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わった場合にのみ、フロントフレームによって柱部材を受けることとなり、作業車が通常姿勢であるとき(つまり、前述のような荷重が加わっていないとき)には、フロントフレームによって柱部材を受けることがないため、フロントフレームに余計な負荷がかからないようにすることができる。
請求項4においては、フレーム側部材が、柱部材よりも左右方向外側において、柱側部材と固定具により固定されているため、柱部材(及び柱側部材)をフロントフレーム(及びフレーム側部材)に対して着脱するとき(つまり、固定具を取り付け又は取り外しするとき)に、柱部材が作業の妨げになり難く、ひいてはフロントフレームに対する柱部材の着脱の作業性を向上させることができる。
請求項5においては、柱側部材に対する柱部材の位置精度を確保し易くすることができ、ひいては、作業車全体における柱部材の位置精度を確保し易くすることができる。
請求項6においては、車軸ケースの内圧が高くなったこと等により、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が吹き上がった場合、吹き上がった潤滑油は、柱部材の内側部分を伝って下端部から下方に排出されることとなる。これにより、吹き上がった潤滑油が車軸ケースの周囲の部材に付着するのを防止することができる。
請求項7においては、例えば作業車が転倒した場合に、柱部材に対して軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材が押されたとしても、フロントフレームによって柱部材を受けることができる。このため、エアクリーナ等の柱部材の周囲の部材を保護し易くすることができる。また、フレーム側部材が、柱部材よりも左右方向外側において、柱側部材と固定具により固定されているため、柱部材(及び柱側部材)をフロントフレーム(及びフレーム側部材)に対して着脱するとき(つまり、固定具を取り付け又は取り外しするとき)に、柱部材が作業の妨げになり難く、ひいてはフロントフレームに対する柱部材の着脱の作業性を向上させることができる。また、柱側部材に対する柱部材の位置精度を確保し易くすることができ、ひいては、作業車全体における柱部材の位置精度を確保し易くすることができる。
また、請求項8においては、例えば作業車が転倒した場合に、柱部材に対して軸方向に(柱部材を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材が押されたとしても、フロントフレームによって柱部材を受けることができる。このため、エアクリーナ等の柱部材の周囲の部材を保護し易くすることができる。また、車軸ケースの内圧が高くなったこと等により、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が吹き上がった場合、吹き上がった潤滑油は、柱部材の内側部分を伝って下端部から下方に排出されることとなる。これにより、吹き上がった潤滑油が車軸ケースの周囲の部材に付着するのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した右側面図。 本発明の一実施形態に係るトラクタの上部の構成を示した背面図。 フロントフレーム、並びに支持部及び支持部によって支持される部材を示した右上方斜視図。 フロントフレーム及び支持部を示した左上方斜視図。 フロントフレーム及び支持部の一部を示した側面図。 フロントフレーム及び支持部を示した正面断面図。 左側の柱部材及びフロントフレームの位置関係を示した平面模式図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1から図3を用いて本発明の一実施形態に係るトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主としてフロントフレーム20、エンジン3、フライホイールハウジング4、クラッチハウジング5、トランスミッションケース6、昇降装置7、前輪8、後輪9、ボンネット10、マフラ11、車軸ケース12、ステアリングホイール13、座席14、ロプスフレーム15、バッテリ16、オイルクーラ17、燃料クーラ18、エアクリーナ19及び支持部30等を具備する。
フロントフレーム20は、複数の板材を適宜組み合わせて形成される枠状の部材である。フロントフレーム20は、その長手方向を前後方向に向けてトラクタ1の前下部に配置される。フロントフレーム20の後部には、エンジン3が固定される。エンジン3の後部には、フライホイールハウジング4が固定される。フライホイールハウジング4の後部には、クラッチハウジング5が固定される。クラッチハウジング5の後部には、トランスミッションケース6が固定される。トランスミッションケース6の後部には、昇降装置7が設けられる。昇降装置7には、各種の作業装置(例えば、耕運機等)を装着することができる。
また、フロントフレーム20の前部は、車軸ケース12に収容されたフロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪8に支持される。トランスミッションケース6は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪9に支持される。
