JP2012200525A - 遊技機の電子部品取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の誤作動や故障の発生を防止することができる遊技機の電子部品取付構造を提供する。
【解決手段】メッキ加工が施された役物100に対する電子部品取付構造であって、役物100は、前方に配置される前壁部101と、前壁部101から背後に向かって延設される側壁部102・102と、を具備し、支持部材110は、前壁部101の裏面のうち側壁部102・102の裏面側に固定される非導電性の構造物側固定部111・111と、役物100と接触することなく、その一端を構造物側固定部111・111に固定され、その他端を背後に向かって延設される非導電性の足部112・112と、役物100と接触することなく、足部112・112の他端側に固定され、電子部品120を前壁部101のうち側壁部102・102の裏面側に位置する部分の背後において支持する非導電性の電子部品側固定部113と、を具備した。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機の電子部品取付構造に関し、より詳細には、遊技機の構造物に取り付けられた電子部品に電気的ノイズが伝達されるのを防止するための技術に関する。
従来、表面にメッキ加工が施された遊技機の構造物に対して、電子部品を取り付ける取付構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術は、遊技盤に設けられ、メッキ加工が施された役物(構造物)に対してプリント基板(電子部品)を取り付ける際に、当該役物とプリント基板との間に絶縁シートを挟みこむように取り付ける技術である。
このように構成することにより、役物に遊技球が衝突することにより発生した静電気(電気的ノイズ)がプリント基板に伝達され難くなり、ひいては当該プリント基板の誤作動や故障の発生を抑制することができる。
特開2010−142341号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、役物からプリント基板への電気的ノイズの伝達を遮断するものは薄い絶縁シートのみである。このため、強力な電気的ノイズが役物に発生した場合、当該電気的ノイズが薄い絶縁シートを超えてプリント基板まで伝達され、当該プリント基板に搭載された部品に誤作動や故障が発生するおそれがあるという問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、電子部品の誤作動や故障の発生を防止することができる遊技機の電子部品取付構造を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、表面にメッキ加工が施された遊技機の構造物に対して、支持部材を介して電子部品を取り付ける遊技機の電子部品取付構造であって、前記構造物は、前方に配置される前壁部と、前記前壁部から背後に向かって延設される側壁部と、を具備し、前記支持部材は、前記前壁部の裏面のうち前記側壁部の裏面側、または前記側壁部の裏面のうち前記前壁部の近傍部分に固定される非導電性の構造物側固定部と、前記構造物と接触することなく、その一端を前記構造物側固定部に固定され、その他端を背後に向かって延設される非導電性の足部と、前記構造物と接触することなく、前記足部の他端側に固定され、前記電子部品を前記前壁部の裏面のうち前記側壁部の裏面側に位置する部分の背後において支持する非導電性の電子部品側固定部と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、外部から構造物に静電気などのノイズが伝わった場合であっても、当該構造物から電子部品までのノイズの伝達経路を、構造物側固定部、足部および電子部品側固定部によって長くすることができる。これによって、電子部品にノイズを伝え難くすることができ、ひいては電子部品の誤作動や故障の発生を防止することができる。
役物を備える遊技機の全体的な構成を示した正面図。 同じく、遊技機の窓枠が開放された状態の構成を示した正面斜視図。 同じく、遊技盤の構成を示した正面図。 第一実施形態に係る役物の図3におけるA−A断面図。 役物の変形例を示す断面図。 支持部材の変形例を示す断面図。 第二実施形態に係る役物の図3におけるA−A断面図。
まず、本発明に係る構造物の一実施形態である役物100を備える遊技機1の全体的な構成について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤5と、窓枠4と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤5は、略平板状に形成される部材である。遊技盤5は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤5は、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技盤5の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域19が形成される(図3参照)。
窓枠4は、略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、遊技盤5の前方に配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の略中央には、略円形状の窓枠開口部7が開口される。窓枠開口部7は、透明板27により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板27を介して窓枠4の後方に配置された遊技盤5(より詳細には、遊技領域19)を視認することができる。窓枠開口部7の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿25が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿25の右方には、上皿8に貯溜された遊技球を遊技盤5の遊技領域19へ向けて発射可能に構成される発射ハンドル26が配設される。
次に、遊技盤5の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤5には、ガイドレール10と、図柄表示装置11と、図柄表示開口部12と、一般入賞口13と、大入賞装置14と、可変入賞装置15と、アウト口16と、役物100と、が設けられる。
ガイドレール10は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に、当該前側面に対して立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。そして、遊技盤5において、ガイドレール10により略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域19として構成される。
図柄表示装置11は、液晶画面20を設けて、当該液晶画面20に図柄や数字等を変動表示可能に構成される装置である。図柄表示装置11の液晶画面20は、後述する図柄表示開口部12に配置される。
一般入賞口13は、上面が開口されたポケット状に形成され、遊技球が入球(入賞)可能に形成される部材である。一般入賞口13は、遊技領域19の下部であって適宜な位置に複数個が配置される。一般入賞口13は、遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置14は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口21を開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞装置14は、遊技領域19の中央下部に配置される。大入賞装置14は、開放した大入賞口21に遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
可変入賞装置15は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片22が開閉作動し、始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)可能な開放状態と入球(入賞)不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。可変入賞装置15は、遊技領域19において図柄表示開口部12の下方であって大入賞装置14の上方に配置される。可変入賞装置15は、前記開放状態において始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
アウト口16は、遊技領域19を転動する遊技球が、一般入賞口13や大入賞口21や始動入賞口23等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域19の最下部に、遊技盤5を前後方向に貫通して形成される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
次に、役物100の構成および本発明に係る電子部品取付構造の第一実施形態について、図3および図4を用いて詳細に説明する。
役物100は、その外観により遊技盤5を装飾するとともに、発光可能に構成されて遊技者の興趣を高める部材である。役物100は、正面視で遊技領域5の概ね中央で、遊技盤5を前後方向に貫通した開口部に配設される。役物100の中央には、前後方向に貫通した図柄表示開口部12が設けられる。図柄表示開口部12には、図柄表示装置11の液晶画面20が配置される。役物100は、遊技領域19を転動する遊技球が衝突可能に配置される。
役物100には、支持部材110を介して電子部品120が取り付けられる(図4参照)。
以下では、図4を用いて、役物100に対して、支持部材110を介して電子部品120を取り付ける取付構造について説明する。
構造物としての役物100は、非導電性の材料により形成される。役物100は、前壁部101と、一対の側壁部102・102と、により構成される。
前壁部101は板状の部分であり、その板面を前後方向に向けて配置される。前壁部101の前側面には、図柄や文字等が適宜描かれて遊技盤5を装飾している。
一対の側壁部102・102は板状の部分であり、その板面を左右方向に向けて配置される。一対の側壁部102・102は、前壁部101の左端部および右端部にそれぞれ設けられ、当該前壁部101から背後(後方)に向かってそれぞれ延設される。
上述の前壁部101および一対の側壁部102・102は一体的に(一部材として)形成され、役物100を構成する。上述の如く構成することで、役物100は、平面断面視(図4)略コ字状(U字状)となるように形成される。