また、エンジン3は、ボンネット10に覆われる。ボンネット10の左側方には、エンジン3の排気ガスを排出するマフラ11が配置される。ボンネット10の後方には、ステアリングホイール13、座席14、各種の操作具及びペダル等が配置される。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース6に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪8に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪9に伝達可能とされる。こうして、エンジン3の動力によって前輪8及び後輪9を回転駆動させ、トラクタ1は走行することができる。また、エンジン3の動力によって、昇降装置7に装着された作業装置を駆動させることができる。
座席14の後方には、転倒時に運転者を保護するためのロプスフレーム15が配置される。ロプスフレーム15は、座席14の左右側方から立設し、背面視逆U字状に形成される(図2参照)。
エンジン3の前方には、バッテリ16、オイルクーラ17及び燃料クーラ18が配置される(図3参照)。また、エンジン3の前方には、エンジン3に供給される空気を浄化するエアクリーナ19が配置される(図3参照)。バッテリ16、オイルクーラ17、燃料クーラ18及びエアクリーナ19は、支持部30によって支持されている。
次に、図3から図7を用いて、フロントフレーム20及び支持部30の構成について詳細に説明する。
フロントフレーム20は、外側フレーム21、内側フレーム22及びブラケット23を具備する。
外側フレーム21は、フロントフレーム20の左右方向外側の部分を構成するものである。外側フレーム21は、エンジン3を左右から挟むようにして、左右一対形成される。外側フレーム21は、略矩形板状に形成される。外側フレーム21は、板面を左右方向に向けて、長手方向を前後方向に向けて配置される。外側フレーム21は、その後部においてボルトによりエンジン3と固定され、これによりエンジン3を支持している。
図4、図6及び図7に示す内側フレーム22は、外側フレーム21の左右方向内側に配置されるものである。内側フレーム22は、外側フレーム21の左右方向内側の面に沿って、左右一対形成される。内側フレーム22は、略矩形板状に形成される。内側フレーム22は、板面を左右方向に向けて、長手方向を前後方向に向けて配置される。内側フレーム22は、外側フレーム21の前端から前後中途部にかけて形成される(図4参照)。内側フレーム22の上面は、外側フレーム21の上面よりも高い位置となるように形成される(図6参照)。左右一対の内側フレーム22は、当該左右一対の内側フレーム22の間に配置される適宜の部材によって、互いに連結される。
図4から図6に示すブラケット23は、外側フレーム21と後述するベース部材31とを連結するものである。ブラケット23は、正面視略L字状に形成され、長手方向を前後方向に向けて配置される。ブラケット23は、外側フレーム21の前端部近傍から前後中途部まで延びるように形成される(図5参照)。ブラケット23は、外側フレーム21の左右方向外側に配置される。ブラケット23は、側面部23a及び上面部23bを具備する。
側面部23aは、ブラケット23の左右方向内側の部分である。側面部23aは、板面を左右方向に、長手方向を前後方向に向けた板状に形成される。側面部23aは、外側フレーム21の外側面に対して溶接等により固定される。
上面部23bは、ブラケット23の上側の部分である。上面部23bは、板面を上下方向に、長手方向を前後方向に向けた板状に形成される。上面部23bは、側面部23aの上端部から左右方向外側に延びるように形成される。図6に示すように、上面部23bの上面は、外側フレーム21の上面及び内側フレーム22の上面よりもやや高い位置となるように形成される。
支持部30は、エアクリーナ19及びその他の部材(バッテリ16、オイルクーラ17及び燃料クーラ18等)を支持するものである。支持部30は、主としてベース部材31、柱部材32、フランジ部33、上部連結部材34及び中部連結部材35を具備する。
図3から図6に示すベース部材31は、フロントフレーム20の上方に載置される部分である。ベース部材31は、板面を上下方向に向けた板状に形成される。ベース部材31は、外側フレーム21の前端部から前後中途部にかけて形成される。ベース部材31の左右幅は、フロントフレーム20の左右幅よりも大きく形成される。つまり、ベース部材31は、外側フレーム21から左右方向外側に突出するように形成される。ベース部材31は、ブラケット23に載置される。ブラケット23の上面部23bは外側フレーム21及び内側フレーム22の上面よりも高い位置にあるため、ベース部材31と外側フレーム21及び内側フレーム22との間には、上下方向に隙間が生じることとなる。
柱部材32は、エアクリーナ19等を支持するものである。柱部材32は、長手方向を上下方向に向けた(上下方向に延びる)円筒状(上端部から下端部まで中空の筒状)に形成される。柱部材32は、フロントフレーム20の前後中途部の上方に、左右一対配置される。
図4に示すように、柱部材32には、エアクリーナ19及びその他の部材(オイルクーラ17及び燃料クーラ18等)を固定するためのブラケットが適宜溶接されている。
柱部材32は、内側フレーム22の直ぐ上方に配置される。図7は、左右一対の柱部材32等のうち左側の柱部材32等を示している。図7に示すように、柱部材32の下面の左右方向外側(図7に示す左側)の部分は、平面視において内側フレーム22と重複する位置に配置されている。そして、柱部材32の下面の左右方向内側(図7に示す右側)の部分は、内側フレーム22に対して左右方向内側(図7に示す右側)に突出するように形成されている。