また、役物100の表面にはメッキ加工が施される。ここで役物100の表面とは、当該役物100を構成する面のうち、当該役物100が遊技機1に取り付けられた際に遊技者から視認され得る面および遊技領域19に面している面を指すものである。本実施形態においては、前壁部101の前側面および一対の側壁部102・102の外側面(左側の側壁部102の左側面および右側の側壁部102の右側面)にはメッキ加工が施され、メッキ材103により被覆される。
一方、本実施形態においては、役物100の裏面にはメッキ加工が施されない。ここで役物100の裏面とは、当該役物100を構成する面のうち、上述の役物100の表面以外の面を指すものである。なお、メッキ加工が施される役物100の面は、役物100の表面に限定するものではなく、役物100の裏面にメッキ加工が施されてもよい。
当該メッキ加工は役物100の外観を美しく見せるためのものである。本実施形態に係る役物100には、導電性を有する硬質金メッキ等を用いた貴金属メッキ加工が施される。
支持部材110は、非導電性の材料により形成される。支持部材110は、構造物側固定部111・111と、足部112・112と、電子部品側固定部113と、により構成される。
構造物側固定部111・111は板状の部分であり、その板面を前後方向に向けて配置される。構造物側固定部111・111は、一対の側壁部102・102のすぐ内側(左側の側壁部102のすぐ右側および右側の側壁部102のすぐ左側)、すなわち一対の側壁部102・102の裏面側において、ビス130・130により前壁部101の裏面にそれぞれ固定される。
足部112・112は板状の部分であり、その板面を左右方向に向けて配置される。足部112・112の一端(前端)は構造物側固定部111・111にそれぞれ固定され、他端(後端)はそれぞれ背後(後方)に向かって延設される。より詳細には、足部112・112の他端(後端)は、前後方向において一対の側壁部102・102の後端と略同一位置まで延設される。この際、足部112・112は役物100と接触することのないように配置される。
電子部品側固定部113は板状の部分であり、その板面を前後方向に向けて配置される。電子部品側固定部113の両端(左端および右端)は、それぞれ足部112・112の他端(後端)に固定される。この際、電子部品側固定部113は役物100と接触することのないように配置される。また、電子部品側固定部113は、その前後方向位置が、役物100の一対の側壁部102・102の後端と同一位置となるように配置される。電子部品側固定部113の前側面には、所定間隔をおいて複数のボス部113a・113a・・・が形成される。
上述の構造物側固定部111・111、足部112・112および電子部品側固定部113は一体的に(一部材として)形成され、支持部材110を構成する。
電子部品120は、図示しない発行ダイオード(LED)を実装したプリント基板である。電子部品120は、その板面を前後方向に向けて配置される。電子部品120は、支持部材110の電子部品側固定部113の前方からビス130・130・・・により当該電子部品側固定部113のボス部113a・113a・・・に固定される。このようにして、電子部品120は、電子部品側固定部113の前方かつ足部112・112の間に配置される。より詳細には、電子部品120は、前壁部101のうち、一対の側壁部102・102の裏面側(内側)に位置する部分の背後に配置されることになる。
上述の如く構成することで、電子部品120は、支持部材110を介して役物100に取り付けられる。当該電子部品120に実装されたLEDを点灯させることで、役物100を内側から光らせて(発光可能に構成させて)遊技者の興趣を高めることができる。
以下では、上述の如く電子部品120が取り付けられた役物100のメッキ材103に電気的なノイズが発生した場合について説明する。
遊技球が役物100(より詳細には、メッキ材103)に繰り返し衝突すると、当該役物100に静電気などの電気的なノイズが発生する場合がある。当該ノイズが電子部品120に伝達されると、当該電子部品120の誤作動や故障が発生するおそれがある。
しかしながら、本実施形態においては、役物100と電子部品120とは支持部材110を介して接続されている。当該支持部材110は非導電性の部材であり、電気的なノイズが伝達され難い。さらに、役物100において発生したノイズが電子部品120に伝達されるには、支持部材110の構造物側固定部111・111、足部112・112および電子部品側固定部113という長い経路を順に伝達される必要があるため、当該ノイズは電子部品120に伝達され難い。特に、足部112・112の前後方向長さを長くすれば、当該ノイズをより伝達され難くすることができる。これによって、当該電子部品120の誤作動や故障の発生を防止することができる。
また、本実施形態においては、電子部品120および支持部材110は、役物100により形成される凹状の空間(前壁部101の背後であって、一対の側壁部102・102の間の空間)に配置される。したがって、上述の如く役物100から電子部品120までのノイズの伝達経路を長く確保しながらも、電子部品120を取り付けた状態の役物100全体をコンパクトに構成することができる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1の電子部品取付構造は、