図4から図7に示すフランジ部33は、柱部材32をベース部材31に固定するためのものである。フランジ部33は、平面視略矩形板状に形成される。フランジ部33は、柱部材32の下端部に固定される。フランジ部33は、板面を上下方向に向けて配置される。フランジ部33は、ベース部材31の上面に載置される。フランジ部33は、貫通孔33aを具備する。
図4及び図7に示す貫通孔33aは、柱部材32をフランジ部33に固定するためのものである。貫通孔33aは、フランジ部33の左右方向内側かつ後側の角近傍に、フランジ部33を厚さ方向に貫通するように形成される。貫通孔33aの径は、柱部材32の外径と同じ又はやや大きくなるように形成される。
貫通孔33aには柱部材32の下端部が挿通され、当該柱部材32は貫通孔33aに挿通された状態でフランジ部33に溶接により固定される。このとき、柱部材32は、フランジ部33から下方に僅かに突出するが、ベース部材31から下方に突出しない状態とされる。
このように形成されたフランジ部33は、ベース部材31の上面に載置された状態で、ボルト及びナットによりブラケット23に対してベース部材31と共締めされる(図6参照)。フランジ部33は、左右方向外側かつ前側の角近傍、及び左右方向外側かつ後側の角近傍において、ベース部材31及びブラケット23と固定される(図4参照)。
また、前述の如く、ベース部材31と外側フレーム21及び内側フレーム22との間には、上下方向に隙間が形成されている。また、柱部材32は、ベース部材31から下方に突出しない状態とされている。よって、柱部材32とフロントフレーム20(内側フレーム22)との間には、上下方向に隙間が形成される(図6参照)。
図4に示す上部連結部材34は、左右一対の柱部材32を、当該柱部材32の上端部において連結するものである。上部連結部材34は、長手方向を左右方向に向けて配置され、その左右両端部において各柱部材32に溶接されている。上部連結部材34には、エアクリーナ19等を固定するためのブラケットが適宜溶接されている。
図4に示す中部連結部材35は、左右一対の柱部材32を、当該柱部材32の上下中途部において連結するものである。中部連結部材35は、長手方向を左右方向に向けて、左右一対の柱部材32の間に(左右一対の柱部材32によって挟み込まれるように)配置される。中部連結部材35は、その左右両端部において各柱部材32に溶接されている。中部連結部材35には、エアクリーナ19等を固定するためのブラケットが適宜溶接されている。
支持部30は、このように構成されることにより、エアクリーナ19等を支持している。また、トラクタ1が転倒した場合、その後部はロプスフレーム15により支持され、その前部は柱部材32等により支持されることにより、運転者を保護するのに必要な空間である安全域の確保を図るべく構成されている。
具体的には、トラクタ1が転倒した際、柱部材32にその上端部側から荷重が加わると、当該荷重により柱部材32がその下端部側へと押されることとなる。ここで、柱部材32は、その下面の少なくとも一部が平面視においてフロントフレーム20(内側フレーム22)と重複する位置に配置されているため(図7参照)、柱部材32が押されてもフロントフレーム20(内側フレーム22)によって柱部材32を受けることができる。これにより、柱部材32がその下端部側に移動し難くなり、また変形し難くなる。よって、トラクタ1が転倒した場合、ロプスフレーム15及び柱部材32により、運転者を保護するのに必要な安全域を確保することができる。
また、トラクタ1の転倒により柱部材32が押された場合、エンジン3が直接的に固定されていない内側フレーム22によって柱部材32を受けることとなるため、エンジン3に荷重が加わり難くすることができる。
また、柱部材32の下面の一部が内側フレーム22に対して左右方向内側に突出しているため、トラクタ1の転倒により柱部材32が押された場合、柱部材32が左右方向内側に倒れ易くなる。このため、柱部材32が倒れたときに車体から左右方向外側に突出するのを抑制することができる。また、左右一対の柱部材32は、その間に介在する中部連結部材35がつっかえ棒の役割を果たすため、実際に左右方向内側に倒れるのを抑制することができる。
また、柱部材32とフロントフレーム20との間には上下方向に隙間が形成されているため、トラクタ1が通常姿勢であるときには、フロントフレーム20(内側フレーム22)によって柱部材32を受けることがない。このため、フロントフレーム20に余計な負荷がかからないようにすることができる。
また、ブラケット23は、柱部材32よりも左右方向外側において、ボルト及びナットによりフランジ部33と固定されている。このため、柱部材32及びフランジ部33をフロントフレーム20に対して着脱するとき(つまり、ボルト及びナットを取り付け又は取り外しするとき)に、柱部材32が作業の妨げになり難く、ひいてはフロントフレーム20に対する柱部材32の着脱の作業性を向上させることができる。
また、柱部材32は、フランジ部33の貫通孔33aに挿通された状態でフランジ部33に固定されているため、フランジ部33に対する柱部材32の位置精度を確保し易くすることができる。これにより、トラクタ1全体における柱部材32の位置精度を確保し易くすることができる。