表面にメッキ加工が施された遊技機1の役物100(構造物)に対して、支持部材110を介して電子部品120を取り付ける遊技機1の電子部品取付構造であって、
役物100は、
前方に配置される前壁部101と、
前壁部101から背後に向かって延設される側壁部102・102と、
を具備し、
支持部材110は、
前壁部101の裏面のうち側壁部102・102の裏面側に固定される非導電性の構造物側固定部111・111と、
役物100と接触することなく、その一端を構造物側固定部111・111に固定され、その他端を背後に向かって延設される非導電性の足部112・112と、
役物100と接触することなく、足部112・112の他端側に固定され、電子部品120を前壁部101の裏面のうち側壁部102・102の裏面側に位置する部分の背後において支持する非導電性の電子部品側固定部113と、
を具備するものである。
このように構成することにより、外部から役物100に静電気などのノイズが伝わった場合であっても、当該役物100から電子部品120までのノイズの伝達経路を、構造物側固定部111、足部112および電子部品側固定部113によって長くすることができる。これによって、電子部品120にノイズを伝え難くすることができ、ひいては電子部品120の誤作動や故障の発生を防止することができる。
また、電子部品120、構造物側固定部111、足部112および電子部品側固定部113の全部を一対の側壁部102・102の間に配置することができる。これによって、上述の如くノイズの伝達経路を長く確保しながらも、電子部品120を取り付けた役物100全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態に係る遊技機1の電子部品取付構造においては、役物100は非導電性の材料により形成され、前記メッキ加工は、メッキ材103が支持部材110に接触しないように施されるものである。
すなわち、メッキ材103は前壁部101の前側面および一対の側壁部102・102の外側面(役物100の表面)のみを被覆しており、役物100の裏面(前壁部101および一対の側壁部102・102の後側面ならびに一対の側壁部102・102の内側面)は被覆していない。
このため、メッキ材103において発生したノイズが支持部材110に伝達されるには非伝導性の役物100を伝達する必要があり、当該ノイズをより電子部品120に伝達され難くすることができる。
また、本実施形態に係る遊技機1の電子部品取付構造においては、電子部品側固定部113は、電子部品120の背後から当該電子部品120を覆うように支持するものである。
すなわち、電子部品120は、電子部品側固定部113の前側面に固定され、当該電子部品側固定部113によって背後から覆われている。
これによって、役物100に衝突する遊技球によって発生するノイズだけでなく、役物100(支持部材110)の背後に配置される部材等からのノイズが電子部品120に伝達されることも防止することができる。
また、電子部品120は役物100および支持部材110によって周囲を覆われている。このため、電子部品120が取り付けられた役物100を遊技機1に取り付ける際等に、当該役物100が他の部材に誤って接触しても、他の部材が電子部品120に直接接触することがないため、当該電子部品の破損を防止することができる。
なお、本実施形態においては、一対の側壁部102・102は前壁部101の左端部および右端部にそれぞれ設けるものとしたが、一対の側壁部102・102は、図5に示す如く、前壁部101の左端部および右端部から所定距離離れた部分に設けても良い。
また、役物100の前壁部101および一対の側壁部102・102の形状は板状に限るものではなく、断面視において前壁部101および一対の側壁部102・102によって略コ字状を形成するものであれば良い。
また、本実施形態においては言及していないが、役物100の上下にも側壁を設け、役物100全体として後方が開放された箱状の部材を構成しても良い。
また、メッキ加工は役物100を構成する全ての面、すなわち前壁部101および一対の側壁部102・102の後側面ならびに一対の側壁部102・102の裏面(左側の側壁部102の右側面および右側の側壁部102の左側面)にも施しても良い。
また、一対の側壁部102・102は互いに平行に配置されていなくても良く、前壁部101に対して垂直に設けられていなくても良い。
また、役物100の前壁部101および一対の側壁部102・102は一体的に形成されるものとしたが、それぞれ別部材で形成した後に適宜固定して役物100を構成しても良い。
また、本発明に係る構造物の実施の一形態を役物100として説明したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、本発明に係る構造物は、遊技機1を構成するその他の部材(例えば、上皿8、下皿25、発射ハンドル26等)であってもよい。この場合、遊技者が当該部材に触れることで静電気等のノイズが発生しても、当該部材の内部に取り付けられた電子部品にノイズが伝達され難くすることができる。なお、この場合、本発明に係る構造物の表面とは、当該構造物を構成する面のうち、当該構造物が遊技機1に取り付けられた際に遊技者から視認され得る面および遊技者に触れられ得る面を指す。また、本発明に係る構造物の裏面とは、当該構造物を構成する面のうち、上述の構造物の表面以外の面を指す。