また、図4に示すように、柱部材32の上端部においては、その内側部分にパイプ32aの一端側が挿入されている。一方、パイプ32aの他端側は、前輪8の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケース12と接続されている。これにより、車軸ケース12の内圧が高くなったこと等により、潤滑油が吹き上がった場合、吹き上がった潤滑油は、柱部材32の内側部分を伝って下端部から下方に排出されることとなる。これにより、吹き上がった潤滑油が車軸ケース12の周囲の部材に付着するのを防止することができる。また、柱部材32の下端部と内側フレーム22との間には、上下方向に隙間が形成されているため、潤滑油を排出し易くすることができる。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、エンジン3を支持するフロントフレーム20と、前記エンジン3に供給される空気を浄化するエアクリーナ19と、長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナ19を支持する柱部材32と、を具備し、前記柱部材32は、前記フロントフレーム20の上方に、当該柱部材32の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレーム20と重複する位置に配置されているものである。
このように構成することにより、例えばトラクタ1(作業車)が転倒した場合に、柱部材32に対して軸方向に(柱部材32を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材32が押されたとしても、フロントフレーム20によって柱部材32を受けることができる。このため、エアクリーナ19等の柱部材32の周囲の部材を保護し易くすることができる。
また、前記フロントフレーム20は、前記エンジン3が固定される左右一対の外側フレーム21と、前記左右一対の外側フレーム21の左右方向内側の面に沿って設けられた内側フレーム22と、を具備し、前記柱部材32は、当該柱部材32の下面の少なくとも一部が平面視において前記内側フレーム22と重複する位置に配置されているものである。
このように構成することにより、トラクタ1(作業車)の転倒等により柱部材32に軸方向に(柱部材32を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材32が押された場合、エンジン3が直接的に固定されていない内側フレーム22によって柱部材32を受けることとなるため、エンジン3に荷重が加わり難くすることができる。
また、前記柱部材32は、当該柱部材32の下面の一部が前記内側フレーム22に対して左右方向内側に突出するように設けられているものである。
このように構成することにより、トラクタ1(作業車)の転倒等により柱部材32に軸方向に(柱部材32を押し潰すような方向に)荷重が加わり、当該荷重により柱部材32が押された場合、柱部材32が左右方向内側に倒れ易くなる。このため、柱部材32が倒れたときに車体から左右方向外側に突出するのを抑制することができる。
また、前記柱部材32は、前記フロントフレーム20との間に上下方向に隙間が形成されるように設けられているものである。
このように構成することにより、トラクタ1(作業車)の転倒等により柱部材32に軸方向に(柱部材32を押し潰すような方向に)荷重が加わった場合にのみ、フロントフレーム20によって柱部材32を受けることとなり、トラクタ1が通常姿勢であるとき(つまり、前述のような荷重が加わっていないとき)には、フロントフレーム20によって柱部材32を受けることがないため、フロントフレーム20に余計な負荷がかからないようにすることができる。
また、前記柱部材32の下端部に固定されるフランジ部33と、前記フロントフレーム20に固定されるとともに、前記柱部材32よりも左右方向外側においてボルト及びナット(固定具)により前記フランジ部33と固定されるブラケット23と、を具備するものである。
このように構成することにより、ブラケット23が、柱部材32よりも左右方向外側において、フランジ部33とボルト及びナット(固定具)により固定されているため、柱部材32(及びフランジ部33)をフロントフレーム20(及びブラケット23)に対して着脱するとき(つまり、ボルト及びナット(固定具)を取り付け又は取り外しするとき)に、柱部材32が作業の妨げになり難く、ひいてはフロントフレーム20に対する柱部材32の着脱の作業性を向上させることができる。
また、前記フランジ部33は、前記柱部材32を挿通可能な貫通孔33aを有し、前記柱部材32は、前記貫通孔33aに挿通された状態で前記フランジ部33に固定されているものである。
このように構成することにより、フランジ部33に対する柱部材32の位置精度を確保し易くすることができ、ひいては、トラクタ1全体における柱部材32の位置精度を確保し易くすることができる。
また、前記柱部材32は、上端部から下端部まで中空の筒状に形成され、前記上端部の内側部分において、前輪8の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケース12と接続されているものである。