また、支持部材110の構造物側固定部111・111は、前壁部101にそれぞれ固定するものとしたが、一対の側壁部102・102の内側面のうち前壁部101の近傍部分に固定しても良い。このように構成することにより、構造物側固定部111・111から電子部品側固定部113までの距離(足部112・112の前後方向長さ)を長く確保することができ、役物100から電子部品120にノイズが伝達され難くすることができる。
また、構造物側固定部111、足部112および電子部品側固定部113の形状は板状に限るものではなく、円柱状や角柱状等でも良く、電子部品120を役物100に取り付けることができ、かつ役物100からのノイズの伝達経路を長く確保することができる形状であれば良い。
また、支持部材110は2つの足部112により電子部品側固定部113を左右から支持(いわゆる、両持ち支持)するものとしたが、1つの足部112により電子部品側固定部113を支持(いわゆる、片持ち支持)する構成であっても、3つ以上の足部112により支持する構成であっても良い。
また、電子部品側固定部113は、その前後方向位置が一対の側壁部102・102の後端と同一位置となるように配置するものとしたが、当該電子部品側固定部113の前後方向位置は限定するものではない。すなわち、電子部品側固定部113は、一対の側壁部102・102の後端よりも前方に配置されても、一対の側壁部102・102の後端よりも後方に配置されても良い。なお、電子部品側固定部113が一対の側壁部102・102の後端よりも後方に配置された場合(図6参照)であっても、電子部品120、構造物側固定部111、足部112および電子部品側固定部113のうち一部を一対の側壁部102・102の間に配置することができ、電子部品120を取り付けた役物100全体をコンパクトに構成することができる。
また、支持部材110の構造物側固定部111・111、足部112・112および電子部品側固定部113は一体的に形成されるものとしたが、それぞれ別部材で形成した後に適宜固定して支持部材110を構成しても良い。
また、電子部品120は上述のLEDを実装したプリント基板に限るものではなく、遊技機を制御するための制御基板や電気製品に使用されるその他の部品(スイッチ類、スピーカ、モーター等)であっても良い。
また、本実施形態においては役物100と支持部材110とを別部材で構成するものとしたが、役物100および支持部材110を同一材料(非導電性の材料)で一体的に(一部材として)形成しても良い。
以下では、本発明に係る電子部品取付構造の第二実施形態について、図7を用いて説明する。なお、以下では第一実施形態に係る電子部品取付構造(図4参照)と異なる点のみ説明し、同様の構成については説明を省略する。
第二実施形態が第一実施形態と異なる点は、支持部材110の足部112が役物100と一体的に形成されている点、および足部112の前端部が構造物側固定部111を兼ねている点である。以下詳述する。
足部112・112は板状の部分であり、その板面を左右方向に向けて役物100の前壁部101と一体的に形成される。より詳細には、足部112・112の一端(前端)は役物100の前壁部101の左右両端部近傍にそれぞれ固定され、他端(後端)はそれぞれ背後(後方)に向かって延設される。この際、足部112・112は一対の側壁部102・102と接触することのないように配置される。
電子部品側固定部113は板状の部分であり、その板面を前後方向に向けて配置される。電子部品側固定部113の両端(左端および右端)は、それぞれビス130・130により足部112・112の他端(後端)に固定される。
上述の如く、支持部材110の足部112・112を役物100側に一体的に構成することも可能である。このように構成する場合、足部112・112の前端部(役物100の前壁部101との結合部)が本発明に係る構造物側固定部を兼ねることになる。
このように構成することにより、役物100から電子部品120までのノイズの伝達経路を、足部112および電子部品側固定部113によって長くすることができる。これによって、電子部品120にノイズを伝え難くすることができ、ひいては電子部品120の誤作動や故障の発生を防止することができる。
なお、足部112・112の形状は板状に限るものではなく、円柱状や角柱状であっても良い。
1:遊技機,100:役物(構造物),101:前壁部,102:側壁部,110:支持部材,111:構造物側固定部,112:足部,113:電子部品側固定部,120:電子部品

Claims (1)

  1. 表面にメッキ加工が施された遊技機の構造物に対して、支持部材を介して電子部品を取り付ける遊技機の電子部品取付構造であって、
    前記構造物は、
    前方に配置される前壁部と、
    前記前壁部から背後に向かって延設される側壁部と、
    を具備し、
    前記支持部材は、
    前記前壁部の裏面のうち前記側壁部の裏面側、または前記側壁部の裏面のうち前記前壁部の近傍部分に固定される非導電性の構造物側固定部と、
    前記構造物と接触することなく、その一端を前記構造物側固定部に固定され、その他端を背後に向かって延設される非導電性の足部と、
    前記構造物と接触することなく、前記足部の他端側に固定され、前記電子部品を前記前壁部の裏面のうち前記側壁部の裏面側に位置する部分の背後において支持する非導電性の電子部品側固定部と、
    を具備する遊技機の電子部品取付構造。
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