このように構成することにより、車軸ケース12の内圧が高くなったこと等により、前輪8の車軸を潤滑する潤滑油が吹き上がった場合、吹き上がった潤滑油は、柱部材32の内側部分を伝って下端部から下方に排出されることとなる。これにより、吹き上がった潤滑油が車軸ケース12の周囲の部材に付着するのを防止することができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、本発明に係る作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るブラケット23は、本発明に係るフレーム側部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るフランジ部33は、本発明に係る柱側部材の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る作業車はトラクタ1であるものとしたが、本発明に係る作業車の種類はこれに限定されるものでない。本発明に係る作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
また、本実施形態においては、トラクタ1は、ロプスフレーム15を備えるロプス機であるものとしたが、キャビンを備えるキャビン機であってもよい。
また、本実施形態においては、フランジ部33及びブラケット23は、ベース部材31に対して共締めされることにより互いに固定されるものとしたが、フランジ部33及びブラケット23のそれぞれがベース部材31に別々に固定されるものであってもよい。
1 トラクタ
3 エンジン
12 車軸ケース
19 エアクリーナ
20 フロントフレーム
21 外側フレーム
22 内側フレーム
23 ブラケット
32 柱部材
33 フランジ部
33a 貫通孔

Claims (8)

  1. エンジンを支持するフロントフレームと、
    前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、
    長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、
    を具備し、
    前記柱部材は、
    前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、
    前記フロントフレームは、
    前記エンジンが固定される左右一対の外側フレームと、
    前記左右一対の外側フレームの左右方向内側の面に沿って設けられた内側フレームと、
    を具備し、
    前記柱部材は、
    当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記内側フレームと重複する位置に配置されている、
    作業車。
  2. 前記柱部材は、
    当該柱部材の下面の一部が前記内側フレームに対して左右方向内側に突出するように設けられている、
    請求項1に記載の作業車。
  3. 前記柱部材は、
    前記フロントフレームとの間に上下方向に隙間が形成されるように設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の作業車。
  4. 前記柱部材の下端部に固定される柱側部材と、
    前記フロントフレームに固定されるとともに、前記柱部材よりも左右方向外側において固定具により前記柱側部材と固定されるフレーム側部材と、
    を具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の作業車。
  5. 前記柱側部材は、
    前記柱部材を挿通可能な貫通孔を有し、
    前記柱部材は、
    前記貫通孔に挿通された状態で前記柱側部材に固定されている、
    請求項に記載の作業車。
  6. 前記柱部材は、
    上端部から下端部まで中空の筒状に形成され、
    前記上端部の内側部分において、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケースと接続されている、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の作業車。
  7. エンジンを支持するフロントフレームと、
    前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、
    長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、
    を具備し、
    前記柱部材は、
    前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、
    前記柱部材の下端部に固定される柱側部材と、
    前記フロントフレームに固定されるとともに、前記柱部材よりも左右方向外側において固定具により前記柱側部材と固定されるフレーム側部材と、
    を具備し、
    前記柱側部材は、
    前記柱部材を挿通可能な貫通孔を有し、
    前記柱部材は、
    前記貫通孔に挿通された状態で前記柱側部材に固定されている、
    業車。
  8. エンジンを支持するフロントフレームと、
    前記エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナと、
    長手方向を略上下方向に向けて配置され、前記エアクリーナを支持する柱部材と、
    を具備し、
    前記柱部材は、
    前記フロントフレームの上方に、当該柱部材の下面の少なくとも一部が平面視において前記フロントフレームと重複する位置に配置されており、
    前記柱部材は、
    上端部から下端部まで中空の筒状に形成され、
    前記上端部の内側部分において、前輪の車軸を潤滑する潤滑油が供給される車軸ケースと接続されている、
    作業車。
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